JP2011146811A - 信号送信装置、信号処理装置、信号送信システム、信号送信方法及び信号生成方法 - Google Patents

信号送信装置、信号処理装置、信号送信システム、信号送信方法及び信号生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】変調方式によらず、信号の周波数を変換して送信する回路の部品点数を削減する。
【解決手段】信号送信装置30において、O/E変換器310は受信した光信号を電気信号に変換し、バンドパスフィルタ320は、電気信号から無線によって送信する対象の信号が含まれている周波数帯域を抽出する。抽出された信号は、可変利得増幅器330により増幅させた後、逓倍器340により逓倍される。逓倍された信号は、可変利得増幅器350により増幅させ、送信用高出力増幅器360により電力レベルを上昇させた後、バンドパスフィルタ370によって無線信号として送信する周波数帯域が抽出され、アンテナ380によって送信される。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号送信装置、信号処理装置、信号送信システム、信号送信方法及び信号生成方法に関する。
ベースバンド信号の周波数を変換して送信する技術として、例えば、非特許文献1には、ミキサにより、低い周波数帯域のベースバンド信号を、電圧制御発振器(VCO:Voltage Controlled Oscillator)によって発生させた局発信号を用いてアップコンバートし、搬送周波数へ変換することが記載されている。一方、非特許文献2には、広帯域なFM変調信号を回路で実現することが難しいため、狭帯域FM信号を生成した後、周波数逓倍器を用いて、指定された変調指数が得られるまで搬送波周波数及び変調指数をN逓倍する間接FM方式が記載されている。
伊藤信之,「携帯電話用RF-ICの進化と技術」,RFワールド,No.2,CQ出版社,pp.57−67,2008年 植松友彦,「よくわかる通信工学」,オーム社,pp.72−79,1995年
非特許文献1に記載の技術のように、ミキサにより、低い周波数帯域のベースバンド信号を、局発信号を用いてアップコンバートし、搬送周波数へ変換する場合、VCOの発振周波数を安定化するための位相同期ループ(PLL)が別途必要であったり、ミキサのLO信号の電力が大きいため、LO信号リークを除去するためバランス型ミキサ構成にする等の工夫が必要であったりするため、部品点数が多いという問題があった。また、非特許文献2は、広帯域のFM信号の生成のみを想定している。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、変調方式によらず、信号の周波数を変換して送信する回路の部品点数を削減することができる信号送信装置、信号処理装置、信号送信システム、信号送信方法及び信号生成方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、伝送路を介してアナログの信号を受信する受信部と、前記受信部によって受信した前記信号の周波数を逓倍する逓倍部とを備え、前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を送信信号として出力する、ことを特徴とする信号送信装置である。
また、本発明は、伝送路を介してアナログの信号を受信する受信部と、前記受信部によって受信した前記信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する第1フィルタ部と、前記第1フィルタ部によって抽出された前記信号の周波数を逓倍する逓倍部と、前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を増幅する増幅部と、前記増幅部によって増幅された前記信号から送信周波数帯域の信号を抽出する第2フィルタ部と、前記第2フィルタ部によって抽出された前記送信周波数帯域の前記信号を送信する送信部と、を備えることを特徴とする信号送信装置である。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、局発信号を発生させる局発信号生成部と、前記局発信号生成部が発生させた前記局発信号により、前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を周波数変換するミキサ部とをさらに備え、前記増幅部は前記ミキサ部により周波数変換された前記信号を増幅する、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、前記第1フィルタ部、及び、前記逓倍部の組を複数備え、さらに、前記受信部によって受信した信号を複数の前記第1フィルタ部全てに出力する分配部と、複数の前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を合成して前記増幅部に出力する合成部とを備え、複数の前記第1フィルタ部が抽出する周波数帯域はそれぞれ異なり、複数の前記逓倍部における逓倍数はそれぞれ、あるいは、一部が異なる、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、前記第1フィルタ部、及び、前記逓倍部の組を複数備え、さらに、前記受信部によって受信した信号を複数の前記第1フィルタ部のいずれかに出力する第1の切替部と、複数の前記逓倍部からの出力を合成した信号を前記増幅部に出力する合成部とを備え、複数の前記逓倍部における逓倍数はそれぞれ異なる、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、前記合成部に代えて、複数の前記逓倍部のいずれかから出力された信号を前記増幅部に出力する第2の切替部を備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、前記受信部によって受信した信号を前記逓倍部または前記増幅部に出力するスイッチ部をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、前記受信部は、前記伝送路を介してデジタルの信号を受信し、前記受信部によって受信したデジタルの前記信号をアナログに変換して前記第1フィルタ部に出力するデジタルアナログ変換部をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、前記第1フィルタ部において抽出する周波数帯域、前記第2フィルタ部において抽出する周波数帯域、前記増幅部における増幅のレベル、あるいは、前記逓倍部における逓倍数のいずれかまたは2以上を指示する制御部をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明は、上述した信号送信装置であって、前記伝送路は光ファイバであり、前記送信部は前記信号を無線により送信する、ことを特徴とする。
また、本発明は、伝送路を介してアナログの信号を受信する受信部と、前記受信部によって受信した前記信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する第1フィルタ部と、前記第1フィルタ部によって抽出された前記信号を増幅する第1利得増幅部と、前記第1利得増幅部によって増幅された前記信号の周波数を逓倍する逓倍部と、前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を増幅する第2利得増幅部と、前記第2利得増幅部によって増幅された前記信号の電力レベルを増幅する出力増幅部と、前記出力増幅部によって電力レベルが増幅された前記信号から送信周波数帯域の信号を抽出する第2フィルタ部と、前記第2フィルタ部によって抽出された前記送信周波数帯域の前記信号を送信する送信部と、を備えることを特徴とする信号送信装置である。
また、本発明は、周波数変調信号を生成する信号処理装置であって、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて周波数間隔が圧縮された異なる周波数の複数の信号それぞれを発生させる複数の局発信号生成部と、複数の前記局発信号生成部が発生させる前記局発信号から、送信データに応じた周波数の前記局発信号を選択する周波数選択部と、前記周波数選択部によって選択された前記局発信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする信号処理装置である。
また、本発明は、位相変調信号を生成する信号処理装置であって、局発信号を発生させる局発信号生成部と、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の位相差を圧縮した複数の位相のうち、送信データに対応した前記位相により前記局発信号を変調する変調部と、前記変調部によって生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする信号処理装置である。
また、本発明は、振幅変調信号を生成する信号処理装置であって、局発信号を発生させる局発信号生成部と、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差を圧縮した複数の振幅のうち、送信データに対応した前記振幅により前記局発信号を変調する変調部と、前記変調部によって生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする信号処理装置である。
また、本発明は、直交振幅変調信号を生成する信号処理装置であって、局発信号を発生させる局発信号生成部と、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差および位相差を圧縮した複数の振幅及び位相のうち、送信データに対応した前記振幅および前記位相により前記局発信号を変調する変調部と、前記変調部によって生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、を備えることを特徴とする信号処理装置である。
また、本発明は、上述したいずれかの信号送信装置と、上述したいずれかの信号処理装置とからなる信号送信システムである。
