JP2011148429A - 車両のスライドドア構造 - Google Patents

車両のスライドドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2011148429A
JP2011148429A JP2010012024A JP2010012024A JP2011148429A JP 2011148429 A JP2011148429 A JP 2011148429A JP 2010012024 A JP2010012024 A JP 2010012024A JP 2010012024 A JP2010012024 A JP 2010012024A JP 2011148429 A JP2011148429 A JP 2011148429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
handle
handle link
glass
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010012024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5617254B2 (ja
Inventor
Miwa Shinohara
三和 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2010012024A priority Critical patent/JP5617254B2/ja
Publication of JP2011148429A publication Critical patent/JP2011148429A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5617254B2 publication Critical patent/JP5617254B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】ドアラッチを操作するハンドルリンク機構の組付性およびレイアウト性等を悪化させることなく、上記ドアラッチに対して操作力を効率よく伝達して適正に操作性できるようにする。
【解決手段】ドアガラス5を昇降自在に支持するガラスガイド8がドア本体4の上下方向に延びるように設置されるとともに、ドアラッチ11,12によりドア本体4のスライド変位が拘束されるように構成された車両のスライドドア構造であって、アウトサイドハンドル14およびインサイドハンドルの操作に応じて上記ドアラッチ11,12をロック解除方向に操作するリモートコントロール機構を、上記ドアガラス5よりも車室内側に配設するとともに、該ドアガラス5を迂回して上記アウトサイドハンドル14の操作力をリモートコントロール機構に伝達するハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23を、上記ガラスガイド8の反ドアガラス側部位に取り付けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、ドアガラスを昇降自在に支持するガラスガイドが上下方向に延びるように設置されるとともに、ドアラッチによりドア本体のスライド変位が拘束されるように構成された車両のスライドドア構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、昇降可能なドアガラスを有する車両のスライドドア内にベースを介して固定され、該スライドドアに設けられた操作ハンドルからの操作力をドアロック装置(ドアラッチ)に伝達するドアロック制御装置において、ドアガラスの一方側(例えばドア本体の前辺部)にレバー部材を配設するとともに、ドア本体のアウタパネル側に設けられたアウトサイドハンドルの操作力を上記レバー部材に伝達するアウトサイドロッドと、該レバー部材に伝達された操作力をドア本体のインナパネル側に設けられたドアロック装置に伝達する操作ロッドとを設けることにより、上記ドアガラスに干渉させることなく、アウトサイドハンドルの操作力を上記ドアロック装置に伝達することが行われている。
特開平5−239964号公報
上記特許文献1に開示された従来装置では、昇降可能なドアガラスを有する車両のスライドドアにおいて、アウトサイドハンドルの操作力をドアラッチに伝達する操作ロッドや動力伝達用のワイヤ等を、一般的に行われているよう上記ドアガラスの最下降位置よりも下側に配設した場合に比べ、操作力の伝達経路を短くすることによりその伝達効率および駆動操作性を効果的に向上できるという利点がある。