JP2011155019A - 棚構造の照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光ダイオードなどの指向性の高い光を発光する半導体発光素子を用いても、簡単な構造で広い範囲を照明できる棚構造の照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置は、棚板のフロント側の端部の下面に取り付け可能なフレーム本体11と、このフレーム本体内に取り付けられ、発光素子列13を有する基板12と、この発光素子列からの光を反射するための反射部材(配向部材)14と、前記フレーム本体11に装着され、発光素子列13をカバーし、透光部を有するカバー部材15とを備えている。前記発光素子列13からの光は、反射部材(配向部材)14により少なくとも透光部に向けられる。そのため、広い範囲を照明でき、商品価値を高める。
【選択図】図2

Description

本発明は、ショーケース、陳列棚などの棚構造(又は陳列棚構造)の照明装置(又は照明構造)に関する。
商品の陳列棚などの棚板を照明するため、通常、棚板の長手方向に沿って蛍光灯が配置されている。例えば、特開2006−346238号公報(特許文献1)には、商品陳列棚の棚板前部に照明灯(蛍光灯)を取り付け、この棚板前部に、棚板前部及び照明灯の前部を囲繞する断面コ字状の透光性照明カバーを取り付けた照明装置が開示され、棚板の前端よりも照明カバーの前端部を突出させることにより、棚板の前方、上方及び下方に照明できることも記載されている。しかし、このような照明装置では照明灯の下の棚板に配置された商品は照明できるものの、消費電力の大きな蛍光灯を用いる必要がある。また、蛍光灯の安定器も収納する必要があるとともに、カバー内での配線も必要となり、構造が複雑化するとともにコンパクトな装置にすることが困難である。
特開2003−275080号公報(特許文献2)には、商品陳列棚の棚板の前部の下面に照明灯を取り付け、照明灯の直上部分の棚板にスリットを設け、このスリットに、前記照明灯から上方に照射された光を棚板上の後方に偏光させる偏光手段(横長のプリズム)を上方より嵌合させた棚板照明装置が開示されている。しかし、この装置でも消費電力の大きな蛍光灯を用いる必要があるだけでなく、横長のプリズムを配置する必要があり、構造が複雑化する。
光源として発光ダイオード(LED)を用いることも知られている。特開2003−281908号公報(特許文献3)には、LEDと、このLEDの光放出側に設置され、前記LEDの光を集束して放射する第1レンズと、この第1レンズの光放射側に設置され、前記第1レンズを介して放射された光を略平行光に集束して放射する第2レンズとを備える照明装置が開示されている。この照明装置では、点灯に伴う発熱量が少ない小型のLEDを光源として採用することにより、長時間の照明が可能で、コンパクトに構成され、かつ平行光を照射することができ、車両室内における読書灯などとして好適に利用できる。しかし、この装置では、LEDの照射角度が小さいため、スポット的に照明するのに適しているものの、広範な領域を照明するのが困難である。そのため、この照明装置を用いて棚下を照明すると、商品が陳列された棚上面全域を照明するには適していない。
特開2007−287686号公報(特許文献4)には、上側の棚板の前縁部下面に取付けられ、下側の棚板を照明する棚下灯であって、基板上に複数の半導体発光素子が一列に並設された光源と;前記半導体発光素子の並び方向に延びて形成され、光出射面、この光出射面の裏側に位置する光入射面、第1の反射面、及び第2の反射面を有し、前記光入射面が、第1の入射面と、第2の入射面で形成されている透光性材料の配光制御部材と;を具備し、前記下側の棚板及びこの棚板の後側に連なった奥壁面の下部を照射する光と、前記光出射面から略真下方向に出射し、前記下側の棚板の上面を照射する光と、前記光出射面から斜め下後方向に出射する光とにより、棚の下側の棚板の略全域を斜め前上方から照明する棚下灯が開示されている。このような装置では、下側の棚板上に商品があっても、商品の影が前方から視認され難くなるとともに、斜め前上方から照明できるにも拘らず、光源から放出された光を無駄なく利用して効率よく照明できる。また、半導体発光素子を光源とするため、薄型であるとともに、斜め前上方から照明するにも拘らず、光源自体を斜めに傾ける必要がないので、薄型の装置とすることができる。特許文献4には、前記配光制御部材を前側から覆う前カバー部を有し、この前カバー部が前記棚の前面側となるように前記配光制御部材に連接して設けられたカバー(透光性の合成樹脂で一体成形され、前カバー部がつや消し面を有するカバー)を備えている棚下灯も開示されている。このような前カバー部のつや消し面により、配光制御部材等が容易に視認されることを抑制し、棚下灯の見栄えが低下することを抑制している。
しかし、この装置では、半導体発光素子が高い指向性で発光するため、半導体発光素子からの光を分配するためには、複雑な構造の配光制御部材を必要とするとともに、照明装置の構造も複雑化する。また、下側の棚板の商品は照明できても、棚の上方、前方や斜め前方を照明できない。そのため、照明領域が限定され、陳列棚の商品の演出及びディスプレー効果を向上させることができない。
特開2006−346238号公報(特許請求の範囲) 特開2003−275080号公報(特許請求の範囲) 特開2003−281908号公報(特許請求の範囲、段落[0006]) 特開2007−287686号公報(特許請求の範囲、段落[0023][0025])
従って、本発明の目的は、発光ダイオードなどの指向性の高い光を発光する半導体発光素子を用いても、簡単な構造で広い範囲を照明できる棚構造の照明装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、温和な雰囲気を醸しだし、陳列棚の商品価値、商品の演出効果を高めることができる棚構造の照明装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、半導体発光素子からの光が購買又は消費者の目に直接的に入射することがなく安全な棚構造の照明装置を提供することにある。
本発明者は、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、棚板の下面に取り付け可能なフレーム(棚板の下面に取り付け可能なフレーム本体とカバー部材と)を備えた装置において、フレームのうち発光素子列の少なくとも下方域に透光部(又は開放部)を形成し、前記発光素子列からの発光で前記透光部(又は開放部)を照明したり;棚板の下面に取り付け可能な発光素子列(発光ダイオードなどの光源列)からの出射光の方向を反射部材などの配向部材により調整し、フレーム(又は発光素子列のカバー部材)に形成された所定領域の透光部を通じて照明したり;フレームの前方域、上方域及び下方域のうち少なくとも1つの領域に透光部を形成し、フレーム内(例えば、フレームの前部)に発光素子列を装着し、反射部材(例えば、フレームの後部に配設され、前部に向けて表面が膨出して湾曲した凸面状の反射部材)により発光素子列からの光を反射して透光部を照明すると、発光ダイオードなどの高い指向性で発光する半導体発光素子を用いても、簡単な構造で広い範囲を照明できること、前記透光部を乳白色の透光部で形成すると、温和な雰囲気を醸しだし、陳列棚の商品価値を高めることができることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の棚構造の照明装置は、発光素子列を備え、棚板の下面又は下部に取り付け可能な棚構造の照明装置であって、棚板の下面又は下部に取り付け可能なフレームと、このフレーム内に装着可能な発光素子列と、前記フレームの前方域、上方域及び下方域のうち少なくとも1つの領域に形成された透光部(又は透光域)とを備えており、前記発光素子列からの発光で前記透光部(又は透光域)を照明可能である。前記フレームは、棚板の下面又は下部に取り付け可能なフレーム本体と、このフレーム本体の前方域、上方域及び下方域のうち少なくとも1つの領域をカバー可能なカバー部材とを備えていてもよく、前記フレーム本体及び/又はカバー部材に発光素子列が装着可能であってもよい。例えば、本発明の照明装置は、棚板の下面又は下部に発光素子列を取り付け可能であるとともに、前記発光素子列の少なくとも下方域に透光部(又は透光域)が形成されたフレームと、前記フレームに装着して前記発光素子列をカバー可能なカバー部材とを備えており、前記発光素子列からの発光で前記透光部(又は透光域)を照明可能である。さらに、前記発光素子列からの光を少なくとも透光部(又は透光域)に向けるための配向部材を備えていてもよい。例えば、本発明の棚構造の照明装置は、棚板の下面又は下部に取り付け可能なフレーム本体と、このフレーム本体に形成され、かつ発光素子列が取り付け可能な取付部位と、前記フレーム本体に装着して前記発光素子列をカバー可能であり、かつ前記発光素子列の少なくとも下方域及び前方域に透光部(又は透光域)が形成されたカバー部材とを備えた棚構造の照明装置であって、前記発光素子列からの光を少なくとも下方向及び前方方向に向けるための配向部材を備えていてもよい。
このような装置では、発光素子からの光の指向性が高くても、フレーム本体の透光部(又は透光域)を通じて、下段の棚板を広い範囲で照明できる。特に、配向部材を備えた装置では、前記発光素子列からの光を、配向部材により、少なくとも下方向及び前方方向に向けることができ、前記カバー部材の透光部(又は透光域)を通じて、広範囲に照明できる。特に、前記発光素子列からの光で少なくとも下方向及び前方方向を照明できるため、下段の棚板上の商品を照明しつつ、棚板の前方も照明でき、商品の演出効果及び商品価値を高めることができる。さらに、カバー部材の適所(例えば、フロント壁又は前側壁)に装飾ユニット(文字、記号、イラストなどの装飾単位)を施すと、装飾性が高まり、購買者又は消費者の注目が集まり、商品価値を向上できる。
なお、配向部材は、(A)発光素子列が取り付け可能であり、かつ棚板の前方方向にいくにつれて傾斜した傾斜プレート(例えば、棚板の前方方向にいくにつれて上部が上方向に傾斜した傾斜プレート)で構成してもよく、(B)発光素子列よりも棚板の奥部に配設され、かつ前記発光素子列からの光を反射可能な反射部材で構成してもよく、前記(A)傾斜プレート及び(B)反射部材の双方で構成してもよい。また、配向部材は、発光素子列よりも棚板の奥部に、上方向にいくにつれて棚板の奥部方向に傾斜して配設された反射部材で構成してもよい。さらに、配向部材は、平面状反射部材(例えば、平坦な鏡面を有する反射部材)、凸面状の反射部材(例えば、膨出して湾曲した鏡面を有する反射部材)で構成してもよく、表面に凹凸部を有する反射部材(例えば、表面に凹凸部を有する凸面状の反射部材)などであってもよい。このような配向部材を利用すると、発光素子列からの光の照射角度を拡げることができ、下段の棚板上の商品を含め、より有効に照明できる。
さらには、棚構造の照明装置において、発光素子列はフレームの前部に装着してもよく、配向部材としての反射部材をフレームの奥部に配設してもよい。例えば、カバー部材の奥部に、フレームの前部に向けて表面が膨出して湾曲した凸面状の反射部材を配設してもよい。より具体的には、前記フレームが、棚板のフロント側の端部の下面又は下部に取り付け可能なフレーム本体と、このフレーム本体の前方域、上方域及び下方域の領域をカバー可能なカバー部材とを備えており、このカバー部材が、フレーム本体の前方域、上方域及び下方域に透光部を備えているとともに、前記カバー部材の前部に発光素子列が装着され、カバー部材の奥部に、前記カバー部材の前部に向けて表面が膨出して湾曲した凸面状の反射部材が配設されていてもよい。
前記カバー部材は、前方域、上方域及び下方域のうち少なくとも1つの領域に透光部(又は透光域)を有している場合が多く、透光部(又は透光域)は透明であってもよく乳白色であってもよい。例えば、カバー部材は、発光素子の下方域に形成された透明な透光部(又は透光域)と、少なくとも前方域乃至前方の斜め上部域に形成された乳白色の透光部(又は透光域)とを備えていてもよい。カバー部材が乳白色の透光部(例えば、乳白色の光散乱部)を有する場合には、光を拡散できるとともに間接照明できるため、柔らかで温和な雰囲気を醸し出すことかでき、棚板に配置した商品の価値を高めることができる。さらに、乳白色の透光部の適所(例えば、フロント壁又は前側壁)に装飾ユニット(文字、記号、イラストなどの装飾単位)を施すと、さらに装飾性が高まり、購買者又は消費者の注目を集め、商品価値を向上できる。そのため、カバー部材は、発光素子の下方域に形成された透明な透光域と、少なくとも前方域及び前方の斜め上部域(特に、少なくとも前方域乃至前方の斜め上部域)に形成された乳白色の透光域とを備えていてもよい。なお、このような乳白色の透光部は散乱剤などの散乱因子を含む透明な合成樹脂(例えば、アクリル樹脂など)で構成できる。
なお、発光素子列は、基板に列状に装着された複数の発光ダイオードを備えていてもよい。また、発光素子は、棚板に直接的又は間接的に取り付けることができ、例えば、棚板のフロント側の端部の下面又は下部に取り付けられたフレーム本体に、発光素子列を取り付けてもよい。例えば、棚板のフロント側の端部(前部)の下面に取り付け可能なフレーム本体を備えており、このフレーム本体が、複数の発光素子が列状に装着された基板を取り付けるための取付部位を備えていてもよい。基板は棚板の長手方向に沿ってフレーム本体に取り付けることができる。また、フレーム本体は、この取付部位よりも奥部に形成され、かつ反射部材が装着可能な装着部位を備えていてもよい。さらには、前記フレーム本体に対してカバー部材が装着可能であってもよい。
また、発光素子列を棚板の前方の斜め下部領域乃至下方の領域に向け、反射部材を上方向にいくにつれて棚板の奥部方向に傾斜させ、発光素子列からの光を少なくとも前方乃至斜め上方の領域に反射させてもよい。
本発明は、複数の棚板が多段に配置された棚構造であって、前記照明装置を備えている棚構造も包含する。
なお、本明細書において特に断りがない限り、「前方域」と前方方向と前方とは同義に用いる場合があり、「下方域」と下方向とは同義に用いる場合があり、「上方域」と上方とは同義に用いる場合がある。また、前方域とは、前方斜め上方域及び前方斜め下方域を含み、下方域とは、下方斜め前方域及び下方斜め後方域を含み、上方域とは、上方斜め前方域及び上方斜め下方域を含む場合がある。
本発明では、配向部材を利用することにより、発光ダイオードなどの指向性の高い光を発光する半導体発光素子を用いても、簡単な構造で棚構造の広い範囲を照明できる。また、透光部を通じて照明するため、半導体発光素子からの光が購買又は消費者の目に直接的に入射することがなく安全である。特に、乳白色の透光部を通じて照明すると、間接照明により柔らかで温和な雰囲気を醸しだし、陳列棚の商品価値及び商品の演出効果を高めることができる。また、透光域(例えば、乳白色の透光域)の適所に装飾ユニット(文字、記号、イラストなどの装飾単位)を施すと、さらに装飾性を高めることができ、購買者又は消費者の注目が集まり商品価値を向上できる。さらに、発光素子列からの光で少なくとも下方向及び前方方向を照明できるので、下段の棚板に配置した商品の商品価値を高めることができる。
図1は本発明の照明装置の一例を示す概略分解斜視図である。 図2は図1の照明装置を備えた棚構造を示す概略断面図である。 図3は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。 図4は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。 図5は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。 図6は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。 図7は本発明の照明装置の別の例を示す概略断面図である。 図8は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。 図9は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。 図10は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。 図11は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。 図12は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。 図13は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。 図14は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。
以下に、添付図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の照明装置を備えた棚構造を示す概略分解斜視図であり、図2は図1の照明装置の一例を示す概略断面図である。図1及び図2に示す陳列棚は、両側部に位置する支柱1と、この支柱の軸方向に所定間隔毎に形成された係止スリット2と、前記支柱1を支持する支持台(図示せず)とを備えており、支柱1,1間には、棚受け部材(又はブラケット)3を介して棚板18が縦方向に間隔をおいて架設される。すなわち、棚受け部材3の一方の端部には、前記支柱1の係止スリット2に対して係止可能な爪状のフック部4が形成され、棚受け部材3の他方の端部と照明装置(照明ユニット)10のフレーム本体11との間には、棚受け部材3の他方の端部で照明装置(照明ユニット)10のフレーム本体11に係止してフレーム本体11を支持又は保持するための保持機構が形成されている。
図1に示すように、この例では、保持機構は、棚受け部材(又はブラケット)3の他方の端部に形成された孔部5と、フレーム本体11の後部側壁11bのガイド6に沿って幅方向に摺動可能な摺動部材7と、この摺動部材の先端部に形成され、かつ前記孔部5に対して嵌入可能な凸部8と、前記摺動部材7の上部壁から側部方向に前記棚受け部材3の厚みを収容可能な所定距離だけ延出して垂下した断面コ字状の回動規制凹部9とを備えている。この保持機構では、棚受け部材3の他方の端部を斜め下方向に向けて摺動部材7の凸部8を棚受け部材3の孔部5に挿入することにより、棚受け部材3を摺動部材7に対して揺動可能に装着できるとともに、棚受け部材3の他方の端部を上方向に回動させると、回動規制凹部9に前記棚受け部材3が侵入して回動規制凹部9の上部壁(逆凹状の壁部)により前記棚受け部材3の他方の端部が凸部8を中心としてさらに上方へ回動するのを規制できる。そのため、摺動部材7を介して棚受け部材3をフレーム本体11の幅方向に摺動可能に取り付けることができる。なお、摺動部材7はビスなどによりガイド6又はフレーム本体11の後部側壁の適所で固定できる。
図2に示すように、前記フレーム本体11は、前方方向に延びる上部壁11aと、この上部壁の後端部から屈曲又は垂下する後部側壁11bと、この後部側壁の下端部から前方方向に上部壁11aよりも短く延びる下部壁11cとを備え、この後部側壁にはフレーム本体11の幅方向に延びる一対のレールで構成された前記ガイド6が形成されている。
前記フレーム本体11は、棚板18の前方方向(後部壁とは反対方向)にいくにつれて若干上方向に傾斜し、かつ発光ダイオードが列状に配置された発光素子列13を備えた基板12を取り付けるための取付部位(又は装着部位)と、発光素子列(又は基板)13よりも棚板18の奥部(後部側壁側)に配設され、かつ前記発光素子列13からの光を反射可能な反射部材(配向部材)14を装着するための装着部位とを備えている。そのため、発光素子列(又は発光素子列の発光照明域)13は、棚板18の前方の斜め下部領域乃至下方の領域に向いて、少なくともこれらの領域を直接的に照明可能であり、反射部材14は、上方向にいくにつれて棚板18の奥部方向に傾斜し、発光素子列13からの光を少なくとも前方乃至斜め上方の領域に反射可能である。
さらに、前記フレーム本体11には、発光素子列13をカバーするためのカバー部材15が装着されており、このカバー部材は、前記フレーム本体11の上部壁の前方の端部から前方方向に延びて、照明フード(照明ケーシング)を形成している。このカバー部材(又は照明フード)は、前記発光素子列13の下方域に形成された透明プレート部(透明な透光域)16と、少なくとも前方域乃至前方の斜め上部域(前方から斜め上部に至る領域)に形成された乳白色のカバープレート部(乳白色の透光域)17とを備えている。この例では、乳白色のカバープレート部(乳白色の透光域)17は、前方の斜め下部域から前方の斜め上部域に至る領域に形成されている。
なお、上記フレーム本体11の上部壁11aには、前記カバー部材15(乳白色のカバープレート部17)を装着するための装着部が形成され、下部壁11cには、前記カバー部材15(透明プレート部16)を装着するための装着部が形成されている。また、透明プレート部16と乳白色のカバープレート部17とは、スライド嵌合などの種々の装着機構により、互いに接続可能である。上記フレーム本体11の適所(例えば、壁部11a,11b,11cから延出し、カバー部材15,基板12及び反射部材14が装着される延出部の近傍(例えば、上部壁11aのうちカバー部材15の装着部の近傍など))には、可撓性を付与するとともに、フレーム本体11及びカバー部材15をフレーム本体11の側板に取り付けるため、断面U字状や液滴状などの形態の凹溝(又はビス孔)11dが形成されている。
さらに、前記棚受け部材3及びフレーム本体11は平面方形状の蓋状の棚板18で覆われている。すなわち、前記棚受け部材3及びフレーム本体11の上には、蓋状の棚板18の側壁が棚受け部材3の側面の外側に位置して係止した状態で棚板18が配置されている。
このような照明装置では、発光素子列13からの光の照射角度が小さくても、発光素子列13が、棚板18のフロント部で所定方向に向いているとともに、反射部材14により、発光素子列13からの光を少なくとも前方乃至斜め上方の領域に反射可能であるため、透明プレート部(透明な透光域)16及び乳白色のカバープレート部(乳白色の透光域)17を通じて広い範囲を照明できる。また、透明プレート部(透明な透光域)16を通じて、下段の棚板上の商品を高い輝度で照明できるとともに、乳白色のカバープレート部(乳白色の透光域)17により、少なくとも前方から斜め上部に至る領域を柔らかで温和な雰囲気を醸し出しながら間接照明でき、商品の演出効果及び商品価値を高めることができる。また、透光域16,17(特に、乳白色の透光域17)の適所(フロント壁など)に装飾ユニット(文字、記号、イラストなどの装飾単位)を施すと、上記の利点と相俟ってさらに装飾性を高めることができ、購買者又は消費者の注目が集まり商品価値を向上できる。また、発光素子列13からの光が消費者の目に直接的に入射することがなく、安全でもある。
なお、本発明において棚構造(ショーケース、陳列棚など)は複数の棚板が多段に配置された構造を有する限り、棚構造を形成する各部材の種類や形状などは特に限定されない。棚構造は、通常、支柱に対して多段状に棚が配置可能であり、支柱と、この支柱に対して取り付け可能な棚受け部材(又はブラケット)と、棚受け部材(又はブラケット)に取り付け可能な照明ユニットと、前記棚受け部材に取り付け又は配置可能な棚板部材(又は棚板)とを備えている場合が多い。棚受け部材(又はブラケット)は、支柱に対する高さ位置を調整可能であってもよい。棚受け部材は、棚板を支持可能である限り種々の構造の部材が利用でき、例えば、両側部の棚受け部材の下端部に内側に屈曲した屈曲支持部を形成し、この支持部から棚板の側壁が侵入可能な所定間隔をおいて上方向に延出し、棚板の側部壁を係止するための係止凹部を形成し、棚板の側壁に係止凹部が係止した状態で、棚受け部材を屈曲支持部で支持してもよい。
また、棚板は、光透過性部材(例えば、ガラスプレート、樹脂プレートなど)、遮光性部材(木板、金属プレートなど)で構成してもよく、前記のように、棚受け部材などを覆う蓋状の部材で構成してもよい。棚板の少なくとも一部(又は全部)は、透明な透光部材で構成してもよく、乳白色の透光部材で構成してもよい。光透過性部材で棚板を構成すると、カバー部材の形態により、上段の棚板上の商品をも照明できる。さらに、棚板の前方側の側壁には、長手方向(幅方向)に沿って、棚板上の商品の商品名、価格などの識別子を表示する識別カード又は表示ユニット(前記識別子を電子的に表示するユニット)などを装着可能な装着部を形成してもよい。
本発明の照明装置は、発光素子列を備えており、棚板の下面又は下部に取り付け可能である。また、本発明の照明装置及び棚構造は、棚板(特に、棚板のフロント側の端部)の下面又は下部に取り付け可能なフレームと、このフレーム内に装着可能な発光素子列と、前記フレームに形成された透光部とを備えている。なお、フレームに所定の透光部又は透光域を形成してもよいが、透光部又は透光域を有するカバー部材を用いるのが有用である。すなわち、前記フレームは、通常、棚板(特に、棚板のフロント側の端部)の下面又は下部に取り付け可能なフレーム本体と、このフレーム本体の前方域、上方域及び下方域のうち少なくとも1つの領域をカバー可能なカバー部材(又は照明フード)とで構成し、カバー部材に透光部又は透光域を形成してもよい。カバー部材(又は照明フード)は、前記フレーム本体に装着して前記発光素子列をカバー可能である。
前記照明装置において、前記フレーム本体に対してカバー部材を装着することにより、通常、発光素子列を収容又はカバーする照明フード(照明ケーシング)を形成できる。前記カバー部材が装着可能なフレーム本体は、プラスチックなどで形成してもよいが、通常、強度などの点から、アルミニウムなどの金属製の遮光性部材である場合が多い。そのため、通常、フレーム本体は、縦断面形状において、前記発光素子列の配設形態に応じて、透光可能なカバー部材でカバーされる。例えば、下段の棚板を照明するためには、フレーム本体は、少なくとも下方域、好ましくは少なくとも下方域及び前方域が透光可能な形態(前記領域に透光部又は開放部を有する形態)で、カバー部材でカバーしてもよい。
カバー部材は、前記フレーム本体から延出して、前方域、下方域及び上方域から選択された少なくとも1つの領域(例えば、下方域及び前方域や、前方域、下方域及び上方域の全域)が透光可能であり、カバー部材は、フレーム本体の適所、例えば、少なくとも下方域、好ましくは少なくとも下方域及び前方域をカバーしてもよい。照明可能な範囲を拡げるため、カバー部材は、図1に示されるように、前記フレーム本体の上端部(上部壁の前方の端部)から前方方向に延びる上部壁と、この上部壁の端部から下方に屈曲する前側壁(フロント壁)と、この前側壁の下端部からフレーム本体の下端部(又は下部壁の前方の端部)に至る下部壁を有している場合が多い。また、カバー部材のこれらの壁部は、透光部材で形成する場合が多い。なお、前記カバー部材は、両側部にも透光部材又は遮光部材で形成された両側壁を備えていてもよい。また、カバー部材のうち所定部(例えば、発光素子列の下方域(透光域))は、必要であれば、プレートなどを配することなく開放した開放域であってもよい。
カバー部材は単一の部材で構成してもよく、複数の部材で構成してもよい。また、透光部(又は透光域)は、フレーム(又はカバー部材)の前方域、上方域及び下方域のうち少なくとも1つの領域に形成すればよく、少なくとも前方域及び下方域に形成する場合が多く、前方域、上方域及び下方域の全域に形成してもよい。すなわち、フレーム(又はカバー部材)は、フレーム本体の前方域、上方域及び下方域に透光部を備えていてもよい。また、発光素子列をカバー可能なフレーム(又はカバー部材又は照明フード)は、前記発光素子列の少なくとも下方域に透光部を備えていてもよく、前記発光素子列の少なくとも下方域及び前方域に透光部(又は透光域)を備えていてもよく、全体が透光部(又は透光域)であってもよい。このようなカバー部材により、光が消費者の目に直接的に入射することがなく、目の疲労を防止しつつ、安全性を高めることができる。これらの透光域は透明であってもよく発光素子からの光が透過可能な半透明であってもよい。間接照明により柔らかで温和な雰囲気を形成し、商品の演出効果を高めるためには、カバー部材が、乳白色の光散乱部(光散乱性プレート部)を有するのが有利である。
特に、下段の棚板を照明するため、カバー部材のうち発光素子の下方域に形成された透光域は、乳白色の透光域(乳白色プレート部)であってもよいが、透明な透光域(透明プレート部)であるのが好ましい。
また、前方域に形成された透光部は、透明な透光域(透明プレート部)であってもよいが、光線を拡散させて温和な照明とするため、乳白色の透光域(乳白色プレート部)であるのが好ましい。さらに、乳白色の透光域は、前方域、下部域及び上部域から選択された少なくとも1つの領域に形成でき、通常、少なくとも前方域に形成する場合が多い。例えば、乳白色の透光域は、少なくとも前方域及び前方の斜め上部域(特に、前方域から前方の斜め上部域に至る領域、中でも前方の斜め下部域から前方の斜め上部域に至る領域)に形成してもよい。透光部は、発光素子の下方域に形成された透明な透光部(又は透光域)と、少なくとも前方域乃至前方の斜め上部域に形成された乳白色の透光部(又は透光域)とを備えていてもよい。
なお、透光域(透明な透光域、乳白色の透光部など)の適所(例えば、フロント壁又は前側壁)に装飾因子(文字、記号、イラストなどの装飾単位)を施すと、装飾性を高めることができ、購買者又は消費者の注目を集め、商品価値をさらに向上できる。
上記透明な透光域(又はプレート部)はガラスや透明プラスチック(アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂など)などの透明部材で形成でき、乳白色の透光域(又はプレート部)は発泡樹脂又は光散乱剤(又は光散乱因子)を含む樹脂(アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂など)などの乳白色部材で形成できる。また、透光域(透明又は乳白色の透光域)は、必要より着色を施し、照明効果をさらに向上させてもよい。
フレーム(又はフレーム本体)を利用することにより、棚板の下面又は下部(特に、棚板のフロント側の端部の下面)に発光素子列を容易に取り付けることができる。なお、発光素子列は、フレーム(又はフレーム本体)を介して、棚板の下面に取り付けてもよく棚板の下面に近接させて棚板の下部に取り付けてもよい。なお、棚板に対してフレームは、前記取り付け構造に限らず、種々の取り付け手段、例えば、両面粘着テープなどの接着手段、ビスなどのネジ手段などを利用して取り付けてもよい。
発光素子としては、半導体発光素子(発光ダイオード、レーザーダイオードなど)、有機又は無機EL(エレクトロルミネッセンス)などの種々の発光素子が利用できる。発光素子列は、基板に列状に装着された複数の発光ダイオードで構成してもよい。また、発光素子の色温度は、陳列棚に配置する商品の種類などに応じて選択でき、例えば、昼光色、暖かみ(又は赤み)を帯びた昼白色、電球色(白熱球色)などであってもよい。
棚板上(例えば、下段の棚板上)に配置された商品を照明するためには、発光素子の照射角度が広いほど有利であるが、本発明では照射角度が狭い発光素子を用いても、棚板上に配置された商品を有効に照明できる。発光素子からの光による照射角度は、90〜150°(例えば、100〜140°、好ましくは120〜140°)程度であってもよい。特に、照射角度が90〜140°(例えば、120°)程度の発光素子であっても、前記配向部材を利用することにより、150〜220°(例えば、190°)程度にまで拡げることができる。発光素子列は、棚の幅に応じて選択でき、棚のサイズによっては基板に複数の発光素子列を形成してもよく、発光素子列が配置された複数の基板を用いてもよい。また、必要であれば、発光方向が異なる方向に向いた複数の発光素子で発光素子例を形成してもよい。
発光素子列は、フレーム内(又は前記フレーム本体及び/又はカバー部材)に取り付け又は装着可能である。発光素子列は、配向部材の有無及び配向部材の配設形態に応じて、フレーム内の適所(例えば、フレームの上部、下部、前部、後部、コーナー部など)に装着可能である。より具体的には、フレーム本体の上部、下部、後部やコーナー部などの他、カバー部材の前部(フロント側の上部又は下部)、奥部、前部と奥部との中間部、コーナー部(フロント側又は後側の上部又は下部コーナー部など)などに発光素子例を装着してもよい。発光素子列の向き(又は発光方向)は、棚板を広い範囲で照明できる限り特に制限されず、フレーム(又はフレーム本体)の前方域(前方方向)、上方域(斜め上方など)、下方域(斜め下方など)及び後方域(後方方向)であってもよい。発光素子列の向き(又は発光方向)は、下方向(例えば、フレーム本体のうち前記発光素子列の少なくとも下方域に形成された透光部(又は開放部)方向)であってもよく、下段の棚板の商品及び前方を照明するため、前方に向かって斜め下方向、例えば、棚板の前方の斜め下部領域乃至下方の領域の方向である場合が多い。さらに、発光素子列の向き(又は発光方向)は、前方方向であってもよく、配向部材を利用する場合には、後方方向であってもよい。
配向部材は、必ずしも必要ではないが、配向部材を利用することにより、より広い範囲を照明できる。そのため、好ましい態様では、さらに、前記発光素子列からの光を少なくとも透光部(例えば、少なくとも下方向及び前方方向や、前方域、上方域及び下方域の全域)に向けるための配向部材を備えている。
配向部材は、発光素子列の配設形態に応じて、棚板の少なくとも所定方向(例えば、下方向、前方方向及び上方向から選択された少なくとも1つの方向、好ましくは少なくとも下方向及び前方方向)を照明するため、前記発光素子列からの光を少なくとも透光部又は透光域の方向(例えば、下方向、前方方向及び上方向から選択された少なくとも1つの方向)に向けることができればよく、下方向から前方の斜め上方向の領域を照明してもよい。配向部材の種類は、前記機能を備えている限り特に制限されず、フレーム内の適所に配設された1又は複数の光学部材(反射鏡などの反射部材、プリズム、レンズなどの屈折部材など)で構成してもよい。
図3は、本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。この例では、フレーム本体21は、前方方向に延びる上部壁21aと、この上部壁の後端部から屈曲又は垂下する後部側壁21bと、この後部側壁の下端部から前方方向に延びる下部壁21cとを備えており、下部壁21cの前方方向の長さは上部壁21aよりも短く形成されている。
フレーム内の上部(上部壁21a)には、発光素子列23を備えた基板22が取り付け可能であり、かつ横方向に平坦な面を有する取付部位が形成されている。また、フレーム本体21には、発光素子列23をカバーするためのカバー部材25(乳白色のカバープレート部27)が装着されており、このカバー部材は、一方の端部が下部壁21cの端部に装着され、前記発光素子列23よりも後側の下部に位置する透明プレート部26と、一方の端部が透明プレート部26に装着され、他方の端部が上部壁21aの端部に装着され、前方の斜め下部域から前方の斜め上部域に至る領域に形成された乳白色のカバープレート部27とを備えている。前記カバー部材25内の前方下部域(前記発光素子列23の中心軸よりも前側の下部域)には、前記発光素子列23からの光を反射可能な反射部材(配向部材)24が取り付け可能であり、かつ横方向に平坦な面を有する取付部位が形成されている。すなわち、発光素子列23を備えた基板22と、反射部材24とは互いにほぼ平行な高さに位置し、かつ反射部材24は発光素子列23よりも前方方向に位置している。
この例では、発光素子列23の発光のうち、発光中心よりも後方への光は、透明プレート部26を直接的に照明可能であり、発光中心よりも前方の光は、反射部材24を通じて、少なくとも前方乃至斜め上方の領域に反射可能である。
このような装置では、発光素子列23からの光の照射角度が小さくても、発光素子列の光を前方領域と下方領域に効率よく分配して、透明プレート部26及び乳白色のカバープレート部27を通じて広い範囲を照明できる。
図4は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。この照明装置は、フレーム本体31の下部壁31cに装着された透光プレート部36の前後方向の長さが図3の装置よりも大きい点、反射部材34が後部にいくにつれて上方向(上部壁31a方向)に起立して傾斜して取り付けられている点を除いて、前記図3と同様に構成されている。なお、符号31bは後部側壁を示す。
この例では、上部壁31aに配設された基板32には発光素子列33が装着され、発光素子列33の発光のうち、発光中心から下方への光及び発光中心よりも後方の光は、カバー部材35の透明プレート部36を直接的に照明可能であり、発光中心よりも前方の光は、反射部材34を通じて、乳白色のカバープレート部27、特に少なくとも前方乃至斜め上方の領域に反射可能であり、図3の例と比較して、前方域のうちより下方域を照明できる。すなわち、このような装置では、発光素子列23の発光により、透明プレート部26と乳白色のカバープレート部27を照明可能であり、特に乳白色のカバープレート部27の下部域も照明可能である。
なお、反射部材の位置や角度は、発光素子列の配設位置と関連させて、照明領域(前方域及び/又は下方域など)に応じて選択でき、図4に示す配設形態での傾斜角度が大きいほど、前方域のうち下方域を照明可能である。図4に示す配設角度とは逆に、反射部材の前部を起立させていくと、反射部材の傾斜角度に応じて上方域を照明可能である。また、反射部材の傾斜角度を変化させるほか、発光素子列を備えた基板の傾斜角度を変化させてもよく、これらの傾斜角度を調整することにより、所望の照明領域を形成できる。さらに、発光素子列と反射部材とがフレームの上部と下部に位置する場合、反射部材に対する光の入射角度と反射角度との関係を利用して、反射部材に対する発光素子例の位置を調整することにより、前方域及び上部域の照明の強度をコントロールできる。
構造を簡素化するためには、配向部材は、(A)発光素子列が取り付け可能であり、かつ棚板の前方方向にいくにつれて上部が上方向(又は後方)に傾斜した傾斜プレートで構成してもよい。
図5は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。この例では、フレーム本体41は、前方方向に延びる上部壁41aと、この上部壁の後端部から屈曲又は垂下する後部側壁41bと、この後部側壁の下端部から前方方向に延びる下部壁41cとを備えており、上部壁41aよりも下部壁41cの前方方向への長さが短く形成されている。前記フレーム本体41の奥部には、棚板の前方方向(後部壁とは反対方向)にいくにつれて上方向に傾斜した傾斜プレート42が取り付け可能な取付部位(又は装着部位)が形成されており、前記傾斜プレート42として、この例では、発光ダイオードが列状に配置された発光素子列43を備えた基板42が使用されている。前記発光素子列43は前方の斜め下方向に向いている。
前記フレーム本体41にはカバー部材45が装着されている。このカバー部材45は、下方域の透明な透光域(透明プレート部)46と、前方及び前方の斜め上下域の乳白色の透光域(乳白色のカバープレート部)47とを備えている。
このような構造の照明装置であっても、前方の斜め下方向に向いた発光素子列43により、透明プレート部46を通じて下段の棚板を照明できるとともに、乳白色のカバープレート部47を通じて前方及び前方の斜め上下域を照明できる。
なお、前記のように、基板を傾斜プレートとして利用してもよく、傾斜プレートに発光素子列を備えた基板を取り付けてもよい。配向部材は、発光素子列からの発光で前記透光部を照明可能とするため、発光素子列からの光を少なくとも透光部に向けるための部材であればよく、前記(A)発光素子列が取り付け可能な傾斜プレート(例えば、棚板の前方方向にいくにつれて上部が前方又は後方に傾斜した傾斜プレート)で構成してもよく、(B)発光素子列よりも棚板の奥部に配設され、かつ前記発光素子列からの光を反射可能な反射部材で構成してもよく、前記(A)傾斜プレート及び(B)反射部材の双方で構成してもよい。光源からの光を照明に有効に利用するため、好ましい態様では、配向部材は、前記発光素子列からの光を反射して透光部に向ける反射部材で構成され、この反射部材は、例えば、前記発光素子列からの光を、下方向、前方方向及び上方向から選択された少なくとも1つの方向(例えば、少なくとも下方向及び前方方向)に向けてもよく、発光素子列よりも棚板の奥部に、上方向にいくにつれて棚板の奥部方向に傾斜して配設された反射部材で構成してもよい。より具体的には、棚板の前方方向にいくにつれて上部が上方向(又は後方)に傾斜した傾斜プレートと、上方向にいくにつれて棚板の奥部方向に傾斜し、発光素子列からの光を少なくとも前方乃至斜め上方の領域に反射可能な反射部材とを組み合わせて、配向部材を構成してもよい。なお、必要により、反射部材は、反射角度が可変な可変式反射機構を備えていてもよい。配向部材は、通常、棚板の長手方向(又は幅方向)に沿って配設される。
前記フレーム(フレーム本体及び/又はカバー部材)は、通常、配向部材を装着するための取り付け部位又は装着部位を有している。この装着部位は、配向部材の種類に応じてフレームの適所に形成でき、傾斜プレート(又は基板)の装着部位は、フレームの上部に形成でき、反射部材の装着部位は、フレームの奥部(発光素子列を有する基板が取り付けられる取付部位よりも奥部)又は前部に形成できる。
図6は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。この例では、棚板の下面に取り付け可能なフレーム本体51内の上部には、横方向に平坦な面を有する取付部に発光素子列53を備えた基板52が取り付けられ、前記発光素子列53の下方域には幅広の透光部(又は開放部)が形成されている。また、前記フレーム本体51の透光部(又は開放部)には、前記発光素子列53をカバー可能な透光性カバー部材(透明プレート部又は透明な透光域)56が装着されている。このような装置では、前記発光素子列53からの発光で前記フレーム本体51の透光部(又は開放部)を照明できる。そのため、幅広の透光部(又は開放部)及び透光性カバー部材56を通じて、下段の棚板を広い範囲で照明できる。
なお、陳列棚などの棚構造の用途及び発光素子の輝度などによっては、棚板の所定領域(例えば、棚板の前側など)を照明する必要性がある場合がある。図7は本発明の照明装置の別の例を示す概略断面図である。
この例では、棚板の下面に取り付け可能なフレーム本体61内の上部の前方域には、横方向に平坦な面を有する取付部に発光素子列63を備えた基板62が取り付けられ、前記発光素子列63の下方域には、図6に示す装置よりも幅狭の透光部(開放部)が形成されている。また、前記フレーム本体61の透光部(開放部)には、前記発光素子列63をカバー可能な透光性カバー部材(透明プレート部又は透明な透光域)66が装着されている。このような装置では、前記発光素子列63からの発光で前記フレーム本体61の透光部(開放部)を照明し、透光部(開放部)及び透光性カバー部材66を通じて、下段の棚板の所定領域、例えば、棚板のフロント側の領域を広い範囲で照明できる。
なお、前記のように、広い範囲を照明するためには、フレーム本体には、下部域だけでなく、少なくとも前方域、特に下部域から前方の斜め上部域に透光部(開放部)を形成するのが有利である。また、前記のように、この透光部(開放部)(例えば、少なくとも下部域を除く領域)をカバー部材でカバーするのが有利である。
発光素子列と、配向部材(又は反射部材)との配設形態(位置、向きなど)は、互いに相対的に選択でき、前記反射部材の配設位置(又は装着位置)は、発光素子例の配設形態(位置、向きなど)に応じて、透光部を発光素子列からの光で照明可能であればよい。発光素子列と反射部材との位置関係は、発光素子列をフレームの後部(奥部)に位置又は装着し、反射部材をフレームの前部(又はフロント側)に位置又は装着していてもよく、発光素子列をフレームの前部(又はカバー部材の前部又はフロント側)に位置又は装着し、反射部材をフレームの後部又は奥部に位置又は装着していてもよい。フレームの後部(奥部)に配向部材(又は反射部材)を配設すると、前方域、下方域や上方域への光を遮蔽することがないため、配向部材(又は反射部材)の配設の自由度を高めることができる。そのため、配向部材(又は反射部材)は平坦な反射面や湾曲反射面を有する反射部材であっても、発光素子列(又は発光光線)に対して種々の方向に反射面を向けて反射部材を配設できる。発光素子列はフレームの前部(又はカバー部材の前部)の適所(特に照明光をできる限り遮蔽しない領域)に装着すればよく、フレームの前部、下部や上部に装着してもよい。発光素子列をフレームの前部に装着する場合、好ましい態様では、商品の照明に対して死角となるフレーム(又はカバー部材)の前部(特に、前側下部又は下部コーナー部)に発光素子列を装着できる。
図8は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。この例では、フレーム本体71の奥部には、平板状の反射部材(反射鏡)74を装着又は取り付けるための装着壁が立設しており、フレーム本体71には、カバー部材75が装着され、このカバー部材75は、フレーム本体71の上端部から延出する上部壁75aと、フレーム本体71の下端部から延出する下部壁75bと、前記上部壁75a及び下部壁75bの端部からそれぞれ斜め前方に延びる傾斜壁75c,75dとを備えている。なお、カバー部材75は透光可能な透明又は乳白色部材で形成されている。カバー部材75の上部側の傾斜壁75cの前面には、商品名、価格などの識別カードが装着可能な装着部110が形成され、カバー部材75の下部側の傾斜壁75dの内側には、発光素子列73を備えた基板72が装着可能な装着部が形成されている。
このような照明装置では、傾斜壁75dの内側に配設された発光素子列73からの光で主に上部壁75aを照明できるとともに、反射部材74を利用して、上部壁75aの領域のみならず、下部壁75b及び傾斜壁75c,75dの領域(前方領域)も照明できる。
なお、上記図8の例では、識別カードが装着可能な装着部110をカバー部材75に形成しているが、カバー部材には、前記装着部110を備えたフロント部材を装置してもよい。
図9は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。この例の照明装置は、フレーム本体81をカバーするカバー部材85の傾斜壁85dではなく、下部壁85bに発光素子列83を備えた基板82を装着するための装着部が形成され、傾斜壁85cに識別カードの装着部が形成されていない点を除き、前記図8と同様に構成されている。このような照明装置でも、前記図8と同様に、上部壁85a、下部壁85b及び傾斜壁85c,85dの領域(前方領域)を照明できる。
図10は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。この例の照明装置は、フレーム本体91に装着可能なカバー部材95と、このカバー部材に装着可能なフロント部材141とを備えている。前記カバー部材95は、フレーム本体91の上端部から延出する上部壁95aと、フレーム本体91の下端部から延出する下部壁95bと、前記上部壁95a及び下部壁95bの端部からそれぞれ垂直方向に延びる前壁95cとを備えている。また、フレーム本体91の奥部には、平板状の反射部材(反射鏡)94が装着可能な装着壁が立設しており、カバー部材95の前壁95cの下部の内側には、発光素子列93を備えた基板92が装着可能な装着部が形成されている。なお、カバー部材95及びフロント部材141は透光可能な透明又は乳白色部材で形成できる。この例では、カバー部材95は透明部材で形成され、フロント部材141は乳白色部材で形成されている。
さらに、カバー部材95の上部壁95a及び下部のコーナー部には、フロント部材141の両端部が装着可能な装着部が形成されている。このフロント部材141は、上下端部からそれぞれ前方に向かって傾斜した傾斜部141a,141bを備えており、上部側の傾斜部141aには識別カードが装着可能な装着部110aが形成されている。なお、下部側の傾斜部141bには、適当な表示カードや遮蔽カードなどが装着可能な装着部110bが形成されている。
このような照明装置でも、前記図8と同様に、上部壁95a、下部壁95b及び前壁95cの領域(前方領域)を照明できる。特に、カバー部材95が透明部材で形成されているため、前記領域を全体に亘り有効に照明できる。しかも、フロント部材141が乳白色部材で形成されているため、温和又は穏やかな雰囲気を醸し出すことができ、照明効果を高めることができる。
前記の例と異なり、反射部材は平坦な反射面を有する平板状の反射部材に限らず、湾曲した反射面を有する反射部材、例えば、前方方向に向かって中央部が窪んだ凹面状の反射面を有する反射部材であってもよく、前方方向に向かって(前記カバー部材の前部に向けて)表面が膨出して湾曲した凸面状の反射面を有する反射部材で構成してもよい。さらに、発光素子列と反射部材(平坦な反射面を有する平板状の反射部材や湾曲反射面を有する反射部材)との高さ位置の関係は、発光素子列の発光部(又は発光点)の高さ位置に対して、反射部材の反射面の中心点が同じ高さ(同一線又は水平線)上に位置していてもよく、反射部材の反射面(特に湾曲反射面)の中心点が上部又は下部に位置していてもよい。
図11は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。この例の照明装置は、反射部材104が、平坦な反射面ではなく、カバー部材105の前方方向に向かって表面が膨出して湾曲した凸面状の湾曲反射面を有する点を除き、図10の装置と基本的な構成が共通している。すなわち、フレーム本体101に装着可能なカバー部材105は、フレーム本体101の上端部から延出する上部壁と、フレーム本体101の下端部から延出する下部壁と、前記上部壁及び下部壁の端部からそれぞれ垂直方向に延びる前壁とを備えており、このカバー部材にはフロント部材141が装着可能である。また、カバー部材105の前壁の下部の内側には、発光素子列103を備えた基板102が装着可能な装着部が形成されている。
そして、前記フレーム本体101の奥部には、前方方向に膨出して湾曲した凸面状の反射面(湾曲反射面)を有する反射部材(反射鏡)104が装着可能な装着壁が形成されている。また、発光素子列103の発光部(又は発光点)の高さ位置に対して、反射部材104の湾曲反射面の中心点が上部に位置している。なお、カバー部材105及びフロント部材141は透光可能な透明又は乳白色部材で形成できる。この例でも、カバー部材105は透明部材で形成され、フロント部材141は乳白色部材で形成されている。
このような照明装置では、発光素子列103からの光を反射部材104の湾曲反射面で広角に反射できる。そのため、前方域のみならず上方域及び下方域もさらに有効に照明できる。特に、発光素子列103から反射部材104の湾曲反射面の上部を結ぶ接線と、発光素子列103から反射部材104の湾曲反射面の下部を結ぶ接線とで囲まれた広範囲に亘り光を反射でき、棚板の商品を有効に照明できる。
図12は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。この例の照明装置は、反射部材114の凸面状反射面の湾曲度が小さい(アールが大きい)点を除いて、前記図11と同様に構成されている。このような装置でも、基板112に装着された発光素子列113からの光を、1つの反射部材114の凸面状反射面により前方方向に広角で反射でき、フレーム部材111に装着されたカバー部材115の前方域、上方域及び下方域を有効に照明できる。
なお、湾曲した反射面の湾曲度(アール)は所望される照明域などに応じて選択できる。また、反射部材(平坦な反射面を有する反射部材、湾曲した反射面を有する反射部材)は、表面に凹凸部(反射能を有する凹凸部)を有していてもよい。この凹凸部は、断面形状が、錐体状(円錐状、角錐状など)、角柱状(四角柱状など)などであってもよく、鋸歯状などであってもよい。凹凸部は、縦方向に所定間隔をおいて横方向(長手方向)に沿って線状に形成してもよく、格子状などの形態で縦横方向に形成してもよい。
図13は本発明の照明装置の他の例を示す概略断面図である。この照明装置は、反射部材124の凸面状反射面(湾曲反射面)に断面鋸歯状などの凹凸部(鋸歯状反射面)124a,124bが形成されている点を除いて、前記図11と同様に構成されている。この例において、基板122に装着された発光素子列123からの光を所定方向に優先的に反射させるため、前記凹凸部124a,124bは、湾曲反射面に対する光の入射角に基づいて、湾曲反射面の周方向の適所に鋸歯状に形成されている。また、発光素子列123の発光部(又は発光点)の高さ位置に対して、反射部材124の反射面(特に湾曲反射面)の中心点が上部に位置しているとともに、反射部材124の反射面(特に湾曲反射面)の中心点よりも高い位置に凹凸部124aが形成され、反射面(特に湾曲反射面)の中心点よりも低い位置に凹凸部124bが形成されている。すなわち、発光素子列123からの光の入射角と反射角との関係に基づいて、鋸歯状反射面の切り欠き角度とその向き、並び鋸歯状反射面の形成部位を設計し、照明効果を高めるため、湾曲反射面の上部側の凹凸部(鋸歯状反射面)124aにより前方方向(前方域)に優先的に光を反射させ、湾曲反射面の下部側の凹凸部(鋸歯状反射面)124bにより下方向(下方域)に優先的に光を反射させるとともに、眩しさを抑制するため、前方斜め上方向への光の反射を抑制している。
このような装置では、基板122に装着された発光素子列123からの光を、1つの反射部材124の凸面状反射面により前方方向に広角で反射できる。特に、凹凸部124a,124bを反射角度調整要素として機能させることができ、発光素子列123からの光を、凹凸部124aにより前方域に優先的に反射でき、凹凸部124bにより下方域に優先的に反射できる。そのため、フレーム部材121に装着されたカバー部材125の前方域及び下方域の全領域に亘り有効に照明でき、上方域の斜め前方域での光反射を抑制して商品を見やすくするとともに目の疲労を抑制しつつ上方域の斜め後方域も照明できる。
なお、凹凸部は断面鋸歯状である必要はなく、前記のように、錐体状などの凹凸部であってもよい。また、反射角度調整要素(断面鋸歯状の凹凸部など)において、鋸歯状反射面の切り欠き角度及びその向きは、発光素子列123からの光の入射角に基づいて、所望する反射領域に応じて設計でき、周方向(上下方向の周面)において同一であってもよく異なっていてもよい。また、凹凸部(鋸歯状反射面)の形成部位は、光の入射角及び所望する照明域に応じて、光が入射する反射部材の周方向(上下方向の周面)領域のうち一部の領域に連続的に又は間隔をおいて間欠的に形成してもよく、光が入射する全領域に形成してもよい。例えば、反射角度調整要素は、反射部材の反射面(特に湾曲反射面)の中心点と同じ高さ位置(又は頂部領域)、前記中心点よりも高い第1の位置(又は領域)及び低い第2の位置(又は領域)から選択された少なくとも1つの位置(又は領域)、例えば、第1の位置(領域)及び第2の位置(領域)に形成してもよい。反射角度調整要素(断面鋸歯状の凹凸部など)により反射領域を調整すると、発光素子列からの光を所定方向に優先して反射し、所定領域を有効に照明でき、好ましくない領域に光が反射するのを有効に防止できる。好ましい態様では、反射角度調整要素(断面鋸歯状の凹凸部など)により、少なくとも前方域、特に少なくとも前方域及び下方域に優先して反射させて照明するのが有効である。
なお、反射角度調整要素は、所定方向へ反射させるため、反射面の適所に形成でき、例えば、前方方向(前方域)へ反射させるための反射角度調整要素、下方向(下方域)へ反射させるための反射角度調整要素、上方向(上方域)へ反射させるための反射角度調整要素など、及びこれらの組合せ(すなわち、複数の反射角度調整要素)であってもよい。また、反射角度調整要素は、反射部材(例えば、凸面状反射部材)の湾曲した反射面に限らず、平坦な反射面(例えば、平板状反射部材の反射面、特に傾斜した平板状反射部材の反射面)に形成してもよく、反射面の全面又は一部に形成してもよい。
さらに、湾曲した反射面を有する反射部材は、発光素子列(又は発光光線)に対する反射部材の湾曲反射面の中心(中心軸)の高さ位置や向き(傾きなど)を調整し、光の反射領域を調整してもよい。
図14は本発明の照明装置のさらに他の例を示す概略断面図である。この照明装置は、反射部材134の湾曲反射面の上部から斜め上方に庇(ヒサシ)状に延出する延出反射部(下方向に反射させるための反射角度調整要素)134cが形成されている点を除いて、前記図13と同様に構成されている。この例において、基板132に装着された発光素子列133からの光は、湾曲反射面の上部側の凹凸部(鋸歯状反射面、第1の反射角度調整要素)134aにより前方方向(前方域)に優先的に光を反射させ、湾曲反射面の下部側の凹凸部(鋸歯状反射面、第1の反射角度調整要素)134bにより下方向(下方域)に優先的に光を反射させることができる。さらに、延出反射部(第3の反射角度調整要素)134cは、後方斜め上方向に至る光を下方向に優先的に反射する。そのため、フレーム部材131に装着されたカバー部材135の下方向(下方域)及び前方方向(前方域)の明度を優先的に高めて照明できるとともに、前方斜め上方向も含め上方への光の反射を抑制し、眩しさを抑制でき、商品を見やすくするとともに目の疲労を抑制できる。
なお、延出反射部は、円弧状の湾曲した反射面に限らず、平坦な反射面を有していてもよい。また、延出反射部は、湾曲反射面に対する光の入射角に基づいて、湾曲反射面の周方向の適所に形成し、光の反射領域を調整してもよい。さらに、延出反射部は、配向部材(発光素子列が装着可能なプレート、平坦な反射面又は湾曲反射面を有する反射部材など)に形成でき、配向部材(又は反射部材)には、1つの延出反射部に限らず、複数の延出反射部を形成してもよい。
なお、前記フロント部材は必ずしも必要ではない。また、フロント部材は前方方向に傾斜した傾斜部を備えている必要はなく、前方方向に向かって膨出又は湾曲した湾曲面などを有していてもよい。
本発明では、発光ダイオードなどの発光素子列を利用して照明するため、消費エネルギーが少なく、しかも長寿命でコンパクトな(例えば、厚みの薄い)照明装置を形成できる。また、本発明の照明装置及び棚構造は、発光素子を利用しているにも拘わらず広い範囲を照明できるとともに、カバー部材により照明効果を高めることができる。そのため、ショーケース、陳列棚などの棚構造(又は陳列棚構造)を照明し、棚板上の商品価値を高めるのに有用である。
1…支柱
2…係止スリット
3…棚受け部材(又はブラケット)
4…フック部
5…孔部
6…ガイド
7…摺動部材
8…凸部
9…回動規制凹部
10…照明装置(照明ユニット)
11,21,31,41,51,61,71,81,91,101,111,121,131…フレーム本体
12,32,42,52,62,72,82,92,102,112,122,132…基板
13,23,33,43,53,63,73,83,93,103,113,123,133…発光素子列
14,24,34,74,84,94,104,114,124,134…反射部材
15,25,35,45,75,85,95,105,115,125,135…カバー部材
16,26,36,46,56,66…透明プレート部(透明な透光域)
17,27,37,47…乳白色のカバープレート部(乳白色の透光域)
18…棚板
22…傾斜プレート(基板)

Claims (12)

  1. 発光素子列を備え、棚板の下面又は下部に取り付け可能な棚構造の照明装置であって、棚板の下面又は下部に取り付け可能なフレームと、このフレーム内の上部、下部、前部、奥部又はコーナー部に装着可能な発光素子列と、前記フレームの少なくとも前方域及び下方域に形成された透光部とを備えており、前記発光素子列からの発光で前記透光部を照明可能である棚構造の照明装置。
  2. フレーム内に、発光素子列からの光を少なくとも透光部に向けるための配向部材を備えている請求項1記載の棚構造の照明装置。
  3. フレーム内の上部又は下部のうちフレームの前部又は後部に装着可能な発光素子列と、この発光素子列からの光を少なくとも透光部に向けるための配向部材とを備えており、発光素子列がフレームの前部に装着されているとき、配向部材がフレームの後部に配設され、発光素子列がフレームの後部に装着されているとき、配向部材がフレームの前部に配設されている請求項1又は2記載の棚構造の照明装置。
  4. 配向部材が、(A)発光素子列が取り付け可能であり、かつ棚板の前方方向にいくにつれて傾斜した傾斜プレート、及び/又は(B)発光素子列からの光を少なくとも透光部に向けて反射させるための反射部材で構成されている請求項2又は3記載の棚構造の照明装置。
  5. 配向部材が、発光素子列よりも奥部に、上方向にいくにつれて棚板の奥部方向に傾斜して配設されている請求項2〜4のいずれかに記載の棚構造の照明装置。
  6. 発光素子列がフレームの前部に装着され、配向部材がフレームの奥部に配設されている請求項2〜5のいずれかに記載の棚構造の照明装置。
  7. 配向部材が平面状又は凸面状の反射部材で構成されている請求項2〜6のいずれかに記載の棚構造の照明装置。
  8. 配向部材が、表面に凹凸部を有する反射部材で構成されている請求項2〜7のいずれかに記載の棚構造の照明装置。
  9. 発光素子列が、基板に列状に装着された複数の発光ダイオードを備えており、フレームが、棚板の下面又は下部に取り付け可能なフレーム本体と、このフレーム本体の前方域、上方域及び下方域のうち少なくとも1つの領域をカバー可能なカバー部材とを備えており、前記フレーム本体及び/又はカバー部材に発光素子列が装着可能である請求項1〜8のいずれかに記載の棚構造の照明装置。
  10. 発光素子列が棚板の前方の斜め下部領域乃至下方の領域に向いており、配向部材が上方向にいくにつれて棚板の奥部方向に傾斜し、発光素子列からの光を少なくとも前方乃至斜め上方の領域に反射可能である請求項1〜9のいずれかに記載の棚構造の照明装置。
  11. フレームが、棚板のフロント側の端部の下面又は下部に取り付け可能なフレーム本体と、このフレーム本体の前方域、上方域及び下方域の領域をカバー可能なカバー部材とを備えており、このカバー部材が、フレーム本体の前方域、上方域及び下方域に透光部を備えているとともに、前記カバー部材の前部に発光素子列が装着され、カバー部材の奥部に、前記カバー部材の前部に向けて表面が膨出して湾曲した凸面状の配向部材が配設されている請求項1〜10のいずれかに記載の棚構造の照明装置。
  12. 複数の棚板が多段に配置された棚構造であって、請求項1〜11のいずれかに記載の照明装置を備えている棚構造。
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