JP3231716U - レール運搬車 - Google Patents

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誠二 細川
誠二 細川
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【課題】レール運搬車に積載した交換用レールを水平方向に回動させずに、線路の左側から右側またはその逆方向に積み降ろすことができるレール運搬車を提供する。【解決手段】レール運搬車1は、交換用レールを昇降して交換用レールの積降ろしを行うクレーン11と、クレーン11が積み上げた交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体12とを備えており、レール運搬車本体12の左右両側に、それぞれ、レール運搬車本体12の長手方向にクレーン11を移動させるクレーン長手方向移動用レール12dが設けられ、左右両側のクレーン長手方向移動用レール12dにそれぞれ1台以上のクレーン11を移動可能に設けている。【選択図】図3

Description

本考案は、交換用レールの積降ろしを行って交換用レールを運搬するレール運搬車に関する。
レール運搬車として、例えば、線路上を走行する台車と、その台車の中心に回転可能に設けられ、台車の走行方向と平行にレールを載置するレール載置部が設けられた回動テーブルと、回動テーブルの周縁部に立設した支柱と、支柱に水平方向に回動可能に設けた回動梁と、回動梁に対し伸縮可能な伸縮梁と、伸縮梁先端に設けたレールを昇降させるレール昇降手段を備えたレール運搬装置が提案されており、回動テーブルを回転させることによって線路の左右のいずれ側でも新旧の交換用のレール(以下、交換用レールという。)を積み降ろすことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平8−326002号公報
しかし、上述の特許文献1に記載のレール運搬車では、台車の中心で回転する回転テーブルにレール載置部とレール昇降手段の支柱とを設けているため、線路の左右の一方側で積んだ交換用レールを運搬して、その反対側に降ろす場合、レール昇降手段の支柱を反対側に回動させるため交換用レールを積み上げた回転テーブルを180度回動させる必要がある。
そのため、上述の特許文献1に記載のレール運搬車では、線路の左右の一方側で積んだ交換用レールを運搬して、その反対側に降ろす場合、回転テーブルに積まれている交換用レールの回動スペースも考慮する必要があり、広いスペースが必要となる、という問題があった。
特に、交換用レールが長くなり、長い交換用レールを積んだ回転テーブルを水平方向に回動させる場合には、非常に広いスペースが必要となり、反対側への積み下ろしが困難となっていた。
そこで、本考案はこのような問題点に着目してなされたもので、レール運搬車に積載した交換用レールを水平方向に回動させずに、線路の左側から右側またはその逆方向に積み降ろすことができるレール運搬車を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本考案に係る第1のレール運搬車は、交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられ、その左右両側のクレーン長手方向移動用レールそれぞれに少なくとも1台以上の前記クレーンが移動可能に設けられていることを特徴とする。
また、本考案に係る第2のレール運搬車は、交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられている一方、当該レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方には、前記左右両側のクレーン長手方向移動用レール間を連結する直線状のクレーン短手方向移動用直線レールと、前記クレーンを搭載して前記クレーン短手方向移動用レール上を走行するクレーン運搬用台車とが設けられていることを特徴とする。
また、本考案に係る第3のレール運搬車は、交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられている一方、当該レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方には、前記クレーンを積載して回転することにより左右両側のクレーン長手方向移動用レールの間で前記クレーンを移動させるクレーン積載回転盤が設けられていることを特徴とする。
また、本考案に係る第4のレール運搬車は、交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられている一方、当該レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方には、左右両側のクレーン長手方向移動用レールの双方と連結して左右両側のクレーン長手方向移動用レールの間で前記クレーンを移動させるよう湾曲したクレーン短手方向移動用湾曲レールが設けられていることを特徴とする。
本考案に係る第1のレール運搬車では、少なくともレール運搬車本体の左右両側に、それぞれ、レール運搬車本体の長手方向にクレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられ、左右両側のクレーン長手方向移動用レールにそれぞれ少なくとも1台以上のクレーンが移動可能に設けられている。
そのため、本考案に係る第1のレール運搬車によれば、交換用レールを線路の左右いずれかの一方側で積み降ろす場合には、使用しない一方側のクレーンはクレーン長手方向移動用レールを走行させて邪魔にならない場所に移動させ、他方側のクレーンで交換用レールの積み降ろしを行う一方、レールを線路の他方側で積み降ろす場合には、使用しない他方側のクレーンはクレーン長手方向移動用レールを走行させて邪魔にならない場所に移動させ、一方側のクレーンで交換用レールの積み降ろしを行うことができる。
また、本考案に係る第2のレール運搬車では、レール運搬車本体の左右両側にそれぞれクレーン長手方向移動用レールを設けると共に、レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方に当該レール運搬車本体の短手方向で左右両側のクレーン長手方向移動用レール間を行き来できるようにクレーン短手方向移動用直線レールと、クレーンを搭載してレーン短手方向移動用レール上を走行するクレーン運搬用台車とを設けている。
そのため、本考案に係る第2のレール運搬車では、たとえ1台のクレーンしか設けていない場合でも、クレーンをクレーン短手方向移動用直線レールおよびクレーン運搬用台車を介して左右両側のクレーン長手方向移動用レールのいずれ側にも移動して、交換用レールの積み降ろし作業を行うことができる。
また、本考案に係る第3のレール運搬車は、レール運搬車本体の左右両側にそれぞれクレーン長手方向移動用レールを設けると共に、レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方にクレーンを積載して回転することにより左右両側のクレーン長手方向移動用レールの間でクレーンを移動させるクレーン積載回転盤を設けている。
そのため、本考案に係る第3のレール運搬車によれば、たとえ1台のクレーンしか設けていない場合でも、その1台のクレーンをクレーン積載回転盤に載せて回転させることによって反対側のレーン長手方向移動用レールに移動することができる。
また、本考案に係る第4のレール運搬車は、レール運搬車本体の左右両側にそれぞれクレーン長手方向移動用レールを設けると共に、レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方には、左右両側のクレーン長手方向移動用レールの双方と連結して左右両側のクレーン長手方向移動用レールの間でクレーンを移動させるよう湾曲したクレーン短手方向移動用湾曲レールが設けられていることを特徴とする。
