JP2000110270A - 屋根冷却構造 - Google Patents

屋根冷却構造

Info

Publication number
JP2000110270A
JP2000110270A JP10287517A JP28751798A JP2000110270A JP 2000110270 A JP2000110270 A JP 2000110270A JP 10287517 A JP10287517 A JP 10287517A JP 28751798 A JP28751798 A JP 28751798A JP 2000110270 A JP2000110270 A JP 2000110270A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
water
corrugated
cooling structure
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10287517A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiko Konno
康彦 紺野
Tomohisa Hasegawa
智久 長谷川
Seiichi Ikehara
誠一 池原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Construction Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Construction Co Ltd filed Critical Sumitomo Construction Co Ltd
Priority to JP10287517A priority Critical patent/JP2000110270A/ja
Publication of JP2000110270A publication Critical patent/JP2000110270A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断面略波形に形成された屋根を冷却する屋根
冷却構造において、簡易な構成で効率よく屋根全体を略
均一に冷却し得るようにする。 【解決手段】 所定勾配で形成された折板屋根14の各
波形凹部14aに、その表面に略密着するようにしてこ
れを覆う吸水紙16を貼着し、各波形凹部14aの勾配
上端部において給水手段18のノズル20から各吸水紙
16に冷却水を供給する。これにより各吸水紙16の略
全域に冷却水を毛細管現象によって浸透させ、該各吸水
紙16に覆われた折板屋根14の表面をその略全域にわ
たって湿潤状態(濡れ面)に維持し、冷却水が蒸発する
際の気化潜熱で折板屋根14の略全体を略均一に冷却す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、屋根冷却構造、特に
断面略波形に形成された屋根を冷却する構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】工場や作業場等の建屋においては、その
屋根の構造として折板屋根等の簡易な構造のものが多く
採用されている。このような屋根構造の場合、夏場の晴
天の日中のように日差しが強いときには、屋根への日射
により屋内空間も高温になってしまう。
【0003】これに対し、例えば特開平4−18603
0号公報に開示されているように、屋根の表面に散水す
る屋根冷却構造を採用することにより、その気化潜熱で
屋根を冷却することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その
際、単に散水するだけの構造では、水が屋根の表面を短
時間で流下してしまうので給水量に対する冷却効率が悪
く、また屋根の表面全域にわたって散水することは困難
であるため、屋根全体を均一に冷却することができな
い、という問題がある。
【0005】本願発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、断面略波形に形成された屋根を冷却
する屋根冷却構造において、簡易な構成で効率よく屋根
全体を略均一に冷却することができる屋根冷却構造を提
供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明は、所定の吸水
性被膜材を用いた冷却構造を採用することにより、上記
目的達成を図るようにしたものである。
【0007】すなわち、本願発明に係る屋根冷却構造
は、請求項1に記載したように、断面略波形に形成され
た屋根を冷却する屋根冷却構造において、上記屋根の表
面に略密着するようにして該屋根の各波形凹部の略全域
を覆う吸水性被膜材と、この吸水性被膜材に冷却水を供
給する給水手段とを備えてなる、ことを特徴とするもの
である。
【0008】上記「屋根」は、断面略波形に形成された
ものであれば、その具体的な形状、材質等は特に限定さ
れるものではなく、例えば、折板屋根、スレート製の波
板屋根等が採用可能である。
【0009】上記「吸水性被膜材」は、吸水性を有しか
つ被膜として用いることができるものであれば、その具
体的構成は特に限定されるものではなく、例えば、吸水
紙、吸水繊維、グラスウール、ロックウール等の吸水性
を有する被膜部材、あるいは、吸水性の粒状物質を含有
する塗料を屋根の表面に塗布することにより形成される
吸水性被膜層等が採用可能である。また、この「吸水性
被膜材」は、「各波形凹部の略全域を覆う」ように構成
されているが、それ以外の領域をも覆うように構成され
たものであってもよい。
【0010】上記「吸水性被膜材に冷却水を供給する」
ための具体的方法は、特に限定されるものではなく、例
えば、吸水性被膜材の所定位置に冷却水を滴下供給する
