JP2023067385A - 記録ヘッドの制御装置及び制御方法、印刷装置 - Google Patents

記録ヘッドの制御装置及び制御方法、印刷装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023067385000001
【課題】記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度にかかわらず印字ずれの補正精度を維持する記録ヘッドの制御装置及び制御方法、印刷装置を提供する。
【解決手段】第1の印字解像度よりも相対的に低い第2の印字解像度に設定されると、複数個のヘッドモジュールを第2の印字解像度に対応する第2の周期で駆動する第2の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを遅延量だけ第1の印字解像度に対応する第1の周期を基準として遅延させた第2の記録開始トリガ信号を生成し、第2の記録開始トリガ信号に基づいて複数個のヘッドモジュールを駆動する。
【選択図】図11

Description

本発明は記録ヘッドの制御装置及び制御方法、印刷装置に係り、特に複数個のヘッドモジュールが配置される記録ヘッドの印字ずれを補正する技術に関する。
印刷装置に用いられる記録ヘッドとして、複数個のヘッドモジュールが並べられた液体吐出ヘッドが知られている。例えば、複数個のヘッドモジュールを相対移動する記録媒体の全幅に対応する長さに渡って並べることで、フルライン型の液体吐出ヘッドを構成することが可能である。
複数個のヘッドモジュールが並べられた液体吐出ヘッドは、ヘッドモジュール間の取付位置のばらつき、及びヘッドモジュール自体の製造ばらつきに起因する相対移動方向の位置ずれが問題となる。この位置ずれを解消する手法として、位置ずれ量に応じてヘッドモジュール間の吐出タイミングを調整する手法が知られている。
例えば、特許文献1には、記録ヘッドの傾きによる相対移動方向の印字ずれを、ヘッドユニット単位で印字タイミングをずらすことによって補正する遅延回路が開示されている。
特許第5352951号公報
一方、記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度を切り替える印刷装置が知られている。これに対し、特許文献1には、相対移動方向の印字解像度が切り替えられた場合の遅延回路の動作については言及がない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度にかかわらず印字ずれの補正精度を維持する記録ヘッドの制御装置及び制御方法、印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための記録ヘッドの制御装置の一の態様は、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、複数個のヘッドモジュールが配置された記録ヘッドと記録媒体とを相対移動方向に相対移動させる相対移動機構から、相対移動に同期した相対移動方向の第1の印字解像度に対応する第1の周期の記録同期信号を取得し、複数個のヘッドモジュールを第1の周期で駆動する第1の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ第1の周期を基準として遅延させた第1の記録開始トリガ信号を生成し、第1の記録開始トリガ信号に基づいて複数個のヘッドモジュールを駆動する記録ヘッドの制御装置であって、少なくとも1つのプロセッサは、相対移動方向の印字解像度の設定であって、第1の印字解像度より相対的に低い第2の印字解像度の設定を受け付け、第2の印字解像度に設定されると、複数個のヘッドモジュールを第2の印字解像度に対応する第2の周期で駆動する第2の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ第1の周期を基準として遅延させた第2の記録開始トリガ信号を生成し、第2の記録開始トリガ信号に基づいて複数個のヘッドモジュールを駆動する記録ヘッドの制御装置である。本態様によれば、記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度にかかわらず印字ずれの補正精度を維持することができる。
少なくとも1つのプロセッサは、第2の印字解像度に設定されると、記録同期信号を遅延量だけ第1の周期を基準として遅延させ、遅延させた記録同期信号の周期を第2の周期に変換して第2の記録開始トリガ信号を生成することが好ましい。これにより、第1の印字解像度より相対的に低い第2の印字解像度の設定された場合であっても、第1の印字解像度に対応する第1の周期を基準として遅延させた第2の記録開始トリガ信号を生成することができる。
少なくとも1つのプロセッサは、遅延量のうち第1の印字解像度の1画素単位については記録同期信号を計数し、遅延量のうち第1の印字解像度の1画素未満については記録同期信号に非同期の信号を計数して駆動タイミングを遅延させることが好ましい。これにより、駆動タイミングを遅延量だけ第1の周期を基準として遅延させることができる。
記録ヘッドは、相対移動方向に交差する方向に複数個のヘッドモジュールが並べて配置されてもよい。また、少なくとも1つのプロセッサは、遅延量は、複数個のヘッドモジュールのうち相対移動方向の最も上流側に配置されたヘッドモジュールを基準とすることが好ましい。これにより、基準としたヘッドモジュール以外のヘッドモジュールの印字ずれの補正精度を維持することができる。
画像データを記憶する画像メモリを備え、少なくとも1つのプロセッサは、画像メモリから取得した画像データに基づいて、複数個のヘッドモジュールに対して各ヘッドモジュールの駆動を制御するための制御データを出力することが好ましい。これにより、印字ずれの補正精度を維持して画像データの画像を印刷することができる。
上記目的を達成するための印刷装置の一の態様は、複数個のヘッドモジュールが配置された記録ヘッドと、記録ヘッドと記録媒体とを相対移動方向に相対移動させ、相対移動に同期した相対移動方向の第1の印字解像度に対応する第1の周期の記録同期信号を生成する相対移動機構と、上記の記録ヘッドの制御装置と、を備える印刷装置である。本態様によれば、記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度にかかわらず印字ずれの補正精度を維持することができる。
第1の印字解像度は、印刷装置における相対移動方向の最高印字解像度であることが好ましい。これにより、最高印字解像度の精度で遅延量だけ遅延させた第1の記録開始トリガ信号、及び第2の記録開始トリガ信号を生成することができる。
相対移動機構は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構を含むことが好ましい。また、搬送機構は、円筒形状を有し、周面に記録媒体を支持して搬送する搬送ドラムと、搬送ドラムの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、を備え、パルス信号に基づいて記録同期信号を生成することが好ましい。これにより、搬送に同期した搬送方向の第1の印字解像度に対応する第1の周期の記録同期信号を取得することができる。
ヘッドモジュールは、液体が吐出されるノズルと、ノズルから液体を吐出させるための吐出エネルギー発生素子と、を備えることが好ましい。本態様は、ノズルから液体を吐出するヘッドモジュールに適用可能である。
上記目的を達成するための記録ヘッドの制御方法の一の態様は、複数個のヘッドモジュールが配置された記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度の設定であって、第1の印字解像度、及び第1の印字解像度より相対的に低い第2の印字解像度のうちのいずれかの設定を受け付ける解像度設定工程を備え、解像度設定工程において第1の印字解像度に設定されると、記録ヘッドと記録媒体とを相対移動方向に相対移動させる相対移動機構から、相対移動に同期した相対移動方向の第1の印字解像度に対応する第1の周期の記録同期信号を取得する工程と、複数個のヘッドモジュールを第1の周期で駆動する第1の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ第1の周期を基準として遅延させた第1の記録開始トリガ信号を生成する工程と、第1の記録開始トリガ信号に基づいて複数個のヘッドモジュールを駆動する工程と、を実施し、解像度設定工程において第2の印字解像度に設定されると、相対移動機構から記録同期信号を取得する工程と、複数個のヘッドモジュールを第2の印字解像度に対応する第2の周期で駆動する第2の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ第1の周期を基準として遅延させた第2の記録開始トリガ信号を生成する工程と、第2の記録開始トリガ信号に基づいて複数個のヘッドモジュールを駆動する工程と、を実施する記録ヘッドの制御方法である。本態様によれば、記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度にかかわらず印字ずれの補正精度を維持することができる。
本発明によれば、記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度にかかわらず印字ずれの補正精度を維持することができる。