また、本発明は、信号送信装置に用いられる信号送信方法であって、伝送路を介してアナログの信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信した前記信号の周波数を逓倍する逓倍ステップと、前記逓倍ステップにおいて周波数が逓倍された前記信号を送信信号として出力する出力ステップと、を有することを特徴とする信号送信方法である。
また、本発明は、信号送信装置に用いられる信号送信方法であって、伝送路を介してアナログの信号を受信する受信ステップと、前記受信ステップにおいて受信した前記信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する第1フィルタリングステップと、前記第1フィルタリングステップにおいて抽出された前記信号の周波数を逓倍する逓倍ステップと、前記逓倍ステップにおいて周波数が逓倍された前記信号を増幅する増幅ステップと、前記増幅ステップにおいて増幅された前記信号から送信周波数帯域の信号を抽出する第2フィルタリングステップと、前記第2フィルタリングステップにおいて抽出された前記送信周波数帯域の前記信号を送信する送信ステップと、を有することを特徴とする信号送信方法である。
また、本発明は、周波数変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて周波数間隔が圧縮された異なる周波数複数の局発信号を発生させる信号発生ステップと、前記信号発生ステップにおいて発生させた複数の前記局発信号から、送信データに応じた周波数の前記局発信号を選択する周波数選択ステップと、前記周波数選択ステップにおいて選択された前記局発信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする信号生成方法である。
また、本発明は、位相変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、局発信号を発生させる信号発生ステップと、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の位相差を圧縮した複数の位相のうち、送信データに対応した前記位相により前記局発信号を変調する変調ステップと、前記変調ステップにおいて生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする信号生成方法である。
また、本発明は、振幅変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、局発信号を発生させる信号発生ステップと、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差を圧縮した複数の振幅のうち、送信データに対応した前記振幅により前記局発信号を変調する変調ステップと、前記変調ステップにおいて生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする信号生成方法である。
また、本発明は、直交振幅変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、局発信号を発生させる信号発生ステップと、信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差および位相差を圧縮した複数の振幅及び位相のうち、送信データに対応した前記振幅および前記位相により前記局発信号を変調する変調ステップと、前記変調ステップにおいて生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする信号生成方法である。
本発明によれば、信号の変調方式によらず、信号の周波数を変換して送信する回路の部品点数を削減することができる。
加えて、信号の変調方式に応じて、以下のような効果がある。すなわち、周波数変調方式を用いた信号の場合、信号の送信元との間の伝送路における該信号の占有帯域幅を、信号の送信先との間の伝送路における占有帯域幅よりも低減することが可能となる。また、位相変調方式を用いた信号の場合、電力が搬送波周波数近傍に集中するため、周波数帯域外信号の電力レベルを低減することができ、かつ振幅変動の少ない信号で伝送路上を伝送することができる。また、振幅変調方式を用いた信号の場合、伝送路での振幅のダイナミックレンジを低減することができる。
本発明の第1の実施形態による信号送信装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態による信号送信装置の構成を示すブロック図である。 第3の実施形態による信号送信装置の構成を示すブロック図である。 第4の実施形態による信号送信装置の構成を示すブロック図である。 第5の実施形態による信号送信装置の構成を示すブロック図である。 第6の実施形態による信号送信装置の構成を示すブロック図である。 周波数を逓倍した場合の使用帯域の変化を示す図である。 FSKを用いた場合の信号処理装置の構成を示すブロック図である。 FSK信号のスペクトラムを示す図である。 PSKを用いた場合の信号処理装置の構成を示すブロック図である。 PSKを用いた場合の他の信号処理装置の構成を示すブロック図である。 PSKを用いた場合のさらに他の信号処理装置の構成を示すブロック図である。 4逓倍時のPSKの信号点配置を示す図である。 4逓倍時のPSK信号の位相と時間波形を示す図である。 4逓倍時のPSK信号のスペクトラムを示す図である。 8逓倍時のPSKの信号点配置を示す図である。 8逓倍時のPSK信号の位相と時間波形を示す図である。 8逓倍時のPSK信号のスペクトラムを示す図である。 16逓倍時のPSKの信号点配置を示す図である。 16逓倍時のPSK信号の位相と時間波形を示す図である。 16逓倍時のPSK信号のスペクトラムを示す図である。 ASKを用いた場合の信号処理装置の構成を示すブロック図である。 2逓倍器の出力電力を示す図である。 4逓倍時の16QAM信号の信号配置点を示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、本発明の第1の実施形態による信号送信装置について説明する。
図1は、第1の実施形態による信号送信装置30の機能ブロック図である。同図において、信号送信装置30は、電気信号を生成する信号処理部11、及び、信号処理部11が生成した電気信号を光信号に変換する電気光変換器(以下、「E/O変換器」と記載)13を備えた信号処理装置10と光ファイバネットワーク20を介して接続され、光電気変換器(以下、「O/E変換器」と記載)310、バンドパスフィルタ320、可変利得増幅器330、逓倍器340、可変利得増幅器350、送信用高出力増幅器360、バンドパスフィルタ370、及び、アンテナ380を備えて構成される。
O/E変換器310は、光ファイバネットワーク20から受信した光信号を電気信号に変換する。バンドパスフィルタ320は、O/E変換器310より出力された電気信号から、所定の周波数帯域の周波数成分を通過させる。可変利得増幅器330は、バンドパスフィルタ320から出力された信号を設定された利得で増幅する。逓倍器340は、可変利得増幅器330から出力された信号の周波数をN逓倍(Nは2以上の整数)する。可変利得増幅器350は、逓倍器340から出力された信号を、設定された利得で増幅する。送信用高出力増幅器360は、可変利得増幅器350から出力された信号の電力レベルを、無線信号として出力可能なレベルまで増幅させる。バンドパスフィルタ370は、送信用高出力増幅器360より出力された信号から、所定の周波数帯域の周波数成分を通過させる。アンテナ380は、バンドパスフィルタ370から出力された信号を無線により送信する。
次に、信号送信装置30の動作について説明する。
信号処理装置10の信号処理部11が、通信用または放送用の電気信号を生成し、E/O変換器13に出力すると、E/O変換器13は、信号処理部11から受信した電気信号を光信号に変換し、光ファイバネットワーク20を介してこの光信号を信号送信装置30に送信する。
信号送信装置30のO/E変換器310は、光ファイバネットワーク20から受信した光信号を電気信号に変換して出力する。バンドパスフィルタ320は、O/E変換器310により変換された電気信号から、所定の周波数帯域、すなわち、無線によって送信する対象の信号が含まれている周波数帯域の周波数成分を通過させる。可変利得増幅器330は、バンドパスフィルタ320によって目的の周波数帯域が抽出された信号を、設定された利得で増幅する。
逓倍器340は、可変利得増幅器330によって利得が増幅された信号の周波数をN逓倍(Nは2以上の整数)し、無線信号の周波数に変換する。可変利得増幅器350は、逓倍器340によって周波数が変換された信号を設定された利得で増幅し、さらに、送信用高出力増幅器360は、可変利得増幅器350から出力された信号の電力レベルを、無線信号として出力可能なレベルまで増幅して出力する。
バンドパスフィルタ370は、送信用高出力増幅器360によって電力レベルを増幅させた信号から、無線信号として送信する周波数帯域、つまり、無線による送信対象の信号の周波数帯域を逓倍器340によって逓倍した周波数帯域の周波数成分を通過させる。アンテナ380は、バンドパスフィルタ370によって目的の周波数帯域が抽出された信号を無線により送信する。
本実施形態の信号送信装置30によれば、周波数変換を行う際に、ミキサ、VCO(Voltage Controlled Oscillator)、PLL(位相同期ループ)が不要であり、かつミキサを用いた従来の構成のように大きなLO信号のリーク成分を除去する必要がないため、部品点数を削減することができ、集積化が容易となる。また、フィルタの要求条件も緩和される。
図7は、逓倍した周波数変調信号の周波数帯域幅を示す図である。同図に示すように、周波数の振れ幅、つまり、周波数帯域幅がΔfの周波数変調信号の周波数をN逓倍にすると、周波数帯域幅はΔf×Nとなる。つまり、光ファイバネットワーク20における光信号の周波数帯域を、アンテナ380から送信される無線信号の周波数帯域の1/Nにすることが可能となり、伝送効率を高めることが可能になる。
一方、位相変調信号の場合、周波数帯域外のスプリアスを低減できるという効果があり、振幅変調信号の場合、伝送路での振幅のダイナミックレンジを低減できるという効果がある。これらの効果については、後述する信号処理装置の実施形態において説明する。
