以下、本発明の実施形態を図1〜図16を用いて説明する。ここで、本発明は、各種表示入力装置に適用可能であるが、操作パネル1(表示入力装置に相当)を例に挙げ、複合機100(画像形成装置に相当)に取り付けられた場合を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略)
まず、図1と図2を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100の概略を説明する。図1は本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す正面模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係る後処理装置の一例を示す正面模型的断面図である。
図2に示すように、本実施形態の複合機100(画像形成装置に相当)は、左側面に取り付けられたオプション装置としての後処理装置2を含む。後処理装置2は、複合機100が印刷した用紙を取り込み、ステープル処理等の各種処理を行う。又、複合機100の正面前方には、複合機100に関して各種設定を行うための操作パネル1が設けられる(詳細は後述)。
図1に示すように、本実施形態の複合機100は、上部に、画像読取部3と原稿搬送装置4が設けられる。複合機100は、本体内部に、給紙部5a、搬送路5b、画像形成部6、中間転写部7a、定着部7b、排出搬送部8a、両面搬送路8b等を備える。
原稿搬送装置4は、読み取る原稿を載置する原稿トレイ41を有する。そして、原稿搬送装置4は、原稿トレイ41から原稿を1枚ずつ、自動的に連続して読取位置(送り読取用コンタクトガラス31)に搬送する。又、原稿搬送装置4は、図1の紙面奥側を支点として画像読取部3に上下方向に開閉自在に取り付けられ、画像読取部3のコンタクトガラス(送り読取用コンタクトガラス31及び載置読取用コンタクトガラス32)を上方から押さえるカバーとして機能する。
次に、画像読取部3は、図1に示すように、上面に送り読取用コンタクトガラス31と、書籍等の原稿を1枚ずつ読み取る際に原稿を載置する載置読取用コンタクトガラス32が配される。画像読取部3内には、ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ等(不図示)が配される。イメージセンサは、送り読取用コンタクトガラス31を通過する原稿、あるいは、載置読取用コンタクトガラス32に載置された原稿の反射光を元に、原稿を読み取る。そして、イメージセンサは、反射光を画像濃度に応じたアナログの電気信号に変換し、その後、量子化を行い、原稿の画像データが得られる。尚、本実施形態の画像読取部3は、カラーでも読み取り可能であり、白黒でも読み取り可能である。
複合機100本体内の複数の給紙部5aは、それぞれ、各サイズ(例えば、A4、B4等のA型、B型用紙等)、各種用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等)を複数枚収容する。各給紙部5aは、それぞれ回転駆動する給紙ローラ51を備え、印刷時、1枚ずつ搬送路5bに用紙を送り込む。
搬送路5bは、給紙部5aから画像形成部6まで、装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路5bには、用紙の案内のためのガイド板や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対52(図3おいて、上方から52A、52B、52Cの計3つ)や、搬送される用紙を画像形成部6の手前で待機させ、形成されたトナー像の転写タイミングに合わせ用紙を送り出すレジストローラ対53等が設けられる。
画像形成部6は、複数の画像形成ユニット60(ブラック用の60Bk、イエロー用の60Y、シアン用の60C、マゼンタ用の60M)と露光装置61を含む。露光装置61は、画像読取部3で読み取られた画像データや後述の記憶装置92に記憶される画像データ等に基づき、レーザ光を点消灯しつつ出力し、各感光体ドラムを走査露光する。画像形成ユニット60は、回転駆動可能に支持された感光体ドラムや、感光体ドラムの周囲に配設された帯電装置、現像装置、清掃装置等を備える。そして、各画像形成ユニット60と露光装置61によって、感光体ドラムの周面上にトナー像が形成される。
中間転写部7aは、各画像形成ユニット60からトナー像の1次転写を受け、シートに2次転写を行う。中間転写部7aは、各1次転写ローラ71Bk〜71M、中間転写ベルト72、駆動ローラ73、複数の従動ローラ74、2次転写ローラ75、ベルト清掃装置76等で構成される。各1次転写ローラ71Bk〜71Mは、対応する感光体ドラムと無端状の中間転写ベルト72を挟み込む。各1次転写ローラ71Bk〜71Mには、転写用電圧が印加され、トナー像は中間転写ベルト72に転写される。
中間転写ベルト72は、駆動ローラ73等に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ73の回転駆動により周回する。中間転写ベルト72は、又、駆動ローラ73は、2次転写ローラ75とで中間転写ベルト72を挟み込む。各画像形成ユニット60で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)は、順次、ずれなく重畳して中間転写ベルト72に1次転写された後、所定の電圧を印加された2次転写ローラ75により、用紙に転写される。
定着部7bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部7bは、主として、発熱体を内蔵する加熱ローラ77とこれに圧接する加圧ローラ78で構成される。そして、用紙が、加熱ローラ77と加圧ローラ78のニップを通過すると、トナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。定着部7bから排出された用紙は、排出トレイ81又は後処理装置2方向に送られる。
排出搬送部8aは、印刷済の用紙を後処理装置2方向、排出トレイ81方向、両面搬送路8b方向への用紙搬送方向の仕分けを行う。そして、排出搬送部8aには、用紙を後処理装置2に向けて送り出す排出ローラ対82と、排出トレイ81方向に送り出す、或いは、両面印刷のため逆回転しスイッチバックを行う排出ローラ対83を有する。各排出ローラ対82、83は、回転駆動する。又、排出搬送部8aは、用紙の搬送方向を切り替えるため、例えば、2つの切替弁84、85を有する。各切替弁84、85は回動し、操作パネル1等で指定された排出先に導き、或いは、両面印刷の際、片面印刷済みの用紙を両面搬送路8bに導く。
両面搬送路8bは、定着部7bの下流側と、レジストローラ対53の上流側とを結ぶ。両面搬送路8bには、両面印刷のため、回転駆動する複数の両面搬送ローラ対86(86A、86B、86Cの計3つ)が設けられ、片面印刷済の用紙が搬送される。
一方、図2に示すように、後処理装置2内には、用紙束を一時的に蓄えるスタック部21、穿孔処理を行うパンチ部22、スタック部21の用紙束に対し、ステープル処理を行うステープル部23(スタック方向から見て用紙先端側をステープル)、ステープル部24(用紙後端側をステープル)、中折ユニット25などが備えられる。スタック部21は複数枚の用紙を積み重ねて束とする処理を行う。中折ユニット25は、中綴じステープル部251を含み、中綴じステープル部251による処理により中央綴じされた用紙束を中央でステープルに沿って折り曲げる。
具体的に、後処理装置2での各処理を説明する。まず、複合機100から後処理装置2に向けて排出された印刷済用紙は、後処理装置2の側面に設けられた搬入口26を通って後処理装置2内に搬入される。又、搬入口26の下流には、パンチ部22が設けられる。パンチ部22は、用紙に穿孔処理を行う。そして、パンチ部22の下流には、回転駆動して用紙を搬送する搬送ローラ対27A、27Bと、用紙の搬送先にあわせて回動する案内爪28が設けられる。操作パネル1への入力等で、ステープル処理等を行う選択されている場合、案内爪28は用紙を案内爪28下方のスタック部21に送り込むように回動する。その結果、用紙は、スタック部21に向けて搬送される。尚、折曲処理を行う場合は、用紙は、スタック部21でスタックされた後、更に下方の中折ユニット25に向けて搬送される。
一方、穿孔処理やステープル処理等を行う選択がなされていない場合(後処理装置2で何ら処理を行わせない場合)や、操作パネル1で排出先を副排出トレイ210に設定した場合など、案内爪28は、例えば、用紙を案内爪28の上方の排出ローラ対29に送り込むように回動する。その結果、用紙は、排出ローラ対29から、副排出トレイ210に排出される。
