JP2011168173A - 有軌道台車システム - Google Patents

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Abstract

【課題】軌道のレイアウトの自由度が高い有軌道台車システムを提供すること。
【解決手段】搬送車140と、搬送車140の進行方向をガイドする3本のガイドレールとを備える有軌道台車システム100であって、3本のガイドレールは、並列して配置された、右ガイドレール120a、中ガイドレール120および左ガイドレール120bであり、搬送車140は、右ガイドレール120aの右側、右ガイドレール120aと中ガイドレール120との間、中ガイドレール120と左ガイドレール120bとの間、および左ガイドレール120bの左側のそれぞれに対応して配置された4つのガイドローラ161〜164と、4つのガイドローラ161〜164それぞれを3本のガイドレールの方向に対して独立して出退させる揺動アーム171〜174とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、この発明は有軌道台車を備える有軌道台車システムに関し、特に有軌道台車の進行方向の分岐のための構造に関する。
従来、クリーンルーム、工場、病院、図書館、または、野外などで、有軌道台車により物品を搬送するシステムである有軌道台車システムが存在する。
有軌道台車システムに採用される有軌道台車としては、工場などの天井に備えられた走行レールに沿って走行することで荷物を搬送する天井走行車、および、工場などの床面上に設けられた走行レールに沿って走行することで荷物を搬送する無人搬送車などが存在する。
このような有軌道台車システムでは、例えば有軌道台車システムが設けられる工場などにおける設備の配置レイアウトに応じて、有軌道台車の進行方向をメインの軌道から様々に分岐させる必要がある。
そこで、有軌道台車の分岐のための構造(分岐構造)についての技術も開示されている(例えば、特許文献1参照)。
図15は、従来の有軌道台車システムにおける分岐構造の一例を示す図である。
図15に示す有軌道台車システムは、天井走行車2と走行レール50とを備え、天井走行車2は、前側のボギー台車20aと、後ろ側のボギー台車20bとを有する。ボギー台車20aおよび20bは、それぞれ連結軸22により水平方向に回動自在に天井走行車2の本体と連結されている。
また、走行レール50の上方には、直進用の2本のガイドレール56と、天井走行車2を右方向に分岐させるための2本のガイドレール57とが設けられている。なお、ガイドレール57は、ガイドレール56よりも高さ方向の幅が短い。
ボギー台車20aおよび20bはそれぞれ、ガイドレール56およびガイドレール57の方向に対して出退可能な分岐用ローラ34および36と、ガイドレール56およびガイドレール57のいずれにも接触可能な高さ位置に維持されたガイドローラ30および32とを有する。
このような構成の天井走行車2では、分岐用ローラ34および36を出退させることで、これらガイドローラと、ガイドレール56およびガイドレール57との接触および非接触の切り替えが可能である。
図15では、前側のボギー台車20aは分岐部(図15において、進行方向が右に分岐される部分)を走行し、後ろ側のボギー台車20bは分岐部の手前を走行している。このとき、ボギー台車20aの分岐用ローラ36はガイドレール57に接触せず、分岐用ローラ34がガイドレール56に接触している。つまり、直進が選択されている。
なお、ガイドローラ32はガイドレール56にガイドされておらずフリーの状態である。しかし、分岐用ローラ34とガイドローラ30とよりガイドレール56が挟持されているため、ボギー台車20aの安定性が維持されている。
また、天井走行車2は以下の動作により右に分岐する。すなわち、ボギー台車20aが分岐部に進入する前に、分岐用ローラ34が左側のガイドレール56に接触しない高さ位置まで後退され、分岐用ローラ36がガイドレール57に接触する高さ位置まで進出される。この状態でボギー台車20aが分岐部に進入すると、分岐用ローラ36とガイドローラ32との間に、図15において下側のガイドレール57が進入する。これにより、ボギー台車20aの進行方向は、右方向にガイドされ、その後、分岐用ローラ34およびガイドローラ30との間に、図15において上側のガイドレール57が進入する。
また、ボギー台車20bもボギー台車20aと同様に動作することで、天井走行車2は全体として右方向に進行する。
特開2005−186843号公報
しかしながら、上記従来の有軌道台車システムでは、ガイドレールのレイアウト上の制約が多いため、有軌道台車の走行軌道のレイアウトの自由度が十分ではない。
例えば、図15において、2本の直進用のガイドレール56を挟んで右分岐用のガイドレール57の反対側に、左分岐用のガイドレールを配置した場合を想定する。
この場合、天井走行車2が右方向および左方向に分岐する際の妨げになるため、分岐部には、直進用のガイドレール56を配置できない。つまり、天井走行車2が分岐部を直進する場合、ガイドレールによるガイドなしに直進することになる。従って、2本の直進用のガイドレール56を挟んで右分岐用のガイドレール57の反対側に、左分岐用のガイドレールを配置することは現実的には不可能である。
もちろん、当該箇所に可動式の直進用のガイドレール56を設けることも考えられる。しかし、この場合、当該ガイドレール56の移動の制御が必要であり、複数の天井走行車2が高速で分岐部を直進または分岐する場合などを考慮すると、十分な安全性の確保が困難である。
このように、上記従来の有軌道台車システムでは、分岐部における3方向への分岐が実質的に不可能である。
