JP2011149631A - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも、圧縮機1、液冷媒熱交換器3の冷媒側伝熱管3a、減圧装置4、および空気熱交換器5が冷媒配管により接続されて構成されるヒートポンプ冷媒回路と、少なくとも、ポンプ15、前記液冷媒熱交換器3の液側伝熱管3b、および貯液タンク10が液配管により接続されて構成される被加熱液体回路と、を備えるヒートポンプ給湯機において、前記液冷媒熱交換器3の前記液側伝熱管3bの両端は、前記被加熱液体回路の前記液配管と着脱可能な接続金具16,17により接続され、前記液冷媒熱交換器3の前記液側伝熱管3bが取り外し可能に設置されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
ヒートポンプ給湯機に使用される水道水は、カルシウム、マグネシウムなどの硬度成分を含んでいる。そのため、ヒートポンプ給湯機を長期間使用するうちに硬度成分が水道水中から析出し、水冷媒熱交換器(液冷媒熱交換器)の液側伝熱管の内壁面にスケールとして付着、堆積し水循環を阻害して加熱性能を低下させる虞れがある。硬度成分の溶解度は水温が高いほど低下して析出し易くなるため、特に冬期高温貯湯運転時における高温水循環の繰り返しにより液冷媒熱交換器の液側伝熱管内への付着、堆積による加熱性能の低下が問題となる。
また、特許文献2(特開2006−336894号公報)には、従来の水冷媒熱交換器の構造として、冷媒側伝熱管を内管とし水側伝熱管を外管とした二重管式や、冷媒側伝熱管と水側伝熱管とを円形または楕円形に巻き付け密着させ、ろう付によって固定した構造が開示されている。
また、水冷媒熱交換器の冷媒側伝熱管および水側伝熱管の両端はそれぞれ冷媒配管および水配管にろう付によって接続され、ヒートポンプユニット内の空気熱交換器の上部や空気熱交換器と圧縮機の下部にこれらの支持板と関連して設置されており、水冷媒熱交換器単体でのサービス作業性についてはほとんど考慮されていなかった。
特許文献1に記載された従来技術は、水冷媒熱交換器の水側伝熱管出口部に接続される水配管の内径を徐々に拡大するようにしたものであるが、もともと水配管は比較的スケール付着量の少ない箇所であり、水冷媒熱交換器の加熱源である冷媒側伝熱管と接触している水側伝熱管へのスケール付着、堆積に対する改善策としては不十分であった。
特に、水冷媒熱交換器の冷媒側伝熱管には高圧のCO2 (二酸化炭素)冷媒が封入されており、ヒートポンプ給湯機が設置されている現地におけるCO2 (二酸化炭素)冷媒の放出、再封入は困難である。このため、水冷媒熱交換器のメンテナンスまたはサービス交換は、ヒートポンプ給湯機ごと工場に引き取って行わなければならなかった。
少なくとも、圧縮機、液冷媒熱交換器の冷媒側伝熱管、減圧装置、および空気熱交換器が冷媒配管により接続されて構成されるヒートポンプ冷媒回路と、少なくとも、ポンプ、前記液冷媒熱交換器の液側伝熱管、および貯液タンクが液配管により接続されて構成される被加熱液体回路と、を備えるヒートポンプ給湯機において、前記液冷媒熱交換器の前記液側伝熱管の両端は、前記被加熱液体回路の前記液配管と着脱可能な接続金具により接続され、前記液冷媒熱交換器の前記液側伝熱管が取り外し可能に設置されることを特徴とする。
ヒートポンプ給湯機は、ヒートポンプ冷媒回路の構成部品および被加熱液体回路の一方の構成部品を収納したヒートポンプユニット30と、被加熱液体回路の他方の構成部品および給液回路の構成部品を収納した貯湯ユニット40と、運転制御手段50とを備えて構成されている。
以下、ヒートポンプ冷媒回路、被加熱液体回路、および、給液回路の構成について説明する。
ヒートポンプ冷媒回路は、圧縮機1と、液冷媒熱交換器2から分離した出液側熱交換器3の冷媒側伝熱管3aと、液冷媒熱交換器2の冷媒側伝熱管2aと、減圧装置4と、空気熱交換器5とを備えて構成され、冷媒が循環するように、それぞれ冷媒配管を介して順次環状に接続されている。
なお、本実施形態での冷媒としては、二酸化炭素(CO2 )冷媒が封入されており、また、本実施形態での被加熱媒体(液)としては、水(水道水)が用いられているものとして以下説明する。
圧縮機1は、PWM(Pulse Width Modulation)制御、電圧制御(例えばPAM(Pulse Amplitude Modulation)制御)およびこれらを組み合わせた制御により、低速(例えば700回転/分)から高速(例えば6000回転/分)まで回転速度制御ができるようになっている。
ヒートポンプ給湯機を通常の貯湯温度(約65℃)で貯湯する通常貯湯運転をする場合、圧縮機1を比較的小さな回転速度(1000〜2000回転/分)で運転する。一方、冬期などで高温の貯湯温度(約85〜90℃)で貯湯する高温貯湯運転をする場合、圧縮機1を通常貯湯運転時より大きな回転速度(3000〜4000回転/分)で運転する。
液冷媒熱交換器2は、出液側熱交換器3の冷媒側伝熱管3aを介して圧縮機1から吐出された高温高圧冷媒を流通させる冷媒側伝熱管2aと、貯液タンク10の底部からの水を流通させる液側伝熱管2bとを備えて構成され、冷媒側伝熱管2aと液側伝熱管2bとの間で熱交換するよう密着して設けられる。
液側伝熱管3bの両端側はろう付を用いず着脱できる接続金具16,17で液配管16b,17bに接続されている。
なお、接続金具16,17の位置は、液側伝熱管3bの端末部に限られるものではなく、作業性を考慮し、液側伝熱管3bに接続された液配管16a,17aの途中に接続金具16,17を設けても良い。
なお、接続金具16(17)は、一対の接続金具16(17)で構成され、接続金具16(17)の一方が予め液配管16a(17a)にろう付されており、接続金具16(17)の他方が予め液配管16b(17b)にろう付されており、接続金具16(17)の一方と接続金具16(17)の他方との着脱構造としてはろう付を用いず、ネジ止めまたは板ばねにより機械的に取付け、取り外しができる着脱可能構造となっている。
即ち、出液側熱交換器3の液側伝熱管3bは、着脱可能な接続金具16,17によって、単独で被加熱液体回路の液配管から取り外し可能な構造となっている。
また、減圧装置4は、絞り開度が調節可能となっており、この絞り開度を変えてヒートポンプ冷媒回路内の冷媒循環量を調節する働きや、冬期低温時にヒートポンプ運転して空気熱交換器5に着霜した場合に、絞り開度を全開にして中温冷媒を空気熱交換器5に多量に送って霜を溶かす除霜装置としても働く。
被加熱液体回路は、夜間の割引電気料金を利用して定期的に行う「貯湯運転(液体加熱運転)」、および、残湯量が規定値以下になった場合のみ運転する「タンク沸上げ運転(液体加熱運転)」によって、貯液タンク10に高温水を貯めるための液回路である。
被加熱液体回路は、貯液タンク10と、ポンプ15と、液冷媒熱交換器2の液側伝熱管2bと、出液側熱交換器3の液側伝熱管3bと、タンク切換弁11とを備えて構成され、それぞれ液配管を介して順次環状に接続されている。
貯湯運転時またはタンク沸上げ運転時には、出液側熱交換器3の液側伝熱管3bと貯液タンク10とが連通する状態に水の流路が切り換えてある。
出液側熱交換器3の液側伝熱管3bで規定温度まで加熱された水は、タンク切換弁11を介して、貯液タンク10の上部に接続された液配管から貯液タンク10内に貯湯される。
例えば、冬期高温貯湯で規定温度90℃の場合、貯液タンク10内の約10℃の低温水は液冷媒熱交換器2で約80℃まで加熱された後、出液側熱交換器3で規定温度90℃まで加熱されて貯液タンク10に貯湯される。そのため、加熱源となる圧縮機1から吐出される冷媒温度は100℃以上にもなり、出液側熱交換器3の液側伝熱管3b内では硬度成分が析出し、液側伝熱管3bの内壁に付着、堆積し、やがて水抵抗が増加し加熱性能の低下につながる場合がある。
給液回路は、湯水使用時に行う「給湯運転」によって、台所蛇口14などから湯水を供給するための液回路である。
給液回路は、給水金具7と、減圧弁8と、給水水量センサ9と、貯液タンク10と、タンク切換弁11と、湯水混合弁12と、給湯金具13とが液配管を介して順次直列に接続され構成されている。なお、タンク切換弁11は、給湯運転時には、貯液タンク10と湯水混合弁12とが連通する状態に水の流路が切り換えてある。
また、給水水量センサ9と貯液タンク10との間に配置される液配管は途中で分岐し、湯水混合弁12と接続されている。
給水金具7は水道などの給水源と接続され、給湯金具13は台所蛇口14に接続されている。なお、図1には、給湯金具13からは、台所蛇口14のみが接続されているが、洗面蛇口(図示せず)や風呂湯張り回路(図示せず)などの使用端末にも接続されていてもよい。
次に、ヒートポンプ給湯機の運転制御手段50について説明する。
運転制御手段50は、圧縮機1、減圧装置4、送風ファン6、タンク切換弁11、湯水混合弁12、ポンプ15などを制御することにより、貯湯運転、給湯運転などを行うものである。
また、運転制御手段50は、冬期低温時は高温貯湯の規定温度(例えば85〜90℃)で貯湯すると共に周囲温度や給水温度が低く加熱負荷が大きいため、圧縮機1を高回転速度(例えば3000〜4000回転/分)とし、夏期や中間期は加熱負荷が軽いので通常貯湯の規定温度(約65℃)で比較的低回転速度(例えば1000〜2000回転/分)とするなどの最適運転制御手段(図示せず)を有している。
また、運転制御手段50は複数のタンクサーミスタ10a(10b,10c,10d,10e)の温度検出値の差異により、貯液タンク10内のどこまで貯湯されているかを検知して、貯湯量を計ることができる。
次に、本実施形態のヒートポンプ給湯機の運転動作について図2を用いて説明する。
図2は、本実施形態に係るヒートポンプ給湯機の夜中の貯湯運転から翌日の給湯運転、学習制御に及ぶ1日の運転動作のフローチャートである。
運転制御手段50は、毎日の給湯使用量を記憶学習して翌日の給湯使用量を推定し、夜間の貯湯温度および貯湯量を決定すると共に、上記貯湯量が夜間電気割引料金の適用される規定時間(例えば23時〜7時)内に沸き上がるように貯湯運転開始時刻を設定する学習制御手段を有している。
即ち、運転制御手段50は、圧縮機1、減圧装置4、送風ファン6を始動させヒートポンプ運転を開始すると共に、タンク切換弁11、ポンプ15を制御し、貯液タンク10底部から循環されるタンク貯湯水を液冷媒熱交換器2および出液側熱交換器3で高温冷媒と熱交換して規定温度の高温水とし、貯液タンク10上部から戻す貯湯運転を行う。
通常は規定量以上残湯しておりタンク沸上げ運転は行わないが、給湯使用量が学習制御による推定量より多く、タンク残湯量が規定値未満になった場合はタンク沸上げ運転を行い(ステップS69)、貯湯量判定において(ステップS70)、貯湯温度および貯湯量が規定値に達してからタンク沸上げ運転を終了する(ステップS71)。
なお、学習制御手段が行う翌日の湯水使用量の推定算出は、一般的に過去7日間程度の外気温度や湯水使用量などを基にして、夜間の貯湯運転のみで十分間に合うように翌日の湯水使用量が推定算出される。
また、湯水使用終了は、一般的に夜間電気割引料金時間帯(23時〜7時)の始まる23時としている。
なお、ステップS73で設定された貯湯運転条件に基づき、貯湯運転開始時刻になると、貯湯運転条件にしたがって翌日の給湯使用のための貯湯運転を開始する(ステップS61)。
硬度成分は、水温が高くなるほど溶解度が低下するため、特に高温となる出液側熱交換器3の液側伝熱管3b内において飽和を超えた硬度成分は循環水中に析出し、一部は循環水と共に貯液タンク10に流入し、貯液タンク10の底部に堆積する。貯液タンク10の底部に堆積した硬度成分は、タンク排水時に排出される。
特に、冬期高温(例えば90℃)貯湯運転時には、冷媒温度が100℃以上にも達するため水中の硬度成分の溶解度は極端に低下し、出液側熱交換器3の液側伝熱管3b内において硬度成分が水中に析出し、液側伝熱管3bの内壁に付着し、やがて液側伝熱管3b内の水循環を妨げ加熱性能を低下させる場合がある。
液側伝熱管3b内壁へのスケール付着に対する改善策は、種々提案されているが構造やコストと効果の面から決め手となる方法がなく、使用する給水水質のバラツキや長期間の使用を考慮すると、液側伝熱管3bをメンテナンスまたはサービス交換する必要がある。
したがって、製品交換同様に多大な費用が掛かり、かつ、ヒートポンプ給湯機は毎日必要とする機械であり、即日に修理する必要があるため、製品交換で対応する場合が多かった。
本実施形態に係るヒートポンプ給湯機は、前記従来課題を考慮し液冷媒熱交換器2のメンテナンスおよびサービス交換作業を現地で容易に行える構造とするものである。
次に、本実施形態におけるヒートポンプ給湯機の液冷媒熱交換器2の出液側高温部を出液側熱交換器3として分離した場合の液冷媒熱交換器2および出液側熱交換器3の設置方法について、図3および図4を用いて説明する。
なお、液冷媒熱交換器2の容量が比較的小さく液冷媒熱交換器2を分離しない場合は、図3および図4の出液側熱交換器3を液冷媒熱交換器2とみなせばよい。
箱体18の右側には、仕切板19によって区切られ、圧縮機1、液冷媒熱交換器2、出液側熱交換器3などが収納された一般的に機械室と言われる部分があり、機械室の前部には円筒状の液冷媒熱交換器2および出液側熱交換器3をそれぞれ単独で設置し、後部には圧縮機1が設置されている。
液冷媒熱交換器2は、冬期高温貯湯時において、給水温度約10℃から約80℃まで加熱するため大容量が必要であるのに対し、出液側熱交換器3は、約80℃のお湯を90℃まで沸き上げるもので圧縮機1から直接送られる高温冷媒で加熱するが、容量としては比較的小さくてもよい。
したがって、図3、図4に示すように、液冷媒熱交換器2は冷媒側伝熱管2aと液側伝熱管2bを密着してコイル状に巻いたもの2個で構成されており、断熱カバー21とは別個に強固な支持台22を必要とするが、出液側熱交換器3は冷媒側伝熱管3aおよび液側伝熱管3bを収納した断熱カバー23そのもので設置することも可能である。
なお、液冷媒熱交換器2と出液側熱交換器3は、別個に単独で設置され、冷媒側伝熱管2a,3aおよび液側伝熱管2b,3bが冷媒配管および液配管に接続されており、設置強度の一部の役目を果たしている。
次に、出液側熱交換器3の構造について図5、図6を用いて説明する。
図5は、本実施形態に係るヒートポンプ給湯機の液冷媒熱交換器または出液側熱交換器の冷媒側伝熱管と液側伝熱管との取付け方の一例を示す断面図である。図6は、本実施形態に係るヒートポンプ給湯機の液冷媒熱交換器または出液側熱交換器の冷媒側伝熱管と液側伝熱管との取付け方の一例を示す正面図である。
また、図6に示すように、固定用板バネ3cは、冷媒側伝熱管3aと液側伝熱管3bとの密着伝熱性が確保できるよう適当な間隔で複数設ける。
次に、出液側熱交換器3の液側伝熱管3bの両端側を接続する接続金具16,17について、図1を参照しながら図7、図8を用いて説明する。
なお、液側伝熱管3bの両端側の接続は、図1のように液側伝熱管3bに被加熱液体回路の液配管16a、17aを介して接続金具16、17に接続しても、あるいは液側伝熱管3bに接続金具16、17を直接接続しても良い。
出液側熱交換器3の液側伝熱管3bに接続される液配管16aに、外周先端にネジ部を有するメス金具16cを接続し、液冷媒熱交換器2の液側伝熱管2bに接続される液配管16bにオス金具16dが接続されている。また、オス金具16dにはネジ金具16eが接続される。
部品構成としては、液配管16aおよびメス金具16cのまとめ部品と、液配管16b、オス金具16dおよびネジ金具16eのまとめ部品とに分かれており、それぞれのまとめ部品は、予め製造時にまとめておき、液側伝熱管3bの交換時に外す必要がないため、ろう付作業で取付けても良い。
更に、メス金具16cとオス金具16dとのシール用空隙部に水シール用Oリング16fを設置して、メス金具16cとネジ金具16eとをネジ嵌合させる構造とすることにより、ろう付作業を行わずに出液側熱交換器3の液側伝熱管3bを取り外し、再取付けが可能となる。
以上の構造においては、使用実績が多く信頼性の高い水シール用Oリング16fでシールすると共にネジ嵌合で機械的に固定するので、水漏れや固定部の強度不足などの不具合が発生する虞れが少なく、高信頼性を得ることができる。
出液側熱交換器3の液側伝熱管3bに接続される液配管17aにオス金具17cを接続し、タンク切換弁11側に接続される液配管17bにメス金具17dが接続される。
部品構成としては、液配管17aとオス金具17cのまとめ部品、および液配管17bとメス金具17dのまとめ部品とに分かれており、それぞれのまとめ部品は、予め製造時にまとめておき、液側伝熱管3bの交換時に外す必要がないためろう付作業で取付けても良い。
更に、オス金具17cとメス金具17dとのシール用空隙部に水シール用Oリング17eを設置し、オス金具17cとメス金具17dとを嵌合させ、金属製板バネ17fで固定する構造とすることにより、ろう付作業を行わずに出液側熱交換器3の液側伝熱管3bを取り外し、再取付けが可能となる。また、金属製板バネ17fは、オス金具17cおよびメス金具17dのフランジ部の厚さに対応した幅の切欠き溝17gを設けており、切欠き溝17gにフランジ部を嵌合させることにより、オス金具17cとメス金具17dを接続固定させることができる。
以上の構造においては、使用実績が多く信頼性の高い水シール用Oリング17eでシールすると共に金属製板バネ17fで接続固定するので、水漏れや固定部の強度不足などの不具合が発生する虞れがなく、高信頼性を得ることができる。
なお、液冷媒熱交換器2の容量が比較的小さい場合には、出液側高温部を分離せず、液冷媒熱交換器2の構造を前記説明した出液側熱交換器3と同等にすることにより本実施形態を適用することができる。
なお、ヒートポンプ給湯機の構造としては、実施例のヒートポンプユニットと貯湯ユニットが分離したものに限らず、一体形であっても適用できる。更に、液冷媒熱交換器2および出液側熱交換器3の構造は実施例のコイル形状に限らず適用可能であり、多大な効果を得ることができる。
例えば、上記実施形態の構成においては、貯液タンク10の底部に接続された液配管を介して貯液タンク10内の水を液冷媒熱交換器2に送り出す構成としたが、貯液タンク10以外の任意の給水源から水(被加熱液体)を液冷媒熱交換器2に送り出す構成としてもよい。例えば、減圧弁8で減圧された水を液冷媒熱交換器2に送り出す構成としてもよい。
また、上記実施形態の構成においては、出液側熱交換器3で加熱された水を貯液タンク10の上部に接続された液配管から貯液タンク10内に貯湯する構成としたが、貯液タンク10を経由することなく、出液側熱交換器3からの出湯を給湯金具13から給湯する構成としてもよい。
また、ポンプ15の位置は、液冷媒熱交換器2の上流側に限定されるものではなく、液冷媒熱交換器2の下流側であってもよい。その場合、ポンプ15は、出液側熱交換器3と液冷媒熱交換器2との間に配置されるものであってもよく、出液側熱交換器3の下流側に配置されるものであってもよい。
2 液冷媒熱交換器
2a 冷媒側伝熱管
2b 液側伝熱管
3 出液側熱交換器(液冷媒熱交換器)
3a 冷媒側伝熱管
3b 液側伝熱管
3c 固定用板バネ(バンド)
4 減圧装置
