JP2011150029A - 投写光学系およびこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents

投写光学系およびこれを用いた投写型表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ミラーと屈折レンズ部の間で中間像を形成するようにしたタイプのものにおいて、広角で光学性能を良好なものとし、レンズ枚数を少ないものとすることで、低コスト化およびコンパクト化を図る。
【解決手段】縮小側の共役面上の原画像を拡大側の共役面上に拡大投写する投写光学系であって、縮小側から順に、原画像(画像表示面3)と共役な中間像を結像させる正の屈折力を有する第1光学系1と、中間像と共役な最終像を拡大側の共役面(スクリーン5)上に結像させる収束反射系である第2光学系2とを配設してなり、第1光学系1は5枚のレンズL〜Lからなり、第2光学系2は凹面形状をなす反射ミラー4からなる。また、第1光学系1の最も拡大側のレンズLの少なくとも1面と第2光学系2の反射ミラー4のミラー面とを、非球面または自由曲面とすることが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、投写光学系および投写型表示装置に関し、特に、画像表示素子に表示された画像を複数枚のレンズからなる第1光学系および凹面ミラーからなる第2光学系を用いてスクリーン上に結像させる投写光学系およびこれを用いた投写型表示装置に関する。
プロジェクタに用いられる投写光学系には一般に、長いバックフォーカスを有することや、縮小側(ライトバルブ側)から見た入射瞳が十分に遠方に位置すること、すなわち縮小側がテレセントリック性を有することが要求される。
また、近年のライトバルブの性能向上を受けて、ライトバルブの解像度に見合った良好な収差補正も必要とされる。さらに、プレゼンテーション用など、比較的明るく狭い室内空間で使用されることを考慮して、より明るく広角な投写光学系が強く要望されるようになっている。
このようなプロジェクタの用途としてプロジェクションテレビが知られている。これは、筐体内のライトバルブに表示された情報を担持した光束を投写光学系を用いてスクリーン上に映出し、テレビとして機能させるようにしたものである。
このようなプロジェクションテレビは、使用する光学系を広角化することで、短い投写距離にて大きなサイズの投写を可能とすることが要求されており、特にリアプロジェクションテレビの場合は装置の薄型化が要求される。
従来、リアプロジェクションテレビに用いられ得るようなプロジェクタの構成としては、複数枚のレンズからなる屈折系の第1光学系と凹面ミラーからなる反射系の第2光学系とを組み合わせてなる投写光学系が知られている(下記特許文献1参照)。このような特許文献1のものでは、ミラーと屈折レンズ部の間で中間像を形成するようにして、ミラーの小型化を図るように構成されている。
特許第4223936号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のものでは、屈折レンズのコンパクト化において工夫がなされておらず、屈折レンズ部においてさらに素子数を減らして、光学系全体としてのコンパクト化、さらには低コスト化を図ることが要求されている。
本発明は、ミラーと屈折レンズ部の間で中間像を形成するようにしたタイプのものにおいて、広角で光学性能を良好なものとし、レンズ枚数を少ないものとすることで、低コスト化およびコンパクト化を図り得る投写光学系及び投写型表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る投写光学系は、縮小側の共役面上の原画像を拡大側の共役面上に拡大投写する投写光学系であって、
縮小側から順に、前記原画像と共役な中間像を結像させる正の屈折力を有する第1光学系と、該中間像と共役な最終像を前記拡大側の共役面上に結像させる収束反射系である第2光学系と、を配設してなり、
前記第1光学系は5枚のレンズからなり、前記第2光学系は凹面形状をなす反射ミラーからなることを特徴とするものである。
ここで、前記第1光学系の最も拡大側のレンズの少なくとも1面と、前記第2光学系を構成する反射ミラーのミラー面が非球面で形成されていることが好ましい。
