JP2011162984A - 建物の太陽熱集熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽熱集熱装置により建物内空間の暖房が行われる構成において、建物内空間の温度調整を好適に行う。
【解決手段】建物10には太陽熱集熱装置31が設けられている。太陽熱集熱装置31においては、太陽光が照射されるスパンドレル24が外壁材52の屋外側に設けられており、スパンドレル24と外壁材52との間には集熱空間32が形成されている。集熱空間32は集熱給気通路35及び集熱還気通路36により居室29と連通されており、居室29の内気が集熱還気通路36を通じて集熱空間32に取り込まれ、その内気が集熱給気通路35を通じて再び居室29に供給される。外壁15には、スパンドレル24の溝部27に冷却用水を流す給水装置81が設けられており、冷却用水が供給されることによりスパンドレル24が冷却され、それにより集熱空間32の温度が低下する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の太陽熱集熱装置に関するものである。
太陽光の熱を利用して建物内空間の空気を温める技術が提案されている。例えば特許文献1に記載されている構成では、建物の壁体の屋外側に鋼板等の集熱板が設けられ、壁体と集熱板との間に空気層が形成され、空気層の空気を居室に供給するファンが設けられている。この構成では、空気層の空気が集熱板を介して太陽光により温められ、ファンが駆動することにより居室に供給される。これにより、例えば冬期において太陽光からの熱を利用して居室の暖房を行うことができる。
特許第3352056号公報
しかしながら、太陽光により空気層に熱が加えられた状態では、ファンの駆動が停止されていても空気層の熱が壁体を通じて居室に伝わる可能性がある。特に、夏期において空気層の熱が居室に伝わると、居室の温度が上昇することや居室の冷房効果が低下することが懸念される。したがって、太陽光の熱を利用して居室の温度調整を行う構成に関して改善の余地がある。
本発明は、太陽熱集熱装置により建物内空間の暖房が行われる構成において、建物内空間の温度調整を好適に行うことを主たる目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明の太陽熱集熱装置は、建物の外壁又は屋根を形成する板材の屋外側に設けられた集熱板を有するとともに前記板材と前記集熱板との間に集熱空間が形成されている集熱部を備え、前記集熱空間と建物内空間とを連通する給気通路を介して前記集熱空間の空気を前記建物内空間に供給する建物の太陽熱集熱装置であって、前記集熱部に対して冷却又は加熱のための流体を供給して該集熱部の温度を低下又は上昇させる温度調整手段と、前記集熱部の温度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記温度調整手段による流体の供給を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記集熱部の温度が冷却基準温度より高い場合に、前記温度調整手段に冷却のための前記流体を供給させて前記集熱部の温度を低下させる手段と、前記温度検出手段により検出された前記集熱部の温度が加熱基準温度より低い場合に、前記温度調整手段に加熱のための前記流体を供給させて前記集熱部の温度を上昇させる手段とのうち少なくとも一方を有することを特徴とする。
第1の発明によれば、集熱部において太陽光により加熱された空気が建物内空間に供給されることにより建物内空間の暖房が行われる構成において、冷却のための流体が供給されると集熱部の温度が低下し、加熱のための流体が供給されると集熱部の温度が上昇する。ここで、集熱部の温度を低下させる処理と集熱部の温度を上昇させる処理とのうち少なくとも一方の処理が行われるため、集熱部の温度調整を好適に行うことができる。例えば、夏期に外壁や屋根において集熱部の温度が所定温度より高い場合、集熱部の熱が板材を通じて建物内空間に伝わるとその建物内空間の温度上昇が懸念されるが、流体により集熱部の温度を低下させることで建物内空間の温度上昇を抑制できる。また、冬期において集熱部の温度が所定温度以下である場合、太陽光に加えて流体により集熱空間の空気の温度を上昇させることが可能となるため、集熱空間の空気による建物内空間の暖房に際して建物内空間の上昇温度を増加させることができる。以上の結果、太陽熱集熱装置により建物内空間の暖房が行われる構成において、建物内空間の温度調整を好適に行うことができる。
なお、温度調整手段により集熱部に対して流体が供給される構成としては、集熱板及び集熱空間の少なくとも一方に流体が供給される構成が挙げられる。また、集熱板としては、矩形状や波状に折り曲げられてなるスパンドレル等の折曲板が挙げられる。
また、集熱部の温度を低下させる処理を行うことにより、集熱部の温度が過剰に上昇することを回避できる。この場合、例えば夏期において人が触れる可能性のある集熱板が高温になることを回避できるため、集熱板の温度をその集熱板に人が触れても安全な温度に保つことができる。
第2の発明では、前記温度調整手段は、冷却又は加熱の対象となる前記集熱空間に対して別の空間部から前記流体としての空気を供給する空気供給手段を有している。
第2の発明によれば、冷却又は加熱のための流体として空気を集熱空間に対して別の空間部から供給することが可能となっている。したがって、建物内部又は建物周辺部における集熱空間との空気の温度差を積極的に用いて、集熱部の温度を低下又は上昇させる構成を実現できる。
第3の発明では、前記集熱空間は複数形成されており、前記空気供給手段は、冷却又は加熱の対象となる前記集熱空間に対して別の集熱空間から空気を供給する。
第3の発明によれば、複数の集熱空間について、設置場所等の理由によりそれら集熱空間の温度が異なる場合、冷却又は加熱の対象となる集熱空間に対して他の集熱空間から冷却又は加熱のための空気を供給することが可能となる。例えば、所定の集熱空間に対して日陰にある集熱部の集熱空間から低温の空気を供給することにより前記所定の集熱空間の温度を低下させることができ、日向にある集熱部の集熱空間から高温の空気を供給することにより前記所定の集熱空間の温度を上昇させることができる。したがって、建物内空間の温度調整を好適に行う構成において集熱空間の空気を有効に利用することができる。
第4の発明では、前記建物内空間の下方に床下空間が形成されている建物に適用され、前記空気供給手段は、冷却の対象となる前記集熱空間に対して前記床下空間から空気を供給する。
