JP2011166945A - ステータコイル及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】スロット内の導体線の占積率を下げることなく複数のスロットに簡単に挿通させることができ、組付けのための必要スペースの節約を図ることが可能なステータコイル及びモータの提供にある。
【解決手段】弾性を有する平角線で形成され、モータ10のステータ11のスロット12に分布巻で装着されるステータコイル13において、複数のスロット12に収納されるスロット収納部16、17と、スロット収納部16、17の端部を連結するコイルエンド部18、19とを有し、コイルエンド部18、19に、ステータ11の円周方向へ湾曲する湾曲部22、23が形成されている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複数のスロットに分布巻されたステータコイル及びこれを用いたモータに関する。
特許文献1で開示された従来技術においては、スロットに収納される複数のスロット収納部と、スロット収納部の端部同士を連結するコイルエンド部とを有し、スロット収納部が断面レーストラック状に形成された固定子巻線が開示されている。スロット収納部の形成は、加圧成型機により断面レーストラック状で扁平形状に加圧成型される。そして、上記固定子巻線を円周方向に複数個連結された振り分け巻線ユニットを、固定子鉄心に対して軸方向から挿入させ、スロット収納部をスロットに挿入させることにより振り分け巻線ユニットは固定子鉄心に装着される。
また、別の従来技術として特許文献2では、複数の導体線を束ねて構成し、複数の導体線のそれぞれの端を異なる導体線同士で接続させることにより、複数のスロットに分布巻された一本の導体線からなる巻線ケーブルが開示されている。複数の導体線を束ねるための巻き治具が使用され、巻き治具によって束ねられた複数の導体線の断面形状を、スロットの断面形状に合わせて形成することができる。この巻線ケーブルは、ステータの複数のスロットに軸方向より挿入され、巻回した後コイルエンドを半田などで接続されて接続部が形成されている。導体線としては、平角線を使用することにより、丸線を導体線として使用するよりも、一つのスロットに対する導体線の占積率を上げることができる。
WO2004/062065号公報 特開2005−124362号公報
しかし、特許文献1で開示された従来技術においては、スロット収納部が断面レーストラック状に形成されているので、スロット収納部をスロットに挿入させたとき、巻線の占積率を向上させることができるが、スロット収納部を形成するために加圧成型機を必要とする問題がある。また、巻線をスロットに装着させるのに、固定子鉄心に対して軸方向から挿入させる必要があり、固定子鉄心の外側に組付けのための余分なスペースを必要とする問題がある。
また、特許文献2で開示された従来技術においては、巻き治具によって束ねられた複数の導体線の断面形状を、スロットの断面形状に合わせて形成することができるので、導体線の占積率を向上させることができるが、巻き治具が必要となり装置が大型化する問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、スロット内の導体線の占積率を下げることなく複数のスロットに簡単に挿通させることができ、組付けのための必要スペースの節約を図ることが可能なステータコイル及びモータの提供にある。
上記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、弾性を有する平角線で形成され、モータのステータのスロットに分布巻で装着されるステータコイルにおいて、複数の前記スロットに収納されるスロット収納部と、前記複数のスロット収納部の端部を連結するコイルエンド部とを有し、前記コイルエンド部に、前記ステータの円周方向へ湾曲する湾曲部が形成されていることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、コイルエンド部にステータの円周方向へ湾曲する湾曲部が形成されているので、例えば、ステータコイルをステータの内周側(ステータの径方向)より挿入させるとき、湾曲部の弾性を利用して複数のスロット収納部を互いに接近させる方向に圧縮変形させて、スロットの開口部から平角線で形成されたステータコイルを簡単に挿入させることができる。また、ステータコイルをステータの径方向より挿入させることができるので、ステータの外側に組付けのための余分なスペースを必要としない。従って、スロット内の導体線の占積率を下げることなく複数のスロットに簡単に挿通させることができ、組付けのための必要スペースの節約を図ることが可能である。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載のステータコイルにおいて、前記湾曲部は、前記コイルエンド部の他部と曲率が異なることを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、湾曲部はコイルエンド部の他部と曲率が異なるので、ステータコイルの圧縮変形を容易に行うことができる。なお、コイルエンド部の他部とは、コイルエンド部の湾曲部が形成されている部分を除いた部分を指す。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載のステータコイルにおいて、前記ステータコイルはエッジワイズ巻であり、前記湾曲部は、前記平角線がフラットワイズ状に折り曲げられて形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、エッジワイズ巻で形成されたステータコイルのうち、湾曲部は平角線をフラットワイズ状に折り曲げて形成すれば良いので、加工が容易である。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコイルにおいて、前記コイルエンド部は、前記スロット収納部よりも前記ステータの外周方向に向けて屈曲して形成され、前記スロット収納部は前記スロットの深さ方向に対して前記平角線を平行に重ねて形成されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、コイルエンド部がスロット収納部よりもステータの外周方向に向けて屈曲して形成されているので、スロット収納部を収納するスロット間に配置された他のスロットとコイルエンド部とのオーバーラップを回避することができる。そして、分布巻を構成する他のステータコイルを、他のスロットへ組付ける時に、他のステータコイルのコイルエンド部が前記コイルエンド部と干渉することを防止できる。
請求項5記載の発明は、円筒状のステータと、前記ステータのスロットに分布巻にて装着される平角線よりなるステータコイルと、前記ステータの内周側に配置されたロータとを備えたモータであって、前記ステータコイルは複数の前記スロットに収納されたスロット収納部と、前記複数のスロット収納部の端部を連結するコイルエンド部とを有し、前記コイルエンド部が前記スロット収納部よりも前記ステータの外周方向に向けて屈曲して形成されると共に、前記スロット収納部が前記スロットの深さ方向に対して前記平角線を平行に重ねて形成されている第1ステータコイルと、前記スロット収納部が前記スロットの深さ方向に対して前記平角線を直角に重ねて形成される第2ステータコイルとからなり、前記第1及び第2ステータコイルは、特定のスロットを跨いで前記第2ステータコイルの前記コイルエンド部が前記第1ステータコイルの前記コイルエンド部よりも前記ステータの内周側に位置してそれぞれ円周方向に配置されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、第1ステータコイルと第2ステータコイルとが特定のスロットを跨いで第2ステータコイルのコイルエンド部が第1ステータコイルのコイルエンド部よりもステータの内周側に位置してそれぞれ円周方向に配置されているので、例えば、特定のスロットを跨いで円周方向に先ず、第1ステータコイルを配置し、次に第1ステータコイルの円周方向の間(内側)にあるスロットに第2ステータコイルを配置することが可能である。この場合、第2ステータコイルのコイルエンド部は第1ステータコイルのコイルエンド部よりもステータの内周側に位置するように配置されるので、第1ステータコイルのコイルエンド部と第2ステータコイルのコイルエンド部との干渉を防止することが可能である。
本発明によれば、スロット内の導体線の占積率を下げることなく複数のスロットに簡単に挿通させることができ、組付けのための必要スペースの節約を図ることが可能である。
第1の実施形態に係るコイルのスロットへの装着状態を示す平面図である。 第1の実施形態に係るコイルの全体構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るコイルの平面図である。 第1の実施形態に係るコイルの作用説明用の模式図である。 第2の実施形態に係るコイルの全体構成を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るコイルの平面図である。 第2の実施形態に係るコイルのスロットへの装着状態を示す平面図である。 第2の実施形態に係るコイルの作用説明用の模式図である。 第3の実施形態に係るコイルのスロットへの装着状態を示す平面図である。 第3の実施形態に係るコイルの作用説明用の模式図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係るステータコイル13を図1〜図4に基づいて説明する。
第1の実施形態に係るステータコイル13は、モータ10に適用したものである。図1に示すように、モータ10は、円筒状のステータ11と、ステータ11の内周側に所定ピッチで形成されたスロット12と、複数のスロット12に収納されたステータコイル13と、ステータ11の内周側にギャップを介して回転自在に配置されたロータ14とを備えている。
ステータ11は、所定厚さの電磁鋼板を軸方向に積層して形成されている。ステータ11の内周側には、スロット12及びティース15が円周方向に交互に形成されている。スロット12は、ステータ11の内周側に開口する開口部12aを有し、スロット12の開口幅は、開口部12aから奥部12bに至るまで等しくされたオープンスロット構造となっている。
ステータコイル13は、後で詳細説明するが一つのスロット12を挟んでその両側のスロット12に巻装されている。ステータコイル13は、図示しないが円周方向に分散して複数個配置されており、いわゆる分布巻で形成されている。
ロータ14の外周部には、極性が周方向に交互に異なる多数の永久磁石(図示せず)が取り付けられている。分布巻されたステータコイル13に位相の異なる交流を印加することにより、ステータ11に回転磁界を発生させ、この回転磁界によりロータ14が回転駆動される。
図2に示すように、ステータコイル13は、平角線がエッジワイズ巻され積層して形成されており、ステータ11のスロット12に収納されるスロット収納部16、17と、スロット収納部16、17の端部同士を連結するコイルエンド部18、19と、コイルエンド部18に形成されたコイル引出し部20、21とを有している。
平角線は断面長方形で扁平形状の導体線であり、断面長方形の平角線における断面長辺を含む面を平板面とし、断面長方形の平角線における断面短辺を含む面をエッジ面とする。エッジワイズ巻とは、この平角線のエッジ面側を折り曲げ、巻回したコイルのことを指す。平角線としてはエナメル処理された銅線を使用している。
コイルエンド部18、19は、図1に示すように、ステータ11の外周面11aに倣って全体が緩やかに湾曲形成されている。さらに両コイルエンド部18、19の中央部にステータ11の円周方向へ湾曲する湾曲部22、23がそれぞれ形成されている。
図2及び図3に示すように、湾曲部22、23は、コイルエンド部18、19の他部と曲率が異なり、他部より曲率が大きくなるように形成されている。湾曲部22、23は、平角線がフラットワイズ状に折り曲げて形成されている。なお、フラットワイズ状に折り曲げるとは、平角線の平板面側を折り曲げることを指す。また、コイルエンド部18、19の他部とは、コイルエンド部18、19の湾曲部22、23が形成されている部分を除いた部分を指す。
図1に示すように、ステータコイル13は、スロット収納部16、17がスロット12の深さ方向(ステータ11の径方向)に対して平角線の平板面が直角となるようにスロット12に重ねて収納されている。また、ステータコイル13は、特定のスロット12(空きスロット)を跨いでその両側のスロット12に分布巻されている。
次に、上記構成を有するステータコイル13について作用説明を行う。
ステータコイル13のステータ11への組付け時においては、図4(a)に示すように、先ず、ステータコイル13をステータ11の内周側に、湾曲部22、23が外周方向を向くように配置する。
次に、図4(b)に示すように、スロット収納部16、17を治具又は指にて把持し、両スロット収納部16、17に互いに接近させる方向の圧縮荷重をかける。すると、ステータコイル13は湾曲部22、23がステータ11の円周方向に湾曲し、外周方向に大きく突出するよう弾性変形する。この圧縮変形状態で、スロット収納部16、17を所定のスロット12の開口部12aに挿入させる。
そして、スロット収納部16、17を所定のスロット12の深さ方向(ステータ11の径方向)に挿入させつつ、圧縮荷重を徐々に解除することにより、ステータコイル13は、図4(c)に示すように、所定のスロット12の深さ方向の適正位置に収納される。
なお、ステータコイル13のスロット収納部16、17は、ステータ11の軸方向の長さ(厚さ)よりも長く、コイルエンド部18、19がステータ11と干渉しないように予め設定されている。
この第1の実施形態に係るステータコイル13によれば以下の効果を奏する。
(1)コイルエンド部18、19にステータ11の円周方向へ湾曲する湾曲部22、23が形成されているので、ステータコイル13をステータ11の内周側(ステータ11の径方向)より挿入させるとき、湾曲部22、23の弾性を利用して両スロット収納部16、17を互いに接近させる方向に圧縮変形させて、スロット12の開口部12aよりステータコイル13を簡単に挿入させることができる。また、平角線を使用しているので、一つのスロット12に対する導体線の占積率の低下を防止できる。
(2)ステータコイル13をステータ11の内周側(ステータ11の径方向)より挿入させることができるので、ステータ11の外側に組付けのための余分なスペースを必要とせず、スペースの節約を行える。
(3)湾曲部22、23はコイルエンド部18、19の他部と曲率が異なり、他部より曲率が大きくなるように形成されているので、湾曲部22、23にてステータコイル13の圧縮変形を容易に行うことができる。
(4)湾曲部22、23は平角線をフラットワイズ状に折り曲げて形成すれば良いので、通常の加工機を用いて容易に加工することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るステータコイル30を図5〜図8に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるステータコイル13の形状を変更したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図5に示すように、ステータコイル30は、ステータ11のスロット12に収納されるスロット収納部31、32と、ステータ11の外周方向に向けて屈曲して形成されたコイルエンド部33、34と、スロット収納部31、32とコイルエンド部33、34とを連結する連結部39、40と、コイルエンド部33に形成されたコイル引出し部35、36とを有している。
スロット収納部31、32と連結部39、40とは平角線がエッジワイズ状に巻回して形成され、連結部39、40とコイルエンド部33、34とは、所定角度となるように平角線をフラットワイズ状に折り曲げて形成されている。
図6及び図7に示すように、コイルエンド部33、34は、ステータ11の外周面11aに倣って全体が緩やかに湾曲形成されている。さらにこのコイルエンド部33、34の中央部にステータ11の円周方向へ湾曲する湾曲部37、38が形成されている。
図5及び図6に示すように、湾曲部37、38は、コイルエンド部33、34の他部と曲率が異なり、他部より曲率が大きくなるように形成されている。湾曲部37、38は、平角線がフラットワイズ状に折り曲げて形成されている。
図7は、ステータコイル30を装着したモータ41を示しているが、ステータコイル30は、スロット収納部31、32がスロット12の深さ方向(ステータ11の径方向)に対して平角線の平板面が平行となるようにスロット12に重ねて収納されている。また、ステータコイル30は、特定のスロット12(空きスロット)を跨いでその両側のスロット12に分布巻されている。
そして、コイルエンド部33、34は、スロット収納部31、32よりもステータ11の外周方向に向けて屈曲して形成され、ステータ11の外周面11aより外側に位置するように配置されている。
次に、上記構成を有するステータコイル30について作用説明を行う。
ステータコイル30のステータ11への組付け時においては、図8(a)に示すように、先ず、ステータコイル30をステータ11の内周側に、湾曲部37、38が外周方向を向くように配置する。
次に、図8(b)に示すように、スロット収納部31、32を治具又は指にて把持し、両スロット収納部31、32に互いに接近させる方向の圧縮荷重をかける。すると、ステータコイル30は湾曲部37、38がステータ11の円周方向に湾曲し、外周方向に大きく突出するようにして弾性変形する。この圧縮変形状態で、スロット収納部31、32を所定のスロット12の開口部12aに挿入させる。
そして、スロット収納部31、32を所定のスロット12の深さ方向(ステータ11の径方向)に挿入させつつ、圧縮荷重を徐々に解除することにより、ステータコイル30は、図8(c)に示すように、所定のスロット12の深さ方向の適正位置に収納される。
なお、ステータコイル30のスロット収納部31、32は、ステータ11の軸方向の長さ(厚さ)よりも長く、連結部39、40がステータ11と干渉しないように予め設定されている。
この第2の実施形態に係るステータコイル30によれば第1の実施形態における(1)〜(4)と同等の効果を得ることに加えて、コイルエンド部33、34がスロット収納部31、32よりもステータ11の外周方向に向けて屈曲して形成されているので、スロット収納部31、32を収納するスロット12間に配置された他のスロット12とコイルエンド部33、34とのオーバーラップを回避することができる。そして、分布巻を構成する他のステータコイルを、他のスロット12へ組付ける時に、コイルエンド部が前記コイルエンド部33、34と干渉することを防止できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係るステータコイルを図9〜図10に基づいて説明する。
この実施形態は、第1の実施形態におけるステータコイル13と、第2の実施形態におけるステータコイル30とを組合せて使用したものであり、その他の構成は共通である。
従って、ここでは説明の便宜上、先の説明で用いた符号を一部共通して用い、共通する構成についてはその説明を省略し、変更した個所のみ説明を行う。
図9に示すように、モータ50では、形状の異なる第1ステータコイル51及び第2ステータコイル58が、特定の空きスロット12を跨いで円周方向にそれぞれ配置されている。
第1ステータコイル51は、コイルエンド部54、55がスロット収納部52、53よりもステータ11の外周方向に向けて屈曲して形成されると共に、スロット収納部52、53がスロット12の深さ方向に対して平角線を平行に重ねて形成されている。コイルエンド部54、55には湾曲部56、57が形成されている。(形状は、第2の実施形態におけるステータコイル30と同等である。)
一方、第2ステータコイル58は、スロット収納部59、60とコイルエンド部61、62とを有し、スロット収納部59、60がスロット12の深さ方向に対して平角線を直角に重ねて形成されている。コイルエンド部61、62には、湾曲部63、64が形成されている。(形状は、第1の実施形態におけるステータコイル13と同等である。)
第1ステータコイル51は、間に3個のスロット12を介在させてその両側のスロット12に湾曲部56、57を外周方向に向けてスロット収納部52、53がそれぞれ装着されている。第1ステータコイル51のコイルエンド部54、55は、ステータ11の外周面11aより外側に位置するように配置されている。
第2ステータコイル58は、上記3個のスロット12のうち間に空きスロット12を挟んだ両側のスロット12に湾曲部63、64を外周方向に向けてスロット収納部59、60がそれぞれ装着されている。第2ステータコイル58のコイルエンド部61、62は、ステータ11の外周面11aより内側、即ち、第1ステータコイル51のコイルエンド部54、55よりもステータ11の内周側に位置するように配置されている。
次に、上記構成を有するモータ50について作用説明を行う。
第1ステータコイル51及び第2ステータコイル58のステータ11への組付け時においては、図10(a)に示すように、先ず、第1ステータコイル51をステータ11の内周側に湾曲部56、57が外周方向を向くように配置し、圧縮変形させてスロット収納部52、53を所定のスロット12の開口部12aから挿入させる。
次に、図10(b)に示すように、第2ステータコイル58をステータ11の内周側に湾曲部63、64が外周方向を向くように配置し、圧縮変形させてスロット収納部59、60を、第1ステータコイル51のスロット収納部52、53を収納したスロット12間に配置された上記3個のスロット12のうち間に空きスロット12を挟んだ両側のスロット12の開口部12aから挿入させる。
このとき、先に装着された第1ステータコイル51のコイルエンド部54、55は、ステータ11の外周面11aより外側に位置するように配置されているので、ステータ11の外周面11aより内側に位置するように配置されたコイルエンド部61、62がコイルエンド部54、55と干渉することを防止できる。
図10(c)に示すように、第1ステータコイル51及び第2ステータコイル58は、相互に干渉することなく各スロット12にスムースに装着できる。なお、各スロット12における平角線の配列方向は、両コイルで異なっている。
このように、形状の異なる第1ステータコイル51及び第2ステータコイル58を円周方向にオーバーラップさせて分布巻を構成することができるので、スロットへのコイル(導体線)の占積率を向上可能である。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更しても良い。
○ 第1の実施形態〜第3の実施形態においては、各コイルエンド部に形成される湾曲部の数を一つとして説明したが、湾曲部を複数形成し波型としてもよいし、その他弾性変形しやすい形状であれば良い。
10 モータ
11 ステータ
12 スロット
12a 開口部
13 ステータコイル
14 ロータ
16 スロット収納部
17 スロット収納部
18 コイルエンド部
19 コイルエンド部
22 湾曲部
23 湾曲部
30 ステータコイル
31 スロット収納部
32 スロット収納部
33 コイルエンド部
34 コイルエンド部
37 湾曲部
38 湾曲部
51 第1ステータコイル
52 スロット収納部
53 スロット収納部
54 コイルエンド部
55 コイルエンド部
56 湾曲部
57 湾曲部
58 第2ステータコイル
59 スロット収納部
60 スロット収納部
61 コイルエンド部
62 コイルエンド部
63 湾曲部
64 湾曲部

Claims (5)

  1. 弾性を有する平角線で形成され、モータのステータのスロットに分布巻で装着されるステータコイルにおいて、
    複数の前記スロットに収納されるスロット収納部と、前記複数のスロット収納部の端部を連結するコイルエンド部とを有し、
    前記コイルエンド部に、前記ステータの円周方向へ湾曲する湾曲部が形成されていることを特徴とするステータコイル。
  2. 前記湾曲部は、前記コイルエンド部の他部と曲率が異なることを特徴とする請求項1に記載のステータコイル。
  3. 前記ステータコイルはエッジワイズ巻であり、前記湾曲部は、前記平角線がフラットワイズ状に折り曲げられて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のステータコイル。
  4. 前記コイルエンド部は、前記スロット収納部よりも前記ステータの外周方向に向けて屈曲して形成され、前記スロット収納部は前記スロットの深さ方向に対して前記平角線を平行に重ねて形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のステータコイル。
  5. 円筒状のステータと、前記ステータのスロットに分布巻にて装着される平角線よりなるステータコイルと、前記ステータの内周側に配置されたロータとを備えたモータであって、
    前記ステータコイルは複数の前記スロットに収納されたスロット収納部と、前記複数のスロット収納部の端部を連結するコイルエンド部とを有し、前記コイルエンド部が前記スロット収納部よりも前記ステータの外周方向に向けて屈曲して形成されると共に、前記スロット収納部が前記スロットの深さ方向に対して前記平角線を平行に重ねて形成されている第1ステータコイルと、前記スロット収納部が前記スロットの深さ方向に対して前記平角線を直角に重ねて形成される第2ステータコイルとからなり、
    前記第1及び第2ステータコイルは、特定のスロットを跨いで前記第2ステータコイルの前記コイルエンド部が前記第1ステータコイルの前記コイルエンド部よりも前記ステータの内周側に位置してそれぞれ円周方向に配置されていることを特徴とするモータ。
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