JP2011153920A - 液面検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フロートが浮力を受け得る状態を確保するとともに、装置の体格を抑えることのできる液面検出装置を提供する。
【解決手段】液面検出装置1は、オイルパン7内に設けられ、オイルパン7内のオイルの液面レベルに応じて上下動するフロート23と、フロート23とともに上下動するように装着された磁石24と、磁石24によって2個の端子20a,20b間の電気的導通が断続されるリードスイッチ20と、上部が開口しフロート23の側方及び下方を取り囲む椀状体であり、内部にオイルを貯留可能とするオイル貯留部3と、を備える。
【選択図】図2
【解決手段】液面検出装置1は、オイルパン7内に設けられ、オイルパン7内のオイルの液面レベルに応じて上下動するフロート23と、フロート23とともに上下動するように装着された磁石24と、磁石24によって2個の端子20a,20b間の電気的導通が断続されるリードスイッチ20と、上部が開口しフロート23の側方及び下方を取り囲む椀状体であり、内部にオイルを貯留可能とするオイル貯留部3と、を備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、フロートの上下動により液面を検出する液面検出装置に関する。
従来の液面検出装置として、内燃機関のオイルパン内の油面レベルを検出する油面レベルセンサの異常検出を行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の液面検出装置が適用される車両では、ディーゼルエンジンの排気浄化対策のためのポスト噴射を行うことにより、シリンダ壁とピストンとの間からエンジンオイルに燃料が混入し易くなり、オイルパン内の油面が上昇し、オイル漏出の発生、オイル希釈等の問題が起こり得る。
そこで、当該従来の液面検出装置は、このような問題を検出するために、オイルパン内に上下に2つの油面レベルスイッチを備えて、当該2つの油面レベルスイッチによる検出結果が特定の結果である場合に油面レベルが異常であることを早期に検出する。
上記従来の液面検出装置のように上下に設定された2つの油面レベルの検出結果を必要とする場合や、検出を必要とする増加時の油面レベルと減少時の油面レベルとの間が長い場合には、油面に応じて上下動するフロートの可動範囲が比較的大きくなり得る。そして、当該フロートの可動範囲が拡大することにより、実際の油面レベルがフロートの可動範囲を下回るほど低い状態では、フロートがオイル中に浮くことなく空気中に配置されることがあり、この場合には、振動の発生による磨耗によって、フロートが損傷してしまうという問題がある。また、当該フロートの液中配置を確保するためには、フロートが上下に可動するための軸部を長くする必要があるため、このような長い軸部を有する液面検出装置においては、組立て性の低下、耐振性の低下等の問題もある。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、フロートが浮力を受け得る状態を確保するとともに、装置の体格を抑えることのできる液面検出装置を提供することである。
本発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1は、容器内に設けられ、容器内の液体の液面レベルに応じて上下動するフロートと、フロートとともに上下動するように装着された磁石と、容器内に設けられ、磁石によって2個の端子間の電気的導通が断続されるスイッチと、を備え、スイッチにおける電気的導通の断続に応じて液体の液面レベルを検出する液面検出装置に係る発明であって、容器内に設けられ、上部が開口しフロートの側方及び下方を取り囲む椀状体であり、内部に液体を貯える液体貯留部を備えることを特徴とする。
この発明によれば、当該液体貯留部を備えることにより、容器内の液体の液面高さが液体貯留部よりも低い位置になった場合でも、フロートは液体貯留部に貯えられる液体によって浮力を受け得る状態になる。これにより、液面位置が下がってフロートが空気中に配置されて容器内の液体から浮力を受けることができない状況においても、当該状態を確保できるので、振動等に対して緩衝機能を発揮することができ、フロートの磨耗、損傷等を抑制できる。また、フロートの上下動可能な距離を長く設定しなくても、容器内の液面低下によってフロートが空気中に配置されてしまう状態を回避することができる。したがって、フロートが浮力を受け得る状態を確保するとともに、体格を抑えた液面検出装置が得られる。
