JP2016032039A - 超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法 - Google Patents

超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016032039A
JP2016032039A JP2014154065A JP2014154065A JP2016032039A JP 2016032039 A JP2016032039 A JP 2016032039A JP 2014154065 A JP2014154065 A JP 2014154065A JP 2014154065 A JP2014154065 A JP 2014154065A JP 2016032039 A JP2016032039 A JP 2016032039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconducting
superconducting magnet
coil
peripheral portion
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014154065A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6339437B2 (ja
Inventor
一功 斉藤
Kazunari Saito
一功 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2014154065A priority Critical patent/JP6339437B2/ja
Publication of JP2016032039A publication Critical patent/JP2016032039A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6339437B2 publication Critical patent/JP6339437B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

【課題】超電導コイルの外周部と冷却部材との間の熱伝導率を従来よりも向上させる。
【解決手段】超電導マグネット20は、超電導コイル30と、超電導コイル30に含浸させた含浸材40と、表面材50と、表面材50のコイル径方向外側部分に取り付けられる冷却部材60と、を備える。表面材50は、超電導コイル30の外周部31に密接し、含浸材40よりも熱伝導率が高い。
【選択図】図2

Description

本発明は、超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法に関する。
特許文献1〜3に、従来の超電導マグネットが記載されている。特許文献1の段落[0007]には、次の記載がある。「超電導コイル(120)は、冷凍機低温部(150)からの入熱により、伝熱ブロック(110)を介して所定の温度(低温)に冷却保持される」。「伝熱ブロック(110)と超電導コイル(120)との密着面で・・・隙間が生じる」。「この隙間全体を充填材(130)で埋めることが多い。この充填材(130)は延性、展性に優れ(柔かい)、熱伝導率の大きな金属からなり、例としてインジウムなどが挙げられる」。なお、特許文献1に記載の符号に括弧を付した(他の文献に記載の符号についても同様)。
超電導コイルの使用時(励磁時)には、超電導コイルを構成する超電導線に電磁力が加わる。そこで、超電導線が動かないように、超電導コイルは樹脂などの含浸材により含浸される。特許文献2の段落[0016]には、次の記載がある。「超電導コイル(3)の外周部に・・・冷却板(4)が配設され、一体的にエポキシ等で含浸されている」。また、特許文献3の段落[0017]には、次の記載がある。「巻線を巻いた後、樹脂を含浸することで超電導コイル(1)と筒状部材(2)との界面の密着性を増大させてもよい」。
特開2001−52920号公報 特開2001−185414号公報 特開2005−353931号公報
図8に従来の超電導マグネット120の例を示す。同図に示すように、超電導コイル130の外周部131(他の線よりも太い線で示した部分)と冷却部材160との間に含浸材140がある。含浸材140は、金属に比べて熱伝導率が低い材料(例えば樹脂など)により構成される。そのため、この含浸材140が、外周部131と冷却部材160との間での熱伝導率を悪化させている(熱接触抵抗を大きくしている)。仮に、外周部131と冷却部材160との間に、特許文献1に記載の充填材など(柔らかい金属など)を配置したとしても、外周部131と充填材との間に含浸材140が配置されるので、上記の熱伝導率の悪化は解消できない。
