JP2007179590A - 光ピックアップ装置及びその組立て調整方法 - Google Patents

光ピックアップ装置及びその組立て調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化及び薄型化を実現し、加えて優れた耐環境性能を有した光ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る光ピックアップ装置40は、半導体レーザー光源11を保持する光集積ユニット1と、コリメータレンズ2を保持するコリメータレンズホルダ8とを備えており、光集積ユニット1とコリメータレンズホルダ8とは、各々独立して、半導体レーザー光源11から出射する光ビームの光軸に対して垂直な方向に移動することができるように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光ピックアップ装置及びその組立て調整方法関し、詳細には、小型化・薄型化を実現するとともに、耐環境性能に優れた光ピックアップ装置及びその組立て調整方法に関するものである。
近年、光ディスクには高密度及び大容量記録が求められており、トラックピッチ及びピットピッチの縮小化がなされている。そして、光ディスクの高密度及び大容量化に対応すべく、レーザー光のスポットサイズをより小さくすることが行われている。
このようにレーザー光のスポットサイズを小さく絞るためには、波長の短い半導体レーザーの使用や、光ピックアップの対物レンズの開口数(NA:numerical aperture)の引上げ等が必要となるが、各光学部品の組立て調整を正確に行うこともスポットサイズを絞る上で重要となる。
特に、光ピックアップの収差(コマ収差、非点収差)が発生しないようにするためには、対物レンズに入射する光の入射光軸を、レンズ面に対して垂直となるように調整する必要がある。また、光ディスクへの集光スポットを小さくするためには、対物レンズへ入射する入射光の光強度分布を、対物レンズの中心軸(光軸中心)に対して対称となるように調整する必要がある。
光ピックアップ装置の組立て調整方法として、特許文献1に開示された方法がある。特許文献1には、光源からの光束を記録媒体に導く光路内に、光束を平行光束にするコリメータレンズと、光束径を制限する開口絞りと、開口絞りからの光束を記録媒体上に集光させる集光レンズ(対物レンズ)とを備えた光情報記録再生用ヘッドが開示されており、集光レンズに対する光束位置を調整するために、光源と、コリメータレンズと、開口絞りとが一体的に移動するように構成されている。以下に、図12を用いて具体的に説明する。
図12は、上記した従来技術の光情報記録再生用ヘッドの構成を示した断面図である。図12に示す光情報記録再生用ヘッド100は、光源101と、コリメータレンズ102と、開口絞り103と、集光レンズ105とを備えている。コリメータレンズ102及び開口絞り103は、図12に示すように、内枠113に取り付けられている。また、光源101は、図12に示すように、外枠112に取り付けられている。このような構成を備えた光情報記録再生用ヘッド100の場合、各光学部品の組立て調整は以下のようにして行われる。すなわち、
(1)光源101及びコリメータレンズ102を、図示しないピックアップハウジングに組み込み、コリメータレンズ102を光軸方向(図中のZ方向)に動かして、コリメータレンズ102から平行光が出射するように調整する。
(2)光源101を図中のXY平面内に動かして、コリメータレンズ102出射平行光の光軸が、集光レンズ105設置面に垂直になるように調整する。
(3)光源101及びコリメータレンズ102を一体的に図中のXY平面内で動かして、集光レンズ105を配置する設計中心が、コリメータレンズ102出射平行光の強度中心となるように調整する。
(4)集光レンズ105を動かして、設計位置に配置する。
という各工程を経て各光学部品の組立て調整が行われる。
なお、上記(3)及び(4)の工程のかわりに、以下の
(3’)集光レンズ105を図中のXY平面内で動かして、集光レンズ105の中心が立ち上げミラー出射平行光の強度中心となるように調整する。
という工程を経ることも可能である。
特開平4−328338号公報(1992年11月17日公開)
しかしながら、図12の光情報記録再生用ヘッド100が、上記した(1)〜(4)の工程を経て組立て調整が行われる場合、光源101はそれ自体が単独で図中のXY平面内で調整移動できるホルダ(外枠112)と、コリメータレンズ102は光源101位置を保ったまま図中のZ方向に調整移動できるホルダ(内枠113)とが必要となるばかりでなく、さらに、光源101とコリメータレンズ102とが相対位置関係を保ちながら一体的に図中のXY平面内で調整移動できるホルダ(不図示)も必要となる。
そのため、光源101及びコリメータレンズ102は、図12に示すような二重構造のホルダ(枠)によって保持される必要があり、ホルダ構造が複雑になるとともに、大型化するため、光ピックアップ装置の小型化及び薄型化を実現することが困難となる。
また、上記した(1)〜(3’)の工程を経て組立て調整が行われる場合、集光レンズ105の位置が、設計位置から大幅にずれる場合がある。このような場合、上記したように、光ピックアップの収差(コマ収差、非点収差)が発生したり、集光レンズ105による光ディスクへの集光スポットを小さくできなかったりする虞がある。また、集光レンズ105用アクチュエータをハウジングにバランスよく固定することができないため、アクチュエータチルトが温度等の環境変化や、経時変化によって変わる虞がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、小型化及び薄型化を実現する光ピックアップ装置を提供することにあり、加えて、耐環境性能に優れた光ピックアップ装置を提供することにある。
本発明に係る光ピックアップ装置は、上述した課題を解決するために、光源と、上記光源を保持するための光源用ホルダと、上記光源から出射した発散光を平行光に変換するためのコリメータレンズと、上記コリメータレンズを保持するためのコリメータレンズ用ホルダとを備えた光ピックアップ装置であって、上記コリメータレンズ用ホルダと光源用ホルダとは、各々独立して、上記発散光の中心軸に対して垂直方向に移動できるように構成されていることを特徴としている。
上記の構成とすれば、コリメートレンズと光源部分の光集積ユニットとを一体的に動かす必要がなく、よって、一体で動かすためのホルダが不要となり、光ピックアップ装置の小型、薄型化が実現できる。
すなわち、本発明の光ピックアップ装置は、コリメートレンズを保持するコリメートレンズ用ホルダと、光源を保持する光源用ホルダ(光集積ユニット)とが、各々独立して、位置調整される。具体的には、各々が独立して、上記発散光の中心軸に対して垂直方向に移動することができるように構成されている。そのため、双方を一体的に動かす場合に必要となるホルダが不要となり、小型、薄型化を実現した光ピックアップ装置を提供することができる。
また、ホルダの小型、薄型化と簡素化が図れるため、光ピックアップ装置を低コストで提供することが可能となる。
さらに、上記の構成とすれば、対物レンズを設計位置に配設することができる。すなわち、従来のように、組立て調製を対物レンズの移動によって行う必要がなくなる。これにより、対物レンズは、設計位置から大幅にずれることなく、筐体にバランスよく配設することができる。対物レンズを筐体にバランスよく配設できることによって、筐体に対物レンズ(具体的には対物レンズを保持したアクチュエータ)を安定して固定できるため、信頼性の高い光ピックアップ装置を提供することができる。
特に、対物レンズ(具体的には対物レンズを保持したアクチュエータ)を、筐体の対向する一対の内壁によって挟むかたちで固定する場合、対物レンズをバランスよく配設できれば、内壁と対物レンズとの間に供給される接着材料の量を、内壁同士で均等にすることができる。これにより、光ピックアップ装置の使用時の周囲温度変化による接着材料の膨張、収縮を均等にすることができ、対物レンズの位置ずれやチルトが発生しにくくなり、耐環境性能の高い光ピックアップ装置が実現できる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、さらに、上記光源と光源用ホルダとコリメータレンズとコリメータレンズ用ホルダと対物レンズとを搭載するための筐体を備えており、上記コリメータレンズ用ホルダには、予め、上記コリメータレンズの中心光軸の位置を示す第1の位置標識部が設けられており、上記筐体には、予め、上記コリメータレンズを保持したコリメータレンズ用ホルダが当該筐体に配設された際に当該コリメータレンズの中心光軸の位置を示す第2の位置標識部が設けられていることが好ましい。
上記の構成とすれば、上記の効果に加えて、筐体へのコリメートレンズの固定位置が容易にわかるため、光ピックアップ装置の組立てに要する時間を短縮できる。
なお、ここで、コリメータレンズの中心光軸とは、コリメータレンズを通過する上記発散光もしくは平行光の中心光軸のことを示す。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、上記第1の位置標識部及び第2の位置標識部とは、上記発散光もしくは平行光の光軸と平行な同一線上に配設されていることが好ましい。
上記の構成とすれば、上記の効果に加えて、コリメートレンズを特別な認識装置なしに目視にて容易に配置できるため、ピックアップの組立てに要する時間を短縮できる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、上記光ディスクによって反射させて得られる上記平行光の戻り光を受光する受光素子を備えており、上記受光素子は、上記光源用ホルダによって保持されていることが好ましい。
上記の構成とすれば、光源と受光素子とを光源用ホルダにまとめて配設することができるため、光ピックアップ装置の更なる小型化を実現することができる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、さらに、上記コリメータレンズから出射した上記平行光が入射され、光ディスク上に集光させるための対物レンズを備えており、上記光源用ホルダは、上記対物レンズに入射する上記平行光の強度中心が、当該対物レンズの中心光軸と一致するように設けられていることが好ましい。
上記の構成とすれば、良好なRF信号及び各種のサーボ信号を生成する光ピックアップ装置を提供することができる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、上記対物レンズが、当該対物レンズを上記光ディスクのトラックに追従させるように駆動するアクチュエータに設けられており、当該アクチュエータを介して、上記筐体の所定位置に配設されていることが好ましい。
上記の構成とすれば、対物レンズが設計位置から大幅にずれることなく、筐体にバランスよく配設することができる。対物レンズを筐体にバランスよく配設できることによって、筐体に対物レンズ(具体的には対物レンズを保持したアクチュエータ)を安定して固定できるため、信頼性の高い光ピックアップ装置を提供することができる。
また、アクチュエータを、筐体の対向する一対の内壁によって挟むかたちで固定する場合、アクチュエータをバランスよく配設できれば、内壁と対物レンズとの間に供給される接着材料の量を、内壁同士で均等にすることができる。これにより、光ピックアップ装置の使用時の周囲温度変化による接着材料の膨張、収縮を均等にすることができ、対物レンズの位置ずれやチルトが発生しにくくなり、耐環境性能の高い光ピックアップ装置が実現できる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置は、上記コリメータレンズと対物レンズとの間の上記平行光の光路上に、当該光路方向を変化させる反射手段が設けられていることが好ましい。
上記の構成とすれば、光路長を長く確保することができるとともに、光路長を長く確保した場合であっても、光ピックアップ装置の薄型化を実現することができる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整方法は、上述した課題を解決するために、光源と、光源用ホルダと、コリメータレンズと、コリメータレンズ用ホルダと、対物レンズと、上記光源と光源用ホルダとコリメータレンズとコリメータレンズ用ホルダと対物レンズとを搭載するための筐体とを備えた光ピックアップ装置の組立て調整方法であって、上記コリメータレンズ用ホルダと光源用ホルダとは、各々独立して、上記発散光の中心軸に対して垂直方向に移動できるように構成されており、上記筐体に設けられた、上記コリメータレンズの中心光軸を示す第1の位置標識部と、上記コリメータレンズ用ホルダに保持されたコリメータレンズの中心光軸とが一致するように、コリメータレンズ用ホルダを上記垂直な方向に移動して筐体に固定する第1の工程と、上記光源用ホルダに保持された光源の発散光の中心光軸と、上記第1の工程によって上記筐体に固定されたコリメータレンズ用ホルダのコリメータレンズの中心光軸とが一致するように、光源用ホルダを上記垂直な方向に移動して筐体に固定する第2の工程と、上記対物レンズを筐体の所定位置に配設する第3の工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成とすれば、コリメートレンズと光源部分の光集積ユニットとを一体的に動かす必要がなく、よって、一体で動かすためのホルダが不要となり、光ピックアップ装置の小型、薄型化が実現できる。
すなわち、本発明の光ピックアップ装置は、コリメートレンズを保持するコリメートレンズ用ホルダと、光源を保持する光源用ホルダ(光集積ユニット)とが、各々独立して、位置調整される。具体的には、各々が独立して、上記発散光の中心軸に対して垂直方向に移動することができるように構成されている。そのため、双方を一体的に動かす場合に必要となるホルダが不要となり、小型、薄型化を実現した光ピックアップ装置を提供することができる。
また、ホルダの小型、薄型化と簡素化が図れるため、光ピックアップ装置を低コストで提供することが可能となる。
さらに、上記の構成とすれば、第3の工程において、対物レンズを設計位置に配設することができる。すなわち、従来のように、組立て調製を対物レンズの移動によって行う必要がなくなる。これにより、対物レンズは、設計位置から大幅にずれることなく、筐体にバランスよく配設することができる。対物レンズを筐体にバランスよく配設できることによって、筐体に対物レンズ(具体的には対物レンズを保持したアクチュエータ)を安定して固定できるため、信頼性の高い光ピックアップ装置を提供することができる。
特に、対物レンズ(具体的には対物レンズを保持したアクチュエータ)を、筐体の対向する一対の内壁によって挟むかたちで固定する場合、対物レンズをバランスよく配設できれば、内壁と対物レンズとの間に供給される接着材料の量を、内壁同士で均等にすることができる。これにより、光ピックアップ装置の使用時の周囲温度変化による接着材料の膨張、収縮を均等にすることができ、対物レンズの位置ずれやチルトが発生しにくくなり、耐環境性能の高い光ピックアップ装置が実現できる。
なお、ここで、コリメータレンズの中心光軸とは、コリメータレンズを通過する上記発散光もしくは平行光の中心光軸のことを示す。
また、本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整方法は、上記第2の工程の後に、上記コリメータレンズ用ホルダを、上記発散光の光軸に対して平行に移動させることができる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整方法は、上記第1の工程では、上記第1の位置標識部と、上記コリメータレンズ用ホルダに設けられた、コリメータレンズの中心光軸を示す第2の位置標識部とを一致させることができる。
これにより、上記の効果に加えて、筐体へのコリメートレンズの固定位置が容易にわかるため、光ピックアップ装置の組立てに要する時間を短縮できる。
本発明の光ピックアップ装置は、以上のように、コリメータレンズ用ホルダと光源用ホルダとは、各々独立して、光源から出射された発散光の中心軸に対して垂直方向に移動できるように構成されていることを特徴としている。
また、本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整方法は、以上のように、コリメータレンズ用ホルダと光源用ホルダとは、各々独立して、光源から出射された発散光の中心軸に対して垂直方向に移動できるように構成されており、上記コリメータレンズ用ホルダに保持されたコリメータレンズの中心軸が、筐体に設けられた第1の位置標識部に一致するように、コリメータレンズ用ホルダを上記垂直な方向に移動して筐体に固定する第1の工程と、光源用ホルダに保持された光源の発散光の光軸が、上記第1の工程によって上記筐体に固定された上記コリメータレンズ用ホルダのコリメータレンズの中心軸に一致するように、光源用ホルダを上記垂直な方向に移動して筐体に固定する第2の工程と、上記対物レンズを上記筐体の所定位置に配設する第3の工程とを含むことを特徴としている。
以上の構成とすることにより、コリメートレンズと光源部分の光集積ユニットとを一体的に動かす必要がなく、よって、一体で動かすためのホルダが不要となり、光ピックアップ装置の小型、薄型化が実現できる。
また、筐体に対物レンズ(具体的には対物レンズを保持したアクチュエータ)を安定して固定できるため、信頼性の高い光ピックアップ装置を提供することができ、耐環境性能の高い光ピックアップ装置が実現できる。
〔実施の形態1〕
本発明に係る光ピックアップ装置の一実施形態について説明する。なお、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲が以下の実施形態及び図面に限定されるものではない。
本実施形態の光ピックアップ装置について、図1〜図10に基づいて説明すれば以下のとおりである。なお、本実施の形態では、本発明の光ピックアップ装置を、光ディスクに対して光学的に情報の記録及び再生を行う光情報記録再生装置に備えた場合について説明する。
図1は、本実施の形態の光ピックアップ装置40の構成を示した概略図である。光ピックアップ装置40は、図1に示すように、光集積ユニット(光源用ホルダ)1と、コリメータレンズ2と、対物レンズ3とを備えている。さらには、対物レンズ3を保持して駆動するアクチュエータユニット(アクチュエータ)と、立ち上げミラーと、コリメータレンズ2を保持し、コリメータレンズ2の光軸方向に駆動できるコリメータレンズホルダ(コリメータレンズ用ホルダ)からなるコリメータレンズユニットと、ハウジング(筐体)とを備えているが、これらの構成については、後述する光ピックアップ装置40の組立て調整において説明するため、ここでは説明を省略する。
図1において、光集積ユニット1に搭載された半導体レーザー光源(光源)11から出射した光ビーム(発散光)20は、コリメータレンズ2によって平行光にされた後、対物レンズ3を介して光ディスク4に集光される。そして、光ディスク4から反射した光(以下、これを「戻り光」を呼ぶ)は、再び対物レンズ3とコリメータレンズ2を通過して、光集積ユニット1に搭載された受光素子12上に受光される。
なお、本実施形態で説明する光ディスク4は、基板4aと、光ビームが透過するカバー層4bと、基板4aとカバー層4bとの境界に形成された記録層4cとによって構成されているものとする。対物レンズ3は、対物レンズ駆動機構(図示せず)によってフォーカス方向(z方向)とトラッキング方向(x方向)に駆動されるようになっており、光ディスク4の面振れや偏心があっても集光スポットが記録層4cの所定位置を追従するようになっている。
本実施の形態では、光集積ユニット1に波長405nm程度の短波長光源を備え、対物レンズ3にNA0.85程度の高NA対物レンズを備えた場合について説明する。なお、本発明はこれに限定されるものではないが、短波長光源及び高NA対物レンズを備えることにより、高密度の記録再生が可能になる。
図2は、図1において図示した光ピックアップ装置40の集積ユニット1の構成を示した構成図である。
光集積ユニット1は、図2に示すように、半導体レーザー光源11と、受光素子12と、偏光ビームスプリッタ14と、偏光回折素子15と、1/4波長板16と、パッケージ17とを備えている。
半導体レーザー光源11は、上述したように、波長λ=405nmの光ビーム20を出射するものを使用している。さらに、本実施の形態では、該光ビーム20は、図示した光軸方向(z方向)に対してx方向の偏光振動面を有する直線偏光(P偏光)である。半導体レーザー光源11から出射された光ビーム20は、偏光ビームスプリッタ14に入射する。
上記偏光ビームスプリッタ14は、偏光ビームスプリッタ(PBS)面14aと、反射ミラー14bとを有している。
本実施の形態において、上記PBS面14aは、図示した光軸方向(z方向)に対してx方向の偏光振動面を有する直線偏光(P偏光)を透過し、該偏光振動面に垂直な偏光振動面を有する、すなわち、図示した光軸方向(z方向)に対してy方向の偏光振動面を有する直線偏光(S偏光)を反射するような特性をもつ。
PBS面14aは、上記半導体レーザー光源11から出射されたP偏光を有する光ビーム20の光軸上に配置されている。また、上記反射ミラー14bは、PBS面14aに対して平行になるように配置されている。
偏光ビームスプリッタ14の大きさとしては、半導体レーザー光源11から出射した光ビーム20がPBS面14aを透過でき、光ディスクによって反射した戻り光が該PBS面14aによって反射され、反射された戻り光がさらに反射ミラー14bによって反射されて受光素子12に受光される構成を満たすものであれば、特に限定されるものではないが、パッケージ17の窓部17aの面積に対して、十分大きな寸法であることが好ましい。偏光ビームスプリッタ14の大きさが、窓部17aの面積に対して十分大きな寸法であれば、偏光ビームスプリッタ14を窓部17aの外周に接着固定することによって、パッケージ17を封止することができ、半導体レーザー光源11や受光素子12が外気にさらされることがなくなり、これらの特性劣化が生じにくくなる。
PBS面14aに入射した光ビーム20(P偏光)は、PBS面14aをそのまま透過する。PBS面14aを透過した光ビーム20は、次に、偏光回折素子15に入射する。
なお、半導体レーザー光源11から出射した光ビーム20を透過でき、光ディスクによって反射した戻り光を上記半導体レーザー光源11とは異なる方向へ導き、該戻り光の光路を変えることができ、該戻り光を上記受光素子12に受光させることができる構成であれば、上記した偏光ビームスプリッタ14の構成に限定されるものではない。例えば、PBS面14aに代えてハーフミラー面としたビームスプリッタを用いることもできる。これにより、P偏光の一部を反射させるようにすることができる。
上記偏光回折素子15は、図2に示すように、PBS面14aを透過した光ビーム20の光軸上に設けられており、当該光ビーム20が入射できるように構成されている。
上記偏光回折素子15は、第1の偏光ホログラム素子31及び第2の偏光ホログラム素子32から構成されている。
第1の偏光ホログラム素子31及び第2の偏光ホログラム素子32はともに、光ビーム20の光軸上に配置されており、第1の偏光ホログラム素子31は、上記第2の偏光ホログラム素子32よりも半導体レーザー光源11側に配置された構成となっている。
上記第1の偏光ホログラム素子31は、P偏光を回折させてS偏光を透過させるように構成されており、上記第2の偏光ホログラム素子32は、S偏光を回折させてP偏光を透過させるように構成されている。これら偏光の回折は、各偏光ホログラム素子に形成された溝構造(格子)によって行われ、回折角度は、上記格子のピッチ(以下、これを格子ピッチとよぶ)によって規定される。
上記第1の偏光ホログラム素子31は、トラッキング誤差信号(TES)を検出するための3ビーム生成用のホログラムパターンが形成されている。
すなわち、PBS面14aを透過したP偏光の光ビーム20は、偏光回折素子15を構成する第1の偏光ホログラム素子31に入射すると、回折されて、トラッキング誤差信号(TES)を検出するための3ビーム(メインビーム及び、2つのサブビーム)となって該第1の偏光ホログラム素子31から出射する。なお、第1の偏光ホログラム素子31の詳細なホログラムパターンについては、後述する。なお、3ビームを用いたTES検出方法としては、3ビーム法や、差動プッシュプル(DPP)法や、位相シフトDPP法等を用いることができる。
上記第2の偏光ホログラム素子32は、入射した光のうち、S偏光は回折させ、P偏光はそのまま透過させる。具体的には、第2の偏光ホログラム素子32は、入射したS偏光を、0次回折光(非回折光)と+1次回折光(回折光)とに回折する。しかしながら、本発明は、この回折条件に限定されるものではなく、適宜設定することができる。例えば、入射したS偏光を、0次回折光(非回折光)と±1次回折光(回折光)とに回折する上記第2の偏光ホログラム素子32を備えてもよい。
すなわち、第1の偏光ホログラム素子31を出射したP偏光の光ビーム20は、上記第2の偏光ホログラム素子32に入射し、そのまま透過する。第2の偏光ホログラム素子32を透過したP偏光の光ビーム20は、上記1/4波長板16に入射する。なお、第2の偏光ホログラム素子32の詳細なホログラムパターンについては、後述する。
上記1/4波長板16は、直線偏光を入射し、円偏光に変換して出射することができる。したがって、1/4波長板16に入射したP偏光の光ビーム20(直線偏光)は、円偏光の光ビームに変換されて、光集積ユニット1から出射する。
光集積ユニット1から出射した円偏光の光ビームは、図1に示したように、コリメータレンズ2により平行光にされた後、対物レンズ3を介して光ディスク4に集光される。そして、光ディスク4によって反射された光ビーム、すなわち戻り光は、再び対物レンズ3とコリメータレンズ2を通過して、再び光集積ユニット1の上記1/4波長板16に入射する。
光集積ユニット1の1/4波長板16に入射する上記戻り光は円偏光であり、該1/4波長板16によって、図示した光軸方向(z方向)に対してy方向の偏光振動面を有する直線偏光(S偏光)に変換される。S偏光の戻り光は、上記第2の偏光ホログラム素子32に入射する。
上記第2の偏光ホログラム素子32に入射したS偏光の戻り光は、上述したように、0次回折光(非回折光)と、+1次回折光(回折光)とに回折されて出射する。回折されたS偏光の戻り光(0次回折光及び+1次回折光)は、上記第1の偏光ホログラム素子31に入射し、そのまま透過する。次に、S偏光の戻り光は、上記偏光ビームスプリッタ14に入射し、PBS面14aによって反射され、反射ミラー14bによってさらに反射されて偏光ビームスプリッタ14から出射する。偏光ビームスプリッタ14から出射したS偏光の戻り光は、上記受光素子12に受光される。なお、受光素子12の受光部パターンについては、後述する。
本実施の形態では、波長405nm程度の短波長光源を備え、対物レンズ3にNA0.85程度の高NA対物レンズを備えており、半導体レーザー光源11から偏光回折素子15(具体的には、第1の偏光ホログラム素子31)までの距離は、空気中の光路長換算で5mm程度としている。また、偏光回折素子15(具体的には、第2の偏光ホログラム素子32)から受光素子12までの距離(光路長)は、5mm程度としている。
しかしながら、本発明はこの値に限定されるものではなく、波長405nm程度の短波長光源を備え、対物レンズ3にNA0.85程度の高NA対物レンズを備えた場合では、半導体レーザー光源11から偏光回折素子15(具体的には、第1の偏光ホログラム素子31)までの距離は、第1の偏光ホログラム素子31上の光ビームの有効径を大きくすることが可能になるので、出来るだけ長くすることが特性上は好ましいが、光学系の小型化も考慮する必要があるので、空気中の光路長換算で3〜7mmとすることが好ましく、5mm程度とすることが最適である。また、偏光回折素子15(具体的には、第2の偏光ホログラム素子32)から受光素子12までの距離(光路長)は、非回折光の焦点近傍に設計する必要があり、半導体レーザー光源11から偏光回折素子15(具体的には、第1の偏光ホログラム素子31)までの距離と同程度になる。
次に、図3を用いて、第1の偏光ホログラム素子31に形成されるホログラムパターンについて説明する。
なお、第1の偏光ホログラム素子31における格子ピッチは、受光素子12上で3ビームが十分分離されるように設計されている。
本実施の形態では、半導体レーザー光源11と第1の偏光ホログラム素子31の距離を空気中の光路長換算で5mm程度とし、受光素子12上でのメインビームとサブビームとの間隔を150μm程度となるようにしている。また、光ディスク4上でのメインビームとサブビームとの間隔を16μm程度になるようにしている。受光素子12上でのメインビームとサブビームとの間隔を150μm程度、光ディスク4上でのメインビームとサブビームとの間隔を16μm程度と設計する場合、本実施の形態における上記格子ピッチは14μm程度であることが好ましい。
しかしながら、本発明はこの値に限定されるものではなく、受光素子12上でのメインビームとサブビームとの間隔は、出来るだけ広くすることが受光部間の信号クロストークを小さくできるので信号特性上は好ましいが、光学系の小型化も考慮する必要があるので、必要最低限である100〜200μm、好ましくは150μm程度となるように設計される。一方、光ディスク4上でのメインビームとサブビームとの間隔は、狭いほど組立て誤差の影響で発生するトラッキング誤差信号のオフセットが小さくなるので好ましいが、上記の受光素子12上でのメインビームとサブビームとの間隔を決定すると同時に決定してしまう。例えば、波長405nm程度の光源11と焦点距離1.2mm程度の対物レンズ3と焦点距離11mm程度のコリメータレンズ2を用いた場合、受光素子12上でのメインビームとサブビームとの間隔を100〜200μmとすると、光ディスク4上でのメインビームとサブビームとの間隔は11〜22μmとなり、この場合の格子ピッチは20〜10μmに設計される。したがって、光ディスク4上でのメインビームとサブビームとの間隔を十分狭くすることができない場合は、3ビーム法やDPP法に対して組立て誤差の影響で発生するトラッキング誤差信号のオフセットが小さいという特徴を持つ位相シフトDPP法をトラッキング誤差信号検出方式として採用することが好ましい。
次に、図4を用いて、第2の偏光ホログラム素子32に形成されるホログラムパターンについて説明する。
図4は、第2の偏光ホログラム素子32に形成されるホログラムパターンを示した模式図である。第2の偏光ホログラム素子32のホログラムパターンは、3つの領域32a、32b、32cから構成される。具体的には、トラッキング方向に対応するx方向の境界線32xによって2分割された一方の半円領域32cと、他方の半円領域がさらに円弧状の境界線によって分割された内周領域32a及び外周領域32bである。なお、図中において、戻り光を点線で示している。
上記第2の偏光ホログラム素子32の各領域における格子ピッチは、領域32bが一番小さく(回折角度が最大)、領域32cが一番大きく(回折角度が最小)、領域32aはこれらの中間の数値となっている。球面収差を補正するために用いられる球面収差誤差信号(SAES)は、領域32a及び領域32bからの+1次回折光を用いて検出できる。また、焦点位置ずれを補正するために用いられる焦点誤差信号(FES)は、領域32cからの+1次回折光を用いたシングルナイフエッジ法、または、領域32aと領域32bと領域32cからの+1次回折光を用いたダブルナイフエッジ法によって検出できる。
本発明では、0次回折光を、RF信号とDPD法のTES信号等の高速信号の検出に用いる。この場合、受光素子12上での0次回折光と+1次回折光との間隔を、0.5〜1.2mm、より好ましくは0.7mm〜0.9mm程度になるようにする必要がある。上記の範囲で0次回折光と+1次回折光とを分離しようとするためには、第2のホログラム素子32から受光素子12までの距離が空気中の光路長換算で5mm程度とした場合では、第2のホログラム素子32における回折角度を、5〜10degとすることが好ましく、7〜9deg程度とすることがより好ましい。
例えば、第2のホログラム素子32から受光素子12までの距離が空気中の光路長換算で5mm程度の場合に、受光素子12上での0次回折光と+1次回折光の分離を0.8mm程度に設定すると、回折角度は8deg程度になる。この回折角度を実現するために、第2のホログラム素子32に形成される格子のピッチは、本実施の形態における光ビームの波長であるλ=405nmの青色光学系の場合、2.8μm程度になる。すなわち、この格子ピッチは、従来技術の場合の0.7μmに対して4倍にすることができる。そのため、上述したような製造上問題のない形状となる。さらに、回折角度が小さい(従来技術の回折角度35degに対して約1/4となる)ので、波長変動や位置ずれ等の誤差要因が発生した場合であっても、受光素子12上での集光位置の変動が小さいという効果が得られる。
また、第1の偏光ホログラム素子31と第2の偏光ホログラム素子32とは、マスク精度で正確な位置決めをして一体的に作製することが可能である。したがって、所定のサーボ信号が得られるように第2の偏光ホログラム素子32の位置調整を行うと同時に、第1の偏光ホログラム素子の位置調整が完了する。すなわち、光集積ユニット1の組立て調整が容易になる共に、調整精度が高いという効果が得られる。
次に、図5(a)・(b)を用いて、第2の偏光ホログラム素子32の分割パターンと受光素子12の受光部パターンの関係を説明する。
図5(a)は、図1における光ディスク4のカバー層4bの厚みに対して、対物レンズ3による集光ビームに球面収差が発生しないように、コリメータレンズ2の光軸方向の位置調整がなされている状態で記録層4c上に合焦状態に集光している場合の、受光素子12上での光ビームを示している。さらに、図4において説明した第2の偏光ホログラム素子32の3つの領域32a〜32cと+1次回折光の進行方向の関係も示している。なお、実際は、第2の偏光ホログラム素子32の中心位置は、受光部12a〜12dの中心位置に対応する位置に設置されるが、説明のため、光軸方向(z方向)に対してy方向にずらして図示している。
図5(a)に示すように、受光素子12は12a〜12nの14個の受光部で構成されている。往路光学系において第1の偏光ホログラム素子31で形成された3つの光ビーム(メインビーム及び2つのサブビーム)21は、光ディスク4で反射して復路光学系において第2の偏光ホログラム素子32により非回折光(0次回折光)22と回折光(+1次回折光)23に分離される。受光素子12は、非回折光22及び回折光23のうち、RF信号やサーボ信号の検出に必要な光ビームを受光するための受光部を備えている。
具体的には、第2の偏光ホログラム素子32の3つの非回折光(0次回折光)22と、9つの+1次回折光23の合計12個のビームが形成される。そのうち、非回折光(0次回折光)22は、プッシュプル法によるTES検出ができるように、ある程度の大きさを有した光ビームとなるように設計される。本実施の形態では、上記非回折光(0次回折光)22のビーム径がある程度の大きさを有するように、受光素子12を、非回折光22の集光点に対して若干奥側にずらした位置に設置している。なお、本発明はこれに限定されるものではなく、受光素子12を非回折光22の集光点に対して手前側にずらした位置に設置するものであってもよい。
このように、ある程度の大きさの光ビーム径を有した光ビームが受光部12a〜12dの境界部に集光されるので、これらの4つの受光部(12a〜12d)の出力が等しくなるように調整することで、非回折光22と受光素子12の位置調整が可能である。
図5(b)は、図5(a)の状態から、図1における対物レンズ3が光ディスク4に近づいた場合の、受光素子12上での光ビームを示している。対物レンズ3が光ディスク4に近づくことによって、光ビームのビーム径が大きくなる。しかしながら、受光部からの光ビームのはみ出しは発生していない。
次に、図4と図5(a)・(b)を用いて、サーボ信号生成の動作について説明する。なお、ここでは受光部12a〜12nそれぞれの出力信号を、それぞれSa〜Snで表すこととする。
RF信号(RF)は、非回折光を用いて検出する。すなわち、RF信号(RF)は、
RF=Sa+Sb+Sc+Sd
で与えることができる。
DPD法によるトラッキング誤差信号(TES1)は、Sa〜Sdの位相比較を行うことにより検出される。具体的には、以下の原理が利用される。光ディスク4の記録層4cに形成されたピット列を対物レンズ3により集光された光ビームが走査する場合、ピット列と光ビームの位置関係により反射ビームの強度分布パターンが変化する。そこで、(Sa+Sc)と(Sb+Sd)を検出すると、光ビームがピット列の中央を走査している場合には同位相であるのに対して、光ビームがピット列の中央からずれた位置を走査している場合には、ずれの方向により逆方向となる位相差が生じる。したがって、(Sa+Sc)と(Sb+Sd)の位相差を検出することによりトラッキング誤差信号が得られる。
位相シフトDPP法によるトラッキング誤差信号(TES2)は、
TES2={(Sa+Sb)−(Sc+Sd)}
−α{(Se−Sf)+(Sg−Sh)}
で与えられる。なお、ここで、αは対物レンズシフトや光ディスクチルトによるオフセットをキャンセルするのに最適な係数に設定される。
フォーカス誤差信号(FES)は、ダブルナイフエッジ法を用いて検出する。すなわち、FESは、
FES=(Sm−Sn)−{(Sk+Si)−(Sl+Sj)}
で与えられる。
以上のような光集積ユニット1を用いることにより、上記半導体レーザー光源11から出射し、上記第1のホログラム素子31に入射するまでの光ビーム20の光路長を長くすることができる。
光路長を長くすることができることによって、上記第1のホログラム素子31に入射する光ビーム20のビーム径を、上記半導体レーザー光源11と上記第1のホログラム素子31との間に上記偏光ビームスプリッタ14を配置していない場合と比較して大きくすることができる。
これにより、経時変化や温度変化によって偏光回折素子15と偏光ビームスプリッタ14の位置ずれが発生した場合であっても、サーボ信号の検出に与える影響を低減することができ、良好なサーボ信号の検出を実現することができる。
また、受光素子12には、偏光回折素子15(第2のホログラム素子32)によって回折されて、偏光ビームスプリッタ14を通過した戻り光が受光されるため、受光素子12に受光されるまでの回折された戻り光の光路長を長くすることができる。
これにより、偏光回折素子15(第1のホログラム素子31及び第2のホログラム素子32)の回折角度を小さく設定した場合であっても、受光素子12上での回折された光(戻り光)を良好に分離することができる。
また、偏光回折素子15を備えた光集積ユニット1を用いることにより、偏光回折素子15は、第1のホログラム素子31及び第2のホログラム素子32を備えており、その各々が所定の偏光振動面を有する偏光を回折させ、該偏光振動面に垂直な偏光振動面を有する偏光はそのまま透過させる偏光回折素子であり、それぞれに設けられた上記所定の偏光振動面が互いに垂直となるように、上記光ビーム20の光軸上に配置されている。
これにより、上記第1のホログラム領域にて回折された偏光は、第2のホログラム領域をそのまま透過し、反対に、上記第2のホログラム領域にて回折された偏光は、第1のホログラム領域をそのまま透過する。すなわち、上記偏光回折素子15を設けることによって、上記光ビーム及び戻り光を回折することができる。
また、本発明に係る光集積ユニットは、上記第2のホログラム素子32は、上記戻り光を非回折光と回折光とに回折することが好ましい。
光集積ユニット1は、受光素子に受光される回折された戻り光の光路長が長いことから、上記戻り光を非回折光と回折光とに回折した場合であっても、上記受光素子12上にて、これらを十分に分離することができる。
すなわち、上記第2のホログラム素子32付近では回折光と非回折光とが十分に分離できない状態であっても、長い光路を通過する間に、回折光と非回折光との間隔が広がり、受光素子12に至るまでに回折光と非回折光とを良好に分離することが可能となる。
また、本発明に係る光集積ユニットは、第1のホログラム素子31が、光ビームを3ビームに分割することが好ましい。
これにより、3ビーム法等によるトラッキング誤差信号を検出することができる。
また、光集積ユニット1を用いれば、光集積ユニット1に設けられた受光素子12が、上記回折光を受光する受光部を備えるとともに、上記非回折光を受光する受光部を備えている。上述したように、光集積ユニット1は、回折された上記戻り光(回折光及び非回折光)の光路長を長くすることができることから、上記第2のホログラム素子32付近では回折光と非回折光とが十分に分離できない状態であっても、上記受光素子12上では回折光及び非回折光を良好に分離することが可能となる。
したがって、上記受光素子12が、上記非回折光を受光する受光部を備えていることにより、該非回折光を高速信号の検出に用いることができる。
具体的には、上記非回折光を、RF信号とDPD法のTES信号等の高速信号の検出に用いることができる。また、上記回折光は、サーボ信号の検出に用いることができる。
これにより、例えば、回折光を用いて上記高速信号の検出を行った場合では、波長変動や公差の影響を受けるため、受光素子12上で集光位置が変動することを考慮して、受光部を大きめに設計しておく必要があり、このような受光部面積の制約が、RF信号の高速再生を制限する要因となるが、光集積ユニット1では、そのような受光部面積の制約を受けない。したがって、良好なRF信号の高速再生を実現することができる。
また、上記偏光回折素子15における回折角度が小さい場合であっても、光路長を長く確保していることから、受光素子12上での回折光と非回折光との分離を十分にできる。したがって、第1のホログラム素子31及び第2のホログラム素子32の格子ピッチが大きくても、回折光と非回折光と十分に分離することができる。
すなわち、第1のホログラム素子31及び第2のホログラム素子32の格子ピッチを大きく形成することができる。これにより、上記偏光回折素子15(第1のホログラム素子31及び第2のホログラム素子32)の製造を容易に行うことができる。
また、光集積ユニット1を用いることにより、上記偏光ビームスプリッタ14が、さらに反射ミラー14bを備えていることから、回折された戻り光を所望の方向へ反射させることができるとともに、それに伴って、光路長をさらに長くすることができる。
また、光集積ユニット1を用いることにより、上記偏光回折素子15の上記偏光ビームスプリッタ14が配置されている側とは反対側に、1/4波長板16を備えていることから、半導体レーザー光源11から出射される光ビームは直線偏光であるのに対し、1/4波長板16を透過させることにより、該直線偏光が、光ディスク4上では円偏光として照射される。そのため、RF信号の生成等に際して基板4aの複屈折による影響を受けにくい。さらに、光ディスク4上で反射された戻り光は、上記直線偏光とはその偏光振動面が直交する直線偏光となるため、偏光回折素子15に入射し回折されて、上記PBS面14aにて反射される戻り光の利用効率を高めることができる。さらに、光ビーム及び戻り光の無用な干渉を抑えることができる。
また、本実施の形態における光ピックアップ装置40は、以上のような構成を備えた光集積ユニット1を搭載することができることから、小型軽量化を実現することができる。
なお、本実施の形態では、第1のホログラム素子31によって3ビームを生成する構成で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、TES生成用に3ビームを用いない1ビーム用の光集積ユニットにも適用可能である。
次に、本実施形態における光ピックアップ装置40の組立て調整について、図6(a)・(b)〜図10に基づいて説明する。
光ピックアップ装置40は、光集積ユニット1と、コリメータレンズ2と、対物レンズ3とを備えている以外に、図9に示すように、対物レンズ3を保持して駆動するアクチュエータユニット10と、立ち上げミラー6と、コリメータレンズ2を保持し、コリメータレンズ2光軸方向に駆動できるコリメータレンズホルダ8からなるコリメータレンズユニット7とを備えている。このような構成の光ピックアップ装置40の組立て調整について、以下に説明する。
まず、図6(a)・(b)に示すように、ハウジング5に立ち上げミラー6を貼り付ける。立ち上げミラー6は、半導体レーザー光源11から出射した光ビーム20の光路を、当該光ビーム20が第1のホログラム素子31に入射することができるように変更するために設けられている。なお、図6(a)は、ハウジング5の上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、図6(b)は、図6(a)の矢印方向から見た透視側面図である。
次に、図7に示すように、コリメータレンズユニット7をハウジング5に組み込む。ここで、コリメータレンズユニット7には、コリメータレンズ2をホルダ開口部において保持することができるコリメータレンズホルダ8を備えており、当該ホルダ開口部の中心に切込みマーカー(第1の位置標識部)8Aが形成されている。また、ハウジング5には、設計中心光軸位置(対物レンズのx方向設計中心でもある。)にマーカー(第2の位置標識部)5Bが形成されている。そこで、コリメータレンズユニット7をハウジング5に組み込む際は、コリメータレンズホルダ8のホルダ開口部の切込みマーカー8Aが、ハウジング5に形成された切込みマーカー5Bと重なるようにレンズホルダユニット7のX方向位置を調整して、固定する。なお、図7(a)は、ハウジング5の上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、図7(b)は、図7(a)の矢印方向から見た透視側面図である。
なお、マーカーは、印刷によるもの、キリカキ、ケガキ線、あるいは金型で作製する凹凸などその形式を限定するものでない。従って、マーカーとして認識できるものであれば、コストや量産性を考慮して最良なものを選択することができる。
また、マーカーの形成位置についても、上記のように光軸上にあれば位置精度が最も得られやすく、好ましい形態となるが、これに限定されるものでなく、組立て時の効率を考えて、マーカーを認識しやすい位置に形成すればよく、ハウジング部のマーカー位置とホルダ部のマーカーの位置が設計上同一直線上になるようになっていれば、より容易に位置合わせを行うことができる。
次に、図8に示すように、光集積ユニット1をハウジング5に仮固定する。そして、ハウジング5に固定したコリメータレンズユニット7のコリメータレンズホルダ8をZ軸方向に移動させて、立ち上げミラー6から出射する光が平行光(コリメート光)になるように調整する。そして、対物レンズ3の設置予定開口部から出射する平行光の光軸をモニタし、同光軸が図示しない光ディスク面(XZ面)に垂直になるように、光集積ユニット1をXY平面内に動かして、光軸調整する。
このとき、対物レンズ2に入射する光ビームの強度中心が、対物レンズ3の中心光軸と一致するように調整される。これにより、良好なRF信号及び各種のサーボ信号を生成する光ピックアップ装置を提供することができる。
なお、図8(a)は、ハウジング5の上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、図8(b)は、図8(a)の矢印方向から見た透視側面図である。
最後に、図9に示すように、対物レンズ3を搭載したアクチュエータユニット10をハウジング5の設計位置に配置する。なお、図9(a)は、ハウジング5の上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、図9(b)は、図9(a)の矢印方向から見た透視側面図である。
なお、このときアクチュエータユニット10は、対物レンズ3のチルトも同時に調整する。また、アクチュエータユニット10とハウジング5の接続は、ハウジング接合部に対して、アクチュエータユニット接合部9が接着剤にて接合される。両接合部間の接着剤が充填されるそれぞれの隙間はアクチュエータユニット10がほぼ設計位置にあることより、ほぼ均等となる。そのため各隙間に充填される接着剤の量はほぼ同じに管理することができる。そのためピックアップ使用時の周囲温度変化による接着剤の膨張、収縮が均等になり、対物レンズの位置ずれやチルトが発生しにくくなり、耐環境性能の高いピックアップが実現できる。
なお、上記の代わり、光ピックアップ装置40の信号品質(サーボ信号バランス)を上げるため、以下のような工程としてもよい。
すなわち、図10に示すように、対物レンズ搭載アクチュエータユニット10をハウジング5の設計位置に仮配置し、所定の検査用光ディスク4を配置し、当該光ディスク4に対してフォーカスサーボをかける。光集積ユニット1の受光素子12からの信号をモニタし、Sa=Sb=Sc=Sdになるようにアクチュエータユニット位置をXY方向に微調整する。なお、このときのXY調整量は、光集積ユニット1の受光素子12の組立て調整誤差程度を吸収する程度の量であり、ほぼ設計位置から±50μm程度と小さくてすむ。このため、ハウジング接合部に対して、アクチュエータユニット接合部間の接着剤が充填されるそれぞれの隙間は、アクチュエータユニットがほぼ設計位置にあることより、ほぼ同じとなる。そのため、各隙間に充填される接着剤の量を、ほぼ同じ量に管理することができる。そのため、光ピックアップ装置使用時の周囲温度変化による接着剤の膨張、収縮は均等になり、対物レンズの位置ずれやチルトが発生しにくくなり、耐環境性能の高いピックアップが実現できる。
以上のように、本発明によれば、上記の組立て工程より明らかなように、コリメータレンズ2と半導体レーザー光源11を搭載した光集積ユニット1とは、独立して位置調整することができるため、両方を一体で動かすためのホルダが不要となり、光ピックアップ装置の小型、薄型化が可能となる。
なお、本実施形態では、立ち上げミラー6を配設した構成について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、立ち上げミラーを設けない構成としてもよい。これにより、コリメータレンズホルダ8及び光集積ユニット1をハウジング5に設ける前に、アクチュエータユニット10をハウジング5の設計位置に配置することができる。
なお、本発明は、以下の特徴と備えていると換言することもできる。すなわち、本発明に係る光ピックアップ装置は、光源と光源からの発散光を平行光に変換するコリメータレンズと光ディスク上に光を集光させるための対物レンズとこれらを搭載するハウジングを有する光ピックアップであって、上記コリメータレンズを保持するレンズホルダは光源を保持するホルダとは独立して光軸の垂直方向に移動可能となっていることを特徴としている。
また、この場合、上記コリメータレンズを保持するレンズホルダには上記コリメータレンズの中心光軸が認識可能な目印が形成され、上記ハウジングにはコリメータレンズ光軸が設計上通る位置が認識可能な目印が形成されていることを特徴とすることもできる。
また、この場合、上記コリメータレンズの中心光軸が認識可能な目印とハウジングのコリメータレンズ光軸が設計上通る位置が認識可能な目印は光軸と平行な同一線上にあることを特徴とすることもできる。
また、この場合、上記光源を保持するホルダは光ディスクからの反射光を受光し、サーボ信号を生成する受光素子を具備するホルダであることを特徴とすることもできる。
また、この場合、上記光源を保持するホルダは中心光軸に強度中心がほぼ一致するように形成されていることを特徴とすることもできる。
〔実施の形態2〕
本発明にかかる他の実施の形態について、図11(a)・(b)に基づいて説明すれば、以下の通りである。本実施の形態では、上記実施の形態1との相違点について説明するため、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と同様の機能を有する部材には同一の番号を付し、その説明を省略する。
図11は、本発明の第2の実施形態の光集積ユニットの構成を示した構成図である。
上記実施の形態1の第2の偏光ホログラム素子32では、入射したS偏光を、0次回折光(非回折光)と、+1次回折光(回折光)とに回折する。これに対し、本実施の形態では、入射したS偏光を、0次回折光(非回折光)と、±1次回折光(回折光)とに回折する第2の偏光ホログラム素子32を備えている。さらに、上記実施の形態1の受光素子12は、0次回折光(非回折光)及び+1次回折光(回折光)を受光する受光部パターンが構成されていたのに対し、本実施の形態の受光素子12には、第2の偏光ホログラム素子32が、入射したS偏光を0次回折光(非回折光)と±1次回折光(回折光)とに回折するのに伴って、0次回折光(非回折光)と、−1次回折光(回折光)と、+1次回折光(回折光)を受光する受光部パターンが構成されている。
図11(a)・(b)は、本実施の形態の光集積ユニットに備えられた第2の偏光ホログラム素子32の分割パターンと受光素子12の受光部パターンの関係を説明する。図11(a)は、図1における光ディスク4のカバー層4bの厚みに対して、対物レンズ3による集光ビームに球面収差が発生しないように、コリメータレンズ2の光軸方向の位置調整がなされている状態で記録層4c上に合焦状態に集光している場合の、受光素子12上での光ビームを示している。
図11(a)に示すように、上記受光素子12は12a〜12nの14個の受光部で構成されている。往路光学系において第1の偏光ホログラム素子31で形成された3つの光ビーム21は、光ディスク4で反射して復路光学系において第2の偏光ホログラム素子32により非回折光(0次回折光)22と回折光(±1次回折光)23に分離される。
受光素子12には、非回折光(0次回折光)22及び回折光(±1次回折光)のうちRF信号やサーボ信号の検出に必要な光ビームを受光するための受光部が備えられている。具体的には、第2の偏光ホログラム素子32の3つの非回折光(0次回折光)40と、6つの+1次回折光41と,3つの−1次回折光42の合計12個のビームが形成される。ここでは、ホログラムパターンがブレーズされている。すなわち、特定次数の回折光の光強度が強くなるように、格子の断面形状が斜面形状または階段形状に形成されている。本実施の形態では、領域32aと領域32bは+1次回折光、領域32cは−1次回折光に光強度が集中するような断面形状となっている。そのため、不要な回折光の光強度を抑制して信号検出に利用する回折光の光強度を上げることで、検出信号の信号品質を向上することが可能になる。しかし、第2の偏光ホログラム素子32は非回折光も発生させていることから、不要な回折光を完全に除去することはできない。したがって、受光素子12の受光部12i〜12nの形状は、不要な回折光(図示せず)が入射しないようにx方向の間隔が十分確保できるように設計されている。
なお、図11(b)は、図11(a)の状態から、図1における対物レンズ3が光ディスク4に近づいた場合の、受光素子12上での光ビームを示している。対物レンズ3が光ディスク4に近づくことによって、光ビームのビーム径が大きくなる。しかしながら、受光部からの光ビームのはみ出しは発生していない。
このように、+1次回折光と−1次回折光の両方を用いることによって、偏光回折素子15の中心光軸の回転調整によりダブルナイフエッジ法のFES信号のオフセット調整が確実に行うことができるという効果がある。
なお、本発明は上述した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、光ディスクなどの光記録媒体に情報を記録または再生する記録再生装置に設けられる光ピックアップ装置に好適に利用することができる。
本発明に係る光ピックアップ装置の一実施形態の構成を示した断面図である。 図1に示した光ピックアップ装置に設けられた光集積ユニットの構成を示した断面図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に設けられた光集積ユニットに用いる第1の偏光ホログラム素子のホログラムパターンを示す構成図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に設けられた光集積ユニットに用いる第2の偏光ホログラム素子のホログラムパターンを示す構成図である。 本発明に係る光ピックアップ装置に設けられた光集積ユニットに用いる受光素子の受光部パターンを説明する図であり、(a)は、上記受光部パターンに、球面収差が発生していない場合における光ビームの受光状態を示し、(b)は、(a)の状態から対物レンズが光ディスクに近づいた場合における光ビームの受光状態を示した図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整を説明する図であり、組立て調整の第1工程を示しており、(a)は、ハウジングの上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、(b)は、(a)の矢印方向から見た透視側面図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整を説明する図であり、組立て調整の第2工程を示しており、(a)は、ハウジングの上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、(b)は、(a)の矢印方向から見た透視側面図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整を説明する図であり、組立て調整の第3工程を示しており、(a)は、ハウジングの上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、(b)は、(a)の矢印方向から見た透視側面図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整を説明する図であり、組立て調整の第4工程を示しており、(a)は、ハウジングの上面側からみた(光ディスクが位置する側から、光ディスクに集光される光ビームと平行な方向からみた)上面透視図であり、(b)は、(a)の矢印方向から見た透視側面図である。 本発明に係る光ピックアップ装置の組立て調整を説明する図であり、図9(a)・(b)に示した第4工程の代替工程を示した図である。 本発明に係る他の実施形態における光集積ユニットに用いる受光素子の受光部パターンを説明する図であり、(a)は、上記受光部パターンに、球面収差が発生していない場合における光ビームの受光状態を示し、(b)は、(a)の状態から対物レンズが光ディスクに近づいた場合における光ビームの受光状態を示した図である。 従来技術における光ピックアップ装置の構成を示す断面図である。
符号の説明
1 光集積ユニット(光源用ホルダ)
2 コリメータレンズ
3 対物レンズ
4 光ディスク
5 ハウジング(筐体)
5B 切込みマーカー(第2の位置標識部)
6 立ち上げミラー
7 コリメータレンズユニット
8 コリメータレンズホルダ(コリメータレンズ用ホルダ)
8A 切込みマーカー(第1の位置標識部)
9 アクチュエータユニット接合部
10 アクチュエータユニット
11 半導体レーザー光源(光源)
12 受光素子
14 偏光ビームスプリッタ
15 偏光回折素子
16 1/4波長板
17 パッケージ
20、21 光ビーム(発散光、平行光)
22 非回折光
23 回折光
31 第1の偏光ホログラム素子
32 第2の偏光ホログラム素子
40 光ピックアップ装置

Claims (10)

  1. 光源と、
    上記光源を保持するための光源用ホルダと、
    上記光源から出射した発散光を平行光に変換するためのコリメータレンズと、
    上記コリメータレンズを保持するためのコリメータレンズ用ホルダとを備えた光ピックアップ装置であって、
    上記コリメータレンズ用ホルダと光源用ホルダとは、各々独立して、上記発散光の中心軸に対して垂直方向に移動できるように構成されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. さらに、上記光源と光源用ホルダとコリメータレンズとコリメータレンズ用ホルダと対物レンズとを搭載するための筐体を備えており、
    上記コリメータレンズ用ホルダには、予め、上記コリメータレンズの中心光軸の位置を示す第1の位置標識部が設けられており、
    上記筐体には、予め、上記コリメータレンズを保持したコリメータレンズ用ホルダが当該筐体に配設された際に当該コリメータレンズの中心光軸の位置を示す第2の位置標識部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 上記第1の位置標識部及び第2の位置標識部とは、上記発散光もしくは平行光の光軸と平行な同一線上に配設されていることを特徴とする請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 上記光ディスクによって反射させて得られる上記平行光の戻り光を受光する受光素子を備えており、
    上記受光素子は、上記光源用ホルダによって保持されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  5. さらに、上記コリメータレンズから出射した上記平行光が入射され、光ディスク上に集光させるための対物レンズを備えており、
    上記光源用ホルダは、上記対物レンズに入射する上記平行光の強度中心が、当該対物レンズの中心光軸と一致するように設けられていることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の光ピックアップ装置。
  6. 上記対物レンズは、当該対物レンズを上記光ディスクのトラックに追従させるように駆動するアクチュエータに設けられており、当該アクチュエータを介して、上記筐体の所定位置に配設されていることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  7. 上記コリメータレンズと対物レンズとの間の上記平行光の光路上に、当該平行光の光路方向を変化させる反射手段が設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の光ピックアップ装置。
  8. 光源と、光源用ホルダと、コリメータレンズと、コリメータレンズ用ホルダと、対物レンズと、上記光源と光源用ホルダとコリメータレンズとコリメータレンズ用ホルダと対物レンズとを搭載するための筐体とを備えた光ピックアップ装置の組立て調整方法であって、
    上記コリメータレンズ用ホルダと光源用ホルダとは、各々独立して、上記発散光の中心軸に対して垂直方向に移動できるように構成されており、
    上記筐体に設けられた、上記コリメータレンズの中心光軸を示す第1の位置標識部と、上記コリメータレンズ用ホルダに保持されたコリメータレンズの中心光軸とが一致するように、コリメータレンズ用ホルダを上記垂直な方向に移動して筐体に固定する第1の工程と、
    上記光源用ホルダに保持された光源の発散光の中心光軸と、上記第1の工程によって上記筐体に固定されたコリメータレンズ用ホルダのコリメータレンズの中心光軸とが一致するように、光源用ホルダを上記垂直な方向に移動して筐体に固定する第2の工程と、
    上記対物レンズを筐体の所定位置に配設する第3の工程とを含むことを特徴とする光ピックアップ装置の組立て調整方法。
  9. 上記第2の工程の後に、上記コリメータレンズ用ホルダを、上記発散光の中心光軸に対して平行に移動させることを特徴とする請求項8に記載の光ピックアップ装置の組立て調整方法。
  10. 上記第1の工程では、上記第1の位置標識部と、上記コリメータレンズ用ホルダに設けられた、コリメータレンズの中心光軸を示す第2の位置標識部とを一致させることを特徴とする請求項8または9に記載の光ピックアップ装置の組立て調整方法。
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