また、前記第1光学系を構成するすべてのレンズと、前記第2光学系を構成する反射ミラーが共通の光軸に対して軸対称とされていることが好ましい。
また、前記第1光学系の最も拡大側のレンズの少なくとも1面と、前記第2光学系を構成する反射ミラーのミラー面が、回転非対称な自由曲面で形成されていることがさらに好ましい。
また、前記第1光学系の最も縮小側のレンズが軸対称性を持ち、その最も縮小側のレンズの光軸Zと縮小側共役面の法線が平行で、少なくとも、該光軸Zと該縮小側の共役面との交点から射出された光束が前記拡大側の共役面上に投写されることが好ましい。
また、前記第1光学系の縮小側の4枚のレンズは共通の光軸Zに対して軸対称とされていることが好ましい。
また、前記第1光学系は、拡大側から順に、少なくとも1面が非球面または自由曲面とされた第1レンズ、負の第2レンズ、正の第3レンズ、負の第4レンズ、および正の第5レンズを備えていることが好ましい。
また、本発明に係る投写型表示装置は、光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学系と、上述したいずれかの本発明に係る投写光学系とを備え、該光源からの光束を該ライトバルブで光変調し、該投写光学系によりスクリーンに投写することを特徴とするものである。
また、上記「拡大側」とは、被投写側(スクリーン側)を意味し、上記「縮小側」とは、原画像表示領域側(ライトバルブ側)を意味する。
また、上記「最も拡大側」とは、光軸上における並び順として最も拡大側という意味であり、距離的にスクリーンに最も近いということを意味するものではなく、一方、上記「最も縮小側」とは、光軸上における並び順として最も縮小側という意味であり、距離的にスクリーンから最も遠いということを意味するものではない。
本発明の投写光学系および投写型表示装置によれば、縮小側から順に、複数枚のレンズからなる第1光学系と凹面の非球面形状をなす反射ミラー1枚からなる第2光学系とを配し、かつ第1光学系と第2光学系の間の位置に、中間像を結像するように構成したものにおいて、第1光学系を5枚のレンズにより構成している。
このように、第1光学系と第2光学系の間の位置に中間像を結像するように構成したことにより、第2光学系に凸面ミラーを使用するとともに第1光学系と第2光学系の間の位置に中間像を結像しないように構成された系と比較して、広角で光学性能に優れ、かつ第2光学系の反射ミラーのサイズを小さく構成することができる。
しかも、第1光学系を、5枚という極めて少ない枚数によって構成しているから、第1光学系を低コストかつコンパクトなものとすることができ、ひいては装置全体を、低コストかつコンパクトのものとすることができる。
実施例1に係る投写型表示装置全体の概略構成を示す図である。 実施例1に係る投写光学系の構成を示す図である。 実施例1に係る投写光学系のスクリーン上での収差図(球面収差図(A)、非点収差図(B)、歪曲(C)、倍率色収差図(D))を示す図である。 実施例2に係る投写光学系の構成を示す図である。 実施例2に係る投写光学系のスクリーン上での歪曲格子を示す図である。 実施例2に係る投写光学系のスクリーン上でのd線、F線およびC線の各光束に対するスポットダイヤグラムを示す図である。 実施例3に係る投写光学系の構成を示す図である。 実施例3に係る投写光学系のスクリーン上での歪曲格子を示す図である。 実施例3に係る投写光学系のスクリーン上でのd線、F線およびC線の各光束に対するスポットダイヤグラムを示す図である。 本実施形態に係る投写型表示装置の照明光学系の構成を示す図である。
以下、本発明に係る投写光学系および投写型表示装置の実施形態を詳細に説明する。以下の説明では、まず、実施例1に係る投写光学系を本発明に係る第1の投写光学系の実施形態の代表例(第1実施形態)とし、上述の図1、2を参照しながら説明し、次に、実施例2に係る投写光学系を本発明に係る第2の投写光学系の実施形態の代表例(第2実施形態)とし、上述の図1、4を参照しながら説明する。