JP2011153755A - 空気調和機および空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機および空気調和機の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】マルチ型の空気調和機にシングル型の室内機を用いても、暖房フィーリングの低下を防止することができる空気調和機および空気調和機の制御方法を提供する。
【解決手段】圧縮機21の冷媒吐出流量を制御する制御部7と、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dにおける室内熱交換器41の温度を測定する室内熱交センサ43と、運転条件に基づいて、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dに供給する冷媒の循環流量を確保する圧縮機21の冷媒吐出流量である要求吐出流量を算出する演算部6と、が設けられ、制御部7は、要求吐出流量がシングル用室内機4A,4B,4C,4Dにおける最大要求吐出流量以上であり、かつ、室内熱交センサ43の測定値が所定値未満の場合には、要求吐出流量を増やす補正を行い、補正後の要求吐出流量に基づいて圧縮機21の冷媒吐出流量を制御することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、1台の室外機に複数台の室内機が並列に接続され、複数台の室内機が別個に運転される空気調和機および空気調和機の制御方法に関する。
一般に、マルチ型の空気調和機、つまり1台の室外機に複数台の室内機が並列に接続され、複数台の室内機が別個に運転される空気調和機では、一部の室内機が暖房運転され、残りの室内機が停止されている場合、圧縮機から吐出された冷媒が流入する室内熱交換器等における圧力が過度に上昇することを防止するため、停止されている残りの室内機にもわずかに吐出冷媒が供給されている。
そのため、暖房運転の立ち上がり時に、室内機から吹き出される空気温度が上昇しにくいという問題が知られており、さまざまな対策が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭62−194144号公報
その一方で、近年、マルチ型の空気調和機に対して、シングル型の空気調和機、つまり1台の室外機に1台の室内機が接続される室内機が用いられる(共用化される)場合がある。言い換えると、マルチ型の室外機に、複数のシングル型の室内機が並列に接続されたり、マルチ型の室内機およびシングル型の室内機が混在して並列に接続されたりする場合がある。
このように、マルチ型の室外機に、シングル型の室内機が接続されると、シングル型の室内機はマルチ型の空気調和機に対応した制御ができないため、十分な暖房能力を発揮できないおそれがあるという問題があった。
具体的には、シングル型の室内機が使用者の要求に基づいて決定する風量設定や、マルチ型の室外機に要求するコンプレッサ回転数では、マルチ型の室外機の能力を十分に利用することができない。そのため、マルチ型の室内機と比較して、シングル型の室内機の暖房能力が低くなるおそれがあった。
特に、風量がLOWに設定された場合には、室外機から発せられる騒音を抑えるために、コンプレッサ回転数を抑える制御が行われ、シングル型の室内機が十分に暖房能力を発揮できないおそれがあった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、マルチ型の空気調和機にシングル型の室内機を用いても、暖房フィーリングの低下を防止することができる空気調和機および空気調和機の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の空気調和機は、室外機と一対一に対応するシングル用室内機が、室内機と多対一に対応するマルチ用室外機に接続される空気調和機であって、前記マルチ用室外機に配置され、前記マルチ用室外機および前記シングル用室内機の間で冷媒を循環させる圧縮機の冷媒吐出流量を制御する制御部と、前記シングル用室内機における室内熱交換器の温度を測定する室内熱交センサと、運転条件に基づいて、前記シングル用室内機に供給する前記冷媒の循環流量を確保する前記圧縮機の冷媒吐出流量である要求吐出流量を算出する演算部と、が設けられ、前記制御部は、前記要求吐出流量が前記シングル用室内機における最大要求吐出流量以上であり、かつ、前記室内熱交センサの測定値が所定値未満の場合には、前記要求吐出流量を増やす補正を行い、補正後の要求吐出流量に基づいて前記圧縮機の冷媒吐出流量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、シングル用室内機をマルチ用室外機に接続した場合であっても、シングル用室内機により、マルチ用室内機と同程度の暖房フィーリングを得ることができる。
