JP2011150214A - 剥離シート付きラベル - Google Patents

剥離シート付きラベル Download PDF

Info

Publication number
JP2011150214A
JP2011150214A JP2010012831A JP2010012831A JP2011150214A JP 2011150214 A JP2011150214 A JP 2011150214A JP 2010012831 A JP2010012831 A JP 2010012831A JP 2010012831 A JP2010012831 A JP 2010012831A JP 2011150214 A JP2011150214 A JP 2011150214A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
release
release sheet
layer
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010012831A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Tachii
正則 立井
Shinichi Ono
信一 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Sealing Printing Co Ltd filed Critical Osaka Sealing Printing Co Ltd
Priority to JP2010012831A priority Critical patent/JP2011150214A/ja
Publication of JP2011150214A publication Critical patent/JP2011150214A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【課題】 剥離シートにおける離型層にシリコーンを含まない離型剤を用いた場合にも、ラベルにおける粘着剤層が剥離シートの離型層から適切に分離されて、ラベルが剥離シートから適切に剥離されると共に、上記の粘着剤層の被貼付物に対する接着力が低下することなく、ラベルが被貼付物に対して十分に接着されるようにする。
【解決手段】 ラベル11の少なくとも片面に設けられた粘着剤層11bにより、このラベルを剥離シート12に形成された離型層12bの上に剥離可能に貼付させた剥離シート付きラベルにおいて、上記の粘着剤層を構成する粘着剤に、ポリエステル系粘着剤を用いると共に、上記の離型層を構成する離型剤に、側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤を用いた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ラベルの少なくとも片面に設けられた粘着剤層により、このラベルを剥離シートに形成された離型層の上に剥離可能に貼付させた剥離シート付きラベルに関するものである。特に、剥離シートにおける離型層にシリコーンを含まない離型剤を用いた場合において、離型層に対する粘着剤層の離型性を高めて、ラベルが剥離シートから適切に剥離されるようにすると共に、上記の粘着剤層の被貼付物に対する接着力が低下するのを抑制し、ラベルが被貼付物に対して十分に接着されるようにした点に特徴を有するものである。
ラベルの少なくとも片面に設けた粘着剤層により、ラベルを離型層が形成された剥離シートにおける離型層の上に剥離可能に貼付させた剥離シート付きラベルが従来から広く利用されている。そして、上記の剥離シートの離型層における離型剤としては、各種の粘着剤に対する離型性が高いシリコーン系離型剤が一般に利用されている。
また、近年においては、ハードディスクドライブや半導体関連機器等を装着させたり、また装着されたこれらの機器を封止させたりする等の目的で、これらの機器にラベルを貼付させることが行われている。
ここで、上記のハードディスクドライブや半導体関連機器において、その内部にシリコーンが侵入すると、これらの機器において機能障害が発生するという問題があった。この問題は、粘着剤層に剥離シートの離型層中のシリコーンの一部が付着し、このシリコーンから発生するシロキサンガスに起因すると考えられる。
このため、特許文献1に示されるように、これらの機器の開口部を覆うように貼着させる第2の接着テープに、アクリル系でシリコーンフリーの粘着剤層を設けるようにしたものが提案されている。
しかし、このようにアクリル系でシリコーンフリーの粘着剤層を設けた場合においても、上記のように剥離シートにおける離型剤にシリコーン系離型剤を用いると、ラベルを剥離シートから剥離させる際に、上記の粘着剤層にシリコーン系離型剤が部分的に付着し、このラベルをこれらの機器に貼付させた場合、粘着剤層に付着されたシリコーン系離型剤におけるシリコーンがこれらの機器の内部に侵入して、機能障害が発生するという問題があった。
そして、近年においては、特許文献2,3に示されるように、ラベルの粘着剤層における粘着剤として、アクリル系粘着剤を用いる一方、剥離シートの離型層における離型剤として、ポリオレフィン系等の非シリコーン系離型剤を用いるようにしたものが提案されている。