また、実施例1に係る投写型表示装置を本発明に係る投写型表示装置の実施形態の代表例とし、上述の図1、10を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように第1実施形態の投写光学系10は、縮小側の共役面である画像表示面3上の原画像を拡大側の共役面であるスクリーン(OBJ)5上に拡大投写する、プロジェクションタイプの投写型表示装置20に搭載されるものであって、5枚のレンズからなる第1光学系1と、凹面の非球面形状をなす反射ミラー4からなる第2光学系2とから構成され、第1光学系1により、上記原画像と共役な中間像を第1光学系1と第2光学系2との間に結像させるとともに、第2光学系2により、該中間像と共役な最終像をスクリーン5上に結像させるようになっている。なお、画像表示面3の拡大側には、カバーガラス、色合成プリズムおよび光偏向プリズム等からなるガラスブロック6が配されている。なお、第1光学系1の中間部には絞りを配することも可能である。
また、この投写光学系10は、第1光学系1の全てのレンズL〜Lおよび第2光学系2の反射ミラー4の各光学面が、光軸Zを共通の軸として、軸対称な面とされ(同軸に配置され)ている。
これにより、投写光学系10の組立精度を高めることができ、組立作業も容易となる。
また、5枚という少ない枚数のレンズによって第1光学系1を構成しているので、光学系全体の低コスト化およびコンパクト化を図ることができる。
また、より好ましい態様として、この投写光学系10では、第1の投写光学系1の最も拡大側のレンズである第1レンズLの両面(一方の面のみとすることも可能)が共に非球面形状である非球面レンズで構成されており、これにより、歪曲収差等をより良好に補正することが可能となる。
一方、図4および図1(投写型表示装置の概略構成としては、実施例1の投写型表示装置を示す図1と略同様なので、便宜的に図1を用いて説明する)に示すように第2実施形態の投写光学系10は、上述の第1実施形態のものと同様に、縮小側の共役面である画像表示面3上の原画像を拡大側の共役面であるスクリーン5上に拡大投写する、プロジェクションタイプの投写型表示装置20に搭載されるものであって、5枚のレンズからなる第1光学系1と、凹面の非球面形状をなす反射ミラー4からなる第2光学系2とから構成され、第1光学系1により、上記原画像と共役な中間像を第1光学系1と第2光学系2との間に結像させるとともに、第2光学系2により、該中間像と共役な最終像をスクリーン5上に結像させるようになっている。
また、この第2実施形態に係る投写光学系10は、第1光学系1の5枚のレンズのうち最も拡大側のレンズ(第1レンズL)の少なくとも1面と、第2光学系2を構成する反射ミラー4のミラー面が、軸対称性を持たない自由曲面で形成されており、第1光学系1のその他のレンズ(第2レンズL〜第5レンズL)は、各々の光学面が軸対称な面(実施例2、3では球面)で構成されるとともに、光軸Z上に互いに同軸に配置されている。
これにより、歪曲収差等を良好に補正することが可能となる。また、自由曲面を、第1光学系1の5枚のレンズのうち最も拡大側のレンズ(第1レンズL)の少なくとも1面と、第2光学系2を構成する反射ミラー4のミラー面というように限定するとともに、該自由曲面レンズを除く他の光学面を同軸に配置したことにより、投写光学系10の組立精度を高めることができ、組立作業も容易となる。なお、第1レンズLの自由曲面は少なくとも拡大側の面に設けて、自由曲面からなる反射ミラー4のミラー面と対向配置させることが好ましい。
なお、上記第1および第2の実施形態において、第1光学系1の最も縮小側のレンズである第5レンズLが軸対称性を持ち、そのレンズLの光軸と縮小側共役面の法線が平行で、少なくとも、該光軸Zと縮小側の共役面(画像表示面3)との交点から射出された光束が拡大側の共役面(スクリーン5)上に投写されることが好ましい。これにより、第1光学系1を介して第2光学系2に入射し、反射された光束が第1光学系1に戻るのではなく、スクリーン5上に照射されることが可能となる。
なお、従来技術においては、第1光学系1と第2光学系2が共に共軸である場合には、画像表示面3の光軸中心から射出され、第1光学系1を通過した光束が第2光学系2で反射され、第1光学系1を介して再び画像表示面3に戻ることとなるので、これを防止するために、第1光学系1を通過する反射光束における光軸Zからのシフト量を大きくする必要があり、光学系全体が大型化してしまうという問題があった。本実施形態においては、上述したように、適宜、第1光学系1および、第2光学系2の最も拡大側のレンズLの軸外しを行なったり、それらの光学面を自由曲面とすることにより、第2レンズLから第5レンズLの小型化を図ることを可能としている。
