JP2011171624A - 超電導コイル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】超電導コイル10において、フランジ部1a(1d)と超電導線材12(13)との間に配置されたスペーサ部21a(21b)を取り除くことによりフランジ部1a(1d)と超電導線材12(13)との間に空間部25a・25bを確保する。そして、変位した超電導線材12(13)とフランジ部1a(1d)とが接触することを防ぐ。
【選択図】図4
Description
以下、本発明を実施するための第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図4は、第1実施形態に係る超電導コイル10の断面図である。
超電導コイル10は、極低温(本実施形態では約4.2K)に冷却した状態で通電することにより励磁されるように構成されている。具体的には、図4に示すように、第1実施形態における超電導コイル10は、略円筒状の胴部1と、胴部1から径外方向Rに延設される二対のフランジ部1a・1b(1c・1d)と、二対のフランジ部1a・1b(1c・1d)により挟まれた2つの巻枠部2・7と、巻枠部2・7にそれぞれ巻き付けられた超電導線材12・13と、巻枠部2・7と超電導線材12・13との間に介在させた絶縁シート5a・5bと、フランジ部1a・1b(1c・1d)と超電導線材12・13との間に介在させたエンドチーク3a・4a(3b・4b)とを備えている。また、エンドチーク3aと超電導線材12の間、及び、エンドチーク3bと超電導線材13の間には、後述するスペーサ部21a・21bを取り外した後にできる空間部25a・25bが設けられている。
次に、図5を参照して、第1実施形態に係る超電導コイル10の製造方法について説明する。図5は、第1実施形態に係る超電導コイル10の製造工程を説明した説明図である。
以下、本発明を実施するための第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。図6は、第2実施形態に係る超電導コイル50の断面図である。図6(A)は、超電導コイル50のフランジ部1e(1f)を取り外す前の構成を示した断面図である。図6(B)は、超電導コイル50のフランジ部1e(1f)を取り外した後の構成を示した断面図である。なお、第1実施形態と同様の箇所は説明を省略し、相違する構成を中心に説明する。
図6(B)に示す第2実施形態における超電導コイル50は、図6(A)に示す略円筒状の胴部1と、胴部1から径外方向Rに延設される二対のフランジ部1e・1b(1c・1f)と、二対のフランジ部1e・1b(1c・1f)により挟まれた2つの巻枠部2・7と、巻枠部2・7にそれぞれ巻き付けられた超電導線材12・13と、巻枠部2・7と超電導線材12・13との間に介在させた絶縁シート5a・5bと、フランジ部1b(1c)と超電導線材12・13との間に介在させたエンドチーク4a(4b)とを備えた超電導コイル50の製造過程において、フランジ部1e(1f)を取り外した後にできる空間部35a・35bを備えた構成となっている。
まず、第1実施形態同様、円筒状をした胴部1を成形加工することによって、胴部1から径外方向Rに延設される二対のフランジ部1e・1b(1c・1f)を形成する。これにより、フランジ部1e・1b(1c・1f)により挟まれた2つの巻枠部2・7が形成される(第1工程)。
以下、本発明を実施するための第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。図7は、第3実施形態に係る超電導コイル60の断面図である。図7(A)は、超電導コイル60のフランジ部40a(40b)を超電導線材12(13)から遠ざける前の構成を示した断面図である。図7(B)は、超電導コイル60のフランジ部40a(40b)を超電導線材12(13)から遠ざけた後の構成を示した断面図である。なお、第1実施形態と同様の箇所は説明を省略し、相違する構成を中心に説明する。
第3実施形態における超電導コイル60は、図7(A)に示すように、略円筒状の胴部1と、胴部1から径外方向Rに設けられた二対のフランジ部40a・1b(1c・40b)と、フランジ部40a(40b)に対して胴部1の軸方向P外側に設けた壁部材44a(44b)と、フランジ部40a(40b)と壁部材44a(44b)との間を螺合したネジ41a(41b)と、ネジ41a(41b)に装着したバネ45a(45b)と、ネジ41a(41b)と螺合した調整用ナット42a(42b)と、二対のフランジ部40a・1b(1c・40b)により挟まれた2つの巻枠部2・7と、巻枠部2・7にそれぞれ巻き付けられた超電導線材12・13と、巻枠部2・7と超電導線材12・13との間に介在させた絶縁シート5a・5bと、フランジ部1b(1c)と超電導線材12・13との間に介在させたエンドチーク4a(4b)とを備えた構成となっている。
まず、円筒状をした胴部1を成形加工することによって、胴部1から径外方向Rに延設されるフランジ部1b(1c)及び壁部材44a(44b)を形成する。そして、フランジ部1b(1c)と壁部材44a(44b)との間に、C形状をしたフランジ部40a(40b)を嵌め込む。そして、ネジ41a(41b)を、連通孔47a(47b)に挿通して、バネ45a(45b)を装着して、固定穴46a(46b)に入れてフランジ部40a(40b)と固定する。更に、壁部材44a(44b)の軸方向P外側に出っ張ったネジ41a(41b)部分に調整用ナット42a(42b)を螺合する。これにより、フランジ部40a・1b(1c・40b)により挟まれた2つの巻枠部2・7が形成される(第1工程)。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
1a・1b(1c・1d) フランジ部
2・7 巻枠部
10 超電導コイル
12・13 超電導線材
12a・12b・12c(13a・13b・13c) 接触箇所
21a・21b スペーサ部
25a・25b 空間部
31 接着剤
F1・F4 フープ力の径外方向Rへの分力
F2・F3 引力
P 軸方向
R 径外方向
Claims (7)
- 円筒状の胴部と、
当該胴部から径外方向に延設される少なくとも二対のフランジ部と、
前記対になったフランジ部により挟まれた少なくとも2つの巻枠部と、
前記巻枠部に巻き付けられた超電導線材と、
を備え、
前記対になった一方のフランジ部の全て又は一部が取り除かれることにより形成された空間部を有することを特徴とする超電導コイル。 - 円筒状の胴部と、
当該胴部から径外方向に延設される少なくとも二対のフランジ部と、
前記対になったフランジ部により挟まれた少なくとも2つの巻枠部と、
前記巻枠部に巻き付けられた超電導線材と、
前記対になったフランジ部の一方と前記超電導線材との間に配置されたスペーサ部と、
を備え、
前記スペーサ部が取り除かれることにより形成された空間部を有することを特徴とする超電導コイル。 - 前記超電導線材は接着剤又は充填剤により固結されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の超電導コイル。
- 取り除かれる前記フランジ部又はスペーサ部は、超電導コイルが励磁状態にある時に前記超電導線材間に発生する引力を受けるフランジ部とは反対側のフランジ部又はスペーサ部であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の超電導コイル。
- 前記取り除かれる側のフランジ部の前記胴部の軸方向外側に設けた壁部材と、
前記フランジ部と前記壁部材との間を螺合したネジと、
を備え、
前記ネジを回転させることにより前記フランジ部が前記超電導線材から遠ざけられたものであることを特徴とする請求項1、3又は4の何れかに記載の超電導コイル。 - 超電導コイルの製造方法であって、
円筒状の胴部と、当該胴部から径外方向に延設される少なくとも二対のフランジ部と、前記対になったフランジ部により挟まれた少なくとも2つの巻枠部とを準備する第1工程と、
前記巻枠部に超電導線材を巻き付ける第2工程と、
前記巻枠部に前記超電導線材を巻き付ける際又は巻き付けた後に前記超電導線材に接着剤又は充填剤を塗布する第3工程と、
前記超電導線材が前記接着剤又は充填剤により固結された後に、前記フランジ部の少なくとも一方を取り除く第4工程と、
を含むことを特徴とする超電導コイルの製造方法。 - 超電導コイルの製造方法であって、
円筒状の胴部と、当該胴部から径外方向に延設される少なくとも二対のフランジ部と、前記対になったフランジ部により挟まれた少なくとも2つの巻枠部と、前記対になったフランジ部の一方と超電導線材との間に配置されるスペーサ部を準備する第1工程と、
前記巻枠部に超電導線材を巻き付ける第2工程と、
前記巻枠部に前記超電導線材を巻き付ける際又は巻き付けた後に前記超電導線材に接着剤又は充填剤を塗布する第3工程と、
前記超電導線材が前記接着剤又は充填剤により固結された後に、前記スペーサ部の少なくとも一方を取り除く第4工程と、
を含むことを特徴とする超電導コイルの製造方法。
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