JP2011167357A - ゲル含有消火水用の消火剤 - Google Patents
ゲル含有消火水用の消火剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011167357A JP2011167357A JP2010034022A JP2010034022A JP2011167357A JP 2011167357 A JP2011167357 A JP 2011167357A JP 2010034022 A JP2010034022 A JP 2010034022A JP 2010034022 A JP2010034022 A JP 2010034022A JP 2011167357 A JP2011167357 A JP 2011167357A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fire
- water
- gel
- extinguishing
- fire extinguishing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Fire-Extinguishing Compositions (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩成分と、少なくとも1種の金属封鎖剤成分よりなる、ゲル含有消火水用の消火剤。
【選択図】なし
Description
(a)リン酸塩無機化合物系消火剤
通常、主成分としてリン酸アンモニウムを含む。リン酸塩無機化合物系消火剤を含む消火水が火災域に散布されると、加熱によりリン酸アンモニウムが分解されて、その際の吸熱作用により周囲の熱を奪う。また、不燃性のガスを発生して周囲にガス層を形成することで酸素を遮断し、さらに高温になると、溶融ガラス状に変化して燃焼面を被覆して酸素を遮断する。リン酸塩無機化合物系の消火剤を含む消火水は無色であるため、特に森林火災等においては、着色剤を添加することではじめて散布域の識別が可能になる。
さらに、リン酸アンモニウムは、肥料に使われる成分と類似しているため、散布された土壌に富栄養化現象をもたらすという環境面に対する問題点も指摘されている。
合成界面活性剤を主成分とするため、合成界面活性剤系消火剤を含む消火水は表面張力が低く、燃焼物や可燃物等の消火対象に浸透しやすい。また、衝突した衝撃等により形成した泡が燃焼物や可燃物を覆って酸素を遮断することで、消火・再燃防止・延焼抑制の効果が向上する。界面活性剤系消火剤の水への添加濃度は低く、また、該消火剤のみを水に添加することで消火水を調製できるので、消火水の調製を比較的迅速に行うことができる。
また、合成界面活性剤は、環境中に放出されても一定期間界面活性作用を失わないため、水生生物に対する毒性が懸念される。
吸水性ポリマーを主成分とし、水を十分に吸水した吸水性ポリマーを、燃焼物や可燃物に接触させることにより、消火・再燃防止・延焼抑止効果を発揮する。
加えて、吸水性ポリマーは生分解しにくく、環境中に蓄積して生態系に悪影響を及ぼすことが指摘されている。
また、本発明は、消火効率が高い消火水を簡便な方法で調製し、これを火災現場に放水することで効率的に火災を消火する方法を提供することを課題とする。
[1]界面活性作用を有するゲル化剤を含有する、ゲル含有消火水用の消火剤。
[2]少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩成分と、少なくとも1種の金属封鎖剤成分よりなる、ゲル含有消火水用の消火剤。
[3]ゲル含有消火水が、少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩及び少なくとも1種の金属封鎖剤を、それぞれ0.1〜4重量%及び1〜10重量%の濃度で含有するものであり、該ゲル含有消火水の30〜100重量%がゲル化している、上記[2]に記載の消火剤。
[4]ゲル含有消火水に含有されるゲルが燃焼物及び/又は可燃物に衝突して付着及び/又は発泡するものであり、かつ火災の熱によりゾル化するものである、上記[1]〜[3]のいずれかに記載の消火剤。
[5]少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩が、ラウリン酸のアルカリ金属塩、ミリスチン酸のアルカリ金属塩、パルミチン酸のアルカリ金属塩、ステアリン酸のアルカリ金属塩及びオレイン酸のアルカリ金属塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸金属塩である、上記[2]〜[4]のいずれかに記載の消火剤。
[6]少なくとも1種の金属封鎖剤が、グルタミン酸二酢酸四金属塩、アスパラギン酸二酢酸四金属塩、メチルグリシン二酢酸三金属塩、エチレンジアミンジコハク酸三金属塩及びヒドロキシイミノジコハク酸四金属塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上の金属封鎖剤である、上記[2]〜[5]のいずれかに記載の消火剤。