方法、スプリンクラー等によって散水供給する方法等が
採用可能である。
【0011】
【発明の作用効果】上記構成に示すように、本願発明に
係る屋根冷却構造は、断面略波形に形成された屋根の各
波形凹部の略全域を覆う吸水性被膜材が、該屋根の表面
に略密着するようにして設けられているので、この吸水
性被膜材に冷却水を供給することにより、該吸水性被膜
材に冷却水を毛細管現象によって浸透させ、該吸水性被
膜材に覆われた屋根の表面をその略全域にわたって湿潤
状態(濡れ面)に維持することができる。そしてこれに
より、冷却水が蒸発する際の気化潜熱で屋根全体を略均
一に冷却することが可能となる。すなわち、このような
屋根冷却構造を採用することにより、屋根の表面温度を
最大でそのときの湿球温度まで下げることができる。
【0012】また、吸水性被膜材に供給すべき冷却水
は、該吸水性被膜材を湿潤状態に維持するのに必要な量
で足り、これが屋根冷却用として有効に活用されるの
で、冷却効率を高めることができる。
【0013】したがって、本願発明によれば、断面略波
形に形成された屋根を冷却する屋根冷却構造において、
簡易な構成で効率よく屋根全体を略均一に冷却すること
が可能となる。そしてこれにより、屋根下方の屋内空間
に対する屋根面からの輻射熱を低減して、その環境改善
を図ることができる。
【0014】上記構成において、請求項2に記載したよ
うに、屋根の各波形頂部に当接するようにしてこれを覆
う被覆部材を備えてなる構成とすれば、次のような作用
効果を得ることができる。
【0015】すなわち、吸水性被膜材を屋根の表面に設
けるにあたり、吸水紙の貼着等によりこれを行うように
した場合には、大量の雨水によって吸水性被膜材が流出
したり、強風によって吸水性被膜材が飛散してしまう可
能性があり、また、紫外線により吸水性被膜材が劣化し
たり、光により吸水性被膜材から植物が生えてしまう可
能性もある。さらに、吸水性被膜材にホコリや落ち葉等
の異物が堆積してしまう可能性もある。
【0016】そこで、屋根の各波形頂部に当接するよう
にしてこれを覆う被覆部材を設けることにより、上記諸
問題のすべてあるいはその一部を解決することができ
る。
【0017】上記「被覆部材」の具体的構成は特に限定
されるものではなく、例えば、樹脂板、鋼鈑等の平板
や、折板、断熱材、すだれ等が採用可能である。
【0018】この場合において、請求項3に記載したよ
うに、上記被覆部材を平板や折板等の不透水性部材で構
成するようにすれば、上記諸問題を略すべて解決するこ
とが可能となる。
【0019】このようにする代わりに、請求項4に記載
したように、上記被覆部材を断熱材で構成するようにす
れば、上記諸問題の大半を略解決することができ、か
つ、日射による屋根の温度上昇を抑制することができ
る。しかも、上記断熱材を設けることにより、冬季にお
ける建屋内空間の熱損失を低減することができ、また結
露防止を図ることもできる。
【0020】また、請求項5に記載したように、上記被
覆部材をすだれ状部材で構成するようにすれば、上記諸
問題をある程度解決することができる上、次のような作
用効果を得ることができる。すなわち、屋根の各波形凹
部と被覆部材との間に形成される空間が密閉されないの
で、被覆部材を設けたことにより、吸水性被膜材に浸透
した冷却水の蒸散作用が大きく阻害されてしまうのを防
止することができる。また、スプリンクラー等による散
水供給を行うことも可能となる。ここに「すだれ状部
材」とは、多くの隙間を有する面状部材を意味するもの
であり、すだれのみならず、葦簾(よしず)、網、多孔
板等もこれに含まれる。
【0021】ところで、上記被覆部材を設けるようにし
た場合には、屋根の各波形凹部と断熱材との間に形成さ
れる空間の換気を促進してその湿度を下げることが、吸
水性被膜材に浸透した冷却水を継続的に効率よく蒸発さ
せる上から好ましい。
【0022】また、上記「屋根」は、いわゆる陸屋根と
することも可能であるが、多少勾配をつけた方が、吸水
性被膜材に覆われた屋根の表面をその全域にわたって湿
潤状態にすることが容易となる。
【0023】このような観点から、上記被覆部材を設け
るようにした場合には、請求項6に記載したように、屋
根を所定勾配で形成するとともに、その勾配上端部に各
波形凹部と被覆部材との間の空間の換気を促進する換気
促進構造を設けるようにすれば、気化潜熱を屋根表面か
ら継続的に高効率で奪うことができ、これにより冷却効
率を一層高めることができる。
【0024】上記「換気促進構造」は、排気ファン等を
用いた強制換気装置で構成してもよいが、請求項7に記
載したように、太陽熱により加熱される集熱部材を備え
た構成とすれば、各波形凹部および断熱材間の空間に煙
突効果による自然対流を容易に起こさせることができる
ので、簡単な構成でかつ新たな駆動エネルギを必要とせ
ずに上記空間の換気を促進することができる。しかも、
このように換気を促進して冷却効率を高める必要がある
のは日射が強いときであり、このようなときには集熱部
材を加熱する太陽熱エネルギも大きいので、必要性に即
応した効率的な換気を行うことができる。上記「集熱部
材」は、通常の外壁材よりも太陽熱により加熱されやす
い部材であれば、その形状、材質等の具体的構成は特に
限定されるものではない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施形態につい
て説明する。
【0026】まず、本願発明の第1実施形態について説
明する。
【0027】図1は、本実施形態に係る屋根冷却構造1
0を備えた建屋12を示す斜視図であり、図2は、その
要部平面図であり、図3は、図2のIII-III 線断面図で
ある。
【0028】これらの図に示すように、建屋12は、そ
の屋根の構造として手前側へ向けて僅かな下り勾配を有