床下空間の空気は夏期においても比較的低温な冷気であると想定される。そこで、第4の発明によれば、冷却の対象となる集熱空間に対して床下空間から空気が供給されるため、集熱空間の温度を低下させることができる。したがって、夏期に集熱空間の熱により建物内空間の温度が上昇するという不都合を抑制できる構成において、省エネルギ化を図ることができる。
第5の発明では、前記温度調整手段は、前記集熱板の屋外面に対して前記流体を供給する屋外側供給手段を有している。
第5の発明によれば、冷却又は加熱のための流体により集熱板が直接冷却又は加熱されるため、集熱板の冷却又は加熱効率を高めることができる。つまり、集熱部の温度を低下又は上昇させる構成において、集熱部の冷却効率又は加熱効率を高めることができる。
第6の発明では、前記屋外側供給手段は、前記集熱板の屋外面に対して前記流体としての冷却用水を供給する。
第6の発明によれば、集熱板の屋外面が冷却用水の供給面とされているため、冷却用水により集熱板を直接冷却できるのはもちろんのこと、冷却用水の気化熱により集熱板の屋外面の周辺空間の温度を低下させて集熱板の温度が上昇することを抑制できる。
第7の発明では、前記集熱板は、屋外面において同じ方向に延びる複数の溝部が並列に、且つ前記溝部の幅が溝部間の離間距離より大きくなるように折り曲げ形成された折曲板であり、前記屋外側供給手段は、前記溝部に前記冷却用水を流す。
第7の発明によれば、複数の溝部に冷却用水を流す構成において、冷却用水が流れる流水部となる溝部の幅が、流水部とならない溝部間の部位(隣り合う2つの溝部の間の部位)の幅よりも大きいため、冷却用水の流れる方向を溝部により規制しつつ集熱板における流水部の範囲を極力大きくすることができる。したがって、冷却用水による集熱板の冷却効率を高めることができる。
第8の発明では、前記集熱空間と前記板材との間での熱の伝達を規制する断熱材が前記板材の屋外側面に設けられている。
第8の発明によれば、夏期に冷却のための流体により集熱部の温度を低下させ、さらに外壁や屋根において集熱空間の熱が板材を通じて建物内空間に伝わることが断熱材により制限されるため、建物内空間の温度上昇をより確実に浴せできる。つまり、夏期において建物内空間の温度調整をより一層好適に行うことができる。
本実施形態における建物の外壁周辺の概略断面を示す図。 外壁における窓部周辺の外観を示す正面図。 外壁における集熱空間の配置を示す図。 居室の床面周辺における外壁の縦断面図。 居室の天井面周辺における外壁の縦断面図。 スパンドレル周辺の外壁の横断面図。 スパンドレル温度調整処理の処理手順を示すフローチャート。 居室周辺の建物の概略平面図。 別の建物の居室周辺の概略断面を示す図。 別の外壁周辺の概略平面図。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、本発明を2階建ての建物について具体化している。図1は外壁15周辺の概略断面を示す図、図2は外壁15における窓部18周辺の外観を示す正面図である。なお、図1には、太陽熱集熱装置31に関する電気的な構成を示すブロック図が含まれている。
図2に示すように、住宅等の建物10は一階部分11及び二階部分12を有している。建物10の外壁15には開口部としての窓部18が形成されており、窓部18は一階部分11及び二階部分12のそれぞれにおいて複数配置されている。窓部18には、開放可能な片開き窓21が設けられている。片開き窓21は窓サッシや窓ガラスなどを含んで構成されている。この場合、窓部18を通じて太陽光や外気を建物内に取り込むことが可能となっている。
一階部分11及び二階部分12において、外壁15はスパンドレル24を含んで構成されており、外壁15の屋外面がスパンドレル24により形成されている。スパンドレル24は、アルミニウム等の鋼鉄材により板状に形成されており、熱伝導率が比較的高くなっている。スパンドレル24は、板材が波状に折り曲げられて形成された折曲板であって、上下方向に延び且つ横並びになっている複数の溝部27を有している。スパンドレル24は、外壁15においてスパンドレル支持枠26により支持されており、スパンドレル支持枠26はスパンドレル24の周縁部に沿って延びる枠状に形成されている。
図1に示すように、建物10には建物内空間としての居室29が設けられている。居室29は例えばリビングや寝室となっており、屋外空間とは外壁15により仕切られている。建物10には、外壁15において太陽光の熱を集めることで空気を温めるとともにその温めた空気を居室29に供給する太陽熱集熱装置31が設けられている。太陽熱集熱装置31は、スパンドレル24を介して太陽光の熱を集める集熱空間32を有しており、集熱空間32は外壁15に設けられている。
外壁15には、集熱空間32から居室29に空気を供給するための集熱給気通路35と、居室29から集熱空間32に空気を取り込むための集熱還気通路36とが設けられている。これら集熱給気通路35及び集熱還気通路36はそれぞれ集熱空間32と居室29とを連通する連通路となっており、集熱給気通路35は居室29の天井面近傍に配置され、集熱還気通路36は床面近傍に配置されている。この場合、集熱還気通路36を通じて居室29から集熱空間32に内気が取り込まれ、その内気が集熱空間32にて太陽光により温められると、温められた空気が集熱給気通路35を通じて居室29へ供給されることになる。
次に、太陽熱集熱装置31の集熱空間32の配置について図3を参照しつつ説明する。図3は外壁15における集熱空間32の配置を示す図である。なお、図3においては集熱空間32の配置を明確化するために溝部27の図示を省略している。
図3に示すように、外壁15には、窓部18が設けられている窓有り領域S1と、窓部18が設けられていない窓無し領域S2とが横並びに設けられており、それら領域S1,S2は屋外空間と居室29との間に存在している。太陽熱集熱装置31は集熱空間32を複数有しており、窓無し領域S2のそれぞれに集熱空間32が設けられ、窓有り領域S1には集熱空間32が設けられていない。この場合、集熱空間32は窓部18の側方に配置されていることになり、例えば集熱空間32が窓有り領域S1において窓部18の上方や下方に配置されている構成に比べて、集熱空間32の上下方向の寸法が大きくなっている。
窓有り領域S1及び窓無し領域S2のいずれにおいても、外壁15の屋外面はスパンドレル24により形成されている。したがって、窓有り領域S1及び窓無し領域S2において外壁15の屋外面が異なる板材により形成されている構成に比べて、外壁15の意匠性を向上させることができる。
ここで、窓無し領域S2における外壁15の構成について図4、図5を参照しつつ説明する。図4は居室29の床面周辺における外壁15の縦断面図、図5は居室29の天井面周辺における外壁15の縦断面図である。