[7]ゲル含有消火水の30〜100重量%のゲル化が、少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩及び少なくとも1種の金属封鎖剤を水に添加してから10分以内に起こる、上記[3]〜[6]のいずれかに記載の消火剤。
[8]ゲル含有消火水が、生分解性の林野火災用消火水である、上記[1]〜[7]のいずれかに記載の消火剤。
[9]上記[1]〜[8]のいずれかに記載の消火剤を水に添加してゲル含有消火水を調製する工程、及び
該ゲル含有消火水を火災現場に放水する工程、
を含む、火災の消火方法。
[10]放水されたゲル含有消火水は火災現場及び延焼防止帯以外への拡散が抑えられ、該ゲル含有消火水に含有されるゲルが燃焼物及び/又は可燃物に衝突して付着及び/又は発泡し、かつ火災の熱によりゾル化する、上記[9]に記載の消火方法。
また、本発明の消火方法によれば、少ない放水量で火災を効率的に消火することができるので、火災現場の限られた量の水資源を用いて火災を消火することができる上、放水された消火水による2次災害を抑えることができる。
〔本発明の消火剤〕
本発明の消火剤は、界面活性作用を有するゲル化剤を含有する消火剤であり、水に添加することで界面活性剤を含むハイドロゲルを形成する。該ハイドロゲルを含有する水は、消火水(ゲル含有消火水)として利用される。界面活性作用を有するゲル化剤としては、脂肪酸金属塩成分と金属封鎖剤成分とを含有するもの、セルロース系、ポリアクリル酸塩系、ポリアクリルアミド系等の水に膨潤してハイドロゲルを形成する吸水性高分子成分とイオン性界面活性剤成分とを含有するもの、ポリエチレンオキシド成分とイオン性界面活性剤成分とを含有するもの、ゼラチン成分とイオン性界面活性剤成分とを含有するもの等が挙げられるが、脂肪酸金属塩成分と金属封鎖剤成分とを含有するものが好ましい。該脂肪酸金属塩と該金属封鎖剤について以下(1)及び(2)に説明する
本発明に用いられる脂肪酸金属塩は、後述する金属封鎖剤と共に水に添加されてゲル化作用を示すものであれば特に制限はないが、炭素数10〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の金属塩であることが好ましく、炭素数12〜18の飽和又は不飽和脂肪酸の金属塩であることがより好ましい。炭素数12〜18の脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸等が挙げられる。
本発明に用いられる脂肪酸金属塩は、ナトリウム塩やカリウム塩等のアルカリ金属塩であっても、カルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩等のアルカリ金属以外の金属塩であってもよいが、アルカリ金属塩であることが好ましい。本発明に用いられる脂肪酸金属塩の具体例として、例えば、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリスチン酸カリウム、パルミチン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム等が挙げられる。
脂肪酸のアルカリ金属塩は生分解性を示す点からも好ましく用いられる。
本発明に用いられる金属封鎖剤は、前記脂肪酸金属塩と共に水に添加されてゲル化作用を示すものであれば特に制限はないが、グルタミン酸二酢酸四金属塩、アスパラギン酸二酢酸四金属塩、メチルグリシン二酢酸三金属塩、ヒドロキシイミノジコハク酸四金属塩又はエチレンジアミンジコハク酸三金属塩であることが好ましい。このような金属封鎖剤の具体例として、例えば、下記式(1)で表されるL−グルタミン酸二酢酸四ナトリウム(GLDA)、
(3)消火剤
本発明の消火剤は、界面活性作用を有するゲル化剤を含有する消火剤であり、好ましくは少なくとも1種の上記脂肪酸金属塩成分と少なくとも1種の上記金属封鎖剤成分よりなる消火剤である。当該少なくとも1種の上記脂肪酸金属塩成分と少なくとも1種の上記金属封鎖剤成分よりなる消火剤は、該少なくとも1種の上記脂肪酸金属塩と該少なくとも1種の上記金属封鎖剤とが混合された状態で含まれるものであっても、別々により分けられた状態で含まれるものであってもよい。さらに、本発明の消火剤が2種以上脂肪酸金属塩を含む場合には各脂肪酸金属塩は混合された状態で含まれていても別々により分けられた状態で含まれていてもよく、本発明の消火剤が2種以上の金属封鎖剤を含む場合には、各金属封鎖剤は混合された状態で含まれていても別々により分けられた状態で含まれていてもよい。
また、上記少なくとも1種の上記脂肪酸金属塩と少なくとも1種の上記金属封鎖剤よりなる消火剤は、上記脂肪酸金属塩と上記金属封鎖剤以外に、不凍液、酸化防止剤、腐食防止剤等の他の成分を含んでいてもよい。
本発明の消火剤は、上記界面活性作用を有するゲル化剤を粉末やタブレット等の固形物の状態で含むものであってもよいし、水溶液等の液体、流動体、ゲル等の半固形体の状態で含むものであってもよいが、通常には粉末の状態で含む。
本発明の消火方法は、上述した消火剤を水に添加してゲル含有消火水を調製する工程、及び該ゲル含有消火水を火災現場に放水する工程を含む。
ビーカーに20℃±0.2℃の蒸留水を用意し、これに金属封鎖剤としてL−グルタミン酸二酢酸四ナトリウム(GLDA、キレスト株式会社製)と脂肪酸金属塩としてラウリン酸カリウム(LK、日油株式会社製)を下記表1に示す濃度となるように添加して攪拌し、続いて20℃の恒温水槽にビーカーを入れて10分間静置することでゲル含有消火水を調製した。形成されたゲルを網で採取し、ゲルの質量を計測し、以下の式からゲル生成量(重量%)を算出した。
ゲル生成量(重量%)=ゲルの重量(g)/ゲル含有消火水の重量(g)×100
結果を表1に示す。
ゲル含有消火水として好ましい量のゲルを形成するための水とGLDAとLAの濃度(重量%)の関係を図1に示す。各成分が図1中の「ゲル」として囲まれた範囲内にあるときに好ましいゲル含有消火水が形成される。
調製例1の方法において、GLDAとLAを下記表2に示す金属封鎖剤と脂肪酸金属塩に置き換えてゲル生成量を調べた。結果を表2に示す。
以上の結果、脂肪酸金属塩としてLK、MK又はPKを用い、金属封鎖剤としてGLDA、ASDA、MGDA又はHIDSを使用することで、より良好なゲル含有消火水をより経済的に得られることがわかった。
調製例1の方法において、GLDAとLAを下記表3に示す金属封鎖剤と脂肪酸金属塩に置き換えてゲル生成量を調べた。結果を表3に示す。
調製例1の方法に準じて、金属封鎖剤としてGLDAを2.46重量%、脂肪酸金属塩としてLKを0.60重量%含む界面活性剤系ゲル含有消火水を作製した。25℃±0.2℃に調整した該界面活性剤系ゲル含有水中のゲル0.5gを半径1cmの円状になるように木材の上に静かにのせた。該ゲルに含まれる水分が木材に浸透し、浸透された部分の木材の形状が半径2cmの円状に広がるまでの時間(2cm到達時間)を測定した。比較例として、蒸留水、既存の合成界面活性剤系消火剤である市販泡消火剤Aの0.5%(v/v)溶液、既存の吸水性ポリマー系消火剤である市販ポリマー系消火剤Bの0.5%(w/w)溶液についても同様の試験を行った。
界面活性剤系ゲル含有消火水の浸透力は市販泡消火剤Aと同等レベルであり、該界面活性剤系ゲル含有消火水を湯煎で溶解することで、その浸透力がさらに増強されることがわかった。この結果は、界面活性剤系ゲル含有消火水が、効果的に延焼を防止するための1つの要素である浸透性に優れていることを示す。
(1)界面活性剤系ゲル含有消火水の調製
調製例1の方法をスケールアップして、1.5重量%のMKと3.0重量%のGLDAとを含む界面活性剤系ゲル含有消火水、及び1.5重量%のLKと3.0重量%のGLDAとを含む界面活性剤系ゲル含有消火水をそれぞれ2.5L調製した。
水タンク(底面の散布口が200mm×200mm、エアシリンダー駆動による底蓋自動開閉)の底面を床面から3.4mの位置に設置し、該水タンクに上記消火水2.5Lを入れた。該水タンクから散布された消火水が落下するまでの間連続的に一定方向から風を当てるために、床面と垂直に交差する同一面上に扇風機7台を水タンクの方向に向けて設置した。さらに、有効消火面積を測定するために、上記水タンクの直下から風下に向けて、床面の0.9m×1.8mの範囲に1000mLディスポーサブルカップ(上面φ125mm、下面φ100mm)を98個整列させた。
風速6.5m/sになるように上記扇風機の風量を設定した後、水タンクの底蓋を開いて上記界面活性剤系消火水を散布し、15秒後に底蓋を閉めた。床面に設置した上記ディスポーサブルカップの各々に入った消火水の重量を計測し、消火水の散布状態から有効消火面積を評価した。有効消火面積は以下の方法により算出した。
i)98個のディスポーサブルカップについて、各々に入った界面活性剤系消火水の重量を測定。
ii)i)で測定した各重量それぞれをディスポーサブルカップの上面断面積(φ125mm)で割り、単位面積あたりに落下した消火水の重量(kg/m2)を算出。
iii)消火水1L(リットル)を1kgとして、1.6L/m2を超える散布密度を有するディスポーサブルカップの個数を計数。(有効な消火には消火水の散布密度が1.6L/m2より高いことが必要であるといわれている。(「SCEJ 2nd Three-Branch Joint Meeting (Kitakyushu,2009) A117 消防飛行艇の概要」参照)
iv)iii)で計数した個数にカップ上面の断面積をかけた値を有効消火面積(m2)とした。
有効消火面積が大きい程消火能力が高いことを示す。比較のため、上記界面活性剤系ゲル含有消火水に代えて水道水、既存の合成界面活性剤系消火剤である市販泡消火剤Aの0.5%(v/v)溶液、既存の合成界面活性剤系消火剤である市販泡消火剤Cの0.5%(v/v)溶液、市販の吸水性ポリマー系消火剤である市販ポリマー系消火剤Bの0.5%(w/w)溶液を用いた場合についても同様の実験を行った。
(4)評価結果
結果を表5に示す。
(1)火災模型の作製
断面形状35mm×30mm、長さ330mmのスギ気乾材(含水率10〜15%)51本を用いて、これを格子上に積み重ねて火災模型を作製した。
水タンクを、底面が床面から3.4mの位置になるように設置し、試験例2と同じ方法で調製した界面活性剤系ゲル含有消火水1.0Lを入れた。上記火災模型を番線で軽く固定したものを該水タンクの直下に置き、水タンクの底蓋を開いて消火水を散布した。15秒後に水タンクの底蓋を閉めた。
番線を解いて、消火水を浴びていない火災模型と組にして、図2に示すようにナベ部が2つに仕切られたオイルパンの上に該1組の火災模型セットを設置した。オイルパンの各ナベ部には2cmの高さまで水が入っており、さらに、消火水を浴びていない火災模型がのせられたナベ部(図2中左側のナベ部)には300mLのn−ヘプタンが入っている。上記水タンクの底蓋を閉めてから3分後に着火棒でn−ヘプタンに火を付け、1組の火災模型セットが全焼するのにかかる時間を計測した。全焼するのにかかる時間が長い程延焼防止能が高いことを示す。比較のため、上記ゲル含有消火水に代えて水道水、既存の合成界面活性剤系消火剤である市販泡消火剤Aの0.5%(v/v)溶液、市販の吸水性ポリマー系消火剤である市販ポリマー系消火剤Bの0.5%(w/w)溶液を用いた場合についても同様の実験を行った。
結果を表6に示す。
界面活性剤系ゲル含有消火水を浴びた火災模型では、表面に付着したゲルが火災の熱で徐々にゾル化して火災模型に浸透しており、これが延焼防止に有効である様子が観察された。
1b 消火水を浴びた火災模型
2 オイルパン
Claims (9)
- 少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩成分と、少なくとも1種の金属封鎖剤成分よりなる、ゲル含有消火水用の消火剤。
- ゲル含有消火水が、少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩及び少なくとも1種の金属封鎖剤を、それぞれ0.1〜4重量%及び1〜10重量%の濃度で含有するものであり、該ゲル含有消火水の30〜100重量%がゲル化している、請求項1に記載の消火剤。
- ゲル含有消火水に含有されるゲルが燃焼物及び/又は可燃物に衝突して付着及び/又は発泡するものであり、かつ火災の熱によりゾル化するものである、請求項1又は2に記載の消火剤。
- 少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩が、ラウリン酸のアルカリ金属塩、ミリスチン酸のアルカリ金属塩、パルミチン酸のアルカリ金属塩、ステアリン酸のアルカリ金属塩及びオレイン酸のアルカリ金属塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上の脂肪酸金属塩である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の消火剤。
- 少なくとも1種の金属封鎖剤が、グルタミン酸二酢酸四金属塩、アスパラギン酸二酢酸四金属塩、メチルグリシン二酢酸三金属塩、エチレンジアミンジコハク酸三金属塩及びヒドロキシイミノジコハク酸四金属塩からなる群から選ばれる1種又は2種以上の金属封鎖剤である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の消火剤。
- ゲル含有消火水の30〜100重量%のゲル化が、少なくとも1種の炭素数10〜18の脂肪酸金属塩及び少なくとも1種の金属封鎖剤を水に添加してから10分以内に起こる、請求項2〜5のいずれか1項に記載の消火剤。
- ゲル含有消火水が、生分解性の林野火災用消火水である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の消火剤。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の消火剤を水に添加してゲル含有消火水を調製する工程、及び
該ゲル含有消火水を火災現場に放水する工程、
を含む、火災の消火方法。 - 放水されたゲル含有消火水は火災現場及び延焼防止帯以外への拡散が抑えられ、該ゲル含有消火水に含有されるゲルが燃焼物及び/又は可燃物に衝突して付着及び/又は発泡し、かつ火災の熱によりゾル化する、請求項8に記載の消火方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010034022A JP5437102B2 (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | ゲル含有消火水用の消火剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010034022A JP5437102B2 (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | ゲル含有消火水用の消火剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011167357A true JP2011167357A (ja) | 2011-09-01 |
JP5437102B2 JP5437102B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=44682095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010034022A Expired - Fee Related JP5437102B2 (ja) | 2010-02-18 | 2010-02-18 | ゲル含有消火水用の消火剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5437102B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015104391A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-08 | 能美防災株式会社 | 消火剤タンク |
JP2015109941A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-06-18 | 能美防災株式会社 | 消火剤タンク |
US10016639B2 (en) | 2014-02-28 | 2018-07-10 | Iluka College Co., Ltd. | Fire extinguishing agent discharge apparatus |
WO2024063154A1 (ja) * | 2022-09-22 | 2024-03-28 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂組成物、止水材及びケーブル |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5869584A (ja) * | 1981-10-21 | 1983-04-25 | 株式会社アスク | 金属火災用消火剤 |
JPH10146399A (ja) * | 1996-11-19 | 1998-06-02 | Futaba Kagaku:Kk | 粉末消火剤組成物、及び消火方法 |
JP2003135620A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-05-13 | Shoowa Kk | 消火設備用不凍剤組成物 |
JP2004321272A (ja) * | 2003-04-22 | 2004-11-18 | Kohjin Co Ltd | 水系消火剤及び該水系消火剤を使用した小型消火器具 |
WO2006028233A1 (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Furukawa Techno Material Co., Ltd. | 界面活性剤系組成物 |
JP2007131715A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Furukawa Techno Material Co Ltd | ゲル化剤、その製造方法およびそれを用いた固化・分離方法 |
JP2007252731A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Dainippon Ink & Chem Inc | 消火薬剤 |
JP2011087792A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Daiichi Kasei Sangyo Kk | 消火設備試験用泡薬剤 |
-
2010
- 2010-02-18 JP JP2010034022A patent/JP5437102B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5869584A (ja) * | 1981-10-21 | 1983-04-25 | 株式会社アスク | 金属火災用消火剤 |
JPH10146399A (ja) * | 1996-11-19 | 1998-06-02 | Futaba Kagaku:Kk | 粉末消火剤組成物、及び消火方法 |
JP2003135620A (ja) * | 2001-10-30 | 2003-05-13 | Shoowa Kk | 消火設備用不凍剤組成物 |
JP2004321272A (ja) * | 2003-04-22 | 2004-11-18 | Kohjin Co Ltd | 水系消火剤及び該水系消火剤を使用した小型消火器具 |
WO2006028233A1 (ja) * | 2004-09-06 | 2006-03-16 | Furukawa Techno Material Co., Ltd. | 界面活性剤系組成物 |
JP2007131715A (ja) * | 2005-11-09 | 2007-05-31 | Furukawa Techno Material Co Ltd | ゲル化剤、その製造方法およびそれを用いた固化・分離方法 |
JP2007252731A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Dainippon Ink & Chem Inc | 消火薬剤 |
JP2011087792A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-05-06 | Daiichi Kasei Sangyo Kk | 消火設備試験用泡薬剤 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015109941A (ja) * | 2013-10-31 | 2015-06-18 | 能美防災株式会社 | 消火剤タンク |
JP2015104391A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-08 | 能美防災株式会社 | 消火剤タンク |
US10016639B2 (en) | 2014-02-28 | 2018-07-10 | Iluka College Co., Ltd. | Fire extinguishing agent discharge apparatus |
WO2024063154A1 (ja) * | 2022-09-22 | 2024-03-28 | 住友精化株式会社 | 吸水性樹脂組成物、止水材及びケーブル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5437102B2 (ja) | 2014-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11484741B2 (en) | Water-enhancing, fire-suppressing hydrogels | |
AU2015344823B2 (en) | Fire fighting foaming compositions | |
US11534642B2 (en) | Fire extinguishing systems and compositions and methods of use thereof | |
CN101043919B (zh) | 表面活性剂类组合物 | |
Rakowska et al. | Application tests of new wetting compositions for wildland firefighting | |
KR101346190B1 (ko) | 친환경 중성계 강화액 소화약제 조성물 | |
CN105688361A (zh) | B类火灾用灭火剂 | |
US9675828B1 (en) | Methods and compositions for producing foam | |
JP5437102B2 (ja) | ゲル含有消火水用の消火剤 | |
JP5469283B1 (ja) | 消火剤 | |
EA008246B1 (ru) | Антипирен и способ его получения | |
US8257607B1 (en) | Fluorocarbon-free, environmentally friendly, natural product-based, and safe fire extinguishing agent | |
US7922928B2 (en) | Composition for fire fighting and formulations of said composition | |
CA2585697C (en) | Methods for preventing and/or extinguishing fires | |
US20180021612A1 (en) | Stabilized suspension for production of fire-suppressing hydrogels | |
KR20170025652A (ko) | 이온성 용액을 이용한 친환경 소화약제 조성물 및 이의 제조방법 | |
CN115400385A (zh) | 水溶性灭火药片及其制备方法、和灭火水剂 | |
JP7429394B2 (ja) | 火災の消火方法 | |
JPS643505B2 (ja) | ||
RU2549386C1 (ru) | Состав термостойкой пены для тушения пожара ацетона | |
Szczygieł et al. | Application Tests of New Wetting Compositions for Wildland Firefighting | |
KR20070085736A (ko) | 화재 방지 및/또는 소화 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121206 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130730 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131211 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5437102 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |