JP2011161840A - 画像記録装置 - Google Patents

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JP2011161840A JP2010028558A JP2010028558A JP2011161840A JP 2011161840 A JP2011161840 A JP 2011161840A JP 2010028558 A JP2010028558 A JP 2010028558A JP 2010028558 A JP2010028558 A JP 2010028558A JP 2011161840 A JP2011161840 A JP 2011161840A
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Abstract

【課題】用紙に付与した処理液を効率よく乾燥させることができるとともに、機器への結露を防止して高品質な画像を記録できる画像記録装置を提供する。
【解決手段】ヘッドの前段に用紙冷却用冷気吹出口45Aを設置し、インクを打滴する前に用紙に冷気を吹き当てて、用紙を冷却する。これにより、結露を用紙側に誘発でき、ヘッドが結露するのを防止できる。この用紙を冷却する冷気の一部を処理液乾燥用のドライヤ84に導入する。冷気は、絶対水分量が低いので、これを加熱することにより、湿度の低い熱気(露点の低い熱気)を生成できる。そして、この湿度の低い熱気を用紙に吹き当てることにより、短時間で効率よく、処理液を乾燥させることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は画像記録装置に係り、特に用紙に所定の処理液を付与し、乾燥させた後、インクジェットヘッドで用紙にインクを付与して画像を記録する画像記録装置に関する。
水性インクを用いてインクジェット方式で枚葉紙に印刷するインクジェット印刷機が知られている。このインクジェット印刷機では、インクのブリーディング等を防止するため、あらかじめ用紙にインク中の色材を凝集させる機能を有する処理液を付与し、乾燥させた後、インクの打滴が行われる(たとえば、特許文献1等)。
処理液の付与は、たとえば塗布ローラで行われ、処理液が付与された用紙は、表面に熱風が吹き当てられて、乾燥される。従来、この処理液の乾燥処理は、環境空気をヒータで加熱し、これをファンで用紙の表面に吹き当てて、乾燥させていた。
特許文献2には、ラミネートフィルムの除湿乾燥方法として、冷却除湿された乾燥冷風を加熱して乾燥温風を形成し、この乾燥温風をラミネートフィルムの表面に接触させて、ラミネートフィルムの表面に塗布されている接着剤を乾燥させる技術が開示されている。
ところで、インクジェット方式で高精細な画像を記録するためには、ノズルから吐出させる液滴の飛翔角を安定させる必要がある。そして、ノズルから吐出させる液滴の飛翔角を安定させるためには、インクの温度を一定温度以下に保ち、高粘度の状態を維持して、メニスカスを安定させる必要がある。このためには、ヘッドを温調し、一定温度以下に維持する必要がある。
しかし、ヘッドを一定温度以下に制御すると、ヘッドに結露が生じ、この結露によって記録障害が発生するという問題がある。
特許文献3には、このようなヘッドの結露を防止する技術として、ヘッドの近傍に結露部材や吸湿部材を設けることが提案されている。
また、特許文献4には、連続紙に両面印刷する場合において、表面側の印刷、加熱乾燥後、用紙を冷却ローラ装置に通して冷却し、その後、用紙を反転させて、裏面側の印刷を行うことにより、裏面の印刷を行うヘッドに結露が生じるのを防止する技術が開示されている。
一方、特許文献5には、インクを高粘度化することを目的として、画像記録部の直前で用紙に冷風を吹き当てて、用紙を冷却する技術が開示されている。
特開2009−242603号公報 特開2008−57798号公報 特開平1−157860号公報 特開2007−196513号公報 特開2008−137158号公報
ヘッドの結露を防止する方法として、特許文献3のように、ヘッドの近傍に結露部材や吸湿部材を設ける方法では、結露部材や吸湿部材を定期的に交換しなければならず、メンテナンスに手間が掛かるという欠点がある。また、結露部材や吸湿部材の劣化により、性能が安定しないという欠点もある。
一方、特許文献4の方法は、用紙を冷却ローラ装置に通すぶん、用紙の搬送経路が長くなり、その分、装置が大型化するという欠点がある。また、用紙を冷却ローラに接触させて冷却する方式であるため、用紙の搬送速度を上げると、接触時間を確保することができなくなり、用紙を十分に冷却できなくなるという欠点がある。また、これを解消するために用紙の搬送速度を下げると、印刷の処理速度が低下するという欠点がある。
また、特許文献5の技術は、インクを高粘度化することを目的として、用紙を冷却する技術であるため、冷却した用紙がヘッドの温度よりも高い場合には、ヘッド側に結露が誘発され、記録障害が発生するという問題がある。
また、特許文献2の技術は、乾燥冷風を生成するための冷凍機や配管が別に必要になり、装置構成が大型化し、かつ、コスト高になるという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、用紙に付与した処理液を効率よく乾燥させることができるとともに、機器への結露を防止して高品質な画像を記録できる画像記録装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、外周面上に用紙を保持し、回転して前記用紙を搬送する処理液付与ドラムと、前記処理液付与ドラムによって搬送される用紙に所定の処理液を付与する処理液付与手段と、外周面上に前記用紙を保持し、回転して前記用紙を搬送する画像記録ドラムと、前記画像記録ドラムによって搬送される用紙にインクを付与して画像を記録する画像記録手段と、前記処理液付与手段によって処理液が付与された用紙を前記処理液付与ドラムから受け取り、所定の搬送経路に沿って搬送して、前記画像記録ドラムに受け渡す中間搬送手段と、ヒータとファンとを備え、前記ヒータで加熱された熱気を前記ファンで送風して、前記中間搬送手段によって搬送される用紙に吹き当て、前記処理液を乾燥させる処理液乾燥手段と、冷気を送風する冷気送風手段と、前記画像記録手段の上流部に配置され、前記画像記録ドラムの外周面に向けて冷気を吹き出すことにより、該画像記録ドラムによって搬送される用紙に前記冷気を吹き当て、該用紙を前記画像記録手段よりも低い温度に冷却する冷気吹出口と、前記冷気送風手段から送風される冷気を前記冷気吹出口に導く第1ダクトと、前記第1ダクトに連結され、該第1ダクトによって前記冷気吹出口に送風される冷気の一部を前記処理液乾燥手段に導く第2ダクトと、を備えたことを特徴とする画像記録装置を提供する。
本発明によれば、画像記録手段によって画像を記録する直前に用紙に冷気が吹き当てられて、用紙が画像記録手段よりも低い温度に冷却される。このように、画像を記録する直前に用紙を冷却することにより、画像記録手段の近傍で発生する結露を用紙側に誘発することができ、画像記録手段側に結露が生じるのを防止することができる。すなわち、結露は、雰囲気中に含まれる水分が絶対水分量を超えている場合であって、接触している表面温度が低い部材に発生する。したがって、画像記録手段で画像を記録する直前に用紙を冷却することにより、用紙側に結露を誘発することができ、これにより、画像記録手段側に結露が生じるのを防止することができる。また、本発明によれば、用紙を冷却する冷気の一部が、処理液乾燥手段に導風され、処理液の乾燥に供される。すなわち、用紙を冷却する冷気の一部がヒータで加熱され、ファンで用紙に吹き当てられる。冷気は、絶対水分量が低いので、これを加熱することにより、湿度の低い熱気(露点の低い熱気)を生成でき、これを用紙に吹き当てることにより、短時間で効率よく、処理液を乾燥させることができる。また、用紙を冷却する冷気の一部を利用することにより、構成を単純化でき、装置を小型化することができる。また、中間搬送手段と画像記録ドラムは隣接して設置されるため、第1ダクトと第2ダクトのレイアウトも単純化でき、この点からも装置を小型化することができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記中間搬送手段は、グリッパを備えた渡し胴で構成され、前記グリッパで前記用紙の先端を把持し、回転して前記用紙を前記処理液付与ドラムから前記画像記録ドラムに搬送し、前記処理液乾燥手段は、前記渡し胴の内部に設置され、前記中間搬送手段の内部から前記用紙に熱気を吹き当てて、前記処理液を乾燥させ、前記中間搬送手段には、軸部を介して外部から前記処理液乾燥手段に冷気を導入する冷気導入路が設けられ、前記第2ダクトは、前記冷気導入路に前記冷気を導風することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、中間搬送手段が渡し胴で構成され、中間搬送手段(渡し胴)の内部に処理液乾燥手段が配置される。そして、渡し胴(渡し胴)の軸部を介して、冷気が処理液乾燥装置に導かれる。