する折板屋根14を用いている。
【0029】この折板屋根14は、波形凹部14aが母
屋方向に略等間隔で形成された断面略波形の表面塗装が
施された鋼板で構成されており、その各波形凹部14a
には、折板屋根14の表面に略密着するようにして吸水
紙16が各々貼着されている。
【0030】本実施形態においては、上記複数の吸水紙
16と、これら各吸水紙16に冷却水を供給する給水手
段18とにより、上記屋根冷却構造10が構成されてい
る。
【0031】給水手段18は、各波形凹部14aにおけ
る勾配上端部の上方近傍に開口するように設けられた複
数のノズル20と、これら各ノズル20に接続された給
水管22と、この給水管22に給水源(水道管あるいは
貯水槽等)24の水を揚水供給する給水ポンプ26とを
備えてなっている。各ノズル20と給水管22との連結
部には各ノズル20への給水が略均一に行われるように
するための流量調整弁(図示せず)が設けられている。
【0032】図4に示すように、各吸水紙16は、波形
凹部14aを構成する波形底部14a1およびその両側
の斜面部14a2のうち両斜面部14a2の上端部を残
して該波形凹部14aを覆うようにして設けられ、その
両側上端部において両斜面部14a2に貼着されるよう
になっている。なお、吸水紙16の全面を波形凹部14
aに貼着するようにしてもよい。
【0033】次に本実施形態の作用について説明する。
【0034】図2および3に示すように、給水手段18
による給水がなされると、その各ノズル20から折板屋
根14の各波形底部14に落下した冷却水Wは、該波形
底部14に沿って勾配下端部へ向けて流下する。その
際、折板屋根14の各波形凹部14aは吸水紙16によ
り覆われているので、冷却水Wは毛細管現象によって吸
水紙16の略全域にわたって浸透する。このため各波形
凹部14aの表面は、その略全域にわたって湿潤状態
(濡れ面)に維持される。そして、日射により折板屋根
14が加熱されると吸水紙16に浸透した冷却水Wが蒸
発し、その気化潜熱で各波形凹部14aが冷却される。
このとき各波形凹部14aは最大でそのときの湿球温度
まで冷却される。
【0035】以上詳述したように、本実施形態に係る屋
根冷却構造10は、折板屋根14の各波形凹部14aの
略全域が吸水紙16により覆われているので、給水手段
18から供給される冷却水により、波形頂部14bを残
して折板屋根14を略均一に冷却することができる。そ
の際、吸水紙16に供給すべき冷却水は、吸水紙16の
略全域を湿潤状態に維持するのに必要な量で足り、これ
が屋根冷却用として有効に活用されるので、冷却効率を
高めることができる。
【0036】したがって、本実施形態によれば、簡易な
構成で効率よく折板屋根14の略全体を略均一に冷却す
ることが可能となる。そしてこれにより、折板屋根14
下方の屋内空間に対する屋根面からの輻射熱を低減し
て、その環境改善を図ることができる。
【0037】しかも、本実施形態においては、各吸水紙
16の上方空間が大気に開放されているので、吸水紙1
6に浸透した冷却水Wの蒸散が極めて円滑に行われ、こ
れにより高い冷却効率を得ることができる。
【0038】本実施形態においては、給水手段18によ
る冷却水Wの供給を、その各ノズル20から折板屋根1
4の勾配上端部において各吸水紙16へ冷却水Wを滴下
することにより行うものについて説明したが、各吸水紙
16の上方空間が大気に開放されていることから、スプ
リンクラー等を用いた散水により冷却水Wの供給を行う
ことも可能であり、このようにした場合においても、冷
却水Wは毛細管現象によって吸水紙16の略全域にわた
って浸透し、各波形凹部14aの表面はその略全域にわ
たって湿潤状態(濡れ面)に維持されることとなるの
で、本実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】ところで、本実施形態において用いられる
各吸水紙16は、各波形凹部14aのみを覆うようにし
て設けられ、しかもその両斜面部14a2の上端部を残
すようにして設けられているが、これは、折板屋根14
が一般に複数枚の鋼鈑で構成され、その接合部が波形頂
部14bまたはその近傍に設けられることに鑑み、該接
合部に冷却水が浸透して雨漏り等の不具合を発生させて
しまうのを未然に防止するようにしたものである。
【0040】このようにする代わりに、折板屋根14を
構成する鋼鈑の接合部にパッキン等を設けて防水性を確
保した上で、各吸水紙16により波形凹部14aのみな
らず波形頂部14bをも覆う構成としてもよい。このよ
うにすることにより、折板屋根14全体を一層均一に冷
却することが可能となる。
【0041】なお、冬季等のように折板屋根14の冷却
が必要のないときには、給水ポンプ26の駆動を停止し
て各吸水紙16への給水を停止すればよい。また、折板
屋根14の冷却の必要性に応じて各吸水紙16への給水
量を制御するように構成してもよい。
【0042】次に、本願発明の第2実施形態について説
明する。
【0043】図5は、本実施形態に係る屋根冷却構造3
0を示す要部断面図である。
【0044】図示のように、この屋根冷却構造30の基
本的構成は第1実施形態の屋根冷却構造10と同様であ
るが、折板屋根14を覆う平板鋼鈑32が設けられてい
る点で第1実施形態と異なっている。
【0045】この平板鋼鈑32は、折板屋根14の各波
形頂部14bに当接するようにして該折板屋根14に溶
接あるいはボルト締め等により固定されている。これに
より、折板屋根14の各波形凹部14aと平板鋼鈑32
との間には、垂木方向に延びる断面逆台形状の空間Sが
形成されることとなる。
【0046】本実施形態の構成を採用することにより、
次のような作用効果を得ることができる。
【0047】すなわち、第1実施形態においては、各吸
