JP2010028185A - ネットワークノード、ネットワークシステムおよび輻輳検出方法 - Google Patents

ネットワークノード、ネットワークシステムおよび輻輳検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザデータの輻輳を正確に検出することができないという問題を解決するネットワークシステムを提供する。
【解決手段】ネットワークノード1の生成部は、輻輳状態確認信号を生成する。ネットワークノード1の送信部は、その生成部が生成した輻輳状態確認信号をユーザデータとして送信する。ネットワークノード3の受信部その輻輳状態確認信号を受信すると、ネットワークノード3の制御部は、その受信部が受信した輻輳状態確認信号に基づいて、ユーザデータの輻輳が、ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザデータの輻輳を検出するネットワークノード、ネットワークシステムおよび輻輳検出方法に関する。
従来、ネットワークシステムでは、ユーザデータ(Uプレーンデータ)の輻輳を検出する輻輳検出方法が多く知られている。
輻輳検出方法としては、例えば、ネットワークシステムを構成する各ネットワークノードが自装置内で発生する輻輳を検出する方法がある。この方法では、ネットワークノードは、自装置内のデバイスやバッファなどのハードウェアに対して、ユーザデータの輻輳を検出するヘルスチェックを行っている。
このような輻輳検出方法を実現する技術には、特許文献1に記載の装置障害自律診断システムがある。この装置障害自律診断システムでは、ネットワークノード内の各デバイスに監視手段が設けられる。この監視手段は、ネットワークノード内のフレーム数をカウントするカウンタ機能やバックプレッシャー機能を監視することで、ユーザデータの輻輳を検出している。
しかしながら、上記のネットワークノードが自装置内で発生する輻輳を検出する方法では、輻輳の検出結果がネットワークノード内のハードウェアや構造に依存する。このため、必ずしもネットワークノード内の全てのユーザデータの経路の輻輳が検出できるわけではなかった。また、ハードウェアが故障した場合、その故障の場所などに応じて誤った検出結果が生成される可能性がある。例えば、デバイスのカウンタ機能やバックプレッシャー機能が故障した場合、誤った検出結果が生成される。
検出結果がネットワークノード内のハードウェアや構造に依存しない輻輳検出方法として、ネットワークノードが他のネットワークノードで発生する輻輳を検出する方法がある。
図9は、この輻輳検出方法を説明するための説明図である。なお、ネットワークノードAで輻輳が発生しているか否かをネットワークノードBが検出する場合について説明する。
ネットワークノードBは、定期的に、輻輳状態を確認するための制御信号(Cプレーンデータ)であるヘルスチェック信号をネットワークノードAに送信する。ネットワークノードBは、そのヘルスチェック信号に対する応答信号が予め定められた時間内に受信できなかった回数をカウントし、その回数がある値以上になるとネットワークノードAでユーザデータの輻輳が発生していると判断する。
これにより、ネットワークノードAのハードウェアや構造には依存しなくなるので、輻輳をより正確に検出することが可能になる。
また、特許文献2には、ヘルスチェック信号の代わりに管理信号(Mプレーンデータ)であるOAM(Operation Administration and Maintenance)信号を用いて輻輳が発生しているか否かを検出する経路決定方法が記載されている。
この経路決定方法では、送信元ホストが、OAM信号を複数のノードを介して送信先ホストに送信する。送信先ホストは、そのOAM信号を受信すると、そのOAM信号を送信元ホストに向けて折り返す。また、OAM信号が通過する各ノードでは、OAM信号を受信するたびに輻輳が発生しているか否かを判断し、その判断結果に基づいてOAM信号を更新する。
これにより、送信元ホストは、送信先ホストから折り返されたOAM信号に基づいて、ユーザデータの輻輳が発生しているか否を検出することができる。
特開2006−324729号公報 特開2004−248085号公報
ヘルスチェック信号の応答に基づいてユーザデータの輻輳を検出する方法では、ヘルスチェック信号は制御信号であるため、制御信号の輻輳が、ユーザデータの輻輳として検出されることになる。したがって、制御信号を処理する処理部には輻輳が発生していないが、ユーザデータを処理する処理部で輻輳が発生している場合、そのユーザデータの輻輳を検出することができない。
また、特許文献2に記載の経路決定方法では、管理信号であるOAM信号に基づいてユーザデータの輻輳を検出している。管理信号は、通常、ユーザデータが通過する全てのデバイス、バッファおよび処理部などの経路を通過するとは限らない。このため、OAM信号が通過していない経路でユーザデータの輻輳が発生している場合、そのユーザデータの輻輳を検出することができない。
したがって、これらの輻輳検出方法では、ユーザデータの輻輳を正確に検出することができないという問題があった。
本発明の目的は、上記の課題である、ユーザデータの輻輳を正確に検出することができないという問題を解決するネットワークノード、ネットワークシステムおよび輻輳検出方法を提供することである。
本発明による第一のネットワークノードは、ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードであって、ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した確認信号を、前記ユーザデータとして通信相手のネットワークノードに送信する送信手段と、を含む。
本発明による第二のネットワークノードは、ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードであって、通信相手のネットワークノードがユーザデータとして送信した、前記ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する制御手段と、を含む。
本発明によるネットワークシステムは、第一ネットワークノードと、前記第一ネットワークノードの通信相手となる第二ネットワークノードとを含むネットワークシステムであって、前記第一ネットワークノードは、ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成する生成手段と、前記生成手段が生成した確認信号を、前記ユーザデータとして前記第二ネットワークノードに送信する送信手段と、を含み、前記第二ネットワークノードは、前記第一ネットワークノードが送信した確認信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する制御手段と、を含む。
本発明による第一の輻輳検出方法は、ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードによる輻輳検出方法であって、ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成し、前記生成された確認信号を、前記ユーザデータとして通信相手のネットワークノードに送信する。
本発明による第二の輻輳検出方法は、ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードによる輻輳検出方法であって、通信相手のネットワークノードがユーザデータとして送信した、前記ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を受信し、前記受信された確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する。
本発明による第三の輻輳検出方法は、第一ネットワークノードと、前記第一ネットワークノードの通信相手となる第二ネットワークノードとを含むネットワークシステムによる輻輳検出方法であって、前記第一ネットワークノードが、ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成し、前記第一ネットワークノードが、前記生成された確認信号を、前記ユーザデータとして前記第二ネットワークノードに送信し、前記第二ネットワークノードが、前記第一ネットワークノードが送信した確認信号を受信し、前記第二ネットワークノードが、前記受信された確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する。
本発明によれば、ユーザデータの輻輳をより正確に検出することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第一の実施形態のネットワークシステムを示したブロック図である。図1において、ネットワークシステムは、ネットワークノード1ないし3と、遠隔監視オペレーションシステム4とを含む。
ネットワークノード1ないし3のそれぞれは、他のネットワークノードと相互に接続可能である。また、ネットワークノード1ないし3のそれぞれは、通信網5を介して遠隔監視オペレーションシステム4と相互に接続可能である。
なお、本実施形態では、ネットワークノード1および3は、互いに通信相手となり、ネットワークノード2は、ユーザデータが通過する経路を構成する中継ネットワークノードとなる。
図2は、ネットワークノード1の構成例を示したブロック図である。図2において、ネットワークノード1は、生成部11と、送信部12と、受信部13と、制御部14とを含む。
生成部11は、予め定められた周期で、ユーザデータ(Uプレーンデータ)の輻輳が、ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための輻輳状態確認信号を生成する。
送信部12は、ユーザデータを、ユーザデータの経路を経由してネットワークノード3に送信する。
