JP2011173324A - 画像記録装置及び画像記録装置のヘッド調整方法 - Google Patents

画像記録装置及び画像記録装置のヘッド調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】精度の高い基準に基づいて記録ヘッドの調整を行う。
【解決手段】複数の記録素子が記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列された記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを1回だけ相対移動させる搬送手段と、前記記録媒体に所定の画像を記録する出力手段と、前記出力手段によって記録された出力画像を読み取るセンサと、前記搬送手段上に設けられた基準線であって、前記センサによって読み取り可能な基準線と、前記センサによる前記出力画像の読み取り結果と前記基準線の読み取り結果とから、前記基準線と前記記録ヘッドとのずれを検出する検出手段とを備えた画像記録装置によって上記課題を解決する。
【選択図】 図7

Description

本発明は画像記録装置及び画像記録装置のヘッド調整方法に係り、特に記録ヘッドの記録タイミングや取り付け位置を調整する技術に関する。
インクを吐出する複数のノズルが配列された記録ヘッドを有する画像記録装置において、輸送時の振動や記録ヘッドの交換等によって記録ヘッドの取り付け位置に生じたずれによる印刷ムラを防止するため、記録ヘッドの取り付け位置を修正するための技術が多数提案されている。
例えば、特許文献1には、インクジェット記録方式により複数のヘッドを用いて画像の形成を行う画像形成装置であって、前記複数のヘッドの少なくとも1つ以上のヘッドが交換されたことを検出する交換検出手段と、該交換検出手段によりヘッドが交換されたことが検出された場合、前記複数のヘッドのうちの基準ヘッドと他のヘッドとにより平行な2パターンを印字させる印字手段と、該印字手段で印字された前記平行な2パターンを読み取る読み取り手段と、該読み取り手段で読み取った各パターンの中心ドットの位置を算出する位置算出手段と、該位置算出手段で算出された各パターンの中心ドットの位置から前記基準ヘッドのパターン間の幅と前記基準ヘッドと前記他のヘッドのパターン間の幅とを算出し、両幅の差に基づいてヘッドのずれ量を算出するずれ算出手段とを有する画像形成装置が開示されている。
この技術によれば、ヘッドを交換した際のヘッドの取り付けによるヘッド間のずれ及び往復印字で発生するずれを適確に検出することができる。
特開平7−323582号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、前記基準ヘッドに対するずれ量を算出するために、基準ヘッドにずれが生じている場合には、交換されたヘッドにも同様にずれが生じてしまうという欠点があった。また、全てのヘッドを交換する場合には、基準ヘッドがなくなるために適用できないという問題点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、精度の高い基準に基づいて記録ヘッドの調整を行なえる画像記録装置及び画像記録装置のヘッド調整方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の画像記録装置は、複数の記録素子が記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列された記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを1回だけ相対移動させる搬送手段と、前記記録媒体に所定の画像を記録する出力手段と、前記出力手段によって記録された出力画像を読み取るセンサと、前記搬送手段に設けられた基準線であって、前記センサによって読み取り可能な基準線と、前記センサによる前記出力画像と読み取り結果と前記基準線の読み取り結果とから、前記基準線と前記記録ヘッドとのずれを検出する検出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、搬送手段に設けられた基準線と出力画像とをセンサによって読み取ることにより、基準線と記録ヘッドとのずれを検出するようにしたので、誤差を含まない精度の高い基準を用いて記録ヘッドの調整を行うことができる。
請求項2に示すように請求項1に記載の画像記録装置において、前記基準線は、前記記録媒体の搬送方向に対して垂直な直線であることを特徴とする。
これにより、記録ヘッドのずれを適切に検出することができる。
請求項3に示すように請求項1又は2に記載の画像記録装置において、前記検出したずれに基づいて、前記記録ヘッドの前記搬送方向に対する角度を算出する角度算出手段と、前記搬送方向に対する角度を表示手段に出力する回転角度出力手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、搬送方向に対する角度を作業者に知らせることができる。
請求項4に示すように請求項3に記載の画像記録装置において、前記記録ヘッドの前記搬送方向に対する角度を調整する調整手段を備えたことを特徴とする。
これにより、作業者は記録ヘッドの搬送方向に対する角度を調整することができる。
請求項5に示すように請求項1又は2に記載の画像記録装置において、前記検出したずれに基づいて、前記記録ヘッドの前記搬送方向に対する角度を算出する角度算出手段と、前記記録ヘッドを前記搬送方向に対して回転させる回転手段と、前記搬送方向に対する角度に基づいて前記回転手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、記録ヘッドの搬送方向に対する角度を自動的に調整することができる。
請求項6に示すように請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置において、前記記録ヘッドは、複数の記録素子がそれぞれ形成された複数のヘッドモジュールが連結して構成されており、前記搬送手段の搬送速度に同期する同期信号を取得する取得手段と、前記検出手段が検出したずれに基づいて、前記ヘッドモジュール毎の前記同期信号からの遅延時間を算出する算出手段と、前記算出したヘッドモジュール毎の遅延時間を表示手段に出力する遅延時間出力手段とを備えたことを特徴とする。
これにより、記録ヘッドを構成する複数のヘッドモジュール毎の同期信号からの遅延時間を作業者に知らせることができる。
請求項7に示すように請求項6に記載の画像記録装置において、前記算出した遅延時間に応じて前記ヘッドモジュール毎の記録タイミングを修正する修正手段を備えたことを特徴とする。
これにより、作業者はヘッドモジュール毎に記録タイミングを修正することができる。
請求項8に示すように請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置において、前記搬送手段は、前記記録媒体を搬送するための回転ドラムを含み、前記基準線は、前記回転ドラムに巻かれた薄板上に形成されていることを特徴とする。
これにより、適切に基準線を形成することができるとともに、容易に基準線をセンサで読み取ることができる。
請求項9に示すように請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置において、前記センサは、前記複数の記録素子の記録品質を検査するために用いられるセンサであることを特徴とする。
これにより、構成部材を増やすことなく、記録ヘッドの調整を行うことができる。
