JP2011163172A - ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】リターン通路及びリサーキュ通路を有するベーンポンプにおける吸込通路の設計を容易に行うことできるようにすること。
【解決手段】メインポンプ室8とサブポンプ室9とを有するベーンポンプ100において、メインポンプ室8及びサブポンプ室9のそれぞれの吸込ポート8a,9aに分岐して作動流体を導く吸込通路11a,11bと、メインポンプ室8及びサブポンプ室9のそれぞれの吐出ポート8b,9bに連通し、油圧機器22に作動流体を供給する吐出通路12と、切換弁23の作動に応じてサブポンプ室9から吐出された作動流体を吸込通路11へと還流させるリターン通路13と、油圧機器22に供給された作動流体を吸込通路11へと還流させるリサーキュ通路15とを備え、リターン通路13及びリサーキュ通路15は吸込通路11の分岐部31の上流側に連通する。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧機器の油圧供給源として用いられるベーンポンプに関するものである。
従来のベーンポンプとして、特許文献1には、駆動トルク低減を目的として、ベーンポンプの複数のポンプ室を常に吐出油の供給を行うメインポンプ室とその他のサブポンプ室とに分け、サブポンプ室の吐出ポートに通じる吐出油路の途中に切換制御弁を介装し、切換制御弁から分岐したリターン通路がメインポンプ室の吸入ポートに連通して余剰油を還流させるものが開示されている。
また、この種のベーンポンプにおいて、ベーンポンプから油圧機器に供給された作動油を、リサーキュ通路を通じてサブポンプ室の吸入ポートへと還流させるものがある。
このように、リターン通路がメインポンプ室の吸入ポートに連通すると共に、リサーキュ通路がサブポンプ室の吸入ポートに連通するベーンポンプの油圧回路を図5に示す。図5(A)は、メインポンプ室82及びサブポンプ室81から吐出された作動油が油圧機器87へと供給される全吐出状態を示す図であり、図5(B)は、サブポンプ室81から吐出された作動油がリターン通路86を通じてメインポンプ室82へと還流し、メインポンプ室82のみから吐出された作動油が油圧機器87へと供給される半吐出状態を示す図である。
特開平10−266978号公報
図5に示す油圧回路を有するベーンポンプでは、サブポンプ室81の吸入ポート81aに連通する吸込通路83の作動油の流量は、リサーキュ通路85を通じて還流する作動油の流量に応じて変化することになる。具体的には、リサーキュ通路85を通じて還流する作動油の流量だけ吸込通路83の流量は減少する。このため、図5(A)に示す全吐出状態においてリサーキュ通路85を通じて還流する作動油の流量が多い場合には、吸込通路83を作動油が逆流する状態も起こり得る。さらに、図5(B)に示す半吐出状態においては、メインポンプ室82の吸入ポート82aにはリターン通路86を通じて作動油が還流するため、メインポンプ室82の吸入ポート82aに連通する吸込通路84の流量はゼロとなる。
このように、リターン通路86がメインポンプ室82の吸入ポート82aに連通すると共に、リサーキュ通路85がサブポンプ室81の吸入ポート81aに連通するベーンポンプでは、吸込通路83及び吸込通路84を流れる作動油の流量及び流れ方向が、全吐出状態と半吐出状態の切り換え、及びリサーキュ通路85を通じて還流する作動油の流量に応じて変化する。このため、全ての流れの状態において吸込通路83及び吸込通路84における吸込性能を満足するべく吸込通路83及び吸込通路84の配管径及びレイアウトを設定することは困難であった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、リターン通路及びリサーキュ通路を有するベーンポンプにおける吸込通路の設計を容易に行うことできるようにすることを目的とする。
本発明は、メインポンプ室とサブポンプ室とを有するベーンポンプにおいて、前記メインポンプ室及び前記サブポンプ室のそれぞれの吸込ポートに分岐して作動流体を導く吸込通路と、前記メインポンプ室及び前記サブポンプ室のそれぞれの吐出ポートに連通し、油圧機器に作動流体を供給する吐出通路と、前記サブポンプ室の吐出ポートに連通する吐出通路に介装された切換弁の作動に応じて、前記サブポンプ室から吐出された作動流体を前記吸込通路へと還流させるリターン通路と、前記油圧機器に供給された作動流体を前記吸込通路へと還流させるリサーキュ通路と、を備え、前記リターン通路及び前記リサーキュ通路は、前記吸込通路の分岐部の上流側に連通することを特徴とする。
本発明によれば、リターン通路及びリサーキュ通路は、吸込通路の分岐部の上流側に連通するため、リターン通路及びリサーキュ通路を通じて吸込通路に還流する作動流体は分岐部にて分流する。そのため、メインポンプ室及びサブポンプ室のそれぞれの吸込ポートに作動油を導く2つの吸込通路には、吸込方向に略同量の作動油が流れる。したがって、吸込通路の設計を容易に行うことできる。
本発明の実施の形態に係るベーンポンプの平面図であり、ポンプカバーを取り除いた状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係るベーンポンプの油圧回路図であり、全吐出状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係るベーンポンプの油圧回路図であり、半吐出状態を示す図である。 本発明の他の実施の形態に係るベーンポンプの油圧回路図である。 従来のベーンポンプの一構成例の油圧回路図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
まず、主に図1を参照して、本発明の実施の形態に係るベーンポンプ100の構成について説明する。
ベーンポンプ100は、車両に搭載される油圧機器、例えば、パワーステアリング装置や変速機等の油圧供給源として用いられるものである。
ベーンポンプ100は、駆動軸1の端部にエンジン(図示せず)の動力が伝達され、駆動軸1に連結されたロータ2が回転するものである。ロータ2は、図1において反時計回りに回転する。
ベーンポンプ100は、ロータ2に対して径方向に往復動自在に設けられる複数のベーン3と、ロータ2を収容すると共にロータ2の回転に伴って内周のカム面4aにベーン3の先端部が摺動するカムリング4とを備える。
ロータ2には、外周面に開口部を有するスリット16が所定間隔をおいて放射状に形成され、そのスリット16にはベーン3が摺動自在に挿入される。スリット16の基端側には、ポンプの吐出圧が導かれる背圧室17が画成される。ベーン3は、背圧室17の圧力によって、スリット16から抜け出る方向に押圧され、先端部がカムリング4の内周のカム面4aに当接する。これにより、カムリング4の内部には、ロータ2の外周面、カムリングのカム面4a、及び隣り合うベーン3によって複数のポンプ室7が区画される。
カムリング4は、内周のカム面4aが略長円形状をした環状の部材であり、ロータ2の回転に伴ってカム面4aを摺動する各ベーン3間によって区画されるポンプ室7の容積を拡張する吸込領域4bと、ポンプ室7の容積を収縮する吐出領域4cとを有する。このように、各ポンプ室7は、ロータ2の回転に伴って拡縮する。本実施の形態では、カムリング4は、2つの吸込領域4b及び2つの吐出領域4cを有する。
駆動軸1は、ブッシュ(図示せず)を介してポンプボディ10に回転自在に支持される。ポンプボディ10には、ロータ2、カムリング4、及びサイドプレート6が収容されるポンプ収容凹部10aが形成される。
ポンプ収容凹部10a内には、サイドプレート6とカムリング4とが積層して収容される。ポンプボディ10の環状のスカート10bの端面10cにはポンプカバー(図示せず)が締結される。このように、ポンプ収容凹部10aはポンプカバーによって封止される。
ポンプカバーにおけるロータ2が摺動する端面には、カムリング4の2つの吸込領域4bに対応して開口し、ポンプ室7に作動油(作動流体)を導く円弧状の2つの吸込ポート8a,9a(図2参照)が形成される。また、サイドプレート6には、カムリング4の吐出領域4cに対応して開口し、ポンプ室7の作動油を吐出する円弧状の2つの吐出ポート8b,9b(図2参照)が形成される。
各ポンプ室7は、ロータ2が1回転する過程で、カムリング4の吸込領域4bにて吸込ポート8aを通じて作動油を吸込み、その吸込んだ作動油をカムリング4の吐出領域4cにて吐出ポート8bを通じて吐出し、その後、カムリング4の吸込領域4bにて吸込ポート9aを通じて作動油を吸込み、その吸込んだ作動油をカムリング4の吐出領域4cにて吐出ポート9bを通じて吐出する。このように、ポンプ室7は、ロータ2が1回転する過程で作動油の吸込吐出を2回行い、一方の吸込吐出を行うメインポンプ室8と他方の吸込吐出を行うサブポンプ室9とに分けられる(図2参照)。メインポンプ室8は、吸込ポート8aを通じて作動油を吸込み吐出ポート8bを通じて吐出し、サブポンプ室9は吸込ポート9aを通じて作動油を吸込み吐出ポート9bを通じて吐出する。
サイドプレート6には、2つの位置決めピン14が立設して結合される。位置決めピン14は、カムリング4の外周面に形成された凹部4dを挿通すると共に、ポンプカバーのピン穴に挿入される。位置決めピン14によって、カムリング4に対するポンプカバーとサイドプレート6の相対回転が規制され、カムリング4の吸込領域4bとポンプカバーの吸込ポート8a,9aとの位置決め、及びカムリング4の吐出領域4cとサイドプレート6の吐出ポート8b,9bとの位置決めが行われる。
次に、図2及び図3を参照して、ベーンポンプ100の油圧回路について説明する。図2はメインポンプ室8及びサブポンプ室9から吐出された作動油が油圧機器22へと供給される全吐出状態を示す図であり、図3はメインポンプ室8のみから吐出された作動油が油圧機器22へと供給される半吐出状態を示す図である。なお、図2及び図3において、矢印は作動油の流れ方向を示す。
メインポンプ室8及びサブポンプ室9のそれぞれの吸込ポート8a,9aは、吸込通路11を介してタンク21に連通する。吸込通路11は、タンク21からメインポンプ室8及びサブポンプ室9への途中にて、第1吸込通路11aと第2吸込通路11bとに分岐して形成される。したがって、タンク21内の作動油は、吸込通路11から第1吸込通路11aと第2吸込通路11bに分岐し、吸込ポート8a,9aを通じてメインポンプ室8及びサブポンプ室9のそれぞれに導かれる。
ここで、第1吸込通路11aと第2吸込通路11bは、それぞれを流れる作動油の圧力損失が略同一となるように形成される。このため、吸込通路11を流れる作動油は、第1吸込通路11aと第2吸込通路11bにほぼ均等に分流する。
メインポンプ室8の吐出ポート8bには第1吐出通路12aが連通し、メインポンプ室8の吐出ポート8bから吐出された作動油は、第1吐出通路12aを通じて油圧機器22に供給される。また、サブポンプ室9の吐出ポート9bには第2吐出通路12bが連通し、サブポンプ室9の吐出ポート9bから吐出された作動油は、第2吐出通路12bを通じて油圧機器22に供給される。第1吐出通路12aと第2吐出通路12bは、途中で合流して油圧機器22に連通する。
メインポンプ室8から吐出された作動油は、第1吐出通路12aを通じて常時油圧機器22に供給される。これに対して、サブポンプ室9から吐出された作動油は、第2吐出通路12bに介装された切換弁23の作動によって選択的に油圧機器22に供給される。第2吐出通路12bには、作動油を吸込通路11へと還流させるリターン通路13が切換弁23を介して連通する。したがって、サブポンプ室9から吐出された作動油は、切換弁23の作動によって、第2吐出通路12bを通じて油圧機器22に供給されるか、又はリターン通路13を通じて吸込通路11に還流する。リターン通路13は、吸込通路11の分岐部31の上流側に連通する。
切換弁23は、両端に作用する油圧に応じて移動し作動油の流れを切り換えるスプール24と、スプール24の両端に臨んで画成された第1,第2圧力室25,26と、第2圧力室26に収装され第2圧力室26の容積を拡大する方向にスプール24を付勢する付勢部材としてのスプリング27とを備える。第1圧力室25には、制御された圧力の作動油が常時導かれる。一方、第2圧力室26には、制御された圧力の作動油とタンク圧とが電磁弁28の作動によって選択的に導かれる。
電磁弁28の作動によって第2圧力室26に制御された圧力の作動油が導かれる場合には、第1圧力室25と第2圧力室26の圧力は略同一となるため、スプール24はスプリング27の付勢力によって第2圧力室26の容積を拡大する方向に移動する(図2に示す状態)。この状態では、図2に示すように、サブポンプ室9の吐出ポート9bから吐出された作動油は、リターン通路13には流入せず、全量が第2吐出通路12bを通じて油圧機器22に供給される。このように、メインポンプ室8及びサブポンプ室9から吐出された作動油は油圧機器22へと供給され、ベーンポンプ100の吐出流量の全量が油圧機器22へと供給される全吐出状態となる。
これに対して、電磁弁28の作動によって第2圧力室26にタンク圧が導かれる場合には、第1圧力室25の圧力によるスプール24に作用する押圧力が第2圧力室26の圧力によるスプール24に作用する押圧力とスプリング27の付勢力との合計押圧力よりも大きくなるため、スプール24はスプリング27を圧縮する方向に移動する(図3に示す状態)。この状態では、図3に示すように、サブポンプ室9の吐出ポート9bから吐出された作動油は、全量がリターン通路13に流入し、吸込通路11へと還流する。このように、メインポンプ室8から吐出された作動油のみが油圧機器22へと供給され、ベーンポンプ100の吐出流量の半分が油圧機器22へと供給される半吐出状態となる。
エンジン低回転数域では、ベーンポンプ100の吐出流量が少ない。そのため、油圧機器22に対して十分な流量を供給するために、切換弁23はベーンポンプ100が全吐出状態となるように切り換えられる。また、エンジン高回転数域では、ベーンポンプ100の吐出流量が多い。そのため、不必要な流量が油圧機器22へと供給されないようにするため、切換弁23はベーンポンプ100が半吐出状態となるように切り換えられる。このように、切換弁23は、エンジン回転数、つまり、ベーンポンプ100の回転数に基づいて切り換えられる。また、油圧機器22が流量を必要としない場合には、エンジン低回転数域でもベーンポンプ100が半吐出状態となるように切り換えることで、ベーンポンプ100の駆動トルクを低減することができる。
第1吐出通路12a及び第2吐出通路12bを通じて油圧機器22に供給された作動油は、油圧機器22を駆動するために使用される。油圧機器22に供給された作動油のうち、油圧機器22の駆動に使用されなかった余剰な作動油は、リサーキュ通路15を通じて吸込通路11へと還流する。リサーキュ通路15は、吸込通路11の分岐部31の上流側に連通する。
次に、図2及び図3を参照して、作動油の流れについて説明する。
まず、図2を参照して、全吐出状態の場合について説明する。タンク21から吸い込まれ吸込通路11を流れる作動油は、分岐部31にて第1吸込通路11aと第2吸込通路11bにほぼ均等に分流して、それぞれ吸込ポート8a,9aを通じてメインポンプ室8及びサブポンプ室9に導かれる。このように、第1吸込通路11aと第2吸込通路11bには、吸込方向に略同量の作動油が流れる。そして、メインポンプ室8から吐出された作動油は、第1吐出通路12aを通じて油圧機器22に供給される。また、サブポンプ室9から吐出された作動油は、切換弁23によって第2吐出通路12bを通じて油圧機器22に供給される。
油圧機器22に供給された作動油のうち、油圧機器22の駆動に使用されない余剰な作動油は、リサーキュ通路15を通じて吸込通路11へと還流する。そのため、油圧機器22での使用量に応じてリサーキュ通路15を通じて還流する作動油の流量が変化する。つまり、油圧機器22での使用量が多い場合には、リサーキュ通路15を通じて還流する作動油の流量が少なくなり、油圧機器22での使用量が少ない場合には、リサーキュ通路15を通じて還流する作動油の流量が多くなる。このように、リサーキュ通路15を通じて還流する流量が変化したとしても、リサーキュ通路15は、吸込通路11の分岐部31の上流側に連通して形成されるため、リサーキュ通路15を通じて吸込通路11に還流する作動油は、分岐部31にて第1吸込通路11aと第2吸込通路11bに均等にほぼ分流する。したがって、リサーキュ通路15を通じて還流する作動油の流量に関係なく、第1吸込通路11aと第2吸込通路11bには、吸込方向に略同量の作動油が流れる。
次に、図3を参照して、半吐出状態の場合について説明する。半吐出状態では、メインポンプ室8から吐出された作動油は、第1吐出通路12aを通じて油圧機器22に供給されるのに対して、サブポンプ室9から吐出された作動油は、切換弁23によってリターン通路13へと流入して吸込通路11における分岐部31の上流に還流する。
このように、半吐出状態では、サブポンプ室9から吐出された作動油はリターン通路13を通じて吸込通路11に還流するが、リターン通路13は、吸込通路11の分岐部31の上流側に連通して形成されるため、リターン通路13を通じて吸込通路11に還流する作動油は、分岐部31にて第1吸込通路11aと第2吸込通路11bにほぼ均等に分流する。
また、全吐出状態と同様に、リサーキュ通路15を通じて吸込通路11に還流する作動油も、分岐部31にて第1吸込通路11aと第2吸込通路11bにほぼ均等に分流する。
したがって、リターン通路13を通じて吸込通路11に作動油が還流する場合であっても、かつ、リサーキュ通路15を通じて還流する作動油の流量が変化する場合であっても、第1吸込通路11aと第2吸込通路11bには、吸込方向に略同量の作動油が流れる。
ここで、リターン通路13における吸込通路11との合流部には、絞り部30が設けられる。つまり、リターン通路13は、絞り部30を介して吸込通路11に連通する。また、リターン通路13は、吸込通路11におけるタンク21との接続部21a近傍に連通する。絞り部30はリターン通路13の他の部位と比較して径が小さく形成されるため、リターン通路13から吸込通路11に還流する作動油は、絞り部30にて流速を増した状態で吸込通路11へと流入する。したがって、吸込通路11におけるリターン通路13との接続部近傍には負圧が発生するため、タンク21からの作動油の吸込性能が良好となる。
リサーキュ通路15は、吸込通路11における絞り部30の下流側に連通して形成される。しかし、リサーキュ通路15は、絞り部30の上流側に連通して形成するようにしてもよい。ただ、この場合、リサーキュ通路15から吸込通路11に流入する作動油は、絞り部30を通過することになるため、リサーキュ通路15の作動油の圧力が上昇し、それに伴い油圧機器22側の圧力が上昇するおそれがあり、その結果、油圧機器22の動作に悪影響を及ぼす可能性がある。したがって、リサーキュ通路15は、絞り部30の下流側に連通して形成するのが望ましい。
以上の実施の形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
リターン通路13及びリサーキュ通路15は、吸込通路11の分岐部31の上流側に連通するため、リターン通路13及びリサーキュ通路15を通じて吸込通路11に還流する作動油は分岐部31にて第1吸込通路11aと第2吸込通路11bに分流する。そのため、全吐出状態と半吐出状態の切り換え、及びリサーキュ通路15を通じて還流する作動油の流量に関係なく、メインポンプ室8及びサブポンプ室9のそれぞれに作動油を導く第1吸込通路11aと第2吸込通路11bには、吸込方向に略同量の作動油が流れる。したがって、吸込通路11の設計を容易に行うことできる。
以下に、上記実施の形態の他の形態について説明する。
図4に示すように、ベーンポンプ100の構成に加え、リサーキュ通路15とタンク21とを連通する連通路35を設けるようにしてもよい。このように構成することによって、タンク21の作動油は、リサーキュ通路15の作動油の流れに引っ張られてリサーキュ通路15に吸い込まれることになる。したがって、リサーキュ通路15を流れる作動油は、タンク21からリサーキュ通路15に吸い込まれた作動油と共に吸込通路11へと流入するため、作動油の吸込性能が向上する。
本発明は上記の実施の形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
例えば、吐出通路12に、油圧機器22に供給される作動油の流量を制御する流量制御弁を設けてもよい。その場合には、流量制御弁にて排出される作動油はリサーキュ通路15へと導かれて吸込通路11へと還流する。
本発明に係るベーンポンプは、車両用のパワーステアリング装置や変速機等の油圧供給源に適用することができる。
100 ベーンポンプ
7 ポンプ室
8 メインポンプ室
8a,9a 吸込ポート
9 サブポンプ室
8b,9b 吐出ポート
11 吸込通路
11a 第1吸込通路
11b 第2吸込通路
12 吐出通路
12a 第1吐出通路
12b 第2吐出通路
13 リターン通路
15 リサーキュ通路
21 タンク
22 油圧機器
23 切換弁
30 絞り部
31 分岐部

Claims (4)

  1. メインポンプ室とサブポンプ室とを有するベーンポンプにおいて、
    前記メインポンプ室及び前記サブポンプ室のそれぞれの吸込ポートに分岐して作動流体を導く吸込通路と、
    前記メインポンプ室及び前記サブポンプ室のそれぞれの吐出ポートに連通し、油圧機器に作動流体を供給する吐出通路と、
    前記サブポンプ室の吐出ポートに連通する吐出通路に介装された切換弁の作動に応じて、前記サブポンプ室から吐出された作動流体を前記吸込通路へと還流させるリターン通路と、
    前記油圧機器に供給された作動流体を前記吸込通路へと還流させるリサーキュ通路と、を備え、
    前記リターン通路及び前記リサーキュ通路は、前記吸込通路の分岐部の上流側に連通することを特徴とするベーンポンプ。
  2. 前記リターン通路は、前記吸込通路におけるタンクとの接続部近傍に絞り部を介して連通することを特徴とする請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記リサーキュ通路は、前記吸込通路における前記絞り部の下流側に連通することを特徴とする請求項2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記リサーキュ通路と前記タンクとを連通する連通路をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のベーンポンプ。
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