JP2011160663A - 自走式の乗用草刈機 - Google Patents

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Abstract

【課題】芝刈り作業の効率性を損なうことなく、フロアの低床化により乗降性を向上させた自走式の乗用草刈機を提供する。
【解決手段】シャーシ11,11の近傍に、モアブレード1,1の回転軸芯cに直結するモアブレード駆動用モータ15,15を備え、シャーシ11,11には、モアブレード駆動用モータ15,15の接触を回避する膨出部2,2(回避部)を設けるとともに、モアブレード駆動用モータ15,15は、膨出部2,2に側面視重複させて、膨出部2,2の内側に設置した。
【選択図】図4

Description

本発明は、走行およびモアブレードの回転をモータの駆動力で賄う自走式の乗用草刈機に関し、より詳細には、芝刈り作業の効率性を損なうことなく機体の低床化を図った自走式の電動乗用草刈機に関する。
従来の乗用草刈機には、例えば、エンジンと、該エンジンに連結した発電機と、この発電機から電力を供給され、その電力を蓄電するバッテリー(二次電池)とを備え、バッテリーへの電力供給源としてエンジン(発電機)を用いるとともに、バッテリーの電力によって電動モータで駆動輪および芝刈り機を駆動させる、いわゆるハイブリッド式(例えば、特許文献1)のものがある。この乗用草刈機は、モアブレードを、車体中央部における左右それぞれのシャーシ近傍に2枚備えており、モアブレードの回転軸芯が、シャーシの下方に位置する。そして、これらモアブレードを駆動させるモアブレード用モータが車体後部に設置され、モアブレード用モータの動力伝達機構が、各モアブレードの回転軸芯に接続されている。この動力伝達機構は、シャーシの下方に設けられており、シャーシ上にはフロアが載置されている。
特開2008−263921号公報
人口の高齢化が進む中で、乗用車両におけるフロアの低床化が要請されており、芝刈り機においてもこれを実現する必要がある。
しかし、上記のような乗用草刈機では、動力伝達機構が、シャーシの下方に設置されているため、この機構部分の高さがフロアの低床化を妨げる一つの要因となっている。そこで、フロア低床化のためにモアブレードの設置位置を変更するなどの方法が考えられるが、2枚のモアブレードは、車幅内でなるべく車体の両端に設けて、芝刈り範囲を広くすることが作業を効率化させるために重要である。このように、フロアの低床化と、芝刈り作業の効率性の維持とは、相反する課題となっていた。
そこで、この発明の目的は、芝刈り作業の効率性を損なうことなく、フロアの低床化により乗降性を向上させた自走式の電動乗用草刈機を提供するものである。
同時に本願では、上述したフロアの低床化による乗降性の向上に加えて、環境問題が重視される中、車体に内燃機関としてのエンジンおよび発電機を搭載せず、バッテリーの電力のみで車両の走行およびモアブレードの駆動を行う排ガス規制に対応し、騒音を低減させて、環境に配慮した全電動型の乗用草刈機を提供する。
このため、請求項1に記載の発明は、車両に搭載したバッテリーと、該バッテリーに接続したモアブレード駆動用モータと、該モアブレード駆動用モータにより駆動するモアブレードと、前記車両の走行方向の左右両側に配設したシャーシとを備えるとともに、前記シャーシの近傍に、前記モアブレードの回転軸芯に連結する動力伝達手段を備えた自走式の乗用草刈機であって、前記シャーシには、前記動力伝達手段の接触を回避する回避部を設けるとともに、前記動力伝達手段は、前記回避部に側面視重複させて、前記回避部の内側に設置したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自走式の乗用草刈機において、前記動力伝達手段は、前記モアブレード駆動用モータの出力軸であり、該出力軸を、前記モアブレードの回転軸芯に直結するとともに、前記モアブレード駆動用モータは、前記回避部に側面視重複させて、前記回避部の内側に設置したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の自走式の乗用草刈機において、前記回避部の外側端は、前記モアブレードを覆設するモアデッキおよび前記車両の駆動輪の外端を結ぶ接線よりも車体内側に位置させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の自走式の乗用草刈機において、前記シャーシを構成する左右フレーム部材の前端部には、前記車両の後部から前部に向けて上方に傾斜させた傾設部を形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、車両に搭載したバッテリーと、このバッテリーに接続したモアブレード駆動用モータと、このモアブレード駆動用モータにより駆動するモアブレードと、車両の走行方向の左右両側に配設したシャーシとを備えるとともに、シャーシの近傍に、モアブレードの回転軸芯に連結する動力伝達手段を備えた自走式の乗用草刈機であって、シャーシには、動力伝達手段の接触を回避する回避部を設けるとともに、動力伝達手段は、回避部に側面視重複させて、回避部の内側に設置したので、モアブレードの回転軸心上に設けたモアブレードへの動力伝達手段を、シャーシを車両外側方へ膨出させた膨出部(回避部)の内側に沿ってシャーシと略同一高さに設置することができる。その結果、シャーシの設置高さを低下できることから、フロアの設置高さを下げて、フロアの低床化を図り、作業者がフロアに乗降し易くなるとともに、車体の重心を下げて、安全性を向上させることができる。また、シャーシに形成した膨出部などにより、シャーシの剛性も高めることができる。従って、乗降性および安全性を向上させるとともに、環境に配慮した自走式の乗用草刈機を提供することができる。
請求項2に記載の発明によれば、動力伝達手段は、モアブレード駆動用モータの出力軸であり、この出力軸を、モアブレードの回転軸芯に直結するとともに、モアブレード駆動用モータは、回避部に側面視重複させて、回避部の内側に設置したので、モアブレード駆動用モータと、モアブレードとの連結に自在継手などの動力伝達機構を必要とせず、部品点数を削減できるほか、モアブレード駆動用モータの設置スペースの効率化を図ることができる。そして、モアブレード駆動用モータを、シャーシの膨出部内側に沿ってシャーシと略同一高さに設置することができ、シャーシの設置高さを低下できることから、フロアの設置高さを下げて、フロアの低床化を図り、作業者がフロアに乗降し易くなるとともに、車体の重心を下げて、安全性を向上させることができる。従って、乗降性および生産性を向上させた自走式の乗用草刈機を提供することができる。
請求項3に記載の発明によれば、回避部の外側端は、モアブレードを覆設するモアデッキおよび車両の駆動輪の外端を結ぶ接線よりも車体内側に位置させるので、膨出部を車幅以下とし、膨出部への障害物の接触を防止することができる。従って、安全性を向上させた自走式の乗用草刈機を提供することができる。
請求項4に記載の発明によれば、シャーシを構成する左右フレーム部材の前端部には、車両の後部から前部に向けて上方に傾斜させた傾設部を形成したので、前輪に生じた衝撃が、これら傾設部により緩衝されることで、運転席での操縦性の向上およびシャーシや本体カバーなどの損傷を防ぐことができる。従って、安全性を向上させた自走式の乗用草刈機を提供するものである。
本発明の一例を示す、自走式の電動乗用草刈機の平面図である。 自走式の電動乗用草刈機の左側面図である。 シャーシ、モアブレード駆動用モータおよびモアブレードの配設位置を説明する、電動ローンモワの平面模式図である。 本体カバーなどを取外して車両前方から見た電動ローンモワの斜視図である。 本体カバーなどを取外して車両上方から見た電動ローンモワの平面図である。 モアブレードの回転軸芯に連結させたモアブレード駆動用モータを示す斜視図である。 モアデッキを取外して車両上方から見た電動ローンモワ前部の拡大斜視図である。 本体カバーを取外した電動ローンモワ前部の拡大側面図である。 車両左側に配設されるシャーシの全体斜視図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。図1,2には、それぞれこの発明の自走式乗用電動草刈機の一例としての、電動ローンモワ10の平面図と左側面図を示す。この電動ローンモワ10は、左右一対のフレーム状のシャーシ11,11と、該シャーシ11,11前後のそれぞれ下方に、一対の前輪12と、一対の後輪13(駆動輪)とを備える。
また、前輪12と、後輪13との間には、モアデッキ14を備える。このモアデッキ14は、略楕円状の縁のある皿型で、皿の底面を上にし、その短径方向を(電動ローンモワ10の直進方向より)やや右側に傾けて設けられる。このような構成により、モアデッキ14の左右幅を抑えて、車体の全幅を規制することができる。
さらに、モアデッキ14の内側には、後述する2枚の左右モアブレード(草刈刃)1,1が、それらスピンドル軸を機体前後方向にずらして備えられている。従って、車両進行方向右側のモアブレード1が左側のモアブレード1よりもやや後方に設置されている。そして、このブレード1,1の回転軸芯上には、それぞれモアブレード駆動用モータ15,15を取付ける。
また、シャーシ11,11上には、前部のフロア4および後部のフェンダ5から構成される前低後高の本体カバー20を覆設するとともに、フェンダ5上であって、本体カバー20上における後輪13のやや前方には、運転席21が配設される。なお、フロア4は、作業者の車両乗降および運転席21に着座して車両を操縦する際の足場となるものである。なお、本体カバー20は、合成樹脂などで一体成形することができる。
さらに、フェンダ5の前段には、電動ローンモワ10の走行系の左右後輪コントロールレバー22(速度)を左右独立設置するとともに、フェンダ5の前段には、モア草刈高さ調整およびモアデッキ昇降レバー24を備える。
また、運転席21の左右それぞれの下方には、冷却口26A,26Aを、運転席21の前側の下方には冷却口26Bを設ける。これら冷却口26A,26Bは、後述のバッテリー25を冷却するための空気を取り入れるためのものであり、本体カバー20に形成されている。
さらに、運転席21の後方には、排気口27を2つ設ける。これら排気口27,27は、冷却口26A,26Bから取り入れられた空気が、車体内を通過して排気されるためのものであり、本体カバー20に形成されている。
なお、電動ローンモワ10は、草刈りに加えて、走行も電動モータによってまかなうものであり、一対の後輪13の内側にそれぞれ走行用モータ16を備え、これら走行用モータ16によって、後輪13を駆動させる(なお、各後輪13のホイール内にそれぞれホイールモータを備えてもよい)。
前述の2つのモアブレード駆動用モータ15および2つの走行用モータ16の電力は、同一のバッテリーから供給される。バッテリー25は、本体カバー20内で、運転席21の下方に複数備える。これは、例えば、バッテリー25を、各後輪13のアクスル間で、かつ、シャーシ11の上に(電動ローンモワ10の直進方向に対して)3つ並べて備え、それら3つのバッテリー25の前後に、これらと直角に1つずつ備えることができる。
さらに、各後輪13の後方で、かつ、シャーシ11の下方に、走行方向と直角にバッテリー25を1つ備える。これら6つのバッテリー25は、不図示のブラケットを介してシャーシ11に取り付けられている。なお、バッテリー25は3個を直列に接続して1セットとし、この例では、これを2セット備える。従って、バッテリー25の数は3個であってもよい。その場合には、シャーシ11の上に(電動ローンモワ10の直進方向に対して)3つ並べるものとする。なお、バッテリー25の設置数は上述に限定されない。
また、左後輪13のフェンダ5には、バッテリー25を充電する際にプラグを差し込むための給電口28を備える。この給電口28は、本体カバー20に蓋付の開口である。そして、給電口28には、プラグを備え、家庭の電源に接続した電気コードを差し込んで、バッテリー25を充電する。なお、バッテリー25とプラグとの間には、ACアダプタ、インバータおよび充電装置を適宜備える。
また、例えば、バッテリー25上には、不図示の制御部が設置される。この制御部は、電動ローンモワ10の走行用モータ16を制御するものであり、左右後輪コントロールレバー22の傾動量(後述)に応じて走行用モータ16の回転方向および回転速度を制御する。また、制御部は、上述した走行用モータ16の制御に加えて、モアブレード駆動用モータ15の回転制御、さらにバッテリー25の微小な電圧の変動を補正する役割も担っている。
なお、草刈用モータ15の回転は、走行用モータ16の回転数と連動させたり、走行用モータ16の回転数によらず草刈用モータ15の回転数を一定に維持するように制御することができる。すなわち、車速を速めると、モアブレード1,2の回転数も速まり、車速を落とすと、モアブレード1,2の回転数も遅くなる。そして、モアブレード1,1は、車速を有さない付近でも刈取った草の排出や刈取り性能に影響を及ぼすことのない回転を維持することができる。
各前輪12は、それぞれシャフトを介して前輪ブラケット17に回転自在に取り付けられるとともに、この前輪ブラケット17は、車両操向方向に回動自在としてシャーシ11に取り付けられる。そして、左右前輪ブラケット17は、それぞれ独立に回動するものとする。
左右後輪コントロールレバー22は、傾動可能に設けられ、運転者が該レバー22を前傾すると、走行用モータ16が前進方向に回転する。一方、左右後輪コントロールレバー22が後傾されると、走行用モータ16は後進方向に回転する。さらに、左右後輪コントロールレバー22の傾動度合いによって走行用モータ16の回転速度が変化する。
すなわち、左右後輪コントロールレバー22を大きく前(後)に倒すと、走行用モータ16が前進(後進)方向により早く回転し、左右後輪コントロールレバー22を小さく前(後)に倒すと、走行用モータ16が前進(後進)方向にゆっくりと回転する。運転者は、各後輪コントロールレバー22を前後に適宜操作することで、直後進、旋回などを行うことができる。
そして、右側の後輪コントロールレバー22の端部には、モアデッキ14内の2つのモアブレード1,2の回転をON、OFFする草刈スイッチ23を設ける。この草刈スイッチ23は、リミット型のスイッチを用い、運転者が指で押下するとONとなり、再度押下するとOFFとなる。
また、左側のシャーシ11の略中央部には、モアデッキ14を昇降させるためのリンクバー18の一端を回動自在に取り付ける。このリンクバー18の他端は、ステー19aを介してモアデッキ14に取り付けられている。なお、ステー19aは、モアデッキ14本体に固設されている。
また、リンクバー18は、ステー19aに対して回動自在に取り付けられている。なお、リンクバー18の回動中心は、シャーシ11との連結部である。このリンクバー18は、不図示のリンク機構を介して、モア草刈高さ調整およびモアデッキ昇降レバー24に連結されている。一方、モアデッキ14の前側には、別のステー19bが固設されている。このステー19bには、シャフトSの一端が回動自在に取り付けられている。シャフトSの他端は、不図示のステーを介してシャーシ11に回動自在に取り付けられている。
従って、モア草刈高さ調整およびモアデッキ昇降レバー24を操作することで、リンクバー18が回動し、モアデッキ14を上下操作するように構成されている。
次に、本願発明の特徴であるシャーシについて、その具体的構成を説明する。図3はシャーシ、モアブレード駆動用モータおよびモアブレードの配設位置を説明する、電動ローンモワの平面模式図、図4は本体カバーなどを取外して車両前方から見た電動ローンモワの斜視図、図5は本体カバーなどを取外して車両上方から見た電動ローンモワの平面図、図6はモアブレードの回転軸芯に連結させたモアブレード駆動用モータを示す斜視図、図7はモアデッキを取外して車両上方から見た電動ローンモワ前部の拡大斜視図、図8は本体カバーを取外した電動ローンモワ前部の拡大側面図、図9は車両左側に配設されるシャーシの全体斜視図である。
まず、図3〜5に示すように、車体を支持するシャーシ11,11は、車体の左右両端部に配設されている。そして、前輪12と、後輪13との間であって、車体に取付けた位置での各シャーシ11,11の前部には、上述および図6に示すように、内側にモアブレード1,1を軸支させたモアデッキ14が、不図示のブラケットなどを介して取付けられている。
なお、各モアブレード1,1は、各シャーシ11,11近傍にそれら回転軸芯cを位置させ、端部位置をモアデッキ14内に収めるとともに、車体左右幅の略半分の全長を有するものである。また、モアデッキ14の左右幅と、左右後輪13の左右幅とは略等しいものとされる。
そして、このモアデッキ14上には、各モアブレード駆動用モータ15,15が載置されるとともに、図6に示すように、各モアブレード駆動用モータ15,15(動力伝達手段)の出力軸(動力伝達手段)15a,15aを、それぞれのモアブレード1,1の回転軸芯cに直結する。そして、これらモアブレード駆動用モータ15,15は、シャーシ11,11間に取付けられた不図示のパネルにボルトなどで取付けられている。
なお、モアブレード駆動用モータ15,15は、バッテリー25に不図示の配線で接続されている。また、本実施例では、左右に2枚のブレード1,1をモアデッキ14内に配設しているが、シャーシ11,11の端部近傍への設置を含む少なくとも2枚のモアブレード1,1を備えていればよく、その設置枚数は限定されない。
シャーシ11,11には、図4〜5に示したように、シャーシ11,11の前部であって、モアブレード駆動用モータ15,15の側方に位置する部分を、シャーシ11,11下方に有するモアデッキ14の外側端部に略沿わせるとともに、モアデッキ14の上面の一部を略覆うようにして、車体の外側方に膨出させた回避部としての膨出部2,2が形成される。
また、図7に示すように、シャーシ11,11の膨出部2,2前方には、先端部までを車体内側に湾曲させた湾曲部3,3が形成される。さらに、シャーシ11,11の湾曲部3a,3aと、前輪ブラケット17を取付けた前端との間の前端部(シャーシ11,11を構成する左右フレーム部材の前端部)には、後部から前部向けてやや上方に傾斜させた傾設部3b,3bが形成されている。つまり、各前輪12に生じた衝撃が、これら傾設部3b,3bにより緩衝されることで、運転席21での操縦性の向上およびシャーシ11,11や本体カバー20などの損傷を防ぐことができる。
従って、シャーシ11,11は、図9に示すように、後部の直線部分と、前部の湾曲部3aや傾設部3bおよび膨出部2とを備えた一体成形からなる構成とされる。
また、この膨出部2,2の外側端は、図例では、モアデッキ14の外側端部(モアデッキ14の外側端よりもやや内側)上に有するが、このように膨出部2,2は、それら外側端をモアデッキ14および後輪13の外端とを結ぶ接線よりも車体内側に位置させる。
そして、モアブレード駆動用モータ15,15は、これら膨出部2,2の内側に設置するが、このとき、図8に示す側面視において、膨出部2,2の内側に、モアブレード駆動用モータ15,15の上部を位置させて、モアブレード駆動用モータ15,15を、モアデッキ14におけるモアブレード1,1の回転軸芯上に設置する。つまり、モアブレード駆動用モータ15,15が、膨出部2,2に側面視で重複する位置に設置される。
このような構成にすることで、従来では、モアデッキ14上のモアブレード駆動用モータ15,15が、シャーシ11,11の下方に設置されていたが、膨出部2,2で生じたスペースにより、モアブレード駆動用モータ15,15をシャーシ11,11と略同一高さに設置できるため、シャーシ11,11の配設位置を低くすることができる。
その結果、シャーシ11,11の設置高さを低くできることから、フェンダ5を含むフロア4の設置高さを下げて、フロア4の低床化を図り、作業者がフロア4に乗降し易くなるとともに、車体の重心を下げて、安全性を向上させることができる。
このシャーシ11,11の設置高さは、車両の大きさなどによって異なるが、本例の電動ローンモワ10では、従来に比べて30cm前後低く配設することができる。なお、本願発明のフロア4の低床化は、上述のモアブレード1,1の回転軸芯上にモアブレード駆動用モータ15,15配設した構成以外にも、例えば上述した特開2008−263921号公報に記載のモアブレード1,1の回転軸芯上に動力伝達機構を有するものであっても、シャーシ11,11に設けた膨出部2,2により上記同様の効果を得ることができる。また、この膨出部2,2は、後述する作業者が足を載せる部分を多くする効果を得るために車両外側方に向けて形成することが好ましいが、車両内側方に向けて凹設してもよい。
さらに、シャーシ11,11と略同一高さに設置したモアブレード駆動用モータ15,15は、上述したフロア4の低床化に加えて、従来のように上方に配設されたシャーシ11,11が邪魔にならず、モアブレード駆動用モータ15,15を着脱およびメンテナンス容易に設置することができる。
また、シャーシ11,11は、従来の直線形状のみからなる構成とは異なり、膨出部2,2や湾曲部3,3などを形成したことで、シャーシ11,11の剛性を高めることができ、本体カバー20の支持強度や、車両全体の支持強度を向上させることができる。
また、モアブレード駆動用モータ15,15は、モアブレード1,1の回転方向の軸芯上に配設するとともに、モアブレード駆動用モータ15,15の出力軸15a,15aを、モアブレード1,1の回転軸芯cに連結するので、モアブレード駆動用モータ15,15と、モアブレード1,1との連結に自在継手などの動力伝達機構を必要とせず、部品点数を削減できるほか、モアブレード駆動用モータ15,15の設置スペースの効率化を図ることができる。
また、膨出部2,2の外側端は、モアブレード1,1を覆設するモアデッキ14および後輪13の外端を結ぶ接線よりも車体内側に位置させるので、膨出部2,2を車幅以下とし、膨出部2,2への障害物の接触を防止することができる。
加えて、膨出部2,2は、モアデッキ14の外側端部に沿って車体の外側方に膨出させたので、これら膨出部2,2が、モアデッキ14の上面の一部を略覆設することで、作業者がモアデッキ14上に乗ることによるモアデッキ14への荷重負荷や、モアデッキ14上への物の落下によるモアデッキ14の損傷などを防ぐことができる。
また、膨出部2,2を車両外側方に形成することで、シャーシ11,11を構成する左右フレーム部材を、膨出部2,2において車体幅方向に広げることができる。このため、シャーシ11,11の膨出部2,2上に載置する本体カバー20におけるフロア4の左右幅を、膨出部2,2上に沿って広げることができ、これら広げることができたフロア4の端部が膨出部2,2により確実に支持される。その結果、フロア4上に、作業者が足を載せる部分が多くなり、作業者は、フロア4の低床化と併せて、補助ステップなどを必要とせず、楽にフロア4に乗降することができる。
そして、本発明の電動ローンモワ10は、車体に内燃機関としてのエンジンおよび発電機を搭載せず、バッテリー25の電力のみで車両の走行およびモアブレード1,1の駆動を行うことができ、排ガス規制に対応するとともに、騒音を低減させた、環境に配慮した自走式の電動乗用草刈機を提供することができる。
以上詳述したように、この例の電動ローンモワ10(自走式の乗用草刈機)は、車両に搭載したバッテリー25と、このバッテリー25に接続したモアブレード駆動用モータ15,15と、このモアブレード駆動用モータ15,15により駆動するモアブレード1,1と、車両の走行方向の左右両側に配設したシャーシ11,11とを備えるとともに、シャーシ11,11の近傍に、モアブレード1,1の回転軸芯cに連結するモアブレード駆動用モータ15,15およびその出力軸15a,15a(動力伝達手段)を備え、シャーシ11,11には、モアブレード駆動用モータ15,15およびその出力軸15a,15aの接触を回避する膨出部2,2(回避部)を設けるとともに、モアブレード駆動用モータ15,15およびその出力軸15a,15aは、膨出部2,2に側面視重複させて、膨出部2,2の内側に設置したものである。
なお、上述の例では、電動ローンモワについて説明したが、本発明は芝刈機全般に適用することができる。
1 モアブレード
2 膨出部
3a 湾曲部
3b 傾設部
4 フロア
5 フェンダ
11 シャーシ
14 モアデッキ
15 モアブレード駆動用モータ
15a 出力軸
20 本体カバー
c 回転軸芯

Claims (4)

  1. 車両に搭載したバッテリーと、
    該バッテリーに接続したモアブレード駆動用モータと、
    該モアブレード駆動用モータにより駆動するモアブレードと、
    前記車両の走行方向の左右両側に配設したシャーシと、
    を備えるとともに、前記シャーシの近傍に、前記モアブレードの回転軸芯に連結する動力伝達手段を備えた自走式の乗用草刈機であって、
    前記シャーシには、前記動力伝達手段の接触を回避する回避部を設けるとともに、
    前記動力伝達手段は、前記回避部に側面視重複させて、前記回避部の内側に設置したことを特徴とする自走式の乗用草刈機。
  2. 前記動力伝達手段は、前記モアブレード駆動用モータの出力軸であり、該出力軸を、前記モアブレードの回転軸芯に直結するとともに、前記モアブレード駆動用モータは、前記回避部に側面視重複させて、前記回避部の内側に設置したことを特徴とする、請求項1に記載の自走式の乗用草刈機。
  3. 前記回避部の外側端は、前記モアブレードを覆設するモアデッキおよび前記車両の駆動輪の外端を結ぶ接線よりも車体内側に位置させることを特徴とする、請求項1に記載の自走式の乗用草刈機。
  4. 前記シャーシを構成する左右フレーム部材の前端部には、前記車両の後部から前部に向けて上方に傾斜させた傾設部を形成したことを特徴とする、請求項1に記載の自走式の乗用草刈機。
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