JP2011147530A - 放射線撮影装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】コリメータの開度を調整する入力器を複数有する放射線撮影装置において、一方の入力器でコリメータを調整した後であっても、他方の入力器を用いて適切にコリメータの開度を調節することができる放射線撮影装置を提供する。
【解決手段】本発明の放射線撮影装置は、コリメータ3aの開度の調節をコリメータ制御部8に伝達する手段として、第1指示部11と、第2指示部12とを備えている。従来の放射線撮影装置によれば、第1指示部11でコリメータ3aの開度を調整した後、第2指示部12におけるコマを大きい開度を示す側に移動させても、コリメータ3aの開度が大きくなるとは限らない。これに比べて、本発明によれば、術者は移動量と移動方向のみを考慮してコマを動かすだけで直感通りにコリメータ3aの開度を調節することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検体に放射線を照射することで画像を取得する放射線撮影装置に係り、特に放射線ビームの広がりを調節するコリメータを備えた放射線撮影装置に関する。
医療機関には、放射線で被検体Mの画像を取得する放射線撮影装置が備えられている。この様な放射線撮影装置51は、図9に示すように被検体Mを載置する天板52と、放射線を照射する放射線源53と、放射線を検出する放射線検出器54とを備えている(特許文献1参照)。
放射線源53には、放射線ビームの広がりを調節するコリメータ53aが備えられている(図10参照)。コリメータ53aは、放射線を遮るリーフ53bを備えており、このリーフ53bを移動させることで放射線源53から照射される放射線ビームの広がりを調節することができるようになっている。この様なコリメータ53aにはリーフ53bを開閉させるためのツマミが設けられており、術者がこのツマミを操作すると、リーフ53bはツマミの操作量に応じて開閉する。
放射線撮影装置51には、術者の放射線照射の指示を入力させるための操作卓55が設けられている(図10参照)。操作卓55は、術者の放射線被曝を抑制する目的で、放射線源53が設けられた検査室とは別の部屋に設けられている。この操作卓55にもコリメータ53aのリーフ53bを開閉させるための調節器が設けられている。この調節器は、図10の右側に示すようなスライド抵抗器であり、スライド抵抗器のコマ56aを一番上に移動させると、コリメータ53aが最も開いた状態となり、コマ56aを一番下に移動させると、コリメータ53aは最も閉じた状態となる。
従来の放射線撮影装置51の動作について説明する。まず、天板52に被検体Mが載置される。次に、コリメータ53aに設けられた可視光源から可視光線が照射される。そして、術者は、コリメータ53aに設けられたツマミを調節しながら、可視光線に照らされる被検体Mの部分が放射線撮影の関心領域と一致するようにリーフ53bを移動させる。このとき、リーフ53bの移動の操作は専らコリメータ53aのツマミにより行われるのであり、操作卓55の調節器のコマ56aの位置は何ら加味されない。
ツマミの調節を終えると、術者は、可視光線の照射を中断させ、操作卓55が設けられた操作室に向かう。そして、本撮影の前に、リアルタイムに放射線撮影(予備撮影)を行い、放射線照射野の微調整が行われる。この微調整は、術者が操作卓55に設けられた調節器によりリーフ53bを移動させることにより行われる。この様な微調整はツマミの調節を終えた後、放射線撮影が開始される間に、被検体Mの位置が体動により変化してしまった場合に、放射線照射野を術者の思い通りとする目的で行われる。
この様に、コリメータ53aのリーフ53bを調節する手段は、放射線撮影装置51に2つ設けられている。1つは、放射線照射が開始する前に使用されるコリメータ53aのツマミである。これにより術者は、被検体Mに指示を与えたり、被検体Mの様子を観察しながらリーフ53bを調節できる。もう一つは、操作卓55に設けられた調整器である。これにより、術者は予備撮影における画像を観察しながらリーフ53bを調節できる。また、放射線撮影が開始されてしまうと、術者はツマミではなく操作卓55の調整器を使ってリーフ53bを調節する。術者の被曝を防止する必要があるからである。
特開2008−114083号公報
しかしながら、上述の放射線撮影装置には、次のような問題点がある。
すなわち、従来の放射線撮影装置においては、コリメータ53aのツマミの操作をした後、操作卓55の調整器を操作すると、リーフ53bが予期せぬ移動をしてしまうという問題点がある。
この問題点について具体的に説明する。例えば、コリメータ53aのツマミを操作して、図10の左側に示すように放射線照射野を小さなものとしたとし、この時の操作卓55の調節器のコマ56aは、図10の右側に示すように、上方に来ていたとする。コリメータ53aのツマミの操作を終えて、放射線照射を開始し、予備撮影を行うと、術者が放射線照射野が思ったよりもやや広すぎたと判断し、これを狭めようとして、図11の右側に示すように、調節器のコマ56aを僅かに下方に移動させ、点線の位置から実線の位置に移動させたとする。
