JP2011162311A - エレベータの制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回生電力を消費するための抵抗への通電及び通電の遮断を行う半導体素子の劣化診断を行うことができるエレベータの制御装置を提供する。
【解決手段】交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換するコンバータと、コンバータに変換された直流電力が供給される直流母線と、直流母線から供給された直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力をエレベータの駆動に用いるモータに供給するインバータと、直流母線間に接続された抵抗と、直流母線間で抵抗と直列に接続され、抵抗への通電及び通電の遮断を行う半導体素子と、半導体素子をオンにして、抵抗へ通電させる半導体制御手段と、半導体制御手段が半導体素子をオンにしたときに、半導体素子のオン電圧に基づいて半導体素子の劣化診断を行う診断手段と、を備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータを駆動するモータに電力を供給するエレベータの制御装置に関するものである。
従来のエレベータの制御装置は、三相インバータを備えている。この三相インバータは、モータの回転駆動を制御するものである。具体的には、三相インバータは、第1〜第3半導体ブリッジを備える。第1〜第3半導体ブリッジの各々は、上アームと下アームとを備える。
また、制御装置は、診断用電流指令手段、電圧検出手段、動作手段、判断手段を備える。診断用電流指令手段は、第1〜第3半導体ブリッジのうち二つを選択して、選択した半導体ブリッジのうちの一方の上アームと他方の下アームとに電流を流す機能を備える。電圧検出手段は、選択した半導体ブリッジのうちの一方の上アームと他方の下アームのオン電圧値を検出する機能を備える。
動作手段は、エレベータのかごが停止している時に診断用電流指令手段を動作させる機能を備える。判断手段は、選択した半導体ブリッジのうちの一方の上アームと他方の下アームのオン電圧値が閾電圧値を超えると、異常信号を発生させる機能を備える。
かかる構成のエレベータの制御装置によれば、インバータを構成する半導体素子のオン電圧値に基づいて簡易にインバータの半導体素子に対し劣化診断を行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2008/111151号
ここで、インバータへ直流電力を供給するためにダイオードコンバータが利用される場合がある。この場合、ダイオードコンバータとインバータとは、直流母線によって接続される。この直流母線間には、抵抗と半導体素子が直列接続される。そして、エレベータの回生運転モード時に、半導体素子をオンにすることにより、モータからの回生電力を消費することができる。
しかしながら、特許文献1記載のものにおいては、インバータを構成する半導体素子の劣化診断しか行われない。このため、頻繁に回生運転モードとなるエレベータにおいては、使用する半導体素子次第では、インバータの半導体素子よりも、回生電力を消費するための抵抗への通電及び通電の遮断を行う半導体素子の方が早期に寿命に至ってしまうという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、回生電力を消費するための抵抗への通電及び通電の遮断を行う半導体素子の劣化診断を行うことができるエレベータの制御装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの制御装置は、交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換するコンバータと、前記コンバータに変換された直流電力が供給される直流母線と、前記直流母線から供給された直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力をエレベータの駆動に用いるモータに供給するインバータと、前記直流母線間に接続された抵抗と、前記直流母線間で前記抵抗と直列に接続され、前記抵抗への通電及び通電の遮断を行う半導体素子と、前記半導体素子をオンにして、前記抵抗へ通電させる半導体制御手段と、前記半導体制御手段が前記半導体素子をオンにしたときに、前記半導体素子のオン電圧に基づいて前記半導体素子の劣化診断を行う診断手段と、を備えたものである。