そのため、本考案に第4のレール運搬車によれば、たとえ1台のクレーンしか設けていない場合でも、その1台のクレーンをクレーン短手方向移動用湾曲レールを介して反対側のレーン長手方向移動用レールに移動することができる。
その結果、第1〜第4の考案によれば、レール運搬車に積載した交換用レールを水平方向に回動させずに、線路の左側から右側またはその逆方向に積み降ろすことができるので、レール運搬車に積載した交換用レールの回動スペースを考慮する必要がなくなり、たとえ長い交換用レールの場合でも、広いスペースを必要とすることなく、線路の左右のどちらへでも自由に積み降ろすことができる。
(a),(b)それぞれ本考案に係る実施形態1のレール運搬車を2台連結した状態を示す正面図、平面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車の正面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車の平面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車の側面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車のクレーンの走行部の部分拡大正面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車のクレーンの走行部の部分拡大側面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車を2台連結して線路の左側からレールを積み上げる状態を示す平面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車を2台連結して線路の左側からレールを積み上げる状態を示す側面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車を2台連結して線路の右側へレールを降ろす状態を示す平面図である。 本考案に係る実施形態1のレール運搬車を2台連結して線路の右側へレールを降ろす状態を示す側面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車の正面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車の平面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車の側面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車におけるクレーン長手方向移動用レールとクレーン短手方向移動用直線レールとの交差部近傍の部分拡大平面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車のクレーン用台車がクレーン運搬用台車上に載った状態を示す拡大部分断面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車におけるクレーン運搬短手方向台車の平面図である。 (a),(b)それぞれ本考案に係る実施形態2のレール運搬車におけるクレーン運搬短手方向台車の正面図、側面図である。 (a),(b)それぞれ実施形態2のレール運搬車を2台使用して、矢印方向の進行方向に対し右側で交換用レールの積み降ろしが完了した状態を示す正面図、平面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車においてクレーン長手方向移動用レール上をクレーンが移動している際のクレーン走行部を示す部分拡大平面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車においてクレーン長手方向移動用レールとクレーン短手方向移動用直線レールとの交差部においてクレーン走行部がクレーン運搬短手方向台車に載った状態を示す部分拡大平面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車においてクレーン走行部が載ったクレーン運搬短手方向台車がクレーン短手方向移動用直線レール上を移動している状態を示す部分拡大平面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車においてクレーン走行部が載ったクレーン運搬短手方向台車がクレーン短手方向移動用直線レール上を移動して、反対側のクレーン長手方向移動用レールへ移動した状態を示す部分拡大平面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車において線路の左側で交換用レールを積み降ろしている状態を示す側面図である。 本考案に係る実施形態2のレール運搬車において線路の右側で交換用レールを積み降ろしている状態を示す側面図である。 (a),(b)それぞれ本考案に係る実施形態3のレール運搬車を2台連結した状態を示す平面図、正面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車の平面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車の要部であるクレーン積載回転盤周辺を拡大して示す要部拡大平面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車の左側面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車のクレーン用台車の拡大平面図である。 (a),(b)それぞれ本考案に係る実施形態3のレール運搬車のクレーン用台車の側面図、図29におけるA−A線断面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車における動作を示す平面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車の要部であるクレーン積載回転盤にクレーンを積載して約45度回転した状態を示す要部拡大平面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車の要部であるクレーン積載回転盤にクレーンを積載して180回転させた状態を示す要部拡大平面図である。 本考案に係る実施形態3のレール運搬車の要部であるクレーン積載回転盤にクレーンを積載して180回転後、反対側のクレーン長手方向移動用レールにクレーン11を移動させた状態を示す要部拡大平面図である。 (a),(b)それぞれ本考案に係る実施形態3のレール運搬車を2台連結した状態を示す平面図、正面図である。 本考案に係る実施形態4のレール運搬車の平面図である。 図36においてA−A方向の部分断面図である。 (a),(b)それぞれ本考案に係る実施形態4のレール運搬車のクレーン用台車の平面図、底面図である。 (a),(b)それぞれ本考案に係る実施形態4のレール運搬車のクレーン用台車の正面図、側面図である。 本考案に係る実施形態4のレール運搬車のクレーン用台車がクレーン長手方向移動用レール上を走行している状態を示す部分拡大側面図である。 本考案に係る実施形態4のレール運搬車のクレーン用台車がクレーン短手方向移動用湾曲レール上を走行している状態を示す部分拡大平面図である。 本考案に係る実施形態4のレール運搬車のクレーン用台車がクレーン短手方向移動用湾曲レール上を走行している状態を示す部分拡大断面図である。
以下、本考案に係るレール運搬車の実施形態1〜4を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚、下記に説明する実施形態1〜4は、あくまで本考案の一例であり、本考案は下記の実施形態1〜4に限定されるものではなく、本考案の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態1.