次に、第2の実施形態による信号送信装置について説明する。
第1の実施形態の信号送信装置30は、1つの周波数帯域の無線信号を送信している。第2の実施形態では、異なる周波数帯域の無線信号を同時に送信する。
図2は、第2の実施形態による信号送信装置30bの機能ブロック図である。この図において、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図2に示す信号送信装置30bが、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と異なる点は、バンドパスフィルタ320、可変利得増幅器330、逓倍器340、及び、可変利得増幅器350に変えて、バンドパスフィルタ320−i、可変利得増幅器330−i、逓倍器340−i、及び、可変利得増幅器350−i(1≦i≦k、iは整数)の組を備える点、分配器318及び合成器358をさらに備える点である。
バンドパスフィルタ320−i、可変利得増幅器330−i、逓倍器340−i、及び、可変利得増幅器350−i(1≦i≦k、iは整数)からなるK系統の組それぞれは、異なる周波数帯域の信号について、第1の実施形態のバンドパスフィルタ320、可変利得増幅器330、逓倍器340、及び、可変利得増幅器350と同様に機能する。つまり、バンドパスフィルタ320−1〜320−kは、分配器318から出力された電気信号から、それぞれ異なる周波数帯域の周波数成分を通過させる。また、逓倍器340−i(1≦i≦k、iは整数)における逓倍数は、バンドパスフィルタ320−iによって抽出された周波数と、無線信号として送信するときの周波数帯域とに応じて決定される。そのため、逓倍器340−1〜340−kにおける逓倍数は全て異なる場合もあり、一部が同じ場合もある。また、可変利得増幅器330−1〜330−kにそれぞれ異なる利得を設定することができ、また、可変利得増幅器350−1〜350−kにもそれぞれ異なる利得を設定することができる。
分配器318は、O/E変換器310から出力された信号をK系統に分岐し、バンドパスフィルタ320−1〜320−kに出力する。合成器358は、可変利得増幅器350−1〜350−kから出力された信号を合成する。
次に、信号送信装置30bの動作について説明する。
第1の実施形態と同様に、信号送信装置30bのO/E変換器310は、光ファイバネットワーク20から受信した光信号を電気信号に変換する。分配器318は、O/E変換器310から出力された信号をK系統に分岐し、バンドパスフィルタ320−1〜320−kに出力する。
バンドパスフィルタ320−i(1≦i≦k、iは整数)は、分配器318より出力された電気信号から、無線によって送信する対象の信号が含まれている周波数帯域であって、該バンドパスフィルタ320−iが対象としている周波数帯域の周波数成分を通過させる。可変利得増幅器330−i(1≦i≦k、iは整数)は、バンドパスフィルタ320−iから出力された信号を、設定された利得で増幅する。逓倍器340−i(1≦i≦k、iは整数)は、可変利得増幅器330−iによって増幅された信号の周波数を該逓倍器340−iに特有の逓倍数によって逓倍し、無線信号の周波数帯域に変換する。可変利得増幅器350−i(1≦i≦k、iは整数)は、逓倍器340−iによって周波数が変換された信号を、設定された利得により増幅する。
合成器358は、可変利得増幅器350−1〜350−kから出力された信号を合成し、1つの信号として出力する。送信用高出力増幅器360は、合成器358から出力された信号の電力レベルを、無線信号として出力可能なレベルまで増幅し、バンドパスフィルタ370は、送信用高出力増幅器360によって電力レベルを増幅させた信号から、無線信号として送信する周波数帯域の周波数成分を通過させる。アンテナ380は、バンドパスフィルタ370によって抽出された信号を無線により送信する。
上記構成によれば、それぞれが異なるサービス等に用いられ、使用する周波数帯域が異なる複数の信号を重畳して送信することができる。
なお、上記実施形態において、分配器318に代えてスイッチ(第1の切替部)を、合成器358に代えて合波器またはスイッチ(第2の切替部)を用いることもできる。分配器318に代えてスイッチを用いる場合、バンドパスフィルタ320−1〜320−kにおいて通過させる周波数帯域が全て、または、一部同じであってもよい。ただし、同じ周波数帯域を通過させるバンドパスフィルタ320−i(1≦i≦k、iは整数)の後段の逓倍器340−iはそれぞれ逓倍数が異なるものとする。
分配器318に代えて用いられるスイッチは、O/E変換器310から出力された信号をバンドパスフィルタ320−1〜320−kのいずれかに出力するが、この出力先は、時間によって変更してもよく、信号処理装置10から受信した指示に応じて変更してもよく、図示しない入力手段などによって入力されたコマンドに応じて変更してもよい。
また、合成器358に代えて用いられるスイッチは、可変利得増幅器350−1〜350−kのいずれかの出力端子に接続され、接続された可変利得増幅器350−1〜350−kのいずれかから出力される信号を送信用高出力増幅器360に出力するが、接続先は、時間によって変更してもよく、信号処理装置10から受信した指示に応じて変更してもよく、図示しない入力手段などによって入力されたコマンドに応じて変更してもよい。
なお、分配器318及び合成器358に代えてスイッチを用いる場合、両スイッチを同期させる。
これによって、無線により送信する周波数帯域が同じ信号であっても、光ファイバネットワーク20における負荷に応じて使用帯域幅を代えて光信号を送信したり、同じ周波数帯域を用いた光信号であっても無線信号の受信装置が受信可能な周波数帯域に応じて無線周波数を変えたりすることが可能となる。
次に、第3の実施形態による信号送信装置について説明する。
第1の実施形態では、常に受信信号の周波数を逓倍しているが、第3の実施形態では、逓倍するか否かを選択可能とする。
図3は、第3の実施形態による信号送信装置30cの機能ブロック図である。この図において、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図3に示す信号送信装置30cが、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と異なる点は、スイッチ335及びスイッチ345をさらに備える点である。
スイッチ335は、可変利得増幅器330から出力された信号の出力先を逓倍器340、または、スイッチ345へ切り替える。スイッチ345は、可変利得増幅器350へ出力する信号の送信元を逓倍器340またはスイッチ335へ切り替える。
次に、信号送信装置30cの動作について説明する。
第1の実施形態と同様に、信号送信装置30cにおいて、O/E変換器310は、光ファイバネットワーク20から受信した光信号を電気信号に変換し、バンドパスフィルタ320は、O/E変換器310により変換された電気信号から、無線によって送信する対象の信号が含まれている周波数帯域の周波数成分を通過させる。可変利得増幅器330は、バンドパスフィルタ320から出力された信号を設定された利得により増幅する。
スイッチ335は信号の出力先を、スイッチ345は信号の出力元を、外部からの指示に従って切り替える。外部からの指示は、例えば、信号処理装置10から出力された指示であってもよく、図示しない入力手段などによって入力されたコマンドであってもよい。
スイッチ335が、信号の出力先を逓倍器340に切り替えた場合、スイッチ345は、信号の出力元を逓倍器340に切り替える。これにより、逓倍器340は、可変利得増幅器330によって利得が増幅された信号の周波数をN逓倍(Nは2以上の整数)して無線信号の周波数帯域に変換し、可変利得増幅器350は、逓倍器340によって周波数が変換された信号を、設定された利得により増幅する。
一方、スイッチ335が、信号の出力先をスイッチ345に切り替えた場合、スイッチ345は、信号の出力元をスイッチ335に切り替える。これにより、可変利得増幅器330から出力された信号は可変利得増幅器350へ出力される。可変利得増幅器350は、可変利得増幅器330によって利得が増幅された信号を設定された利得により増幅する。
送信用高出力増幅器360は、可変利得増幅器350によって増幅した信号の電力レベルを、無線信号として出力可能なレベルまで増幅させ、バンドパスフィルタ370は、送信用高出力増幅器360によって電力レベルを増幅させた信号から、無線信号として送信する周波数帯域の周波数成分を通過させる。アンテナ380は、バンドパスフィルタ370から出力された信号を無線により送信する。
本実施形態によれば、例えば、光ファイバネットワーク側において帯域の使用率が低い場合、信号処理装置10は使用する周波数帯域を圧縮せずに光信号を送信し、帯域の使用率が高い場合は、周波数帯域を圧縮して光信号を送信するなどの切替えを行なうことができる。
次に、第4の実施形態による信号送信装置について説明する。
上述した第1の実施形態において、信号送信装置は、アナログの光信号を受信していた。第4の実施形態では、デジタルの光信号を受信する。
図4は、第4の実施形態による信号送信装置30dの機能ブロック図である。この図において、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図4に示す信号送信装置30dが、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と異なる点は、光ファイバネットワーク20を介して信号処理装置10dと接続されている点、デジタルアナログ変換器(以下、「DAC」と記載)315を備える点である。DAC315は、O/E変換器310から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、バンドパスフィルタ320に出力する。
また、信号処理装置10dには、図1に示す信号処理装置10の信号処理部11とE/O変換器13の間に、アナログデジタル変換器(以下、「ADC」と記載)12が備えられる。
次に、信号送信装置30dの動作について説明する。