この発明によれば、回生電力を消費するための抵抗への通電及び通電の遮断を行う半導体素子の劣化診断を行うことができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。
1は商用交流電源である。この商用交流電源1は、三相交流電源からなる。この商用交流電源1の各相の出力端は、電源投入スイッチ2の各々の入力端に接続される。
これらの電源投入スイッチ2は、ノーフューズブレーカ等からなる。この電源投入スイッチ2の各々の出力端は、コンタクタ3の各々の入力端に接続される。このコンタクタ3の各々の出力端は、ダイオードコンバータ4の各入力端に接続される。
このダイオードコンバータ4の高電位側の出力端は、第1直流母線5の入力端に接続される。一方、ダイオードコンバータ4の低電位側出力端は、第2直流母線6の入力端に接続される。この第2直流母線6の電圧値は、制御装置の安定化を図るために0(基準電圧)となるように構成されている。
これらの第1及び第2直流母線5、6の間には、平滑コンデンサ7が接続される。そして、第1直流母線5の出力端は、インバータ8の高電位側の入力端に接続される。一方、第2直流母線6の出力端は、インバータ8の低電位側の入力端に接続される。このインバータ8の出力端は、モータ9の各入力端に接続される。
かかる構成のエレベータにおいては、エレベータの起動時に、コンタクタ3が閉成される。かかる閉成により、商用交流電源1からダイオードコンバータ4に交流電力が供給される。かかる交流電力は、ダイオードコンバータ4によって直流電力に変換される。かかる直流電力は、平滑コンデンサ7によって平滑化される。平滑化された直流電力は、インバータ8によって交流電力に変換される。かかる交流電力は、モータ9に供給される。かかる交流電力によってモータ9が回転駆動する。かかる回転駆動力は、エレベータの駆動に用いられる。
しかしながら、エレベータのかご負荷とかごの走行方向との関係次第では、エレベータが回生運転モードとなる場合がある。この場合、モータ9は発電機として機能する。このとき、モータ9は回生電力を発生させる。そこで、図1の制御装置には、モータ9が発生させた回生電力を消費する機能が設けられている。
具体的には、第1直流母線5に抵抗10の一端が接続される。この抵抗10の他端は、パワーモジュール11に接続される。このパワーモジュール11は、ケース(図示せず)の中に半導体素子12を収納している。
半導体素子12は、トランジスタからなる。半導体素子12のコレクタ端子は、抵抗10の他端に接続される。また、半導体素子12のエミッタ端子は、第2直流母線6に接続される。即ち、半導体素子12は、第1及び第2直流母線5、6の間で、抵抗10と直列に接続される。
また、パワーモジュール11は、ケースの中に還流ダイオード13も収納している。この還流ダイオード13のアノード端子は、抵抗10の他端に接続される。また、還流ダイオード13のカソード端子は、第1直流母線5に接続される。
さらに、パワーモジュール11には、放熱フィン(図示せず)が設けられる。この放熱フィンは、半導体素子12と還流ダイオード13との近傍に配置されている。これにより、半導体素子12と還流ダイオード13との放熱が行われる。
さらに、制御装置には、半導体制御手段14が設けられる。この半導体制御手段14は、ヒステリシスコンパレータ15を備える。このヒステリシスコンパレータ15の入力端は、ダイオードコンバータ4の出力電圧Vpnを取り込むように第1直流母線5に接続される。また、ヒステリシスコンパレータ15には、基準電圧も入力される。このヒステリシスコンパレータ15の出力端は、ゲートドライバ16の入力端に接続される。このゲートドライバ16の出力端は、半導体素子12のゲート端子に接続される。