<実施形態1のレール運搬車1の構成>
実施形態のレール運搬車1は、図1(a),(b)に示すように、機動車2で牽引したり、あるいは機動車2で後ろから押して線路の軌道レールR上を走行するもので、図2〜図4に示すように、交換用レールを昇降して交換用レールの積降ろしを行う左右1台ずつで計2台のクレーン11と、クレーン11が積み上げた交換用レールを載せて軌道レールR上を走行するレール運搬車本体12とを備えている。
尚、交換用レールとは、線路上の軌道用レールRと区別するための名称で、線路から取外した旧い軌道用レールRや、線路に新たに敷設する新しい軌道用レールRのことをいう。
<クレーン11の構成>
2台のクレーン11は、それぞれ、例えば、図4等に示すように、支柱11aと、支柱11a上部から水平に延び、下側面にはチェーンやローラー、スクリューネジ等のスライドガイド11b1が設けられた水平梁11bと、スライドガイド11b1に従って水平梁11bの長手方向にスライドするスライド機構部11eと、スライド機構部11eの下側に設けられ、昇降チェーン11c1を介し先端(下端)に設けられたフック11c2を昇降させる電動チェーンブロック等のレール昇降器11cと、レール昇降器11cのフック11c2に掛止されたレールチャック11c3と、支柱11aに対し水平梁11bを水平回動させる水平回動機構部11dと、支柱11a上端部と水平梁11bの上側面との間に設けられ、ターンバックル11f1によって長さを調整し水平梁11bの水平状態を保持するステー11f等の周知の構造を有する。尚、このクレーン11の構造は、あくまで一例で、スライドガイド11b1自体が駆動(動作)しない構成であるが、この構造以外に、例えば、スライドガイド11b1自体が前後動するチェーンや回転するスクリューネジ等であって、スライドガイド11b1自体の駆動によってスライド機構部11eが水平梁11bの長手方向に沿ってスライドする構造等でも勿論良い。
また、実施形態1の各クレーン11は、さらに、支柱11aの基部に、レール運搬車本体12の後述する左右のクレーン長手方向移動用レール12dに従って走行するクレーン用台車11gを有している。
クレーン用台車11gは、図6等に示すように、支柱11aの基部が固定される天板部11g1と、その天板部11g1の左右両側から下方へ向かって延びる側板部11g2,11g2とを有する断面コ字形状で構成されており、左右両側の各側板部11g2,11g2の内側面下部の前後には、図5および図6に示すようにクレーン長手方向移動用レール12dに従って走行する車輪11g3を備えている。
<レール運搬車本体12の構成>
レール運搬車本体12は、交換用レールを積載しながら線路の軌道レールR上を走行するもので、図1〜図4に示すように、下側面側に軌道レールR上を走行する複数の車輪12aを有する一方、上面側に交換用レールを積載する前方および後方のレール積載台12b,12bと、その前方および後方のレール積載台12b,12bの間に設けられた中間レール積載台12cと、クレーン用台車11gの車輪11g3が走行するクレーン長手方向移動用レール12dと、機動車2と連結するための連結部12g等が設けられている。
クレーン長手方向移動用レール12dは、例えば、図6等に示すように断面コ字形状に形成されており、レール運搬車本体12の上面の左右両側にそれぞれ2本ずつ、その開口部がそれぞれ外側を向くように設置されており、クレーン用台車11gの車輪11g3が断面コ字形状のクレーン長手方向移動用レール12dに外側から脱線しないように嵌められている。ただし、クレーン長手方向移動用レール12dの断面コ字形状はあくまで一例であり、本考案では、この断面形状にこだわるものではない。
そのため、図1〜図4に示すようにレール運搬車本体12の上面の左右両側に1台ずつ設けられた2台のクレーン11,11は、それぞれ、レール運搬車本体12の上面の左右両側のクレーン長手方向移動用レール12dに案内されて、レール運搬車本体12の長手方向に自由に往復動することができる。
前方および後方のレール積載台12b,12bには、図示していないが、それぞれレール運搬車本体12の短手方向に交換用レールを滑らすためのローラ等が設けられている。これにより、レール運搬車本体12のレール積載台12b,12bおよび中間レール積載台12cの上に交換用レールを積載した状態で、軌道レールRのカーブ部分を走行する場合でも、前方および後方のレール積載台12b,12bで積載した交換用レールの前後端をそれぞれ左右にずらすことにより対応することができる。
<実施形態1のレール運搬車1を使用した交換用レール3の積み降ろし>
次に、以上のように構成された実施形態1のレール運搬車1を使用した交換用レール3の積み降ろしについて説明する。
(進行方向に対し左側で交換用レール3の積み降ろしを行う場合)
まず、実施形態1のレール運搬車1は、機動車2で牽引したり、あるいは機動車2で後ろから押して線路の軌道レールR上を走行して、2組のレール運搬車1および機動車2を、図1(a),(b)に示すように、交換用レール3の積み降ろし場所まで走行させ、2台のレール運搬車1,1同士が対向するように停止させる。
ここで、2組のレール運搬車1および機動車2を交換用レール3の積み降ろし場所まで走行させる際には、図1(a),(b)に示すように、各クレーン11の水平梁11bはレール運搬車本体12の長手方向と平行、すなわち各クレーン11のクレーン用台車11gが走行するクレーン長手方向移動用レール12dの長手方向と平行、乃至は内側を向くようにして、各レール運搬車1からクレーン11のはみ出しが極力少ない状態で走行する。
そして、2組のレール運搬車1および機動車2が交換用レール3の積み降ろし場所へ到着すると、対向する2台のレール運搬車1,1は、少なくとも交換用レール3の積み降ろしに使用せずに待機させている他方のクレーン11が交換用レール3の積み降ろしの邪魔にならないように対向する2台のレール運搬車1,1の間の間隔を確保する。