まず、信号処理装置10dの信号処理部11は、通信用または放送用のアナログの電気信号を生成して出力する。ADC12は、信号処理部11から受信したアナログ信号をデジタル信号に変換して出力する。E/O変換器13は、ADC12から出力されたデジタル信号を光信号に変換すると、光ファイバネットワーク20を介してこの光信号を信号送信装置30dに送信する。
信号送信装置30dのO/E変換器310は、受信した光信号をデジタルの電気信号に変換する。DAC315は、O/E変換器310から出力されたデジタル信号をアナログ信号に変換し、バンドパスフィルタ320に出力する。バンドパスフィルタ320は、DAC315によりアナログ信号に変換された電気信号から、無線によって送信する対象の信号が含まれている周波数帯域の周波数成分を通過させる。
以降の可変利得増幅器330、逓倍器340、可変利得増幅器350、送信用高出力増幅器360、バンドパスフィルタ370、及び、アンテナ380の処理は、第1の実施形態と同様である。
次に、第5の実施形態による信号送信装置について説明する。
第5の実施形態による信号送信装置では、逓倍すべき周波数帯域、無線周波数の周波数、逓倍数、利得、電力レベルなどを制御可能とする。
図5は、第5の実施形態による信号送信装置30eの機能ブロック図である。この図において、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。信号送信装置30eは、O/E変換器310、制御部312、バンドパスフィルタ320e、可変利得増幅器330e、逓倍器340e、可変利得増幅器350e、送信用高出力増幅器360e、バンドパスフィルタ370e、及び、アンテナ380を備えて構成される。
制御部312は、信号処理装置10から送信される制御信号を受信し、受信した制御信号に応じて、バンドパスフィルタ320e及び370eに通過させる周波数帯域を、可変利得増幅器330e及び350eに利得を、送信用高出力増幅器360eに増幅させる電力レベルを、逓倍器340eに逓倍数を指示する。バンドパスフィルタ320e、可変利得増幅器330e、逓倍器340e、可変利得増幅器350e、送信用高出力増幅器360e、及び、バンドパスフィルタ370eは、制御部312からの指示に従って動作する。
次に、信号送信装置30eの動作について説明する。
まず、信号処理装置10の信号処理部11が制御信号を出力すると、E/O変換器13は、信号処理部11から出力された制御信号を光信号に変換し、光ファイバネットワーク20を介してこの光信号を信号送信装置30eに送信する。
信号送信装置30eは、光ファイバネットワーク20を介して制御信号を受信する。信号送信装置30eのO/E変換器310が、光信号によって受信した制御信号を電気信号に変換すると、制御部312は、この電気信号に変換された制御信号を受信する。制御部312は、制御信号に基づいて、バンドパスフィルタ320e及び370eに中心周波数及び帯域幅を、可変利得増幅器330e及び350eに利得を、送信用高出力増幅器360eに増幅させる電力レベルを、逓倍器340eに逓倍数N(Nは1以上の整数)を指示する。
例えば、信号処理部11は、無線信号の送信先となる信号受信装置に応じて、バンドパスフィルタ370eに指示する無線信号の中心周波数及び帯域幅を決定することができる。また、信号処理部11は、信号受信装置から以前に無線により送信された信号を受信したときに判断した受信品質などによって、可変利得増幅器330e及び350eに指示する利得、送信用高出力増幅器360eに指示する電力レベルを決定することができる。また、信号処理部11は、無線信号の周波数帯域や、光ファイバネットワーク20の帯域使用率などから逓倍数N、バンドパスフィルタ320eに指示する中心周波数及び帯域幅を決定することができる。
続いて、信号送信装置30eは、第1の実施形態と同様に、電気信号を光ファイバネットワーク20から受信すると、O/E変換器310は、受信した光信号を電気信号に変換する。バンドパスフィルタ320eは、O/E変換器310により変換された電気信号から、制御部312より指示された中心周波数及び帯域幅の周波数成分を抽出し、可変利得増幅器330eに出力する。可変利得増幅器330eは、バンドパスフィルタ320eから出力された信号の利得を、制御部312から指示された利得で増幅する。
逓倍器340eは、可変利得増幅器330eにより増幅された信号の周波数を、制御部312から指示された逓倍数Nで逓倍し、無線信号として用いる周波数帯域に変換する。可変利得増幅器350eは、逓倍器340eによって周波数が変換された信号を、制御部312から指示された利得で増幅する。送信用高出力増幅器360eは、可変利得増幅器350eによって増幅された信号の電力レベルを、制御部312から指示された電力レベルまで増幅させる。バンドパスフィルタ370eは、送信用高出力増幅器360eより出力された信号から、制御部312より指示された中心周波数及び帯域幅の周波数成分を通過させてアンテナ380に出力する。アンテナ380は、バンドパスフィルタ370eから出力された信号を無線により送信する。
なお、制御部312は、信号処理装置10より送信された制御信号からバンドパスフィルタ320e及び370eに通過を指示する周波数帯域、可変利得増幅器330e及び350eに指示する利得、送信用高出力増幅器360eに指示する電力レベル、逓倍器340eに指示する逓倍数を取得する代わりに、図示しない入力手段から入力されたこれらの情報を取得するなどしてもよい。
本実施形態によれば、逓倍対象の周波数帯域や無線信号の周波数帯域、信号の出力強度などを可変にすることができる。
次に、第6の実施形態による信号送信装置について説明する。
第1の実施形態による信号送信装置30は、光信号の周波数を逓倍した周波数が無線信号の周波数と一致している場合に用いられる。一方、第6の実施形態では、光信号の周波数を逓倍した周波数が無線信号の周波数と一致しない場合に用いられる。以下、第1の実施形態との差分について説明する。
図6は、第6の実施形態による信号送信装置30aの機能ブロック図である。この図において、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図6に示す信号送信装置30aが、図1に示す第1の実施形態による信号送信装置30と異なる点は、局発信号源352、フィルタ回路354、及び、ミキサ回路356をさらに備える点である。
局発信号源352は、局発信号を発生させる。フィルタ回路354は、局発信号源352が発生させた局発信号から所定の帯域の周波数成分を通過させる。ミキサ回路356は、フィルタ回路354によって抽出された局発信号によって、可変利得増幅器350から出力された信号を変調し、送信用高出力増幅器360に出力する。
次に、信号送信装置30aの動作について説明する。
第1の実施形態と同様に、信号送信装置30aにおいて、O/E変換器310は、光ファイバネットワーク20から受信した光信号を電気信号に変換し、バンドパスフィルタ320は、O/E変換器310により変換された電気信号から、無線によって送信する対象の信号が含まれている周波数帯域の周波数成分を通過させる。可変利得増幅器330は、バンドパスフィルタ320から出力された信号を設定された利得で増幅し、逓倍器340は、可変利得増幅器330によって増幅された信号の周波数をN逓倍(Nは2以上の整数)する。可変利得増幅器350は、逓倍器340によって周波数が変換された信号を設定された利得で増幅する。
局発信号源352は、アップコンバートに用いる周波数の局発信号を発生させる。フィルタ回路354は、局発信号源352から出力された局発信号から、アップコンバートに必要な周波数帯域の周波数成分を通過させる。ミキサ回路356は、フィルタ回路354から出力された局発信号によって、可変利得増幅器350から出力された信号をアップコンバートし、無線信号として送信するときの周波数帯域に変換する。
送信用高出力増幅器360は、ミキサ回路356から出力された信号の電力レベルを、無線信号として出力可能なレベルまで増幅させ、バンドパスフィルタ370は、送信用高出力増幅器360によって電力レベルを増幅させた信号から、無線信号として送信する周波数帯域の周波数成分を通過させる。アンテナ380は、バンドパスフィルタ370によって抽出された信号を無線により送信する。
本実施形態によれば、信号処理装置10は、無線信号の1/Nの周波数となるように調整して信号を送信しなくてもよい。また、本実施形態は部品点数を軽減するものではないが、周波数変調信号の場合に、光ファイバネットワーク20における光信号の周波数帯域を低減して伝送効率を高めることができるという効果、位相変調信号の場合に、周波数帯域外のスプリアスを低減することができるという効果、振幅変調信号の場合に、伝送路での振幅のダイナミックレンジを低減することができるという効果については同様である。
以上、本発明の実施形態による信号送信装置を説明してきたが、第2の実施形態〜第6の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
続いて、上述した第1の実施形態〜第6の実施形態の信号送信装置と接続される信号処理装置について説明する。
まず、周波数変調方式を用いる場合の信号処理装置10について説明する。
図8は、FSK(Frequency Shift Keying)変調を用いる場合の信号処理装置10として用いられる信号処理装置130の構成を示すブロック図である。
同図において、信号処理装置130は、M個(Mは2以上の整数)の異なる周波数の局発信号を発生させる局発信号源131−1〜131−mと、送信データに応じて局発信号源131−1〜131−m(以下、総称して「局発信号源131」と記載)のいずれかにスイッチを接続する周波数選択回路132と、電気信号を光信号に変換するE/O変換器133からなる。
上記構成において、信号処理装置130の局発信号源131−1〜131−mはそれぞれ、周波数がcos{(2π(f+Δf(0−(M−1)))t)/N}、cos{(2π(f+Δf(2−(M−1)))t)/N}、…、cos{(2π(f+Δf(2(M−1)−(M−1)))t)/N}の局発信号を発生させる。ここで、fは逓倍後の中心無線周波数、Nは逓倍数、tは時間、MはFSK信号に用いられる周波数の数(局発信号源の数)、Δfは逓倍後の無線周波数における搬送周波数とそれに隣接する副搬送周波数との差の絶対値である。つまり、FSK信号に用いられる複数の周波数の周波数間隔が、逓倍した後の周波数間隔の1/Nになるように局発信号を発生させる。これを周波数偏移制御と記載する。