図4に示すように、居室29の下方には床下空間39が設けられており、床下空間39の周囲には基礎41が設けられている。基礎41の上方には溝形鋼よりなる床大梁42が設けられており、床大梁42はその開放側を床下空間39側に向けて基礎41に沿って水平方向に延びている。基礎41と床大梁42との間には梁下スペーサ43が設けられており、床大梁42は梁下スペーサ43により基礎41の上面から離間していることになる。なお、梁下スペーサ43は所定の間隔で複数設置されている。これにより、基礎41と床大梁42との間には建物10の略全周にわたって通気用の隙間が設けられていることになる。
床大梁42には床下地材44が載置されており、床下地材44の上方に床材45が設けられている。床材45はフローリング等により形成されており、居室29と床下空間39とを仕切っている。
外壁15は床大梁42に対して取り付けられている。外壁15は外壁パネル51を有しており、外壁パネル51は、板材としての外壁材52と、その外壁材52の裏面(居室29側の面)に取り付けられた外壁フレーム53とを含んで構成されている。外壁材52はサイディングボード等により形成されている。外壁フレーム53は溝形鋼により形成されており、床大梁42に取り付け固定されている。なお、外壁フレーム53においては、上下方向や水平方向に延びるフレーム部材が所定の間隔で複数配置されており、それらフレーム部材の間に壁内空気層54が形成されている。
外壁15において、外壁パネル51の居室29側には内壁材55が設けられている。内壁材55は石膏ボード等により形成されており、図示しない下地フレーム等を介して外壁フレーム53に取り付け固定されている。外壁材52と内壁材55との間において壁内空気層54より居室29側には居室側断熱材56が設けられている。居室側断熱材56はグラスウールやウレタンフォーム等により形成されており、内壁材55の屋外側面に沿って延びている。内壁材55の居室29側の面には、下端部における床材45との境界付近に巾木57が取り付けられている。
外壁15において、スパンドレル24は外壁パネル51の屋外側に設けられている。スパンドレル24においてスパンドレル支持枠26は、ビスが外壁材52を介して外壁フレーム53に螺着されることなどにより外壁パネル51に取り付け固定されている。これにより、スパンドレル24が外壁パネル51に対して固定されている。
スパンドレル24は外壁材52から屋外側に離間して設けられており、スパンドレル24と外壁材52との間の隙間が集熱空間32となっている。ここでは、スパンドレル支持枠26はスパンドレル24よりも外壁材52側へ突出しており、その突出した部分によってスパンドレル24が外壁材52から離れた位置で保持されている。また、スパンドレル支持枠26は、集熱空間32の周縁部においてスパンドレル24と外壁材52とを連結しており、集熱空間32を屋外側へ開放されていない閉鎖空間としている。ここで、スパンドレル24は太陽光が付与される集熱板に相当し、スパンドレル24及び集熱空間32が集熱部を形成している。
外壁材52のスパンドレル24側の面にはスパンドレル側断熱材64が設けられている。スパンドレル側断熱材64は断熱性を有する断熱シートにより形成されており、外壁材52に対して貼り付けられている。この場合、スパンドレル側断熱材64は、外壁材52と集熱空間32との間に存在しており、集熱空間32に沿って延びている。
外壁15における床面近傍には、集熱還気通路36を形成する還気用スリーブ66が設けられている。還気用スリーブ66は空調用配管により形成されており、例えば直径が150mmとなっている。還気用スリーブ66は、内壁材55、居室側断熱材56、壁内空気層54、外壁材52及びスパンドレル側断熱材64を貫通しており、還気用スリーブ66は、壁内空気層54を介することなく集熱空間32と居室29とを直接連通している。なお、外壁パネル51には、還気用スリーブ66を固定するための固定枠が取り付けられており、還気用スリーブ66はその固定枠を介して外壁パネル51に固定されている。
ちなみに、還気用スリーブ66には、集熱還気通路36を閉鎖する閉塞栓67を取り付けることが可能となっている。閉塞栓67は、内壁材55と同様に石膏ボード等により形成された閉塞壁材67aと、居室側断熱材56と同様にグラスウール等により形成された閉塞断熱材67bと、それら閉塞壁材67a及び閉塞断熱材67bとを収容している閉塞ケース67cとを有している。閉塞ケース67cは還気用スリーブ66の内周面と嵌合する大きさ及び形状となっており、閉塞ケース67cが還気用スリーブ66に嵌合されると、内壁材55及び居室側断熱材56の各貫通孔が閉塞壁材67a及び閉塞断熱材67bによりそれぞれ埋められた状態となる。
図5に示すように、居室29の上方には天井裏空間69が設けられている。天井裏空間69には溝形鋼よりなる天井大梁72が設けられており、天井大梁72はその開放側を側方(居室29側)に向けて床大梁42と同様に水平方向に延びている。天井大梁72の下方には天井材73が設けられている。天井材73は石膏ボード等により形成されており、居室29と天井裏空間69とを仕切っている。
外壁15は天井大梁72に対して取り付けられており、その取り付け構造は床大梁42に対する取り付け構造と同様になっている。例えば、外壁パネル51が天井大梁72に対して取り付け固定されており、外壁パネル51に対して内壁材55等が取り付けられている。
外壁15における天井面近傍には、集熱給気通路35を形成する給気用スリーブ76が設けられている。給気用スリーブ76は、還気用スリーブ66と同様に空調用配管により形成されており、内壁材55、居室側断熱材56、壁内空気層54、外壁材52及びスパンドレル側断熱材64を貫通している。この場合、給気用スリーブ76は、壁内空気層54を介することなく集熱空間32と居室29とを直接連通していることになる。
居室29には、給気用スリーブ76を介して集熱空間32から居室29に駆動給気を行う給気ファン77が設けられている。給気ファン77は電気モータを含んで構成されており、給気用スリーブ76に対して取り付けられている。
ここで、外壁15から居室29への太陽熱の伝わり方について説明する。
外壁15においてスパンドレル24に太陽光が照射された場合、スパンドレル24には日射熱が付与される。この場合、日射熱は、放射熱伝達によりスパンドレル24を介して集熱空間32に伝わるとともに、対流熱損失によりスパンドレル24から屋外へ放出される。そして、還気用スリーブ66の集熱還気通路36を通じて居室29から集熱空間32に流れ込んだ空気が、日射熱のうち集熱空間32に伝わった熱により温められて暖気となり、その暖気が給気用スリーブ76の集熱給気通路35を通じて居室29に供給される。この結果、集熱空間32に流れ込んだ還気に比べて居室29に供給される給気の温度が高くなり、居室29の暖房が行われることになる。
