JP2011148047A - 工作機械の工具洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄液の供給安定性と応答性とを備えた高圧力の洗浄液を噴射可能な工具洗浄装置を提供する。
【解決手段】第1ポンプ13から供給されたクーラントを貯留し且つ貯留したクーラントを噴射ノズル29へ供給可能な貯留タンク50と、噴射ノズル29と貯留タンク50とを接続するクーラントホース28及びこのクーラントホース28を開閉可能な第1切替バルブ35と、貯留タンク50に貯留されたクーラントを加圧エアによって加圧するエア源39等から形成する加圧手段と、貯留タンク50と第1ポンプ13とを接続する分岐通路32及びこの分岐通路32を開閉可能な第2切替バルブ52と、貯留タンク50内の圧力がP2未満であることを条件として、第2切替バルブ52を開作動させる制御部51を備えている。以上により、クーラントの第1ポンプ13への逆流を発生させることなく、クーラントを高いエア圧によって加圧する。
【選択図】図7

Description

本発明は、主軸に装着する工具表面に付着した切粉等を洗浄する工作機械の工具洗浄装置に関するものである。
従来より、工具による被切削物の切削個所にクーラント液を噴射して加工精度や工具寿命が向上するようにしている。
最近のマシニングセンタ等の工作機械においては自動工具交換装置を有し、切削工具と工具ホルダとから構成した工具の自動交換を行う。工具の自動交換の際、工具ホルダの主軸装着面に切粉が付着した状態で工具を主軸に装着した場合、主軸に対する工具の位置ずれが発生し、切削加工精度は低下する。前述した問題点を解決するために、従来の工作機械は、工具ホルダの主軸装着面を洗浄液となるクーラント液やエアブローによって洗浄している。
特許文献1は、主軸の先端にクーラント液を噴射可能な洗浄ノズルを設け、この洗浄ノズルとエア源としてのエアコンプレッサとを接続し、工具のシャンク部に対してクーラント液をエアアシストしながら噴射する技術を提案している。特許文献1では、エアが混合されたクーラント液により、工具ホルダの主軸装着面に付着する切粉等を洗浄する。
特開平2002−273640号公報
被切削物の切削個所に噴射されるクーラント液は、所定噴射圧、例えば、0.03MPa程度のポンプがクーラントタンクから噴射ノズル開口まで送る構成となっている。工具表面に付着する切粉等の洗浄においても、前記ポンプから噴射されるクーラント液を洗浄液に兼用することが一般的である。それ故、工作機械は、切削個所に送るクーラント液を分岐させて洗浄ノズルに送る構成としている。
切削個所に噴射するクーラント液は切削個所の潤滑や冷却が主な機能とし、ポンプはクーラント液を搬送する程度の噴射圧にしている。工具洗浄では、洗浄液は工具ホルダの主軸装着面に付着する切粉等を噴射圧力により除去する機能を必要とするため、前記のようなポンプ噴射圧では充分な洗浄効果を得ることができない。
特許文献1では、クーラント液と加圧エアとの混合体を工具に噴射するため、工具に噴射される時間当たりのクーラント液量が減少する。切粉等の除去では、クーラント液等の液体で洗い流すことが最も効果的であり、エアは洗浄液に比べて除去効率で劣っている。しかも、クーラント液と加圧エアとの混合体であるため、噴射されるクーラント液にはエア源の供給圧力、所謂出力が充分に付加されない。つまり、洗浄能力を高めた噴射圧のクーラント液を得るには、高出力のエア源が必要となる。
一方、加圧エアの圧力をクーラント液を供給するポンプ圧力よりも高くした場合、クーラント液がポンプ側に対して押圧されるために工具側へ向かうクーラント液の供給が阻害される可能性もある。両者の圧力差が大きな場合、クーラント液はポンプ側に逆流するという問題がある。
本発明の目的は、工具への洗浄液の供給安定性と応答性とを備えた高圧力の洗浄液を噴射可能な工具洗浄装置等を提供することである。
本発明に係る工作機械の工具洗浄装置は、主軸に装着する工具を洗浄する洗浄液を貯留するタンクと、このタンクに貯留した洗浄液を前記工具に噴射可能なノズル手段と、前記洗浄液を前記タンクから前記ノズル手段へ供給可能な洗浄液供給手段とを有している。
請求項1の発明は、前記タンクと前記ノズル手段との間に配置し、前記洗浄液供給手段から供給された洗浄液を貯留し且つ貯留した洗浄液を前記ノズル手段へ供給可能な洗浄液貯留容器と、前記ノズル手段と前記洗浄液貯留容器とを接続する第1洗浄液通路及びこの第1洗浄液通路を開閉可能な第1バルブ手段と、前記洗浄液貯留容器に貯留された洗浄液を加圧する加圧手段と、前記洗浄液貯留容器と前記洗浄液供給手段とを接続する第2洗浄液通路及びこの第2洗浄液通路を開閉可能な第2バルブ手段と、前記洗浄液貯留容器内の圧力が前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さい場合、前記第2バルブ手段を開作動させる制御手段を備えたことを特徴としている。