周波数選択回路132は、送信データが入力されると、入力された送信データに応じて局発信号源131のいずれかを選択し、選択した局発信号源131へスイッチを接続する。例えば、M=2の場合、送信データが「0」であれば周波数がcos{(2π(f−Δf)t)/N}の局発信号源131−1を、送信データが「1」であれば周波数がcos{(2π(f+Δf)t)/N}の局発信号源131−2を選択する。E/O変換器133は、図1に示す信号処理装置10のE/O変換器13であり、スイッチの接続先である局発信号源131が発生させた局発信号を受信し、電気信号を光信号に変換すると、光ファイバネットワーク20を介して信号送信装置に送信する。
なお、信号処理装置130を信号処理装置10dとして用いる場合、信号処理装置130の周波数選択回路132とE/O変換器133の間にADC12を設ける。
図9は、信号送信装置において4逓倍を行うときのFSK信号のスペクトラムを示す図である。
図9(a)は、周波数偏移制御を行なわない場合、つまり、従来の技術のように信号送信装置において逓倍を行なわずに周波数変換する場合のFSK信号のスペクトラムである。同図に示すように、FSK信号には、2つの異なる周波数が用いられている。
一方、図9(b)は、信号送信装置において4逓倍する場合に信号処理装置130において周波数偏移制御が行われたFSK信号のスペクトラムである。同図に示すように、2つの周波数の周波数間隔が、図9(a)の周波数間隔の1/4になるように、低周波数は高周波数側に、高周波数は低周波数側に偏移している。これは、4逓倍した場合に、高周波数の信号と低周波数の信号の周波数間隔が4倍されることを前提に、逓倍後の中心無線周波数の1/4の周波数を基準として周波数偏移制御を行ったためである。
図9(c)は、図9(b)に示す信号を4逓倍したときのスペクトラムを示す図であり、低周波数と高周波数の周波数間隔が、図9(a)のときの周波数間隔と一致している。
図9(d)は、図9(a)〜(c)を重ねて示したスペクトラムである。
このように、信号送信装置において、信号処理装置から送信された信号をN逓倍することで、FSK信号に用いられる周波数間隔がN倍になる。つまり、信号処理装置との間の伝送路では、無線帯域よりN分の1の占有帯域幅によって信号を伝送することができる。
例えば、加入者の宅内装置と収容局との間を接続する光ファイバを、様々なサービスによって共用するなど、1つの伝送路を複数のシステムによって共用する場合、光伝送ネットワークから受信した光信号を無線信号に変換して送信することがある。光信号に使用される周波数帯域幅と、無線信号に使用される周波数帯域幅とは基本的に同じであるため、基幹ネットワークとして用いられる光伝送ネットワークを、インターネットや電話、TV等の多くの他のサービスと共用して使用することを想定した場合、無線サービス用に光伝送ネットワーク上の占有帯域幅を多く確保することは難しい。
そこで、本実施形態を用いることによって、FSK信号の場合、光伝送ネットワークにおける光信号の周波数帯域を、無線信号の周波数帯域よりも低減することができる。
続いて、位相変調を用いる場合の信号処理装置10について説明する。
最初に、PSK(Phase Shift Keying)変調を用いる場合に信号処理装置10から送信する信号の位相について説明する。
PSK変調によって送信する信号s(t)は、一般的に以下の(式1)のように表すことができる。ただし、Aは搬送波の振幅、fは搬送波の周波数、φは送信データによって決まる位相、tは時間である。
s(t)=Ae−j(2πft+φ(t)) ・・・(式1)
逓倍器により信号をN逓倍する場合、信号に該信号をN回乗算する。よって、N逓倍した信号s’(t)は、以下の(式2)のように示される。
s’(t)
={s(t)}
=A−jN(2πft+φ(t))
=A−j(2π{Nf}t+{Nφ(t)}) ・・・(式2)
(式2)によれば、ある信号をN逓倍した場合、位相φ(t)の係数はNととなり、これは、位相もN倍されることを示している。従って、信号送信装置においてN逓倍された後に、無線信号の位相を正しくするには、信号処理装置側で位相を1/Nにして送信する必要がある。
また、実部のみで考えた場合も同様となる。PSK変調によって送信する信号s(t)は、一般的に、実部を以下の(式3)のように表すことができる。
s(t)=Acos(2πft+φ(t)) ・・・(式3)
逓倍器により信号を2逓倍する場合、信号s’(t)は、以下の(式4)のように示される。
s’(t)
={s(t)}
=Acos(2πft+φ(t))
=A{cos2(2πft+φ(t))+1}/2
=(A/2)×(cos{2π{2f}t+{2φ(t)})+1) ・・・(式4)
(式4)によれば、ある信号を2逓倍した場合、位相φ(t)の係数は2となり、位相が2倍されることを示している。
同様に、逓倍器により信号を4逓倍する場合、信号s”(t)は、以下の(式5)のように示される。
s”(t)
={s(t)}
={s’(t)}
=(A/2)×(cos{2π{2f}t+{2φ(t)})+1)
=(A/8)×(cos{2π{4f}t+{4φ(t)})+4cos{2π{2f}t+{2φ(t)})+3) ・・・(式5)
(式5)によれば、ある信号を4逓倍した場合、周波数が4逓倍されている項cos{2π{4f}t+{4φ(t)})において、位相φ(t)の係数は4であり、位相が4倍されることを示している。
以上のことから、たとえば、QPSK(quadrature phase shift keying)の場合、通常の位相差は90°であるが、本実施の形態の信号処理装置10は、4逓倍では90°÷4=22.5°の位相差、8逓倍では90°÷8=11.25°の位相差、16逓倍であれば90°÷16=5.625°の位相差の信号を生成する。以下、これを位相制御と記載する。
図10は、PSK変調を用いる場合の信号処理装置10として用いられる信号処理装置150の構成を示すブロック図である。
同図において、信号処理装置150は、直並列変換器151、レベル変換器152−1及び152−2、局発信号源153、90度位相器154、ミキサ回路155−1及び155−2、合成器156、及び、E/O変換器157からなる。
直並列変換器151は、入力された直列(シリアル)の送信データを並列(パラレル)の信号にしてレベル変換器152−1及び152−2へ出力する。レベル変換器152−1は、直並列変換器151から出力されたデータに応じて、振幅を上昇または下降させたベースバンド信号を生成してミキサ回路155−1へ入力する。レベル変換器152−2は、直並列変換器151から出力されたデータに応じて、振幅を上昇または下降させたベースバンド信号を生成してミキサ回路155−2へ入力する。局発信号源153は、局発信号を発生させる。90度位相器154は、局発信号の位相を90度変調する。ミキサ回路155−1は、局発信号源153が発生させた信号とレベル変換器152−1から出力されたベースバンド信号とを乗算する。ミキサ回路155−2は、90度位相器154により位相が変調された局発信号と、レベル変換器152−2から出力されたベースバンド信号とを乗算する。合成器156は、ミキサ回路155−1及びミキサ回路155−2から出力された信号を合成する。E/O変換器157は、信号処理装置10のE/O変換器13であり、電気信号を光信号に変換する。
上記構成において、局発信号源153は、信号送信装置における逓倍後の無線周波数をf、逓倍数をN、時間をtとすると、周波数cos(2πft/N)の局発信号を発生させている。そして、例えば、QPSKの場合、合成器156によりミキサ回路155−1から出力された信号とミキサ回路155−2から出力された信号とを合成した結果、データ「11」、「10」、「01」、「00」に対応して生成された信号の位相差が90°/逓倍数Nとなるよう、レベル変換器152−1、及び、レベル変換器152−2はそれぞれ、振幅を増幅または減衰させたベースバンド信号を生成する。具体的には、ミキサ回路155−1から振幅xのベースバンド信号が出力され、ミキサ回路155−2から振幅yのベースバンド信号が出力されるものとする。xは余弦波の振幅、yは正弦波の振幅であり、従って、y/x=tanθの関係がある。そのため、xとyの比により、合成器156によって合成されたときの信号の位相が決まる。例えば、位相がπ/4の場合はy/x=tan(π/4)となるように、位相がπ/8の場合はy/x=tan(π/8)となるように、位相がπ/16の場合はy/x=tan(π/16)となるように、xとyが決められる。
なお、信号処理装置10dとして用いる場合、信号処理装置150の合成器156とE/O変換器13の間にADC12を設ける。
図11は、PSK変調を用いる場合の信号処理装置10として用いられる他の実施形態である信号処理装置170の構成を示すブロック図である。
同図において、信号処理装置170は、局発信号を発生させる局発信号源171と、送信データに応じて位相を決定し、局発信号源171から受信した局発信号を決定した位相によって変調する初期位相変換部172と、初期位相変換部172によって変調された電気信号を光信号に変換するE/O変換器173とを備える。初期位相変換部172は、例えば、ソフトウェアによって制御される。
上記構成において、局発信号源171は、周波数cos(2πft/N)の局発信号を発生させている。初期位相変換部172に、送信データが入力されると、送信データに応じて位相を決定する。例えば、QPSKの場合、データ「11」、「10」、「01」、「00」に対応したI成分、Q成分の位相が、相互に90°/逓倍数Nの位相差となるよう位相を決定する。初期位相変換部172は、決定した位相により、局発信号源171が発生させた局発信号を変調する。E/O変換器173は、信号処理装置10のE/O変換器13であり、初期位相変換部172により生成された電気信号を光信号に変換すると、光ファイバネットワーク20を介してこの光信号を信号送信装置に送信する。
図12は、PSK変調を用いる場合の信号処理装置10として用いられるさらに他の実施形態である信号処理装置190の構成を示すブロック図である。