しかし、上記のようにラベルの粘着剤層における粘着剤にアクリル系粘着剤を用いると共に、剥離シートの離型層における離型剤にポリオレフィン系等の非シリコーン系離型剤を用いた場合、上記の離型層に対する粘着剤層の離型性が悪くなり、ラベルを剥離シートから剥離させることが困難になる等の問題があった。また、離型層に対する粘着剤層の離型性を高めるため、粘着剤層における接着力を弱めると、ラベルが被貼付物に対して十分に接着されなくなるという問題があった。
特開2006−209829号公報 特開2005−234591号公報 特開2009−74060号公報
本発明は、ラベルの少なくとも片面に設けられた粘着剤層により、このラベルを剥離シートに形成された離型層の上に剥離可能に貼付させた剥離シート付きラベルにおける上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、上記のような剥離シート付きラベルにおいて、剥離シートにおける離型層にシリコーンを含まない離型剤を用いた場合においても、離型層に対する粘着剤層の離型性を高めて、ラベルが剥離シートから適切に剥離されるようにすると共に、上記の粘着剤層の被貼付物に対する接着力が低下するのを抑制し、ラベルが被貼付物に対して十分に接着されるようにすることを課題とするものである。
本発明においては、上記のような課題を解決するため、ラベルの少なくとも片面に設けられた粘着剤層により、このラベルを剥離シートに形成された離型層の上に剥離可能に貼付させた剥離シート付きラベルにおいて、上記の粘着剤層を構成する粘着剤に、ポリエステル系粘着剤を用いると共に、上記の離型層を構成する離型剤に、側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤を用いるようにした。
ここで、上記の離型層を構成する離型剤としては、側鎖に炭素数が4以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤を用いることがさらに好ましい。
また、上記の粘着剤層を構成する粘着剤には、上記のポリエステル系粘着剤の他にカルボジイミドを添加させたものを用いるようにすることがさらに好ましい。
本発明における剥離シート付きラベルのように、ラベルにおける粘着剤層を構成する粘着剤に、ポリエステル系粘着剤を用いると共に、剥離シートにおける離型層を構成する離型剤に、側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤を用いると、ラベルを剥離シートから剥離させる際に、上記の粘着剤層に上記の離型剤が部分的に付着しても、この離型剤にシリコーンが含まれないため、このラベルをハードディスクドライブや半導体関連機器に貼付させた場合に、粘着剤層に付着された離型剤に含まれるシリコーンがこれらの機器の内部に侵入して、機能障害が発生するということがなくなる。
また、上記のポリエステル系粘着剤が一般に親水性であるのに対して、側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤は疎水性であるため、両者の親和性が低くなって、離型層に対する粘着剤層の接着力が弱くなり、特に、側鎖に炭素数が4以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤の場合には、離型層に対する上記の粘着剤層の接着力が確実に弱くなり、ラベルを剥離シートから適切に剥離できるようになる。このため、ラベルにおける粘着層自体の接着力を弱くする必要がなく、ラベルを上記の機器等の被貼付物に対して十分に接着できるようになる。
また、上記の粘着剤層を構成する粘着剤に、上記のポリエステル系粘着剤の他にカルボジイミドを添加させたものを用いると、この粘着剤層によりラベルを被貼付物に貼着した場合に、貼着されたラベルが高温・高湿度の環境下においても安定して接着されるようになる。
本発明の一実施形態に係る剥離シート付きラベルの概略断面図である。 上記の実施形態に係る剥離シート付きラベルにおいて、ラベルを剥離シートから剥離させた状態を示した概略断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る剥離シート付きラベルについて具体的に説明する。なお、本発明に係る剥離シート付きラベルは、特に下記の実施形態に示したものに限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更して実施できるものである。
この実施形態の剥離シート付きラベルは、図1に示すように、ラベル基材11aの片面に粘着剤層11bが設けられたラベル11と、シート基材12aの片面に離型層12bが設けられた剥離シート12とで構成され、上記のラベル11における粘着剤層11bにより、このラベル11を剥離シート12における離型層12bの上に剥離可能に貼付させている。
そして、上記のラベル11における粘着剤層11bを構成する粘着剤に、ポリエステル系粘着剤を用いる一方、剥離シート12における離型層12bを構成する離型剤に、側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤を用いるようにしている。
ここで、上記の粘着剤層11bに用いるポリエステル系粘着剤としては、例えば、下記の化学式(1)に示されるようなものを用いることができる。
Figure 2011150214
ここで、上記の化学式(1)中、mは自然数であり、nは1〜6の整数である。特に、上記の長鎖アルキル系離型剤を用いた離型層12bに対する接着力を弱くして、剥離シート12に対するラベル11の剥離性を高めるためには、上記のnが1〜4の整数であるものを用いることが好ましい。
また、ハードディスクドライブや半導体関連機器等の被貼付物に対するラベル11の接着力を高めるためには、上記のポリエステル系粘着剤にイソシアネート化合物等の架橋剤を添加させることが好ましく、さらに、高温・高湿度の環境下において、ラベル11の接着力が低下するのを抑制するためには、このポリエステル系粘着剤にさらにカルボジイミド化合物を添加させることが好ましい。
また、上記の離型層12bに用いる側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤としては、例えば、下記の化学式(2)に示されるようなものを用いることができる。
Figure 2011150214
ここで、上記の化学式(2)中、y,zは自然数であって、このy,zによって主鎖となる長鎖アルキル基が構成され、xは側鎖となるアルキル基の炭素数を示し2以上の整数である。特に、上記の粘着剤層11bに用いるポリエステル系粘着剤との接着力を弱くして、剥離シート12に対するラベル11の剥離性を高めるためには、上記のxが4以上の整数で、側鎖となるアルキル基における炭素数が4以上になったものを用いることが好ましい。
そして、本発明の実施形態に係る剥離シート付きラベルにおいては、図2に示すように、剥離シート12における離型層12bの上に粘着剤層11bによって貼付されたラベル11を剥離シート12から剥離させ、このように剥離させたラベル11を、ハードディスクドライブや半導体関連機器等の被貼付物(図示せず)に貼付させるようにしている。
ここで、この剥離シート付きラベルにおいては、上記のようにラベル11の粘着剤層11bに用いるポリエステル系粘着剤と、剥離シート12の離型層12bに用いる側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤との接着力が弱くなっているため、ラベル11を剥離シート12から容易に剥離できるようになる。
また、上記のようにラベル11を剥離シート12から剥離させる際に、このラベル11の粘着剤層11bに剥離シート12の離型層12bにおける離型剤の一部が付着しても、剥離シート12の離型層12bにおける離型剤にはシリコーンが含まれていないため、このように剥離させたラベル11をハードディスクドライブや半導体関連機器等の被貼付物に貼付させた場合にも、従来のように離型剤に含まれるシリコーンがこれらの機器の内部に侵入して、機能障害が発生するということもなくなる。
次に、本発明の実施例に係る剥離シート付きラベルと比較例の剥離シート付きラベルとを比較し、この実施例の剥離シート付きラベルにおいては、剥離シートにおける離型層を構成する離型剤にシリコーンを含まない離型剤を用いた場合おいても、ラベルが剥離シートから適切に剥離されるようになると共に、このラベルがSUS等の被貼付物に対して十分に貼付されるようになることを明らかにする。
ここで、ラベルとしては、下記のようにして作製した5種類のラベルA1,A2,A3,B1,C1を用いるようにした。
そして、ラベルA1,A2,A3,B1,C1においては、ラベル基材として、アルミニウム箔の両面をポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムで被覆したラミネート材を用い、このラベル基材の片面にそれぞれ粘着層材料を塗工し、これを乾燥させて粘着剤層を形成するようにした。
ここで、ラベルA1においては、ポリエステル系粘着剤1である日本合成化学工業株式会社のNP−101S50E0(商品名)と、架橋剤のイソシアネート化合物である日本ポリウレタン工業株式会社のコロネートL−55E(商品名)とを100:3の重量比で混合させた粘着層材料を、上記のラベル基材の片面に乾燥後の塗工量が25g/mになるように塗布し、これを105℃で2分間乾燥させて粘着剤層を形成するようにした。
また、ラベルA2においては、ポリエステル系粘着剤1である日本合成化学工業株式会社のNP−101S50E0(商品名)と、架橋剤のイソシアネート化合物である日本ポリウレタン工業株式会社のコロネートL−55Eと、添加剤のカルボジイミド化合物である日清紡ケミカル株式会社のカルボジライトV−05(商品名)とを100:3:2の重量比で混合させた粘着層材料を、上記のラベル基材の片面に乾燥後の塗工量が25g/mになるように塗布し、これを105℃で2分間乾燥させて粘着剤層を形成するようにした。
また、ラベルA3においては、ポリエステル系粘着剤1である日本合成化学工業株式会社のNP−101S50E0(商品名)と、架橋剤のイソシアネート化合物である日本ポリウレタン工業株式会社のコロネートL−55E(商品名)と、添加剤のカルボジイミド化合物である日清紡ケミカル株式会社のカルボジライトV−05(商品名)とを100:3:5の重量比で混合させた粘着層材料を、上記のラベル基材の片面に乾燥後の塗工量が25g/mになるように塗布し、これを105℃で2分間乾燥させて粘着剤層を形成するようにした。
また、ラベルB1においては、ポリエステル系粘着剤2である日本合成化学工業株式会社のXI−0002S50E0(商品名)と、架橋剤のイソシアネート化合物である日本ポリウレタン工業株式会社のコロネートL−55E(商品名)とを100:3.5の重量比で混合させた粘着層材料を、上記のラベル基材の片面に乾燥後の塗工量が25g/mになるように塗布し、これを105℃で2分間乾燥させて粘着剤層を形成するようにした。
また、ラベルC1においては、アクリル系粘着剤である日本合成化学工業株式会社のN−2147(商品名)からなる粘着層材料を、上記のラベル基材の片面に乾燥後の塗工量が14g/mになるように塗布し、これを105℃で2分間乾燥させて粘着剤層を形成するようにした。
次いで、上記のラベルA1,A2,A3,B1,C1をそれぞれSUS板に接着させ、SUSに対する30分後の接着力を、JIS Z 0237に規定される「180度引きはがし法」に準拠して測定し、その結果を下記の表1に示した。
Figure 2011150214
この結果、ポリエステル系粘着剤1,2やアクリル系粘着剤を用いたラベルA1,A2,A3,B1,C1の何れのラベルもSUSに対して十分な接着力が得られた。
次に、上記のラベルA1,B1,C1を離型層が形成された剥離シートに貼付させて、各ラベルの剥離シートに対する剥離性能を調べる実験を行った。
ここで、剥離シートとしては、下記のようにして作製した4種類の剥離シートa1〜a4を用いるようにした。
剥離シートa1〜a4においては、PETのシート材の片面にそれぞれの離型剤を塗工し、これを乾燥させて離型層を形成するようにした。
ここで、剥離シートa1においては、離型剤として、前記の化学式(2)に示されるxが1で、側鎖における炭素数が1であるポリプロピレンからなる長鎖アルキル系離型剤1を用いるようにした。
また、剥離シートa2においては、離型剤として、前記の化学式(2)に示されるxが4で、側鎖における炭素数が4であるポリメチルペンテンからなる長鎖アルキル系離型剤2を用いるようにした。
また、剥離シートa3においては、離型剤として、前記の化学式(2)に示されるxが18で、側鎖における炭素数が18である長鎖アルキル系離型剤3を用いるようにした。
また、剥離シートa4においては、離型剤として、一般に使用されているシリコーン系離型剤を用いるようにした。
そして、前記のラベルA1,B1,C1をそれぞれ剥離シートに設けられた離型層の上に貼付し、10kg/cmの圧力で10分間プレスした後、これらを温度23℃、湿度50%R.H.の環境下において1週間放置した。その後、これらを幅50mm,長さ125mmの大きさに切り取り、上記のラベルが上に位置するようにして引っ張り試験器にセットし、温度23℃、湿度50%R.H.、剥離速度300mm/分の条件で、上記のラベルを上に、剥離シートを下に、ラベルをその長さ方向に引っ張り、幅50mmのラベルを剥離シートから剥離させるのに必要な剥離力(g/50mm)を測定し、その結果を下記の表2に示した。
Figure 2011150214
この結果、ポリエステル系粘着剤1,2を用いたラベルA1,B1を、側鎖における炭素数xが2以上になった長鎖アルキル系離型剤2,3を用いた剥離シートa2,a3に貼付させた本発明の実施例に該当するものは、これらのラベルA1,B1を上記の剥離シートから剥離させる際の剥離力が、シリコーン系離型剤を用いた剥離シートa4から剥離させる際の剥離力と同程度であり、ラベルを剥離シートから剥離させる作業が簡単に行えた。
これに対して、ポリエステル系粘着剤1を用いたラベルA1を、側鎖における炭素数xが1になった長鎖アルキル系離型剤1を用いた剥離シートa1に貼付させた場合や、側鎖における炭素数xが2以上になった長鎖アルキル系離型剤2,3を用いた剥離シートa2,a3であってもアクリル系粘着剤を用いたラベルC1を貼付させた場合には、これらのラベルA1,C1を上記の剥離シートa2,a3から剥離させる際の剥離力が、シリコーン系離型剤を用いた剥離シートa4から剥離させる際の剥離力よりも非常に大きくなり、ラベルを剥離シートから剥離させる作業が困難になった。
また、上記のポリエステル系粘着剤1を用いたラベルA1における粘着層材料に、さらにカルボジイミド化合物を添加させた粘着層材料を用いたラベルA2,A3についても、上記の場合と同様にして、側鎖における炭素数xが18になった長鎖アルキル系離型剤3を用いた剥離シートa3に貼付させて、これらのラベルA2,A3を剥離シートから剥離させるのに必要な剥離力(g/50mm)を測定し、その結果を下記の表3に示した。
Figure 2011150214
この結果、ポリエステル系粘着剤1を用いたラベルA1における粘着層材料に、さらにカルボジイミド化合物を添加させた粘着層材料を用いたラベルA2,A3においても、側鎖における炭素数xが2以上になった長鎖アルキル系離型剤3を用いた剥離シートa3に貼付させた場合、これらのラベルA2,A3を上記の剥離シートa3から剥離させる際の剥離力が、上記のラベルA1を用いた場合と同程度であり、ラベルを剥離シートから剥離させる作業が簡単に行えた。
また、上記のラベルA1〜A3をそれぞれ前記のようにSUS板に接着させた後、これらを温度80℃、湿度85%R.H.の恒温槽内に保管し、11日後、24日後、31日後、43日後において、それぞれラベルA1〜A3におけるSUSに対する接着力を、JIS Z 0237に規定される「180度引きはがし法」に準拠して、温度23℃、湿度50%R.H.、剥離速度300mm/分の条件で測定し、その結果を下記の表4に示した。
Figure 2011150214
この結果、ポリエステル系粘着剤1を用いたラベルA1における粘着層材料に、さらにカルボジイミド化合物を添加させた粘着層材料を用いたラベルA2,A3は、カルボジイミド化合物を添加させていないラベルA1に比べて、温度80℃、湿度85%R.H.の高温・高湿度の環境下において、長期にわたってSUSに対して安定した接着力が得られた。
11 ラベル
11a ラベル基材
11b 粘着剤層
12 剥離シート
12a シート基材
12b 離型層

Claims (3)

  1. ラベルの少なくとも片面に設けられた粘着剤層により、このラベルを剥離シートに形成された離型層の上に剥離可能に貼付させた剥離シート付きラベルにおいて、上記の粘着剤層を構成する粘着剤に、ポリエステル系粘着剤を用いると共に、上記の離型層を構成する離型剤に、側鎖に炭素数が2以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤を用いたことを特徴とする剥離シート付きラベル。
  2. 請求項1に記載の剥離シート付きラベルにおいて、上記の離型層を構成する離型剤に、側鎖に炭素数が4以上のアルキル基を有する長鎖アルキル系の非シリコーン系離型剤を用いたことを特徴とする剥離シート付きラベル。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の剥離シート付きラベルにおいて、上記の粘着剤層を構成する粘着剤に、上記のポリエステル系粘着剤の他にカルボジイミド化合物を添加させたものを用いたことを特徴とする剥離シート付きラベル。
JP2010012831A 2010-01-25 2010-01-25 剥離シート付きラベル Pending JP2011150214A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010012831A JP2011150214A (ja) 2010-01-25 2010-01-25 剥離シート付きラベル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010012831A JP2011150214A (ja) 2010-01-25 2010-01-25 剥離シート付きラベル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011150214A true JP2011150214A (ja) 2011-08-04

Family

ID=44537246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010012831A Pending JP2011150214A (ja) 2010-01-25 2010-01-25 剥離シート付きラベル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011150214A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015093526A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 日東電工株式会社 粘着剤組成物、粘着剤層、粘着テープ、及び、両面粘着テープ

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11286660A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Nitto Denko Corp 粘着シ―ト類
WO2005078035A1 (ja) * 2004-02-18 2005-08-25 Mitsubishi Plastics, Inc. 接着剤及びそれを用いた電気資材用被覆フィルム
JP2005234591A (ja) * 2000-04-04 2005-09-02 Nitto Denko Corp ハードディスクドライブ用粘着ラベル及び該粘着ラベルを使用したハードディスクドライブの駆動時発生音低減方法
JP2007297573A (ja) * 2006-04-06 2007-11-15 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd メチルペンテン系重合体樹脂組成物、そのフィルム又はシート、該樹脂組成物層を含む積層体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11286660A (ja) * 1998-04-02 1999-10-19 Nitto Denko Corp 粘着シ―ト類
JP2005234591A (ja) * 2000-04-04 2005-09-02 Nitto Denko Corp ハードディスクドライブ用粘着ラベル及び該粘着ラベルを使用したハードディスクドライブの駆動時発生音低減方法
WO2005078035A1 (ja) * 2004-02-18 2005-08-25 Mitsubishi Plastics, Inc. 接着剤及びそれを用いた電気資材用被覆フィルム
JP2007297573A (ja) * 2006-04-06 2007-11-15 Du Pont Mitsui Polychem Co Ltd メチルペンテン系重合体樹脂組成物、そのフィルム又はシート、該樹脂組成物層を含む積層体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015093526A1 (ja) * 2013-12-20 2015-06-25 日東電工株式会社 粘着剤組成物、粘着剤層、粘着テープ、及び、両面粘着テープ
JP2015134906A (ja) * 2013-12-20 2015-07-27 日東電工株式会社 粘着剤組成物、粘着剤層、粘着テープ、及び、両面粘着テープ
CN105829482A (zh) * 2013-12-20 2016-08-03 日东电工株式会社 粘合剂组合物、粘合剂层、粘合带以及双面粘合带
US10087345B2 (en) 2013-12-20 2018-10-02 Nitto Denko Corporation Pressure-sensitive adhesive composition, pressure-sensitive adhesive layer, pressure-sensitive adhesive tape, and double-coated pressure-sensitive adhesive tape

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6664166B2 (ja) 携帯電子機器用粘着シート
KR20170102463A (ko) 점착 테이프
JP2011148943A (ja) 保護シートおよびその利用
JP2008162240A (ja) 密着シート
JP2010085451A (ja) 再貼付用領域付きラベル
CN105874024A (zh) 双面胶带
JP2009263400A (ja) 熱硬化型粘接着テープ又はシート
JP5582726B2 (ja) 保護シートおよびその利用
WO2018101090A1 (ja) 両面粘着シートおよび半導体装置の製造方法
JP2015071727A (ja) グラファイトシート加工用粘着フィルム及び当該粘着フィルムが貼着された放熱シート製品
JP4273193B2 (ja) 両面密着シート
JP2007186649A (ja) ヒートシール性自己粘着シート
JP7141607B2 (ja) 粘着シート
TW200938447A (en) Wrap film container and label adapted for use for the container and used for forming film holding section
JP2011150214A (ja) 剥離シート付きラベル
JP2008024865A (ja) 粘着フィルム、粘着シール及びシール絵本
JP2000008094A (ja) 剥離剤、セパレータ及び粘着部材
WO2017115850A1 (ja) 両面粘着テープ
WO2013121868A1 (ja) 発泡部材用キャリアテープ、発泡部材複合体、ポリエステル系発泡部材の搬送方法、ポリエステル系発泡部材の加工方法、および、ポリエステル系発泡部材の組み付け方法
JP2009119789A (ja) 粘着性付箋
JP2018127582A (ja) 粘着シートおよび貼着体の製造方法
JP4215527B2 (ja) 柔軟性ポリマーを積層した自己粘着性フィルム
JP6249862B2 (ja) キャリアシート及び積層体
JP2019052266A (ja) 両面粘着テープ
JP6382088B2 (ja) ウェハ加工用テープ

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Effective date: 20121004

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

A621 Written request for application examination

Effective date: 20121029

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20130624

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130627

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A521 Written amendment

Effective date: 20130810

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20140805

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02