そうすると、図11の左側に示すように、コリメータ53aが閉じて放射線照射野がより狭くなるどころか、逆にコリメータ53aが開いて照射野がより広がってしまう。コマ56aの位置とコリメータ53aの開度が1対1で対応しており、図12の左側に示すコリメータ53aの開度は、操作卓55の調整器のコマ56aの位置で言えば図12の右側の点線の位置に相当している。にもかかわらず、術者は、調整器のコマ56aの位置は図12の実線の位置に移動させたのであるから、放射線撮影装置51は、このコマ56aの位置に相当する開度となるようにリーフ53bを移動させる。つまり、点線のコマ56aの位置よりも実線のコマ56aの位置の方が上方に当たるので、放射線撮影装置51にコリメータ53aが開くような指示が入力されてしまったのである。術者がコマ56aを操作するときにコリメータ53aの開度を望み通りとするには、一点鎖線で示すコマ56aの位置に移動させるべきであったのであり、実線に示す位置ではなかったのである。
仮に、操作卓55の調整器のコマ56aによってしかコリメータ53aの開度が変更できないとすれば、コマ56aの位置が示す開度と実際の開度とは、常に一致する。しかし、コリメータ53aの開度は、操作卓55の調整器とは異なるコリメータ53aのツマミによっても変更できてしまう。このツマミを操作して開度を調節すると、コリメータのみが調整され、コマ56aの位置は変更しない。そうすると、コマ56aの位置が示す開度と、実際の開度とがズレてきてしまう。ツマミの操作後、操作卓55の調整器のコマ56aを動かすと、コマ56aの位置に対応する開度にコリメータ53aが調整されて上述のズレが解消される。結果、コマ56aの位置が示す開度と実際の開度とが一致する。
このように、従来構成によれば、コマ56aの位置とコリメータ53aの開度が1対1で対応しているのに加えて、コマ56aの位置が示す開度と、実際の開度とがズレている場合があるので、術者の直感でコマ56aを動かすと、コリメータ53aは、予想外の開度となってしまう。したがって、術者は、リーフ53bを僅かに移動させようとする場合でも、調整器におけるコマ56aの位置を考慮せねばならず、場合によっては大幅にコマ56aを移動させなければならないのである。術者の意志通りにリーフ53bが動かすことができない間にも、無駄な放射線が被検体Mに照射し続けてしまう。
本発明は、この様な事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、コリメータの開度を調整する入力器を複数有する放射線撮影装置において、一方の入力器でコリメータを調整した後であっても、他方の入力器を用いて適切にコリメータの開度を調節することができる放射線撮影装置を提供することにある。
本発明は上述の課題を解決するために次のような構成をとる。
すなわち、本発明に係る放射線撮影装置は、放射線を照射する放射線源と、放射線源から発する放射線ビームの広がりを調節する開度調節自在のコリメータと、コリメータの開度であるコリメータ開度を調節するコリメータ調節手段と、コリメータ開度を制御するコリメータ制御手段と、コリメータ開度の調節の指示を入力させる第1指示手段と、コリメータ開度の調節の指示を入力させるとともに、その指示をコリメータ制御手段に伝達する第2指示手段とを備え、第2指示手段は、操作量に応じた入力に基づいてコリメータ制御手段に指示を行うことを特徴とするものである。
[作用・効果]本発明の放射線撮影装置は、コリメータ開度の調節をコリメータ制御手段に伝達する手段として、第1指示手段と、第2指示手段とを備えている。コリメータ開度を調節する場合は、これら指示手段のいずれかからコリメータ開度の調節を行うことができるようになっている。従来の放射線撮影装置によれば、第1指示手段でコリメータ開度を調整した後、第2指示手段でコリメータ開度を調節しようとして、コリメータ開度を大きくするような操作量で操作しても、コリメータ開度が大きくなるとは限らない。また、同様に、コリメータ開度を小さくするような操作量で操作しても、コリメータ開度が小さくなるとは限らない。従来においては、第2指示手段の操作位置とコリメータ開度が1対1で対応しており、操作位置が示す開度と実際の開度がズレいることがあるからである。これに比べて、本発明によれば、術者は移動量と移動方向のみを考慮して第2指示手段を操作するだけでよく、術者は直感通りにコリメータ開度を調節することができる。
また、上述の放射線撮影装置において、第1指示手段は、コリメータ開度の調節の指示をコリメータ制御手段に伝達し、コリメータ制御手段にいずれの指示手段の指示を伝達させるかを切り替える操作権切替手段とを備えればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、放射線撮影装置のより具体的な構成を示している。上述の構成とすることで、第1指示手段と第2指示手段との入力とを確実に切り替えることができる。
また、上述の放射線撮影装置において、コリメータ開度の調節を第2指示手段で指示させる場合に、操作量に応じた入力に基づいてコリメータ開度の調節を指示する相対モードと、操作位置に応じた入力に基づいてコリメータ開度の調節を指示する絶対モードとを選択させるモード切替手段を更に備えていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の第2指示手段の具体的な態様を表したものとなっている。すなわち、第2指示手段の入力は、相対モードと絶対モードとの2つのモードのうち、好適なものを選択できるようになっている。これにより、術者は、操作量と操作方向によってコリメータ開度が変更される相対モードによりコリメータ開度を調節してもよいし、操作位置とコリメータ開度とが1対1で対応した絶対モードによりコリメータ開度を調節してもよい。
