JP2011156507A - 液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】そりが生ずるワークに対して簡単にワークのそりを矯正でき、描画精度を向上できる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】液滴を水平方向に吐出可能に取り付けられた液滴吐出ヘッド35を備え、液滴吐出ヘッド35から液滴を吐出してワーク5に塗布する液滴吐出部30と、ワーク5を鉛直方向に吊り下げて把持し、ワーク5を液滴吐出部30の液滴吐出ヘッド35に対向して保持可能なチャック部78と、を有する。
【選択図】図5
【解決手段】液滴を水平方向に吐出可能に取り付けられた液滴吐出ヘッド35を備え、液滴吐出ヘッド35から液滴を吐出してワーク5に塗布する液滴吐出部30と、ワーク5を鉛直方向に吊り下げて把持し、ワーク5を液滴吐出部30の液滴吐出ヘッド35に対向して保持可能なチャック部78と、を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、液状体を液滴として吐出し、ワークに描画を行う液滴吐出装置に関する。
液状体を液滴にしてワーク(基板)に吐出し、様々な描画を行う液滴吐出装置が知られている。例えばインクジェット法を用いてワークに液滴を塗布する液滴吐出装置が特許文献1に開示されている。
液滴吐出装置はワークを平坦なステージに載置して吸着固定し、平坦なワーク表面に対して液滴吐出ヘッドから液滴の塗布が行われる。
液滴吐出装置はワークを平坦なステージに載置して吸着固定し、平坦なワーク表面に対して液滴吐出ヘッドから液滴の塗布が行われる。
このような液滴吐出装置においてワークにそりがある場合には、ワークを載置して固定するステージの吸着装置を調整してワークのそりが矯正される。この場合、ワークはステージの平坦精度にならうように矯正される。
しかしながら、ステージにおける平坦精度の確保は難しく、また、ステージとワークとの間に異物などが挟まった場合にはワーク表面の平坦精度は確保できず、液滴吐出装置における描画精度を低下させている。
このため、そりが生ずるワークに対して簡単にワークのそりを矯正でき、描画精度を向上できる液滴吐出装置が望まれている。
しかしながら、ステージにおける平坦精度の確保は難しく、また、ステージとワークとの間に異物などが挟まった場合にはワーク表面の平坦精度は確保できず、液滴吐出装置における描画精度を低下させている。
このため、そりが生ずるワークに対して簡単にワークのそりを矯正でき、描画精度を向上できる液滴吐出装置が望まれている。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1] 本適用例にかかる液滴吐出装置は、液滴を水平方向に吐出可能に取り付けられた液滴吐出ヘッドを備え、該液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して液滴をワークに塗布する液滴吐出部と、前記ワークを鉛直方向に吊り下げて把持し、前記ワークの平面を前記液滴吐出部の前記液滴吐出ヘッドに対向して保持可能なワーク把持部と、を有することを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出装置には液滴を水平方向に吐出可能に取り付けられた液滴吐出ヘッドを備えた液滴吐出部と、ワークを鉛直方向に吊り下げて把持し、ワークの平面を液滴吐出部の液滴吐出ヘッドに対向して保持可能なワーク把持部とを有している。
ワークがワーク把持部により鉛直方向に吊り下げて把持されることで、ワークの自重でワークのそりを開放できる。そして、このそりが開放されたワークに対して液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して描画することができ、ワークのそりに起因した描画精度の低下を抑制することができる。
ワークがワーク把持部により鉛直方向に吊り下げて把持されることで、ワークの自重でワークのそりを開放できる。そして、このそりが開放されたワークに対して液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して描画することができ、ワークのそりに起因した描画精度の低下を抑制することができる。
[適用例2] 上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記液滴吐出部に前記ワークの下端部を吸着可能な吸着部を有することが望ましい。
この構成によれば、液滴吐出装置において、液滴吐出部にワークの下端部を吸着可能な吸着部を有している。
ワークの下端部を吸着部で吸着することで、自重だけで矯正できないワークのそりを矯正することが可能である。
ワークの下端部を吸着部で吸着することで、自重だけで矯正できないワークのそりを矯正することが可能である。
[適用例3] 上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記吸着部を下方に移動させる移動部を有することが望ましい。
この構成によれば、液滴吐出装置において、吸着部を下方に移動させる移動部を有している。
ワークの下端部を吸着部で吸着しながら、移動部を下方に移動させることで、ワークの自重および吸着で矯正できないワークのそりを確実に矯正することが可能である。
ワークの下端部を吸着部で吸着しながら、移動部を下方に移動させることで、ワークの自重および吸着で矯正できないワークのそりを確実に矯正することが可能である。
[適用例4] 上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記ワーク把持部は、前記ワークを搬送する搬送部に設けられていることが望ましい。
この構成によれば、ワーク把持部がワークを搬送する搬送部に設けられている。
このようにすれば、ワークを搬送部から例えばステージなどの受け渡し部に移載することなくワークに描画でき、効率的に液滴塗布作業ができる。
このようにすれば、ワークを搬送部から例えばステージなどの受け渡し部に移載することなくワークに描画でき、効率的に液滴塗布作業ができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。
(実施形態)
(実施形態)
図1は液滴吐出装置の一例であり、各部の配置を示す模式平面図である。
液滴吐出装置1は、給材部10、前処理部20、液滴吐出部30、吸着部40、後処理部50、除材部60、搬送部70及び制御部90を備えている。
液滴吐出装置1は、搬送部70を周りから囲むように、時計回りに給材部10、前処理部20、液滴吐出部30、吸着部40、後処理部50、除材部60、制御部90が順に配置されている。
図1では、説明のために直交座標系を表示し、X軸およびY軸で構成される面を水平面とし、X軸およびY軸に直交する軸をZ軸(鉛直方向の軸)とする。
液滴吐出装置1は、給材部10、前処理部20、液滴吐出部30、吸着部40、後処理部50、除材部60、搬送部70及び制御部90を備えている。
液滴吐出装置1は、搬送部70を周りから囲むように、時計回りに給材部10、前処理部20、液滴吐出部30、吸着部40、後処理部50、除材部60、制御部90が順に配置されている。
図1では、説明のために直交座標系を表示し、X軸およびY軸で構成される面を水平面とし、X軸およびY軸に直交する軸をZ軸(鉛直方向の軸)とする。
液滴吐出装置1の中央部に配置された搬送部70は、第1腕部73と第2腕部75を備えたスカラー型ロボットが用いられている。第2腕部75の先端にはワーク5を鉛直方向(−Z方向)に吊り下げて把持するワーク把持部としてのチャック部78を有している。
チャック部78は搬送部70の動作により移動できるように構成されている。搬送部70のチャック部78は平面視で円状の移動範囲6を有し、チャック部78の移動範囲6内において、給材部10、前処理部20、液滴吐出部30、吸着部40、後処理部50、除材部60、がほぼ円周上に配置されている。このように、液滴吐出装置1に給材部10と除材部60とを備えており、液滴吐出装置1内で一連の処理を完結することができる。
また、制御部90は液滴吐出装置1の各部の動作および全体の動作を制御している。
チャック部78は搬送部70の動作により移動できるように構成されている。搬送部70のチャック部78は平面視で円状の移動範囲6を有し、チャック部78の移動範囲6内において、給材部10、前処理部20、液滴吐出部30、吸着部40、後処理部50、除材部60、がほぼ円周上に配置されている。このように、液滴吐出装置1に給材部10と除材部60とを備えており、液滴吐出装置1内で一連の処理を完結することができる。
また、制御部90は液滴吐出装置1の各部の動作および全体の動作を制御している。
以下、液滴吐出装置1の各部について詳細に説明する。
(搬送部)
図2は搬送部の構成を示す概略斜視図である。
搬送部70は平板状の基台71を備え、基台71上には支持台72が設置されている。支持台72の内部にはモーター、角度検出器、減速機等から構成される回転機構72aが備えられている。そして、モーターの出力軸は減速機と接続され、減速機の出力軸は支持台72の上方に配置された第1腕部73と接続されている。また、角度検出器がモーターの出力軸と連結され、モーターの出力軸の回転角度を検出する。これにより、回転機構72aは第1腕部73の回転角度を検出して、所望の角度に回転させることができる。
(搬送部)
図2は搬送部の構成を示す概略斜視図である。
搬送部70は平板状の基台71を備え、基台71上には支持台72が設置されている。支持台72の内部にはモーター、角度検出器、減速機等から構成される回転機構72aが備えられている。そして、モーターの出力軸は減速機と接続され、減速機の出力軸は支持台72の上方に配置された第1腕部73と接続されている。また、角度検出器がモーターの出力軸と連結され、モーターの出力軸の回転角度を検出する。これにより、回転機構72aは第1腕部73の回転角度を検出して、所望の角度に回転させることができる。
第1腕部73上において支持台72と反対側の端には回転機構74が設置されている。回転機構74はモーター、角度検出器、減速機等により構成され、支持台72の内部に設置された回転機構72aと同様の機能を備えている。そして、回転機構74の出力軸は第2腕部75と接続されている。これにより、回転機構74は第2腕部75の回転角度を検出して、所望の角度に回転させることができる。
第2腕部75上において回転機構74と反対側の端には昇降機構76aが配置されている。昇降機構76aは直動機構を備え、直動機構を駆動することにより伸縮することができる。昇降機構76aの上側には回転機構76bが配置されている。
昇降機構76aの下側にはユニバーサルジョイント77が接続され、ユニバーサルジョイント77にはワークを把持するチャック部78が接続されている。ユニバーサルジョイント77によりチャック部78で把持したワークを鉛直方向に吊り下げることができる。なお、鉛直方向とは厳密な意味ではなく、ある程度の誤差を含む方向である。
昇降機構76aの下側にはユニバーサルジョイント77が接続され、ユニバーサルジョイント77にはワークを把持するチャック部78が接続されている。ユニバーサルジョイント77によりチャック部78で把持したワークを鉛直方向に吊り下げることができる。なお、鉛直方向とは厳密な意味ではなく、ある程度の誤差を含む方向である。
(給材部)
図3は給材部の詳細の構成を示し、図3(a)は概略平面図、図3(b)は概略側面図である。
給材部10は平板状の基台11を備え、基台11上にはガラス基板、半導体基板などのワーク5が1枚ごとに収納されるストッカー12が設置されている。
ストッカー12の背面にはストッカー12に収容されたワーク5を1枚ごと移動させる押し出し機構13が設けられている。
押し出し機構13は空圧シリンダー14を有し、空圧シリンダー14のロッドが伸張してワーク5と当接することで、ワーク5をストッカー12から移動させることができる。
また、空圧シリンダー14はレール15を移動可能であり、空圧シリンダー14の位置を変えてワーク5を1枚ごとストッカー12から押し出すことができる。
そして、ストッカー12から押し出されたワーク5の上端を搬送部のチャック部78が把持し、ワーク5を前処理部20に移送する。
図3は給材部の詳細の構成を示し、図3(a)は概略平面図、図3(b)は概略側面図である。
給材部10は平板状の基台11を備え、基台11上にはガラス基板、半導体基板などのワーク5が1枚ごとに収納されるストッカー12が設置されている。
ストッカー12の背面にはストッカー12に収容されたワーク5を1枚ごと移動させる押し出し機構13が設けられている。
押し出し機構13は空圧シリンダー14を有し、空圧シリンダー14のロッドが伸張してワーク5と当接することで、ワーク5をストッカー12から移動させることができる。
また、空圧シリンダー14はレール15を移動可能であり、空圧シリンダー14の位置を変えてワーク5を1枚ごとストッカー12から押し出すことができる。
そして、ストッカー12から押し出されたワーク5の上端を搬送部のチャック部78が把持し、ワーク5を前処理部20に移送する。
(前処理部)
図4は前処理部の構成を示す概略側面図である。
前処理部20は基台21を備え、基台21上には支持板22と遮蔽板24が立設されている。支持板22と遮蔽板24とはワーク5が通過できる隙間を保ち、平行に向かい合っている。
また、支持板22の遮蔽板24と向き合う面には処理部23が設けられている。前処理部20では、ワーク5表面の改質などが行われ、次工程における液滴塗布でのワークとの密着性を向上させるなどの目的で行われる。
図4は前処理部の構成を示す概略側面図である。
前処理部20は基台21を備え、基台21上には支持板22と遮蔽板24が立設されている。支持板22と遮蔽板24とはワーク5が通過できる隙間を保ち、平行に向かい合っている。
また、支持板22の遮蔽板24と向き合う面には処理部23が設けられている。前処理部20では、ワーク5表面の改質などが行われ、次工程における液滴塗布でのワークとの密着性を向上させるなどの目的で行われる。
例えば、処理部23に水銀ランプを配置し、ガラス基板などのワーク5に紫外光(UV光)を照射してワーク5表面の清浄度を向上させることができる。また、水素バーナーを用いて半導体基板などのワーク5の酸化した表面を一部還元することで表面を粗面化することができる。
なお、他にエキシマレーザーの照射や、プラズマ放電、コロナ放電などの放電雰囲気にワークを晒すなど、ワーク表面に目的に応じた処理を施しても良い。
なお、他にエキシマレーザーの照射や、プラズマ放電、コロナ放電などの放電雰囲気にワークを晒すなど、ワーク表面に目的に応じた処理を施しても良い。
このような処理が前処理部20で行われるため、例えば紫外光をワークに照射する場合に対応して、紫外光を遮蔽する遮蔽板24が備えられている。
また、ワーク5は搬送部のチャック部78に吊り下げられた姿勢を保持して、支持板22と遮蔽板24との間を通過して所定の前処理が行われる。
また、ワーク5は搬送部のチャック部78に吊り下げられた姿勢を保持して、支持板22と遮蔽板24との間を通過して所定の前処理が行われる。
(液滴吐出部)
液滴を吐出する装置に関しては様々な種類の装置があるが、インクジェット法を用いた装置が好ましい。インクジェット法は微小な液滴の吐出が可能であるため、微細加工に適している。本実施形態では吐出する液状体として、紫外線硬化型インクを用いる液滴吐出部の一例について説明する。
図5は液滴吐出部の構成を示し、図5(a)は図1のA矢視概略正面図、図5(b)は概略側面図である。
液滴を吐出する装置に関しては様々な種類の装置があるが、インクジェット法を用いた装置が好ましい。インクジェット法は微小な液滴の吐出が可能であるため、微細加工に適している。本実施形態では吐出する液状体として、紫外線硬化型インクを用いる液滴吐出部の一例について説明する。
図5は液滴吐出部の構成を示し、図5(a)は図1のA矢視概略正面図、図5(b)は概略側面図である。
液滴吐出部30には、平板状に形成された基台31を備えている。基台31には、上方(Z方向)に延びる一対の案内レール32が設けられ、その両方の案内レール32の端部は接続部材により接続され門型の形状を呈している。そして、一対の案内レール32を挟持して移動可能な走査部材33が設けられている。走査部材33は案内レール32に沿って上下方向(Z方向)に移動可能であり、液滴の吐出のときには上から下方向に移動するように構成されている。
走査部材33には略直方体形状のキャリッジ34が取り付けられている。そして、キャリッジ34には液滴を吐出する液滴吐出ヘッド35が配置されている。この液滴吐出ヘッド35は液滴を水平方向(図中の−Y方向)に吐出可能に取り付けられている。なお、水平方向とは厳密な意味ではなく、ある程度の誤差を含む方向である。
さらに、このキャリッジ34には、液滴吐出ヘッド35の上方に紫外光照射ユニット39が設けられている。紫外光照射ユニット39には、多数のLED(Light Emitting Diode)素子が配置され、電力の供給を受けて紫外光を発光する。このようにして、ワークに吐出された紫外線硬化型インクに紫外光を照射して、すぐに紫外線硬化型インクの表面を硬化させて、紫外線硬化型インクの流動性を低下させることができる。
さらに、このキャリッジ34には、液滴吐出ヘッド35の上方に紫外光照射ユニット39が設けられている。紫外光照射ユニット39には、多数のLED(Light Emitting Diode)素子が配置され、電力の供給を受けて紫外光を発光する。このようにして、ワークに吐出された紫外線硬化型インクに紫外光を照射して、すぐに紫外線硬化型インクの表面を硬化させて、紫外線硬化型インクの流動性を低下させることができる。
次に液滴吐出ヘッドの構成について説明する。
図6は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略断面斜視図である。
液滴吐出ヘッド35は、ノズルプレート38bに複数のノズル38aを備え、それぞれのノズル38aの開口に連通する圧力室37a、圧力室37aの一壁面を構成する振動板36b、振動板36bを変形させるPZTなどの圧電素子36a、各圧力室37aにインクなどの液状体を送り込む共通インク室37bを有している。
図6は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略断面斜視図である。
液滴吐出ヘッド35は、ノズルプレート38bに複数のノズル38aを備え、それぞれのノズル38aの開口に連通する圧力室37a、圧力室37aの一壁面を構成する振動板36b、振動板36bを変形させるPZTなどの圧電素子36a、各圧力室37aにインクなどの液状体を送り込む共通インク室37bを有している。
振動板36bは、弾性変形可能な薄板から構成され、圧電素子36aの先端に当接している。このような構成により、圧電素子36aが収縮して、振動板36bが上方に撓んで圧力室37aが膨張すると、共通インク室37bの液状体が圧力室37aに流れ込む。所定時間の経過後に、圧電素子36aが伸長して、振動板36bが元に戻って圧力室37aが収縮すると、圧力室37aの液状体が圧縮されて、ノズル38aの開口から液滴が吐出する。このとき、液滴吐出ヘッド35に形成されている多数のノズル38aのうち、いずれから液滴を吐出するかによってワークに所定の文字、マークや画像などの描画が可能である。
(吸着部および移動部)
上記の液滴吐出部30でワークに液滴を吐出する際に、吸着部においてワークの下端部が吸着部で吸着される。
図5に示すように、搬送部のチャック部78により把持され吊り下げられたワーク5は、液滴吐出部30でその姿勢を保持している。このとき、ワーク5のそりが自重による鉛直方向の力だけで充分に解消されない場合には、搬送されたワーク5の下端部に配置された吸着部40による吸着を行ってワーク5のそりを矯正しても良い。
上記の液滴吐出部30でワークに液滴を吐出する際に、吸着部においてワークの下端部が吸着部で吸着される。
図5に示すように、搬送部のチャック部78により把持され吊り下げられたワーク5は、液滴吐出部30でその姿勢を保持している。このとき、ワーク5のそりが自重による鉛直方向の力だけで充分に解消されない場合には、搬送されたワーク5の下端部に配置された吸着部40による吸着を行ってワーク5のそりを矯正しても良い。
図7は吸着部および移動部の構成を示し、図7(a)は概略平面図、図7(b)は概略側面図である。
吸着部40は平板状に形成された基台31を備え、基台31に案内板42と吸着台46が配置されている。吸着台46の上方には吸着板41が配置され、吸着板41と吸着台46の間を移動部としての空圧シリンダー45が両者を接続している。
吸着板41には、ワーク5が移送されたときにワーク5の下端部に対応する位置に複数の吸着穴41aが貫通して設けられている。吸着穴41aは接続管43を介してチューブ44に接続されている。チューブ44には吸引ポンプ(図示せず)などの吸引手段が接続され、ワーク5の下端部を吸着可能である。
吸着部40は平板状に形成された基台31を備え、基台31に案内板42と吸着台46が配置されている。吸着台46の上方には吸着板41が配置され、吸着板41と吸着台46の間を移動部としての空圧シリンダー45が両者を接続している。
吸着板41には、ワーク5が移送されたときにワーク5の下端部に対応する位置に複数の吸着穴41aが貫通して設けられている。吸着穴41aは接続管43を介してチューブ44に接続されている。チューブ44には吸引ポンプ(図示せず)などの吸引手段が接続され、ワーク5の下端部を吸着可能である。
また、吸着板41は空圧シリンダー45により下方に移動が可能であり、吸着板41にワーク5を吸着させ、空圧シリンダー45を下方に移動させることで、ワーク5を下方に引っ張る力を与え、ワーク5のそりを矯正することができる。
さらに、吸着板41および案内板42には両者の間隔を広く設定する案内面41b,42bが形成され、ワーク5の進入をし易くしている。
さらに、吸着板41および案内板42には両者の間隔を広く設定する案内面41b,42bが形成され、ワーク5の進入をし易くしている。
このように、搬送部70のチャック部78により吊り下げられ液滴吐出部30に搬送されたワーク5は、液滴吐出ヘッドに対向して保持され、下端部を吸着部40にて吸着され、かつ空圧シリンダー45にて下方に力が加えられる。そして、その姿勢を保持してワーク5に液滴吐出ヘッドから液滴を吐出してワーク5に描画を行う。
(後処理部)
図8は後処理部の構成を示す概略側面図である。
後処理部50は基台51を備え、基台51上には支持板52と遮蔽板54が立設されている。支持板52と遮蔽板54とはワーク5が通過できる隙間を保ち、平行に向かい合っている。
また、支持板52の遮蔽板54と向き合う面には処理部53が設けられている。後処理部50では、ワーク5に塗布された紫外線硬化型インクを充分に硬化させる本硬化が行われる。
図8は後処理部の構成を示す概略側面図である。
後処理部50は基台51を備え、基台51上には支持板52と遮蔽板54が立設されている。支持板52と遮蔽板54とはワーク5が通過できる隙間を保ち、平行に向かい合っている。
また、支持板52の遮蔽板54と向き合う面には処理部53が設けられている。後処理部50では、ワーク5に塗布された紫外線硬化型インクを充分に硬化させる本硬化が行われる。
処理部53には図示しないが、紫外光をワークに照射する紫外光照射ユニットと温風を送風する温風ユニットが備えられている。
紫外光照射ユニットは、例えばメタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等のランプを用いることができる。
温風ユニットは送風機、ヒーター及び温風温度を調節する制御装置等により構成されている。
紫外光照射ユニットは、例えばメタルハライドランプ、キセノンランプ、カーボンアーク灯、ケミカルランプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ等のランプを用いることができる。
温風ユニットは送風機、ヒーター及び温風温度を調節する制御装置等により構成されている。
このような処理が後処理部50で行われるため、例えば紫外光をワーク5に照射する場合に対応して、紫外光を遮蔽する遮蔽板54が備えられている。
また、ワーク5は搬送部のチャック部78に吊り下げられて、支持板52と遮蔽板54の間に所定の時間だけ姿勢を維持して後処理が行われる。
また、ワーク5は搬送部のチャック部78に吊り下げられて、支持板52と遮蔽板54の間に所定の時間だけ姿勢を維持して後処理が行われる。
(除材部)
図9は除材部の詳細の構成を示し、図9(a)は概略平面図、図9(b)は概略側面図である。
除材部60は基台61を備え、基台61上には後処理部50での処理を施されたワーク5が1枚ごとに収納されるストッカー62が設置されている。そして、ストッカー62の下側にはベルトコンベヤー63が配置されている。
後処理部50で処理されたワーク5は、搬送部のチャック部78に吊り下げられてストッカー62の挿入口まで搬送され、ベルトコンベヤー63上に載置される。そして、ベルトコンベヤー63が動いて、ワーク5がストッカー62の奥に収容される。
図9は除材部の詳細の構成を示し、図9(a)は概略平面図、図9(b)は概略側面図である。
除材部60は基台61を備え、基台61上には後処理部50での処理を施されたワーク5が1枚ごとに収納されるストッカー62が設置されている。そして、ストッカー62の下側にはベルトコンベヤー63が配置されている。
後処理部50で処理されたワーク5は、搬送部のチャック部78に吊り下げられてストッカー62の挿入口まで搬送され、ベルトコンベヤー63上に載置される。そして、ベルトコンベヤー63が動いて、ワーク5がストッカー62の奥に収容される。
このように、液滴吐出装置1では、ワーク5が給材部10から前処理部20、液滴吐出部30、吸着部40、後処理部50、を経て除材部60に至るまで搬送部70のチャック部78に吊り下げられて移送される。この移送の間ではワーク5は他に移載されることなく各部を経て効率的に所定の処理が行われる。
以上、本実施形態の液滴吐出装置1はワーク5が搬送部70のチャック部78により鉛直方向に吊り下げて把持されることで、ワーク5の自重でワーク5のそりを開放できる。そして、このそりが開放されたワーク5に対して液滴吐出ヘッド35から液滴を吐出して描画することができ、ワーク5のそりに起因した描画精度の低下を抑制することができる。
また、液滴吐出時においてワーク5の下端部を吸着部40で吸着することで、自重だけで矯正できないワーク5のそりを矯正することが可能である。さらに、ワーク5の下端部を吸着部40で吸着しながら、空圧シリンダー45により吸着部40を下方に移動させることで、ワーク5の自重および吸着で矯正できないワーク5のそりを確実に矯正することが可能である。このことから、ワーク5のそりに起因した描画精度の低下をさらに抑制することができる。
また、液滴吐出時においてワーク5の下端部を吸着部40で吸着することで、自重だけで矯正できないワーク5のそりを矯正することが可能である。さらに、ワーク5の下端部を吸着部40で吸着しながら、空圧シリンダー45により吸着部40を下方に移動させることで、ワーク5の自重および吸着で矯正できないワーク5のそりを確実に矯正することが可能である。このことから、ワーク5のそりに起因した描画精度の低下をさらに抑制することができる。
なお、本実施形態の液滴吐出装置1では各部の配置をほぼ同一平面に配置したが、給材部および除材部を他の各部より下段に配置して装置のコンパクト化を図っても良い。また、液滴吐出装置の各部の構成は上記実施形態に限らず、所定の機能を果たす構成であればよい。
1…液滴吐出装置、5…ワーク、6…移動範囲、10…給材部、11…基台、12…ストッカー、13…押し出し機構、14…空圧シリンダー、15…レール、20…前処理部、21…基台、22…支持板、23…処理部、24…遮蔽板、30…液滴吐出部、31…基台、32…案内レール、33…走査部材、34…キャリッジ、35…液滴吐出ヘッド、36a…圧電素子、36b…振動板、37a…圧力室、37b…共通インク室、38a…ノズル、38b…ノズルプレート、39…紫外光照射ユニット、40…吸着部、41…吸着板、41a…吸着穴、42…案内板、41b,42b…案内面、43…接続管、44…チューブ、45…移動部としての空圧シリンダー、46…吸着台、50…後処理部、51…基台、52…支持板、53…処理部、54…遮蔽板、60…除材部、61…基台、62…ストッカー、63…ベルトコンベヤー、70…搬送部、71…基台、72…支持台、72a…回転機構、73…第1腕部、74…回転機構、75…第2腕部、76a…昇降機構、76b…回転機構、77…ユニバーサルジョイント、78…ワーク把持部としてのチャック部、90…制御部。
Claims (4)
- 液滴を水平方向に吐出可能に取り付けられた液滴吐出ヘッドを備え、該液滴吐出ヘッドから液滴を吐出して液滴をワークに塗布する液滴吐出部と、
前記ワークを鉛直方向に吊り下げて把持し、前記ワークの平面を前記液滴吐出部の前記液滴吐出ヘッドに対向して保持可能なワーク把持部と、を有することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記液滴吐出部に前記ワークの下端部を吸着可能な吸着部を有することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項2に記載の液滴吐出装置において、
前記吸着部を下方に移動させる移動部を有することを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の液滴吐出装置において、
前記ワーク把持部は、前記ワークを搬送する搬送部に設けられていることを特徴とする液滴吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010021885A JP2011156507A (ja) | 2010-02-03 | 2010-02-03 | 液滴吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010021885A JP2011156507A (ja) | 2010-02-03 | 2010-02-03 | 液滴吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011156507A true JP2011156507A (ja) | 2011-08-18 |
Family
ID=44588962
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010021885A Withdrawn JP2011156507A (ja) | 2010-02-03 | 2010-02-03 | 液滴吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2011156507A (ja) |
-
2010
- 2010-02-03 JP JP2010021885A patent/JP2011156507A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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