JP2011149128A - 選針機のジャック制御装置及び丸編機 - Google Patents
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Abstract
【課題】丸編機による筒状生地の編成において、シリンダ針の選針ミスを防止することによってシリンダを高速回転できるものとし、もって筒状生地の生産性を高められるようにする。
【解決手段】シリンダ5の外周面で保持されたシリンダ針10、中間ジャック20、セレクトジャック21と、セレクトジャック21にシリンダ5の外周面へ近接離反させる向きの揺動駆動を付与して中間ジャック20のバット33を所定タイミングでカムレール36と非係合にさせるアクチュエータ45とを有しており、シリンダ5の回転方向においてアクチュエータ45の下流側となる配置で、セレクトジャック21の先端部25を径方向外方へ引き出すことによってこのセレクトジャック21を揺動前の起立姿勢へ復帰揺動させるガイド具50が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダ5の外周面で保持されたシリンダ針10、中間ジャック20、セレクトジャック21と、セレクトジャック21にシリンダ5の外周面へ近接離反させる向きの揺動駆動を付与して中間ジャック20のバット33を所定タイミングでカムレール36と非係合にさせるアクチュエータ45とを有しており、シリンダ5の回転方向においてアクチュエータ45の下流側となる配置で、セレクトジャック21の先端部25を径方向外方へ引き出すことによってこのセレクトジャック21を揺動前の起立姿勢へ復帰揺動させるガイド具50が設けられている。
【選択図】図1
Description
本発明は、選針機のジャック制御装置と、このジャック制御装置を具備した丸編機とに関するものである。
図9は、周方向で継ぎ目の無い筒状生地を編成するために用いられる従来の丸編機100を示している。この丸編機100は、縦軸まわりに回転自在な円筒形のシリンダ101を有しており、このシリンダ101の外周面には、縦軸に平行な針溝が周方向に並んで複数本形成され、各針溝ごとに、シリンダ針102、中間ジャック103、セレクトジャック104が一列配置で保持されている(例えば、特許文献1等参照)。
シリンダ針102及び中間ジャック103は針溝内で上下動自在であり、シリンダ針102の尾部105と中間ジャック103の先端部106は互いに当接され、このうちシリンダ針102が、シリンダ101を取り囲むように巻回された押さえバネ107により下向きの付勢力(下降作用)を受けるようになっている。
また、中間ジャック103には径方向外方へ突出するバット108が設けられており、このバット108がシリンダ101を取り囲むようにその外周に設置固定されたカムレール109に係合されている。このカムレール109は、シリンダ101の回転時に中間ジャック103を上昇させ、その先端部106でシリンダ針102の尾部105を押し上げてシリンダ針102の針先端(フック部)110がシリンダ101上へ突出したニット位置になるようにするための山形カーブを有している。
また、中間ジャック103には径方向外方へ突出するバット108が設けられており、このバット108がシリンダ101を取り囲むようにその外周に設置固定されたカムレール109に係合されている。このカムレール109は、シリンダ101の回転時に中間ジャック103を上昇させ、その先端部106でシリンダ針102の尾部105を押し上げてシリンダ針102の針先端(フック部)110がシリンダ101上へ突出したニット位置になるようにするための山形カーブを有している。
セレクトジャック104は、先端部111をシリンダ101の外周面へ近接離反させるように針溝内で揺動自在であり、その先端部111は中間ジャック103の尾部112に対して径方向外側に係合するような配置となっている。そして、このセレクトジャック104は、シリンダ101の外周部に設置固定されたアクチュエータ113の作動で揺動駆動される。
従って、アクチュエータ113の作動でセレクトジャック104が揺動すると、その先端部111が中間ジャック103の尾部112を径方向内方へ押しこみ、これによって中間ジャック103のバット108がカムレール109から外れて非係合となるので、中間ジャック103はそれ以後、上昇しない状態となる。
すなわち、シリンダ101の回転時において、中間ジャック103のバット108がカムレール109の山形カーブに沿って上昇する途中でアクチュエータ113を作動させると、シリンダ針102の針先端110はニット位置より低いタック位置でとどまる状態となる。またこれより早いタイミング(即ち、バット108がカムレール109の山形カーブに入る前)でアクチュエータ113を作動させると、シリンダ針102の針先端110は上昇せず、最も低いウエルト位置を保持するようになる。
すなわち、シリンダ101の回転時において、中間ジャック103のバット108がカムレール109の山形カーブに沿って上昇する途中でアクチュエータ113を作動させると、シリンダ針102の針先端110はニット位置より低いタック位置でとどまる状態となる。またこれより早いタイミング(即ち、バット108がカムレール109の山形カーブに入る前)でアクチュエータ113を作動させると、シリンダ針102の針先端110は上昇せず、最も低いウエルト位置を保持するようになる。
言うまでもなく、アクチュエータ113を作動させなければ、中間ジャック103のバット108がカムレール109の山形カーブを頂上まで登るようになるため、中間ジャック103の上昇と共にシリンダ針102が上昇し、その針先端110が前記したニット位置に達するようになる。
このように、アクチュエータ113の作動タイミングを制御することで、中間ジャック103の上下動高さを選択したり又は上昇させない選択をしたりできるものであり、これにより、前記したニット位置、タック位置、ウエルト位置に向けた各シリンダ針102の選針が可能となる。
このように、アクチュエータ113の作動タイミングを制御することで、中間ジャック103の上下動高さを選択したり又は上昇させない選択をしたりできるものであり、これにより、前記したニット位置、タック位置、ウエルト位置に向けた各シリンダ針102の選針が可能となる。
なお、シリンダ針102は、ニット位置やタック位置まで上昇されたとき、その後、中間ジャック103がカムレール109の山形カーブを降りるのに伴って中間ジャック103による支えを失うと同時に、押さえバネ107による下向きの付勢力を受けて下降するようになっている。
一方、セレクトジャック104は、アクチュエータ113を作動させたとき(シリンダ針102をタック位置やウエルト位置にさせたとき)、アクチュエータ113を通過後において当該セレクトジャック104自身の反りを復元させようとするバネ作用で、揺動前の起立姿勢に戻るようになっている。
一方、セレクトジャック104は、アクチュエータ113を作動させたとき(シリンダ針102をタック位置やウエルト位置にさせたとき)、アクチュエータ113を通過後において当該セレクトジャック104自身の反りを復元させようとするバネ作用で、揺動前の起立姿勢に戻るようになっている。
筒状生地の生産性(編成効率)を高めるため、シリンダ101の回転を高速化させようとすると、次の問題が生じていた。
すなわち、アクチュエータ113の作動でセレクトジャック104を揺動させたとき(シリンダ針102をタック位置やウエルト位置とさせたとき)、その後、セレクトジャック104がアクチュエータ113を通過しても、このセレクトジャック104が次位のアクチュエータ113まで移動する間に、当該セレクトジャック104の反り復元が間に合わない(自身のバネ作用がシリンダ101の高速回転に追従できない)ということがあった。
すなわち、アクチュエータ113の作動でセレクトジャック104を揺動させたとき(シリンダ針102をタック位置やウエルト位置とさせたとき)、その後、セレクトジャック104がアクチュエータ113を通過しても、このセレクトジャック104が次位のアクチュエータ113まで移動する間に、当該セレクトジャック104の反り復元が間に合わない(自身のバネ作用がシリンダ101の高速回転に追従できない)ということがあった。
そのために、次位のアクチュエータ113を仮に不作動とさせるときでも、セレクトジャック104の先端部111が中間ジャック103の尾部112を径方向内方へ押したままとなって、中間ジャック103のバット108がカムレール109に係合するタイミングが遅れたり、或いはカムレール109に係合しなかったりすることがあった。
このようになると、次にシリンダ針102をニット位置やタック位置に向けて上昇させようとしても、所定タイミングで中間ジャック103を上昇させることができず、従ってシリンダ針102も、適切に上昇させることができないという選針ミスに繋がる。その結果、筒状生地に対して編組織不良(孔開きや柄不良など)を発生させる問題があった。
このようになると、次にシリンダ針102をニット位置やタック位置に向けて上昇させようとしても、所定タイミングで中間ジャック103を上昇させることができず、従ってシリンダ針102も、適切に上昇させることができないという選針ミスに繋がる。その結果、筒状生地に対して編組織不良(孔開きや柄不良など)を発生させる問題があった。
すなわち、シリンダ101の回転を高速化させるには、シリンダ針102の選針ミスを防止するための上限速度が課せられてしまうことになるため、筒状生地の生産性を十分に高められないという問題となっていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、丸編機による筒状生地の編成において、シリンダ針の選針ミスを防止することによってシリンダを高速回転できるものとし、もって筒状生地の生産性を高められるようにした選針機のジャック制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、丸編機による筒状生地の編成において、シリンダ針の選針ミスを防止することによってシリンダを高速回転できるものとし、もって筒状生地の生産性を高められるようにした選針機のジャック制御装置を提供することを目的とする。
また本発明は、シリンダ針の選針ミスを防止することによってシリンダを高速回転できるものとし、もって筒状生地の生産性を高められるようにした丸編機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係るジャック制御装置は、縦軸まわりに回転するシリンダの外周面にシリンダ針、中間ジャック、セレクトジャックが上下方向に一列配置で保持され、前記シリンダの外周部に設置されたアクチュエータで前記セレクトジャックを揺動させることにより、前記中間ジャックを介し、上下動させるシリンダ針を選針するように構成された丸編機の選針機に対して設けられるものである。
即ち、本発明に係るジャック制御装置は、縦軸まわりに回転するシリンダの外周面にシリンダ針、中間ジャック、セレクトジャックが上下方向に一列配置で保持され、前記シリンダの外周部に設置されたアクチュエータで前記セレクトジャックを揺動させることにより、前記中間ジャックを介し、上下動させるシリンダ針を選針するように構成された丸編機の選針機に対して設けられるものである。
そして、前記シリンダの外周部であって、且つ当該シリンダの回転方向において前記アクチュエータの下流側となる配置で、前記セレクトジャックの先端部を径方向外方へ引き出して当該セレクトジャックを揺動前の起立姿勢へ復帰揺動させるガイド具が設けられている。
このようにすることで、セレクトジャックは、アクチュエータの作動で揺動された後、ガイド具に誘導されて直ちに、且つ強制的に、揺動前の起立姿勢に戻されるので、シリンダの回転を高速化させてもセレクトジャックは、確実にシリンダの高速回転に即応できることになる。
このようにすることで、セレクトジャックは、アクチュエータの作動で揺動された後、ガイド具に誘導されて直ちに、且つ強制的に、揺動前の起立姿勢に戻されるので、シリンダの回転を高速化させてもセレクトジャックは、確実にシリンダの高速回転に即応できることになる。
従って、中間ジャックのバットがカムレールに係合するタイミングが遅れたり係合しなかったりすることを防止できる。すなわち、次にシリンダ針をニット位置やタック位置に向けて所定タイミングで上昇させることができる(選針ミスが起こらない)ので、筒状生地に対して編組織不良(孔開きや柄不良など)が発生することもない。これにより、シリンダの回転を高速化して、筒状生地の生産性を高めることができるものである。
具体的には、セレクトジャックに対し、その先端部の近傍から径方向外方へ突出する係合片が設けられており、前記ガイド具には、前記セレクトジャックの係合片と係合して径方向外方へ導くようにカム溝が形成されたもの、とするのがよい。
なお、セレクトジャックには、前記中間ジャックの尾部の径方向内方側に配置されることにより、前記セレクトジャックの先端部と共同して中間ジャックの尾部を挟持する引き戻し片が設けられたものとするのがよい。
なお、セレクトジャックには、前記中間ジャックの尾部の径方向内方側に配置されることにより、前記セレクトジャックの先端部と共同して中間ジャックの尾部を挟持する引き戻し片が設けられたものとするのがよい。
このような引き戻し片を設けると、セレクトジャックがガイド具によって強制的に揺動前の起立姿勢に戻されるときに、この引き戻し片によって中間ジャックの尾部をも随伴させる(中間ジャックを直立姿勢に戻しバットをカムレールに強制的に係合させる)作用が得られる。そのため、動作に一層の確実性が得られ、シリンダ針の選針ミスを徹底して防止できることになる。
一方、本発明に係る丸編機は、前記構成のジャック制御装置を具備するもの(そのようなジャック制御装置付き選針機を具備したもの)であって、この構成により、所期の目的(筒状生地の高生産性)を達成できるものである。
具体的には、縦軸まわりに回転する円筒形シリンダの外周面で上下動自在に保持されたシリンダ針と、このシリンダ針の尾部に先端部を当接させて前記シリンダの外周面で上下動自在に保持され且つ径方向外方へ突出するバットを前記シリンダの外周側に設置されたカムレールに係合させることで前記シリンダの回転時に上下動する中間ジャックと、この中間ジャックの尾部の径方向外側に先端部を係合させて且つ前記シリンダの外周面で保持されたセレクトジャックと、このセレクトジャックにシリンダ外周面へ近接離反させる向きの揺動駆動を付与して前記中間ジャックのバットを所定タイミングでカムレールと非係合にさせるアクチュエータとを有している。
具体的には、縦軸まわりに回転する円筒形シリンダの外周面で上下動自在に保持されたシリンダ針と、このシリンダ針の尾部に先端部を当接させて前記シリンダの外周面で上下動自在に保持され且つ径方向外方へ突出するバットを前記シリンダの外周側に設置されたカムレールに係合させることで前記シリンダの回転時に上下動する中間ジャックと、この中間ジャックの尾部の径方向外側に先端部を係合させて且つ前記シリンダの外周面で保持されたセレクトジャックと、このセレクトジャックにシリンダ外周面へ近接離反させる向きの揺動駆動を付与して前記中間ジャックのバットを所定タイミングでカムレールと非係合にさせるアクチュエータとを有している。
そして、前記シリンダの外周部であって、且つ当該シリンダの回転方向において前記アクチュエータの下流側となる配置で、前記セレクトジャックの先端部を径方向外方へ引き出して当該セレクトジャックを揺動前の起立姿勢へ復帰揺動させるガイド具が設けられている。
本発明に係る選針機のジャック制御装置では、丸編機による筒状生地の編成において、シリンダ針の選針ミスを防止することによってシリンダを高速回転できるものとし、もって筒状生地の生産性を高めることができるものである。また本発明に係る丸編機では、シリンダ針の選針ミスを防止することによってシリンダを高速回転できるものとし、もって筒状生地の生産性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図7は、本発明に係る選針機1のジャック制御装置2とこれを具備した丸編機3の一実施形態を示している。
[丸編機]
本実施形態の丸編機3は、図7に示すように、円筒形のシリンダ5と、このシリンダ5の上部に設けられた円盤状のダイヤル6とを有したダブル編み用のものとしている。
図1乃至図7は、本発明に係る選針機1のジャック制御装置2とこれを具備した丸編機3の一実施形態を示している。
[丸編機]
本実施形態の丸編機3は、図7に示すように、円筒形のシリンダ5と、このシリンダ5の上部に設けられた円盤状のダイヤル6とを有したダブル編み用のものとしている。
シリンダ5及びダイヤル6は、それらの中心となる縦軸Pまわりで一体回転可能とされ、伝動手段7を介して回転用の駆動力が伝えられる。シリンダ5には、その外周面全周を取り囲むようにして縦軸Pと平行するシリンダ針10が多数本並んで保持されており、ダイヤル6には、その上面で縦軸Pから径方向に向くダイヤル針11が多数本(シリンダ針10と同数)、放射状配置で保持されている。
シリンダ5の外周部にはカムホルダー12が設置固定されており、このカムホルダー12の内周面に、各シリンダ針10に所定タイミングで上下動(編成動作)を起こさせるためのステッチカム13(図6参照)が設けられている。
また、ダイヤル6の上部には上部カムホルダー14が定置状態で設けられており、この上部カムホルダー14の下面に、ダイヤル針11に横移動(編成動作)を起こさせるためのダイヤルカム(図示略)が設けられている。
また、ダイヤル6の上部には上部カムホルダー14が定置状態で設けられており、この上部カムホルダー14の下面に、ダイヤル針11に横移動(編成動作)を起こさせるためのダイヤルカム(図示略)が設けられている。
従って、シリンダ5及びダイヤル6を一体回転させることで、シリンダ針10の上下動とダイヤル針11の横移動とが生起され、これらシリンダ針10の針先(フック部)とダイヤル針11の針先(フック部)とによって、シリンダ5の上周側(ダイヤル6の外周側)に対して周方向複数箇所のニッティングポイント(編成点)Qが形成されるようになっている。
そこで、シリンダ5の外周部上方で各ニッティングポイントQに対応して設けられたストライパー(給糸切替装置)16を介し、ニッティングポイントQへ給糸すれば、シリンダ5の内方へ向けて筒状生地Wが編み降ろされることになる。シリンダ5の下部には巻取装置17が設けられており、シリンダ5の内方を通って編み降ろされる筒状生地Wが、この巻取装置17によって巻き取られることになる。
[選針機]
選針機1は、図1に示すように、シリンダ針10の下部に設けられた中間ジャック20及びセレクトジャック21と、中間ジャック20を上下動させるためのカムレール36と、セレクトジャック21を揺動駆動させるためのアクチュエータ45とを有している。以下、更に具体的に説明する。
[選針機]
選針機1は、図1に示すように、シリンダ針10の下部に設けられた中間ジャック20及びセレクトジャック21と、中間ジャック20を上下動させるためのカムレール36と、セレクトジャック21を揺動駆動させるためのアクチュエータ45とを有している。以下、更に具体的に説明する。
シリンダ5の外周面には縦軸Pに平行する針溝が形成されており、前記シリンダ針10はこれらそれぞれの針溝に対して嵌められ、上下動がガイドされるようになっている。また各針溝には、シリンダ針10の下部に中間ジャック20が嵌められ、更にこの中間ジャック20の下部にセレクトジャック21が嵌められている。すなわち、これらシリンダ針10、中間ジャック20及びセレクトジャック21は縦方向に一列配置で保持されている。
シリンダ針10の下端側に形成された尾部23と、中間ジャック20の上部に形成された先端部24とが互いに当接されている。またセレクトジャック21の上端側に形成された先端部25は、中間ジャック20の下端側に形成された尾部26に対して、その径方向外側に係合するようになっている。
シリンダ針10の外周部には、シリンダ5を取り囲むように押さえバネ30が巻回されており、この押さえバネ30により、シリンダ針10が下向きの付勢力(下降作用)を受けるようになっている。この下向きの付勢力により、シリンダ針10の尾部23が中間ジャック20の先端部25に当接する状態(中間ジャック20によるシリンダ針10の支持状態)が維持されるようになる。
シリンダ針10の外周部には、シリンダ5を取り囲むように押さえバネ30が巻回されており、この押さえバネ30により、シリンダ針10が下向きの付勢力(下降作用)を受けるようになっている。この下向きの付勢力により、シリンダ針10の尾部23が中間ジャック20の先端部25に当接する状態(中間ジャック20によるシリンダ針10の支持状態)が維持されるようになる。
なお、シリンダ針10には径方向外方へ突出するバット31が設けられており、このバット31が、図6に示したステッチカム13(図1では省略)に係合するようになっている。
また中間ジャック20には、径方向外方へ突出する上下一対のバット32,33が設けられている。これら上下のバット32,33は、カムホルダー12においてステッチカム13の下部に設けられた上下一対のカムレール35,36(図1では下側のカムレール36のみを示している)に、それぞれ係合するようになっている。
また中間ジャック20には、径方向外方へ突出する上下一対のバット32,33が設けられている。これら上下のバット32,33は、カムホルダー12においてステッチカム13の下部に設けられた上下一対のカムレール35,36(図1では下側のカムレール36のみを示している)に、それぞれ係合するようになっている。
上下のカムレール35,36は、シリンダ5の回転時に中間ジャック20を上昇させ、その先端部24でシリンダ針10の尾部23を押し上げてシリンダ針10の針先端がシリンダ5上へ突出したニット位置になるようにするための山形カーブを有している。
なお、上下のカムレール35,36は、この山形カーブを有している点で基本的に同じである。但し、下部のカムレール36(以下、「下部カムレール36」と言う)は、山形カーブに沿った溝として形成されたものであって、中間ジャック20が移動する方向(図6中の矢符R参照)で、山形カーブの入口から底辺側へ沿うような下部のバット33(以下、「下部バット33」と言う)の移動は阻止するようになっている。これに対して上部のカムレール35は、山形カーブの内側が全て凹部として形成されている。
なお、上下のカムレール35,36は、この山形カーブを有している点で基本的に同じである。但し、下部のカムレール36(以下、「下部カムレール36」と言う)は、山形カーブに沿った溝として形成されたものであって、中間ジャック20が移動する方向(図6中の矢符R参照)で、山形カーブの入口から底辺側へ沿うような下部のバット33(以下、「下部バット33」と言う)の移動は阻止するようになっている。これに対して上部のカムレール35は、山形カーブの内側が全て凹部として形成されている。
セレクトジャック21には、径方向外方へ二股状に突出する入力片40が設けられている。図2に示すように、この入力片40は、二股の下位側となる一次入力片40aと、二股の上位側となる二次入力片40bとを一組にしたものである。
シリンダ5のまわりを取り囲むように配置されている多数本のセレクトジャック21は、全体として複数のグループに区分されており、各グループに含まれるセレクトジャック21ごとに、この入力片40の上下配置は段階的にずらされている。
シリンダ5のまわりを取り囲むように配置されている多数本のセレクトジャック21は、全体として複数のグループに区分されており、各グループに含まれるセレクトジャック21ごとに、この入力片40の上下配置は段階的にずらされている。
またセレクトジャック21には、図1に示すように、その下端側に形成された尾部42からシリンダ5の外周面へ向けて突出する揺動支点43が設けられている。なお、この揺動支点43よりも上部側は、セレクトジャック21が縦軸Pに平行な直立状態となっているときに、シリンダ5の外周面との間に隙間が保持されるように、突起物などは何も無い形体となっている。
そのため、このセレクトジャック21は、揺動支点43をシリンダ5の外周面に当接させた状態で、その先端部25をシリンダ5の外周面へ近接させたり、離反させたりするように針溝内で揺動自在となっている。
このようなセレクトジャック21の外周側となる位置に、アクチュエータ45が設置固定されている。このアクチュエータ45は、シリンダ5のまわりで周方向に所定間隔をおいた配置(更に言えば、各ニッティングポイントQに対応した配置)で、複数設けられている(図6参照)。
このようなセレクトジャック21の外周側となる位置に、アクチュエータ45が設置固定されている。このアクチュエータ45は、シリンダ5のまわりで周方向に所定間隔をおいた配置(更に言えば、各ニッティングポイントQに対応した配置)で、複数設けられている(図6参照)。
アクチュエータ45は、セレクトジャック21に向けて突出する上下方向に並んだ多数の作動片46を有している。前記入力片40の上下配置が異なるセレクトジャック21ごとに、上下2個ずつを一組とする作動片46が割り振られている。
セレクトジャック21ごとに割り振られる上下2個の作動片46は、図5に示すように、セレクトジャック21の移動方向(図5中の矢符R参照)に対して、先行してセレクトジャック21に出会う配置とされた一次作動片46aと、後行してセレクトジャック21に出会う配置とされた二次作動片46bとされている。
セレクトジャック21ごとに割り振られる上下2個の作動片46は、図5に示すように、セレクトジャック21の移動方向(図5中の矢符R参照)に対して、先行してセレクトジャック21に出会う配置とされた一次作動片46aと、後行してセレクトジャック21に出会う配置とされた二次作動片46bとされている。
一次作動片46aは、セレクトジャック21の一次入力片40aよりも若干高い位置で待機し、二次作動片46bは、セレクトジャック21の二次入力片40bよりも若干高い位置で待機するものとなっている。そして、アクチュエータ45は、所定の駆動信号が入力されたときに、一次作動片46a又は二次作動片46bを各独立して下方揺動させることができるようになっている。勿論、一次作動片46a及び二次作動片46bの双方を無作動とすることもできる。
すなわち、アクチュエータ45において、一次作動片46aを下方揺動させたときには、セレクトジャック21は一次入力片40aが一次作動片46aに接触し、揺動支点43を支点として先端部25をシリンダ5の外周面へ近接させる方向に揺動する。
またアクチュエータ45において、二次作動片46bを下方揺動させたときには、セレクトジャック21は、一次入力片40aと一次作動片46aとの接触を回避させた後に、二次入力片40bが二次作動片46bに接触し、揺動支点43を支点として先端部25をシリンダ5の外周面へ近接させる方向に揺動する。従って、このときの揺動タイミングは、一次入力片40aと一次作動片46aとの接触時よりも遅れて生じることになる。
またアクチュエータ45において、二次作動片46bを下方揺動させたときには、セレクトジャック21は、一次入力片40aと一次作動片46aとの接触を回避させた後に、二次入力片40bが二次作動片46bに接触し、揺動支点43を支点として先端部25をシリンダ5の外周面へ近接させる方向に揺動する。従って、このときの揺動タイミングは、一次入力片40aと一次作動片46aとの接触時よりも遅れて生じることになる。
このように、アクチュエータ45は、一次作動片46a又は二次作動片46bのいずれを下方揺動させるか、或いはいずれの作動片46a,46bも作動させないかによって、セレクトジャック21の揺動タイミングを異ならせたり、又は揺動させなかったりできることになる(図4は二次作動片46aを下方揺動させてセレクトジャック21を揺動させた様子を示している)。
[選針機のジャック制御装置]
図1乃至図4に示すように、ジャック制御装置2は、シリンダ5の外周部に設けられるガイド具50を有している。また本実施形態のジャック制御装置2では、ガイド具50の他、セレクトジャック21に対して設けられる係合片55と、引き戻し片57とを有したものとしてある。
[選針機のジャック制御装置]
図1乃至図4に示すように、ジャック制御装置2は、シリンダ5の外周部に設けられるガイド具50を有している。また本実施形態のジャック制御装置2では、ガイド具50の他、セレクトジャック21に対して設けられる係合片55と、引き戻し片57とを有したものとしてある。
ガイド具50は、シリンダ5の回転方向においてアクチュエータ45の下流側となる配置で設けられている(図6参照)。シリンダ5の回転数をより高速化させるに際し、アクチュエータ45で揺動させたセレクトジャック21を迅速に起立復帰させるためには、アクチュエータ45に対してガイド具50を可及的に近接させるのが好ましい。
このガイド具50は、図2に示すように、セレクトジャック21の先端部25へ向けて壁状の係合縁51を沿わせるようになっており、この係合縁51の裏側にカム溝52を形成させている。本実施形態では、カム溝52が下向きに開放する溝として形成されており、従って係合縁51は、ガイド具50の本体部53(設置固定用の取付板を兼ねた板体)から下方へ突出するように形成されている。
このガイド具50は、図2に示すように、セレクトジャック21の先端部25へ向けて壁状の係合縁51を沿わせるようになっており、この係合縁51の裏側にカム溝52を形成させている。本実施形態では、カム溝52が下向きに開放する溝として形成されており、従って係合縁51は、ガイド具50の本体部53(設置固定用の取付板を兼ねた板体)から下方へ突出するように形成されている。
係合縁51は、図3に示すように、セレクトジャック21の移動方向(図3中の矢符Y参照)に沿って、径方向外側へ山形に膨出する膨出部51aを有しており、この膨出部51aによってカム溝52に山形カーブを形成させている。
これに対し、セレクトジャック21に設けられた係合片55は、セレクトジャック21の先端部25の近傍から径方向外方へ突出しており、その突端部が上方へ向けて鉤形に折曲された形状となっている。係合片55において、この折曲部分がガイド具50のカム溝52に嵌り、係合縁51と係合するようになっている。
これに対し、セレクトジャック21に設けられた係合片55は、セレクトジャック21の先端部25の近傍から径方向外方へ突出しており、その突端部が上方へ向けて鉤形に折曲された形状となっている。係合片55において、この折曲部分がガイド具50のカム溝52に嵌り、係合縁51と係合するようになっている。
なお、ガイド具50とセレクトジャック21とは、セレクトジャック21がアクチュエータ45で揺動された状態にあるとき、カム溝52の始端(図3の下側)に対して係合片55が合致し、その後、セレクトジャック21の移動と共にカム溝52内を係合縁51に接しつつ、係合片55が進行するような位置関係とされている。従って、係合縁51の膨出部51aに係合片55が乗り上げるようになるときに、揺動姿勢となっているセレクトジャック21は、その先端部25が径方向外方へ引き出され、揺動前の起立姿勢へ復帰揺動されるものである。
また、セレクトジャック21に設けられた引き戻し片57は、図2に示すように、セレクトジャック21の先端部25と並行して上方突出するようになっており、中間ジャック20の尾部26の径方向内方側に配置されている。この引き戻し片57により、セレクトジャック21の先端部25と共同して中間ジャック20の尾部26を挟持することができる。
[動作状況]
次に、丸編機3により筒状生地Wを編成する際の選針機1及びジャック制御装置2の動作状況を説明する。
[動作状況]
次に、丸編機3により筒状生地Wを編成する際の選針機1及びジャック制御装置2の動作状況を説明する。
いま丸編機3(図6及び図7参照)において、シリンダ5とダイヤル6とを一体回転させ、シリンダ5の上周側(ダイヤル6の外周側)に複数箇所形成されるニッティングポイントQから、シリンダ5の内方へ向けて筒状生地Wが編み降ろされているとする。
この編成中、アクチュエータ45を全く作動させなければ、中間ジャック20の下部バット33は下部カムレール36の山形カーブを頂上まで登るようになるため、中間ジャック20は上昇し、この上昇と共にシリンダ針10も押し上げられてその針先端がニット位置に達するようになる。シリンダ針10は、ステッチカム13に沿ってニット位置での細かな上下動を行うようになる。
この編成中、アクチュエータ45を全く作動させなければ、中間ジャック20の下部バット33は下部カムレール36の山形カーブを頂上まで登るようになるため、中間ジャック20は上昇し、この上昇と共にシリンダ針10も押し上げられてその針先端がニット位置に達するようになる。シリンダ針10は、ステッチカム13に沿ってニット位置での細かな上下動を行うようになる。
中間ジャック20の下部バット33が下部カムレール36の山形カーブを降りるのに伴い、中間ジャック20による支えを失ったシリンダ針10は、押さえバネ30による下向きの付勢力で下降する。
一方、アクチュエータ45において、例えば二次作動片46bを下方揺動させたとする。すると、この二次作動片46bにセレクトジャック21の二次入力片40bが接触し、セレクトジャック21は揺動支点43を支点として、先端部25をシリンダ5の外周面へ近接させる方向に揺動する。
一方、アクチュエータ45において、例えば二次作動片46bを下方揺動させたとする。すると、この二次作動片46bにセレクトジャック21の二次入力片40bが接触し、セレクトジャック21は揺動支点43を支点として、先端部25をシリンダ5の外周面へ近接させる方向に揺動する。
このセレクトジャック21の揺動により、その先端部25は中間ジャック20の尾部26を径方向内方へ押しこみ、これによって中間ジャック20の下部バット33が下部カムレール36から外れて非係合となる。このとき、二次作動片46bと二次入力片40bとの接触タイミングは、中間ジャック20の下部バット33が、下部カムレール36の山形カーブに沿って上昇する途中のタイミングとなっている。
すなわち、中間ジャック20は、下部カムレール36の山形カーブに対してその山頂へ登り切る前に上昇を中止するようになるので、この中間ジャック20によって押し上げられるシリンダ針10の針先端は、ニット位置より低いタック位置でとどまる状態となる。
ところで、セレクトジャック21がアクチュエータ45を通過することで、二次入力片40bは径方向内方へ向けた押し出し作用を解除されるため、セレクトジャック21には、自身の反りを復元させようとするバネ作用が生じることになる。シリンダ5の回転が高速でないときには、セレクトジャック21はこのバネ作用で揺動前の起立姿勢に戻るものとされていたが、シリンダ5の回転が高速化されると、このバネ作用だけでは、揺動前の起立姿勢に迅速に戻ることが難しい。
ところで、セレクトジャック21がアクチュエータ45を通過することで、二次入力片40bは径方向内方へ向けた押し出し作用を解除されるため、セレクトジャック21には、自身の反りを復元させようとするバネ作用が生じることになる。シリンダ5の回転が高速でないときには、セレクトジャック21はこのバネ作用で揺動前の起立姿勢に戻るものとされていたが、シリンダ5の回転が高速化されると、このバネ作用だけでは、揺動前の起立姿勢に迅速に戻ることが難しい。
本発明では、アクチュエータ45の下流位置、即ち、セレクトジャック21がアクチュエータ45を通過した位置にガイド具50が設けられ、またセレクトジャック21にはガイド具50に係合する係合片55が設けられている。
そのため、セレクトジャック21がアクチュエータ45を通過すると、図2及び図3に示すように、セレクトジャック21の係合片55がガイド具50のカム溝52に進入し、このカム溝52に誘導されて直ちに、且つ強制的に、径方向外方へ引き出されるようになる。従って、セレクトジャック21は、その先端部25を径方向外方へ揺動させるようにして、確実に、揺動前の起立姿勢に戻されることとなる(図1参照)。
そのため、セレクトジャック21がアクチュエータ45を通過すると、図2及び図3に示すように、セレクトジャック21の係合片55がガイド具50のカム溝52に進入し、このカム溝52に誘導されて直ちに、且つ強制的に、径方向外方へ引き出されるようになる。従って、セレクトジャック21は、その先端部25を径方向外方へ揺動させるようにして、確実に、揺動前の起立姿勢に戻されることとなる(図1参照)。
また、セレクトジャック21が揺動前の起立姿勢に戻されるとき、引き戻し片57が中間ジャック20の尾部26を径方向外方へ押し出すようになる。このことから、中間ジャック20の下部バット33は、確実に、且つ強制的に、下部カムレール36へ係合することになる。
そのために、次位のアクチュエータ45を不作動とさせるとき、セレクトジャック21が確実に起立姿勢となっていることに伴って、中間ジャック20の下部バット33が下部カムレール36に係合することも、確実に保障されていることになる。
そのために、次位のアクチュエータ45を不作動とさせるとき、セレクトジャック21が確実に起立姿勢となっていることに伴って、中間ジャック20の下部バット33が下部カムレール36に係合することも、確実に保障されていることになる。
従って、次にシリンダ針10をニット位置やタック位置に向けて上昇させようとして、アクチュエータ45を不作動とさせたり又は途中作動とさせるときに、中間ジャック20を確実に上昇させることができ、従ってシリンダ針10も確実に上昇させることができるものである。すなわち、選針ミスが起こらないということである。
その結果、筒状生地Wに対して編組織不良(孔開きや柄不良など)を発生させることはないものであり、シリンダ5の回転を高速化して、筒状生地Wの生産性を高めることができる。
その結果、筒状生地Wに対して編組織不良(孔開きや柄不良など)を発生させることはないものであり、シリンダ5の回転を高速化して、筒状生地Wの生産性を高めることができる。
一例を挙げると、シリンダ5の釜径が30インチの丸編機3の場合、16rpm以上の高速回転(最高19rpm)としたうえで、目移しメッシュ柄を、不良を生じさせることなく編成することができた。従来の同じ釜径の丸編機では10〜12rpm程度がせいぜいであり、これより速くシリンダを回転させることで、急激な歩留まり率の悪化(編組織の不良が発生)を招来するものであった。
なお、アクチュエータ45の一次作動片46aを作動させた場合(図4参照)は、この一次作動片46aにセレクトジャック21の一次入力片40aが接触するタイミングが少し早くなり、中間ジャック20の下部バット33が下部カムレール36の山形カーブに入る前に、セレクトジャック21が先端部25をシリンダ5の外周面へ近接させる方向に揺動する。
このセレクトジャック21の揺動により、中間ジャック20の下部バット33が下部カムレール36から外れて非係合となり、中間ジャック20は、下部カムレール36の山形カーブを全く登ることなく、シリンダ針10を押し上げることもない。そのため、シリンダ針10の針先端は上昇せず、最も低いウエルト位置を保持するようになる。
このように、アクチュエータ45の作動タイミングを制御することで、中間ジャック20の上下動高さを選択したり又は上昇させない選択をしたりできるものであり、これにより、前記したニット位置、タック位置、ウエルト位置に向けた各シリンダ針10の選針が可能となる。
[その他の構成]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
このように、アクチュエータ45の作動タイミングを制御することで、中間ジャック20の上下動高さを選択したり又は上昇させない選択をしたりできるものであり、これにより、前記したニット位置、タック位置、ウエルト位置に向けた各シリンダ針10の選針が可能となる。
[その他の構成]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、丸編機3は、ダブル編み用とすることが限定されるものではなく、シングル編み用としてもよいし、靴下編み用等としてもよい。要するに、縦軸Pまわりに回転する円筒形シリンダ5を有し、その外周面に、シリンダ針10、中間ジャック20、セレクトジャック21が保持された編機(ダブルシリンダなども含む)であればよい。
中間ジャック20は、上下方向で二本以上に分離されたようなものでもよい。また中間ジャック20に上下のバット32,33が設けられ、これらに対応して上下のカムレール35,36が設けられている点は限定されるものではなく、少なくとも、下部バット33と下部カムレール36との組み合わせが備えられているものであればよい。
中間ジャック20は、上下方向で二本以上に分離されたようなものでもよい。また中間ジャック20に上下のバット32,33が設けられ、これらに対応して上下のカムレール35,36が設けられている点は限定されるものではなく、少なくとも、下部バット33と下部カムレール36との組み合わせが備えられているものであればよい。
セレクトジャック21に一次入力片40aと二次入力片40bとが設けられ、アクチュエータ45に一次作動片46aと二次作動片46bとが設けられされている点なども、特に限定されるものではない。
図8に示すように、ガイド具50は、カム溝52が上向きに開放した溝として形成されており、係合縁51が、ガイド具50の本体部53から上方へ突出するように形成されたものとすることができる。この場合は当然に、セレクトジャック21の係合片55は、その突端部が下方へ向けて鉤形に折曲された形状とする。
図8に示すように、ガイド具50は、カム溝52が上向きに開放した溝として形成されており、係合縁51が、ガイド具50の本体部53から上方へ突出するように形成されたものとすることができる。この場合は当然に、セレクトジャック21の係合片55は、その突端部が下方へ向けて鉤形に折曲された形状とする。
また、中間ジャック20に対し、セレクトジャック21の先端部25の径方向外方側に配置されることにより、中間ジャック20の尾部26と共同してセレクトジャック21の先端部25を挟持するように、引き戻し片60を設けてもよい。この場合、セレクトジャック21には、中間ジャック20の尾部26に対して径方向外側に係合する先端部25だけを設けておけばよい。
1 選針機
2 ジャック制御装置
3 丸編機
5 シリンダ
10 シリンダ針
20 中間ジャック
21 セレクトジャック
23 シリンダ針の尾部
24 中間ジャックの先端部
25 セレクトジャックの先端部
26 中間ジャックの尾部
36 カムレール
45 アクチュエータ
50 ガイド具
52 カム溝
55 係合片
57 引き戻し片
W 筒状生地
2 ジャック制御装置
3 丸編機
5 シリンダ
10 シリンダ針
20 中間ジャック
21 セレクトジャック
23 シリンダ針の尾部
24 中間ジャックの先端部
25 セレクトジャックの先端部
26 中間ジャックの尾部
36 カムレール
45 アクチュエータ
50 ガイド具
52 カム溝
55 係合片
57 引き戻し片
W 筒状生地
Claims (5)
- 縦軸(P)まわりに回転するシリンダ(5)の外周面にシリンダ針(10)、中間ジャック(20)、セレクトジャック(21)が上下方向に一列配置で保持され、前記シリンダ(5)の外周部に設置されたアクチュエータ(45)で前記セレクトジャック(21)を揺動させることにより、前記中間ジャック(20)を介し、上下動させるシリンダ針(10)を選針するように構成された丸編機(3)の選針機(1)に対して設けられるジャック制御装置であって、
前記シリンダ(5)の外周部であって且つ当該シリンダ(5)の回転方向において前記アクチュエータ(45)の下流側となる配置で、前記セレクトジャック(21)の先端部(25)を径方向外方へ引き出して当該セレクトジャック(21)を揺動前の起立姿勢へ復帰揺動させるガイド具(50)が設けられていることを特徴とする選針機のジャック制御装置。 - 前記セレクトジャック(21)にはその先端部(25)の近傍から径方向外方へ突出する係合片(55)が設けられており、前記ガイド具(50)には前記セレクトジャック(21)の係合片(55)と係合して径方向外方へ導くようにカム溝(52)が形成されていることを特徴とする請求項1記載の選針機のジャック制御装置。
- 前記セレクトジャック(21)には、前記中間ジャック(20)の尾部(26)の径方向内方側に配置されることにより前記セレクトジャック(21)の先端部(25)と共同して中間ジャック(20)の尾部(26)を挟持する引き戻し片(57)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の選針機のジャック制御装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の選針機のジャック制御装置を具備していることを特徴とする丸編機。
- 縦軸(P)まわりに回転する円筒形シリンダ(5)の外周面で上下動自在に保持されたシリンダ針(10)と、
このシリンダ針(10)の尾部(23)に先端部(24)を当接させて前記シリンダ(5)の外周面で上下動自在に保持され且つ径方向外方へ突出するバット(33)を前記シリンダ(5)の外周側に設置されたカムレール(36)に係合させることで前記シリンダ(5)の回転時に上下動する中間ジャック(20)と、
この中間ジャック(20)の尾部(26)の径方向外側に先端部(25)を係合させて且つ前記シリンダ(5)の外周面で保持されたセレクトジャック(21)と、
このセレクトジャック(21)にシリンダ(5)の外周面へ近接離反させる向きの揺動駆動を付与して前記中間ジャック(20)のバット(33)を所定タイミングでカムレール(36)と非係合にさせるアクチュエータ(45)とを有し、
前記シリンダ(5)の外周部であって且つ当該シリンダ(5)の回転方向において前記アクチュエータ(45)の下流側となる配置で、前記セレクトジャック(21)の先端部(25)を径方向外方へ引き出して当該セレクトジャック(21)を揺動前の起立姿勢へ復帰揺動させるガイド具(50)が設けられていることを特徴とする丸編機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010012120A JP2011149128A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 選針機のジャック制御装置及び丸編機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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ID=44536353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010012120A Pending JP2011149128A (ja) | 2010-01-22 | 2010-01-22 | 選針機のジャック制御装置及び丸編機 |
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JP (1) | JP2011149128A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200465748Y1 (ko) | 2011-05-09 | 2013-03-07 | 장세동 | 환편기의 실린더 잭 |
KR101964231B1 (ko) * | 2018-08-31 | 2019-04-02 | 동일편직기계(주) | 환편기의 선침장치 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04281052A (ja) * | 1990-08-30 | 1992-10-06 | Terrot Strickmas Gmbh | 編機 |
-
2010
- 2010-01-22 JP JP2010012120A patent/JP2011149128A/ja active Pending
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WO2020045784A1 (ko) * | 2018-08-31 | 2020-03-05 | 동일편직기계 주식회사 | 환편기의 선침장치 |
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