そこで本発明は、超電導コイルの外周部と冷却部材との間の熱伝導率を従来よりも向上させることができる、超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法、を提供することを目的とする。
第1の発明の超電導マグネットは、超電導コイルと、前記超電導コイルに含浸させた含浸材と、前記超電導コイルの外周部に密接し、前記含浸材よりも熱伝導率が高い表面材と、前記表面材のコイル径方向外側部分に取り付けられる冷却部材と、を備える。
第2の発明の超電導マグネットの製造方法は、外側巻線取付工程と、含浸工程と、外側巻線取外し工程と、表面材密接工程と、冷却部材取付工程と、を備える。外側巻線取付工程は、超電導コイルの外周部に直接接触するように前記外周部に外側巻線が巻かれる工程である。含浸工程は、前記外側巻線取付工程を経た前記外側巻線および前記超電導コイルに含浸材を含浸させる工程である。外側巻線取外し工程は、前記含浸工程の後に、前記外周部から前記外側巻線が取り外される工程である。表面材密接工程は、前記含浸材よりも熱伝導率が高い表面材を、前記外側巻線取外し工程を経た前記外周部に密接させる工程である。冷却部材取付工程は、前記表面材密接工程を経た前記表面材のコイル径方向外側部分に冷却部材が取り付けられる工程である。
第1の発明では、超電導コイルの外周部と冷却部材との間の熱伝導率を従来よりも向上させることができる。第2の発明では、超電導コイルの外周部と冷却部材との間の熱伝導率を従来よりも向上させることができる。
超電導マグネット装置1の概略を示す断面図である。 図1に示す超電導マグネット20を示す断面図である。 図2に示す超電導マグネット20の製造途中の状態を示す断面図である。 図3に示す状態よりも後の工程での図3相当図である。 図4に示す状態よりも後の工程での図4相当図である。 図5に示す状態よりも後の工程での図5相当図である。 図6に示す状態よりも後の工程での図6相当図である。 従来の超電導マグネット120を示す断面図である。
図1〜図7を参照して、図1に示す超電導マグネット装置1および超電導マグネット装置1の製造方法について説明する。
超電導マグネット装置1(超電導磁石装置)は、例えば、磁気共鳴イメージング装置や核磁気共鳴計測装置などの磁場発生装置として用いられる装置である。超電導マグネット装置1は、例えば冷凍機冷却型である(後述)。超電導マグネット装置1は、真空容器11と、熱シールド13と、冷却装置15と、伝熱部材17と、超電導マグネット20と、を備える。
真空容器11は、真空容器11の外部から超電導マグネット20に伝わる熱を遮る(断熱する)。真空容器11は、超電導マグネット20を収容する容器である。真空容器11の内部は、真空状態である。
熱シールド13は、真空容器11の外部(熱シールド13の外部)から超電導マグネット20に伝わる熱を遮る(断熱する)。熱シールド13は、真空容器11に収容される。熱シールド13は、超電導マグネット20を収容する。
冷却装置15は、超電導マグネット20を(後述する超電導コイル30を)冷却する装置である。冷却装置15は、超電導コイル30が超電導状態になるのに必要な冷却能力を有する。冷却装置15は、例えば冷凍機である(この場合、超電導マグネット装置1は、冷凍機冷却型である)。冷却装置15は、真空容器11に取り付けられる。冷却装置15の一部は、真空容器11の内部に配置され、熱シールド13の内部に配置される。
伝熱部材17は、冷却装置15と冷却部材60(後述)とを接続(熱的に接続)する部材である。伝熱部材17は、金属や合金などにより構成される。
超電導マグネット20(超電導磁石)は、超電導コイル30(後述)およびその周辺の部材(後述)により構成される。超電導マグネット20は、真空容器11の内部(熱シールド13の内部)に配置される。冷却装置15の冷却能力は限られたものであるため、冷却装置15と超電導コイル30との間の伝熱効率ができる限り良くなるように、超電導マグネット20が構成される。超電導マグネット20は、冷却装置15により超電導コイル30を伝熱冷却するための構造(伝熱構造、冷却構造)を備える。図2に示すように、超電導マグネット20は、超電導コイル30と、含浸材40と、表面材50と、冷却部材60と、を備える。
超電導コイル30は、超電導線35(後述)を備えるコイルである。超電導コイル30の中心軸を中心軸30cとする。超電導コイル30の軸方向(中心軸30cが延びる方向)を「コイル軸方向」とする。超電導コイル30の周方向を「コイル周方向」とする。超電導コイル30の径方向を「コイル径方向」とする。超電導コイル30のコイル径方向外側の端部を外周部31とする。超電導コイル30は、巻枠33と、超電導線35と、を備える。
巻枠33は、超電導線35が巻かれる枠(芯、ボビン)である。巻枠33は、芯部33aと、フランジ部33bと、を備える。芯部33aは、超電導線35が巻かれる部分であり、コイル軸方向に延びる円筒状である。フランジ部33bは、コイル軸方向における芯部33aの両端部から、コイル径方向外側に延びる部分である。
