JP2011162292A - エレベータの信号伝送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】互いに異なる同期信号を有した直列信号を伝送する複数の直列信号伝送路のいずれに接続しても使用することができる子局を備えたエレベータの信号伝送装置を提供する。
【解決手段】子局は、直列信号伝送路と接続するために設けられた受送信部と、互いに異なる同期信号を有した直列信号を伝送するための複数の直列信号伝送路にそれぞれ対応した複数の信号処理部と、親局から直列信号伝送路を介して受送信部に入力された直列信号の同期信号に基づいて、受送信部と接続する信号処理部を切り換える切換部と、を備えた。
【選択図】図8

Description

この発明は、直列信号伝送路を介して直列信号を伝送するエレベータの信号伝送装置に関するものである。
現在のエレベータにおいては、エレベータ全体の運行制御を行うエレベータ制御盤に、信号伝送用の親局マイクロコンピュータが設けられる。一方、乗場やかごには、各種機器に対応して複数の子局マイクロコンピュータが設けられる。そして、親局マイクロコンピュータと複数の子局マイクロコンピュータは、複数の直列信号伝送路を介して信号伝送が行われる。これにより、親局マイクロコンピュータと複数の子局マイクロコンピュータとの間を接続する信号伝送用の電線数をより少なくすることができるとともに、より多くの信号伝送を行うことができる。
かかる直列信号伝送を用いたエレベータの信号伝送装置として、乗場機器やかご機器に対応した子局マイクロコンピュータへ親局マイクロコンピュータが送信する直列信号列中に、1バイトの直列信号幅以上の無信号時間を一定周期内に挿入するものがある。この信号伝送装置においては、乗場機器やかご機器に対応した子局マイクロコンピュータが無信号時間を同期信号として使用することにより、調歩同期式の直列信号伝送が行われる(例えば、特許文献1参照)。
さらには、親局マイクロコンピュータから直列信号伝送路を介して乗場側の子局マイクロコンピュータに伝送される直列信号列中の無信号時間幅と親局マイクロコンピュータから直列信号伝送路を介してかご側の子局マイクロコンピュータに伝送される直列信号列中の無信号時間幅とを異なるようにしたものも提案されている。これにより、エレベータの据付時に直列信号伝送路を誤接続した場合に、親局マイクロコンピュータと子局マイクロコンピュータとの間で直列信号の誤伝送が行われることを防止することができる。そして、かかる誤伝送の防止により、エレベータの安全性を確保することができる(例えば、特許文献2参照)。
特許第2509359号公報 特許第2518549号公報
しかしながら、特許文献2記載のものにおいては、乗場側とかご側の子局マイクロコンピュータに対し、適切な直列信号伝送路に接続された場合にのみに信号伝送処理を行うように予め認識させておく必要がある。従って、例えば、エレベータの位置を表示するインジケータのように、乗場でもかご内でも同じように使用できるものに対しても、子局マイクロコンピュータは、かご側と乗場側とを区別して、直列信号伝送路で正しく信号伝送処理を行うようにしなければならない。
このため、子局マイクロコンピュータのハードウェアを共通化しても、直列信号伝送路を設定するためのスイッチを設けたり、メモリ内部に直列信号伝送路を設定するためのパラメータを記憶させたりする必要がある。その結果、異なった子局マイクロコンピュータとして取り扱う必要があった。従って、どうしても、スイッチの設定ミスなどが発生してしまう場合があり、直列信号伝送路の誤接続や直列信号の誤伝送の原因究明や子局マイクロコンピュータの交換等に費用や時間がかかってしまうという問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、互いに異なる同期信号を有した直列信号を伝送する複数の直列信号伝送路のいずれに接続しても使用することができる子局を備えたエレベータの信号伝送装置を提供することである。
この発明に係るエレベータの信号伝送装置は、エレベータの親局と直列信号伝送路を介して直列信号伝送を行い、前記エレベータのかご又は乗場に設けられた前記エレベータの機器を制御するための子局、を有し、前記子局は、直列信号伝送路と接続するために設けられた受送信部と、互いに異なる同期信号を有した直列信号を伝送するための複数の直列信号伝送路にそれぞれ対応した複数の信号処理部と、前記親局から直列信号伝送路を介して前記受送信部に入力された直列信号の同期信号に基づいて、前記受送信部と接続する信号処理部を切り換える切換部と、を備えたものである。
この発明によれば、子局は、互いに異なる同期信号を有した直列信号を伝送する複数の直列信号伝送路のいずれに接続しても使用することができる。
この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置が利用されるエレベータの基本ブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置で伝送される直列信号を時系列で表した伝送ダイヤグラムである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置の子局マイクロコンピュータの基本ブロック部である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置のかご側の子局マイクロコンピュータの同期処理を説明するための概略フローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置の子局マイクロコンピュータのタイマ割込み処理を説明するための概略フローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置の乗場側の子局マイクロコンピュータの同期処理を説明するための概略フローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置が利用されたエレベータのブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置に特有の子局マイクロコンピュータのブロック図である。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置に特有の子局マイクロコンピュータの同期処理を説明するための概略フローチャートである。 この発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置に特有の子局マイクロコンピュータのタイマ割込み処理を説明するための概略フローチャートである。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置が利用されるエレベータの基本ブロック図である。
図1のエレベータに利用される信号伝送装置は、特許第2518549号公報に記載されたエレベータ信号伝送装置と略同様の構成となっている。以下、信号伝送装置の概略を説明する。
図1において、1はエレベータの制御装置である。この制御装置1は、エレベータ全体の運行管理や制御を行う機能を備える。この制御装置1には、親局マイクロコンピュータ2が設けられる。3はエレベータのかごである。このかご3には、子局マイクロコンピュータA4〜D7が設けられる。これらの子局マイクロコンピュータA4〜D7は、UARTを備える。これらの子局マイクロコンピュータA4〜D7は、UART、直列信号伝送路8、9を介して親局コンピュータ2に接続される。
また、かご3には、かごドア開閉制御装置10、インジケータ11、第1操作パネル12、第2操作パネル13が設けられる。かごドア開閉制御装置10は、子局マイクロコンピュータA4に接続される。かごドア開閉制御装置10は、かごドアの開閉制御を行う機能を備える。インジケータ11は、子局マイクロコンピュータB5に接続される。インジケータ11は、かご3の位置表示や走行方向表示などを行う機能を備える。
第1操作パネル12は、子局マイクロコンピュータC6に接続される。第1操作パネル12は、行き先階を登録するための釦や扉を開閉するための釦を備える。第2操作パネル13は、子局マイクロコンピュータD7に接続される。第2操作パネル13も、行き先階を登録するための釦や扉を開閉するための釦を備える。
また、各乗場にも、子局マイクロコンピュータE14、F15が設けられる。これらの子局マイクロコンピュータE14、F15は、UARTを備える。これらの子局マイクロコンピュータE14、F15は、URAT、直列信号伝送路16、17を介して親局コンピュータ2に接続される。
各乗場には、インジケータ18、呼び釦灯19、呼び釦20が設けられる。各インジケータ18は、各乗場の子局マイクロコンピュータE14に接続される。インジケータ18は、かご3の位置表示や走行方向表示などを行う機能を備える。各呼び釦灯19は、各乗場の子局マイクロコンピュータF15に接続される。各呼び釦20も、各乗場の子局マイクロコンピュータF15に接続される。
次に、直列信号伝送路8、9、16、17を介して伝送される直列信号を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置で伝送される直列信号を時系列で表した伝送ダイヤグラムである。
図2(a)の上段には、親局マイクロコンピュータ2から直列信号伝送路8を介してかご3側の子局マイクロコンピュータA4〜D7に伝送される直列信号の伝送ダイヤグラムが示される。図2(a)の下段には、かご3側の子局マイクロコンピュータA4〜D7から直列信号伝送路9を介して親局マイクロコンピュータ2に伝送される直列信号の伝送ダイヤグラムが示される。
図2(b)の上段には、親局マイクロコンピュータ2から直列信号伝送路16を介して乗場側の子局マイクロコンピュータE14、F15に伝送される直列信号の伝送ダイヤグラムが示される。図2(b)の下段には、乗場側の子局マイクロコンピュータE14、F15から直列信号伝送路17を介して親局マイクロコンピュータ2に伝送される直列信号の伝送ダイヤグラムが示される。
図2の伝送ダイヤグラムは、特許第2518549号公報の第10図に示された伝送ダイヤグラムと略同様のものである。このため、以下では、その概略だけ示すこととする。
図2の直列信号には、親局マイクロコンピュータ2からの送信データの1周期中に、1バイトの直列信号幅以上の無信号時間が予め設けられる。
この無信号時間は、子局マイクロコンピュータA4〜D7やE14、F15に同期信号として処理されるものである。具体的には、図2(a)の上段では、通信1周期の最初と最後に、タイマ割込み時間2周期分の無信号時間が設けられている。即ち、通信1周期には、合計4周期分の無信号時間が設けられている。これに対し、図2(b)の上段では、通信1周期の最後にだけ、タイマ割込み2周期分の無信号時間が設けられている。
そして、子局マイクロコンピュータA4〜D7やE14、F15は、無信号時間を検出してから何回目に受信したのかをカウントすることで、受信データが何であるかを判断することができるようになっている。
次に、図3〜図5を用いて、同期処理の一例として、子局マイクロコンピュータB5での同期処理方法をより詳細に説明する。
まず、図3を用いて、子局マイクロコンピュータB5の具体的構成を説明する。
図3はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置の子局マイクロコンピュータの基本ブロック部である。
図3において、21は受信処理部である。この受信処理部21は、直列信号伝送路8に接続される。この受信処理部21は、親局マイクロコンピュータ2から直列信号伝送路8を介して直列信号が入力される機能を備える。22は同期処理部である。この同期処理部22は、受信処理部21に入力された直列信号のうち、無信号時間を測定する機能を備える。また、同期処理部22は、測定した無信号時間が予め設定された時間幅を有した場合のみ、無信号時間を検出し、無信号時間検出完了フラグをセットする機能を備える。
23はかご伝送信号処理部である。このかご伝送信号処理部23は、同期処理部22による無信号時間検出完了フラグのセットをトリガとして受信処理部21が出力した受信データから、インジケータ11に必要なデータ部のみを抽出する機能を備える。24はかごインジ点灯制御部である。このかごインジ点灯制御部24は、かご伝送信号処理部23に抽出されたデータ部を表示出力データに変換して、インジケータ11に出力する機能を備える。25は送信処理部である。この送信処理部25は、直列信号伝送路9に接続される。この送信処理部25は、直列信号伝送路9を介して親局マイクロコンピュータ2へ返信する機能を備える。
次に、図4を用いて、子局マイクロコンピュータB5に設けられた同期処理部22の動作の概略を説明する。
図4はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置のかご側の子局マイクロコンピュータの同期処理を説明するための概略フローチャートである。
まず、子局マイクロコンピュータB5が起動すると、ステップS1で、初期設定処理が行われる。具体的には、内部制御レジスタやRAM領域等の初期化が行われ、ステップS2に進む。
ステップS2では、親局マイクロコンピュータ2との直列信号伝送を行うために、ボーレートやパリティビット等がUARTで設定され、ステップS3に進む。ステップS3では、親局マイクロコンピュータ2から受信したデータ数をカウントするために、受信割込みカウンタが0クリアされ、ステップS4に進む。ステップS4では、無信号時間を測定する処理をタイマ割込み処理で行うために、タイマ割込みの時間が設定される。具体的には、タイマ割り込みの時間は、親局マイクロコンピュータ2の送信周期時間と同じに設定され、ステップS5に進む。
ステップS5では、タイマ割込みカウンタの判定値が設定される。かかる設定により、受信割り込みデータがない間にタイマ割り込み処理が何回連続で発生したかで無信号時間を測定することができるようになる。ここで、図2(a)の伝送ダイヤグラムにおいては、無信号時間が連続したタイマ割込み4周期分と定義されている。このため、タイマ割込みカウンタの判定値は、4に設定される。
その後、ステップS6で、タイマのカウントが開始され、ステップS7に進む。ステップS7では、タイマ割込みが許可され、ステップS8に進む。ステップS8では、子局マイクロコンピュータB5は親局マイクロコンピュータ2からのデータ受信を待つ。そして、データを受信する前にタイマ割込みが発生するとタイマ割込み処理が開始される。
次に、図5を用いて、子局マイクロコンピュータB5に設けられた同期処理部22のタイマ割込み処理の動作を説明する。
図5はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置の子局マイクロコンピュータのタイマ割込み処理を説明するための概略フローチャートである。
まず、ステップS11では、親局マイクロコンピュータ2からの受信データをカウントするために、受信割込みカウンタが0クリアされ、ステップS12に進む。ステップS12では、無信号時間を正しく検出した場合にのみセットされる無信号時間検出完了フラグがリセットされ、ステップS13に進む。
ステップS13では、タイマ割込みカウンタの値が0よりも大きいか否かが判定される。タイマ割込みカウンタが1以上の場合は、ステップS14に進む。ステップS14では、タイマ割込みカウンタから1カウンタ分を減算し、ステップS15に進む。ステップS15では、タイマ割込みカウンタが0か否かが判定される。
タイマ割込みカウンタが0でない場合は、図4のステップS8に戻る。これに対し、タイマ割込みカウンタが0の場合は、ステップS16に進む。ステップS16では、無信号時間が正しく検出できたとして無信号時間検出完了フラグがセットされ、図4のステップS8に戻る。
ここで、図4のS5では、連続したタイマ割込み4周期分と設定されている。このため、5周期以上連続したタイマ割込みが発生した場合は0とし、測定された無信号時間は正しくないと判定する。この場合、ステップS12で無信号時間検出完了フラグがリセットとされた後、ステップS13の判定により、図4のステップS8に戻る。
子局マイクロコンピュータB5は、上記図4及び図5のフローによって処理を行うことにより、親局マイクロコンピュータ2との間の受信処理で正しく同期処理を行うことができる。
図3〜図5では、かご3側の子局マイクロコンピュータB5の同期処理方法を説明した。しかしながら、かご3側の子局マイクロコンピュータB5と乗場側の子局マイクロコンピュータE14とは、同様のインジケータ11、18を制御するものであるにも関わらず、同期信号としての無信号時間幅が異なる。このため、乗場側の子局マイクロコンピュータE14の同期処理方法は、かご3側の子局マイクロコンピュータB5についての同期処理方法と多少異なる。以下、図6を用いて、乗場側の子局マイクロコンピュータE14の同期処理方法を説明する。
図6はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置の乗場側の子局マイクロコンピュータの同期処理を説明するための概略フローチャートである。
図6のステップS21〜S28は、図4のステップS1〜S8に対応したものである。ここで、図4のステップS4においては、タイマ割込みカウンタが4に設定されていた。一方、図6のステップS24においては、タイマ割込みカウンタが2に設定されている。これは、図2(b)の伝送ダイヤグラムにおいては、無信号時間が連続したタイマ割込み2周期分と定義されているためである。
かかる構成のエレベータの信号伝送装置においては、子局マイクロコンピュータA4〜D7は、直列信号伝送路8の伝送プロトコルで定義された無信号時間を正しく検出するために直列信号伝送路8に対応した同期処理を備える必要がある。これに対し、子局マイクロコンピュータE14、F15は、直列信号伝送路16の伝送プロトコルで定義された無信号時間を正しく検出するために直列信号伝送路16に対応した同期処理を備える必要がある。このため、例え、子局マイクロコンピュータB5、E14が、同構成のインジケータ11、18を点灯制御するためのものであっても、異なったものとして、設計、製造、据付、保守する必要がある。
従って、例え、子局マイクロコンピュータB5、E14のハードウェアを共通化することができても、異なるプログラムを書込んだり、直列信号伝送路8又は16を設定するためのスイッチを設けて、接続される直列信号伝送路8又は16に合わせて設定したり、メモリ内部に直列信号伝送路8又は16を設定するためのパラメータなどを記憶させたりする必要がある。
その結果、子局マイクロコンピュータB5、E14は、異なったものとして取り扱う必要がある。従って、どうしても、スイッチの設定ミスなどが発生してしまう場合があり、直列信号伝送路8又は16の誤接続や直列信号の誤伝送の原因究明や子局マイクロコンピュータB5、E14の交換等に費用や時間がかかってしまうという問題があった。
そこで、本実施の形態においては、例えば、インジケータ11、18等、かご3及び乗場に共用されるエレベータ機器の双方に対応した子局マイクロコンピュータをまったく同一のものにして、設計、製造、据付、保守において区別する必要性を排除した。以下、本実施の形態1の子局マイクロコンピュータについて具体的に説明する。
図7はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置が利用されたエレベータのブロック図である。
図7において、かご3側のインジケータ11と乗場側のインジケータ18とは同構成のものである。そして、かご3側には、インジケータ11を点灯制御するものとして、子局マイクロコンピュータG26が設けられている。一方、乗場側にも、インジケータ18を点灯制御するものとして、子局マイクロコンピュータG26が設けられている。
次に、図8を用いて、子局マイクロコンピュータG26の構成をより詳細に説明する。
図8はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置に特有の子局マイクロコンピュータのブロック図である。
図8の子局マイクロコンピュータG26には、かご3側のインジケータ11に対応したかご伝送信号処理部27とかごインジ点灯制御部28とが設けられている。さらに、乗場側のインジケータ18に対応した乗場伝送信号処理部29と乗場インジ点灯制御部30とが設けられている。
加えて、子局マイクロコンピュータG26には、無信号時間情報31が記憶されている。この無信号時間情報31は複数の直列信号伝送路8、16等に合わせた無信号時間処理のための関係情報α、β、θ、γである。かかる関係情報α、β、θ、γは、α<β<θ<γの関係が成り立つ整数値で設定される。
さらに、子局マイクロコンピュータG26には、無信号時間判定処理部32が設けられている。この無信号時間判定処理部32は、無信号時間情報31に記憶された関係情報α、β、θ、γに基づいて、直列信号伝送路8、16等を介して受信処理部21に入力された直列信号中の無信号時間を測定する機能を備える。また、無信号時間判定処理部32は、無信号時間の測定結果に基づいて、受信処理部21に接続された直列信号伝送路8、16等が何かを判定する機能を備える。さらに、無信号時間判定処理部32は、従来の同期処理部22を有し、同期処理を行う機能を備える。
加えて、子局マイクロコンピュータG26には、切換部33が設けられている。この切換部33は、第1及び第2切換スイッチ(図示せず)を備える。第1切換スイッチは、無信号時間判定処理部32による直列信号伝送路8、16等の判定結果に基づいて、受信処理部21をかご伝送信号処理部27と乗場伝送信号処理部29のいずれか一方に接続する機能を備える。第2切換スイッチは、無信号時間判定処理部32による直列信号伝送路8、16等の判定結果に基づいて、かご伝送信号処理部27と乗場伝送信号処理部29のいずれか一方を送信処理部25に接続する機能を備える。
次に、図9及び図10を用いて、子局マイクロコンピュータG26に設けられた無信号時間判定部32の動作の概略を説明する。
図9はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置に特有の子局マイクロコンピュータの同期処理を説明するための概略フローチャートである。
まず、子局マイクロコンピュータG26が起動すると、ステップS31で、初期設定処理が行われる。具体的には、内部制御レジスタやRAM領域等の初期化が行われ、ステップS32に進む。
ステップS32では、親局マイクロコンピュータ2との直列信号伝送を行うために、ボーレートやパリティビット等がUARTで設定され、ステップS33に進む。ステップS33では、親局マイクロコンピュータ2から受信したデータ数をカウントするために、受信割込みカウンタが0クリアされ、ステップS34に進む。ステップS34では、無信号時間を測定する処理をタイマ割込み処理で行うために、タイマ割込みの時間が設定される。具体的には、タイマ割り込みの時間は、親局マイクロコンピュータ2の送信周期時間と同じに設定され、ステップS35に進む。
ステップS35では、タイマ割込みカウンタが0クリアされ、ステップS36に進む。
ステップS36では、タイマのカウントが開始され、ステップS37に進む。ステップS37では、タイマ割込みが許可され、ステップS38に進む。ステップS38では、子局マイクロコンピュータG26は親局マイクロコンピュータ2からのデータ受信を待つ。そして、データを受信する前にタイマ割込みが発生するとタイマ割込み処理が開始される。
次に、図10を用いて、子局マイクロコンピュータG26に設けられた無信号時間判定処理部32のタイマ割込み処理の動作を説明する。
図10はこの発明の実施の形態1におけるエレベータの信号伝送装置に特有の子局マイクロコンピュータのタイマ割込み処理を説明するための概略フローチャートである。
まず、ステップS41では、親局マイクロコンピュータ2からの受信データをカウントするために、受信割込みカウンタが0クリアされ、ステップS42に進む。ステップS42では、直列信号伝送路8、16の一方に流れる直列信号の無信号時間Aを正しく検出した場合にのみセットされる無信号時間A検出完了フラグがリセットされ、ステップS43に進む。
ステップS43では、直列信号伝送路8、16他方に流れる直列信号の無信号時間Bを正しく検出した場合にのみセットされる無信号時間B検出完了フラグがリセットされ、ステップS44に進む。ステップS44では、タイマ割込みカウンタの値がγより大きいか否かが判定される。
タイマ割込みカウンタの値がγよりも大きい場合は、無信号時間が正しくないとして無信号時間A検出完了フラグと無信号時間B検出完了フラグとをリセットするために、図9のステップS38に戻る。なお、本実施の形態においては、γは1種類の値としているが、複数の設定値を予め設定しておき、その値を切換えて使用する場合もある。
そして、タイマ割込みカウンタがγ未満である場合は、ステップS45に進む。ステップS45では、タイマ割込みカウンタに1カウンタ分が加算され、ステップS46に進む。ステップS46では、タイマ割込みカウンタがα以上でβよりも小さいか否かが判定される。タイマ割込みカウンタがα以上でβよりも小さい場合は、ステップS47に進み、無信号時間A検出完了フラグがセットされ、図9のステップS38に戻る。
これに対し、タイマ割込みカウンタがα以上でβよりも小さいという条件を満たさない場合は、ステップS48に進む。ステップS48では、タイマ割込みカウンタがβよりも大きくてθ以下であるか否かが判定される。タイマ割込みカウンタがβよりも大きくてθ以下である場合は、ステップS49に進み、無信号時間B検出完了フラグがセットされ、図9のステップS38に戻る。
これに対し、タイマ割込みカウンタがβよりも大きくてθ以下であるという条件を満たさない場合は、無信号時間A検出完了フラグ及び無信号時間B検出完了フラグのいずれもセットされることなく、図9のステップS38に戻る。なお、数周期分、繰り返して無信号時間A又はBを測定することによって、無信号時間A又はBの検出精度を高める場合もある。
次に、本実施の形態の信号伝送装置を、図2(a)、(b)の伝送プロトコルに対応させた場合について説明する。
図2(a)、(b)の伝送プロトコルに対応させる場合、無信号時間情報31は、α=2、β=3、θ=4、γ=5に設定される。ここで、子局マイクロコンピュータG26の受信処理部21がかご3側の直列信号伝送路8に接続された場合、受信処理部21に入力された直列信号中には、連続したタイマ割込み4周期分の無信号時間が含まれている。
この場合、図10のステップS48において、タイマ割込みカウンタは、βの3よりも大きくてθの4以下である条件を満たす。このため、図10のステップS49では、無信号時間B検出完了フラグがセットされる。そして、かかるフラグのセットにより、切換部33が受信処理部21と送信処理部25とをかご伝送信号処理部27に接続する。
これに対し、子局マイクロコンピュータG26の受信処理部21が乗場側の直列信号伝送路16に接続された場合、受信処理部21に入力された直列信号中には、連続したタイマ割込み2周期分の無信号時間が含まれている。
この場合、図10のステップS46において、タイマ割込みカウンタは、αの2以上でβの3よりも小さいという条件を満たす。このため、図10のステップS47では、無信号時間A検出完了フラグがセットされる。そして、かかるフラグのセットにより、切換部33は、受信処理部21と送信処理部25とを接続する対象を、かご伝送信号処理部27から乗場伝送信号処理部29に切り換える。
以上で説明した実施の形態1によれば、子局マイクロコンピュータG26の切換部33は、受信処理部21に入力された直列信号の同期信号に基づいて、受信処理部21と送信処理部25とに接続する対象をかご伝送信号処理部27と乗場伝送信号処理部29との間で切り換える。このため、接続された直列信号伝送路8、16等から入力される無信号時間がどのような時間幅であっても、正しく無信号時間を検出することができる。
これにより、子局マイクロコンピュータG26は、接続された直列信号伝送路8、16等を正しく認識することができる。即ち、子局マイクロコンピュータG26は、互いに異なる同期信号を有した直列信号を伝送する直列信号伝送路8、16等に接続しても使用することができる。
また、子局マイクロコンピュータG26の切換部33は、直列信号の無信号時間を同期信号として、接続された直列信号伝送路8、16等を正しく認識することができる。このため、従来の親局コンピュータ2や直列信号伝送路8、16等をそのまま利用することができる。
さらに、かご伝送信号処理部27と乗場伝送信号処理部29とは、かご3と乗場に共用されるインジケータ11、18等のエレベータ機器に対応している。このため、エレベータ機器だけでなく、子局マイクロコンピュータG26も共用することができる。即ち、様々な子局マイクロコンピュータを製造する必要がなく、子局マイクロコンピュータを小型にすることができるとともに、製造の歩留まりを向上させることができる。
1 制御装置、 2 親局マイクロコンピュータ、 3 かご、
4〜7 子局マイクロコンピュータA〜D、 8、9 直列信号伝送路、
10 かごドア開閉制御装置、 11 インジケータ、 12 第1操作パネル、
13 第2操作パネル、 14、15 子局マイクロコンピュータE、F、
16、17 直列信号伝送路、 18 インジケータ、 19 呼び釦灯、
20 呼び釦、 21 受信処理部、 22 同期処理部、
23 かご伝送信号処理部、 24 かごインジ点灯制御部、 25 送信処理部、
26 子局マイクロコンピュータG、 27 かご伝送信号処理部、
28 かごインジ点灯制御部、 29 乗場伝送信号処理部、
30 乗場インジ点灯制御部、 31 無信号時間情報、
32 無信号時間判定処理部、 33 切換部

Claims (4)

  1. エレベータの親局と直列信号伝送路を介して直列信号伝送を行い、前記エレベータのかご又は乗場に設けられた前記エレベータの機器を制御するための子局、
    を有し、
    前記子局は、
    直列信号伝送路と接続するために設けられた受送信部と、
    互いに異なる同期信号を有した直列信号を伝送するための複数の直列信号伝送路にそれぞれ対応した複数の信号処理部と、
    前記親局から直列信号伝送路を介して前記受送信部に入力された直列信号の同期信号に基づいて、前記受送信部と接続する信号処理部を切り換える切換部と、
    を備えたことを特徴とするエレベータの信号伝送装置。
  2. 前記切換部は、前記直列信号の無信号時間を前記同期信号とすることを特徴とする請求項1記載のエレベータの信号伝送装置。
  3. 前記複数の信号処理部は、前記かご及び前記乗場に共用される前記エレベータの機器に対応していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエレベータの信号伝送装置。
  4. 前記複数の信号処理部は、前記かごの位置及び走行方向の少なくとも一方を示すインジケータに対応していることを特徴とする請求項3記載のエレベータの信号伝送装置。
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