JP2011148228A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズルが面状に分散配置されたインクジェットヘッドを備えながら、スジむら等が発生せず、画質が劣化することのないインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェットヘッド記録装置10は、インクを吐出するノズル11bが面状に複数分散配置されているインクジェットヘッド11であって、ノズル11bが、メディア20の記録幅方向においては記録解像度と同じピッチで配列され、記録幅方向に直交するメディア20の搬送方向においては記録幅方向のピッチの整数倍のピッチで配列されているインクジェットヘッド11と、記録幅方向において、ノズル11bの記録幅方向のピッチの少なくとも2倍以上の整数倍の距離にわたりインクジェットヘッド11を往復動作させる往復動駆動手段17とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、被記録体にインクを吐出し着弾することによりパターン記録を行うインクジェット記録装置に関する。
一般に知られるインクジェット記録装置は、被記録体にインクを吐出して着弾することによりパターン記録を行うものであり、その装置構成には種々のものが存在する。このうち、要求されるメディア(被記録体)の解像度に対応し、その解像度(記録解像度)のピッチで設けられたインク吐出用のノズルを、面状に分散配置したインクジェットヘッドを備えたものが提案されている。このような配置のノズルを備えたインクジェットヘッドは、ノズルのインク吐出口が一列に並んでいるタイプのいわゆるラインヘッドと比較して、ノズルが分散されている分低密度での配置であるため、ヘッドの製造が容易であり、歩留まりが良く、装置に係るコストを抑えることができるという利点がある。
特開2004−114342号公報
上述した従来のインクジェット記録装置を動作させる場合、メディアを直線的に搬送しながら、インクジェットヘッドのノズルからインクを吐出し、メディアにインクを着弾することにより文字や絵等のパターン記録を行うのが一般的である。
したがって上述のインクジェット記録装置では、同じノズルから吐出されるインクが、メディアの搬送方向に一直線上に連続して記録される。このため、ノズルの不良に起因するインクの吐出量や吐出方向のばらつき、すなわちノズルの吐出性能にばらつきが存在した場合、メディアに記録されるパターンにスジむらが発生したり、その程度が著しい場合は搬送方向に白線が生じたりして、メディアの画質の精度の低下を招くという課題があった。
本発明は以上の点を鑑み、ノズルが面状に分散配置されたインクジェットヘッドを備えながら、スジむら等が発生せず、画質が劣化することのないインクジェット記録装置を提供しようとするものである。
上述した本発明の目的を達成するために、本発明によるインクジェット記録装置は、以下の1)および2)を備えて構成したものである。
1)インクを吐出するノズルが面状に複数分散配置され、ノズルが被記録体の記録幅方向においては記録解像度(被記録体に記録する解像度)と同じピッチで配列され、記録幅方向に直交する被記録体の搬送方向においては記録幅方向のピッチの整数倍のピッチで配列されているインクジェットヘッド。
2)記録幅方向において、上述のノズルの記録幅方向のピッチ(記録幅方向の記録解像度と一致するピッチ)の少なくとも2倍以上の整数倍の距離にわたりインクジェットヘッドを往復動作させる往復動駆動手段。
上述の1)のようなノズルの配置構成のインクジェットヘッドとすることにより、低密度に分散配置された、製造し易く歩留まりの良いインクジェット記録装置を得ることができる。
また、2)の往復動駆動手段を備えたことで、インクジェットヘッドのノズルのインク吐出位置が、面方向に連続しないようにすることができる。このため、ノズルの吐出性能にばらつきが存在しても、記録するパターンにスジむら等が発生せず、被記録体の画質が劣化することがない。
また、インクジェットヘッドのノズルは、搬送方向に3列以上配列されるようにするのが良い。このようなノズルの配置をとることで、搬送方向には間隔が空いているため製造し易く、歩留まりを良くしながらも、記録幅方向の配列ピッチを密にして解像度を上げることができるため、高画質の記録が可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
また、インクジェットヘッドは、往復動作の両端部に位置するときインクを吐出するようにするのが良い。往復動作の両端部では、速度が0になるため、容易に正確な位置へのインクの吐出が可能であり、被記録体の所望の位置にインクを着弾することができる。
また、往復動作の両端部および中央部に位置するときインクを吐出するようにしても良い。これにより、効率よく高密度な記録が可能となる。
