JP2011148047A - 工作機械の工具洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第1ポンプ13から供給されたクーラントを貯留し且つ貯留したクーラントを噴射ノズル29へ供給可能な貯留タンク50と、噴射ノズル29と貯留タンク50とを接続するクーラントホース28及びこのクーラントホース28を開閉可能な第1切替バルブ35と、貯留タンク50に貯留されたクーラントを加圧エアによって加圧するエア源39等から形成する加圧手段と、貯留タンク50と第1ポンプ13とを接続する分岐通路32及びこの分岐通路32を開閉可能な第2切替バルブ52と、貯留タンク50内の圧力がP2未満であることを条件として、第2切替バルブ52を開作動させる制御部51を備えている。以上により、クーラントの第1ポンプ13への逆流を発生させることなく、クーラントを高いエア圧によって加圧する。
【選択図】図7
Description
請求項5の発明は、請求項2〜4の何れか1つの発明において、前記第1〜第3バルブ手段を閉作動後、前記第4バルブ手段を開作動して前記洗浄液貯留容器内の圧力を昇圧することを特徴としている。
請求項3の発明によれば、洗浄液貯留容器内の圧力が洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さいことを検出でき、洗浄液の洗浄液供給手段への逆流発生を確実に防止できる。
請求項5の発明によれば、工具が主軸に装着される直前で工具洗浄が可能であり、工具装着時の切粉等の噛み込みを確実に防止できる。
図1〜図3に示すように、この工作機械としてのマシニングセンタ1は、設置面である床面に固定されるベース部2と、XY軸駆動機構(図示省略)によってX軸、Y軸方向へ移動駆動可能なテーブル(図示省略)と、テーブル等の各機構を数値制御する制御部51を収納した制御箱3と、ベース部2の後部の上面に立設されて上方へ延びるコラム4とを有している。
第1ポンプ13(洗浄液供給手段)は、工具20と被切削物とが当接する切削個所に向かって噴射するクーラント液を供給するよう構成している。第1ポンプ13の吐出圧力は、0.030〜0.045MPaの範囲に設定されている。第2ポンプ14は、切削個所から切粉等を排出するクーラント液を供給するよう構成しており、吐出圧力は第1ポンプ13よりも大きく設定している。
工具洗浄装置67は、前述したクーラントタンク10と、噴射ノズル29と、第1ポンプ13と、クーラントホース28と、貯留タンク50と、排気通路37と、排液溜め34とを備えている。更に、工具洗浄装置67は、後述するエア源39と、第1エア通路40、第2エア通路41と、第3エア通路42と、分岐通路32と、複数の切替バルブ35,52と、複数の電磁弁43,55,57を有する。第1ポンプ13は、クーラントタンク10から吸引したクーラント液をクーラント供給通路31に吐出し切削個所に送る。クーラント供給通路31から分岐した分岐通路32(第2洗浄液通路)は、貯留タンク50の下端部分に接続している。
尚、フロート式液面センサ53に替えて、貯留タンク50の上端面にクーラント液面の高低を検出可能な超音波式液面センサを設置することも可能である。
第1電磁弁43下流には、第1切替バルブ35にエア源39からの加圧エアを供給可能な第4エア通路56を接続している。
前述したS3において、第1ポンプ13が駆動していないと判断した場合(S3でNo)、CPU72は、処理を終了する。前述したS4において、工具交換指令がないと判断した場合、CPU72は、処理を終了する。
S6の判定の結果、Yesの場合、第2近接センサ53cがオン状態か否か判定する(S7)。第2近接センサ53cのオン状態検出によって、貯留タンク50内のクーラント液が不足していることを検出している。
S2の判定の結果、エア源39のエア圧が異常な場合、CPU72は、第1電磁弁43,第2電磁弁57,第3電磁弁55をオフ操作(S20)して、処理を終了する。
工具洗浄装置67は、第1ポンプ13から供給されたクーラント液を貯留すると共に貯留したクーラント液を噴射ノズル29に供給可能な貯留タンク50を有しているため、クーラント液を噴射ノズル29に送るクーラントホース28を短くすることができる。それ故、工具洗浄装置67は、クーラント液の通路抵抗を低減でき、クーラント液の供給安定性と応答性とを確保できる。貯留タンク50内の圧力が第1ポンプ13によるクーラント液の供給圧力よりも小さい場合、貯留タンク50と第1ポンプ13とを接続するため、工具洗浄装置67は、クーラント液の第1ポンプ13への逆流を発生させることなく、クーラント液を高いエア圧によって加圧することができ、高い洗浄性能を得ることができる。
