JP2011176046A - 露光方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

露光方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電子ビーム露光が必要な部分にのみ電子ビーム露光を適用し、残りの部分に対してはレチクル露光を適用する露光方法を提供する。
【解決手段】露光方法は、レチクル露光パターンに基づいてリソグラフィーシミュレーションを実行することにより、レチクル露光により形成されるレジストのパターンを模擬計算により求めたシミュレーションパターンを生成し、目標パターンとシミュレーションパターンとの差分データを生成し、差分データに基づいて第1の電子ビーム露光パターンを生成し、レチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成し、レチクルを用いて光による露光処理を行ない、第1の電子ビーム露光パターンに基づいて電子ビームによる露光処理を行なう各段階を含むことを特徴とする。
【選択図】図23

Description

本願開示は、一般に露光方法及び半導体装置の製造方法に関し、詳しくはレチクル露光及び電子ビーム露光を用いた露光方法及び半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造においては、集積回路の配線パターン等のパターンをリソグラフィ技術により形成する。リソグラフィ技術では、所望のパターンが書かれたレチクル(マスク)を通過させた光を、半導体ウェハ上に塗布された感光剤であるレジストに照射することにより、レジストに所望のパターンを焼き付ける。その後、現像処理により、不要な部分のレジストを取り除き、所望のパターンのレジストを形成する。この際、パターンの細かい部分が正確には再現されず、パターンの角が丸まって後退したり、切り込み部分が丸まって突出したり、線が細くなり切れてしまうといった現象が起こる。
ハイブリッド露光と呼ばれる方法では、レチクルを用いた光照射による露光と、電子ビームによる露光とを併用することにより、パターンの細かい部分まで正確に再現する。一般には、露光パターンのうちのパターン幅が閾値以下の細い線パターン等を電子ビーム露光パターンとする。更に、露光パターンのうちのパターン幅が閾値より大きいパターンについては、その外周部を取り出して電子ビーム露光パターンとする。またそれらのパターン幅が閾値より大きいパターンの内側を取り出してレチクル露光パターンとする。閾値は例えば100nmに設定される。このようにして生成したレチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成し、レチクルを通過した光によりレジストを露光することにより、大まかなパターンを焼き付ける。更に、電子ビーム露光パターンに基づいて電子ビームをレジストに照射することにより、細かいパターン部分の焼き付けを行なう。
しかし電子ビーム露光は一筆書きでパターンを塗りつぶしてゆくので、電子ビーム露光を多用すると、ウェハ作成のスループットが低下するという問題がある。上記のように、全ての細い線パターンと全てのパターン外周部とを単純に電子ビーム露光の対象としたのでは、本来はレチクル露光で十分な精度があり電子ビーム露光が不要な部分までも、時間のかかる電子ビーム露光の対象となってしまう。即ち、単純なパターン判定処理により電子ビーム露光パターンとレチクル露光パターンとに分離すると、電子ビーム露光を必要以上に多用する結果となり、露光処理に時間がかかってしまうことになる。
特許文献1には、線幅及び間隔の閾値をルールとして設定し、露光パターンのうちの互いに対向するパターンエッジを閾値に基づいて抽出し、抽出したパターンエッジ部分を電子ビーム露光パターンとして設定する技術が開示されている。上記部分以外は、レチクル露光パターンとして設定する。しかしながら、単純なルールに基づいて電子ビーム露光部分の数を減らしてしまうと、露光処理に時間がかかるという問題は解決されるものの、電子ビーム露光が好ましい箇所がレチクル露光の対象となってしまい精度が劣化する恐れがある。
特開平04−155812号公報
以上を鑑みると、電子ビーム露光が必要な部分にのみ電子ビーム露光を適用し、残りの部分に対してはレチクル露光を適用する露光方法が望まれる。
露光方法は、レチクル露光パターンに基づいてリソグラフィーシミュレーションを実行することにより、レチクル露光により形成されるレジストのパターンを模擬計算により求めたシミュレーションパターンを生成し、目標パターンと前記シミュレーションパターンとの差分データを生成し、前記差分データに基づいて第1の電子ビーム露光パターンを生成し、前記レチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成し、前記レチクルを用いて光による露光処理を行ない、前記第1の電子ビーム露光パターンに基づいて電子ビームによる露光処理を行なう各段階を含むことを特徴とする。
半導体装置の製造方法は、回路のレイアウトデータに基づいてレチクル露光パターンを生成し、レチクル露光パターンに基づいてリソグラフィーシミュレーションを実行することにより、レチクル露光により形成されるレジストのパターンを模擬計算により求めたシミュレーションパターンを生成し、目標パターンと前記シミュレーションパターンとの差分データを生成し、前記差分データに基づいて第1の電子ビーム露光パターンを生成し、前記レチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成し、半導体ウェハに対し前記レチクルを用いて光による露光処理を行ない、前記半導体ウェハに対し前記第1の電子ビーム露光パターンに基づいて電子ビームによる露光処理を行なう各段階を含むことを特徴とする。
本願開示の少なくとも1つの実施例によれば、リソグラフィーシミュレーションで生成したパターンと目標パターンとの差分に応じて電子ビーム露光パターンを生成するので、電子ビーム露光が必要な部分にのみ電子ビーム露光データを生成することができる。従って、必要な部分にのみ電子ビーム露光を適用し、残りの部分に対してはレチクル露光を適用することで、精密なパターンを短時間でレジストに焼き付けることができる。