図1は、複数個のヘッドモジュールが配置されたラインヘッドの平面模式図である。 図2は、ヘッドモジュールのY方向の取付位置が理想の位置からずれている場合のラインヘッドを示す図である。 図3は、図2に示したラインヘッドによってX方向に平行な直線を印字した場合の用紙Pの印字結果を示す図である。 図4は、ヘッドモジュールのY方向の取付位置が理想の位置からずれている場合の補正技術を説明するための概念図である。 図5は、遅延時間だけヘッドモジュールの吐出タイミングを遅らせてX方向に平行な直線を印字した場合の用紙Pの印字結果を示す図である。 図6は、ラインヘッドを制御してY方向補正を行うためのヘッド制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 図7は、インクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。 図8は、インクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。 図9は、インクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。 図10は、インクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。 図11は、本実施形態に係るヘッド制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 図12は、インクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。 図13は、インクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。 図14は、印刷方法の処理を示すフローチャートである。 図15は、ヘッド制御装置が適用されるインクジェット印刷装置を示す全体構成図である。 図16は、インクジェットヘッドの斜視図である。 図17は、インクジェットヘッドをノズル面側から見た拡大図である。 図18は、ヘッドモジュールにおけるノズル面の平面図である。 図19は、記録素子単位となる1チャンネル分の液滴吐出素子の構造例を示す断面図である。 図20は、インクジェット印刷装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 図21は、変形例に係るインクジェットヘッドを示す図である。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施形態について詳説する。
<具体例による技術課題の説明>
〔ラインヘッドの構成〕
本発明の実施形態を説明する前に、まず、発明が解決しようとする技術課題について具体例を基に説明する。図1は、複数個のヘッドモジュールが配置されたラインヘッドの平面模式図である。
図1において、白抜き矢印で示した方向(図1の上から下に向かう方向)が、記録媒体である用紙が搬送される用紙搬送方向である。本明細書において、相対移動方向である用紙搬送方向を「Y方向」と呼び、Y方向に直交(「交差」の一例)する用紙幅方向(図1の横方向)を「X方向」と呼ぶ。ラインヘッド10は、X方向に沿って複数個のヘッドモジュール12-i(i=1,2,…)が並べられて構成される。なお、以下において、各ヘッドモジュール12-i(i=1,2,…)について共通の内容を説明する場合に、ヘッドモジュール12と表記する場合がある。
図1では、5つのヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)を並べた構成を示しているが、1本のラインヘッド10を構成するために用いるヘッドモジュール12の個数は特に限定されない。図1では、各ヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)が、設計どおりに、取付位置の誤差がなく取り付けが行われた理想的なラインヘッド10を示している。
ヘッドモジュール12は、インクジェット方式によってインク滴を吐出して用紙の表面にドットを記録するインクジェットヘッドモジュールである。ヘッドモジュール12の不図示のインク吐出面には、不図示の複数のインク吐出口であるノズルが二次元配列されている。複数のノズルは、X方向について所定の印字解像度を実現する密度で配置されている。
なお、ラインヘッド10は、X方向に隣り合うヘッドモジュール12の繋ぎ部分においても、ヘッドモジュール12の繋ぎ部分以外の部分と同等の印字解像度が実現されており、ラインヘッド10の全体でX方向の目的の印字解像度が達成されるものとなっている。ラインヘッド10のX方向の印字解像度は、例えば1200dpi(dots per inch)である。
図2は、ヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)のY方向の取付位置が理想(設計)の位置からずれている場合のラインヘッド10を示す図である。複数個のヘッドモジュール12をX方向に並べて長尺のラインヘッド10を構成する場合、図2に示す例のように、ヘッドモジュール12の取付精度により、ヘッドモジュール12のY方向の位置にばらつきが生じうる。
図3は、図2に示したラインヘッド10によってX方向に延びる1本の直線を示す画像データを印字した場合の用紙Pの印字結果を示す図である。図3に示す印字結果14-i(i=1,2,…5)は、それぞれヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)によって印字された直線である。図3に示すように、印字結果14-i(i=1,2,…5)は、ヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)のY方向の取付位置のずれに応じてY方向にずれた位置に印字された印字ずれが発生している。
〔Y方向補正〕
図4は、ヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)のY方向の取付位置が理想の位置からずれている場合の印字ずれの補正技術(「Y方向補正」という。)を説明するための概念図である。なお、X方向についても取付位置のずれが生じ得るが、X方向についてのモジュール取付位置のずれに対する印字品質の補償(補正)は、濃度ムラ補正等別の補正技術で対応可能であるため、ここではY方向の取付位置のずれのみを取り扱うものとして説明する。
Y方向補正は、ラインヘッド10を構成する複数個のヘッドモジュール12のうち、取付位置(「配置位置」の一例)がY方向の最も上流側に位置しているヘッドモジュール12を基準として、その他のヘッドモジュール12の吐出タイミングを取付位置に応じた遅延量で遅延させることで、Y方向の印字ずれを補正する。
図4に示す例では、X方向に並ぶ5つのヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)のうち、ヘッドモジュール12-4がY方向の最も上流側の位置に取り付けられている。最も上流側のヘッドモジュール12-4の基準位置Laと各ヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)の取付位置とのY方向の位置の差を、Y方向位置差Δyi(i=1,2,…5)とする。図4に示すように、Y方向位置差Δyi(i=1,2,…5)は、各ヘッドモジュール12のY方向特定位置(例えば、ノズル領域のうちのY方向中心位置等)と基準位置LaとのY方向の距離で表される。Y方向位置差Δyi(i=1,2,…5)は、図3に示した印字結果から求めてもよい。
Y方向位置差Δyiと用紙搬送速度vとから、各ヘッドモジュール12の吐出タイミングの遅延時間Tdi=Δyi/vが求められる。
なお、吐出タイミングの遅延量を表すパラメータは、Tdiのように時間の単位で表す数値(遅延時間を表す数値)に限らず、Y方向位置差Δyiに相当する「距離(長さ)」を表す数値、又は距離(長さ)をY方向の印字解像度に対応したピクセル(画素)の数に換算した数値等であってもよい。時間単位、距離(長さ)単位、及びピクセル単位のいずれの指標で表すかについては任意性があり、相互に換算可能である。
図5は、遅延時間Tdi=Δyi/vだけヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)の吐出タイミングを遅らせて図3と同様の画像データを印字した場合の用紙Pの印字結果を示す図である。図5に示す印字結果16-i(i=1,2,…5)は、それぞれヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)によって印字された直線である。図5に示すように、印字結果16-i(i=1,2,…5)は、それぞれY方向の同じ位置に印字された結果、画像データが示すX方向に延びる1本の直線と同様になる。
このように、Y方向補正によれば、Y方向の最も上流側のヘッドモジュール12の位置を基準にして、各ヘッドモジュール12の吐出タイミングを取付位置に応じた遅延量で遅延させることで、Y方向の印字ずれを補正することができる。
〔ヘッド制御装置の電気的構成〕
図6は、ラインヘッド10を制御してY方向補正を行う記録ヘッドの制御装置の電気的構成を示すブロック図である。図6では、図示の簡略化のために、最小構成単位としての1つのヘッドモジュール12のみを示しているが、実際のラインヘッド10は、複数個のヘッドモジュール12-i(i=1,2,…5)から構成されている。
ヘッドモジュール12の不図示の複数のノズルには、それぞれ吐出エネルギー発生素子である不図示のピエゾ素子が設けられている。ヘッド制御装置20は、複数個のヘッドモジュール12の各ノズルに対応するピエゾ素子の駆動を制御し、ノズルのインク吐出動作(吐出の有無、液滴吐出量)を制御する。
図6に示すように、ヘッド制御装置20は、画像データメモリ22、ノズル制御データ出力部24、吐出タイミング補正部25、及び駆動部26を備える。駆動部26は、波形データメモリ27、ピエゾ素子駆動電圧生成部28、及び増幅回路29を備える。画像データメモリ22、ノズル制御データ出力部24、吐出タイミング補正部25、波形データメモリ27、及びピエゾ素子駆動電圧生成部28の各機能は、PLD(Programmable Logic Device)によって実現されている。これらの各機能は、プロセッサ及びメモリにより実現されてもよい。
また、ヘッド制御装置20には、不図示の通信インターフェースを介して上位画像データ処理部30、及び搬送部32が接続される。
上位画像データ処理部30は、ホストコンピュータ等により構成される。上位画像データ処理部30は、ヘッド制御装置20と通信するための不図示の通信インターフェースを備える。
搬送部32は、用紙を搬送(「相対移動」の一例)し、搬送に同期したインクジェット吐出同期信号(「記録同期信号」の一例)を生成する搬送機構(「相対移動機構」の一例)である。
