JP2011158955A - 印刷制御システム、方法およびプログラム - Google Patents

印刷制御システム、方法およびプログラム Download PDF

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JP2011158955A JP2010017925A JP2010017925A JP2011158955A JP 2011158955 A JP2011158955 A JP 2011158955A JP 2010017925 A JP2010017925 A JP 2010017925A JP 2010017925 A JP2010017925 A JP 2010017925A JP 2011158955 A JP2011158955 A JP 2011158955A
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Tatsuo Furuta
達雄 古田
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Abstract

【課題】単一印刷ジョブ内においてノズル内のインク濃度が増加することによって再現色
が濃くなることを抑制する。
【解決手段】単一の印刷ジョブにおいて、ノズルから吐出させるインクの吐出量を指定す
る吐出量情報を有する印刷制御データを生成する印刷制御データ生成手段と、前記単一の
印刷ジョブにおいて、前記ノズル内のインク濃度が増加するほど前記ノズルから吐出させ
るインクの吐出量を減少させる補正量を取得する補正量取得手段と、を備え、前記印刷制
御データ生成手段は、前記補正量に応じて、前記吐出量情報が指定する前記インクの吐出
量を減少させた前記印刷制御データを生成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、ノズルからインク滴を吐出させることにより印刷を実行させる印刷制御シス
テム、方法およびプログラムに関する。
特許文献1には、最後に印刷ジョブを印刷してからの経過時間に応じてインク量を下方
修正する技術が開示されている。これにより、最後に印刷ジョブを印刷してから長時間経
過した後の印刷において再現色が濃くなることを抑制することができる。引用文献2には
、インクを記録しない非吐出期間が一定時間経過した場合に、追加のインク滴を吐出させ
ることにより、再現色の濃度低下を抑制する技術が開示されている。
特開2002−326347号公報 特開2006−205463号公報
引用文献1においては、最後の印刷からの経過時間に応じてインク量を下方修正するに
過ぎないため、単一の印刷ジョブ内において生じるインク濃度の増加を抑制することはで
きないという問題があった。一方、引用文献2では、単一の印刷ジョブ内において生じる
インク濃度の低下には対応できるが、追加のインク滴を吐出させても、インク濃度の増加
を抑制することができないという問題があった。
本発明は、単一印刷ジョブ内においてノズル内のインク濃度が増加することによって再
現色が濃くなることを抑制することを目的とする。
(1)前記目的を達成するための印刷制御システムにおいて、単一の印刷ジョブにおい
て、ノズル内のインク濃度の増加するほどインクの吐出量を減少させる補正量を取得する
。そして、補正量に応じて、ノズルが吐出するインクの吐出量を大きく減少させる。すな
わち、単一の印刷ジョブにおいて、ノズル内のインク濃度が第1増加量まで増加した第1
状態と、ノズル内のインク濃度が第1増加量よりも大きい第2増加量まで増加した第2状
態とがある場合に、第1状態よりも第2状態においてノズルが吐出させるインクの吐出量
の方を大きく減少させる。具体的には、印刷制御データにおける吐出量情報が指定するイ
ンクの吐出量を減少させる。これにより、単一印刷ジョブ内においてノズル内のインク濃
度が増加することによって再現色が濃くなることが抑制できる。ノズル内のインク濃度の
増加するほど、ノズルが吐出させるインクの吐出量を大きく減少させればよく、これらは
線形、非線形のいずれの対応関係を有していてもよい。また、ノズル内のインク濃度の増
加の変化に対応してノズルが吐出させるインクの吐出量が連続的に変化するものに限らず
、ノズル内のインク濃度の増加の変化に対応してノズルが吐出させるインクの吐出量が不
連続的に変化してもよい。
(2)例えば、双方向印刷を実行させる場合には、補正量に応じてインクの吐出量を減
少させないようにしてもよい。双方向印刷によって印刷される印刷画像においては、順方
向の主走査においてノズルがインクを吐出して形成されたドットと、順方向と逆方向の主
走査においてノズルがインクを吐出して形成されたドットとが混在する。そのため、順方
向または逆方向のいずれかの主走査におけるノズル内のインク濃度が顕著に増加したとし
ても、印刷画像における再現色の濃度の増加は緩和される。このように、ノズル内のイン
ク濃度が増加することによって再現色が濃くなることが観察者に感じられにくい場合には
、補正処理の実行を回避することにより、印刷処理の効率化を図るのが望ましい。
(3)例えば印刷画像が本来示すべき目標色のばらつきが大きい場合にも、ノズル内の
インク濃度が増加することによって再現色が濃くなることが観察者に感じられにくい。そ
のため、注目画素と周辺画素に対応して再現すべき目標色のばらつきが閾値以上の場合に
は、補正量に応じてインクの吐出量を減少させないようにするのが望ましい。この場合も
、補正量に応じてインクの吐出量を減少させる処理の実行を回避することにより、印刷処
理の効率化を図ることができる。注目画素および周辺画素に対応して再現すべき目標色は
、所定色空間の色情報で表現されてもよいし、インク量情報であってもよいし、ハーフト
ーン処理後の吐出量情報で表現されてもよい。
(4)さらに、印刷画像においてあるパターンの再現色が濃くなったとしても、そのパ
ターンの幅が狭ければ観察者に感じられにくい。従って、目標色が注目画素と近似する周
辺画素が主走査方向に連続する数が閾値以下の場合には、補正量に応じてインクの吐出量
を減少させないようにすることにより、印刷処理の効率化を図るのが望ましい。
(5)ノズル内のインク濃度が大きく増加したときに吐出したインクにより形成された
ドットが存在していても、同様にノズル内のインク濃度が大きく増加したときに吐出した
インクにより形成されたドットが前者のドットの近傍に存在している場合には、前者のド
ットによる再現色の濃度の増加が感じられにくくなる。すなわち、周辺画素に対応するノ
ズル内のインク濃度の増加を示す第1増加指標と、注目画素に対応するノズル内のインク
濃度の増加を示す第2増加指標とが互いに近似する場合には、注目画素についての再現色
が濃くなることが観察者に感じられにくい。従って、第1増加指標と第2増加指標とが互
いに近似する場合には、補正量に応じてインクの吐出量を減少させないようにすることに
より、印刷処理の効率化を図るのが望ましい。
なお、本発明は、前記した印刷制御システムの他にも、印刷制御装置や印刷制御方法や
印刷制御プログラムの発明としてもプログラムの記録媒体としても特定可能である。むろ
ん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、
今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、請求
項に記載された動作の順序は、技術的な阻害要因がない限りにおいて記載順に限定されず
、同時に実行されても良いし、記載順の逆順に実行されても良いし、連続した順序で実行
されなくても良い。
第1実施形態の印刷制御システムのブロック図である。 プリンターの印刷方式および印刷ヘッドの断面を示す図である。 ハーフトーンデータの並べ替えを示す図である。 補正を行うための条件の説明図である。 ノズル内におけるインク濃度の増加量を示す図である。 印刷制御処理のフローチャートである。 補正処理のフローチャートである。 第2実施形態の補正処理のフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。各図において対応する構
成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
1.印刷制御システムの構成
印刷制御システム1は、本発明による印刷制御装置の一実施形態としてのPC(person
al computer)10と、印刷装置としてのプリンター20とから構成される。
まず、PC10のハードウェア構成について説明する。PC10は、プリンター20に
おいて印刷を実行させるための印刷制御データを生成するために構成される。PC10は
、CPU11とRAM12とROM13とハードディスク装置(HDD)14と外部イン
ターフェース(I/F)15と内部インターフェース(I/F)16とを備える。ROM
13には起動プログラムが格納されている。HDD14には印刷制御プログラム100や
OS等の各種プログラムが格納されている。これらのプログラムは、RAM12にロード
されCPU11によって実行される。外部I/F15には、外部のプリンター20が接続
されている。内部I/F16は、CPU11とRAM12とROM13とHDD14と外
部I/F15を相互に通信可能とするためのインターフェースを構成する。
次に、プリンター20のハードウェア構成について説明する。プリンター20は、コン
トローラー21と外部I/F22と内部I/F23とキャリッジユニット24と紙送り機
構26とを備える。コントローラー21は、CPUやROMやRAMやASIC等からな
り、キャリッジユニット24や紙送り機構26の動作を制御するための処理を実行する。
キャリッジユニット24は、印刷ヘッド25を搭載したキャリッジ(不図示)とキャリッ
ジモーター(不図示)等を備える。キャリッジモーターが駆動することにより、印刷ヘッ
ド25を搭載したキャリッジが主走査方向に往復移動する。印刷ヘッド25は、記録媒体
に平行に対向する吐出面251を有し、この吐出面251において多数のノズル252の
開口が配列されている。紙送り機構26は、紙送りローラー(不図示)と紙送りモーター
(不図示)等を備える。紙送りモーターが紙送りローラーを駆動させることにより、記録
媒体としての印刷用紙Pは副走査方向に搬送される。紙送りモーターおよびキャリッジモ
ーターの駆動制御は、印刷制御データに含まれる走査制御情報に基づいて実行される。
図2Aはプリンター20の印刷方式を模式的に示す平面図である。図2Aに示すように
印刷ヘッド25の吐出面251において、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y
),ブラック(K),ライトシアン(lc),ライトマゼンタ(lm)インクのノズル2
52がそれぞれ副走査方向に配列している。本実施形態では、同一種類のインクのノズル
252が副走査方向に1インチあたり360個配列するノズルピッチで配列している。
図2Bは印刷ヘッド25の断面図である。プリンター20の印刷ヘッド25は略板状に
形成されており、内部に圧力室253とノズル252とが形成されている。圧力室253
とノズル252は一体の中空空間をなし、この中空空間にはインクカートリッジ(不図示
)から供給されるインクが満たされている。圧力室253の上側壁面は振動板を構成し、
この振動板の表面上にピエゾ素子254が備えられている。ノズル252は吐出面251
側を先細とした略円錐状とされており、吐出面251側の開口径が20μmとされ、吐出
面251に垂直な方向の長さが60μmとされている。ノズル252の吐出面251側と
反対側の径は、32μmであり圧力室253の下端の幅よりも十分に狭い。
以上の構成において、ピエゾ素子254に所定の電圧パターンを印加し、振動板を振動
させることにより、ノズル252の開口から印刷用紙Pに対してインク滴を吐出させるこ
とができる。ピエゾ素子254には印刷制御データに含まれる吐出量情報に基づいて吐出
タイミングごとに電圧パターンが印加され、各吐出タイミングにおいてノズル252から
インク滴が吐出される。本実施形態では、3種類の電圧パターンがピエゾ素子254に印
加可能であり、互いに体積が異なる3種類のインク滴(大インク滴・中インク滴・小イン
ク滴)のいずれかの種類のインク滴が各吐出タイミングにおいてノズル252から吐出さ
れる。なお、各種類のインク滴は、必ずしも単一の吐出タイミングにおいて一滴吐出され
るものに限られず、単一の吐出タイミングにおいてノズル252から複数のインク滴を吐
出することにより吐出されてもよい。なお、ピエゾ素子254にいずれの電圧パターンも
印加されない吐出タイミングにおいてはノズル252からいずれの種類のインク滴も吐出
されない。インク滴の体積は数plであり、ノズル252の体積は大インク滴の体積の数
倍に相当する。
図2Aに示すように印刷ヘッド25は主走査方向に移動し、印刷用紙Pは主走査方向に
直交する副走査方向に搬送される。ノズル252からインク滴を吐出することにより、イ
ンク滴が印刷用紙P上に着弾してドットが形成される。本実施形態では、3種類のインク
滴(大インク滴・中インク滴・小インク滴)に対応して、互いにドット径の異なる3種類
のドット(大ドット・中ドット・小ドット)が印刷用紙P上に形成される。ノズル252
からインク滴を吐出しながら印刷ヘッド25が主走査方向の端から端まで移動することを
主走査パスと表す。主走査パスにおける複数の吐出タイミングにおいてノズル252から
インク滴を吐出することにより、ドットが主走査方向に配列した線状パターンを形成する
ことができる。主走査パスにおいては紙送り機構26による印刷用紙Pの搬送は停止し、
印刷ヘッド25の主走査方向の移動が停止する期間に紙送り機構26により印刷用紙Pが
搬送される。これにより、印刷用紙Pの副走査方向の異なる位置に線状パターンを形成す
ることができ、印刷用紙P上に2次元の印刷画像を形成することができる。
なお、本実施形態では、主走査パスが主走査方向の一方向(順方向)のみのUni−D
モードと、主走査パスが主走査方向の双方向(順方向および逆方向)のBi−Dモードと
を走査制御情報に基づいてプリンター20が実行する。また、Uni−DモードとBi−
Dモードのいずれにおいても順方向の主走査パスの直前に全ノズル252から印刷用紙P
の外側にインク滴を数十滴吐出(以下、フラッシングと示す。)する。これにより、ノズ
ル252内のインクを一旦排出し、新たなインクをノズル252内に供給させることがで
きる。すなわち、印刷ヘッド25が順方向に主走査するにあたり、ノズル252における
インク媒質の蒸発に起因するノズル252内のインク濃度のばらつきを低減する。
次に、以上の動作をプリンター20に実行させるためのPC10のソフトウェア構成に
ついて説明する。印刷制御プログラム100は、入力画像データに基づいて上述した印刷
制御データを生成するための機能をPC10に実行させるためのプログラムである。なお
、1枚の印刷用紙Pに対する印刷につき1つの印刷ジョブの印刷制御データが生成される
。また、プリンター20が1つの印刷制御データに基づいて1枚の印刷用紙Pに対する印
刷を開始して終了させるまでの期間が印刷期間である。図1に示すように、印刷制御プロ
グラム100は、サイズ変換部110と色変換部120とハーフトーン部130と並べ替
え部140と補正量取得部150と補正部160とから構成される。
サイズ変換部110は入力画像データを取得し、取得した入力画像データを印刷解像度
に対応した画素数にサイズ変換する機能をPC10に実行させるプログラムモジュールで
ある。入力画像データは、例えばHDD14に記憶された画像データや他のプログラムか
ら出力された画像データである。印刷解像度は、ユーザーによる指定やプリンター20の
ハードウェア仕様等によって決定される。本実施形態では、720×720dpiが指定
されたこととする。入力画像データは、行列状に配列する複数の位置に対応づけられた複
数の画素によって構成され、各画素には例えばsRGB色空間における座標によって表さ
れる色情報が対応づけられている。
色変換部120は、サイズ変換された入力画像データを、各画素がC、M、Y、K、l
c、lmの6色の色ごとにインク量を示すインク量情報に対応づけられたインク量画像デ
ータに変換する機能をPC10に実行させるプログラムモジュールである。なお、変換さ
れたインク量画像データは後述する補正処理が完了するまでRAM12またはHDD14
に記憶される。色変換部120は、例えばルックアップテーブルを参照することにより、
各画素についての色情報をインク量情報に変換する。本実施形態のインク量情報において
は、CMYKlclmインク量がそれぞれ8ビット深度で表現されることとする。また、
ハーフトーンデータとインク量画像データにおいて主走査方向に並ぶ画素列をラインと示
すこととする。
ハーフトーン部130は、インク量画像データを、各画素が前記ノズルからのインクの
吐出可否を示す吐出量情報に対応づけられたハーフトーンデータに変換する機能をPC1
0に実行させるプログラムモジュールである。ハーフトーン処理では、各画素について8
ビット深度で表現されたインク量情報を、ディザ法や誤差拡散法等の階調数低減手法によ
って"大インク滴吐出(3)","中インク滴吐出(2)","小インク滴吐出(1)","非
吐出(0)"のいずれかを示す4階調の吐出量情報に変換する。なお、ハーフトーンデー
タは後述する補正処理が完了するまでRAM12またはHDD14に記憶される。
並べ替え部140は、ハーフトーンデータを構成する各画素についての吐出量情報を並
べ替える機能をPC10に実行させるプログラムモジュールである。ハーフトーンデータ
を構成する各画素を印刷ヘッド25の主走査パスごとに振り分け、さらに各画素に対応す
る位置のドット形成を担当するノズル252ごとに各画素を振り分ける。そして、ノズル
252における吐出タイミングの順に各画素についての吐出量情報を並べ替える。
図3は並べ替えの様子の一例を示す図である。本実施形態では、720×720dpi
で生成されたハーフトーンデータをN=1,2のパス番号で識別される主走査パスに分解
する。N=1の主走査パスに割り当てられるラインと、N=2の主走査パスに割り当てら
れるラインとは副走査方向に交互となる。各主走査パスにおいては、ノズル252が1/
720インチ移動するごとに吐出タイミングが到来する。これにより、主走査方向につい
て720dpiの印刷解像度を実現する。また、N=1,2の主走査パスの間においてノ
ズルピッチの整数倍の長さにノズルピッチの0.5倍の長さだけオフセットした送り量で
印刷用紙Pを搬送することにより、副走査方向についても720dpiの印刷解像度を実
現する。
主走査パスごとに分解されたハーフトーンデータは、さらにドット形成を担当するノズ
ル252ごとに分解される。ここでは、主走査パスごとに分解されたハーフトーンデータ
における副走査方向の位置に応じて各ラインに属する画素に対応するドットの形成を担当
するノズル252が一意に定まる。また、本実施形態では、主走査方向に関しては複数の
主走査パスへの分解が行われないため、同一のラインに属する画素に対応するドットの形
成は同一のノズル252によって担当されることとなる。
次に、ノズル252ごとに分解されたハーフトーンデータを各主走査パスにおける複数
の吐出タイミングの早い順に並べ替える。Uni−Dモードの場合には、すべての主走査
パスにおいて図面右側から左側へ向かう画素の順に吐出タイミングが割り当てられる。B
i−Dモードの場合には、N=2の主走査パスにおいて移動方向が逆方向とされ、N=2
の主走査パスについては図面左側から右側へ向かう画素の順に吐出タイミングが割り当て
られる。以上のようにして吐出タイミングの早い順に並べ替えられたハーフトーンデータ
によれば各主走査パスにおける各ノズル252の吐出タイミングごとの吐出量情報を時系
列に沿って取得することができる。
補正量取得部150と補正部160は、後述する補正処理をPC10に実行させるプロ
グラムモジュールである。補正処理は、印刷期間におけるノズル252内のインク濃度が
増加することにより印刷用紙P上の再現色が濃くなることを防止することを目的とするも
のである。
補正量取得部150は、印刷期間における注目期間よりも前においてノズル252がイ
ンク滴を吐出することなく経過する非吐出期間が長いほど大きくなる補正量を取得する機
能をPC10に実行させるプログラムモジュールである。まず、PC10は、補正量取得
部150の機能により、Uni−D(単方向印刷)モードとBi−D(双方向印刷)モー
ドのいずれによって印刷を実行させるかを判定し、Bi−Dモードである場合には、並べ
替え後のハーフトーンデータにおけるすべての吐出タイミングについて補正を行わないこ
ととする。Uni−Dモードである場合には、並べ替え後のハーフトーンデータにおける
各吐出タイミングについて個別に補正の必要性を判定する。
この判定では、各主走査パスにおける最初の吐出タイミングから順に吐出タイミングを
注目吐出タイミングとして選択していき、注目吐出タイミングについて補正を行う必要が
あるか否かを判定していく。まず、注目吐出タイミングに対応する吐出量情報がもともと
"非吐出"を示している場合には、吐出量情報の補正は行わない。吐出量情報が"非吐出"を
示す注目吐出タイミングでは、これ以上、インクの吐出量を減少させる余地がないからで
ある。
注目吐出タイミングに対応する吐出量情報が"非吐出"以外を示している場合には、RA
M12またはHDD14に記憶されたインク量画像データと並べ替え前のハーフトーンデ
ータとを参照することにより、注目吐出タイミングに対応する注目画素、および、その周
囲の画素(以下、周辺画素と示す。)からなる周辺パターンを取得する。この周辺パター
ンに基づいて注目吐出タイミングの吐出量情報を補正するか否かを決定する。ここでは、
以下に説明する(条件1)〜(条件3)をすべて満足する注目吐出タイミングに限り、補
正を行うこととする。
図4は、(条件1)〜(条件3)、および、周辺パターンを示す図である。
(条件1)注目画素よりも主走査方向の下流側の周辺パターンに属する周辺画素について
のインク量の標準偏差が閾値T1よりも小さい。
(条件2)注目画素を含むラインに設けられた周辺パターンおいて、注目画素についての
インク量との差分が閾値T2よりも小さいインク量を有する(目標色が近似する)周辺画
素が連続する画素群(注目画素を含む)の幅が閾値T3よりも大きい。
(条件3)注目画素のよりも主走査方向の上流側に設けられた周辺パターンおいて、存在
する非吐出連続区間幅の標準偏差が閾値T4よりも大きい。
なお、非吐出連続区間幅とは、吐出量情報が"非吐出"を示す画素が連続する区間(最も
下流側のもの)の幅を、注目画素を含むラインの周辺パターン内の各ラインについてカウ
ントしたものである。例えば、閾値T1,T2はインク量の取り得る範囲の10%のイン
ク量の幅とし、閾値T3は印刷用紙P上の2mm相当の画素数とし、閾値T4は注目画素
よりも主走査方向の上流側の周辺画素の個数の10%の画素数とする。
例えば写真のような自然画像においては、主走査方向の下流側の周辺画素についてのイ
ンク量のばらつきが大きく、(条件1)を満足しないと判定される。一方、文書のような
非自然画像において色が一様な領域は、(条件1)を満足すると判定される。(条件1)
を満足しない場合には、注目画素の再現色が濃くなっても、そもそも周辺画素の再現色が
大きくばらつく領域にあるため、注目画素の再現色が濃くなったことは認識されにくい。
なお、(条件1)によって、注目画素よりも主走査方向の下流側の周辺画素のインク量の
ばらつきが小さい条件を課すことができればよく、例えば周辺画素のインク量の最大値と
最小値の幅や色数(異なるインク量の数)等に基づいてばらつきの程度を把握してもよい
。なお、(条件1)を判定するための周辺パターンの主走査・副走査方向の一辺の大きさ
は例えば印刷用紙P上の1mm相当の画素数とする。
例えば表の縦罫線のように主走査方向の幅が細いパターン内に注目画素が存在する場合
には、注目画素と同様のインク量を有する周辺画素が主走査方向に連続せず、(条件2)
を満足しないと判定される。一方、棒グラフの棒のようにある程度の幅を有するパターン
内に注目画素が存在する場合には、(条件2)を満足すると判定される。(条件2)を満
足しない場合には、注目画素の再現色が濃くなっても、ほぼ一様な再現色を示すパターン
幅が主走査方向に狭いため、注目画素の再現色が濃くなったことは認識されにくい。なお
、(条件2)では、注目画素と同様のインク量を示すパターン幅が広いか否かを判定する
ことができればよく、例えば注目画素を挟んだエッジ間の幅が広いか否かを判定してもよ
い。なお、(条件2)を判定するための周辺パターンの主走査方向の長さは例えば印刷用
紙P上の6mm相当の画素数とする。
例えば注目画素に対して主走査方向の上流側に隣接する余白幅が緩やかな曲線状に変動
する場合には、各ラインの非吐出連続区間幅のばらつきが小さく(各ラインの非吐出連続
区間幅が近似し)、(条件3)を満足しないと判定される。一方、注目画素に対して主走
査方向の上流側に隣接する余白幅が階段状に変動する場合には、(条件3)を満足すると
判定される。(条件3)を満足しない場合には、注目画素と主走査方向の位置が同じ画素
に対応する吐出タイミングに至る前の空走距離や非吐出期間が、周辺の各ラインに関して
ほぼ一様である。この場合、注目吐出タイミングにおけるノズル252内のインク濃度と
、主走査方向において注目画素と略同一位置に存在し、かつ、注目画素と副走査方向の位
置が異なる近傍の各ラインに属する周辺画素に対応する吐出タイミングにおけるノズル2
52内のインク濃度とが類似した増加態様となることが予測できる。従って、ノズル25
2内のインク濃度の増加によって注目画素の再現色が濃くなったとしても、近傍の各ライ
ンの再現色もノズル252内のインク濃度の増加によって一様に濃くなることとなる。こ
の場合、近傍の各ラインの再現色に紛れ、注目画素の再現色が濃くなったことが認識され
にくい。(条件3)では、近傍の各ラインを印刷する場合のノズル252内のインク濃度
のばらつきを評価することができればよく、例えば周辺パターン内の各ラインにおいて吐
出量情報が"非吐出"を示す画素の比率を算出し、この比率の標準偏差に基づいて(条件2
)を判定してもよい。なお、(条件3)を判定するための周辺パターンの副走査方向の幅
は例えば360画素とし、主走査方向の幅は1440画素とする。なお、注目画素を含む
ラインに関する非吐出連続区間幅は第2増加指標に対応し、注目画素を含むラインの近傍
の各ラインに関する非吐出連続区間幅は第1増加指標に対応する。また、周辺パターンの
注目画素と周辺画素についてのインク量情報と吐出量情報は、注目画素と周辺画素に対応
して再現すべき目標色を表す。
以上のように(条件1)〜(条件3)を満足しない場合には、ノズル252内のインク
濃度が増加していても、注目吐出タイミングにおいて形成されたドットの再現色が濃くな
ったと観察者に認識されにくい。従って、印刷品質を低下させることなく、補正処理を効
率化させることができる。
補正量取得部150の機能によりPC10は、注目吐出タイミングについての補正量を
取得する。ここでは、各主走査パスにおける注目吐出タイミングよりも前の吐出タイミン
グのノズル252の吐出量情報に基づいて補正量を取得する。ここで取得される補正量は
、ノズル252内におけるインク濃度の増加量に対応する。
図5はノズル252内におけるインク濃度の増加量を示す図である。図5において、縦
軸は補正量(インクカートリッジ内のインク濃度を基準濃度とした濃度の増加量ΔD)を
示し、横軸は主走査パス開始からの経過時間を示している。また、横軸の経過時間におい
て、ノズル252がいずれの種類のインク滴も連続して吐出しない非吐出期間を示してい
る。主走査方向に均一なドット間隔を形成するために、各吐出タイミングはノズルが1/
720インチ移動するごとに到来する。1/720インチを連続する吐出タイミング間の
キャリッジの平均速度で除算することにより、連続する吐出タイミング間の経過時間を算
出することができる。従って、ノズル252が最後にインク滴を吐出した吐出タイミング
から、その次にインク滴を吐出した吐出タイミングの間にわたって、連続する吐出タイミ
ング間の経過時間を順次累積していくことにより、非吐出期間を得ることができる。
図5に示すように、濃度の増加量ΔDは、非吐出期間の関数で表され、非吐出期間が大
きくなるにつれて単調増加する性質を有する。濃度の増加量ΔDは、非線形曲線に沿って
単調増加し、非吐出期間が大きくなるほど増加量ΔDの傾きが小さくなる性質を有してい
る。また、順方向の主査移動を行うにあたって予めフラッシングが行われるため、主走査
パスの最初は基準濃度となる。一方、ある吐出タイミングでノズル252がインク滴を吐
出させると、インクカートリッジから基準濃度のインクがノズル252に供給されるため
、ノズル252内のインクが希釈され、濃度の増加量ΔDが減少する。ノズル252が吐
出するインク滴の体積が大きいほど、インクカートリッジから新たに供給される基準濃度
のインクの体積が大きくなるため、濃度の増加量ΔDが大きく減少する。希釈後の濃度の
増加量ΔDは、希釈前の濃度の増加量ΔDに対して、(ノズル体積−吐出したインク滴体
積)/(ノズル体積)を乗算することにより得ることができる。濃度の増加量ΔDが減少
した後に、非吐出期間へと移行する場合には、減少後の濃度の増加量ΔDから、再度、前
記非線形曲線に沿って濃度の増加量ΔDが増加していく。主走査パスの最初から順に各吐
出タイミングにおける濃度の増加量ΔDを追跡していくことにより、各吐出タイミングに
おける濃度の増加量ΔDを取得することができる。このように、注目吐出タイミングの直
前の非吐出期間だけでなく、吐出を挟んだ過去の非吐出期間や、非吐出期間の間に行われ
るインク滴の吐出によるインクの希釈も考慮することにより、正確に濃度の増加量ΔDを
得ることができる。
補正量取得部150の機能によりPC10は、注目吐出タイミングにおける濃度の増加
量ΔDを補正量として取得する。この注目吐出タイミングは、主走査パス内の吐出タイミ
ングの最初から早い順に選択される。図5に示すように、注目吐出タイミングにおける濃
度の増加量ΔDは、注目吐出タイミングよりも前の吐出タイミングにおける吐出量情報に
基づいて取得することができる。注目吐出タイミングよりも前の吐出タイミングにおける
吐出量情報は、並べ替え後のハーフトーンデータを参照することにより得られるが、注目
吐出タイミングよりも前の吐出タイミングについての吐出量情報が補正された場合には、
その補正後の吐出量情報に基づいて補正量(濃度の増加量ΔD)が取得される。
補正部160は、補正量に基づいて注目期間においてノズル252が吐出するインクの
吐出量を少なくするように並べ替え後のハーフトーンデータの吐出量情報を補正する機能
をPC10に実行させるプログラムモジュールである。補正部160の機能によりPC1
0は、注目吐出タイミングについての補正量が所定の閾値T5より大きいか否かを判定し
、補正量が所定の閾値T5よりも大きい場合には注目吐出タイミングの吐出量情報が示す
インク滴の大きさを一段階小さいものへと補正する。なお、注目吐出タイミングの吐出量
情報が"小インク滴吐出"を示す場合には、吐出量情報を"非吐出"を示すように補正する。
閾値T5は、ドットの再現色の差が観察者に感じられる程度の色差(例えば、CIE19
76の色差式によるΔEが0.5。)に対応する濃度の増加量ΔDに対応する値に設定さ
れる。
ここで、図5に示した性質上、補正量が大きければ注目吐出タイミングにおいてインク
滴を吐出したとしても、依然として次の吐出タイミングについての補正量も大きくなる可
能性が高い。従って、注目吐出タイミングの補正量が大きいほど、注目吐出タイミング、
および、注目吐出タイミングの後に連続する吐出タイミングによって構成される注目期間
においてノズル252が吐出するインクの吐出量の合計は減少するということができる。
このようにすることにより、ノズル252内のインク濃度の増加を補償するように、並べ
替え後のハーフトーンデータの吐出量情報を補正することができる。
以上のようにして、注目吐出タイミングの吐出量情報が補正されると、次の吐出タイミ
ングが注目吐出タイミングとして選択され、補正量取得部150の機能による補正量の取
得、および、補正部160の機能による補正が同様に行われる。この補正量の取得におい
ては、過去に注目吐出タイミングとして選択していた吐出タイミングの補正結果が反映さ
れる。以上の処理を、全ノズル252、全主走査パス、および、全吐出タイミングについ
て実行すると補正処理を終了させる。最後に、補正済みの並び替え後のハーフトーンデー
タに走査制御情報等を添付する。これにより、印刷制御データが生成できる。印刷制御デ
ータは、並べ替え部140の機能により、プリンター20に出力される。
2.印刷制御処理
図6は、印刷制御処理のフローチャートである。まず、サイズ変換部110の機能によ
りPC10は、印刷対象の入力画像データを例えばHDD14から取得する(S100)
。次に、サイズ変換部110の機能によりPC10は、ユーザーや他のアプリケーション
プログラム等から指定された印刷解像度に基づいて入力画像データをサイズ変換する(S
110)。すなわち、入力画像データが印刷解像度よりも低解像度であれば画素補間を行
い、入力画像データが印刷解像度よりも高解像度であれば画素の間引きを行う。サイズ変
換が完了すると、色変換部120の機能によりPC10は、サイズ変換後の入力画像デー
タを色変換する(S120)。本実施形態では、各画素が8ビット深度のCMYKlcl
mのインク量情報に対応づけられたインク量画像データへと変換する。
ハーフトーン部130の機能によりPC10は、インク量画像データをハーフトーンデ
ータに変換する(S130)。すなわち、インク量画像データの各画素に対して順次ハー
フトーン処理を実行することにより、各画素についてのインク量情報を吐出量情報に変換
していく。すべての画素についてのインク量情報を吐出量情報に変換することにより、ハ
ーフトーンデータが生成できる。図3に示したように、ハーフトーンデータでは、各画素
が"大インク滴吐出(3)","中インク滴吐出(2)","小インク滴吐出(1)","非吐
出(0)"のいずれかを示す吐出量情報に対応づけられている。次に、並べ替え部140
の機能によりPC10は、ハーフトーンデータを並べ替える(S140)。図3に示した
ように、並べ替え後のハーフトーンデータによれば各主走査パスにおける各ノズル252
の吐出タイミングごとの吐出量情報を時系列に沿って取得することができる。
2−1.補正処理
次に、補正量取得部150と補正部160の機能によりPC10は、補正処理を実行す
る(S150)。
図7は、補正処理のフローチャートである。まず、補正量取得部150の機能によりP
C10は、Uni−DモードとBi−Dモードのいずれが指定されているかを判定する(
S151)。Bi−Dモードが指定されている場合には、補正処理を終了させる。すなわ
ち、並べ替え後のハーフトーンデータに対する補正を実施しない。これにより、印刷制御
処理を効率化させることができる。一方、Uni−Dモードが指定されている場合には、
補正量取得部150の機能によりPC10は、注目吐出タイミングを選択する(S152
〜S154)。すなわち、まず並べ替え後のハーフトーンデータから一つの主走査パスを
注目主走査パスとして選択し(S152)、次いで注目主走査パスにおいて動作を行うノ
ズル252から注目ノズル252を選択し(S153)、さらに注目ノズル252が注目
主走査パスに属する複数の吐出タイミングから早い順に注目吐出タイミングを選択する(
S154)。
注目吐出タイミングを選択すると、補正量取得部150の機能によりPC10は、注目
吐出タイミングについての吐出量情報が"非吐出"を示すか否かを判定し(S155)、"
非吐出"を示す場合には補正は行わない。次に、補正量取得部150の機能によりPC1
0は、上述した(条件1)を満足するか否かを判定し(S156)、該当しない場合には
注目吐出タイミングについての補正を行わない。さらに、補正量取得部150の機能によ
りPC10は、上述した(条件2)を満足するか否かを判定し(S157)、該当しない
場合には注目吐出タイミングについての補正を行わない。次に、補正量取得部150の機
能によりPC10は、上述した(条件3)を満足するか否かを判定し(S158)、該当
しない場合には注目吐出タイミングについての補正を行わないこととする。ステップS1
56〜158において、補正量取得部150の機能によりPC10は、RAM12に記憶
されたインク量画像データと並べ替え前のハーフトーンデータから各条件を判定するため
の周辺パターンを取得する。
以上のステップS156〜158において注目吐出タイミングについて補正を行うとし
た場合、補正量取得部150の機能によりPC10は、注目吐出タイミングについての補
正量を図5に示す関係に基づいて取得する(S159)。すなわち、注目吐出タイミング
におけるノズル252内のインク濃度の増加量ΔDに対応する補正量を取得する。注目吐
出タイミングは、主走査パスの吐出タイミングの早い順に選択されていくため、主走査パ
スの初期の基準濃度からインク濃度の増加量ΔDを順次追跡していくことができる。次に
、補正部160の機能によりPC10は、注目吐出タイミングについての補正量が閾値T
5よりも大きいか否かを判定し(S160)、補正量が閾値T5よりも大きくなければ注
目吐出タイミングの吐出量情報の補正を行わない。一方、補正量が閾値T5よりも大きけ
れば、並べ替え後のハーフトーンデータにおいて、注目吐出タイミングの吐出量情報が示
すインク滴の大きさを一段階小さいものへと補正する(S161)。
次に、補正量取得部150の機能によりPC10は、現在の注目吐出タイミングが注目
主走査パスの最後の吐出タイミングであるか否かを判定する(S162)。現在の注目吐
出タイミングが注目主走査パスの最後の吐出タイミングでなければ、次に早い吐出タイミ
ングを注目吐出タイミングとして選択するためにステップS154に戻る。一方、現在の
注目吐出タイミングが注目主走査パスの最後の吐出タイミングであれば、補正量取得部1
50の機能によりPC10は、すべてのノズル252を注目ノズル252として選択した
か否かを判定する(S163)。すべてのノズル252を注目ノズル252として選択し
たのでなければ、次のノズル252を注目ノズル252として選択するためにステップS
153に戻る。一方、すべてのノズル252を注目ノズル252として選択したのであれ
ば、補正量取得部150の機能によりPC10は、すべての主走査パスを注目主走査パス
として選択したか否かを判定する(S164)。すべての主走査パスを注目主走査パスと
して選択したのでなければ、次の主走査パスを注目主走査パスとして選択するためにステ
ップS152に戻る。一方、すべての主走査パスを注目主走査パスとして選択したのであ
れば、並べ替え後のハーフトーンデータについての補正処理を終了させる。
最後に、並べ替え部140の機能によりPC10は、補正済みの並び替え後のハーフト
ーンデータに走査制御情報等を添付する(図6のS170)。これにより、印刷制御デー
タが生成できる。印刷制御データは、並べ替え部140の機能により、プリンター20に
出力される(S180)。プリンター20は、補正済みの並び替え後のハーフトーンデー
タに基づいて各吐出タイミングにおけるインク滴の吐出制御を実行するため、ノズル25
2内のインク濃度変動を補償した印刷を実現できる。
4.第2実施形態
第1実施形態においては、キャリッジ速度の不均一さも考慮した非吐出期間に基づいて
補正量を取得することとしたが、単に空走距離(非吐出の吐出タイミングが連続する回数
)に基づいて補正量を取得することにより、処理の効率化を図ってもよい。また、注目吐
出タイミングの直前の空走距離がノズル252内のインク濃度に与える影響度が特に高い
ため、注目吐出タイミングの直前の空走距離のみに注目することにより、処理の効率化を
図ってもよい。さらに、吐出量情報が非吐出から吐出に転じた注目吐出タイミングのみに
ついて注目期間全体の補正量を算出し、注目期間に属する個々の吐出タイミングについて
の補正量を取得しないようにすることで処理の効率化を図ってもよい。
図8は、本実施形態にかかるフローチャートである。本実施形態では、第1実施形態の
ステップS159〜S161の代わりに図8の処理を実行する。まず、補正量取得部15
0の機能によりPC10は、注目吐出タイミングの直前の吐出タイミングの吐出量情報が
"非吐出"を示すか否かを判定する(S1591)。注目吐出タイミングの直前の吐出タイ
ミングの吐出量情報が"非吐出"以外を示す場合には、注目吐出タイミングについての補正
は行わない。すなわち、"非吐出"からいずれかのインク滴を吐出させるように転じた吐出
タイミングについてのみ補正量を取得することとする。
注目吐出タイミングの直前の吐出タイミングの吐出量情報が"非吐出"を示す場合には、
補正量を取得する(S1592)。まず、注目吐出タイミングの直前から過去に向かって
吐出量情報が"非吐出"を示す吐出タイミングが連続する回数を、空走距離として取得する
。前記回数に主走査方向の印刷解像度の逆数(1/720インチ)を乗算することにより
現実の空走距離が得られるため、前記回数を空走距離として扱うことができる。そして、
補正量取得部150の機能によりPC10は、空走距離に基づいて補正量を取得する。空
走距離と補正量との関係は、図5に示す非吐出期間と補正量との関係とほぼ同様である。
空走距離によれば、キャリッジの速度を考慮しなくてもよいため、非吐出期間を算出する
よりも処理を効率化させることができる。本実施形態の補正量は、第1実施形態のように
注目吐出タイミングについての補正量を指すのではなく、注目吐出タイミングを始期とし
て後続の吐出タイミングを含む注目期間全体において補正すべき補正量を指す。
次に、補正部160の機能によりPC10は補正量が0より大きいか否かを判定し(S
1611)、補正量が0より大きければ、注目吐出タイミング以降の吐出タイミングのい
ずれか一つを早い順に補正対象として選択する(S1162)。そして、補正部160の
機能によりPC10は、補正対象の吐出タイミングについての吐出量情報が示すインク滴
の大きさを一段階小さいものへと補正する(S1613)。次に、補正部160の機能に
よりPC10は、補正量から既補正量を減じることにより、補正量を更新し(S1614
)、ステップS1611に戻る。既補正量は、"大インク滴吐出"を"中インク滴吐出"に補
正した場合、"中インク滴吐出"を"小インク滴吐出"に補正した場合、"小インク滴吐出"を
"非吐出"に補正したいずれの場合も"1"とする。すなわち、一回の吐出タイミングについ
て吐出量を1段階減少させるごとに補正量が"1"だけ減少させられる。
次に、更新した補正量が0より大きければ、補正部160の機能によりPC10は、現
在の補正対象の吐出タイミングの次の吐出タイミングを補正対象の吐出タイミングとして
選択されることとなる。以上の処理を繰り返して実行することにより、既補正量の累積値
が最初の補正量に達するまで後続の吐出タイミングについての吐出量情報を補正していく
ことができる。なお、後続の吐出タイミングについての吐出量情報がもともと"非吐出"で
ある場合には、補正は行われず、既補正量は0とする。この場合には、補正量は減少する
ことなく、そのまま次に続く吐出タイミングに持ち越されることとなる。このように、補
正量を空走直後の注目吐出タイミングについてのみ取得し、補正量を後続の吐出タイミン
グに拡散させるようにすれば、第1実施形態のように、すべての注目吐出タイミングにつ
いて補正量を取得する必要がなく、処理を効率化させることができる。本実施形態では、
補正量と同じ回数の吐出タイミングについて補正が行われた段階で一つの補正量に基づく
補正が完了する。なお、本実施形態では、"大インク滴吐出"を"中インク滴吐出"に補正し
た場合、"中インク滴吐出"を"小インク滴吐出"に補正した場合、"小インク滴吐出"を"非
吐出"に補正した場合の既補正量を均一な大きさとしたが、それぞれの補正によって減少
するドットの濃度に応じて異なる既補正量を定義してもよい。
本実施形態のように注目吐出タイミングについての空走距離や非吐出期間に基づいて注
目期間全体の補正量を取得する場合、注目期間全体の補正量に基づいて補正マスクを生成
してもよい。この補正マスクを参照することにより、注目期間の吐出タイミングについて
の補正可否を決定してもよい。この補正マスクは、例えば補正量が大きいほど補正可とす
る吐出タイミングの比率や、補正可とする後続の吐出タイミングの範囲を大きくするよう
に生成される。補正マスクを参照し、補正可とされた吐出タイミングについての吐出量が
減少するように吐出量情報を補正し、補正不可とされた吐出タイミングについての補正は
行わない。
5.第3実施形態
本実施形態においては、インク量画像データを補正することにより、注目期間において
吐出されるインクの吐出量を減少させる。インク量画像データによれば、ステップS15
5において注目画素の周辺の周辺パターンを容易に取得することができる。従って、効率
的な補正処理を実現することができる。また、インク量画像データの各画素が示すインク
量情報によれば、各吐出タイミングにおいてインク滴が吐出される確率を推定することが
できるため、空走距離が推定できる。例えば、インク量が閾値T6を下回る画素が連続し
ている場合に、連続している画素数に対応した長さの空走距離が発生すると推定すればよ
い。閾値T6は、例えばインク量の取り得る範囲の最大値の5%のインク量の大きさとす
る。そして、推定された空走距離に応じた補正量を取得する。
本実施形態においても、第2実施形態と同様に補正量を空走直後の注目吐出タイミング
(注目画素)についてのみ取得することとする。また、注目吐出タイミングおよび後続の
吐出タイミングによって構成される注目期間の全体において減少させるべきインクの吐出
量に対応するインク量とする。そして、第2実施形態のS1161〜S1164と同様に
、注目吐出タイミングに対応する注目画素と、後続の吐出タイミングに対応する画素につ
いてのインク量から順次補正量を減じていくことにより、補正を行う。注目画素とその近
傍の画素についてのインク量が極端に減少させられないように、一画素について減少可能
なインク量に上限を設けるようにしてもよい。なお、インク量を減少させることにより、
インク滴が吐出される確率を低下させることができるため、注目吐出タイミングを始期と
する注目期間において吐出されるインクの吐出量を減少させることができる。また、ハー
フトーン処理を行う前のインク量は階調深度が大きいため、補正量に応じてインク滴を吐
出させる確率を細かく調整することができる。なお、誤差拡散法によりハーフトーン処理
を行う場合には、誤差の拡散方向を主走査方向の下流側のみに限定するのが望ましい。こ
れにより、他の主走査ラインの印刷結果に補正量が反映されることを防止できる。なお、
補正量を取得する注目吐出タイミングは注目期間の始期であるものを例示したが、注目吐
出タイミングにおける空走距離や非吐出期間に基づいて取得した補正量に基づいて、注目
吐出タイミングよりも前の吐出タイミングを含む注目期間における吐出量を補正するよう
にしてもよい。
6.第4実施形態
ハーフトーン処理中に本発明の補正処理を実行することにより、処理の効率化を図って
もよい。ハーフトーン部130の機能によりPC10が誤差拡散法によるハーフトーン処
理を実行し、主走査方向の上流側の画素からハーフトーン処理を実行するとした場合には
、注目吐出タイミングに対応する注目画素についてのハーフトーン処理を実行する段階で
、注目画素よりも主走査方向の上流側の吐出量情報が判明していることとなる。従って、
第1実施形態と同様に注目吐出タイミングごとに補正量を精度よく取得できる。一方、注
目画素はハーフトーン処理が未処理であるため、注目画素にはインク量が対応づけられて
いることとなる。従って、第1実施形態と同様に取得した補正量(注目吐出タイミングに
ついてのみの補正量)を、第3実施形態と同様にインク量から減算した上で注目画素につ
いてのハーフトーン処理を実行すればよい。このようにすることにより、ハーフトーン処
理と補正処理を一括して行うことができ、処理を効率化させることができる。なお、本実
施形態においても、誤差の拡散方向を主走査方向の下流側のみに限定するのが望ましい。
むろん、主走査方向の上流側の画素からハーフトーン処理を実行するようにすれば、ディ
ザ法においても補正処理を行うことができる。
7.第5実施形態
色変換前の色情報によっても、空走距離や非吐出距離を推定できる。従って、色変換前
の入力画像データに対して本発明の補正処理を実行してもよい。例えば、ある画素につい
ての色情報を構成するRGB階調がともに最大値の近傍の値である場合には、この画素に
対応する吐出タイミングにおいてインク滴が吐出される確率は低いと推定できる。従って
、このような画素が連続する個数をもって空走距離や非吐出距離を推定できる。また、補
正量をRGB階調に加算する補正する(明るい色を示すように補正する)ことにより、注
目期間において吐出されるインクの吐出量を減少させることができる。
以上のように色変換前の入力画像データに対して補正処理を行う場合、サイズ変換部1
10の機能によりPC10が入力画像データのサイズ変換を行う前と後のいずれかにおい
て補正処理を行うこととなる。サイズ変換によって画素数が増加する場合(拡大する場合
)には、サイズ変換を行う前の入力画像データに対して補正処理を行うのが望ましい。画
素数の少ない入力画像データに対して補正処理を行うことにより、処理を効率化させるこ
とができるからである。同様の理由で、サイズ変換によって画素数が減少する場合(縮小
する場合)には、サイズ変換を行った後の入力画像データに対して補正処理を行うのが望
ましい。
8.他の実施形態
第1実施形態においては、並べ替え後のハーフトーンデータに対して補正処理を実行す
ることとしたが、並べ替え前のハーフトーンデータに対して補正処理を実行してもよい。
特に、第1実施形態のように主走査方向のラインに属する画素を複数の主走査パスに分解
をしない場合には、並べ替え前のハーフトーンデータによっても、第1実施形態と同様に
空走距離や非吐出期間を精度よく取得できる。一方、主走査方向のラインに属する画素を
複数の主走査パスに分解する場合には、分解が考慮された並べ替え後のハーフトーンデー
タに対して補正処理を行うのが望ましい。
上述した各実施形態においては、PC10において印刷制御処理の全部を実行すること
としたが、印刷制御処理の一部をプリンター20に実行させてもよい。例えば、プリンタ
ー20がPC10から出力された印刷制御データから並べ替え後のハーフトーンデータを
取り出し、並べ替え後のハーフトーンデータに対して補正処理を実行するようにしてもよ
い。この場合、補正量取得部150と補正部160とがプリンター20において実行され
、本発明の印刷制御データの生成は最終的にプリンター20において完了することとなる
。ノズル252の濃度特性はプリンター20のハードウェア仕様に依存するため、補正処
理は機種依存性の強い処理であると言える。従って、プリンター20において補正処理を
実行させることにより、PC10における処理を変更することなく、柔軟にプリンター2
0のハードウェア仕様に対応することができる。
第1実施形態においては、Uni−Dモードにおいてのみ補正処理を実行することとし
たが、Bi−Dモードにおいても補正処理を実行するようにしてもよい。また、第1実施
形態では、印刷用紙P上の再現色が濃くなったことが観察者に認識できないような場合に
は補正処理を行わせないようにすることを目的として(条件1)〜(条件3)を課したが
、(条件1)〜(条件3)を満足するか否かに拘わらず補正処理を実行してもよい。(条
件1)〜(条件3)を満足するか否かに拘わらず印刷用紙P上の再現色が濃くなるため、
絶対的な色再現精度が要求される場合には(条件1)〜(条件3)を満足するか否かに拘
わらず補正処理を実行すべきである。例えば、印刷物の用途に応じて(条件1)〜(条件
3)を課すか否かを切り替えてもよい。
第1実施形態では、順方向の主走査パスの直前にフラッシングを実行することにより、
主走査パスの初期段階のノズル252内の濃度の増加量ΔDを0にリセットしているが、
主走査パスの直前にフラッシングを実行しない場合でも補正処理を適用できる。主走査パ
スの直前にフラッシングを実行しない場合には、直前の主走査パスにおけるノズル252
内の吐出量情報も参酌してノズル252内の濃度の増加量ΔDを補正量として取得すれば
よい。また、非吐出期間が主走査パス間にまたがる場合には、主走査パス間の待機時間を
非吐出期間に加算した上で、ノズル252内の濃度の増加量ΔDを取得することが望まし
い。
さらに、上述した実施形態では、3種類のサイズのインク滴を吐出可能としたが、1種
類のインク滴のみを吐出可能なプリンター20に対する印刷制御データの生成においても
本発明の補正処理を実行することができる。補正の態様は、注目吐出タイミングについて
の吐出量情報を"吐出"から"非吐出"に補正するもののみとなるが、補正量が大きいほど、
注目吐出タイミングにおいてインク滴がノズル252から吐出される確率が減少し、注目
吐出タイミングを始期とする注目吐出タイミングにおいてノズル252から吐出されるイ
ンクの吐出量が減少することには変わりはない。Cインク等の濃インクについての吐出量
情報を"吐出"から"非吐出"に補正するのに伴って、同一または近傍位置にドットを形成す
るためのlcインク等の淡インクについての吐出量情報を"非吐出"から"吐出"に補正する
ようにしてもよい。これにより、再現色の過度の濃度低下を防止できる。また、補正量が
閾値よりも大きい場合に吐出させるインク滴の大きさを1段階ずつ小さくするのではなく
、補正量に応じて吐出させるインク滴の大きさを小さくさせる段階を増やすようにしても
よい。
1…印刷制御システム、10…PC10、11…CPU、12…RAM12、13…R
OM、14…HDD、15…外部I/F、16…内部I/F、20…プリンター、21…
コントローラー、24…キャリッジユニット、25…印刷ヘッド、251…吐出面、25
2…ノズル、253…圧力室、254…ピエゾ素子、26…紙送り機構、100…印刷制
御プログラム、110…サイズ変換部、120…色変換部、130…ハーフトーン部、1
40…並べ替え部、150…補正量取得部、160…補正部。

Claims (8)

  1. 単一の印刷ジョブにおいて、ノズルから吐出させるインクの吐出量を指定する吐出量情
    報を有する印刷制御データを生成する印刷制御データ生成手段と、
    前記単一の印刷ジョブにおいて、前記ノズル内のインク濃度が増加するほど前記ノズル
    から吐出させるインクの吐出量を減少させる補正量を取得する補正量取得手段と、
    を備え、
    前記印刷制御データ生成手段は、前記補正量に応じて、前記吐出量情報が指定する前記
    インクの吐出量を減少させた前記印刷制御データを生成する、
    印刷制御システム。
  2. 前記印刷制御データ生成手段は、
    前記ノズルが記録媒体に対して順方向に移動する期間と前記ノズルが前記記録媒体に
    対して前記順方向と逆方向に移動する期間との双方において前記ノズルからインクを吐出
    させる双方向印刷と、
    前記ノズルが記録媒体に対して前記順方向に移動する期間において前記ノズルからイ
    ンクを吐出させる単方向印刷と、のいずれを実行させるかを指定するとともに、
    前記単方向印刷を実行させる場合には、前記補正量に応じて前記吐出量情報が指定す
    る前記インクの吐出量を減少させ、
    前記双方向印刷を実行させる場合には、前記補正量に応じて前記吐出量情報が指定す
    る前記インクの吐出量を減少させない、
    請求項1に記載の印刷制御システム。
  3. 前記印刷制御データ生成手段は、注目画素に対応する前記インクの吐出量を、前記注目
    画素の周辺に位置する複数の周辺画素の周辺パターンに応じて減少させる、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載の印刷制御システム。
  4. 前記印刷制御データ生成手段は、前記注目画素に対応して再現すべき目標色と、前記周
    辺画素に対応して再現すべき目標色とのばらつきが閾値よりも小さい場合には、前記補正
    量に応じて前記吐出量情報が指定する前記インクの吐出量を減少させ、
    前記ばらつきが前記閾値以上の場合には、前記補正量に応じて前記吐出量情報が指定す
    る前記インクの吐出量を減少させない、
    請求項3に記載の印刷制御システム。
  5. 前記印刷制御データ生成手段は、前記周辺パターンの前記周辺画素のうち、前記注目画
    素と主走査方向に連続する複数の前記周辺画素であって前記注目画素に対応して再現すべ
    き目標色と近似する目標色を再現すべき前記周辺画素の数が閾値より多い場合には、前記
    補正量に応じて前記吐出量情報が指定する前記インクの吐出量を減少させ、
    前記注目画素と主走査方向に連続する複数の前記周辺画素であって前記注目画素に対応
    して再現すべき目標色と近似する目標色を再現すべき前記周辺画素の数が閾値以下の場合
    には、前記補正量に応じて前記吐出量情報が指定する前記インクの吐出量を減少させない

    請求項3または請求項4のいずれかに記載の印刷制御システム。
  6. 前記印刷制御データ生成手段は、前記周辺パターンの前記周辺画素のうち、前記注目画
    素と副走査方向に隣接する前記周辺画素に対応する第1増加指標と、前記注目画素に対応
    する第2増加指標とが互いに近似しない場合には、前記補正量に応じて前記吐出量情報が
    指定する前記インクの吐出量を減少させ、
    前記第1増加指標と前記第2増加指標とが互いに近似する場合には、前記補正量に応じ
    て前記吐出量情報が指定する前記インクの吐出量を減少させず、
    前記第1増加指標は、前記注目画素と副走査方向に隣接する前記周辺画素を形成する吐
    出タイミングにおける前記ノズル内のインク濃度の増加を示し、
    前記第2増加指標は、前記注目画素を形成する吐出タイミングにおける前記ノズル内の
    インク濃度の増加を示す、
    請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の印刷制御システム。
  7. 単一の印刷ジョブにおいて、ノズルから吐出させるインクの吐出量を指定する吐出量情
    報を有する印刷制御データを生成する印刷制御データ生成工程と、
    前記単一の印刷ジョブにおいて、前記ノズル内のインク濃度が増加するほど前記ノズル
    から吐出させるインクの吐出量を減少させる補正量を取得する補正量取得工程と、
    を含み、
    前記印刷制御データ生成工程では、前記補正量に応じて、前記吐出量情報が指定する前
    記インクの吐出量を減少させた前記印刷制御データを生成する、
    印刷制御方法。
  8. 単一の印刷ジョブにおいて、ノズルから吐出させるインクの吐出量を指定する吐出量情
    報を有する印刷制御データを生成する印刷制御データ生成機能と、
    前記単一の印刷ジョブにおいて、前記ノズル内のインク濃度が増加するほど前記ノズル
    から吐出させるインクの吐出量を減少させる補正量を取得する補正量取得機能と、
    をコンピューターに実行させ、
    前記印刷制御データ生成機能を実行する前記コンピューターは、前記補正量に応じて、
    前記吐出量情報が指定する前記インクの吐出量を減少させた前記印刷制御データを生成す
    る、
    印刷制御プログラム。
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JP2013086412A (ja) * 2011-10-20 2013-05-13 Canon Inc インクジェット記録システムおよびインクジェット記録方法

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