また、本発明のインクジェット記録装置は、被記録体を搬送する搬送手段を備え、往復動駆動手段および搬送手段は、異なるノズルから吐出されたインクの被記録体への着弾位置が重ならないように、往復動作の幅及び被記録体の搬送速度をそれぞれ調整可能とするのが良い。インクジェットヘッドのノズルの配置構成により、往復動作の幅や被記録体の搬送速度は、様々な組み合わせを採り、上述の着弾位置が重ならないかどうかを考慮することができる。
また、搬送手段は、被記録体の搬送速度を変更することができる。たとえば、搬送速度を2倍とすると、記録幅方向に対し、搬送方向における解像度が1/2のパターン記録を行うことができる。
本発明のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッドのノズルの、インクを吐出する性能にばらつきが存在する場合でも、記録された被記録体にスジむらや白線が生じることがなく、画質の精度を一定に保つことができる。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の第1の実施の形態の構成を説明するための概略図である。 図2は、インクジェットヘッドのノズル配置構成を説明するための概略図である。 図3は、第1の実施の形態の記録装置の、ヘッドのノズルの第1の配置例を示す概略図である。 図4は、ヘッドの往復動作の両端部でインクを吐出する場合の模式図である。 図5は、本発明の記録装置の動作を説明するためのブロック図である。 図6は、本発明の記録装置のヘッドを固定して動作させた場合の、ノズルの吐出位置の変化を段階的に示す模式図である。 図7は、ヘッドを往復動作させずに記録を行うとメディアの記録パターンに白スジが発生する場合の説明図である。 図8は、本発明の記録装置がパターン記録を行う場合の説明図である。 図9は、ヘッドを往復動作させずに記録を行うと、メディアの記録パターンに白スジが発生する場合の説明図である。 図10は、本発明の記録装置がパターン記録を行う場合の説明図である。 図11は、ヘッドの往復動作の幅を大きくした場合のノズルのインク吐出位置の変化を段階的に示す図である。 図12は、メディアの搬送速度を倍にした場合のノズルのインク吐出位置の変化を段階的に示す図である。 図13は、ヘッドの往復動作の両端部および中央部でインクを吐出する場合の模式図である。 図14は、ヘッドの往復動作の両端部および中央部でインクの吐出を行う場合の、ノズルのインク吐出位置の変化を段階的に示す図である。 図15は、ヘッドにノズルの第2の配置例を適用した場合のノズルのインク吐出位置の変化を段階的に示す図である。 図16は、第2の配置例のノズルが動作したときにノズルのインク吐出位置に重なりが生じる場合の説明図である。 図17は、第2の配置例のノズルを適用し、さらに往復動作の両端部および中央部でインクを吐出する場合の、ノズルのインク吐出位置の変化を段階的に示す図である。 図18は、第3の配置例のノズルが動作したときにノズルのインク吐出位置に重なりが生じる場合の説明図である。 図19は、ヘッドのノズルに第3の配置例を適用した場合のノズルのインク吐出位置の変化を段階的に示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を図示例と共に説明する。図1から図3は、本発明のインクジェット記録装置の、第1の実施の形態の概要を説明するための構成図である。図1から図3中の矢印Xはメディアの記録幅方向に対応する、インクジェットヘッドの長手方向であり、メディアに対するインクジェットヘッドの主走査方向となる。また同時に、インクジェットヘッドが往復動作する方向である。一方矢印Yは、同様にメディアを記録しながら搬送していく方向(搬送方向)であって、メディアに対するインクジェットヘッドの副走査方向を示している。
図1(a)はインクジェット記録装置の平面図であり、図1(b)は図1(a)をc−c線に沿って切り、矢印の方向に見た断面図である。なお、断面を示すハッチングは一部分を除き省略してある。
図1において、10はインクジェット記録装置(以下、記録装置ともいう)、11はインクジェットヘッド(以下、単にヘッドともいう)、20はメディア(被記録体)である。インクジェットヘッド11は、インクを吐出する側である、ノズル配置面11aを下側にして板状のヘッドブラケット13にはめ込まれる形で載置されている。ヘッドブラケット13は押圧ベアリング15aと固定ベアリング15bとによって支持され、往復動駆動手段17に連結されている。メディア20は搬送ローラ(搬送駆動手段)19aおよび19bによってY方向に搬送可能に設置されている。
次に、本発明のインクジェット記録装置における、インクジェットヘッドのノズルの配置構成(配列)について詳細に説明する。図2は、本発明のインクジェット記録装置の、インクジェットヘッドのノズル配置面を示す概略的な平面図である。また、図3は、第1の実施の形態における記録装置10の、ヘッド11のノズル配置面の一部を示す平面図である。11aはインクジェットヘッドのノズル配置面であり、11bはノズルの吐出口(以下、ノズルまたは吐出口ともいう)である。また、Wはメディア20の記録幅に対応する長さである。また、個々のノズル11bについて、左からN1、N2、N3…と、番号を付して示してある。さらに、Pxはメディア20の記録幅方向(X方向)におけるノズルの配列ピッチ、Pyはメディア20の搬送方向(Y方向)における配列ピッチである。