つまり、実施形態1のレール運搬車1では、クレーン11を左右両側に1台ずつの計2台有しており、レール運搬車本体12のレール積載台12b,12bおよび中間レール積載台12cに交換用レール3を積載するため、線路の脇に置かれた交換用レール3の積み降ろしをする場合、反対側のクレーン11で交換用レール3の積み降ろし行い、交換用レール3を積み降ろす側のクレーン11は使用しない。
そのため、実施形態1のレール運搬車1では、図7に示すように、前側のレール運搬車1では、交換用レール3を積み降ろす側、すなわち進行方向に対し左側のクレーン11をクレーン長手方向移動用レール12dの先端部まで移動させ、かつ、レール運搬車1走行時に対しクレーン11の水平梁11bが、レール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう反時計回りに約90度回動させる。
これに対し、図7に示すように、後側のレール運搬車1では、交換用レール3を積み降ろす側、すなわち進行方向に対し左側のクレーン11をクレーン長手方向移動用レール12dの後端部まで移動させ、かつ、レール運搬車1走行時に対しクレーン11の水平梁11bがレール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう時計回りに約90度回動させる。
そして、図7に示すように、前側のレール運搬車1でクレーン長手方向移動用レール12dの先端部まで移動させた図上左側のクレーン11と、後側のレール運搬車1でクレーン長手方向移動用レール12dの後端部まで移動させた図上左側のクレーン11との間の間隔L1が、少なくも積み降ろしすべき交換用レール3の長さL2よりも大きくなるように2台のレール運搬車1,1の間の間隔を確保する。
このように2台のレール運搬車1,1の間の間隔L1を確保すると、2台のレール運搬車1,1それぞれにおける進行方向に対し左側の交換用レール3の積み降ろしに使用しない他方のクレーン11が、長さL2の交換用レール3の積み降ろしの邪魔にならなくなる。
そして、図7に示すように、2台のレール運搬車1,1それぞれでは、交換用レール3の積み降ろし作業を行う、進行方向に対し右側のクレーン11を各レール運搬車1の前後中間地点に移動させ、前側のレール運搬車1では、図上右側のクレーン11の水平梁11bを、図1に示す状態からレール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう時計回りに約90度回動させる一方、後側のレール運搬車1では、図上右側のクレーン11の水平梁11bを、図1に示す状態からレール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう反時計回りに約90度回動させて、交換用レール3の積み降ろしを行う。
(進行方向に対し右側で交換用レール3の積み降ろしを行う場合)
この場合も、上述した進行方向に対し左側で交換用レール3の積み降ろしを行う場合と同様に、実施形態1のレール運搬車1は、図1(a),(b)に示すように、機動車2で牽引したり、あるいは機動車2で後ろから押して線路の軌道レールR上を走行して、2組のレール運搬車1および機動車2を、交換用レール3の積み降ろし場所まで走行させ、2台のレール運搬車1,1同士が対向するように停止させる。
そして、2組のレール運搬車1および機動車2が交換用レール3の積み降ろし場所へ到着すると、対向する2台のレール運搬車1,1の間の距離は、少なくとも交換用レール3の積み降ろしに使用せずに待機させている他方のクレーン11が交換用レール3の積み降ろしの邪魔にならないように対向する2台のレール運搬車1,1の間の間隔を確保する。
次に、図9に示すように、前側のレール運搬車1では、交換用レール3の積み降ろしに使用しない図上右側のクレーン11をクレーン長手方向移動用レール12dの先端部まで移動させ、水平梁11bをレール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう時計回りに約90度回動させる一方、後側のレール運搬車1では、交換用レール3の積み降ろしに使用しない図上右側のクレーン11をクレーン長手方向移動用レール12dの後端部まで移動させ、水平梁11bをレール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう反時計回りに約90度回動させる。
そして、図9に示すように、2台のレール運搬車1,1それぞれにおける進行方向に対し左側のクレーン11を各レール運搬車1の前後中間地点に移動させ、前側のレール運搬車1では、図上左側のクレーン11の水平梁11bを、図1に示す状態からレール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう反時計回りに約90度回動させる一方、後側のレール運搬車1では、図上左側のクレーン11の水平梁11bを、図1に示す状態からレール運搬車1の長手方向に対し直交方向を向くよう時計回りに約90度回動させて、交換用レール3の積み降ろしを行う。
従って、本考案に係る実施形態1のレール運搬車1では、少なくともレール運搬車本体12の左右両側に、それぞれ、レール運搬車本体12の長手方向にクレーン11を移動させるクレーン長手方向移動用レール12dを設け、左右両側のクレーン長手方向移動用レール12dにそれぞれ1台、すなわち計2台のクレーン11が移動可能に設けているため、交換用レール3を線路の左右いずれかの一方側で積み降ろす場合も、一方側で積み上げた交換用レール3を他方側で降ろす場合でも、使用しない積み降ろし側のクレーン11は交換用エール3の積み降ろしの邪魔にならないようにクレーン長手方向移動用レール12dの前端部または後端部に移動させて、積み降ろし側とは反対側のクレーン11を使用して交換用レール3を積み降ろしすることができる。
その結果、レール運搬車1に積載した交換用レール3を回動させる必要がなくなるので、長い交換用レール3の場合でも、広いスペースを必要とすることなく、線路の左右のどちらへでも自由に積み降ろすことができる。
実施形態2.