請求項2に記載の発明によると、請求項1に記載の液体貯留部は、底面から上端部までの深さがフロートにおける上下方向長さ以上である椀状体であることを特徴とする。この発明によれば、液体貯留部がフロートの上下方向高さ以上の深さを備えることにより、液体貯留部に液体が満たされた場合にはフロートを確実に浮かせることができる。したがって、フロートの液中での浮遊状態を確実に獲得することができ、さらなる振動減衰効果が得られる。
請求項3に記載の発明によると、請求項1に記載の液体貯留部は、底面から上方に立ち上がる側壁に貫通穴を備えた椀状体であり、当該貫通穴の内周面の下部から底面までの深さは、フロートにおける上下方向長さ以上であることを特徴とする。この発明によれば、当該貫通穴を液体貯留部に設けることにより、液体貯留部に満たされる液体量が制御されて、フロートを確実に浮かせることができる。したがって、フロートの液中での浮遊状態を確実に獲得することができ、さらなる振動減衰効果が得られる。
請求項4に記載の発明は、フロート、磁石、及びスイッチを容器内において支持するブラケットを備え、液体貯留部は、当該ブラケットを折り曲げ加工することにより形成されることを特徴とする。この発明によれば、支持部材であるブラケットに、振動を減衰する効果を奏する液体貯留部の機能を持たせることができるため、部品点数の低減及び組立て性の向上を図ることができる。
以下に、図面を参照しながら本発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
以下に、本発明に係る液面検出装置を自動車のオイル潤滑系統に適用した第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は液面検出装置1をオイルパン7に設けた状態を示す模式図である。図2は液面検出装置1の構成を示す拡大断面図である。
以下に、本発明に係る液面検出装置を自動車のオイル潤滑系統に適用した第1実施形態について、図1及び図2を参照して説明する。図1は液面検出装置1をオイルパン7に設けた状態を示す模式図である。図2は液面検出装置1の構成を示す拡大断面図である。
図1及び図2に示すように、自動車のエンジンは底部にオイルパン7を備えており、このオイルパン7内にはエンジンを潤滑するためのエンジンオイル(以下、単にオイルと称することもある)が貯められている。オイルパン7の底部には、オイルの液面レベルを検出する液面検出装置1が取り付けられている。
液面検出装置1は、オイルパン7内のオイル中に配置され液面レベルを検出するスイッチ部2と、スイッチ部2を支持するブラケット4と、ブラケット4と接続されてオイルパン7に取り付けられる導電性(例えばアルミニウム製)のフランジ部5と、フランジ部5と接続されて車両計器用の電子式制御装置(図示せず)に信号を出力するための信号線(プラス側信号線及びマイナス側信号線)等が接続されるコネクタ部6と、を備えている。さらに、液面検出装置1は、スイッチ部2を下方から取り囲む椀状体であり、所定量のオイル70を蓄えておくことが可能なオイル受け部であるオイル貯留部3(液体貯留部)を備えている。
液面検出装置1は、オイルパン7の底部に形成された取付け用穴7aからオイルパン7内に挿入された状態で、導電性の金属からなる取付けねじをフランジ部5の貫通孔に挿通し、オイルパン7の底部に形成された雌ねじ部に螺合させることでオイルパン7に取り付けられる。また、オイルパン7は導電性の金属、例えばアルミニウムまたはその合金でできている。
スイッチ部2は、磁石24の磁力によりオン、オフされるリードスイッチ20と、内部に収容されるリードスイッチ20を支える第1筒状部21と、第1筒状部21が内嵌されて第1筒状部21を外側から支える第2筒状部22と、第2筒状部22の外周側に上下動可能に配置された発泡樹脂製の環状のフロート23と、を備えている。フロート23の内周壁には同軸に環状の磁石24が嵌め込まれている。フロート23および磁石24の内径は第2筒状部22の外径よりも大きくなっている。これにより、フロート23および磁石24は、第2筒状部22の軸方向に移動可能となっている。
第1筒状部21の上端側には、黄銅製で円盤状のストッパ部26が外嵌して設けられており、ストッパ部26はかしめ加工により固定されて第1筒状部21の上端部に固定されている。ストッパ部26よりも第2筒状部22寄りに位置する第1筒状部21の上端側には、非導電性の樹脂、例えばフッ素系ゴムからなる円盤状の緩衝部材25が外嵌してストッパ部26に一体に取り付けられている。緩衝部材25にフロート23が当接することにより、フロート23の上方移動は制限されるようになっている。
オイル貯留部3は、フロート23の周囲を下方から囲む椀状体であり、エンジンから戻ってくるオイルが上方から降ってきた場合に受けとめて貯留することが可能である。オイルパン7内のオイルが減少してオイル貯留部3の上端部32よりも低い液面になったとしても、オイル貯留部3は上部が開放し底部30が閉じた有底容器であるので、オイル貯留部3に貯留されているオイル70はオイルパン7内の液面の低下にかかわらず、フロート23が浮遊可能な程度に維持されている。また、オイル貯留部3における底面31から椀状体の上端部32まで至る深さはフロート23の上下方向の長さ(高さ)以上である。したがって、フロート23はオイル貯留部3に蓄えられたオイル70からの浮力を受け続けることができ、フロート23の下端部はオイル貯留部3の底面31よりも上方に維持されて、振動等が伝播しても第2筒状部22の外側を上下動可能に浮遊し得る。
本実施形態においては、オイル貯留部3は、ブラケット4の一部をプレス機械等により椀状に折り曲げ加工することにより形成されている。このため、ブラケット4はオイル貯留部3の機能も果たす複合機能を備える部材である。
第1筒状部21は、金属、例えば黄銅からなる上部開放の筒状体であり、その下端外周部から外方に延出して形成されたフランジ部21aを備えている。第1筒状部21のフランジ部21aは、上方に位置する第2筒状部22の下端外周部とブラケット4との間に挟持されるとともに、当該フランジ部21aの裏面から下方に延びる係止片21bがブラケット4を貫通し、かしめ加工によりブラケット4に一体に固定される。
ブラケット4の裏側(下方)には、非導電性の樹脂、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT樹脂)からなるプレート部材8が設けられ、プレート部材8のさらに裏側(下方)には、導電性のターミナル部材9が設けられている。ブラケット4、プレート部材8、及びターミナル部材9は、それぞれに形成された同軸の貫通孔に軸部11aが挿通されたリベット11により一体に締結されている。第2筒状部22は、非導電性の樹脂、例えばフッ素系ゴムからなる上部開放の筒状体であり、第1筒状部21の外側に嵌めこまれている。以上の構造により、第1筒状部21、ブラケット4、プレート部材8、及びターミナル部材9は、互いに一体に固定されている。
下方に突出するリードスイッチ20のプラス側端子20aは板状のターミナル部材9に半田付け等により接続され、リード線10の一端がターミナル部材9に半田付け等により接続される。さらにリード線10の他端がコネクタ部6で信号線のプラス側端子に接続されることにより、リードスイッチ20のプラス側端子20aは電子式制御装置に接続される。一方、上方に突出するリードスイッチ20のマイナス側端子20bは、半田付け等により第1筒状部21と電気的に接続されており、第1筒状部21とかしめ固定されているブラケット4の他端がフランジ部5のグランド側で信号線のマイナス側端子に接続される。これにより、リードスイッチ20のプラス側端子20a及びマイナス側端子20bは、リードスイッチ20からの信号出力可能に電子式制御装置に接続されることになる。
オイルパン7内のエンジンオイルの液面変動に応じてフロート23が上下動し、エンジンオイルの液面が所定の液面レベルまで低下すると、リードスイッチ20が磁石24の磁力により磁気的にオンまたはオフされる。例えば、このリードスイッチ20のオンまたはオフにより、電子式制御装置は車両計器内の警告等を点灯して、オイルパン7内のエンジンオイルが当該所定の液面レベルより少ない状態であることを乗員に知らせることができる。
図1において、増加レベルL1はオイルが増加した状態の液面位置を示し、浮遊レベルL2は、オイルパン7内の液面位置はそれ以下であるが、オイル貯留部3に蓄えられたオイル70によってフロート23が浮いている状態のオイル貯留部3内の液面位置を示している。さらに、図1において、通常レベルL3は、通常状態の液面位置を示しており、減少レベルL4は、オイルパン7内のオイルが減少したときの液面位置を示している。本実施形態では、オイル貯留部3の椀状体の上端部32は、上記の浮遊レベルL2に一致する高さに設定されており、オイル貯留部3に蓄えられるオイル70の液面位置は浮遊レベルL2よりも高くなることはない。
本実施形態のリードスイッチ20は、オイルパン7内のオイルの液面位置が増加レベルL1よりも上になるとオフまたはオンし、増加レベルL1以下になるとオンまたはオフするように設定されている。これにより、リードスイッチ20は、液面位置が増加レベルL1を境にして上下することにより、電子式制御装置に対してオンまたはオフに相当する信号を出力し、電子式制御装置は車両計器内の警告等を点灯して、オイルパン7内のエンジンオイル量を乗員に知らせる。
本実施形態の液面検出装置1は、オイルパン7内に設けられ、オイルパン7内のオイルの液面レベルに応じて上下動するフロート23と、フロート23とともに上下動するように装着された磁石24と、磁石24によって2個の端子20a,20b間の電気的導通が断続されるリードスイッチ20と、上部が開口しフロート23の側方及び下方を取り囲む椀状体であり、内部にオイルを貯留可能とするオイル貯留部3と、を備える。
オイル貯留部3を備えない従来の液面検出装置では、オイルパン7内のオイルの液面位置が図1の浮遊レベルL2よりも上方にあるときは、フロート23は、オイルの中に存在し、オイルパン7内に貯まっているオイルによって浮力を受け、第2筒状部22の外側で円滑に浮遊している。しかしながら、オイルパン7内のオイルの液面位置が低下し、浮遊レベルL2よりも下方になったときは、フロート23は、オイルの中に存在せず、空気中に配置されることになるため、オイルから浮力を受けることができない。このため、車両のエンジン等から伝達される振動は緩衝されないでフロート23に伝達され、この振動によって各部が擦れたり、衝突したりする。例えば、フロート23の振動によって、第2筒状部22、ストッパ部26、リベット11等に対して擦れや衝突が発生し、第2筒状部22、ストッパ部26、またはフロート23の損傷という不具合が生じ得る。
そこで、液面検出装置1によれば、オイルパン7内のオイルの液面位置が浮遊レベルL2よりも下方の通常レベルL3や減少レベルL4になったときに、オイル貯留部3でオイル70が貯留されていることにより、フロート23を液中に配置することができるため、この貯留されたオイル70によってフロート23が浮力を得られるため、空気中配置の状態に比較して車両の振動に対して減衰効果が得られる。したがって、液面検出装置1は、振動による各部の磨耗を抑制することができ、所望の機能を長く発揮することができるのである。なお、このとき、フロート23は、オイル貯留部3の底面31から完全に浮き上がっていない状態であっても、オイル70によって浮力を受けており、また第2筒状部の少なくとも下部はオイル70に浸っているため、車両からの振動等を緩衝する効果を奏するものである。
これにより、オイルパン7内の液面位置が下がってフロート23が空気中に配置されてオイルパン7内の液体から浮力を受けることができない状況であっても、フロート23が浮力を受け得る状態を確保できるので、振動等からの緩衝機能を発揮することができ、フロート23の磨耗、損傷等を抑制できる。さらに、フロート23の上下動可能な可動距離を長く設定しなくても、オイルパン7内の液面低下によってフロート23が空気中に配置されてしまう状態を回避することができる。これにより、フロート23の可動距離を確保するための摺動軸部(例えば第2筒状部22)の長さが短くできるため、液面検出装置1の組み付け性及び耐振動性を確保することができる。
また、液面検出装置1によれば、オイル貯留部3は、底面31から上端部32までの深さがフロート23における上下方向長さ以上である椀状体である。この構成によれば、オイル貯留部3がフロート23の上下方向高さ以上の深さを備えることにより、オイル貯留部3に液体が満たされた場合にはフロート23を確実に液面に浮かせることが可能になる。したがって、フロート23の液中での完全な浮遊状態を獲得することができるため、さらなる振動減衰効果が得られ、装置の寿命を向上することができる。また、オイル貯留部3に入ってくるオイル量が多い場合でも、余分なオイルはオイル貯留部3の上端部32からオーバーフローしてオイルパン7内に流出するため、余分なオイルをオイル貯留部3に保持することがなく、潤滑に使用できるオイルの減少を抑制することができる。
また、液面検出装置1によれば、フロート23、磁石24、及びリードスイッチ20をオイルパン7内において支持するブラケット4を備え、オイル貯留部3は、ブラケット4を折り曲げ加工することにより形成される。つまり、オイル貯留部3とブラケット4は一個の部材に含まれる。この構成によれば、スイッチ部2の構成部品の支持部材であるブラケット4に、振動を減衰する効果を奏するオイル貯留部3の機能を持たせることができる。このような兼用機能部材によって、液面検出装置1の部品点数の低減及び組立て性の向上を提供することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態は、オイル貯留部3Aについて図3を参照して説明する。図3は、第2実施形態のオイル貯留部3Aの構成を示す模式的断面図である。図3において同一符号を付した構成部品は、第1実施形態と同一であり、同様の作用効果を奏する。また、第2実施形態の液面検出装置は、オイル貯留部3Aを除く他の構成については第1実施形態の液面検出装置1と同一であり、同様の作用効果を奏する。
第2実施形態は、オイル貯留部3Aについて図3を参照して説明する。図3は、第2実施形態のオイル貯留部3Aの構成を示す模式的断面図である。図3において同一符号を付した構成部品は、第1実施形態と同一であり、同様の作用効果を奏する。また、第2実施形態の液面検出装置は、オイル貯留部3Aを除く他の構成については第1実施形態の液面検出装置1と同一であり、同様の作用効果を奏する。
図3に示すように、オイル貯留部3Aは、第1実施形態のオイル貯留部3(図2参照)と異なり、椀状体の底面31から上方に立設する側壁に1個以上の貫通穴33を備えている。貫通穴33の内周面の下部から底面31までの深さは、フロート23における上下方向長さ以上に設定されている。この構成により、オイル貯留部3Aに貯えられるオイルの液面位置は、貫通穴33の内周面下部の高さが上限位置となる。なお、貫通穴33の内周面の下部とは、貫通穴33が椀状体の側壁の厚み方向に対して当該側壁の内壁面側が低く外壁面側が高くなるように貫通している場合には、側壁の外壁面側における貫通穴33の下端に相当し、逆に、貫通穴33が当該側壁の内壁面側が高く外壁面側が低くなるように貫通している場合には、側壁の内壁面側における貫通穴33の下端に相当するものである。
本実施形態の液面検出装置によれば、上記の貫通穴33をオイル貯留部3Aに設けることにより、オイル貯留部3Aに満たされる液体量が制御されて、フロート23を確実に浮かせることができる。したがって、フロート23の液中での浮遊状態を確実に獲得することができ、さらなる振動減衰効果が得られる。また、オイル貯留部3Aに入ってくる液体量が多い場合でも、余分な液体はオイル貯留部3Aの貫通穴33からオイルパン7内に流出するため、余分なオイルをオイル貯留部3Aに保持することがなく、潤滑に使用できるオイルの減少を抑制することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、オイル貯留部3Bについて図4を参照して説明する。図4は、第3実施形態のオイル貯留部3Bの構成を示す模式的断面図である。図4において同一符号を付した構成部品は、第1実施形態と同一であり、同様の作用効果を奏する。また、第3実施形態の液面検出装置は、オイル貯留部3Bを除く他の構成については第1実施形態の液面検出装置1と同一であり、同様の作用効果を奏する。
第3実施形態は、オイル貯留部3Bについて図4を参照して説明する。図4は、第3実施形態のオイル貯留部3Bの構成を示す模式的断面図である。図4において同一符号を付した構成部品は、第1実施形態と同一であり、同様の作用効果を奏する。また、第3実施形態の液面検出装置は、オイル貯留部3Bを除く他の構成については第1実施形態の液面検出装置1と同一であり、同様の作用効果を奏する。
図4に示すように、オイル貯留部3Bは、第1実施形態のオイル貯留部3(図2参照)と異なり、オイル貯留部3Bがブラケット4と別個の部材である。オイル貯留部3Bは、上部が開口しフロート23の側方及び下方を取り囲む椀状体であり、内部に液体を貯えることができる。オイル貯留部3Bはリベット11締めやかしめによってブラケット4等に一体に組み付けられている。オイル貯留部3Bは、その椀状体の底面31から上端部32までの深さがフロート23における上下方向長さ以上に設定されている。この構成により、オイル貯留部3Bに貯えられるオイルの液面位置は、椀状体の上端部32の高さが上限位置となる。
本実施形態の液面検出装置によれば、オイル貯留部3Bは、底面31から上端部32までの深さがフロート23における上下方向長さ以上である椀状体である。この構成によれば、オイル貯留部3Bがフロート23の上下方向高さ以上の深さを備えることにより、オイル貯留部3Bに液体が満たされた場合にはフロート23を確実に液面に浮かせることが可能になる。したがって、フロート23の液中での完全な浮遊状態を獲得することができるため、さらなる振動減衰効果が得られ、装置の寿命を向上することができる。また、オイル貯留部3Bに入ってくるオイル量が多い場合でも、余分なオイルはオイル貯留部3の上端部32からオーバーフローしてオイルパン7内に流出するため、余分なオイルをオイル貯留部3に保持することがなく、潤滑に使用できるオイルの減少を抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、液面検出装置1をオイルパン7内のオイルの液面を検出する装置に適用した例を説明したが、この形態に限定するものではない。例えば、液面が検出される流体は、水、燃料、薬品等に幅広く適用することができるものである。
また、液面検出装置1におけるスイッチ部2は、上記実施形態に係る構成に限定するものではない。本発明の特徴に照らせば、フロート2を浮遊可能な程度のオイルを貯留しておくことができるオイル貯留部3,3Aを有していれば、その他の構成は適宜変更可能である。
なお、上記実施形態において、オイルパン7内には随時エンジンからオイルが戻ってくるようになっており、さらに当該オイルはオイル貯留部3,3Aに対して上方から降るように継続的に供給されるため、オイル貯留部3,3Aに関しては椀状体の内壁面に厳密なシール性能を必要としなくてもよい。
1…液面検出装置
2…スイッチ部
3,3A…オイル貯留部(液体貯留部)
4…ブラケット
7…オイルパン(容器)
20…リードスイッチ(スイッチ)
20a…プラス側端子(端子)
20b…マイナス側端子(端子)
23…フロート
24…磁石
31…底面
32…上端部
33…貫通穴
2…スイッチ部
3,3A…オイル貯留部(液体貯留部)
4…ブラケット
7…オイルパン(容器)
20…リードスイッチ(スイッチ)
20a…プラス側端子(端子)
20b…マイナス側端子(端子)
23…フロート
24…磁石
31…底面
32…上端部
33…貫通穴
Claims (4)
- 容器内に設けられ、前記容器内の液体の液面レベルに応じて上下動するフロートと、
前記フロートとともに上下動するように装着された磁石と、
前記容器内に設けられ、前記磁石によって2個の端子間の電気的導通が断続されるスイッチと、を備え、前記スイッチにおける前記電気的導通の断続に応じて前記液体の液面レベルを検出する液面検出装置であって、
前記容器内に設けられ、上部が開口し前記フロートの側方及び下方を取り囲む椀状体であり、内部に液体を貯える液体貯留部をさらに備えることを特徴とする液面検出装置。 - 前記液体貯留部は、底面から上端部までの深さが前記フロートにおける上下方向長さ以上である椀状体であることを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
- 前記液体貯留部は底面から上方に立ち上がる側壁に貫通穴を備えた椀状体であり、前記貫通穴の内周面の下部から底面までの深さは、前記フロートにおける上下方向長さ以上であることを特徴とする請求項1に記載の液面検出装置。
- 前記フロート、前記磁石、及び前記スイッチを前記容器内において支持するブラケットを備え、
前記液体貯留部は、前記ブラケットを折り曲げ加工することにより形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液面検出装置。
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