5 空気熱交換器
10 貯液タンク
11 タンク切換弁
12 湯水混合弁
13 給湯金具
14 台所蛇口
15 ポンプ
16 接続金具
16f 水シール用Oリング
17 接続金具
17e 水シール用Oリング
17f 金属製板バネ
30 ヒートポンプユニット
40 貯湯ユニット
50 運転制御手段
Claims (10)
- 少なくとも、圧縮機、液冷媒熱交換器の冷媒側伝熱管、減圧装置、空気熱交換器、および冷媒配管を有するヒートポンプ冷媒回路と、
少なくとも、前記液冷媒熱交換器の液側伝熱管、および液配管を有する被加熱液体回路と、
を備えるヒートポンプ給湯機において、
前記液冷媒熱交換器は、前記液側伝熱管のうち少なくとも熱交換後に高温となる部分が前記被加熱液体回路の前記液配管と着脱可能な接続金具により接続されて取り外し可能に構成される
ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。 - 前記液冷媒熱交換器は、
前記液側伝熱管の外周に前記冷媒側伝熱管を熱交換可能に密着させ、前記液側伝熱管と前記冷媒側伝熱管を取り外し可能なバンドで固定した
ことを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ給湯機。 - 前記液冷媒熱交換器の前記液側伝熱管と液配管は、
Oリングでシールしネジ嵌合で固定するネジ固定式接続金具で接続した
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ給湯機。 - 前記液冷媒熱交換器の前記液側伝熱管と液配管は、
Oリングでシールし金属製板バネで固定するクイックファスナー式接続金具で接続した
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ給湯機。 - 前記液冷媒熱交換器の前記液側伝熱管と液配管は、
圧入手段によりシールしネジ嵌合で固定する圧入式接続金具で接続した
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ給湯機。 - 少なくとも、圧縮機、液冷媒熱交換器の冷媒側伝熱管、減圧装置、空気熱交換器、および冷媒配管を有するヒートポンプ冷媒回路と、
少なくとも、前記液冷媒熱交換器の液側伝熱管、および液配管を有する被加熱液体回路と、
を備えるヒートポンプ給湯機において、
前記液冷媒熱交換器の出液側高温部である出液側熱交換器の液側伝熱管が前記被加熱液体回路の前記液配管と着脱可能な接続金具により接続されて取り外し可能に構成される
ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。 - 前記出液側熱交換器は、
前記液側伝熱管の外周に前記冷媒側伝熱管を熱交換可能に密着させ、前記液側伝熱管と前記冷媒側伝熱管を取り外し可能なバンドで固定した
ことを特徴とする請求項6に記載のヒートポンプ給湯機。 - 前記出液側熱交換器の前記液側伝熱管と液配管は、
Oリングでシールしネジ嵌合で固定するネジ固定式接続金具で接続した
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のヒートポンプ給湯機。 - 前記出液側熱交換器の前記液側伝熱管と液配管は、
Oリングでシールし金属製板バネで固定するクイックファスナー式接続金具で接続した
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のヒートポンプ給湯機。 - 前記出液側熱交換器の前記液側伝熱管と液配管は、
圧入手段によりシールしネジ嵌合で固定する圧入式接続金具で接続した
ことを特徴とする請求項6または請求項7に記載のヒートポンプ給湯機。
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