上記実施形態1のレール運搬車1では、レール運搬車本体12の左右両側に、それぞれ、レール運搬車本体12の長手方向にクレーン11を移動させるクレーン長手方向移動用レール12dを設け、左右両側のクレーン長手方向移動用レール12dにそれぞれ1台、すなわち計2台のクレーン11を移動可能に設けて説明したが、実施形態2のレール運搬車1では、レール運搬車本体12にクレーン11が1台だけでも、レール運搬車1に積載した交換用レール3を水平方向に回動させずに、線路の左側から右側またはその逆方向に積み降ろすことができるようにしたものである。
<実施形態2のレール運搬車1の構成>
図11は、本考案に係る実施形態2のレール運搬車1の正面図、図12はその平面図、図13は、その側面図である。
図11〜図13に示すように、実施形態2のレール運搬車1では、レール運搬車本体12にクレーン11が1台のみ設けるため、1台のクレーン11がレール運搬車本体12の左右両側へ移動できるように構成したことを特徴とする。
つまり、実施形態2のレール運搬車1では、実施形態1のレール運搬車1と同様にレール運搬車本体12の左右両側にそれぞれレール運搬車本体12の長手方向にクレーン11を移動させるクレーン長手方向移動用レール12d,12dを設ける一方、図12等に示すようにレール運搬車本体12の前側および後側にレール運搬車本体12の短手方向で左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d,12d間をクレーン11が行き来できるように移動させる直線状のクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eを設ける。
ただし、クレーン11の基部のクレーン用台車11gは、クレーン長手方向移動用レール12dに従って走行するため、そのままの車輪11g3の向きでは、クレーン長手方向移動用レール12dに直交するクレーン短手方向移動用直線レール12eは走行できない。
そのため、実施形態2のレール運搬車1では、図14や図15等に示すように、クレーン用台車11gを上に載せてクレーン短手方向移動用直線レール12eを走行するクレーン運搬用台車12fを設ける。
クレーン運搬用台車12fは、図16や図17(a),(b)等に示すように、クレーン運搬用台車本体12f1の上側面側にレール運搬車本体12のクレーン長手方向移動用レール12d,12dと連続するクレーン長手方向移動用補助レール12d’,12d’が設けられている一方、下側面側にクレーン短手方向移動用直線レール12eを走行する車輪12f2が設けられている。
<実施形態2のレール運搬車1を使用した交換用レール3の積み降ろし>
次に、以上のように構成された実施形態2のレール運搬車1を使用した交換用レール3の積み降ろしについて説明する。
図18(a),(b)は、実施形態2のレール運搬車1を2台使用して、矢印方向の進行方向に対し右側で交換用レール3の積み降ろしが完了し、2台のレール運搬車1それぞれでクレーン11の水平梁11bをレール運搬車本体12の長手方向と平行にした状態を示している。
図18(a),(b)に示す状態から反対側、すなわち矢印方向の進行方向に対し左側で交換用レール3の積み降ろしを行う場合には、2台のレール運搬車1においてそれぞれ1台のクレーン11をクレーン短手方向移動用直線レール12eを介して反対側のクレーン長手方向移動用レール12dに移動する必要があるため、まず、図19に示すようにクレーン短手方向移動用直線レール12eの前端部または後端部まで移動し、次いで図20に示すようにクレーン短手方向移動用直線レール12eとクレーン短手方向移動用直線レール12eとの交差点でクレーン11基部のクレーン用台車11gをクレーン運搬用台車12fのクレーン長手方向移動用補助レール12d’,12d’上に移動させる。尚、図19〜図22では、レール運搬車本体12上の交換用レール3の図示は省略している。
次に、クレーン用台車11gを上に載せたクレーン運搬用台車12fは、その車輪12f2で、図21に示すようにクレーン短手方向移動用直線レール12eに従って走行して反対側のクレーン短手方向移動用直線レール12eとクレーン短手方向移動用直線レール12eとの交差点まで移動させる。
そして、反対側の交差点に到達した後は、図22に示すようにクレーン11のクレーン用台車11gは、クレーン運搬用台車12fから降りて、クレーン長手方向移動用レール12dに移動する。
そして、交換用レール3を積み降ろしする場合は、実施形態1のレール運搬車1と同様に、クレーン11をクレーン長手方向移動用レール12dの長手方向中央に移動させ、図23や図24に示すようにして線路の左側や右側で交換用レール3の積み降ろしを行う。
従って、本考案に係る実施形態2のレール運搬車1では、実施形態1のレール運搬車1と同様にレール運搬車本体12の左右両側にそれぞれレール運搬車本体12の長手方向にクレーン11を移動させるクレーン長手方向移動用レール12d,12dを設ける一方、レール運搬車本体12の前側および後側にクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eと、クレーン用台車11gを上に載せてクレーン短手方向移動用直線レール12eを走行するクレーン運搬用台車12fを設けたため、レール運搬車本体12に1台のクレーン11しかない場合でも、そのクレーン11はクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eとクレーン運搬用台車12fとを介して左右のクレーン長手方向移動用レール12d,12d間を移動することができる。
そのため、実施形態2のレール運搬車1では、実施形態1のレール運搬車1と同様に、交換用レール3を線路の左右いずれかの一方側で積み降ろす場合も、一方側で積み上げた交換用レール3を他方側で降ろす場合でも、レール運搬車1に積載した交換用レール3を水平方向に回動させずに、線路の左側から右側またはその逆方向に積み降ろすことができる。