請求項1の発明では、洗浄液供給手段から供給された洗浄液を貯留すると共に貯留した洗浄液をノズル手段に供給可能な洗浄液貯留容器を有するため、洗浄液をノズル手段に送る第1洗浄液通路を短くすることができ、通路抵抗を低減できる。しかも、洗浄液の洗浄液貯留容器への供給時期を第2バルブ手段によって調整することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記洗浄液貯留容器の内部の空気を排気するための排気通路及びこの排気通路を開閉可能な第3バルブ手段を備え、前記加圧手段は、加圧エアを発生するエア供給手段と、このエア供給手段から前記洗浄液貯留容器へ加圧エアを供給可能なエア供給通路と、このエア供給通路を開閉可能な第4バルブ手段を有することを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、前記洗浄液貯留容器内の圧力を検出可能な圧力検出手段を備え、前記制御手段は、前記圧力検出手段によって検出された前記洗浄液貯留容器内の圧力が前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さいとき、前記第2バルブ手段を開作動することを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1または2の発明において、前記第3バルブ手段の開作動からの所定時間を計測可能な計時手段を備え、前記制御手段は、前記計時手段によって前記所定時間を計測したとき、前記第2バルブ手段を開作動することを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項2〜4の何れか1つの発明において、前記第1〜第3バルブ手段を閉作動後、前記第4バルブ手段を開作動して前記洗浄液貯留容器内の圧力を昇圧することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、洗浄液貯留容器によってノズル手段までの経路を短くすることによって、洗浄液の通路抵抗を低減でき、洗浄液の供給安定性と応答性とを確保できる。しかも、洗浄液貯留容器内の圧力が洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さいことを条件として、洗浄液貯留容器と洗浄液供給手段とを接続するため、洗浄液の洗浄液供給手段への逆流を発生させることなく、洗浄液を高いエア圧によって加圧することができ、高い洗浄性能を得ることができる。
請求項2の発明によれば、洗浄液貯留容器への加圧エアの導入及び洗浄液貯留容器からの排気を応答性良く、確実に行うことができる。第3,第4バルブ手段が夫々の通路を開閉作動することによって洗浄液貯留容器内の圧力を調整できるため、構成の簡単化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、洗浄液貯留容器内の圧力が洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さいことを検出でき、洗浄液の洗浄液供給手段への逆流発生を確実に防止できる。
請求項4の発明によれば、洗浄液貯留容器内の圧力が洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さいことを時間によって検出でき、構成の簡単化を図ることができる。
請求項5の発明によれば、工具が主軸に装着される直前で工具洗浄が可能であり、工具装着時の切粉等の噛み込みを確実に防止できる。
本発明の実施例1に係る洗浄装置の斜視図(タンク装着前)である。 図1の側面図(タンク装着後)である。 実施例1に係る主軸と主軸ヘッドの正面図である。 図3の側面図(一部)である。 図3の底面図(一部)である。 実施例1に係る主軸と主軸ヘッドの要部断面図である。 実施例1に係る工具洗浄装置の回路図である。 工具洗浄装置の制御系のブロック図である。 実施例1に係る洗浄制御を示すフローチャートである。 実施例2に係る工具洗浄装置の回路図である。 実施例2に係る洗浄制御を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について実施例に基づいて説明する。
以下、この発明の実施例1について、図1〜図9に基づいて説明する。
図1〜図3に示すように、この工作機械としてのマシニングセンタ1は、設置面である床面に固定されるベース部2と、XY軸駆動機構(図示省略)によってX軸、Y軸方向へ移動駆動可能なテーブル(図示省略)と、テーブル等の各機構を数値制御する制御部51を収納した制御箱3と、ベース部2の後部の上面に立設されて上方へ延びるコラム4とを有している。