請求項10に示すように請求項9に記載の画像記録装置において、前記センサの読み取り周期は、前記搬送手段の搬送速度と非同期であり、前記搬送手段は、前記検出手段が前記基準線と前記記録ヘッドのずれを検出する場合には、前記センサが前記複数の記録素子の記録品質を検査する場合よりも、前記搬送速度を低下させることを特徴とする。
これにより、通常の品質検査に用いるセンサと共用した場合であっても、品質検査時よりも解像度を高めて適切に記録ヘッドの調整を行うことができる。
前記目的を達成するために請求項11に記載の画像記録装置のヘッド調整方法は、複数の記録素子が記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列された記録ヘッドであって、複数の記録素子がそれぞれ形成された複数のヘッドモジュールが連結して構成された記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを1回だけ相対移動させる搬送手段と、前記搬送手段の搬送速度に同期する同期信号を取得する取得手段と、前記記録媒体の記録可能幅全幅に記録を行う出力手段と、前記出力手段によって記録された出力画像を読み取るセンサと、を備えた画像記録装置のヘッド調整方法であって、前記搬送手段に設けられた基準線を前記センサによって読み取る工程と、前記出力手段によって記録された所定の出力画像を前記センサによって読み取る工程と、前記センサによる基準線の読み取り結果と前記出力画像の読み取り結果とから、前記基準線と前記記録ヘッドとのずれを検出する工程と、前記ずれに基づいて、前記ヘッドモジュール毎の前記同期信号からの遅延時間を算出する工程と、前記算出した遅延時間に応じて前記ヘッドモジュール毎の記録タイミングを修正する工程とを備えたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、搬送手段に設けられた基準線と出力画像とをセンサによって読み取ることにより、基準線と記録ヘッドとのずれを検出し、ヘッドモジュール毎の記録タイミングを修正するようにしたので、誤差を含まない精度の高い基準を用いてヘッドモジュール毎のばらつきを調整することができる。
本発明によれば、精度の高い基準に基づいて記録ヘッドの調整を行うことができる。
インクジェット描画装置の構成例を示す全体構成図 ヘッドの構造例を示す平面透視図 ヘッドの他の構造例を示す平面透視図 液滴吐出素子の立体的構成を示す断面図 インクジェット描画装置のシステム構成を示す要部ブロック図 従来のヘッド調整方法を示すフローチャート セラミックジャケットに描かれた罫書き線を示す図 第1の実施形態のインクジェットヘッドの調整方法を示すフローチャート 調整前後のインクジェットヘッドによって描画された直線を示す図 エンコーダ信号からモジュール毎の吐出タイミング信号の遅延を示す図 インクジェットヘッドの用紙搬送方向に対する回転調整を示す模式図 第2の実施形態のインクジェットヘッドの調整方法を示すフローチャート
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について説明する。
<インクジェット描画装置の構成例>
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェット描画装置の構成例を示す全体構成図である。同図に示すように、本例のインクジェット描画装置100は、主として、給紙部112、処理液付与部(プレコート部)114、描画部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122から構成されている。
インクジェット描画装置100は、描画部116の圧胴(描画ドラム170)に保持された記録媒体124(以下、便宜上「用紙」と呼ぶ場合がある。)にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成するシングルパス方式のインクジェット記録装置であり、インクの打滴前に記録媒体124上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて記録媒体124上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたオンデマンドタイプの画像形成装置である。
(給紙部)
給紙部112には、枚葉紙である記録媒体124が積層されており、給紙部112の給紙トレイ150から記録媒体124が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。記録媒体124として、紙種や大きさ(用紙サイズ)の異なる複数種類の記録媒体124を使用することができる。給紙部112において各種の記録媒体をそれぞれ区別して集積する複数の用紙トレイ(不図示)を備え、これら複数の用紙トレイの中から給紙トレイ150に送る用紙を自動で切り換える態様も可能であるし、必要に応じてオペレータが用紙トレイを選択し、若しくは交換する態様も可能である。なお、本例では、記録媒体124として、枚葉紙(カット紙)を用いるが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙する構成も可能である。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、記録媒体124の記録面に処理液を付与する機構である。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(本例では顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでおり、この処理液とインクとが接触することによって、インクは色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム(「プレコート胴」とも言う)154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、記録媒体124を保持し、回転搬送させるドラムである。処理液ドラム154は、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)155を備え、この保持手段155の爪と処理液ドラム154の周面の間に記録媒体124を挟み込むことによって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。処理液ドラム154は、その外周面に吸引孔を設けるとともに、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより記録媒体124を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の外側には、その周面に対向して処理液塗布装置156が設けられる。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラと、アニックスローラと処理液ドラム154上の記録媒体124に圧接されて計量後の処理液を記録媒体124に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら記録媒体124に塗布することができる。
本実施形態では、ローラによる塗布方式を適用した構成を例示したが、これに限定されず、例えば、スプレー方式、インクジェット方式などの各種方式を適用することも可能である。
処理液付与部114で処理液が付与された記録媒体124は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(描画部)
描画部116は、描画ドラム(「描画胴」或いは「ジェッティング胴」とも言う)170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。描画ドラム170は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備える。描画ドラム170に固定された記録媒体124は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yはそれぞれ、記録媒体124における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッド(インクジェットヘッド)であり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列(2次元配列ノズル)が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、記録媒体124の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
インクジェットヘッド172M、172K、172C、172Yの吐出タイミングは、描画ドラム170に配置された回転速度を検出するエンコーダ(不図示)に同期させる。これにより、高精度に着弾位置を決定することができる。
描画ドラム170上に密着保持された記録媒体124の記録面に向かって各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから、対応する色インクの液滴が吐出されることにより、処理液付与部114で予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。これにより、記録媒体124上での色材流れなどが防止され、記録媒体124の記録面に画像が形成される。
なお、本例では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
描画部116で画像が形成された記録媒体124は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構であり、図1に示すように、乾燥ドラム(「乾燥胴」とも言う)176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)177を備え、この保持手段177によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のハロゲンヒータ180と、各ハロゲンヒータ180の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル182とで構成される。
各温風噴出しノズル182から記録媒体124に向けて吹き付けられる温風の温度と風量、各ハロゲンヒータ180の温度を適宜調節することにより、様々な乾燥条件を実現することができる。
また、乾燥ドラム176の表面温度は50℃以上に設定されている。記録媒体124の裏面から加熱を行うことによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができる。なお、乾燥ドラム176の表面温度の上限については、特に限定されるものではないが、乾燥ドラム176の表面に付着したインクをクリーニングするなどのメンテナンス作業の安全性(高温による火傷防止)の観点から75度以下(より好ましくは60℃以下)に設定されることが好ましい。
乾燥ドラム176の外周面に、記録媒体124の記録面が外側を向くように(即ち、記録媒体124の記録面が凸側となるように湾曲させた状態で)記録媒体124を保持し、回転搬送しながら乾燥することで、記録媒体124のシワや浮きの発生を防止でき、これらに起因する乾燥ムラを確実に防止することができる。
乾燥部118で乾燥処理が行われた記録媒体124は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム(「定着胴」とも言う)184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190で構成される。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)185を備え、この保持手段185によって記録媒体124の先端を保持できるようになっている。また、定着ドラム184には、表面へのインクの付着や堆積を防止するためのセラミックスジャケット(図7の符号400)が装着されている。
定着ドラム184の回転により、記録媒体124は記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
ハロゲンヒータ186は、所定の温度(例えば、180℃)に制御される。これにより、記録媒体124の予備加熱が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材であり、記録媒体124を加熱加圧するように構成される。具体的には、定着ローラ188は、定着ドラム184に対して圧接するように配置されており、定着ドラム184との間でニップローラを構成するようになっている。これにより、記録媒体124は、定着ローラ188と定着ドラム184との間に挟まれ、所定のニップ圧(例えば、0.15MPa)でニップされ、定着処理が行われる。
また、定着ローラ188は、熱伝導性の良いアルミなどの金属パイプ内にハロゲンランプを組み込んだ加熱ローラによって構成され、所定の温度(例えば60〜80℃)に制御される。この加熱ローラで記録媒体124を加熱することによって、インクに含まれるラテックスのTg温度(ガラス転移点温度)以上の熱エネルギーが付与され、ラテックス粒子が溶融される。これにより、記録媒体124の凹凸に押し込み定着が行われるとともに、画像表面の凹凸がレベリングされ、光沢性が得られる。
なお、図1の実施形態では、定着ローラ188を1つだけ設けた構成となっているが、画像層厚みやラテックス粒子のTg特性に応じて、複数段設けた構成でもよい。
一方、インラインセンサ190は、記録媒体124に記録された画像(テストパターンなども含む)について、吐出不良チェックパターンや水分量、表面温度、光沢度などを計測するための計測手段であり、CCDラインセンサなどが適用される。
上記の如く構成された定着部120によれば、乾燥部118で形成された薄層の画像層内のラテックス粒子が定着ローラ188によって加熱加圧されて溶融されるので、記録媒体124に固定定着させることができる。また、定着ドラム184の表面温度は50℃以上に設定されている。定着ドラム184の外周面に保持された記録媒体124を裏面から加熱することによって乾燥が促進され、定着時における画像破壊を防止することができるとともに、画像温度の昇温効果によって画像強度を高めることができる。
なお、高沸点溶媒及びポリマー微粒子(熱可塑性樹脂粒子)を含んだインクに代えて、UV露光にて重合硬化可能なモノマー成分を含有していてもよい。この場合、インクジェット描画装置100は、ヒートローラによる熱圧定着部(定着ローラ188)の代わりに、記録媒体124上のインクにUV光を露光するUV露光部を備える。このように、UV硬化性樹脂などの活性光線硬化性樹脂を含んだインクを用いる場合には、加熱定着の定着ローラ188に代えて、UVランプや紫外線LD(レーザダイオード)アレイなど、活性光線を照射する手段が設けられる。
(排紙部)
図1に示すように、定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。記録媒体124は、渡し胴194により搬送ベルト196に送られ、排出トレイ192に排出される。搬送ベルト196による用紙搬送機構の詳細は図示しないが、印刷後の記録媒体124は無端状の搬送ベルト196間に渡されたバー(不図示)のグリッパーによって用紙先端部が保持され、搬送ベルト196の回転によって排出トレイ192の上方に運ばれてくる。
また、図1には示されていないが、本例のインクジェット描画装置100には、上記構成の他、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yにインクを供給するインク貯蔵/装填部、処理液付与部114に対して処理液を供給する手段を備えるとともに、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのクリーニング(ノズル面のワイピング、パージ、ノズル吸引等)を行うヘッドメンテナンス部や、用紙搬送路上における記録媒体124の位置を検出する位置検出センサ、装置各部の温度を検出する温度センサなどを備えている。
<インクジェットヘッドの構成例>
次に、インクジェットヘッドの構造について説明する。各色に対応するインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号250によってヘッドを示すものとする。
図2(a) はヘッド250の構造例を示す平面透視図であり、図2(b) はその一部の拡大図である。また、図3はヘッド250の他の構造例を示す平面透視図、図4は記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子(1つのノズル251に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図2中のA−A線に沿う断面図)である。
図2に示すように、本例のヘッド250は、インク吐出口であるノズル251と、各ノズル251に対応する圧力室252等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)253をマトリクス状に2次元配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影(正射影)される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録媒体124の送り方向(矢印S方向)と略直交する方向(矢印M方向)に記録媒体124の描画領域の全幅Wmに対応する長さ以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図2(a) の構成に代えて、図3(a)に示すように、複数のノズル251が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール250’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録媒体124の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成する態様や、図3(b)に示すように、ヘッドモジュール250”を一列に並べて繋ぎ合わせる態様もある。
なお、記録媒体124の全面を描画範囲とする場合に限らず、記録媒体124の面上の一部が描画領域となっている場合(例えば、用紙の周囲に非描画領域(余白部)を設ける場合など)には、所定の描画領域内の描画に必要なノズル列が形成されていればよい。
各ノズル251に対応して設けられている圧力室252は、その平面形状が概略正方形となっており(図2(a)、(b) 参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル251への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)254が設けられている。なお、圧力室252の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図4に示すように、ヘッド250は、ノズル251が形成されたノズルプレート251Aと圧力室252や共通流路255等の流路が形成された流路板252P等を積層接合した構造から成る。ノズルプレート251Aは、ヘッド250のノズル面(インク吐出面)250Aを構成し、各圧力室252にそれぞれ連通する複数のノズル251が2次元的に形成されている。
流路板252Pは、圧力室252の側壁部を構成するとともに、共通流路255から圧力室252にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口254を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図4では簡略的に図示しているが、流路板252Pは一枚又は複数の基板を積層した構造である。
ノズルプレート251A及び流路板252Pは、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路255はインク供給源たるインクタンク(不図示)と連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に供給される。
圧力室252の一部の面(図4において天面)を構成する振動板256には、個別電極257を備えたピエゾアクチュエータ258が接合されている。本例の振動板256は、ピエゾアクチュエータ258の下部電極に相当する共通電極259として機能するニッケル(Ni)導電層付きのシリコン(Si)から成り、各圧力室252に対応して配置されるピエゾアクチュエータ258の共通電極を兼ねる。なお、樹脂などの非導電性材料によって振動板を形成する態様も可能であり、この場合は、振動板部材の表面に金属などの導電材料による共通電極層が形成される。また、ステンレス鋼(SUS)など、金属(導電性材料)によって共通電極を兼ねる振動板を構成してもよい。
個別電極257に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ258が変形して圧力室252の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル251からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ258が元の状態に戻る際、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に再充填される。
かかる構造を有するインク室ユニット253を図2(b)に示す如く、主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向に沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。かかるマトリクス配列において、副走査方向の隣接ノズル間隔をLsとするとき、主走査方向については実質的に各ノズル251が一定のピッチP=Ls/tanθで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。
また、本発明の実施に際してヘッド250におけるノズル251の配列形態は図示の例に限定されず、様々なノズル配置構造を適用できる。例えば、図2で説明したマトリクス配列に代えて、V字状のノズル配列、V字状配列を繰り返し単位とするジグザク状(W字状など)のような折れ線状のノズル配列なども可能である。
なお、インクジェットヘッドにおける各ノズルから液滴を吐出させるための吐出用の圧力(吐出エネルギー)を発生させる手段は、ピエゾアクチュエータ(圧電素子)に限らず、サーマル方式(ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させる方式)におけるヒータ(加熱素子)や他の方式による各種アクチュエータなど様々な圧力発生素子(エネルギー発生素子)を適用し得る。ヘッドの吐出方式に応じて、相応のエネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
<制御系の説明>
図5は、インクジェット描画装置100のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット描画装置100は、通信インターフェース270、システムコントローラ272、メモリ274、モータドライバ276、ヒータドライバ278、プリント制御部280、画像バッファメモリ282、ヘッドドライバ284等を備えている。
通信インターフェース270は、ホストコンピュータ286から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース270にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ286から送出された画像データは通信インターフェース270を介してインクジェット描画装置100に取り込まれ、一旦メモリ274に記憶される。
メモリ274は、通信インターフェース270を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ272を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ274は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ272は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット描画装置100の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ272は、通信インターフェース270、メモリ274、モータドライバ276、ヒータドライバ278等の各部を制御し、ホストコンピュータ286との間の通信制御、メモリ274の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ288やヒータ289を制御する制御信号を生成する。
ROM290には各種制御プログラムや各種のパラメータ等が格納されており、システムコントローラ272の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。
メモリ274は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ276は、システムコントローラ272からの指示に従ってモータ288を駆動するドライバである。図5では、装置内の各部に配置される様々なモータを代表して符号288で図示している。
ヒータドライバ278は、システムコントローラ272からの指示に従って、ヒータ289を駆動するドライバである。図5では、装置内の各部に配置される様々なヒータを代表して符号289で図示している。
プリント制御部280は、システムコントローラ272の制御に従い、メモリ274内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドット画像データ)をヘッドドライバ284に供給する制御部である。
ドット画像データは、一般に多階調の画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(例えば、RGB各色について8ビットの画像データ)をインクジェット描画装置100で使用するインクの各色の色データ(本例では、KCMYの色データ)に変換する処理である。
ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色の色データに対して誤差拡散法や閾値マトリクス等の処理で各色のドットデータ(本例では、KCMYのドットデータ)に変換する処理である。
プリント制御部280において所要の信号処理が施され、得られたドットデータに基づいて、ヘッドドライバ284を介してヘッド250のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部280には画像バッファメモリ282が備えられており、プリント制御部280における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ282に一時的に格納される。また、プリント制御部280とシステムコントローラ272とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ284には、ヘッド250の駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
本例に示すインクジェット描画装置100は、ヘッド250の各ピエゾアクチュエータ258に対して、共通の駆動電力波形信号を印加し、各ピエゾアクチュエータ258の吐出タイミングに応じて各ピエゾアクチュエータ258の個別電極に接続されたスイッチ素子(不図示)のオンオフを切り換えることで、各ピエゾアクチュエータ258に対応するノズル251からインクを吐出させる駆動方式が採用されている。
印字検出部224は、インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの各ヘッドにおいて記録媒体124に記録された画像の読み取り、読取データの処理等を行い、所定の情報をシステムコントローラ272へ提供する機能ブロックである。印字検出部224は、図1に図示したインラインセンサ190が含まれる。
エンコーダ277は、描画ドラム170の回転速度を検出するものであり、例えば光電方式のロータリエンコーダが用いられる。システムコントローラ272は、エンコーダ277からの信号に基づいて描画ドラム170の回転速度を算出し、算出した回転速度に基づいて各色のインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのノズル251の吐出タイミング信号を生成し、プリント制御部280へ供給する。プリント制御部280では所定パルス数の遅延をカウントして、図10に示す定着ドラム184のエンコーダ信号を生成する。
なお、図5で説明したシステムコントローラ272が担う処理機能の全て又は一部をホストコンピュータ286側に搭載する態様も可能である。
<従来のバーヘッドの調整>
図2を用いて説明したように、インクジェットヘッド250は、所定の方向に各ノズル251を投影したときに所望の(設計上の)解像度を達成可能なように、ノズル251が配置されている。すなわち、インクジェットヘッド250が所望の解像度で記録媒体124に描画するためには、この所定の方向と、記録媒体124の搬送方向(矢印S方向)と直交する方向とを一致させておく必要がある。
したがって、各色のインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの製造時における取り付けや、出荷後における交換の際には、上記のような位置に取り付ける必要がある。
また、図3(a)に示すように、複数のヘッドモジュール250’からインクジェットヘッド250が構成されている場合には、各ヘッドモジュール250’の製造上のばらつきにより、同じ制御信号を入力した場合であっても描画結果にばらつきが生じることが考えられる。このような描画ばらつきを無くすために、モジュール毎の吐出タイミングを調整する必要がある。図3(b)に示す構成においても同様である。
ここで、インクジェットヘッド250の取り付け後の、従来のモジュール毎のタイミング調整とインクジェットヘッドの位置調整(回転調整)について説明する。図6は、従来のヘッド調整方法を示すフローチャートである。インクジェットヘッド250は、複数のヘッドモジュール250’から構成されているものとする。
まず、ヘッドモジュール毎に、吐出するインクの液滴が滴量となるように個別電極257に印加する電圧の調整を行う(ステップS1)。
次に、装置の初期状態を確認後(ステップS2)、用紙に所定のパターンを形成するように各色のインクジェットヘッド250からインクを吐出する(ステップS3)。この所定のパターンとは、例えば色毎に1本ずつの主走査方向のラインであって、4本のラインが重なるように描画したパターンである。
作業者は、この描画された各色のラインを目視で確認することにより、定着ドラム184でのエンコーダ信号に対して、カラー画像を形成する4色のインクジェットヘッド250の描画位置が同じになるように、インクの吐出タイミングを粗調整する(ステップS4)。調整値の入力は、ホストコンピュータ286から行ってもよいし、インクジェット描画装置100に備えられた図示しないユーザインターフェースから行ってもよい。
さらに、作業者は、描画された各色のパターンに基づいて、色毎のインクジェットヘッド250において、各ヘッドモジュール250’で描画されたラインのつなぎ目が繋がるように、ヘッドモジュール250’毎に吐出タイミングを調整する(ステップS5)。これを、4色のインクジェットヘッド250において、順次行う。
用紙搬送方向に対して直角に描画可能となるように、最も色ずれの目立つ、黒(K)色インクジェットヘッド250を回転調整し(ステップS6)、その後M色、C色、Y色インクジェットヘッド250を順次回転調整する(ステップS7)。
再度、定着ドラム184でのエンコーダ信号に対して、4色のインクジェットヘッド250の描画位置が均一に揃うように出力タイミングを調整し(ステップS8)、用紙搬送方向と主走査方向にインクジェットヘッド250の吐出解像度で、画像形成に使用するノズルを調整する(ステップS9)。
最後に、用紙にステップS3と同様の所定のパターンを再描画し、作業者が目視で確認する(ステップS10)。調整が足りない場合には、ステップS4に戻り、同様の処理を行う。
このように、いわゆるバーヘッドを用いたシングルパス方式によるインクジェット画像描画装置では、ヘッド取り付け、交換毎に上記の初期調整を行って、複数色の描画位置を合せるレジストレーション調整を行っていた。各色のヘッドの描画位置にずれがある場合は、良好なカラー画像が形成できないばかりか、文字、細かいパターンに色ずれが目立ち、甚だ印刷品質を低下させてしまう結果となる。したがって、正確な調整が必要とされており、作業には熟練が必要であった。
[第1の実施形態]
次に、本発明の第1の実施形態に係るインクジェットヘッドのモジュール毎のタイミング調整とインクジェットヘッドの位置調整について説明する。
図7に示すように、定着ドラム184には、その表面にステンレス基材(SUS304)にセラミック層が形成されたセラミックジャケット400が取り付けられている。セラミックジャケット400の表面には、それぞれ垂直に交差する複数の縦線、横線から構成される格子状のパターンの罫書き線410が描かれており、この格子状のパターンを構成する縦線、横線が定着ドラム184の回転軸に対してそれぞれ平行な線分と垂直な線分となるように、セラミックジャケット400が定着ドラム184に装着されている。すなわち、罫書き線410のうち、定着ドラム184の回転軸に対して平行な線分は、用紙搬送方向と直交する線分となる。
なお、罫書き線410は、所謂削った線に限定されるものではなく、インク、塗料などで描いた各種の線であってもよい。
図8は、本実施形態のインクジェットヘッドの調整方法を示すフローチャートである。本実施形態においても、インクジェットヘッド250は、複数のヘッドモジュール250’から構成されているものとする。ここでは、4色のインクジェットヘッド250のうち、K色のインクジェットヘッド172Kを交換する場合について説明する。
作業者は、交換するK色インクジェットヘッド172Kをインクジェット描画装置100に搭載後、インクジェット描画装置100をヘッド調整モードに設定する。モードの設定は、ホストコンピュータ286から行ってもよいし、図示しないユーザインターフェースから行ってもよい。インクジェット描画装置100は、ヘッド調整モードに設定されると、用紙への吐出描画、搬送を通常より低速に設定する(ステップS101)。
インクジェット描画装置100は、通常の印刷出力の稼動状態では、用紙搬送速度が535mm/秒、インラインセンサ190の撮像周期が380μ秒に設定されている。これに対し、ヘッド調整モードにおいては、用紙搬送速度が1/10の53.5mm/秒に設定される。このとき、インラインセンサ190の撮像周期は搬送速度とは非同期となっているために380μ秒のまま変更されず、その結果、ヘッド調整モード時の読み取り解像度は0.02033mm、すなわち約1250dpiとなる。このように、ヘッド調整モードにおいては、通常の画像描画時よりも搬送速度を低下させることによって、記録媒体124に記録されたテストパターン等を検査する場合よりもインラインセンサ190の解像度を高めている。
ヘッド調整モードに設定されると、インクジェット描画装置100は、上記の搬送速度において定着ドラム184を含む搬送用ドラムを回転させる。印字検出部224のインラインセンサ190は、定着ドラム184に巻かれたセラミックジャケット400に描かれた罫書き線410を読み取る(ステップS102)。この罫書き線410の読み取りデータから、位置基準データを生成する。
次に、調整するK色インクジェットヘッド172Kによって、出力用紙上に、用紙搬送方向に直交する主走査方向に直線1ラインを描画する(ステップS103)。同様に、既に搭載されており、今回は調整を行わないC色インクジェットヘッド172C、M色インクジェットヘッド172M、Y色インクジェットヘッド172Yにおいても、主走査方向の直線1ラインをK色インクジェットヘッド172Kが描画した直線の近傍に描画する。
図9(a)は、上記のように各色インクジェットヘッド172において出力用紙上に描画された直線500を示す図であり、500KはK色インクジェットヘッド172Kにより描画された直線、500CはC色インクジェットヘッド172Cにより描画された直線、500MはM色インクジェットヘッド172Mにより描画された直線、500YはY色インクジェットヘッド172Yにより描画された直線を示している。K色インクジェットヘッド172Kは未調整のため、直線500Kについては、n個のヘッドモジュール150’−1、150’−2、150’−3、・・・、150’−i、・・・150’−n、がそれぞれ描画した直線500K−1、500K−2、500K−3、・・・、500K−i、・・・、500K−nが不連続な状態となっている。
次に、インラインセンサ190によって、用紙上に描かれた主走査方向の直線500K、500M、500C、及び500Yを読み取る(ステップS104)。この読み取りデータに基づいて、図9(b)に示したように、罫書き線410の読み取りデータから生成した位置基準データと直線500K−iとのそれぞれの距離d−iを算出する(ステップS105)。
この算出結果から、ヘッドモジュール150’毎のインク吐出タイミング調整値とK色インクジェットヘッド172Kの回転調整角を算出する(ステップS106)。
ヘッドモジュール150’毎のインク吐出タイミング調整値の算出は、まず、ヘッドモジュール150’毎にそれぞれ算出された距離d−iを搬送速度53.5mm/秒で除算することにより、基準位置データを基準とした各ヘッドモジュール150’の吐出時間を算出する。この吐出時間に基づいて、エンコーダ277の出力信号からヘッドモジュール150’毎に遅延させる値dt−iを求める。
このdt−iを、ヘッドモジュール150’−iのインク吐出タイミング調整値として設定する。これによって搬送Y方向の粗調整とする。
次に、K色インクジェットヘッド172Kの各ヘッドモジュール150’について、主走査方向における右端のノズル251の吐出位置と、当該ヘッドモジュール150’の右側に隣接するヘッドモジュール150’の左端のノズル251の吐出位置とを一致させるように、ヘッドモジュール150’毎に吐出タイミング調整値dt−iを修正する。
この修正した吐出タイミング調整値dt−iを、ヘッドモジュール150’毎に反映させる(ステップS107)。すなわち、図10に示すように、ヘッドモジュール150’−iについて、吐出タイミングをエンコーダ信号に対してdt−iだけ遅らせるように制御する。その結果、図9(c)に示すように、各ヘッドモジュール150’において描画した直線500K−1、500K−2、500K−3、・・・、500K−nが、主走査方向に連続した直線となる。
ここでは、吐出タイミング調整値dt−iを、自動的にヘッドモジュール150’毎に反映させたが、図示しないユーザインターフェースを用いてヘッドモジュール150’毎の吐出タイミング調整値dt−iを作業者に示し、作業者が調整を行ってもよい。
この連続した直線500Kと基準位置データとの回転方向のずれ量に基づいて、K色インクジェットヘッド172Kの回転調整角を算出する。回転調整角は、直線500Kを回転させたときに基準位置データの直線とのばらつきが最も小さくなる回転角θとする。インクジェット描画装置100は、この回転調整角である回転角θを、ユーザインターフェースを介して作業者へ示す。作業者がK色インクジェットヘッド172Kを示された回転角θだけ回転させることにより、K色インクジェットヘッド172Kは用紙搬送方向に直交した直線が描画可能となる。図9(d)は、図9(c)に示す直線500Kを所望の回転角θだけ回転させた状態を示している。
図11は、K色インクジェットヘッド172Kの用紙搬送方向に対する回転調整を示す模式図である。同図に示すように、K色インクジェットヘッド172Kは、その一端に設けられた回動軸173を支点として回動自在に構成されており、回動軸173を支点として回動させることで用紙搬送方向に対する角度を調整することができる。また、図示しない機構により、所望の角度を指定して回動させることができるように構成されている。作業者は、この機構により、ユーザインターフェースに示された回転角θだけ、K色インクジェットヘッド172Kを回動させる(ステップS108)。
なお、調整者が調整するのではなく、ステッピングモータ等を用いて自動的に回転角θだけ回動させる構成としてもよい。
回転調整角の調整後、再び各色インクジェットヘッド172によって、出力用紙上に、用紙搬送方向に直交する主走査方向に直線1ラインを描画する(ステップS109)。また、これらの直線をインラインセンサ190によって読み取る(ステップS110)。
この読み取り結果から、各ヘッドモジュール150’における連続性、位置基準データとの平行度、調整済みのインクジェットヘッドによるラインとの一致度を評価し、目標範囲内であるかを判定する(ステップS111)。
この結果、目標範囲内であれば調整を終了する。目標範囲に入っていない場合には、ステップS102に戻り、同様の処理を行う(ステップS112)。
罫書き線410は、セラミックジャケット400ではなく、セラミックジャケット400を用いない定着ドラム184に直接描いてあってもよいし、用紙の搬送経路上にある各種ベルト、システム筐体に固定されたもの等、各種のものに形成してもよい。また、罫書き線410を読み取るセンサについても、吐出不良等の品質検査に用いるインラインセンサ190に限定されるものではなく、形成された罫書き線410とインクジェットヘッド172によって描画された用紙とを読み取れるものであればよい。
また、本実施形態では、エンコーダ277の出力信号から個々のヘッドモジュール150’毎に吐出する時間を遅延させて調整を行ったが、調整は遅延させることに限定されるものではなく、エンコーダ277の出力信号に対して時間的に調整できればよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、K色インクジェットヘッド172Kだけを交換する例を説明したが、製造時に全てのインクジェットヘッド172を取り付ける場合や、出荷後に複数のインクジェットヘッド172を交換する場合も同様の手順により調整が可能である。
図12は、第2の実施形態のインクジェットヘッドの調整方法を示すフローチャートである。
第1の実施形態と同様に、まず搬送速度を通常より低速に設定し(ステップS201)、定着ドラム184に巻かれたセラミックジャケット400に描かれた罫書き線410を、インラインセンサ190によって読み取る(ステップS202)。この罫書き線410の読み取りデータから、位置基準データを生成する。
次に、調整する全てのインクジェットヘッド172によって、出力用紙上に、主走査方向に直線を吐出描画し(ステップS203)、この直線をインラインセンサ190によって読み取る(ステップS204)。
罫書き線410の読み取りデータから生成した位置基準データと、読み取ったヘッドモジュール毎の直線との距離dn−iを、各色のインクジェットヘッド172毎に算出する(ステップS205)。
この結果から、ヘッドモジュール毎の吐出タイミング調整値をインクジェットヘッド毎に算出し(ステップS206)、算出された吐出タイミング調整値を反映させる(ステップS207)。またタイミング調整後の主走査方向の直線と位置基準データの平行度を各色毎にメモリ内で比較し(ステップS208)、インクジェットヘッドの回転調整角を算出する(ステップS209)。
作業者は、示された回転調整角だけ各色インクジェットヘッド172を回動させる(ステップS210)。
再度、各色インクジェットヘッド172によって、出力用紙上に、主走査方向の直線を吐出描画し(ステップS211)、これらの直線をインラインセンサ190によって読み取る(ステップS212)。
この読み取り結果から、各ヘッドモジュールにおける連続性、位置基準データとの平行度、各色インクジェットヘッド172毎の一致度が目標範囲内であるかを判定する(ステップS213)。その結果、目標範囲内であれば調整を終了する。目標範囲に入っていない場合には、ステップS202に戻り、同様の処理を行う。
このように、ヘッド調整の基準となる罫書き線410がインクジェット描画装置100内に設けられているため、全てのインクジェットヘッドを同時に取り付け、交換する場合であっても、1色のヘッド交換と同様に調整することが可能である。また、基準が変動しないため、用紙搬送による誤差を含まない精度の高い基準を得ることができる。なお、セラミックジャケット400に形成された罫書き線410であっても、温度や湿度等の環境の変化によって、多少の変形が発生する可能性がある。さらに基準の精度を高めるために、ガラス等の環境による影響が小さい材料となる基材に罫書き線を設けてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、メモリ上に記憶された基準位置データと調整するインクジェットヘッドからの出力によるメモリ上の直線を比較することで、従来の用紙上に形成されたパターンを測定して調整するものよりも、短時間で容易に完了することができる。さらに、エンコーダ信号に対する遅れ時間調整を自動化することができるとともに、回転調整量を自動算出することで、調整者を支援することができる。これによってサービスマンでなく、使用者がバーヘッドの交換を実施できるようになる。
また、メモリ上での調整によって最適な範囲内に調整が完了したかを確認することができるため、損紙(捨てる紙)を減らすことができ、調整結果の確認も可能となる。
また、インクジェットヘッド内の個々のヘッドモジュールのエンコーダ信号からの遅延量、バーヘッドの回転角調整角の精度は、インラインセンサの読取りクロック、システムのクロック(エンコーダパルス)を別々に動作させているため、ドラムの回転速度を低下させることで、インラインセンサの搬送方向の撮像解像度は自由に高めることができる。したがって、調整精度は時間をかけることで高めることができる。
さらに、全く調整されていないバーヘッドの状態から調整する場合であっても、エンコーダ信号に対して個々のモジュールの遅延させる量を自動発生させることが可能となり、自動的に制御部に反映させることができる。その状態を想定して、回転調整量を決定することができる。これによって使用者への負担を減らすことが可能となる。
本明細書では、本発明をインクジェット描画装置に適用した場合について説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されるものではない。即ち、本発明は、インクジェット描画装置以外の形式の画像記録装置、例えば、サーマル素子を記録素子とする記録ヘッドを備えた熱転写記録装置、LED素子を記録素子とする記録ヘッドを備えたLED電子写真プリンタ、LEDライン露光ヘッドを有する銀塩写真方式プリンタについても適用可能である。
さらに、他の装置構成例として、例えば、電子回路の配線パターンを描画する配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、カラーフィルタ製造装置、マテリアルデポジション用の材料を用いて微細構造物を形成する微細構造物形成装置など、液状機能性材料を用いて様々な形状やパターンを得るインクジェットシステムにも広く適用できる。
100…インクジェット描画装置、124…記録媒体、170…描画ドラム、172M,172K,172C,172Y…インクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)、173…回動軸、184…定着ドラム、190…インラインセンサ、250…インクジェットヘッド、250’,250”…ヘッドモジュール、251…ノズル、400…セラミックジャケット、410…罫書き線、500…直線

Claims (11)

  1. 複数の記録素子が記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体とを1回だけ相対移動させる搬送手段と、
    前記記録媒体に所定の画像を記録する出力手段と、
    前記出力手段によって記録された出力画像を読み取るセンサと、
    前記搬送手段に設けられた基準線であって、前記センサによって読み取り可能な基準線と、
    前記センサによる前記出力画像の読み取り結果と前記基準線の読み取り結果とから、前記基準線と前記記録ヘッドとのずれを検出する検出手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記基準線は、前記記録媒体の搬送方向に対して垂直な直線であることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記検出したずれに基づいて、前記記録ヘッドの前記搬送方向に対する角度を算出する角度算出手段と、
    前記搬送方向に対する角度を表示手段に出力する回転角度出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録ヘッドの前記搬送方向に対する角度を調整する調整手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 前記検出したずれに基づいて、前記記録ヘッドの前記搬送方向に対する角度を算出する角度算出手段と、
    前記記録ヘッドを前記搬送方向に対して回転させる回転手段と、
    前記搬送方向に対する角度に基づいて前記回転手段を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像記録装置。
  6. 前記記録ヘッドは、複数の記録素子がそれぞれ形成された複数のヘッドモジュールが連結して構成されており、
    前記搬送手段の搬送速度に同期する同期信号を取得する取得手段と、
    前記検出手段が検出したずれに基づいて、前記ヘッドモジュール毎の前記同期信号からの遅延時間を算出する算出手段と、
    前記算出したヘッドモジュール毎の遅延時間を表示手段に出力する遅延時間出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 前記算出した遅延時間に応じて前記ヘッドモジュール毎の記録タイミングを修正する修正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 前記搬送手段は、前記記録媒体を搬送するための回転ドラムを含み、
    前記基準線は、前記回転ドラムに巻かれた薄板上に形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の画像記録装置。
  9. 前記センサは、前記複数の記録素子の記録品質を検査するために用いられるセンサであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 前記センサの読み取り周期は、前記搬送手段の搬送速度と非同期であり、
    前記搬送手段は、前記検出手段が前記基準線と前記記録ヘッドのずれを検出する場合には、前記センサが前記複数の記録素子の記録品質を検査する場合よりも、前記搬送速度を低下させることを特徴とする請求項9に記載の画像記録装置。
  11. 複数の記録素子が記録媒体の記録可能幅全幅に対応する長さにわたって配列された記録ヘッドであって、複数の記録素子がそれぞれ形成された複数のヘッドモジュールが連結して構成された記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを1回だけ相対移動させる搬送手段と、前記搬送手段の搬送速度に同期する同期信号を取得する取得手段と、前記記録媒体の記録可能幅全幅に記録を行う出力手段と、前記出力手段によって記録された出力画像を読み取るセンサと、を備えた画像記録装置のヘッド調整方法であって、
    前記搬送手段に設けられた基準線を前記センサによって読み取る工程と、
    前記出力手段によって記録された所定の出力画像を前記センサによって読み取る工程と、
    前記センサによる基準線の読み取り結果と前記出力画像の読み取り結果とから、前記基準線と前記記録ヘッドとのずれを検出する工程と、
    前記ずれに基づいて、前記ヘッドモジュール毎の前記同期信号からの遅延時間を算出する工程と、
    前記算出した遅延時間に応じて前記ヘッドモジュール毎の記録タイミングを修正する工程と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置のヘッド調整方法。
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