その結果、実施形態2のレール運搬車1でも、実施形態1のレール運搬車1と同様に、レール運搬車1に積載した交換用レール3の回動スペースを考慮する必要がなくなるので、長い交換用レール3の場合でも、広いスペースを必要とすることなく、線路の左右のどちらへでも自由に積み降ろすことができる。
尚、実施形態2のレール運搬車1の説明では、クレーン短手方向移動用直線レール12e,12eを走行可能なクレーン運搬用台車12fを設けて、クレーン11がクレーン運搬用台車12fの上に載り、クレーン短手方向移動用直線レール12e,12eを介して反対側のクレーン長手方向移動用レール12dに移動できるように説明したが、本考案では、これに限らず、クレーン11のクレーン用台車11gが水平方向に回動でき、クレーン短手方向移動用直線レール12eも走行できる場合には、クレーン運搬用台車12fは不要である。
また、実施形態2のレール運搬車1の説明では、レール運搬車本体12に1台のクレーン11のみ設けて説明したが、本考案ではこれに限らず、実施形態1のレール運搬車1と同様に左右のクレーン長手方向移動用レール12d,12dにそれぞれクレーン11を設けるようにしても勿論良い。
また、実施形態2のレール運搬車1の説明では、レール運搬車本体12の前側および後側の双方にクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eを設けて説明したが、クレーン11が左右のクレーン長手方向移動用レール12d,12d間を移動できれば良いので、レール運搬車本体12の前側または後側のいずれか一方にクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eを設けるようにしても勿論良い。
実施形態3.
上記実施形態2のレール運搬車1では、左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d,12d間を接続するようにクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eを設けると共に、そのクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eにクレーン11を載せて走行可能なクレーン運搬用台車12fを設けて、クレーン運搬用台車12fおよびクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eを介してクレーン11が左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d間を移動するように説明したが、クレーン短手方向移動用直線レール12e,12eの他にクレーン運搬用台車12fも必要であり、構造が複雑である。そこで、実施形態3のレール運搬車1では、別の構成によりクレーン11が左右両側のクレーン長手方向移動用レール間を移動できるように構成したものである。
図25(a),(b)は、それぞれ、実施形態3のレール運搬車1を2台連結すると共に、それらの前方に機動車2を連結した状態を示す正面図、平面図、図26は、実施形態3のレール運搬車1の平面図、図28は、実施形態3のレール運搬車1の要部であるクレーン積載回転盤12h周辺を拡大して示す要部拡大平面図、図28は、実施形態3のレール運搬車1の左側面図、図29は、実施形態3のレール運搬車1のクレーン用台車11g’の拡大平面図、図30(a),(b)は、それぞれ、実施形態3のレール運搬車1のクレーン用台車11g’の側面図、図29におけるA−A線断面図である。
実施形態3のレール運搬車1では、図25に示すように、レール運搬車本体12の左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d”,12d”の長手方向の少なくとも一方側に、1台または複数台(ここでは、例えば、2台とする。)クレーン11を積載すると共に、レール運搬車本体12上で180度回転して、積載したクレーン11を左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d”,12d”間を移動させるクレーン積載回転盤12hを設けたことを特徴とする。
クレーン積載回転盤12hは、図26や図27等に示すように、レール運搬車本体12に対し回転可能に支持された回転軸12h1と、レール運搬車本体12の幅W1とほぼ同じか、その幅W1よりもやや小さい幅を有し、角部を湾曲形状に削った正方形状に近い形状でクレーン11を積載すると共に、回転軸12h1上部に固定されレール運搬車本体12上で回転する回転盤本体12h2と、左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d”,12d”と同じレールで、かつ、同じレール間隔で、左右両側のレーン長手方向移動用レール12d”,12d”を走行してきたクレーン11のクレーン用台車11gが載るクレーン積載回転盤用レール12h3,12h3と、回転軸12hを中心に回転するクレーン積載回転盤12hの回転を補助する回転補助輪12h4等を備えている。尚、クレーン積載回転盤12hの回転は、図示しないが油圧やモーターの回転等によって回転させる。
そして、回転盤本体12h2におけるクレーン積載回転盤用レール12h3,12h3それぞれの両側には、クレーン積載回転盤12hの回転時、クレーン11が移動してクレーン積載回転盤用レール12h3,12h3から落下しないよう、クレーン用台車11g”をボルト(図示せず。)等によって回転盤本体12h2に固定するための6個のボルト孔12h21が設けられている。ただし、クレーン用台車11g”にブレーキ(図示せず。)等が設けられていてクレーン積載回転盤12hが回転してもクレーン積載回転盤用レール12h3,12h3から落下しない場合は、ボルト孔12h21は省略しても良い。
クレーン積載回転盤用レール12h3,12h3は、図28に示すように側面視、左右両側が突出したT字形状に形成されている。従って、レール運搬車1の左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d”,12d”も図28に示すように側面視、左右両側が突出したT字形状に形成されている。