図11では、S10の処理の代わりに、タイマーのカウントを開始(S30)し、該タイマーのカウント開始後所定時間(T1)経過したか否かを判断する(S31)。
尚、図11のS30とS31、S37とS38の処理を実行するCPU72は、計時手段に相当する。
この洗浄装置は、基本的に実施例1と同様の作用、効果を奏することができる。更に、制御部51は、第3電磁弁55のオフ操作開始からの所定経過時間T1を計測したとき、第2切替バルブ52を開作動するため、貯留タンク50内の圧力が第1ポンプ13によるクーラントの供給圧力よりも小さいことを時間をパラメータとして検出でき、構成の簡単化を図ることができる。
1〕前記実施例においては、排気通路を第3エア通路の一部に兼用した例について説明したが、排気通路と第3エア通路とを夫々独立して形成することも可能である。また、排気通路と第3エア通路とを独立して形成する場合、夫々の通路を開閉可能なバルブ手段を設けることができる。
3〕加圧手段は、エア源39を利用する代わりに、油圧系統を利用してもよい。
5 主軸ヘッド
6 主軸
10 クーラントタンク
13 第1ポンプ
20 工具
28 クーラントホース
29 噴射ノズル
31 クーラント供給通路
32 分岐通路
35 第1切替バルブ
37 排気通路
39 エア源
42 第3エア通路
43 第1電磁弁
50 貯留タンク
51 制御部
52 第2切替バルブ
54 圧力センサ
54a 圧力スイッチ
55 第3電磁弁
57 第2電磁弁
67 工具洗浄装置
Claims (5)
- 主軸に装着する工具を洗浄する洗浄液を貯留するタンクと、このタンクに貯留した洗浄液を前記工具に噴射可能なノズル手段と、前記洗浄液を前記タンクから前記ノズル手段へ供給可能な洗浄液供給手段とを有する工作機械の工具洗浄装置において、
前記タンクと前記ノズル手段との間に配置し、前記洗浄液供給手段から供給された洗浄液を貯留し且つ貯留した洗浄液を前記ノズル手段へ供給可能な洗浄液貯留容器と、
前記ノズル手段と前記洗浄液貯留容器とを接続する第1洗浄液通路及びこの第1洗浄液通路を開閉可能な第1バルブ手段と、
前記洗浄液貯留容器に貯留された洗浄液を加圧する加圧手段と、
前記洗浄液貯留容器と前記洗浄液供給手段とを接続する第2洗浄液通路及びこの第2洗浄液通路を開閉可能な第2バルブ手段と、
前記洗浄液貯留容器内の圧力が前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さい場合、前記第2バルブ手段を開作動させる制御手段を備えたことを特徴とする工作機械の工具洗浄装置。 - 前記洗浄液貯留容器の内部の空気を排気するための排気通路及びこの排気通路を開閉可能な第3バルブ手段を備え、
前記加圧手段は、加圧エアを発生するエア供給手段と、このエア供給手段から前記洗浄液貯留容器へ加圧エアを供給可能なエア供給通路と、このエア供給通路を開閉可能な第4バルブ手段を有することを特徴とする請求項1に記載の工作機械の工具洗浄装置。 - 前記洗浄液貯留容器内の圧力を検出可能な圧力検出手段を備え、
前記制御手段は、前記圧力検出手段によって検出された前記洗浄液貯留容器内の圧力が前記洗浄液供給手段による洗浄液の供給圧力よりも小さいとき、前記第2バルブ手段を開作動することを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械の工具洗浄装置。 - 前記第3バルブ手段の開作動からの所定時間を計測可能な計時手段を備え、
前記制御手段は、前記計時手段によって前記所定時間を計測したとき、前記第2バルブ手段を開作動することを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械の工具洗浄装置。 - 前記第1〜第3バルブ手段を閉作動後、前記第4バルブ手段を開作動して前記洗浄液貯留容器内の圧力を昇圧することを特徴とする請求項2〜4の何れか1つに記載の工作機械の工具洗浄装置。
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