このマシニングセンタ1は、コラム4に昇降可能に装備された主軸ヘッド5と、この主軸ヘッド5に設けられた主軸6と、主軸ヘッド5をZ軸方向へ移動駆動可能な駆動機構7と、コラム4に装備されたATC(自動工具交換装置)8と、貯留タンク50(洗浄液貯留容器)を有している。貯留タンク50は、コラム4の上方に配置されている。
クーラントタンク10は、マシニングセンタ1の後方に設けたクーラント排出部9の下方にその前方端面が対向するよう配置している。尚、図中、クーラントタンク10をクーラント排出部9に装着する前段階を示している。クーラントタンク10は、上面の一部を開口した略箱状の貯留槽11と、該貯留槽11に着脱可能な回収槽12とを備えている。回収槽12は、クーラント排出部9から流出する使用済クーラント液に混ざった切粉を取り除く。貯留槽11は、回収槽12で切粉が取り除かれたクーラント液を貯留する。
1対の第1ポンプ13、第2ポンプ14は、切粉等を取り除いたクーラント液を貯留槽11から吸い上げて、マシニングセンタ1に循環供給するよう構成している。
第1ポンプ13(洗浄液供給手段)は、工具20と被切削物とが当接する切削個所に向かって噴射するクーラント液を供給するよう構成している。第1ポンプ13の吐出圧力は、0.030〜0.045MPaの範囲に設定されている。第2ポンプ14は、切削個所から切粉等を排出するクーラント液を供給するよう構成しており、吐出圧力は第1ポンプ13よりも大きく設定している。
図3〜図5に示すように、コラム4はATC8を装備している。ATC8は複数のポッド15がチェーン状部材16に連結されたマガジン17を有する。各ポッド15には種々の切削工具20a付き工具ホルダ21(図6参照)が選択的に着脱可能に挿入してある。マガジン17は指令信号に応じてそれらのポッド15を移動させて、指令されたポッド15を所定の交換位置に搬送する。以降、切削工具20aを取り付けた工具ホルダ21を工具20と称す。
ATC8は、主軸6と平行な軸の回りに旋回する旋回アーム18を備え、旋回アーム18は主軸6に取り付けられている工具20と、交換位置に搬送された工具20とを把持した後、旋回アーム18を下降させて、主軸6とポッド15とから工具20を取り外した後180度旋回させる。次に旋回アーム18を上昇させて主軸6に別の工具20を取り付けると共に交換位置のポッド15に主軸6から取り外した工具20を戻す。
図6に示すように、工具20は、ドリル等の切削工具20aと、この切削工具20aを保持する工具ホルダ21とからなり、シャンク部21aとフランジ部21bとV溝部21cとを備えている。主軸6に工具20を取り付けた状態において、工具ホルダ21のシャンク部21aがテーパ係合穴19にテーパ係合する。フランジ部21bの軸心方向位置規制面21dは、主軸6の先端の端面24に面当りする。それ故、主軸6は、テーパ係合穴19と、端面24とで工具ホルダ21の位置を規制する二面拘束型の構成となっている。主軸6は、工具ホルダ21のクランプ用係合部(図示省略)に係合して上方へ引きつける保持機構を有している。
次に、主軸6のテーパ係合穴19に装着した工具20を洗浄する洗浄機構について説明する。図6に示すように、環状主軸キャップ22は、複数のボルト23で主軸6を回転自在に支持する主軸ヘッド5の下端に固定している。
主軸キャップ22の先端部分に形成された環状通路25を塞ぐ環状のノズル形成部材26の先端面は、主軸6の端面24とほぼ同高さ位置に設定している。この環状通路25はクーラント供給ポート27に接続し、クーラント供給ポート27はクーラントホース28(第1洗浄液通路)を介して貯留タンク50に接続している。
ノズル形成部材26に、主軸6の軸心の方へ向けてクーラントの噴射流を傾斜状に噴射する環状の噴射ノズル29(ノズル手段)を形成している。この噴射ノズル29は複数の通路穴30によって環状通路25に接続している。環状通路25と複数の通路穴30はクーラント液を噴射ノズル29に供給する。噴射ノズル29は、クーラント液のテーパ筒状噴射流Aを噴射し、主軸6のテーパ係合穴19に向けて上方移動する工具ホルダ21のシャンク部21aの表面を洗浄する。
次に、図7に基づき、本洗浄装置の洗浄液回路について説明する。
工具洗浄装置67は、前述したクーラントタンク10と、噴射ノズル29と、第1ポンプ13と、クーラントホース28と、貯留タンク50と、排気通路37と、排液溜め34とを備えている。更に、工具洗浄装置67は、後述するエア源39と、第1エア通路40、第2エア通路41と、第3エア通路42と、分岐通路32と、複数の切替バルブ35,52と、複数の電磁弁43,55,57を有する。第1ポンプ13は、クーラントタンク10から吸引したクーラント液をクーラント供給通路31に吐出し切削個所に送る。クーラント供給通路31から分岐した分岐通路32(第2洗浄液通路)は、貯留タンク50の下端部分に接続している。
分岐通路32は、クーラント液に混入した異物を除去するためのフィルタ部33と、フィルタ部33の下流に第2切替バルブ52(第2バルブ手段)とを配置している。第2切替バルブ52は、バネによって分岐通路32を遮断する閉弁位置と後述するエア源39の加圧エアによって貯留タンク50への流通を可能とする開弁位置とに切替え可能に構成している。
貯留タンク50の下端部と噴射ノズル29とを接続するクーラントホース28は、第1切替バルブ35(第1バルブ手段)を有している。通常、閉弁位置とされる第1切替バルブ35は、バネによってクーラントホース28の通路を閉鎖する閉弁位置とエア源39の加圧エアによって噴射ノズル29の方向への流通を可能とする開弁位置とに切替え可能に構成している。
貯留タンク50は、側部にフロート式液面センサ53と、上端面に設置された圧力センサ54とを有している。フロート式液面センサ53は、センサ本体53aと第1近接センサ53bと第2近接センサ53c等から形成している。センサ本体53aは、貯留タンク50と下方部分で連結し、貯留タンク50のクーラント液面と同様の増減傾向を示す水位を確認可能に構成している。第1近接センサ53bと第2近接センサ53cとは、夫々センサ本体53aの液面の高位置及び低位置の水位を検出可能に構成している。
クーラント液が貯留タンク50に略一杯に充填されたとき、第1近接センサ53bはオン状態になるよう構成している。第2近接センサ53cは、標準的な洗浄工程を1回、例えば、5秒間の噴射を行ってもクーラント液の噴射途切れが発生しない場合、オフ状態となるよう構成している。従って、第2近接センサ53cがオン状態の場合、クーラント液の噴射に優先して貯留タンク50へのクーラント液の補充を行うよう構成している。
尚、フロート式液面センサ53に替えて、貯留タンク50の上端面にクーラント液面の高低を検出可能な超音波式液面センサを設置することも可能である。
圧力センサ54は、貯留タンク50の内圧を検出し、該内圧に応じた検出値を制御部51(制御手段)に出力するように構成している。
貯留タンク50の上方部位には、クーラントタンク10の回収槽12に開口して貯留タンク50内の圧力を抜く排気通路37を設けている。排気通路37には、第3電磁弁55(第3バルブ手段)を設置している。第3電磁弁55は、排液溜め34方向へのエアの脱圧を可能とすると共にエア供給を禁止する第1位置と、エア源39の加圧エアを排気通路37を介して貯留タンク50に供給可能な第2位置とに電気的に切替え可能である。第3電磁弁55は、オフ状態で第1位置となるようバネによって付勢している。第3電磁弁55は第3,第4バルブ手段を兼ね、排気通路37がエア供給通路の一部を兼ねるように構成している。
この工具洗浄装置67では、クーラント液の加圧に工場のエア源39(エア供給手段)を用いている。工場のエア源39は、凡そ、0.5MPaの加圧エアを得ることができるため、別途クーラントを加圧するエアコンブレッサ等を必要としない。エア源39には、第1〜第3エア通路40,41,42の一端が夫々接続している。
第1エア通路40の他端は、第1電磁弁43に接続している。第1電磁弁43は、第1電磁弁43の下流方向のエア供給を禁止すると共に第1電磁弁43下流の圧力をサイレンサ43aを介して大気解放する第1位置と、第1電磁弁43の下流方向へのエア供給が可能な第2位置とが電気的に切替え可能となっている。第1電磁弁43は、制御部51のオフ操作で第1位置となる。
第1電磁弁43下流には、第1切替バルブ35にエア源39からの加圧エアを供給可能な第4エア通路56を接続している。
第2エア通路41の他端は、第2電磁弁57に接続している。第2電磁弁57は、第2電磁弁57下流への加圧エアの供給を禁止すると共に第2電磁弁57下流の圧力をサイレンサ57aを介して大気解放する第1位置と、第2電磁弁57下流の第5エア通路58へのエア供給が可能な第2位置とに電気的に切替え可能に構成している。
第2電磁弁57は、制御部51のオフ操作で第1位置となるようバネによって付勢している。第2電磁弁57をオン操作したとき、エア源39の加圧エアは第5エア通路58に流入し、第2切替バルブ52を開弁位置に作動する。
制御部51は、前述した第1電磁弁43,第2電磁弁57,第3電磁弁55を第1位置と第2位置とに切替制御する。制御部51は、第3電磁弁55をオン操作した場合、貯留タンク50は大気と遮断されると共に、貯留タンク50内にエア源39の加圧エアを第3エア通路42を介して供給している。この加圧エアは、貯留タンク50に貯留されるクーラント液を加圧する。制御部51は、第1電磁弁43をオン操作した場合、エア源39の加圧エアは第1電磁弁43を通過して第4エア通路56へ流れ、第1切替バルブ35を付勢するバネを圧縮し、第1切替バルブ35を開弁位置に切替える。それ故、貯留タンク50に貯留されたクーラント液は噴射ノズル29から噴射する。
噴射によって減少したクーラント液を貯留タンク50に補充する場合、制御部51は、第1電磁弁43,第3電磁弁55をオフ操作し、第2電磁弁57をオン操作している。第2電磁弁57のオン操作の条件は、所謂貯留タンク50の内圧が圧力P2未満となるように設定している。制御部51は、第2電磁弁57をオン操作した場合、エア源39の加圧エアは第2電磁弁57を通過して第5エア通路58へ流れ、第2切替バルブ52の付勢手段を圧縮し、第2切替バルブ52を開弁位置に切替える。それ故、クーラントタンク10内のクーラント液は、第1ポンプ13によって貯留タンク50に供給される。
次に、工具洗浄装置67の電気的構成について説明する。図8に示すように、前述の制御部51は、制御回路71と、各種駆動回路77〜86を有している。制御回路71は、後述するROM73に記憶した制御プログラム(後述の図9参照)等を実行することで、マシニングセンタ1の加工動作及び工具洗浄装置67の工具洗浄制御等を制御するものである。
制御回路71は、CPU72、ROM73及びRAM74からなるマイクロコンピュータと、入力インターフェース75、及び出力インターフェース76を基本に構成している。RAM74は、マシニングセンタ1に所望の加工を施させるための加工プログラムを記憶保持している。加工プログラムは、複数の動作ブロックからなり、操作者が後述する操作パネルを介して作成する。
入力インターフェース75は、マシニングセンタ1の前面に設けた操作パネル(図示省略)のキーボード70と、前述した液面センサ53と、エア源39のエア圧を検出する圧力センサ68、圧力センサ54とが電気的に接続している。キーボード70は、加工作業に必要な情報を作業者が入力するために用いる。圧力センサ68は、エア源39の加圧エアの圧力(エア圧)を検出する。
出力インターフェース76は、X軸モータ87を駆動する駆動回路77と、Y軸モータ88を駆動する駆動回路78と、Z軸モータ89を駆動する駆動回路79と、主軸モータ90を駆動する駆動回路80と、マガジンモータ91を駆動する駆動回路81と、第1ポンプ13を駆動するための駆動回路82と、操作パネルのCRT92を駆動するための駆動回路83と、第1電磁弁43を駆動するための駆動回路84と、第2電磁弁57を駆動するための駆動回路85と、第3電磁弁55を駆動するための駆動回路86が各々電気的に接続している。
X軸モータ87は、テーブルのX軸方向の位置を検出するエンコーダ87aを備えている。エンコーダ87aは、入力インターフェース75に接続している。Y軸モータ88は、テーブルのY軸方向の位置を検出するエンコーダ88aを備えている。エンコーダ88aは、入力インターフェース75に接続している。Z軸モータ89は、主軸ヘッド5のZ軸方向の位置を検出するエンコーダ89aを備えている。エンコーダ89aは、入力インターフェース75に接続している。
制御部51は、閉弁遅延手段としての遅延制御手段を備えることも可能である。遅延制御手段は、工具20洗浄後、第1電磁弁43,第3電磁弁55をオンからオフ操作(第2位置から第1位置へ作動)するタイミングを異ならせるように制御する。即ち、遅延制御手段は、工具20洗浄後、第1電磁弁43を第2位置から第1位置へ切替えるタイミングを、第3電磁弁55を第2位置から第1位置へ切替えるタイミングよりも所定の短時間(例えば、1秒)遅らせる遅延制御を実行することによって、加圧エアのクーラント液への加圧力を弱めることができる。
次に、図9のフローチャートに基づき、本洗浄機構の洗浄制御について説明する。尚、Si(i=1,2…)は各ステップを示す。洗浄制御は、所定の周期でCPU72が実行する割り込み処理である。まず、CPU72は、マシニングセンタ1の工具交換指令、第1ポンプ13の作動状態、エア源39の作動状態、液面センサ53の検出値、圧力センサ54の検出値等夫々の機構から各種信号を読込み(S1)、処理をS2に移行する。
CPU72は、エア源39のエア圧が正常か否かを圧力センサ68の検出値と予めROM73に記憶された値とを比較して判断する(S2)。エア圧が正常な場合(S2でYes)、CPU72は、第1ポンプ13が駆動しているか否か判定する(S3)。CPU72は、駆動回路82を介して第1ポンプ13を駆動する際、RAM74に第1ポンプ13が駆動状態であることを記憶する。それ故、CPU72は、第1ポンプ13が駆動しているか否かについてRAM74を参照して判定する第1ポンプ13が駆動している場合(S3でYes)、CPU72は、工具交換指令が有るか否か判定する(S4)。
CPU72は、加工プログラム処理制御において、加工プログラムに従って各機構を制御する際、工具交換指令を実行する前にRAM74に工具交換指令が出力されたことを記憶する。それ故、CPU72は、工具交換指令が有るか否かについてRAM74を参照して判定する。尚、前述した加工プログラム処理制御は、所定の周期で実行されるもので、加工プログラムの複数の動作ブロックを1ブロック毎解釈して、実行するものである。
工具交換指令が有る場合(S4でYes)、CPU72は、第1電磁弁43,第3電磁弁55をオン操作すると共に工具交換の開始を許可し(S5)、処理をS6に移行する。CPU72が工具交換の開始を許可することで、図示しない工具交換処理において工具交換が開始する。尚、工具交換処理は、ROM73に記憶されたプログラムであり、工具交換の開始を許可されるとCPU72は、前述した割り込み処理とは、別の割り込みで実行する。前述により、工具交換時に、第3電磁弁55をオン操作することで、加圧エアが貯留タンク50に供給され、第1電磁弁43をオン操作することで、噴射ノズル29から加圧エアで流速を増したクーラント液が工具20に向かって噴射する。
前述したS3において、第1ポンプ13が駆動していないと判断した場合(S3でNo)、CPU72は、処理を終了する。前述したS4において、工具交換指令がないと判断した場合、CPU72は、処理を終了する。
S6において、CPU72は、貯留タンク50の内圧が圧力P1以上か否かを圧力センサ54の出力信号に基づいて判定する。圧力P1は、予めRAM74に記憶してあり、エア源39の圧力よりも低い値となっており、例えば、0.4MPaである。
S6の判定の結果、Yesの場合、第2近接センサ53cがオン状態か否か判定する(S7)。第2近接センサ53cのオン状態検出によって、貯留タンク50内のクーラント液が不足していることを検出している。
S7の判定の結果、Noの場合、少なくとも1回分の工具洗浄が可能なクーラント残量が貯留タンク50にあるため、S8に移行して工具交換が完了したか否か判定する。S8の判定の結果、Yesの場合、S9に移行し、Noの場合、S6に移行して工具交換が完了するまでクーラント液の噴射を継続する。工具洗浄装置67は、圧力P1以上の加圧エアによって加勢されたクーラント液を工具20に噴射することができる。
CPU72は、第1電磁弁43,第3電磁弁55を夫々オフ操作する(S9)。S9により、工具洗浄装置67は、クーラント液の噴射とクーラント液の加圧を停止し、貯留タンク50内の加圧エアを排気通路37を介して外気に逃がす。その後、CPU72は、貯留タンク50の内圧が圧力P2未満か否か判定する(S10)。
圧力P2は、予めRAM74に記憶してあり、第1ポンプ13の吐出圧力の0.030〜0.045MPaよりも低い値となっており、例えば、0.01MPaである。S10の判定の結果、Yesの場合、貯留タンク50の内圧が第1ポンプ13によるクーラント液の吐出圧力よりも低くクーラントの分岐通路32側への逆流を生じないため、CPU72は第2電磁弁57をオン操作する(S11)。これにより、工具洗浄装置67は、第1ポンプ13によってクーラント液を貯留タンク50へ供給を行う。S10の判定の結果、Noの場合、CPU72は、処理をS9に移行し、貯留タンク50内の加圧エアの排気を継続する。
クーラント液を貯留タンク50へ供給中に、CPU72は、第1近接センサ53bがオン状態か否か判定する(S12)。S12の判定の結果、Yesの場合、CPU72は、貯留タンク50にクーラント液が十分供給されたので、第3電磁弁55をオン操作し、第2電磁弁57をオフ操作し(S13)、処理を終了する。これにより、工具洗浄装置67は、貯留タンク50へクーラント液の供給を停止し、貯留タンク50へ加圧エアの供給を開始する。S12の判定の結果、Noの場合、CPU72は処理をS9に移行し、貯留タンク50から加圧エアの排気と、貯留タンク50へクーラント液の供給を継続する。
S6の判定の結果、Noの場合、CPU72は、第1電磁弁43,第2電磁弁57,第3電磁弁55をオフ操作する(S14)。これにより、工具洗浄装置67は、噴射ノズル29からクーラント液が吐出することを禁止し、貯留タンク50内の加圧エアを排気通路37を介して外気に逃がし、貯留タンク50へクーラント液の供給を停止する。
次に、CPU72は、第2近接センサ53cがオン状態か否か判定する(S15)。S15の判定の結果、Yesの場合、CPU72は処理をS16に移行して貯留タンク50の内圧が圧力P2未満か否か判定する(S16)。S16の判定の結果、Yesの場合、CPU72は、貯留タンク50にクーラント液を供給しても逆流することがないので第2電磁弁57をオン操作する(S17)。これにより、工具洗浄装置67は、貯留タンク50へクーラント液を供給する。