実施形態3のレール運搬車1のクレーン11のクレーン用台車11g”は、図29および図30(a),(b)に示すように、クレーン長手方向移動用レール12d”,12d”およびクレーン積載回転盤用レール12h3,12h3の形状に応じたT字形状のガイド用凹部11g11”が形成されると共に、クレーン積載回転盤12hの回転盤本体12h2におけるクレーン積載回転盤用レール12h3,12h3両側に設けた6個のボルト孔12h21の位置に合わせて6個のボルト孔11g12”が設けられたクレーン用台車ガイド盤11g1”と、そのクレーン用台車ガイド盤11g1”に設けられ、クレーン長手方向移動用レール12d”,12d”およびクレーン積載回転盤用レール12h3,12h3上を走行する12個の車輪11g3”を有する2台のクレーン用台車本体11g2”とを有する。尚、レーン用台車ガイド盤11g1”の6個のボルト孔11g12”は、クレーン用台車ガイド盤11g1”の6個のボルト孔11g12”と同様に省略しても良い。
そのため、例えば、図31に示すように、2台のクレーン11が設置されている一方側(図31上、下側)のクレーン長手方向移動用レール12d”から、クレーン11が設置されてない他方側(図31上、上側)のクレーン長手方向移動用レール12d”に、クレーン11を移動させる場合、まずは、移動すべきクレーン11をクレーン積載回転盤12hの方へ移動し、クレーン積載回転盤12hのクレーン積載回転盤用レール12h3へ載せる。
クレーン11がクレーン積載回転盤12hのクレーン積載回転盤用レール12h3の所定位置であるほぼ中央に載ると、クレーン11のクレーン用台車ガイド盤11g1”の6個のボルト孔11g12”と、クレーン用台車ガイド盤11g1”の6個のボルト孔11g12”の位置が合うので必要あればボルト(図示せず。)等を通してクレーン11をクレーン積載回転盤12hに固定した状態で、図32に示すようにクレーン積載回転盤12hを回転させる。
クレーン積載回転盤12hが180度回転すると、図33に示す状態になり、クレーン11が他方側(図33上、上側)に移動できると共に、クレーン積載回転盤12hのクレーン積載回転盤用レール12h3とクレーン長手方向移動用レール12d”とが一直線となる。
そのため、図34に示すように、クレーン積載回転盤12hのクレーン積載回転盤用レール12h3から、1台もクレーン11が設置されていなかった他方側(図34上、上側)のクレーン長手方向移動用レール12d”にクレーン11を移動することができる。
従って、本考案に係る実施形態3のレール運搬車1によれば、クレーン積載回転盤12hによって左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d”,12d”間でクレーン11を移動することができるので、実施形態1,2のレール運搬車1と同様に交換用レール3を線路の左右いずれかの一方側で積み降ろす場合、および一方側で積み上げた交換用レール3を他方側で降ろす場合でも、レール運搬車1に積載した交換用レール3を水平方向に回動させずに、線路の左側から右側またはその逆方向に積み降ろすことができる。
その結果、実施形態3のレール運搬車1によれば、実施形態1,2のレール運搬車1と同様に、レール運搬車1に積載した交換用レール3の回動スペースを考慮する必要がなくなるので、長い交換用レール3の場合でも、広いスペースを必要とすることなく、線路の左右のどちらへでも自由に積み降ろすことができる。
実施形態4.
次に、本考案に係る実施形態4のレール運搬車1について説明する。上記実施形態2のレール運搬車1では、クレーン短手方向移動用直線レール12e,12eおよびそのクレーン短手方向移動用直線レール12e,12eにクレーン11を載せて走行可能なクレーン運搬用台車12fによって、また実施形態3のレール運搬車1では、回転するクレーン積載回転盤12hによって左右両側のクレーン長手方向移動用レール12d”,12d”間でクレーン11を移動するように説明したが、移動するクレーン運搬用台車12fや回転するクレーン積載回転盤12hが必要で構造が複雑である。そこで、実施形態4のレール運搬車1では、クレーン長手方向移動用レール間をクレーン11が簡単に移動できるように構成したものである。
図35は、実施形態4のレール運搬車1の平面図、図36(a),(b)は、それぞれ、実施形態4のレール運搬車1を2台連結すると共に、それらの前後に機動車2を連結した状態を示す平面図、正面図、図37は図35におけるA−A線断面図である。
実施形態4のレール運搬車1では、レール運搬車本体12の左右両側のクレーン長手方向移動用レール12i,12iの長手方向の少なくとも一方側を、湾曲したクレーン短手方向移動用湾曲レール12jで連結するため、例えば、図36(a),(b)に示すように連結することができる。
ただし、レール運搬車本体12の幅W1は狭いため、クレーン短手方向移動用湾曲レール12jの半径は非常に小さくなるので、上記実施形態1等と同じ断面形状のクレーン長手方向移動用レール12dとクレーン用台車11gの車輪11g3との組み合わせ(図6等参照。)では、対応が困難である。
そこで、実施形態4のレール運搬車1では、クレーン長手方向移動用レール12i,12iおよびクレーン短手方向移動用湾曲レール12jとして、上記実施形態1等のレーン長手方向移動用レール12dの断面形状とは異なり、図37等に示すように通常の軌道レールRの断面形状と同じレールを使用すると共に、クレーン用台車11gの車輪11g3’として、上記実施形態1〜3のクレーン11の車輪11g3より車輪幅W2が広い車輪11g3’を使用する。
図38(a),(b)は、それぞれ、実施形態4のレール運搬車1のクレーン用台車11gの平面図、底面図、図39(a),(b)は、それぞれ、実施形態4のレール運搬車1のクレーン用台車11gの正面図、側面図、図40は、クレーン用台車11gがクレーン長手方向移動用レール12i,12iを走行している状態を示す部分拡大側面図、図41および図42はクレーン用台車11gがクレーン短手方向移動用湾曲レール12jを走行している状態を示す部分拡大平面図、部分拡大側面図である。