超電導線35は、超電導体(超電導材料)により構成される線材である。なお、巻枠33に巻かれた超電導線35のコイル径方向外側端部は、超電導コイル30の外周部31である。なお、図2の一部拡大図の部分では、複数箇所の超電導線35の一部にのみ符号を付した。また、図2では、超電導線35のうち、外周部31に相当する部分を、他の部分よりも太い線で示した。
含浸材40は、超電導線35を固定する。さらに詳しくは、超電導コイル30の使用時には、超電導線35に電磁力が加わることにより超電導線35が動こうとするところ、含浸材40は、このように動こうとする超電導線35を巻枠33に対して固定する。含浸材40は、超電導コイル30に(超電導線35に)含浸させたものである。含浸材40は、超電導コイル30に含浸させた後、固化(硬化)したものである。含浸材40は、超電導線35どうしの隙間を埋めるように配置される。含浸材40は、超電導線35のコイル径方向内側端部(芯部33aと接する部分)から、超電導線35のコイル径方向外側端部(外周部31)にわたって配置される。含浸材40は、超電導コイル30に適切に含浸可能な程度に粘度が低い。含浸材40の熱伝導率は、金属(例えば銅など)の熱伝導率よりも低い。含浸材40は、例えば樹脂により構成され、例えばエポキシ樹脂などにより構成される。含浸材40は、例えばフィラーを含まない樹脂により構成される(フィラーを含む樹脂により構成されてもよい)。含浸材40には、樹脂以外の不純物などが含まれてもよい。
表面材50は、冷却部材60と超電導コイル30(外周部31)との間での熱伝導を適切に行えるようにするために設けられる。表面材50は、超電導コイル30(超電導線35)に含浸材40を含浸させる時(含浸時)に、外側巻線90(図4参照、後述)が配置されていた位置に配置される(詳細は後述)。表面材50(のコイル径方向内側端部)は、外周部31に密接する(直接接触し、隙間なく密着する)。表面材50は、外周部31よりもコイル径方向外側に配置される。表面材50には、外周部31よりもコイル径方向内側に配置される部分があってもよい。表面材50には、含浸材40と接触する部分があってもよい。表面材50には、外周部31と冷却部材60との間に配置されない部分があってもよい(外周部31と冷却部材60とが直接接触する部分があってもよい)。表面材50は、例えば、フランジ部33bの外周(コイル径方向外側端部)よりもコイル径方向内側に配置される(フランジ部33bの外周よりもコイル径方向外側に配置されてもよい)。表面材50は、例えば、外周部31の全体に密接する。表面材50は、コイル軸方向における外周部31の一端から他端にわたって、外周部31に密接する。表面材50は、コイル周方向における外周部31の全周にわたって、外周部31に密接する。なお、冷却部材60が外周部31の一部のみに取り付けられる場合(図示なし)は、外周部31のうち冷却部材60が取り付けられる部分にのみ表面材50が設けられてもよい。表面材50は、含浸材40よりも熱伝導率が高い。表面材50は、例えば樹脂により構成される。表面材50は、例えばフィラー入り樹脂により構成される。このフィラーには、例えば金属粉やセラミックなどがある。表面材50には、樹脂でもフィラーでもない不純物などが含まれてもよい。表面材50は、含浸材40よりも粘度が高い。表面材50は、超電導コイル30に含浸させることが困難または不可能な程度に、粘度が高い。
冷却部材60は、超電導コイル30に取り付けられ、超電導コイル30を冷却する。図1に示すように、冷却部材60は、伝熱部材17を介して冷却装置15に取り付けられる。図2に示すように、冷却部材60は、表面材50のコイル径方向外側部分(外周)に取り付けられる。冷却部材60は、表面材50のコイル径方向外側部分に接触する。冷却部材60と表面材50との間には、隙間が少ないほど好ましい。冷却部材60は、図示しない部材(樹脂や、柔らかい金属板など)を介して、表面材50に取り付けられてもよい。冷却部材60の少なくとも一部は、巻枠33のフランジ部33bの外周(コイル径方向外側端部)よりもコイル径方向内側に配置される。冷却部材60の全体が、フランジ部33bの外周よりもコイル径方向外側に配置されてもよい(図1参照)。冷却部材60は、表面材50を介して、外周部31の全体を覆う。冷却部材60は、表面材50を介して、外周部31の一部のみを覆ってもよい。冷却部材60は、外周部31を覆うことができるような形状を備える。冷却部材60が外周部31の全体を覆う場合、冷却部材60は、例えば円筒状部分を備える。この円筒状部分は、例えば板(冷却板)を丸めて円筒状にしたものなどである。冷却部材60が外周部31の一部のみを覆う場合、冷却部材60は、ブロック状などでもよい(図示なし)。図1に示すように、冷却部材60は、円筒状部分と伝熱部材17とを接続する部分(板など)を備えてもよい。冷却部材60は、金属や合金などにより構成される。
(超電導マグネット装置1の製造方法)