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記中間搬送手段は、グリッパを備えた渡し胴で構成され、前記グリッパで前記用紙の先端を把持し、回転して前記用紙を前記処理液付与ドラムから前記画像記録ドラムに搬送し、前記処理液乾燥手段は、前記渡し胴の内部に設置され、前記中間搬送手段の内部から前記用紙に熱気を吹き当てて、前記処理液を乾燥させ、前記第2ダクトは、前記中間搬送手段の外部から前記処理液乾燥手段に向けて冷気を吹き出すことにより、前記処理液乾燥手段に冷気を導くことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、中間搬送手段が渡し胴で構成され、中間搬送手段(渡し胴)の内部に処理液乾燥手段が配置される。そして、中間搬送手段(渡し胴)の外部から処理液乾燥手段に向けて冷気を吹き出すことにより、処理液乾燥手段に冷気が導かれる。なお、冷気は、用紙の搬送経路以外の領域に吹き出される。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像記録手段の温度を調整する画像記録手段温調手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、画像記録手段が所定温度に温調される。画像記録手段を温調することにより、たとえば、インクジェットヘッドの場合は、ノズルから吐出させる液滴の飛翔角を安定させることができ、高品質な画像を安定して記録することができる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像記録ドラムの温度を調整する画像記録ドラム温調手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、画像記録ドラムが所定温度に温調される。これにより、さらに効率よく用紙を冷却することができる。すなわち、たとえば、画像記録ドラムを一定温度以下に冷却することにより、その外周面上に保持された用紙を裏面側からも冷却することができるようになり、短時間で効率よく冷却することができるようになる。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記冷気吹出口は、前記冷気をジェット状に吹き出すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、風速を上げて、用紙に冷気を吹き当てることができ、さらに効率よく用紙を冷却することができる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記冷気送風手段は、除湿した冷気を送風することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、冷気送風手段から除湿した冷気が送風される。これにより、さらに効果的に結露の発生を防止することができる。また、さらに効率よく処理液を乾燥させることができる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、前記冷気送風手段は、前記画像記録ドラムの温度以下の冷気を送風することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、冷気送風手段から画像記録ドラムの温度以下の冷気が送風される。これにより、冷気吹出口から吹き出す冷気によって画像記録ドラムをも冷却でき、さらに効率よく用紙を冷却することができる。
請求項9に係る発明は、前記目的を達成するために、前記冷気送風手段から送風する冷気の温度、及び/又は、風量を制御する冷気送風制御手段を備え、該冷気送風制御手段は、前記用紙の厚さ、及び/又は、サイズに応じて、前記冷気送風手段から送風する冷気の温度、及び/又、は風量を制御し、前記画像記録ドラムの温度以下の冷気を送風することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、用紙の厚さ、及び/又は、サイズに応じて、冷気送風手段が送風する冷気の温度、及び/又は、風量が制御される。これにより、用紙に応じて、適切な温度、風量の冷気を送風することができる。
請求項10に係る発明は、前記目的を達成するために、前記冷気送風手段の駆動をON/OFFする駆動制御手段を備え、該駆動制御手段は、前記画像記録ドラム温調手段が、前記画像記録ドラムを加熱すると、前記冷気送風手段の駆動をOFFし、前記画像記録ドラム温調手段が、前記画像記録ドラムを冷却すると、前記冷気送風手段の駆動をONすることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、画像記録ドラム温調手段が、画像記録ドラムを加熱すると、冷気送風手段の駆動がOFFされ、画像記録ドラム温調手段が、画像記録ドラムを冷却すると、冷気送風手段の駆動がONされる。これにより、無駄な冷却を防止でき、効率よく稼動させることができる。
請求項11に係る発明は、前記目的を達成するために、前記第1ダクト又は前記冷気送風手段にイオナイザを備えことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、第1ダクト又は冷気送風手段にイオナイザが備えられ、空気中の分子をイオン化した冷気が送風される。これにより、用紙の静電気を除去することができ、用紙が静電気によって搬送ドラムに貼り付いたり、インクの飛翔が変化したりするのを防止することができる。
請求項12に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像記録ドラムが前記中間搬送手段から前記用紙を受け取る用紙受取位置の近傍に配置されるとともに、前記画像記録ドラムの外周面に当接して設けられ、前記中間搬送手段から前記画像記録ドラムに受け渡された用紙の上面を押圧して、該用紙を前記画像記録ドラムの外周面に密着させる用紙押さえローラを備え、前記冷気吹出口は、前記用紙受取位置と前記用紙押さえローラの設置位置との間に前記冷気を吹き出すことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、画像記録ドラムに用紙押さえローラが設けられ、その用紙押さえローラの設置位置と用紙受取位置との間に冷気が吹き出される。これにより、冷気が逃げにくい構造とすることができ、用紙を効率よく冷却することができる。
請求項13に係る発明は、前記目的を達成するために、前記画像記録手段は、インクジェット方式で前記用紙にインクを付与して画像を記録することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像記録装置を提供する。
本発明によれば、インクジェット方式で用紙にインクが付与され、画像が記録される。
本発明によれば、用紙に付与した処理液を効率よく乾燥させることができるとともに、機器への結露を防止して、高品質な画像を記録できる。
インクジェット印刷機の全体構成を示す概略図 インクジェット印刷機の制御系の概略構成を示すブロック図 処理液乾燥部と用紙冷却部の概略構成図 渡し胴の概略構成を示す正面図 渡し胴の軸部を利用してドライヤに冷気を導入する場合の渡し胴の概略構成を示す側面図 渡し胴の軸部を利用してドライヤに冷気を導入する場合の渡し胴の概略構成を示す正面部分断面図 処理液乾燥部と用紙冷却部の他の実施形態の概略構成図
以下、添付図面に従って本発明に係る画像記録装置の好ましい実施の形態について詳説する。
《全体構成》
図1は、本発明が適用されたインクジェット印刷機の全体構成を示す概略図である。
同図に示すインクジェット印刷機10は、枚葉紙(汎用の印刷用紙)に水性インクを用いてインクジェット方式で印刷する印刷機であり、用紙Pを給紙する給紙部20と、用紙Pの印刷面に所定の処理液を付与する処理液付与部30と、用紙Pの印刷面にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、クロ(K)の各色のインク滴をインクジェットヘッドで打滴して、カラー画像を記録する画像記録部40と、用紙Pに打滴されたインク滴を乾燥させるインク乾燥部50と、用紙Pに記録された画像を定着させる定着部60と、用紙Pを回収する回収部70を備えて構成されている。
処理液付与部30、画像記録部40、インク乾燥部50、定着部60の各部には、それぞれ用紙Pの搬送手段として、搬送ドラム31、41、51、61が備えられている。用紙Pは、この搬送ドラム31、41、51、61によって、処理液付与部30、画像記録部40、インク乾燥部50、定着部60の各部を搬送される。
各搬送ドラム31、41、51、61には、周面にグリッパGが備えられている。用紙Pは、このグリッパGに先端部を把持されて搬送される。本例では、周面の2箇所にグリッパGが備えられており、1回転で2枚の用紙を搬送できるように構成されている。
また、各搬送ドラム31、41、51、61の周面には、多数の吸着穴が形成されている。用紙Pは、この吸着穴から裏面を真空吸着されて、各搬送ドラム31、41、51、61の外周面上に保持される。
各搬送ドラム31、41、51、61は、図示しないモータに駆動されて一定方向(反時計回りの方向)に回転する。
処理液付与部30と画像記録部40の間、画像記録部40とインク乾燥部50の間、インク乾燥部50と定着部60の間には、それぞれ渡し胴80、90、100が配置されている。用紙Pは、この渡し胴80、90、100によって、各部の間を搬送される。