ところで、外壁15において、例えば冬期に太陽光によりスパンドレル24を介して集熱空間32が加熱されることは居室29を暖房する上で好ましいが、例えば夏期に集熱空間32が加熱されることは居室29の温度上昇を抑制する上で好ましくないと考えられる。これは、集熱空間32が加熱されると外壁15に熱がこもることになり、それによって居室29の温度上昇や冷房効率の低下が懸念されるためである。
そこで、本実施形態においては、太陽熱集熱装置31の集熱空間32の温度上昇を抑制するために、スパンドレル24を冷却する冷却用水をスパンドレル24に対して供給する構成となっている。この構成によれば、集熱空間32の温度上昇を抑制し、ひいては居室29の温度上昇や冷房効率の低下を抑制することができる。
スパンドレル24に冷却用水が供給される構成について図1及び図6を参照しつつ説明する。図6はスパンドレル24周辺の外壁15の横断面図である。
図1に示すように、外壁15には、スパンドレル24の屋外面に冷却用水を供給する給水装置81が設けられている。給水装置81は、冷却用水をスパンドレル24の溝部27に向けて放出する放水部82と、放水部82から冷却用水を駆動放出させる給水駆動部83とを有しており、スパンドレル24の上方に配置されている。放水部82は、スパンドレル24の上端に沿って水平方向に延びる水用配管により形成されており、その水用配管には放水用の貫通孔が溝部27の上方に形成されている。これにより、給水駆動部83が駆動することで放水部82の貫通孔から溝部27に冷却用水が供給されることになる。
図6に示すように、スパンドレル24において溝部27の幅寸法W1は、隣り合う溝部27の間の溝間寸法W2より大きくなっている。この場合、放水部82から放出された冷却用水が溝部27の内周面を流下する際に、幅寸法W1が溝間寸法W2以下である場合に比べて、スパンドレル24の屋外面において冷却用水の流れる面積が大きくなる。しかも、溝部27においては、冷却用水が開放側を除く3面に沿って流下しやすいため、冷却用水が平板を流下する場合に比べて、冷却用水の流れる面積が溝部27の深さの分だけ大きくなる。これにより、冷却用水によりスパンドレル24を冷却する際の冷却効率が高められることになる。
図1の説明に戻り、給水装置81には、水道水を供給する水道管85と、雨水を貯留する雨水タンク86とが給水管87により接続されている。給水管87には、水道管85から給水装置81への水道水の供給を可能とする水道水バルブ88と、雨水タンク86から給水装置81への雨水の供給を可能とする雨水ポンプ89とが設けられている。
次に、太陽熱集熱装置31に関する電気的な構成について説明する。
制御手段としてのコントローラ91は、CPUや各種メモリ等からなるマイクロコンピュータを含んで構成されており、例えば居室29の壁面に取り付けられている。コントローラ91は、人によって入力操作が行われる操作部92と、その入力操作に関する情報を記憶する記憶部93とを有している。
コントローラ91には、スパンドレル24の温度を検出する温度検出手段としてのスパンドレル温度センサ95と、居室29の温度を検出する居室温度センサ96と、外気温度を検出する外気温度センサ97と、雨水タンク86の水量を検出する雨水量センサ98とが接続されており、これらセンサ95〜98は検出信号をコントローラ91に対して出力する。スパンドレル温度センサ95はスパンドレル24に取り付けられている。居室温度センサ96は例えば居室29の壁面に取り付けられており、外気温度センサ97は例えば外壁15におけるスパンドレル24が設けられていない部分に取り付けられている。雨水量センサ98は雨水タンク86に設けられている。
コントローラ91には、給気ファン77と、給水装置81の給水駆動部83と、水道水バルブ88と、雨水ポンプ89とが接続されており、コントローラ91は指令信号を出力することによりそれら給気ファン77、給水駆動部83、水道水バルブ88及び雨水ポンプ89の動作制御を行う。
続いて、コントローラ91により実行されるスパンドレル温度調整処理の処理手順について、図7のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、コントローラ91はスパンドレル温度調整処理を所定周期で繰り返し実行する。
図7において、ステップS11では、各種センサ95〜98の検出信号を取得する。ステップS12では、太陽熱集熱装置31により居室29の暖房を行うか否かを判定する。ここでは、居室温度センサ96の検出信号に基づいて居室温度を算出するとともに、居室温度が所定温度(例えば18℃)より低いか否かを判定し、低い場合に暖房を行うとしてステップS13に進む。
ステップS13では、集熱空間32から居室29への給気を行うか否かを判定する。ここでは、スパンドレル温度センサ95の検出信号に基づいてスパンドレル24の温度を算出するとともに、スパンドレル24の温度が判定温度T1(例えば20℃)より大きいか否かを判定する。ちなみに、記憶部93にはスパンドレル24の温度と集熱空間32の温度と対応関係に関する情報が記憶されており、その情報に基づいて、集熱空間32の温度が所定温度(例えば18℃)より大きくなる場合のスパンドレル24の温度を判定温度T1(例えば20℃)として設定する。スパンドレル24の温度が判定温度T1以下である場合、給気を行わないとしてそのまま本処理を終了し、スパンドレル24の温度が判定温度T1より大きい場合、給気を行うとしてステップS14に進む。
なお、外気温度センサ97の検出信号に基づいて外気温度を算出するとともに、外気温度が所定温度(例えば30℃)より大きいか否かを判定し、外気温度が所定温度より大きい場合に給気を行うとしてもよい。
ステップS14では、給気ファン77を運転させて集熱空間32から居室29に空気を供給する。この場合、スパンドレル24を介して太陽光の熱により温められた空気が暖気として居室29に供給されるため、例えば冬期において居室29の暖房が行われることになる。
居室29の暖房を行わない場合(ステップS12がNO判定の場合)、ステップS15に進み、スパンドレル24の冷却を行うか否かを判定する。ここでは、スパンドレル温度センサ95の検出信号に基づいてスパンドレル24の温度を算出し、スパンドレル24の温度が冷却基準温度としての判定温度T2より大きいか否かを判定する。ここで、判定温度T2は判定温度T1より高い温度(例えば35℃)に設定されており、スパンドレル24の温度が判定温度T2より大きい場合に、例えば夏期において太陽光の熱により加熱されたスパンドレル24を冷却するとしてステップS16に進む。
