JP2011163033A - コンクリート用化粧型枠およびこれを外表面に装着したコンクリート構造物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フランジ部22を有する支柱20が所要間隔をあけて立設され、支柱20間に木材30を配設されてなるコンクリート用化粧型枠10およびこれを表面に装着してなるコンクリート構造物100であって、木材30の両端部には、フランジ部22が進入可能な溝部32が形成されていて、フランジ部22を溝部32に挿入させた状態で木材30を支柱20の立設方向に沿って複数積み重ねることにより外壁面が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図9
Description
また、構築すべきコンクリート構造体の壁面高さ方向に沿って、水平方向に所要間隔をあけて複数本のH型鋼を立設し、H型鋼のフランジとウェブとで囲まれたコの字状をなしている部分に間伐材の端部を上側から落とし込んでH型鋼間に間伐材をセットすることで型枠の外壁面を構築する構成が特許文献2において開示されている。
しかしながら、特許文献1で開示されている技術であると、間伐材は縦材の側壁部にコーチスクリューで固定されて取り付けられている構成であるため、コーチスクリューによって取り付け加工した部分から水が浸入し、間伐材がこの固定部分から数年程度で腐食してしまうことがある。すなわち、特許文献1に開示されているような構成のコンクリート用化粧型枠を装着したコンクリート構造物は、共用開始後、わずか数年で間伐材が立て材から離脱してしまうおそれがあるといった危険性が明らかになった。
すなわち、フランジ部とウェブ部を有する支柱が所要間隔をあけて立設され、支柱間に木材が配設されてなるコンクリート用化粧型枠であって、前記木材の両端部には、前記フランジ部を挿入可能に形成された溝部が設けられていて、前記フランジ部を前記溝部に挿入させた状態で前記支柱の立設方向に沿って前記木材を複数積み重ねることにより外壁面が形成されていることを特徴とするコンクリート用化粧型枠およびこれを外表面の少なくとも一部に装着したコンクリート構造物である。
図1は、本実施形態にかかるコンクリート用化粧型枠の要部を内側から臨んだ斜視図である。図2は、本実施形態にかかるコンクリート用化粧型枠の要部を外表面側から臨んだ正面図(A)とこれに対する右側面図(B)である。図3は、図2中のA−A線における断面図である。図4は、木材の両端部の形状を示す平面図である。
本実施形態におけるコンクリート用化粧型枠10は、外壁面を構成する横材(水平材)としての木材30と、高さ方向に積み重ねた木材30を保持するための縦材としての支柱20とを有している。本実施形態における木材30は直方体に製材された木材30を用いた例について説明を行うが、木材30は直方体以外の形状に形成(製材)されたものであっても良いのはもちろんである。
また、フランジ部22の外側表面(正面側)には、作業用足場用部材等を保持するための足場保持具28が取り付けられている。図2に示すように、足場保持具28の幅寸法は、支柱20のウェブ部24の幅(板厚)寸法以下に形成されている。フランジ部22への足場保持具28の取り付け方法は溶接等の公知の手段を用いることができる。
図5〜図9は、本実施形態におけるコンクリート用化粧型枠を用いたコンクリート構造物の建設工程において各工程における状態を示す正面図および右側面図である。図10は、本実施形態にかかるコンクリート用化粧型枠に足場を取り付けた状態を示す右側面図である。
図6に示す工程を繰り返し行い、図7に示すように複数の木材30を支柱20に沿って所定の高さ位置まで積み上げる。支柱20を立設方向に延長する場合には、公知の連結部材を用いるため、連結部分におけるフランジ部22の厚さ寸法が増加することがある。このような場合には、組み立て現場において凹状の溝部32の開口部を切削等して溝部32の開口寸法を増加させればよい。
また、必要に応じて、ウェブ部24の木材30の内側表面(背面側)からの突出部分と、基礎部70に予め取り付けたアンカー50とを連結具52により連結する。
コンクリート用化粧型枠10に打設したコンクリートが硬化した後、コンクリート表面を洗浄し、追加のコンクリートを打設する。これを繰り返して所定の高さまでコンクリートを打設してコンクリート構造物100が構築される。通常、コンクリート用型枠は、コンクリートが硬化した後に、コンクリート用型枠を分解する脱型工程が行われるが、本願発明におけるコンクリート用化粧型枠10においては、この脱型工程が不要である。すなわち、コンクリート用化粧型枠10が正面側表面を覆ったコンクリート構造物100が提供されることになる。
このような木材30は、足場保持具28が取り付けられていない支柱20を使用する場合において採用することができる。
このような木材30は、道路沿いに構築される擁壁等、外観上の美しさ(仕上がり状態)がより厳密に要求されるコンクリート構造物100を構築する際のコンクリート用化粧型枠10において特に好適に用いることができる。
さらにまた、支柱20に使用する鋼材の種類を問わず、支柱20のウェブ部24に設ける貫通孔26については、その配設を省略することができるのはもちろんである。
20 支柱
22 フランジ部
24 ウェブ部
26 貫通孔
28 足場保持具
30 木材
32 端部
34 溝部
40 シール部材
50 アンカー
52 連結具
60 足場
62 足場用部材
70 基礎部
100 コンクリート構造物
Claims (8)
- フランジ部とウェブ部を有する支柱が所要間隔をあけて立設され、支柱間に木材が配設されてなるコンクリート用化粧型枠であって、
前記木材の両端部には、前記フランジ部を挿入可能に形成された溝部が設けられていて、
前記フランジ部を前記溝部に挿入させた状態で前記支柱の立設方向に沿って前記木材を複数積み重ねることにより外壁面が形成されていることを特徴とするコンクリート用化粧型枠。 - 前記溝部は、前記木材の中心位置から前記外壁面側に離間した位置に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコンクリート用化粧型枠。
- 前記フランジ部には、足場用部材を保持する足場保持具が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2記載のコンクリート用化粧型枠。
- 前記外壁面から前記フランジ部が露出している部分にはシール材が配設されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載のコンクリート用化粧型枠。
- 前記木材は間伐材であることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載のコンクリート用化粧型枠。
- 前記支柱は前記支柱の部材延長方向と直交する方向における断面形状がT字状またはH字状に形成された鋼材であることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載のコンクリート用化粧型枠。
- 前記ウェブ部には所要間隔をあけて貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載のコンクリート用化粧型枠。
- 請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載のコンクリート用化粧型枠が外表面装着されていることを特徴とするコンクリート構造物。
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