この反面、ドア本体を構成するアウタパネルおよびインナパネルと、ドアガラスを昇降自在に支持するガラスガイド等により囲繞された閉塞部に、上記操作力の伝達中継部となるレバー部材を配設する必要があり、そのレイアウトが制限されるとともに、該レバー部材の組付作業を容易に行うことかできないという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ドアラッチを操作するハンドルリンク機構の組付性およびレイアウト性等を悪化させることなく、上記ドアラッチに対して操作力を効率よく伝達して適正に操作性することができる車両のスライドドア構造を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、ドアガラスを昇降自在に支持するガラスガイドがドア本体の上下方向に延びるように設置されるとともに、ドアラッチによりドア本体のスライド変位が拘束されるように構成された車両のスライドドア構造であって、アウトサイドハンドルおよびインサイドハンドルの操作に応じて上記ドアラッチをロック解除方向に操作するリモートコントロール機構が、上記ドアガラスよりも車室内側に配設されるとともに、該ドアガラスを迂回して上記アウトサイドハンドルの操作力をリモートコントロール機構に伝達するハンドルリンク機構のハンドルリンク本体が、上記ガラスガイドの反ドアガラス側部位に取り付けられたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両のスライドドア構造において、上記ガラスガイドが、ドア本体に取り付けられる上部部材と、その下端部に連結される下部部材とに分割されるとともに、該下部部材と上記ハンドルリンク本体とによりサブアッシー体が形成され、該サブアッシー体が上部部材およびドア本体に取り付けられるように構成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項2に記載の車両のスライドドア構造において、上記ガラスガイドの上部部材と下部部材とが、その一方に設けられた係合部と他方に設けられた被係合部との係合により連結されるように構成されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項2または3に記載の車両のスライドドア構造において、上記アウトサイドハンドルの操作力をハンドルリンク機構のハンドルリンク本体に伝達する第1の伝達部材と、該ハンドルリンク本体から上記ラッチに操作力を伝達する第2の伝達部材と、上記ハンドルリンク本体を回動可能に支持する支持ブラケットとを備え、該支持ブラケットが、上記下部部材をドア本体に取り付ける取付ブラケットとしての機能を兼ね備えたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1に記載の車両のスライドドア構造において、上下方向に延びる一体のガラスガイドがドア本体に沿って取り付けられるとともに、上記ハンドルリンク機構が、アウトサイドハンドルの操作力をハンドルリンク本体に伝達する第1の伝達部材と、該ハンドルリンク本体から上記ラッチに操作力を伝達する第2の伝達部材と、ハンドルリンク本体とを備えたサブアッシー体として構成されるとともに、該サブアッシー体が上記ガラスガイドに取り付けられるように構成されたものである。
請求項1に係る発明では、アウトサイドハンドルおよびインサイドハンドルの操作に応じて上記ドアラッチをロック解除方向に操作するリモートコントロール機構を、上記ドアガラスよりも車室内側に配設するとともに、該ドアガラスを迂回して上記アウトサイドハンドルの操作力をリモートコントロール機構に伝達するハンドルリンク機構のハンドルリンク本体を、上記ガラスガイドの反ドアガラス側部位に取り付けため、ボトルホルダーやスピーカ等が設置されるドアガラスの最下端位置よりも下側の部品密集部位を避けてハンドルリンク機構のレイアウトの自由度を拡大できるとともに、ドア本体のアウタパネルおよびインナパネルと上記ガラスガイドとにより囲繞された閉塞部であっても、上記ハンドルリンク本体のレイアウトが制限されたり、その組付作業が煩雑化したりする等の問題を生じることなく、上記ハンドルリンク本体を有するハンドルリンク機構を上記部位に容易かつ適正に設置できる等の利点がある。
請求項2に係る発明では、上記ガラスガイドを、ドア本体に取り付けられる上部部材と、その下端部に連結される下部部材とに分割するとともに、該下部部材と上記ハンドルリンク本体とによりサブアッシー体を形成し、該サブアッシー体を上部部材およびドア本体に取り付けるように構成したため、上記ハンドルリンク本体が取り付けられた長尺のガラスガイドをドア本体に取り付けるという繁雑な作業を要することなく、上記ガラスガイドおよびハンドルリンク機構の取付作業等を、より容易化できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、上記ガラスガイドの上部部材と下部部材とを、その一方に設けられた係合部と他方に設けられた被係合部との係合により連結するように構成したため、上記上部部材の下端部に下部部材の上端部を外嵌する等により上記係合部を被係合部に係合するだけで、上記上部部材および下部部材を正確に位置決めした状態で適正に連結できるという利点がある。
