JP2011159744A - 放射線検出素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】欠陥箇所をリペアしつつ、当該リペアによって電荷が読み出せなくなる画素数を少なく抑えた放射線検出素子を提供する。
【解決手段】欠陥50が発生した信号配線3に当該欠陥箇所を挟んで接続された画素7A、7Bで信号配線3と並列配線102を短絡させて欠陥箇所に並列な並列回路80を構成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、放射線検出素子に係り、特に、放射線検出素子の欠陥画素のリペアに関する。
近年、TFT(Thin film transistor)アクティブマトリックス基板上にX線感応層を配置し、X線情報を直接デジタルデータに変換できるFPD(flat panel detector)等の放射線検出素子が実用化されている。このFPDは、従来のイメージングプレートに比べて、即時に画像を確認でき、動画も確認できるといったメリットがあり、急速に普及が進んでいる。この放射線検出素子は、種々のタイプのものが提案されており、例えば、X線を直接、半導体層で電荷に変換して蓄積する直接変換方式や、X線を一度CsI:Tl、GOS(Gd2O2S:Tb)などのシンチレータで光に変換し、変換した光を半導体層で電荷に変換して蓄積する間接変換方式がある。
この放射線検出素子は、例えば、複数の走査配線及び複数の信号配線が互いに交差して配設され、当該走査配線及び信号配線の各交差部に対応して電荷蓄積部及びTFTスイッチなどのスイッチ素子を備えた画素がマトリクスに設けられている。
このような放射線検出素子を用いた放射線画像撮影装置では、放射線画像を撮影する場合、X線が照射される間、各走査配線に対してOFF信号を出力して各スイッチ素子をオフにして半導体層に発生した電荷を各電荷蓄積部に蓄積し、画像を読み出す場合、各走査配線に対して1ラインずつ順にON信号を出力して各画素に備えられた電荷蓄積部に蓄積された電荷を電気信号として読み出し、読み出した電気信号をデジタルデータへ変換することにより、放射線画像を得ている。
ところで、放射線検出素子は、絶縁性基板上に、各種の材料を堆積させ、レジスト塗布、露光、現像、エッチング、レジスト剥離などの各工程が行われて形成される。
この放射線検出素子の製造プロセスにおいて、リークや断線などの欠陥が生じる場合がある。
このような欠陥を補正する技術として、特許文献1には、欠陥が発生した欠陥画素のスイッチ素子に対してレーザ光を照射してスイッチ素子部分の配線を切断し、欠陥画素を電気的に分離する技術が記載されている。
また、特許文献2には、レーザーリペアを行って欠陥が発生した信号配線(「信号転送線」と記載)を読み出し回路から電気的に切断した場合、リペアが行われた信号配線の電位変動による隣接する画素への影響を抑えるため、切断した信号配線と他の配線が交差する箇所を切断する技術が開示されている。
また、特許文献3には、行および列に配列された複数の画素のアレイを有すると共に、それぞれの行に沿って複数の走査配線(「走査線」と記載」が設けられ、それぞれの列に沿複数の信号配線(「データ線」と記載)が設けられると共に、各信号配線に平行に共通電極線が設けられた放射線検出素子において、信号配線に断線が発生した場合、断線箇所を挟んだ2本の走査配線及び共通電極線を接続して補修用並列路を形成し、欠陥のある信号配線に融着して断線箇所を迂回させて接続する技術が開示されている。この特許文献3の技術では、補修用並列路に用いる2本の走査配線及び共通電極線を補修用並列路として機能しない部分で切断して、補修用並列路に他の信号が入るのを防止している。
特許4311693号 特開2002−9272号公報 特開平11−233746号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、欠陥が発生した欠陥画素を分離できるものの、配線に欠陥が発生した場合に対処できない。
また、特許文献2に記載の技術では、切断した信号配線と他の配線が交差する箇所も切断するため、切断された信号配線に接続された全ての画素で電荷が読み出せず、線欠陥となってしまう。
また、特許文献3に記載の技術では、補修用並列路を形成するため、断線箇所を挟んだ2本の走査配線を切断してしまうため、当該2本の走査配線の切断箇所以降で画素の電荷が読み出せなくなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、リペアによって電荷が読み出せなくなる画素数を少なく抑えて欠陥箇所をリペアした放射線検出素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の放射線検出素子は、各々検出対象とする放射線が照射されることにより発生した電荷を蓄積し、当該蓄積された電荷を読み出すためのスイッチ素子を備え、一方向及び当該一方向に対する交差方向にマトリクス状に配列された多数の画素と、前記画素のマトリクス配列における前記一方向の各画素列にそれぞれ設けられてそれぞれ画素列の各画素に備えられた各スイッチ素子に接続され、当該スイッチ素子のスイッチング状態に応じて前記画素に蓄積された電荷が流れる複数の信号配線と、前記複数の信号配線のそれぞれに並んで設けられた複数の並列配線と、を備え、欠陥が発生した信号配線に当該欠陥箇所を挟んで接続された複数の画素で前記信号配線と前記並列配線を短絡させて欠陥箇所に並列な並列回路を構成している。
本発明の放射線検出素子は、各々検出対象とする放射線が照射されることにより発生した電荷を蓄積し、当該蓄積された電荷を読み出すためのスイッチ素子を備えた多数の画素が一方向及び当該一方向に対する交差方向にマトリクス状に配列されている。また、画素のマトリクス配列における一方向の各画素列にそれぞれ信号配線が設けられてそれぞれ画素列の各画素に備えられた各スイッチ素子に接続され、各信号配線にスイッチ素子のスイッチング状態に応じて画素に蓄積された電荷が流れる。また、複数の信号配線のそれぞれに並んで並列配線が設けられている。
そして、本発明では、欠陥が発生した信号配線に当該欠陥箇所を挟んで接続された複数の画素で信号配線と並列配線を短絡させて欠陥箇所に並列な並列回路を構成している。
このように、本発明の放射線検出素子は、欠陥が発生した信号配線に当該欠陥箇所を挟んで接続された複数の画素で信号配線と並列配線を短絡させて欠陥箇所に並列な並列回路を構成することにより、欠陥箇所を並列回路によりリペアでき、また、欠陥により分離された信号配線を並列回路で接続することにより、リペアによって電荷が読み出せなくなる画素数を少なく抑えることができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記複数の画素を、前記欠陥箇所を挟んで隣接する2つの画素とすることが好ましい。
また、本発明は、請求項3に記載の発明のように、前記複数の並列配線が、それぞれ前記一方向の各画素列の各画素に対して共通に所定の電圧を印加するために設けられており、前記並列回路を構成する前記並列配線を、前記並列回路として機能する部分の両側で切断してもよい。
また、本発明は、請求項4に記載の発明のように、前記画素のマトリクス配列における前記交差方向の各画素列にそれぞれ設けられてそれぞれ画素列の各画素に備えられた各スイッチ素子に接続され、当該スイッチ素子をスイッチングする制御信号が流れる複数の走査配線をさらに備え、前記複数の画素で前記スイッチ素子と前記走査配線とを切断してもよい。
また、請求項4に記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、前記欠陥が前記走査配線と前記信号配線とのリークである場合、当該リークが発生した信号配線のリーク箇所と前記複数の画素のスイッチ素子の間で当該信号配線を切断してもよい。
また、請求項1〜請求項5に記載の発明は、請求項6に記載の発明のように、前記画素は、一方の電極が前記並列配線に接続されると共に他方の電極が前記スイッチ素子に接続され、発生した電荷を蓄積する蓄積容量を備え、前記複数の画素で前記スイッチ素子及び前記蓄積容量を短絡させてもよい。
また、請求項1〜請求項5に記載の発明は、請求項7に記載の発明のように、前記画素は、前記並列配線に接続されて当該並列配線から所定のバイアス電圧が印加され、放射線が照射されることにより電荷を発生するセンサ部を備え、前記複数の画素で前記スイッチ素子及び前記センサ部を短絡させてもよい。
また、請求項1〜請求項7に記載の発明は、請求項8に記載の発明のように、前記画素は、前記並列配線と前記スイッチ素子の何れかの電極又は当該電極に接続された導電部の少なくとも一部が絶縁膜のみを介して重複するように設けられてもよい。
このように、本発明によれば、リペアによって電荷が読み出せなくなる画素数を少なく抑えて欠陥箇所をリペアできる、という優れた効果を有する。
第1の実施の形態に係る放射線画像撮影装置の全体構成を示す構成図である。 第1の実施の形態に係る放射線検出素子の1画素単位の構成を示す平面図である。 図2の放射線検出素子のA−A線の断面構成を示す線断面図である。 第1の実施の形態に係る断線した放射線検出素子の構成を示す構成図である。 第1の実施の形態に係る断線をリペアした放射線検出素子の画素単位の構成を示す平面図である。 図5の放射線検出素子のA−A線の断面構成を示す線断面図である。 第1の実施の形態に係る断線をリペアした放射線検出素子の構成を示す構成図である。 第1の実施の形態に係るリークが発生した放射線検出素子の構成を示す構成図である。 第1の実施の形態に係るリークをリペアした放射線検出素子の構成を示す構成図である。 第2の実施の形態に係る放射線画像撮影装置の全体構成を示す構成図である。 第2の実施の形態に係る放射線検出素子の1画素単位の構成を示す平面図である。 図11の放射線検出素子のA−A線の断面構成を示す線断面図である。 図11の放射線検出素子のB−B線の断面構成を示す線断面図である。 第2の実施の形態に係る断線した放射線検出素子の構成を示す構成図である。 第2の実施の形態に係る断線をリペアした放射線検出素子の画素単位の構成を示す平面図である。 図15の放射線検出素子のB−B線の断面構成を示す線断面図である。 第2の実施の形態に係る断線をリペアした放射線検出素子の構成を示す構成図である。 他の形態に係る放射線検出素子の1画素単位の構成を示す平面図である。 図18の放射線検出素子のB−B線の断面構成を示す線断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。なお、以下では、本発明を、放射線画像撮影装置100に適用した場合について説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置100の全体構成が示されている。
同図に示すように、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置100は、放射線を直接電荷に変換する直接変換方式の放射線検出素子10Aを備えている。
放射線検出素子10Aは、照射された放射線を受けて電荷を発生するセンサ部103と、センサ部103で発生した電荷を蓄積する電荷蓄積容量5と、電荷蓄積容量5に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチ4と、を含んで構成される画素7が一方向(図1の横方向、以下「行方向」ともいう。)及び当該一方向に対する交差方向(図1の縦方向、以下「列方向」ともいう。)にマトリクス状に多数設けられている。
また、放射線検出素子10Aには、上記TFTスイッチ4をON/OFFするための複数の走査配線101が行方向に設けられ、上記電荷蓄積容量5に蓄積された電荷を読み出すための複数の信号配線3が列方向に設けられている。また、各信号配線3には、それぞれ並んで蓄積容量配線102が設けられている。放射線検出素子10Aには、画素7がマトリクス状に設けられた検出領域の周囲を囲むように、グランドに接続された配線107が設けられている。蓄積容量配線102の両端は、配線107に接続されている。電荷蓄積容量5の一方の電極は、蓄積容量配線102に接続されており、蓄積容量配線102及び配線107を介して接地されて電圧レベルがグランドレベルとされている。
各信号配線3には、当該信号配線3に接続された何れかのTFTスイッチ4がONされることにより電荷蓄積容量5に蓄積された電荷量に応じた電気信号が流れる。各信号配線3には、各信号配線3に流れ出した電気信号を検出する信号検出回路105が接続されており、各走査配線101には、各走査配線101にTFTスイッチ4をON/OFFするための制御信号を出力するスキャン信号制御装置104が接続されている。
信号検出回路105は、各信号配線3毎に、入力される電気信号を増幅する増幅回路を内蔵している。信号検出回路105では、各信号配線3より入力される電気信号を増幅回路により増幅して検出することにより、画像を構成する各画素の情報として、各電荷蓄積容量5に蓄積された電荷量を検出する。
この信号検出回路105及びスキャン信号制御装置104には、信号検出回路105において検出された電気信号に所定の処理を施すとともに、信号検出回路105に対して信号検出のタイミングを示す制御信号を出力し、スキャン信号制御装置104に対してスキャン信号の出力のタイミングを示す制御信号を出力する信号処理装置106が接続されている。
図2及び図3には、本実施形態に係る放射線検出素子10Aの構成の一例が示されている。なお、図2には、本実施形態に係る放射線検出素子10Aの1つの画素7の構造を示す平面図が示されており、図3には、図2のA−A線断面図が示されている。
図3に示すように、放射線検出素子10Aは、無アルカリガラス等からなる絶縁性の基板1上に、走査配線101(図2参照。)、及びゲート電極2が形成されている。ゲート電極2は走査配線101に接続されている。この走査配線101、及びゲート電極2が形成された配線層(以下、この配線層を「第1配線層」ともいう。)は、例えば、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜を用いて形成される。
この第1配線層上には、一面に第1絶縁膜15Aが形成されており、ゲート電極2上に位置する部位がTFTスイッチ4におけるゲート絶縁膜として作用する。この第1絶縁膜15Aは、例えば、SiN等からなっており、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)成膜により形成される。
第1絶縁膜15A上のゲート電極2に対応する位置には、半導体活性層8が形成されている。この半導体活性層8は、TFTスイッチ4のチャネル部であり、例えば、アモルファスシリコン膜からなる。
これらの上層には、ソース電極9、ドレイン電極13が形成されている。このソース電極9及びドレイン電極13が形成された配線層には、ソース電極9、ドレイン電極13とともに、蓄積容量下部電極14、及び蓄積容量配線102(図2参照。)が形成されている。蓄積容量配線102は、列方向の各画素列毎に、画素列の各画素7に備えられた電荷蓄積容量5の蓄積容量下部電極14に接続されている。ソース電極9、ドレイン電極13、蓄積容量下部電極14、及び蓄積容量配線102が形成された配線層(以下、この配線層を「第2配線層」ともいう。)は、例えば、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜が用いて形成される。
この第2配線層上には、一面に第2絶縁膜15Bが形成されている。この第2絶縁膜15Bは、例えば、SiN等からなっており、例えば、CVD成膜により形成される。
これらの上層には、信号配線3が形成され、また、第2絶縁膜15B上の蓄積容量下部電極14に対応する位置に蓄積容量上部電極16が形成されている。信号配線3、及び蓄積容量上部電極16が形成された配線層(以下、この配線層を「第3配線層」ともいう。)は、例えば、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜が用いて形成される。
第2絶縁膜15Bには、信号配線3とソース電極9と対向する位置にコンタクトホール17C(図2参照)が形成され、蓄積容量上部電極16とドレイン電極13と対向する位置にコンタクトホール17Bが形成されている。信号配線3とソース電極9はコンタクトホール17Cを介して電気的に接続され、蓄積容量上部電極16とドレイン電極13はコンタクトホール17Bを介して電気的に接続されている。
本実施の形態に係る放射線検出素子10Aでは、ゲート電極2や第11絶縁膜15A、ソース電極9、ドレイン電極13によりTFTスイッチ4が構成されており、蓄積容量下部電極18や第2絶縁膜15B、蓄積容量上部電極16により電荷蓄積容量5が構成されている。
この第3配線層を覆い、基板1上の画素7が設けられた領域のほぼ全面(ほぼ全領域)には、塗布型の層間絶縁膜12が形成されている。この層間絶縁膜12は、低誘電率(比誘電率ε=2〜4)の感光性の有機材料(例えば、ポジ型感光性アクリル系樹脂:メタクリル酸とグリシジルメタクリレートとの共重合体からなるベースポリマーに、ナフトキノンジアジド系ポジ型感光剤を混合した材料など)により1〜4μmの膜厚で形成されている。本実施の形態に係る放射線検出素子10Aでは、この層間絶縁膜12によって層間絶縁膜12上層と下層に配置される金属間の容量を低く抑えている。また、一般的にこのような材料は平坦化膜としての機能も有しており、下層の段差が平坦化される効果も有する。この層間絶縁膜12には、蓄積容量上部電極16と対向する位置にコンタクトホール17Aが形成されている。
層間絶縁膜12上には、各画素7毎に、コンタクトホール17Aを埋めつつ、画素領域を覆うように下部電極18が形成されおり、この下部電極18は、非晶質透明導電酸化膜(ITO)からなり、コンタクトホール17Aを介して蓄積容量上部電極16と接続されている。
下部電極18上の基板1上の画素7が設けられた検出領域Sのほぼ全面には、非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなる半導体層20が一様に形成されている。この半導体層20は、X線などの放射線が照射されることにより、内部に電荷(電子−正孔)を発生する。
この半導体層20上には、上部電極22が形成されている。本実施の形態に係る放射線検出素子10Aでは、上部電極22や半導体層20、下部電極18によりセンサ部103が構成されている。
上部電極22は、不図示のバイアス電源に接続されており、バイアス電源からバイアス電圧が供給される。半導体層20内に発生した電荷は、上部電極22から印加されるバイアス電圧による電界により、電荷の極性に応じて上部電極22又は下部電極18へ移動する。
ところで、放射線検出素子10Aは、基板1上に各層を形成する製造プロセスにおいて、リークや断線などの欠陥が生じる場合がある。
図4には、信号配線3に断線50が発生した場合が示されている。このように信号配線3が断線50が発生した場合、断線50が発生した信号配線3に信号検出回路105に対して断線箇所よりの上流側で接続された画素7の電荷の読み出しができなくなる。
そこで、本実施の形態では、断線50が発生した信号配線3に接続された断線箇所を挟んで隣接する2つの画素7A、7Bで、図5〜7に示すように、TFTスイッチ4のゲート電極2とソース電極9の重複部分及びゲート電極2とドレイン電極13の重複部分、並びにコンタクトホール17A部分にレーザ光を照射して各配線層及び絶縁層をメルトさせ、TFTスイッチ4のソース電極9とゲート電極2とドレイン電極13、及び電荷蓄積容量5の蓄積容量下部電極18と蓄積容量上部電極16とを短絡させて通電可能な状態とする。これにより、画素7A、7BのTFTスイッチ4及び電荷蓄積容量5を介して信号配線3と蓄積容量配線102とが電気的に接続されて断線箇所に並列な並列回路80が構成され、信号配線3の断線箇所が並列回路80により迂回して接続される。
また、画素7A、7Bにレーザ光を照射してゲート電極2と走査配線101との接続部分を切断すると共に、蓄積容量配線102の並列回路80として機能する部分の両側で蓄積容量配線102を切断する。これにより、並列回路80が蓄積容量配線102及び走査配線101から電気的に分離する。
これにより、画素7A、7Bの電荷が読み出せなくなるものの、断線50が発生した信号配線3に信号検出回路105に対して断線箇所よりの上流側で接続された画素7の電荷の読み出しが可能となる。
一方、図8には、信号配線3と走査配線101の交差部分で、信号配線3と走査配線101との間にリーク52が発生した場合が示されている。このように信号配線3と走査配線101との間にリーク52が発生した場合、走査配線101からの電流が信号配線3に流れてしまい画素7の電荷を正しく読み出しできなくなる。
そこで、本実施の形態では、断線の場合と同様に、リーク52が発生した信号配線3に接続されたリーク箇所を挟んで隣接する2つの画素7A、7Bで、TFTスイッチ4のゲート電極2とソース電極9の重複部分及びゲート電極2とドレイン電極13の重複部分、並びにコンタクトホール17A部分にレーザ光を照射して各配線層及び絶縁層をメルトさせ、TFTスイッチ4のソース電極9とゲート電極2とドレイン電極13、及び電荷蓄積容量5の蓄積容量下部電極18と蓄積容量上部電極16とを短絡させて通電可能な状態とする。
また、画素7A、7Bにレーザ光を照射してゲート電極2と走査配線101との接続部分を切断すると共に、蓄積容量配線102の並列回路80として機能する部分の両側で蓄積容量配線102を切断する。さらに、リーク52が発生した信号配線3のリーク箇所と画素7A、7BのTFTスイッチ4の間にレーザ光を照射して、リークが発生した信号配線3と走査配線101を切断する。
これにより、画素7A、7Bで電荷が読み出せなくなるものの、リークの影響を抑えて画素7の電荷を読み出すことができる。
以上のように本実施の形態によれば、信号配線3の欠陥箇所が並列回路80により迂回して接続されるため、リペアによって電荷が読み出せなくなる画素数を少なく抑えて欠陥箇所をリペアできる。
また、本実施の形態によれば、欠陥箇所を挟んで隣接する2つの画素7A、7Bでリペアを行うことにより、電荷が読み出せなくなる画素数をより少なく抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、蓄積容量配線102の並列回路80として機能する部分の両側で蓄積容量配線102を切断したので、並列回路80への蓄積容量配線102からの影響を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、画素7A、7Bでゲート電極2と走査配線101との接続部分を切断したので、並列回路80への走査配線101からの影響を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、欠陥がリークの場合でも、リークが発生した信号配線3のリーク箇所と画素7A、7BのTFTスイッチ4の間で信号配線3を切断することにより、リークの影響を受けずに画素7の電荷を読み出すことができる。
なお、第1の実施の形態に係る放射線検出素子10Aでは、画素7A、7Bで電荷が読み出せず、点欠陥となるが、例えば、信号処理装置106に点欠陥となる画素7A、7Bの位置を示す位置情報を予め記憶させておき、信号処理装置106において位置情報に基づいて点欠陥の画素7A、7Bの位置を求め、点欠陥となる画素7A、7Bのデータを、画素7A、7Bに隣接する正常な画素7のデータから補間処理を行うことにより生成できる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第2の実施の形態として、放射線を一旦光に変換し、変換した光を電荷に変換する間接変換方式の放射線検出素子10Bに本発明を適用した場合について説明する。
図10には、第2の実施の形態に係る放射線検出素子10Bを用いた放射線画像撮影装置100の全体構成が示されている。なお、上記第1の実施形態(図1)と対応する部分には第1の実施形態と同一の符号を付して説明する。また、放射線を光に変換するシンチレータは省略されている。
放射線検出素子10Bは、光を受けて電荷を蓄積するセンサ部103と、センサ部103に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチ4と、を含んで構成される画素7が一方向(図10の横方向、以下「行方向」ともいう。)及び当該一方向に対する交差方向(図10の縦方向、以下「列方向」ともいう。)にマトリクス状に多数設けられている。
また、放射線検出素子10Bには、上記TFTスイッチ4をON/OFFするための複数の走査配線101が行方向に設けられ、上記センサ部103に蓄積された電荷を読み出すための複数の信号配線3が列方向に設けられている。放射線検出素子10Bには、画素7がマトリクス状に設けられた検出領域の周囲を囲むように、所定のバイアス電圧を供給する電源110に接続された配線107が設けられており、共通電極配線109の両端は配線107に接続されている。センサ部103は共通電極配線109に接続されており、共通電極配線109及び配線107を介してバイアス電圧が印加されている。
各信号配線3には、信号検出回路105が接続されており、各走査配線101には、スキャン信号制御装置104が接続されている。この信号検出回路105及びスキャン信号制御装置104には、信号処理装置106が接続されている。
図11には、本実施形態に係る間接変換方式の放射線検出素子10Bの1画素単位の構造を示す平面図が示されており、図12には、図11のA−A線断面図が示され、図13には、図11のB−B線断面図が示されている。なお、上記第1の実施形態(図2,図3)と対応する部分には第1の実施形態と同一の符号を付して説明する。
図12、図13に示すように、放射線検出素子10Bは、絶縁性の基板1上に、走査配線101、ゲート電極2が形成されており、走査配線101とゲート電極2は接続されている(図11参照。)。
この走査配線101及びゲート電極2上には、走査配線101及びゲート電極2を覆い一面に第1絶縁膜15Aが形成されている。
第1絶縁膜15A上のゲート電極2上には、半導体活性層8が島状に形成されている。
これらの上層には、第2配線層として、ソース電極9、及びドレイン電極13が形成されている。このソース電極9及びドレイン電極13が形成された第2配線層には、ソース電極9、ドレイン電極13とともに、共通電極配線109が形成されている。このソース電極9及びドレイン電極13と半導体活性層8との間には不純物添加アモルファスシリコン等による不純物添加半導体層(不図示)が形成されている。これらによりスイッチング用のTFTスイッチ4が構成される。
これら半導体活性層8、ソース電極9、ドレイン電極13、及び共通電極配線109を覆い、基板1上の画素7が設けられた領域のほぼ全面(ほぼ全領域)には、第2絶縁膜15Bが形成されている。
第2絶縁膜15B上には、第3配線層として、信号配線3、コンタクト24、及びコンタクト36が形成されている。
第2絶縁膜15Bには、信号配線3とソース電極9と対向する位置にコンタクトホール17C(図11参照)が形成され、コンタクト36とドレイン電極13と対向する位置にコンタクトホール17Bが形成され、コンタクト24と共通電極配線109と対向する位置にコンタクトホール22Aが形成されている。信号配線3はコンタクトホール17Cを介してソース電極9に接続され(図11参照。)、コンタクト36はコンタクトホール17Bを介してドレイン電極13に接続され(図12参照。)、コンタクト24はコンタクトホール22Aを介して共通電極配線109に接続されている(図13参照。)。
この第3配線層上には、一面に第3絶縁膜15Cが形成され、さらに塗布型の層間絶縁膜12が形成されている。この第3絶縁膜15Cは、例えば、SiN等からなっており、例えば、CVD成膜により形成される。層間絶縁膜12及び第3絶縁膜15Cには、コンタクト36と対向する位置にコンタクトホール17Aが形成され、コンタクト24と対向する位置にコンタクトホール22Bが形成されている。
層間絶縁膜12上には、コンタクトホール17Aを埋めつつ、画素領域を覆うようにセンサ部103の下部電極18が形成されている。下部電極18は、コンタクトホール17Aを介してコンタクト36に接続され、コンタクト36を介してTFTスイッチ4のドレイン電極13と接続されている。この下部電極18は、後述する半導体層6が1μm前後と厚い場合には導電性があれば材料に制限がほとんどない。このため、Al系材料、ITOなど導電性の金属を用いて形成すれば問題ない。
一方、半導体層6の膜厚が薄い場合(0.2〜0.5μm前後)、半導体層6で光が吸収が十分でないため、TFTスイッチ4への光照射によるリーク電流の増加を防ぐため、遮光性メタルを主体とする合金、若しくは積層膜とすることが好ましい。
下部電極18上には、フォトダイオードとして機能する半導体層6が形成されている。本実施の形態では、半導体層6として、n層、i層、p層(nアモルファスシリコン、アモルファスシリコン、pアモルファスシリコン)を積層したPIN構造のフォトダイオードを採用しており、下層からn層6A、i層6B、p層6Cを順に積層して形成する。i層6Bは、光が照射されることにより電荷(自由電子と自由正孔のペア)が発生する。n層6A及びp層6Cは、コンタクト層として機能し、下部電極18及び後述する上部電極22とi層6Bをと電気的に接続する。
また、本実施の形態では、下部電極18を半導体層6よりも大きくしており、また、TFTスイッチ4の光の照射側を半導体層6で覆っている。これにより、画素領域内での光を受光できる面積の割合(所謂、フィルファクタ)を大きくしており、また、TFTスイッチ4への光入射を抑制している。
層間絶縁膜12及び半導体層6上には、各半導体層6部分で開口28を持つように保護絶縁膜23が形成されている。保護絶縁膜23には、コンタクト24と対向する位置にコンタクトホール22Bが形成されている。保護絶縁膜23は、絶縁膜15A〜15Cと同じく、例えば、SiNx等からなっており、例えば、CVD成膜により形成される。そして、半導体層6及び保護絶縁膜23上には、保護絶縁膜23の開口28を覆うように上部電極25が形成されている。この上部電極22には、例えば、ITOやIZO(酸化亜鉛インジウム)などの光透過性の高い材料を用いている。本実施の形態に係る放射線検出素子10Bでは、上部電極22や半導体層6、下部電極18によりセンサ部103が構成されている。
上部電極25は、上部電極25にバイアス電圧を供給するための共通電極配線109と接続する接続部25Aを有している。接続部25Aは、コンタクトホール22Bを介してコンタクト24と接続されている。これにより、上部電極25は、コンタクト24を介して共通電極配線109と電気的に接続されている。
このように形成された放射線検出素子10Bには、必要に応じてさらに光吸収性の低い絶縁性の材料により保護膜が形成され、その表面に光吸収性の低い接着樹脂を用いてGOS等からなるシンチレータが貼り付けられる。
ところで、放射線検出素子10Bも、基板1上に各層を形成する製造プロセスにおいて、リークや断線などの欠陥が生じる場合がある。
図14には、信号配線3に断線50が発生した場合が示されている。このように信号配線3に断線50が発生した場合、断線50が発生した信号配線3に信号検出回路105に対して断線箇所よりの上流側で接続された画素7の電荷の読み出しができなくなる。
そこで、本実施の形態では、断線50が発生した信号配線3に接続された断線箇所を挟んで隣接する2つの画素7A、7Bで、図15〜17に示すように、TFTスイッチ4のゲート電極2とソース電極9の重複部分及びゲート電極2とドレイン電極13の重複部分、並びに半導体層6の共通電極配線109との重複部分にレーザ光を照射して各配線層及び絶縁層をメルトさせ、TFTスイッチ4のソース電極9とゲート電極2とドレイン電極13、及び下部電極18と共通電極配線109とを短絡させて通電可能な状態とする。これにより、画素7A、7BのTFTスイッチ4、コンタクト36及び下部電極18を介して信号配線3と共通電極配線109とが電気的に接続されて断線箇所に並列な並列回路80が構成され、信号配線3の断線箇所が並列回路80により迂回して接続される。
また、画素7A、7Bにレーザ光を照射してゲート電極2と走査配線101との接続部分を切断すると共に、共通電極配線109の並列回路80として機能する部分の両側で共通電極配線109を切断する。これにより、並列回路80が共通電極配線109及び走査配線101から電気的に分離する。
これにより、画素7A、7Bで電荷が読み出せなくなるものの、断線50が発生した信号配線3に信号検出回路105に対して断線箇所よりの上流側で接続された画素7の電荷の読み出しが可能となる。
なお、信号配線3と走査配線101との間にリークが発生した場合、第1の実施の形態と同様に、さらに、リークが発生した信号配線3のリーク箇所と画素7A、7BのTFTスイッチ4の間にレーザ光を照射して、リークが発生した蓄積容量配線102及び走査配線101を電気的に分離することにより、画素7A、7Bで電荷が読み出せなくなるものの、リークの影響を抑えて画素7の電荷を読み出すことができる。
以上のように本実施の形態によれば、信号配線3の欠陥箇所が並列回路80により迂回して接続されるため、リペアによって電荷が読み出せなくなる画素数を少なく抑えて欠陥箇所をリペアできる。
また、本実施の形態によれば、欠陥箇所を挟んで隣接する2つの画素7A、7Bでリペアを行うことにより、電荷が読み出せなくなる画素数をより少なく抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、共通電極配線109の並列回路80として機能する部分の両側で共通電極配線109を切断したので、並列回路80への共通電極配線109からの影響を抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、画素7A、7Bでゲート電極2と走査配線101との接続部分を切断したので、並列回路80への走査配線101からの影響を抑えることができる。
なお、第2の実施の形態に係る放射線検出素子10Bにおいても、画素7A、7Bで電荷が読み出せず、点欠陥となるが、例えば、信号処理装置106に点欠陥となる画素7A、7Bの位置を示す位置情報を予め記憶させておき、信号処理装置106において位置情報に基づいて点欠陥の画素7A、7Bの位置を求め、点欠陥となる画素7A、7Bのデータを、画素7A、7Bに隣接する正常な画素7のデータから補間処理を行うことにより生成できる。
なお、上記各実施の形態では、欠陥箇所を挟んで隣接する2つの画素7A、7Bで信号配線3と蓄積容量配線102又は共通電極配線109を短絡させるリペアを行う場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、欠陥箇所を挟んで3つ以上の画素7でリペアを行って欠陥箇所に並列な並列回路を構成してもよい。また、リペアを行う画素7は、欠陥箇所を挟んで隣接する必要は必ずしもなく、欠陥箇所を挟んでいれば、数画素隔ててもよい。リペアを行う画素7は、点欠陥となるため、数画素隔てることにより、補間処理での画質の低下を抑えることができる。
また、上記第2の実施の形態では、半導体層6の共通電極配線109との重複部分にレーザ光を照射してメルトさせ、下部電極18と共通電極配線109とを短絡させて通電可能な状態とする場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図18、19に示すように、コンタクト36を共通電極配線109と重複するように伸して、コンタクト36と共通電極配線109との重複部分にレーザ光を照射してメルトさせ、コンタクト36と共通電極配線109とを短絡させて通電可能な状態としてもよい。また、第2の実施の形態においてコンタクト36を設けた場合について説明したが、第1の実施の形態に適用してもよい。このように、共通電極配線109とコンタクト36の少なくとも一部が第2絶縁膜15Bのみを介して重複するように設けられることにより、重複部分にレーザ光を照射してのコンタクト36と共通電極配線109とのメルトが行いやすくなる。なお、共通電極配線109とコンタクト36との間を、1層の第2絶縁膜15のみとしたが、これに限定されるものではなく、絶縁膜を複数層としてもよい。
また、上記各実施の形態では、基板1として無アルカリガラスを用いた場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ポリイミド等の絶縁体を用いて絶縁性の基板1を形成してもよい。基板の材料はこれに限定されるものではない。
また、上記第1の実施の形態では、直接変換方式の放射線検出素子10Aにおいて半導体層20が各画素7で連続している場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、フォトダイオード層が各画素で連続している場合に本発明を適用してもよい。特表2008−505496号公報の図5、図6には、各画素でフォトダイオード層が連続している例が示されている。
また、放射線検出素子10A、10Bは、センサ部103が設けられた表側から放射線が照射されてもよく、基板1側(裏側)から放射線が照射されてもよい。ここで、間接変換方式の放射線検出素子10Bでは、表側から放射線が照射された場合、シンチレータ29の上面側(基板1の反対側)でより強く発光し、裏側から放射線が照射された場合、基板1を透過した放射線がシンチレータ29に入射してシンチレータ29の基板1側がより強く発光する。半導体層6には、シンチレータ29で発生した光により電荷が発生する。このため、間接変換方式の放射線検出素子10Bは、表側から放射線が照射された場合の方が裏側から放射線が照射された場合よりも、放射線が基板1を透過しないため、放射線に対する感度を高く設計することが可能であり、また、裏側から放射線が照射された場合の方が表側から放射線が照射された場合よりも各半導体層6に対するシンチレータ29の発光位置が近いため、撮影によって得られる放射線画像の分解能が高い。
また、上記各実施の形態では、X線を検出することにより画像を検出する放射線画像撮影装置100に本発明を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、検出対象とする電磁波は可視光や紫外線、赤外線等いずれであってもよい。
その他、上記各実施の形態で説明した放射線画像撮影装置100の構成(図1、図10参照。)及び放射線検出素子10A、10Bの構成(図2〜図9、図11〜図19)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
3 信号配線
4 TFTスイッチ
5 電荷蓄積容量
7 画素
10A、10B 放射線検出素子
15B 第2絶縁膜
36 コンタクト(導電部)
50 断線(欠陥)
52 リーク(欠陥)
80 並列回路
101 走査配線
102 蓄積容量配線(並列配線)
103 センサ部
109 共通電極配線(並列配線)

Claims (8)

  1. 各々検出対象とする放射線が照射されることにより発生した電荷を蓄積し、当該蓄積された電荷を読み出すためのスイッチ素子を備え、一方向及び当該一方向に対する交差方向にマトリクス状に配列された多数の画素と、
    前記画素のマトリクス配列における前記一方向の各画素列にそれぞれ設けられてそれぞれ画素列の各画素に備えられた各スイッチ素子に接続され、当該スイッチ素子のスイッチング状態に応じて前記画素に蓄積された電荷が流れる複数の信号配線と、
    前記複数の信号配線のそれぞれに並んで設けられた複数の並列配線と、を備え、
    欠陥が発生した信号配線に当該欠陥箇所を挟んで接続された複数の画素で前記信号配線と前記並列配線を短絡させて欠陥箇所に並列な並列回路を構成した
    放射線検出素子。
  2. 前記複数の画素を、前記欠陥箇所を挟んで隣接する2つの画素とした
    請求項1記載の放射線検出素子。
  3. 前記複数の並列配線は、それぞれ前記一方向の各画素列の各画素に対して共通に所定の電圧を印加するために設けられ、
    前記並列回路を構成する前記並列配線を、前記並列回路として機能する部分の両側で切断した
    請求項1又は請求項2記載の放射線検出素子。
  4. 前記画素のマトリクス配列における前記交差方向の各画素列にそれぞれ設けられてそれぞれ画素列の各画素に備えられた各スイッチ素子に接続され、当該スイッチ素子をスイッチングする制御信号が流れる複数の走査配線をさらに備え、
    前記複数の画素で前記スイッチ素子と前記走査配線とを切断した
    請求項1〜請求項3の何れか1項記載の放射線検出素子。
  5. 前記欠陥が前記走査配線と前記信号配線とのリークである場合、当該リークが発生した信号配線のリーク箇所と前記複数の画素のスイッチ素子の間で当該信号配線を切断した
    請求項4記載の放射線検出素子。
  6. 前記画素は、一方の電極が前記並列配線に接続されると共に他方の電極が前記スイッチ素子に接続され、発生した電荷を蓄積する蓄積容量を備え、
    前記複数の画素で前記スイッチ素子及び前記蓄積容量を短絡させた
    請求項1〜請求項5の何れか1項記載の放射線検出素子。
  7. 前記画素は、前記並列配線に接続されて当該並列配線から所定のバイアス電圧が印加され、放射線が照射されることにより電荷を発生するセンサ部を備え、
    前記複数の画素で前記スイッチ素子及び前記センサ部を短絡させた
    請求項1〜請求項5の何れか1項記載の放射線検出素子。
  8. 前記画素は、前記並列配線と前記スイッチ素子の何れかの電極又は当該電極に接続された導電部の少なくとも一部が絶縁膜のみを介して重複するように設けられた
    請求項1〜請求項7の何れか1項記載の放射線検出素子。
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