ステップS16では、給水装置81に雨水を供給するか否かを判定する。ここでは、雨水量センサ98の検出信号に基づいて雨水タンク86の貯水量を算出するとともに、貯水量が所定量より大きいか否かを判定し、大きい場合に給水装置81に雨水を供給するとしてステップS17に進む。ステップS17では、雨水ポンプ89を運転させて雨水タンク86から雨水を給水装置81に供給する。ステップS18では、給水装置81を運転させてスパンドレル24の溝部27に雨水を流す。
一方、雨水タンク86の貯水量が所定量以下である場合、給水装置81に雨水を供給しないとしてステップS19に進み、水道水バルブ88を開放させて水道管85から水道水を給水装置81に供給する。この場合、ステップS18では、給水装置81を運転させてスパンドレル24の溝部27に水道水を流す。
また、本実施形態の太陽熱集熱装置31においては、建物10の四方の外壁15のうち複数に集熱空間32が設けられており、それら集熱空間32の間で空気の授受が行われる構成となっている。この構成によれば、複数の集熱空間32の各温度が異なる場合、温度調整の対象となる集熱空間32に対して他の集熱空間32から空気を供給することにより温度調整を実行することが可能となる。
複数の集熱空間32の間で空気の授受が行われる構成について図を参照しつつ説明する。図8は居室29周辺の建物10の概略平面図である。なお、図8には、太陽熱集熱装置31に関する電気的なブロック図が含まれている。また、図8においては集熱給気通路35や集熱還気通路36の図示を省略している。
図8に示すように、居室29の三方の外壁15a〜15cには集熱空間32a〜32cがそれぞれ設けられている。建物10において外壁15aは東面、外壁15bは南面、外壁15cは西面をそれぞれ形成している。この場合、集熱空間32aを形成するスパンドレル24aには東側から太陽光が照射され、集熱空間32bを形成するスパンドレル24bには南側から太陽光が照射され、集熱空間32cを形成するスパンドレル24cには西側から太陽光が照射されることになる。
集熱空間32a〜32cは空気の授受が可能な授受用通路101により互いに連通されている。授受用通路101は空調用配管により形成されており、集熱空間32aと集熱空間32bとを連通し、集熱空間32bと集熱空間32cとを連通し、集熱空間32cと集熱空間32aとを連通している。授受用通路101には、空気の授受を強制的に行わせる授受用ファン102が設けられている。授受用ファン102は電気モータを含んで構成されており、正逆両方向への回転が可能となっている。
外壁15a〜外壁15cにおいて、スパンドレル24a〜24cにはそれらスパンドレル24a〜24cの温度を検出するスパンドレル温度センサ95a〜95cがそれぞれ設けられている。
スパンドレル温度センサ95a〜95c及び授受用ファン102はコントローラ91と電気的に接続されている。スパンドレル温度センサ95a〜95cは検出信号をコントローラ91に対して出力する。コントローラ91は指令信号を出力することにより授受用ファン102の動作制御を行う。
コントローラ91は、スパンドレル温度センサ95a〜95cの各検出信号に基づいてスパンドレル24a〜24cの各温度を算出するとともに、それら温度のうち最も高い温度が判定温度T3(例えば30℃)より大きいか否かを判定し、大きい場合、そのスパンドレルにより形成されている集熱空間を冷却対象として設定する。また、この場合、スパンドレル24a〜24cのうち最も温度の低いスパンドレルにより形成されている集熱空間を空気の供給元として設定し、集熱空間32a〜32cのうち供給元から冷却対象に空気が供給されるように授受用ファン102を駆動させる。
なお、集熱空間32a〜32cを空気で冷却するか否かを判定するための判定温度T3は、居室29の暖房を行うか否かを判定するための判定温度T1より大きく、スパンドレル24a〜24cを冷却用水で冷却するか否かを判定するための判定温度T2より小さくなっている。したがって、空気による集熱空間32a〜32cの冷却は、夏期においてスパンドレル24a〜24cが過剰に加熱された場合に行われ、空気による冷却が行われたにもかかわらずスパンドレル24a〜24cの温度が上昇して判定温度T3に達した場合に、冷却用水による集熱空間32a〜32cの冷却が行われることになる。
次に、集熱空間32a〜32cの間の空気の授受について説明する。
例えば、夏期の朝方において、スパンドレル24a〜24cのうち陽の当たる東側のスパンドレル24aの温度が最も高く、日陰となる西側のスパンドレル24cの温度が最も低い場合、西側の集熱空間32cから東側の集熱空間32aに空気を供給する回転方向で授受用ファン102が駆動される。この場合、西側の集熱空間32cの空気により東側の集熱空間32aが冷却され、それにより、東側のスパンドレル24aの温度が低下する。
夏期の昼間において、陽の当たる南側のスパンドレル24bの温度が最も高く、陽の当たる西側のスパンドレル24cの温度が最も低い場合、東側のスパンドレル24a及び西側のスパンドレル24cのうち温度の低い方に対応した集熱空間から南側の集熱空間32bに空気を供給する回転方向で授受用ファン102が駆動される。この場合、西側の集熱空間32c又は東側の集熱空間32aの空気により南側の集熱空間32bが冷却され、それにより、南側のスパンドレル24bの温度が低下する。
夏期の夕方において、陽の当たる西側のスパンドレル24cの温度が最も高く、日陰となる東側の集熱空間32aの温度が最も低い場合、東側の集熱空間32aから西側の集熱空間32cに空気を供給する回転方向で授受用ファン102が駆動される。この場合、東側の集熱空間32aの空気により西側の集熱空間32cが冷却され、それにより、西側のスパンドレル24cの温度が低下する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
給水装置81からスパンドレル24に対して冷却用水が供給されることにより、スパンドレル24の冷却が行われ、それにより集熱空間32の温度を低下させることができる。したがって、例えば夏期において太陽光により過剰に加熱された集熱空間32から熱が居室29に伝わって居室29の温度が上昇してしまうという不都合を抑制できる。つまり、太陽熱集熱装置31により居室29の暖房が行われる構成において、夏期における居室29の温度調整を好適に行うことができる。
太陽熱集熱装置31において、居室29の四方のうち複数にそれぞれ設けられた集熱空間32のうち、太陽光により加熱された集熱空間32に対して温度の低い他の集熱空間32から空気が供給されるため、給気対象とされた集熱空間32の温度を低下させることができる。したがって、スパンドレル24に対して冷却用水が供給された場合と同様に、例えば夏期において太陽光により過剰に加熱された集熱空間32から熱が居室29に伝わって居室29の温度が上昇してしまうという不都合を抑制できる。