また、上述の放射線撮影装置において、第2指示手段の入力は、一端側から他端側まで往復して移動させることが可能なコマによって行われればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の操作量または操作位置の入力の具体的な態様を表したものとなっている。操作量または操作位置の入力が往復自在なコマによって実現されれば、術者は、容易に操作量または操作位置の入力の位置を確認しながらコリメータの開度の調整をすることができる。
また、上述の放射線撮影装置において、第1指示手段の指示が伝達されている状態で、第2指示手段に入力がなされると、操作権切替手段は、次回の第2指示手段の入力から第2指示手段の指示をコリメータ制御手段に伝達させればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、本発明の第2指示手段の具体的な態様を示したものとなっている。上述のように、コリメータ制御手段に指示を行う指示手段が第1指示手段となっている状態で、第2指示手段を操作することにより、コリメータ制御手段の操作権が第2指示手段に移るようにすれば、第2指示手段の操作位置の初期位置を好適なものとした状態で第2指示手段を操作することができる。すなわち、操作位置の入力に基づいてコリメータ開度の調節するようにすれば、操作位置の初期位置によっては、コリメータ開度を大きくしようとして、操作位置を変更させるうちに操作位置が移動可能範囲の一端まで到達し、これ以上開度を大きくできないような事態が発生する可能性がある。また、逆にコリメータ開度を小さくしようとして、これ以上開度を小さくできないような事態が発生する可能性もある。しかし、上述の構成によれば、操作位置の初期位置を変更させてから第2指示手段によるコリメータ開度の調節が行われるので、この様な事態を確実に抑制することができる。
また、上述の放射線撮影装置において、コリメータは、鏡像対象に移動する1対のリーフを備え、コリメータ調節手段は、1対のリーフを移動させることにより、コリメータの開度を調節すればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、コリメータの開度調整の具体的な態様を表している。コリメータの開度が鏡像対象に移動する1対のリーフにより調節されるようにすれば、より制御が簡単な放射線撮影装置が提供できる。
また、上述の放射線撮影装置において、第1指示手段が有する指示の入力手段は、コリメータに設けられているとともに、第2指示手段が有する指示の入力手段は、術者の放射線照射の指示を入力させる操作手段に備えられていればより望ましい。
[作用・効果]上述の構成は、第1指示手段と第2指示手段は、同時に使用できるものではないことを示している。すなわち、第1指示手段は、コリメータに設けられており、放射線照射前に用いられるものであり、第2指示手段は、放射線照射後に用いられるものである。この様に、第1指示手段と第2指示手段は異なる用途で用いられる。
また、上述の放射線撮影装置において、放射線を検出する放射線検出手段と、放射線検出手段から出力された検出信号を基に画像を生成する画像生成手段とを備えればより望ましい。
上述の構成は、放射線撮影装置の全体構成を示したものとなっている。コリメータが術者の意志通りに制御できる本発明の放射線装置によれば、コリメータ開度を調節する時間が短くて済むので、被検体の無駄な被曝が抑制された放射線撮影装置が提供できる。
実施例1に係るX線撮影装置の構成を説明する機能ブロック図である。 実施例1に係るコリメータを説明する斜視図である。 実施例1に係る操作卓を説明する平面図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明するフローチャートである。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 実施例1に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 本発明の1変形例に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 本発明の1変形例に係るX線撮影装置の動作を説明する模式図である。 従来構成のX線撮影装置の構成を説明する模式図である。 従来構成のX線撮影装置の構成を説明する模式図である。 従来構成のX線撮影装置の構成を説明する模式図である。 従来構成のX線撮影装置の構成を説明する模式図である。
以降、本発明の実施例を説明する。実施例におけるX線は、本発明の放射線に相当する。また、FPDは、フラットパネル・ディテクタの略である。
<X線撮影装置の全体構成>
まず、実施例1に係るX線撮影装置1の構成について説明する。X線撮影装置1は、図1に示すように被検体Mを載置する天板2と、天板2の上側に設けられたX線を照射するX線管3と、天板2の下側に設けられたX線を検出するFPD4とを備えている。X線管3には、開度調節自在のコリメータ3aが付設されており、このコリメータ3aの開度を調節すれば、X線管3から発する放射線ビームの広がりを調節することができるようになっている。X線管3は、本発明の放射線源に相当し、FPD4は、本発明の放射線検出手段に相当する。
このコリメータ3aの詳細について説明する。コリメータ3aは、図2に示すように、中心軸Cを基準として鏡像対称に移動する1対のリーフ3bを有し、同じく中心軸Cを基準として鏡像対称に移動するもう1対のリーフ3bを備えている。このコリメータ3aは、リーフ3bを移動させることで、FPD4が有する検出面の全面にコーン状のX線ビームBを照射させることもできれば、たとえば、FPD4の中心部分だけにファン状のX線ビームBを照射させることもできる。なお、中心軸Cは、X線ビームBの中心を示す軸ともなっている。なお、リーフ3bの対の一方は、4角錐形状となっているX線ビームにおける天板長手方向の広がりを調整するものであり、もう一方のリーフ3bの対は、X線ビームにおける天板短手方向の広がりを調整するものである。コリメータ3aの開度の変更は、コリメータ調整機構7が行う。コリメータ制御部8は、コリメータ調整機構7を制御するものである。コリメータ調整機構7は、本発明のコリメータ調節手段に相当し、コリメータ制御部8は、本発明のコリメータ制御手段に相当する。
コリメータ3aには、コリメータ3aの開度を調節するためのツマミ11aが2つ設けられている。術者はこのツマミ11aを操作しながら被検体Mを観察することで、X線撮影視野の調整を行うことができるようになっている。ツマミ11aのうちの1つは、天板長手方向に移動するリーフ3bを制御できるようになっているものであり、もう1つは、天板短手方向に移動するリーフ3bを制御できるようになっている。ツマミ11aは、本発明の第1指示手段が有する指示の入力手段に相当する。
ツマミ11aを術者が操作すると、その操作量に応じてコリメータ3aの開度が調節される。第1指示部11には、ツマミ11aの操作量(移動量)が送出されている。ツマミ11aが例えば時計回りに回転されると、ツマミ11aの移動量としてプラスの値が第1指示部11に送出され、ツマミ11aが例えば時計回りに回転されると、ツマミ11aの移動量としてマイナスの値が第1指示部11に送出される。第1指示部11は、ツマミ11aの移動量に記憶部28に記憶されている係数を乗して、その値をコリメータ制御部8に伝達する。
また、第1指示部11のツマミ11aがコリメータ調整機構7と連結されていてもよい。この場合、ツマミ11aとコリメータ調整機構7とがワイヤ等で結合されているため、ツマミ11aを回転させると同時にコリメータ調整機構7が動かされ、コリメータ3aの開度が調節される。第1指示部11には、ツマミ11aの操作量(移動量)が送出されている。つまり、ツマミ11aの操作の情報はコリメータ制御部8には伝達されない。コリメータ3aの開度は、記憶部28に記憶されているツマミ11aの登録位置(全開時、全閉時)に対する現在のツマミ11aの位置より算出される。この場合、ツマミ11a単独で第1指示手段を構成してもよい。
この様に、ツマミ11aに入力された術者の指示は第1指示部11に送出され、操作権切替部13に伝達される。第1指示部11とツマミ11aとは協働してコリメータ3aの開度の調節の指示を入力させるとともに、その指示をコリメータ制御部8またはコリメータ調整機構7に伝達する指示手段を実現している。操作権切替部13は、コリメータ制御部8にいずれの指示手段の指示を伝達させるかを切り替える目的で設けられている。第1指示部11,ツマミ11aは本発明の第1指示手段に相当する。操作権切替部13は、本発明の操作権切替手段に相当する。
X線管制御部6は、所定の管電流、管電圧、パルス幅でX線管3を制御する目的で設けられている。FPD4は、X線管3から発せられ、被検体Mを透過したX線を検出して検出信号を生成する。この検出信号は、画像生成部21に送出され、そこで被検体Mの投影像が写り込んだ画像が生成される。表示部25は、画像生成部21が出力した被検体Mの投影像を表示する目的で設けられている。画像生成部21は、本発明の画像生成手段に相当する。
操作卓26は、術者の指示を入力させる目的で設けられている。術者の指示の具体例として、管電圧、管電流等のX線管3の制御に関するパラメータの設定であったり、放射線照射の指示であったりする。この操作卓26には、スライド抵抗器12aが設けられている。このスライド抵抗器12aの上側は、コリメータ3aの開度の大きい方を意味しており、下側は、コリメータ3aの開度の小さい方を意味している。
術者はこのスライド抵抗器12aを操作しながら表示部25を観察することで、X線撮影視野の調整を行うことができるようになっている。スライド抵抗器12aに入力された術者の指示は第2指示部12に送出され、操作権切替部13を通じてコリメータ制御部8に伝達される。この様に第2指示部12とスライド抵抗器12aとは協働してコリメータ3aの開度の調節の指示を入力させるとともに、その指示をコリメータ制御部8に伝達する指示手段を実現している。第2指示部12,スライド抵抗器12aは本発明の第2指示手段に相当する。
操作卓26の具体的な構成について説明する。本発明の操作卓26は、天板2,X線管3,FPD4等が設置されている検査室とは別室の操作室の設けられている。そして、検査室から照射されるX線は、両室の間に設けられた隔壁に遮られて操作室に入射しないようになっている。これにより、操作卓26を捜査中の術者がX線被曝することがないようなっている。そして、操作卓26には、図3に示すような種々の入力装置が設けられている。スライド抵抗器12aは、直線状の溝に沿って上下に移動するとともにコリメータ3aの開度を示すコマ12bを有している。このスライド抵抗器12aは、操作卓26に2つ設けられており、そのうちの1つは、天板長手方向に移動するリーフ3bを制御できるようになっているものであり、もう1つは、天板短手方向に移動するリーフ3bを制御できるようになっている。このコマ12bは、術者のX線照射の指示を入力させる操作卓26に備えられている。スライド抵抗器12aの一端側から他端側まで往復して移動させることが可能となっている。