水紙16が直接外部空間に曝されるので、 (1)大量の雨水による吸水紙16の流出 (2)強風による吸水紙16の飛散 (3)紫外線による吸水紙16の劣化 (4)光による吸水紙16からの植物の生育 (5)異物(ホコリや落ち葉等)の吸水紙16への堆積 の可能性がある。
【0048】これに対し、本実施形態においては、折板
屋根14を覆う被覆部材として平板鋼鈑32が設けられ
ているので、これらの不都合が生じるのを未然に防止す
ることができる。また、平板鋼鈑32を設けることによ
り、折板屋根14の剛性を高めることもできる。
【0049】なお、本実施形態においては、吸水紙16
に浸透した冷却水Wは蒸発後、水蒸気となって空間Sに
沿ってその勾配上端部へ向けて流れ、該勾配上端部から
外部空間へ放出されることとなる。
【0050】次に、本願発明の第3実施形態について説
明する。
【0051】図6は、本実施形態に係る屋根冷却構造4
0を示す要部断面図である。
【0052】図示のように、この屋根冷却構造40は、
折板屋根14を覆う被覆部材として折板42が用いら
れ、かつ、吸水紙44が折板屋根14の表面全域を覆う
ようにして設けられている点で、第2実施形態と異なっ
ている。
【0053】折板42は、折板屋根14を構成する屋根
材をそのまま用いており、その波形底部42aと折板屋
根14の波形頂部14bとで吸水紙44を挟むようにし
て、折板屋根14に固定されている。
【0054】本実施形態の構成を採用した場合において
も、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができ
る。しかも、本実施形態においては、吸水紙44が折板
屋根14の表面全域にわたって設けられているので、該
折板屋根14全体を均一に冷却することができる。ま
た、本実施形態においては、折板屋根14の波形凹部1
4aと折板42との間の空間Sの断面積を大きくとるこ
とができるので、吸水紙44に浸透した冷却水Wの蒸散
作用を円滑化することができる。さらに、本実施形態に
おいては、折板屋根14の剛性を一層高めることがで
き、しかも折板42の波形底部42aを雨水の流路とし
て利用することができる。
【0055】次に、本願発明の第4実施形態について説
明する。
【0056】図7は、本実施形態に係る屋根冷却構造5
0を示す要部断面図である。
【0057】図示のように、この屋根冷却構造50は、
折板屋根14を覆う被覆部材として葦簾52が用いられ
ている点で、第2実施形態と異なっている。
【0058】葦簾52は、平板状に張った状態で折板屋
根14の波形頂部14bに止め具(図示せず)により固
定されている。同図においては、葦簾52は、その葦5
4が垂木方向に延びるようにして設けられているが、母
屋方向に延びるようにして設けるようにしてもよい。
【0059】本実施形態の構成を採用した場合には、第
2実施形態に比して、上記(1)〜(5)に対する作用
効果はやや劣るが、次のような作用効果を得ることがで
きる。
【0060】すなわち、折板屋根14の各波形凹部14
aと葦簾52との間の空間Sが密閉されないので、各吸
水紙16に浸透した冷却水Wは蒸発した後葦簾52の葦
54と葦54との隙間から外部空間に逃げるので、冷却
水Wの蒸散作用が、被覆部材を設けたことによって大き
く阻害されてしまうのを防止することができる。また、
スプリンクラー等による散水供給を行うことも可能とな
る。
【0061】次に、本願発明の第5実施形態について説
明する。
【0062】図8は、本実施形態に係る屋根冷却構造6
0を示す要部断面図である。
【0063】図示のように、この屋根冷却構造50は、
折板屋根14を覆う被覆部材として断熱材62が用いら
れている点で、第2実施形態と異なっている。
【0064】断熱材62は、例えば硬質ウレタンフォー
ム等で構成されており、折板屋根14の各波形頂部14
bに当接するようにして該折板屋根14にボルト等によ
り固定されている。
【0065】本実施形態の構成を採用した場合において
も、第2実施形態と同様の作用効果を得ることができ
る。しかも、本実施形態においては、日射による折板屋
根14の温度上昇を断熱材32の介在により抑制するこ
とができる。また、断熱材62を設けることにより、冬
季における建屋12の屋内空間の熱損失を低減すること
ができるとともに結露防止を図ることもできる。
【0066】次に、本願発明の第6実施形態について説
明する。
【0067】図9は、本実施形態に係る屋根冷却構造7
0を示す要部断面図である。
【0068】図示のように、この屋根冷却構造70は、
第5実施形態の屋根冷却構造60と似た構造であるが、
折板屋根14の代わりにスレート製の波板屋根72が用
いられるとともに、吸水紙44が波板屋根72の表面全
域を覆うようにして設けられている点で、第5実施形態
と異なっている。
【0069】本実施形態の構成を採用した場合において
も、第5実施形態と同様の作用効果を得ることができ
る。また、本実施形態においては、吸水紙44が波板屋
根72の表面全域にわたって設けられているので、該波
板屋根72全体を均一に冷却することができる。
【0070】次に、本願発明の第7実施形態について説
明する。
【0071】図10は、本実施形態に係る屋根冷却構造
80およびその周辺構造を示す、屋根勾配に沿った断面
図である。
【0072】図示のように、この屋根冷却構造80の基
本的構成は第5実施形態の屋根冷却構造60と同様であ
るが、折板屋根14の勾配上端部に、その各波形凹部1
4aと断熱材62との間の空間Sの換気を促進する換気
促進構造82および空間Sを閉塞するカバー84が設け
られるとともに、折板屋根14の勾配下端部に、空間S
を覆う防鳥ネット86および樋88が設けられている点
で第5実施形態と異なっている。
【0073】換気促進構造82は、断熱材62を貫通し
て空間Sに連通する煙突90と、この煙突90の上端部
