JPS643505B2 - - Google Patents

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JPS643505B2
JPS643505B2 JP15465882A JP15465882A JPS643505B2 JP S643505 B2 JPS643505 B2 JP S643505B2 JP 15465882 A JP15465882 A JP 15465882A JP 15465882 A JP15465882 A JP 15465882A JP S643505 B2 JPS643505 B2 JP S643505B2
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JP
Japan
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weight
foam
water
fire extinguishing
maleic anhydride
Prior art date
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JP15465882A
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English (en)
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JPS5944277A (ja
Inventor
Susumu Takahashi
Masaaki Kida
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nittan Co Ltd
Original Assignee
Nittan Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、石油及びアルコール類、ケトン類
等の極性有機溶剤の火災に対して有効に消火でき
る泡消火薬剤に関する。 従来、一般に使用されている泡消火薬剤として
は、たん白加水分解物を主成分とし、これに鉄、
亜鉛等の金属塩を安定剤として加えたたん白泡消
火薬剤、高級アルコールのサルフエート、ポリア
ルキレングリコール又はエステルのサルフエート
に高級アルコールなどの安定剤、イソ・ブチルア
ルコール、エチレングリコール、ブチルセロソル
ブ等の流動点降化剤を加えた界面活性剤系泡消火
薬剤、及び弗素系界面活性剤を主剤とする水性膜
泡消火薬剤がある。 これらの泡消火薬剤は、ガソリンや軽油あるい
は重油のような水に不溶な可燃性液体の火災には
有効であるが、アルコール類、ケトン類等の親水
性を有する可燃性液体の火災には泡沫が極めて不
安定で消火が不可能である。これらの親水性を有
する不燃性液体の火災に対しては、たん白加水分
解物や合成界面活性剤を起泡剤として、これに脂
肪酸と金属塩を添加し、金属石けんを形成させて
消火する方法、高分子化合物を添加し燃焼表面に
ゲル状マツトを形成させて消火する方法、及び弗
素系界面活性剤を添加した消火薬剤があるが、い
ずれもアルコール類のうち、メタノールのみと
か、ケトン類のうち、アセトンのみに消火効果が
あるだけで、その他の極性有機溶剤火災には消火
効果がない。さらに貯蔵中に沈澱分離等の変質を
起こし、耐用年限が短かく、金属石けん型におい
ては、水と混合後すぐに発泡させないと、水溶液
中に金属石けんを生じるため発報しなくなり、そ
の結果消火能力がなくなる等の欠点があり、特に
希釈に海水を使用した場合、この現象は著しく大
きく、消火効果はまつたくなくなるという欠点が
ある。 この発明は、上記の欠点を解決するために考え
られたものであつて、たん白質加水分解濃縮液と
ナフタリンスルホン酸縮合物、アクリル酸−無水
マレイン酸共重合体等を起泡剤とし、これに高分
子水溶性樹脂と、含弗素界面活性剤と、鉄、アル
ミニウム等の金属塩を適当な配合比で配合するこ
とによつて、石油及び極性有機溶剤のいずれの火
災に対しても、液面上に持続性のある泡を発生さ
せ消火効果を発揮することを特徴とした泡消火薬
剤である。 この発明の泡消火薬剤は、 (a) たん白質加水分解濃縮液を5〜50重量% (b) ナフタリンスルホン酸縮合物、アクリル酸−
無水マレイン酸共重合体、アルケニル無水コハ
ク酸、スチレン−無水マレイン酸共重合体から
選ばれた一種を5〜30重量% (c) アルギン酸プロピレングリコールエステル、
アルギン酸ソーダ、アラビヤゴム、グアーガム
等の高分子水溶性樹脂を0.5〜5重量% (d) アルカリ又はアミンで中和した含弗素界面活
性剤の少なくとも一種以上を1〜10重量% (e) 水溶性の無機及び有機のアルカリ金属、アル
カリ土類金属、鉄、アルミニウムの塩から選ば
れた少なくとも二種以上を1〜10重量% の組成から成つている。 上記組成において、ナフタリンスルホン酸縮合
物、アクリル酸−無水マレイン酸共重合体等の縮
合物や共重合体は、たん白質加水分解濃縮液を単
独で起泡剤として使用した場合の石油又は極性有
機溶剤液面上での泡の持続性に欠ける点を補うも
ので、これらの縮合物や共重合体を混合すること
により、発泡性の向上、発生した泡の持続性の向
上などの相乗効果を発揮する。 含弗素界面活性剤は、 (1) C8F17COOH (2) C8F17SO3H (3) (4) (5) (6) C6F19COOH (7) C8F17SO2N(C2H5)CH2COOH であつて、式(1)〜(7)の中のHをアルカリ又はアミ
ンで中和したものである。 アルカリ金属は、カリウム、ナトリウム、リチ
ウムなどのアルカリ金属の塩酸塩、硫酸塩、硝酸
塩、炭酸塩であり、アルカリ土類金属は、マグネ
シウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム
などの塩酸塩、硝酸塩、有機酸塩である。鉄及び
アルミニウミの塩は、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、
有機酸塩である。 この発明で用いられるたん白質加水分解濃縮液
とナフタリンスルホン酸縮合物又はアクリル酸−
無水マレイン酸共重合体などの化合物とを起泡剤
とし、アルギン酸プロピレングリコールエステル
などの高分子水溶性樹脂を泡の安定剤とし、さら
に消火効果を高めるために添加する含弗素界面活
性剤、また無機及び有機の金属塩などの安定化剤
などからなる泡消火薬剤は、泡になつたとき、マ
ツト状のキメ細かい泡で、しかも泡の腰が強く、
金属塩などの影響を受けず、破泡しにくく、溶剤
上でも容易に泡が消失しないなどの特徴を有する
のである。 次にこの発明の泡消火薬剤の実施例を示す。 実施例 1 たん白質加水分解濃縮液 30重量% ナフタリンスルホン酸縮合物 15 〃 アルギン酸プロピレングリコールエステル
2 〃 乳酸カルシウム・2水塩 5 〃 C8F17COOK 5 〃 水 43 〃 実施例 2 たん白質加水分解濃縮液 40重量% アクリル酸−無水マレイン酸共重合体 10 〃 アルギン酸プロピレングリコールエステル
1 〃 硫酸カルシウム・2水塩 3 〃 塩化第二鉄・6水塩 3 〃 C8F17SO3H 10 〃 水 33 〃 実施例 3 たん白質加水分解濃縮液 20重量% アルケニル無水コハク酸 15 〃 アラビヤゴム 5 〃 塩化第二鉄・6水塩 5重量% 酢酸亜鉛 2 〃 C8F17SO2N(C2H5)CH2COOK 5 〃 水 48 〃 実施例 4
【表】 実施例 5 たん白質加水分解濃縮液 25重量% ナフタリンスルホン酸縮合物 25 〃 アルギン酸ナトリウム 5 〃 硫酸ナトリウム 5 〃 塩化カルシウム・2水塩 5 〃 C9F19COOK 5 〃 水 30 〃 実施例 6
【表】 次に比較例を示す。 比較例 1 (従来の石油用泡消火剤) ラウリルアルコール硫酸エステルアンモニウム塩
15重量% ラウリルアルコール硫酸エステルエタノールアミ
ン塩 15 〃 ブチルグリコールエテーテル 15 〃 ラウリルアルコール 3 〃 水 52 〃 比較例 2 (従来の耐アルコール型界面活性剤泡消火剤) ラウリルジメテルベタイン 28重量% エチレングリコール 13重量% ブチルアルコール 12 〃 ラウリルアルコール 5 〃 ヤシ油脂肪酸アルミニウム石けん 20 〃 水 22 〃 以上の実施例1〜6の各消火剤及び比較例1.2
の各消火剤を次の方法により試験した。 (1) 発泡性及び泡沫安定性試験 この試験に使用した泡ノズルは自治省令第26
号に記載の合成界面活性剤泡消火薬剤試験用標
準発泡ノズルを用い、吐出圧7.0(Kg/cm2)、吐
出量(/min)で使用した。混合方式は混合
率6%でプレミツクス方式で行ない、発泡倍率
及び25%流水時間を測定した。発泡倍率とは混
合液が何倍の量に発泡したかを言い、25%流水
時間は泡の水分が脱水し、泡量の25%の水分が
流下するに要した時間を言う。 (2) 消火試験 燃焼槽は面積1.415m×1.415m=2m2、深さ
0.3mのものを使用し、燃焼液体は200投入し
た。消火試験は予熱時間2分、泡放出時間5分
で行ない、泡放出後15分後に再燃試験を行なつ
た。再燃試験とは燃焼槽の中央に15cm×15cm、
高さ40cmの角筒をさし込み、中の泡を取り除
き、燃焼液面を露出し点火する。30秒間燃焼さ
せた後、角筒を取り除き、5分後の燃焼面積を
測定する。測定の結果900cm2以下のものは良好
とする。 その結果を下記表に示す。
【表】 なお、上記実施例1〜6の消火後の再燃試験で
は、いずれの場合も周囲の泡が燃焼面を覆い、再
燃焼しなかつた。 以上の結果から明らかなように、この発明の石
油及び極性有機溶剤用泡消火剤は、淡水及び海水
を使用して希釈しても優れた発泡性、泡の安定性
を示し、石油及び極性有機溶剤火災の消火に際し
ていずれも優れた消火能力を有するのである。ま
た再燃試験の結果、速かに燃焼面を覆い消火して
しまうということは、泡が溶剤上で長時間安定で
あることを示している。特に従来の耐アルコール
型泡消火剤が、イソブタノール、アセトンの火災
を消火できないのに対して、この発明の泡消火剤
にいずれの溶剤をも消火する性能を有しているの
で、ほとんどの可燃性液体の火災を消火すること
ができ、泡消火剤として従来にない優れた効果を
奏するのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) たん白質加水分解濃縮液を5〜50重量
    %、 (b) ナフタリンスルホン酸縮合物、アクリル酸−
    無水マレイン酸共重合体、アルケニル無水コハ
    ク酸、スチレン−無水マレイン酸共重合体から
    選ばれた一種を5〜30重量%、 (c) アルギン酸プロピレングリコールエステル、
    アルギン酸ソーダ、アラビヤゴム、グアーガム
    等の高分子水溶性樹脂を0.5〜5重量%、 (d) アルカリ又はアミンで中和した含弗素界面活
    性剤の少なくとも一種以上を1〜10%、 (e) 水溶性の無機及び有機のアルカリ金属、アル
    カリ土類金属、鉄、アルミニウムの塩から選ば
    れた少なくとも二種以上を1〜10重量%、 以上(a)〜(d)の組成から成ることを特徴とする石
    油及び極性有機溶剤用泡消火薬剤。
JP15465882A 1982-09-07 1982-09-07 石油及び極性有機溶剤用泡消火薬剤 Granted JPS5944277A (ja)

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JP15465882A JPS5944277A (ja) 1982-09-07 1982-09-07 石油及び極性有機溶剤用泡消火薬剤

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JPS5944277A JPS5944277A (ja) 1984-03-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5496475A (en) * 1992-10-30 1996-03-05 Ciba-Geigy Corporation Low viscosity polar-solvent fire-fighting foam compositions
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CN101134130B (zh) * 2007-08-24 2012-07-18 黎明 一种多用途泡沫灭火剂及其制备方法
CN106730567B (zh) * 2017-01-19 2020-11-27 新疆安泰华安消防科技开发有限公司 一种水成膜泡沫灭火剂浓缩液

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