JP2011166913A - 振動波モータ、レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の振動波モータ10は、駆動信号により励振される電気機械変換素子13と、前記電気機械変換素子13に接合され、前記励振により駆動面18aに進行性振動波を生じる弾性体14と、前記弾性体14の駆動面18aに加圧接触される摺動面を有し、前記進行性振動波によって駆動される相対運動部材12と、前記電気機械変換素子13に前記駆動信号を与える駆動装置50と、を備える振動波モータ10において、前記駆動装置50は、前記弾性体14の前記駆動面18aに発生する振動振幅をa値と定義し、前記弾性体14の前記駆動面18aに発生する進行波の波長をλと定義した時、a値/λ≦0.00025を満たす進行性振動波を前記駆動面18aに発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子13に与えること、を特徴とする。
【選択図】図2
Description
近年、駆動面の材料の耐摩耗性が進歩し、振動子に大きな振動振幅を発生させて駆動させた場合の摩擦磨耗が低減し、振動子に大振幅を発生させることが可能となってきている。従って、大振幅で駆動させた時の速度制御の適正化に対する新たな課題が発生している。
請求項1に記載の発明は、駆動信号により励振される電気機械変換素子(13,113)と、前記電気機械変換素子(13,113)に接合され、前記励振により駆動面(18a,118a)に進行性振動波を生じる弾性体(14,114)と、前記弾性体(14,114)の駆動面(18a,118a)に加圧接触される摺動面を有し、前記進行性振動波によって駆動される相対運動部材(12,112)と、前記電気機械変換素子(13,113)に前記駆動信号を与える駆動装置(50)と、を備える振動波モータ(10,110)において、前記駆動装置(50)は、前記弾性体(14,114)の前記駆動面(18a,118a)に発生する振動振幅をa値と定義し、前記弾性体(14,114)の前記駆動面(18a,118a)に発生する進行波の波長をλと定義した時、a値/λ≦0.00025を満たす進行性振動波を前記駆動面(18a,118a)に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子(13,113)に与えること、を特徴とする振動波モータ(10,110)である。
請求項2に記載の発明は、駆動信号により励振される電気機械変換素子(13,113)と、前記電気機械変換素子(13,113)に接合され、前記励振により駆動面(18a,118a)に進行性振動波を生じる弾性体(14,114)と、前記弾性体(14,114)の前記駆動面(18a,118a)に加圧接触される摺動面を有し、前記進行性振動波によって駆動される相対運動部材(12,112)と、前記電気機械変換素子(13,113)に前記駆動信号を与える駆動装置(50)と、を備える振動波モータ(10,110)において、前記駆動装置(50)は、前記弾性体(14,114)の前記駆動面(18a,118a)に発生する振動振幅をa値と定義し、前記弾性体(14,114)の駆動面(18a,118a)に加圧接触した前記相対運動部材(12,112)の前記摺動面の加圧方向の変形量をb値と定義した時、a値/b値≦3を満たす進行性振動波を前記駆動面(18a,118a)に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子(13,113)に与えること、を特徴とする振動波モータ(10,110)である。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の振動波モータ(10,110)において、前記駆動装置(50)は、前記弾性体(14,114)の前記駆動面(18a,118a)に発生する振動振幅をa値と定義し、前記弾性体(14,114)の駆動面(18a,118a)に加圧接触した前記相対運動部材(12,112)の前記摺動面の加圧方向の変形量をb値と定義した時、a値/b値≦3を満たす進行性振動波を前記駆動面(18a,118a)に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子(13,113)に与えること、を特徴とする振動波モータ(10,110)である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の振動波モータ(10,110)であって、前記駆動装置(50)は、0.000003≦a値/λを満たす進行性振動波を前記駆動面(18a,118a)に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子(13,113)に与えること、を特徴とする振動波モータ(10,110)である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の振動波モータ(10,110)であって、前記駆動装置(50)は、0.04≦a値/b値を満たす進行性振動波を前記駆動面(18a,118a)に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子(13,113)に与えること、を特徴とする振動波モータ(10,110)である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の振動波モータ(10,110)において、前記弾性体(14,114)の前記駆動面(18a,118a)、または前記相対運動部材(12,112)の摺動面に耐久性の薄膜が塗布されていることを特徴とする振動波モータ(10,110)である。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の振動波モータ(10,110)において、前記薄膜は、ポリアミドイミドを主成分とし、ヤング率が4Gpa以上10GPa以下で、膜厚が50μm以下を特徴とする振動波モータ(10,110)である。
請求項8に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の振動波モータ(10,110)を備えるレンズ鏡筒(3,103)である。
請求項9に記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の振動波モータ(10,110)を備えるカメラ(1)である。
以下、本発明にかかる振動波モータ10の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、第一実施形態の振動波モータ10を備えるカメラ1を説明する図である。
カメラ1は、撮像素子8を有するカメラボディ2と、レンズ7を有するレンズ鏡筒3とを備えている。レンズ鏡筒3は、カメラボディ2に着脱可能な交換レンズである。なお、本実施形態では、レンズ鏡筒3は、交換レンズである例を示したが、これに限らず、例えば、カメラボディと一体型のレンズ鏡筒としてもよい。
図1において、レンズ鏡筒3内に設けられた不図示のレンズ群(レンズ7を含む)によって、撮像素子8の撮像面に被写体像が結像される。撮像素子8によって、結像された被写体像が電気信号に変換され、その信号をA/D変換することによって、画像データが得られる。
本実施形態では振動子11側を固定とし、相対運動部材(移動子)12を駆動する様になっている。
溝17を切る理由は、進行波の中立面をできる限り圧電体13側に近づけ、これにより駆動面18aの進行波の振幅を増幅させるためである。溝17の切っていない部分を本実施形態ではベース部19と呼ぶ。そのベース部19の溝17側とは反対面に圧電体13を接合する。
圧電体13表面には電極(図示せず)が配置され、それは円周方向に沿って2つの相(A相、B相)に分かれている。各相においては、1/2波長毎に交互に分極され、A相とB相との間には1/4波長分間隔が空く様に電極が配置されている。
この様な構造とることで、移動子12が振動子11駆動面18aに加圧接触される。
振動子11には、進行波が発生しており、その振幅をa値(p−p)、波の波長をλとする。進行波波頭に発生する楕円運動の加圧方向の大きさと周方向の大きさは、ほぼ1:1のため、a値の大きさは下記式にて近似される。
a=無負荷回転速度(rpm〉/60×π×D×2π×f×2
ここで、
D:移動子12の摺動面12aの径(mm)
f:駆動信号の周波数(Hz)である。
なお、摺動面12aは幅があるため、Dは外径と内径との中央値と定義する。
b=1/384×p×λ4÷(E×(B×H3/12))
ここで、
p:荷重(N)÷(D×π) 単位長さあたりの荷重(N/mm)
E:移動子12の摺動部のヤング率(N/mm2)
B:移動子12の摺動部の幅(mm)
H:移動子12の摺動部の高さ(mm)
である。
本測定によれば、a値/λ≦0.00025より大きくなると駆動効率が減少している。従って、a値/λ≦0.00025の関係が好適である。
また、安定した回転を得るためには0.000003≦a値/λの関係が好適である。
なお、駆動効率は、=回転速度×トルク÷入力電力から算出している。
本測定によれば、a値/b値≦3.0の関係が好適である。また、安定した回転を得るためには、0.04≦a値/b値の関係が好適である。
また、(c)の様に、摺動面12aに高分子材の摺動材料12cが貼られている場合には、摺動材料は金属よりもヤング率が極めて小さいため、摺動材料12cの部分を除いた部分で定義する。
まず、振動波モータ10の駆動/制御について説明する。
発振部51は、制御部52の指令により所望の周波数の駆動信号を発生する。
移相部53は、該発振部51で発生した駆動信号を位相の異なる2つの駆動信号に分ける。
増幅部54は、移相部53によって分けられた2つの駆動信号をそれぞれ所望の電圧に昇圧する。
増幅部54からの駆動信号は、振動波モータ10に伝達され、この駆動信号の印加により振動子11に進行波が発生し、移動子12が駆動される。
制御部52は、レンズ鏡筒3内またはカメラ1本体のCPUからの駆動指令を基に振動波モータ10の駆動を制御する。制御部52は、回転検出部55からの検出信号を受け、その値を基に、位置情報と速度情報を得て、目標位置に位置決めされるように発振部51の周波数や増幅部54の電圧を制御する。
振動波モータ10の場合、速度変更や制御は駆動周波数で行なうのが一般的であり、周波数を下げていくと速度が上がり、周波数を上げていくと速度が下がっていく。
本実施形態によれば、振動波モータ10の駆動装置50は以下の様にして作用させる。
最初に、出荷前の工場内の設定について説明する。
まず、D:移動子12の摺動面12aの径(mm)(図2参照)及びλ:振動子11の波長(mm)を制御部52に入力する。
駆動信号は、振動波モータ10の圧電体13に印加され、振動子11の駆動面18aに進行波を発生させる。
駆動面18aに加圧接触された移動子12は、この楕円運動によって摩擦的に駆動される。
移動子12の駆動により駆動された駆動体には、光学式エンコーダが配置されており、そこから、電気パルスが発生し、制御部52に伝達され、速度を得ることが可能となる。
その1)速度値、2)その時の駆動周波数、3)入力したD値から、進行波の振幅a値を算出し、4)入力したλ値から、a値/λ≦0.00025の関係が保たれる駆動周波数を得る。
その周波数を下限周波数Aとする。ここまでが出荷前の工場内の設定である。
駆動信号は、振動波モータ10の圧電体13に印加され、圧電体13は励振され、その励振によって弾性体14には4次の曲げ振動が発生する。
圧電体13はA相とB相とに分けられており、駆動信号はそれぞれA相とB相に印加される。A相から発生する4次曲げ振動とB相から発生する4次曲げ振動とは位置的な位相が1/4波長ずれるようになっており、また、A相駆動信号とB相駆動信号とは90度位相がずれているため、2つの曲げ振動は合成され、4波の進行波となる。
その材料は、ポリアミドイミドを主成分とし、PTFEが添加された物であり、物性としてはヤング率が4GPa以上、厚さが50μm以下とされている。
なお、ヤング率の上限は製造上10GPa以下となる。また膜厚は薄くなると剥がれやすくなるので膜厚の下限は5μm以上が好ましい。
次に第二実施形態を説明する。第二実施形態は、移動子12の加圧状態の変形量を基に振動振幅を制御する。
本実施形態では、振動波モータ制御装置は以下の様にして作用させる。最初に、出荷前の工場内の設定について説明する。
まず、D:移動子12の摺動面12aの径(mm)、λ:振動子11の波長(mm)、移動子12の加圧状態の変形量b値(mm)を算出し、制御部52に入力する。
次に、予備駆動を行なう。その方法として、発振部51からは駆動信号を発生させ、その信号は位相部により90度位相の異なる2つの駆動信号に分割され、増幅部54により所望の電圧に増幅される。駆動信号は、振動波モータ10の圧電体13に印加され、振動子11の駆動面18aに進行波を発生させる。駆動面18aに加圧接触された移動子12は、この楕円運動によって摩擦的に駆動される。移動子12の駆動により駆動された駆動体30には、光学式エンコーダが配置されていて、そこから、電気パルスが発生し、制御部52に伝達され、速度を得ることが可能となる。
図7は、本発明の第三実施形態の振動波モータ110を説明する図であり、リング状の振動波モータ110をレンズ鏡筒103に組み込んだ状態の図である。
振動子111は、電気エネルギを機械エネルギに変換する圧電素子や電歪素子等を例とした電気機械変換素子(以下、圧電体と称する)113と、圧電体113を接合した弾性体114とから構成されている。振動子111には進行波が発生するようにされているが、本実施形態では一例として9波の進行波として説明する。
溝117を切る理由は、進行波の中立面をできる限り圧電体113側に近づけ、これにより駆動面18aの進行波の振幅を増幅させるためである。
加圧板120は、加圧部材122の加圧を受けるようにされている。
移動子112の上には、移動子112の縦方向の振動を吸収するために、ゴムの様な振動吸収部材131が配置され、その上には出力伝達部132が配置されている。
出力伝達部132は、突起部135があり、そこからカム環136に接続されたフォークが嵌合しており、出力伝達部132の回転とともに、カム環136が回転される。
振動自体にロスが生じている状態は、振動が不安定になっているため、この不安定領域では振動波モータ110は制御しにくい状態となっている。
なお、駆動効率は、=回転速度×トルク÷入力電力から算出している。
また、駆動信号の駆動周波数を変更してみて、回転速度を変更していくと、ある回転数以上では異音が発生し始める。これは、振幅が小さい時は、振動子111駆動面18aと移動子112摺動面12aとが加圧により密着しているが、振幅が大きくなって回転速度が増加していくと、加圧に対する抑えが利かなくなり、移動子112摺動面12aが浮き始め、振動子111駆動面18aとの間に隙間が生じるためと考えられる。
本測定によれば、a値/b値≦3.0の関係が好適である。また、安定した回転を得るためには、0.04≦a値/b値の関係が好適である。
なお、本実施形態では、進行性振動波を用いた振動波モータで、波数4、9の場合を開示したが、他の波数、5、6、7、8、10以上でも、同様な構成で、同様な方法で制御すれば、同様な効果が得られる。
Claims (9)
- 駆動信号により励振される電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子に接合され、前記励振により駆動面に進行性振動波を生じる弾性体と、
前記弾性体の駆動面に加圧接触される摺動面を有し、前記進行性振動波によって駆動される相対運動部材と、
前記電気機械変換素子に前記駆動信号を与える駆動装置と、を備える振動波モータにおいて、
前記駆動装置は、
前記弾性体の前記駆動面に発生する振動振幅をa値と定義し、前記弾性体の前記駆動面に発生する進行波の波長をλと定義した時、a値/λ≦0.00025を満たす進行性振動波を前記駆動面に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子に与えること、
を特徴とする振動波モータ。 - 駆動信号により励振される電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子に接合され、前記励振により駆動面に進行性振動波を生じる弾性体と、
前記弾性体の前記駆動面に加圧接触される摺動面を有し、前記進行性振動波によって駆動される相対運動部材と、
前記電気機械変換素子に前記駆動信号を与える駆動装置と、を備える振動波モータにおいて、
前記駆動装置は、
前記弾性体の前記駆動面に発生する振動振幅をa値と定義し、前記弾性体の駆動面に加圧接触した前記相対運動部材の前記摺動面の加圧方向の変形量をb値と定義した時、a値/b値≦3を満たす進行性振動波を前記駆動面に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子に与えること、
を特徴とする振動波モータ。 - 請求項1に記載の振動波モータにおいて、
前記駆動装置は、
前記弾性体の前記駆動面に発生する振動振幅をa値と定義し、前記弾性体の駆動面に加圧接触した前記相対運動部材の前記摺動面の加圧方向の変形量をb値と定義した時、a値/b値≦3を満たす進行性振動波を前記駆動面に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子に与えること、
を特徴とする振動波モータ。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の振動波モータであって、
前記駆動装置は、
0.000003≦a値/λを満たす進行性振動波を前記駆動面に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子に与えること、
を特徴とする振動波モータ。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の振動波モータであって、
前記駆動装置は、0.04≦a値/b値を満たす進行性振動波を前記駆動面に発生させる駆動信号を前記電気機械変換素子に与えること、
を特徴とする振動波モータ。 - 請求項1から5のいずれか1項に記載の振動波モータにおいて、
前記弾性体の前記駆動面、または前記相対運動部材の摺動面に耐久性の薄膜が塗布されていることを特徴とする振動波モータ。 - 請求項6に記載の振動波モータにおいて、
前記薄膜は、ポリアミドイミドを主成分とし、ヤング率が4Gpa以上10GPa以下で、膜厚が50μm以下を特徴とする振動波モータ。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の振動波モータを備えるレンズ鏡筒。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載の振動波モータを備えるカメラ。
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