S16の判定の結果、Noの場合、CPU72は、処理をS15に移行する。貯留タンク50にクーラント液を供給中に、CPU72は、第1近接センサ53bがオン状態か否か判定する(S18)。S18の判定の結果、Yesの場合、CPU72は、処理をS13に移行し、Noの場合、前述した判定を継続する。
S15の判定の結果、Noの場合、少なくとも1回分の工具洗浄が可能なクーラント残量が貯留タンク50にあるので、CPU72は第3電磁弁55をオン操作し(S19)、S6に移行する。工具洗浄装置67は、貯留タンク50に加圧エアを供給する。
S2の判定の結果、エア源39のエア圧が異常な場合、CPU72は、第1電磁弁43,第2電磁弁57,第3電磁弁55をオフ操作(S20)して、処理を終了する。
次に、実施例1に係る工具洗浄装置67の効果について説明する。
工具洗浄装置67は、第1ポンプ13から供給されたクーラント液を貯留すると共に貯留したクーラント液を噴射ノズル29に供給可能な貯留タンク50を有しているため、クーラント液を噴射ノズル29に送るクーラントホース28を短くすることができる。それ故、工具洗浄装置67は、クーラント液の通路抵抗を低減でき、クーラント液の供給安定性と応答性とを確保できる。貯留タンク50内の圧力が第1ポンプ13によるクーラント液の供給圧力よりも小さい場合、貯留タンク50と第1ポンプ13とを接続するため、工具洗浄装置67は、クーラント液の第1ポンプ13への逆流を発生させることなく、クーラント液を高いエア圧によって加圧することができ、高い洗浄性能を得ることができる。
貯留タンク50の内部の空気を排気するための排気通路37及びこの排気通路37を開閉可能な第3電磁弁55を備え、加圧手段は、加圧エアを発生するエア源39と、このエア源39から貯留タンク50へ加圧エアを供給可能な第3エア通路42と、この第3エア通路42を開閉可能な第3電磁弁55を有するため、貯留タンク50への加圧エアの導入及び貯留タンク50からの排気を応答性良く、確実に行うことができる。第3電磁弁55が排気通路37と第3エア通路42を開閉作動することによって貯留タンク50内の圧力を調整できるため、構成の簡単化を図ることができる。
貯留タンク50内の圧力を検出可能な圧力センサ54を備え、制御部51は、圧力センサ54によって検出された貯留タンク50内の圧力が第1ポンプ13によるクーラント液の供給圧力以下の圧力P2よりも小さいとき、第2切替バルブ52を開作動するため、貯留タンク50内の圧力が第1ポンプ13による洗浄液の供給圧力よりも小さいことを検出でき、クーラントの第1ポンプ13への逆流発生を確実に防止できる。
第1切替バルブ35,第2切替バルブ52と第3電磁弁55を閉作動後、第3電磁弁55を開作動して貯留タンク50内の圧力を昇圧するため、工具20が主軸6に装着される直前で工具洗浄が可能であり、工具装着時の切粉等の噛み込みを確実に防止できる。
次に、図10,図11に基づき、実施例2を説明する。尚、実施例1と同一部材は同一符号を付している。実施例1との相違点は、実施例1では貯留タンク50へのクーラント液の供給時期を圧力センサ54の検出信号(貯留タンク50の内部圧力)によって決定していたのに対して、実施例2では貯留タンク50へのクーラント液の供給時期を貯留タンク50から排気を開始してからの経過時間によって決定する点である。
図10に示すように、圧力スイッチ54aは、貯留タンク50の内圧を検出し、所定圧力以上の圧力、所謂クーラント液への加圧力が所定圧力P1以上のとき、オン信号を制御部51に出力するように構成している。
制御部51は、第3電磁弁55のオフ操作後から所定の経過時間T1を計測可能なタイマー手段を備えている。所定の経過時間T1は、第3電磁弁55の排気動作によって貯留タンク50内の圧力が第1ポンプ13によるクーラント液の供給圧力よりも小さくなる時間を予め設定している。
次に、図11のフローチャートに基づき、本洗浄機構の洗浄制御について説明する。尚、Siは各ステップを示し、図9のフローチャートと異なる点は、図9のS6の処理、S10の処理、S16の処理のみであるため、ここでは、異なる点のみ説明する。図10では、S6の処理の代わりに、圧力スイッチ54aがオンしたか否かを判定する(S26)。
図11では、S10の処理の代わりに、タイマーのカウントを開始(S30)し、該タイマーのカウント開始後所定時間(T1)経過したか否かを判断する(S31)。
図11では、S16の処理の代わりに、タイマーのカウントを開始(S37)し、該タイマーのカウント開始後所定時間(T1)経過したか否かを判断する(S38)。
尚、図11のS30とS31、S37とS38の処理を実行するCPU72は、計時手段に相当する。
次に、実施例2に係る洗浄装置の作用・効果について説明する。
この洗浄装置は、基本的に実施例1と同様の作用、効果を奏することができる。更に、制御部51は、第3電磁弁55のオフ操作開始からの所定経過時間T1を計測したとき、第2切替バルブ52を開作動するため、貯留タンク50内の圧力が第1ポンプ13によるクーラントの供給圧力よりも小さいことを時間をパラメータとして検出でき、構成の簡単化を図ることができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、排気通路を第3エア通路の一部に兼用した例について説明したが、排気通路と第3エア通路とを夫々独立して形成することも可能である。また、排気通路と第3エア通路とを独立して形成する場合、夫々の通路を開閉可能なバルブ手段を設けることができる。
2〕前記実施例においては、単独の貯留タンクを設置した例を説明したが、複数の貯留タンクを設置することも可能である。複数の貯留タンクを設置する場合、少なくとも1つ以上の貯留タンクについて本発明を適用することができる。
3〕加圧手段は、エア源39を利用する代わりに、油圧系統を利用してもよい。
本発明は、主軸に装着する工具表面に付着した切粉等を洗浄する工作機械の工具洗浄装置全般に利用することができ、特に、エアによって加圧された高圧力の洗浄液を噴射可能な工具洗浄装置に好適に利用することができる。
1 マシニングセンタ
5 主軸ヘッド
6 主軸
10 クーラントタンク
13 第1ポンプ
20 工具
28 クーラントホース
29 噴射ノズル
31 クーラント供給通路
32 分岐通路
35 第1切替バルブ
37 排気通路
39 エア源
42 第3エア通路
43 第1電磁弁
50 貯留タンク
51 制御部
52 第2切替バルブ
54 圧力センサ
54a 圧力スイッチ
55 第3電磁弁
57 第2電磁弁
67 工具洗浄装置

Claims (5)

  1. 主軸に装着する工具を洗浄する洗浄液を貯留するタンクと、このタンクに貯留した洗浄液を前記工具に噴射可能なノズル手段と、前記洗浄液を前記タンクから前記ノズル手段へ供給可能な洗浄液供給手段とを有する工作機械の工具洗浄装置において、
    前記タンクと前記ノズル手段との間に配置し、前記洗浄液供給手段から供給された洗浄液を貯留し且つ貯留した洗浄液を前記ノズル手段へ供給可能な洗浄液貯留容器と、
    前記ノズル手段と前記洗浄液貯留容器とを接続する第1洗浄液通路及びこの第1洗浄液通路を開閉可能な第1バルブ手段と、
    前記洗浄液貯留容器に貯留された洗浄液を加圧する加圧手段と、
    前記洗浄液貯留容器と前記洗浄液供給手段とを接続する第2洗浄液通路及びこの第2洗浄液通路を開閉可能な第2バルブ手段と、
    前記洗浄液貯留容器内の圧力が前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さい場合、前記第2バルブ手段を開作動させる制御手段を備えたことを特徴とする工作機械の工具洗浄装置。
  2. 前記洗浄液貯留容器の内部の空気を排気するための排気通路及びこの排気通路を開閉可能な第3バルブ手段を備え、
    前記加圧手段は、加圧エアを発生するエア供給手段と、このエア供給手段から前記洗浄液貯留容器へ加圧エアを供給可能なエア供給通路と、このエア供給通路を開閉可能な第4バルブ手段を有することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の工具洗浄装置。
  3. 前記洗浄液貯留容器内の圧力を検出可能な圧力検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記圧力検出手段によって検出された前記洗浄液貯留容器内の圧力が前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さいとき、前記第2バルブ手段を開作動することを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械の工具洗浄装置。
  4. 前記第3バルブ手段の開作動からの所定時間を計測可能な計時手段を備え、
    前記制御手段は、前記計時手段によって前記所定時間を計測したとき、前記第2バルブ手段を開作動することを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械の工具洗浄装置。
  5. 前記第1〜第3バルブ手段を閉作動後、前記第4バルブ手段を開作動して前記洗浄液貯留容器内の圧力を昇圧することを特徴とする請求項2〜4の何れか1つに記載の工作機械の工具洗浄装置。


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