つまり、シングル用室内機は、室外機と一対一に対応することが前提とされているため、要求吐出流量の上限もシングル用室外機の圧縮機に合わせて設定されている。ここで、室外機が供給できる冷媒の循環流量(圧縮機の冷媒吐出流量)を比較すると、マルチ用室外機の方が大きい。例えば、マルチ用室外機に対して一台の室内機のみが暖房運転されている場合には、全ての室内機が暖房運転されている場合と比較して、マルチ用室外機が供給できる冷媒吐出流量に余裕がある。言い換えると、シングル用室外機における要求吐出流量の上限よりも大きな冷媒吐出流量に対応することができる。
制御部は、シングル用室内機の要求吐出流量に基づいて圧縮機の冷媒吐出流量が制御されている場合、室内熱交換器の温度が所定値(例えば40℃)未満の時には、上述の要求吐出流量を増やす補正を行うことにより、圧縮機の冷媒吐出流量を増加させ、室内熱交換器の温度を速やかに所定値に到達させている。
ここで、圧縮機の冷媒吐出流量の制御としては、圧縮機の回転数の制御を例示することができる。この時、要求吐出流量は要求回転数に読み替えることができ、最大要求吐出流量は最大要求回転数に読み替えることができる。
上記発明においては、前記制御部は、前記室内熱交センサの測定値が前記所定値を超えると、前記要求吐出流量を増やす補正を停止し、前記補正後の要求吐出流量を維持することが望ましい。
本発明によれば、室内熱交センサの測定値が所定値を超えた際に、補正後の要求吐出流量を維持することにより、冷媒の循環流量が維持されるため、室内熱交換器における冷媒圧力の上昇が抑制される。
上記発明においては、前記制御部は、前記室内熱交センサの測定値が、前記所定値より高い高圧保護作動値を超えると、前記要求吐出流量を減らす補正を行い、補正後の要求吐出流量に基づいて前記圧縮機の冷媒吐出流量を制御することが望ましい。
本発明によれば、補正後の要求吐出流量の上限を設けても、室内熱交器における温度が高くなる場合、つまり、室内熱交換器における冷媒圧力が高くなる場合であっても、圧縮機の冷媒吐出流量が減らされるため、室内熱交換器における冷媒圧力上昇をより確実に防止できる。
上記発明においては、前記制御部は、前記要求吐出流量が前記最大要求吐出流量未満となると、前記要求吐出流量の補正を終了することが望ましい。
本発明によれば、要求吐出流量を増やす補正を行わなくても、シングル用室内機が運転状態に応じた暖房性能を十分に発揮できる場合には、要求吐出流量の補正を終了し、圧縮機の冷媒吐出流量を増やす制御を終了する。これにより、圧縮機から発せられる騒音の抑制、電力などの消費動力の軽減を図ることができる。
要求吐出流量が最大要求吐出流量未満の場合には、要求吐出流量を補正しなくてもシングル用室内機において十分な暖房性能が発揮されていると考えられる。したがって、このような場合には、要求吐出流量の補正を終了し、圧縮機の冷媒吐出流量を増やす制御を終了する。
本発明の空気調和機の制御方法は、室外機と一対一に対応するシングル用室内機が、室内機と多対一に対応するマルチ用室外機に接続される空気調和機の制御方法であって、運転条件に基づいて算出された、前記シングル用室内機に供給する前記冷媒の循環流量を確保する圧縮機の冷媒吐出流量である要求吐出流量と、前記シングル用室内機における最大要求吐出流量とを比較する比較ステップと、前記シングル用室内機の室内熱交換器における温度の測定値と、所定値とを比較して、前記測定値が前記所定値未満の場合には、前記圧縮機における冷媒吐出流量の制御モードを吐出流量増加モードであると判定する判定ステップと、前記制御モードが前記吐出流量増加モードと判定された場合には、前記要求吐出流量を増加させる補正を行う補正ステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、シングル用室内機をマルチ用室外機に接続した場合であっても、シングル用室内機により、マルチ用室内機と同程度の暖房フィーリングを得ることができる。
具体的には、室内熱交換器の温度が所定値(例えば40℃)未満の時には、上述の要求吐出流量を増やす補正を行うことにより、圧縮機の冷媒吐出流量を増加させて、シングル用室内機の室内熱交換器の温度を速やかに所定値に到達させることができる。そのため、シングル用室内機を用いても、マルチ用室内機と同程度の暖房フィーリングを得ることができる。
本発明の空気調和機および空気調和機の制御方法によれば、シングル用室内機の要求吐出流量が最大要求吐出流量以上であり、かつ、室内熱交センサの測定値が所定値未満の場合に、圧縮機の冷媒吐出流量を増やす制御を行うことにより、マルチ型の空気調和機にシングル型の室内機を用いても、暖房フィーリングの低下を防止することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の構成を説明する模式図である。 図1の演算部および制御部の構成を説明するブロック図である。 図1の空気調和機における温風制御を説明するフローチャートである。 図1の空気調和機における温風制御を説明するフローチャートである。 図1の空気調和機における温風制御を説明するフローチャートである。 室内熱交センサにより測定された温度の判定条件を説明するグラフである。 図6におけるP2の決定方法を説明するグラフである。