また、例えば、右方向への分岐部の直後に左方向への分岐部を設けると、分岐用ローラ34および36の出退の制御が煩雑になる、または、天井走行車2を停止もしくは低速する必要があるなど、安全性または動作効率の問題が生じる。そのため、右方向への分岐部と左方向への分岐部との間にある程度の距離の直進走行部分を設ける必要があり、これも軌道のレイアウト上の制約となる。
本発明は、上記従来の課題を考慮し、軌道のレイアウトの自由度が高い有軌道台車システムを提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するため、本発明有軌道台車システムは、有軌道台車と、前記有軌道台車の進行方向をガイドする3本のガイドレールとを備える有軌道台車システムであって、前記3本のガイドレールは、並列して配置された、右ガイドレール、中ガイドレールおよび左ガイドレールであり、前記有軌道台車は、前記右ガイドレールの右側、前記右ガイドレールと前記中ガイドレールとの間、前記中ガイドレールと前記左ガイドレールとの間、および前記左ガイドレールの左側のそれぞれに対応して配置された4つのガイドローラと、前記4つのガイドローラそれぞれを、前記有軌道台車から前記3本のガイドレールに向かう方向に対して独立して出退させることのできる出退機構とを有する。
この構成によれば、有軌道台車の4つのガイドローラが、有軌道台車から3本のガイドレールに向かう方向(以下、「3本のガイドレールの方向」という。)に対して独立して出退可能である。これにより、軌道方向の同一位置からの有軌道台車の3方向への分岐が可能である。
具体的には、4つのガイドローラのうちの内側の2つのガイドローラのみを進出させることで、有軌道台車を中ガイドレールに沿って直進させることができる。また、4つのガイドローラのうちの最も右側のガイドローラとその横のガイドローラのみを進出させることで、有軌道台車を右ガイドレールに沿って右方向に分岐させることができる。
さらに、4つのガイドローラのうちの最も左側のガイドローラとその横のガイドローラのみを進出させることで、有軌道台車を左ガイドレールに沿って左方向に分岐させることができる。
また、このように有軌道台車を右方向または左方向に分岐させる際に、当該分岐に必要な2つのガイドローラ以外のガイドローラを後退させること、または、後退した位置に維持することができる。そのため、分岐方向のガイドレール以外のガイドレールが、当該分岐の妨げになることはない。
そのため、右ガイドレールが右方向に湾曲する位置(右方向の分岐位置)および左ガイドレールが左方向に湾曲する位置(左方向の分岐位置)が、軌道方向において同じ位置に存在する場合であっても、右ガイドレールと左ガイドレールとの間の中ガイドレールは分断する必要がない。そのため、有軌道台車は、当該位置を高速かつ安全に直進することができる。
つまり、本発明によれば、有軌道台車の進行方向における同一位置からの3方向への分岐も含め、任意の位置での有軌道台車の右分岐および左分岐が可能である。
また、前記3本のガイドレールには、前記右ガイドレールおよび前記左ガイドレールの少なくとも一方が前記中ガイドレールから遠ざかる方向に湾曲することで、前記有軌道台車の進行方向を右方向または左方向に変更させる部分である分岐部が形成されており、有軌道台車システムはさらに、前記3本のガイドレールの上方に配置された板状のステージであって、前記4つのガイドローラそれぞれと前記出退機構とを連結する軸が通過するためのスリットを有するステージを前記分岐部に備えるとしてもよい。
この構成によれば、有軌道台車が分岐部を直進、右分岐または左分岐する際に、3本のガイドレールのいずれかにガイドされながら、分岐部に設けられたステージ上をスムーズに通過することができる。
また、前記4つのガイドローラのうち、前記中ガイドレールと前記右ガイドレールとの間に対応して配置された中右ガイドローラと、前記中ガイドレールと前記左ガイドレールとの間に対応して配置された中左ガイドローラとは、左右方向に移動可能に前記出退機構に保持されているとしてもよい。
これにより、例えば、中右ガイドローラおよび中左ガイドローラのそれぞれは、有軌道台車が中ガイドレールに沿って走行する場合には、内側(中ガイドレール側)に移動させることができる、また、有軌道台車が右ガイドレールに沿って走行する場合には、中右ガイドローラを外側(右ガイドレール側)に移動させることができる。さらに、有軌道台車が左ガイドレールに沿って走行する場合には、中左ガイドローラを外側(左ガイドレール側)に移動させることができる。
つまり、有軌道台車の進むべき方向に応じて、中右ガイドローラおよび中左ガイドローラのそれぞれを、左または右に移動させることで、これらガイドローラを、ガイドされるべきガイドレール側に寄せることができる。その結果、有軌道台車のより円滑な走行が可能となる。
また、前記出退機構は、前記中右ガイドローラおよび前記中左ガイドローラのそれぞれを出退させることで、前記中右ガイドローラおよび前記中左ガイドローラのそれぞれを前記左右方向に移動させるリンク機構を有するとしてもよい。
これにより、中右ガイドローラおよび中左ガイドローラの左右方向への移動が、容易かつ効率よく実現される。
本発明の有軌道台車システムによれば、軌道方向の同一位置からの3方向への分岐も含め、任意の位置での有軌道台車の右分岐および左分岐が可能である。つまり、本発明は、軌道のレイアウトの自由度が高い有軌道台車システムを提供することができる。
本発明の実施の形態の有軌道台車システム100の構成の概要を示す図である。 実施の形態における台車の4つのガイドローラ周辺の構造を示す図である。 (A)は、実施の形態の搬送車が中ガイドレールにガイドされながら走行する場合の4つのガイドローラの位置を示す図であり、(B)は、実施の形態の搬送車が右ガイドレールにガイドされながら走行する場合の4つのガイドローラの位置を示す図であり、(C)は、実施の形態の搬送車が左ガイドレールにガイドされながら走行する場合の4つのガイドローラの位置を示す図である。 形態における、4つのガイドローラの位置と3本のガイドレールとの関係を説明するための模式図である。 実施の形態におけるステージの一部の断面を示す図である。 実施の形態における搬送車が分岐部を直進する様子を示す概要図である。 実施の形態における搬送車が分岐部で右分岐する様子を示す概要図である。 実施の形態における搬送車が分岐部で左分岐する様子を示す概要図である。 (A)は、実施の形態における搬送車が右分岐部で右分岐する様子を示す概要図であり、(B)は、実施の形態における搬送車が左分岐部で左分岐する様子を示す概要図である。 実施の形態の有軌道台車システムにおける、軌道のレイアウトのバリエーションの一例を示す図である。 実施の形態における中右ガイドローラおよび中左ガイドローラが左右方向の位置を変更する様子を示す図である。 実施の形態における中右ガイドローラおよび中左ガイドローラの左右方向の移動を実現するリンク機構の基本構成を示す図である。 図12に示すリンク機構を備える搬送車が直進から右分岐へ移行する際の各ガイドローラの移動シーケンスを示す図である。 実施の形態の有軌道台車システムが、並列して配置された4本のガイドレールを備える場合の各ガイドレールの配置の一例を示す図である。 従来の有軌道台車システムにおける分岐構造の一例を示す図である。
本発明の実施の形態における有軌道台車システム100について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態の有軌道台車システム100の構成の概要を示す図である。
図1に示すように、実施の形態の有軌道台車システム100は、搬送車140と、搬送車140の進行方向をガイドする3本のガイドレールとを備える。なお、搬送車140は、本発明の有軌道台車システムにおける有軌道台車の一例である。
また、図1において搬送車140の進行方向は下方向(Y軸方向)であり、進行方向に向かって右側から右ガイドレール120a、中ガイドレール120、左ガイドレール120bが配置されている。
搬送車140は、前側の台車150aと後ろ側の台車150bとを備える。台車150aおよび台車150bは、いずれもボギー台車であり、台車150aおよび台車150bの上方に存在し荷物が載置される本体部145と、連結軸151により水平方向に回動自在に連結されている。
なお、台車150aと台車150bとは主要な構造が同一であるため、主として台車150aの構造を中心に説明し、台車150bについての詳細な説明は省略する。
台車150aは、左右にそれぞれタイヤ152を備え、2つのタイヤ152は、例えばモータである所定の駆動源(図示せず)によって回転駆動され、走行レール110、110aおよび110bのいずれかを走行する。
また、図1に示すように、右ガイドレール120aは、軌道方向(図1におけるY軸に平行な方向)の所定の位置において右方向に湾曲し、左ガイドレール120bも当該位置において左方向に湾曲している。つまり、中ガイドレール120も含め、これら3本のガイドレールにより、一つの分岐部における3方向への分岐が実現されている。
また、搬送車140は、右ガイドレール120aにガイドされながら右分岐する場合、走行レール110上から走行レール110a上に移行し、左ガイドレール120bにガイドされながら左分岐する場合、走行レール110上から走行レール110b上に移行する。中ガイドレール120にガイドされながら直進する場合は、走行レール110上の走行を維持する。
このような、搬送車140の右分岐、左分岐および直進の選択は、台車150aにおける、後述する4つのガイドローラそれぞれの独立した出退により実現される。
また、分岐部には、これら3本のガイドレールの上方に板状のステージ130が設けられている。ステージ130には、ガイドローラと揺動アームとを連結する軸が通過可能な幅のスリット131が設けられている。
なお、右ガイドレール120a、中ガイドレール120、左ガイドレール120b、並びに、走行レール110、110aおよび110bの上面と、ステージ130の上面とは段差が生じないように、同一高さに設置されている。
このように、分岐部にステージ130を設けることで、3本のガイドレールおよび走行レール110等により形成される凹凸量が減少する。これにより、搬送車140は、分岐部をスムーズに通過することができる。
図2は、実施の形態における台車150aの4つのガイドローラ周辺の構造を示す図である。
図2に示すように、台車150aは、基体155と、4つのガイドローラとを備える。4つのガイドローラとは、具体的には、右ガイドローラ161、中右ガイドローラ162、中左ガイドローラ163、および左ガイドローラ164である。
また、これら4つのガイドローラは、3本のガイドレールの方向に対して独立して出退可能なように、台車150aに取り付けられている。
具体的には、右ガイドローラ161は、揺動アーム171に保持され、中右ガイドローラ162は、揺動アーム172に保持されている。また、中左ガイドローラ163は、揺動アーム173に保持され、左ガイドローラ164は、揺動アーム174に保持されている。
これら揺動アーム171〜174のそれぞれは、揺動することで、右ガイドローラ161、中右ガイドローラ162、中左ガイドローラ163、および左ガイドローラ164のそれぞれを独立して基体155から3本のガイドレールの方向に対して独立して出退させることができる。
揺動アーム171〜174は、本発明の有軌道台車システムにおける出退機構の一例である。なお、4つのガイドローラを3本のガイドレールの方向に対して独立して出退させることができれば、出退機構の構造および種類は特定のものに限定されない。出退機構は、例えば、油圧もしくは空圧で駆動するピストン、または、ボールネジなどにより実現されてもよい。
図3は、実施の形態におけるに4つのガイドローラの出退の様子を示す図である。
図3(A)は、搬送車140が中ガイドレール120にガイドされながら走行する場合の4つのガイドローラの位置を示している。
図3(A)に示すように、右ガイドローラ161は、揺動アーム171と軸165により連結され、中右ガイドローラ162は、揺動アーム172と軸166により連結されている。また、中左ガイドローラ163は、揺動アーム173と軸167により連結され、左ガイドローラ164は、揺動アーム174と軸168により連結されている。
また、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のみが進出した状態であり、右ガイドローラ161および左ガイドローラ164は後退した状態である。
なお、以下、図3(A)における中右ガイドローラ162のように進出した状態のガイドローラの位置を「有効位置」といい、右ガイドローラ161のように後退した状態のガイドローラの位置を「無効位置」という。
つまり、ガイドローラが、3本のガイドレールのうちのいずれかにガイドされる出退方向の位置を有効位置といい、ガイドローラが、3本のガイドレールのいずれにも接触しない出退方向の位置を無効位置という。
このように中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のみが有効位置に存在することにより、台車150aは中ガイドレール120にガイドされる。
また、図3(B)は、搬送車140が右ガイドレール120aにガイドされながら走行する場合の、4つのガイドローラの位置を示している。
図3(B)に示すように、右ガイドローラ161および中右ガイドローラ162のみが有効位置に存在することにより、台車150aは右ガイドレール120aにガイドされる。
また、図3(C)は、搬送車140が左ガイドレール120bにガイドされながら走行する場合の、4つのガイドローラの位置を示している。
図3(C)に示すように、中左ガイドローラ163および左ガイドローラ164のみが有効位置に存在することにより、台車150aは左ガイドレール120bにガイドされる。
以上、図3(A)〜図3(B)を用いて説明した4つのガイドローラの位置と、3本のガイドレールとの関係を、図4を用いて説明する。
図4は、形態における、4つのガイドローラの位置と3本のガイドレールとの関係を説明するための模式図である。
なお、台車150aおよび台車150bのそれぞれが有する4つのガイドローラそれぞれの出退は、例えば、搬送車140と無線通信を行う制御装置(例えば、図示しないコンピュータ)からの制御信号により制御される。
図4の上段の図に示すように、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163が有効位置に位置し、右ガイドローラ161および左ガイドローラ164が無効位置に位置していれば、台車150aは、中ガイドレール120のみに進行方向が規制されることになる。
つまり、右ガイドレール120aおよび左ガイドレール120bが、この断面より前方(図4において紙面の手前方向、図4の説明において以下同じ)で右方向または左方向に湾曲している場合であっても、右ガイドレール120aおよび左ガイドレール120bは、走行中の搬送車140のいずれのガイドローラとも干渉しないため、台車150aの直進走行の妨げにならない。
また、図4の中段の図に示すように、右ガイドローラ161および中右ガイドローラ162が有効位置に位置し、中左ガイドローラ163および左ガイドローラ164が無効位置に位置していれば、台車150aは、右ガイドレール120aのみに進行方向が規制されることになる。
つまり、右ガイドレール120aが、この断面より前方で右方向に湾曲している場合であっても、中ガイドレール120および左ガイドレール120bは、走行中の搬送車140のいずれのガイドローラとも干渉しないため、台車150aの右分岐の妨げにならない。
また、図4の下段の図に示すように、中左ガイドローラ163および左ガイドローラ164が有効位置に位置し、右ガイドローラ161および中右ガイドローラ162が無効位置に位置していれば、台車150aは、左ガイドレール120bのみに進行方向が規制されることになる。
つまり、左ガイドレール120bが、この断面より前方で左方向に湾曲している場合であっても、中ガイドレール120および右ガイドレール120aは、走行中の搬送車140のいずれのガイドローラとも干渉しないため、台車150aの左分岐の妨げにならない。
なお、図1に示すように、分岐部には3本のガイドレールの上方にステージ130が設けられている。また、ステージ130にはスリット131が設けられているため、搬送車140が有する各ガイドローラの軸(165〜168)は、スリット131を通過することができる。
図5は、実施の形態におけるステージ130の一部の断面を示す図である。なお、図5に示すステージ130の断面は、図1に示すA−A断面の一部に相当する。
図5に示すように、ステージ130は、スリット131を有する。スリット131の幅は、右ガイドローラ161、中右ガイドローラ162、中左ガイドローラ163、および左ガイドローラ164それぞれの軸165〜168が通過可能な程度の幅である。
これにより、搬送車140のステージ130上のスムーズな通過を可能としている。
なお、このスリット131の幅は、軸165〜168の通過が可能な程度の幅であるため、右ガイドローラ161等のガイドローラは上下方向に通過できない。
そのため、台車150aがステージ130上に進入する前に、図3および図4を用いて説明した、各ガイドローラの出退動作は完了される。
以上説明したように、本実施の形態における台車150aが備える4つのガイドローラ(161〜164)は、3本のガイドレールの方向に対して独立して出退可能である。また、後ろ側の台車150bも台車150aと同じく4つのガイドローラ(161〜164)を有しており、これらは3本のガイドレールの方向に対して独立して出退可能である。これにより、搬送車140は、一つの分岐部における3方向への分岐を自在に行うことができる。
なお、出退機構(本実施の形態では、揺動アーム171〜174)は、少なくとも、図4に示すように、3つのパターンの、4つのガイドローラ(161〜164)の出退状態を可能とする機構を有していればよい。つまり、当該機能により、本発明の有軌道台車システムにおける出退機構が有する、4つのガイドローラを独立して出退させる機能が満たされる。
図6は、実施の形態における搬送車140が分岐部を直進する様子を示す概要図である。
なお、各ガイドローラと各ガイドレールとの関係が分かりやすいように、ステージ130等の図示は省略している。
また図6および後述する図7〜図10において、有効位置にあるガイドローラには斜線が付されている。
図6に示すように、台車150aおよび台車150bともに、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163が有効位置にあり、右ガイドローラ161および左ガイドローラ164は無効位置にある。
これにより、搬送車140の進行方向は中ガイドレール120にガイドされ、搬送車140は分岐部を直進し、分岐部の先の走行レール110に移行する。また、このとき右ガイドローラ161および左ガイドローラ164は、無効位置にあるため、3本のガイドレールのいずれにも干渉することがない。
図7は、実施の形態における搬送車140が分岐部で右分岐する様子を示す概要図である。
図7に示すように、台車150aおよび台車150bともに、右ガイドローラ161および中右ガイドローラ162が有効位置にあり、中左ガイドローラ163および左ガイドローラ164は無効位置にある。
これにより、まず台車150aの進行方向が右ガイドレール120aにガイドされることにより分岐部で進路が右方向に変更される。さらに、台車150bが分岐部に進入すると、台車150aと同じく、進行方向が右ガイドレール120aにガイドされることにより分岐部で進路が右方向に変更される。このようにして、搬送車140は、右に向かう走行レール110a上に移行する。
また、このとき、中左ガイドローラ163および左ガイドローラ164は、無効位置にあるため、3本のガイドレールのいずれにも干渉することがない。
図8は、実施の形態における搬送車140が分岐部で左分岐する様子を示す概要図である。
図8に示すように、台車150aおよび台車150bともに、中左ガイドローラ163および左ガイドローラ164が有効位置にあり、右ガイドローラ161および中右ガイドローラ162は無効位置にある。
これにより、まず台車150aの進行方向が左ガイドレール120bにガイドされることにより分岐部で進路が左方向に変更される。さらに、台車150bが分岐部に進入すると、台車150aと同じく、進行方向が左ガイドレール120bにガイドされることにより分岐部で進路が左方向に変更される。このようにして、搬送車140は、左に向かう走行レール110b上に移行する。
また、このとき、右ガイドローラ161および中右ガイドローラ162は、無効位置にあるため、3本のガイドレールのいずれにも干渉することがない。
以上、図6〜図8等を用いて説明したように、本実施の形態の有軌道台車システム100では、搬送車140を、一つの分岐部において3方向のいずれにも自在に分岐させることができる。
また、右方向への分岐部(以下、「右分岐部」という。)と、左方向への分岐部(以下、「左分岐部」という。)とを設けた場合であっても、搬送車140は、直進、右分岐および左分岐のいずれも選択することができる。
図9は、実施の形態の有軌道台車システム100において、右分岐部と左分岐部とを別途設けた場合の搬送車140の動作の一例を示す図である。
図9(A)および図9(B)に示すように、搬送車140の進行方向において、右分岐部の後に左分岐部を設けた場合を想定する。
この想定下において、搬送車140は、右分岐する場合、右分岐部に進入するまでに右ガイドローラ161を有効位置まで進出させる。このとき中右ガイドローラ162は、直進のために既に有効位置にある。また、直進のために有効位置にあった中左ガイドローラ163を無効位置まで後退させる。
これにより、図9(A)に示すように、搬送車140は、右ガイドレール120aに沿って、右方向に進行する。
また、搬送車140は、右分岐せずに左分岐する場合、左分岐部に進入する前に、左ガイドローラ164を有効位置まで進出させる。このとき中左ガイドローラ163は、直進のために既に有効位置にある。また、直進のために有効位置にあった中右ガイドローラ162を無効位置まで後退させる。
これにより、図9(B)に示すように、搬送車140は、左ガイドレール120bに沿って、左方向に進行する。
このように、本実施の形態の有軌道台車システム100では、任意の位置での搬送車140の右分岐および左分岐が可能である。
また、従来の有軌道台車システムでは、上述のように、有軌道台車の安全かつ効率のよい運転のために、右分岐部と左分岐部との間を所定の距離だけ離す必要があった。しかし、本実施の形態の有軌道台車システム100では、右分岐部と左分岐部との位置、より詳細には、右ガイドレール120aが右に湾曲し始める位置と、左ガイドレール120bが左に湾曲し始める位置とが、搬送車140の進行方向において同一または近接していても安全面および効率面において何ら問題を生じることがない。
なお、右ガイドレール120aおよび左ガイドレール120bはそれぞれ、図9(A)および図9(B)に示すように、搬送車140の進行方向の途中から設けられていてもよい。
つまり、右ガイドレール120aおよび左ガイドレール120bは、搬送車140の進行方向を変更させたい位置に右または左に湾曲した部分を備えていればよい。また、右ガイドレール120aおよび左ガイドレール120bを搬送車140の進行方向の途中から設ける場合は、例えば、右ガイドレール120aおよび左ガイドレール120bの先端部にテーパ部分を設けることで、ガイドローラとの接触による不要な衝撃が生じないようにすることができる。
以上説明したように、本実施の形態の有軌道台車システム100では、搬送車140が備える台車150aおよび台車150bはそれぞれ4つのガイドローラ(161〜164)を有する。また、搬送車140は、これら4つのガイドローラを、3本のガイドレール(120、120a、120b)の方向に独立して出退させる出退機構(本実施の形態では揺動アーム171〜174)を備えている。
これにより、搬送車140を一つの分岐部において3方向に分岐させることも含め、任意の位置での搬送車140の右分岐および左分岐が可能である。
つまり、本実施の形態の有軌道台車システム100によれば、軌道のレイアウト(つまり、搬送車140の走行経路のレイアウト)の自由度が非常に高い。そのため、有軌道台車システム100を設置すべき工場または倉庫などの設備のレイアウトに応じた最適な軌道のレイアウト設計が可能である。
図10は、実施の形態の有軌道台車システム100における、軌道のレイアウトのバリエーションの一例を示す図である。
図10では、中ガイドレール120および中ガイドレール121が平行に設置されている。また、中ガイドレール120と中ガイドレール121とは、左ガイドレール120bと、進入ガイドレール121aとにより接続されている。
この場合、中ガイドレール120に沿って走行中の搬送車140は、左ガイドローラ164を有効位置まで進出させ、左ガイドローラ164と中左ガイドローラ163との間に左ガイドレール120bが進入した後に、中右ガイドローラ162を無効位置まで後退させる。これにより、搬送車140は、左ガイドレール120bにガイドされる状態となり、中ガイドレール121の方向へ進行する。
その後、右ガイドローラ161および中右ガイドローラ162を有効位置まで進出させ、右ガイドローラ161と中右ガイドローラ162との間に進入ガイドレール121aが進入した後に、中左ガイドローラ163と左ガイドローラ164とを無効位置まで後退させる。
これにより、搬送車140は、進入ガイドレール121aに沿って、中ガイドレール121に向かって進行する。
その後、搬送車140の進行方向が、中ガイドレール121とほぼ平行になった状態で、中右ガイドローラ162と中左ガイドローラ163とが降下され有効位置に位置される。
これにより、中右ガイドローラ162と中左ガイドローラ163とが中ガイドレール121にガイドされる状態となり、その後、右ガイドローラ161を無効位置まで後退させる。つまり、搬送車140は、中ガイドレール121に沿って進行する状態となる。
中ガイドレール121に沿った経路上には、図10に示すように、右ガイドレール122aおよび左ガイドレール122bが配置された3方向への分岐部が設けられており、搬送車140は、直進、右分岐、および左分岐のいずれかの動作を行う。
なお、図10では、台車150aの動作を中心に説明したが、台車150bも同様に動作し、これにより搬送車140は、図10に示すように移動する。
また、図10に示す軌道のレイアウトは、一例であり、他にも様々なバリエーションは存在する。
例えば、図10に示すレイアウトにおいて、左ガイドレール120bと進入ガイドレール121aとの間に、直線走行を行うための接続ガイドレールを設けてもよい。
この場合、搬送車140は、左ガイドレール120bにガイドされる状態から、接続ガイドレールにガイドされる状態に移行する。さらに、その後、進入ガイドレール121aにガイドされる状態に移行する。
また、4つのガイドローラ(161〜164)のぞれぞれは、上下方向だけではなく、左右方向にも移動可能であってもよい。
図11は、実施の形態における中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163が左右方向の位置を変更する様子を示す図である。
図11に示すように、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163が、中ガイドレール120にガイドされる場合は、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163を、中ガイドレール120に接触または近接する状態にする。
また、中右ガイドローラ162が、右ガイドレール120aにガイドされる場合は、中右ガイドローラ162を右ガイドレール120aに接触または近接する状態にする。中左ガイドローラ163が、左ガイドレール120bにガイドされる場合は、中左ガイドローラ163を左ガイドレール120bに接触または近接する状態にする。
つまり、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のそれぞれは、2段階の有効位置への配置が可能である。
このように、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のそれぞれを左または右に移動させることで、例えばこれらガイドローラとガイドレールとの不要な接触が防止される。
具体的には、例えば搬送車140が右ガイドレール120aにガイドされる場合、中右ガイドローラ162が右ガイドレール120a側に移動することで、中右ガイドローラ162と中ガイドレール120との接触が防止される。さらに、右ガイドレール120aと搬送車140との間のガタツキが抑制される。
つまり、搬送車140の進むべき方向に応じて、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のそれぞれを左または右に移動させることで、有軌道台車のより円滑な走行が可能となる。
なお、図11では、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のそれぞれは、左右方向の移動に伴って上下方向の移動も行っているが、上下方向の移動は必須ではない。
また、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163の左右方向の移動は、どのような手段を用いて実現してもよい。例えば、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163それぞれの出退のための力を利用したリンク機構により、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163を左右方向に移動させてもよい。つまり、各ガイドローラを独立して出退させる出退機構が、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163の左右方向の移動のためのリンク機構を有してもよい。
図12は、実施の形態における中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163の左右方向の移動を実現するリンク機構170の基本構成を示す図である。
なお、図12では、中左ガイドローラ163の左右方向の移動を行うリンク機構170の基本構成が示されているが、中右ガイドローラ162についても同様のリンク機構170により左右方向の移動が可能である。
図12に示すように、中左ガイドローラ163の軸167に第一ピン175が設けられ、第一ピン175は、台車150aに固定された固定体180の第一規制スリット181に通されている。
また、軸167には、第一ピン175の上方に第二ピン176が設けられており、第二ピン176は、中左ガイドローラ163の出退のための駆動源(図示せず)に接続された昇降体185の第二規制スリット186に通されている。
この構成により、図12に示すように、中左ガイドローラ163が中ガイドレール120に接触する位置(第一有効位置)にある状態から、昇降体185が引き上げられる。これにより、第一ピン175と第一規制スリット181の内周縁とが摺動し、かつ、第二ピン176と第二規制スリット186の内周縁とが摺動する。その結果、中左ガイドローラ163は上昇しつつ左ガイドレール120bの方に移動する。
その後、中左ガイドローラ163が左ガイドレール120bと接触する位置(第二有効位置)で、昇降体185の引き上げ動作は一旦停止される。
これにより、中左ガイドローラ163が中ガイドレール120にガイドされる状態から、中左ガイドローラ163が左ガイドレール120bにガイドされる状態に移行する。
その後、昇降体185の引き上げ動作が再開すると、第一ピン175の移動が、第一規制スリット181の鉛直方向に伸びる部分に規制されることにより、中左ガイドローラ163は左ガイドレール120bの側方から上方に移動する。つまり、中左ガイドローラ163は無効位置まで後退される。
また、無効位置にある中左ガイドローラ163は昇降体185が押し下げられることで、第二有効位置に移動し、さらに第一有効位置に移動する。
なお、中左ガイドローラ163が、第一有効位置および第二有効位置のそれぞれに位置する場合に、中左ガイドローラ163の位置が安定するように、中左ガイドローラ163のぐらつきおよび傾きを制止する制止手段を備えてもよい。
このように、出退機構の一部としてリンク機構170を採用することで、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のそれぞれの出退のための力が利用された、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163のそれぞれの左右方向の移動が実現される。
図13は、図12に示すリンク機構170を備える搬送車140が直進から右分岐へ移行する際の各ガイドローラの移動シーケンスを示す図である。
図13に示すように、中右ガイドローラ162および中左ガイドローラ163は、第一有効位置にあり、搬送車140は、中ガイドレール120に沿って直進する。
その後、右ガイドローラ161が有効位置まで進出するとともに、中右ガイドローラ162が第二有効位置まで後退かつ横移動する。また、中左ガイドローラ163は第二有効位置を経て無効位置まで移動する。
これにより、図13の下段の図に示すように、右ガイドローラ161と中右ガイドローラ162とは右ガイドレール120aにガイドされ、搬送車140の進行方向は直進から右方向に切り替えられる。
以上、本発明の一態様に係る有軌道台車システム100について、実施の形態に基づいて説明した。しかしながら、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、あるいは、上記説明された複数の構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、有軌道台車システム100は、並列して配置された、右ガイドレール120a、中ガイドレール120、左ガイドレール120bの3本のガイドレールを備えるとした。
しかしながら、有軌道台車システム100は並列して配置された4本以上のガイドレールを備えてもよい。
図14は、実施の形態の有軌道台車システム100が、並列して配置された4本のガイドレールを備える場合の各ガイドレールの配置の一例を示す図である。
図14に示すように、例えば、中右ガイドローラ162と中左ガイドローラ163との間に対応する位置に、2本の平行な第一中ガイドレール125aと第二中ガイドレール125bと配置してもよい。
つまり、図14では、第一中ガイドレール125aと第二中ガイドレール125bとにより、図1等に示す中ガイドレール120が構成されている。
つまり、実施の形態における有軌道台車システム100は、任意の位置での搬送車140の右分岐および左分岐が可能である点に特徴を有している。そのため、従来では実質的に実施不可能であった同一位置からの3方向への分岐が可能である。
従って、このような有軌道台車システム100の特徴およびその効果が減殺されるのでなければ、4本以上のガイドレールにより、本実施の形態における3本のガイドレールが実現されてもよく、かつ、さらに他のガイドレールが加えられてもよい。
また、搬送車140の台車150aおよび台車150bのそれぞれは、ガイドローラを5つ以上そなえてもよい。
例えば、本実施の形態における4つのガイドローラ(161〜164)を一組のガイドローラ群とした場合、台車150aのサイズが比較的大きい場合などに、もう一組のガイドローラ群を、台車150aおよび台車150bのそれぞれが備えてもよい。
つまり、右ガイドレール120aの右側、右ガイドレール120aと中ガイドレール120との間、中ガイドレール120と左ガイドレール120bとの間、および左ガイドレール120bの左側のそれぞれに、2つずつの計8つのガイドローラを備えてもよい。
この場合、例えば、揺動アーム171が前後の2つの右ガイドローラ161を出退させるなど、1つの揺動アームが2つのガイドローラを出退させることで、これら複数のガイドローラを効率よく出退させることができる。
また、搬送車140は、台車を2つ(150a、150b)備えるとした。しかし、搬送車140が備える台車の数は、3つ以上でもよく、1つでもよい。
また、有軌道台車システム100は、有軌道台車として、ガイドレールによりガイドされる方式の天井走行車を採用してもよい。このような天井走行車は、本実施の形態における搬送車140とは、ガイドレールによって進行方向がガイドされる点で一致する。
そのため、本実施の形態のように3本のガイドレールと、独立して出退可能な4つのガイドローラを有する天井走行車とにより、本実施の形態と同じく、同一位置からの3方向への分岐を可能とすることができる。
また、右ガイドレール120aは、中ガイドレール120によるガイド方向に対して右側に配置され、左ガイドレール120bは、中ガイドレール120によるガイド方向に対して左側に配置されていればよい。言い換えると、右ガイドレール120aおよび左ガイドレール120bは、中ガイドレール120を挟んで互いに反対側に配置されていればよい。つまり、これら3本のガイドレールの高さ方向の位置は一致していなくてもよい。
本発明の有軌道台車システムは、有軌道台車を一つの分岐部において3方向に分岐させることも含め、任意の位置での有軌道台車の右分岐および左分岐が可能である。そのため、工場および倉庫など、安全かつ効率のよい荷物の搬送が要求される場所における有軌道台車システム等として有用である。
100 有軌道台車システム
110、110a、110b、 走行レール
120、121 中ガイドレール
120a、122a 右ガイドレール
120b、122b 左ガイドレール
121a 進入ガイドレール
125a 第一中ガイドレール
125b 第二中ガイドレール
130 ステージ
131 スリット
140 搬送車
145 本体部
150a、150b 台車
151 連結軸
152 タイヤ
155 基体
161 右ガイドローラ
162 中右ガイドローラ
163 中左ガイドローラ
164 左ガイドローラ
165、166、167、168 軸
170 リンク機構
171、172、173、174 揺動アーム
175 第一ピン
176 第二ピン
180 固定体
181 第一規制スリット
185 昇降体
186 第二規制スリット

Claims (4)

  1. 有軌道台車と、前記有軌道台車の進行方向をガイドする3本のガイドレールとを備える有軌道台車システムであって、
    前記3本のガイドレールは、並列して配置された、右ガイドレール、中ガイドレールおよび左ガイドレールであり、
    前記有軌道台車は、
    前記右ガイドレールの右側、前記右ガイドレールと前記中ガイドレールとの間、前記中ガイドレールと前記左ガイドレールとの間、および前記左ガイドレールの左側のそれぞれに対応して配置された4つのガイドローラと、
    前記4つのガイドローラそれぞれを、前記有軌道台車から前記3本のガイドレールに向かう方向に対して独立して出退させることのできる出退機構とを有する
    有軌道台車システム。
  2. 前記3本のガイドレールには、前記右ガイドレールおよび前記左ガイドレールの少なくとも一方が前記中ガイドレールから遠ざかる方向に湾曲することで、前記有軌道台車の進行方向を右方向または左方向に変更させる部分である分岐部が形成されており、
    有軌道台車システムはさらに、前記3本のガイドレールの上方に配置された板状のステージであって、前記4つのガイドローラそれぞれと前記出退機構とを連結する軸が通過するためのスリットを有するステージを前記分岐部に備える
    請求項1記載の有軌道台車システム。
  3. 前記4つのガイドローラのうち、前記中ガイドレールと前記右ガイドレールとの間に対応して配置された中右ガイドローラと、前記中ガイドレールと前記左ガイドレールとの間に対応して配置された中左ガイドローラとは、左右方向に移動可能に前記出退機構に保持されている
    請求項1または2に記載の有軌道台車システム。
  4. 前記出退機構は、前記中右ガイドローラおよび前記中左ガイドローラのそれぞれを出退させることで、前記中右ガイドローラおよび前記中左ガイドローラのそれぞれを前記左右方向に移動させるリンク機構を有する
    請求項3記載の有軌道台車システム。
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