スタック部21はカバートレイ21A及びスタックトレイ21Bからなる。そして、搬送されてきた用紙は、カバートレイ21Aとスタックトレイ21Bとの間に通される。用紙はスタックトレイ21Bの上面に積み重ねられる。カバートレイ21Aは、用紙束を上方から押さえるカバーとして機能する。スタックトレイ21Bには、搬送されてきた用紙を受け止めるストッパ21Cが設けられる。ストッパ21Cは上下動し、スタックされた用紙束を上方、又は、下方に搬送する。
そして、スタック部21に付随して、用紙の先端側(スタックされた用紙の下方側)をステープルするステープル部23と、用紙の後端側(スタックされた用紙の上方側)をステープルするステープル部24が設けられる。各ステープル部23、24は、例えば、用紙束の先端の一方の隅を斜め45°に1箇所綴じる斜め綴じなどを行う。そして、スタック部21は、ステープル処理等が施された用紙束を上方へと搬送し、主排出トレイ211に排出する。
スタック部21の下方に、中折ユニット25が配置される。操作パネル1への入力等で、折曲処理が選択されている場合、スタック部21で一旦スタックされた用紙束は、中折ユニット25に向けて搬送される。スタック部21から中折ユニット25の搬送経路の途中に、例えば、用紙束を中央綴じするための中綴じステープル部251が設けられる。中綴じステープル部251は、用紙束の長手方向の中央を短手方向に沿って、例えば、2箇所ステープルで綴じる中央綴じ等を行える。中央綴じされた用紙束は、中折ユニット25の突出棒252で折り曲げられた後、ブックレットトレイ253に排出される。
(操作パネル1)
次に、図3を用いて、本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る操作パネル1の一例を示す平面図である。
操作パネル1は、図1及び図3に示すように、複合機100の正面上方に設けられ、複合機100や後処理装置2の設定や動作指示を与えるためのメニューやキーなど複合機等の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する液晶表示部11(表示部に相当)を有する。使用者は、液晶表示部11に表示されたキーを押下して、複合機100のコピーにおける各種設定や、後処理装置2の設定や動作指示を行える。例えば、使用者は、後処理装置2でステープル処理を行う指示や用紙の排出先を設定入力できる。又、操作パネル1には、数字入力用のテンキー部13(入力部に相当)や、各種設定後、コピー等の実行を指示するスタートキー14(入力部、終了キーに相当)等も設けられる。
又、液晶表示部11の上面に透明なタッチパネル部12(入力部に相当)が設けられ、タッチパネル部12は、使用者が液晶表示部11に押下した部分の位置、座標を検出するためのものである。このタッチパネル部12を用いた検出座標と、液晶表示部11に示される各種キーの位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキーが特定される。尚、タッチパネル部12としては、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、静電容量方式等、各方式のものを採用でき特に制限はない。
又、コピー機能を利用する際に押下されるコピーキー15(入力部に相当)、スキャナ機能、FAX機能を利用する際に押下される送信キー16(入力部に相当)等の入力、設定用のハードキー(入力部に相当)が設けられる。又、ワークフローの作成、登録やワークフローの呼び出しの際に押下されるワークフローキー17(入力部、開始キー、終了キーに相当)も設けられる(詳細は後述)。このように、使用者は、液晶表示部11での表示とタッチパネル部12や各種ハードキーで複合機100の各機能について、各種設定、モード選択等を行うことができる。
(複合機100等のハードウェア構成)
次に、図4を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100等のハードウェア構成の一例を説明する。図4は、本発明の実施形態に係る複合機100等のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100の本体側から説明する。複合機100本体内には、本体制御部9が設けられる。本体制御部9は、例えば、操作パネル1、原稿搬送装置4、画像読取部3、給紙部5a、搬送路5b、画像形成部6、定着部7b、排出搬送部8a等と接続され、これらの制御を行う。
本体制御部9は、例えば、CPU91等で構成される。CPU91は記憶装置92(記憶部に相当)に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。尚、本体制御部9は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。本説明では、これらの本体制御部9をまとめた形態を示し、説明する。
記憶装置92は、本体制御部9と接続される。記憶装置92は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶装置を組み合わせて構成される。記憶装置92は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。又、特に、本発明に関し、記憶装置92は、作成したワークフローを記憶できる。
そして、本体制御部9は、各種コネクタ、ソケットやFAXモデム等を備えたインターフェイス部(以下、I/F部93)と接続される。I/F部93はネットワークや公衆回線等により複数の外部のコンピュータ200(例えば、パーソナルコンピュータ)や相手方FAX装置300(図4では、いずれも便宜上1つのみ図示)と接続される。例えば、画像読取部3で得られた画像データを記憶装置92に記憶させることや、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300に送信することができる(スキャナ機能、FAX機能)。又、外部のコンピュータ200や相手方FAX装置300から送信され、複合機100に入力される画像データに基づき印刷、FAX送信等を行うこともできる(プリンタ機能、FAX機能)。
又、本体制御部9は、操作パネル1になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように複合機100を制御する。操作パネル1で、後処理装置2を利用してステープルを行う設定や、副排出トレイ210に排出させる設定がなされると、例えば、本体制御部9は、排出搬送部8aを制御し、印刷済用紙が後処理装置2に向けて搬送されるように、切替弁84、85を回動させる。又、例えば、操作パネル1で、複合機100の胴内の排出トレイ81に排出を行う設定がなされると、本体制御部9は、排出搬送部8aを制御し、印刷済用紙が胴内の排出トレイ81に搬送されるように、切替弁84、85を回動させる。
又、例えば、本体制御部9には、画像読取部3で原稿を読み取って得られた画像データやI/F部93を介して複合機100に入力された画像データに対し、画像処理を施す画像処理部94が設けられる。画像処理部94が処理した画像データは、例えば、露光装置61に送信され、感光体ドラムの走査・露光に用いられる。
又、本体制御部9は、後処理装置2内に設けられ、後処理装置2の動作の制御を行う後処理制御部20と通信可能に接続される。例えば、後処理制御部20は、本体制御部9の指示に基づき、パンチ部22やステープル部23、24等の動作を制御する。例えば、後処理制御部20は、案内爪28を回動させるモータの回転を制御する。そして、後処理制御部20からの指示にあわせ(例えば、副排出トレイ210や主排出トレイ211への排出や、穿孔処理のためにスタック部21への搬送等)、後処理装置2内のモータを正逆回転させ、用紙の搬送方向を制御する。
本実施形態の操作パネル1は、表示制御部10、メモリ101(記憶部に相当)、ドライバ回路102、液晶表示部11、タッチパネル部12を有する。表示制御部10は、CPUやIC等で構成され、液晶表示部11の表示を制御し、タッチパネル部12の出力を受け、液晶表示部11で押下された座標を特定する。タッチパネル部12の出力と座標の対応を示すテーブル等のデータは、メモリ101に記憶される。そして、表示制御部10は、押下位置の座標と、設定画面DSの画像データを比較する等により、設定画面DS上で選択された(押下された)キーを特定する。
具体的に、複合機100の各機能を設定するには、液晶表示部11における最上層の表示から、液晶表示部11に表示されるキーの選択を繰り返す。そして、キー選択ごとに、表示制御部10は、液晶表示部11の表示を切り換えさせ、最終的に、選択、設定しようとする機能が設定される。この機能の選択、設定が行われたことを表示制御部10は認識し、その内容を本体の本体制御部9に送信する。これにより、操作パネル1で選択、設定された機能を反映した動作を本体制御部9が、画像形成部6等の各部に行わせ、使用者の意思が、印刷等において反映される(例えば、濃度設定や拡大縮小など)。
そして、液晶表示部11が表示する画面、画像の画像データは、例えば、操作パネル1内のメモリ101に記憶される。従って、表示制御部10は、設定画面DS中のキーが選択されるごとに、表示制御部10は、次に表示すべき画面の画像データをメモリ101から読み出す。又は、本体側の記憶装置92に記憶させてもよい。この場合、操作パネル1は、液晶表示部11で表示を行うための画像データを、本体制御部9を介し、記憶装置92から受信する。この画像データを受けて、表示制御部10は、液晶画面の表示を実際に制御するドライバ回路102に指示を与える。尚、操作パネル1には、ドライバ回路102や、液晶表示部11やタッチパネル部12だけを設け、表示制御部10、メモリ101の機能を本体制御部9の構成(CPU91や記憶装置92)に代用させても良い。
(ワークフローの呼出、利用)
次に、図5〜図7を用いて、本発明の実施形態に係るワークフローの概要とワークフローの呼出、利用の一例を説明する。図5は、本発明の実施形態に係るワークフローを選ぶ際の呼出画面D1の一例を示す説明図である。図6は、ワークフローをウィザード形式で表示した際の設定の流れの一例を示す説明図である。図7は、ワークフローをメニュー形式で表示した際のメニュー画面D3の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、多数にわたる設定可能な機能を有し、多様な設定項目がある。そして、液晶表示部11は、複数の設定項目のうちから設定を行う設定項目を選び出すための選択画面DFを表示し、使用者は、印刷や送信で用いる設定項目(機能)を選ぶ(押下する)。例えば、液晶表示部11は、各設定項目をキーとして表示する。又、液晶表示部11は、選択された設定項目の設定画面DSを表示する。使用者は各設定画面DSに表示されるキーや、液晶表示部11の周辺に配されたハードキー等を押下して、多種多様な機能選択、設定を行える。尚、設定項目及び設定項目に対する設定画面DSの種類はあまりに多数にわたるため、便宜上、例として後述する場合を除き図示を避け、設定できる機能(設定項目)を以下に列挙するに留める。
まず、コピーとして利用する場合(コピーキー15の押下でコピーモードとなる)、複合機100には、例えば、原稿の画質(文字、写真、文字+写真等)、コピー濃度、用紙選択、倍率、エコプリント、とじしろ、センター移動、枠消し、両面/分割(片面→両面、両面→片面、見開き→両面等)、小冊子、表紙付け、原稿セット向き、原稿サイズ、ソート、仕分け、白黒反転、鏡像印刷、ページ付け、イメージ合成、集約(2in1、4in1等)、余白追加、連続読込一括印刷、試しコピー、再コピー、ステープル、パンチ等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面DSへの入力により、設定項目内の設定値を設定する。
次に、複合機100をスキャナとして利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、原稿サイズ、送信サイズ、解像度、原稿セット向き、保存ファイル形式、画質(濃度、カラーモード、圧縮率、写真や文字等の原稿の画質等)、分割、枠消し、ページ毎出力、連続読み込み、ファイル名入力、センター移動、送信先選択、送信先登録、パスワード、Eメール送信、相手方受信確認等の設定項目が用意される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面DSへの入力により、設定項目内の設定値を設定する。
次に、複合機100をFAXとして利用する場合(送信キー16の押下で複合機100をスキャナとして利用できる)、例えば、複合機100には、自局情報登録(FAX番号、ID等)、ダイレクト送信、メモリ送信、回転通信、一括送信、Fコード通信、用紙切れ時受信、短縮番号、原稿濃度、原稿サイズ、送信先選択、送信先登録、リダイヤル、両面送信、拡大・縮小送信、予約送信、割込送信、時刻指定通信、ポーリング通信、中継送信、受信画像データの転送、暗号通信、通信結果通知、用紙サイズ確認、集約(2in1等)、両面受信等の設定項目が容易される。使用者は、液晶表示部11に表示される各設定項目の設定画面DSへの入力により、設定項目内の設定値を設定する。
ここで、例えば、用紙の消費を抑えるため、集約と両面が組み合わせて設定される場合など、使用者が複合機100を利用する上で、頻繁に組み合わせられる設定項目が存在する。ところが、上記のように、複合機100の有する設定項目(機能)は多岐にわたり、複合機100を利用するたびに、同様の設定を行うことは煩わしく、利便性が悪い。
そこで、本実施形態の複合機100では、予め頻繁に用いる設定項目の組み合わせを予め選択、作成し、設定項目の組み合わせをワークフロー(プログラム)として記憶させることができる(詳細は後述)。そして、使用者は、記憶装置92に記憶されたワークフロー(予め選択した設定項目や表示順や表示形式を示すデータを含むプログラム)を呼び出すと、予め選択した設定項目を設定するための画面が液晶表示部11に表示される。
例えば、使用者は、予め登録されたワークフローを呼び出す場合、ワークフローキー17を押下する。そうすると、図5に示すように、予め登録されたワークフローのうち、用いる(呼び出す)ワークフローを選択するための呼出画面D1が液晶表示部11に表示される。例えば、図5では、「きれいにコピー」、「節約コピー」、「かんたんFAX」、「かんたんメール」、「かんたんフォルダ」、「自分のフォルダへ保存」と名付けられたワークフローが表示される。そして、各ワークフローを示す画像を押下することで、押下されたワークフローが記憶装置92やメモリ101から呼び出され、液晶表示部11にワークフローによる設定のための画面が表示される。
又、呼出画面D1の下方には、新たにワークフローを作成する場合や既に登録されたワークフローの編集を行う際に押下される登録/編集キーK1が配される。又、ワークフローの呼び出しを止めるためのキャンセルキーK2も配される。又、図5で示すように、1画面中に表示できるワークフローには限りがある。そこで、次キーK3を押下すると、次ページの呼出画面D1に切り替わり、図5とは異なるワークフローを示す画像が表示される。又、前キーK4を押下すると、前ページの呼出画面D1に切り替えられる。
次に、ワークフローを呼び出した際の表示、設定を説明する。尚、ワークフローを呼び出した際、設定のための画面の表示形式としては、ウィザード表示形式、メニュー表示形式、一覧表表示形式が用意される。いずれの表示形式で表示するかは、例えば、ワークフローの登録時等に設定することができる。そこで、表示形式ごとにワークフローを呼び出した際の設定を説明する。
[ウィザード表示形式]
まず、図6を用いて、ワークフローでのウィザード表示形式を説明する。例えば、図6は、図5における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のウィザード形式でのワークフローの一例を示している。
図6に示すワークフローは、「用紙選択」と「排出先選択」と「倍率」と「集約」と「両面/分割」の設定項目が含まれるように作成、登録されている。又、ワークフローは、「用紙選択」の設定画面DS1→「排出先選択」の設定画面DS2→「倍率」の設定画面DS3→「集約」の設定画面DS4→「両面/分割」の設定画面DS5の順に、各設定項目の設定画面DSを表示するように作成、登録されている。尚、図6での黒線矢印は、表示順を示す。
各設定画面DSでは、前キーK5と次キーK6がそれぞれ配される。前キーK5が押下されると、液晶表示部11は、1つ前の設定項目の設定画面DSを表示する。又、次キーK6が押下されると、液晶表示部11は、1つ先の設定項目の設定画面DSを表示する。使用者は、各設定画面DS内に配された設定用のキーを押下することで、各設定項目での設定値を設定することができる。例えば、図6に示すように、押下された設定用のキーは、白黒反転(黒背景に白文字)状態で表示される。
尚、ワークフローの作成、登録時には、各設定画面DSを表示する際に、選択、設定されている設定値のデフォルト値を定めておくことができる。このデフォルト値は、ワークフローの一部として記憶装置92に記憶される。例えば、集約では「4in1」をデフォルト値とするように、ワークフローが作成された場合、初めて「倍率」の設定画面DS3→「集約」の設定画面DS4に表示を切り替えた際、図6に示すように、4in1キーは、既に選択されている状態として液晶表示部11に表示される。
そして、ワークフローとして予め登録された5つの設定項目について全て設定が完了し、「両面/分割」の設定画面DS5で次キーK6を押下すると、設定一覧D2が表示される。この設定一覧D2には、ワークフローに含まれる各設定項目と、各設定項目における設定値が表示される。又、設定一覧D2では、実行開始キーK7と設定変更キーK8が表示される。実行開始キーK7を押下すると、本体制御部9は、設定一覧D2に示される内容を把握し、把握した内容で複合機100を制御し、コピーが行われる。設定変更キーK8が押下されると、例えば、再び、「用紙選択」の設定画面DS1が表示され、使用者は、ワークフローに含まれる設定項目について再度、設定を行える。
[メニュー表示形式]
次に、図7を用いて、ワークフローでのメニュー表示形式を説明する。例えば、図7は、図5における「節約コピー」のワークフローを呼び出した際のメニュー表示形式でのメニュー画面D3の一例を示している。
図7に示すように、メニュー表示形式では、「節約コピー」のワークフローを呼び出すと「用紙選択」のメニュー画像i1、「排出先選択」のメニュー画像i2、「倍率」のメニュー画像i3、「集約」のメニュー画像i4、そして「両面/分割」のメニュー画像i5が表示される。従って、選択されるワークフローによって、メニュー画面D3に表示されるメニュー画像が異なることになる。そして、それぞれのメニュー画像には、デフォルトの設定値も表示される。このように、メニュー表示形式では、ワークフローに含まれる設定項目がメニューとして表示される。
使用者は、設定値を変更したい設定項目のメニュー画像を押下する。これにより、液晶表示部11の表示は、例えば、図6に示したような、設定項目ごとの設定画面DSに切り替わる。そして、設定画面DSでの設定が完了すると、液晶表示部11の表示は、図7に示すメニュー画面D3に再び切り替わる。
又、メニュー画面D3には、OKキーK9とキャンセルキーK10が配される。OKキーK9が押下されると、図6に示した設定一覧D2が液晶表示部11に表示される。設定一覧D2の詳細は、図6を用いて説明した場合と同様でよく、説明を省略する。一方、キャンセルキーK10が押下されると、ワークフローを用いた設定がキャンセルされる。
[一覧表表示形式]
次に、図6を用いて、ワークフローでの一覧表表示形式を説明する。この一覧表表示形式では、図5の呼出画面D1で押下して、使用するワークフローを選択すると、いきなり、図6に示した設定一覧D2が液晶表示部11に表示される。設定一覧D2の詳細は、図6を用いてウィザード表示形式で説明した場合と同様でよいので、説明を省略する。
(ワークフローの作成、登録の概要)
次に、図8〜図10を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフローの作成、登録の概要を説明する。図8は、本発明の実施形態に係る複合機100での通常モードでの設定項目の選択画面DF1の一例を示す説明図である。図9は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー登録モードでの設定項目の選択画面DF2の一例を示す説明図である。図10は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフローを登録する際の登録確認ウィンドウWの一例である。
本実施形態の複合機100は、使用者が任意に設定項目を選択して設定を行う通常モードと、新規のワークフローの作成、登録を行うためのワークフロー登録モードを有する。図8は、通常モードでのコピーに関する設定項目の選択画面DF1の一例を示す。
図8に示すように、通常モードでのコピーの機能に関する設定項目の選択画面DF1では、原稿/用紙/仕上げタブTB1、画質タブTB2、レイアウト/編集タブTB3、応用/その他タブTB4といった複数のタブが設けられる。尚、タブは、更に複数種設けられてもよい。例えば、原稿/用紙/仕上げタブTB1には、原稿サイズキーK11、用紙選択キーK12、原稿セット向きキーK13、ソート/仕分けキーK14、ステープルキーK15、パンチキーK16、排出先キーK17といった設定項目を選択するためのキーが配される。そして、画質タブTB2、レイアウト/編集タブTB3、応用/その他タブTB4には他の設定項目を選択するするためのキーが分散して配される。又、表示制御部10は、押下された設定項目のキーに対応した設定画面DSを呼び出して液晶表示部10に表示させる。使用者は何れかのタブを押下することで、任意の設定項目を選択できる。
一方、操作パネル1のモードを通常モードからワークフロー登録モードするには、例えば、操作パネル1のワークフローキー17を押下し、呼出画面D1で登録/編集キーK1を押下するとワークフロー登録モードとなる。又、例えば、ワークフローキー17の長押しでワークフロー登録モードとなってもよく、通常モードからワークフロー登録モードに切り替えるための操作は適宜設定できる。尚、ワークフロー登録モードでのワークフローの作成、登録が完了すれば、操作パネル1のモードは、通常モードに戻る。
そして、図9はワークフロー登録モードでの設定項目の選択画面DF2の一例を示す。例えば、図9に示すように選択画面DF2では、通常モードでの設定項目の選択画面DF1と同様の表示が行われる。言い換えると、通常モードでの設定項目の選択に用いる画像データと同じ画像データに基づいてワークフロー登録モードでの選択画面DF2が表示される。例えば、通常モードの選択画面DF1と同様に、原稿/用紙/仕上げタブTB1、画質タブTB2、レイアウト/編集タブTB3、応用/その他タブTB4が示される。
又、通常モードの選択画面DF1と同様に、原稿/用紙/仕上げタブTB1では、原稿サイズキーK11、用紙選択キーK12、原稿セット向きキーK13、ソート/仕分けキーK14、ステープルキーK15、パンチキーK16、排出先キーK17が配される。尚、特に図示しないが、画質タブTB2、レイアウト/編集タブTB3、応用/その他タブTB4でも、通常モードと同様の設定項目を選択するためのキーが配される。
これにより、使用者は、通常モードと同じ感覚で、ワークフローに含める設定項目を選択することができる。尚、選択画面DF2では、「ワークフロー登録モードです」というような、ワークフロー登録モードである旨の表示がなされる。これは、通常モードとワークフロー登録モードでは、同様の表示が行われるので、使用者のモードの混同を避けるためである。
又、使用者のモードの混同をさけるため、例えば、表示制御部10は、ワークフローキー17に埋め込まれたインジケータとしてのLED18を点滅させたり(図3参照)、液晶表示部11での表示色を通常モードとワークフロー登録モードで異ならせたりしてもよい。即ち、表示入力装置(例えば、操作パネル1)の状態を報知するためのインジケータ(LED18)が設けられ、表示制御部10は、ワークフロー登録モードでは、インジケータの点消灯及び/又は、表示部での表示色をワークフロー登録モードでないときの表示色と変える。
ここで、ワークフロー登録モードでの選択画面DF2では、通常モードと異なり、液晶表示部11の左部分にワークフロー設定状況画像i6が表示される。このワークフロー設定状況画像i6は、既に選択された設定項目を示す1又は複数の選択済設定項目画像i7と、未選択の設定項目を示す1つの未選択設定項目画像i8と、選択済設定項目画像i7と未選択設定項目画像i8を繋ぐ矢印の画像からなる。
ワークフローに設定項目を追加する場合、使用者は、例えば、未選択設定項目画像i8を押下する。未選択設定項目画像i8内には、例えば、「設定してください」といった文字が含まれる。そして、使用者は、各タブや、各タブ内に含まれる設定項目を示すキーを押下することで、作成中のワークフローに設定項目を追加することができる。
又、設定項目のキーが押下されると、押下した設定項目に対応する設定画面DSが表示され、設定画面DS内に表示されるキーを押下することで、ワークフローを呼び出した時のデフォルトの設定値を設定することができる。尚、押下した設定項目に対応する設定画面DSも、通常モードとワークフロー登録モードとでは同様のものでよい。例えば、図9に示す選択画面DF2で、用紙選択キーK12を押下すると、図6の左列最上段に示す設定画面DSが表示される。
そして、未選択設定項目画像i8を押下し、設定項目や設定値の選択、設定が完了した設定項目は、ワークフロー設定状況画像i6内の選択済設定項目画像i7として、追加される。尚、選択済設定項目画像i7は、選択順で表示される。言い換えると、作成中のワークフローに含めると選択された設定項目のうち、先に選択されたものほど、未選択設定項目画像i8から遠い位置となる。尚、選択順は、ウィザード表示形式で表示する際の設定項目の表示順となる。
尚、液晶表示部11での表示領域には限界があり、一方で、ワークフローには複数の設定項目を含めることができるので、1画面中に全ての選択済設定項目画像i7を表示できない場合が生じ得る。そこで、ワークフロー設定状況画像i6の左側にスクロールバーi9が設けられる。使用者は、スクロールバーi9を押下したまま(ドラッグ状態で維持のまま)、押下物(例えば、指やタッチペン等)を上下動させることで、任意の選択済設定項目画像i7を表示させることができる。
更に、選択済設定項目画像i7を押下することで、選択済設定項目画像i7に対応する設定項目の設定画面DSを表示するようにしてもよい。これにより、詳細確認や設定値の変更を行うことができる。更に、選択済設定項目画像i7をドラッグしたまま、他の選択済設定項目画像i7と選択済設定項目画像i7の間に移動することで、ワークフローに含める設定項目の順番を変更することができるようにしてもよい。
又、例えば、未選択設定項目画像i8の下方には、作成完了キーK18(終了キーに相当)が設けられる。表示制御部10は、作成完了キーK18の押下や、例えば、再び、ワークフローキー17が押下されること等により、ワークフローの作成を完了し、ワークフローを登録する旨の入力として受け付ける。尚、ワークフローは、例えば、記憶装置92に記憶される(操作パネル1のメモリ101でもよい)。又、ワークフローの最終的な登録前に(記憶装置92等への記憶前に)、表示制御部10は、液晶表示部11にソフトキーボードを表示させ、作成したワークフローの名称入力を行えるようにしたり、ワークフローの表示形式を決めるための画面を表示させてもよい。
又、本実施形態の複合機100では、通常モードとワークフロー登録モードで同様の画像が表示されるので、使用者は、ワークフロー登録モードと知らずに、ジョブの設定を行うことがある。そこで、例えば、ワークフローの登録前には、図10(a)、(b)に示すような登録確認ウィンドウW1、登録確認ウィンドウW2を表示させても良い。
図10(a)に示す登録確認ウィンドウW1では、ワークフローを登録してよいかのメッセージが表示される。又、YesキーK19、NoキーK20が配される。使用者がYesキーK19を押下すると、ワークフローに含まれる設定項目、各設定項目のデフォルトの設定値、ワークフローの表示形式、ウィザード表示形式での表示順、ワークフローの名称、等を含むデータが操作パネル1から記憶装置92に向けて送信される。そして、記憶装置92は作成されたワークフローを新たに記憶する。尚、新たに作成されたワークフロー(の内容を示すデータ)は、操作パネル1のメモリ101に記憶されてもよい。一方、NoキーK20が押下されると、ワークフローの新規の登録は、行われない。
一方、本実施形態では、ワークフロー登録モードでも、通常モードでも、設定項目の選択画面DFや、設定項目内の設定値の設定画面DSは、同じ画像データを用いて表示される。そこで、図10(b)に示す登録確認ウィンドウW2は、使用者のモードの混同を考慮して、YesキーK19、NoキーK20の他、印刷/送信キーK21を設けてもよい。図10(b)は、印刷/送信キーK21を含む登録確認ウィンドウW2を示す。モードを混同した使用者は、作成したワークフローの内容で、コピーや画像読取部3で読み取られた画像データの送信を行いたい場合、印刷/送信キーK21を押下する。これにより、表示制御部10は、ワークフローとして選択された設定項目、及び、各設定項目の設定値を示すデータを本体制御部9に送信し、本体制御部9は、複合機100内の各部を制御し、受信したデータに基づき、コピーや画像データの送信を行わせる。
尚、登録確認ウィンドウW1と登録確認ウィンドウW2の使い分けは、任意に定めることができる。例えば、ワークフロー登録モードでワークフローの作成を完了するため、作成完了キーK18が押下された場合、使用者は、ワークフローの登録を行っていることを認識している可能性が高いので、例えば、表示制御部10は、登録確認ウィンドウW1を液晶表示部11に表示させる。一方、通常モードでのジョブはスタートキー14の押下によって開始されるので、例えば、表示制御部10は、ワークフロー登録モードでスタートキー14が押下されると、登録確認ウィンドウW2を表示するようにしてもよい。
(ワークフローの作成中の設定項目の表示)
次に、図11を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー作成時の設定項目の表示の一例を説明する。図11は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー作成時の設定項目の表示の一例を示す説明図である。
例えば、図11では、選択済設定項目画像i7として示すように、すでに排出先や用紙選択の設定項目が作成中のワークフローに含めるとして選択された状態である。重複して設定項目が選択することを避け、スムーズなワークフローの作成の観点から言えば、排出先キーK17や用紙選択キーK12は、表示する必要がない。
そこで、表示制御部10は、用紙/仕上げ/原稿タブに含まれる設定項目のキーとして、排出先キーK17や用紙選択キーK12を選択できない状態とする。例えば、表示制御部10は、図11に示すように、表示制御部10は、液晶表示部11に排出先キーK17や用紙選択キーK12をグレーアウト状態で表示させ、排出先キーK17や用紙選択キーK12が押下されても、受け付けない(以下、いずれの場合も、表示制御部10は、グレーアウト状態で表示されたキーが押下されても受け付けない。)。或いは、表示制御部10は、選択済の設定項目に対応する排出先キーK17や用紙選択キーK12を液晶表示部11に表示させない。
(ワークフローの作成中の設定項目の一覧表示)
次に、図12を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー作成時の設定項目の一覧表示の一例を説明する。図12は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー作成時の設定項目の一覧表示の一例を示す説明図である。
作成中のワークフローに含める設定項目が多くなると、使用者は、どの設定項目を含めるか忘れ得る。そこで、ワークフロー登録モードでは、通常モードと異なり、例えば、選択一覧タブTB0が設けられる。
この選択一覧タブTB0が押下されると、表示制御部10は、液晶表示部11に、作成中のワークフローに含めると選択された設定項目を並べた選択一覧画面D4を表示させる。尚、選択一覧画面D4内では、各設定項目は、キーとして表示され、キーとキーの間の矢印は、設定項目の設定順を示す。例えば、図12に示す例では、作成中のワークフローに倍率、原稿セット向き、集約の設定項目が選択され、含められた状態である。これにより、どのような設定項目を作成中のワークフローに含めたか認識しやすくなる。
更に、この選択一覧画面D4では、表示制御部10は、液晶表示部11に各設定項目とその設定値による処理の効果を示すイメージ画像imを表示させる。例えば、左から、倍率(拡大縮小)処理を施したイメージ画像im1、原稿セット向きの設定値により向きが変わったイメージ画像im2、集約処理(4in1)により、4枚の原稿が集約されたことを示すイメージ画像im3が表示される。
又、この選択一覧画面D4では、作成中のワークフローに含めるとされた設定項目は、キーとして表示される。例えば、図12に示す例では、倍率キーK22、原稿セット向きキーK13、集約キーK23である。そこで、選択一覧画面D4内のキーを押下しドラッグしたまま、他のキーとの間(矢印マークの位置)に移動することで、ワークフローに含める設定項目の順番を変更することができるようにしてもよい。
又、選択一覧画面D4では、設定項目の削除を行えるようにしてもよい。例えば、削除キーK24を設け、表示制御部10は、削除キーK24が押された後、選択一覧画面D4内のキーや選択済設定項目画像i7が押下されると、作成中のワークフローから設定項目を削除するようにしてもよい。又、表示制御部10は、選択一覧画面D4内のキーに対する連続的な二度押し(ダブルクリック)を、二度押しされたキーの設定項目の削除指示と認識してもよい。又、表示制御部10は、選択一覧画面D4に限らず、選択済設定項目画像i7の連続的な二度押し(ダブルクリック)を設定項目の削除指示と認識してもよい。
(ワークフローでの禁則解消、防止)
次に、図13及び図14を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー作成時の設定項目の禁則の解消、防止の一例を説明する。図13は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー作成時の設定項目の禁則解消の一例を示す説明図である。図14は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー作成時の設定項目の禁則防止の一例を示す説明図である。
複合機100を利用する上で、矛盾する設定が行われることを避けなければならない。このような、設定項目や設定項目内の設定値における矛盾する関係は、予め把握することができる。そして、このような設定項目や設定項目内の設定値における矛盾する関係は、禁則関係として、例えば、記憶装置92は(メモリ101でもよい)、予めに禁則関係を定めたデータ(禁則データ)として記憶する。
例えば、ワークフロー登録モードでは、操作パネル1になされた設定は、逐次、本体制御部9に送信される。そして、本体制御部9は、操作パネル1でなされた設定に禁則が発生していないか確認する。もし、禁則関係にある設定がなされれば、本体制御部9は、その旨を示すデータを操作パネル1に送信する。これにより、表示制御部10は、作成中のワークフローでの禁則関係の発生を認識できる。或いは、禁則関係を定めたデータ(禁則データ)を操作パネル1のメモリ101に記憶させておけば、表示制御部10は、本体制御部9と通信することなく禁則関係の発生を認識できる。
そこで、図13を用いて、作成中のワークフローでの禁則解消の一例を説明する。例えば、図13(a)では、ステープルと排出先の禁則関係の一例を示している。ステープルを行うためには、用紙は、後処理装置2に搬送される必要がある。そして、ステープルされた用紙束は、一定の厚さがある。後処理装置2から複合機100方向に逆送すれば、用紙が搬送中に詰まる。又、ステープル処理完了時、後処理装置2に向けての用紙が続けられている場合もある。そのため、後処理装置2から用紙束を複合機100本体に搬送して排出トレイ81に排出することは、非現実的である。そこで、ステープルが施された用紙束は、後処理装置2の主排出トレイ211にのみ排出可能とされる。そのため、記憶装置92やメモリ101には、ステープルを行う設定と、排出先を複合機100本体の排出トレイ81とする設定は、禁則関係であると定められる。
又、ステープルに関する禁則としては、用紙サイズとの関係もある。ステープルを行うためには、ステープル処理を行う機構との関係上、用紙は一定以上のサイズが必要な場合がある(例えば、A5以上等)。そのため、記憶装置92やメモリ101には、予め定められたサイズよりも小さい用紙を用いての印刷と、ステープルを行う設定は、禁則関係であると定められる。
作成中のワークフローで、このような禁則関係にある設定項目や設定値の設定がなされたとき、表示制御部10は、図13(b)に示すような禁則警告画像i10を液晶表示部11に表示させる。この禁則警告画像i10には、例えば、矛盾した設定が行われた旨のメッセージと、作成中のワークフローでの設定項目の削除や設定値の変更を求めるメッセージが含まれる。これにより、使用者は、作成中のワークフローで禁則の発生と解消すべきことを容易に認識できる。例えば、使用者は、禁則関係にある一方の設定項目に対応する選択済設定項目画像i7(図13(b)では、「排出先」と「ステープル」の選択済設定項目画像i7)を押下し、設定画面DSを開く等で、禁則関係を解消することになる。又、図13(b)に示すように、使用者に禁則関係にある設定項目を認識しやすくするため、表示制御部10は、液晶表示部11に、禁則関係にある選択済設定項目画像i7を点滅又は白黒反転させるようにしてもよい。
次に、図14を用いて、作成中のワークフローでの禁則発生防止の一例を説明する。例えば、図14では、コピーの印刷の画質に関する禁則関係の一例を示している。画質タブTB2を押下すると、例えば、濃度調整や、印刷に用いるトナーの色や、各色成分の調整等、画質に関するキーが配される。例えば、画像処理部94は、コピーに用いる画像データに対し、これらの画質に関する処理を行って、画質に関する設定が印刷結果として反映される。
ここで、画質に関する設定項目には、カラーコピーにのみ関する設定項目がある。例えば、図14に示すように、コピーでの印刷色に関する設定項目に対応するカラー選択キーK29を押下し、作成中のワークフローで、カラー選択の設定項目を白黒印刷(例えば、白黒2値印刷)の設定値とすると、カラーコピーにのみ関する設定項目については、設定を行う必要がなくなる。このように画質に関する設定項目に示すように、複合機100には、1つの設定項目における設定値の設定によって、他の設定項目の設定が不要となる関係が含まれ、このような関係は、予め把握することができ、記憶装置92やメモリ101は、1つの設定項目における設定値の設定によって、他の設定項目の設定が不要となる関係を禁則関係であるとして記憶する。
作成中のワークフローで、ある設定項目の設定値により、他の設定項目での設定が不要となった場合、表示制御部10は、図14に示すように、設定が不要となった設定項目に対応するキーをグレーアウト表示とする。例えば、1種類のブラック以外のトナーを用いて印刷を行うための設定項目に対応する単色カラー印刷キーK25、2種類のブラック以外のトナーを用いて印刷を行うための設定項目に対応する2色カラー印刷キーK26、カラーコピーでの各色成分のバランス調整を行う設定項目に対応するカラーバランスキーK27、カラーコピーでの各色成分の色相調整を行う設定項目に対応する色相調整キーK28等は、グレーアウト表示される。又、表示制御部10は、グレーアウト表示されたキーが押下されても、受け付けない。或いは、表示制御部10は、設定が不要となった設定項目に対応するキーを、選択画面DF2から消去してもよい。尚、図14では、印刷する画像の色(白黒、カラー)等の設定項目に対応するカラー選択キーK29は、既に選択済みであるのでグレーアウト状態として図示している。
これにより、作成中のワークフローでの禁則関係発生を未然に防ぐことができる。又、図13(b)に示したように、禁則関係が生じてから禁則警告画像i10を表示するか、図14に示したように、先に選択された設定項目と設定値を優先し禁則関係の発生が生ずるような設定項目の選択を防止するかは、禁則関係の種類ごとに適宜設定すればよい。又、全ての禁則関係について、禁則関係が生じてから禁則警告画像i10を表示するようにしてもよい。又、全ての禁則関係について、先に選択された設定項目と設定値を優先し禁則関係の発生が生ずるような設定項目の選択を防止するようにしてもよい。
(ワークフローの作成、登録の流れ)
次に、図15、図16を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフロー登録の流れの一例を説明する。図15は、本発明の実施形態に係るワークフローの作成完了の旨の入力が行われるまでのワークフロー登録の流れの一例を示すフローチャートである。図16は、本発明の実施形態に係る複合機100でのワークフローの作成完了の旨の入力が行われた後のワークフロー登録の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図15におけるスタートは、ワークフローキー17が押下され、呼出画面D1で、登録/編集キーK1が押下され(図5参照)、ワークフローが新規の新規登録が開始された時点であり、ワークフロー登録モードとなった時点である。そして、例えば、新規に登録するワークフローの名称付けや、表示形式(ウィザード表示形式、一覧表表示形式、メニュー表示形式)の選択等が行われる(ステップ♯1)。尚、ワークフローの名称付けや、表示形式の選択は、ワークフローの作成完了後に行われてもよい(例えば、図16のフローチャートの開始時)。
次に、使用者は、コピーに関するワークフローを作成する場合は、コピーキー15を押下し、送信(スキャンした画像データの記憶装置92や外部のコンピュータ200への送信や、スキャンした画像データのFAXやEメール送信等)に関するワークフローを作成する場合は、送信キー16を押下し、作成するワークフローの種類(ここでは、コピー又は送信)を選択する(ステップ♯2)。
表示制御部10は、コピーキー15や送信キー16が押下されると、通常モードと同じ設定項目を選択する画面の画像データを用いて、液晶表示部11に選択画面DF2を表示させる(ステップ♯3)。又、併せて、表示制御部10は液晶表示部11に選択済設定項目画像i7や未選択設定項目画像i8やスクロールバーi9や、ワークフロー登録モードである旨を表示して、ワークフロー登録モード用の画像も表示させる(ステップ♯4)。
即ち、表示制御部10は、ワークフロー登録モードでは、選択された設定項目を示すワークフロー設定状況画像i6を表示部(液晶表示部11)に表示させる。又、表示制御部10は、ワークフロー設定状況画像i6として、既に選択された設定項目を示す選択済設定項目画像i7を選択順に表示部に表示させ、入力部(タッチパネル部12、スタートキー14、ワークフローキー17、テンキー部13等)は、ワークフロー設定状況画像i6をスクロールさせる方向指示の入力を受け付け、表示制御部10は、表示部にスクロールさせると指示された方向にワークフロー設定状況画像i6をスクロールさせる。又、表示制御部10は、ワークフロー設定状況画像i6として、既に選択された設定項目を示す選択済設定項目画像i7を選択順に表示部に表示させ、表示制御部10は、選択済設定項目画像i7を指定する入力が行われると、指定された選択済設定項目画像i7に対応する設定項目の設定画面DSを表示部に表示させる。
そして、表示制御部10は、各設定項目に対応するキーが押下され、作成中のワークフローに新たな設定項目を含める入力が行われたかを確認する(ステップ♯5)。この入力では、例えば、設定項目のデフォルトの設定値を定める入力も行われる。作成中のワークフローに新たな設定項目を含める入力が行われれば(ステップ♯5のYes)、本体制御部9と表示制御部10は、作成中のワークフローに新たに含められた設定項目の設定値に関しての禁則関係の発生を確認する(ステップ♯6)。尚、本フローチャートでは、個々の禁則関係では、禁則関係が生じてから禁則警告画像i10を表示する第1の禁則関係と、先に選択された設定項目と設定値を優先し禁則関係の発生が生ずるような設定項目の選択を防止させる第2の禁則関係の2種がある例を説明する。
もし、第1の禁則関係に分類される禁則関係が発生していれば(ステップ♯6のYes)、表示制御部10は、液晶表示部11の表示により、禁則警告画像i10を表示させる(ステップ♯7)。即ち、表示制御部10は、ワークフロー登録モードで選択された各設定項目と設定値によって、予め禁止と定められた設定の組み合わせの関係である禁則関係が生じた場合、禁則関係が生じた旨をしめす禁則警告画像i10を表示部(液晶表示部11)に表示させる。
そして、使用者による禁則関係の解消の入力が行われる(設定項目の削除や設定値の変更等、ステップ♯8)。ステップ♯8の後、例えば、ステップ♯3に戻る。一方、第1の禁則関係に分類される禁則関係が発生していなければ(ステップ♯7のNo)、本体制御部9と表示制御部10は、選択された設定項目と設定値が第2の禁則関係における設定項目と設定値に該当するか確認する(ステップ♯9)。言い換えると、先になされた設定項目及び設定値の入力が第2の禁則関係における一方の設定項目、設定値にあたるかを確認する(ステップ♯9)。
もし、第2の禁則関係における一方の設定項目、設定値にあたり、設定不要な設定項目が生じていれば(ステップ♯9のYes)、表示制御部10は、液晶表示部11に、設定不要な設定項目に対応するキーをグレーアウト表示させ、グレーアウト表示されたキーへの入力を受け付けない。或いは、表示制御部10は、不要な設定項目に対応するキーの表示を消させて、設定不要な設定項目を選択できない状態にする(ステップ♯10)。即ち、表示制御部10は、ワークフロー登録モードで選択された各設定項目と設定値が、予め禁止と定められた設定の組み合わせの関係である禁則関係の一方に当てはまる場合、禁則関係にある他方の設定項目を、選択できなくする。
一方、設定不要な設定項目が生じていない場合(ステップ♯9のNo)及びステップ♯10の後、表示制御部10は、直前に選択された設定項目の選択済設定項目画像i7を追加表示する。又、表示制御部10は、選択済の設定項目に対応するキーをワークフロー登録モードでの設定項目の選択画面DFでグレーアウト表示させ、グレーアウト表示されたキーへの入力を受け付けない。或いは、表示制御部10は、選択済の設定項目に対応するキーを非表示とさせる(ステップ♯11)。即ち、表示制御部10は、ワークフロー登録モードでは、既に選択された各設定項目を、選択できなくする。この選択済設定項目画像i7の追加に併せて、選択順が古いもののから選択済設定項目画像i7が消去される。その後、例えば、ステップ♯3に戻る。
一方、新たな設定項目を含める入力が行われていない場合(ステップ♯5)、表示制御部10は、選択一覧タブTB0が押下された状態かを確認する(ステップ♯12)。もし、選択一覧タブTB0が押下されていない場合(押下されている状態ではない場合、ステップ♯12のNo)、例えば、ステップ♯3に戻る。一方、選択一覧タブTB0が押下された状態であれば(ステップ♯12のYes)、表示制御部10は、液晶表示部11に選択一覧画面D4を表示させる(ステップ♯13)。
即ち、入力部(タッチパネル部12)は、ワークフロー登録モードでワークフローとして登録すると選択された設定項目をまとめて列挙して表示する選択一覧画面D4を表示させる入力を受け付け、表示制御部10は、選択一覧画面D4を表示させる入力が入力部になされたとき、表示部に選択一覧画面D4を表示させる。
更に、表示制御部10は、作成中のワークフローに含められた設定項目とその設定値に併せてイメージ画像imを1又は複数表示する(ステップ♯14)。即ち、表示制御部10は、選択一覧画面D4で、選択された設定項目による処理の結果を反映させたイメージ画像imを表示部(液晶表示部11)に表示させる。又、表示制御部10は、設定項目の削除等、選択一覧画面D4での操作、入力を受け付ける(ステップ♯15)。その後、例えば、ステップ♯12に戻る。
このように、ワークフロー登録モードでは、ワークフローの作成を完了する旨の入力がなされるまで、設定項目の追加/削除や、ワークフローでのデフォルトの設定値の設定等が続けられる。
次に、図16を用いて、ワークフローの作成完了の入力が行われた後の流れを説明する。例えば、表示制御部10は、選択画面DF2での作成完了キーK18が押下されたことや、ワークフローキー17が再度押下されたことや、スタートキー14が押下されたことを、ワークフローの作成完了の入力として受け付ける。言い換えると、使用者は、液晶表示部11に表示されたキーや、操作パネル1に設けられたハードキーを押下しても、ワークフローの作成完了の入力を行える。即ち、開始キー、終了キー(ワークフローキー17、作成完了キーK18、スタートキー14等)は、表示部(液晶表示部11)に表示されるキー、及び/又は、ハードキーとして設けられる。
図16のスタートは、例えば、作成完了キーK18、ワークフローキー17、スタートキー14の何れかが押下され、ワークフロー作成完了の旨の入力が行われた時点である。次に、表示制御部10は、ワークフローキー17又は作成完了キーK18が押下されたかを確認する(ステップ♯21)。
もし、ワークフローキー17又は作成完了キーK18が押下されたのであれば(ステップ♯21のYes)、表示制御部10は、ワークフローの登録を確認するための登録確認ウィンドウW1(第1の登録確認ウィンドウW。図10(a)参照)を表示する(ステップ♯22)。即ち、表示制御部10は、終了キー(ワークフローキー17、作成完了キーK18)が押下されると、ワークフローを作成してよいかの確認を行うための登録確認ウィンドウW1を表示する。そして、表示制御部10は、登録確認ウィンドウW1でYesキーK19が押下されたかを確認する(ステップ♯23)。
もし、YesキーK19が押下されれば(ステップ♯23のYes)、記憶装置92又はメモリ101は、ワークフロー(選択された設定項目、各設定項目でデフォルトとしての設定値、設定項目の順番、表示形式、名称等を含むデータ、プログラム)を記憶して登録する(ステップ♯24)。そして、表示制御部10は、操作パネル1でのワークフロー登録モードを終了させ、通常モードに移行、復帰させる(ステップ♯25→エンド)。
即ち、表示入力装置(例えば、操作パネル1)は、実行可能な複数種の機能を設定項目として表示する表示部(液晶表示部11)と、表示部での表示を制御する表示制御部10と、設定項目を選択する入力を受け付ける入力部(タッチパネル部12、スタートキー14、ワークフローキー17、テンキー部13等)と、表示部に表示させる設定画面DSに係るデータを記憶するとともに、入力部への入力に基づき呼び出され、予め複数の設定項目の中から選択され、登録された設定項目の組み合わせであり、呼び出すことにより予め選択、登録された設定項目を設定するための画面を表示部に表示させるプログラムであるワークフローを記憶する記憶部(記憶装置92、メモリ101)と、ワークフローの登録を開始する際に押下される開始キー(ワークフローキー17)と、ワークフローの作成を完了する際に押下される終了キー(ワークフローキー17、作成完了キーK18、スタートキー14)と、を有し、表示制御部10は、開始キーが押下されてから、終了キーが押下されるまで、表示入力装置のモードを、標準の入力モードである通常モードからワークフロー登録モードに移行し、表示部は、通常モードでの設定項目の選択画面DFを表示するための画像データと同じ画像データを用いワークフロー登録モードでの設定項目の選択画面DFを表示し、入力部は、設定項目を選択する入力を受け付け、記憶部は、ワークフロー登録モードで選択された設定項目を含むワークフローを記憶する。
又、表示入力装置(例えば、操作パネル1)の表示部(液晶表示部11)は、通常モードでの設定項目内の設定値を設定するための設定画面DSを表示するための画像データと同じ画像データを用いて、ワークフロー登録モードでの設定項目内の設定値を設定するための設定画面DSを表示し、入力部(タッチパネル部12、スタートキー14、ワークフローキー17、テンキー部13等)は、各設定値を設定する入力を受け付け、記憶部(記憶装置92、メモリ101)は、ワークフロー登録モードで設定された各設定項目内の設定値を、ワークフローにおけるデフォルトの設定値として記憶する。
一方、YesキーK19が押下されなければ(NoキーK20が押下されれば、ステップ♯23のNo)、ワークフローを登録せずに、ステップ♯25に移行する。又、スタートキー14が押下されたのであれば(ステップ♯21のNo)、表示制御部10は、登録確認ウィンドウW2(第2の登録確認ウィンドウW。図10(b)参照)を表示する(ステップ♯26)。即ち、表示制御部10は、終了キー(スタートキー14)が押下されると、ワークフローを作成してよいかの確認を行うための登録確認ウィンドウW2を表示する。
そして、表示制御部10は、登録確認ウィンドウW2でYesキーK19が押下されたかを確認する(ステップ♯27)。もし、YesキーK19が押下されれば(ステップ♯27のYes)、ステップ♯24に移行する。一方、YesキーK19が押下されなければ、表示制御部10は、印刷/送信キー16が押下されたかを確認する(ステップ♯28)。
もし、印刷/送信キー16が押下されたのであれば(ステップ♯28のYes)、表示制御部10は、その旨と、作成されたワークフローの内容を本体制御部9に送信し、本体制御部9は、画像形成部6等の各部を制御して作成されたワークフローの内容に基づき、コピー又は画像データ送信のジョブを実行させる(ステップ♯29)。即ち、入力部(タッチパネル部12)は、ワークフロー登録モードでワークフローとして作成された内容で処理を行う旨の入力を受け付ける。そして、ステップ♯25に移行する。一方、印刷/送信キー16が押下されたのでもなく、NoキーK20が押下されたのであった場合も(ステップ♯28のNo)、ステップ♯25に移行する。
このようにして、本発明によれば、通常モードでの設定項目の選択画面DFの表示用の画像データと同じ画像データを用いワークフロー登録モードでの設定項目の選択画面DFが表示されるので、通常の機能の設定項目の選択と同様の操作感覚でワークフローの作成、登録を行うことができる。又、開始キー(ワークフローキー17)を押下するだけで、通常モードからワークフロー登録モードへの移行を行うことができる。これにより、使用者は、容易に独自のワークフローを作成、登録することができる。又、ワークフローの作成、登録のため、特別な画面や操作は不要でワークフロー登録機能を搭載するうえでの開発コストを抑えることができる。言い換えると、通常の設定と、ワークフローの作成で同じ資源(パネル資源)を使用できる。
又、通常のモードでの設定値の設定画面DSを表示するための画像データと同じ画像データを用いて、ワークフロー登録モードでの設定値の設定画面DSが表示される。そして、記憶部(記憶装置92、メモリ101)は、ワークフロー登録モードでの設定値をワークフローにおけるデフォルトの設定値として記憶する。これにより、通常の設定項目の設定値の設定と同様の操作感覚でワークフローとして設定値までも設定できる。又、ワークフロー登録モードでは、選択された設定項目を示すワークフロー設定状況画像i6が表示部(液晶表示部11)に表示される。これにより、作成中のワークフローに含ませるとして選択された設定項目は表示される。従って、使用者は、ワークフローの設定状況を容易に把握することができ、使用者はワークフローを容易に作成、登録できる。
又、スクロールさせると指示された方向にワークフロー設定状況画像i6はスクロールされる。これにより、1つのワークフローに含めようとする設定項目が複数に及び、1画面上で選択された全ての設定項目を表示できなくても、使用者は、スクロールすることでワークフローとして登録しようと選択された設定項目の全てを確認することができる。従って、使用者はワークフローを容易に作成、登録できる。
又、選択済設定項目画像i7を指定する入力が行われると、指定された選択済設定項目画像i7に対応する設定項目の設定画面DSが表示部(液晶表示部11)に表示される。使用者は、設定項目や設定値の修正を行いたい設定項目を任意に、選択したうえで、迅速に設定値等の修正、変更等を行うことができる。従って、使用者はワークフローを迅速、容易に作成、登録できる。又、選択一覧画面D4を表示させることができる。これにより、使用者は、意図する(所望する)設定項目が漏れていないかを視認して確認できる。従って、使用者は、設定項目や設定値に誤りのない適切なワークフローを作成、登録しやすくなる。
又、選択一覧画面D4で、選択された設定項目による処理の結果を反映させたイメージ画像imが表示部(液晶表示部11)に表示される。これにより、使用者は、作成し、登録しようとするワークフローによる処理結果を確認することができる。従って、使用者は、設定項目の過不足を視認により確認でき、使用者にとって最適、的確なワークフローの作成、登録が容易となる。又、ワークフロー登録モードでは、既に選択された各設定項目は、選択できなくなる。これにより、使用者は、同じ設定項目について重複して選択することが無く、ワークフローを容易に作成、登録できる。
又、先に選択した設定項目及び設定値の設定と、後に選択した設定項目と設定値の設定に矛盾が生ずる場合がある(例えば、画像形成装置で言えば、原稿の白黒とカラーの自動判別設定を行ったのに、カラー印刷を行う設定を行った場合など)。このような場合、設定が食い違うため、処理を実行できないワークフローが作成される。しかし、この構成によれば、予め禁止と定められた設定の組み合わせの関係である禁則関係が生じた場合、その旨をしめす禁則警告画像i10が表示部(液晶表示部11)に表示される。これにより、矛盾のあるワークフローの作成、登録を防ぐことができる。従って、使用者にとって最適、的確なワークフローの作成、登録を容易に行うことができる。又、表示制御部10は、ワークフロー登録モードで選択された設定項目と設定値が、予め禁止と定められた設定の組み合わせの関係である禁則関係の一方に当てはまる場合、禁則関係にある他方の設定項目を、選択できなくする。これにより、先優先則に基づき、禁則関係が生ずるようなワークフローの作成、登録を防ぐことができる。従って、使用者にとって最適、的確なワークフローの作成、登録を容易に行うことができる。
又、本発明は、通常の設定画面DS等の資源を用いて、ワークフローの作成、登録を可能とするものであるところ、使用者は、通常の設定モードとワークフロー登録モードを混同してしまうことがある。しかし、ワークフローを作成してよいかの確認を行うための登録確認ウィンドウWが表示される。使用者は通常の設定モードとワークフロー登録モードとを混同していないか確認することができる。又、入力部(タッチパネル、スタートキー14、ワークフローキー17、テンキー部13等)は、登録確認ウィンドウWでワークフローを作成しない旨の入力がなされた場合、ワークフロー登録モードで設定された内容で処理(ジョブ)を行う旨の入力を受け付ける。これにより、ワークフロー登録モードであると気付かないで設定を行っても、作成されたワークフローの設定どおり処理を行える。
又、表示制御部10は、ワークフロー登録モードでは、インジケータ(LED18)の点消灯、及び/又は、表示部(液晶表示部11)での表示色をワークフロー登録モードでないときの表示色と変える。これにより、ワークフロー登録モードであることを使用者に容易に認識させることができる。本発明では、通常の設定画面DS等の資源を用いて、ワークフローの作成、登録を可能とするものであり、使用者のモードの混同を避けることができる。又、この構成によれば、開始キー(ワークフローキー17)や終了キー(ワークフローキー17、作成完了キーK18、スタートキー14等)を複数種設けることができる。又、画像形成装置の機能、処理に関するワークフローを容易に作成、登録可能な画像形成装置を提供することができる。
以下、他の実施形態について説明する。上述の実施形態では、主に、コピーに関するワークフローの作成について説明した。しかし、複合機100でいえば、画像読取部3で読み取った画像データのコンピュータ200への送信や、記憶装置92のHDDへの送信や、画像データを添付したEメールの送信や、FAX送信のためのワークフローなど、本発明は、コピー以外の目的のためのワークフローの作成にも適用できる。
又、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。