この発明の一実施形態に係る空気調和装置について、図1から図7を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る空気調和機の構成を説明する模式図である。
本実施形態の空気調和機1は、図1に示すように、1台の室外機(マルチ用室外機)2と、4台のシングル用室内機4A,4B,4C,4Dと、を備える空気調和機である。なお、室内機の台数は複数であればよく、上述の4台よりも多くても少なくてもよく、特に限定するものではない。
ここで、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dは、シングル用室外機と1対1に接続されることを前提とした室内機であり、マルチ用の室外機2は、1台のマルチ用の室外機2に対して複数台の室内機が接続されることを前提とした室外機である。
シングル用室内機4A,4B,4C,4Dのそれぞれから室外機2の演算部6に向けて送信される要求回転数の上限は、シングル用室外機における圧縮機の上限回転数に基づいて定められたものであって、要求冷媒吐出流量としてはマルチ用の室外機2における圧縮機の上限回転数における冷媒吐出流量よりも低いものである。
室外機2には、図1に示すように、圧縮機21と、四方弁22と、室外熱交換器23と、膨張弁24A,24B,24C,24Dと、演算部6と、制御部7と、が主に設けられている。
さらに、室外機2とシングル用室内機4A,4B,4C,4Dとの間には、液側操作弁25A,25B,25C,25Dと、ガス側操作弁26A,26B,26C,26Dと、が設けられている。
圧縮機21は、1台の室外機2と、4台のシングル用室内機4A,4B,4C,4Dとの間で冷媒を循環させるものであり、低温低圧の冷媒を吸入して圧縮し、高温高圧の冷媒とするものである。言い換えると、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dに対して必要な冷媒を循環させるだけの冷媒吐出流量を実現できる圧縮機21である。
圧縮機21の吸入口には、アキュムレータ27および別置アキュムレータ28が冷媒の流通が可能に接続され、吐出口にはマフラ29が冷媒の流通が可能に接続されている。
さらに、圧縮機21は、制御部7によって駆動回転数が制御され、圧縮機21から吐出される冷媒の流量である吐出冷媒流量が制御される。
なお、圧縮機21としては、モータにより回転駆動されるスクロール型圧縮機などの公知の圧縮機を用いることができ、特に限定するものではない。
アキュムレータ27および別置アキュムレータ28は、圧縮機21に気体冷媒を供給するとともに、液冷媒を一時的に貯留して1台の室外機2と4台のシングル用室内機4A,4B,4C,4Dとの間で冷媒の流量を調節するものである。
アキュムレータ27は、圧縮機21と別置アキュムレータ28との間に配置され、圧縮機21の吸入口に気体冷媒を供給可能に接続されている。別置アキュムレータ28は、アキュムレータ27と四方弁22との間に配置され、アキュムレータ27に気体冷媒を供給可能に接続されている。
アキュムレータ27と別置アキュムレータ28とを接続する配管には、圧縮機21に吸入される冷媒温度を測定する吸入管センサ31が配置されている。
マフラ29は、圧縮機21から吐出される冷媒の圧力変動を緩和するものであり、圧力変動に起因する振動や騒音の発生を抑制するものである。
マフラ29は、圧縮機21と四方弁22との間に配置され、圧縮機21の吐出口と冷媒の流通が可能に接続されている。マフラ29と圧縮機21とを接続する配管には、圧縮機21から吐出された冷媒の温度を測定する吐出管センサ32が配置されている。
四方弁22は、空気調和機1の運転状態に応じて、圧縮機21から吐出された冷媒の流出先を制御するものである。
具体的には、冷房運転時には、圧縮機21から吐出された冷媒を室外熱交換器23に導き、室内熱交換器41から流出した冷媒を圧縮機21に導くものである。暖房運転時には、圧縮機21から吐出された冷媒を室内熱交換器41に導き、室外熱交換器23から流出した冷媒を圧縮機21に導くものである。
四方弁22は、別置アキュムレータ28に向かって冷媒を流出可能に、かつ、マフラ29から冷媒が流入可能に接続されている。さらに、室外熱交換器23と、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dの室内熱交換器41とに対して冷媒が流入または流出可能に接続されている。
なお、四方弁22としては、公知の弁を用いることができ、特に限定するものではない。
室外熱交換器23は、室外の空気と冷媒との間で熱交換を行うものである。具体的には、冷房運転時には、冷媒の熱を室外の空気に放熱させるものであり、暖房運転時には、室外の空気の熱を冷媒に吸熱させるものである。室外熱交換器23は、四方弁22とレシーバ33との間に配置され、両者と冷媒の流通が可能に接続されたものである。
室外熱交換器23には、室外熱交換器23の温度を測定する室外熱交換器センサ34と、室外空気の温度を測定する外気温度センサ35と、が配置されている。
レシーバ33は、室外熱交換器23と膨張弁24A,24B,24C,24Dとの間に配置され、両者と冷媒の流通が可能に接続されたものである。レシーバ33は、主として冷房運転時に、液体冷媒を膨張弁24A,24B,24C,24Dに供給するものである。
膨張弁24A,24B,24C,24Dは、通過する冷媒を断熱膨張させるものであり、冷媒の温度および圧力を低下させるものである。膨張弁24A,24B,24C,24Dは、それぞれシングル用室内機4A,4B,4C,4Dに対応して配置、言い換えると、冷媒が流通可能に接続されている。具体的には、膨張弁24A,24B,24C,24Dは、レシーバ33から延びる1本の配管をシングル用室内機4A,4B,4C,4Dに対応して分岐させた4つの配管にそれぞれ配置されている。
さらに、膨張弁24A,24B,24C,24Dは、制御部7によって弁の開度が制御される電子膨張弁である。
液側操作弁25A,25B,25C,25Dは、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dから延びる配管と接続される部分であって、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dのそれぞれに対応して配置された操作弁である。さらに、液側操作弁25A,25B,25C,25Dは、膨張弁24A,24B,24C,24Dと対応して配置され、両者の間には、音消しキャピラリ36およびストレーナ37が配置されている。
ガス側操作弁26A,26B,26C,26Dは、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dから延びる配管と接続される部分であって、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dのそれぞれに対応して配置された操作弁である。ガス側操作弁26A,26B,26C,26Dは、マニフォールド38を介して四方弁22と冷媒が流通可能に接続されている。
図2は、図1の演算部および制御部の構成を説明するブロック図である。
演算部6は、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dのそれぞれにおける要求回転数を算出するものである。ここで、要求回転数とは、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dが、それぞれの運転状態において必要な暖房性能を発揮させるために必要な冷媒流量である要求吐出流量に基づいて算出される値である。
さらに、演算部6には、図2に示すように、吸込センサ42により測定されたシングル用室内機4Aに吸い込まれた室内空気温度の測定値、および、シングル用室内機4Aに入力された室内空気の設定温度の値が入力されるように構成されている。その一方で、演算部6により算出された要求回転数は、制御部7に入力されるように構成されている。ここで、図2では説明を容易にするために、シングル用室内機4Aに対応する構成のみを表わしているが、シングル用室内機4B,4C,4Dについても同様の構成が設けられている。
なお、演算部6における要求回転数の算出方法については後述する。
制御部7は、図1および図2に示すように、空気調和機1の運転状態、特に圧縮機21の回転数を制御するものである。具体的には、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dに係る要求回転数を足し合わせた回転数に基づいて圧縮機21の回転数を制御するものである。
制御部7は、さらに、膨張弁24A,24B,24C,24Dの弁開度や、室外ファン(図示せず。)の運転状態、および、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dにおける室内ファン(図示せず。)の運転状態や、ルーバー(図示せず。)の動作などを制御してもよく、特に限定はしない。
制御部7には、外気温度センサ35の測定値、演算部6により演算された要求回転数、シングル用室内機4Aにおける圧縮機状態表示、および、シングル用室内機4Aにおける上限要求回転数(最大要求吐出流量)が入力されるように構成されている。その一方で、制御部7により生成された制御信号は圧縮機21に入力されるように構成されている。
なお、制御部7による制御の詳細は後述する。
シングル用室内機4A,4B,4C,4Dには、図1に示すように、室内熱交換器41と、吸込センサ42と、室内熱交センサ43と、冷房出口熱交センサ44と、が主に設けられている。
室内熱交換器41は、それぞれシングル用室内機4A,4B,4C,4Dに配置され、室内の空気と冷媒との間で熱交換を行うものである。具体的には、冷房運転時には、室内空気の熱を冷媒に吸熱させるものであり、暖房運転時には、冷媒の熱を室内空気に放熱させるものである。
シングル用室内機4A,4B,4C,4Dの室内熱交換器41は、それぞれ液側操作弁25A,25B,25C,25Dと、ガス側操作弁26A,26B,26C,26Dと、に冷媒が流通可能に接続されている。
室内熱交換器41には、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dに吸い込まれた室内空気の温度を測定する吸込センサ42と、室内熱交換器41における中央部の温度を測定する室内熱交センサ43と、冷房時における冷媒出口となる室内熱交換器41の端部温度を測定する冷房出口熱交センサ44と、が配置されている。
次に、上記の構成からなる空気調和機1における冷房運転および暖房運転について説明する。
冷房運転が行われる場合には、図1に示すように、四方弁22が切り替えられ、圧縮機21の吐出口と室外熱交換器23とが接続され、圧縮機21の吸入口と室内熱交換器41とが接続される。
圧縮機21から吐出された高温高圧の冷媒は、マフラ29および四方弁22を介して、室外熱交換器23に流入する。冷媒は室外熱交換器23において熱を室外空気に放出して凝縮し、液冷媒となる。高圧の液冷媒は、室外熱交換器23からレシーバ33を介して膨張弁24A,24B,24C,24Dに導かれる。
高圧の液冷媒は、膨張弁24A,24B,24C,24Dを通過する際に断熱膨張し、低温低圧の冷媒となる。低温低圧の冷媒は、音消しキャピラリ36、ストレーナ37および液側操作弁25A,25B,25C,25Dを介してシングル用室内機4A,4B,4C,4Dの室内熱交換器41に流入する。冷媒は室内熱交換器41において室内空気から熱を吸収して蒸発し、気体冷媒となる。その一方で、室内空気は熱を奪われて冷却される。
気体冷媒は、ガス側操作弁26A,26B,26C,26D、マニフォールド38、四方弁22、別置アキュムレータ28およびアキュムレータ27を介して圧縮機21の吸入口に吸入される。吸入された冷媒は圧縮機21により圧縮され、高温高圧の冷媒として吐出口から吐出される。以後、上述の過程が繰り返されることにより冷房運転が継続される。
暖房運転が行われる場合には、図1に示すように、四方弁22が切り替えられ、圧縮機21の吐出口と室内熱交換器41とが接続され、圧縮機21の吸入口と室外熱交換器23とが接続される。
圧縮機21から吐出された高温高圧の冷媒は、マフラ29および四方弁22を介して、室内熱交換器41に流入する。冷媒は室内熱交換器41において熱を室内空気に放出して凝縮し、液冷媒となる。その一方で、室内空気は熱を吸収して加熱される。高圧の液冷媒は、室内熱交換器41から液側操作弁25A,25B,25C,25D、ストレーナ37および音消しキャピラリ36を介して膨張弁24A,24B,24C,24Dに導かれる。
高圧の液冷媒は、膨張弁24A,24B,24C,24Dを通過する際に断熱膨張し、低温低圧の冷媒となる。低温低圧の冷媒は、レシーバ33を介して室外熱交換器23に流入する。冷媒は室外熱交換器23において室外空気から熱を吸収して蒸発し、気体冷媒となる。
気体冷媒は、四方弁22、別置アキュムレータ28およびアキュムレータ27を介して圧縮機21の吸入口に吸入される。吸入された冷媒は圧縮機21により圧縮され、高温高圧の冷媒として吐出口から吐出される。以後、上述の過程が繰り返されることにより冷房運転が継続される。
次に、本実施形態の特徴であるシングル用室内機4Aが暖房運転された場合の制御(以下、「温風制御」と表記する。)について説明する。以下、説明の簡略化のためシングル用室内機4B,4C,4Dは暖房運転が停止されているとする。
図3から図5は、図1の空気調和機における温風制御を説明するフローチャートである。
まず図3に示すように、制御部7は、空気調和機1における暖房運転が開始されると(ステップS1)、暖房停止もしくは暖房サーモ運転から暖房運転になっているか否かを判定する(ステップS2)。
具体的には、シングル用室内機4Aが暖房停止もしくは暖房サーモ運転から暖房運転に入ってから所定の期間、例えば1分45秒程度が経過しているか否かを判定する。
暖房運転に入ってから所定の期間が経過した(YES)と判定された場合、制御部7は、次に外気温が所定の条件を満たしているか判定する(ステップS3)。具体的には、外気温度センサ35により測定された外気温度が所定の温度、例えば21℃程度未満の状態が1分程度継続したか否かを判定する。
その一方で、暖房運転に入ってから所定の期間が経過していない(NO)と判定された場合、制御部7は、図3に示すように、後述する制御モードMDが「4」と判定された場合と同様の制御を行う。
外気温度が所定の温度未満の状態が1分程度継続した(YES)と判定された場合、制御部7は、シングル用室内機4Aにおける要求回転数Nti(i)が、シングル用室内機4Aにおける上限要求回転数Nmaxi(i)以上か否かを判定する(ステップS4(比較ステップ))。ここで(i)は、室内機に対応する添え字である。例えば、シングル用室内機4Aは(i)=(1)であり、シングル用室内機4Bは(i)=(2)、シングル用室内機4Cは(i)=(3)、および、シングル用室内機4Dは(i)=(4)である場合を挙げることができる。
さらに、要求回転数Nti(i)の求め方について以下に説明する。
要求回転数Nti(i)は、上述のように演算部6において、吸込センサ42による測定値ThI-A(i)、および、設定温度から求められる設定補正温度TS(i)に基づいて算出される。
具体的には、偏差E(i)、偏差E(i)の時間的変化分ΔE(i)および回転数の増分ΔNfに基づいて要求回転数Nti(i)が求められる。
偏差E(i)は、測定値ThI-A(i)および設定補正温度TS(i)の偏差であり、以下の式に基づいて求められる。説明の容易化のため、以下では添え字の(i)は省略する。
暖房時:E(n)=TS(n)−ThI-A(n) (℃)
冷房時:E(n)=ThI-A(n)−TS(n) (℃)
ここで、nはサンプリング回数を表わしている。また、偏差E(i)の値は、0.25℃ごとに切り捨てられ量子化が図られている。
偏差Eの時間的変化分ΔEは、以下の式に基づいて求められる。
ΔE(n)=(E(n−1)−E(n))÷T
ここで、Tはサンプリングタイムであり、本実施形態では40秒程度の例に適用して説明する。また、偏差Eの時間的変化分ΔEの値は、0.25℃/秒ごとに切り捨てられ量子化が図られている。
回転数の増分ΔNfは、上述の式で求められたE、ΔE、および、予め定められたテーブルに基づいて求められる。このテーブルにおける回転数の増分ΔNfの値は、ファジイ演算の規則に従って決定されている。
演算部6は、上述のようにして求めた回転数の増分ΔNf、および、前回のサンプリング時における要求回転数Nti(n−1)に基づいて、今回のサンプリング時における要求回転数Nti(n)を算出する。
つまり、−24<Nti(n−1)<0 かつ ΔNf≧0の時には、以下の式
Nti(n)=0+ΔNf
に基づいて要求回転数Nti(n)を算出する。
Nti(n−1)=−24 かつ ΔNf>0の時には、以下の式
Nti(n)=0
に基づいて演算部6は要求回転数Nti(n)を算出する。このとき、室内機では暖房サーモ運転が停止され、暖房運転を再開する。
上述の2つの場合以外のときには、以下の式
Nti(n)=Nti(n−1)+ΔNf
に基づいて演算部6は要求回転数Nti(n)を算出する。
ここで、Ntiの最小値は−24であり、室内機はNti=−24を受け取ると、暖房運転を停止し、暖房サーモ運転が開始される。
その一方で、外気温度が所定の温度未満の状態が1分程度継続していない(NO)と判定された場合、制御部7は、図3に示すように、後述する制御モードMDが「4」と判定された場合と同様の制御を行う。
要求回転数Nti(i)が上限要求回転数Nmaxi(i)以上(YES)の場合、制御部7は、圧縮機21における回転数の制御モードMDの判定を行う(ステップS5(判定ステップ))。
具体的に制御部は、室内熱交センサ43の測定値ThI-R1(i)、サンプリングタイマTの状態および制御ステータスSTの状態からなる以下の表に基づいて制御モードMDの判定を行う。
Figure 2011153755
図6は、室内熱交換センサにより測定された温度の判定条件を説明するグラフである。図7は、図6におけるP2の決定方法を説明するグラフである。
制御部7は、上述の表および図6に示すように、室内熱交センサの測定値ThI-R1(i)が40℃(所定値)未満の場合には「0」と判定し、40℃以上P2(高圧保護作動値)−3℃未満の場合には「1」と、P2−3℃以上P2℃未満の場合には「2」と、P2℃以上の場合には「3」と判定する。
ここで、P2℃は図7に示すように、吸込センサ42の測定温度ThI-A(i)に基づいて判定される。つまり、測定温度ThI-A(i)が24℃以下の場合にはP2が55℃と判定され、24℃を超えて27℃以下の場合にはP2が53℃と判定され、27℃を超えるとP2が50℃と判定される。
サンプリングタイマTの状態とは、サンプリングタイマTによるサンプリング期間の計測中か、計測終了かを示すものであり、計測中(タイマカウント中)には「0」、計測終了(タイマアップ)には「1」となるものである。
制御ステータスSTの状態とは、制御部7による制御が通常の暖房制御中か、本実施形態の特徴である温風制御中かを示すものであり、通常の暖房制御中には「0」、温風制御中には「1」となるものである。
上述の表に示すように、測定値ThI-R1(i)が「0」,「1」または「2」であって、サンプリングタイマTの状態が「0」かつ制御ステータスSTの状態が「1」の場合には、制御モードMDが「0」(MD=0)と判定される。
その一方で、測定値ThI-R1(i)が「0」、サンプリングタイマTの状態が「0」かつ制御ステータスSTの状態が「0」の場合、および、測定値ThI-R1(i)が「0」、サンプリングタイマTの状態が「1」の場合には、制御モードMDが「1」(MD=1)と判定される。
測定値ThI-R1(i)が「1」、サンプリングタイマTの状態が「1」かつ制御ステータスSTの状態が「1」の場合には、制御モードMDが「2」(MD=2)と判定される。
測定値ThI-R1(i)が「2」、サンプリングタイマTの状態が「1」かつ制御ステータスSTの状態が「1」の場合には、制御モードMDが「3」(MD=3)と判定される。
それ以外の場合、つまり、測定値ThI-R1(i)が「1」,「2」および「3」の一方、かつ制御ステータスSTの状態が「0」の場合、および、測定値ThI-R1(i)が「3」,サンプリングタイマTの状態が「1」かつ制御ステータスSTの状態が「1」の場合には、制御モードMDが「4」(MD=4)と判定される。
その一方で、要求回転数Nti(i)が上限要求回転数Nmaxi(i)未満(NO)の場合、制御部7は、図3に示すように、後述する制御モードMDが「4」と判定された場合と同様の制御を行う。
制御モードMDが「0」と判定された場合には、図3および図5に示すように、次回のサンプリングが行われるまで待つ制御が行われる。つまり、制御部7は、後述するステップS11の内容の制御を行った後、再びステップS2に戻るループをサンプリング期間が経過するまで繰り返す。
制御モードMDが「1」と判定された場合には、図3から図5に示すように、圧縮機21の回転数を増加させる制御、言い換えると回転数増加モード(吐出流量増加モード)の制御が行われる。
つまり、制御部7は、図4に示すように、回転数の補正値Δrpsを+1(rps)とし(ステップS6)、制御ステータスSTの状態を温風制御中であること示す「1」とし(ステップS7)、サンプリングタイマTによるサンプリング期間を5秒にセットする(ステップS8)。
その後、図5に示すように、制御部7は回転数補正値Δrpsの積算値であるΣΔrpsが、積算値の上限Nmax以上、または、積算値の下限Nmin以下であるか否かの判定が行われる(ステップS9)。本実施形態では積算値の上限Nmaxが100(rps)、積算値の下限Nminが0(rps)である例に適用して説明する。
制御部7は、ΣΔrpsがNmax以上(YES)の場合には、積算値ΣΔrpsの値を積算値の上限Nmaxに置き換え、ΣΔrpsがNmin以下(TES)の場合には、積算値ΣΔrpsの値を積算値の下限Nminに置き換える(ステップS10)。
その後、制御部7は、要求回転数Nti(n)に回転数補正値Δrpsを加算した補正後の要求回転数Nti(n)´を算出し(ステップS11(補正ステップ))、補正後の要求回転数Nti(n)´に基づいて圧縮機21の回転数を制御する。その後、再びステップS2に戻り上述の制御が繰り返される。
その一方で、ΣΔrpsがNmax未満(NO)の場合や、ΣΔrpsがNminを超えている(NOの)場合には、上述のステップS10を省略してステップS9からステップS11に移り、ステップS11の制御内容が行われる。
制御モードMDが「2」と判定された場合には、図3および図4に示すように、圧縮機21の回転数を保持する制御、言い換えると回転数維持モードの制御が行われる。
つまり、制御部7は回転数の補正値Δrpsを0(rps)とし(ステップS12)、制御ステータスSTの状態を温風制御中であること示す「1」とし(ステップS13)、サンプリングタイマTによるサンプリング期間を20秒にセットする(ステップS14)。
その後、図4および図5に示すように、上述のステップS9以降の内容の制御が行われる。
制御モードMDが「3」と判定された場合には、図3および図4に示すように、圧縮機21の回転数を減少させる制御、言い換えると回転数減少制御モードの制御が行われる。
つまり、制御部7は回転数の補正値Δrpsを−4(rps)とする(ステップS15)。その後、図4および図5に示すように、上述のステップS13以降の内容の制御が行われる。
その一方で、制御モードMDが「4」と判定された場合には、図3および図5に示すように、本実施形態の温風制御を解除する制御が行われ、室内熱交換器41における圧力の上昇しすぎを防止するハイプレッシャ制御が行われる。
つまり、制御部7は、制御ステータスSTの状態を通常の暖房運転中であることを示す「0」とし(ステップS16)、5秒または20秒に設置されていたサンプリング期間を0秒に設定(クリア)し(ステップS17)、さらに、積算値ΣΔrpsの値を0(rps)に設定する(ステップS18)。その後、図5に示すように、上述のステップS11以降の内容の制御が行われる。
上記の構成によれば、シングル用室内機4A,4B,4C,4Dをマルチ用の室外機2に接続した場合であっても、シングル用室内機4Aにより、マルチ用室内機と同程度の暖房フィーリングを得ることができる。
つまり、シングル用室内機は、室外機と一対一に接続されることが前提とされているため、上限要求回転数(最大要求冷媒吐出流量)もシングル用室外機の圧縮機に合わせて設定されている。ここで、室外機が供給できる冷媒の循環流量(圧縮機の冷媒吐出流量)を比較すると、マルチ用の室外機2の方が大きい。例えば、マルチ用の室外機2に対して一台の室内機のみが暖房運転されている場合には、全ての室内機が暖房運転されている場合と比較して、マルチ用の室外機2が供給できる冷媒吐出流量に余裕がある。言い換えると、シングル用室外機における上限要求回転数よりも高い回転数相当の冷媒吐出流量に対応することができる。
制御部7は、シングル用室内機4Aの要求回転数に基づいて圧縮機21の駆動回転数が制御されている場合、室内熱交換器41の温度が所定値(本実施形態では40℃程度)未満の時には、上述の要求回転数を増やす補正を行うことにより、圧縮機21の駆動回転数を増加させ、室内熱交換器41の温度を速やかに所定値に到達させることができる。
制御モードMDが「2」と判定された場合に、制御部7が回転数維持モードの制御を行うことにより、室内熱交換器41における冷媒圧力の上昇し過ぎを防止できる。
さらに、制御モードMDが「3」と判定された場合に、制御部7が回転数減少モードの制御を行うことにより、冷媒の循環流量が減らされるため、室内熱交換器41における冷媒圧力の上昇を確実に防止できる。
要求回転数を増やす補正を行わなくても、シングル用室内機4Aが運転状態に応じた暖房性能を十分に発揮できる場合、つまり、図3のステップS4においてNOと判定された場合には、要求回転数の補正を終了し、本実施形態の温風制御、つまり圧縮機21の回転数を増加させる制御を終了する。これにより、圧縮機21から発せられる騒音の抑制、電力などの消費動力の軽減を図ることができる。
1 空気調和機
2 室外機(マルチ用室外機)
4A,4B,4C,4D シングル用室内機
6 演算部
7 制御部
21 圧縮機
41 室内熱交換器
43 室内熱交センサ
S4 比較ステップ
S5 判定ステップ
S11 補正ステップ

Claims (5)

  1. 室外機と一対一に対応するシングル用室内機が、室内機と多対一に対応するマルチ用室外機に接続される空気調和機であって、
    前記マルチ用室外機に配置され、前記マルチ用室外機および前記シングル用室内機の間で冷媒を循環させる圧縮機の冷媒吐出流量を制御する制御部と、
    前記シングル用室内機における室内熱交換器の温度を測定する室内熱交センサと、
    運転条件に基づいて、前記シングル用室内機に供給する前記冷媒の循環流量を確保する前記圧縮機の冷媒吐出流量である要求吐出流量を算出する演算部と、
    が設けられ、
    前記制御部は、前記要求吐出流量が前記シングル用室内機における最大要求吐出流量以上であり、かつ、前記室内熱交センサの測定値が所定値未満の場合には、前記要求吐出流量を増やす補正を行い、補正後の要求吐出流量に基づいて前記圧縮機の冷媒吐出流量を制御することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記制御部は、前記室内熱交センサの測定値が前記所定値を超えると、前記要求吐出流量を増やす補正を停止し、前記補正後の要求吐出流量を維持することを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記制御部は、前記室内熱交センサの測定値が、前記所定値より高い高圧保護作動値を超えると、前記要求吐出流量を減らす補正を行い、補正後の要求吐出流量に基づいて前記圧縮機の冷媒吐出流量を制御することを特徴とする請求項2記載の空気調和機。
  4. 前記制御部は、前記要求吐出流量が前記最大要求吐出流量未満となると、前記要求吐出流量の補正を終了することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の空気調和機。
  5. 室外機と一対一に対応するシングル用室内機が、室内機と多対一に対応するマルチ用室外機に接続される空気調和機の制御方法であって、
    運転条件に基づいて算出された、前記シングル用室内機に供給する前記冷媒の循環流量を確保する圧縮機の冷媒吐出流量である要求吐出流量と、前記シングル用室内機における最大要求吐出流量とを比較する比較ステップと、
    前記シングル用室内機の室内熱交換器における温度の測定値と、所定値とを比較して、
    前記測定値が前記所定値未満の場合には、前記圧縮機における冷媒吐出流量の制御モードを吐出流量増加モードであると判定する判定ステップと、
    前記制御モードが前記吐出流量増加モードと判定された場合には、前記要求吐出流量を増加させる補正を行う補正ステップと、
    を有することを特徴とする空気調和機の制御方法。
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