操作卓26には、操作権切替ボタン13aが設けられている。コリメータ3aに付設されているツマミ11aを操作し終えた術者がこの操作卓26上の操作権切替ボタン13aを押下すると、ツマミ11aに従って移動していたリーフ3bがスライド抵抗器12aに従って移動するようになる。操作権切替ボタン13aが押されると、その術者の指示が操作権切替部13に伝達される。操作権切替部13は、コリメータ3aの開度調整の指示が第1指示部11からコリメータ制御部8に伝達されている状態から、コリメータ3aの開度調整の指示が第2指示部12からコリメータ制御部8に伝達される状態となるように切り替える。
また、操作卓26には、モード切替ボタン14aが設けられている。術者がモード切替ボタン14aを押下すると、スライド抵抗器12aのコマ12bの位置が、相対的なコリメータ3aの開度を表す相対モードと、絶対的なコリメータ3aの開度を表す絶対モードとを切り替えることができるようになっている。モード切替部14は、モード切替ボタン14aの入力に従ってスライド抵抗器12aのモードを実際に切り替える目的で設けられている。モード切替ボタン14aの出力は、モード切替部14に送出される。モード切替部14は、モード切替ボタン14aが押下される度にスライド抵抗器12aの入力モードを切り替える。第2指示部12は、モード切替部14によって指定されたいずれかモード下でスライド抵抗器12aになされた術者の入力からコリメータ3aの開度情報を取得し、リーフ3bの開度調節を行う。モード切替ボタン14aは、本発明のモード切替手段に相当する。
この相対モードと絶対モードとについて説明する。相対モードは、術者がコマ12bを動かした距離と方向を読み取ってリーフ3bを移動させるモードである。術者がコマ12bを所定距離だけ移動させると、スライド抵抗器12aに術者の指示が入力されることになる。スライド抵抗器12aは、この術者の入力を第2指示部12に送出する。そして、第2指示部12は、術者の指示をコリメータ3aの開度に変換して、この開度の情報を操作権切替部13を通じてコリメータ制御部8に送出する。コリメータ制御部8は、コリメータ調整機構7を制御してコリメータ3aの開度が変更される。
このような相対モードにおいては、例えばコマ12bを所定量だけ下に移動させるとコマ12bの初期位置に関係なく、コリメータ3aの開度は、所定量だけ小さくなる。ここで、術者がこの所定距離の2倍の距離だけ上に移動させると、コリメータ3aの開度は、先程の所定量の2倍だけ大きくなるようになっている。このモードによれば、コマ12bを移動させてコリメータ3aの開度を全開の半分とした場合に、そのときのコマ12bの位置は、必ずしもコマ12bがスライド抵抗器12a上を移動できる移動可能範囲の中央に位置しているとは限らない。コマ12bの初期位置がどこにあるかで移動先のコマ12bの位置は変わってくるからである。つまり、相対モードにおいては、コマ12bが大きい開度を示す上側に移動されるとコマ12bの移動量に応じてコリメータ3aが開き、コマ12bが小さい開度を示す下側に移動されるとコマ12bの移動量に応じてコリメータ3aが閉じるようになっている。この様に、相対モードにおいては、スライド抵抗器12aの操作量に応じた入力に基づいてコリメータ3aの開度が変更されるのである。
相対モードが選択されているときの第2指示部12の動作について説明する。第2指示部12には、スライド抵抗器12aよりコマ12bの操作量(移動量)が送出されている。コマ12bが上側に移動されると、スライド抵抗器12aは、移動量としてプラスの値を第2指示部12に送出し、コマ12bが下側に移動されると、スライド抵抗器12aは、移動量としてマイナスの値を第2指示部12に送出する。第2指示部12は、コマ12bの移動量に記憶部28に記憶されている係数を乗じて、その値をコリメータ制御部8に伝達する。この係数は操作卓26の操作により変更することができる。
絶対モードは、コマ12bの位置とコリメータ3aの開度とが1対1で対応づけられたモードである。絶対モードにおいても、スライド抵抗器12aからコリメータ調整機構7までの情報伝達の流れは相対モードのそれと同様である。しかし、第2指示部12における術者の指示をコリメータ3aの開度に変換する方法が相対モードとは異なっているので、術者がコマ12bを移動させた際に、コリメータ3aの開度調節の様子は相対モードのそれとは異なっている。すなわち、絶対モードにおいて術者がコマ12bの位置を移動可能範囲の1番上に移動させれば、コリメータ3aの開度が最大となる。また、術者がコマ12bの位置を移動可能範囲の1番下に移動させれば、コリメータ3aの開度が最小となる。このように絶対モードにおいては、コマ12bの移動可能な範囲におけるコマ12bの存する位置とコリメータ3aの開度とが1対1で対応している。したがって、このモードによれば、コマ12bを移動させてコリメータ3aの開度を全開の半分とした場合に、コマ12bの位置は、必ずコマ12bが移動可能範囲の中央に位置している。コリメータ3aの開度が全開の半分となっているときのコマ12bの位置は、1つしかあり得ないからである。この様に、絶対モードにおいては、スライド抵抗器12aの操作位置に応じた入力に基づいてコリメータ3aの開度が変更されるのである。
絶対モードが選択されているときの第2指示部12の動作について説明する。それに先だって、コマ12bが移動可能範囲の一番下に位置するときのコマ12bの位置を0とし、コマ12bが移動可能範囲の一番上に位置するときのコマ12bの位置を100としたときのコマ12bの位置をコマ指標値と呼ぶことにする。また、コリメータ3aの開度が最小となっているときを0とし、コリメータ3aの開度が最小となっているときを100として、コリメータ3aの開度を示す値をコリメータ指標値と呼ぶことにする。
第2指示部12には、スライド抵抗器12aよりコマ指標値が送出されている。第2指示部12は、このコマ指標値と同じ値となっているコリメータ指標値をコリメータ制御部8に伝達する。実施例1の構成によれば、コマ指標値およびコリメータ指標値の定義を上述のようにしなくともよく、一般には、第2指示部12は、コマ指標値とコリメータ指標値とが比例関係となっているテーブル、または関係式を記憶部28より読み出して、コマ指標値を基にコリメータ指標値を算出して、これをコリメータ制御部8に伝達する。
そして、操作卓26には、タッチパネル15が設けられている。このタッチパネル15は、術者がX線管3の制御に関するパラメータを変更したり、X線照射の開始を指示したりする目的で設けられている。
主制御部27は、各制御部を統括的に制御する目的で設けられている。この主制御部27は、CPUによって構成され、各種のプログラムを実行することにより各制御部6,8,各指示部11,12,並びに画像生成部21を実現している。また、上述の各部は、それらを担当する演算装置に分割されて実行されてもよい。記憶部28は、コマ12bの移動量に乗される係数、コマ指標値とコリメータ指標値とが比例関係となっているテーブル等のX線撮影装置1の制御に関するパラメータの一切を記憶する。
<X線撮影装置の動作>
次に、X線撮影装置1の動作について説明する。図4は、実施例1に係るX線撮影装置1の動作について説明するフローチャートである。X線撮影装置1で被検体Mの画像を取得するには、まず、被検体Mが天板2に載置され(被検体載置ステップS1)、ツマミ11aが操作され、コリメータ3aの開度が調節される(ツマミ操作ステップS2)。そして、X線照射の指示がなされ(X線照射開始ステップS3)、再びコリメータ3aの開度が調節される(スライド抵抗器操作ステップS4)。最後に、本撮影が開始される(本撮影開始ステップS5)。以降、これらの各ステップについて順を追って説明する。
<被検体載置ステップS1,ツマミ操作ステップS2>
まず、被検体Mが天板2に載置される。そして、術者は、コリメータ3aに付設されている可視光線照射スイッチを押下する。すると、コリメータ3aから可視光線が照射され、後に照射されるX線と同じ広がり方で被検体Mに向かう。こうして、天板2に載置された被検体Mの一部がコリメータ3aにコリメートされた可視光線に照らされることになる。術者は、被検体Mに検査に関する指示を与えたり、被検体Mの様子を観察しながら、コリメータ3aに付設されたツマミ11aを操作する。すると、ツマミ11aの操作に連動してリーフ3bが移動し、コリメータ3aの開度が調節される。それに伴って、可視光線の広がり方が変わり、可視光線に照らされる被検体Mの部分が拡大・縮小する。この可視光線に照らされている部分は、後にX線が照射される部分(X線の照射野)そのものを示している。術者は、ツマミ11aによるコリメータ3aの開度の調節が終了したと判断すると、再び可視光線照射スイッチを押下し、可視光線の照射を終了させる。その後術者は、被検体Mが載置されている検査室を離れ、操作卓26が設けられている操作室に移動する。
<X線照射開始ステップS3>
術者は、操作卓26を操作して、X線照射の開始をX線撮影装置1に指示する。このときより被検体MにX線が照射されて、画像が生成されることになる。しかし、この時のX線照射は、撮影範囲を微調整するための予備撮影となっている。この時生成された画像は、表示部25に表示される。X線照射は次々と行われるので、表示部25には、画像がリアルタイムに次々と表示されることになる。術者がX線照射野に微調整が必要と判断した場合は、次のスライド抵抗器操作ステップS4に進み、微調整が不要と判断した場合は本撮影開始ステップS5に進む。
<スライド抵抗器操作ステップS4>
微調整が必要な場合、術者はまず、スライド抵抗器12aによりコリメータ3aの開度を調節できるように、操作権切替ボタン13aを押下する。すると、操作権切替部13がコリメータ制御部8に指示を伝達する指示部を第1指示部11から第2指示部12に切り替える。すると、今まで無効となっていたスライド抵抗器12aに入力が有効となり、術者がコマ12bを移動させると、コリメータ3aの開度が調節できるようになる。
この時、第2指示部12のコリメータ3aの開度の入力は、相対モードで行われる。この相対モードの選択は、術者がモード切替ボタン14aを用いて手動で行ってもよいし、操作卓26を用いた術者の指示が開始された時点で自動で相対モードが選択されるようにしてもよい。この自動のモード切替は、術者によるタッチパネル15の操作を検出したモード切替部14が行う。
図5は、コリメータ3aの開度が上述のツマミ操作ステップS2により、既に小さくされた状態を示している。この状態から、本ステップにおいて、術者がコリメータ3aの開度を更に小さくするように微調整するものとし、本ステップにおいて操作される前のスライド抵抗器12aのコマ12bは、コマ12bの移動可能範囲の上側に存するものとする。この状態で、術者がコリメータ3aを更に小さくしようとして、図6の右側に示している破線の位置から実線の位置までコマ12bを下側に移動させると、第2指示部12のコリメータ3aの開度の入力は、相対モードとなっているので、コリメータ3aの開度は、コマ12bの移動距離と移動方向に応じて調節されることになり、図6の右側に示すように、術者の思惑通り、コリメータ3aの開度は更に小さくなる。このとき術者は、X線の照射野が検査の目的に適合したものとして、次のステップに進むものとする。図5,図6においては、簡単な説明のため、X線撮影装置1が有する2つのスライド抵抗器12aのうちのコリメータ3aの天板長手方向における開度の調節に関係する1つのスライド抵抗器12aのみを図示している。なお、天板短手方向についての動作も図5,図6と同様である。
ところで、第1指示部11に係るツマミ11aは、コリメータ3aに設けられており、X線照射前に用いられるものであり、第2指示部12に係るコマ12bは、放射線照射後に用いられるものである。この様に、ツマミ11aとコマ12bは異なる用途で用いられる。なお、スライド抵抗器操作ステップS4においては、術者の選択により、絶対モードでコリメータ3aの開度を指定することもできる。
<本撮影開始ステップS5>
術者が操作卓26を通じて本撮影開始の指示を行うと、撮影に必要な程度に強いX線がX線管3より照射されて、被検体Mの投影像を鮮明に写し取った画像が取得される。この画像が表示部25に表示されて検査は終了となる。
以上のように、実施例1の放射線撮影装置は、コリメータ3aの開度の調節をコリメータ制御部8に伝達する手段として、第1指示部11と、第2指示部12とを備えている。コリメータ3aの開度を調節する場合は、これら指示手段のいずれかからコリメータ3aの開度の調節を行うことができるようになっている。そして、実施例1によれば、第2指示部12は、コリメータ3aの開度を示す移動可能なコマ12bを備えており、コマ12bが移動されると、その移動量と移動方向に応じてコリメータ3aの開度が調節されるようになっている。従来の放射線撮影装置によれば、第1指示部11でコリメータ3aの開度を調整した後、第2指示部12でコリメータ3aの開度を調節しようとして、コマ12bを大きい開度を示す側に移動させても、コリメータ3aの開度が大きくなるとは限らない。また、同様に、コマ12bを小さい開度に示す側に移動させても、コリメータ3aの開度が小さくなるとは限らない。コマ12bの位置とコリメータ3aの開度が1対1で対応しており、コマ12bの位置が示す開度と実際の開度がズレていることがあるからである。これに比べて、実施例1によれば、術者は、移動量と移動方向のみを考慮してコマ12bを動かすだけでよく、術者は直感通りにコリメータ3aの開度を調節することができる。
また、第2指示部12の入力は、相対モードと絶対モードとの2つのモードのうち、好適なものを選択できるようになっている。これにより、術者は、コマ12bの移動量と移動方向によってコリメータ3aの開度が変更される相対モードによりコリメータ3aの開度を調節してもよいし、コマ12bの位置とコリメータ3aの開度とが1対1で対応した絶対モードによりコリメータ3aの開度を調節してもよい。
本発明は、上記の実施例の構成に限られず、下記のように変形実施することができる。
(1)上述の構成は、操作卓26に操作権切替ボタン13aを有していたが、これを有しない構成としてもよい。すなわち、術者がスライド抵抗器12aのコマ12bを移動させると、コリメータ3aの開度調整の指示が第1指示部11からコリメータ制御部8に伝達されている状態から、コリメータ3aの開度調整の指示が第2指示部12からコリメータ制御部8に伝達される状態となるように切り替わる構成としてもよい。まず図5の右側がツマミ11aによるコリメータ3aの開度の調節が終わった状態を示すものとする。コマ12bは、スライド抵抗器12aの上方に位置している。この状態においては、コリメータ3aの開度調整の指示は第1指示部11を介して行われているので、コマ12bを移動させても、コリメータ3aの開度がこれに伴って調節されることはない。操作卓26は、本発明の操作手段に相当する。
このような操作権がツマミ11a・第1指示部11にある状態で、術者が図7の右側に示すようにコマ12bをスライド抵抗器12aの中央付近に移動させると、これに伴ってコリメータ3aの開度は変更しないが、操作権切替部13は、コリメータ制御部8に指示を伝達する指示部を第1指示部11から第2指示部12に切り替える。そして、この状態から、図8の右側に示すように、術者がコマ12bを上方に移動させれば、コリメータ3aの開度の入力が相対モードとなっているので、コリメータ3aの開度は、コマ12bの移動距離と移動方向に応じて調節されることになり、図8の左側に示すように、術者の思惑通り、コリメータ3aの開度は大きくなる。
上述のように、コリメータ制御部8に指示を行う指示手段が第1指示部11となっている状態で、第2指示部12のコマ12bを操作することにより、コリメータ制御部8の操作権が第2指示部12に移るようにすれば、第2指示部12のコマ12bの初期位置を好適なものとした状態でコマ12bを操作することができる。すなわち、コマ12bの相対移動に応じてコリメータ3aの開度の調節するようにすれば、コマ12bの初期位置によっては、コリメータ3aの開度を大きくしようとして、コマ12bを移動させるうちにコマ12bが移動可能範囲の一端まで到達し、これ以上開度を大きくできないような事態が発生する可能性がある。また、逆にコリメータ3aの開度を小さくしようとして、これ以上開度を小さくできないような事態が発生する可能性もある。
しかし、上述の構成によれば、コマ12bの初期位置を変更させてから第2指示部12によるコリメータ3aの開度の調節が行われるので、この様な事態を確実に抑制することができる。すなわち、本変形例の構成によれば、第1指示部11の指示が伝達されている状態で、第2指示部12がコマ12bの移動を検出すると、操作権切替部13は、次回の第2指示部12の入力から第2指示部12の指示をコリメータ制御部8に伝達させる。本変形例の場合、スライド抵抗器12aが本発明の操作権切替手段に相当する。図7,図8においては、簡単な説明のため、X線撮影装置1が有する2つのスライド抵抗器12aのうちのコリメータ3aの天板長手方向における開度の調節に関係する1つのスライド抵抗器12aのみを図示している。なお、天板短手方向の動作についても図7,図8と同様である。
なお、本変形例において、操作権切替ボタン13aを更に有する構成としてもよい。
(2)上述した実施例は、医用の装置であったが、本発明は、工業用や、原子力用の装置に適用することもできる。
(3)上述した実施例のいうX線は、本発明における放射線の一例である。したがって、本発明は、X線以外の放射線にも適応できる。
3 X線管(放射線源)
3a コリメータ
4 FPD(放射線検出手段)
7 コリメータ調整機構(コリメータ調節手段)
8 コリメータ制御部(コリメータ制御手段)
11 第1指示部(第1指示手段)
11a ツマミ(第1指示手段が有する指示の入力手段)
12 第2指示部(第2指示手段)
12a スライド抵抗器(第2指示手段)
12b コマ
13 操作権切替部(操作権切替手段)
14a モード切替ボタン(モード切替手段)
21 画像生成部(画像生成手段)
25 操作卓(操作手段)

Claims (8)

  1. 放射線を照射する放射線源と、
    前記放射線源から発する放射線ビームの広がりを調節する開度調節自在のコリメータと、
    前記コリメータの開度であるコリメータ開度を調節するコリメータ調節手段と、
    前記コリメータ開度を制御するコリメータ制御手段と、
    前記コリメータ開度の調節の指示を入力させる第1指示手段と、
    前記コリメータ開度の調節の指示を入力させるとともに、その指示を前記コリメータ制御手段に伝達する第2指示手段とを備え、
    前記第2指示手段は、操作量に応じた入力に基づいて前記コリメータ制御手段に指示を行うことを特徴とする放射線撮影装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮影装置において、
    前記第1指示手段は、前記コリメータ開度の調節の指示を前記コリメータ制御手段に伝達し、
    前記コリメータ制御手段にいずれの指示手段の指示を伝達させるかを切り替える操作権切替手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の放射線撮影装置において、
    前記コリメータ開度の調節を前記第2指示手段で指示させる場合に、操作量に応じた入力に基づいて前記コリメータ開度の調節を指示する相対モードと、操作位置に応じた入力に基づいて前記コリメータ開度の調節を指示する絶対モードとを選択させるモード切替手段を更に備えていることを特徴とする放射線撮影装置。
  4. 請求項1ないし請求項3に記載の放射線撮影装置において、
    前記第2指示手段の入力は、一端側から他端側まで往復して移動させることが可能なコマによって行われることを特徴とする放射線撮影装置。
  5. 請求項2ないし請求項4のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記第1指示手段の指示が伝達されている状態で、前記第2指示手段に入力がなされると、前記操作権切替手段は、次回の前記第2指示手段の入力から前記第2指示手段の指示を前記コリメータ制御手段に伝達させることを特徴とする放射線撮影装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記コリメータは、鏡像対象に移動する1対のリーフを備え、前記コリメータ調節手段は、1対のリーフを移動させることにより、前記コリメータの開度を調節することを特徴とする放射線撮影装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    前記第1指示手段が有する指示の入力手段は、前記コリメータに設けられているとともに、前記第2指示手段が有する指示の入力手段は、術者の放射線照射の指示を入力させる操作手段に備えられていることを特徴とする放射線撮影装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の放射線撮影装置において、
    放射線を検出する放射線検出手段と、
    前記放射線検出手段から出力された検出信号を基に画像を生成する画像生成手段とを備えることを特徴とする放射線撮影装置。
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