JP2011175690A - 光ピックアップ装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】実装誤差を伴って配置された発光チップから放射されるレーザー光の光路を適切に補正することを可能とする光ピックアップ装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】光ピックアップ装置30は、所定の波長のレーザー光を放射する第1発光チップ20および第2発光チップ22と、これらの発光チップから放射されたレーザー光を受光するPDIC42と、両者の間に配置された第1光学補正素子11および第2光学補正素子13とを備えている。第1光学補正素子11および第2光学補正素子13は、第1レーザー光25を回折させることで傾斜させる一方、第2レーザー光27および第3レーザー光29は傾斜させずにそのまま透過させる。第1レーザー光25がこれら2つの補正素子で回折されることにより、その光路は所定の位置に補正される。
【選択図】図1

Description

本発明は光ピックアップ装置およびその製造方法に関し、特に、レーザー光を放射する発光チップを複数備えた光ピックアップ装置およびその製造方法に関する。
複数の光記録媒体に対応する光ピックアップ装置にあっては、小型/軽量化等を目的として様々な工夫がなされており、例えば多数の波長のレーザーに対して互換性を備える対物レンズが採用されている。また、この種の光ピックアップ装置では、複数の波長のレーザーダイオード(発光チップ)を1つのパッケージとしたレーザー装置を採用するものが存在する。
この様に1つのパッケージであるレーザー装置に、複数の波長のレーザーダイオードを収納させることにより、光ピックアップ装置の部品点数が削減されて、コストダウンが実現される(例えば特許文献1を参照)。
特開2002−163837号公報
しかしながら、レーザー装置の内部に複数個の発光チップを収納させると、発光チップを実装する際に発生する実装誤差に起因して、個別の発光チップに備えられる発光源同士の距離が不均一になる。一般的に、発光チップを実装する工程での誤差は±20μm程度であり、この範囲で発光源同士の距離に誤差が発生すると、この誤差が光ピックアップ装置に大きな悪影響を与える。
特に、BDレーザー光を放射する発光チップは、DVDレーザー光やCDレーザー光を発生させる発光チップとは基板の材料が異なる。このことから、これらのメディアに適用される光ピックアップ装置に於いては、少なくとも、BD用の発光チップと、DVDおよびCD用の発光チップが必要とされる。従って、発光チップを実装する際の実装誤差を何らかの対策により吸収しなければ、光ピックアップ装置の性能が劣化し、メディアへの情報の書き込みや読み取りの性能が低下する恐れがある。
本発明は、上述した問題を鑑みて成されたものである。本発明の主な目的は、実装誤差を伴って配置された発光チップから放射されるレーザー光の光路を適切に補正することを可能とする光ピックアップ装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の光ピックアップ装置は、光記録媒体にレーザー光を放射し、前記光記録媒体で反射する前記レーザー光を検出する光ピックアップ装置であり、第1発光源から第1レーザー光を放射する第1発光チップと、前記第1レーザー光とは波長が異なる第2レーザー光を第2発光源から放射する第2発光チップとを有するレーザー装置と、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中に配置され、前記第1レーザー光の進行方向を前記第2レーザー光側に傾斜させると共に、前記第2レーザー光を透過させる第1光学補正素子と、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中であって前記第1光学補正素子よりも前記レーザー装置から離れた位置に配置され、前記第1レーザー光の進行方向を前記光ピックアップ装置の光軸に平行となるように補正すると共に、前記第2レーザー光を透過させる第2光学補正素子と、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光を受光する第1受光領域を有する受光チップと、を備えたことを特徴とする。
本発明の光ピックアップ装置の製造方法は、第1レーザー光と、前記第1レーザー光とは波長が異なる第2レーザー光を光記録媒体に放射し、前記光記録媒体で反射する両レーザー光を検出する光ピックアップ装置の製造方法であり、前記第1レーザー光の進行方向を前記第2レーザー光側に傾斜させると共に、前記第2レーザー光を透過させる第1光学補正素子を、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中に配置し、更に、前記第1レーザー光の進行方向を光ピックアップ装置の光軸に平行となるように補正すると共に、前記第2レーザー光を透過させる第2光学補正素子を、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中であって前記第1光学補正素子よりも前記レーザー装置から離れて配置する第1工程と、第1発光源から前記第1レーザー光を放射する第1発光チップと、第2発光源から前記第2レーザー光を放射する第2発光チップとを有するレーザー装置の位置決めを行い、前記第2レーザー光が照射される位置に受光領域を備えた受光チップの位置決めを行う第2工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、第1レーザー光を放射する第1発光チップと、第2レーザー光を放射する第2発光チップとが実装誤差を伴って配置されたとしても、これらのレーザー光の光路の途中に配置された2つの光学補正素子により、第1レーザー光の光路を適切に補正するので、発光チップに発生する実装誤差を光学補正素子により適切に補正できる。