例えば夏期において太陽光によりスパンドレル24が過剰に加熱された場合に、冷却用水によりスパンドレル24を直接冷却することや、冷却のための空気により集熱空間32を冷却してスパンドレル24を間接的に冷却することにより、スパンドレル24の温度を低下させることができる。この場合、スパンドレル24の温度をスパンドレル24に人が触れても支障のない温度とすることができるため、集熱空間32を形成するスパンドレル24に関しての安全性を高めることができる。
給気ファン77を停止させることにより集熱空間32から居室29への給気が停止する。したがって、例えば夏期において集熱空間32から熱気が居室29に供給されることを回避でき、ひいては、居室29の温度が上昇することを回避できる。
外壁15にはスパンドレル側断熱材64が設けられているため、集熱空間32から外壁パネル51や壁内空気層54、内壁材55への熱の伝わりが抑制される。つまり、集熱空間32の熱が居室29に伝わることが抑制される。したがって、例えば夏期において太陽熱集熱装置31による居室29の暖房が行われていない場合に、居室29の温度が上昇することを抑制できる。
また、スパンドレル側断熱材64により集熱空間32における集熱効率が高められることになるため、集熱空間32の温度上昇を促進することができる。したがって、例えば冬期において太陽熱集熱装置31による居室29の暖房が行われている場合、スパンドレル側断熱材64が設けられていない構成に比べて居室29の上昇温度を大きくすることができる。
給水装置81により冷却用水がスパンドレル24の屋外面に流されるため、冷却用水がスパンドレル24の屋外側にて気化しやすくなっている。この場合、冷却用水によりスパンドレル24を直接冷却することができるのはもちろんのこと、冷却用水の気化熱によりスパンドレル24の屋外側周辺の空気の温度を低下させてスパンドレル24の温度が上昇すること自体を抑制できる。したがって、冷却用水によるスパンドレル24の冷却効果を高めることができる。
冷却用水がスパンドレル24の溝部27内に流されるため、冷却用水が溝部27間に流される場合に比べて、スパンドレル24における冷却用水の流れる表面積を溝部27の深さの分だけ大きくすることができる。また、溝部27の幅寸法W1が溝部27の間の溝間寸法W2より大きくなっているため、冷却用水の流れる方向を溝部27により下方に規制しつつ、スパンドレル24における冷却用水の流れる部分(流水部)の面積を極力大きくすることができる。したがって、冷却用水によるスパンドレル24の冷却効率を高め、ひいては、冷却用水による集熱空間32の冷却効率を高めることができる。
太陽熱集熱装置31により、居室29の空気が還気として集熱空間32に取り込まれるとともに、集熱空間32の空気が給気として居室29に供給される。この場合、集熱空間32に外気が取り込まれないため、建物10において行われている自然換気や機械換気の換気量が変化することを抑制できる。したがって、建物10内の換気状態を良好に保ちつつ居室29の暖房を行うことができる。
スパンドレル24に冷却用水として雨水を供給することが可能であるため、中水としての雨水を再利用することになる。したがって、スパンドレル24に冷却用水として水道水だけを供給する構成に比べて水資源の保護を図ることができる。
還気用スリーブ66に閉塞栓67を嵌合させることにより集熱還気通路36が閉鎖されることになるため、太陽熱集熱装置31による居室29の暖房を行わない場合において、集熱還気通路36を通じて居室29と集熱空間32と間での空気が流れることを回避できる。したがって、例えば夏期において集熱空間32の温かい空気が居室29に流れ込むことを回避できる。また、閉塞栓67に設けられている閉塞断熱材67bは、外壁15に含まれる居室側断熱材56と同様にグラスウール等により形成されているため、集熱空間32から居室29に閉塞栓67を通じて熱が伝わることを抑制できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。
(1)集熱空間32同士で空気の授受が行われる構成ではなく、集熱空間32に対して別の空間部から空気が供給される構成としてもよい。例えば、図9に示すように、集熱空間32と床下空間39とが冷却用通路105により連通されており、床下空間39から集熱空間32に空気が供給される構成とする。冷却用通路105には冷却用ファン106が設けられており、冷却用ファン106の駆動に伴って床下空間39の空気が集熱空間32に強制的に供給される。
冷却用ファン106はコントローラ91と電気的に接続されており、コントローラ91により動作制御される。コントローラ91は、スパンドレル24の温度が例えば判定温度T3(上記実施形態において集熱空間32同士の空気の授受が行われる温度)より高くなった場合に、冷却用ファン106を運転させて床下空間39から集熱空間32に空気を供給させる。ここで、夏期においては床下空間39に外気より温度の低い冷気が溜まりやすくなっており、その冷気が集熱空間32の温度を低下させることになる。
なお、床下空間39の温度を検出する床下温度センサが床下空間39に設けられており、その床下温度センサがコントローラ91と電気的に接続されていてもよい。この場合、コントローラ91は、床下温度センサの検出信号に基づいて床下空間39の温度を算出するとともに、床下空間39の温度が冷却に適した温度(例えば20℃以下)であるか否かを判定し、適した温度である場合に冷却用ファン106を運転させることが好ましい。
(2)上記実施形態では、集熱空間32ごとに給気手段としての給気ファン77が設けられていたが、給気手段は複数の集熱空間に対して共通で設けられていてもよい。例えば、図10に示すように、複数の集熱空間32が連結通路111により互いに連結されており、その連結通路111に形成された給気口112に対して給気ファン113が設けられている構成とする。この構成では、各集熱空間32は集熱給気通路35を通じて連結通路111に接続されており、各集熱給気通路35にはそれら通路を開閉する給気バルブ114がそれぞれ設けられている。
給気バルブ114及び給気ファン113はコントローラ91と電気的に接続されており、コントローラ91により動作制御される。コントローラ91は、集熱空間32ごとにスパンドレル24の温度が異なる場合、冬期であれば最も温度の高いスパンドレル24に対応した給気バルブ114を開状態とし、給気ファン113を運転させる。この場合、各集熱空間32から最も温度の高い空気が暖気として居室29に供給されることになる。したがって、低い温度の集熱空間32からも居室29に給気が行われる構成に比べて居室29の暖房効率を高めることができる。