図38および図39に示すように、実施形態4のレール運搬車1では、上記実施形態1〜3のクレーン11の車輪11g3とは異なり、車輪幅W2が大きい車輪11g3’を使用して、幅W1のレール運搬車本体12に湾曲して敷設したクレーン短手方向移動用湾曲レール12j上を走行できるように構成している。
また、図38および図39に示すように、実施形態4のレール運搬車1では、車輪11g3’がクレーン短手方向移動用湾曲レール12jやクレーン長手方向移動用レール12d”を走行中に脱線しないように、脱線防止ガイド片11g4’や脱線防止ガイド輪11g5’を備えている。
そのため、実施形態4のレール運搬車1では、クレーン11がクレーン長手方向移動用レール12i,12iを走行する場合には、図40に示すように、車輪11g3,車輪11g3はクレーン長手方向移動用レール12i,12i頭部の頭頂面(踏み面)に乗る一方、クレーン短手方向移動用湾曲レール12jを走行する場合には、図41および図42に示すように、脱線防止ガイド片11g4’および脱線防止ガイド輪11g5’がクレーン短手方向移動用湾曲レール12j頭部の側面や上首部に当接することによって脱線せずに走行することが可能となり、左右いずれか一方側のクレーン長手方向移動用レール12d”からクレーン短手方向移動用湾曲レール12jを通って他方側のクレーン長手方向移動用レール12d”へ簡単に移動することができる。
従って、本考案に係る実施形態4のレール運搬車1によれば、実施形態1〜3のレール運搬車1と同様に交換用レール3を線路の左右いずれかの一方側で積み降ろす場合も、一方側で積み上げた交換用レール3を他方側で降ろす場合でも、レール運搬車1に積載した交換用レール3を水平方向に回動させずに、線路の左側から右側またはその逆方向に積み降ろすことができる。
その結果、実施形態4のレール運搬車1によれば、実施形態1〜3のレール運搬車1と同様に、レール運搬車1に積載した交換用レール3の回動スペースを考慮する必要がなくなるので、長い交換用レール3の場合でも、広いスペースを必要とすることなく、線路の左右のどちらへでも自由に積み降ろすことができる。
1 レール運搬車
11 クレーン
11a 支柱
11b 水平梁
11b1 スライドガイド
11c レール昇降器
11c1 昇降チェーン
11c2 フック
11c3 レールチャック
11d 水平回動機構部
11e スライド機構部
11f ステー
11f1 ターンバックル
11g クレーン用台車
11g1 天板部
11g2,11g2 側板部
11g3 車輪
12 レール運搬車本体
12a 車輪
12b レール積載台
12c 中間レール積載台
12d クレーン長手方向移動用レール
12e クレーン短手方向移動用直線レール
12f クレーン運搬用台車
12f1 クレーン運搬用台車本体
12f2 車輪
12g 連結器
11g” クレーン用台車
11g1” クレーン用台車ガイド盤
11g11” ガイド用凹部
11g12” ボルト孔
11g2 クレーン用台車本体
11g3” 車輪
12d”,12d” クレーン長手方向移動用レール
12h クレーン積載回転盤
12h1 回転軸
12h2 回転盤本体
12h21 ボルト孔
12h3 クレーン積載回転盤用レール
12h4 回転補助輪
11g3’ 車輪
11g4’ 脱線防止ガイド片
11g5’ 脱線防止ガイド輪
12i,12i クレーン長手方向移動用レール
12j クレーン短手方向移動用湾曲レール
2 機動車
3 交換用レール
R 軌道用レール

Claims (4)

  1. 交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、
    前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられ、その左右両側のクレーン長手方向移動用レールそれぞれに少なくとも1台以上の前記クレーンが移動可能に設けられていることを特徴とするレール運搬車。
  2. 交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、
    前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられている一方、当該レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方には、前記左右両側のクレーン長手方向移動用レール間を連結する直線状のクレーン短手方向移動用直線レールと、前記クレーンを搭載して前記クレーン短手方向移動用レール上を走行するクレーン運搬用台車とが設けられていることを特徴とするレール運搬車。
  3. 交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、
    前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられている一方、当該レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方には、前記クレーンを積載して回転することにより左右両側のクレーン長手方向移動用レールの間で前記クレーンを移動させるクレーン積載回転盤が設けられていることを特徴とするレール運搬車。
  4. 交換用レールを昇降して当該交換用レールの積降ろしを行うクレーンと、そのクレーンが積載した交換用レールを載せて線路上を走行するレール運搬車本体とを備えたレール運搬車であって、
    前記レール運搬車本体の左右両側には、それぞれ、当該レール運搬車本体の長手方向に前記クレーンを移動させるクレーン長手方向移動用レールが設けられている一方、当該レール運搬車本体の前側または後側の少なくも一方には、左右両側のクレーン長手方向移動用レールの双方と連結して左右両側のクレーン長手方向移動用レールの間で前記クレーンを移動させるよう湾曲したクレーン短手方向移動用湾曲レールが設けられていることを特徴とするレール運搬車。
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