更に、光学補正素子により、第1レーザー光の光路を第2レーザー光と一致させることが出来るので、これらのレーザー光を1つの受光領域にて検出することが可能となる。即ち、複数のレーザー光を用いるピックアップ装置であっても、レーザー装置および受光チップをそれぞれ1つとすることが可能となる。このことにより、光ピックアップ装置の部品点数が削減されてコストダウンが実現される。
更にまた、上記した光学補正素子の作用により、第1レーザー光の光路を、光ピックアップ装置の光軸に接近させることが可能となり、このことにより第1レーザー光の像高特性が向上する。
本発明の光ピックアップ装置を示す図であり、(A)は光ピックアップ装置に含まれるレーザー装置を示す断面図であり、(B)は各発光チップが実装される構造を示す断面図であり、(C)は光ピックアップ装置の構成を部分的に示す図である。 本発明の光ピックアップ装置の構造を全体的に示す図である。 本発明の他の形態の光ピックアップ装置の構造を示す図であり、(A)は断面図であり、(B)は要所を示す図である。 本発明の光ピックアップ装置の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の光ピックアップ装置の製造方法を示す図である。
<第1の実施の形態:光ピックアップ装置の構成>
図1から図3を参照して、本形態にかかる光ピックアップ装置30の構成を説明する。図1(A)は光ピックアップ装置30に組み込まれるレーザー装置10を示す断面図であり、図1(B)はレーザー装置10に内蔵される発光チップを示す断面図であり、図1(C)は光ピックアップ装置30を部分的に示す図であり、図2は光ピックアップ装置30の全体的な構成を示す図である。また、図3は光ピックアップ装置30の他の形態を示す図である。
ここで、本形態では、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を用いて説明を行う。Y軸はレーザー装置10から放出されるレーザー光が進行する方向に平行な軸であり、X軸は第1発光チップ20および第2発光チップ22が整列する方向に対して平行な軸である。また、Z軸は紙面を垂直に突き抜ける方向の軸であり(図1(A)参照)、両発光チップに備えられる複数の発光点は、Z−X平面上に沿って配置される。
図1(A)を参照して、本形態の光ピックアップ装置30に組み込まれるレーザー装置10の構成を説明する。レーザー装置10はCANタイプのパッケージであり、略円盤形状の基板部12と、基板部12の上面に固着された板状のステム16と、ステム16に実装された2つの発光チップ(第1発光チップ20、第2発光チップ22)と、これらの発光チップを被覆する被覆部14と、被覆部14の上部に設けた開口部を塞ぐガラス板からなるカバー15と、発光チップと電気的に接続されて外部に導出する端子部18とを主要に備えている。
レーザー装置10は、端子部18を経由して外部から供給される電力に基づいて、第1発光チップ20または第2発光チップ22から所定の波長のレーザー光を放射する。放射されるレーザー光は、被覆部14の上部に設けたカバー15を透過して外部に放射される。
更にレーザー装置10からは、各ディスクの読み出し又は書き込みの為に用いられる、波長が異なる3種類のレーザー光が放射される。具体的には、BD(Blu-ray Disc)規格またはHD−DVD(High-Definition Digital Versatile Disc)規格のディスク(光記録媒体)の読み取りあるいは書き込みに用いられる第1レーザー光、DVD(Digital Versatile Disc)規格のディスクに用いられる第2レーザー光、CD(Compact Disc)規格のディスクに用いられる第3レーザー光が放射される。ここでは、2つの発光チップから波長が異なる3種類のレーザー光が放射されているが、放射されるレーザー光の種類は2つでもよいし、4つ以上でもよい。本発明では、レーザー装置10の内部に複数個の発光チップが実装されている。
ここで、上記した第1レーザー光は青紫色波長帯400nm〜420nmであり、第2レーザー光は赤色波長帯645nm〜675nmであり、第3レーザー光は赤外波長帯765nm〜805nmである。
図1(B)を参照して、ステム16の主面である実装面には、第1発光チップ20と、第2発光チップ22とが互いに所定距離で離間して実装されている。これらの発光チップは、吸着パッドを備えたコレットで上面を吸着されて輸送された後に、接着剤を介して実装面に固着されている。
第1発光チップ20は、セレン化亜鉛または窒化ガリウム等の半導体を材料とするレーザーダイオードであり、導電性ペースト等の接着材を介してステム16の上面に固着されている。第1発光チップ20の端面には第1発光源24が設けられており、この第1発光源24から第1レーザー光が放射される。
第2発光チップ22は、シリコン等の半導体を材料とするレーザーダイオードであり、第1発光チップ20と同様に導電性接着材を用いて、ステム16の上面に固着されている。第1発光チップ20の端面には、2つの発光源(第2発光源26、第3発光源28)が設けられている。第2発光源26からは第2レーザー光が放射され、第3発光源28からは第3レーザー光が放射される。第2発光源26と第3発光源28との距離L10は110μmが一般的な設計値であり、製造時の誤差(±1μm)が考慮されると距離L10は例えば109μm以上111μm以下となる。第1発光源24と第2発光源26とは同一の第1発光チップ20に作り込まれるので、両者の距離L10は精度が非常に高い。
なお、図では、第1発光チップ20の紙面上における左側に第3発光源28を設け、右側に第2発光源26を設けたが、この位置関係を入れ替えてもよい。
第1発光チップ20および第2発光チップ22は、各々の発光源が設けられた端面がY方向を向いた状態で、ステム16の主面に固着されている。そして、第1発光源24が設けられる第1発光チップ20の端面と、第2発光源26および第3発光源28が設けられる第2発光チップ22の端面は、同一平面上に配置されている。
第1発光チップ20は、第2発光チップ22の第2発光源26側に隣接される。ここで、第1発光チップ20は、第2発光チップ22の第3発光源28側に隣接されても良い。
第1発光チップ20に設けられる第1発光源24と、第2発光チップ22の第2発光源26との距離L12の設計値は、L10と同様の110μmである。しかしながら、この精度は、両発光チップの固着に用いられるボンダーの精度に従うので、前工程(拡散工程)の精度による距離L10よりも劣り、±20μmの誤差を含む。具体的には、距離L12は90μm以上130μm以下となる。
図1(C)は、本形態の要旨を示すために光ピックアップ装置30を部分的に抜き出して示す図である。この図を参照して、光ピックアップ装置30は、所定の波長のレーザー光を放射する第1発光チップ20および第2発光チップ22と、これらの発光チップから放射されたレーザー光を受光するPDIC42(受光チップ)と、両者の間に配置された第1光学補正素子11および第2光学補正素子13とを備えている。具現化された光ピックアップ装置30は、これら以外にも各種光学素子を含むが、その詳細な構成は図2を参照して後述する。
上記したように、第1発光チップ20と第2発光チップ22とは個別に実装されるので、両者の相対的な位置は実装時の±20μm程度の誤差を含むこととなる。そして、この実装の誤差は、第1発光チップ20に設けられる第1発光源24と、第2発光チップ22に含まれる第2発光源26および第3発光源28との誤差となる。このことから、1つの半導体チップからなるPDIC42に作り込まれた受光領域にて、これらの発光源から発光されるレーザー光を受光することは容易ではない。
本形態では、特定の波長のレーザー光の進行方向を変える光学補正素子を、レーザー光の光路の途中に配置している。具体的には、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13を、レーザー光の光路の途中に配置している。各レーザー光が進行する方向に対して、第1光学補正素子11は第2光学補正素子13よりも前方に配置されているので、各レーザー光は、第1光学補正素子11を通過した後に、第2光学補正素子13を通過することとなる。
第1光学補正素子11は、最も波長が短い第1レーザー光25を回折することによりその進路を傾斜させ、第1レーザー光25よりも波長が長い第2レーザー光27および第3レーザーは基本的には回折させずに進行方向を変えずにそのまま透過させる。具体的には、第1光学補正素子11は、光ピックアップ装置30の光軸に対して平行に進行する第1レーザー光25を回折させることで、その進行方向を第2レーザー光27に接近するように傾斜させている(θ1)。ここで、各発光チップから放射される各レーザー光は光ピックアップ装置30の光軸に平行であり、この光軸は例えば第2レーザー光27と重畳している。
第2光学補正素子13は、第1光学補正素子11と同様に、第1レーザー光25を回折さすることで傾斜させる一方、第2レーザー光27および第3レーザー光29は傾斜させずにそのまま透過させる。第2光学補正素子13が第1レーザー光25を傾ける方向は、第1光学補正素子11とは逆方向である。また、第2光学補正素子13が第1レーザー光25を回折作用により傾ける角度θ2は、第1光学補正素子11が第1レーザー光25を傾ける角度θ1と同じである。従って、第2光学補正素子13の回折作用により、光軸に対して傾斜する第1レーザー光25の光路は、光軸に対して平行とされる。
第2光学補正素子13を通過した第1レーザー光25の光路は、第2レーザー光27の光路と重畳する。また、両者は重畳しないとしても、両レーザー光の光路の距離L15は、5μm以下となる。