渡し胴80、90、100は、回転軸を中心に回転するフレーム81、91、101と、そのフレーム81、91、101に備えられたグリッパGとで構成されている。フレーム81、91、101は、図示しないモータに駆動されて回転し、これにより、グリッパGが、同一円周上を回転する。用紙Pは、このグリッパGに先端部を把持されて搬送される。なお、本例では、回転軸を挟んで対称位置にグリッパGが配置されており、1回転で2枚の用紙を搬送できるように構成されている。
各渡し胴80、90、100の下部には、用紙Pの搬送経路に沿って円弧状のガイド板83、93、103が配設されている。渡し胴80、90、100によって搬送される用紙Pは、このガイド板83、93、103によって、裏面(印刷面の反対側の面)をガイドされながら搬送される。
また、各渡し胴80、90、100の内部(対称に配置されたグリッパGの間)には、ガイド板83、93、103に向けて熱風を吹き出すドライヤ84、94、104が設置されている。各渡し胴80、90、100によって搬送される用紙Pは、その搬送過程でドライヤ84、94、104から印刷面に熱風が吹き当てられる。
給紙部20から給紙された用紙Pは、処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡され、処理液付与部30の搬送ドラム31から渡し胴80を介して画像記録部40の搬送ドラム41に受け渡される。そして、画像記録部40の搬送ドラム41から渡し胴90を介してインク乾燥部50の搬送ドラム51に受け渡され、インク乾燥部50の搬送ドラム51から渡し胴100を介して定着部60の搬送ドラム61に受け渡される。そして、定着部60の搬送ドラム61から回収部70へと受け渡される。この一連の搬送過程で用紙Pは、所要の処理が施されて、印刷面に画像が形成される。処理速度(用紙の搬送速度)は、たとえば、約530[mm/s]である。
なお、用紙Pは、搬送ドラム31、41、51、61には、印刷面が外側に向くようにして搬送され、渡し胴80、90、100には、印刷面が内側に向くようにして搬送される。
以下、本実施の形態のインクジェット印刷機10の各部の構成について詳説する。
<給紙部>
給紙部20は、給紙装置21と、給紙トレイ22と、渡し胴23とを備えており、枚葉の用紙(たとえば、塗工紙)Pを処理液付与部30に1枚ずつ連続的に給紙する。
給紙装置21は、図示しないマガジンに積層されて格納された用紙P(たとえば、印刷用塗工紙(一例として、厚み:0.06〜0.34mm(坪量:100〜300gsm)、大きさ:最大750mm×53mm送り)を上側から順に1枚ずつ給紙トレイ22に給紙する。
給紙トレイ22は、給紙装置21から給紙された用紙Pを渡し胴23に向けて送り出す。
渡し胴23は、給紙トレイ22から送り出された用紙Pを受け取り、所定の搬送経路に沿って搬送して、処理液付与部30の搬送ドラム31に受け渡す。
<処理液付与部>
処理液付与部30は、用紙Pの印刷面に所定の処理液を付与する。この処理液付与部30は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「処理液付与ドラム」という。)31と、処理液付与ドラム31によって搬送される用紙Pの印刷面に所定の処理液を付与する処理液付与装置32を備えて構成されている。
処理液付与ドラム31は、給紙部20の渡し胴23から用紙Pを受け取り(グリッパGで用紙Pの先端を把持して受け取る。)、回転して用紙Pを搬送する。
処理液付与装置32は、処理液付与ドラム31によって搬送される用紙Pの印刷面にインク中の色材を凝集させる機能を有する処理液を付与する。本実施の形態のインクジェット印刷機10では、塗布装置で構成とされ、周面に処理液が付与された塗布ローラを用紙Pの表面に押圧当接させて、用紙Pの印刷面に処理液を付与(塗布)する。処理液付与装置32は、この他、たとえばインクジェットヘッドやスプレー等で構成することもできる。インクジェット方式の場合には、インクの打滴箇所及びその周辺のみに選択的に付与することができるという利点がある。このような処理液を事前に付与してインクを打滴することにより、着弾干渉を抑止でき、高品位な印刷を行うことができる。
以上のように構成された処理液付与部30によれば、用紙Pは処理液付与ドラム31によって搬送され、その搬送過程で処理液付与装置32を通過し、その通過時に処理液付与装置32から印刷面に処理液が付与される。
印刷面に処理液が付与された用紙Pは、その後、処理液付与ドラム31から渡し胴80に受け渡され、渡し胴80によって所定の搬送経路を搬送されて、画像記録部40の搬送ドラム41に受け渡される。
ここで、上記のように、渡し胴80には、その内部にドライヤ84が設置されており、ガイド板83に向けて熱風が吹き出されている。用紙Pは、この渡し胴80によって処理液付与部30から画像記録部40に搬送される過程で印刷面に熱風が吹き当てられて、印刷面に付与された処理液が乾燥される(処理液中の溶媒成分が蒸発除去される。)。
なお、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、このドライヤ84による送風で処理液を乾燥させる際、ドライヤ84に冷気を導風し、冷気を加熱して、用紙Pに吹き当てる構成としている。これにより、乾燥した熱気を生成して、用紙Pに吹き当てることができ、効率よく用紙Pを乾燥させることができる。この点については、後に詳述する。
<画像記録部>
画像記録部40は、用紙Pの印刷面にC、M、Y、Kの各色のインク滴を打滴して、用紙Pの印刷面にカラー画像を記録する。この画像記録部40は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「画像記録ドラム」という。)41と、画像記録ドラム41によって搬送される用紙Pの印刷面を押圧して、用紙Pの裏面を画像記録ドラム41の周面に密着させる用紙押さえローラ42と、用紙押さえローラ42を通過した用紙Pの浮きを検出する用紙浮き検出センサ43と、用紙PにC、M、Y、Kの各色のインク滴を吐出するインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kと、インク打滴前の用紙Pを冷却する用紙冷却機構45と、画像記録ドラム41を温調する画像記録ドラム温調機構46とを備えて構成されている。
画像記録ドラム41は、渡し胴80から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
用紙押さえローラ42は、画像記録ドラム41の用紙受取位置(渡し胴80から用紙Pを受け取る位置)の近傍に設置されており、図示しない押圧機構によって押圧力が付与されて、画像記録ドラム41の周面に押圧当接されている。渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された用紙Pは、この用紙押さえローラ42を通過することによりニップされ、裏面が画像記録ドラム41の外周面に密着される。
用紙浮き検出センサ43は、用紙押さえローラ42を通過した用紙Pの浮き(画像記録ドラム41の外周面からの一定以上の浮き)を検出する。この用紙浮き検出センサ43は、たとえば、レーザ投光器とレーザ受光器とで構成される。レーザ投光器は、画像記録ドラム41の一端から他端に向けて画像記録ドラム41の軸と平行なレーザ光を画像記録ドラム41の外周面から所定高さの位置に投光する。レーザ受光器は、画像記録ドラム41を挟んでレーザ投光器と対向して配置され、レーザ投光器から投光されたレーザ光を受光する。用紙押さえローラ42を通過した用紙Pに一定以上の浮きが生じていると、レーザ投光器から投光されたレーザ光が用紙Pに遮られ、レーザ受光器で受光されなくなる。用紙浮き検出センサ43は、このレーザ受光器でのレーザ光の受光の有無を検出して、用紙Pの浮きを検出する。
4台のインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kは、用紙浮き検出センサ43の後段に配されており、用紙Pの搬送経路に沿って一定の間隔で配置されている。このインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kは、用紙幅に対応したラインヘッドで構成されており、そのノズル面に形成されたノズル列から、画像記録ドラム41に向けて対応する色のインク滴を吐出する。また、このインクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kには、それぞれ温調機構が備えられており、吐出するインクを一定温度に制御可能に構成されている。本実施の形態では、インクが高粘度の状態を維持するように、一定温度以下の低温に制御される。これにより、メニスカスを安定させることができ、液滴の飛翔角を安定させることができる。このような温調機構は、たとえば、ヘッドにペルチェ素子等を組み込むことにより実現することができる。