請求項4に係る発明では、上記アウトサイドハンドルの操作力をハンドルリンク機構のハンドルリンク本体に伝達する第1の伝達部材と、該ハンドルリンク本体から上記ラッチに操作力を伝達する第2の伝達部材と、上記ハンドルリンク本体を回動可能に支持する支持ブラケットとを設け、該支持ブラケットに、上記下部部材をドア本体に取り付ける取付ブラケットとしての機能を兼ね備えさせたため、上記ハンドルリンク本体を支持する支持ブラケットと、下部部材をドア本体に取り付ける取付ブラケットとを別体に設けた場合に比べ、部品点数を低減して軽量化できる等の利点がある。
請求項5に係る発明では、上下方向に延びる一体のガラスガイドをドア本体に沿って取り付けるとともに、上記ハンドルリンク機構により、アウトサイドハンドルの操作力をハンドルリンク本体に伝達する第1の伝達部材と、該ハンドルリンク本体から上記ラッチに操作力を伝達する第2の伝達部材と、ハンドルリンク本体とを備えたサブアッシー体を構成するとともに、該サブアッシー体を上記ガラスガイドに取り付けるように構成したため、該ガラスガイドに沿ってドアガラスをスムーズに昇降変位させることができるとともに、上記ガラスガイドをドア本体に取り付ける支持ブラケット等を介して上記サブアッシー体をガラスガイドに取り付けることにより、上記ハンドルリンク本体を有するハンドルリンク機構を狭い部位へ容易に組み付けることができる等の利点がある。
本発明に係るスライドドア構造を備えた車両の外観を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車両のスライドドア構造を車外側から見た側面図である。 上記車両のスライドドア構造を車内側から見た側面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 ガラスガイドの具体的構成を示す分解斜視図である。 ハンドルリンク機構の具体的構成を示す斜視図である。 本発明に係る車両のスライドドア構造の別の実施形態を示す図2相当図である。 本発明に係る車両のスライドドア構造のさらに別の実施形態を示す図2相当図である。
図1は、本発明に係る車両のスライドドア構造の実施形態を示している。該車両には、その側部に形成された乗降用開口部を開閉するスライドドア1が、中央部レール2と図略の上部レールおよび下部レールとに沿ってスライド自在に設置されている。上記スライドドア1は、図2〜図4に示すように、上部にドアサッシュ3が設けられた構成されたドア本体4と、このドア本体4に図示を省略した昇降機構によって降可能に支持されたドアガラス5とを有し、上記ドア本体4の下方部には、アウタパネル6およびインナパネル7からなるドアパネルが設けられている。
上記スライドドア1には、ドアガラス5を昇降自在に支持するガラスガイド8が上記ドア本体4の前辺部に沿って上下方向に延設されている。また、上記ドア本体4には、そのスライド変位を拘束して該ドア本体4を前方の閉止位置にロックする前部ドアラッチ10および後部ドアラッチ11と、該ドア本体4を後方の開放位置にロックする下部ドアクラッチ12とが、それぞれドアガラス5よりも車室内側に位置するインナパネル7に取り付けられている。
上記ドア本体4には、その開閉操作時に車外側から上記各ドアラッチ10〜12を操作するアウトサイドハンドル14がアウタパネル6の前部上方に設置されるとともに、スライドドア1の開閉操作時に車内側から上記各ドアラッチ10〜12を操作するインサイドハンドル15が上記インナパネル7の前部上方に設置されている。また、上記アウトサイドハンドル14およびインサイドハンドル15の操作に応じて上記各ドアラッチ10〜12をロック解除方向に操作するリモートコントロール機構16が、上記ドアガラス5よりも車室内側においてインサイドハンドル15に近接した位置に設けられている。
上記ガラスガイド8は、図5に示すように、ドア本体4の前辺部に溶接される等により固定される上部部材17と、その下端部に連結されるとともにドア本体4にボルト止めされる等により取り付けられる下部部材18とに分割されている。上記上部部材17の下端部には、その前壁の一部を切り起こすことにより圧接片からなる係合部19が形成されている。また、上記下部部材18の上端部には、その前壁の一部を下方に折り返すことにより折返し部からなる被係合部20が形成されるとともに、左右両側壁部を上広がりに拡開させてなるガイド部21が設けられている。
上記下部部材18の下端部には、アウトサイドハンドル14の操作力を上記リモートコントロール機構16に伝達するハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23を回動可能に支持する支持ブラケット24が取り付けられている。該支持ブラケット24は、ドアガラス5の設置部と反対側の部位、つまり下部部材18の前面側部に溶接される等により固着された断面コ字状の部材からなるブラケット本体24aと、その外壁部から車外側に向けて突設された脚部24bとを有し、該脚部24bが上記ドア本体4のインナパネル7にボルト止めされる等により固定されるようになっている。つまり、上記支持ブラケット24は、ハンドルリンク本体23を回動可能に支持する支持部材としての機能と、下部部材18をドア本体4に取り付ける取付ブラケットとしての機能とを兼ね備えたものである。