露光方法の第1の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。 パターンファイルの構造例を示す図である。 分離処理で用いるルールを規定したテーブルの一例である。 パターン分け処理の詳細を示すフローチャートである。 図4のパターン分け処理において差分パターンが突出部の場合の各パターンの処理の様子を示す図である。 図4のパターン分け処理において差分パターンが後退部の場合の各パターンの処理の様子を示す図である。 パターン判断処理を説明するための図である。 パターン種別を判別する処理を説明するための図である。 後退部補正処理の詳細を示すフローチャートである。 突出部補正処理の詳細を示すフローチャートである。 突出部のサイジング処理の様子を示す図である。 レチクル露光パターンの修正処理の様子を示す図である。 電子ビーム露光パターン生成処理の様子を示す図である。 OR処理による統合を説明するための図である。 露光方法の第2の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。 図15のパターン分け処理の詳細を示すフローチャートである。 露光方法の第3の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。 図17のパターン分け処理の詳細を示すフローチャートである。 図18のパターン分け処理において差分パターンが突出部の場合の枠生成処理の様子を示す図である。 生成された枠によりレチクル露光パターンを切り取る処理の様子を示す図である。 生成された枠によりレチクル露光パターンの一部が切り取られる様子を示す図である。 露光方法の第4の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。 露光方法の第5の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。 半導体装置製造方法の一例を示す図である。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図1は、露光方法の第1の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。図1に示す露光方法の入力データは入図データ10である。この入図データ10は、製造対象の半導体装置の回路のレイアウトデータから生成された露光パターンのデータである。具体的には、パターンを配置する階層を示す情報やパターンの大きさに関するサイジング情報等の変換情報に基づいて、レイアウトデータに対して変換処理を施すことで、露光パターンデータを生成する。
図2は、パターンファイルの構造例を示す図である。図2(a)に示す矩形パターンP1や、(b)に示すL字型パターンP2、(c)に示すU字型パターンP3等が、回路を構成する配線部分等の露光パターンとして与えられる。これらの露光パターンは、パターン毎に別個のデータの纏まりとして提供される。例えば(a)の矩形パターンP1であれば、4つの座標(X1,Y1)、(X2,Y2)、(X3,Y3)、(X4,Y4)により定義される。具体的なデータ構造としては、開始点Sから終了点E(開始点Sに戻って終了)まで反時計回りに各頂点の座標を並べたデータ「P1:X1,Y1,X2,Y2,X3,Y3,X4,Y4,X1,Y1」により(a)の矩形パターンP1を定義する。(b)のL字型パターンP2や(c)のU字型パターンP3についても同様である。なお、これらの複数のパターンデータは、1つのファイルに纏めて格納されてよい。各パターンの識別子(例えば上記のP1,P2,P3等)と対にして、対応する図形を定義する頂点列の座標データをファイルに格納すればよい。このようなデータ構造で規定された複数のパターンが、入図データ10として提供される。
図1に戻り、ステップS1において、入図データ10に対してパターン判断を実行する。このパターン判断では、入図データ10の入力露光パターンをレチクル露光パターン11と電子ビーム露光パターン(EB露光パターン)12とに分離する。即ち、図2を用いて説明したデータ構造で規定された露光パターンの一個一個が、図1のステップS1の分離処理により、レチクル露光パターン11又は電子ビーム露光パターン12の何れかに分類されてよい。この際、線幅及び間隔の閾値に基づいて、所定の線幅の閾値以下であり且つ所定の間隔の閾値以下であるパターンを電子ビーム露光パターン12としてよい。なおステップS1の分離処理は、デジタルデータとして与えられた入図データ10をデジタル計算機を用いて処理することにより実行する。以降の各データ処理についても同様であり、デジタル計算機により実行される。
図3は、分離処理で用いるルールを規定したテーブルの一例である。図3に示すテーブルには、各行にパターンの異なる線幅90nm、100nm、及び110nmが規定され、各列にパターン間の異なる間隔85nm、90nm、及び95nmが規定されている。行と列との交差位置に、電子ビーム露光を示すEB又はレチクル露光を示すRTが示されている。この例では、着目パターンの線幅が90nmで且つ隣接パターンとの間隔が85nm又は90nmの場合のみ、当該着目パターンは電子ビーム露光の対象として分類される。即ち、このパターンは電子ビーム露光パターン12として登録される。また例えばある着目パターンの線幅が100nmの場合であれば、当該着目パターンは隣接パターンとの間隔に関わらずレチクル露光の対象として分類される。即ち、このパターンはレチクル露光パターン11として登録される。
図1に戻り、ステップS2で、レチクル露光パターン11の各パターン毎に、OPC(光近接補正:Optical Proximity Correction)処理が必要であるか否かを判断する。必要と判断されると、必要と判断されたパターンに対して、ステップS3でOPC処理を実行する。微細な露光パターンの場合、光近接効果の影響で、隣合うパターン同士が接触したり、パターンの角が丸まったり、線が細くなり切れてしまうといった現象が起こる。そこでこのようなパターン変形を予測して、変形を相殺又は緩和するようにパターンデータを加工することで、所望のパターン形状をウェハ上に形成できるような補正処理をする。これがOPC処理である。OPC処理では、光近接効果の補正ルールを示した補正情報に基づいて、レチクル露光パターン11のデータから補正後のレチクル露光パターン11Aを計算する。この補正後のレチクル露光パターン11Aに基づいてレチクルを生成して、露光処理を行なうと、光近接効果が低減されて所望の目標パターンに近いレジストパターンが生成される。なおステップS2でOPC処理が不要と判断されると、不要と判断されたパターンはそのままレチクル露光パターン11Aに含められる。
ステップS4で、レチクル露光パターン11Aの各パターン毎に、リソグラフィーシミュレーションを実行する。リソグラフィーシミュレーションは、レチクル露光に用いる光の挙動や感光剤であるレジストの光化学反応をデジタルデータ処理としてシミュレートする。これにより、レチクル露光により形成されるレジストのパターンを模擬計算により求めたシミュレーションパターンを生成する。具体的には、投影光学系におけるレンズの開口数や、照明系のコヒーレントファクタ、露光に用いる光の波長、レチクル露光パターン11Aの寸法等の条件を入力し、露光処理を行なう光パターンの空間分布を計算する。更に、レジスト膜中での露光エネルギーの分布を計算し、露光エネルギーに対応したレジストの光化学反応の計算を行い、これらの計算に基づいて現像におけるレジストの溶解量を計算する。これにより現像処理で得られるレジストのパターン形状がシミュレーションパターンとして得られる。
ステップS5で、パターン分け処理を実行する。このパターン分け処理では、レチクル露光パターン11Aの各パターン毎に、作成したいレジストパターンの形状を示す目標パターン(即ちレチクル露光パターン11)とシミュレーションパターンとの差分データを生成する。そして、生成した差分データに基づいて、各パターンを補正が必要なパターンと補正が不要なパターンとに分類する。補正不要と判定されたレチクル露光パターン11Aは、レチクル作成用のパターンデータの一部であるレチクル露光パターン11Bとしてメモリに格納されて保持される。また、補正必要と判定されたレチクル露光パターン11Aは、レチクル露光パターン13とされ、差分パターン14と共にメモリに格納され保持される。
図4は、パターン分け処理の詳細を示すフローチャートである。図5は、図4のパターン分け処理において差分パターンが突出部の場合の各パターンの処理の様子を示す図である。図6は、図4のパターン分け処理において差分パターンが後退部の場合の各パターンの処理の様子を示す図である。
図4のステップS1において、各シミュレーションパターン毎に、シミュレーションパターンから目標図形パターン(レチクル露光パターン11)を減算する。なおシミュレーションパターンはマトリクス状に並んだ画素がそれぞれ画素値を有した画像データでよい。これに合わせて、減算処理に用いる目標図形パターンとして、図2で説明したデータ形式により示される形状を有し、画素から構成される画像データを用いるようにすればよい。なお、減算結果がマイナスになる部分はゼロとする。この減算処理は、突出部である差分パターン14を抽出するものである。ここで差分パターン14が突出部であるとは、当該差分パターン14が、レチクル露光パターン11よりもシミュレーションパターンの方が突出している(目標の大きさよりも大きくなっている)部分の差分パターンであることを意味する。この減算処理の様子が図5に示される。シミュレーションパターン21から目標図形パターン22を減算(SUB)すると、目標図形パターン22の部位22Aにおいて、シミュレーションパターン21が目標図形パターン22よりも突出しているために、突出部23が得られる。
図4のステップS2で、各差分パターン14(突出部23)毎に、サイジング処理を実行して微少な差分パターンを削除する。即ち、図5に示されるように、突出部23に対して、周辺部を一定量削るマイナスサイジング処理を行い、マイナスサイジング後の突出部24を生成する。この段階で、所定の大きさ以下の突出部23は消滅する。次に、マイナスサイジング後の突出部24に対して、周辺部に一定量継ぎ足して膨張されるプラスサイジング処理を行ない、プラスサイジング後の突出部25を生成する。
図4のステップS3で、各突出部25毎に、補正処理が必要であるか否かを判断する。即ち、突出部25が無視できる大きさであるのか、或いは補正により除去する必要がある大きさであるのかを判断する。具体的には、例えば、突出部25の大きさが所定の閾値(例えば3nm)よりも大きい場合に補正が必要であると判断し、突出部25の大きさが所定の閾値以下の場合には補正が不要であると判断する。ここで例えば、突出部25の外周境界画素のうちでシミュレーションパターン21の外周境界画素に相当する1つの画素について、突出部25の外周境界画素のうちでシミュレーションパターン21の内部に相当する全画素との距離の最小値を求める。同様にして突出部25の外周境界画素のうちでシミュレーションパターン21の外周境界画素に相当する各々の画素について上記最小距離を求め、更にこれら複数の最小距離のうちの最大値を求めることで、この最大値を上記の突出部25の大きさとして用いてよい。
図4のステップS4で、補正が必要と判断された突出部25に相当する差分パターン14のデータに、補正が必要な突出部であることを示すプロパティーを付加し、メモリに格納して保持する。ここでは例えば、プロパティーを示すデータとして、Bグループを示すデータを差分パターン14に付加する。図5に、Bグループのプロパティーデータの追加が模式的に示される。
図4のステップS5で、各シミュレーションパターン毎に、目標図形パターン(レチクル露光パターン11)からシミュレーションパターンを減算する。なお、減算結果がマイナスになる部分はゼロとする。この減算処理は、後退部である差分パターン14を抽出するものである。ここで差分パターン14が後退部であるとは、当該差分パターン14が、レチクル露光パターン11よりもシミュレーションパターンの方が後退している(目標の大きさよりも小さくなっている)部分の差分パターンであることを意味する。この減算処理の様子が図6に示される。目標図形パターン31からシミュレーションパターン32を減算(SUB)すると、シミュレーションパターン32の部位32Aにおいて、シミュレーションパターン32が目標図形パターン31よりも後退しているために、後退部33が得られる。
図4のステップS6で、各差分パターン14(後退部33)毎に、サイジング処理を実行して微少な差分パターンを削除する。即ち、図6に示されるように、後退部33に対して、周辺部を一定量削るマイナスサイジング処理を行い、マイナスサイジング後の後退部34を生成する。この段階で、所定の大きさ以下の後退部33は消滅する。次に、マイナスサイジング後の後退部34に対して、周辺部に一定量継ぎ足して膨張させるプラスサイジング処理を行ない、プラスサイジング後の後退部35を生成する。
図4のステップS7で、各後退部35毎に、補正処理が必要であるか否かを判断する。即ち、後退部35が無視できる大きさであるのか、或いは補正により埋める必要がある大きさであるのかを判断する。具体的には、例えば、後退部35の大きさが所定の閾値(例えば1nm)よりも大きい場合に補正が必要であると判断し、後退部35の大きさが所定の閾値以下の場合には補正が不要であると判断する。ここで例えば、後退部35の外周境界画素のうちで目標図形パターン31の外周境界画素に相当する1つの画素について、後退部35の外周境界画素のうちで目標図形パターン31の内部に相当する全画素との距離の最小値を求める。同様にして後退部35の外周境界画素のうちで目標図形パターン31の外周境界画素に相当する各々の画素について上記最小距離を求め、更にこれら複数の最小距離のうちの最大値を求めることで、この最大値を上記の後退部35の大きさとして用いてよい。
図4のステップS8で、補正が必要と判断された後退部35に相当する差分パターン14のデータに、補正が必要な後退部であることを示すプロパティーを付加し、メモリに格納して保持する。ここでは例えば、プロパティーを示すデータとして、Aグループを示すデータを差分パターン14に付加する。図6に、Aグループのプロパティーデータの追加が模式的に示される。
最後にステップS9で、補正が不要とされた各パターンについて総合的な判断を行ない、補正が必要であるか不要であるかを再度判断する。例えば、突出部と後退部とが隣接している場合など、突出部と後退部とをそれぞれ独立に検討して補正不要と判断されても、纏めて1つの部位としてみれば補正が必要な場合などがある。そのような部位を救済するために、ステップS9のような総合判断を設けてもよい。
図1に戻り、以上説明したステップS5のパターン分け処理の後に、ステップS6で、パターン判断処理を実行する。このパターン判断処理では、レチクル露光パターン13の各パターン毎に、全ての対応する差分パターン14が後退部のみであるか否かを判断し、その判断結果に応じてその後の処理を振り分ける。図1において、レチクル露光パターン13の着目パターンに対してその差分パターン14が全て後退部のみである場合、当該着目パターン及び対応差分パターンはレチクル露光パターン13A及び差分パターン14Aとして示される。このレチクル露光パターン13Aは、レチクル作成用のパターンデータとしてメモリに格納されて保持される。また差分パターン14Aは、後述するステップS8の後退部補正処理に供される。またレチクル露光パターン13の着目パターンに対してその差分パターン14が少なくとも1つの突出部を含む場合、当該着目パターン及び対応差分パターンはレチクル露光パターン13B及び差分パターン14Bとして示される。これらのレチクル露光パターン13B及び差分パターン14Bは、次のステップS7に供される。
図7は、パターン判断処理を説明するための図である。図7(a)に示すように、ある1つの着目レチクル露光パターンに対応する(即ちその着目レチクル露光パターンから求められた)差分パターン集合41に、後退部14−1と突出部14−2との両方が含まれる。即ち、この着目レチクル露光パターンのシミュレーションパターンは、ある位置では後退しており、別の位置では突出している。この場合、差分パターン集合41は差分パターン14Bに含まれる。また別の1つの着目レチクル露光パターンに対応する差分パターン集合42に、突出部14−3のみが含まれる場合、差分パターン集合42は差分パターン14Bに含まれる。それに対して、図7(b)に示すように、ある1つの着目レチクル露光パターンに対応する差分パターン集合43に、後退部14−4のみが含まれる場合、その差分パターン集合43は差分パターン14Aに含まれる。
図1に戻り、ステップS7で、パターン種別を判別する処理を実行する。この処理では、差分パターン14Bの各パターン毎に、プロパティーに記述されたグループを判別する。着目差分パターン14Bの着目パターンのプロパティーがAグループ(補正要の後退部)であれば、当該着目パターンは、ステップS8の後退部補正処理に供される。着目差分パターン14Bの着目パターンのプロパティーがBグループ(補正要の突出部)であれば、当該着目パターンは、ステップS9の突出部補正処理に供される。
図8は、パターン種別を判別する処理を説明するための図である。図8(a)に示すように、着目差分パターン51のプロパティー52がAグループを示すとき、この差分パターン51は後退差分であるので、後退部補正処理が実行される。また図8(b)に示すように、着目差分パターン53のプロパティー54がBグループを示すとき、この差分パターン51は突出差分であるので、突出部補正処理が実行される。
図1に戻り、ステップS8の後退部補正処理では、差分データに基づいて電子ビーム露光パターン17を生成する。具体的には、シミュレーションパターンが目標パターンよりも後退している部分に対して、後退している部分を埋めるように電子ビーム露光パターン17を生成する。またステップS9の突出部補正処理では、シミュレーションパターンが目標パターンよりも突出している部分に対して、まず、突出している部分の周辺の部分をレチクル露光パターンから削除する。このようにして、差分データに基づいてレチクル露光パターンを修正し、修正後のレチクル露光パターン15を生成する。更に、修正時に削除された周辺の部分を埋めるように、電子ビーム露光パターン16を生成する。なお修正後のレチクル露光パターン15は、レチクル作成用のパターンデータとしてメモリに格納されて保持される。これら後退部補正処理及び突出部補正処理については、以下に詳細に説明する。
図9は、後退部補正処理の詳細を示すフローチャートである。入力を差分パターン14A及び14Bとして、ステップS1で、1つの着目差分パターンの90度コーナーの数が0個であるのか、1個であるか、2個であるかを判別する。例えば、90度コーナーの数が1個であるとは、図6に示す後退部33のような場合である。また、90度コーナーの数が2個であるとは、2つのコーナーを有する細い線の一端が後退しているような場合である。90度コーナーの数が0個であるとは、本来一続きの細い線が途中で細くなった場合や、更に細くなって切れてしまった場合である。
90度コーナーの数が0個又は2個の場合、ステップS2で、スムージング処理を実行する。このスムージング処理では、当該着目差分パターンを全て覆うような最小の矩形になるように着目差分パターンを整形する。また90度コーナーの数が1個の場合、ステップS3で、スムージング処理を実行する。このスムージング処理では、当該着目パターンを全て覆うような最小の矩形になるように着目差分パターンを整形し、その後、当該着目差分パターンを全て覆うようなL字型の図形であり且つ面積が最小となるような図形に前記矩形図形を変形する。
ステップS4でOR処理を実行し、処理後の着目差分パターンを、1つの電子ビーム露光パターン17(1つのファイル)に組み入れて統合する。ステップS5で、入力である差分パターン14A及び14Bの全ての差分パターンを処理したか否かを判断する。なおここで、差分パターン14Bについては、後退部のみが後退部補正処理に供されている。差分パターン14Aについては、そこに含まれる全ての差分パターンが後退部である。なおプロパティーがAグループのもののみ、後退部補正処理の対象とする。処理すべきパターンが残っている場合には、ステップS1に戻り処理を繰り返す。処理すべきパターンが残っていない場合には、電子ビーム露光パターン17を出力して処理を終了する。
図10は、突出部補正処理の詳細を示すフローチャートである。入力は、差分パターン14B及レチクル露光パターン13Bである。差分パターン14Bについては、突出部のみが突出部補正処理に供されている。ステップS1で、差分パターン14Bの各突出部毎に、突出部のサイジング処理を実行する。このサイジング処理では、突出部を第1の所定量膨張させるプラスサイジング処理により第1の突出部パターンを生成する。更に、同一の突出部を第1の所定量より大きい第2の所定量膨張させるプラスサイジング処理により第2の突出部パターンを生成する。例えば、突出部の周囲を+15nm膨張させて第1の突出部パターンを生成し、識別用のフラグRを付加する。また同一の突出部の周囲を+45nm膨張させて第2の突出部パターンを生成し、識別用のフラグEを付加する。
図11は、突出部のサイジング処理の様子を示す図である。図11に示すように、突出部の差分パターン60に対して、第1の所定量膨張させるプラスサイジング処理を実行し、第1の突出部パターン61を生成する。また差分パターン60に対して、第1の所定量より大きい第2の所定量膨張させるプラスサイジング処理を実行し、第2の突出部パターン62を生成する。第1の突出部パターン61にはフラグRが付加され、第2の突出部パターン62にはフラグEが付加される。
図10のステップS2で、サイジング処理で生成された2つの突出部パターンのフラグを確認し、フラグの値に応じてその後の処理を振り分ける。フラグRの付加された第1の突出部パターンについては、ステップS3乃至S5の処理が実行される。フラグEの付加された第2の突出部パターンについては、ステップS6乃至S8の処理が実行される。
ステップS3で、レチクル露光パターンの修正処理が実行される。即ち、シミュレーションパターンが目標パターンよりも突出している部分に対して、突出している部分の周辺の部分をレチクル露光パターン13Bの着目レチクル露光パターンから削除する。即ち、修正前のレチクル露光パターンを用いたのでは、露光処理により生成されるレジストパターンが所望のパターンからはみ出してしまうので、はみ出す原因となる部分をレチクル露光パターンから削り取る。
図12は、レチクル露光パターンの修正処理の様子を示す図である。レチクル露光パターン70から第1の突出部パターン61を減算することにより、突出部の周囲が削除された修正後のレチクル露光パターン71が得られる。ここで、ステップS1のプラスサイジング処理により差分パターン60を第1の所定量だけ膨張させているが、この第1の所定量に相当する量が、レチクル露光パターン70から削除されることになる。
図10に戻り、ステップS4で、スムージング処理を実行する。このスムージング処理では、ステップS3で生成された修正後のレチクル露光パターンにおいて、修正処理により発生したエッジの細かい荒れを取り除く。次に、ステップS5でOR処理を実行し、処理後の着目レチクル露光パターンを、1つのレチクル露光パターン15(1つのファイル)に組み入れて統合する。
ステップS6で、電子ビーム露光パターン生成処理が実行される。この電子ビーム露光パターン生成処理では、ステップS3での修正時にレチクル露光パターンから削除された部分を埋めるように電子ビーム露光パターンを生成する。仮に、ステップS3の修正処理だけで十分に正確なレジストパターンを生成できるのであれば、ステップS6の処理は実行しなくてもよい。しかしながら、一般的に、ステップS3の修正処理において、正確なレジストパターンを生成可能な削除量や削除パターンを定めることは容易ではない。そこで、ある程度多めに削除して、削除されすぎた部分を電子ビーム露光により埋める方が容易に正確なパターンを生成することができる。
図13は、電子ビーム露光パターン生成処理の様子を示す図である。図13において、レチクル露光パターン70と第2の突出部パターン62とのANDをとることにより、図11の突出部60の周囲部分に相当する電子ビーム露光パターン72が得られる。ここで、ステップS1のプラスサイジング処理により差分パターン60を第2の所定量だけ膨張させているが、この第2の所定量に相当する量が、電子ビーム露光パターン72の幅となる。
図10に戻り、ステップS7で、スムージング処理を実行する。このスムージング処理では、ステップS6で生成された電子ビーム露光パターンにおいて、AND処理により発生したエッジの細かい荒れを取り除く。次に、ステップS8でOR処理を実行し、処理後の電子ビーム露光パターン72を、1つの電子ビーム露光パターン16(1つのファイル)に組み入れて統合する。
ステップS9で、入力である差分パターン14Bの全ての差分パターンを処理したか否かを判断する。なお前述のように、差分パターン14Bについては、突出部のみが突出部補正処理に供される。処理すべきパターンが残っている場合には、ステップS1に戻り処理を繰り返す。処理すべきパターンが残っていない場合には、レチクル露光パターン15及び電子ビーム露光パターン16を出力して処理を終了する。
図1に戻り、ステップS10でOR処理が実行される。このOR処理では、電子ビーム露光パターン12、電子ビーム露光パターン16、及び電子ビーム露光パターン17を統合して、1つの電子ビーム露光パターン(1つのファイル)18を生成する。
図14は、OR処理による統合を説明するための図である。図14では、例えば、電子ビーム露光パターン17と電子ビーム露光パターン16とを統合するOR処理の様子を示している。図14において、電子ビーム露光パターン17のデータには電子ビーム露光パターン81と82とが含まれ、電子ビーム露光パターン16のデータには電子ビーム露光パターン83が含まれる。ステップS10のOR処理の実行においては、位置が重なる電子ビーム露光パターン81と83とを合成し、1つのパターンとして作り直す。これにより、結果として得られる電子ビーム露光パターン18のデータにおいては、電子ビーム露光パターン82と84とが含まれることになる。電子ビーム露光パターン84が、合成されて作成された1つのパターンデータである。
図1に戻り、ステップS11で、レチクル露光パターン11B、レチクル露光パターン13A、及びレチクル露光パターン15に基づいてレチクルを作成する。ステップS12で、上記レチクルを用いて光による露光処理をウェハに対して行ない、更に、電子ビーム露光パターン18に基づいて電子ビームによる露光処理をウェハに対して行なう。以上で、図1に示す露光方法の各処理が終了する。
図15は、露光方法の第2の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。図15において、図1と同一の構成要素及びステップは同一の番号で参照し、その説明は適宜省略する。図15に示す露光方法では、図1に示す露光方法と比較して、ステップS5Aのパターン分け処理において、突出部である差分パターン14−1と後退部である差分パターン14−2とにファイルを分離して出力する点が主に異なる。
図16は、図15のパターン分け処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS1において、各シミュレーションパターン毎に、シミュレーションパターンから目標図形パターン(レチクル露光パターン11)を減算する。図4に示すステップS1と同様の処理である。ステップS2で、各差分パターン(突出部)毎に、サイジング処理を実行して微少な差分パターンを削除する。図4に示すステップS2と同様の処理である。ステップS3で、着目突出部について、補正処理が必要であるか否かを判断する。即ち、突出部が無視できる大きさであるのか、或いは補正により除去する必要がある大きさであるのかを判断する。この点に関して、図4に示すステップS3と同様の処理である。ステップS4で、補正が必要と判断された突出部に相当する差分パターンのデータを、差分パターン14−2のデータファイルに追加する。この際、後の処理の便宜のために、補正が必要な後退部であることを示すプロパティー、例えば、Bグループを示すプロパティーを差分パターン14−2に付加してもよい。ステップS5で、ステップS1で求められた全ての差分パターンを処理したか否かを判断する。処理すべきパターンが残っている場合には、ステップS3に戻り処理を繰り返す。処理すべきパターンが残っていない場合には、ステップS6に進む。
ステップS6において、各シミュレーションパターン毎に、目標図形パターン(レチクル露光パターン11)からシミュレーションパターンを減算する。図4に示すステップS5と同様の処理である。ステップS7で、各差分パターン(後退部)毎に、サイジング処理を実行して微少な差分パターンを削除する。図4に示すステップS6と同様の処理である。ステップS8で、着目後退部について、補正処理が必要であるか否かを判断する。即ち、後退部が無視できる大きさであるのか、或いは補正により除去する必要がある大きさであるのかを判断する。この点に関して、図4に示すステップS7と同様の処理である。ステップS9で、補正が必要と判断された後退部に相当する差分パターンのデータを、差分パターン14−1のデータファイルに追加する。この際、後の処理の便宜のために、補正が必要な後退部であることを示すプロパティー、例えば、Aグループを示すプロパティーを差分パターン14−2に付加してもよい。ステップS10で、ステップS6で求められた全ての差分パターンを処理したか否かを判断する。処理すべきパターンが残っている場合には、ステップS8に戻り処理を繰り返す。処理すべきパターンが残っていない場合には、ステップS11に進む。ステップS11で、補正が不要とされた各パターンについて総合的な判断を行ない、補正が必要であるか不要であるかを再度判断する。図4に示すステップS9と同様の処理である。
図15に戻り、以上説明したステップS5Aのパターン分け処理の後に、ステップS6で、パターン判断処理を実行する。このパターン判断処理は、図1のステップS6のパターン判別処理と同様である。但し、差分パターン14が最初から差分パターン14−1と14−2に分離されている点が異なる。レチクル露光パターン13の着目パターンに対してその差分パターン14−1及び/又は14−2が後退部のみである場合、当該着目パターンはレチクル露光パターン13Aとして、メモリに格納され保持される。またその対応差分パターンは差分パターン14B−2として、ステップS8の後退部補正処理に供される。この後退部補正処理は、図1のステップS8の後退部補正処理と同様である。またレチクル露光パターン13の着目パターンに対してその差分パターン14−1及び/又は14−2が少なくとも1つの突出部を含む場合、レチクル露光パターン13B及び差分パターン14B−1及び14B−2として、次のステップS7Aに供される。
図15のステップS7Aで、パターン種別に従いデータを振り分ける処理を実行する。この処理では、補正要の後退部である差分パターン14B−2のデータをステップS8の後退部補正処理に供し、補正要の突出部である差分パターン14B−1のデータをレチクル露光パターン13Bと共に、ステップS9の突出部補正処理に供する。ステップS9の突出部補正処理は、図1のS9の突出部補正処理と同様である。即ち、シミュレーションパターンが目標パターンよりも突出している部分に対して、まず、突出している部分の周辺の部分をレチクル露光パターンから削除する。このようにして、差分データに基づいてレチクル露光パターンを修正し、修正後のレチクル露光パターン15を生成する。更に、修正時に削除された周辺の部分を埋めるように、電子ビーム露光パターン16を生成する。修正後のレチクル露光パターン15は、レチクル作成用のパターンデータとしてメモリに格納されて保持される。
以上のようにして、差分パターンが後退部の差分パターンのデータファイルと突出部の差分パターンのデータファイルとに分離されている以外、図15に示す第2の実施例は図1に示す第1の実施例と同様の手順及び処理で露光方法を実行する。
図17は、露光方法の第3の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。図17において、図1と同一の構成要素及びステップは同一の番号で参照し、その説明は適宜省略する。図17に示す露光方法では、補正が必要なレチクル露光パターンの取り扱いが図1に示す第1の実施例の場合と異なる。具体的には、ステップS5Bのパターン分け処理により、レチクル露光パターンを補正が必要な部分と補正が不要な部分とに分割する。
図18は、図17のパターン分け処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS1において、各シミュレーションパターン毎に、シミュレーションパターンから目標図形パターン(レチクル露光パターン11)を減算する。図4に示すステップS1と同様の処理である。ステップS2で、各差分パターン(突出部)毎に、サイジング処理を実行して微少な差分パターンを削除する。図4に示すステップS2と同様の処理である。ステップS3で、着目突出部について、補正処理が必要であるか否かを判断する。即ち、突出部が無視できる大きさであるのか、或いは補正により除去する必要がある大きさであるのかを判断する。この点に関して、図4に示すステップS3と同様の処理である。ステップS4で、補正が必要な突出部であることを示すプロパティー、例えば、Bグループを示すプロパティーを付加し、着目突出部のデータを差分パターン14のデータファイルに追加する。ステップS5で、以下に説明するレチクル露光パターン抽出処理を実行する。このレチクル露光パターン抽出処理により、切り取った部分のレチクル露光パターン13Cと、一部が切り取られたレチクル露光パターン11Cとが生成される。ステップS6で求められた全ての差分パターンを処理したか否かを判断する。処理すべきパターンが残っている場合には、ステップS3に戻り処理を繰り返す。処理すべきパターンが残っていない場合には、ステップS7に進む。
図19は、図18のパターン分け処理において差分パターンが突出部の場合の枠生成処理の様子を示す図である。図20は、生成された枠によりレチクル露光パターンを切り取る処理の様子を示す図である。図21は、生成された枠によりレチクル露光パターンの一部が切り取られる様子を示す図である。図19に示すように、差分パターン90に対して、例えば60nm膨張させるプラスサイジング処理を実行し、拡大された差分パターン91を生成する。更に、この差分パターン91を全て覆うような矩形枠92を生成する。この矩形枠92を用いることにより、レチクル露光パターンの切り取り処理を実行する。まず図20に示されるように、矩形枠92と目標図形パターン93とのANDを演算することにより、シミュレーションパターンが突出する部分93Aの周辺部分をレチクル露光パターン94として切り出す。このレチクル露光パターン94が、図18において、切り取った部分のレチクル露光パターン13Cとしてメモリに格納される。また図21に示されるように、目標図形パターン93から矩形枠92を減算することにより、シミュレーションパターンが突出する部分93Aの周辺部分を切り取った残りであるレチクル露光パターン95を生成する。このレチクル露光パターン95が、図18において、一部が切り取られたレチクル露光パターン11Cとしてメモリに格納される。
ステップS7において、各シミュレーションパターン毎に、目標図形パターン(レチクル露光パターン11)からシミュレーションパターンを減算する。図4に示すステップS5と同様の処理である。ステップS8で、各差分パターン(後退部)毎に、サイジング処理を実行して微少な差分パターンを削除する。図4に示すステップS6と同様の処理である。ステップS9で、着目後退部について、補正処理が必要であるか否かを判断する。即ち、後退部が無視できる大きさであるのか、或いは補正により除去する必要がある大きさであるのかを判断する。この点に関して、図4に示すステップS7と同様の処理である。ステップS10で、補正が必要な後退部であることを示すプロパティー、例えば、Aグループを示すプロパティーを付加し、着目後退部のデータを差分パターン14のデータファイルに追加する。ステップS11で、ステップS7で求められた全ての差分パターンを処理したか否かを判断する。処理すべきパターンが残っている場合には、ステップS9に戻り処理を繰り返す。処理すべきパターンが残っていない場合には、ステップS12に進む。ステップS12で、データ分け処理を実行する。このデータ分け処理は、差分パターン14と切り取った部分のレチクル露光パターン13Cとを図17に示すようにステップS7のパターン種別処理に供給し、一部が切り取られたレチクル露光パターン11CをステップS11のOR処理に供給する。なおこのデータ分け処理において、突出部について補正が必要ないレチクル露光パターンも全て、レチクル露光パターン11Cに含めて出力するようにする。
図17に戻り、ステップS7のパターン種別処理、ステップS8の後退部補正処理、及びステップS9の突出部補正処理は、図1に示すそれぞれ対応する処理と同様である。但し、ステップS9の突出部補正処理において補正対象のレチクル露光パターンが、図1においては1つのレチクル露光パターン全体であったのに対して、図17においては、全体から切り取った補正が必要な部分のレチクル露光パターンである点が異なる。即ち、シミュレーションパターンが目標パターンよりも突出している部分に対して、まず、突出している部分の周辺の部分を大きめに切り出したパターンであるレチクル露光パターンから、突出している部分の周辺の部分を削除する。このようにして、差分データに基づいて切り出し部分のレチクル露光パターンを修正し、修正後の切り出し部分のレチクル露光パターン15Cを生成する。更に、修正時に削除された周辺の部分を埋めるように、電子ビーム露光パターン16を生成する。修正後の切り出し部分のレチクル露光パターン15Cは、ステップS13のOR処理に供される。
図17のステップS13において、OR処理を実行する。このOR処理では、元は1つであった修正後の切り出し部分のレチクル露光パターン15Cと一部が切り取られたレチクル露光パターン11Cとを合成し、単一のレチクル露光パターンを生成する。なお突出部について補正が必要ないレチクル露光パターンについては、別のパターンと合成されることはなく、そのままのデータとされる。このようにして、レチクル作成用のレチクル露光パターン19が生成される。
図22は、露光方法の第4の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。図22において、図1と同一の構成要素及びステップは同一の番号で参照し、その説明は適宜省略する。図22に示す露光方法では、図1に示す第1の実施例の手順から、ステップS1のパターン判断処理を削除し、入図データ10をそのままレチクル露光パターンとして取り扱う点が異なる。即ち、ステップS2のOPC処理において、入図データ10がそのまま処理対象のデータとして用いられる。
図22に示す露光方法の第4の実施例では、パターンサイズが比較的大きい場合などで電子ビーム露光が不要であれば、電子ビーム露光は用いられない。即ち、リソグラフィーシミュレーションを行ない、目標図形パターンとの差異が閾値以内であれば、そのまま光リソグラフィのみを用いて露光をすることになる。リソグラフィーシミュレーションの結果補正が必要と判断される箇所が有れば、それらの箇所については、第1の実施例の場合と同様に補正処理が実行される。なお第1の実施例及び第4の実施例では、後退部補正処理と突出部補正処理とを必要に応じて実行する構成としているが、後退部補正処理及び突出部補正処理の何れか一方のみを必要に応じて実行する構成としてもよい。即ち、例えば、突出部補正処理については行なわない構成であってもよい。
図23は、露光方法の第5の実施例の処理の流れを示すフローチャートである。図23に示す露光方法の入力データは、レチクル露光パターン100である。このレチクル露光パターン100は、製造対象の半導体装置の回路のレイアウトデータから生成された露光パターンのデータである。具体的には、パターンを配置する階層を示す情報やパターンの大きさに関するサイジング情報等の変換情報に基づいて、レイアウトデータに対して変換処理を施すことで、露光パターンデータを生成する。
ステップS1で、レチクル露光パターン100の各パターン毎に、リソグラフィーシミュレーションを実行する。リソグラフィーシミュレーションは、図1の露光方法の場合と同様である。ステップS2で、各シミュレーションパターン毎に、目標図形パターン(レチクル露光パターン100)からシミュレーションパターンを減算する。なお、減算結果がマイナスになる部分はゼロとする。この減算処理は、後退部である差分パターンを抽出するものである。ステップS3で、各差分パターン毎に、サイジング処理を実行して微少な差分パターンを削除する。即ち、後退部に対して、周辺部を一定量削るマイナスサイジング処理を行い、マイナスサイジング後の後退部を生成することにより、所定の大きさ以下の後退部を消滅させる。次に、マイナスサイジング後の後退部に対して、周辺部を一定量膨張させるプラスサイジング処理を行ない、プラスサイジング後の後退部を生成する。
ステップS4で、1つの後退部に着目し、この後退部について補正処理が必要であるか否かを判断する。即ち、後退部が無視できる大きさであるのか、或いは補正により埋める必要がある大きさであるのかを判断する。具体的には、例えば、後退部の大きさが所定の閾値(例えば1nm)よりも大きい場合に補正が必要であると判断し、後退部の大きさが所定の閾値以下の場合には補正が不要であると判断する。
ステップS5で、補正が必要と判断された差分データ(後退部)に基づいて、電子ビーム露光パターンを生成する後退部補正処理を実行する。具体的には、シミュレーションパターンが目標パターンよりも後退している部分に対して、後退している部分を埋めるように電子ビーム露光パターン101を生成する。ステップS6で、ステップS2で求められた全ての差分パターンを処理したか否かを判断する。処理すべきパターンが残っている場合には、ステップS4に戻り処理を繰り返す。処理すべきパターンが残っていない場合には、最終的な電子ビーム露光パターン101を生成する。
ステップS7で、レチクル露光パターン100に基づいてレチクルを作成する。ステップS8で、上記レチクルを用いて光による露光処理をウェハに対して行なう。ステップS9で、電子ビーム露光パターン101に基づいて電子ビームによる露光処理をウェハに対して行なう。以上で、図23に示す露光方法の各処理が終了する。
図23に示す露光方法の第5の実施例では、電子ビーム露光が不要であれば、電子ビーム露光は用いられない。即ち、リソグラフィーシミュレーションを行ない、目標図形パターンとの差異が閾値以内であれば、そのまま光リソグラフィのみを用いて露光をすることになる。リソグラフィーシミュレーションの結果補正が必要と判断される箇所が有れば、それらの箇所については、後退部補正処理を実行する。
要求されるレチクル製作期間が短い場合等には、レチクル露光データの検証が終了する前にレチクルを製作する場合がある。その後の検証でレチクル露光データに不具合を検出した場合、レチクル露光データの再製作をしていたのでは、結局レチクル製作期間が伸びてしまい、要求される期間を守れないことになる。第5の実施例のような手順を用いれば、リソグラフィーシミュレーションでパターンが後退してしまう問題が検出された箇所について、電子ビーム露光によりウェハ上で補正することができる。即ち、要求されるレチクル製作期間を守りながらも、所望のレジストパターンを得ることができる。
図24は、半導体装置製造方法の一例を示す図である。以上説明した第1乃至第5実施例の何れかの露光方法により、レジストを露光することにより、所望の回路パターンを有した半導体装置を製造することができる。図24(a)乃至(d)において、図面左側はウェハを上面から見た平面図であり、図面右側は、ウェハ平面図に示す線A−A’に沿って切断した切断面における断面図である。(a)に示されるように、まずウェハ基板111上に感光剤であるレジスト110を塗布する。その後(b)に示されるように、透明なガラス等のレチクル基板112上に形成された遮光膜113を介して、レーザ光120をレジスト110に照射して露光処理を実行する。この遮光膜113は、前述の実施例の何れかの露光方法で生成されたレチクル露光パターンの形状に形成されている。レジスト110中でレチクル露光処理により露光されたレチクル露光部114は、大まかに所望のパターン形状となっているが、目標図形パターンより例えば若干後退したものとなる。
その後(c)に示されるように、前述の実施例の何れかの露光方法で生成された電子ビーム露光パターンに従って電子ビーム121を走査することにより、電子ビーム露光処理を実行する。レジスト110中で電子ビーム露光処理により露光された電子ビーム露光部115は、レチクル露光部114が目標図形パターンから若干後退していた部分を埋めて、目標図形パターンに極めて近い形状を実現する。その後、レジスト110を溶解する現像液に浸して不要なレジストを除去する等の現像処理を行なうことにより、(d)に示されるようにレジスト除去部116が形成されたレジストパターンが得られる。このレジストパターンを用いて、エッチング処理、成膜処理、不純物打ち込み処理等を実こうすることにより、所望の集積回路を生成する。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
10 入図データ
11,13,15 レチクル露光パターン
12,16,17,18 電子ビーム露光パターン
14 差分パターン
21,32 シミュレーションパターン
22,31 目標図形パターン
60 差分パターン
61 第1の突出部パターン
62 第2の突出部パターン
110 レジスト
111 ウェハ基板
112 レチクル基板
113 遮光膜
114 レチクル露光部
115 電子ビーム露光部
116 レジスト除去部

Claims (10)

  1. 目標パターンに基づいてレチクル露光パターンを生成し、
    前記レチクル露光パターンに基づいてリソグラフィーシミュレーションを実行することにより、レチクル露光により形成されるレジストパターンのシミュレーションパターンを生成し、
    前記目標パターンと前記シミュレーションパターンとの差分データを生成し、
    前記差分データに基づいて第1の電子ビーム露光パターンを生成し、
    前記レチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成し、
    前記レチクルを用いて光による露光処理をレジストに対して行ない、
    前記第1の電子ビーム露光パターンに基づいて電子ビームによる露光処理を前記レジストに対して行なう
    各段階を含むことを特徴とする露光方法。
  2. 前記差分データに基づいて前記レチクル露光パターンを修正する段階を更に含み、前記レチクルを生成する段階は、修正後の前記レチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成することを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  3. 入力露光パターンを前記レチクル露光パターンと第2の電子ビーム露光パターンとに分離し、
    前記電子ビームによる露光処理を行なう段階は、前記第1の電子ビーム露光パターンと前記第2の電子ビーム露光パターンとに基づいて電子ビームによる露光処理を行なう
    各段階を更に含むことを特徴とする請求項1又は2記載の露光方法。
  4. 前記分離する段階は、線幅及び間隔の閾値に基づいて、所定の線幅の閾値以下であり且つ所定の間隔の閾値以下であるパターンを前記第2の電子ビーム露光パターンとすることを特徴とする請求項3記載の露光方法。
  5. 前記シミュレーションパターンが前記目標パターンよりも後退している部分に対しては、前記第1の電子ビーム露光パターンを生成する段階が、前記後退している部分を埋めるように前記第1の電子ビーム露光パターンを生成することを特徴とする請求項1乃至3何れか一項記載の露光方法。
  6. 前記シミュレーションパターンが前記目標パターンよりも突出している部分に対しては、前記レチクル露光パターンを修正する段階が、前記突出している部分の周辺の部分を削除するように前記レチクル露光パターンを修正し、前記第1の電子ビーム露光パターンを生成する段階が、前記削除された周辺の部分を埋めるように前記第1の電子ビーム露光パターンを生成することを特徴とする請求項2記載の露光方法。
  7. 目標パターンに基づいてレチクル露光パターンを生成し、
    前記レチクル露光パターンに基づいてリソグラフィーシミュレーションを実行することにより、レチクル露光により形成されるレジストパターンのシミュレーションパターンを生成し、
    前記目標パターンと前記シミュレーションパターンとの差分データを生成し、
    前記差分データに基づいて第1の電子ビーム露光パターンを生成し、
    前記レチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成し、
    レジストに対し前記レチクルを用いて光による露光処理を行ない、
    前記レジストに対し前記第1の電子ビーム露光パターンに基づいて電子ビームによる露光処理を行なう
    各段階を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 前記差分データに基づいて前記レチクル露光パターンを修正する段階を更に含み、前記レチクルを生成する段階は、修正後の前記レチクル露光パターンに基づいてレチクルを生成することを特徴とする請求項7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 入力露光パターンを前記レチクル露光パターンと第2の電子ビーム露光パターンとに分離し、
    前記電子ビームによる露光処理を行なう段階は、前記第1の電子ビーム露光パターンと前記第2の電子ビーム露光パターンとに基づいて電子ビームによる露光処理を行なう
    各段階を更に含むことを特徴とする請求項7又は8記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記分離する段階は、線幅及び間隔の閾値に基づいて、所定の線幅の閾値以下であり且つ所定の間隔の閾値以下であるパターンを前記第2の電子ビーム露光パターンとすることを特徴とする請求項9記載の半導体装置の製造方法。
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