同図において、信号処理装置190は、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)191と、デジタルアナログ変換器(D/A)191と、E/O変換器193とを備える。この構成により、DSP191は、デジタル信号処理によりソフトウェアでデジタルの変調信号を生成し、デジタルアナログ変換器192は、DSP191により生成されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。E/O変換器193は、信号処理装置10のE/O変換器13であり、デジタルアナログ変換器192により変換されたアナログの電気信号を光信号に変換し、光ファイバネットワーク20を介してこの光信号を信号送信装置に送信する。
図13は、4逓倍時のPSK信号の信号点配置を示す図である。以下では、QPSKを例に説明する。
図13(a)は、位相制御を行なわないとき、つまり、従来の技術のように信号送信装置において逓倍を行なわずに周波数変換する場合の信号点配置である。I成分(同相成分、In-phase)をX、Q成分(直交成分、Quadrature-phase)をYとしたときに、位相制御を行なわないときの信号点配置は、データが(1,0)の場合(X,Y)=A(1,−1)、データが(0,0)の場合(X,Y)=B(−1,−1)、データが(0,1)の場合(X,Y)=C(−1,1)、データが(1,1)の場合(X,Y)=D(1,1)であるとする。このように、シンボル間の位相差は90°である。
図13(b)は、信号送信装置において4逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が用いる信号点配置を示す図である。信号送信装置でN逓倍する場合、位相差を(π/2)/N、基準位相を(π/4)/Nとする必要がある。そこで、位相差θ=π/2N=90°/4=22.5°、基準位相α=π/4N=45°/4=11.25°とし、データが(1,0)の場合(X,Y)=A(cos(α),−sin(α))、データが(0,0)の場合(X,Y)=B(cos(θ+α),−sin(θ+α))、データが(0,1)の場合(X,Y)=C(cos(2θ+α),−sin(2θ+α))、データが(1,1)の場合(X,Y)=D(cos(3θ+α),−sin(3θ+α))とする。
図13(c)は、図13(b)の信号点配置によって送信した信号を4逓倍したときの信号点配置である。
4逓倍することによって、(α)×4=π/4、(θ+α)×4=π/2+π/4、(2θ+α)×4=π+π/4、(3θ+α)×4=3π/2+π/4となり、図13(a)と信号点配置が一致する。
なお、例えば、(X,Y)=(cosθ,sinθ)、(cos2θ,sin2θ)、(cos3θ,sin3θ)、(cos4θ,sin4θ)となるように信号配置点を決定してもよい。この場合、信号送信装置から送信された信号を受信する信号受信装置(または信号送信装置)において全体の位相をπ/4回転することにより、図13(a)と信号点配置が一致する。
図14は、4逓倍時のPSK信号の時間波形と位相を示す図である。
図14(a)は、位相制御を行なわない場合に生成される信号の時間波形であり、図14(b)は、信号送信装置において4逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が送信する信号の時間波形である。また、図14(c)は、図14(a)に示す信号と、図14(b)に示す信号の初期位相を示す図である。同図によれば、図14(a)に示す信号の場合、初期位相がπ/4(=0.785ラジアン)、5π/4(=3.925ラジアン)、3π/4(=2.355ラジアン)、7π/4(=5.495ラジアン)と変化しており、図14(b)に示す信号の場合、初期位相がそれぞれ1/4のπ/16(=0.785ラジアン)、5π/16(=0.98125ラジアン)、3π/16(=0.58875ラジアン)、7π/16(=1.37375ラジアン)と変化していることが示されている。
図14(d)は、図14(b)に示す信号を4逓倍したときの信号を示しており、図14(a)と、初期位相が一致している。
図15は、4逓倍時のPSK信号のスペクトラムを示す図である。
図15(a)は、位相制御を行なわない場合に生成される信号のスペクトラムであり、図15(b)は、信号送信装置において4逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が送信する信号のスペクトラムである。同図に示すように、図15(a)、(b)とも、中心周波数は一致しているが、図15(b)のほうが、中心周波数近傍にエネルギーが集中し、中心周波数より高い周波数帯での電力レベルが下がっている。
図15(c)は、図15(b)に示す信号を4逓倍したときのスペクトラムを示す図であり、中心周波数が図15(b)の示す信号の中心周波数を4倍した周波数にアップコンバートされていることを示している。
図15(d)は、図15(a)〜(c)を重ねて示したスペクトラムである。
図16は、8逓倍時のPSK信号の信号点配置を示す図である。
図16(a)は、位相制御を行なわないときの信号点配置であり、図13(a)と同様である。図16(b)は、信号送信装置において8逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が用いる信号点配置を示す図である。8逓倍では、位相差θをπ/2N=90°/8=11.25°、基準位相α=π/4N=45°/8=5.625°とし、データが(1,0)、(0,0)、(0,1)、(1,1)の場合、それぞれ、A(cos(α),−sin(α))、B(cos(θ+α),−sin(θ+α))、C(cos(2θ+α),−sin(2θ+α))、D(cos(3θ+α),−sin(3θ+α))となるように(X,Y)を決定する。
図16(c)は、図16(b)の信号点配置によって送信した信号を8逓倍したときの信号点配置である。8逓倍することによって、(α)×8=π/4、(θ+α)×8=π/2+π/4、(2θ+α)×8=π+π/4、(3θ+α)×8=3π/2+π/4となり、同図に示すように、シンボル間の位相差がπ/2となる。図16(c)は、図16(a)と信号点配置が一致する。
なお、例えば、(X,Y)=(cosθ,sinθ)、(cos2θ,sin2θ)、(cos3θ,sin3θ)、(cos4θ,sin4θ)となるように信号配置点を決定してもよい。この場合、信号送信装置から送信された信号を受信する信号受信装置(または信号送信装置)において全体の位相をπ/4回転することにより、図16(a)と信号点配置が一致する。
図17は、8逓倍時のPSK信号の時間波形と位相を示す図である。
図17(a)は、位相制御を行なわない場合に生成される信号の時間波形であり、図17(b)は、信号送信装置において8逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が送信する信号の時間波形である。また、図17(c)は、図17(a)に示す信号と、図17(b)に示す信号の初期位相を示す図である。同図によれば、位相制御を行なった場合、位相制御を行なわないときと比較して、初期位相が1/8になっていることが示されている。また、図17(d)は、図17(b)に示す信号を8逓倍したときの信号を示しており、図17(a)と、初期位相が一致する。
図18は、8逓倍時のPSK信号のスペクトラムを示す図である。
図18(a)は、位相制御を行なわない場合に生成される信号のスペクトラムであり、図18(b)は、信号送信装置において8逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が送信する信号のスペクトラムである。同図に示すように、図18(a)、(b)とも、中心周波数は一致しているが、図18(b)のほうが、中心周波数近傍にエネルギーが集中し、中心周波数より高い周波数帯での電力レベルが下がっている。
図18(c)は、図18(b)に示す信号を8逓倍したときのスペクトラムを示す図であり、中心周波数が8倍した周波数にアップコンバートされている。図18(d)は、図18(a)〜(c)を重ねて示したスペクトラムである。
図19は、16逓倍時のQPSK信号の信号点配置を示す図である。
図19(a)は、位相制御を行なわないときの信号点配置であり、図13(a)、図16(a)と同様である。図19(b)は、信号送信装置において16逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が用いる信号点配置を示す図である。信号送信装置で16逓倍するときには、位相差θをπ/2N=90°/16=5.625°、基準位相α=π/4N=45°/16=2.8125°とし、データが(1,0)、(0,0)、(0,1)、(1,1)の場合、それぞれ、A(cos(α),−sin(α))、B(cos(θ+α),−sin(θ+α))、C(cos(2θ+α),−sin(2θ+α))、D(cos(3θ+α),−sin(3θ+α))となるように(X,Y)を決定する。
図19(c)は、図19(b)の信号点配置によって送信した信号を16逓倍したときの信号点配置である。16逓倍することによって、
(α)×16=π/4、(θ+α)×16=π/2+π/4、(2θ+α)×16=π+π/4、(3θ+α)×16=3π/2+π/4となり、同図に示すように、シンボル間の位相差がπ/2となる。図19(c)は、図19(a)と信号点配置が一致する。
なお、例えば、(X,Y)=(cosθ,sinθ)、(cos2θ,sin2θ)、(cos3θ,sin3θ)、(cos4θ,sin4θ)となるように信号配置点を決定してもよい。この場合、信号送信装置から送信された信号を受信する信号受信装置(または信号送信装置)において全体の位相をπ/4回転することにより、図19(a)と信号点配置が一致する。
図20は、16逓倍時のPSK信号の時間波形と位相を示す図である。
図20(a)は、位相制御を行なわない場合に生成される信号の時間波形であり、図20(b)は、信号送信装置において16逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が送信する信号の時間波形である。また、図20(c)は、図20(a)に示す信号と、図20(b)に示す信号の初期位相を示す図である。同図によれば、位相制御を行なった場合、位相制御を行なわないときと比較して、初期位相が1/16になっていることが示されている。また、図20(d)は、図20(b)に示す信号を16逓倍したときの信号を示しており、図20(a)と、初期位相が一致する。