また、上記下部部材18に固定されたブラケット本体24aには、アウトサイドハンドル14の操作力を上記リモートコントロール機構16に伝達するハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23が回動可能に枢支され、これにより該ハンドルリンク本体23と、上記下部部材18とからなるサブアッシー体25が形成されている。そして、上記ドア本体4に溶接される等により取り付けられた上部部材17の下端部に下部部材18のガイド部21を外嵌するとともに、上記係合部19を被係合部20に圧接して上部部材17と下部部材18とを連結する。さらに、上記支持ブラケット24の脚部24bをドア本体4のインナパネル7にボルト止めして、上記サブアッシー体25をドア本体4に取り付けることにより、上下方向に延びる所定長さのガラスガイド8がスライドドア1の前辺部に沿って設置されるようになっている。
上記のようにしてハンドルリンク本体23は、支持ブラケット24を介して上記下部部材18の前壁部側に取り付けられることにより、上記ガラスガイド8の反ドアガラス側部位に配設されている。そして、図6に示すように、上記ドアガラス5よりも車外側に配設されて上記ハンドルリンク本体23とアウトサイドハンドル14とを連結するロッド状体からなる第1の伝達部材26と、上記ドアガラス5の車内側に配設されて上記ハンドルリンク本体23とリモートコントロール機構16とを連結するケーブル材からなる第2の伝達部材27とによりハンドルリンク機構22が構成され、該ハンドルリンク機構22を介して上記アウトサイドハンドル14の操作力が、ドアガラス5を迂回して上記リモートコントロール機構16に伝達されるように構成されている。
すなわち、上記アウトサイドハンドル14を操作してスライドドア1を閉止位置から開放位置に変位させる際には、上記アウトサイドハンドル14の操作力が、第1の伝達部材26を介して上記ハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23に伝達され、該ハンドルリンク本体23が揺動変位する。そして、該ハンドルリンク本体23に伝達された操作力が、上記第2の伝達部材27を介してリモートコントロール機構16に伝達されるとともに、その駆動力がケーブル材からなる第3の伝達部材28を介して上記後部ドアラッチ11に伝達されることにより、該後部ドアラッチ11のロック状態が解除されるようになっている(図3参照)。
また、上記第3の伝達部材28を介して後部ドアラッチ11に伝達された駆動力は、ケーブル材からなる第4の伝達部材29を介して上記インナパネル7の上部に配設された中継レバー30に伝達されるとともに、この中継レバー30に連結されたケーブル材からなる第5の伝達部材31を介して上記前部ドアラッチ10に伝達される。これにより該前部ドアラッチ10および上記後部ドアラッチ11のロック状態が同時に解除され、上記スライドドア1をスライド変位させることが可能となる。
一方、上記スライドドア1を開放位置から閉止位置に変位させる際に、アウトサイドハンドル14を操作すると、その操作力が、第1の伝達部材26から上記ハンドルリンク本体23および第2の伝達部材27を介して上記リモートコントロール機構16に伝達されるとともに、該リモートコントロール機構16から第6の伝達部材32を介して上記下部ドアラッチ12に伝達され、そのロック状態が解除される。これにより上記スライドドア1を後方の開放位置から前方の閉止位置にスライド変位させることが可能となる。
なお、上記リモートコントロール機構16とともにドアガラス5よりも車室内側に配設されたインサイドハンドル15を操作してスライドドア1を閉止位置から開放位置に変位させる際には、上記インサイドハンドル15の操作力が、ハンドルリンク機構22を介することなく、上記リモートコントロール機構16に直接、入力されるとともに、該リモートコントロール機構16から上記第3〜6の伝達部材28,29,31,32等を介して各ドアラッチ10〜12に伝達され、そのロック状態が必要に応じて解除されるように構成されている。
上記のようにドアガラス5を昇降自在に支持するガラスガイド8が上下方向に延びるように設置されるとともに、ドアラッチ10〜12によりドア本体4のスライド変位が拘束されるように構成された車両のスライドドア構造において、アウトサイドハンドル14およびインサイドハンドル15の操作に応じて上記各ドアラッチ10〜12をロック解除方向に操作するリモートコントロール機構16を、上記ドアガラス5よりも車室内側に配設するとともに、該ドアガラス5を迂回して上記アウトサイドハンドル14の操作力をリモートコントロール機構16に伝達するハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23を、上記ガラスガイド8の反ドアガラス側部位に取り付けたため、上記各ドアラッチ10〜12を操作するハンドルリンク機構22の組付性およびレイアウト性等を悪化させることなく、各ドアラッチ10〜12に対する動力の伝達効率および駆動操作性を効果的に向上させることができる。