第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14は、第1レーザー光25を第2レーザー光27に十分に接近させることができる程度の長さとなされる。理想的には、第2光学補正素子13を透過した後の第1レーザー光25の光路が、第2レーザー光27の光路と重畳するのが良い。このことにより、両レーザー光を、同一の第1受光領域42Aにて検出することができる。また、両レーザー光の光路が重畳しないとしても、両レーザー光の光路がX方向に離間する距離L15を、上記したように5μm以内とすることにより、両レーザー光を1つの第1受光領域42Aで受光することが可能となる。
PDIC42は、2つの受光領域(第1受光領域42A、第2受光領域42B)を備えている。PDIC42は、各レーザー光を受光して信号検出を行うと共に、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが行われる。
PDIC42を用いて行われるサーボには、ディスクの記録面垂直方向の焦点合わせの為のフォーカスサーボと、ディスクの記録トラックに追従する半径方向の位置合わせのためのトラッキングサーボとが含まれる。フォーカスサーボとしては非点収差法または差動非点収差法が採用可能である。トラッキングサーボとしては、プッシュプル法、差動プッシュプル法、インラインDPP、DPP法または3ビーム法が採用可能である。ここでは、各レーザー光に対応して1つの受光領域が設けられているが、例えば、トラッキングサーボに差動プッシュプル法が採用され、フォーカスサーボに差動非点収差法が採用された場合、PDIC42には回折格子31により分離される3ビームの各レーザー光に対応して第1受光領域42A、第2受光領域42Bがそれぞれ3つの受光領域により構成される。
ここで、一般的には、ハイブリッドに実装される第1発光チップ20および第2発光チップ22が発光源として備えられる場合、これらから放射されるレーザー光を受光するために、2つのPDICが用意される。しかしながら本形態では、上記したように光学補正素子で第1発光チップ20から放射される第1レーザー光25を、第2発光チップ22から放射される第2レーザー光27に重畳させ、両者を同一の第1受光領域42Aで受光している。このことから、ハイブリッドに実装される2つの発光チップから放射されるレーザー光を、1つのPDIC42で受光することが可能となる。
また、各発光チップに発生する実装誤差は、所定の値(例えば±20μm)の範囲内で任意の長さとなる。しかしながら、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14を調整することにより、第1発光チップ20から放射される第1レーザー光25の光路を所定の位置に補正することが可能となる。
更にまた、光ピックアップ装置30の光軸は、第2レーザー光27または第3レーザー光29の光路と一致するように配置されているが、第1レーザー光25を第2レーザー光27側に補正することにより、第1レーザー光25の光路が光軸に接近することとなる。このことにより、第1レーザー光25の像高特性が良くなる利点がある。
ここで、図1(C)を参照して、第1発光源24が設けられる+Y方向側の第1発光チップ20の端面と、第2発光源26および第3発光源28が設けられる+Y方向の第2発光チップ22の端面とはY軸方向に関して同一の箇所に配置されている。しかしながら、第1発光チップ20の+Y方向の端面を、第2発光チップ22の+Y方向の端面よりも、+Y方向側に突出して配置しても良い。この状態をこの図では点線にて示している。
何ら対策を施さなければ、途中で光学補正素子により傾斜される第1レーザー光25の光路は他のレーザー光の光路よりも長くなり、このことが光ピックアップ装置30の性能に悪影響を及ぼす恐れがある。そこで、上記のように、第1発光チップ20の端面を、レーザー光が放射される方向である+Y方向側に突出させることにより、第1レーザー光25の光路の長さを、他の光路と同様にすることで、この問題が緩和される。
具体的には、各レーザー光の光路長が異なると、PDIC42にてジッターが発生する。更には、振幅最良となるPDIC42のY方向の位置が、光路長の不均一さに起因してY方向にオフセットしてしまい、デフォーカスが発生する。一般的には、このような不具合に対処するために、フォーカスサーボに電気的なオフセットを施している。一方、本形態では、上記したように、第1発光源24の位置を+Y方向に移動させることにより、光路長の不均一さを緩和しているので、サーボ信号のオフセットが減る利点がある。
図2を参照して、次に、光ピックアップ装置30の構造を詳細に説明する。光ピックアップ装置30は、ディスク48にレーザー光を照射し、ディスク48の情報記録面で反射した戻り光であるレーザー光を検出することで、ディスク48からの情報の読み出し、またはディスク48への情報の書き込みを行う。光ピックアップ装置30は、ディスク再生装置等の情報記録再生装置に実装されて用いられる。
具体的には、光ピックアップ装置30は、レーザー装置10と、レーザー装置10から放射されたレーザー光の光路を補正する第1光学補正素子11および第2光学補正素子13と、回折格子31と、ハーフミラー36と、コリメートレンズ34と、立ち上げミラー32と、1/4波長板35と、対物レンズ37と、アナモフィックレンズ40と、PDIC42とを主要に備えている。
レーザー装置10、第1光学補正素子11および第2光学補正素子13、PDIC42の詳細は図1を参照して説明した通りである。
回折格子31は、レーザー装置10から放射されて光学補正素子を通過した各レーザー光を、0次回折光、+1次回折光及び−1次回折光に分離する。
ハーフミラー36は、レーザー装置10から放射されて回折格子31等を経由するレーザー光を−X側に反射する一方、ディスク48により反射されたレーザー光(戻り光)を+X側に透過させる。ディスク48で反射した戻り光は、1/4波長板35の作用により一旦円偏光光に変換された後に再び直線偏光光に変換されるので、レーザー装置10から放射された時とは偏光方向が異なっており、+X方向に透過する。
コリメートレンズ34は、ハーフミラー36にて反射されたレーザー光を平行光にする。また、コリメートレンズ34はX方向に対して移動可能に設けられている。この様にすることで、温度変化に基づく対物レンズ37の光学特性の劣化が補正可能となる。更には、ディスク48の情報記録層を被覆するカバー層の厚さの違いや多層構造の光記録媒体における各情報記録層のカバー厚の違いによって生じる球面収差が補正される。
立ち上げミラー32は、コリメートレンズ34を透過したレーザー光が入射され、−X方向に進行するレーザー光を、+Y方向に反射する働きを有する。
1/4波長板35は、立ち上げミラー32で反射されたレーザー光を直線偏光光から円偏光光に変換する作用を有し、逆にディスク48にて反射された戻り光を円偏光光から直線偏光光に変換する機能を備えている。
対物レンズ37は、立ち上げミラー32の直上に配置されており、立ち上げミラー32にてY方向に立ち上げられたレーザー光を、ディスク48の信号記録面に合焦させる働きを有する。本形態では、対物レンズ37は、BD、DVDおよびCDの記録再生に用いられる第1レーザー光、第2レーザー光および第3レーザー光で共用される。
アナモフィックレンズ40は、ハーフミラー36を透過してPDIC42に照射されるレーザー光に対して、非点収差を付与する。
次に、以上のように構成された光ピックアップ装置30の読み出し動作および書き込み動作を説明する。レーザー装置10からは、波長が異なる3つのレーザー光(第1レーザー光25、第2レーザー光27および第3レーザー光29:図1(C)参照)が放射されるが、これらのレーザー光の光路は以下に述べるように同一である。更にまた、以下の動作は、読み出しおよび書き込みで同様である。
先ず、レーザー装置10の第1発光源24から放射されたレーザー光は、第1光学補正素子11および第2光学補正素子13を通過する。このとき、最も波長が短い第1レーザー光25の光路は、第1光学補正素子11および第2光学補正素子13の回折作用により、所定位置に補正され、第2レーザー光の光路と重畳するようになる。一方、波長が長い第2レーザー光および第3レーザー光は、両光学補正素子により回折されずにそのまま直線的にこれらを通過する。この詳細は、図1を参照して説明したとおりである。
これらの光学補正素子を通過したレーザー光は、回折格子31を通過することで0次回折光、+1次回折光および−1次回折光に分離される。これは、第1PDIC42にてトラッキングサーボおよびフォーカスサーボを行うためである。
回折格子31を通過したレーザー光は、ハーフミラー36にて−X方向に反射され、その後、コリメートレンズ34により平行光に変換され、立ち上げミラー32で反射されることによりディスク48に対して垂直方向(+Y方向)に進行する。
更に、レーザー光は、1/4波長板35を通過することで円偏光光に変換された後に、対物レンズ37の屈折作用や回折作用により、ディスク48の信号記録面に合焦する。
ディスク48の信号記録面により反射された第1レーザー光(戻り光)は、対物レンズ37、1/4波長板35、立ち上げミラー32およびコリメートレンズ34を通過してハーフミラー36に到る。ここで、戻り光である第1レーザー光は、1/4波長板35を通過する際に円偏光光から直線偏光光に変換される。
ハーフミラー36を透過したレーザー光は、アナモフィックレンズ40でフォーカスサーボ用の非点収差が付与され、第1PDIC42に到達する。そして、第1PDIC42で情報が読み出されると共に、フォーカスサーボおよびトラッキングサーボが行われる。
以上が光ピックアップ装置30の構成および動作の説明である。
図3を参照して、他の形態の光ピックアップ装置30の構成を説明する。図3(A)は発光チップが実装される構成を示す断面図であり、図3(B)は光ピックアップ装置30を部分的に示す図である。この図に示す光ピックアップ装置30の概略的構成は上記したものと同様であり、第1発光チップ20と第2発光チップ22とが実装される形態が相違する。
図3(A)を参照して、ここでは、実装面であるステム16の上面に2つの発光チップがスタックの状態で実装されている。具体的には、ステム16の上面に第2発光チップ22が固着材を介して固着され、この第2発光チップ22の上面に固着材を介して第1発光チップ20が固着されている。各発光チップを固着させる固着材としては、シート状または液状で用意されるエポキシ樹脂等の絶縁性固着剤やAgペースト等の導電性固着材が採用される。
第2発光チップ22に設けられる第2発光源26と第3発光源28との距離L10は上記したように110μm±1μm程度である。また、各発光チップの厚み方向(Z方向)の位置決めは高精度に行うことが可能であり、第2発光チップ22の第2発光源26および第3発光源28と、第1発光チップ20の第1発光源24とは、所定の距離L13で離間している。