(3)スパンドレル24に対して加熱するための流体が供給される構成としてもよい。例えば、加熱するための流体として温水が給水装置81からスパンドレル24に対して供給される構成とする。この構成では、給水装置81にヒータ部が設けられており、そのヒータ部により水道水や雨水が加熱される。この構成によれば、太陽光に加えて温水によりスパンドレル24を加熱することが可能となり、その結果、集熱空間32の空気の温度上昇を促進することができる。この場合、集熱空間32から暖気を供給することで居室29の暖房を行う際に、居室29の温度上昇を大きくすることができる。
また、給水装置81が冷却用流体(例えば冷水)及び加熱用流体(例えば温水)の両方をスパンドレル24に対して供給可能となっており、コントローラ91が、スパンドレル24の温度が冷却基準温度(判定温度T2)より大きい場合に冷却用流体を供給させ、スパンドレル24の温度が加熱基準温度より大きい場合に加熱用流体を供給させる構成としてもよい。この構成によれば、夏期においては過剰に温度上昇したスパンドレル24が冷却することが可能となるため、集熱空間32内に熱気がこもることを抑制し、ひいては居室29の冷房効率を高めることができる。また、冬期においては過剰に温度低下したスパンドレル24を加熱することが可能となるため、集熱空間32内に冷気がこもることを抑制し、ひいては居室29の暖房効率を高めることができる。
なお、この構成において、コントローラ91は、冷却用流体を供給させる手段としての冷却用流体供給処理と、加熱用流体を供給させる手段としての加熱用流体供給処理との打ちいずれかだけを実行してもよい。また、冷却基準温度と加熱基準温度とは同じ値に設定されていてもよく、異なる値に設定されていてもよい。例えば、冷却基準温度が加熱基準温度より高く設定されている構成とする。この構成によれば、冷却基準温度と加熱基準温度との間にスパンドレル24の冷却及び加熱のいずれも行われない温度領域が存在することになるため、常に給水装置81から冷却用流体及び加熱用流体のいずれかが供給されるということを回避できる。つまり、スパンドレル24の冷却又は加熱が行われる構成において、省エネルギ化を図ることができる。
さらに、加熱するための流体として暖気や熱気が集熱空間32に対して供給される構成としてもよい。この構成としては、複数の集熱空間32のうち温度の高い集熱空間32から温度の低い集熱空間32に空気が供給される構成や、コージェネ機器から放出された廃熱がコージェネ機器収納室から集熱空間32に供給される構成、車両から放出された廃熱がガレージ等の車庫から集熱空間に供給される構成などが挙げられる。なお、コージェネ機器収納室や車庫などから供給される空気は、建物内部又は建物周辺部における空気となっている。
(4)スパンドレル24に対して給水装置81により水が噴霧される構成としてもよい。例えば、給水装置81がスパンドレル24の下部や下方に設置されており、その給水装置81から上方に向けて水が噴霧される構成とする。この構成によれば、噴霧された水がスパンドレル24の屋外面周辺において太陽熱やスパンドレル24の熱によって気化し、その気化熱によりスパンドレル24の屋外面周辺の空気が冷却され、それによってスパンドレル24が冷却される。また、スパンドレル24の屋外面周辺において太陽熱やスパンドレル24の熱による上昇気流が発生すると、噴霧された水はその上昇気流とともに上昇するため、水がスパンドレル24の下部に向けて噴霧される構成でも、スパンドレル24の中央部分や上部を冷却することが可能となる。
(5)給水装置81はスパンドレル24から水平方向に屋外側へ離れた位置に設けられていてもよい。例えば、建物10において軒下に太陽熱集熱装置31が設置されており、給水装置81が軒先に設置されている構成とする。この構成では、給水装置81からスパンドレル24に向けて冷却用水が放出されると、その冷却用水はスパンドレル24の溝部27だけでなく溝部間にも供給されやすくなる。したがって、上下方向に延びる溝部27が複数形成されているスパンドレル24においても、スパンドレル24の屋外面の全体を冷却用水により冷却することができる。
(6)スパンドレル24の屋外面に光触媒塗料が塗布されていてもよい。この構成では、スパンドレル24の屋外面に冷却用水が供給された場合に、スパンドレル24の屋外面において冷却用水による水膜が生成されやすくなる。つまり、スパンドレル24の潜熱により冷却用水が気化しやすくなる。したがって、スパンドレル24の冷却効率を高めることができる。
(7)冷却又は加熱のための流体として水又は温水が集熱空間32に流されてもよく、前記流体として空気がスパンドレル24の屋外面に対して供給されてもよい。スパンドレル24の屋外面に対して空気を供給する手段としては、スパンドレル24の屋外面に沿って空気層が形成されるように空気を供給するエアカーテン装置などが挙げられる。この場合、空気層が冷気により形成されていればスパンドレル24が冷却され、空気層が熱気により形成されていればスパンドレル24が加熱される。
(8)集熱空間32に外気が直接取り込まれる構成としてもよい。例えば、集熱空間32と屋外空間とが屋外還気通路により連通されている構成とする。この場合、給気ファン77による集熱空間32から居室29への給気が行われると、外気が集熱空間32に取り込まれることになる。
(9)集熱空間32a〜32cにて空気の授受が行われる場合、冷却対象となる集熱空間及び空気の供給元となる集熱空間の少なくとも一方が都度の時刻に基づいて設定される構成としてもよい。例えば、冷却対象となる集熱空間及び空気の供給元となる集熱空間が時間帯に基づいて設定される構成とする。
具体的には、時刻が朝方の時間帯である場合、冷却対象が東側の集熱空間32aに設定されるとともに空気の供給元が西側の集熱空間32cに設定され、日陰にある西側の集熱空間32cから陽の当たる東側の集熱空間32aに空気が供給される。この場合、例えば夏期に朝日により温度上昇した東側の集熱空間32aの温度を低下させることができる。
時刻が昼間の時間帯である場合、冷却対象が南側の集熱空間32bに設定されるとともに、午前であれば空気の供給元は西側の集熱空間32cに設定され、午後であれば空気の供給元は東側の集熱空間32aに設定される。これにより、西側の集熱空間32a及び東側の集熱空間32aのうち日陰にある方から陽の当たる南側の集熱空間32bに空気が供給される。この場合、例えば夏期の昼間に温度上昇した南側の集熱空間32bの温度を低下させることができる。
時刻が夕方の時間帯である場合、冷却対象が西側の集熱空間32cに設定されるとともに空気の供給元が東側の集熱空間32aに設定され、日陰にある東側の集熱空間32aから陽の当たる西側の集熱空間32cに空気が供給される。この場合、例えば夏期に西日により温度上昇した西側の集熱空間32cの温度を低下させることができる。