画像データメモリ22(「画像メモリ」の一例)には、印刷用イメージデータ(ドットデータ)に展開された画像データが記憶される。画像データメモリ22は、少なくともY方向補正量に相当する画素列分の画像データを保持できる記憶容量を有する。画像データメモリ22は、後述する吐出スタートトリガ信号に合わせて画像データを出力する。
ノズル制御データ出力部24は、画像データメモリ22から出力される画像データに基づいて、各ヘッドモジュール12のノズル選択制御データを各ヘッドモジュール12に転送する制御を行う。ノズル選択制御データは、印字解像度のドット配置に対応した画像データであり、例えばノズルごとのON(吐出駆動)及びOFF(非駆動)のいずれかを決定するドットデータである。ノズル選択制御データは、ノズルごとの滴サイズを示すドットデータであってもよい。ノズル制御データ出力部24は、データバスによりノズル選択制御データを各ヘッドモジュール12に転送する。
吐出タイミング補正部25は、吐出タイミングの遅延処理によりY方向補正を行う。上位画像データ処理部30は、取付位置に応じた各ヘッドモジュール12のY方向補正量(遅延量)のデータを保持している。吐出タイミング補正部25は、各ヘッドモジュール12のY方向補正量のデータを取得し、搬送部32から取得したインクジェット吐出同期信号に対してY方向補正量に応じた遅延処理を行い、吐出スタートトリガ信号を生成する。すなわち、吐出スタートトリガ信号は、インクジェット吐出同期信号がY方向補正量に応じて遅延した信号である。吐出スタートトリガ信号は、画像データメモリ22、及び駆動部26に入力される。
波形データメモリ27には、ピエゾ素子を駆動するための駆動電圧波形のデジタルデータが記憶される。波形データメモリ27は、吐出スタートトリガ信号に合わせて駆動電圧波形のデジタルデータを出力する。
ピエゾ素子駆動電圧生成部28は、駆動電圧波形のデジタルデータをアナログの駆動電圧波形に変換して増幅回路29に出力する。増幅回路29は、アナログの駆動電圧波形を電流増幅してヘッドモジュール12に供給する。ここでは、各ヘッドモジュール12に供給される駆動電圧波形データは共通であるが、ヘッドモジュール12ごとに異なる駆動電圧波形データを用いるようにしてもよい。この場合、ヘッドモジュール12の個体差に応じた駆動電圧波形データを用いることで、より高品位の印字を行うことが可能になる。
このように構成されたヘッド制御装置20は、上位画像データ処理部30から画像データ、及び各ヘッドモジュール12のY方向補正量を取得する。ヘッド制御装置20は、用紙の搬送に同期して画像データを取得してもよい。吐出タイミング補正部25は、搬送部32から取得したインクジェット吐出同期信号をY方向補正量に応じて遅延させたヘッドモジュール12ごとの吐出スタートトリガ信号を生成し、画像データメモリ22、及び波形データメモリ27へ出力する。画像データメモリ22、及び波形データメモリ27は、吐出スタートトリガ信号を受けて、各ヘッドモジュール12に対して、それぞれノズル選択制御データ、及びピエゾ駆動電圧の出力をY方向の印字解像度単位で行う。これにより、ノズル選択制御データに応じた選択的な吐出動作であって、各ヘッドモジュール12のY方向補正量に応じて吐出タイミングが遅延した吐出動作が行われ、適切な印刷が実現される。
〔吐出タイミング補正部の処理〕
吐出タイミング補正部25は、インクジェット吐出同期信号をY方向補正量だけ遅延させて吐出スタートトリガ信号を生成する。吐出タイミング補正部25は、Y方向補正量のうち1画素単位については、搬送部32から取得したインクジェット吐出同期信号をカウント(「計数」の一例)する。また、吐出タイミング補正部25は、Y方向補正量のうち1画素未満については、1画素単位のカウントが終了後に、PLDが生成したクロック(「記録同期信号に非同期の信号」の一例)をインクジェット吐出同期信号の理論的な1周期時間のクロックカウント換算値に対する補正量の比率分だけカウント(「計数」の一例)する。吐出タイミング補正部25は、1画素単位のカウント、及び1画素未満のカウントが終了すると、吐出スタートトリガ信号の出力を開始する。このように、吐出タイミング補正部25は、インクジェット吐出同期信号を基準としてY方向補正量をカウントして吐出タイミングを遅延させる。
図7は、吐出タイミング補正部25において吐出タイミングを遅延させない場合のインクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。図7では、Y方向に1200dpiの印字解像度で印刷する場合を示している。図7に示すように、インクジェット吐出同期信号は、電圧の立ち上がりエッジ、及び立ち下りエッジからなるパルスを含む波形である。搬送部32は、インクジェット吐出同期信号として、用紙を(1/1200)インチ搬送するたびに1パルス出力する。なお、1インチは25.4ミリメートルである。例えば、搬送部32による用紙搬送速度vが32メートル/分の場合、インクジェット吐出同期信号は、40マイクロ秒ごとに出力される。このような周期のインクジェット吐出同期信号を、1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号と呼ぶ。
図7では示していないが、吐出タイミング補正部25から出力される吐出スタートトリガ信号は、インクジェット吐出同期信号と同様の信号となる。この吐出スタートトリガ信号が波形データメモリ27に入力され、図7に示すように、増幅回路29からは吐出スタートトリガ信号の立上りタイミングに同期してピエゾ駆動電圧波形が出力される。
図8は、吐出タイミング補正部25において吐出タイミングを1200dpiの印字解像度における3.5画素分(「第1の印字解像度に基づく遅延量」の一例)遅延させる場合のインクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。図8では、図7と同様にY方向に1200dpiの印字解像度で印刷する場合を示している。図8では、さらに、1画素単位の補正量をカウントする不図示の画素単位カウンタのカウント信号、1画素未満の補正量をカウントする不図示の画素未満カウンタのカウント信号、及び吐出タイミング補正部25から出力される吐出スタートトリガ信号を示している。なお、画素単位カウンタのカウント信号、画素未満カウンタのカウント信号、及び吐出スタートトリガ信号は、PLD内部で処理される。
まず、画素単位カウンタが、インクジェット吐出同期信号を3画素分カウントする。この間は、画素未満カウンタは停止している。画素単位カウンタが3画素分をカウントすると、続いて画素未満カウンタが0.5画素分をカウントする。画素未満カウンタには、所定の搬送速度で用紙を搬送する際のインクジェット吐出同期信号よりも相対的に周波数の高いPLDクロック信号が入力される。ここでは、0.5画素分をカウントするため、画素未満カウンタは、インクジェット吐出同期信号の理論的な1周期時間に対するPLDクロックカウント換算値の50%分のクロック数をカウントする。
画素未満カウンタにおいて0.5画素分がカウントされると、最初のインクジェット吐出同期信号から3.5画素分の時間が経過している。吐出タイミング補正部25は、画素未満カウンタのカウント終了を受けて吐出スタートトリガ信号の出力を開始する。吐出スタートトリガ信号は、3.5画素分だけ遅延したインクジェット吐出同期信号と同様の信号である。増幅回路29からは、吐出スタートトリガ信号の立上りタイミングに同期して、ピエゾ駆動電圧波形が出力される。これにより、図8に示すように、インクジェット吐出同期信号の1パルス目の立上タイミングから3.5画素目のタイミングに同期してピエゾ駆動電圧波形の出力が開始される。
このように、ヘッド制御装置20は、ヘッドモジュール12の吐出タイミング(「記録タイミング」の一例)を所望の遅延量だけ遅延させる。
〔Y方向の印字解像度の切り替え〕
ここまでは、Y方向の印字解像度が1200dpiの例を説明したが、画質、及び生産性のいずれかを優先させるために、Y方向の印字解像度を1200dpi(「第1の印字解像度」の一例)、又は600dpi(「第1の印字解像度より相対的に低い第2の印字解像度」の一例)に切り替えることを考える。
図9は、600dpiの印字解像度で印刷する場合であって、図8で説明した遅延処理と同様の処理によって1200dpi換算で3.5画素分の遅延処理を行った場合のインクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。600dpiで印刷する場合、搬送部32からは、600dpi周期のインクジェット吐出同期信号が出力される。すなわち、600dpiで印刷する場合のインクジェット吐出同期信号は、1200dpiで印刷する場合のインクジェット吐出同期信号よりも周期が2倍になる。このため、画素単位カウンタで3画素分のインクジェット吐出同期信号をカウントすると、1200dpiにおける6画素分をカウントすることになり、ヘッドモジュール12の物理的な取付位置の誤差以上の遅延処理を行うことになり、正しくY方向補正をすることができない。
一方、600dpiは1200dpiに対して印字解像度が1/2の関係にあるので、600dpiで印刷する際のY方向補正量を1200dpiで印刷する際のY方向補正量の1/2にすることで、同等の遅延補正を得ることができる。図10は、600dpiの印字解像度で印刷する場合であって、Y方向補正量を1200dpi換算で3.5画素の1/2である1.75画素として遅延処理を行った場合のインクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。図10に示すように、理論上は吐出タイミングを600dpi換算の1.75画素分、すなわち1200dpi換算の3.5画素分だけ遅延させることができる。
しかしながら、このような600dpi基準の遅延処理では、1画素未満の補正時間について搬送に同期しないPLDクロックのカウントに依存した時間が増加すること、及び搬送ムラの影響が大きくなることから、1200dpiで印刷する場合と同一の補正精度を得ることは不可能であり、600dpiで印刷する場合にヘッドモジュール12のつなぎ部の画質の劣化に悪影響が生じてしまうという問題点があった。
<実施形態>
〔ヘッド制御装置〕
図11は、本実施形態に係るヘッド制御装置の電気的構成を示すブロック図である。なお、図6と共通する部分には共通の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図11に示すヘッド制御装置40は、1つのラインヘッド10を制御する。また、上位画像データ処理部30は、複数のヘッド制御装置40を管理する。例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及び黒(K)の4色に対応した色別のラインヘッド10を備える構成では、CMYK各色のラインヘッド10にそれぞれヘッド制御装置40が設けられ、これら各色のヘッド制御装置40を1つの上位画像データ処理部30が管理する。
図11に示すように、ヘッド制御装置40は、解像度切替制御部42を備える。解像度切替制御部42の機能は、PLDによって実現される。解像度切替制御部42は、設定された印字解像度に応じた切替制御処理を行う。ここでは、Y方向の印字解像度が、1200dpi、又は600dpiに設定可能な例を説明する。
吐出タイミング補正部25は、不図示の画素単位カウンタ、及び画素未満カウンタを備える。解像度切替制御部42は、常に吐出タイミング補正部25の処理後段に配置される。すなわち、吐出タイミング補正部25によるY方向補正が行われた後に、解像度切替制御部42による印字解像度の切り替えが行われる。
また、本実施形態では、搬送部32は、常に1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号を出力する。すなわち、搬送部32は、インクジェット吐出同期信号として、設定された印字解像度に依らずに用紙を(1/1200)インチ搬送するたびに1パルス出力する。
〔Y方向補正〕
ヘッド制御装置40における、Y方向に1200dpiの印字解像度で印刷する場合のY方向補正は、ヘッド制御装置20と同様である。ここでは、Y方向に600dpiの印字解像度で印刷する場合について説明する。
図12は、Y方向に600dpiの印字解像度で印刷する場合であって、吐出タイミングを遅延させない場合のインクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。図12では、さらに、解像度切替制御部42において生成される吐出スタートトリガ信号を示している。
ここでは、吐出タイミング補正部25は、取得した1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号をそのまま解像度切替制御部42に出力する。解像度切替制御部42は、1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号から偶数個目のパルスを間引いて、奇数個目のパルスのみからなる600dpi周期の吐出スタートトリガ信号を生成する。この600dpi周期の吐出スタートトリガ信号が波形データメモリ27に入力され、図12に示すように、増幅回路29からは吐出スタートトリガ信号の立上りタイミングに同期して600dpi周期のピエゾ駆動電圧波形が出力される。
図13は、Y方向に600dpiの印字解像度で印刷する場合であって、吐出タイミングを1200dpi換算の3.5画素分遅延させる場合のインクジェット吐出同期信号、及びピエゾ駆動電圧波形を示すタイミングチャートである。図13では、さらに、画素単位カウンタのカウント信号、画素未満カウンタのカウント信号、及び吐出スタートトリガ信号を示している。
ここでは、吐出タイミング補正部25は、1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号に基づいて、3.5画素分の遅延をカウントする。すなわち、図13に示すように、まず画素単位カウンタが、1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号を3画素分カウントし、続いて画素未満カウンタにおいてPLDクロック信号を0.5画素分カウントする。画素未満カウンタにおいて0.5画素分のカウントが終了すると、吐出タイミング補正部25は、1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号の出力を開始する。すなわち、吐出タイミング補正部25から出力されるインクジェット吐出同期信号は、1200dpi換算で3.5画素分遅延している1200dpi周期の信号である。この3.5画素分遅延した1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号は、解像度切替制御部42に入力される。
解像度切替制御部42は、入力された1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号から、偶数個目のパルスを間引いて奇数個目のパルスのみからなる600dpi周期の吐出スタートトリガ信号を生成する。
この吐出スタートトリガ信号が波形データメモリ27に入力され、図13に示すように、増幅回路29からは吐出スタートトリガ信号の立上りタイミングに同期してピエゾ駆動電圧波形が出力される。すなわち、ピエゾ駆動電圧波形は、3.5画素の遅延補正が1200dpiの精度で行われた600dpi周期の信号となる。
このように、解像度切替制御部42が常に吐出タイミング補正部25の処理後段に配置されることで、600dpiの印字解像度に設定された場合に、1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号を基準とした遅延補正(「第1の周期を基準として遅延」の一例)を行いつつ、600dpiの印字解像度での印刷を行うことができる。
〔印刷方法〕
図14は、本実施形態に係る印刷方法(「記録ヘッドの制御方法」の一例)の処理を示すフローチャートである。印刷方法は、ヘッド制御装置20が備える不図示のプロセッサが不図示のメモリに記憶された印刷プログラム(「液体吐出ヘッドの制御プログラム」の一例)を実行することで実現されてもよい。印刷プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的記憶媒体によって提供されてもよい。この場合、ヘッド制御装置20は、非一時的記憶媒体から印刷プログラムを読み取り、メモリに記憶させてもよい。
ステップS1(「解像度設定工程」の一例)は、設定された印字解像度を解像度切替制御部42において判定する工程である。印字解像度は、例えばユーザにより設定される。ここでは、ユーザは、画質を優先してY方向に1200dpiの印字解像度で印字する高精細モードと、生産性を優先してY方向に600dpiの印字解像度で印字する高速モードと、のいずれかを選択することができる。高精細モードに設定されている場合はステップS2に移行し、高速モードに設定されている場合はステップS5に移行する。
ステップS2では、吐出タイミング補正部25は、搬送部32からインクジェット吐出同期信号を取得する。インクジェット吐出同期信号は、1200dpi周期(「第1の周期」の一例)の信号である。
ステップS3では、吐出タイミング補正部25は、上位画像データ処理部30から各ヘッドモジュール12のY方向補正量のデータを取得し、搬送部32から取得したインクジェット吐出同期信号に対して画素単位カウンタ、及び画素未満カウンタを用いてY方向補正量に応じた遅延処理を行い、1200dpi周期の各ヘッドモジュール12の吐出スタートトリガ信号(「第1の記録開始トリガ信号」の一例)を生成する。
ステップS4では、解像度切替制御部42は、吐出タイミング補正部25から取得した吐出スタートトリガ信号を、画像データメモリ22、及び波形データメモリ27へ入力する。画像データメモリ22、及び波形データメモリ27は、吐出スタートトリガ信号に同期して、それぞれノズル選択制御データ、及びピエゾ駆動電圧をヘッドモジュール12に対して出力する。これにより、各ヘッドモジュール12では、Y方向補正量に応じて吐出タイミング(「駆動タイミング」の一例)が1200dpiの精度で遅延した吐出動作が行われ、1200dpiの印字解像度での印刷が行われる。
一方、ステップS5では、吐出タイミング補正部25は、搬送部32からインクジェット吐出同期信号を取得する。インクジェット吐出同期信号は、ここでも1200dpi周期の信号である。
ステップS6では、吐出タイミング補正部25は、上位画像データ処理部30から各ヘッドモジュール12のY方向補正量のデータを取得し、搬送部32から取得したインクジェット吐出同期信号に対して画素単位カウンタ、及び画素未満カウンタを用いてY方向補正量に応じた遅延処理を行い、600dpi周期(「第2の周期」の一例)の各ヘッドモジュール12の吐出スタートトリガ信号(「第2の記録開始トリガ信号」の一例)を生成する。前述したように、吐出タイミング補正部25は、1200dpi周期のインクジェット吐出同期信号を用いることで、1200dpiの精度での遅延処理を行うことができる。
ステップS7では、解像度切替制御部42は、吐出タイミング補正部25から取得した吐出スタートトリガ信号を、画像データメモリ22、及び波形データメモリ27へ入力する。画像データメモリ22、及び波形データメモリ27は、吐出スタートトリガ信号に同期して、それぞれノズル選択制御データ、及びピエゾ駆動電圧をヘッドモジュール12に対して出力する。これにより、各ヘッドモジュール12では、Y方向補正量に応じて吐出タイミングが1200dpiの精度で遅延した吐出動作が行われ、600dpiの印字解像度での印刷が行われる。
〔インクジェット印刷装置〕
図15は、ヘッド制御装置40が適用されるインクジェット印刷装置を示す全体構成図である。図15に示すインクジェット印刷装置100は、給紙部112、処理液付与部114、描画部116、乾燥部118、定着部120、及び排紙部122を備えている。インクジェット印刷装置100は、描画部116の描画ドラム170に保持された用紙124(「記録媒体」の一例)にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから複数色のインクを打滴して所望のカラー画像を形成するシングルパス方式の画像形成装置である。インクジェット印刷装置100は、インクの打滴前に用紙124上に処理液(ここでは凝集処理液)を付与し、処理液とインク液を反応させて用紙124上に画像形成を行う2液反応(凝集)方式が適用されたオンデマンドタイプの画像形成装置である。