用紙冷却機構45は、用紙Pの印刷面に冷気を吹き当てて、用紙Pを冷却する。この用紙冷却機構45は、用紙押さえローラ42の前段位置で画像記録ドラム41の外周面に向けて冷気を吹き出す用紙冷却用冷気吹出口45Aと、その用紙冷却用冷気吹出口45Aから吹き出す冷気を生成し、送風する用紙冷却用エアコン45Bと、用紙冷却用エアコン45Bから送風される冷気を用紙冷却用冷気吹出口45Aに導く用紙冷却用ダクト45Cとで構成されている。渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された用紙Pは、その搬送過程で用紙冷却用冷気吹出口45Aから吹き出される冷気が印刷面に吹き当てられて冷却される。
このように、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kでインク滴を打滴する直前に用紙Pに冷気を吹き当てて冷却する。これにより、結露を用紙側に誘発でき、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kが結露するのを防止することができる。
なお、このように用紙Pの冷却は、結露を用紙側に誘発することを目的とするので、用紙Pは、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kよりも低い温度になるように冷却する。
画像記録ドラム温調機構46は、画像記録ドラム41の外周面にエアコン風(温度調整した風)を吹き当てて、画像記録ドラム41を温調する。この画像記録ドラム温調機構46は、画像記録ドラム41の外周面に向けてエアコン風を吹き出す画像記録ドラム温調用吹出口46Aと、その画像記録ドラム温調用吹出口46Aから吹き出すエアコン風を生成する画像記録ドラム温調用エアコン46Bと、画像記録ドラム温調用エアコン46Bから送風されたエアコン風を画像記録ドラム温調用吹出口46Aに導く画像記録ドラム温調用ダクト46Cとで構成されている。
画像記録ドラム温調用吹出口46Aは、画像記録ドラム41の幅に対応して形成されており、用紙Pの搬送経路以外の領域にエアコン風を吹き当てるように設置されている。画像記録ドラム41は、この画像記録ドラム温調用吹出口46Aから吹き出されるエアコン風が外周面に吹き当てられて温調される。
また、画像記録ドラム温調用エアコン46Bには、断熱処理が施されており(たとえば、断熱材で被覆)、周囲から熱の影響を受けにくくしている。
なお、画像記録ドラム41には、図示しない温度センサが設けられており、その検出結果に基づいて、画像記録ドラム温調用エアコン46Bの動作(送風温度、送風量等)が制御される。
以上のように構成された画像記録部40によれば、用紙Pは画像記録ドラム41によって所定の搬送経路を搬送され、まず、その印刷面に冷気が吹き当てられる。これにより、急速に冷却される。次いで、用紙押さえローラ42にニップされ、画像記録ドラム41の外周面に密着される。ここで、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、画像記録ドラム41も温調しているので、用紙Pを裏面側からも冷却でき、用紙全体を効率よく冷却できる。用紙押さえローラ42を通過した用紙は、用紙浮き検出センサ43によって浮きの有無が検出され、その後、各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44KからC、M、Y、Kの各色のインク滴が印刷面に打滴されて、印刷面にカラー画像が記録される。
なお、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、各色ともにインク中に熱可塑性樹脂が分散された水性インクが使用される。上記のように、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、用紙Pにインク中の色材を凝集させる機能を有する処理液を付与してインク滴を打滴しているので、汎用の印刷用紙に水性インクを打滴した場合であっても、着弾干渉を抑止でき、高品位な印刷を行うことができる。
また、直前に用紙Pを冷却しているので、結露を用紙側に誘発でき、ヘッドが結露するのを防止することができる。
各色のインク滴が打滴された用紙Pは、その後、画像記録ドラム41から渡し胴90に受け渡され、渡し胴90によって所定の搬送経路を搬送されて、インク乾燥部50の搬送ドラム51に受け渡される。
なお、上記のように、渡し胴90には、その内部にドライヤ94が設置されており、ガイド板93に向けて熱風が吹き出されている。インクの乾燥処理は、後段のインク乾燥部50で行われるが、用紙Pは、この渡し胴90による搬送時にも乾燥処理が施される。
<インク乾燥部>
インク乾燥部50は、画像記録後の用紙Pに残存する液体成分を乾燥させる。このインク乾燥部50は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「インク乾燥ドラム」という。)51と、インク乾燥ドラム51によって搬送される用紙Pに対して乾燥処理を施すインク乾燥装置52とを備えて構成されている。
インク乾燥ドラム51は、渡し胴90から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
インク乾燥装置52は、たとえば、ドライヤで構成され、インク乾燥ドラム51によって搬送される用紙Pに向けて熱風(たとえば、80℃)を吹き付けることにより、インクを乾燥させる(用紙上に存在する液体成分を蒸発させる。)。
以上のように構成されたインク乾燥部50によれば、用紙Pはインク乾燥ドラム51によって搬送され、その搬送過程で印刷面にインク乾燥装置52から熱風が吹き付けられて、印刷面に付与されたインクが乾燥される。
インク乾燥装置52を通過した用紙Pは、その後、インク乾燥ドラム51から渡し胴100に受け渡され、渡し胴100によって所定の搬送経路を搬送されて、定着部60の搬送ドラム61に受け渡される。
なお、上記のように、渡し胴100には、その内部にドライヤ104が設置されており、ガイド板103に向けて熱風が吹き出されている。したがって、用紙Pは、この渡し胴100での搬送時にも乾燥処理が施される。
<定着部>
定着部60は、用紙Pを加熱加圧して、印刷面に画像記録された画像を定着させる。この定着部60は、用紙Pを搬送する搬送ドラム(以下、「定着ドラム」という。)61と、定着ドラム61によって搬送される用紙Pに加熱加圧処理を施すヒートローラ62、63と、印刷後の用紙Pの温度、湿度等を検出するとともに、印刷された画像を撮像するインラインセンサ64とを備えて構成されている。
定着ドラム61は、渡し胴100から用紙Pを受け取り、回転して用紙Pを搬送する。
ヒートローラ62、63は、用紙Pの印刷面に付与されたインクを加熱加圧することにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂を溶着して、インクを皮膜化させる。また、これと同時に用紙Pに生じたコックリング、カール等の変形を矯正する。各ヒートローラ62、63は、定着ドラム61とほぼ同じ幅で形成されており、内蔵するヒータによって所定温度に加熱される。また、各ヒートローラ62、63は、図示しない加圧手段によって、定着ドラム61の周面に所定の押圧力で押圧当接される。用紙Pは、このヒートローラ62、63を通過することにより、ヒートローラ62、63によって加熱加圧される。
インラインセンサ64は、温度計、湿度計、CCDラインセンサ等を備え、定着ドラム61によって搬送される用紙Pの温度、湿度等を検出するとともに、用紙Pに印刷された画像を撮像する。このインラインセンサ64の検出結果に基づいて、装置の異常やヘッドの吐出不良等がチェックされる。
以上のように構成された定着部60によれば、用紙Pは定着ドラム61によって搬送され、その搬送過程で印刷面にヒートローラ62、63が押圧当接されて、加熱加圧される。これにより、インク中に分散された熱可塑性樹脂が溶着されて、インクが皮膜化される。また、これと同時に用紙Pに生じた変形が矯正される。
定着処理が施された用紙Pは、この後、定着ドラム61から回収部70へと受け渡される。
<回収部>
回収部70は、一連の印刷処理が行われた用紙Pをスタッカ71に積み重ねて回収する。この回収部70は、用紙Pを回収するスタッカ71と、定着部60で定着処理された用紙Pを定着ドラム61から受け取り、所定の搬送経路を搬送して、スタッカ71に排紙する排紙コンベア72とを備えて構成されている。
定着部60で定着処理された用紙Pは、定着ドラム61から排紙コンベア72に受け渡され、その排紙コンベア72によってスタッカ71まで搬送されて、スタッカ71内に回収される。
《制御系》
図2は、本実施の形態のインクジェット印刷機10の制御系の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、インクジェット印刷機10は、システムコントローラ200、通信部201、画像メモリ202、搬送制御部203、給紙制御部204、処理液付与制御部205、画像記録制御部206、インク乾燥制御部207、定着制御部208、回収制御部209、操作部210、表示部211等を備えている。
システムコントローラ200は、インクジェット印刷機10の各部を統括制御する制御手段として機能するとともに、各種演算処理を行う演算手段として機能する。このシステムコントローラ200は、CPU、ROM、RAM等を備えており、所定の制御プログラムに従って動作する。ROMには、このシステムコントローラ200が、実行する制御プログラムや制御に必要な各種データが格納されている。
通信部201は、所要の通信インターフェースを備え、その通信インターフェースと接続されたホストコンピュータとの間でデータの送受信を行う。
画像メモリ202は、画像データを含む各種データの一時記憶手段として機能し、システムコントローラ200を通じてデータの読み書きが行われる。通信部201を介してホストコンピュータから取り込まれた画像データは、この画像メモリ202に格納される。
搬送制御部203は、処理液付与部30、画像記録部40、インク乾燥部50、定着部60の各部における用紙Pの搬送手段である搬送ドラム31、41、51、61と、渡し胴80、90、100の駆動を制御する。
すなわち、各搬送ドラム31、41、51、61を駆動するモータの駆動を制御するとともに、各搬送ドラム31、41、51、61に備えられた、グリッパGの開閉を制御する。
同様に各渡し胴80、90、100を駆動するモータの駆動を制御するとともに、各渡し胴80、90、100に備えられた、グリッパGの開閉を制御する。
また、各搬送ドラム31、41、51、61には、用紙Pを周面に吸着保持する機構が備えられているので、その吸着保持機構の駆動を制御する(本実施の形態では、用紙Pを真空吸着するので、負圧発生手段としての真空ポンプの駆動を制御する。)。
また、各渡し胴80、90、100には、ドライヤ84、94、104が備えられているので、その駆動(加熱量と送風量)を制御する。
この搬送ドラム31、41、51、61と、渡し胴80、90、100の駆動は、システムコントローラ200からの指令に応じて制御される。
給紙制御部204は、システムコントローラ200からの指令に応じて給紙部20を構成する各部(給紙装置21、渡し胴23等)の駆動を制御する。
処理液付与制御部205は、システムコントローラ200からの指令に応じて処理液付与部30を構成する各部(処理液付与装置32等)の駆動を制御する。
画像記録制御部206は、システムコントローラ200からの指令に応じて画像記録部40を構成する各部(用紙押さえローラ42、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44K、用紙冷却機構45、画像記録ドラム温調機構46等)の駆動を制御する。
インク乾燥制御部207は、システムコントローラ200からの指令に応じてインク乾燥部50を構成する各部(インク乾燥装置52等)の駆動を制御する。
定着制御部208は、システムコントローラ200からの指令に応じて定着部60を構成する各部(ヒートローラ62、63、インラインセンサ64等)の駆動を制御する。
回収制御部209は、システムコントローラ200からの指令に応じて回収部70を構成する各部(排紙コンベア72等)の駆動を制御する。
操作部210は、所要の操作手段(たとえば、操作ボタンやキーボード、タッチパネル等)を備えており、その操作手段から入力された操作情報をシステムコントローラ200に出力する。システムコントローラ200は、この操作部210から入力された操作情報に応じて各種処理を実行する。
表示部211は、所要の表示装置(たとえば、LCDパネル等)を備えており、システムコントローラ200からの指令に応じて所要の情報を表示装置に表示させる。
上記のように、用紙に記録する画像データは、ホストコンピュータから通信部201を介してインクジェット印刷機10に取り込まれ、画像メモリ202に格納される。システムコントローラ200は、この画像メモリ202に格納された画像データに所要の信号処理を施してドットデータを生成し、生成したドットデータに従って画像記録部40の各インクジェットヘッドの駆動を制御することにより、その画像データが表す画像を用紙に記録する。
ドットデータは、一般に画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って生成される。色変換処理は、sRGBなどで表現された画像データ(たとえば、RGB8ビットの画像データ)をインクジェット印刷機10で使用するインクの各色の色データに変換する処理である。ハーフトーン処理は、色変換処理により生成された各色の色データに対して誤差拡散等の処理で各色のドットデータに変換する処理である。
システムコントローラ200は、画像データに対して色変換処理、ハーフトーン処理を行って各色のドットデータを生成する。そして、生成した各色のドットデータに従って、対応するインクジェットヘッドの駆動を制御することにより、画像データが表す画像を用紙に記録する。
《印刷動作》
次に、上記のインクジェット印刷機10による印刷動作について説明する。
システムコントローラ200から給紙装置21に給紙指令が出力されると、給紙装置21から給紙トレイ22に用紙Pが給紙される。給紙トレイ22に給紙された用紙Pは、渡し胴23を介して処理液付与部30の処理液付与ドラム31に受け渡される。
処理液付与ドラム31に受け渡された用紙Pは、処理液付与ドラム31によって所定の搬送経路を搬送され、その搬送過程で処理液付与装置32を通過して、印刷面に処理液が付与される。
処理液が付与された用紙Pは、処理液付与ドラム31から渡し胴80に受け渡され、渡し胴80によって所定の搬送経路を搬送されて、画像記録部40の画像記録ドラム41に受け渡される。そして、その渡し胴80による搬送過程で渡し胴80の内部に設置されたドライヤ84から印刷面に熱気が吹き付けられ、印刷面に付与された処理液が乾燥される。
渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された用紙Pは、まず、用紙冷却用冷気吹出口45Aから吹き出される冷気によって冷却される。次いで、用紙押さえローラ42を通過することにより、用紙押さえローラ42にニップされ、画像記録ドラム41の外周面に密着される。その後、各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kを通過して、各インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44KからCMYKの各色のインク滴が打滴され、印刷面にカラー画像が画像記録される。
画像が画像記録された用紙Pは、画像記録ドラム41から渡し胴90に受け渡され、その渡し胴90によって所定の搬送経路を搬送されて、インク乾燥部50のインク乾燥ドラム51に受け渡される。そして、その渡し胴90による搬送過程で渡し胴90の内部に設置されたドライヤ94から印刷面に熱気が吹き付けられ、印刷面に付与されたインクが乾燥される。
インク乾燥ドラム51に受け渡された用紙Pは、インク乾燥ドラム51によって所定の搬送経路を搬送され、その搬送過程でインク乾燥装置52から熱風が印刷面に吹き付けられて、印刷面に残存する液体成分が乾燥される。
乾燥処理された用紙Pは、インク乾燥ドラム51から渡し胴100に受け渡され、所定の搬送経路を搬送されて、定着部60の定着ドラム61に受け渡される。そして、その渡し胴100による搬送過程で渡し胴100の内部に設置されたドライヤ104から印刷面に熱気が吹き付けられ、印刷面に付与されたインクが、さらに乾燥される。
定着ドラム61に受け渡された用紙Pは、定着ドラム61によって所定の搬送経路を搬送され、その搬送過程でヒートローラ62、63に加熱加圧されて、印刷面に画像記録された画像が定着される。その後、用紙Pは、定着ドラム61から回収部70の排紙コンベア72に受け渡され、排紙コンベア72によってスタッカ71まで搬送されて、スタッカ71内に排紙される。
以上のように、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、用紙Pをドラム搬送し、その搬送過程で用紙Pに対し、処理液の付与、処理液の乾燥、インク滴の打滴、インクの乾燥、定着の各処理を施して、所定の画像を記録する。
《処理液乾燥と用紙冷却の詳細》
<構成>
上記のように本実施の形態のインクジェット印刷機10では、処理液付与部30で用紙Pに処理液を付与した後、用紙Pに熱風を吹き付けて乾燥させている。そして、処理液の乾燥後は、用紙Pに冷風を吹き付けて冷却し、ヘッドに結露が生じないようにしている。
ここで、処理液の乾燥は、渡し胴80での搬送中に行われ、渡し胴80の内部に設置されたドライヤ84から搬送中の用紙Pの印刷面に向けて熱風を吹き付けることにより、用紙Pに付与された処理液を乾燥させている。
また、用紙Pの冷却は、渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された直後に用紙Pの印刷面に冷風を吹き付けることにより行われている。
ところで、用紙Pに熱風を吹き付けて処理液を乾燥させる場合において、短時間でより効率よく処理液を乾燥させるためには、用紙Pに吹き付ける熱風の湿度を低下させることが好ましい。
そこで、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、冷気をドライヤ84で加熱して、用紙Pに吹き付ける構成としている。すなわち、冷気は、絶対水分量が低いので、これを加熱することにより、湿度の低い熱気(露点の低い熱気)を生成でき、この湿度の低い熱気を用紙Pに吹き当てて、用紙Pを乾燥させる構成としている。
そして、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、このドライヤ84で加熱する冷気に用紙冷却用の冷気を用いる構成としている。すなわち、用紙冷却に用いる冷気の一部をドライヤ84に導入して、ドライヤ84に冷気を供給する構成としている。
以下、この冷気の供給系を含む処理液乾燥部と用紙冷却部の構成について説明する。
図3は、処理液乾燥部と用紙冷却部の概略構成図である。
上記のように、用紙Pの冷却は、用紙冷却機構45により行われ、用紙冷却用エアコン45Bから送気された冷気を用紙冷却用ダクト45Cで用紙冷却用冷気吹出口45Aに導き、用紙冷却用冷気吹出口45Aから画像記録ドラム41に向けて吹き出すことにより、画像記録ドラム41によって搬送される用紙Pを冷却する。
用紙冷却用冷気吹出口45Aは、用紙幅に対応して形成されており、画像記録ドラム41の外周面から所定高さの位置に配設されている。また、スリット状に絞って形成されており、用紙冷却用ダクト45Cを介して送気された冷気の風速を高めて、ジェット状に吹き出すように構成されている。
また、この用紙冷却用冷気吹出口45Aは、画像記録ドラム41の用紙受取位置P1(画像記録ドラム41が渡し胴80から用紙Pを受け取る位置)と、その用紙受取位置P1に近接して設置された用紙押さえローラ42の設置位置P2との間に冷気が吹き出されるように設置されている。このように設置することにより、周囲に冷気が漏れるのを防止でき、効率よく用紙Pを冷却することができる。すなわち、用紙押さえローラ42と渡し胴80とよって前後が閉塞された空間に冷気を吹き出すことにより、その閉塞空間内に冷気を留めることができ、効率よく用紙Pを冷却することができる。
また、用紙冷却用ダクト45Cには、断熱処理が施されており(たとえば、断熱材で被覆)、周囲から熱の影響を受けにくくされている。
一方、処理液の乾燥は、渡し胴80の内部に設置されたドライヤ84から搬送中の用紙Pに向けて熱風を吹き付けることにより行われる。
図4は、渡し胴80の概略構成を示す正面図である。
上記のように、渡し胴80は、フレーム81と、そのフレーム81に備えられたグリッパGとで構成されている。フレーム81は、主として、円盤状に形成された一対のサイドフレーム81Aと、その一対のサイドフレーム81Aを連結する2本の連結フレーム81Bと、各サイドフレーム81Aの中心に設けられた回転軸81Cとで構成されている。連結フレーム81Bは、サイドフレーム81Aの外周部に配設されており、回転軸81Cを挟んで対称に配置されている。グリッパGは、この連結フレーム81Bに取り付けられている。また、回転軸81Cは、中空状に形成されており、図示しない軸受に回転自在に支持されている。フレーム81は、この回転軸81Cを図示しないモータで駆動することにより回転する。
ドライヤ84は、チャンバ85と、そのチャンバ85の内部に配設された複数台のファン・ヒータユニット86とで構成されている。
チャンバ85は、渡し胴80の軸と平行な箱状に形成されており、上部に開口部85Aを有している。後述するように、冷気は、この開口部85Aから導入される。また、下部には、用紙Pの搬送経路に面して、スリット状の吹出口85Bが形成されている。ファン・ヒータユニット86で生成された熱風は、この吹出口85Bから吹き出される。本実施の形態では、用紙Pの搬送方向の前後2箇所に吹出口85Bが形成されている。
ファン・ヒータユニット86は、ファン86Aとヒータ86Bとで構成され、ヒータ86Bで加熱した熱気をファン86Aで送気する。このファン・ヒータユニット86は、チャンバ85の吹出口85Bに沿って一定間隔で配置されており、ヒータ86Bで加熱した熱気をファン86Aで送気して、チャンバ85の吹出口85Bから吹き出す。
なお、チャンバ85は、その幅方向の両端部に支軸85Cが形成されており、この支軸85Cが、中空状に形成された回転軸81Cの内部を通して、図示しないフレームに固定されている。
さて、上記のように、ドライヤ84には、用紙冷却用エアコン45Bから送風される冷気の一部が導入される。
図4に示すように、渡し胴80の上部には、この用紙冷却用エアコン45Bから送風される冷気を吹き出す処理液乾燥用冷気吹出口87が配設されている。処理液乾燥用冷気吹出口87は、チャンバ85の開口部85Aに面して配設されており、送気された冷気をチャンバ85の開口部85Aに向けて吹き出す。
処理液乾燥用冷気吹出口87への冷気の導風は、処理液乾燥用ダクト88で行われる。この処理液乾燥用ダクト88は、一端が処理液乾燥用冷気吹出口87に連結されるとともに、他端が用紙冷却用ダクト45Cに連結されている。用紙冷却用エアコン45Bから送風された冷気は、用紙冷却用ダクト45Cを通って、その一部が処理液乾燥用ダクト88に分岐される。そして、処理液乾燥用ダクト88を通って処理液乾燥用冷気吹出口87から吹き出され、ドライヤ84に導入される。なお、用紙冷却用ダクト45Cと同様に処理液乾燥用ダクト88にも断熱処理が施されている。
<作用>
以上のように構成された処理液乾燥部と用紙冷却部の作用は次のとおりである。
用紙冷却用エアコン45Bを駆動すると、用紙冷却用エアコン45Bから所定温度に冷却された冷気が送気される。用紙冷却用エアコン45Bから送気された冷気は、用紙冷却用ダクト45Cを通って用紙冷却用冷気吹出口45Aから吹き出されるとともに、その一部が処理液乾燥用ダクト88を通って処理液乾燥用冷気吹出口87から吹き出される。
処理液乾燥用冷気吹出口87から吹き出された冷気は、ドライヤ84を構成するチャンバ85の開口部85Aからチャンバ85内に導入される。そして、チャンバ85内に設置されたファン・ヒータユニット86のヒータ86Bで加熱される(たとえば、50℃)。ヒータ86Bで加熱された熱気は、ファン86Aで送気されて、チャンバ85の吹出口85Bから吹き出される。
処理液付与装置32によって印刷面に処理液が付与された用紙Pは、処理液付与ドラム31から渡し胴80に受け渡され、渡し胴80によって所定の搬送経路を搬送されて、画像記録ドラム41に受け渡される。この渡し胴80によって搬送される過程で用紙Pは、ドライヤ84から送気された熱気が、印刷面に吹き当てられ、処理液が乾燥される。
ここで、上記のように、用紙Pに吹き当てられる熱気は、冷気を加熱して生成しているので、湿度の低い乾燥した熱気を用紙Pに吹き当てることができる。これにより、処理液を効率よく乾燥させることができる。
渡し胴80から画像記録ドラム41に受け渡された用紙Pは、画像記録ドラム41によって所定の搬送経路を搬送される。
ここで、まず、用紙Pは、用紙冷却用冷気吹出口45Aから吹き出される冷気が印刷面に吹き当てられる。これにより、急速に冷却される。
次いで、用紙Pは、用紙押さえローラ42にニップされ、裏面が画像記録ドラム41の外周面に密着される。
ここで、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、画像記録ドラム41も一定温度に温調制御されているので、用紙Pを裏面側からも冷却でき、全体を効率よく冷却することができる。
用紙押さえローラ42を通過した用紙Pは、用紙浮き検出センサ43を通過して、浮きの有無が検出され、その後、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kから各色のインク滴が打滴されて、その印刷面にカラー画像が記録される。
このように、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kでインクを打滴する前に用紙Pを冷却しているので、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kの設置部で発生する結露を用紙側に誘発することができ、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kへの結露の発生を防止することができる。すなわち、結露は、雰囲気中に含まれる水分が絶対水分量を超えている場合であって、接触している表面温度が低い部材に発生するので、用紙Pを冷却することにより、用紙側に結露を誘発することができる。これにより、機器側に結露が生じるのを防止することができる。特に、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、メニスカスを安定させるために、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kを一定温度以下に制御しているため、用紙Pを冷却して、用紙側に結露を誘発することにより、インクジェットヘッド44C、44M、44Y、44Kへの結露を効果的に防止することができる。これにより、高品質な画像を安定して記録することができる。
また、用紙Pを冷却する際、用紙Pに直接冷気を当てて冷却する構成としているので、用紙Pを瞬時に冷却することができる。これにより、搬送速度を落とす必要がなくなり、印刷の処理速度を上げることができる。また、搬送経路を長くする必要もないので、装置をコンパクト化することができる。
また、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、用紙Pに付与した処理液を乾燥させる際、ドライヤ84で生成した熱気を用紙Pの印刷面に吹き当てて処理液を乾燥させているが、ドライヤ84では、冷気を加熱して、熱気を生成しているので、湿度の低い熱気を用紙Pに吹き当てることができる。これにより、処理液を短時間で効率よく乾燥させることができる。すなわち、冷気は、絶対水分量が低いので、これを加熱することにより、湿度の低い熱気(露点の低い熱気)を生成でき、これを用紙Pに吹き当てることにより、短時間で効率よく、処理液を乾燥させることができる。特に、本実施の形態のインクジェット印刷機10では、用紙Pが高速搬送されるので(たとえば、渡し胴80では、1.2秒で処理液付与ドラム31から画像記録ドラム41に搬送される。)、有効に作用する。
また、このドライヤ84には、用紙冷却用に供給される冷気の一部を導風する構成としているので、構成を単純化でき、装置を小型化することができる。また、渡し胴80と画像記録ドラム41は隣接して設置されるため、ダクトのレイアウトも単純化でき、この点からも装置を小型化することができる。
《他の実施形態》
<他の実施形態1>
上記のように、用紙Pの冷却は、用紙側に結露を誘発させることを目的としているので、用紙Pがヘッドよりも低い温度になるように冷気の送風を制御する。この場合において、画像記録ドラム41の温度よりも低い冷気を用紙冷却用エアコン45Bから送風するように構成する。
また、画像記録ドラム41の温度に応じて、用紙冷却用エアコン45Bの動作(送風温度、送風量等)を制御するようにしてもよい。
たとえば、画像記録ドラム41の温度に応じて送風温度を制御する。この場合、たとえば、目標温度を設定し(たとえば、25℃)、画像記録ドラム41の温度が、あらかじめ設定された目標温度を超えたら、送風する冷気の温度を設定可能な最低温度に設定する(たとえば、設定可能な最低温度が18℃であれば、18℃に設定する)。一方、画像記録ドラム41の温度が、目標温度以下になったら、送風する冷気の温度を画像記録ドラム41の温度と同じ温度にする。
また、たとえば、画像記録ドラム41の温度に応じて、用紙冷却用エアコン45Bから送風する冷気の風量(風速)を制御する。この場合、たとえば、画像記録ドラム41の温度が、あらかじめ設定された目標温度(たとえば、25℃)を超えたら、送風する冷気の風量を大とし、目標温度以下になったら、送風する冷気の風量を小とする。すなわち、風量を大小2段階に設定可能とし、画像記録ドラム41の温度に応じて、風量を切り替える構成とする。
また、画像記録ドラム41の温度に応じて、用紙冷却用エアコン45Bから送風する冷気の温度と風量の双方を制御することもできる。この場合、たとえば、画像記録ドラム41の温度が、あらかじめ設定された目標温度(たとえば、25℃)を超えたら、送風する冷気の風量を大、温度を最低とし、目標温度以下になったら、送風する冷気の風量を小、温度を画像記録ドラム41の温度と同じ温度にする。
また、冷気の温度、風量は制御せず、一定の温度、風量の冷気を送風するようにしてもよい。
さらに、冷気の温度制御を自動的に行うのではなく、オペレータが手動で行うようにしてもよい。すなわち、用紙冷却用エアコン45Bから送風する冷気の温度、風量を手動で調節可能とし、オペレータが設定した温度、風量で送風する構成としてもよい。
画像記録ドラム温調用エアコン46Bについても同様である。
これにより、無駄なく適切に用紙Pを冷却することができる。
<他の実施形態2>
上記実施の形態では、用紙冷却用エアコン45Bで一定温度に冷却した冷気を用紙Pに吹き当てて、用紙Pを冷却する構成としているが、この際、除湿した冷気を吹き当てることが好ましい。これにより、結露の発生をより効果的に防止することができる。したがって、用紙冷却用エアコン45Bについては、除湿機能を備えたものを使用することが好ましい。同様に、画像記録ドラム41に吹き当てて画像記録ドラム41を温調する温調風も除湿した温調風を吹き当てることが好ましい。したがって、画像記録ドラム温調用エアコン46Bについても同様に除湿機能を備えたものを使用することが好ましい。
<他の実施形態3>
用紙Pは、サイズ(厚み、大きさ)によって、冷却のしやすさが異なる。特に、厚みによって冷却しやすさが変わり、厚みが厚いほど、冷却しにくくなる。
そこで、用紙Pのサイズに応じて、用紙冷却用エアコン45Bから送風する冷気の温度、及び/又は、風量を制御することが好ましい。
たとえば、用紙Pの厚みを段階的に分類し、厚みに応じて、温度、風量を制御する。たとえば、用紙Pの厚みを(1)100gsm以下、(2)101〜200gsm、(3)201〜300gsmの3段階に分類する。そして、使用する用紙Pが、100gsm以下の場合は、冷気の温度を25℃、風量を小、使用する用紙Pが、101〜200gsmの場合は、冷気の温度を18℃、風量を小(あるいは、冷気の温度を25℃、風量を大)、使用する用紙Pが、201〜300gsmの場合は、冷気の温度を18℃、風量を大として、冷気の送風を行う(用紙冷却用エアコン45Bの風量設定が、大小2段階の場合)。これにより、より適切に用紙Pを冷却することができる。
この場合、システムコントローラ200は、使用する用紙Pのサイズ情報を取得し(オペレータが手動入力あるいは自動検知)、自動的に用紙冷却用エアコン45Bから送風する冷気の温度、風量を制御する。
また、使用する用紙Pのサイズに応じて、オペレータが手動で用紙冷却用エアコン45Bの温度、風量を設定するようにしてもよい。
<他の実施形態4>
上記実施の形態では、常に用紙冷却用エアコン45Bから冷気を吹き出して、用紙Pを冷却する構成としているが、画像記録ドラム温調機構46の動作に連動して、動作(ON/OFF)させることが好ましい。
すなわち、画像記録ドラム温調機構46が、画像記録ドラム41を加熱制御しているとき(画像記録ドラム温調用エアコン46Bが温風を送風しているとき)は、冷気の送風を停止(OFF)し、画像記録ドラム温調機構46が、画像記録ドラム41を冷却制御しているときのみ、冷気を送風(ON)する構成とする。これにより、無駄な冷却を防止でき、効率よく稼動させることができる。
また、たとえば、画像記録ドラム41の温度に応じて、用紙冷却用エアコン45Bの動作を制御するようにしてもよい。たとえば、画像記録ドラム41の温度が、設定温度(たとえば、25℃)以下になったら、冷気の送風を停止し、画像記録ドラム41の温度が設定温度を超えたら、冷気を送風する構成としてもよい。
この調整は、システムコントローラ200が自動的に行うようにしてもよいし、オペレータが手動で行うようにしてもよい。
なお、用紙冷却用エアコン45Bからの冷気の送風を停止すると、ドライヤ84への冷気の送風も同時に停止されるので、たとえば、用紙冷却用ダクト45Cにダンパを設置し、このダンパで用紙冷却用冷気吹出口45Aへの冷気の送風をON/OFFするようにしてもよい。すなわち、たとえば、画像記録ドラム温調機構46が、画像記録ドラム41を加熱制御しているとき(画像記録ドラム温調用エアコン46Bが温風を送風しているとき)は、ダンパを閉じて、用紙冷却用冷気吹出口45Aへの送風を停止し、ドライヤ84にのみ冷気が送風されるようにする。そして、画像記録ドラム温調機構46が、画像記録ドラム41を冷却制御しているときは、ダンパを開き、用紙冷却用冷気吹出口45Aにも冷気が送風されるようにする。これにより、無駄な冷却を防止でき、効率よく稼動させることができる。
同様に、画像記録ドラム41の温度に応じて、ダンパの動作を制御するようにしてもよい。たとえば、画像記録ドラム41の温度が、設定温度(たとえば、25℃)以下になったら、ダンパを閉じて、用紙冷却用冷気吹出口45Aへの冷気の送風を停止し、画像記録ドラム41の温度が設定温度を超えたら、用紙冷却用冷気吹出口45Aにも冷気が送風されるように構成する。
<他の実施形態5>
用紙冷却用エアコン45Bにイオナイザを組み込み、空気中の分子をイオン化した冷気を送風できるようにすることが好ましい。これにより、用紙Pの静電気を除去することができ、用紙Pが静電気によって画像記録ドラム41に貼り付いたり、インクの飛翔が変化したりするのを防止することができる。
なお、イオナイザは、用紙冷却用ダクト45Cに設置するようにしてもよい。この場合、処理液乾燥用ダクト88の連結部の上流側に設置することが好ましい。
<他の実施形態6>
上記実施の形態では、画像記録ドラム41に温調風を吹き当てて、画像記録ドラム41を温調する構成としているが、画像記録ドラム41を温調する構成は、これに限定されるものではない。この他、画像記録ドラム41に温調手段(ヒータ、ペルチェ素子等)を内蔵し、当該温調手段で画像記録ドラム41を温調する構成とすることもできる。
<他の実施形態7>
上記実施の形態では、処理液付与ドラム31から画像記録ドラム41に用紙Pを搬送する渡し胴80の内部にドライヤ84を設置し、渡し胴80の内部から渡し胴80によって搬送される用紙Pに熱気を吹き付けて、処理液を乾燥させる構成としているが、ドライヤ84の設置位置は、これに限定されるものではなく、他所に設置する構成としてもよい。たとえば、処理液付与ドラム31の外周面に向けて熱気を吹き出す構成としてもよい。
<他の実施形態8>
上記実施の形態では、渡し胴80の内部にドライヤ84を設置し、渡し胴80の外部からドライヤ84に向けて冷気を吹き出すことにより、ドライヤ84に冷気を導入する構成としているが、渡し胴80の軸部を利用して、直接、チャンバ85内に冷気を導入する構成とすることもできる。