に取り付けられた回転排気筒92とからなっている。こ
の換気促進構造82は、風力により回転排気筒92の回
転部(図示せず)が回転し、煙突90内に負圧を発生さ
せ、これにより波形凹部14aと断熱材62との間の空
間Sの空気を吸引して外部空間に排出するようになって
いる。この換気促進構造82は各波形凹部14a毎に設
けられている。
【0074】勾配上端部のカバー84は、空間Sを容易
に減圧できるようにするとともに該空間Sへの異物侵入
を防止するためのものであり、また、勾配下端部の防鳥
ネット86は、鳥等が不用意に空間S内へ侵入するのを
防止するためのものである。
【0075】本実施形態においては、換気促進構造82
を設けることにより、折板屋根14の各波形凹部14a
と断熱材62との間の空間Sの換気を促進することがで
きるので、折板屋根14の表面から気化潜熱を継続的に
高効率で奪うことができ、これにより冷却効率を一層高
めることができる。
【0076】次に、本願発明の第8実施形態について説
明する。
【0077】図11は、本実施形態に係る屋根冷却構造
100およびその周辺構造を示す、屋根勾配に沿った断
面図であり、図12は、そのXII 部詳細図である。
【0078】図11に示すように、この屋根冷却構造1
00も、第2実施形態と同様、折板屋根14の勾配上端
部に換気促進構造102が設けられるとともに、折板屋
根14の勾配下端部に防鳥ネット86および樋88が設
けられているが、換気促進構造102の構成が第6実施
形態の換気促進構造82と異なっている。
【0079】すなわち、換気促進構造102は、折板屋
根14の各空間Sと建屋12の屋内空間Rとに連通する
上向きの排気空間Eを形成する換気用開口部104と、
この換気用開口部104の内部において排気空間Eを閉
塞し得るように設けられたダンパ106と、排気空間E
と屋内空間Rとの間に設けられた排気用グリッド108
と、換気用開口部104の上方近傍に設けられた換気誘
引ウィング110とを備えてなっている。
【0080】換気用開口部104は、その三方の側壁が
建屋12の外周壁12aの上端部に設けられた断熱材1
12により構成されるとともに、勾配上端部に位置する
残りの一側壁が集熱部材114により構成されてなり、
棟木方向に細長く延びる開口形状を有している。
【0081】断熱材112は、補強材116を介して外
周壁12aに支持されている。
【0082】一方、集熱部材114は、図12に示すよ
うに、黒色金属板(表面に黒色塗装が施された鋼鈑等)
118と、この黒色金属板118の外側に所定間隔をお
いて設けられたL字形の透明パネル120とからなり、
これら黒色金属板118および透明パネル120間に、
密閉された空気層を形成するようになっている。そして
これにより、太陽光を透明パネル120を透して黒色金
属板118に入射させ、太陽光の輻射熱で黒色金属板1
18を加熱するとともに、該黒色金属板118の表面付
近の熱を上記空気層に蓄えて黒色金属板118の加熱効
率を高めるようになっている。なお、この集熱部材11
4は、その内面側に設けられた補強材122に支持され
ている。
【0083】このような換気促進構造102を設けるこ
とにより、次のような作用効果を得ることができる。
【0084】すなわち、太陽熱により集熱部材114が
加熱されると、その輻射熱により排気空間Eの気温が上
昇するので、排気空間Eの空気が上昇気流を形成し、こ
れにより各空間Sの空気が排気空間Eに引き寄せられて
該空間Sの換気が図られる。その際、集熱部材114か
らの輻射熱は、これと対向配置された断熱材112に蓄
えられるので、排気空間Eの昇温効率を高めることがで
きる。
【0085】しかも、排気空間Eには屋内空間Rも連通
しているので、屋内空間Rの空気(各空間Sの空気より
も高温である)が排気空間Eに流れ込む際の気流に引き
寄せられて各空間Sの換気が図られる。
【0086】さらに、換気用開口部56の上方近傍には
換気誘引ウィング110が設けられているので、換気用
開口部104と換気誘引ウィング110との間を通り抜
ける風により排気空間Eの空気の排出が促されるので、
これによっても各空間Sの換気が図られる。
【0087】このように本実施形態においては、換気促
進構造102を設けることにより、折板屋根14の各波
形凹部14aと断熱材62との間の空間Sの換気を促進
することができるので、折板屋根14の表面から気化潜
熱を継続的に高効率で奪うことができ、これにより冷却
効率を一層高めることができる。
【0088】しかも、この換気促進構造52は、集熱部
材114による輻射熱、屋内空間Rからの排気気流およ
び換気誘引ウィング110による換気誘引気流を利用し
て、上記各空間Sに煙突効果による自然対流を容易に起
こさせるように構成されているので、簡単な構成でかつ
新たな駆動エネルギを必要とせずに上記空間Sの換気を
促進することができる。しかも、このように換気を促進
して冷却効率を高める必要があるのは日射が強いときで
あり、このようなときには集熱部材64を加熱する太陽
熱エネルギも大きく、また屋内空間Rの気温も上昇して
いるので、必然的に換気促進が図られることとなり、こ
のため必要性に即応した効率的な換気を行うことができ
る。
【0089】なお、本実施形態においては、上向きの換
気用開口部104が設けられているが、その上方近傍に
は換気誘引ウィング110が設けられているので、換気
用開口部104への雨水の流入を阻止することができ
る。
【0090】また、排気空間Eにはダンパ106が設け
られているので、冬季等のように折板屋根14の冷却が
必要のないときには、各吸水紙16への給水を停止する
とともにダンパ106により排気空間Eを閉塞すること
により、屋内空間Rの保温を図ることができる。なお、
ダンパ106は、手動開閉式のものとしてもよいし、給