また、パワーモジュール11のケース又は放熱フィンには、温度センサ17が設けられる。この温度センサ17の出力端は、温度検出器18の入力端に接続される。また、半導体素子12のコレクタ端子には、半導体素子12のオン電圧Vbr測定用の電圧検出器19の入力端が接続される。そして、電圧検出器19の出力端と温度検出器18の出力端とは、診断手段20の入力端に接続される。また、診断手段20には、ヒステリシスコンパレータ15の出力も入力される。この診断手段20の出力端は、表示器21の入力端に接続される。
次に、図2を用いて、エレベータが回生運転モードになったときの制御装置の動作を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図2において、22はダイオードコンバータ4の出力電圧Vpnである。23は第1電圧値である。この第1電圧値23は予め設定されたものである。24は第2電圧値である。この第2電圧値24は、第1電圧値23よりも小さい値として予め設定されたものである。
25はヒステリシスコンパレータ15の出力信号である。26は半導体素子12の通電電流である。27は第1電流値である。この第1電流値27は、ヒステリシスコンパレータ15の出力信号25がLレベルからHレベルに変化したときの半導体素子12の通電電流26の値である。28は第2電流値である。この第2電流値28は、ヒステリシスコンパレータ15の出力信号25がHレベルからLレベルに変化する直前の半導体素子12の通電電流26の値である。
29は半導体素子12にかかる電圧Vbrである。30は半導体素子12のオン電圧で、29のオン区間を抜き出して拡大したものである。このオン電圧30は、半導体素子12が正常状態である場合のものである。31も半導体素子12のオン電圧である。このオン電圧31は、半導体素子12の劣化が進行した場合のものである。
まず、エレベータが回生運転モードになると、モータ9が発電機として動作する。モータ9が発電機として動作すると、ダイオードコンバータ4の出力電圧Vpn22が上昇を始める。そして、ダイオードコンバータ4の出力電圧Vpn22が第1電圧値23まで上昇すると、ヒステリシスコンパレータ15の出力信号25がHレベルになる。
ヒステリシスコンパレータ15の出力信号25がHレベルになると、ゲートドライバ16が半導体素子12のゲート端子にオン信号を出力する。かかるオン信号により、半導体素子12が駆動されてオンとなる。半導体素子12がオンとなると、半導体素子12には、通電電流26が流れる。このときの通電電流26の値は、第1電圧値23を抵抗10の抵抗値で除した第1電流値27となる。この通電電流26は、第1直流母線5から抵抗10を経由して流れてきたものである。従って、半導体素子にかかる電圧Vbr29は急激に減少する。
このとき、モータ9からの回生電力が抵抗10で消費される。このため、ダイオードコンバータ4の出力電圧Vpn22が下降を始める。そして、ダイオードコンバータ4の出力電圧22が第2電圧値24まで下降すると、ヒステリシスコンパレータ15の出力信号25がLレベルになる。
ヒステリシスコンパレータ15の出力信号25がLレベルになると、ゲートドライバ16が半導体素子12のゲート端子へのオン信号の出力を遮断する。かかるオン信号の出力の遮断が行われると、半導体素子12に流れていた通電電流26が遮断される。このときの通電電流26の値は、第2電圧値24を抵抗10の抵抗値で除した第2電流値28である。
かかる通電電流26は、もはや半導体12側に流れることはできない。この通電電流26は、還流ダイオード13側に流れる。そして、通電電流26は、還流ダイオード13によって第1直流母線5にバイパスされる。
エレベータが回線運転モードの間は、上記動作が繰り返される。即ち、エレベータが回線運転モードの間においては、ダイオードコンバータ4の出力電圧Vpn22はヒステリシスを持った所定電圧に制御される。かかる制御により、半導体素子12には、所定のパルス電流が流れる。
このとき、温度センサ17がパワーモジュール11のケースの温度又は放熱フィンの温度を計測する。この温度センサ17が計測したパワーモジュール11のケースの温度又は放熱フィンの温度の値は、温度検出器18に入力される。また、電圧検出器19が半導体素子12のオン電圧30等を検出する。
そして、温度検出器18に入力されたパワーモジュール11のケースの温度又は放熱フィンの温度の値が診断手段20に入力される。また、電圧検出器19が検出した半導体素子12のオン電圧30等の値も診断手段20に入力される。