(10)冷却用水によるスパンドレル24の冷却と、他の空間部(他の集熱空間32)から供給される空気による集熱空間32の冷却とが選択的に行われる構成としてもよい。例えば、外気温度が所定温度より大きい場合や、住人の帰宅時など集熱空間32を短時間で冷却する場合などは、冷却用水によるスパンドレル24の冷却が行われる構成とする。この構成によれば、空気による集熱空間32の冷却に比べて集熱空間32の冷却効率が高められる。ここで、冷却用水によりスパンドレル24が直接冷却される場合は、集熱空間32の冷却効率が高められ、他の空間部から供給される空気により集熱空間32が冷却される場合は、冷却用水が供給される場合に比べて省エネルギ効果を得ることができる。したがって、集熱空間32の冷却効率を高める構成と、省エネルギ効果を高める構成とを適宜使い分けることができる。
(11)スパンドレル24等の折曲板は、波状ではなく矩形状に折り曲げられて形成されていてもよい。つまり、折曲板には溝部27が設けられていればよく、溝部27の形状としては円状や矩形状などが挙げられる。
(12)集熱板はスパンドレル24等の折曲板ではなく、ガラス板等の平板により形成されていてもよい。
(13)スパンドレル24において、溝部27の幅寸法W1は溝部27の間の溝間寸法W2より大きくなくてもよい。また、給水装置81はスパンドレル24の溝部27に冷却用水を流すのではなく、隣り合う溝部27の間の部分に冷却用水を流してもよい。
(14)集熱空間32は、建物10の屋根において屋根を形成する屋根下地材等の板材とスパンドレル24との間に形成されていてもよい。また、外壁15や屋根はスパンドレル24を含まずに形成されていてもよい。例えば、外壁パネル51の外壁材52により仕上げ面(屋外面)が形成されている外壁15に対して、その仕上げ面の屋外側にスパンドレル24が設けられている構成とする。この場合、外壁15の仕上げ面とスパンドレル24との間に集熱空間32が形成されていることになる。
(15)上記実施形態では、スパンドレル24や集熱空間32の冷却がスパンドレル24の温度に基づいて行われたが、集熱空間32の温度に基づいて行われてもよい。例えば、温度検出手段として、集熱空間32の温度を検出する集熱空間温度センサが設けられている構成とする。この構成では、集熱空間温度センサにより検出された集熱空間32の温度が所定温度より大きい場合、集熱空間32から居室29に空気を供給することにより居室29の暖房を行うことができる。また、給水装置81から冷却用水を供給することによりスパンドレル24が冷却され、集熱空間32の温度が所定温度より小さくなった場合、集熱空間32から居室29に空気を供給することにより居室29の冷房を行うことができる。
10…建物、15…外壁、24…集熱板としてのスパンドレル、27…溝部、29…建物内空間としての居室、31…太陽熱集熱装置、32…集熱空間、35…給気通路としての集熱給気通路、39…床下空間、52…板材としての外壁材、64…断熱材としてのスパンドレル側断熱材、76…給気通路を形成する給気用スリーブ、81…温度調整手段及び屋外側供給手段としての給水装置、91…制御手段としてのコントローラ、95…温度検出手段としてのスパンドレル温度センサ、101…空気供給手段を構成する授受用通路、102…空気供給手段を構成する授受用ファン、105…空気供給手段を構成する冷却用通路、106…空気供給手段を構成する冷却用ファン。

Claims (8)

  1. 建物の外壁又は屋根を形成する板材の屋外側に設けられた集熱板を有するとともに前記板材と前記集熱板との間に集熱空間が形成されている集熱部を備え、
    前記集熱空間と建物内空間とを連通する給気通路を介して前記集熱空間の空気を前記建物内空間に供給する建物の太陽熱集熱装置であって、
    前記集熱部に対して冷却又は加熱のための流体を供給して該集熱部の温度を低下又は上昇させる温度調整手段と、
    前記集熱部の温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記温度調整手段による流体の供給を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記温度検出手段により検出された前記集熱部の温度が冷却基準温度より高い場合に、前記温度調整手段に冷却のための前記流体を供給させて前記集熱部の温度を低下させる手段と、前記温度検出手段により検出された前記集熱部の温度が加熱基準温度より低い場合に、前記温度調整手段に加熱のための前記流体を供給させて前記集熱部の温度を上昇させる手段とのうち少なくとも一方を有することを特徴とする建物の太陽熱集熱装置。
  2. 前記温度調整手段は、冷却又は加熱の対象となる前記集熱空間に対して別の空間部から前記流体としての空気を供給する空気供給手段を有していることを特徴とする請求項1に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  3. 前記集熱空間は複数形成されており、
    前記空気供給手段は、冷却又は加熱の対象となる前記集熱空間に対して別の集熱空間から空気を供給することを特徴とする請求項2に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  4. 前記建物内空間の下方に床下空間が形成されている建物に適用され、
    前記空気供給手段は、冷却の対象となる前記集熱空間に対して前記床下空間から空気を供給することを特徴とする請求項2に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  5. 前記温度調整手段は、前記集熱板の屋外面に対して前記流体を供給する屋外側供給手段を有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  6. 前記屋外側供給手段は、前記集熱板の屋外面に対して前記流体としての冷却用水を供給することを特徴とする請求項5に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  7. 前記集熱板は、屋外面において同じ方向に延びる複数の溝部が並列に、且つ前記溝部の幅が溝部間の離間距離より大きくなるように折り曲げ形成された折曲板であり、
    前記屋外側供給手段は、前記溝部に前記冷却用水を流すことを特徴とする請求項6に記載の建物の太陽熱集熱装置。
  8. 前記集熱空間と前記板材との間での熱の伝達を規制する断熱材が前記板材の屋外側面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の建物の太陽熱集熱装置。
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