図21は、16逓倍時のPSK信号のスペクトラムを示す図である。
図21(a)は、位相制御を行なわない場合に生成される信号のスペクトラムであり、図21(b)は、信号送信装置において16逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が送信する信号のスペクトラムである。同図に示すように、図21(a)、(b)とも、中心周波数は一致しているが、図21(b)のほうが、中心周波数近傍にエネルギーが集中し、中心周波数より高い周波数帯での電力レベルが下がっている。
図21(c)は、図21(b)に示す信号を16逓倍したときのスペクトラムを示す図であり、中心周波数が図21(b)の示す信号の中心周波数を16倍した周波数にアップコンバートされていることを示している。図21(d)は、図21(a)〜(c)を重ねて示したスペクトラムである。
上記のように、PSK信号の場合、初期位相差が小さくなる。よって、中心周波数近傍にエネルギーが集中し、周波数帯域外の出力電力が下がるため、バンドパスフィルタの仕様を緩和することが可能となる。
また、シンボル変化に伴う振幅変動が少なくて済む。このためベースバンド信号、すなわち、信号処理装置から出力される信号をデジタル化する場合に、量子化ビットを低減することが可能となる。また、増幅器や光の変調器などのアナログ部品についても、高いダイナミックレンジが不要となるため、装置への負担が軽減される。
続いて、振幅変調を用いる場合の信号処理装置10について説明する。
図22は、ASK(Amplitude Shift Keying)変調を用いる場合の信号処理装置10として用いられる信号処理装置100の構成を示すブロック図である。
同図において、信号処理装置100は、送信データに対応したレベルの信号を発生させるレベル変換器101、局発信号を発生させる局発信号源102、レベル変換器101から出力された信号を局発信号源102から出力された信号により変調するミキサ回路103、及び、電気信号を光信号に変換するE/O変換器104からなる。
上記構成において、信号処理装置100のレベル変換器101は、送信データを受信すると、受信した送信データに応じたレベルの信号を発生させる。例えば、OOK(on-off-keying)変調の場合、送信データが「0」であればレベル「0」の信号を、送信データが「1」であればレベル「1」の信号を生成する。局発信号源102は、信号送信装置における逓倍後の無線周波数をf、逓倍数をN、時間をtとした場合、周波数cos(2πft/N)の局発信号を発生させる。ミキサ回路103は、局発信号源102が発生させた局発信号によって、レベル変換器101から出力される信号を合成して電気信号を生成する。E/O変換器104は、図1に示す信号処理装置10のE/O変換器13であり、ミキサ回路103によって生成された電気信号を光信号に変換すると、光ファイバネットワーク20を介してこの光信号を信号送信装置に送信する。
なお、信号処理装置100を信号処理装置10dとして用いる場合、信号処理装置100のミキサ回路103とE/O変換器104の間にADC12を設ける。
振幅変調信号の場合、上述した(式4)、(式5)より、入力信号の振幅をAとすると、2逓倍した場合の2倍波周波数、及び、4逓倍した場合の4倍波周波数における振幅はそれぞれ、2逓倍の場合は(A/2)となり、4逓倍した場合は(A/8)となる。つまり、2逓倍の場合は入力信号の振幅の2乗、4逓倍の場合は入力信号の振幅の4乗に比例する。よって、逓倍器から出力される振幅をAoutとすると、逓倍器に入力される信号の振幅Ainが、2逓倍の場合はAin=(2Aout)1/2、4逓倍の場合はAin=(8Aout)1/4となるように入力信号振幅を設定する。このように入力信号の振幅を設定すれば、2逓倍したときの2倍波帯信号、4逓倍したときの4倍波帯信号においての所望の振幅Aoutが得られる。
上述したように、数学的にはN逓倍した場合の出力振幅は入力振幅のN乗に比例するが、実際には逓倍器をどの入力レベルで動作させるかによって、振幅特性は異なる。
図23は2逓倍器の入出力特性の測定結果の一例を示す図である。入力電力が−20dBmから−15dBmへ5dB変化した場合、2倍波の出力は−34dBmから−25dBmへ約9dBm変化している。一方、入力電力が−5dBmから0dBmへ5dB変化した場合、2倍波の出力は−9dBmから−5dBmへ約4dBmの変化となる。このように、低入力電力時は大きな振幅変化が得られ、出力飽和に近い領域では、振幅変化が圧縮される。
よって、振幅変調信号を用いる場合、逓倍後に得たい振幅値を得るには、実際に使う逓倍器の振幅特性を考慮し、入力信号の振幅を設定することが必要となる。つまり、信号処理装置100のレベル変換器101が発生させるレベル信号は、ミキサ回路103から出力された振幅変調信号の振幅が、第1の実施形態〜第6の実施形態の信号送信装置における逓倍器の振幅特性に基づいた入力信号の振幅となるように調整する信号である。以下、これのような制御を振幅制御と記載する。
上記のように、振幅変調信号の場合、伝送路での振幅のダイナミックレンジを低減できるという効果がある。
続いて、直交振幅変調を用いる場合の信号処理装置10について説明する。
直交振幅変調を用いる場合の信号処理装置10として用いられる信号処理装置としては、図10〜図12に示す信号処理装置150、170、190を用いることができる。ただし、直交振幅変調信号を用いる場合、振幅変調を用いる場合の振幅制御と、位相変調を用いる場合の位相制御の両方を行う。
図24は、4逓倍時の直交振幅変調信号の信号点配置を示す図である。ここでは、16QAM(Quadrature amplitude modulation)を用いた場合を示している。
図24(a)は、信号送信装置において4逓倍する場合に信号処理装置150、170、190が用いる信号点配置を示す図である。信号処理装置150、170、190は、データに対応した信号点となるように、振幅(両軸の「0」点からの距離)と位相(両軸の「0」点からの角度)を制御する。図24(a)に示す信号点はそれぞれ、異なる4ビットデータに対応した信号点であり、例えば、信号処理装置150の場合、データに対応した信号点が表す振幅及び位相となるように、ミキサ回路155−1から出力される振幅xのベースバンド信号、ミキサ回路155−2から出力される振幅yのベースバンド信号を決定する。
図24(b)は、図24(a)の信号点配置によって送信した信号を4逓倍したときの信号点配置である。4逓倍することによって、信号配置点は振幅制御及び位相制御を行なわないときの通常の信号点配置と一致する。
以上説明した本発明の実施形態によれば、信号の周波数を変換して送信する場合に、信号の変調方式によらず、信号送信装置における部品点数を削減することができる。また、周波数変調方式、位相変調方式、振幅変調方式、直交振幅変調信号それぞれについて、本実施の形態の信号送信装置へ入力する信号を生成する信号処理装置を実現することができる。
10、10d、100、130、150、170、190…信号処理装置
11…信号処理部
12…アナログデジタル変換器(ADC)
13、104、133、157、173、193…電気光変換器(E/O変換器、送信部)
20…光ファイバネットワーク
30、30a、30b、30c、30d、30e…信号送信装置
101…レベル変換器
102…局発信号源
103…ミキサ回路
131−1〜131−m…局発信号源(局発信号生成部)
132…周波数選択回路(周波数選択部)
151…直並列変換器(変調部)
152−1、152−2…レベル変換器(変調部)
153…局発信号源(局発信号生成部)
154…90度位相器(変調部)
155−1、155−2…ミキサ回路(変調部)
156…合成器(変調部)
172…初期位相変換部(変調部)
191…DSP回路
192…デジタルアナログ変換器(D/A)
310…光電気変換器(O/E変換器、受信部)
312…制御部
315…デジタルアナログ変換器(DAC、デジタルアナログ変換部)
318…分配器(分配部)
320、320−1〜320−k、320e…バンドパスフィルタ(第1フィルタ部)
330、330−1〜330−k、330e…可変利得増幅器(第1利得増幅部)
335、345…スイッチ
340、340−1〜340−k、340e…逓倍器(逓倍部)
350、350−1〜350−k、350e…可変利得増幅器(増幅部、第2利得増幅部)
352…局発信号源(局発信号生成部)
354…フィルタ回路
356…ミキサ回路(ミキサ部)
358…合成器(合成部)
360、360e…送信用高出力増幅器(増幅部、出力増幅部)
370、370e…バンドパスフィルタ(第2フィルタ部)
380…アンテナ(送信部)

Claims (22)

  1. 伝送路を介してアナログの信号を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信した前記信号の周波数を逓倍する逓倍部とを備え、
    前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を送信信号として出力する、
    ことを特徴とする信号送信装置。
  2. 伝送路を介してアナログの信号を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信した前記信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する第1フィルタ部と、
    前記第1フィルタ部によって抽出された前記信号の周波数を逓倍する逓倍部と、
    前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部によって増幅された前記信号から送信周波数帯域の信号を抽出する第2フィルタ部と、
    前記第2フィルタ部によって抽出された前記送信周波数帯域の前記信号を送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする信号送信装置。
  3. 局発信号を発生させる局発信号生成部と、
    前記局発信号生成部が発生させた前記局発信号により、前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を周波数変換するミキサ部とをさらに備え、
    前記増幅部は前記ミキサ部により周波数変換された前記信号を増幅する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の信号送信装置。
  4. 前記第1フィルタ部、及び、前記逓倍部の組を複数備え、さらに、
    前記受信部によって受信した信号を複数の前記第1フィルタ部全てに出力する分配部と、
    複数の前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を合成して前記増幅部に出力する合成部とを備え、
    複数の前記第1フィルタ部が抽出する周波数帯域はそれぞれ異なり、
    複数の前記逓倍部における逓倍数はそれぞれ、あるいは、一部が異なる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の信号送信装置。
  5. 前記第1フィルタ部、及び、前記逓倍部の組を複数備え、さらに、
    前記受信部によって受信した信号を複数の前記第1フィルタ部のいずれかに出力する第1の切替部と、
    複数の前記逓倍部からの出力を合成した信号を前記増幅部に出力する合成部とを備え、
    複数の前記逓倍部における逓倍数はそれぞれ異なる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の信号送信装置。
  6. 前記合成部に代えて、複数の前記逓倍部のいずれかから出力された信号を前記増幅部に出力する第2の切替部を備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の信号送信装置。
  7. 前記受信部によって受信した信号を前記逓倍部または前記増幅部に出力するスイッチ部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の信号送信装置。
  8. 前記受信部は、前記伝送路を介してデジタルの信号を受信し、
    前記受信部によって受信したデジタルの前記信号をアナログに変換して前記第1フィルタ部に出力するデジタルアナログ変換部をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項2に記載の信号送信装置。
  9. 前記第1フィルタ部において抽出する周波数帯域、前記第2フィルタ部において抽出する周波数帯域、前記増幅部における増幅のレベル、あるいは、前記逓倍部における逓倍数のいずれかまたは2以上を指示する制御部をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の信号送信装置。
  10. 前記伝送路は光ファイバであり、
    前記送信部は前記信号を無線により送信する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項9に記載の信号送信装置。
  11. 伝送路を介してアナログの信号を受信する受信部と、
    前記受信部によって受信した前記信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する第1フィルタ部と、
    前記第1フィルタ部によって抽出された前記信号を増幅する第1利得増幅部と、
    前記第1利得増幅部によって増幅された前記信号の周波数を逓倍する逓倍部と、
    前記逓倍部によって周波数が逓倍された前記信号を増幅する第2利得増幅部と、
    前記第2利得増幅部によって増幅された前記信号の電力レベルを増幅する出力増幅部と、
    前記出力増幅部によって電力レベルが増幅された前記信号から送信周波数帯域の信号を抽出する第2フィルタ部と、
    前記第2フィルタ部によって抽出された前記送信周波数帯域の前記信号を送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする信号送信装置。
  12. 周波数変調信号を生成する信号処理装置であって、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて周波数間隔が圧縮された異なる周波数の複数の信号それぞれを発生させる複数の局発信号生成部と、
    複数の前記局発信号生成部が発生させる前記局発信号から、送信データに応じた周波数の前記局発信号を選択する周波数選択部と、
    前記周波数選択部によって選択された前記局発信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  13. 位相変調信号を生成する信号処理装置であって、
    局発信号を発生させる局発信号生成部と、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の位相差を圧縮した複数の位相のうち、送信データに対応した前記位相により前記局発信号を変調する変調部と、
    前記変調部によって生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  14. 振幅変調信号を生成する信号処理装置であって、
    局発信号を発生させる局発信号生成部と、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差を圧縮した複数の振幅のうち、送信データに対応した前記振幅により前記局発信号を変調する変調部と、
    前記変調部によって生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  15. 直交振幅変調信号を生成する信号処理装置であって、
    局発信号を発生させる局発信号生成部と、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差および位相差を圧縮した複数の振幅及び位相のうち、送信データに対応した前記振幅および前記位相により前記局発信号を変調する変調部と、
    前記変調部によって生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信部と、
    を備えることを特徴とする信号処理装置。
  16. 請求項1から請求項11のいずれかの項に記載の前記信号送信装置と、請求項12から請求項15のいずれかの項に記載の前記信号処理装置とからなる信号送信システム。
  17. 信号送信装置に用いられる信号送信方法であって、
    伝送路を介してアナログの信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信した前記信号の周波数を逓倍する逓倍ステップと、
    前記逓倍ステップにおいて周波数が逓倍された前記信号を送信信号として出力する出力ステップと、
    を有することを特徴とする信号送信方法。
  18. 信号送信装置に用いられる信号送信方法であって、
    伝送路を介してアナログの信号を受信する受信ステップと、
    前記受信ステップにおいて受信した前記信号から所定の周波数帯域の信号を抽出する第1フィルタリングステップと、
    前記第1フィルタリングステップにおいて抽出された前記信号の周波数を逓倍する逓倍ステップと、
    前記逓倍ステップにおいて周波数が逓倍された前記信号を増幅する増幅ステップと、
    前記増幅ステップにおいて増幅された前記信号から送信周波数帯域の信号を抽出する第2フィルタリングステップと、
    前記第2フィルタリングステップにおいて抽出された前記送信周波数帯域の前記信号を送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする信号送信方法。
  19. 周波数変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて周波数間隔が圧縮された異なる周波数複数の局発信号を発生させる信号発生ステップと、
    前記信号発生ステップにおいて発生させた複数の前記局発信号から、送信データに応じた周波数の前記局発信号を選択する周波数選択ステップと、
    前記周波数選択ステップにおいて選択された前記局発信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする信号生成方法。
  20. 位相変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、
    局発信号を発生させる信号発生ステップと、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の位相差を圧縮した複数の位相のうち、送信データに対応した前記位相により前記局発信号を変調する変調ステップと、
    前記変調ステップにおいて生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする信号生成方法。
  21. 振幅変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、
    局発信号を発生させる信号発生ステップと、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差を圧縮した複数の振幅のうち、送信データに対応した前記振幅により前記局発信号を変調する変調ステップと、
    前記変調ステップにおいて生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする信号生成方法。
  22. 直交振幅変調信号を生成する信号処理装置に用いられる信号生成方法であって、
    局発信号を発生させる信号発生ステップと、
    信号送信装置における信号の逓倍数に応じて相互の振幅差および位相差を圧縮した複数の振幅及び位相のうち、送信データに対応した前記振幅および前記位相により前記局発信号を変調する変調ステップと、
    前記変調ステップにおいて生成された前記信号を前記信号送信装置へ送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする信号生成方法。
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