ここで、国際公開第2008/111151号の図4(b)に示されているように、半導体素子12の通電回数の増加に伴い、半導体素子12の接合部での劣化が進行する。即ち、半導体素子12の通電回数の増加に伴い、半導体素子12のオン電圧30等が徐々に増加した後、半導体12が急激に劣化することが知られている。即ち、図2に示すように、正常状態のオン電圧30よりも劣化が進行した状態のオン電圧31の方が大きくなる。
また、半導体素子12のオン電圧30等は、周囲の温度によって変動することも知られている。即ち、特定のオン電圧30等の値は、ある周囲温度では正常状態を示すものであっても、異なる周囲温度では劣化が進行した状態を示すものであることもある。
そこで、診断手段20は、半導体素子12の周囲温度を考慮して、ヒステリシスコンパレータの出力信号25がHレベルになったときを半導体素子12のオン電圧検出区間として、半導体素子12の劣化診断を行う。具体的には、診断手段20は、まず、パワーモジュール11のケースの温度又は放熱フィンの温度の値に応じて、予め記憶された基準閾値の大きさを補正して補正閾値を求める。そして、診断手段20は、半導体素子12のオン電圧30等の値と補正閾値とを比較する。その後、診断手段20は、これらの比較結果に基づいて、半導体素子12の劣化診断を行う。
より具体的には、診断手段20は、半導体素子12のオン電圧30等が補正閾値を超えた場合に、異常信号を発生させて、表示器21に出力する。かかる異常信号が入力された表示器21は、半導体素子12が劣化異常である旨を表示する。
以上で説明した実施の形態1によれば、半導体素子12がオンになったときに半導体素子12のオン電圧30等に基づいて、半導体素子12の劣化診断が行われる。このため、回生電力を消費するための抵抗10への通電及び通電の遮断を行う半導体素子12の劣化診断を簡易な構成で精度よく行うことができる。特に、頻繁に回生運転モードとなるエレベータにおいては、半導体素子12が故障して抵抗10で回生電力を消費できなくなる前に、半導体素子12の交換時期を適切に把握することができる。
具体的には、半導体制御手段14は、モータ9が回生電力を発生させたときに、第1直流母線5の電圧が第1電圧値23を超えたときに半導体素子12をオンし、第1直流母線5の電圧が第1電圧値23よりも小さい第2電圧値24未満となったときに半導体素子12をオフする。そして、診断手段20は、半導体素子12がオンになったときに半導体素子12のオン電圧30等が所定の閾値を超えた場合に、異常信号を発生させる。このため、エレベータが通常運行中に回生運転モードになったときに、適宜、半導体素子12の劣化診断を行うことができる。即ち、半導体素子12の劣化診断を行うために、エレベータを休止する必要がなく、エレベータのサービス性を向上することができる。
また、診断手段20は、パワーモジュール11のケースの温度又は放熱フィンの温度の値に応じて、閾値の大きさを補正する。このため、半導体素子12の劣化診断の精度をさらに向上することができる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置の全体構成図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態2においては、予備充電回路32が設けられている。この予備充電回路32は、安定化電源からなる。この予備充電回路32の各入力端は、電源投入スイッチ2の各々の出力端に接続される。即ち、予備充電回路32は、商用交流電源1から交流電力が供給される。
そして、予備充電回路32の高電位側の出力端は、第1直流母線5に接続される。また、予備充電回路32の低電位側の出力端は、第2直流母線6に接続される。
かかる構成のエレベータにおいては、エレベータが停止すると、コンタクタ3が開放する。かかる開放により、商用交流電源1からダイオードコンバータ4への交流電力の供給が遮断される。かかる遮断により、平滑コンデンサ7の両端間の電圧が、ダイオードコンバータ4の第1及び第2直流母線5、6間のインピーダンスで徐々に減少する。
このため、予備充電回路32を動作させて平滑コンデンサ7を充電する。かかる充電により、第1直流母線5の電圧が商用交流電源1の整流電圧以上の所定の充電飽和電圧まで昇圧される。即ち、予備充電回路32は、第1直流母線5の電圧を充電飽和電圧に維持する予備電源として機能する。
これにより、エレベータの起動時にコンタクタ3が閉成しても、コンタクタ3の接点に突入電流が流れることを防止することができる。また、エレベータの走行指令に対して、即座に応答することもできる。
さらに、実施の形態2においては、診断手段20は、コンタクタ3が開放しているときに、半導体素子12の診断用パルス信号をゲートドライバ16に出力する機能を備える。即ち、判断手段20は、半導体素子12のオン及びオフを制御する半導体制御手段としても機能する。なお、判断手段20が出力する診断用パルス信号の幅や間隔は、予備充電回路32の出力容量、電解コンデンサの静電容量、抵抗10の抵抗値によって適宜設定される。
次に、図4を用いて、実施の形態2における半導体素子12の劣化診断の方法を説明する。
図4はこの発明の実施の形態2におけるエレベータの制御装置の動作を説明するためのタイミングチャートである。
33はダイオードコンバータ4の出力電圧Vpnである。34は充電飽和電圧である。35は診断用パルス信号である。36は半導体素子12の通電電流である。37は第3電流値である。この第3電流値37は、診断手段20が診断用パルス信号35をLレベルからHレベルに変化させたときの半導体素子12の通電電流36の値である。
38は半導体素子12にかかる電圧Vbrである。39は半導体素子12のオン電圧で、38のオン区間を抜き出して拡大したものである。このオン電圧39は、半導体素子12が正常状態である場合のものである。40も半導体素子12のオン電圧である。このオン電圧40は、半導体素子12の劣化が進行した場合のものである。
実施の形態2においては、エレベータの停止中に、半導体素子12の劣化診断が行われる。即ち、時刻T1で、エレベータが停止すると、コンタクタ3が開放される。コンタクタ3が開放されると、予備充電回路32が動作を開始し、ダイオードコンバータ4の出力電圧Vpn33が充電飽和電圧34まで昇圧される。
かかる状態で、診断手段20が、診断用パルス信号35をゲートドライバ16に出力する。そして、ゲートドライバ16が半導体素子12のゲート端子にオン信号を出力する。かかるオン信号により、半導体素子12が駆動されてオンとなる。
半導体素子12がオンとなると、半導体素子12には、通電電流36が流れる。この通電電流36の値は、充電飽和電圧34を抵抗10の抵抗値で除した第3電流値37となる。そして、診断用パルス信号35のLレベルになると、ゲートドライバ16が半導体素子12のゲート端子へのオン信号の出力を遮断する。かかるオン信号の出力の遮断が行われると、半導体素子12に流れていた通電電流36が遮断される。かかる通電電流36は、還流ダイオード13によって第1直流母線5にバイパスされる。
図4においては、上記動作がもう一度繰り返される。その後、時刻T2で、コンタクタ3が閉成されると、予備充電回路32が動作を停止する。かかる停止により、ダイオードコンバータ4の出力電圧Vpn33が充電飽和電圧34から降圧される。
そして、診断手段20は、診断用パルス信号35をHレベルにしているときを半導体素子12のオン電圧検出区間として、半導体素子12の劣化診断を行う。具体的には、診断手段20は、まず、パワーモジュール11のケースの温度又は放熱フィンの温度の値に応じて、予め記憶された基準閾値の大きさを補正して補正閾値を求める。そして、診断手段20は、半導体素子12のオン電圧30等の値と補正閾値とを比較する。その後、診断手段20は、これらの比較結果に基づいて、半導体素子12の劣化診断を行う。
そして、診断手段20は、半導体素子12のオン電圧30等が補正閾値を超えた場合に、異常信号を発生させて、表示器21に出力する。かかる異常信号が入力された表示器21は、半導体素子12が劣化異常である旨を表示する。
以上で説明した実施の形態2によれば、診断手段20は、予備充電回路32が第1直流母線5の電圧を充電飽和電圧に維持しているときに、半導体素子12のオン及びオフを制御する。そして、診断手段20は、半導体素子12がオンになったときに半導体素子12のオン電圧39等が所定の閾値を超えた場合に、異常信号を発生させる。