図5、図6は、それぞれ渡し胴80の軸部を利用してドライヤ84に冷気を導入する場合の渡し胴の概略構成を示す側面図と正面部分断面図である。
同図に示すように、ドライヤ84を構成するチャンバ85は、上部が閉塞して形成されている。一方、このチャンバ85を支持する支軸85Cの一方(図6において右側)が、中空状に形成されており、チャンバ85の内部に連通して形成されている。
用紙冷却用ダクト45Cから分岐した処理液乾燥用ダクト88は、この中空状に形成された支軸85Cに連結されている。すなわち、この中空状に形成された支軸85Cを冷気導入路として、チャンバ内に冷気を導入する構成としている。
以上の構成により、用紙冷却用エアコン45Bから送気された冷気の一部を直接ドライヤ84に導くことができる。これにより、効率よく冷気を使用することができる。
<他の実施形態9>
本発明では、インク打滴前に用紙Pに冷気を吹き付けて用紙Pを冷却しているが、この場合、用紙Pに吹き付けた冷気が後段のインク乾燥部50に流れ、インクの乾燥を阻害するおそれがある。そこで、図7に示すように、最後尾のインクジェットヘッド44Kの後段にエア吹出口300を配置し、最後尾のインクジェットヘッド44Kの後段にエアカーテンを形成する。これにより、冷気が後段のインク乾燥部50に流れるのを防止でき、効率よくインクを乾燥させることができる。
<他の実施形態10>
上記実施の形態では、本発明をインクジェット印刷機に適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、スクリーン印刷等の他の画像記録方式を採用する画像記録装置にも同様に適用することができる。また、上述した各実施の形態は、適宜組み合わせて用いることができる。
10…インクジェット印刷機、P…用紙、20…給紙部、21…給紙装置、22…給紙トレイ、23…渡し胴、30…処理液付与部、31…搬送ドラム(処理液付与ドラム)、32…処理液付与装置、40…画像記録部、41…搬送ドラム(画像記録ドラム)、42…用紙押さえローラ、43…用紙浮き検出センサ、44C、44M、44Y、44K…インクジェットヘッド、45…用紙冷却機構、45A…用紙冷却用冷気吹出口、45B…用紙冷却用エアコン、45C…用紙冷却用ダクト、46…画像記録ドラム温調機構、46A…画像記録ドラム温調用吹出口、46B…画像記録ドラム温調用エアコン、46C…画像記録ドラム温調用ダクト、50…インク乾燥部、51…搬送ドラム(インク乾燥ドラム)、52…インク乾燥装置、60…定着部、61…搬送ドラム(定着ドラム)、62、63…ヒートローラ、64…インラインセンサ、70…回収部、71…スタッカ、72…排紙コンベア、80…渡し胴、81…フレーム、81A…サイドフレーム、81B…連結フレーム、81C…回転軸、83…ガイド板、84…ドライヤ、85…チャンバ、85A…開口部、85B…吹出口、85C…支軸、86…ファン・ヒータユニット、86A…ファン、86B…ヒータ、87…処理液乾燥用冷気吹出口、88…処理液乾燥用ダクト、90…渡し胴、91…フレーム、93…ガイド板、94…ドライヤ、100…渡し胴、101…フレーム、103…ガイド板、104…ドライヤ、200…システムコントローラ、201…通信部、202…画像メモリ、203…搬送制御部、204…給紙制御部、205…処理液付与制御部、206…画像記録制御部、207…インク乾燥制御部、208…定着制御部、209…回収制御部、210…操作部、211…表示部、300…エア吹出口、G…グリッパ

Claims (13)

  1. 外周面上に用紙を保持し、回転して前記用紙を搬送する処理液付与ドラムと、
    前記処理液付与ドラムによって搬送される用紙に所定の処理液を付与する処理液付与手段と、
    外周面上に前記用紙を保持し、回転して前記用紙を搬送する画像記録ドラムと、
    前記画像記録ドラムによって搬送される用紙にインクを付与して画像を記録する画像記録手段と、
    前記処理液付与手段によって処理液が付与された用紙を前記処理液付与ドラムから受け取り、所定の搬送経路に沿って搬送して、前記画像記録ドラムに受け渡す中間搬送手段と、
    ヒータとファンとを備え、前記ヒータで加熱された熱気を前記ファンで送風して、前記中間搬送手段によって搬送される用紙に吹き当て、前記処理液を乾燥させる処理液乾燥手段と、
    冷気を送風する冷気送風手段と、
    前記画像記録手段の上流部に配置され、前記画像記録ドラムの外周面に向けて冷気を吹き出すことにより、該画像記録ドラムによって搬送される用紙に前記冷気を吹き当て、該用紙を前記画像記録手段よりも低い温度に冷却する冷気吹出口と、
    前記冷気送風手段から送風される冷気を前記冷気吹出口に導く第1ダクトと、
    前記第1ダクトに連結され、該第1ダクトによって前記冷気吹出口に送風される冷気の一部を前記処理液乾燥手段に導く第2ダクトと、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記中間搬送手段は、グリッパを備えた渡し胴で構成され、前記グリッパで前記用紙の先端を把持し、回転して前記用紙を前記処理液付与ドラムから前記画像記録ドラムに搬送し、
    前記処理液乾燥手段は、前記渡し胴の内部に設置され、前記中間搬送手段の内部から前記用紙に熱気を吹き当てて、前記処理液を乾燥させ、
    前記中間搬送手段には、軸部を介して外部から前記処理液乾燥手段に冷気を導入する冷気導入路が設けられ、
    前記第2ダクトは、前記冷気導入路に前記冷気を導風することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記中間搬送手段は、グリッパを備えた渡し胴で構成され、前記グリッパで前記用紙の先端を把持し、回転して前記用紙を前記処理液付与ドラムから前記画像記録ドラムに搬送し、
    前記処理液乾燥手段は、前記渡し胴の内部に設置され、前記中間搬送手段の内部から前記用紙に熱気を吹き当てて、前記処理液を乾燥させ、
    前記第2ダクトは、前記中間搬送手段の外部から前記処理液乾燥手段に向けて冷気を吹き出すことにより、前記処理液乾燥手段に冷気を導くことを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  4. 前記画像記録手段の温度を調整する画像記録手段温調手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  5. 前記画像記録ドラムの温度を調整する画像記録ドラム温調手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  6. 前記冷気吹出口は、前記冷気をジェット状に吹き出すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  7. 前記冷気送風手段は、除湿した冷気を送風することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  8. 前記冷気送風手段は、前記画像記録ドラムの温度以下の冷気を送風することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  9. 前記冷気送風手段から送風する冷気の温度、及び/又は、風量を制御する冷気送風制御手段を備え、該冷気送風制御手段は、前記用紙の厚さ、及び/又は、サイズに応じて、前記冷気送風手段から送風する冷気の温度、及び/又、は風量を制御し、前記画像記録ドラムの温度以下の冷気を送風することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  10. 前記冷気送風手段の駆動をON/OFFする駆動制御手段を備え、該駆動制御手段は、前記画像記録ドラム温調手段が、前記画像記録ドラムを加熱すると、前記冷気送風手段の駆動をOFFし、前記画像記録ドラム温調手段が、前記画像記録ドラムを冷却すると、前記冷気送風手段の駆動をONすることを特徴とする請求項5〜9のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  11. 前記第1ダクト又は前記冷気送風手段にイオナイザを備えことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  12. 前記画像記録ドラムが前記中間搬送手段から前記用紙を受け取る用紙受取位置の近傍に配置されるとともに、前記画像記録ドラムの外周面に当接して設けられ、前記中間搬送手段から前記画像記録ドラムに受け渡された用紙の上面を押圧して、該用紙を前記画像記録ドラムの外周面に密着させる用紙押さえローラを備え、
    前記冷気吹出口は、前記用紙受取位置と前記用紙押さえローラの設置位置との間に前記冷気を吹き出すことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の画像記録装置。
  13. 前記画像記録手段は、インクジェット方式で前記用紙にインクを付与して画像を記録することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の画像記録装置。
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