また、図1に示す実施形態に係る投写型表示装置20は、上述した投写光学系10を搭載したプロジェクタであり、図10に示すように、光源15と、ライトバルブとしての透過型液晶パネル11a〜11cと、光源15からの光束を透過型液晶パネル11a〜11cへ導く照明光学系30と、上述の投写光学系10とを備え、光源15からの光束を透過型液晶パネル11a〜11cで光変調し、投写光学系10により図1に示すスクリーン5に投写するように構成されている。
上記照明光学系30は、色分解のためのダイクロイックミラー12,13と、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14と、コンデンサレンズ16a〜16cと、全反射ミラー18a〜18cとを備えている。光源15とダイクロイックミラー12の間は図示を省略しているが、光源15からの白色光は照明光学系30において、3つの色光光束(G光、B光、R光)にそれぞれ対応する透過型液晶パネル11a〜11cに入射されて光変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成された後、投写光学系10に入射される。
なお、上記照明光学系30の構成は、以下に示す実施例1〜3に共通のものとされており、以下では説明を省略する。また、本発明の投写光学系は、液晶表示パネルを用いた投写型表示装置の投写光学系としての使用態様に限られるものではなく、DMD等の他の光変調手段を用いた装置の投写光学系として用いることも可能である。
以下、本発明に係る投写光学系の具体的な実施例1〜3について説明する。
なお、以下に示す実施例1〜3に係る投写光学系10は、第1光学系1が5枚のレンズL〜Lから構成されている。
また、以下の実施例1に係る投写光学系では、第1光学系1を構成するもっとも拡大側のレンズLの両面と、第2光学系2を構成する凹面形状の反射ミラー4のミラー面が非球面とされている。この非球面形状は下記非球面式(A)により表される。
また、以下の実施例2、3に係る投写光学系では、第1光学系1を構成するもっとも拡大側のレンズLの両面と、第2光学系2を構成する凹面形状の反射ミラー4のミラー面が回転非対称な自由曲面とされている。この自由曲面形状は下記自由曲面式(B)により表される。
Figure 2011150029
Figure 2011150029
<実施例1>
実施例1に係る投写光学系10の構成は図2に示すとおりである。また、実施例1に係る投写光学系10を搭載した投写型表示装置20の全体構成は図1に示すとおりである。
図1、2に示すように本実施例の投写光学系10は、縮小側の共役面である画像表示面3上の原画像を拡大側の共役面であるスクリーン5上に拡大投写するものであって、5枚のレンズからなる第1光学系1と、凹面形状をなす反射ミラー4からなる第2光学系2とから構成され、第1光学系1により、上記原画像と共役な中間像を第1光学系1と第2光学系2との間に結像させるとともに、第2光学系2により、該中間像と共役な最終像をスクリーン5上に結像させるようになっている。
また、この投写光学系10は、全系の縮小側がテレセントリック性を有し、かつ第1光学系1の5枚のレンズのうち最も拡大側に位置するレンズ(第1レンズL)の両面および第2光学系2を構成する反射ミラー4のミラー面が非球面とされており、第1光学系1のその余の光学面は球面とされており、第1光学系1および第2光学系2を構成する全ての光学面は、光軸Z上に互いに同軸に配置されている。
上記第1光学系1は、拡大側から順に、縮小側に凸面を向けたメニスカス形状の両面非球面レンズからなる第1レンズLと、縮小側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる第2レンズLと、両凸レンズからなる第3レンズLと、縮小側に凹面を向けた負のメニスカスレンズからなる第4レンズLと、両凸レンズからなる第5レンズLとを配列してなり、第2レンズLと第3レンズ、および第4レンズLと第5レンズLは、それぞれ互いに接合されて接合レンズを構成している。