本発明のインクジェット記録装置は、インクジェットヘッド11のインクを吐出するノズル11bが面状に複数分散配置されている。インクジェットヘッド11により記録される解像度(記録解像度)は、ここではX方向、Y方向ともに600dpi(約4.23×10−3cmピッチ)とした。ノズル11bの、被記録体の記録幅方向(X方向)におけるピッチPxは、上述の記録解像度と同じピッチで配列されている。したがって、ここでは
Px=1/600(in)(約4.23×10−3cm)
とした。また、記録幅方向(X方向)に直交する、メディアの搬送方向(Y方向)のピッチPyは、X方向のピッチの整数倍のピッチで配列されている。ここではY方向のピッチはX方向のピッチの2倍としたので、
Py=2/600(in)(約8.47×10−3cm)
とした。
PyをX方向のピッチの整数倍とすると、ヘッド11の往復動作させる際に制御が容易である。
第1の実施の形態では、ヘッド11の一連の動作に係るノズル11bの配置(配列)は、その概形が波形状となるようにした。詳しくは、次のような配置とした。N1から3ドットピッチ右側のN4までは、X方向に1ドットピッチ、かつY方向に2ドットピッチずつ規則的に離間して、図面上の右斜め上に向かって一直線上に配列されている。また、N4から3ドットピッチ右側のN7までは、同様にX方向に1ドットピッチ、かつY方向に2ドットピッチずつ規則的に離間して、図面上の右斜め下に向かって一直線上に配列されている。以上の配置が繰り返され、X方向においては記録幅Wの長さ、またはそれ以上の長さの範囲にわたり、インクジェットヘッド11内に波型状のノズル11bが配置される。この配置は換言すれば、X方向の同一直線上に離間して複数配置されたノズルの列が、手前側からY方向に4列に渡って配列されているといえる(図3の手前から順に、最前列はN1、N7、N13、…、次の列はN2、N6、N8、N12、…、三列目はN3、N5、N9、N11、N15、…、4列目はN4、N10、N16、…、)。また、Y方向の直線上には、それぞれ一個ずつのノズル11bが配列されている(ノズルN1のY方向の列、ノズルN2のY方向の列、…)。
次に、インクジェット記録装置10の動作につき図4から図10を用いて説明をする。このうち、図4はノズル11bの動作の説明図であり、図5は装置全体に係るシステムの動作説明図、また、図6〜図10はノズルの動作による効果の説明図である。
図4は、第1の実施の形態の記録装置10のインクジェットヘッド11の往復動作により、ノズルのインク吐出口11bが描く軌跡と、吐出されたインクがメディア20上にドット状に着弾される位置を模式的に示す図である。図4において、Dはドット状に着弾されたインク(以下、ドット)であり、Eは往復動作の両端部である。メディア20を搬送させながらインクジェットヘッド11がX方向に往復動作すると、図4に示されるようにこの往復動作中にノズル11bの動きは正弦波振動の軌跡を成す。このとき、記録装置10は往復動作の両端部Eでノズルの吐出口11bからインクを吐出し、メディア20上にドットDを着弾することにより、所望のパターン記録を行う。ヘッド11の1回の往復動作で、同一ノズル11bから2ドットを記録する。往復動作の幅は、X方向においてノズル11bのX方向のピッチの少なくとも2倍以上の整数倍の距離をとるものとする。図4ではX方向でドットピッチの4倍、Y方向では2倍とする例を示した。往復動作のXY方向それぞれの幅を以上のように設定することで、同一のノズル11bから記録されるドットDが、X方向、Y方向、斜め方向のそれぞれで連続することがないため、スジむらや白線のない、高画質の記録が可能となる。
図5は本発明の記録装置10のシステム構成を概略的に表すブロック図である。図5において、S1は制御部、S2は機構部である。記録装置10のシステムは、これら制御部S1と、機構部S2とに大別される。制御部S1は、入力部S11と、システム制御部S12と、システム制御部S12にそれぞれ接続される画信号処理回路S13、ヘッド駆動回路S14、往復動駆動制御回路S15、搬送駆動制御回路S16により構成される。また、機構部S2は、インクジェットヘッドS21(図1ではヘッド11)、往復動駆動手段S22(図1では往復動駆動手段17)、搬送駆動手段S23(図1では搬送ローラ19a、19b)により構成される。図中の矢印は信号が供給される方向である。
制御部S1の入力部S11に、システム全体の動作を開始させる信号が入力されると、システム制御部S12がその信号を受け、画信号処理回路S13、ヘッド駆動回路S14、往復動駆動制御回路S15、搬送駆動制御回路S16のそれぞれに信号が送信される。