水ポンプ26の発停と連動して自動的に開閉するものと
してもよい。
【0091】本実施形態においては、換気用開口部10
4を構成する外周壁12a側の壁を断熱材112で構成
し、これと対向する壁を集熱部材114で構成するよう
にしたが、外周壁12a側から日射を受けるような建屋
の場合には、断熱材112と集熱部材114との位置関
係を逆にするようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態に係る屋根冷却構造を
備えた建屋を示す斜視図
【図2】第1実施形態に係る屋根冷却構造を示す要部平
面図
【図3】図2のIII-III 線断面図
【図4】第1実施形態において折板屋根に対する吸水紙
の貼着の様子を示す要部断面図
【図5】本願発明の第2実施形態に係る屋根冷却構造を
示す要部断面図
【図6】本願発明の第3実施形態に係る屋根冷却構造を
示す要部断面図
【図7】本願発明の第4実施形態に係る屋根冷却構造を
示す要部断面図
【図8】本願発明の第5実施形態に係る屋根冷却構造を
示す要部断面図
【図9】本願発明の第6実施形態に係る屋根冷却構造を
示す要部断面図
【図10】本願発明の第7実施形態に係る屋根冷却構造
およびその周辺構造を示す、屋根勾配に沿った断面図
【図11】本願発明の第8実施形態に係る屋根冷却構造
およびその周辺構造を示す、屋根勾配に沿った断面図
【図12】図11のXII 部詳細図
【符号の説明】
10、30、40、50、60、70、80、100
屋根冷却構造 12 建屋 12a 外周壁 14 折板屋根(屋根) 14a 波形凹部 14a1 波形底部 14a2 斜面部 14b 波形頂部 16、44 吸水紙(吸水性被膜材) 18 給水手段 20 ノズル 22 給水管 24 給水源 26 給水ポンプ 32 平板鋼鈑(不透水性部材)(被覆部材) 42 折板(不透水性部材)(被覆部材) 42a 波形底部 52 葦簾(すだれ状部材)(被覆部材) 54 葦 62 断熱材(被覆部材) 72 波板屋根(屋根) 82 換気促進構造 84 カバー 86 防鳥ネット 88 樋 90 煙突 92 回転排気筒 104 換気用開口部 106 ダンパ 108 排気用グリッド 110 換気誘引ウィング 112 断熱材 114 集熱部材 116、122 補強材 118 黒色金属板 120 透明パネル E 排気空間 R 屋内空間 S 波形凹部と断熱材との間の空間 W 冷却水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池原 誠一 東京都新宿区荒木町13番地の4 住友建設 株式会社内 Fターム(参考) 2E001 DD11 DD12 DD14 FA16 GA15 GA25 HC07 HF04 JA22 JA25 NA07 NB04 ND28 2E108 AA04 BN05 BN06 CC01 CC15 GG06 GG08 GG16 GG18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略波形に形成された屋根を冷却する
    屋根冷却構造において、 上記屋根の表面に略密着するようにして該屋根の各波形
    凹部の略全域を覆う吸水性被膜材と、この吸水性被膜材
    に冷却水を供給する給水手段とを備えてなる、ことを特
    徴とする屋根冷却構造。
  2. 【請求項2】 上記屋根の各波形頂部に当接するように
    して該屋根を覆う被覆部材を備えてなる、ことを特徴と
    する請求項1記載の屋根冷却構造。
  3. 【請求項3】 上記被覆部材が不透水性部材で構成され
    ている、ことを特徴とする請求項2記載の屋根冷却構
    造。
  4. 【請求項4】 上記被覆部材が断熱材で構成されてい
    る、ことを特徴とする請求項2記載の屋根冷却構造。
  5. 【請求項5】 上記被覆部材がすだれ状部材で構成され
    ている、ことを特徴とする請求項2記載の屋根冷却構
    造。
  6. 【請求項6】 上記屋根が所定勾配で形成されるととも
    に、この屋根の勾配上端部に該屋根の各波形凹部と上記
    被覆部材との間の空間の換気を促進する換気促進構造が
    設けられている、ことを特徴とする請求項2〜5いずれ
    か記載の屋根冷却構造。
  7. 【請求項7】 上記換気促進構造が、太陽熱により加熱
    される集熱部材を備えてなる、ことを特徴とする請求項
    6記載の屋根冷却構造。
JP10287517A 1998-10-09 1998-10-09 屋根冷却構造 Pending JP2000110270A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287517A JP2000110270A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 屋根冷却構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287517A JP2000110270A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 屋根冷却構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000110270A true JP2000110270A (ja) 2000-04-18

Family

ID=17718376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10287517A Pending JP2000110270A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 屋根冷却構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000110270A (ja)

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285650A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Fujita Corp 冷房システムおよびそれに使用する天井、並びに冷房方法
JP2002294891A (ja) * 2001-04-02 2002-10-09 Takenaka Komuten Co Ltd 水分蒸発冷却屋根・壁体構造
JP2006083693A (ja) * 2004-08-15 2006-03-30 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007107364A (ja) * 2005-10-15 2007-04-26 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007107363A (ja) * 2005-10-15 2007-04-26 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007138699A (ja) * 2005-10-18 2007-06-07 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007138683A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007138675A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
WO2008062845A1 (fr) * 2006-11-22 2008-05-29 Kaisui Chemical Industry Co., Ltd. Procédé de refroidissement / refroidissement à l'air destiné à une structure
JP2009035962A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Taisei Corp 建物の屋根における熱環境調整装置
JP2009179939A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Taisei Corp 居住空間の暑熱緩和装置
CN101949566A (zh) * 2010-10-09 2011-01-19 刘武强 一种空气温度调节系统
JP2011162984A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Toyota Home Kk 建物の太陽熱集熱装置
KR101224658B1 (ko) * 2010-12-03 2013-02-25 주식회사 성진이앤아이 고로 대탕도용 커버
CN104328871A (zh) * 2014-11-24 2015-02-04 湖南大学 一种节能屋面及其制作方法
JP2016142106A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 五洋建設株式会社 コンクリートを冷却する方法および装置
CN106760238A (zh) * 2016-12-07 2017-05-31 青岛蓝天创先科技服务有限公司 一种双层波纹叠加的泡沫混凝土复合彩钢板及加工方法
CN111878939A (zh) * 2020-07-28 2020-11-03 刘佳 一种沙漠考察临时建筑降温防暑装置

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285650A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Fujita Corp 冷房システムおよびそれに使用する天井、並びに冷房方法
JP2002294891A (ja) * 2001-04-02 2002-10-09 Takenaka Komuten Co Ltd 水分蒸発冷却屋根・壁体構造
JP2006083693A (ja) * 2004-08-15 2006-03-30 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007107364A (ja) * 2005-10-15 2007-04-26 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007107363A (ja) * 2005-10-15 2007-04-26 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007138699A (ja) * 2005-10-18 2007-06-07 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007138675A (ja) * 2005-11-14 2007-06-07 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
JP2007138683A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Takashi Takahashi 緩勾配折半屋根の散水熱交換方法
WO2008062845A1 (fr) * 2006-11-22 2008-05-29 Kaisui Chemical Industry Co., Ltd. Procédé de refroidissement / refroidissement à l'air destiné à une structure
JP5223145B2 (ja) * 2006-11-22 2013-06-26 海水化学工業株式会社 構築物の冷却・冷房方法
JP2009035962A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Taisei Corp 建物の屋根における熱環境調整装置
JP2009179939A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Taisei Corp 居住空間の暑熱緩和装置
JP2011162984A (ja) * 2010-02-08 2011-08-25 Toyota Home Kk 建物の太陽熱集熱装置
WO2012045254A1 (zh) * 2010-10-09 2012-04-12 Liu Wuqiang 一种空气温度调节系统
CN103124878A (zh) * 2010-10-09 2013-05-29 美赞有限公司 一种空气温度调节系统
CN101949566A (zh) * 2010-10-09 2011-01-19 刘武强 一种空气温度调节系统
CN101949566B (zh) * 2010-10-09 2014-12-17 黄捷 一种空气温度调节系统
CN103124878B (zh) * 2010-10-09 2015-10-07 美赞有限公司 一种空气温度调节系统
US9459017B2 (en) 2010-10-09 2016-10-04 Chao Liu Air temperature adjusting system
KR101224658B1 (ko) * 2010-12-03 2013-02-25 주식회사 성진이앤아이 고로 대탕도용 커버
CN104328871A (zh) * 2014-11-24 2015-02-04 湖南大学 一种节能屋面及其制作方法
CN104328871B (zh) * 2014-11-24 2017-01-25 湖南大学 一种节能屋面及其制作方法
JP2016142106A (ja) * 2015-02-05 2016-08-08 五洋建設株式会社 コンクリートを冷却する方法および装置
CN106760238A (zh) * 2016-12-07 2017-05-31 青岛蓝天创先科技服务有限公司 一种双层波纹叠加的泡沫混凝土复合彩钢板及加工方法
CN111878939A (zh) * 2020-07-28 2020-11-03 刘佳 一种沙漠考察临时建筑降温防暑装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000110270A (ja) 屋根冷却構造
US6161362A (en) Shade cover with evaporative cooling
US4957037A (en) Roof ridge ventilator
JP5437792B2 (ja) 建築物用の循環空気を冷却する方法および装置
US4175542A (en) Device for collecting solor energy with mat of intermingled fibers
US5052286A (en) Roof ridge ventilator
US4393859A (en) Solar collector roof
Erell Roof cooling techniques: a design handbook
US7565775B2 (en) Vented roof and wall system
CN101755174B (zh) 用于加热气流的太阳能空气加热器
US2889763A (en) Building ventilating apparatus
US4098260A (en) Solar heat collector and radiator for building roof
AU595854B2 (en) Method of controlling environmental conditions in the proximity of vegetation or crops with the aid of protective sheeting, protective sheeting for use in this method, and a protective device comprising sheeting
CN107747354B (zh) 一种节能屋顶结构及其使用方法
US3581649A (en) Solar heating air changing wall structure
US6820439B1 (en) Structure cooling system
US6257302B1 (en) Solar-energy siding system and assembly
US4371031A (en) Arrangement for air conditioning control in buildings
US20110168165A1 (en) Free-convection, passive, solar-collection, control apparatus and method
JP2668665B2 (ja) ソーラーシステムハウス
JPH08126438A (ja) 太陽光利用型植物栽培ハウスにおける、軽(中)量鉄骨による 多層式省エネt、iハウス
JP4097835B2 (ja) 建物の冷却装置
CN208884812U (zh) 一种丰字形通风气楼
KR20190119375A (ko) 환기용 지붕 모니터
Guyer et al. An introduction to natural ventilation for buildings