JPH11101488A - 多室型空気調和装置の暖房能力制御方法及びその装置 - Google Patents

多室型空気調和装置の暖房能力制御方法及びその装置

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JPH11101488A
JPH11101488A JP9263755A JP26375597A JPH11101488A JP H11101488 A JPH11101488 A JP H11101488A JP 9263755 A JP9263755 A JP 9263755A JP 26375597 A JP26375597 A JP 26375597A JP H11101488 A JPH11101488 A JP H11101488A
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inverter
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air conditioner
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Yasunori Jiyoubouji
康修 上坊寺
Shinichi Isozumi
晋一 五十住
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暖房運転時における室内機の能力を確保でき
る多室型空気調和装置の暖房能力制御方法及びその装置
を提供することを目的とする。 【解決手段】 複数の室内機3を一つの室外機1に接続
し、前記室外機1のコンプレッサ用モータ6へ供給され
る電力をインバータ5で周波数可変とした多室型空気調
和装置において、前記室内機3の少なくとも一台が前記
室外機1へ要求する暖房能力が零であり、前記室内機3
の少なくとも一台がその最大の暖房能力を前記室外機1
に要求し、且つ、当該要求が所定時間連続しているとき
には、前記インバータ用モータ6の周波数を所定量だけ
上昇させる制御を繰り返すことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多室型空気調和装
置の暖房能力制御方法及びその装置に関し、特にビル用
空調システムとして有用なものである。
【0002】
【従来の技術】一台の室外機で複数台の室内機を個々に
制御する多室型空気調和装置(以下、マルチエアコンと
称す。)は、従来の空調システムに較べ、低コスト、省
工事等の利点を有する点に鑑み、現在ではビル空調の主
流となっている。図3はこの種のマルチエアコンを概念
的に示す説明図である。同図に示すように、当該マルチ
エアコンは、例えばビルの屋上等に設置される一台の室
外機01と、この室外機01に冷媒配管02を介して接
続され、例えばビルの各部屋等に設置されている室内機
031 、032 、・・・、03n とからなる。
【0003】室外機01及び各室内機031 〜03n
それぞれ熱交換器を有するとともに、室外機01は冷媒
を圧縮するコンプレッサを有している。また、各室内機
031 〜03n は遠隔操作部031a、032a、・・・、
03naを有しており、この遠隔操作部031a〜03na
室温等の空調条件を設定するようになっている。各室内
機031 〜03n における空調条件は通信線を介して送
出され、これを受けて制御部がコンプレッサの駆動速
度、各種弁の開度の調整等、必要な制御を行うようにな
っている。
【0004】かかる、マルチエアコンにおいては、各室
内機031 〜03n の設定温度等、空調条件の変動によ
り室外機01におけるコンプレッサの負荷は大きく変動
するのが一般的である。そこで、かかる負荷変動に良好
に追従し得るよう、この種のマルチエアコンでは、コン
プレッサを駆動する電動機をインバータで速度制御する
インバータ制御コンプレッサを用いている。
【0005】図4はインバータ制御コンプレッサを有す
る従来技術に係るマルチエアコンの電動機の制御系を示
すブロック線図である。なお、同図中、室内機は室内機
03 1 のみを代表して示すが、他の室内機032 〜03
n に関しても同様の構成となっている。図4に示すよう
に、室外機01側には、熱交換器のファンモータ04及
びインバータ05で回転制御されるコンプレッサ駆動用
のコンプレッサモータ06を有しており、室外機031
側には熱交換器のファンモータ07を有している。
【0006】ここでインバータ05は、室内機031
インバータ要求周波数発生部08が送出する要求周波数
0 に応じてインバータ周波数決定部09が決定する周
波数A1 の電力をコンプレッサモータ06に供給するよ
うに制御される。このときの室内機031 が送出する要
求周波数A0 はその設定温度等の空調条件に応じて決定
され、通信線を介して室外機01のインバータ周波数決
定部09に送出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したマルチエアコ
ンにおいては、暖房時に、各室内機031 〜03n の設
定温度に室温が到達すると、それ以上室温を上げる必要
がなくなるため(以下、この状態を暖房サーモOFFと
言う)、膨張弁を閉じてその室内機031 〜03 n には
冷媒を流さなくても良い。しかし、膨張弁を閉じると、
その室内機031 〜03n の熱交換器に冷媒が溜まり込
んで、その他の室内機031 〜03n と室外機01との
間で循環する冷媒量が少なくなり、空調能力が低下し、
また、コンプレッサの吐出温度が過度に上昇して保護制
御が働く虞がある。
【0008】更に、冷媒と共に潤滑油が室内機031
03n の熱交換器に溜まり込んでしまうと、コンプレッ
サの潤滑ができなくなる虞がある。そこで、暖房サーモ
OFF時であっても、その室内機031 〜03n の熱交
換器への冷媒のたまり込みを防ぐために、膨張弁を僅か
に開として、冷媒を流しつづけている。同様に、室内機
031 〜03n が停止している場合においても、暖房サ
ーモOFF時と同様に、その室内機031 〜03n の熱
交換器への冷媒のたまり込みを防ぐために、膨張弁を僅
かに開として、冷媒を流しつづけている。
【0009】このように、室内機031 〜03n の少な
くとも一台以上が、暖房サーモOFF又は停止状態にあ
る場合には、そのような室内機031 〜03n にまで冷
媒を流すため、その他の室内機031 〜03n に十分な
冷媒が流れなくなる虞がある。特に、最大の暖房能力を
要求している室内機031 〜03n に対して、十分な冷
媒が流れなくなり、設定温度まで到達するのに長時間を
要する等の問題が予想される。本発明は、上述した従来
技術に鑑み、暖房運転時における室内機の能力を確保で
きる多室型空気調和装置の暖房能力制御方法及びその装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の請求項1に係る多室型空気調和装置の暖房能力制
御方法は、複数の室内機を一つの室外機に接続し、前記
室外機のコンプレッサ用モータへ供給される電力をイン
バータで周波数可変とした多室型空気調和装置におい
て、前記室内機の少なくとも一台が前記室外機へ要求す
る暖房能力が零であり、前記室内機の少なくとも一台が
その最大の暖房能力を前記室外機に要求し、且つ、当該
要求が所定時間連続しているときには、前記インバータ
用モータの周波数を所定量だけ上昇させる制御を繰り返
すことを特徴とする。
【0011】また、上記目的を達成する本発明の請求項
2に係る多室型空気調和装置の暖房能力制御装置は、複
数の室内機を一つの室外機に接続し、前記室外機のコン
プレッサ用モータへ供給される電力をインバータで周波
数可変とした多室型空気調和装置において、前記室内機
の必要とする暖房能力を夫々前記室外機へ要求する要求
能力発生部と、前記要求能力発生部により要求された暖
房能力の総和に基づいて前記インバータに設定する周波
数を決定する周波数決定部と、前記室内機の少なくとも
一台が前記室外機へ要求する暖房能力が零であり、前記
室内機の少なくとも一台がその最大の暖房能力を前記室
外機に要求し、且つ、当該要求が所定時間連続している
ときには、前記インバータへ設定される周波数を所定量
だけ上昇させる補正値を前記周波数決定部へ出力する補
正部とを備えることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に示す実施例を参照して詳細に説明する。本発
明の第1の実施例を図1、図2に示す。図1は、本実施
例に係るマルチエアコンを示す構成図、図2は多室型空
気調和装置のファン制御装置を示す構成図である。本実
施例に係るマルチエアコンは、図1に示すように、定速
コンプレッサ14及びインバータ制御コンプレッサ13
を室外機1に組み込んだものである。
【0013】即ち、本実施例に係るマルチエアコンは、
例えばビルの屋上等に設置される一台の室外機1と、こ
の室外機1に冷媒配管2を介して接続され、例えばビル
の各部屋等に設置されている室内機31 、・・・、3n
とからなる。室外機1及び各室内機31 〜3n はそれぞ
れファンモータ4、71 〜7n 及び熱交換器11、12
1 、・・・、12n を有するとともに、室外機1は冷媒
を圧縮するコンプレッサ13、14を有している。
【0014】このように本実施例は2台のコンプレッサ
13、14を有するが、これらのうちコンプレッサ13
はその駆動源であるモータをインバータで制御するよう
にしたインバータ制御コンプレッサであり、コンプレッ
サ14はインバータ制御を行わない一定回転のモータを
駆動源とする定速コンプレッサである。そして、これら
のインバータ制御コンプレッサ13及び定速コンプレッ
サ14の駆動時には、先ずインバータ制御コンプレッサ
13を駆動して低負荷に対応し、負荷の増大に伴いイン
バータ制御コンプレッサ13の出力が最大になった時点
でこのインバータ制御コンプレッサ13の出力を零若し
くはその近傍として定速コンプレッサ14を駆動し、そ
の後の負荷の増大に対応してインバータ制御コンプレッ
サの出力を増大させるように制御して負荷変動に対処す
るようになっている。
【0015】このとき、インバータ制御コンプレッサ1
3と定速コンプレッサ14とは同出力のものを用いてい
る。すなわち、当該マルチエアコンで要求される定格出
力が10馬力であるとすると、インバータ制御コンプレ
ッサ13及び定速コンプレッサ14の定格出力は何れも
5馬力のものを使用する。この場合、勿論10馬力の1
台のインバータ制御コンプレッサを使用することもでき
るが、本実施例の如く2台のコンプレッサ13、14を
用いることにより、これらの制御部の小形化を図ること
ができ、これに伴う部品の小形化により大幅なコストの
低減を図ることができるという利点を有する。
【0016】両コンプレッサ13、14の吐出側の冷媒
配管2にはオイルセパレータ15、16が配設してあ
る。これらのオイルセパレータ15、16はコンプレッ
サ13、14でそれぞれ圧縮して吐出した高温・高圧の
冷媒中に含まれる潤滑油を分離し、キャピラリ17、1
8を介して両コンプレッサ13、14に戻すためのもの
である。これによりコンプレッサ13、14の摺動部の
焼付きを防止している。ちなみに、コンプレッサ13、
14はモータ及びこれに駆動される圧縮部等、多くの摺
動部を有しており、これらの潤滑を行うべく潤滑油が封
入されているが、この潤滑油が冷媒とともに流出して減
少した場合には摺動部で焼付きを起こす虞がある。
【0017】オイルセパレータ16の吐出側の冷媒配管
2には逆止弁19が配設してある。この逆止弁19はイ
ンバータ制御コンプレッサ13の駆動により圧縮されて
高圧となった冷媒ガスの圧力が定速コンプレッサ14の
吐出側に作用するのを防止するためのものである。この
ことにより、前述の如くインバータ制御コンプレッサ1
3よりも後に起動される定速コンプレッサ14の起動時
に余分な負荷が作用して過負荷となるのを防止すること
ができる。本実施例では常にインバータ制御コンプレッ
サ13が定速コンプレッサ14よりも先に起動するよう
な制御を行うためオイルセパレータ15側には逆止弁を
設ける必要はない。
【0018】四方向切換弁20は当該マルチエアコンの
冷房運転時と暖房運転時とにおける冷媒の流れ方向を切
り換えるためのものである。アキュムレータ21は冷媒
の気体と液体とを分離するためのものである。冷暖房運
転に伴う所定の熱交換を終了した冷媒は気体と液体が混
合した気液混合状態となっているが、これをそのままコ
ンプレッサ13、14に戻した場合、コンプレッサ1
3、14は冷媒ガスのみならず冷媒液も圧縮することと
なる。
【0019】かかる液圧縮はコンプレッサ13、14に
とって過負荷となり焼付き等の故障の原因となるので避
けなければならない。そこで、アキュムレータ21は気
液混合状態の冷媒を取り込んで気液分離を行い、冷媒ガ
スのみがコンプレッサ13、14に戻るようにしてい
る。膨張弁22は直列に接続されたキャピラリ23及び
逆止弁24と相互に並列になるように熱交換器11の近
傍で冷媒配管2に配設してある。膨張弁22は電気信号
によりその開度を調節して冷媒の流量を調節可能な電子
膨張弁であり、主に暖房運転時に冷媒を流通させ、熱交
換器11を蒸発器として機能させるためのものである。
【0020】キャピラリ23及び逆止弁24は冷房運転
時に冷媒を流通させ、熱交換器11を凝縮器として機能
させるためのものである。なお、暖房時にも膨張弁22
を介して冷媒を流すことができ、この場合にはキャピラ
リ23及び逆止弁24は必ずしも必要ではないが、膨張
弁22を介して冷媒を流した場合には冷媒の流動音が大
きいので、膨張弁22を絞り、キャピラリ23及び逆止
弁24を介して冷媒を流通させればこの流動音を低減す
ることができる。すなわち、キャピラリ23及び逆止弁
24は騒音低減効果をも得るためのものである。同様の
機能を有する膨張弁251 、・・・、25n 、キャピラ
リ261、・・・、26n 及び逆止弁271 、・・・、
27n は各室内機31 〜3n において各熱交換器121
〜12n の近傍にも設けてある。
【0021】なお、前述の如きキャピラリ23及び逆止
弁24による騒音低減効果は、人が居ることが多い室内
に設置された各室内機31 〜3n 側において特に有用な
ものとなる。なお、図1中、28、29、30、31は
キャピラリであり、何れも冷媒に対する流動抵抗となる
よう冷媒配管2の途中に配設されている。
【0022】かかるマルチエアコンにおいて冷房運転を
行うときには、四方向切換弁20の切り換えにより図中
に実線の矢印で示す経路により冷媒を流す。すなわち、
コンプレッサ13、14で圧縮された高温・高圧の冷媒
ガスは四方向切換弁20を通り熱交換器11に至る。こ
こで冷媒ガスはファンモータ4で駆動されるファンが送
給する空気と熱交換して冷却され、凝縮して高温の冷媒
液となり、キャピラリ23、逆止弁24及び冷媒配管2
を介して各室内機31 〜3n に至る。
【0023】この結果冷媒が各室内機31 〜3n の膨張
弁251 〜25n を通過する際に膨張し、気液混合状態
となって熱交換器121 〜12n に至り、ファンモータ
1〜7n で駆動されるファンが送給する空気と熱交換
し、温められて蒸発する。ここで冷媒は液体と混合状態
した状態の冷媒ガスとなり、四方向切換弁20を介して
アキュムレータ21に至る。このアキュムレータ21で
気液分離され冷媒ガスとしてコンプレッサ13、14に
戻る。このように、冷房運転においては室外機1側の熱
交換器11が凝縮器として機能し、室内機31 〜3n
蒸発器として機能する。
【0024】一方、暖房運転を行うときには、四方向切
換弁20の切り換えにより図中に点線の矢印で示す経路
により冷媒を流す。すなわち、コンプレッサ13、14
から吐出された冷媒は四方向切換弁20、各室内機31
〜3n 、キャピラリ261 〜26n 、逆止弁271 〜2
n 、膨張弁22、熱交換器11、四方向切換弁20及
びアキュムレータ21を通ってコンプレッサ13、14
に戻る。このとき室内機31 〜3n 側の熱交換器121
〜12n は凝縮器として機能し、室外機1側の熱交換器
11は蒸発器として機能する。
【0025】図2は上記実施の形態に係るマルチエアコ
ンの電動機の制御系を示すブロック線図である。なお、
同図中、室内機は室内機31 のみを代表して示すが、他
の室内機03n に関しても同様の構成となっている。図
2に示すように、室外機1側には、インバータ5、イン
バータ5で回転制御されるコンプレッサ駆動用のコンプ
レッサモータ6、インバータ周波数決定部9等が備えら
れている。
【0026】ここで、インバータ5は、インバータ周波
数決定部9が決定する周波数の電力をコンプレッサモー
タ6に供給し、これにより、コンプレッサモータ6は、
インバータ周波数決定部9が決定する周波数で制御され
る。このときの室内機31 のインバータ要求周波数発生
部8が送出する要求周波数A0 はその設定温度等の空調
条件に応じて決定され、通信線を介して室外機1のイン
バータ周波数決定部9に送出される。
【0027】また、インバータ周波数決定部9は、室内
機31 のインバータ要求周波数発生部8が送出する要求
周波数A0 に応じてインバータ周波数を決定する。例え
ば、各室内機31 のインバータ要求周波数発生部8が送
出する要求周波数A0 が、RQ1,RQ2,…で表され
るとき、その総和(SUM)を計算し、その総和に応じ
た、インバータ周波数を決定するのである。 RQ1+RQ2+…=SUM
【0028】ここで、各室内機31 が暖房サーモOFF
又は停止の状態のときには、要求する暖房能力は零であ
るが、その室内機の熱交換器への冷媒のたまり込みを防
ぐために、膨張弁を僅かに開として、冷媒を流しつづけ
ているため、他の室内機の暖房能力が不足する虞があ
る。特に、室内機31 のインバータ要求周波数発生部8
が最大の要求周波数A0 を出している場合に、その傾向
が著しい。
【0029】そこで、本実施例においては、インバータ
周波数決定部9で決定するインバータ周波数を補正する
補正部41を追加している。この補正部41は、室内機
1 の少なくとも一台が室外機1へ要求する要求周波数
が零であり、室内機31 の少なくとも一台がその最大の
要求周波数を室外機1に要求し、且つ、当該要求が所定
時間連続しているときには、インバータへ設定される周
波数を所定量だけ上昇させる補正値をインバータ周波数
決定部9へ出力する機能を有する。
【0030】ここで、その補正値としては、例えば、5
Hzが用いられる。また、補正は複数回繰り返して行う
が、その上限値としては、例えば、30Hzとする。こ
のように、本実施例では、各室内機31 が暖房サーモO
FF又は停止の状態にあり、インバータ要求周波数発生
部9から要求される要求周波数が零である場合にも、そ
の室内機31 には冷媒が流れることを見越して、補正部
41により、インバータ周波数決定部9が決定するイン
バータ周波数を補正するので、最大の要求周波数を室外
機に要求している室内機31 に対しても十分な暖房能力
を供給することが可能となる。
【0031】尚、インバータ要求周波数発生部8からイ
ンバータ周波数決定部9へ出力される要求周波数を補正
することも考えられるが、実際に冷媒がながれている流
量に対応した要求周波数を出力すると、膨張弁25はイ
ンバータ周波数を要求周波数総和で按分した値で制御さ
れるため、膨張弁25はそれに応じて更に開く制御を行
うため、採用しなかった。また、上述した補正部41と
して、その機能をプログラムしたマイクロ・コンピュー
タを利用しても良い。
【0032】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の請求項1に係る多室型空気調和装置
の暖房能力制御方法は、複数の室内機を一つの室外機に
接続し、前記室外機のコンプレッサ用モータへ供給され
る電力をインバータで周波数可変とした多室型空気調和
装置において、前記室内機の少なくとも一台が前記室外
機へ要求する暖房能力が零であり、前記室内機の少なく
とも一台がその最大の暖房能力を前記室外機に要求し、
且つ、当該要求が所定時間連続しているときには、前記
インバータ用モータの周波数を所定量だけ上昇させる制
御を繰り返すため、最大の暖房能力を室外機に要求して
いる室内機に対しても十分な暖房能力を供給することが
可能となる。
【0033】また、本発明の請求項2に係る多室型空気
調和装置の暖房能力制御装置は、複数の室内機を一つの
室外機に接続し、前記室外機のコンプレッサ用モータへ
供給される電力をインバータで周波数可変とした多室型
空気調和装置において、前記室内機の必要とする暖房能
力を夫々前記室外機へ要求する要求能力発生部と、前記
要求能力発生部により要求された暖房能力の総和に基づ
いて前記インバータに設定する周波数を決定する周波数
決定部と、前記室内機の少なくとも一台が前記室外機へ
要求する暖房能力が零であり、前記室内機の少なくとも
一台がその最大の暖房能力を前記室外機に要求し、且
つ、当該要求が所定時間連続しているときには、前記イ
ンバータへ設定される周波数を所定量だけ上昇させる補
正値を前記周波数決定部へ出力する補正部とを備えるた
め、最大の暖房能力を室外機に要求している室内機に対
しても十分な暖房能力を供給することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るマルチエアコンを
示す構成図である。
【図2】暖房能力制御装置を示すブロック図である。
【図3】マルチエアコンを示す概略図である。
【図4】マルチエアコンの制御系を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 室外機 2 冷媒配管 31 〜3n 室内機 4 ファンモータ 5 インバータ 6 コンプレッサモータ 7 ファンモータ 11 熱交換器 121 〜12n 熱交換器 13 インバータ制御コンプレッサ 14 定速コンプレッサ 41 補正部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の室内機を一つの室外機に接続し、
    前記室外機のコンプレッサ用モータへ供給される電力を
    インバータで周波数可変とした多室型空気調和装置にお
    いて、前記室内機の少なくとも一台が前記室外機へ要求
    する暖房能力が零であり、前記室内機の少なくとも一台
    がその最大の暖房能力を前記室外機に要求し、且つ、当
    該要求が所定時間連続しているときには、前記インバー
    タ用モータの周波数を所定量だけ上昇させる制御を繰り
    返すことを特徴とする多室型空気調和装置の暖房能力制
    御方法。
  2. 【請求項2】 複数の室内機を一つの室外機に接続し、
    前記室外機のコンプレッサ用モータへ供給される電力を
    インバータで周波数可変とした多室型空気調和装置にお
    いて、前記室内機の必要とする暖房能力を夫々前記室外
    機へ要求する要求能力発生部と、前記要求能力発生部に
    より要求された暖房能力の総和に基づいて前記インバー
    タに設定する周波数を決定する周波数決定部と、前記室
    内機の少なくとも一台が前記室外機へ要求する暖房能力
    が零であり、前記室内機の少なくとも一台がその最大の
    暖房能力を前記室外機に要求し、且つ、当該要求が所定
    時間連続しているときには、前記インバータへ設定され
    る周波数を所定量だけ上昇させる補正値を前記周波数決
    定部へ出力する補正部とを備えることを特徴とする多室
    型空気調和装置の暖房能力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100598561B1 (ko) 2004-09-03 2006-07-13 삼성전자주식회사 멀티 에어컨 시스템의 최대전력 제어방법
JP2011153755A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 空気調和機および空気調和機の制御方法
CN111256334A (zh) * 2020-02-17 2020-06-09 海信(山东)空调有限公司 一种多联机空调系统的控制方法及多联机空调系统

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