往復動駆動制御回路S15から動作開始の信号を受けた往復動駆動手段S22(図1の往復動駆動手段17)は往復動作を開始する。また、搬送駆動制御回路S16から動作開始の信号を受けた搬送駆動手段S23(搬送ローラ19aおよび19b)がメディア20の搬送動作を開始する。メディア20は、図示しないモーターにより駆動する搬送ローラ19aおよび19bのガイドによって、インクジェットヘッドS21(インクジェットヘッド11)の、図1(a)における手前側からY方向に搬送される。
往復動駆動手段S22(往復動駆動手段17)の往復動作によって、ノズルの吐出口11bが図4に示すような正弦波の軌跡を描き、その正弦波の周波数が一定となり、さらに同様に搬送駆動手段S23(搬送駆動手段19a、19b)の搬送動作の速度が一定となると、メディア20への記録動作が開始される。
ヘッド駆動回路S14は、往復動駆動制御回路S15からの信号に基づき、ヘッドS21(ヘッド11)がメディア20の所定の位置へインクを着弾するためにインクを吐出するタイミング信号を、ヘッドS21(ヘッド11)に供給する。ヘッドS21は、このタイミング信号と、そのほかに画信号処理回路S13から、記録する位置の情報に対応した信号とを受けることにより、ノズルのインク吐出口11bから指定のタイミングでインクを吐出し、メディア20の所定の位置にドットDを着弾する(図4)。往復動駆動手段S22および搬送駆動手段S23のそれぞれには、たとえば光学式や磁気式のエンコーダ等の位置検出器を用いて制御し、より正確な位置に記録するようにしても良い。パターン記録後のメディア20は搬送ローラ19aおよび19bによってインクジェットヘッド11の後手側のY方向に更に搬送される。
次に、図6から図10を用いて、本発明の記録装置の効果について説明する。具体的には、第1の実施の形態の記録装置10のヘッド11を往復動作させながらメディア20を搬送した場合と、ヘッド11を固定した状態で直線的に搬送する場合について比較する。図7から図10においては、それぞれの図面を(a)から(c)の領域に縦分割し、このうち(a)の領域では、ヘッド11のノズルの吐出口11b(N1〜N13)の配置を示した。また、(b)の領域ではノズル11bから一度吐出したインクが、メディア20に着弾されたときのパターンをドットD(D1〜D13)で示す。また、(c)の領域では、記録装置10の動作を一定の範囲で連続して行い、メディア20面にいわゆるベタ(塗り潰し)記録をした際の画質をドット(D1〜D13)の集まりとして模式的に示す。また、図6から図10の左上の部分には、ノズルの吐出口11bの特にノズルN4を例として、搬送されるメディア20に対しインクを吐出する位置を段階的に示した。また、最初の位置から順に、太い実線、細い実線、点線、二重線の順で吐出口11bがメディア20に対して相対的に移動する位置を矢印と共に示している。
図6はヘッド11を固定してパターン記録動作を行ったとき、ノズル11の吐出口(N1〜N13;図2)の吐出位置の変化を1ドットピッチ毎に段階的に示した模式図である。最初に太い実線で示される位置にあったノズルの吐出口11b(N1〜N13)は、次の段階では細い実線で示す位置(N1〜N13)に移動し、次は点線で示される位置(N1〜N13)、さらに次の段階では二重線で示す位置(N1〜N13)に移動する。
図6に示す通り、各ノズルN1〜N13は、搬送方向Yに対し、逆方向に一直線に動く。ノズルの動きがこのような場合、ノズルに曲がりがあったり、記録ドットの径にばらつきが生じたり等、ノズルの吐出性能にばらつきが存在した場合、本来の位置に所望の大きさで記録されない部分が発生するため、ムラや白スジが発生し、記録パターンの画質が低下する。
これを図に表したものが図7である。図7では、ヘッド11のノズル配置(図7(a)部分)と、メディア20上に記録されたドットD1〜D13(図7(b)部分)、また、その結果メディア20上に複数着弾されたドットD1〜D13(図7(c)部分)を同一図面上に示してある。
たとえば、第6ノズルN6に飛行曲がりなどの不良があり、本来着弾される位置に対し左へ1/2ドットずれた位置(D6)にインクを着弾してしまう場合(図7(b))、第6ノズルN6と第7ノズルN7との間が、本来の間隔よりも広く空いてしまい、その状態で同一ノズルからはY方向に同一直線上に着弾し続け、メディア20上に記録され続けることになるため、図7の(c)に示すように記録されたメディア20表面にはY方向に白スジが発生する。
一方図8に示すように、第1の実施の形態で既に述べた往復動作の両端部Eでインクを吐出(着弾)する場合(図4参照)、図7と同様に第6ノズルN6の不良に起因するインクの着弾位置のずれにより、ドットD6とドットD7との間隔が本来よりも広く空いていた場合でも、ヘッド11の往復動作によって、ヘッド11のノズル11bのインク吐出位置が、面方向に連続しないようにすることでその空間を補い、埋めることができる(図8の(c))。したがって、白スジやムラなどが発生することがなく、画質の低下を防ぐことができる。
次に、第6ノズルN6が目詰まりを起こしている等の原因で、ドットD6が通常よりも小さい径で着弾されることになる場合を図9および図10で示す。この場合も、ヘッド11を固定して記録動作を行う場合、同一ノズルからはY方向に同一直線上の位置に着弾し続け、メディア20上に記録され続けることになるため、図9の(c)に示すように記録されたメディア20面にはY方向に白スジが発生する。
その場合も、往復動作の両端部Eでインクを吐出する場合(図4)、図9と同様にドットDが通常よりも小さい径で着弾されても、ヘッド11の往復動作により、ヘッド11のノズル11bのインク吐出位置が、面方向に連続しないようにしてその空間を補い、埋めることができる(図10の(c))。したがって、白スジやムラなどが発生することがなく、画質の低下を防ぐことができる。
このように、第1の実施の形態のインクジェット記録装置10によれば、X方向に記録解像度と同じピッチで配列され、Y方向にはX方向のピッチの整数倍のピッチで配列されたノズルを有するヘッド11を備えているため、低密度に分散配置された、製造し易く歩留まりの良いインクジェット記録装置を得ることができる。また、往復動駆動手段17を備えたことで、インクジェットヘッドのノズルのインク吐出位置が、面方向に連続しないようにすることができる。このため、ノズルの吐出性能にばらつきが存在しても、スジむら等が発生せず、画質が劣化することがないインクジェット記録装置を得ることができる。
また、ヘッド11のノズル11bがメディアの搬送方向に3列以上配列されているため、製造し易く、歩留まりを良くしながらも、X方向の配列ピッチを密にして解像度を上げることができるため、高画質の記録が可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
また、インクジェットヘッド11が、ヘッド11の往復動作の速度が0となる、往復動作の両端部Eに位置するときインクを吐出するようにしたので、容易に正確な位置へのインクの吐出が可能であり、被記録体の所望の位置にインクを着弾することが可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
次に、図11を用いて第2の実施の形態のインクジェット記録装置につき説明をする。第2の実施の形態の記録装置は、ヘッドのノズルの配置構成を第1の実施の形態と同様のものとし、ヘッドの往復動作の幅を変更した例である。第1の実施の形態と同様の部分においては説明を省略する。
図11は、ヘッド11(図2)を、X方向の振動幅が4ドットピッチ(記録幅方向における記録解像度の4倍の距離)となるように往復動作させたときの、ノズルの吐出口11b(N1〜N13)の吐出位置の変化を段階的に示したものであり、特に太い実線の円は第1段階のノズルのインク吐出位置を示し、同様に細い実線の円は第2段階、点線の円は第3段階、二重線の円は第4段階のノズルの吐出位置を示す。図中の細線の矢印は、ノズルがメディア20に対する相対的な動きの範囲を表す。
図11に示されるように、ノズル11bは往復動駆動手段17(図1)により、X方向に4ドットピッチの振動幅で振動させ、さらに搬送ローラ(搬送駆動手段)19aおよび19bにより、Y方向への搬送速度を好適な速さに調整して、Y方向には1ドットピッチで吐出できるようにする。その結果、図11に示されるようにインクの吐出位置を、所望の解像度が得られるように設定することができる。このため、第2の実施の形態においても、高画質のパターン記録が可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
次に、図12を用いて、本発明の第3の実施の形態のインクジェット記録装置につき説明をする。第3の実施の形態は、インクジェットヘッドの振動幅が第1の実施の形態と同様であり、メディア20の搬送速度を変更したときのノズルの吐出口11b(N1〜N13)のインク吐出位置の変化を段階的に示したものである。図11と同様の部分については説明を省略する。第3の実施の形態のインクジェット記録装置は、搬送ローラ(搬送手段)19aおよび19b(図1)の搬送速度を変更し、2倍の速度とした。
第1の実施の形態の記録装置10においては、ヘッド11のノズル11bのインクの吐出位置の間隔を、XY方向のそれぞれで1ドットピッチずつとしているが、第3の実施の形態の記録装置では、搬送駆動手段19aおよび19bの搬送速度を2倍としたため、ノズル11bのインクの吐出位置がX方向においては1ドットピッチで一列に揃い、Y方向においては1ドットピッチおきに列単位で間隔が空いている。このため、X方向の記録解像度を600dpi(約4.23×10−3cmピッチ)とすると、Y方向の記録解像度は300dpi(約8.47×10−3cmピッチ)となる。このように、第3の実施の形態のインクジェット記録装置によれば、記録画質を均一に保持しながらも、パターン記録の速度を上げてパターン記録をすることが可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
次に、図13および図14を用いて本発明の第4の実施の形態のインクジェット記録装置につき説明をする。第4の実施の形態は、ノズルの吐出位置を往復動作の両端部の他に中央部も加えた例である。図13は、インクジェットヘッド11の往復動作により、ノズルのインク吐出口11bが描く軌跡と、吐出されたインクがドット状に着弾される位置を図5に倣って示す模式図である。また、図14はノズルの吐出口11b(N1〜N13)のインク吐出位置の変化を図12と同様に段階的に示す図である。図中のAは有効画像領域を示す。
メディア20を搬送しながらインクジェットヘッド11をX方向に往復動作すると、図13に示されるようにノズル11bの動きは正弦波振動の軌跡を成す。このとき、インクジェットヘッド11は往復動の両端部Eおよび中央部Oでノズルの吐出口11bからインクを吐出し、メディア20上にドットDを着弾することにより、パターン記録を行う(図13、図14)。ここでは往復動の幅は、ノズル11bのX方向のピッチ(すなわち記録幅方向の記録解像度)の少なくとも2倍以上の整数倍の距離をとるものとする。ここではX方向でドットピッチの4倍、Y方向では2倍とした。
既に述べたように、往復動作の両端部Eではヘッドの動作の速度が瞬間的に0となるので、そのタイミングでインクを吐出することにより、メディア20の所望の位置に正確にインクを着弾することができる。また、中心部Oでは、ヘッド11の動作中にインクを吐出するため、インクを所望の正確な位置に吐出するためのタイミング調整を適宜行う。たとえば、ヘッド11の解像度やノズル配置、メディア20の搬送速度、ヘッド11の往復動の距離や速さ、インクが着弾するまでの時間等を考慮することにより、所望の位置にインクを着弾することが可能な、インク吐出のタイミングを決定する。そして、実際にヘッドを動作させる場合は、第1の実施の形態と同様に図5に示す構成により、以下の流れで行う。
まず、ヘッド駆動回路S14が、往復動駆動制御回路S15からの信号に基づき、ヘッドS21がメディア20(図1)の所定の位置へインクを着弾するためにインクを吐出するタイミング信号を、ヘッドS21に供給する。次に、ヘッドS21は、このタイミング信号と、その他に画信号処理回路S13から、記録する位置の情報に対応した信号とを受けることにより、ノズルのインク吐出口11bから指定のタイミングでインクを吐出し、メディア20の所定の位置にドットDを着弾する。ここでは、ヘッドの往復動作の両端部Eと中央部Oとでインクを吐出してメディアの所定の位置にインクを着弾し、有効画像領域Aを得ることができる(図13)。
第1の実施の形態と同様に、往復動駆動手段S22および搬送駆動手段S23のそれぞれには、光学式や磁気式のエンコーダ等の位置検出器を用いて制御すると、より正確な位置への記録を望むことができる。
以上のように、第4の実施の形態のインクジェット記録装置によれば、往復動作の両端部Eおよび中央部Oに位置するときにインクを吐出し、メディアの所定の位置に着弾するようにしたため、ヘッド11の1回の往復動作で、同一ノズル11bから4ドットを記録することができる。したがって、効率良く高画質のパターン記録を望むことが可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
次に、図15から図17を用いて、本発明の第5の実施の形態のインクジェット記録装置につき説明する。第5の実施の形態は、インクジェットヘッドのノズルの他の配置例を示す。
図15は、第5の実施の形態のインクジェット記録装置の概略的な説明図である。図15において、ヘッドのノズルの吐出口11bの第2の配置例を図の上部に示し、下部にはヘッドを往復動作させたときのノズルの吐出口11bのインク吐出位置の変化を図11から図13に倣って段階的に示した。また、個々のノズル11bについて、N1、N2、N3…と、番号を付して示してある。Aは有効画像領域を示す。
第2の配置例では、記録解像度を第1の配置例と同様600dpi(約4.23×10−3cmピッチ)とし、Y方向のピッチをX方向のピッチの3倍としたので、Px、Pyの値(図2)は、
Px=1/600(in)(4.23×10−3cm)
Py=3/600(in)(1.27×10−2cm)
とした。
N1から2ドットピッチ右側のN3までは、X方向に1ドットピッチ、かつY方向に3ドットピッチずつ規則的に離間して、図面上の右斜め上に向かって一直線上に配列されている。また、N4はN1から3ドットピッチ右側にずれた位置にあり、N4からN6までの配置は、N1からN3までの配置と同様であり、以下、この配置がX方向に記録幅と同等かそれ以上の長さにわたり繰り返される。換言すれば、X方向の同一直線上に離間して複数配置されたノズルの列が、手前側からY方向に3列に渡って配列されている(図3の手前から順に、最前列はN1、N4、N7、…、次の列はN2、N5、N8、…、三列目はN3、N6、N9、…、)。また、Y方向の直線上には、それぞれ一個ずつのノズル11bが配置されている(ノズルN1のY方向の列、ノズルN2のY方向の列、…)。
このように配列されたノズルを、図15の下部に示すように、ノズルの往復動作の範囲をX方向に3ドットピッチ、Y方向に1ドットピッチとなるように、往復動駆動手段17(図1)によりヘッドを往復動作させ、搬送ローラ19aおよび19bにより好適な速度でメディアを搬送する。その結果、X方向およびY方向の双方において、Aで示す範囲の有効画像領域を得ることができる。図15からも判るように、ノズルのインク吐出位置は領域Aで所望の解像度のピッチで面状に揃っており、この範囲A内のノズルから吐出されるインクがメディアに着弾する領域で、良好な画質を得ることができる。
したがって、第5の実施の形態のインクジェット記録装置においても、X方向に記録解像度と同じピッチで配列され、Y方向にはX方向のピッチの整数倍のピッチで配列された第2のノズル配置例のノズルを有するヘッド11を備えているため、低密度に分散配置された、製造し易く歩留まりの良いインクジェット記録装置を得ることができる。また、解像度ピッチの3倍の距離にわたりヘッドを往復動作させる往復動駆動手段17を備えたことで、インクジェットヘッドのノズルのインク吐出位置が、面方向に連続しないようにすることができる。このため、ノズルの吐出性能にばらつきが存在しても、スジむら等が発生せず、画質が劣化することがないインクジェット記録装置を得ることができる。
また、ヘッドのノズルがメディアの搬送方向に3列配列されているため、製造し易く、歩留まりを良くしながらも、X方向の配列ピッチを密にして解像度を上げることができるため、高画質の記録が可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
図16は第5の実施の形態のインクジェット記録装置のノズル配置において、ある往復動作を取ったときに発生する、異なるノズルでのインクの吐出位置の重なりが生じた場合の説明図である。図中の白い矢印dは、異なるノズルでのインクの吐出位置が重なった部分を示す。また、図の配置構成は図15と同様としてある。たとえば往復動作の幅を、X方向に4ドットピッチ、Y方向に1ドットピッチとなるようにした場合、図16に示すように、第1回目のノズルN1とN2のインク吐出位置がそれぞれ第4回目のN5とN6のインク吐出位置と重なってしまう。また、他の位置(たとえば第1回目のノズルN4とN5の吐出位置がそれぞれ第4回目のN8とN9の吐出位置と重なる)でも吐出位置が重なる位置が生じる。メディア20にインクを着弾する位置が重なると、記録パターンにムラが生じたり、白スジが発生したりする原因となり、さらに、全てのノズルからの吐出が有効とならないために無駄が生じることになる。
図17は上記インクを着弾する位置が重ならないように往復動作の幅と搬送速度の速さとを調整した例であり、図15および図16に倣って示してある。ここでは往復動駆動手段17(図1)によるヘッドの往復動作の幅を、X方向に6ドットピッチとした。また、搬送ローラ19aおよび19bにより搬送する速度を考慮し、Y方向における往復動作の幅を2ドットピッチとなるようにした。その結果、異なるノズルのインクからメディアにインクを着弾する位置が重ならないようにすることができ、全てのノズルからのインクの吐出を有効にすることが可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
次に、図18および図19を用いて、本発明の第6の実施の形態のインクジェット記録装置につき説明する。第6の実施の形態では、インクジェットヘッドのノズルの、第3の配置例を示す。図18は、ヘッドのノズルの吐出口の第3の配置例を図の上部に示し、下部にはそのノズル配置において、ある往復動作を取ったときに発生する、異なるノズルでの吐出位置の重なりが生じた場合の説明図である。図中の白い矢印dは、異なるノズルでの吐出位置が重なった部分を示す。図18の上部の第3の配置例において、個々のノズル11bについて、N1、N2、N3…と、番号を付して示してある。第3の配置例は、第1の配置例と概形は同じであり、Y方向におけるノズルの配列ピッチが1ドットピッチとなっている。
詳しくは、N1から3ドットピッチ右側のN4までは、X方向及びY方向において1ドットピッチずつ規則的に離間して、図面上の右斜め上に向かって一直線上に配列されている。また、N4からN7までは、X方向及びY方向において1ドットピッチずつ規則的に離間して、図面上の右斜め下に向かって一直線上に配列されている。以下、この配置がX方向に記録幅と同等かそれ以上の長さにわたり繰り返される。換言すれば、X方向の同一直線上に離間して複数配置されたノズルの列が、手前側からY方向に4列に渡って配置されている(図3の手前から順に、最前列はN1、N7、N13、…、次の列はN2、N6、N8、…、三列目はN3、N5、N9、…、4列目はN4、N10、…、)。また、Y方向の直線上には、それぞれ一個ずつのノズル11bが配置されている(ノズルN1のY方向の列、ノズルN2のY方向の列、…)。
このとき、たとえば往復動作の幅が、X方向に3ドットピッチ、Y方向に1ドットピッチとなるようにした場合、図18に示すように、第1回目のノズルN2、N6、N8の吐出位置が、それぞれ第2回目のN5、N9、N11の吐出位置と矢印dで示されるように重なってしまう。
図19は、第3の配置例のノズル配置のヘッドにおいて、往復動駆動手段17および搬送駆動手段19aおよび19bにより、インクを着弾する位置が重ならないように往復動作の幅と搬送速度の速さとを調整した例であり、図15および図16に倣って示してある。
ここではヘッドの往復動作の幅を、X方向に2ドットピッチとした。また搬送する速度を考慮し、Y方向における往復動作の幅を1ドットピッチとなるように調整した。その結果、異なるノズルのインクからメディアにインクを着弾する位置が重ならないようにすることができ、有効画像領域Aを得ることができる。
以上のように、第6の実施の形態においても、メディアにスジむらや白線が生じることがなく、画質の精度を一定に保つことが可能なインクジェット記録装置を得ることができる。
本発明は上述の実施の形態に限定されないことは明らかである。たとえば、実施の形態1から6では、インクジェットヘッドのノズルの配列につき第1から第3までの配置例を示して説明したが、X方向のピッチがX方向(記録幅方向)の記録解像度と同じピッチであり、かつY方向のピッチがX方向のピッチの整数倍のピッチであれば、種々の配列とすることができる。また、搬送駆動手段は搬送ローラではなく、他の形態の部材を用いても良い。さらに、実施の形態ではインクジェットヘッドが一本の場合につき説明したが、搬送方向にヘッドを複数本並置して、それぞれ異なる色のインクを吐出させることにより、カラー画像の記録を行うこともできる。さらにはインク、メディア、画信号の種類や形態、またヘッドの吐出方式がピエゾ素子による圧電効果でのものか発熱体による気泡発生効果でのものかに制限されない。その他、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の形態への変更が可能である。
10 インクジェット記録装置、11 インクジェットヘッド、
11a インク吐出面、11b ノズルの吐出口(ノズル、吐出口)、
13 ヘッドブラケット、15a 押圧ベアリング、15b 固定ベアリング、
17 往復動駆動手段、19a、19b 搬送ローラ(搬送駆動手段)、
20 メディア、
S1 制御部、S2 機構部、S11 入力部、S12 システム制御部、
S13 画信号処理回路、S14 ヘッド駆動回路、S15 往復動駆動制御回路、
S16 搬送駆動制御回路、S21 インクジェットヘッド、
S22 往復動駆動手段、S23 搬送ローラ(搬送駆動手段)、
X 被記録体の記録幅方向、Y 被記録体の搬送方向、
N1、N2…、N16 ノズル、D1、D2…、D13 ドット、
W 被記録体の最大幅、 A 有効画像領域、E 両端部、O 中央部。

Claims (6)

  1. 被記録体にインクを吐出することによりパターン記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記インクを吐出するノズルが面状に複数分散配置されているインクジェットヘッドであって、前記ノズルが、前記被記録体の記録幅方向においては記録解像度と同じピッチで配列され、前記記録幅方向に直交する前記被記録体の搬送方向においては前記記録幅方向のピッチの整数倍のピッチで配列されているインクジェットヘッドと、
    前記記録幅方向において、前記ノズルの前記記録幅方向のピッチの少なくとも2倍以上の整数倍の距離にわたり前記インクジェットヘッドを往復動作させる往復動駆動手段と
    を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記ノズルは、前記搬送方向に3列以上配列されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 請求項1または2に記載のインクジェット記録装置において、前記インクジェットヘッドは、前記往復動作の両端部に位置するとき前記インクを吐出することを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 請求項1または2に記載のインクジェット記録装置において、前記インクジェットヘッドは、前記往復動作の両端部および中央部に位置するとき前記インクを吐出することを特徴とするインクジェット記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、前記被記録体を搬送する搬送手段をさらに備え、前記往復動駆動手段および前記搬送手段は、異なるノズルから吐出されたインクの前記被記録体への着弾位置が重ならないように、前記往復動作の幅及び前記被記録体の搬送速度をそれぞれ調整可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、前記搬送手段は、前記被記録体の搬送速度を変更可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。
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CN114173936A (zh) * 2019-07-31 2022-03-11 京瓷株式会社 涂装装置及涂装方法

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