また、図2に仮想線で示すボトルホルダーBやスピーカS等が設置されるドアガラス5の最下端位置よりも下側の部品密集部位を避けて、その上方に上記ハンドルリンク機構22を設置することで、該ハンドルリンク機構22を構成する各部品をスライドドア1に取り付ける際におけるレイアウトの自由度を効果的に拡大できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、ドア本体4の前辺部に沿って配設されたガラスガイド8の下部部材18に支持ブラケット24を取り付け、該支持ブラケット24に上記ハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23を回動可能に枢支することにより、該ハンドルリンク本体23を上記ガラスガイド8の反ドアガラス部位(前方側部位)に取り付けるように構成したため、上記下部部材18とハンドルリンク本体23とを一体としてドア本体4に取り付けることができる。したがって、該ドア本体4のアウタパネル6およびインナパネル7と上記ガラスガイド等により囲繞されて設置スペースが限られた閉塞部であっても、上記ハンドルリンク本体23のレイアウトが制限されたり、その組付作業が煩雑化したりする等の問題を生じることなく、上記ハンドルリンク本体23を有するハンドルリンク機構22を容易かつ適正に上記の個所に設置することができる。
そして、上記アウトサイドハンドル14の操作力を、ドアガラス5よりも車外側に配設された第1の伝達部材26を介して上記ハンドルリンク本体23に伝達するとともに、該ハンドルリンク本体23に伝達された駆動力を、ドアガラス5よりも車内側に配設された第2の伝達部材27を介して上記リモートコントロール機構16に伝達するように構成したため、上記アウトサイドハンドル14の操作力を、該ドアガラス5に干渉させることなく上記リモートコントロール機構16から各ドアラッチ10〜12に伝達できるとともに、上記操作力の伝達効率および駆動操作性を効果的に向上できるという利点がある。
すなわち、一般的に行われているようにアウトサイドハンドルから入力された操作力の伝達中継部となるレバー部材を上記ドアガラスの最下降位置よりも下側に配設することにより、該ドアガラスを迂回して上記操作力をドアラッチに伝達するように構成した場合には、ドアパネルの上部に位置するウエストライン近傍等に設けられたアウトサイドハンドルから操作ロッドや動力伝達用のワイヤ等を介してドア本体の下方に位置するレバー部材に操作力を伝達した後、さらに所定位置に配設されたリモートコントロール部に上記操作力を伝達する必要があるため、該操作力の伝達経路が長くなって、その伝達効率および駆動操作性が悪化することが避けられない。
これに対して上記実施形態のようにハンドルリンク本体23をガラスガイド8の反ドアガラス側部位(前方側部位)に取り付けるように構成した場合には、上記アウトサイドハンドル14およびリモートコントロール機構16の上下位置と上記ハンドルリンク本体23の上下位置と間に大きな差が生じるのを防止して、上記操作力の伝達経路を短くすることができるため、各ドアラッチ10〜12に対する動力の伝達効率および駆動操作性を効果的に向上できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、ドア本体4のドアパネル上部前方に配設されたアウトサイドハンドル14と上記ハンドルリンク本体23とを互いに近接させることにより、上記操作力の伝達経路を短くするために、ドア本体4の前辺部に沿って設置されたガラスガイド8に上記ハンドルリンク本体23を配設しているが、上記ドア本体4の後方側に配設されたガラスガイドの反ドガラス側部位(後方側部位)に、上記ハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23を配設した構造としてもよい。
また、上記実施形態に示すように、ガラスガイド8を、ドア本体4のアウタパネル6に溶接される等により予めドア本体4に取り付けられる上部部材17と、その下端部に連結される下部部材18とに分割するとともに、該下部部材18と上記ハンドルリンク本体23とによりサブアッシー体25を形成し、該サブアッシー体25を上部部材17およびドア本体4に取り付けるように構成した場合には、上記ハンドルリンク本体23が取り付けられた長尺のガラスガイドをドア本体4に取り付けるという繁雑な作業を要することなく、上記ガラスガイド8およびハンドルリンク機構22の取付作業を、より容易化できるという利点がある。
さらに、上記実施形態では、上部部材17の下端部に設けられた圧接片からなる係合部19と、下部部材18の上端部に設けられた折返し部からなる被係合部20とを係合することにより上記上部部材17と下部部材18とを連結するように構成したため、上記上部部材17の下端部に下部部材18の上端部を外嵌し、上記係合部19を被係合部20に圧接させて係合するだけで、上記上部部材17および下部部材18を正確に位置決めした状態で適正に連結できるという利点がある。
特に、上記実施形態に示すように、下部部材18の下端部に、その左右両側壁部を上広がりに拡開させてなるガイド部21を形成した場合には、上記上部部材17の下端部に下部部材18の上端部を外嵌する作業を、迅速かつ適正に行うことができる。なお、上記上部部材17の下端部に折返し部等からなる被係合部20を設けるとともに、下部部材18の上端部に圧接片等からなる係合部19を設けた構造としてもよい。
また、上記実施形態では、ハンドルリンク機構22のハンドルリンク本体23に上記アウトサイドハンドル14の操作力を上記に伝達する第1の伝達部材26と、上記ハンドルリンク本体23から各ドアラッチ10〜12に操作力を伝達する第2の伝達部材27と、上記ハンドルリンク本体23を回動可能に支持する支持ブラケット24とを設け、該支持ブラケット24に、上記下部部材18をドア本体4に取り付ける取付ブラケットとしての機能を兼ね備えさせたため、上記ハンドルリンク本体23を支持する支持ブラケットと、下部部材18をドア本体4に取り付ける取付ブラケットとを別体に設けた場合に比べ、部品点数を低減して軽量化できる等の利点がある。
なお、図7に示すように、アウトサイドハンドル14がドア本体4のウエストライン近傍等に配設されるとともに、ガラスガイド8の下端部がドア本体4の下方部に配設された車両のスライドドア構造において、上記下部部材18をドア本体4に取り付けるための取付ブラケット33を下部部材18の下端部に設けるとともに、この取付ブラケット33とは別体の支持ブラケット34を上記下部部材18の上部近傍に設けた構造としてもよい。このように構成した場合には、上記下部部材18の取付状態を安定して保持できるとともに、上記支持ブラケット34の取り付け高さをアウトサイドハンドル14と略同高さに設定することにより、該アウトサイドハンドル14から上記ハンドルリンク本体23に対する操作力の伝達経路を、さらに短くできるという利点がある。
また、上記ガラスガイド8を上部部材17と下部部材18とに分割してなる上記実施形態に代え、図8に示すように、上下方向に延びる一体のガラスガイド35をドア本体4の前辺部等に沿って取り付けるとともに、上記アウトサイドハンドル14の操作力をリモートコントロール機構16に伝達するハンドルリンク機構22を、アウトサイドハンドル14の操作力をハンドルリンク本体23に伝達する第1の伝達部材26と、該ハンドルリンク本体23から上記各ドアラッチ10〜12に操作力を伝達する第2の伝達部材27と、ハンドルリンク本体23とを備えたサブアッシー体36として構成し、該サブアッシー体36をガラスガイド35に取り付けるように構成してもよい。
上記構成によれば、ガラスガイド35に沿ってドアガラス5をスムーズに昇降変位させることができるとともに、上記ガラスガイド35をドア本体4に取り付ける支持ブラケット24等を介してサブアッシー体36をガラスガイド35に取り付けることにより、上記ハンドルリンク本体23を有するハンドルリンク機構22を狭い部位へ容易に組み付けることができるという利点がある。
1 スライドドア
4 ドア本体
5 ドアガラス
8 ガラスガイド
10〜12 ドアラッチ
14 アウタハンドル
15 インナハンドル
16 リモートコントロール機構
17 上部部材
18 下部部材
22 ハンドルリンク機構
23 ハンドルリンク本体
24 支持ブラケット
25 サブアッシー体
26 第1の伝達部材
27 第2の伝達部材
35 ガラスガイド
36 サブアッシー体

Claims (5)

  1. ドアガラスを昇降自在に支持するガラスガイドがドア本体の上下方向に延びるように設置されるとともに、ドアラッチによりドア本体のスライド変位が拘束されるように構成された車両のスライドドア構造であって、アウトサイドハンドルおよびインサイドハンドルの操作に応じて上記ドアラッチをロック解除方向に操作するリモートコントロール機構が、上記ドアガラスよりも車室内側に配設されるとともに、該ドアガラスを迂回して上記アウトサイドハンドルの操作力をリモートコントロール機構に伝達するハンドルリンク機構のハンドルリンク本体が、上記ガラスガイドの反ドアガラス側部位に取り付けられたことを特徴とする車両のスライドドア構造。
  2. 上記ガラスガイドが、ドア本体に取り付けられる上部部材と、その下端部に連結される下部部材とに分割されるとともに、該下部部材と上記ハンドルリンク本体とによりサブアッシー体が形成され、該サブアッシー体が上部部材およびドア本体に取り付けられるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両のスライドドア構造。
  3. 上記ガラスガイドの上部部材と下部部材とが、その一方に設けられた係合部と他方に設けられた被係合部との係合により連結されるように構成されたことを特徴とする請求項2に記載の車両のスライドドア構造。
  4. 上記アウトサイドハンドルの操作力をハンドルリンク機構のハンドルリンク本体に伝達する第1の伝達部材と、該ハンドルリンク本体から上記ラッチに操作力を伝達する第2の伝達部材と、上記ハンドルリンク本体を回動可能に支持する支持ブラケットとを備え、該支持ブラケットが、上記下部部材をドア本体に取り付ける取付ブラケットとしての機能を兼ね備えたことを特徴とする請求項2または3に記載の車両のスライドドア構造。
  5. 上下方向に延びる一体のガラスガイドがドア本体に沿って取り付けられるとともに、上記ハンドルリンク機構が、アウトサイドハンドルの操作力をハンドルリンク本体に伝達する第1の伝達部材と、該ハンドルリンク本体から上記ラッチに操作力を伝達する第2の伝達部材と、ハンドルリンク本体とを備えたサブアッシー体として構成されるとともに、該サブアッシー体が上記ガラスガイドに取り付けられるように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両のスライドドア構造。
JP2010012024A 2010-01-22 2010-01-22 車両のスライドドア構造 Expired - Fee Related JP5617254B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010012024A JP5617254B2 (ja) 2010-01-22 2010-01-22 車両のスライドドア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010012024A JP5617254B2 (ja) 2010-01-22 2010-01-22 車両のスライドドア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011148429A true JP2011148429A (ja) 2011-08-04
JP5617254B2 JP5617254B2 (ja) 2014-11-05

Family

ID=44535846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010012024A Expired - Fee Related JP5617254B2 (ja) 2010-01-22 2010-01-22 車両のスライドドア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5617254B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125524A1 (ja) * 2012-02-24 2013-08-29 シロキ工業株式会社 車両用ドアのサッシュ組付構造及び車両用ドアのサッシュ組付方法
EP3070240A1 (en) 2015-03-19 2016-09-21 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Vehicle door structure

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1111151A (ja) * 1997-06-24 1999-01-19 Fuji Heavy Ind Ltd サッシュドアロア結合構造
JP2001001759A (ja) * 1999-06-18 2001-01-09 Oi Seisakusho Co Ltd 車両用のドア装置
JP2003097121A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Aisin Seiki Co Ltd 自動車用ドアのアウトサイドハンドルの運動伝達機構
JP2005138696A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd ドア開閉装置
JP2005314899A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Honda Lock Mfg Co Ltd スライドドアのロック装置
JP2009190639A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Toyota Motor Corp 車両ドア用ガラスガイド構造
JP2009299369A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Honda Lock Mfg Co Ltd 車両用ドアのロック装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1111151A (ja) * 1997-06-24 1999-01-19 Fuji Heavy Ind Ltd サッシュドアロア結合構造
JP2001001759A (ja) * 1999-06-18 2001-01-09 Oi Seisakusho Co Ltd 車両用のドア装置
JP2003097121A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Aisin Seiki Co Ltd 自動車用ドアのアウトサイドハンドルの運動伝達機構
JP2005138696A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd ドア開閉装置
JP2005314899A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Honda Lock Mfg Co Ltd スライドドアのロック装置
JP2009190639A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Toyota Motor Corp 車両ドア用ガラスガイド構造
JP2009299369A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Honda Lock Mfg Co Ltd 車両用ドアのロック装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013125524A1 (ja) * 2012-02-24 2013-08-29 シロキ工業株式会社 車両用ドアのサッシュ組付構造及び車両用ドアのサッシュ組付方法
JP2013173413A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Shiroki Corp 車両用ドアのサッシュ組付構造及び車両用ドアのサッシュ組付方法
US9132720B2 (en) 2012-02-24 2015-09-15 Shiroki Corporation Sash mounting structure for vehicle door and sash mounting method for vehicle door
EP3070240A1 (en) 2015-03-19 2016-09-21 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Vehicle door structure
US9718331B2 (en) 2015-03-19 2017-08-01 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Vehicle door structure

Also Published As

Publication number Publication date
JP5617254B2 (ja) 2014-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7222459B2 (en) Sliding door locking system
JP4806792B2 (ja) 車両用ドアのロック装置
US8894103B2 (en) Vehicle door opening-closing device
CN101333894B (zh) 用于车辆的门闭锁装置
EP2899339A1 (en) Vehicle door lock apparatus
WO2007044553A3 (en) Latch mechanism for automotive seat assembly
JP5617254B2 (ja) 車両のスライドドア構造
EP1997985B1 (en) Door with door opening device for heavy construction equipment
CN111605625A (zh) 车辆的弹起式发动机罩装置
JP6534703B2 (ja) 車両用スライドドア
CN107869284B (zh) 滑动门控制单元
CN109281555B (zh) 车辆侧门闩锁设备
JP4700561B2 (ja) 車両用ドアラッチのリモートコントロール装置
JP2005256313A (ja) 車両用ドア開扉装置
JP2011110963A (ja) 乗用車用のドア
CN102654004B (zh) 机动车锁
JP4909394B2 (ja) ドアラッチ装置
JP2008273326A (ja) グラブボックス
JP2007062489A (ja) 車両のフード構造
JP6157333B2 (ja) フード上昇機構
JP2006077490A (ja) ドアの開状態防止構造
JP5022503B2 (ja) 車両用ドアラッチのリモートコントロール装置
JP2019173500A (ja) 車両用ドアロック装置
JP5778924B2 (ja) 車両用リアゲートの開閉装置
GB2510983A (en) Door trim assembly for a side door of a vehicle, in particular a passenger vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140901

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5617254

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees