JP2010056397A - X線検出素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】位置ズレを生じることなく1回のX線の照射で異なるエネルギーのX線による放射線画像を得ることができるX線検出素子を提供する。
【解決手段】基板1にX線の照射方向にX線検出部22AとX線検出部22Bとを積層して設け、照射されたX線をX線検出部22Aで検出すると共に、X線検出部22Aを透過したX線をX線検出部22Bで検出する。
【選択図】図2
【解決手段】基板1にX線の照射方向にX線検出部22AとX線検出部22Bとを積層して設け、照射されたX線をX線検出部22Aで検出すると共に、X線検出部22Aを透過したX線をX線検出部22Bで検出する。
【選択図】図2
Description
本発明は、X線検出素子に係り、特に、照射されたX線により示される画像を検出するX線検出素子に関する。
近年、TFT(Thin film transistor)アクティブマトリックス基板上にX線感応層を配置し、X線情報を直接デジタルデータに変換できるFPD(flat panel detector)等のX線検出素子が実用化されている。このX線検出素子は、従来のイメージングプレートに比べて、即時に画像を確認でき、動画も確認できるといったメリットがあり、急速に普及が進んでいる。
この種のX線検出素子は、種々のタイプのものが提案されており、例えば、X線を直接、半導体層で電荷に変換して蓄積する直接変換方式や、X線を一度CsI:Tl、GOS(Gd2O2S:Tb)などのシンチレータ(波長変換部)で光に変換し、変換した光をフォトダイオードなどのセンサ部で電荷に変換して蓄積する間接変換方式がある。
ところで、放射線画像の撮影において、被写体の同一の部位を異なる管電圧で撮影し、各管電圧での撮影によって得られた放射線画像に重みを付けて差分を演算する画像処理(以下、「サブトラクション画像処理」と呼ぶ)を行うことで、画像中の骨部等の硬部組織に相当する画像部、及び軟部組織に相当する画像部の一方を強調して他方を除去した放射線画像(以下、「エネルギーサブトラクション画像」と呼ぶ)を得る技術が知られている。例えば、胸部の軟部組織に相当するエネルギーサブトラクション画像を用いると、肋骨で隠れていた病変を見ることが可能になり、診断性能を向上させることができる。
アナログX線フィルムあるいはイメージングプレートでは、エネルギーサブトラクション画像を得ようとした場合、X線フィルムあるいはイメージングプレートを2枚重ねてX線を1回照射し、各X線フィルムあるいはイメージングプレートから各々得られる2つの放射線画像にサブトラクション画像処理を行うことでエネルギーサブトラクション画像を得ることができる。
一方、X線検出素子では、エネルギーサブトラクション画像を得ようとした場合、1枚のX線検出素子に対して異なるエネルギーのX線を2回連続的に照射して2つの放射線画像を得る撮影方法と、X線フィルムあるいはイメージングプレートと同様に2枚のX線検出素子を重ねてX線を1回照射することにより、2つの放射線画像を得る方法が提案されている。
前者の撮影方法は、X線の照射が2回になることにより、被写体の被曝量が増加し、また、2回の照射の間の画像ズレという原理的なデメリットがある。
これに対し、後者の撮影方法は、X線検出素子製造時の寸法誤差や振動・膨張による2枚のX線検出素子のズレによる画質低下や、X線源からX線が放射状に照射されるため、2枚のX線検出素子を重ねた場合に各X線検出素子から得られる各放射線画像の画素サイズが異なるといったデメリットがあり、また、1枚のX線検出素子に比べてコストが上昇するといったデメリットがある。
そこで、本出願人は、特許文献1に、放射線個体検出層を複数枚積層させて各放射線個体検出層から得られる各放射線画像にサブトラクション画像処理を行うことでエネルギーサブトラクション画像を得る場合に、各放射線画像の画素サイズが同一となるように画素サイズの補正を行う技術を開示した。
特開2000−298198号公報
しかしながら、1回のX線の照射で異なるエネルギーのX線による放射線画像を得る場合に、各放射線画像に位置ズレが無い方が好ましい。
本発明は、上記の事情に鑑み、位置ズレを生じることなく1回のX線の照射で異なるエネルギーのX線による放射線画像を得ることができるX線検出素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明のX線検出素子は、基板の一方の面上に設けられ、照射されたX線を検出して電荷を発生する第1X線検出部と、前記第1X線検出部に対してX線の照射方向に積層して設けられ、前記第1X線検出部を透過したX線を検出して電荷を発生する第2X線検出部と、前記基板の一方の面上に設けられ、前記第1X線検出部に接続され、当該第1X線検出部に発生した電荷を読み出すための第1スイッチング素子と、前記基板の一方の面上に設けられ、前記第2X線検出部に接続され、当該第2X線検出部に発生した電荷を読み出すための第2スイッチング素子と、を備えている。
本発明のX線検出素子は、照射されたX線を検出して電荷を発生する第1X線検出部が基板の一方の面上に設けられており、X線を検出して電荷を発生する第2X線検出部が、第1X線検出部に対してX線の照射方向に積層して設けられており、第1X線検出部を透過したX線を検出して電荷を発生する。
また、本発明では、第1X線検出部に接続され、第1X線検出部に発生した電荷を読み出すための第1スイッチング素子と、第2X線検出部に接続され、第2X線検出部に発生した電荷を読み出すための第2スイッチング素子とが基板の一方の面上に設けられている。
このように、本発明によれば、基板にX線の照射方向に第1X線検出部と第2X線検出部とを積層して設け、照射されたX線を第1X線検出部で検出すると共に、第1X線検出部を透過したX線を第2X線検出部で検出しているので、位置ズレを生じることなく1回のX線の照射で異なるエネルギーのX線による放射線画像を得ることができる。
なお、本発明は、請求項2に記載の発明のように、前記基板が、光透過性を有し、第2X線検出部が、前記基板の他方の面上に設けられ、X線が照射されると光を発生する第2波長変換部と、前記基板の前記一方の面上に設けられ、前記第2波長変換部で発生した光が照射されることにより電荷が発生する第2センサ部と、を含んで構成してもよい。
また、請求項2記載の発明は、請求項3に記載の発明のように、前記第1スイッチング素子と第2スイッチング素子が、同じ層に形成されてもよい。
また、請求項3記載の発明は、請求項4に記載の発明のように、前記第2センサ部が、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子と同じ層に形成され、当該層の上層に層間絶縁膜を介して前記第1X線検出部が設けてもよい。
また、請求項4記載の発明は、請求項5に記載の発明のように、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子が、薄膜トランジスタであり、前記第2センサ部が、MIS型のフォトダイオードであり、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子である薄膜トランジスタの半導体活性層と前記第2センサ部であるMIS型のフォトダイオードの半導体層、及び当該薄膜トランジスタの絶縁層と当該フォトダイオードの絶縁層を同じ層に形成してもよい。
また、本発明は、請求項6に記載の発明のように、前記第2X線検出部が、前記第1X線検出部側に低エネルギのX線を吸収するフィルタを有することが好ましい。
また、請求項6記載の発明は、請求項7に記載の発明のように、前記第1X線検出部が、前記フィルタを兼ねてもよい。
また、本発明は、請求項8に記載の発明のように、前記第1X線検出部を、前記第2X線検出部が設けれた領域を覆うように設けることが好ましい。
また、請求項1〜請求項8記載の発明は、請求項9に記載の発明のように、前記第1X線検出部を、X線が照射されると電荷を発生する半導体層を含んで構成してもよい。
また、請求項1〜請求項8記載の発明は、請求項10に記載の発明のように、前記第1X線検出部を、X線が照射されると光を発生する第1波長変換部と、前記第1波長変換部で発生した光が照射されることにより電荷が発生する第1センサ部と、を含んで構成し、前記第1波長変換部を、前記第1センサ部を覆うように設けてもよい。
また、本発明は、請求項11に記載の発明のように、前記第1X線検出部が、高エネルギー部分にK吸収端を有さないことが好ましい。
また、本発明は、請求項12に記載の発明のように、前記基板に、放射線画像を構成する画素の情報としてX線を検出する複数の画素部が面方向に設けられており、前記第1X線検出部、前記第2X線検出部、前記第1スイッチング素子、及び前記第2スイッチング素子を、前記画素部毎に複数設けることが好ましい。
本発明のX線検出素子は、基板にX線の照射方向に第1X線検出部と第2X線検出部とを積層して設け、照射されたX線を第1X線検出部で検出すると共に、第1X線検出部を透過したX線を第2X線検出部で検出しているので、位置ズレを生じることなく1回のX線の照射で異なるエネルギーのX線による放射線画像を得ることができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の画像検出器の一実施の形態を適用した放射線画像撮影装置100について説明する。
図1には、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置100の全体構成が示されている。
同図に示すように、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置100は、X線検出素子10を備えている。
同図に示すように、X線検出素子10は、放射線画像を構成する画素の情報としてX線を検出する複数の画素20が一方向(図1の横方向)及び当該一方向に対する交差方向(図1の縦方向)にマトリクス状に設けられている。
また、X線検出素子10は、一方向の各画素列毎に走査配線101が並列に設けられ、交差方向の各画素列毎に信号配線3が並列に設けられている。なお、本実施の形態に係るX線検出素子10では、交差方向の各画素列毎に2本ずつ信号配線3を設けており、各画素列毎に画素20の一方側(図1の左側)に信号配線3Aを設け、画素20の他方側(図1の右側)に信号配線3Bを設けている。
図2には、本実施の形態に係るX線検出素子10の1つの画素20の概略的な構成に示した模式図が示されている。
同図に示すように、画素20には、X線に対して感度を有し、X線を検出して電荷を発生する2つのX線検出部22A、22Bが積層して設けられている。
X線検出部22Aは、X線を直接電荷に変換して蓄積する直接変換方式のものとされており、X線が照射されると電荷を発生する半導体層6を有している。
X線検出部22Bは、X線を一度光に変換した後に電荷に変換して蓄積する間接変換方式のものとされており、X線が照射されると光を発生する波長変換部24と、波長変換部24で発生した光が照射されることにより電荷が発生するセンサ部26と、を有している。
センサ部26は、基板1の一方の面(図2の上側の面)上に設けられ、波長変換部24は、基板1の他方の面(図2の下側の面)上に設けられている。半導体層6は基板1の一方の面上のセンサ部26上を、X線検出部22Bが設けれた領域を覆うように設けられている。
また、画素20は、X線検出部22Aに接続され、X線検出部22Aに発生した電荷を読み出すためのTFTスイッチ4Aと、X線検出部22Bに接続され、X線検出部22Bに発生した電荷を読み出すためのTFTスイッチ4Bと、が設けられている。
TFTスイッチ4Aは、ソースがX線検出部22Aに接続され、ドレインが信号配線3Aに接続され、ゲートが走査配線101に接続されている。TFTスイッチ4Bは、ソースがX線検出部22Bに接続され、ドレインが信号配線3Bに接続され、ゲートが走査配線101に接続されている。
各信号配線3Aには、当該信号配線3Aに接続された何れかのTFTスイッチ4AがONされることによりX線検出部22Aに発生して蓄積された電荷量に応じた電気信号が流れ、各信号配線3Bには、当該信号配線3Bに接続された何れかのTFTスイッチ4BがONされることによりX線検出部22Bに発生して蓄積された電荷量に応じた電気信号が流れる。
各信号配線3A、3Bには、各信号配線3A、3Bに流れ出した電気信号を検出する信号検出回路105(図1参照)が接続されており、各走査配線101には、各走査配線101にTFTスイッチ4A、4BをON/OFFするための制御信号を出力するスキャン信号制御回路104が接続されている。
信号検出回路105は、各信号配線3A、3Bのそれぞれ毎に、入力される電気信号を増幅する増幅回路を内蔵している。信号検出回路105では、各信号配線3A、3Aより入力される電気信号を各増幅回路により増幅して検出することにより、画像を構成する各画素の情報として、各画素20の2つのX線検出部22A、22Bに発生した電荷量を検出する。
この信号検出回路105及びスキャン信号制御回路104には、信号検出回路105において検出された各画素の情報を各信号配線3Aによる画像情報と各信号配線3Bによる画像情報とに分けて所定の処理を施すとともに、信号検出回路105に対して信号検出のタイミングを示す制御信号を出力し、スキャン信号制御回路104に対してスキャン信号の出力のタイミングを示す制御信号を出力する信号処理装置106が接続されている。なお、各信号配線3A、3Bを1つの信号検出回路105に接続したが、信号検出回路105を2つ設け、信号配線3Aと信号配線3Bを別な信号検出回路105に接続するようにしてもよい。これにより、従来の1つの放射線画像を検出するX線検出素子に使用される信号検出回路を使用することができる。
次に、図3及び図4を参照して、本実施の形態に係るX線検出素子10についてより詳細に説明する。なお、図3には、本実施の形態に係るX線検出素子10の画素20の詳細な構造を示す平面図が示されており、図4には、図3のA−A線断面図が示されている。
図4に示すように、X線検出素子10は、無アルカリガラス等からなる絶縁性の基板1の一方の面(図4の上側の面)上に、電極32が形成されている。この電極32は、非晶質透明導電酸化膜(ITO)からなり、光に対して透過性を有する。なお、本実施の形態では、後述するゲート電極2A、2B部分にもITOによって電極32A、32Bを形成しているが必須の構成ではない。
この基板1及び電極32の上層には、走査配線101(図3参照。)、及び2つのゲート電極2A、2Bが形成されている。ゲート電極2A、2Bはそれぞれ走査配線101に接続されている。この走査配線101、及びゲート電極2A、2Bが形成された配線層(以下、この配線層を「第1信号配線層」ともいう。)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜を用いて形成されているが、これらに限定されるものではない。
この第1信号配線層上には、一面に絶縁膜15が形成されている。絶縁膜15は、ゲート電極2A、2B上に位置する部位がTFTスイッチ4A、4Bにおけるゲート絶縁膜として作用し、電極32上に位置する部位が後述するMIS型のフォトダイオードにおける絶縁層として作用する。絶縁膜15は、例えば、SiNX 等からなっており、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)成膜により形成される。この絶縁膜15には電極32の端部分にコンタクトホール33が形成されている。
絶縁膜15上には、ゲート電極2A、2Bに対応する位置と電極32に対応する位置に半導体層8が形成されている。半導体層8は、ゲート電極2A、2B上に位置する部位がTFTスイッチ4A、4Bにおける半導体活性層(チャネル部)として作用し、電極32上に位置する部位が後述するMIS型のフォトダイオードにおける半導体層として作用する。半導体層8は、例えば、アモルファスシリコン膜からなる。
これらの上層には、ソース電極9A、9B、及びドレイン電極13A、13Bが形成されている。このソース電極9A、9B、及びドレイン電極13A、13Bが形成された配線層には、ソース電極9A、9B、及びドレイン電極13A、13Bとともに、信号配線3A、3Bが形成されており、また、半導体層8上に電極34が形成されている。ソース電極9Aは信号配線3Aに接続され(図3参照。)、ソース電極9Bは信号配線3Bに接続され、ドレイン電極13Bはコンタクトホール33を介して電極32に接続されている。ソース電極9A、9B、ドレイン電極13A、13B、電極34及び信号配線3A、3Bが形成された配線層(以下、この配線層を「第2信号配線層」ともいう。)は、Al若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした積層膜が用いて形成されるが、これらに限定されるものではない。
このソース電極9A、9B、ドレイン電極13A、13B、電極34と半導体層8との間にはコンタクト層(不図示)が形成されている。このコンタクト層は、不純物添加アモルファスシリコン等の不純物添加半導体からなる。
本実施の形態に係るX線検出素子10では、ゲート電極2A、ゲート絶縁膜15、ソース電極9A、ドレイン電極13A、及び半導体層8によりTFTスイッチ4Aが構成され、ゲート電極2B、ゲート絶縁膜15、ソース電極9B、ドレイン電極13B、及び半導体層8によりTFTスイッチ4Bが構成されている。なお、TFTスイッチ4AはX線検出部22Aに発生する電荷の極性によってソース電極9Aとドレイン電極13Aが逆となり、TFTスイッチ4BはX線検出部22Bに発生する電荷の極性によってソース電極9Bとドレイン電極13Bが逆となる。
また、本実施の形態に係るX線検出素子10では、電極32、半導体層8、絶縁膜15、及び電極34によりMIS型のフォトダイオードが構成されている。本実施の形態では、このフォトダイオードがセンサ部26に対応する。
この第2信号配線層上には、画素20の中央部分に信号配線3A、3Bと並列に共通電極配線25が形成されている。この共通電極配線25は電極34に接続されている。共通電極配線25は、不図示のバイアス電源に接続されており、当該バイアス電源から数十V程度のバイアス電圧が供給されている。
そして、これらを覆い、基板1上の画素20が設けられた領域のほぼ全面(ほぼ全領域)には、層間絶縁膜12が形成されている。この層間絶縁膜12は、感光性を有するアクリル樹脂などの有機材料からなり、膜厚が1〜4μm、比誘電率が2〜4である。本実施の形態に係るX線検出素子10では、この層間絶縁膜12によって層間絶縁膜12上層と下層に配置される金属間の容量を低く抑えている。また、一般的にこのような材料は平坦化膜としての機能も有しており、下層の段差が平坦化される効果も有する。これにより、上層に配置される半導体層6の形状が平坦化されるため、半導体層6の凹凸による吸収効率の低下や、リーク電流の増加を抑制することができる。この層間絶縁膜12には、ドレイン電極13Aと対向する位置にコンタクトホール16が形成されている。
層間絶縁膜12上には、各画素20毎に、各々コンタクトホール16を埋めつつ、画素領域を覆うように下部電極11が形成されている。この下部電極11は、非晶質透明導電酸化膜(ITO)からなり、ドレイン電極13Aと接続されている。
下部電極11上の基板1上の画素20が設けられた画素領域(検出対象領域)のほぼ全面には、半導体層6が一様に形成されている。この半導体層6は、X線などの電磁波が照射されることにより、内部に電荷(電子−正孔)を発生するものである。つまり、半導体層6は電磁波導電性を有し、X線による画像情報を電荷情報に変換するためのものである。また、半導体層6は、例えば、セレンを主成分とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなる。ここで、主成分とは、50%以上の含有率を有するということである。
この半導体層6上には、上部電極7が形成されている。この上部電極7には、不図示のバイアス電源が接続されており、当該バイアス電源から数kV程度のバイアス電圧が供給されている。
本実施の形態では、下部電極11、半導体層6、及び上部電極7がX線検出部22Aに対応する。
一方、基板1の裏面には、光吸収性の低い接着樹脂40等を用いて光吸収性の低い接着樹脂等を用いてGOS等からなるシンチレータ30が貼り付けられている。
本実施の形態では、シンチレータ30が波長変換部24に対応する。
次に、本実施の形態に係る放射線画像撮影装置100の動作原理について説明する。
放射線画像撮影装置100では、放射線画像の撮影する場合、X線検出素子10に被写体を透過したX線が照射される。この被写体を透過したX線には高エネルギーな成分と低エネルギーな成分が含まれる。
X線検出素子10は、各画素20に、図5に示すように、X線検出部22A、22Bが積層されている。このため、低エネルギーなX線はX線検出部22Aで吸収されてX線検出部22Bまで到達せず、高エネルギーなX線はX線検出部22Aを透過してX線検出部22Bまで到達する。よって、X線検出部22Aは、低エネルギーのX線に対して感度を有することとなり、X線検出部22Bは、高エネルギーのX線に対して感度を有こととなる。
X線検出部22Aでは、半導体層6にX線が照射されることにより半導体層6内に電荷が発生し、X線検出部22Bは、X線がシンチレータ30で可視光に変換され、変換された可視光が半導体層8に照射されることにより電荷が発生する。なお、X線検出部22AのようにX線を半導体層6で直接電荷に変換する直接変換方式の場合は、半導体層6が厚く、発生した電荷を下部電極11で十分に蓄積できない場合もある。このため、直接変換方式の場合は、下部電極11により収集された電荷を蓄積する蓄積容量を設けてもよい。
本実施の形態に係るX線検出素子10では、X線検出部22Aを直接変換方式のものとし、半導体層6にa−Se(アモルファスセレン)を用いており、X線検出部22Bを間接変換方式のものとし、シンチレータ30にGOSを用いている。
図6には、各種材料のX線の吸収特性が示されている。
同図に示すように、低エネルギー(<40[KeV])のX線は、a−Seで多くが吸収される。このため、GOSもa−Seと略同等の吸収率ではあるが、下層にあるシンチレータ30まで到達するX線は少なく、半導体層6を有するX線検出部22Aで多くが検出される。
一方、a−Seは高エネルギー部分にK吸収端(Kエッジ)を有さないため、高エネルギー放射線(>50[KeV])は、a−Seでは吸収が小さい。これに対しGOSは、Kエッジが50[KeV]付近にあるため、高エネルギーのX線を効率よく吸収できる。
よって、本実施の形態に係るX線検出素子10では、X線検出部22Aは低エネルギーのX線に対して高い感度を有し、X線検出部22Bは高エネルギーのX線に対して高い感度を有する。
なお、本実施の形態では、低エネルギーを<40[KeV]、高エネルギーを>50[KeV]としているが、エネルギーの高低の分け方は上記に限らない。例えば、例えば、I(ヨウ素)を用いた血管造影の場合はIのK吸収端である約33[KeV]がその境界となる。また、骨部と軟部組織の分離を行う場合、CaのK吸収端は使用するX線には含まれない3.6[KeV]なのでX線検出部の変換材料に含まれる元素のK吸収端をその境界と考える。なお、造影の場合は造影剤のK吸収端と変換材料のK吸収端が近い方が好ましい。
このように、X線検出部22Aは、低エネルギーの放射線画像を撮影するため、低エネルギー部分のX線の吸収率μがX線検出部22Bと同等以上であることが好ましく、X線検出部22Bは、高エネルギーの放射線画像を撮影するため、高エネルギー部分のX線の吸収率μがX線検出部22Aよりも高くなっている材料の組合せが理想的である。
本実施の形態では、半導体層6とシンチレータ30の材料の組合せをa−SeとGOSとしたが、a−SeとCsI(ヨウ化セシウム)、a−SeとBa(バリウム)でもよく、他の材料でも組合せが上記のコンセプトを満たせばよりエネルギーの異なるX線による放射線画像を得ることができる。
画像読出時には、TFTスイッチ4A、4Bのゲート電極2A、2Bに走査配線101を介して順次ON信号が印加される。これにより、TFTスイッチ4A、4Bは順次ONされ、信号配線3Aには、X線検出部22Aに発生した電荷が電気信号として流れ、信号配線3Bには、X線検出部22Bに発生した電荷が電気信号として流れる。
信号検出回路105は、各信号配線3A、3Bに流れ出した電気信号に基づいてX線検出部22A及びX線検出部22Bに発生した電荷量を、画像を構成する各画素の情報として検出する。信号処理装置106は、信号検出回路105において検出された各画素の情報を各信号配線3Aによる画像情報と各信号配線3Bによる画像情報とに分けて所定の処理を施す。これにより、X線検出素子10に照射された高エネルギーのX線により示される放射線画像を示す画像情報と、低エネルギーのX線により示される放射線画像を示す画像情報を得ることができる。
この得られた高エネルギーのX線による画像情報と低エネルギーのX線による画像情報を用いてサブトラクション画像処理を行うことにより、エネルギーサブトラクション画像を得ることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、X線検出素子10の各画素20にX線検出部22A、22Bを積層配置しているので、X線検出素子10によって得られる高エネルギーのX線により示される放射線画像と低エネルギーのX線により示される放射線画像との間に画素間の位置ズレが発生を生じることなく1回のX線の照射で2つのエネルギーの放射線画像を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、従来のように2枚のX線検出素子を重ねて構成した場合に比べて1枚で構成することができるため製造する際のコスト増加を抑えることができる。
さらに、本実施の形態によれば、センサ部26をMIS型のフォトダイオードとし、半導体層8と絶縁膜15により、TFTスイッチ4A、4Bの半導体活性層及び絶縁層とセンサ部26の半導体層及び絶縁層を同じ層にしたので、X線検出素子10を製造する際のコスト増加を抑えることができる。
なお、上記実施の形態では、X線検出部22Aを直接変換方式のものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、X線検出部22Aを間接変換方式のものとしてもよい。また、X線検出部22Bを間接変換方式のものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、X線検出部22Bを直接変換方式のものとしてもよい。
図7には、X線検出部22Aを間接変換方式とした場合のX線検出素子10の1つの画素20の概略的な構成に示した模式図が示されている。図7に示すX線検出部22Aは、X線検出部22Aは、基板1の一方の面(図7の上側の面)側に、X線が照射されると光を発生する波長変換部28及び波長変換部28で発生した光が照射されることにより電荷が発生するセンサ部29を有している。
図8には、X線検出部22Aを間接変換方式とした場合のX線検出素子10の詳細な構造が示されている。なお、図4と同一部分については説明を省略する。
層間絶縁膜12には、ドレイン電極13Aと対向する位置にコンタクトホール16が形成されている。
層間絶縁膜12上には、各画素20毎に、各々コンタクトホール16を埋めつつ、画素領域を覆うように下部電極11が形成されている。この下部電極11は、非晶質透明導電酸化膜(ITO)からなり、ドレイン電極13Aと接続されている。この下部電極11は、半導体層6が1μm前後と厚い場合には導電性があれば材料に制限がほとんどない。このため、Al系材料、ITO(酸化スズインジウム)など導電性の金属を用いて形成すれば問題ない。
一方、下部電極11は、半導体層6の膜厚が薄い場合(0.2〜0.5μm前後)、半導体層6で光が吸収が十分でないため、遮光性メタルを主体とする合金、若しくは積層膜とすることが好ましい。なお、半導体層6と半導体層8の間、例えば、層間絶縁膜12上に、光入射を防ぐ目的で、遮光性部材により遮光膜を形成してもよい。
下部電極11上には、フォトダイオードとして機能する半導体層6が形成されている。この半導体層6としては、例えば、PIN構造のフォトダイオードを採用しており、下層からn+層、i層、p+層を順に積層して形成する。なお、下部電極11を半導体層6よりも大きくしている。
半導体層6上には、上部電極7が形成されている。この上部電極7には、例えば、ITOやIZO(酸化亜鉛インジウム)などの光透過性の高い材料を用いている。
この下部電極11、半導体層6、及び上部電極7により構成されるPIN型のフォトダイオードがセンサ部29に対応する。
層間絶縁膜12及び上部電極7上には、保護絶縁膜17が形成されている。保護絶縁膜17は、例えば、SiNx等からなっており、例えば、CVD成膜により形成される。保護絶縁膜17には、共通電極配線35と上部電極7を接続するためコンタクト部27が設けられている。
この保護絶縁膜17上には、共通電極配線35がAl若しくはCu、又はAl若しくはCuを主体とした合金あるいは積層膜で形成される。
さらに、保護絶縁膜17には、共通電極配線35と上部電極7を接続するためコンタクト部27が設けられている。
このコンタクト部27には、中央に保護絶縁膜17の形成されたコンタクトホール27Aが設けられており、コンタクトホール27Aを覆うようにコンタクトパッド27Bが設けられている。
共通電極配線35は、保護絶縁膜17に設けられたコンタクト部27を介して上部電極7と電気的に接続される。この共通電極配線35には、不図示のバイアス電源が接続されており、当該バイアス電源から数十V程度のバイアス電圧が供給されている。
このように形成されたX線検出素子10の基板1の一方の面側に接着樹脂40等を用いてGOSからなるシンチレータ31が貼り付けられる。このシンチレータ31が波長変換部28に対応する。
この図7、図8に示すようにX線検出部22Aを間接変換方式とした場合においても、各画素20にX線検出部22A、22Bを積層配置しているので、X線検出素子10によって得られる高エネルギーのX線により示される放射線画像と低エネルギーのX線により示される放射線画像との間に画素間の位置ズレが発生を生じることなく1回のX線の照射で2つのエネルギーの放射線画像を得ることができる。
また、上記実施の形態では、半導体層6と半導体層8の間、例えば、層間絶縁膜12上に低エネルギのX線を吸収するフィルタを形成してもよい。上記実施の形態のようにX線検出部22Bを覆うようにX線検出部22Aを形成した場合、低エネルギーのX線はX線検出部22Aによって吸収され、X線検出部22Aが低エネルギのX線を吸収するフィルタを兼ねるが、X線検出部22BのX線検出部22A側に低エネルギのX線を吸収するフィルタを有することが好ましい。
また、上記実施の形態では、センサ部26をMIS型のフォトダイオードとした場合について説明したが、これに限定されるものではなく、センサ部26をPIN型のフォトダイオードとしてもよい。また、センサ部29をMIS型のフォトダイオードとしてもよい。
本実施の形態のような無アルカリガラス等からなる絶縁性の基板に形成可能なフォトダイオードとしては、
(1)PIN型:下層よりP+、アモルファスシリコン(IntrinsicのI)、N+(VDD>0)
(2)NIP型:下層よりN+、アモルファスシリコン(IntrinsicのI)、P+(VDD<0)但しP+=(P型不純物添加アモルファスシリコン)、N+=(N型不純物添加アモルファスシリコン)
(3)MIS型:下部電極(M)を絶縁膜(I)で覆い、絶縁膜上層に、アモルファスシリコン(S)、N+ MIS=Metal, Insulator, Semiconductor
(4)TFT型ダイオード :例えば、特開平6−237007公報参照
がある。
(1)PIN型:下層よりP+、アモルファスシリコン(IntrinsicのI)、N+(VDD>0)
(2)NIP型:下層よりN+、アモルファスシリコン(IntrinsicのI)、P+(VDD<0)但しP+=(P型不純物添加アモルファスシリコン)、N+=(N型不純物添加アモルファスシリコン)
(3)MIS型:下部電極(M)を絶縁膜(I)で覆い、絶縁膜上層に、アモルファスシリコン(S)、N+ MIS=Metal, Insulator, Semiconductor
(4)TFT型ダイオード :例えば、特開平6−237007公報参照
がある。
例えば、センサ部29をPIN型のフォトダイオードとし、センサ部26をMIS型のフォトダイオードとした場合(図7、図8の場合)、センサ部26はTFTスイッチ4A、4Bと同層に形成可能となる。また、診断画像の撮影をセンサ部29で実施する場合は、フレームレートの高速化が可能となる。
また、例えば、センサ部29をMIS型のフォトダイオードとし、センサ部26もMIS型のフォトダイオードとした場合、センサ部26はTFTスイッチ4A、4Bと同層に形成可能であり、また、両フォトダイオードともMIS型であるため、周辺回路を共通化できる。
また、例えば、センサ部29をPIN型のフォトダイオードとし、センサ部26もPIN型のフォトダイオードとした場合、フォトダイオードをTFTスイッチ4A、4Bと別に形成する必要があるが、連続撮影時のフレームレートの高速化に対応できる。
さらに、例えば、センサ部29をPIN型のフォトダイオードとし、センサ部26をTFT型ダイオードとした場合、TFT型ダイオードはスイッチングのTFTとフォトセンサを共通化できる。
また、上記実施の形態では、図1に示すように、一方向の各画素列毎に1本ずつ走査配線101を設けて、各画素列の各画素20のTFTスイッチ4A、4Bを同じ走査配線101に接続した場合について説明したが、例えば、一方向の各画素列毎に2本ずつ走査配線101を設けて、各画素列の各画素20のTFTスイッチ4AとTFTスイッチ4Bを別な走査配線101に接続して、TFTスイッチ4AとTFTスイッチ4Bを別々にスイッチングするようにしてもよい。また、この場合、交差方向の各画素列毎に1本ずつ信号配線3を設けてTFTスイッチ4AとTFTスイッチ4Bを同じ信号配線3に接続するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、センサ部26の上面側に共通電極配線25を設け、センサ部29の上面側に共通電極配線35を設けた場合について説明したが、例えば、センサ部26の下面側に共通電極配線25を設け、センサ部29の下面側に共通電極配線35を設けてもよい。
その他、上記実施の形態で説明した放射線画像撮影装置100の構成(図1参照。)及びX線検出素子10の構成(図2〜図5、図7、図8)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 基板
4A TFTスイッチ(第1スイッチング素子)
4B TFTスイッチ(第2スイッチング素子)
6 半導体層
8 半導体層
10 X線検出素子
12 層間絶縁膜
20 画素(画素部)
22A X線検出部(第1X線検出部、フィルタ)
22B X線検出部(第2X線検出部)
24 波長変換部
26 センサ部(第2センサ部)
28 波長変換部
29 センサ部(第1センサ部)
30 シンチレータ(第2波長変換部)
31 シンチレータ(第1波長変換部)
100 放射線画像撮影装置
4A TFTスイッチ(第1スイッチング素子)
4B TFTスイッチ(第2スイッチング素子)
6 半導体層
8 半導体層
10 X線検出素子
12 層間絶縁膜
20 画素(画素部)
22A X線検出部(第1X線検出部、フィルタ)
22B X線検出部(第2X線検出部)
24 波長変換部
26 センサ部(第2センサ部)
28 波長変換部
29 センサ部(第1センサ部)
30 シンチレータ(第2波長変換部)
31 シンチレータ(第1波長変換部)
100 放射線画像撮影装置
Claims (12)
- 基板の一方の面上に設けられ、照射されたX線を検出して電荷を発生する第1X線検出部と、
前記第1X線検出部に対してX線の照射方向に積層して設けられ、前記第1X線検出部を透過したX線を検出して電荷を発生する第2X線検出部と、
前記基板の一方の面上に設けられ、前記第1X線検出部に接続され、当該第1X線検出部に発生した電荷を読み出すための第1スイッチング素子と、
前記基板の一方の面上に設けられ、前記第2X線検出部に接続され、当該第2X線検出部に発生した電荷を読み出すための第2スイッチング素子と、
を備えたX線検出素子。 - 前記基板は、光透過性を有し、
前記第2X線検出部は、
前記基板の他方の面上に設けられ、X線が照射されると光を発生する第2波長変換部と、
前記基板の前記一方の面上に設けられ、前記第2波長変換部で発生した光が照射されることにより電荷が発生する第2センサ部と、を含んで構成された
請求項1記載のX線検出素子。 - 前記第1スイッチング素子と第2スイッチング素子は、同じ層に形成された
請求項2記載のX線検出素子。 - 前記第2センサ部は、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子と同じ層に形成され、当該層の上層に層間絶縁膜を介して前記第1X線検出部が設けられた
請求項3記載のX線検出素子。 - 前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子は、薄膜トランジスタであり、
前記第2センサ部は、MIS型のフォトダイオードであり、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子である薄膜トランジスタの半導体活性層と前記第2センサ部であるMIS型のフォトダイオードの半導体層、及び当該薄膜トランジスタの絶縁層と当該フォトダイオードの絶縁層は同じ層に形成された
請求項4記載のX線検出素子。 - 前記第2X線検出部は、前記第1X線検出部側に低エネルギのX線を吸収するフィルタを有する
請求項1〜請求項5の何れか1項記載のX線検出素子。 - 前記第1X線検出部は、前記フィルタを兼ねる
請求項6記載のX線検出素子。 - 前記第1X線検出部は、前記第2X線検出部が設けれた領域を覆うように設けられている
請求項1〜請求項7の何れか1項記載のX線検出素子。 - 前記第1X線検出部は、X線が照射されると電荷を発生する半導体層を含んで構成された
請求項1〜請求項8の何れか1項記載のX線検出素子。 - 前記第1X線検出部は、
X線が照射されると光を発生する第1波長変換部と、
前記第1波長変換部で発生した光が照射されることにより電荷が発生する第1センサ部と、を含んで構成され、
前記第1波長変換部は、前記第1センサ部を覆うように設けらている
請求項1〜請求項8の何れか1項記載のX線検出素子。 - 前記第1X線検出部は、高エネルギー部分にK吸収端を有さない
請求項1〜請求項9の何れか1項記載のX線検出素子。 - 前記基板は、放射線画像を構成する画素の情報としてX線を検出する複数の画素部が面方向に設けられており、
前記第1X線検出部、前記第2X線検出部、前記第1スイッチング素子、及び前記第2スイッチング素子は、前記画素部毎に複数設けられている
請求項1〜請求項11の何れか1項記載のX線検出素子。
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