超電導マグネット装置1の製造方法について説明する。超電導マグネット装置1の製造方法は、超電導マグネット製造工程(超電導マグネット20の製造方法)と、真空容器収容工程と、冷却装置接続工程と、を備える。
超電導マグネット製造工程は、超電導コイル準備工程(図3参照)と、外側巻線取付工程(図4参照)と、含浸工程(図5参照)と、外側巻線取外し工程(図6参照)と、表面材密接工程(図7参照)と、冷却部材取付工程(図2参照)と、を備える。
超電導コイル準備工程は、図3に示すように、超電導コイル30が準備される工程である。超電導コイル準備工程では、巻枠33に超電導線35が巻かれる(巻線される)。
外側巻線取付工程は、図4に示すように、外周部31に直接接触するように、外周部31に外側巻線90が巻かれる工程である。外側巻線取付工程は、次のように行われる。外側巻線90は、表面材50(図2参照)が配置される位置(後述する表面材密接工程の後に表面材50が配置される位置)に配置される。外側巻線90は、外周部31の全体を覆うように配置される。外側巻線90は、コイル軸方向における外周部31の一端から他端にわたって配置される。外側巻線90は、外周部31のコイル径方向外側に配置される。外側巻線90は、後述する外側巻線取外し工程が可能な線材である。外側巻線90は、外側巻線取外し工程で切れない程度の強度を有する。外側巻線90は、金属や合金などにより構成される。外側巻線90は、例えばステンレス、ステンレス合金、アルミニウム、またはアルミニウム合金などにより構成される。なお、図4では複数箇所の外側巻線90のうち一部にのみ符号を付した。
含浸工程は、図5に示すように、外側巻線取付工程(図4参照)を経た外側巻線90および超電導コイル30(超電導線35)に、含浸材40を含浸させる工程である。含浸工程の時(含浸時)に、外側巻線90は、外周部31に直接接触するように巻かれた状態である。この含浸は、真空状態で行われる真空含浸である。含浸材40は、外側巻線90および超電導コイル30に含浸された後、固化(硬化)する(含浸材固化工程)。なお、含浸材40が完全に固化する前に、次の外側巻線取外し工程が行われてもよい。
外側巻線取外し工程は、図6に示すように、含浸工程(図5参照)の後に、外周部31から外側巻線90が取り外される工程である。外側巻線取外し工程は、次のように行われる。外側巻線90が、外周部31から取り外される(巻きほどかれる)。その結果、外周部31よりもコイル径方向外側の含浸材40(図5参照)が、外側巻線90とともに取り除かれる。その結果、外周部31が露出する。なお、外周部31よりもコイル径方向外側の含浸材40は、完全に取り除かれなくてもよい(外周部31に含浸材40がいくらか付着していてもよい)。
表面材密接工程は、図7に示すように、外側巻線取外し工程(図6参照)を経た外周部31に、表面材50を密接させる工程である。表面材密接工程は、次のように行われる。露出した外周部31に、表面材50が塗布される。いわば、外側巻線90(図6参照)が、表面材50に置き換えられる。なお、図6に示す外側巻線取付工程で外側巻線90が配置されなかった位置に、表面材50(図7参照)が配置されてもよい。例えば、外側巻線90どうしの隙間の位置や、外側巻線90よりもコイル径方向外側の位置に、図7に示す表面材50が配置されてもよい。表面材50は、外周部31に塗布された後、固化(硬化)する(表面材固化工程)。
冷却部材取付工程は、図2に示すように、表面材密接工程を経た表面材50のコイル径方向外側部分に、冷却部材60が取り付けられる(固定される)工程である。
真空容器収容工程は、図1に示す超電導マグネット20が真空容器11に収容される工程である。真空容器収容工程では、超電導マグネット20が熱シールド13にも収容される。
冷却装置接続工程は、冷却部材60が冷却装置15に接続される工程である。冷却装置接続工程では、冷却部材60が、伝熱部材17を介して、冷却装置15に接続される。なお、冷却装置接続工程は、真空容器収容工程の前に行われてもよく、後に行われてもよい。
(効果1)(発明4)
図1に示す超電導マグネット装置1の製造方法、超電導マグネット20の製造方法、超電導マグネット装置1、および超電導マグネット20による効果を説明する。
超電導マグネット20の製造方法は、外側巻線取付工程(図4参照)と、含浸工程(図5参照)と、外側巻線取外し工程(図6参照)と、表面材密接工程(図7参照)と、冷却部材取付工程(図2参照)と、を備える。
[構成1−1]図4に示すように、外側巻線取付工程は、超電導コイル30の外周部31に直接接触するように、外周部31に外側巻線90が巻かれる工程である。
[構成1−2]図5に示すように、含浸工程は、外側巻線取付工程(図4参照)を経た外側巻線90および超電導コイル30に含浸材40を含浸させる工程である。
[構成1−3]図6に示すように、外側巻線取外し工程は、含浸工程(図5参照)の後に、外周部31から外側巻線90が取り外される工程である。
[構成1−4]図7に示すように、表面材密接工程は、含浸材40よりも熱伝導率が高い表面材50を、外側巻線取外し工程(図6参照)を経た外周部31に密接させる工程である。
[構成1−5]図2に示すように、冷却部材取付工程は、表面材密接工程(図7参照)を経た表面材50のコイル径方向外側部分に冷却部材60が取り付けられる工程である。
超電導マグネット20の製造方法は、上記[構成1−1]、[構成1−2]、および[構成1−3]を備える。よって、外側巻線取外し工程(上記[構成1−3]、図6参照)により、外周部31よりもコイル径方向外側にある含浸材40を容易に取り除くことができる。その結果、外周部31が露出する。その状態で、表面材密接工程(上記[構成1−4]、図7参照)が行われる。よって、外周部31に表面材50が確実に密接する。さらに、表面材50は、含浸材40よりも熱伝導率が高い(上記[構成1−4])。したがって、図2に示す外周部31と冷却部材60との間に含浸材40がある場合(従来技術を示す図8の含浸材140参照)に比べ、冷却部材60(上記[構成1−5])と外周部31との間の熱接触抵抗を低減させることができる。よって、冷却部材60と外周部31との間の熱伝導率を従来よりも向上させることができる。
(従来技術について)
上記「(効果1)」の背景について説明する。なお、超電導マグネット20は、下記の従来技術が有する各問題の全てを解消する必要はない(一部のみ解消できてもよい)。図8に従来の超電導マグネット120を示す。上記のように、従来の超電導マグネット120では、超電導コイル130の外周部131と、外周部131に取り付けられる冷却部材160と、の熱接触抵抗(「熱接触抵抗R」とする)が問題となっていた。
(外周部131と冷却部材160との隙間について)
超電導マグネット120の製造工程においては、超電導線135の巻線施工上の問題や、製造上の公差の問題がある。具体的には、コイル軸方向から見たときに、外周部131が完全な(厳密な)円形になるように超電導線135を巻くことはできない。また、冷却部材160を、外周部131の形状に正確に沿った形状にすることは困難である。困難である理由は次の通りである。例えば、冷却部材160が板状の場合、冷却部材160で熱伝導が適切に行われるようにするために、冷却部材160には一定以上の厚さが必要である。このように厚みのある冷却部材160を、外周部131の形状に正確に沿った形状に加工(曲げ加工など)することは困難である。また、冷却部材160が板状でない場合、コイル軸方向から見て完全な円形ではない外周部131の形状に沿うように、冷却部材160に機械加工などを施すことは困難である。
(特許文献1〜3について)
特許文献1〜3には、上記の熱接触抵抗Rの低減を図ったものが記載されている。
[従来技術1]特許文献1の段落[0007]には、次の記載がある(下記の括弧を付した符号は、特許文献1〜3に記載の符号である)。「伝熱ブロック(110)と超電導コイル(120)との密着面で・・・隙間が生じる」。「この隙間全体を充填材(130)で埋めることが多い。この充填材(130)は延性、展性に優れ(柔かい)、熱伝導率の大きな金属からなり、例としてインジウムなどが挙げられる」。
[従来技術2]特許文献2の段落[0015]には、次の記載がある。「伝熱板(5)」を「超電導コイル(3)・・・の外形(外周のR部)形状に合わせて端面機械加工したものを、超電導コイル(3)・・・の外周部にエポキシ等の伝熱性のある接着剤または挿入剤を薄く塗布することで薄い層状に密接着させ」。「熱接触を向上させるために、連結部にインジウム等の軟金属(17)を挿入することもある」。
[従来技術3]特許文献3の段落[0014]には、次の記載がある。「筒状部材(2)は、超電導コイル(1)に十分に伝熱するために、超電導コイル(1)との密着性が必要であるので、変形が容易な厚さが薄い金属板又は合金板から作製されるものであることが好ましい」。
(外周部131と冷却部材160との隙間の含浸材140について)
上記[従来技術1][従来技術2]および[従来技術3]には、上記のように、外周部131と冷却部材160との間の含浸材140による熱伝導率の悪化の問題がある。この問題の詳細は次の通りである。
[従来の超電導マグネット120の製造方法の例]従来の超電導マグネット120の製造方法の一例を説明する。まず、超電導線135が巻枠133に巻かれることで超電導コイル130が作られる。この超電導コイル130のコイル径方向外側部分に、冷却部材160が取り付けられる。次に、超電導コイル130(超電導線135)に含浸材140が含浸される。すると、外周部131と冷却部材160との隙間に含浸材140が入り込む。上記のように、この含浸材140が、外周部131と冷却部材160との間での熱伝導率を悪化させる。
一方、図2に示すように、本実施形態の超電導マグネット20では、含浸材40よりも熱伝導率が高い表面材50が、外周部31と冷却部材60との間に配置される。よって、上記[従来技術1]、[従来技術2]、および[従来技術3]よりも、熱接触抵抗Rを小さくできる。
(含浸材140の粘性および熱伝導率について)
熱接触抵抗Rを低減させるために、図8に示す含浸材140(例えば樹脂)の熱伝導率を向上させることも考えられる。例えば、フィラー(金属粉など)を樹脂に混ぜ込むことで、樹脂の熱伝導率を向上させたものがある。しかし、このような熱伝導率の高い樹脂は、粘性が高く、超電導コイル130(超電導線135)への含浸が困難または不可能なので、含浸材140には適さない。
一方、図2に示すように、本実施形態の超電導マグネット20では、含浸材40よりも熱伝導率が高い表面材50が、含浸材40とは別に設けられる。よって、含浸に適した(粘性の低い)材料を含浸材40として用い、かつ、熱伝導性は高いが含浸に適さない程度に粘性の高い材料(例えばフィラー入り樹脂)を表面材50として用いることができる。なお、含浸材40にフィラーが含まれていてもよい。
また、上記[従来技術3]のように、図8に示す冷却部材160を薄くする技術には次の問題がある。上記のように、冷却部材160が板状の場合、冷却部材160に熱伝導を適切に行わせるためには、冷却部材160に一定以上の厚さが必要である。そのため、冷却部材160を薄くしすぎると、冷却部材160での熱伝導が適切に行われない。
一方、本実施形態の超電導マグネット20では、図2に示す表面材50を設けることによって熱接触抵抗Rを低減させるので、冷却部材60を薄くすることによって熱接触抵抗Rを低減させる必要はない。よって、冷却部材60の厚さを、冷却部材60で適切に熱伝導が行えるような厚さ以上に設定できる。
上記の[従来の超電導マグネット120の製造方法の例]では、超電導コイル130に冷却部材160が取り付けられた後に、超電導コイル130に含浸材140を含浸させる場合について説明した。一方、超電導コイル130に含浸材140を含浸させた後、外周部131に付着した含浸材140を取り除き、外周部131に冷却部材160を取り付けることで、熱接触抵抗Rを低減させることも考えられる。しかし、外周部131に付着した多量の含浸材140を取り除く作業には、膨大な手間がかかる問題があるので、従来このような作業は行われていない。
一方、本実施形態の超電導マグネット20(図2参照)では、上記[構成1−3](外側巻線取外し工程、図6参照)により、外周部31のコイル径方向外側の含浸材40(図5参照)を容易に取り除ける。
(効果2)(発明5)
[構成2]図1に示す超電導マグネット装置1の製造方法は、超電導マグネット20が真空容器11に収容される真空容器収容工程と、冷却部材60が冷却装置15に接続される冷却装置接続工程と、を備える。
上記[構成2]により製造される超電導マグネット装置1は、上記「(効果1)」と同様の効果を奏する。
(効果3)(発明1)
図2に示すように、超電導マグネット20は、超電導コイル30と、超電導コイル30に含浸させた含浸材40と、表面材50と、表面材50のコイル径方向外側部分に取り付けられる冷却部材60と、を備える。
[構成3]表面材50は、超電導コイル30の外周部31に密接し、含浸材40よりも熱伝導率が高い。
上記[構成3]により、外周部31と冷却部材60との間に含浸材40がある場合(従来技術を示す図8の含浸材140参照)に比べ、冷却部材60と外周部31との間の熱接触抵抗を低減させることができる。よって、冷却部材60と外周部31との間の熱伝導率を従来よりも向上させることができる。
(効果4)(発明2)
[構成4−1]表面材50は、図5に示す超電導コイル30に含浸材40を含浸させる時(含浸時、含浸工程の時)に外側巻線90が配置されていた位置に配置される。
[構成4−2]外側巻線90は、含浸時(含浸工程の時)に外周部31に直接接触するように巻かれた状態である。
[構成4−3]図6に示すように、外側巻線90は、含浸時(図5参照)よりも後に外周部31から取り外されたものである。
上記[構成4−1]のように、図2に示す表面材50は、図5に示すように、含浸時に外側巻線90が配置されていた位置に配置される。外側巻線90は、上記[構成4−2]のように外周部31に巻かれ、図7に示すように、上記[構成4−3]のように外周部31から取り外される。よって、表面材50を、外周部31に確実に密接するように配置させることができる。よって、上記「(効果3)」を確実に得ることができる。
(効果5)(発明3)
[構成5]図1に示すように、超電導マグネット装置1は、超電導マグネット20と、超電導マグネット20を収容する真空容器11と、冷却部材60に接続される冷却装置15と、を備える。
上記[構成5]により、超電導マグネット装置1は、上記「(効果3)」または「(効果4)」と同様の効果を奏する。
1 超電導マグネット装置
11 真空容器
15 冷却装置
20 超電導マグネット
30 超電導コイル
31 外周部
40 含浸材
50 表面材
60 冷却部材
90 外側巻線

Claims (5)

  1. 超電導コイルと、
    前記超電導コイルに含浸させた含浸材と、
    前記超電導コイルの外周部に密接し、前記含浸材よりも熱伝導率が高い表面材と、
    前記表面材のコイル径方向外側部分に取り付けられる冷却部材と、
    を備える、超電導マグネット。
  2. 請求項1に記載の超電導マグネットであって、
    前記表面材は、前記超電導コイルに前記含浸材を含浸させる含浸時に外側巻線が配置されていた位置に配置され、
    前記外側巻線は、前記含浸時に前記外周部に直接接触するように巻かれた状態であり、前記含浸時よりも後に前記外周部から取り外されたものである、
    超電導マグネット。
  3. 請求項1または2に記載の前記超電導マグネットと、
    前記超電導マグネットを収容する真空容器と、
    前記冷却部材に接続される冷却装置と、
    を備える、超電導マグネット装置。
  4. 超電導コイルの外周部に直接接触するように前記外周部に外側巻線が巻かれる外側巻線取付工程と、
    前記外側巻線取付工程を経た前記外側巻線および前記超電導コイルに含浸材を含浸させる含浸工程と、
    前記含浸工程の後に、前記外周部から前記外側巻線が取り外される外側巻線取外し工程と、
    前記含浸材よりも熱伝導率が高い表面材を、前記外側巻線取外し工程を経た前記外周部に密接させる表面材密接工程と、
    前記表面材密接工程を経た前記表面材のコイル径方向外側部分に冷却部材が取り付けられる冷却部材取付工程と、
    を備える、超電導マグネットの製造方法。
  5. 請求項4に記載の製造方法により製造された前記超電導マグネットが真空容器に収容される真空容器収容工程と、
    前記冷却部材が冷却装置に接続される冷却装置接続工程と、
    を備える、超電導マグネット装置の製造方法。
JP2014154065A 2014-07-29 2014-07-29 超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法 Expired - Fee Related JP6339437B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014154065A JP6339437B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014154065A JP6339437B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032039A true JP2016032039A (ja) 2016-03-07
JP6339437B2 JP6339437B2 (ja) 2018-06-06

Family

ID=55442250

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014154065A Expired - Fee Related JP6339437B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6339437B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2596826A (en) * 2020-07-07 2022-01-12 Siemens Healthcare Ltd Flexible thermal bus for superconducting coil

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61271804A (ja) * 1985-05-27 1986-12-02 Toshiba Corp 超電導電磁石
JPH06132568A (ja) * 1992-10-20 1994-05-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd 伝導冷却型超電導磁石装置
JPH0786643A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Sumitomo Heavy Ind Ltd 伝導冷却型超電導電磁石装置
JP2001044020A (ja) * 1999-08-02 2001-02-16 Sumitomo Heavy Ind Ltd 伝導冷却型超電導マグネット装置およびその組立て方法
JP2006332691A (ja) * 2006-07-18 2006-12-07 Toshiba Corp 超電導マグネット
JP2011171624A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Japan Superconductor Technology Inc 超電導コイル及びその製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61271804A (ja) * 1985-05-27 1986-12-02 Toshiba Corp 超電導電磁石
JPH06132568A (ja) * 1992-10-20 1994-05-13 Sumitomo Heavy Ind Ltd 伝導冷却型超電導磁石装置
JPH0786643A (ja) * 1993-09-10 1995-03-31 Sumitomo Heavy Ind Ltd 伝導冷却型超電導電磁石装置
JP2001044020A (ja) * 1999-08-02 2001-02-16 Sumitomo Heavy Ind Ltd 伝導冷却型超電導マグネット装置およびその組立て方法
JP2006332691A (ja) * 2006-07-18 2006-12-07 Toshiba Corp 超電導マグネット
JP2011171624A (ja) * 2010-02-22 2011-09-01 Japan Superconductor Technology Inc 超電導コイル及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2596826A (en) * 2020-07-07 2022-01-12 Siemens Healthcare Ltd Flexible thermal bus for superconducting coil
GB2596826B (en) * 2020-07-07 2022-08-24 Siemens Healthcare Ltd Flexible thermal bus for superconducting coil

Also Published As

Publication number Publication date
JP6339437B2 (ja) 2018-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5900662B2 (ja) 電動機のボビン構造及びその製造方法
US7522027B2 (en) Magnet assembly and a method for constructing a magnet assembly
JP5083258B2 (ja) リアクトル
JP2016513946A (ja) 磁石保持装置及び方法
JP2010232421A (ja) リアクトル
JP6478065B2 (ja) リアクトル、およびリアクトルの製造方法
US20150229175A1 (en) Stator, method for manufacturing stator, and motor
US20210336498A1 (en) Rotor and machine with a superconducting permanent magnet in a rotor carrier
US20150091404A1 (en) Rotor for rotating electric machine, rotating electric machine, and magnetizing apparatus for rotating electric machine
JP6339437B2 (ja) 超電導マグネット、超電導マグネット装置、超電導マグネットの製造方法、および、超電導マグネット装置の製造方法
JP2013021324A (ja) 超電導磁石装置および磁気共鳴画像システム
JP5100896B2 (ja) 超伝導ジョイント
WO2020073549A1 (zh) 电机转子、电机和空调器
JP2016049159A (ja) 超電導磁石および磁気共鳴イメージング装置
JP5314569B2 (ja) 磁性素子
JP2018011078A (ja) 高温超電導コイル及びその高温超電導コイルの製作方法
JP2019004533A (ja) 永久磁石固定体の製造方法
JP6355914B2 (ja) 超電導コイル及びその超電導コイルの製作方法
CN107564658B (zh) 热屏蔽层及其制造方法、低温保持器及模具组
JP6635697B2 (ja) 真空含浸中に固定子永久磁石の減磁を防止するためのシステムおよび方法
JP2014039345A (ja) 回転電機のステータの製造方法
CN107546904B (zh) 一种磁性轴承、压缩机以及加工方法
JP5375074B2 (ja) 回転電機および回転電機の製造方法
JP4725325B2 (ja) 巻線の固着度検査方法および固着度検査装置ならびに回転電機の製造方法および製造装置
CN209072174U (zh) 电机定子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171102

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180510

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6339437

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees