JP2011167802A - ロボット - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のモータに対して複数のドライバモジュールを用意する場合、誤配線を防止すると共に冷却対策が容易となり、生産効率を向上できるロボットを提供する。
【解決手段】コントローラ3に第1〜第3ドライバモジュール8〜10を備え、ドライバモジュール8〜10には夫々、第1軸及び第4軸,第2軸及び第3軸,第5軸及び第6軸のモータを駆動するドライバICを搭載する。また、ケーブル4がコントローラ3に接続される側は、ドライバモジュール8〜10に応じた分岐部4B(1)〜4B(3)の先にそれぞれコネクタ20〜22を備え、夫々異なる2端子が短絡された識別用端子として定められ、コントローラ3側のコネクタ23〜25はコネクタ20〜22の何れもが接続可能な共通の形状である。
【選択図】図1

Description

本発明は、6軸のアームを有するロボット本体と、このロボット本体に制御指令を出力するコントローラと、前記ロボット本体と前記コントローラとの間を接続するケーブルとで構成されるロボットに関する。
ロボットは、用途に応じてアームの軸数(関節数)が異なっているが、各軸に配置されるモータの容量は、ロボット本体の構造上、関節に係る負荷の大きさに応じて異なっている。また、ロボットのユーザは、例えば多様な製造工程に応じて複数種類のロボットを使用している場合が多いが、現状では、それぞれのロボットに特化した専用のコントローラを用いて個別に制御するか、複数種類のロボットを制御可能な所謂「オール・イン・ワン」タイプのコントローラを用いて制御している。つまり、ロボットのメーカは、複数種類のコントローラや、オール・イン・ワンタイプのコントローラを製造して市場に供給しているが、オール・イン・ワンタイプについては、どうしてもオーバスペックとなる部分が排除し難い。
ロボットのメーカとしては、全ての種類のロボットに対応すると共に、各ロボットについて過不足がないスペックを備えたコントローラを作ることができれば、生産性を向上させて製品コストも低減させることができるため、非常に望ましい。例えば特許文献1には、ロボットの各サーボモータに対応する制御ユニット2〜5を個別に設け、ロボットの仕様毎にそれらを回路基板1のコネクタ30〜33に接続する場合に、誤接続を防止するため、各ユニット2〜10(2軸インバータユニット6〜8を含む)のユニット側コネクタ30a〜33aと、バックプレーン1のコネクタ30〜42とを、対応する組ごとにそれぞれ異なる位置に配置した構成が開示されている。
特開平8−306433号公報
特許文献1の技術を用いれば、上述した課題については解決できる。しかしその一方で、制御ユニット側のコネクタの位置と回路基板側のコネクタの位置とを、対応する組ごとにそれぞれ異なる配置にする必要があることから、生産性の向上という観点からはそれがネックとなる。その問題を解決するにはコネクタの位置を全て同じにすれば良いが、接続の自由度が上がる一方で誤接続が生じる可能性が出てくる。この場合、誤接続が生じた結果、容量が大きなモータを容量が小さいドライバで駆動することになると、ドライバ側に過電流が流れて故障が発生する原因となる。
このような問題を解決するには、例えば、ロボット本体の各軸側よりコントローラに対して接続確認信号を出力することが考えられる。しかし、現実には、各ユーザは既に製造済のロボットを使用しており、これらは専用のコントローラに接続されているものが多く、ロボット本体に繋がるケーブルは一括して纏められた状態でコントローラに接続される専用のケーブルであるため、誤配線が発生する余地がない。故に、コントローラは確認信号を出力して接続状態を確認する必要がなく、そのような機能を備えていない。
すなわち、既存のロボットを特許文献1の技術を改良したコントローラに適合させるためには接続確認信号を出力することが必須となるが、既存のロボットはそのような機能を導入する余地がない構造であるため、特許文献1の技術を直ちに適合させることはできない。
また、特許文献1のように、各軸に配置されるモータ毎にモジュールを作成すると、一般に多く使用されている6軸ロボットであれば6個のモジュールが必要になるため、それらの生産効率やコントローラの組み立て効率を向上させるには、複数のモータに対応するモジュールを共通化することが望ましい。しかしながら、一般に、1つのロボットに使用されるモータの容量は、構造上アームの根元側のモータが一番大きく、そこから手先側の軸に向かうに従い次第に減少するようになっている。
そのため、ドライバモジュールを複数種類とするように切り分ける場合に、単純に根元の軸から手先の軸に至る並び順でグルーピングすると、根元側のドライバモジュールの発熱が大きく、手先側のモジュールの発熱が小さくなり、それぞれの発熱量に応じた冷却対策を行う必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のモータに対して複数のドライバモジュールを用意する場合でも、誤配線を防止すると共に冷却対策が容易となり、生産効率を向上させることができるロボットを提供することにある。
請求項1記載のロボットによれば、コントローラに、ロボット本体の各軸に配置されているモータを駆動する第1ないし第3ドライバモジュールを備える。そして、第1ドライバモジュールには、アーム軸のうちロボット本体の基部に最も近い軸のモータを駆動するドライバICと、手首軸のうち前記基部に最も近い軸のモータを駆動するドライバICとが搭載され、第2ドライバモジュールには、アーム軸のうち、第1ドライバモジュールに属さない残りの軸のモータを駆動するドライバICが搭載され、第3ドライバモジュールには、手首軸のうち、第1ドライバモジュールに属さない残りの軸のモータを駆動するドライバICが搭載される。
すなわち上述したように、一般にロボットに使用される各軸モータの容量は、根元側の軸から手先側の軸に向かうと段階的に異なるので、単純に軸の並び順にドライバICをグルーピングすると、根元側と手先側とでドライバモジュールの発熱の不均衡度合が大きくなってしまう。そこで、搭載されるドライバICがそれぞれ駆動対象とするモータの組合せを第1ないし第3ドライバモジュールのようにすれば、第1,第2ドライバモジュールの間について発熱量の不均衡をより平準化することができ、各ドライバモジュールについて行う冷却対策を簡単にすることができる。
また、一端がロボット本体に繋がるケーブルがコントローラに接続される側は、第1ないし第3ドライバモジュールに応じて3つに分岐した先にそれぞれコネクタを備えている。これらのコネクタのそれぞれは、複数の端子のうちそれぞれ異なる2端子が識別用端子として定められ、それらの識別用端子間は短絡されている。一方、コントローラ側のコネクタは、ケーブル側の3つのコネクタの何れもが接続可能な共通の形状であり、接続状態確認手段は、各ドライバモジュールに対応するコネクタの識別用端子の一方に識別信号を出力する。この時、識別用端子の他方に前記識別信号が入力されるか否かで、ケーブルのコネクタが、対応するドライバモジュールに繋がるコネクタに接続されているか否かを判断する。
斯様に構成すれば、コントローラ側より、何れかのドライバモジュールに対応するコネクタの識別用端子の一方に識別信号を出力した結果、識別用端子の他方からその識別用信号が入力されたことが確認されなければ、それら2つの端子間はケーブル側のコネクタで短絡されていないことになる。つまり、コントローラ側のコネクタに、接続されるべきケーブル側のコネクタが接続されていないことになるから、それらのコネクタ間には誤接続が生じていると判定できる。尚、識別用端子の「異なる2端子」は、2つのドライバモジュール間で上述のように識別用信号を出力する側と入力する側とが異なっていれば、一方の端子が同じ端子であっても良い。
したがって、ケーブル側のコネクタが、コントローラ側のコネクタの何れに対しても接続可能で、誤接続が生じる可能性があるとしても、コントローラ側が誤接続を検出した場合にユーザに報知する処理を行えば、それらの接続を正しくするように改めさせることができる。そして、識別信号(接続確認信号)を出力する機能を備えていない既存のロボットのコントローラについても、そのロボット本体と、本願発明を構成するコントローラとを接続するためにケーブルを交換する、という最小限の改修を行えば誤接続を防止する効果が得られる。
また、上記の構成は、4軸アームを有するロボットについても転用できる。すなわち、4軸のロボットでは、第1軸(基部)に配置されるモータの容量が相対的に大きく、第2軸〜第4軸に配置されるモータは相対的に小さいので、第1ドライバモジュールと、第3ドライバモジュールとをそのまま転用することができ、4軸ロボットに対応したドライバモジュールを別途構成する必要が無く、生産効率を一層向上させることができる。
請求項2記載のロボットによれば、第1ドライバモジュールに第1軸と第4軸とに配置されるモータを駆動するドライバICを搭載し、第2ドライバモジュールに第2軸と第3軸とに配置されるモータを駆動するドライバICを搭載し、第3ドライバモジュールに第5軸と第6軸とに配置されるモータを駆動するドライバICを搭載する。すなわち6軸ロボットの場合は、一般に第1軸及び第2軸に配置されるモータの容量が相対的に大きく、第5軸及び第6軸に配置されるモータの容量が相対的に小さく、第3軸及び第4軸に配置されるモータの容量はそれらの中間のレベルとなる。したがって、上記組み合わせにより第1,第2ドライバモジュール間の発熱量を均衡化させて、6軸ロボットに適切に対応することができる。
請求項3記載のロボットによれば、第1及び第2ドライバモジュールに大ドライバIC,小ドライバICをそれぞれ1つ搭載し、第3ドライバモジュールに小ドライバICを2つ搭載する。すなわち、ロボットは、例えばどのような生産工程に導入されるものか等により大きさが様々に異なるため、各軸に配置されるモータの容量も様々に異なる。したがって、同じ6軸のロボットについて異なるモータの容量毎にドライバモジュールを構成するとやはりモジュール数が増えてしまい、あまり使用する機会がない組み合わせのドライバモジュールまで製造しなければならず、生産効率が低下し、在庫管理も問題となる。
そこで、使用が想定される各軸モータの容量系列について閾値以上の容量のモータ群,閾値未満の容量のモータ群をそれぞれ大容量群,小容量群と分類した上で、上記のように2種類のドライバモジュールを用意する。すなわち「ロボットに使用される各軸モータの容量が、根元側の軸から手先側の軸に向かうに従い段階的に異なる」といっても、それらはリニアに変化することはなく、実際に6軸ロボットの様々な構成例を参照すると、大容量群に属するモータの使用頻度は相対的に低く、小容量群に属するモータの使用頻度は相対的に高いと言える。
したがって、上記2種類のドライバモジュールを用意すれば、それらを、第1ないし第3ドライバモジュールにおけるロボットの2軸の組み合わせの何れかに適用することができ、用意するドライバモジュールの数を少なくして生産効率を向上させると共に、在庫管理が容易となる。そして、様々な構成の6軸ロボットを適切なスペックで制御するために、生産すべきドライバモジュールの種類を必要最小限にすることができるので、それらの生産効率を向上させることができる。
請求項4記載のロボットによれば、第1及び第2ドライバモジュールの一方に小ドライバIC,大ドライバICをそれぞれ1つ搭載し、他方に大ドライバICを2つ搭載して、第3ドライバモジュールに小ドライバICを2つ搭載する。すなわち、ロボットの製品によっては、大容量群に属するモータを2軸に使用するものも存在し得る。そして、第1,第2ドライバモジュールについては、個別の設計に応じて何れか一方が大ドライバICを2つ必要とするかが異なる場合がある。したがって、より広い製品のバリエーションに対応できる。
請求項5記載のロボットによれば、コントローラ側のコネクタにおいて、隣り合うコネクタの識別用端子間をデイジーチェーン状に接続する。すなわち、1つのコネクタの識別用端子の一方をコネクタ側から見て信号入力側INとし、他方を信号出力側OUTとすると、隣り合うコネクタ間でOUT→IN→OUT→IN→…と繋がるように接続する。
そして、接続状態判定手段は、デイジーチェーン状に接続されている識別用端子の一端側(先端側)INに識別信号を出力して、他端側(末端側)のOUTより識別信号を受信することで接続判定を行う。つまり、他端側のOUTを介して識別信号が受信できればケーブル側のコネクタは正しく接続されていると判定でき、識別信号が受信できなければケーブル側のコネクタはどこかで誤接続が生じていると判定できる。したがって、接続状態判定手段とコントローラ側のコネクタとの間の配線数を減らすことができ、且つ接続判定をより簡単に行うことができる。
第1実施例であり、ロボットのシステム構成を概略的に示す機能ブロック図 ロボット本体に使用されるサーボモータの容量系列の一例を示す図 6軸ロボットに使用される各サーボモータ容量の具体例を示す図 接続判定処理のフローチャート 従来のロボット本体に本実施例のコントローラを適用する状態を説明する図 第2実施例を示す図2相当図 図3相当図 第3実施例を示す図1相当図 4軸ロボットの場合の図3相当図 第4実施例を示す図1相当図 第5実施例を示す図8相当図
(第1実施例)
以下、垂直多関節型の6軸ロボットに適用した第1実施例について図1ないし図5を参照して説明する。図1は、ロボットのシステム構成を概略的に示す機能ブロック図である。ロボットシステム1は、6軸のアームを有するロボット本体2と、ロボット本体2を制御するコントローラ3と、ロボット本体2とコントローラ3との間を接続するケーブル4とで構成されている。コントローラ3は、電源モジュール5,メインモジュール6,ベースモジュール7,3つのドライバモジュール8〜10(第1〜第3ドライバモジュール),ティーチングペンダント等に内蔵された表示器11などで構成されている。電源モジュール5は、商用交流電源からロボット本体2及びコントローラ3の動作電源を生成して供給する部分であり、メインモジュール4は、ベースモジュール6を介して電源モジュール5に接続されており、ロボット本体2を制御する制御回路(マイクロコンピュータ等)が搭載されている。
ベースモジュール7は、メインモジュール6より出力される制御指令をドライバモジュール8〜10を介してロボット本体2に出力し、各軸に配置されているサーボモータを駆動する。ドライバモジュール8〜10には、たとえばパワーMOSFETやIGBTなどのスイッチング素子を3相ブリッジ接続して構成されるインバータ(駆動回路)や、ゲートドライブ回路や保護回路等が内蔵されたドライバIC(IPM:Intelligent Power Module,図示せず)をそれぞれ2個搭載している。そして、各ドライバモジュール8〜10がそれぞれ2軸分のサーボモータを駆動するようになっている。
各ドライバモジュール8〜10は、コネクタ12〜14を介してベースモジュール7側のコネクタ15〜17に接続されている。これらの、コネクタ12〜14,コネクタ15〜17は同一の端子数及び端子の配列形態を有しており、またコネクタの外形もオス/メスの相違を除いて同一である。
ベースモジュール7には、FPGA(Field Programmable Gate Array)18が搭載されており、メインモジュール6は、FPGA18を介して各ドライバモジュール8〜10のドライバICに駆動制御信号(PWM信号)を出力し、ロボット本体2の各軸サーボモータを制御する。ここで、ドライバモジュール8には、ロボット本体2の第1軸,第4軸モータを制御するためのドライバICが搭載され、ドライバモジュール9には、同第2軸,第3軸モータを制御するためのドライバICが搭載され、ドライバモジュール10には、同第5軸,第6軸モータを制御するためのドライバICが搭載されている。
ここで、一般に6軸のアームについては、第1軸〜第3軸はアーム手先のおおよその位置と姿勢を決める軸として「アーム軸」と称され、第4軸〜第6軸は、手先の詳細な位置と姿勢を決める軸として「手首軸」と称される。斯様な分類から見ると、ドライバモジュール8は、アーム軸,手首軸のうちで、ロボット本体2の基部(ベース)に最も近い第1軸,第4軸に対応し、ドライバモジュール9はアーム軸より第1軸を除いたものに対応し、ドライバモジュール10は手首軸より第4軸を除いたものに対応している。
FPGA18のPWM制御部19は、メインモジュール6からの制御指令を受けて各軸サーボモータを制御するための3相PWM信号(Un,Vn,Wn,n=1〜6)を生成してドライバモジュール8〜10に出力する。すなわち、ドライバモジュール8に対してはPWM信号U1〜W1及びU4〜W4を出力し、ドライバモジュール9に対してはPWM信号U2〜W2及びU3〜W3を出力し、ドライバモジュール10に対してはPWM信号U5〜W5及びU6〜W6を出力する。
ケーブル4が各ドライバモジュール8〜10側に接続される端部は、3つに分岐しており(分岐部4B(1)〜4B(3)と称す)、各分岐部4B(1)〜4B(3)が、それぞれコネクタ20〜22を介して、ドライバモジュール8〜10側のコネクタ23〜25にそれぞれ接続されている。ドライバモジュール8〜10において、ベースモジュール7側のコネクタ12〜14と、ケーブル4側のコネクタ23〜25とは、それぞれ信号が平行に伝送されるように各端子が接続されており、それぞれが2軸分の3相のモータ電流を流す。
また、ロボット本体2側で各軸モータに配置されているエンコーダ(図示せず)より出力されるエンコーダ信号は、別途ケーブル4の分岐部4B(E),及びその先端に配置されるコネクタ26,ベースモジュール7側に配置されるコネクタ27を介してFPGA18に与えられる。FPGA18は、内蔵しているエンコーダ通信部28により上記エンコーダ信号を受信する。
また、各ドライバモジュール8〜10のコネクタ12〜14では、それぞれの複数の端子の内、ドライバモジュール8〜10毎に異なる2本が識別用端子として設定されており、それら2本の識別用端子はケーブル4側のコネクタ20〜22で短絡されている。コネクタ12では端子(1,2)が、コネクタ13では端子(2,3)が、コネクタ14では端子(3,4)が、それぞれ識別用端子として設定されている。
そして、ベースモジュール7側において、コネクタ15の識別用端子(2)はコネクタ16の識別用端子(2)に接続され、コネクタ16の識別用端子(3)はコネクタ17の識別用端子(3)に接続されており、これらの識別用端子はいわゆるデイジーチェーン状に接続されている。FPGA18の内部に形成されている誤接続検出部(接続状態判定手段)23は、上記のようにデイジーチェーン接続されている識別用端子の一端(先端)となるコネクタ15の識別用端子(1)に識別信号を出力すると、識別用端子の他端(末端)となるコネクタ17の識別用端子(4)より上記識別信号を受信できるか否かによって、ドライバモジュール8〜10側のコネクタ12〜14と、ベースモジュール7側のコネクタ15〜17が正しく対応するように接続されているか否かを判断する。
ここで、ドライバモジュール8〜10の構成について説明する。図1を参照すると、ロボット本体2の各軸に使用されているサーボモータの容量は、第1軸〜第6軸にかけて、1500W,750W,400W,200W,200W,100Wとなっている。一般に、このような多関節型のロボットでは、アームの基部に近いほどサーボモータの負荷が高くなるため、相対的に容量の大きいものが使用される。これらの内、1つのドライバモジュールについて、駆動対象とするサーボモータを2軸ずつグルーピングすることを考えた場合、単純に根元側から(1軸,2軸),(3軸,4軸),(5軸,6軸)とグルーピングすると、根元側のドライバモジュールに搭載されたドライバICの発熱量が大きくなってしまい、特段の冷却対策(熱対策)が必要となる。
そこで、本実施例では、各ドライバモジュールが駆動対象とするサーボモータのグルーピングを、A(1軸,4軸),B(2軸,3軸),C(5軸,6軸)とすることを考える。これに、各サーボモータの容量の実数値を割り当てると、以下のようになる。
A(1軸,4軸)=(1500W,200W)
B(2軸,3軸)=( 750W,400W)
C(5軸,6軸)=( 200W,100W)
すると、モジュールAについては、(1500W,750W)のペアよりもトータルでの発熱量を低下させることができる。モジュールBについては(400W,200W)のペアよりも発熱量は増加するが、モジュールAの発熱量を低下させる効果が大きい。
また、3つのドライバモジュールを、上記のように各サーボモータの容量の実数値を割り当てて構成すると、各ロボットの規模に応じて各軸サーボモータの容量が異なるので、必要となるモジュールの数が増えてしまう。そこで、本実施例では、ドライバモジュール8〜10に、図2に示すように設定された2種類のドライバモジュールの何れかを使用することにする。
例えば、図1に示すものに限らず、実際のロボットに使用されているサーボモータの容量を大小の系列で並べた場合に、最小30Wから最大1500Wまで、図2に示す系列になっているとする。この系列について、所定の閾値を例えば500Wに設定し、容量が500W未満となるモータの群を小容量群に分類し、容量が500W以上となるモータの群を大容量群に分類する。この場合、容量30W,50W,80W,100W,200W,400Wのモータが小容量群に属し、容量750W,1500Wのモータが大容量群に属することになる。
そして、ドライバモジュールに搭載する2個のドライバICのうち、1つは大容量群に属するモータの内で容量が最大となる1500Wのモータを駆動可能なもの、他の1つは小容量群に属するモータの内で容量が最大となる400Wのモータを駆動可能なものを選択したドライバモジュールを構成する。これを「大小ドライバモジュール」と称する。また、もう1種類のドライバモジュールは、上記400Wのモータを駆動可能なドライバICを2つ搭載して構成し、これを「小小ドライバモジュール」と称する。
これら「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを、ドライバモジュール8〜10に適用すると、
ドライバモジュール 8 → 大小ドライバモジュール:(1500W,400W)
ドライバモジュール 9 → 大小ドライバモジュール:(1500W,400W)
ドライバモジュール10 → 小小ドライバモジュール:( 400W,400W)
となる。
すなわち、ロボットは、例えばどのような生産工程に導入されるものか等により大きさが様々に異なるため、各軸に配置されるサーボモータの容量も様々に異なる。したがって、同じ6軸のロボットについて異なるモータの容量毎にドライバモジュールを構成するとモジュール数が増えてしまい、あまり使用する機会がない組み合わせのドライバモジュールまで製造しなければならず、生産効率が低下し、在庫管理も問題となる。そこで、使用が想定される各軸モータの容量系列を上記のように大容量群,小容量群に分類して「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを用意する。すなわち、実際の6軸ロボットの様々な構成例を参照すると、大容量群に属するモータの使用頻度は相対的に低く、小容量群に属するモータの使用頻度は相対的に高いと言える。
したがって、上記のように「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを用意すれば、それらを、3つのドライバモジュールにおけるロボットの2軸の組み合わせの何れかに適用できる。この場合、実際のモータ容量に対して大きく余裕をとるドライバICも出てくるが、様々な種類のロボットに対して用意すべきドライバモジュールの数が「2」になることで、生産効率が向上すると共に在庫管理が簡単になる効果が大きい。
図3は、他のロボットについて「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを適用する場合を示す。図1に示すロボット本体2を(大)とすると、図3(a)は(中)の例であり、サーボモータの容量は、第1軸〜第6軸にかけて、750W,400W,200W,100W,80W,50Wとなっている。これについて、A(1軸,4軸),B(2軸,3軸),C(5軸,6軸)のペアに各サーボモータの容量の実数値を割り当てると、以下のようになる。
A(1軸,4軸)=(750W,100W)
B(2軸,3軸)=(400W,200W)
C(5軸,6軸)=( 80W, 50W)
これらに「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを適用すると、
A(1軸,4軸) → 大小ドライバモジュール
B(2軸,3軸) → 小小ドライバモジュール
C(5軸,6軸) → 小小ドライバモジュール
となる。
また、図3(b)は(小)の例であり、サーボモータの容量は、第1軸〜第6軸にかけて、80W,80W,50W,30W,30W,30Wとなっている。これについて、A(1軸,4軸),B(2軸,3軸),C(5軸,6軸)のペアに各サーボモータの容量の実数値を割り当てると、以下のようになる。
A(1軸,4軸)=(80W,30W)
B(2軸,3軸)=(80W,50W)
C(5軸,6軸)=(30W,30W)
したがって、これらに「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを適用すると、何れも小小ドライバモジュールを割り当てることになる。
以上のように、ドライバモジュール8〜10を「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを適用して構成し、ケーブル4側のコネクタ20〜22が、ドライバモジュール8〜10側のコネクタ23〜25の何れにも接続可能に構成されていると、それらの接続に誤りが生じることが想定される。
そこで、本実施例では、メインモジュール6がFPGA18の誤接続検出部29を介してケーブル4とドライバモジュール8〜10との接続状態を判定する。次に、その処理内容について図4を参照して説明する。誤接続検出部29は、コネクタ12及び15の端子(1)に接続されている自身の確認用出力ピンよりハイ(H)レベル信号(識別信号,接続確認信号)を出力する(ステップS1)。そして、コネクタ14及び17の端子(4)に接続されている自身の確認用入力ピンのレベルがロー(L)か否かを判断する(ステップS2)。
すなわち、図1に示すように、ケーブル4側のコネクタ20〜22が、各ドライバモジュール8〜10側のコネクタ23〜25に正しく接続されていれば、誤接続検出部29が出力した識別信号は、
確認用出力ピン→ コネクタ12:端子(1,2)→
コネクタ13:端子(2,3)→コネクタ14:端子(3,4)→確認用入力ピン
と伝達されるので、ステップS2では確認用入力ピンにおいてハイレベル信号の入力が確認される(NO)。この場合、コネクタ20〜22とコネクタ23〜25との接続は正常であり、問題は無いので通常処理に移行する。
一方、例えばドライバモジュール8,9に対して、コネクタ20,21を入れ違いに接続すると、誤接続検出部29が出力した識別信号は、コネクタ13の端子(1)から先へは伝達されないので、ステップS2では確認用入力ピンがローレベル(例えば、プルダウンされている)のままとなる(YES)。この場合は、「誤接続エラー検出」となり(ステップS3)その情報はメインモジュール6側に伝達され、電源モジュール5からモータへの電力供給の禁止及びPWM制御部19によるサーボモータの駆動制御が禁止され(「サーボON禁止処理」,ステップS4)、表示器11にエラーメッセージが表示される(ステップS5)。
なお、コントローラ3は、メーカ側において各ドライバモジュール8〜10がベースモジュール7に接続された状態で出荷されるため、コネクタ12〜14とコネクタ15〜17との誤接続については、ユーザは考慮する必要が無い。コントローラ3内では、コントローラ3が認識しているロボットに対応したドライバモジュールが接続されているかの確認処理を行っている。
以上のように本実施例によれば、コントローラ3に、ロボット本体2の各軸に配置されているサーボモータを駆動する第1〜第3ドライバモジュール8〜10を備え、ドライバモジュール8には、第1軸,第4軸のサーボモータを駆動するドライバICを搭載し、ドライバモジュール9には、第2軸,第3軸のサーボモータを駆動するドライバICを搭載し、ドライバモジュール10には、第5軸,第6軸のサーボモータを駆動するドライバICを搭載した。これにより、ドライバモジュール8,9間について発熱量の不均衡をより平準化することができ、各ドライバモジュール8〜10について行う冷却対策を簡単にすることができる。
また、ケーブル4がコントローラ3に接続される側は、ドライバモジュール8〜10に応じた分岐部4B(1)〜4B(3)の先にそれぞれコネクタ20〜22を備え、それぞれ異なる2端子を短絡して識別用端子として定め、コントローラ3側のコネクタ23〜25を、ケーブル4側の3つのコネクタ20〜22の何れもが接続可能な共通の形状とする。そして、誤接続検出部29は、各ドライバモジュール8〜10に対応するコネクタ15〜17の識別用端子の一方にハイレベルの識別信号を出力し、識別用端子の他方に前記識別信号が入力されるか否かで、ケーブル4のコネクタ20〜22が対応するドライバモジュール8〜10に繋がるコネクタ23〜25に接続されているか否かを判断する。
したがって、ケーブル4側のコネクタ20〜22を誤接続する可能性があるとしても、コントローラ3側が誤接続を検出した場合にユーザに報知する処理を行うことで、それらの接続を改めさせることができる。そして、識別信号を出力する機能を備えていない既存のロボットについても、図5に示したように、ロボット本体Rとコントローラ3とを接続するために、ケーブルCbをケーブル4に交換する、という最小限の改修を行えば、誤接続を防止する効果が得られる。
また、ドライバモジュール8,9に大ドライバIC,小ドライバICをそれぞれ1つ搭載し、ドライバモジュール10に小ドライバIC2つ搭載した。したがって、様々な構成の6軸ロボットを適切なスペックで制御するために、生産すべきドライバモジュールの種類を必要最小限にすることができるので、それらの生産効率を向上させることができる。
そして、コントローラ3側のコネクタ15〜17において、隣り合うコネクタの識別用端子間をデイジーチェーン状に接続し、誤接続検出部29は、デイジーチェーン状に接続されている識別用端子の一端側(コネクタ15の端子(1))に識別信号を出力して、他端側(コネクタ17の端子(4))より識別信号を受信することで接続判定を行うので、誤接続検出部29とコネクタ15〜17との間の配線数を減らすことができ、且つ接続判定をより簡単に行うことができる。
(第2実施例)
図6及び図7は本発明の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。第2実施例は、第1実施例で示したロボット本体2(大)よりも、更に容量が大きいモータを使用して構成されるロボット本体(特大)について、サーボモータの容量系列と、使用するドライバモジュールの組分けの例を示す。
第2実施例のロボット本体(特大,これ自体は図示せず)は、図2に示した容量系列に2000Wのモータを加えたもので構成される(図6参照)。この系列について、同様に閾値500Wで小容量群,大容量群に分類すれば、容量2000W,750W,1500Wのモータが大容量群に属することになる。この場合、「小小」ドライバモジュールについては、第1実施例と同様に400Wのモータを駆動可能なドライバICを2つ搭載したものとするが、容量「大」を2000Wとして、「大小」ドライバモジュールの1つは、2000Wのモータを駆動可能なものを搭載して構成する。更に、2000Wのモータを駆動可能なドライバICを2つ搭載したものを、「大大」ドライバモジュールとして加える。
そして、ロボット本体(特大)の各軸に使用されるサーボモータの容量は、図7に示すように、第1軸〜第6軸にかけて、2000W,2000W,750W,400W,200W,200Wになっているとする。これらについて、各ドライバモジュールが駆動対象とするサーボモータのグルーピングを、同様にA(1軸,4軸),B(2軸,3軸),C(5軸,6軸)として各サーボモータの容量の実数値を割り当てれば以下のようになる。
A(1軸,4軸)=(2000W,400W)
B(2軸,3軸)=(2000W,750W)
C(5軸,6軸)=( 200W,200W)
したがって、これらに対応する第1〜第3ドライバモジュールを、「大大」,「大小」,「小小」の3種類のドライバモジュールで構成するのであれば、
A(1軸,4軸)=(2000W, 400W):「大小」
B(2軸,3軸)=(2000W,2000W):「大大」
C(5軸,6軸)=( 400W, 400W):「小小」
となる。
また、第2実施例の3種類のドライバモジュールで第2実施例のドライバモジュール8〜10を構成することを想定すれば、「大小」ドライバモジュールを上記(2000W,400W)の組に置き換えることになる。
以上のように第2実施例によれば、第1ドライバモジュールに大ドライバIC,小ドライバICをそれぞれ1つ搭載し、第2ドライバモジュールに大ドライバICを2つ搭載して、第3ドライバモジュールに小ドライバICを2つ搭載するので、より広い製品のバリエーションに対応できる。
(第3実施例)
図8及び図9は第3実施例であり、第1実施例と異なる部分のみ説明する。第3実施例は、第1実施例の「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを、水平多関節型の4軸ロボットに適用した場合を示す。第3実施例のロボット31は、4軸のアームを有するロボット本体32と、コントローラ33と、ロボット本体32とコントローラ33との間を接続するケーブル34とで構成されている。コントローラ33は、第1実施例におけるコントローラ3を4軸ロボット対応にしたものであり、電源モジュール35,メインモジュール36,ベースモジュール37,第1実施例と同じ2つのドライバモジュール8及び9,表示器38など構成されている。
各ドライバモジュール8,9は、それぞれコネクタ12,13を介してベースモジュール37側のコネクタ39,40に接続されている。尚、図8に示すベースモジュール37については、第1実施例の誤接続検出部29に対応する誤接続検出部(接続状態判定手段)41のみを図示している。そして、ドライバモジュール8は、ロボット本体32の第1軸,第4軸に配置されているサーボモータを駆動し、ドライバモジュール9は、同第2軸,第3軸に配置されているサーボモータを駆動する。ここで、ロボット本体32の第1軸〜第4軸に配置されている各サーボモータの容量は、1000W,600W,300W,300Wになっているとする。
ケーブル34が各ドライバモジュール8,9側に接続される端部は2つに分岐しており(分岐部34B(1),34B(2))、各分岐部34B(1),34B(2)が、それぞれコネクタ42,43を介して、ドライバモジュール8,9側のコネクタ23,24にそれぞれ接続されている。そして、各ドライバモジュール8,9の識別用端子は、ケーブル34側のコネクタ42,43で短絡されている。
ベースモジュール37側において、コネクタ39,40の識別用端子は、第1実施例と同様にデイジーチェーン接続されている。そして、誤接続検出部41は、コネクタ39の端子(1)に接続されている自身の確認用出力ピンよりハイ(H)レベル信号(識別信号)を出力すると、コネクタ40の端子(3)に接続されている自身の確認用入力ピンのレベルがロー(L)か否かを判断することで、第1実施例の図4に示す処理と同様の判定を行う。
次に、第3実施例の作用について図9も参照して説明する。図8から、ドライバモジュール8,9が駆動対象とするサーボモータの容量実数値は以下のようになる。
(1軸,4軸)=(1000W,300W)
(2軸,3軸)=( 600W,300W)
したがって、これらを「大小」,「小小」の2種類のドライバモジュールで構成するのであれば、
(1軸,4軸)=(1500W,400W):「大小」
(2軸,3軸)=(1500W,400W):「大小」
となる。
また、図9には、4軸ロボット(中)の場合の各軸対応サーボモータの容量を示すが、第1軸より750W,400W,200W,150Wとなっている。この場合に2つのドライバモジュールが駆動対象とするサーボモータの容量実数値は以下のようになる。
(1軸,4軸)=(750W,150W)
(2軸,3軸)=(400W,200W)
したがって、これらを「大小」,「小小」の2種類のドライバモジュールで構成するのであれば、同様に
(1軸,4軸)=(1500W,400W):「大小」
(2軸,3軸)=( 400W,400W):「小小」
となる。
以上のように第3実施例によれば、6軸アームを有するロボットに対応して構成した「大小」,「小小」2種類のドライバモジュールを、4軸アームを有するロボットについても適用するので、4軸ロボットに対応したドライバモジュールを別途構成する必要が無く、生産効率を一層向上させることができる。
(第4実施例)
図10は第4実施例であり、第1実施例と異なる部分について説明する。第4実施例のロボット50のコントローラ51はベースモジュール7を用いておらず、電源モジュール52,メインモジュール53,ドライバモジュール54〜56(第1〜第3ドライバモジュール)で構成されている。ドライバモジュール54〜56は、第1実施例のドライバモジュール8〜10と同様に、それぞれ「大小」,「大小」,「小小」ドライバモジュールで構成されている。
メインモジュール53とドライバモジュール54との間はコネクタ57,58を介して接続され、ドライバモジュール54,55の間はコネクタ59,60を介して接続され、ドライバモジュール55,56の間はコネクタ61,62を介して接続されている。また、ドライバモジュール56は、コネクタ63を介して電源モジュール52に直接接続されている。これらのコネクタ57〜63は、端子数が例えば何れも「12」であり、コネクタ58の端子(1)〜(4)はコネクタ23の端子(1)〜(4)に接続され、コネクタ58の端子(5)〜(12)はコネクタ59の端子(1)〜(8)に接続されている。
また、コネクタ60の端子(1)〜(4)はコネクタ24の端子(1)〜(4)に接続され、コネクタ60の端子(5)〜(12)はコネクタ61の端子(1)〜(8)に接続されている。コネクタ62の端子(1)〜(4)はコネクタ25の端子(1)〜(4)に接続され、コネクタ62の端子(5)〜(12)はコネクタ63の端子(1)〜(8)に接続されている。
第1実施例においてベースモジュール7に搭載されていた誤接続検出部29は、誤接続検出部64(接続状態確認手段)としてメインモジュール53に搭載されており、ドライバモジュール54〜56のコネクタ23〜25に対して、識別信号を個別に出力するようになっている。すなわち、誤接続検出部64は、コネクタ20,23間の接続を確認する場合はコネクタ57の端子(1)にハイレベルの識別信号を出力し、その識別信号がコネクタ57の端子(2)を介して検出されるか否かを判断する。
同様に、誤接続検出部64は、コネクタ21,24間の接続を確認する場合はコネクタ57の端子(6)にハイレベルの識別信号を出力し、その識別信号がコネクタ57の端子(7)を介して検出されるか否かを判断し、コネクタ22,25間の接続を確認する場合はコネクタ57の端子(11)にハイレベルの識別信号を出力し、その識別信号がコネクタ57の端子(12)を介して検出されるか否かを判断する。これらの処理を、図4に示すフローのステップS1,S2において行う。
また、電源モジュール52から、メインモジュール53,ドライバモジュール54〜56に対する電源の供給は、コネクタ63より、コネクタ62〜59を介してそれぞれ行うようになっている。
以上のように構成される第4実施例によれば、ベースモジュール7を用いることなくコントローラ51を構成した場合も、第1実施例と同様の効果が得られる。また、誤接続検出部64は、コネクタ23〜25に対して識別信号を個別に出力するので、何れのコネクタに誤接続が生じているかを特定することができる。
(第5実施例)
図11は第5実施例であり、4軸ロボット70のコントローラ71を、第4実施例と同様に、ベースモジュール37を用いることなく構成した場合を示す。すなわち、コントローラ71は、電源モジュール72,メインモジュール73,ドライバモジュール74,75(第1,第2ドライバモジュール)で構成されている。ドライバモジュール74,75は、第3実施例のドライバモジュール8,9と同様に、それぞれ「大小」,「大小」ドライバモジュールで構成されている。
メインモジュール73とドライバモジュール74との間はコネクタ76,77を介して接続され、ドライバモジュール74,75の間はコネクタ78,79を介して接続され、ドライバモジュール75は、コネクタ80を介して電源モジュール72に直接接続されている。これらのコネクタ76〜80の接続関係は、第4実施例のコネクタ57〜61と同様であり、コネクタ80がコネクタ61に対応している。
第3実施例においてベースモジュール37に搭載されていた誤接続検出部41は、誤接続検出部81(接続状態判定手段)としてメインモジュール73に搭載されており、ドライバモジュール74,75のコネクタ23,24に対して、識別信号を個別に出力するようになっている。すなわち、誤接続検出部81は、コネクタ42,23間の接続を確認する場合はコネクタ76の端子(1)にハイレベルの識別信号を出力し、その識別信号がコネクタ76の端子(2)を介して検出されるか否かを判断する。同様に、誤接続検出部81は、コネクタ43,24間の接続を確認する場合はコネクタ76の端子(6)にハイレベルの識別信号を出力し、その識別信号がコネクタ76の端子(7)を介して検出されるか否かを判断する。
以上のように構成される第5実施例によれば、ベースモジュール37を用いることなく4軸ロボット70のコントローラ71を構成した場合も、第3,第4実施例と同様の効果が得られる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
各サーボモータの容量の具体数値は一例であり、大容量群,小容量群を分類するための閾値は適宜変更して良い。
また、アーム軸,手首軸をどの軸で分けるかについても、適宜変更して良い。
第2実施例において、各軸モータの容量値によっては、第1ドライバモジュールに大大ドライバモジュールを適用し、第2ドライバモジュールに大小ドライバモジュールを適用しても良い。
図面中、1はロボット、2はロボット本体、3はコントローラ、4はケーブル、5は電源モジュール、6はメインモジュール、7はベースモジュール、8〜10はドライバモジュール(第1〜第3ドライバモジュール)、12〜17,20〜27はコネクタ、29は誤接続検出部(接続状態判定手段)、31はロボット、32はロボット本体、33はコントローラ、34はケーブル、35は電源モジュール、36はメインモジュール、37はベースモジュール、39,40,42,43はコネクタ、41は誤接続検出部(接続状態判定手段)、50はロボット、51はコントローラ、52は電源モジュール、53はメインモジュール、54〜56はドライバモジュール(第1〜第3ドライバモジュール)、57〜63はコネクタ、64は誤接続検出部(接続状態判定手段)、70はロボット、71はコントローラ、72は電源モジュール、73はメインモジュール、74,75はドライバモジュール(第1,第2ドライバモジュール)、76〜80はコネクタ、81は誤接続検出部(接続状態判定手段)を示す。

Claims (5)

  1. 6軸のアームを有するロボット本体と、このロボット本体に制御指令を出力するコントローラと、前記ロボット本体と前記コントローラとの間を接続するケーブルとで構成されるロボットにおいて、
    前記コントローラは、電源モジュールと、メインモジュールと、複数のドライバモジュールとを備え、
    前記電源モジュールは、前記メインモジュールと、前記ドライバモジュールと、前記ロボット本体とに電源を供給し、
    前記ドライバモジュールには、前記ロボット本体の各軸に配置されているモータを駆動するドライバICが複数搭載され、
    前記メインモジュールには、前記ドライバモジュールを介して前記モータの駆動を制御する制御回路が搭載され、
    前記ドライバモジュールは、
    前記アームの手先のおおよその位置を決める軸であるアーム軸のうち、前記ロボット本体の基部に最も近い軸のモータを駆動するドライバICと、前記手先の詳細な位置を決める軸である手首軸のうち、前記基部に最も近い軸のモータを駆動するドライバICとが搭載される第1ドライバモジュールと、
    前記アーム軸のうち、前記第1ドライバモジュールに属さない残りの軸のモータを駆動するドライバICが搭載される第2ドライバモジュールと、
    前記手首軸のうち、前記第1ドライバモジュールに属さない残りの軸のモータを駆動するドライバICが搭載される第3ドライバモジュールとで構成され、
    前記ケーブルが前記コントローラに接続される側は、前記第1ないし第3ドライバモジュールに応じて3つに分岐した先にそれぞれコネクタを備え、
    前記3つのコネクタのそれぞれは、同じ配列形態からなる複数の接続端子を有し、それら複数の接続端子のうちそれぞれ異なる2端子が識別用端子として定められ、それらの識別用端子間は短絡されており、
    前記コネクタが接続されるコントローラ側のコネクタは、前記ケーブル側の3つのコネクタの何れもが接続可能な共通の形状であり、
    前記コントローラは、前記第1ないし第3ドライバモジュールに対応するコネクタの識別用端子の一方に所定レベルの識別信号を出力した場合に、前記識別用端子の他方に前記識別信号が入力されるか否かによって、前記ケーブルのコネクタが、対応するドライバモジュールに繋がるコネクタに接続されているか否かを判定する接続状態判定手段を備えていることを特徴とするロボット。
  2. 前記第1ドライバモジュールには、第1軸と第4軸とに配置されるモータを駆動するドライバICが搭載され、
    前記第2ドライバモジュールには、第2軸と第3軸とに配置されるモータを駆動するドライバICが搭載され、
    前記第3ドライバモジュールには、第5軸と第6軸とに配置されるモータを駆動するドライバICが搭載されることを特徴とする請求項1記載のロボット。
  3. 対象とする複数のロボットについて使用される各軸モータの容量系列について所定の閾値を定め、前記閾値以上の容量のモータ群を大容量群,前記閾値未満の容量のモータ群を小容量群と分類すると、
    前記第1及び第2ドライバモジュールは、前記小容量群の内で容量が最大のモータに対応する小ドライバICが1つ搭載されると共に、前記大容量群の内で容量が最大のモータに対応する大ドライバICが1つ搭載され、
    前記第3ドライバモジュールは、前記小ドライバICが2つ搭載されることを特徴とする請求項1又は2記載のロボット。
  4. 対象とする複数のロボットについて使用される各軸モータの容量系列について所定の閾値を定め、前記閾値以上の容量のモータ群を大容量群,前記閾値未満の容量のモータ群を小容量群と分類すると、
    前記第1及び第2ドライバモジュールの一方は、前記小容量群の内で容量が最大のモータに対応する小ドライバICが1つ搭載されると共に、前記大容量群の内で容量が最大のモータに対応する大ドライバICが1つ搭載され、他方は前記大ドライバICが2つ搭載され、
    前記第3ドライバモジュールは、前記小ドライバICが2つ搭載されることを特徴とする請求項1又は2記載のロボット。
  5. 前記コントローラ側のコネクタは、隣り合うコネクタの識別用端子間がデイジーチェーン状に接続されており、
    前接続状態判定手段は、前記デイジーチェーン状に接続されている識別用端子の一端側に前記識別信号を出力して、前記デイジーチェーン状に接続されている識別用端子の他端側より前記識別信号を受信することで接続判定を行うことを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のロボット。
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