また、送信部12は、生成部11が輻輳状態確認信号を生成するたびに、その輻輳状態確認信号を、ユーザデータとしてネットワークノード3に送信する。
受信部13は、ネットワークノード3が送信したユーザデータを、ネットワークノード2を介して受信する。なお、このユーザデータには、ネットワークノード3が、ユーザデータとして送信した輻輳状態確認信号を含む。
制御部14は、受信部13が受信した輻輳状態確認信号に基づいて、ユーザデータの輻輳がユーザデータの経路上で発生しているか否かを判断する。
具体的には、制御部14は、タイマ部15および判断部16を含み、各部が以下の機能を実行する。
タイマ部15は、時間を計測する。
判断部16は、受信部13が輻輳状態確認信号を受信するたびに、タイマ部15にて計測されている時間をリセットする。
また、判断部16は、タイマ部15が予め定められた規定時間まで時間を計測したタイムアップ回数を計測し、そのタイムアップ回数に基づいて、ユーザデータの輻輳がユーザデータの経路上で発生しているか否かを判断する。
例えば、判断部16は、タイマ部15が規定時間まで時間を計測した回数の総和、連続してタイマ部15が規定時間まで時間を計測した回数、または、一定期間内にタイマ部15が規定時間まで時間を計測した回数などをタイムアップ回数として計測し、そのタイムアップ回数が予め定められた規定値以上になると、ユーザデータの輻輳が発生していると判断する。
判断部16は、ユーザデータの輻輳が発生していると判断すると、ユーザデータの輻輳がユーザデータの経路上で発生していることを示す輻輳検出信号を、遠隔監視オペレーションシステム4に通知する。
図3は、ネットワークノード2の構成例を示したブロック図である。図3において、ネットワークノード2は、ユーザデータ処理部21と、管理部22とを含む。
ユーザデータ処理部21は、中継手段の一例である。ユーザデータ処理部21は、ネットワークノード1からのユーザデータをネットワークノード3に中継する中継処理を行う。また、ユーザデータ処理部21は、ネットワークノード3からのユーザデータをネットワークノード1に中継する中継処理を行う。
管理部22は、ユーザデータ処理部21にて中継されたユーザデータのデータ量を測定し、そのデータ量に基づいてユーザデータの輻輳が発生しているか否かを判断する。
具体的には、先ず、管理部22は、予め定められた単位時間ごとに、その単位時間内にユーザデータ処理部21が中継したユーザデータのデータ量(以下、第一データ流量と称する)を測定する。また、管理部22は、予め定められた一定時間ごとに、その一定時間内にユーザデータ処理部21が中継したユーザデータ量(以下、第二データ流量と称する)を測定する。ここで、一定時間は、単位時間より長いとする。また、管理部22は、その測定した第一データ流量および第二データ流量を必要な期間保持する。
管理部22は、定期的に、その保持している第一データ流量ごとに、その第一データ流量が予め定められた第一データ閾値以上か否かを判断する。また、管理部22は、定期的に、その保持している第二データ流量ごとに、その第二データ流量が予め定められた第二データ閾値以上か否かを判断する。なお、管理部22が第一データ流量および第二データ流量を保持する期間は、これらの判断が行われる期間より長ければよい。
そして、管理部22は、第一データ閾値以上と判断された第一データ流量があった場合、および、第二データ閾値以上と判断された第二データ流量があった場合に、ユーザデータ処理部21でユーザデータの輻輳が発生していると判断する。
なお、第一データ閾値以上と判断された第一データ流量があった場合、ユーザデータ処理部21にユーザデータが短時間に多量に入力されるバースト入力が発生していることにより輻輳が発生していることを示す。また、第二データ閾値以上と判断された第二データ流量があった場合、ユーザデータ処理部21の負荷が高くなったことにより輻輳が発生していることを示す。
管理部22は、ユーザデータ処理部21で輻輳が発生していると判断すると、ユーザデータの輻輳が自装置(ネットワークノード2)で発生していることを示す輻輳状態信号を、通信網5を介して遠隔監視オペレーションシステム4に通知する。
図4は、ネットワークノード3の構成例を示したブロック図である。図4において、ネットワークノード3は、生成部31と、送信部32と、受信部33と、制御部34とを含む。また、制御部34は、タイマ部35と、判断部36とを含む。
生成部31、送信部32、受信部33、制御部34、タイマ部35および判断部36のそれぞれの機能は、図2で示したネットワークノード1の、生成部11、送信部12、受信部13、制御部14と、タイマ部15および判断部16のそれぞれの機能において、ネットワークノード1および3を互いに読み換えればよい。このため、生成部31、送信部32、受信部33、制御部34と、タイマ部35および判断部36のそれぞれの詳細な説明は省略する。
図5は、遠隔監視オペレーションシステム4の構成例を示したブロック図である。図5において、遠隔監視オペレーションシステム4は、通信部41と、原因特定部42と、対処部43とを含む。
通信部41は、ネットワークノード1および3のそれぞれから輻輳検出信号を受信し、ネットワークノード2から輻輳状態信号を受信する。
通信部41が所定時間内に輻輳検出信号および輻輳状態信号を受信した場合、原因特定部42は、ユーザデータの輻輳の原因が、ネットワークノード2が中継するユーザデータのデータ量の増加であると特定する。より具体的には、原因特定部42は、ユーザデータの輻輳の原因が、ネットワークノード2のユーザデータ処理部21が中継するユーザデータのデータ量がユーザデータ処理部21の性能以上に増加したことであると特定する。
また、通信部41が所定時間内に輻輳検出信号および輻輳状態信号のうちの輻輳検出信号だけを受信した場合、原因特定部42は、ユーザデータの輻輳の原因がネットワークノード2の障害であると特定する。より具体的には、原因特定部42は、ユーザデータの輻輳の原因がネットワークノード2のユーザデータ処理部21内のハードウェアの障害(故障や不具合など)であると特定する。
対処部43は、原因特定部42が特定した輻輳の原因に応じた対処を行い、その輻輳の復旧や原因の絞り込みなどを行う。
例えば、原因特定部42が輻輳の原因はネットワークノード2が中継するユーザデータのデータ量の増加であると特定した場合、対処部43は、ユーザデータを他のネットワークノードに迂回させるなどしてユーザデータの経路を変更する。その後、対処部43は、そのデータ量が減少して輻輳が復旧するまで待機し、輻輳が復旧すると、ユーザデータの経路を元に戻してもよい。
また、原因特定部42が輻輳の原因はネットワークノード2の障害であると特定すると、
対処部43は、ユーザデータの経路を変更するとともに、ネットワークノード2のユーザデータ処理部のハードウェアのリセットや冗長構成制御などを行い障害が発生しているハードウェアを特定する。そして、対処部43は、その障害が発生しているハードウェアを切り替えるなどの措置を実施する。
次に動作を説明する。
先ず、ネットワークノード1からネットワークノード3までのユーザデータの経路で発生する輻輳を検出する際の動作について説明する。図6は、この動作例を説明するためのシーケンス図である。
ステップA1では、ネットワークノード1の生成部11は、予め定められた周期で輻輳状態確認信号を生成し、その輻輳状態確認信号を送信部12に送信する。
送信部12は、輻輳状態確認信号を受信すると、その輻輳状態確認信号に、通信中の任意の呼のユーザデータに含まれる、自情報がユーザデータであることを示すID、および、通信相手となるネットワークノード3のアドレスを追加する。これにより、輻輳状態確認信号をユーザデータとして扱うことが可能になる。
送信部12は、そのIDおよびアドレスを追加した輻輳状態確認信号をネットワークノード2のユーザデータ処理部21に送信する。その後、ステップA2が実行される。
ステップA2では、ユーザデータ処理部21は、輻輳状態確認信号を受信すると、その輻輳状態確認信号のネットワークノード3への中継処理を行う。例えば、ユーザデータ処理部21は、その輻輳状態確認信号を通常のユーザデータと同様にネットワークノード3のデータフォーマットに変換し、その変換した輻輳状態確認信号をネットワークノード3の受信部33に中継する。
ここで、ユーザデータ処理部21に輻輳が発生していないと、輻輳状態確認信号の中継が正常に行われる。この場合、ステップA3が実行される。一方、ユーザデータ処理部21に輻輳が発生していると、輻輳状態確認信号の送信に遅延が発生する。この場合、ステップA4が実行される。
ステップA3では、受信部33は、輻輳状態確認信号を受信すると、その輻輳状態確認信号を判断部36に送信する。判断部36は、その輻輳状態確認信号を受信すると、タイマ部35が計測している時間をリセットする。具体的には、判断部36は、タイマ部35が計測している時間をクリアし、タイマ部35に新たに時間の計測をセットする。
一方、ステップA4では、タイマ部35は、規定時間まで時間を計測し、その旨を判断部36に送信する。その後、ステップA5が実行される。
ステップA5では、判断部36は、その旨を受信すると、タイムアウト回数をカウントアップする。そして、判断部36は、そのカウントアップしたタイムアウト回数が規定値以上か否かを判断する。判断部36は、タイムアップ回数が規定値以上であると、ステップA6を実行し、タイムアップ回数が規定値未満であると、処理を終了する。
ステップA6では、判断部36は、輻輳検出信号を生成し、その輻輳検出信号を、通信網5を介して遠隔監視オペレーションシステム4の通信部41に通知する。
次に、ネットワークノード3からネットワークノード1までのユーザデータの経路で発生する輻輳を検出する際の動作について説明する。図7は、この動作例を説明するためのシーケンス図である。
ステップB1では、ネットワークノード3の生成部31は、予め定められた周期で輻輳状態確認信号を生成し、その輻輳状態確認信号を送信部32に送信する。
送信部32は、輻輳状態確認信号を受信すると、その輻輳状態確認信号に、通信中の任意の呼のユーザデータに含まれる、ユーザデータであることを示すID、および、通信相手となるネットワークノード1のアドレスを追加する。これにより、輻輳状態確認信号をユーザデータとして扱うことが可能になる。
送信部32は、そのIDおよびアドレスを追加した輻輳状態確認信号をネットワークノード2のユーザデータ処理部21に送信する。その後、ステップB2が実行される。
ステップB2では、ユーザデータ処理部21は、輻輳状態確認信号を受信すると、その輻輳状態確認信号のネットワークノード1への中継処理を行う。例えば、ユーザデータ処理部21は、その輻輳状態確認信号を通常のユーザデータと同様にネットワークノード1のデータフォーマットに変換し、その変換した輻輳状態確認信号をネットワークノード1の受信部13に中継する。
ここで、ユーザデータ処理部21に輻輳が発生していないと、輻輳状態確認信号の中継が正常に行われる。この場合、ステップB3が実行される。一方、ユーザデータ処理部21に輻輳が発生していると、輻輳状態確認信号の送信に遅延が発生する。この場合、ステップB4が実行される。
ステップB3では、受信部13は、輻輳状態確認信号を受信すると、その輻輳状態確認信号を判断部16に送信する。判断部16は、その輻輳状態確認信号を受信すると、タイマ部15が計測している時間をリセットする。具体的には、判断部16は、タイマ部15が計測している時間をクリアし、タイマ部15に新たに時間の計測をセットする。
一方、ステップB4では、タイマ部15は、規定時間まで時間を計測し、その旨を判断部16に送信する。その後、ステップB5が実行される。
ステップB5では、判断部16は、その旨を受信すると、タイムアウト回数をカウントアップする。そして、判断部16は、そのカウントアップしたタイムアウト回数が規定値以上か否かを判断する。判断部16は、タイムアップ回数が規定値以上であると、ステップB6を実行し、タイムアップ回数が規定値未満であると、処理を終了する。
ステップB6では、判断部16は、輻輳検出信号を生成し、その輻輳検出信号を、通信網5を介して遠隔監視オペレーションシステム4の通信部41に通知する。
次に遠隔監視オペレーションシステム4の動作を説明する。
原因特定部42は、通信部41が輻輳状態信号および輻輳検出信号を受信したか否かを監視する。
原因特定部42は、通信部41が所定時間内に輻輳状態信号および輻輳検出信号を受信した場合、輻輳の原因が、ネットワークノード2が中継するユーザデータのデータ量の増加であると特定する。原因特定部42は、その特定した原因を示す第一原因信号を対処部43に送信する。
対処部43は、第一原因信号を受信すると、ユーザデータを他のネットワークノードに迂回させるなどしてユーザデータの経路を変更する。
一方、原因特定部42は、通信部41が所定時間内に輻輳状態信号および輻輳検出信号のうちの輻輳検出信号だけを受信した場合、輻輳の原因が、ネットワークノード2の障害であると特定する。原因特定部42は、その特定した原因を示す第二原因信号を対処部43に送信する。
対処部43は、第二原因信号を受信すると、ユーザデータの経路を変更するとともに、ネットワークノード2のユーザデータ処理部21のハードウェアのリセットや冗長構成制御などを行いで障害が発生しているハードウェアを特定する。そして、対処部43は、その障害が発生しているハードウェアを切り替えるなどの措置を実施する。
次に効果を説明する。
本実施形態では、生成部11は、輻輳状態確認信号を生成する。送信部12は、生成部11が生成した輻輳状態確認信号をユーザデータとして送信する。受信部33がその輻輳状態確認信号を受信すると、制御部34は、受信部33が受信した輻輳状態確認信号に基づいて、ユーザデータの輻輳が、ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを判断する。
この場合、輻輳状態確認信号がユーザデータとして送信されるので、輻輳状態確認信号がユーザデータの経路の全てを経由することになる。よって、制御信号が輻輳していない場合や、OAM信号が通過しない経路で輻輳が発生している場合などでも、ユーザデータの輻輳を検出することが可能になる。したがって、ユーザデータの輻輳をより正確に検出することが可能になる。
また、輻輳状態確認信号はユーザデータの受信方向の経路だけを通過するので、経路の方向ごとに輻輳を検出することが可能になり、輻輳している経路の向きを特定しやすくなる。
さらに、制御信号や管理信号を使用しないので、制御信号や管理信号を処理する処理部の負荷を軽減することが可能になる。
また、本実施形態では、遠隔監視オペレーションシステム4の通信部41は、ネットワークノード3から輻輳検出信号を受信し、ネットワークノード2から輻輳状態信号を受信する。原因特定部42は、通信部41が所定時間内に輻輳検出信号および輻輳状態信号を受信した場合、輻輳の原因は、ネットワークノード2が中継するユーザデータのデータ量の増加であると特定し、通信部41が所定時間内に輻輳検出信号および輻輳状態信号のうち輻輳検出信号だけを受信した場合、輻輳の原因は、ネットワークノード2の障害であると特定する。
この場合、遠隔監視オペレーションシステム4が、輻輳の原因を、ユーザデータのデータ量の増加か、ノットワークノード2内の障害かを特定することが可能になる。したがって、遠隔から輻輳の原因を特定することが可能になるので、輻輳の原因を速やかに特定することが可能になる。このため、輻輳の復旧も速やかに行うことが可能になる。
次に、第二の実施形態について説明する。本実施形態は、本発明によるネットワークシステムの単純な例を説明する。
図8は、本実施形態のネットワークシステムを示したブロック図である。図8において、ネットワークシステムは、ネットワークノード101および102を含む。ネットワークノード101および102は、ユーザデータの経路である通信経路103を介して、相互に接続可能であり、互いに通信相手である。
ネットワークノード101は、生成部111と、送信部112とを含む。
生成部111は、予め定められた周期で、通信経路103でユーザデータの輻輳が発生しているか否かを確認するための輻輳状態確認信号を生成する。
送信部12は、生成部11が輻輳状態確認信号を生成するたびに、その輻輳状態確認信号を、ユーザデータとして通信経路103を介してネットワークノード102に送信する。
ネットワークノード102は、受信部113と、制御部114とを含む。
受信部113は、ネットワークノード101が送信した輻輳状態確認信号を、通信経路103を介して受信する。
制御部114は、受信部113が受信した輻輳状態確認信号に基づいて、ユーザデータの輻輳が通信経路103上で発生しているか否かを判断する。
本実施形態でも、輻輳状態確認信号がユーザデータとして送信されるので、輻輳状態確認信号がユーザデータの経路の全てを経由することになる。したがって、ユーザデータの輻輳をより正確に検出することができる。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
本発明の第一の実施形態のネットワークシステムを示したブロック図である。 ネットワークノード1の構成例を示したブロック図である。 ネットワークノード2の構成例を示したブロック図である。 ネットワークノード3の構成例を示したブロック図である。 遠隔監視オペレーションシステムの構成例を示したブロック図である。 ネットワークノード1からネットワークノード3までのユーザデータの経路で発生する輻輳を検出する際の動作例を説明するためのシーケンス図である。 ネットワークノード1からネットワークノード3までのユーザデータの経路で発生する輻輳を検出する際の動作例を説明するためのシーケンス図である。 本発明の第二の実施形態のネットワークシステムを示したブロック図である。 関連技術である輻輳検出方法を説明するための説明図である。
符号の説明
1〜3 ネットワークノード
4 遠隔監視オペレーションシステム
11、31、111 生成部
12、32、112 送信部
13、33、113 受信部
14、24、114 制御部
15、25 タイマ部
16、26 判断部
21 ユーザデータ処理部
22 管理部
41 通信部
42 原因特定部
43 対処部

Claims (8)

  1. ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードであって、
    ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した確認信号を、前記ユーザデータとして通信相手のネットワークノードに送信する送信手段と、を含むネットワークノード。
  2. ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードであって、
    通信相手のネットワークノードがユーザデータとして送信した、前記ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する制御手段と、を含むネットワークノード。
  3. 第一ネットワークノードと、前記第一ネットワークノードの通信相手となる第二ネットワークノードとを含むネットワークシステムであって、
    前記第一ネットワークノードは、
    ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した確認信号を、前記ユーザデータとして前記第二ネットワークノードに送信する送信手段と、を含み、
    前記第二ネットワークノードは、
    前記第一ネットワークノードが送信した確認信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する制御手段と、を含むネットワークシステム。
  4. 請求項3に記載のネットワークシステムにおいて、
    前記ユーザデータが通過する経路を構成する中継ネットワークノードと、各ネットワークノードおよび前記中継ネットワークノードとに接続可能な監視装置とをさらに含み、
    前記制御手段は、前記ユーザデータの輻輳が発生していると判断すると、前記ユーザデータの輻輳が発生していることを示す輻輳検出信号を前記監視装置に通知し、
    前記中継ネットワークノードは、
    前記第一ネットワークノードからのユーザデータを前記第二ネットワークノードに中継する中継手段と、
    前記中継手段が中継するユーザデータのデータ量を測定し、該データ量に基づいて前記ユーザデータの輻輳が発生しているか否かを判断し、前記ユーザデータの輻輳が発生していると判断すると、前記ユーザデータの輻輳が発生していることを示す輻輳状態信号を前記監視装置に通知する管理手段と、を含み、
    前記監視装置は、
    前記第二ネットワークノードから前記輻輳検出信号を受信し、また、前記中継ネットワークノードから前記輻輳状態信号を受信する通信手段と、
    前記通信手段が所定時間内に前記輻輳検出信号および前記輻輳状態信号を受信した場合、前記ユーザデータの輻輳の原因は、前記中継ネットワークノードが中継するユーザデータのデータ量の増加であると特定し、前記通信手段が前記所定時間内に前記輻輳検出信号および前記輻輳状態信号のうち前記輻輳検出信号だけを受信した場合、前記ユーザデータの輻輳の原因は、前記中継ネットワークノードの障害であると特定する原因特定手段と、を含む、ネットワークシステム。
  5. ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードによる輻輳検出方法であって、
    ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成し、
    前記生成された確認信号を、前記ユーザデータとして通信相手のネットワークノードに送信する、輻輳検出方法。
  6. ネットワークシステムを構成可能なネットワークノードによる輻輳検出方法であって、
    通信相手のネットワークノードがユーザデータとして送信した、前記ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を受信し、
    前記受信された確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する、輻輳検出方法。
  7. 第一ネットワークノードと、前記第一ネットワークノードの通信相手となる第二ネットワークノードとを含むネットワークシステムによる輻輳検出方法であって、
    前記第一ネットワークノードが、ユーザデータの輻輳が前記ユーザデータの通過する経路上で発生しているか否かを確認するための確認信号を生成し、
    前記第一ネットワークノードが、前記生成された確認信号を、前記ユーザデータとして前記第二ネットワークノードに送信し、
    前記第二ネットワークノードが、前記第一ネットワークノードが送信した確認信号を受信し、
    前記第二ネットワークノードが、前記受信された確認信号に基づいて、前記ユーザデータの輻輳が前記経路上で発生しているか否かを判断する、輻輳検出方法。
  8. 請求項7に記載の輻輳検出方法において、
    前記ネットワークシステムは、前記ユーザデータが通過する経路を構成する中継ネットワークノードと、各ネットワークノードおよび前記中継ネットワークノードとに接続可能な監視装置とをさらに含み、
    前記中継ネットワークノードが、前記第一ネットワークノードからのユーザデータを前記第二ネットワークノードに中継し、
    前記中継ネットワークノードが、前記中継されたユーザデータのデータ量を測定し、
    前記中継ネットワークノードが、前記データ量に基づいて前記ユーザデータの輻輳が発生しているか否かを判断し、
    前記中継ネットワークノードが、前記ユーザデータの輻輳が発生していると判断すると、前記ユーザデータの輻輳が発生していることを示す輻輳状態信号を前記監視装置に通知し、
    前記第二ネットワークノードは、前記ユーザデータの輻輳が発生していると判断すると、前記ユーザデータの輻輳が発生していることを示す輻輳検出信号を前記監視装置に通知し、
    前記監視装置が、所定時間内に前記輻輳検出信号および前記輻輳状態信号を受信した場合、前記ユーザデータの輻輳の原因は、前記中継ネットワークノードが中継するユーザデータのデータ量の増加であると特定し、
    前記監視装置が、前記所定時間内に前記輻輳検出信号および前記輻輳状態信号のうち前記輻輳検出信号だけを受信した場合、前記ユーザデータの輻輳の原因は、前記中継ネットワークノードの障害であると特定する、輻輳検出方法。
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KR101781159B1 (ko) * 2010-12-20 2017-09-22 한국전자통신연구원 데이터 분배 서비스에서 경량 멀티캐스트를 제공하는 방법 및 장치

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