下記表1に、実施例1の投写光学系10の各部材面の曲率半径R(単位mm)、各部材の光軸Z上における間隔D(各部材間の空気間隔および各部材の中心厚:光軸Z上に存在しない面においては各面位置(上記反射ミラー4の面では設計上の面頂点位置、上記スクリーン5の面では該面頂点位置からの光軸Z方向の距離が最小となる位置)から光軸Z上に垂線を下ろした位置を基準とする。実施例2,3において同じ)(単位mm)、各部材のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。また、面番号の右側に*を付した面は非球面であることを表している。
Figure 2011150029
また、下記表2に、実施例1の第1レンズLの各光学面(面番号2、3)および反射ミラー4のミラー面(面番号1)の非球面形状を表す上記非球面式(A)における各回転対称非球面係数(非球面係数)を示す。
Figure 2011150029
また、図3は、実施例1の投写光学系の球面収差(A)、非点収差(B)、ディストーション(C)および倍率色収差(D)を示す収差図である。なお、非点収差図には、サジタル像面およびタンジェンシャル像面に対する収差が示されている。
これらの収差図から明らかなように、実施例1の投写光学系によれば、球面収差、歪曲収差および色収差を始めとする諸収差を良好に補正することができる。
<実施例2>
実施例2に係る投写光学系10の構成は図4に示すとおりである。なお、図4において実施例1のものと同様の作用効果をなす部材には同一の符号を付し、その説明は省略する(下記実施例3の構成を示す図7において同じ)。
実施例2に係る投写光学系10の構成は実施例1のものと略同様とされているが、第1光学系1の5枚のレンズのうち最も拡大側に位置するレンズ(第1レンズL)の両面および第2光学系2を構成する反射ミラー4のミラー面が軸対称性を持たない自由曲面とされており、その一方、第1光学系1を構成するその余の光学面は球面で形成されている(実施例3において同じ)。なお、第2光学系2の反射ミラー4が光軸Zに対し偏心(Y方向シフト)およびチルト(X軸回転)して配置されており、第1光学系1のその他のレンズは、光軸Z上に互いに同軸に配置されている(実施例3において同じ)。
下記表3に、実施例2の投写光学系10の各部材面の曲率半径R(単位mm)、各部材の光軸Z上における間隔D(単位mm)、各部材のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。
また、面番号の右側に**を付した面は自由曲面であることを表している(表6において同じ)。
Figure 2011150029
また、表4および表5は、実施例2の第1レンズLの両面(面番号2、3)および反射ミラー4のミラー面(面番号1)の自由曲面形状を表す上記自由曲面式(B)における係数を表すもので、そのうち該自由曲面式(B)の第1項の係数である回転対称非球面係数を下記表4に、第2項の係数である回転非対称非球面係数を下記表5に、各々示す。
また、下記表5の下段に、上記反射ミラー4のミラー面(面番号1)のシフト量(図4において光軸Zに対し図中上方へのシフトを正とする(以下、同様)。単位mm)、およびチルト量(図4の紙面内において、偏芯(シフトおよびチルトを含む)させる面と光軸Zとの交点を中心として反時計回りの向きを正とする(以下、同様)。単位:度)を示す(表8において同じ)。
また、下記表5の下段に、縮小側共役面の有効エリア(X方向およびY方向)も示す(表8において同じ)。
Figure 2011150029
Figure 2011150029
また、図5に示すスクリーン5上での歪曲格子(Distortion Grid)形状、および図6に示すスクリーン5上でのスポットダイヤグラムから明らかなように、実施例2に係る投写光学系10は、色収差および歪曲収差を良好に補正し得る高性能な投写光学系とされている。
なお、各スポットダイヤグラムの図の下方に記載された数値は、画像表示面3上での座標値(上段がX座標値、下段がY座標値)である(実施例3に係る図9において同じ)。また、画像表示面3のアスペクト比は3:2とされている(実施例3において同じ)。
<実施例3>
実施例3に係る投写光学系10の構成は図7に示すとおりである。
実施例3に係る投写光学系10の構成は実施例2のものと略同様とされているが、第1光学系1の第2レンズLが両凹レンズからなる点において相違している。
下記表6に、実施例3の投写光学系10の各部材面の曲率半径R(単位mm)、各部材の光軸Z上における間隔D(単位mm)、各部材のd線における屈折率Nおよびアッベ数νを示す。なお、面番号の右側に**を付した面は回転非対称な自由曲面であることを表している。
Figure 2011150029
また、表7および表8は、実施例3の第1レンズLの両面(面番号2、3)および反射ミラー4のミラー面(面番号1)の自由曲面形状を表す上記自由曲面式(B)における係数を表すもので、そのうち該自由曲面式(B)の第1項の係数である回転対称非球面係数を下記表7に、第2項の係数である回転非対称非球面係数を下記表8に、各々示す。
Figure 2011150029
Figure 2011150029
また、図8に示すスクリーン5上での歪曲格子(Distortion Grid)形状、および図9に示すスクリーン5上でのスポットダイヤグラムから明らかなように、実施例3に係る投写光学系10は、色収差および歪曲収差を良好に補正し得る高性能な投写光学系とされている。
〜L レンズ
〜R11 各部材面の曲率半径
〜D10 各部材面の間隔
Z 光軸
1 第1光学系
2 第2光学系
3 画像表示面
4 反射ミラー
5 スクリーン(OBJ)
6 ガラスブロック
11a〜11c 透過型液晶パネル
12,13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
15 光源
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c 全反射ミラー
20 投写型表示装置
30 照明光学系

Claims (8)

  1. 縮小側の共役面上の原画像を拡大側の共役面上に拡大投写する投写光学系であって、
    縮小側から順に、前記原画像と共役な中間像を結像させる正の屈折力を有する第1光学系と、該中間像と共役な最終像を前記拡大側の共役面上に結像させる収束反射系である第2光学系と、を配設してなり、
    前記第1光学系は5枚のレンズからなり、前記第2光学系は凹面形状をなす反射ミラーからなることを特徴とする投写光学系。
  2. 前記第1光学系の最も拡大側のレンズの少なくとも1面と、前記第2光学系を構成する反射ミラーのミラー面が非球面で形成されていることを特徴とする請求項1記載の投写光学系。
  3. 前記第1光学系を構成するすべてのレンズと、前記第2光学系を構成する反射ミラーが共通の光軸に対して軸対称とされていることを特徴とする請求項2記載の投写光学系。
  4. 前記第1光学系の最も拡大側のレンズの少なくとも1面と、前記第2光学系を構成する反射ミラーのミラー面が、軸対称性を持たない自由曲面で形成されていることを特徴とする請求項1記載の投写光学系。
  5. 前記第1光学系の最も縮小側のレンズが軸対称性を持ち、その最も縮小側のレンズの光軸Zと縮小側共役面の法線が平行で、少なくとも、該光軸Zと前記縮小側の共役面との交点から射出された光束が前記拡大側の共役面上に投写されることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の投写光学系。
  6. 前記第1光学系の縮小側の4枚のレンズは共通の光軸Zに対して軸対称とされていることを特徴とする請求項1、2、4および5のうちいずれか1項記載の投写光学系。
  7. 前記第1光学系は、拡大側から順に、少なくとも1面が非球面または自由曲面とされた第1レンズ、負の第2レンズ、正の第3レンズ、負の第4レンズ、および正の第5レンズを備えていることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか1項記載の投写光学系。
  8. 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学系と、請求項1〜7のうちいずれか1項記載の投写光学系とを備え、該光源からの光束を該ライトバルブで光変調し、該投写光学系によりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
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