(給紙部)
給紙部112には、枚葉紙である用紙124が積層されている。給紙部112の給紙トレイ150から用紙124が一枚ずつ処理液付与部114に給紙される。本実施形態では、用紙124として、枚葉紙(カット紙)を用いるが、連続用紙(ロール紙)から必要なサイズに切断して給紙するようにしてもよい。
(処理液付与部)
処理液付与部114は、用紙124の記録面に処理液を付与する。処理液は、描画部116で付与されるインク中の色材(例えば、顔料)を凝集させる色材凝集剤を含んでいる。この処理液とインクとが接触することによって、インクの色材と溶媒との分離が促進される。
処理液付与部114は、給紙胴152、処理液ドラム154、及び処理液塗布装置156を備えている。処理液ドラム154は、用紙124を保持し、回転搬送させるドラムである。処理液ドラム154は、円筒形状を有し、その外周面に爪形状の保持手段であるグリッパー155を備える。このグリッパー155の爪と処理液ドラム154の周面の間に用紙124を挟み込むことによって用紙124の先端が保持可能となっている。処理液ドラム154は、その外周面に吸引孔を設けるとともに、吸引孔から吸引を行う吸引手段を接続してもよい。これにより用紙124を処理液ドラム154の周面に密着保持することができる。
処理液ドラム154の外側には、その周面に対向して処理液塗布装置156が設けられる。処理液塗布装置156は、処理液が貯留された処理液容器と、この処理液容器の処理液に一部が浸漬されたアニックスローラ(計量ローラ)と、該アニックスローラと処理液ドラム154上の用紙124に圧接されて計量後の処理液を用紙124に転移するゴムローラとで構成される。この処理液塗布装置156によれば、処理液を計量しながら用紙124に塗布することができる。
本実施形態では、ローラによる塗布方式を適用した構成を例示したが、これに限定されず、例えば、スプレー方式、インクジェット方式等の各種方式を適用することも可能である。
処理液付与部114で処理液が付与された用紙124は、処理液ドラム154から中間搬送部126を介して描画部116の描画ドラム170へ受け渡される。
(描画部)
描画部116は、描画ドラム170、用紙抑えローラ174、及びインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yを備えている。各色のインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Y、及びその制御装置として、ここまで説明したラインヘッド10、及びヘッド制御装置40の構成が採用されている。
描画ドラム170(「搬送ドラム」の一例)は、処理液ドラム154と同様に、円筒形状を有し、その外周面に爪形状の保持手段(グリッパー)171を備えている。描画ドラム170に固定された用紙124は、記録面が外側を向くようにして搬送され、この記録面にインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yからインクが付与される。
インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、それぞれ用紙124における画像形成領域の最大幅に対応する長さを有するフルライン型のインクジェット方式の記録ヘッドであり、そのインク吐出面には、画像形成領域の全幅にわたってインク吐出用のノズルが複数配列されたノズル列(2次元配列ノズル)が形成されている。各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yは、用紙124の搬送方向(描画ドラム170の回転方向)と直交する方向に延在するように設置される。
各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yには、対応する色インクのカセットが取り付けられる。インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yから、描画ドラム170の外周面に保持された用紙124の記録面に向かってインク滴が吐出される。
これにより、予め記録面に付与された処理液にインクが接触し、インク中に分散する色材(顔料)が凝集され、色材凝集体が形成される。インクと処理液の反応の一例として、本実施形態では、処理液に酸を含有させPHダウンにより顔料分散を破壊し凝集するメカニズムを用い、色材滲み、各色インク間の混色、インク滴の着弾時の液合一による打滴干渉を回避する。こうして、用紙124上での色材流れ等が防止され、用紙124の記録面に画像が形成される。
描画ドラム170の不図示の回転軸には、エンコーダ173が取り付けられる。エンコーダ173は、回転軸と連結される駆動機構に取り付けられていてもよい。エンコーダ173は、描画ドラム170の1回転あたり規定のパルス数を有するパルス信号を出力するロータリーエンコーダを適用することができる。エンコーダ173は、描画ドラム170の回転に同期した検出信号を出力する。描画ドラム170は、エンコーダ173の検出信号に基づいて、インクジェット吐出同期信号を出力する。描画ドラム170は、描画ドラム170の半径、及び用紙124の厚みによってエンコーダ173の検出信号を補正したインクジェット吐出同期信号を出力してもよい。
描画部116は、各インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのノズル面の清掃、増粘インク排出等のメンテナンスを行うメンテナンス機構を備えてもよい。
本実施形態では、CMYKの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色、及び色数の組み合わせについてはこれに限定されるものではない。必要に応じて淡インク、濃インク、特別色インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出するインクジェットヘッドを追加する構成も可能であり、各色ヘッドの配置順序も特に限定はない。
描画部116で画像が形成された用紙124は、描画ドラム170から中間搬送部128を介して乾燥部118の乾燥ドラム176へ受け渡される。
(乾燥部)
乾燥部118は、色材凝集作用により分離された溶媒に含まれる水分を乾燥させる機構である。乾燥部118は、乾燥ドラム176、及び溶媒乾燥装置178を備えている。乾燥ドラム176は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段であるグリッパー177を備える。このグリッパー177によって用紙124の先端が保持可能になっている。
溶媒乾燥装置178は、乾燥ドラム176の外周面に対向する位置に配置され、複数のハロゲンヒータ180と、各ハロゲンヒータ180の間にそれぞれ配置された温風噴出しノズル182とで構成される。各温風噴出しノズル182から用紙124に向けて吹き付けられる温風の温度と風量、各ハロゲンヒータ180の温度を適宜調節することにより、様々な乾燥条件を実現することができる。
乾燥ドラム176の外周面に、用紙124の記録面が外側を向くように用紙124を保持し、回転搬送しながら乾燥することで、用紙124のシワ、及び浮きの発生を防止でき、これらに起因する乾燥ムラを確実に防止することができる。
乾燥部118で乾燥処理が行われた用紙124は、乾燥ドラム176から中間搬送部130を介して定着部120の定着ドラム184へ受け渡される。
(定着部)
定着部120は、定着ドラム184、ハロゲンヒータ186、定着ローラ188、及びインラインセンサ190を備えている。定着ドラム184は、処理液ドラム154と同様に、その外周面に爪形状の保持手段であるグリッパー185を備え、このグリッパー185によって用紙124の先端を保持できるようになっている。
定着ドラム184の回転により、用紙124は記録面が外側を向くようにして搬送される。そして、用紙124の記録面に対して、ハロゲンヒータ186による予備加熱と、定着ローラ188による定着処理と、インラインセンサ190による検査が行われる。
定着ローラ188は、乾燥させたインクを加熱加圧することによってインク中の自己分散性ポリマー微粒子を溶着し、インクを被膜化させるためのローラ部材である。定着ローラ188は、用紙124を加熱加圧する。
インラインセンサ190は、用紙124に記録された画像(テストパターン等も含む)について、吐出不良チェックパターン、画像の濃度、及び画像の欠陥等を計測するための読取手段であり、CCD(Charge Coupled Device)ラインセンサ等が適用される。
なお、高沸点溶媒及びポリマー微粒子(熱可塑性樹脂粒子)を含んだインクに代えて、紫外線(UV:UltraViolet)露光にて重合硬化可能なモノマー成分を含有していてもよい。この場合、インクジェット印刷装置100は、ヒートローラによる熱圧定着部(定着ローラ188)の代わりに、用紙124上のインクにUV光を露光するUV露光部を備える。このように、UV硬化性樹脂等の活性光線硬化性樹脂を含んだインクを用いる場合には、加熱定着の定着ローラ188に代えて、UVランプ、又は紫外線レーザダイオードアレイ等、活性光線を照射する手段が設けられる。
(排紙部)
定着部120に続いて排紙部122が設けられている。排紙部122は、排出トレイ192を備えており、この排出トレイ192と定着部120の定着ドラム184との間に、これらに対接するように渡し胴194、搬送ベルト196、張架ローラ198が設けられている。印刷後の用紙124は、無端状の搬送ベルト196間に渡された不図示のバーのグリッパーによって先端部が保持され、搬送ベルト196の回転によって排出トレイ192の上方に運ばれ、排出トレイ192に排出される。
〔インクジェットヘッドの構成例〕
次に、インクジェットヘッドの構造について説明する。各色に対応するインクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表してインクジェットヘッド172として説明する。
図16は、本実施形態に用いられるインクジェットヘッドの斜視図である。図16では、ヘッドの下方(斜め下方向)からノズル面を見上げた様子が図示されている。図16に示すように、インクジェットヘッド172は、フルライン型のラインヘッド(シングルパス印字方式のページワイドヘッド)である。インクジェットヘッド172は、複数個(n個)のヘッドモジュール172-i(i=1,2,…n)が一方向に並べて繋ぎ合わされてハウジング310に固定されている。各ヘッドモジュール172-iには、フレキシブル基板312が接続されている。
図16では17個のヘッドモジュール172-iを繋ぎ合わせた例を示しているが、モジュールの構成、モジュールの個数及び配列形態については、図示の例に限定されない。
図17は、インクジェットヘッド172をノズル面172A側から見た拡大図である。各ヘッドモジュール172-iは、インクジェットヘッド172における短手方向の両側からヘッドモジュール支持部材172Bによって支持されている。また、インクジェットヘッド172の長手方向における両端部はヘッド保護部材172Dによって支持されている。
各ヘッドモジュール172-i(n番目のヘッドモジュール172-n)は、複数のノズルがマトリクス状に配列された構造を有している。図17に示すノズル列351Aは、一列に並べられた複数のノズルを実線として示している。
インクジェットヘッド172を構成しているヘッドモジュール172-iは、モジュール単位で交換が可能である。
図18は、ヘッドモジュール172-iにおけるノズル面172Aの平面図(吐出側から見た図)である。図18ではノズル数を省略して描いているが、1個のヘッドモジュール172-iのインク吐出面には、例えば、32×64個のノズル350が二次元配列されている。図18においてY方向が用紙124の搬送方向であり、X方向は用紙124の幅方向である。このヘッドモジュール172-iは、X方向に対して角度γの傾きを有するv方向に沿った長辺側の端面と、Y方向に対して角度αの傾きを持つw方向に沿った短辺側の端面とを有する平行四辺形の平面形状となっている。このようなヘッドモジュール172-iをX方向に複数個繋ぎ合わせることにより(図17参照)、用紙幅について全描画範囲をカバーするノズル列が形成され、1回の走査で所定の記録解像度(例えば、1200dpi)による画像記録が可能なフルライン型のヘッドが構成される。
なお、シングルパス印字用のフルライン型プリントヘッドは、用紙124の全面を描画範囲とする場合に限らず、用紙124の面上の一部が描画領域となっている場合(例えば、用紙の周囲に非描画領域(余白部)を設ける場合等)には、所定の描画領域内の描画に必要なノズル列が形成されていればよい。
二次元ノズル配列を有するインクジェットヘッド(マトリクスヘッド)の場合、当該二次元ノズル配列における各ノズルを用紙搬送方向と直交する方向(「主走査方向」に相当)に沿って並ぶように投影(正射影)した投影ノズル列は、主走査方向(媒体幅方向)について、記録解像度を達成するノズル密度でノズルが概ね等間隔で並ぶ一列のノズル列と等価なものと考えることができる。「概ね等間隔」とは、インクジェット印刷システムで記録可能な打滴点として実質的に等間隔であることを意味している。例えば、製造上の誤差、及び着弾干渉による媒体上での液滴の移動を考慮して僅かに間隔を異ならせたもの等が含まれている場合も「等間隔」の概念に含まれる。投影ノズル列(「実質的なノズル列」ともいう。)を考慮すると、主走査方向に沿って並ぶ投影ノズルの並び順に、ノズル位置(ノズル番号)を対応付けることができる。
本発明の実施に際してヘッドモジュール172-iにおけるノズル350の配列形態は図18に示した例に限定されず、様々なノズル配置構造を適用できる。例えば、図18で説明したマトリクス配列に代えて、一列の直線配列、V字状のノズル配列、V字状配列を繰り返し単位とするジグザグ状(W字状等)のような折れ線状のノズル配列等も可能である。
〔ヘッドの内部構造例〕
図19は、インクジェットヘッドにおける記録素子単位(吐出素子単位)となる1チャンネル分の液滴吐出素子の構造例を示す断面図である。図19に示すように、インクジェットヘッド172には、インク吐出口であるノズル350と、各ノズル350に対応する圧力室252を備える複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)253が二次元配列されている。
インクジェットヘッド172は、ノズル350が形成されたノズルプレート251Aと、圧力室252、共通流路255等の流路が形成された流路板252Pを含んでいる。ノズルプレート251Aと流路板252Pは積層接合されている。ノズルプレート251Aは、ヘッド250のノズル面(インク吐出面)250Aを構成し、各圧力室252にそれぞれ連通する複数のノズル350が形成されている。
流路板252Pは、圧力室252の側壁部を構成するとともに、共通流路255から圧力室252にインクを導く個別供給路の絞り部(最狭窄部)としての供給口254を形成する流路形成部材である。なお、説明の便宜上、図19では簡略的に図示しているが、流路板252Pは一枚又は複数の基板を積層した構造である。ノズルプレート251A及び流路板252Pは、シリコンを材料として半導体製造プロセスによって所要の形状に加工することが可能である。
共通流路255はインク供給源である不図示のインクタンクと連通しており、インクタンクから供給されるインクは共通流路255を介して各圧力室252に供給される。
圧力室252の一部の面(図19において天面)を構成する振動板256には、個別電極257を備えたピエゾアクチュエータ258が接合されている。本例の振動板256は、ピエゾアクチュエータ258の下部電極に相当する共通電極259として機能するニッケル(Ni)導電層付きのシリコン(Si)から成り、各圧力室252に対応して配置されるピエゾアクチュエータ258の共通電極を兼ねる。なお、樹脂等の非導電性材料によって振動板を形成する態様も可能であり、この場合は、振動板部材の表面に金属等の導電性材料による共通電極層が形成される。また、ステンレス鋼(SUS)等、金属(導電性材料)によって共通電極を兼ねる振動板を構成してもよい。
個別電極257に駆動電圧を印加することによってピエゾアクチュエータ258が変形して圧力室252の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル350からインクが吐出される。インク吐出後、ピエゾアクチュエータ258が元の状態に戻る際、共通流路255から供給口254を通って新しいインクが圧力室252に再充填される。
なお、インクジェットヘッドにおける各ノズルから液滴を吐出させるための吐出用の圧力(吐出エネルギー)を発生させる手段は、ピエゾアクチュエータ(圧電素子)に限らず、サーマル方式(ヒータの加熱による膜沸騰の圧力を利用してインクを吐出させる方式)におけるヒータ(加熱素子)、又は他の方式による各種アクチュエータ等様々な圧力発生素子(吐出エネルギー発生素子)を適用し得る。ヘッドの吐出方式に応じて、相応のエネルギー発生素子が流路構造体に設けられる。
〔インクジェット印刷装置の制御系〕
図20は、インクジェット印刷装置100のシステム構成を示す要部ブロック図である。図20に示すように、インクジェット印刷装置100は、通信インターフェース270、システムコントローラ272、プリント制御部274、ヘッドドライバ278、モータドライバ280、ヒータドライバ282、処理液付与制御部284、乾燥制御部286、定着制御部288、メモリ290、及びROM(Read Only Memory)292を備えている。
通信インターフェース270は、ホストコンピュータ380から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース270にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワーク等のシリアルインターフェース、及びセントロニクス等のパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するための不図示のバッファメモリを搭載してもよい。ホストコンピュータ380から送出された画像データは通信インターフェース270を介してインクジェット印刷装置100に取り込まれ、メモリ290に記憶される。
メモリ290は、通信インターフェース270を介して入力された画像を一時的に格納する記憶手段であり、システムコントローラ272を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ290は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスク等磁気媒体を用いてもよい。
ROM292にはシステムコントローラ272が実行するプログラム、及び制御に必要な各種データ等が格納されている。ROM292は、書換不能な記憶手段であってもよいし、書換可能な記憶手段であってもよい。メモリ290は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プロセッサに実行させるための命令であるプログラムの展開領域、及び演算作業領域としても利用される。
システムコントローラ272は、プロセッサ、及びその周辺回路等から構成される。プロセッサは、メモリ290、及びROM292に記憶された命令を実行する。プロセッサのハードウェア的な構造は、次に示すような各種のプロセッサ(processor)である。各種のプロセッサには、ソフトウェア(プログラム)を実行して各種の機能部として作用する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)、画像処理に特化したプロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるPLD(Programmable Logic Device)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が含まれる。
1つの処理部は、これら各種のプロセッサのうちの1つで構成されていてもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、又はCPUとFPGAの組み合わせ、あるいはCPUとGPUの組み合わせ)で構成されてもよい。また、複数の機能部を1つのプロセッサで構成してもよい。複数の機能部を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、クライアント又はサーバー等のコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能部として作用させる形態がある。第2に、SoC(System On Chip)等に代表されるように、複数の機能部を含むシステム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の機能部は、ハードウェア的な構造として、上記各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。
さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。
システムコントローラ272は、印刷プログラムを含む各種のプログラム及びパラメータを使用してソフトウェアを実行することでインクジェット印刷装置100の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ272は、通信インターフェース270、プリント制御部274、モータドライバ280、ヒータドライバ282、処理液付与制御部284等の各部を制御し、ホストコンピュータ380との間の通信制御、メモリ290の読み書き制御等を行うとともに、モータ296、及びヒータ298を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ280は、システムコントローラ272からの指示に従ってモータ296を駆動するドライバである。モータ296には、図15の給紙胴152,処理液ドラム154、描画ドラム170、乾燥ドラム176、定着ドラム184、渡し胴194等の回転を駆動するモータ、描画ドラム170の吸引孔から負圧吸引するためのポンプの駆動モータ、インクジェットヘッド172M,172K,172C,172Yのヘッドユニットを、描画ドラム170外のメンテナンスエリアに移動させる退避機構のモータが含まれている。
ヒータドライバ282は、システムコントローラ272からの指示に従って、ヒータ298を駆動するドライバである。ヒータ298には、給紙部112において用紙124を予め適温に加熱しておくための不図示のプレヒータが含まれている。
プリント制御部274は、システムコントローラ272の制御にしたがい、メモリ290内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正等の処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ278に供給する制御部である。
ドットデータは、一般に多階調の画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGB等で表現された画像データ(例えば、RGB各色について8ビットの画像データ)をインクジェット印刷装置100で使用するインクの各色の色データ(例えば、KCMYの色データ)に変換する処理である。
ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色の色データに対して誤差拡散法、又は閾値マトリクス等の処理で各色のドットデータ(例えば、KCMYのドットデータ)に変換する処理である。
プリント制御部274において所要の信号処理が施され、得られたドットデータに基づいて、ヘッドドライバ278を介してヘッド250のインク滴の吐出量、及び吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズ、及びドット配置が実現される。ここでいうドットデータは、「ノズル選択制御データ」に相当している。
プリント制御部274には不図示の画像バッファメモリが備えられており、プリント制御部274における画像データ処理時に画像データ、及びパラメータ等のデータが画像バッファメモリに一時的に格納される。また、プリント制御部274とシステムコントローラ272とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース270を介して外部から入力され、メモリ290に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データがメモリ290に記憶される。インクジェット印刷装置100では、インク(色材)による微細ドットの打滴密度、及びドットサイズを変えることによって、人の目に疑似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するよう等ットパターンに変換する必要がある。そのため、メモリ290に蓄えられた元画像(RGB)のデータは、システムコントローラ272を介してプリント制御部274に送られ、該プリント制御部274において閾値マトリクス、又は誤差拡散法等を用いたハーフトーニング処理によってインク色ごとのドットデータに変換される。すなわち、プリント制御部274は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部274で生成されたドットデータは、画像バッファメモリに蓄えられる。
ヘッドドライバ278は、プリント制御部274から与えられる印字データ(すなわち、画像バッファメモリに記憶されたドットデータ)に基づき、インクジェットヘッド172の各ノズルに対応するアクチュエータを駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ278にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
ヘッドドライバ278から出力された駆動信号がヘッド250に加えられることによって、該当するノズルからインクが吐出される。用紙124を所定の速度で搬送しながらヘッド250からのインク吐出を制御することにより、用紙124上に画像が形成される。なお、本例に示すインクジェット印刷装置100は、インクジェットヘッド172を構成する各ヘッドモジュール172-i(i=1,2,…n)のノズル350に対応したピエゾアクチュエータ258に対して、モジュール単位で共通の駆動電力波形信号を印加し、各ピエゾアクチュエータ258の吐出タイミングに応じて各ピエゾアクチュエータ258の個別電極に接続された不図示のスイッチ素子のオン/オフを切り換えることで、各ピエゾアクチュエータ258に対応するノズル350からインクを吐出させる駆動方式が採用されている。
このヘッドドライバ278、プリント制御部274の部分が、図11に示したヘッド制御装置40に相当する。また、システムコントローラ272が、図11に示した上位画像データ処理部30に相当する。
処理液付与制御部284は、システムコントローラ272からの指示にしたがい、処理液塗布装置156(図15参照)の動作を制御する。乾燥制御部286は、システムコントローラ272からの指示にしたがい、溶媒乾燥装置178(図15参照)の動作を制御する。
定着制御部288は、システムコントローラ272からの指示にしたがい、定着部120のハロゲンヒータ186、定着ローラ188(図15参照)を含む定着加圧部299の動作を制御する。
インラインセンサ190は、図15で説明したように、イメージセンサを含むブロックである。インラインセンサ190は、用紙124に印字された画像を読み取り、所要の信号処理等を行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつき、光学濃度等)を検出し、その検出結果をシステムコントローラ272及びプリント制御部274に提供する。
プリント制御部274は、インラインセンサ190から得られる情報に基づいてヘッド250に対する各種補正(不吐出補正、及び濃度補正等)を行うとともに、必要に応じて予備吐出、吸引、及びワイピング等のクリーニング動作(ノズル回復動作)を実施する制御を行う。
インクジェット印刷装置100は、用紙124の搬送方向に1200dpiの印字解像度で印字する高精細モードと、600dpiの印字解像度で印字する高速モードと、を備える。1200dpiは、インクジェット印刷装置100における用紙124の搬送方向の最高印字解像度である。ユーザは、ホストコンピュータ380を介して高精細モード、及び高速モードのいずれかに設定することが可能である。
<変形例>
複数個のヘッドモジュールから構成されるラインヘッドの形態は、ラインヘッド10、及びインクジェットヘッド172の形態に限定されない。例えば、図21に示すように、複数個のヘッドモジュール412-iがジグザグ状に配置された構造を持つラインヘッド410についても本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、用紙124に直接インク滴を打滴して画像を形成する方式(直接記録方式)のインクジェット記録装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されず、一旦、中間転写体上に画像(一次画像)を形成し、その画像を転写部において記録紙に対して転写することで最終的な画像形成を行う中間転写型のインクジェット記録装置についても本発明を適用することができる。
上記の実施形態では、グラフィック印刷用のインクジェット記録装置への適用を例に説明したが、本発明の適用範囲はこの例に限定されない。例えば、電子回路の配線パターンを描画する配線描画装置、各種デバイスの製造装置、吐出用の機能性液体として樹脂液を用いるレジスト印刷装置、カラーフィルター製造装置、マテリアルデポジション用の材料を用いて微細構造物を形成する微細構造物形成装置等、液状機能性材料を用いて様々な形状、及びパターンを描画するインクジェット方式の画像形成装置に広く適用できる。
<その他>
上記実施の形態では印刷装置の一例としてインクジェット印刷装置を説明したが、本発明の適用範囲はこれに限定されない。インクジェット方式以外では、ラインヘッドを有する熱転写記録装置(サーマル素子を記録素子とする装置)、LED(Light Emitting Diode)電子写真プリンタ、LEDライン露光ヘッドを有する銀塩写真方式プリンタ(LED素子を記録素子とする装置)等の各種方式の印刷装置についても本発明を適用することが可能である。
本発明の技術的範囲は、上記の実施形態に記載の範囲には限定されない。各実施形態における構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、各実施形態間で適宜組み合わせることができる。
10…ラインヘッド
12…ヘッドモジュール
12-i…ヘッドモジュール
14-i…印字結果
16-i…印字結果
20…ヘッド制御装置
22…画像データメモリ
24…ノズル制御データ出力部
25…吐出タイミング補正部
26…駆動部
27…波形データメモリ
28…ピエゾ素子駆動電圧生成部
29…増幅回路
30…上位画像データ処理部
32…搬送部
40…ヘッド制御装置
42…解像度切替制御部
100…インクジェット印刷装置
112…給紙部
114…処理液付与部
116…描画部
118…乾燥部
120…定着部
122…排紙部
124…用紙
126…中間搬送部
128…中間搬送部
130…中間搬送部
150…給紙トレイ
152…給紙胴
154…処理液ドラム
155…グリッパー
156…処理液塗布装置
170…描画ドラム
171…保持手段(グリッパー)
172…インクジェットヘッド
172A…ノズル面
172B…ヘッドモジュール支持部材
172C…インクジェットヘッド
172D…ヘッド保護部材
172-i…ヘッドモジュール
172K…インクジェットヘッド
172M…インクジェットヘッド
172-n…ヘッドモジュール
172Y…インクジェットヘッド
173…エンコーダ
174…ローラ
176…乾燥ドラム
177…グリッパー
178…溶媒乾燥装置
180…ハロゲンヒータ
182…ノズル
184…定着ドラム
185…グリッパー
186…ハロゲンヒータ
188…定着ローラ
190…インラインセンサ
192…排出トレイ
194…胴
196…搬送ベルト
198…張架ローラ
250…ヘッド
250A…ノズル面(インク吐出面)
251A…ノズルプレート
252…圧力室
252P…流路板
253…インク室ユニット(液滴吐出素子)
254…供給口
255…共通流路
256…振動板
257…個別電極
258…ピエゾアクチュエータ
259…共通電極
270…通信インターフェース
272…システムコントローラ
274…プリント制御部
278…ヘッドドライバ
280…モータドライバ
282…ヒータドライバ
284…処理液付与制御部
286…乾燥制御部
288…定着制御部
290…メモリ
296…モータ
298…ヒータ
299…定着加圧部
310…ハウジング
312…フレキシブル基板
350…ノズル
351A…ノズル列
380…ホストコンピュータ
410…ラインヘッド
412-i…ヘッドモジュール
La…基準位置
P…用紙
S1~S7…印刷方法のステップ

Claims (12)

  1. 少なくとも1つのプロセッサを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    複数個のヘッドモジュールが配置された記録ヘッドと記録媒体とを相対移動方向に相対移動させる相対移動機構から、前記相対移動に同期した前記相対移動方向の第1の印字解像度に対応する第1の周期の記録同期信号を取得し、
    前記複数個のヘッドモジュールを前記第1の周期で駆動する第1の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを前記複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ前記第1の周期を基準として遅延させた第1の記録開始トリガ信号を生成し、
    前記第1の記録開始トリガ信号に基づいて前記複数個のヘッドモジュールを駆動する、
    記録ヘッドの制御装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記相対移動方向の印字解像度の設定であって、前記第1の印字解像度より相対的に低い第2の印字解像度の設定を受け付け、
    前記第2の印字解像度に設定されると、
    前記複数個のヘッドモジュールを第2の印字解像度に対応する第2の周期で駆動する第2の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを前記複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ前記第1の周期を基準として遅延させた第2の記録開始トリガ信号を生成し、
    前記第2の記録開始トリガ信号に基づいて前記複数個のヘッドモジュールを駆動する、
    記録ヘッドの制御装置。
  2. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記第2の印字解像度に設定されると、
    前記記録同期信号を前記遅延量だけ遅延させ、
    前記遅延させた前記記録同期信号の周期を前記第2の周期に変換して前記第2の記録開始トリガ信号を生成する、
    請求項1に記載の記録ヘッドの制御装置。
  3. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記遅延量のうち前記第1の印字解像度の1画素単位については前記記録同期信号を計数し、
    前記遅延量のうち前記第1の印字解像度の1画素未満については前記記録同期信号に非同期の信号を計数して前記駆動タイミングを遅延させる、
    請求項1又は2に記載の記録ヘッドの制御装置。
  4. 前記記録ヘッドは、前記相対移動方向に交差する方向に前記複数個のヘッドモジュールが並べて配置される、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の記録ヘッドの制御装置。
  5. 前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記遅延量は、前記複数個のヘッドモジュールのうち前記相対移動方向の最も上流側に配置された前記ヘッドモジュールを基準とする、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の記録ヘッドの制御装置。
  6. 画像データを記憶する画像メモリを備え、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、
    前記画像メモリから取得した前記画像データに基づいて、前記複数個のヘッドモジュールに対して各ヘッドモジュールの駆動を制御するための制御データを出力する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の記録ヘッドの制御装置。
  7. 複数個のヘッドモジュールが配置された記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドと記録媒体とを相対移動方向に相対移動させ、前記相対移動に同期した前記相対移動方向の第1の印字解像度に対応する第1の周期の記録同期信号を生成する相対移動機構と、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の記録ヘッドの制御装置と、
    を備える印刷装置。
  8. 前記第1の印字解像度は、前記印刷装置における前記相対移動方向の最高印字解像度である、
    請求項7に記載の印刷装置。
  9. 前記相対移動機構は、前記記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構を含む、
    請求項7又は8に記載の印刷装置。
  10. 前記搬送機構は、
    円筒形状を有し、周面に前記記録媒体を支持して搬送する搬送ドラムと、
    前記搬送ドラムの回転に応じたパルス信号を出力するエンコーダと、
    を備え、
    前記パルス信号に基づいて前記記録同期信号を生成する、
    請求項9に記載の印刷装置。
  11. 前記ヘッドモジュールは、
    液体が吐出されるノズルと、
    前記ノズルから前記液体を吐出させるための吐出エネルギー発生素子と、
    を備える、
    請求項7から10のいずれか1項に記載の印刷装置。
  12. 複数個のヘッドモジュールが配置された記録ヘッドと記録媒体との相対移動方向の印字解像度の設定であって、第1の印字解像度、及び前記第1の印字解像度より相対的に低い第2の印字解像度のうちのいずれかの設定を受け付ける解像度設定工程を備え、
    前記解像度設定工程において前記第1の印字解像度に設定されると、
    前記記録ヘッドと前記記録媒体とを相対移動方向に相対移動させる相対移動機構から、前記相対移動に同期した前記相対移動方向の第1の印字解像度に対応する第1の周期の記録同期信号を取得する工程と、
    前記複数個のヘッドモジュールを前記第1の周期で駆動する第1の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを前記複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ前記第1の周期を基準として遅延させた第1の記録開始トリガ信号を生成する工程と、
    前記第1の記録開始トリガ信号に基づいて前記複数個のヘッドモジュールを駆動する工程と、
    を実施し、
    前記解像度設定工程において前記第2の印字解像度に設定されると、
    前記相対移動機構から前記記録同期信号を取得する工程と、
    前記複数個のヘッドモジュールを第2の印字解像度に対応する第2の周期で駆動する第2の記録開始トリガ信号であって、少なくとも1つのヘッドモジュールの駆動タイミングを前記複数個のヘッドモジュールの配置位置に基づく遅延量だけ前記第1の周期を基準として遅延させた第2の記録開始トリガ信号を生成する工程と、
    前記第2の記録開始トリガ信号に基づいて前記複数個のヘッドモジュールを駆動する工程と、
    を実施する、
    記録ヘッドの制御方法。
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