また、下層の第2発光チップ22は2つの発光源(第2発光源26および第3発光源28)が設けられ、上層の第1発光チップ20には第1発光源24が設けられている。ここでは、これらの発光源が配置される各発光チップの端面は、Y方向に面している。
図3(B)を参照して、本形態では、光学補正素子を用いて第1レーザー光25の進行方向をZ方向に補正することにより、第1レーザー光25の光路を第2レーザー光27の光路の重畳させている。
具体的には、第1レーザー光25および第2レーザー光27の光路の途中には、第1光学補正素子11および第2光学補正素子13がこの順番で配置されている。そして、第1光学補正素子11および第2光学補正素子13は波長選択性を備え、第1レーザー光25を回折させることでその進行方向を傾斜させ、第2レーザー光27および第3レーザー光は回折作用により傾斜させることなくそのまま透過させる。
具体的には、光ピックアップ装置30の光軸に対して平行に進行する第1レーザー光25が第1光学補正素子11により回折されると、第1レーザー光25は第2レーザー光27側に傾斜して進行するようになる(θ3)。また、第1光学補正素子11を通過した第1レーザー光25は、第2光学補正素子13の回折作用により逆方向に進行方向が曲折され、光軸に対して平行に進行するようになる。第2光学補正素子13が第1レーザー光25の光路を変更する角度θ4は上記したθ3と同様である。
上記した各光学補正素子の採用により、第2光学補正素子13を通過した後の、第1レーザー光25の光路は、第2レーザー光27の光路と重畳するようになる。従って、第1レーザー光25と第2レーザー光27とを、PDIC42の同一の第1受光領域42Aにて受光することが可能となる。また、第1レーザー光25と第2レーザー光27とを完全に重畳することができなくても、両者がずれる距離が5μm以内であれば、両者を1つの第1受光領域42Aで共用して受光することができる。
なお、図3(A)を参照して、X方向に関して、第1発光チップ20に含まれる第1発光源24と、第2発光チップ22に含まれる第2発光源26と第3発光源28とは、実装時の誤差(±20μm程度)でずれる場合がある。このような場合は、図3に示す第1光学補正素子11および第2光学補正素子13を更に追加して、第1レーザー光25の光路をX方向で第2レーザー光27側に補正すればよい。この場合は、X方向に対して光路を補正するので、各光学補正素子を面方向に90度回転させる必要がある。
<第2の実施の形態:光ピックアップ装置の製造方法>
図4および図5を参照して、第1の実施の形態で構成を説明した光ピックアップ装置の製造方法を説明する。
図4を参照して、本形態にかかる光ピックアップ装置の製造方法は、第1光学補正素子11および第2光学補正素子13を組み込むステップS11と、レーザー装置やPDICをはじめとする光学素子の位置決めを行うステップS12と、光学補正素子の位置を調整するステップS13を主要に備える。ここで、補正が不要な精度で各光学素子が固着されることを条件として、この補正素子の位置を調整するステップS13が省かれても良い。
ステップS11では、先ず、第1光学補正素子11または第2光学補正素子13を、光軸方向に対して移動可能にハウジングに備える。ここで、図1に示した場合では、第1光学補正素子11を接着材を介してハウジングに固着し、第2光学補正素子13を移動可能な状態としている。この場合は、後の工程では、第2光学補正素子13を移動させることによる光路の調整が行われる。
また、これを逆にして、第2光学補正素子13をハウジングに固着して、第1光学補正素子11を移動させることにより光路を補正しても良い。更には、両光学補正素子を移動可能な状態でハウジングに組み込み、両素子を移動させることで光路を補正することも可能である。
ステップS12では、図2に示した各種光学素子を、ハウジングに固着する。具体的には、レーザー装置10、ハーフミラー36、コリメートレンズ34、立ち上げミラー32、1/4波長板35、対物レンズ37、回折格子31、アナモフィックレンズ40およびPDIC42を、光ピックアップ装置30の所定箇所に組み込む。ここでは、光学補正素子以外の光学素子が、エポキシ樹脂等の絶縁性接着材を介して、ハウジングに固着される。また、本工程では、レーザー装置10から放射されるレーザー光がPDIC42の受光部に適切に照射されるように、レーザー装置10の位置が固定された状態で、PDIC42の位置が調整される。更にこの後、回折格子31の回転調整を行う。
図5を参照して、ステップS13では、第1発光チップ20から放射される第1レーザー光25が、第2発光チップ22から放射される第2レーザー光27と重畳するように、光学補正素子の位置を調整する。
具体的には、上記したように、第1発光チップ20と第2発光チップ22とは±20μm程度の実装誤差を伴って配置される。また、この誤差は製造されるレーザー装置毎に異なる。従って、本形態では、PDIC42等の他の光学素子をハウジングに組み込んだ後に、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14を調整することにより、第1レーザー光25の光路を所定の位置に補正している。
ここでは、第1レーザー光25〜第3レーザー光29の光路の途中に第1光学補正素子11および第2光学補正素子13が配置されている。そして、第1光学補正素子11が第1レーザー光25を傾斜させる角度θ1と、第2光学補正素子13が第1レーザー光25を傾斜させる角度θ2とは同じ角度であり、傾斜させる方向が逆である。
また、第1レーザー光25を放射する第1発光源24と第2レーザー光27を放射する第2発光源26との距離L12から、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14は、次の式により算出される。
L14=L12×cot(θ1)
しかしながら、上記したように、異なる発光チップに設けられる発光源どうしの距離l12は、第1発光チップ20および第2発光チップ22の実装誤差により変動する。従って、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14を固定してしまうと、実装誤差が生じた光ピックアップ装置30では、補正素子により補正された第1レーザー光25の光路が所定箇所に配置されない問題が発生する。
このことから、本形態では、他の光学素子をハウジングの所定位置に固着した後に、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14を調整している。
具体的なL14の調整方法は次の通りである。先ず、各種光学素子をハウジングに組み込んだ状態で、第1発光チップ20の第1発光源24から第1レーザー光25を放射させる。同時に、PDIC42の第1受光領域42Aからの出力をモニタリングする。
第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14は、第1レーザー光25と第2レーザー光27との距離L12が所定の長さ(例えば110μm)の時に、第1レーザー光25が第2レーザー光27と重畳するように設定されている。しかしながら、上記した実装誤差のバラツキに起因して、両者は正確には重畳しないので、第1レーザー光25が補正素子により光路が補正されたとしても、第1受光領域42Aに適切に照射されなくなる。すなわち、第1受光領域42Aの中心部付近に第1レーザー光25が照射されない状態となる。
本工程では、PDIC42の第1受光領域42Aからの出力をモニタリングしつつ、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14を調整している。この距離L14の調整方法としては、第1光学補正素子11の位置を固定した状態で、第2光学補正素子13をY方向(+Y方向および−Y方向)に移動させる方法が採用される。
ここでは、第1光学補正素子11は、4つの受光領域部分に「田の字形状」に分割されており、この4つの受光領域部分からの出力が互いに等しくなるように、L14の距離が調整される。例えば、第2光学補正素子13をY方向に移動させながら、PDIC42の出力をモニタリングし、第1受光領域42Aの4つの受光領域部分からの出力が最も等しい時の第2光学補正素子13の箇所を、L14が最も適切となる場合とする。
第1レーザー光25が第1受光領域42Aに対して適切に照射されたら、この時点にて距離L14の調整を終了し、第2光学補正素子13を絶縁性固着剤を介してハウジングに固着する。
以上の工程により、光ピックアップ装置30が製造される。
本形態では、各種光学素子の位置決めを行った後に、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14を調整して第1レーザー光25の光路を補正している。従って、レーザー光を放射する第1発光チップ20が、不均一な実装誤差を伴って配置されたとしても、この誤差を光学補正素子にて適切に補正することが可能となる。
更に本形態では、異なる発光チップから放射される3種類のレーザー光を、1つの半導体素子であるPDIC42にて受光することが可能となる。具体的には、PDIC42は、2つの受光領域(第1受光領域42Aおよび第2受光領域42B)を備え、それぞれの受光領域が第2発光チップ22から放射される第2レーザー光27および第3レーザー光29を適切に受光できるようにその位置が設定されている。本形態では、PDIC42の第1受光領域42Aの出力をモニタリングしながら、第1レーザー光25が第1受光領域42Aに適切に照射されるように、第1光学補正素子11と第2光学補正素子13との距離L14を調節している。このことから、第2発光チップ22を基準として配置されたPDIC42で、他の第1発光チップ20から放射される第1レーザー光25を適切に受光可能となる。従って、実装誤差を伴って配置される発光チップ毎に、個別にPDICを用意する必要がないので、光ピックアップ装置30に必要とされる部品点数が減少し、コストが削減される。
ここで、図3に示す光ピックアップ装置30の製造方法は、基本的には上記と同様である。相違点は、第1光学補正素子11がZ方向に第1レーザー光25の光路を傾斜させることにある。上記したように、この場合に於いては、各光学補正素子を面方向に90度回転させて配置する必要がある。
また、上記説明では、第1光学補正素子11および第2光学補正素子13は、回折作用により第1レーザー光の光路を傾斜させていたが、他の作用により第1レーザー光の光路を傾斜させても良い。具体的には、偏光選択やホトニック結晶による異常分散の作用により、これらの光学補正素子が第1レーザー光の光路を傾斜するようにしても良い。
10 レーザー装置
11 第1光学補正素子
12 基板部
13 第2光学補正素子
14 被覆部
15 カバー
16 ステム
18 端子部
20 第1発光チップ
22 第2発光チップ
24 第1発光源
25 第1レーザー光
26 第2発光源
27 第2レーザー光
28 第3発光源
29 第3レーザー光
30 光ピックアップ装置
31 回折格子
32 立ち上げミラー
34 コリメートレンズ
35 1/4波長板
36 ハーフミラー
37 対物レンズ
40 アナモフィックレンズ
42 PDIC
42A 第1受光領域
42B 第2受光領域
48 ディスク

Claims (9)

  1. 光記録媒体にレーザー光を放射し、前記光記録媒体で反射する前記レーザー光を検出する光ピックアップ装置であり、
    第1発光源から第1レーザー光を放射する第1発光チップと、前記第1レーザー光とは波長が異なる第2レーザー光を第2発光源から放射する第2発光チップとを有するレーザー装置と、
    前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中に配置され、前記第1レーザー光の進行方向を前記第2レーザー光側に傾斜させると共に、前記第2レーザー光を透過させる第1光学補正素子と、
    前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中であって前記第1光学補正素子よりも前記レーザー装置から離れた位置に配置され、前記第1レーザー光の進行方向を前記光ピックアップ装置の光軸に平行となるように補正すると共に、前記第2レーザー光を透過させる第2光学補正素子と、
    前記第1レーザー光および前記第2レーザー光を受光する第1受光領域を有する受光チップと、
    を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記第2発光チップは、前記第2発光源に加えて、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光とは波長が異なる第3レーザー光を放射する第3発光源を更に備え、
    前記受光チップは、前記第1レーザー光と前記第2レーザー光とを受光する前記第1受光領域と、前記第3レーザーを受光する第2受光領域とを備えることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記第1光学補正素子と前記第2光学補正素子との距離は、前記第1発光チップが備える第1発光源と、前記第2発光チップが備える第2発光源との距離に基づいて決定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記第1発光チップの前記第1発光源は、前記第2発光チップの前記第2発光源よりも、前記受光チップに接近して配置されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記第1発光チップと前記第2発光チップは、同一の実装面に固着されることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記第1発光チップは、前記第2発光チップの上面に固着されることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  7. 第1レーザー光と、前記第1レーザー光とは波長が異なる第2レーザー光を光記録媒体に放射し、前記光記録媒体で反射する両レーザー光を検出する光ピックアップ装置の製造方法であり、
    前記第1レーザー光の進行方向を前記第2レーザー光側に傾斜させると共に、前記第2レーザー光を透過させる第1光学補正素子を、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中に配置し、更に、前記第1レーザー光の進行方向を光ピックアップ装置の光軸に平行となるように補正すると共に、前記第2レーザー光を透過させる第2光学補正素子を、前記第1レーザー光および前記第2レーザー光の光路の途中であって前記第1光学補正素子よりも前記レーザー装置から離れて配置する第1工程と、
    第1発光源から前記第1レーザー光を放射する第1発光チップと、第2発光源から前記第2レーザー光を放射する第2発光チップとを有するレーザー装置の位置決めを行い、前記第2レーザー光が照射される位置に受光領域を備えた受光チップの位置決めを行う第2工程と、
    を備えたことを特徴とする光ピックアップ装置の製造方法。
  8. 前記第1発光チップから放射される前記第1レーザー光が、前記受光チップの前記受光領域に照射されるように、前記第1光学補正素子と前記第2光学補正素子とを離間させる第3工程を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
  9. 前記第3工程では、前記受光チップからの出力を計測しつつ、前記第1光学補正素子と前記第2光学補正素子とが離間する距離を調整することを特徴とする請求項8に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
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