JP2011165970A - 蓄電デバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の蓄電デバイス10は、N及びFの少なくとも一方を含む皮膜で被覆された黒鉛を含む正極20と、負極16と、正極20と負極16との間に介在しイオンを伝導するイオン伝導媒体36と、を備えている。この正極20は、Fを含む環状カーボネート類を用いて電解処理を行うことにより黒鉛にN及びFの少なくとも一方を含む皮膜が形成されている。また、負極16は、N及びFの少なくとも一方を含む皮膜で被覆された黒鉛、黒鉛、活性炭、アルカリ金属及びアルカリ金属化合物のうち1以上を含むものとしてもよい。
【選択図】図2
Description
N及びFの少なくとも一方を含む皮膜で被覆された黒鉛を含む正極と、
負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しイオンを伝導するイオン伝導媒体と、
を備えたものである。
属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
グラファイト粉体(Timcal社製KS6)を700℃、水素気流中で熱処理したあと、このグラファイト粉体と、導電材としてのアセチレンブラックと、結着材としてのPVDF粉末を85:5:10の重量割合で混合し、乳鉢で混練し、成形装置を用いてシート化したあと、パンチで打ち抜き、直径12mmの円板シート電極とした。
上記黒鉛電極を作用極に用い、電解処理を行うことにより黒鉛表面に皮膜を作成した。電解処理溶液には、トリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボレート(TEMA−BF4)を1Mとなるようにプロピレンカーボネート(PC)に溶解した電解液(TEMA−BF4/PC)の中に10重量%のフルオロエチレンカーボネート(FEC)を添加した溶液を用いた。また、対極にはPt、参照極にはAg+/Ag極を用いた。電解処理は、作用極の電位が、参照電極に対して−1V以下−3.5V以上の範囲で動作させて行った。
皮膜処理黒鉛電極の表面分析を行い、上記電解処理により、皮膜が形成できているかを確認した。比較として、電解処理溶液に浸漬しただけの試料も評価した。表面分析にはSIMS(ULVAC−PHI社製TRIFT II)を用いた。図1は、皮膜処理黒鉛電極及び黒鉛電極のSIMS測定結果である。溶液に浸漬しただけの試料からは、電解処理溶液に由来すると思われるピーク(N又はFを含むピーク)は、殆ど観察されなかった。一方、電解処理を行った試料からは、処理溶液中のアンモニウム塩(Nを含むピーク)及び添加剤(Fを含むピーク)に由来したピークが観察された。このことから、電解処理により黒鉛表面に皮膜が形成されており、皮膜に含まれる特徴的成分は、N及びFであることがわかった。
活性炭粉体(大阪ガスケミカル社製M30)を700℃水素気流中で熱処理したあと、この活性炭粒子、アセチレンブラック、PVDF粉末を90:5:5の重量割合で混合し、乳鉢で混練し、成形装置を用いてシート化したあと、パンチで打ち抜き、直径12mmの円板シート電極とした。
Li4Ti5O12(石原産業社製)、PVDF粉末を85:15の割合で混合、乳鉢で混練、成形装置を用いてシート化した後、パンチで打ち抜き、直径12mmの円板シート電極を作成した。
蓄電デバイスは、次のように作製した。図2は、3電極セルとして構成された蓄電デバイス10の構成を表す説明図である。まず、集電部材32が接続された導電体であるアルミニウム製の円筒基体12の上面中央に設けられたキャビティ14に、負極16と、セパレータ18と、正極20とを各極が非接触状態となるようにこの順に積層する。次に、キャビティ14の内周に密接する絶縁リング22を配置し、更にこの絶縁リング22の内周に押圧バネ34が設けられた円柱状の導電部材である押圧部材33を挿入した。次に、イオン性液体36をキャビティ14に注入し、円筒基体12の上面にパッキン28及び絶縁体である絶縁リング29を配置した。この円筒基体12の上方に、集電部材37が接続され参照極42が挿入された導電体である蓋26を配置した。このとき、参照極42の先端をイオン伝導媒体36に接触させた。そして、円筒基体12と蓋26とを上下から加圧した状態で固定し、蓄電デバイス10とした。この蓄電デバイス10では、集電部材32と円筒基体12と負極16とが一体化されて負極側となり、集電部材37と蓋26と押圧部材33と正極20とが一体化されて正極側となり、参照極42が参照極側となる。なお、蓄電デバイス10は、負極16と正極20と参照極42とが絶縁リング22及び絶縁リング29により絶縁されている。正極、負極、及びイオン伝導媒体を以下に説明する組み合わせとして蓄電デバイスを作製した。ここでは、集電体にはアルミニウムシートを、セパレータにはポリエチレンメンブランを、参照極にはAg+/Agを用いた。検討に用いたセルの仕様を表1に示す。
正極を皮膜処理黒鉛電極とし、負極を活性炭電極とし、イオン伝導媒体を1M−TEMA−BF4/PCの電解液としたものを実施例1の蓄電デバイスとした。また、正極及び負極を皮膜処理黒鉛電極とし、イオン伝導媒体を1M−TEMA−BF4/PCの電解液としたものを実施例2の蓄電デバイスとした。また、正極を皮膜処理黒鉛電極とし、負極をLi4Ti5O12電極とし、イオン伝導媒体を1M−LiPF4/(エチレンカーボネートEC+ジエチルカーボネートDEC)の電解液としたものを実施例1の蓄電デバイスとした。
正極を黒鉛電極とし、負極を活性炭電極とし、イオン伝導媒体を1M−TEMA−BF4/PCの電解液としたものを比較例1の蓄電デバイスとした。
蓄電デバイスをCCCV充電した時の特性(皮膜効果)を検討した。実施例1及び比較例1の蓄電デバイスを用い、その蓄電特性を測定し、皮膜の効果を検討した。ここでは、十分に電荷を溜め込むために、定電流+定電圧法の充電を用い、1mAで定電流充電した後、3Vで30分、定電圧充電を行い、その後、1mAで放電を行った。図3は、実施例1及び比較例1の蓄電デバイスをCCCV充電したのち放電した測定結果である。両デバイスとも充放電は可能であり蓄電デバイスとして働くことがわかった。しかし、充電から放電に切り替わる時の電圧降下は、皮膜処理を行ったセルより、皮膜処理を行わなかったセルの方が大きく、放電に伴うエネルギー損失が大きいことがわかった。また、定電圧充電時の電流低下は、皮膜処理を行ったセルの方がすばやく一定値に到達し、充電効率が高いことがわかった。これらのことから、皮膜処理は、蓄電デバイスの充放電抵抗の低減に有効であると推察された。
皮膜処理黒鉛電極を用いたセルの3極特性(正極・負極の挙動調査)を検討した。充放電試験1において、充放電特性は、皮膜黒鉛を用いたセルの方がよいことがわかった。しかし、この特性向上は、皮膜黒鉛を用いた正極に由来する現象であるかは不明確であったことから、3極セルを用い、充放電時の正極及び負極の挙動を評価することとした。本実験では、充放電試験1と同様に、実施例1及び比較例1の蓄電デバイスを用い、定電流法により充放電を行った。図4は、実施例1及び比較例1の3極セルの蓄電デバイスを定電流法で充放電した測定結果である。両デバイスとも充放電は可能であったが、充放電試験1と同様、比較例1では、充放電切替時に大きな電圧降下が生じた。その原因を3極特性より検討してみると、比較例1の正極の電圧降下が支配的であることがわかった。一方、実施例1では、殆ど電圧降下が見られず、比較例1と実施例1の特性の違いは、正極にあることがわかった。ここで、正極は、黒鉛を用いていることから、皮膜処理の有無が正極特性に大きく反映されていることがわかった。以上のことから、皮膜処理は、充放電特性の向上に有効であることが明らかになった。また、皮膜処理は、セル抵抗を低減させる効果があり、電解液、黒鉛母材が同じであることから、イオンのインターカレーションに伴う抵抗が低減されるものと推察された。
皮膜処理黒鉛電極を正極及び負極に用いたセルの特性を測定することにより、皮膜処理黒鉛電極の負極への展開可能性を検討した。図5は、実施例2の蓄電デバイスのセル特性及び3極特性の測定結果である。実施例2も充放電が可能であり、蓄電デバイスとして機能することが明らかになった。また、充放電切替時の電圧降下も小さく、皮膜黒鉛が負極においても有効に動作することが明らかになった。
皮膜処理黒鉛電極を正極に用い、負極にLi4Ti5O12を用いた実施例3のセル特性を測定することにより、皮膜黒鉛のLiイオンキャパシタへの展開可能性を検討した。図6は、実施例3の蓄電デバイスのセル特性及び3極特性の測定結果である。実施例3も充放電が可能であり、蓄電デバイスとして機能することが明らかになった。また、充放電切替時の電圧降下も小さく、皮膜黒鉛がLiイオンキャパシタの正極として、有効に動作することが明らかになった。
Claims (3)
- N及びFの少なくとも一方を含む皮膜で被覆された黒鉛を含む正極と、
負極と、
前記正極と前記負極との間に介在しイオンを伝導するイオン伝導媒体と、
を備えた蓄電デバイス。 - 前記負極は、N及びFの少なくとも一方を含む皮膜で被覆された黒鉛、黒鉛、活性炭、アルカリ金属及びアルカリ金属化合物のうち1以上を含む、請求項1に記載の蓄電デバイス。
- 前記正極は、Fを含む環状カーボネート類を用いて電解処理を行うことにより黒鉛にN及びFの少なくとも一方を含む皮膜が形成されている、請求項1又は2に記載の蓄電デバイス。
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