即ち、エレベータの停止待機中に半導体素子12の劣化診断を行うことができる。このため、インバータ8等からのノイズがなく、半導体素子12のオン電圧39等を安定して検出することができる。これにより、半導体素子12の劣化診断の精度をさらに向上することができる。
また、予備電源回路32は、安定化電源からなる。このため、第1直流母線5の電圧を充電飽和電圧に安定して維持することができる。
なお、表示器21には、半導体素子12のオン電圧の大きさに応じて、半導体素子12の劣化状態を表示するようにしてもよい。
1 商用交流電源、 2 電源投入スイッチ、 3 コンタクタ、
4 ダイオードコンバータ、 5 第1直流母線、 6 第2直流母線、
7 平滑コンデンサ、 8 インバータ、 9 モータ、 10 抵抗、
11 パワーモジュール、 12 半導体素子、 13 還流ダイオード、
14 半導体制御手段、 15 ヒステリシスコンパレータ、 16 ゲートドライバ、
17 温度センサ、 18 温度検出器、 19 電圧検出器、 20 診断手段、
21 表示器、 22 出力電圧、 23 第1電圧値、 24 第2電圧値、
25 出力信号、 26 通電電流、 27 第1電流値、 28 第2電流値、
29 電圧、 30、31 オン電圧、 32 予備充電回路、 33 出力電圧、
34 充電飽和電圧、 35 診断用パルス信号、 36 通電電流、
37 第3電流値、 38 電圧、 39、40 オン電圧

Claims (6)

  1. 交流電源から供給された交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータに変換された直流電力が供給される直流母線と、
    前記直流母線から供給された直流電力を交流電力に変換して、変換した交流電力をエレベータの駆動に用いるモータに供給するインバータと、
    前記直流母線間に接続された抵抗と、
    前記直流母線間で前記抵抗と直列に接続され、前記抵抗への通電及び通電の遮断を行う半導体素子と、
    前記半導体素子をオンにして、前記抵抗へ通電させる半導体制御手段と、
    前記半導体制御手段が前記半導体素子をオンにしたときに、前記半導体素子のオン電圧に基づいて前記半導体素子の劣化診断を行う診断手段と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 前記半導体制御手段は、前記モータが回生電力を発生させているときに前記直流母線の電圧が所定の第1電圧値を超えた場合に、前記半導体素子をオンにし、前記直流母線の電圧が前記第1電圧値よりも小さい第2電圧値未満となった場合に、前記半導体素子をオフにし、
    前記診断手段は、前記半導体制御手段が前記半導体素子をオンにしたときに、前記半導体素子のオン電圧の値が所定の閾値を超えた場合に、異常信号を発生させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  3. 前記交流電源から前記コンバータへの交流電力の供給が遮断されているときに、前記直流母線の電圧を所定電圧に維持する予備電源と、
    を備え、
    前記半導体制御手段は、前記予備電源が前記直流母線の電圧を前記所定電圧に維持しているときに、前記半導体素子のオン及びオフを制御し、
    前記診断手段は、前記半導体制御手段が前記半導体素子をオンにしたときに、前記半導体素子のオン電圧の値が所定の閾値を超えた場合に、異常信号を発生させることを特徴とする請求項1記載のエレベータの制御装置。
  4. 前記予備電源は、前記交流電源に交流電力を供給された安定化電源からなることを特徴とする請求項3記載のエレベータの制御装置。
  5. 前記診断手段は、前記半導体素子のケースの温度に応じて、前記閾値の大きさを補正することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
  6. 前記診断手段は、前記半導体素子近傍の放熱フィンの温度に応じて、前記閾値の大きさを補正することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載のエレベータの制御装置。
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