JP2000138644A - 通信システム - Google Patents

通信システム

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JP2000138644A
JP2000138644A JP10309981A JP30998198A JP2000138644A JP 2000138644 A JP2000138644 A JP 2000138644A JP 10309981 A JP10309981 A JP 10309981A JP 30998198 A JP30998198 A JP 30998198A JP 2000138644 A JP2000138644 A JP 2000138644A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】集中制御局から複数のアンテナ局にサブキャリ
ア多重された変調済みのデータ信号を分配する形態にお
いて、アンテナ局から放射する電波の周波数安定性を保
つためのパイロットキャリアの数を少なくし、かつ、使
用するデータ信号が、光受信後に簡易なフィルタで分離
できるようにする。 【解決手段】集中制御局1から複数のアンテナ局2にサ
ブキャリア多重された変調済みのデータ信号を分配する
形態において、アンテナ局から放射する電波の周波数安
定性を保つためのパイロットキャリアの数を2つにし、
かつ、使用するデータ信号が、光受信後に簡易なフィル
タで分離できるよう、十分広い周波数間隔でサブキャリ
ア多重されるようにする。具体的にはパイロットキャリ
アの数を2つだけにし、パイロットキャリアの周波数間
隔と、データ信号の周波数間隔を等しくした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に集中制御局が
複数の子局に単一の伝送路を介してデータ変調信号を伝
送する通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話など無線通信システムにおい
て、アンテナを有する地上局としてのアンテナ局と集中
制御局との間を光ファイバで結び、集中制御局で無線信
号の形態に変調した信号をアンテナ局に光伝送し、当該
アンテナ局ではこの受け取った信号をアンテナから無線
送信するというシステムが開発されている。この構成の
場合、アンテナ局の基本構成がアンテナと光電変換装置
のみで済むため、無線信号のデータレートや変調方式に
依存しなくなる。そのため、無線方式の変更があって
も、アンテナ局の置き換えやアンテナ局の構成要素の変
更が不要となる。
【0003】ところで、近年、携帯電話等の加入者の増
大に伴う回線数不足や伝送速度の高速化に対応するため
に、既存周波数帯からミリ波、準ミリ波のような高い周
波数帯を使用する無線通信の研究が行われており、これ
らのシステムでも、アンテナ局と集中制御局間を光ファ
イバで結ぶ検討がなされている。
【0004】そして、光ファイバで結ぶ形態として、P
ON(passive optical networ
k)の利用がある。PONは、図16(a),(b)に
示すように、集中制御局1と複数のアンテナ局2間を、
中間にパッシブな光分岐結合器3を設けた光ファイバ4
で結ぶと共に、集中制御局1から光ファイバ4に送信し
た光信号をこの光ファイバ4の中間の前記光分岐結合器
3により分岐させ、各アンテナ局2に分配する形態であ
る。
【0005】このように、PONでは、光ファイバの途
中にパッシブな光分岐手段を挿入して複数のアンテナ局
2を収容する形態であるので、集中制御局1の光送受信
器や伝送用の光ファイバが共有化でき、その分、設備が
削減できる利点がある。
【0006】ところで、PONでは、集中制御局1から
送信された光信号は分岐されて、複数のアンテナ局2に
同じ信号が届く。従って、複数のアンテナ局から放射さ
れる無線信号が全く同じで良いのであれば問題ないが、
通常、異なるアンテナ局からは異なる無線信号が送信さ
れる。
【0007】そこで、従来、図17に示すスペクトラム
配置例のように、集中制御局から送信される光信号は、
中間周波サブキャリア信号をアンテナ局毎に変えて周波
数多重し、送る方法が提案されていた。そして、この場
合、各々のアンテナ局では光信号を受信後、自局から送
信する分をフィルタなどで取り出して、無線信号の周波
数に変換し、アンテナから送信するという手法をとる。
【0008】図17の例では、100[MHz]近辺に
アンテナ局2−1への信号、200[MHz]近辺にア
ンテナ局2−2への信号、300[MHz]近辺にアン
テナ局2−3への信号、というように中間周波サブキャ
リア信号の周波数を適宜間隔あけて割り当て、周波数多
重している。そのため、仮に、各アンテナ局2−1,…
2−3から送出する無線信号が2[GHz]帯であると
すると、アンテナ局2−1では信号を1.9[GHz]
分だけ、また、アンテナ局2−2では信号を1.8[G
Hz]分だけ、また、アンテナ局2−3では信号を1.
7[GHz]分だけ、それぞれアップコンバートする必
要が生じることになる。
【0009】一方、無線信号では異なるアンテナ局が送
出する信号の周波数が相対的に同期している必要があ
り、厳密な周波数制御が必要である。光サブキャリア伝
送を使用した無線システムでは従来、図18のように、
データ信号Sd の他にアンテナ局から放射する電波の周
波数安定性を保つための信号であるパイロットキャリア
信号Spcを送信し、各アンテナ局でデータ信号Sd をこ
のパイロットキャリア信号Spcを用いて周波数変換する
方法が提案されていた。
【0010】その結果、アンテナ局から送出する無線信
号の周波数を集中制御局で一括して管理することが可能
であった。
【0011】しかしながら、図17のように、各々のア
ンテナ局宛のデータ信号のサブキャリア周波数が異なる
と、そのサブキャリア周波数が異なるデータ信号毎にそ
れぞれ周波数変換用のパイロットキャリア信号を用意す
る必要が生じることから、パイロットキャリア信号はデ
ータ信号の多重数分、送る必要が生じる。そして、これ
らは光伝送時に多重して送ることになる。
【0012】その結果、パイロットキャリア信号も含め
たトータル信号数が増え、光伝送時のデータ信号の光変
調度が、パイロットキャリア信号に割かれる分、減少し
て伝送品質が劣化する。
【0013】無線システムでは、複数の無線基地局(ア
ンテナ局)が同一のサービスを提供するときに、隣接す
る基地局同士の信号が干渉しないよう、同一周波数帯で
もほんの少しずつ離れた周波数を使用することがある。
【0014】例えば、2[GHz]帯の中で100[k
Hz]間隔で離れているなどである。このようなアンテ
ナ局を一つのファイバで収容する場合、無線領域での周
波数差のままサブキャリア多重して、パイロットキャリ
アは一つのみを伝送するというシステムを構築すること
は可能である。
【0015】しかし、この場合、集中制御局1からの光
信号を受信したアンテナ局2は100[kHz]といっ
た非常に狭い間隔で並んでいる信号から、自局で使用す
る信号を選択しなければならないから、非常に急峻で周
波数の安定したフィルタが必要となり、コスト高とな
る。また、CDMA方式のような周波数多重でない無線
方式を採用する無線システムでは、各アンテナ局から送
信される信号が全く同一の周波数帯であるため、急峻な
フィルタを用いて1つのパイロットキャリア信号のみで
済ますという方法は使用できない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話などのような
システムでは、点在して設ける複数のアンテナ局と集中
制御局との間を光ファイバで結ぶ構成が利用されるが、
このような構成の通信システムにおいて、光ファイバの
途中にパッシブな光分岐手段を挿入して複数のアンテナ
局を収容する形態であるPONを利用すると、集中制御
局の光送受信器や伝送用の光ファイバが共有化でき、設
備が削減できる利点がある。
【0017】ところで、PONでは、集中制御局から送
信された光信号は分岐されて、複数のアンテナ局に同じ
信号が届く。そして、通常、異なるアンテナ局からは異
なる周波数で無線信号が送信されるので、これに対処す
るには、図17に示す如きスペクトラム配置例のよう
に、集中制御局から送信される光信号は、中間周波サブ
キャリア信号をアンテナ局毎に変えて周波数多重し、送
ると云った方法が考えられている。そして、この場合、
各々のアンテナ局では光信号を受信後、自局から送信す
る分をフィルタなどで取り出して、無線信号の周波数に
変換し、アンテナから送信するという手法をとることに
なる。
【0018】無線システムでは使用する無線信号の周波
数帯が決まっているため、この場合、各アンテナ局では
送信する無線信号をその周波数帯に合わせるためには、
それぞれアップコンバートする必要が生じることにな
る。
【0019】一方、無線信号では異なるアンテナ局が送
出する信号の周波数が相対的に同期している必要があ
り、従って、厳密な周波数制御が必要である。そこで、
光サブキャリア伝送を使用した無線システムでは従来、
図18のように、データ信号Sd の他にパイロットキャ
リア信号Spcを送信し、各アンテナ局でデータ信号Sd
をこのパイロットキャリア信号Spcを用いて周波数変換
するようにし、その結果、アンテナ局から送出する無線
信号の周波数を集中制御局で一括して管理することがで
きた。
【0020】しかしながら、図17のように、各々のア
ンテナ局宛のデータ信号のサブキャリア周波数が異なる
と、そのサブキャリア周波数が異なるデータ信号毎にそ
れぞれ周波数変換用のパイロットキャリア信号を用意す
る必要が生じることから、パイロットキャリア信号はデ
ータ信号の多重数分、送る必要が生じる。そして、これ
らは光伝送時に多重して送ることになる。
【0021】その結果、パイロットキャリア信号伝送用
に必要な帯域もその分、広がることになるので、光伝送
時のデータ信号の光変調度が、パイロットキャリア信号
に割かれる分、減少して伝送品質が劣化する。
【0022】従って、パイロットキャリア信号の数は、
できれば少なくしたいところである。
【0023】また、無線システムでは、複数の無線基地
局(アンテナ局)が同一のサービスを提供するときに、
隣接する基地局同士の信号が干渉しないよう、同一周波
数帯でも僅かずつ離れた周波数を使用することがある。
例えば、2[GHz]帯の中で100[kHz]程度離
すと云った具合である。そして、このようなアンテナ局
を一つの光ファイバで繋いだ場合には、無線領域での周
波数差のままサブキャリア多重し、パイロットキャリア
信号は一つのみとするようなシステムを構築することは
可能である。
【0024】しかし、この場合、集中制御局からの光信
号を受信したアンテナ局は100[kHz]といった非
常に狭い間隔で並んでいる信号から、自局で使用する信
号を選択しなければならないから、非常に急峻で周波数
の安定したフィルタが必要となり、コスト高となる。但
し、CDMA方式のような周波数多重でない無線方式を
採用する無線システムでは、各アンテナ局から送信され
る信号が全く同一の周波数帯であるため、1つのパイロ
ットキャリア信号のみで済ますことはできない。
【0025】構成の簡易化を図るためには、上述のよう
に、サブキャリア多重されたデータ信号から、自局で使
用するデータ信号を簡易なフィルタにより分離できるよ
うにする必要があるが、そのためには大きな周波数間隔
でサブキャリア多重を実施したいところである。
【0026】しかしそのためには、複数のパイロットキ
ャリア信号が必要となり、それがために、データの伝送
品質が劣化の問題が避けられない。また、複数のパイロ
ットキャリアを用意する回路が必要となり、系が複雑に
なる。
【0027】そこで、この発明の目的とするところは、
周波数変換に必要なパイロットキャリア信号の数を少な
くでき、しかも、大きな周波数間隔でサブキャリア多重
を実施できて、データ信号を簡易なフィルタにより分離
可能となり、安価で構成が簡易な通信システムを提供す
ることにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成する。
【0029】[1]本願第1の発明は、下り信号処理系
に係わるものであって、3つ以上のデータ信号、すなわ
ち、3系統以上のデータ信号をそれぞれ別のアンテナよ
り送信する場合に、各データ信号の周波数変換に用いる
パイロットキャリア信号を2種だけ使用し、これとその
系統のデータ信号のキャリアとを用いて、その系統のデ
ータ信号を所望の基準周波数の信号に変換し、送信する
ことができるようにする。すなわち、 3系統以上の各
系統別のデータ信号を周波数多重して伝送し、これら各
系統別のデータ信号は受信後に目標とする周波数帯に周
波数変換するようにした通信システムであって、前記3
系統以上のデータ信号すべてを含む信号帯域幅は、前記
目標とする周波数帯の信号帯域幅より広く設定する通信
システムにおいて、第1のパイロットキャリア信号と第
2のパイロットキャリア信号を前記3系統以上のデータ
信号と同時に伝送し、前記第1のパイロットキャリア信
号の周波数の整数倍と、前記第2のパイロットキャリア
信号の周波数の整数倍と前記3系統以上のデータ信号の
周波数のうち、いずれでも一つを加算すると、前記目標
とする周波数帯の周波数となるよう、前記3系統以上の
データ信号のそれぞれの中心周波数、前記第1のパイロ
ットキャリア信号の周波数、および、前記第2のパイロ
ットキャリア信号を周波数配置することを特徴とする。
【0030】このシステムでは、例えば、集中制御局と
複数のアンテナ局とこれらを繋ぐ光伝送路とから構成さ
れる場合に、集中制御局から複数のアンテナ局へ3系統
以上のデータ信号(3系統以上のデータ信号)が周波数
多重されて伝送され、アンテナ局ではこれを受信後に目
標とする周波数帯に周波数変換してアンテナより放射す
るが、集中制御局から第1および第2のパイロットキャ
リア信号を前記3系統以上のデータ信号と同時に伝送
し、これを受信した側ではこれらより目標とする周波数
帯に周波数変換する。この発明では、前記第1のパイロ
ットキャリア信号の周波数の整数倍と、前記第2のバイ
ロットキャリア信号の周波数の整数倍と前記3系統以上
のデータ信号のどれでも一つの周波数を加算すると、前
記目標とする周波数帯の周波数となるように、前記3系
統以上のデータ信号それぞれの中心周波数、前記第1の
パイロットキャリアの周波数、および、前記第2のパイ
ロットキャリアの周波数を設定しておく。
【0031】本発明では、集中制御局から複数のアンテ
ナ局に向けて光伝送されるデータ信号は、図17のよう
に、簡易なフィルタで分離できる程度に広い周波数間隔
でサブキャリア多重される。
【0032】データ信号の他にパイロットキャリア信号
を送信するが、従来とは異なり、パイロットキャリア信
号の数はデータ信号数に無関係に2つのみである。2つ
のパイロットキャリア周波数をそれぞれ整数倍したもの
とデータ信号のサブキャリア周波数を適宜加算減算する
と、アンテナから送出する際の周波数となるように、2
つのバイロットキャリア周波数およびデータ信号のサブ
キャリア周波数を設定する。なお、整数倍の整数とは、
“0”および正負の整数すべてを含む。
【0033】パイロットキャリア周波数は逓倍器あるい
はミキサなどによって逓倍される。信号や逓倍されたパ
イロットキャリアの周波数の加算減算もミキサを用いて
行われる。
【0034】このようにすることによって、例えば光伝
送路としてPONを使用し、当該PONでアンテナ局を
3つ以上収容する構成としても、光信号に乗せるパイロ
ットキャリア信号は2波のみで済む。また、データ信号
のサブキャリア周波数間隔を、簡易なフィルタで切り出
せる程度の十分広い間隔にすることができる。その結
果、データ信号の光変調度が多数のパイロットキャリア
のために犠牲になることなく、良好な伝送が可能とな
る。また、光を受信したのちに、必要な信号を切り出す
過程が簡易で低コストになる。
【0035】[2]本発明では、2つのパイロットキャ
リア周波数をそれぞれ整数倍したものとデータ信号のサ
ブキャリア周波数を適宜加算減算した際に、アンテナか
ら送出する際の周波数となるように、2つのパイロット
キャリア信号の周波数とデータ信号のサブキャリア周波
数を設定する。そして、このような、データ信号および
パイロットキャリア信号の周波数配置のうち、比較的実
現性の高い配置の1つとして、本願第2の発明では、前
記3つ以上のデータ信号の周波数間隔は一定の周波数の
整数(≧1)倍であり、前記第1のパイロットキャリア
信号の周波数と前記第2のパイロットキャリア信号の周
波数との差が前記一定の周波数とすることを特徴とする
ものである。
【0036】図3のように、各アンテナ局宛のデータ信
号を周波数ΔFの整数(≧1)倍間隔で周波数F1 ,F
2 ,…FP に配置する。隣接するサブキャリア周波数の
データ信号間の周波数間隔は、例えば、Fi-1 とFi
間がΔFであって、Fi とFi+1 の間が2ΔFと云うよ
うに、1つの伝送システム内で異なっていても良い。パ
イロットキャリア信号はf1 およびf2 に配置されてお
り、f2 −f1 =ΔFである。
【0037】無線信号をアンテナから送出するときの周
波数をF0 とする。サブキャリア周波数F1 のデータ信
号に関してF0 =n×f1 +m×f2 +F1 であると仮
定する。
【0038】n,mは整数である。F2 −F1 がk×Δ
Fであるならば、F2 を使用するアンテナ局では、nを
kだけ増やし、mをkだけ減らすと、同様にn×f1
m×f2 +F2 =F0 となる。同様にして、F3 ,…に
関してもF0 を合成することができるようなn,mが存
在する。
【0039】このような周波数配置では、n+mが常に
一定となるため、F0 を合成するためのデバイスが一定
個数のミキサで済む。また、2つのパイロットキャリア
信号の周波数が近いため、これらを処理するためのデバ
イス(ミキサ、アンプ、スイッチ、分配器)などが、比
較的狭帯域なもので済み、その分、低コスト化できる。
【0040】[3]また、本願第3の発明では、[1]
項の構成において、前記3系統以上のデータ信号の周波
数間隔を所定周波数の整数(≧1)倍とし、前記第2の
パイロットキャリア信号の周波数を前記所定の周波数と
することを特徴としている。
【0041】図7のように第2のパイロットキャリアの
周波数f2を、サブキャリア多重されたデータ信号の最
小周波数間隔ΔFとする。サブキャリア多重されたデー
タ信号の周波数間隔は第2の発明の場合と同様にΔFの
整数(≧1)倍である。まず、n×f1 +Fi (1≦i
≦p)がF0 となるようにf1 を決定する。(Fi −F
i-1 )/ΔF=ki-1 とすると、Fi-1 に関しては、n
×f1 にk1−1逓倍された第2のパイロットキャリア
を足すことによりF0 となる(n×f1 +k -1×ΔF
+Fi-1 =F0 )。
【0042】同様にして(Fi+1 −Fi )/ΔF=ki
であるFi+1 に関しては、ki ×ΔFだけ引くとF0
なる(n×f1 −ki ×ΔF+Fi+1 =F0 )。
【0043】すべてのデータ信号に関して、同様に、周
波数変換によってF0 を合成することができる。
【0044】この構成ではnが固定であるため、通常の
逓倍数固定の逓倍器が使用できる。ki は可変である
が、ΔFが比較的低い周波数であるため、逓倍数可変で
あっても、逓倍器は比較的低コストに得られる。その結
果、全体的にコストを低くすることができる。
【0045】さらに、上述の発明の概念を、アンテナ局
から集中制御局へ伝送する形態に応用する。
【0046】[4]本願第4の発明は、上り信号処理系
に係わるものであって、パイロットキャリア信号を2種
使用し、これと受信信号のキャリアとを用いて、データ
信号を所望の周波数の信号に変換し、送信信号に渡すこ
とができるようにする。ここでは、3つ以上のデータ信
号、すなわち、3系統以上のデータ信号をそれぞれ別の
アンテナより受信する場合に、各データ信号の周波数変
換に用いるパイロットキャリア信号を2種だけ使用し、
これとその系統のデータ信号のキャリアとを用いて、そ
の系統のデータ信号を所望の周波数の信号に変換し、集
中制御局に光伝送することができるようにするものであ
る。
【0047】すなわち、アンテナ局が特定の周波数帯の
合計3つ以上のデータ信号が周波数変換され、周波数多
重伝送され、周波数多重伝送時の前記3つ以上のデータ
信号すべてを含む信号帯域幅は、前記特定の周波数帯の
信号帯域幅より広い通信システムにおいて、周波数変換
を行う装置は、その装置を有する局以外から伝送されて
きた第1のパイロットキャリアの周波数の整数倍と、前
記局以外から伝送されてきた前記第2のパイロットキャ
リアの周波数の整数倍を加算した周波数のキャリアを用
いて、前記データ信号を周波数変換することを特徴とす
る通信システムを提供する。各アンテナ局のアンテナで
受信した無線信号は、同一の周波数帯の信号である。こ
れらをそのまま光信号に変換して、複数のアンテナ局か
らPONを通して集中基地局にの光信号を多重すると、
信号が重なってしまう。
【0048】集中制御局が複数のアンテナ局からの光信
号を、光の段階で分離してから受信する場合は周波数が
重なっていても問題ない。しかし、より低コストなシス
テムでは、受信器で光信号を分離せずに受信できるよ
う、それぞれのアンテナ局でサブキャリア周波数を変え
て送信する手法をとることがある。各アンテナ局では、
アンテナで受信した無線信号を周波数変換してから光信
号に変換する。
【0049】このとき、本願第1の発明の場合と同様
に、十分な周波数間隔でデータ信号がサブキャリア多重
されるような周波数に変換すれば、集中基地局で受信し
たときに分離しやすい。周波数変換に使用するキャリア
として、アンテナ局以外、例えば、集中制御局から伝送
されてきた2つのパイロットキャリアを使用する。それ
らを適宜逓倍、加算して用いることによって、各アンテ
ナ局が光信号を送信する際のサブキャリア周波数が相対
的に安定化される。
【0050】[5]本願第5の発明は、2種のパイロッ
トキャリア信号を用いて周波数変換する形態の下り信号
処理系、上り信号処理系を用いる場合に、子局に当該下
り信号処理系と上り信号処理系両方を備える構成にかか
わる。
【0051】すなわち、親局から1つ以上の子局に対し
て3系統以上の下りデータ信号を周波数多重して伝送
し、各子局で受信後に目標周波数帯に周波数変換するよ
うにし、また、前記1つ以上の子局では特定周波数帯の
3系統以上の上りデータ信号を周波数変換し、周波数多
重して前記親局へ伝送するようにした通信システムであ
って、前記3系統以上の下りデータ信号すべてを含む信
号帯域幅は、前記目標周波数帯の信号帯域幅より広く設
定すると共に、周波数多重伝送時の前記3系統以上の上
りデータ信号すべてを含む信号帯域幅は、前記特定の周
波数帯の信号帯域幅より広く設定した通信システムにお
いて、親局では子局へ第1のパイロットキャリア信号と
第2のパイロットキャリア信号とを前記3系統以上の下
りデータ信号と同時に伝送し、前記第1のパイロットキ
ャリア信号の周波数の整数倍と、前記第2のパイロット
キャリア信号の周波数の整数倍と前記3系統以上の下り
データ信号のどれでも一つの周波数を加算すると、前記
目標とする周波数帯の周波数となる値に前記3系統以上
の下りデータ信号それぞれの中心周波数、前記第1及び
第2のパイロットキャリア信号の周波数が決定されてお
り、前記子局においては、前記親局から伝送されてきた
第1のパイロットキャリア信号の周波数の整数倍と、前
記親局から伝送されてきた前記第2のパイロットキャリ
ア信号の周波数の整数倍を加算した周波数のキャリアを
用いて、前記上りデータ信号を周波数変換する構成とす
る。
【0052】本願第5の発明は[1]項に示した本願第
1の発明と[4]項に示した第4の発明の両者の特長を
備えており、さらに、第1の発明の構成(下り)で使用
された2つのパイロットキャリアを、[4]項に示した
第4の発明の構成(上り系統)に用いる。このようにす
ることによって、本願第1の発明の効果、本願第4の発
明の効果に加えて、子局、例えば、アンテナ局ではパイ
ロットキャリアが共用化でき、設備が削減できる。さら
に、親局、例えば、集中制御局ではアンテナ局からサブ
キャリア周波数が安定化された光信号が送られてくるた
め、上りデータ信号の分離、復調が容易になる。さら
に、親局でサブキャリア多重信号を生成するときに使用
するローカルキャリアと、子局から送信されてきたサブ
キャリア多重信号を復調に適した周波数に変換するため
のローカルキャリアが共通化でき、コストが削減でき
る。
【0053】[6]さらに、本願第6の発明では、
[5]項に示した本願第5の発明の構成における前記子
局において、前記第1のパイロットキャリアの整数倍と
前記第2のパイロットキャリアの整数倍を加算したロー
カルキャリアを合成し、前記ローカルキャリアを用い
て、前記下りデータ信号を前記目標とする周波数帯に周
波数変換し、前記特定の周波数帯の上りデータ信号を前
記ローカルキャリアを用いて周波数変換することを特徴
とする。
【0054】本願第5の構成において、子局、例えばア
ンテナ局で、2つのパイロットキャリアを用いて下り信
号を周波数変換するとき、あらかじめパイロットキャリ
ア信号の逓倍、加算、減算を行ってローカルキャリア信
号を生成する。生成されたローカルキャリア信号と、サ
ブキャリア多重されている下りデータ信号から選択した
1つを混合、例えばミキサにより混合し、目標の周波数
帯に変換する。さらに、生成されたローカルキャリア信
号を用いて、上り信号を所望のサブキャリア周波数に変
換する。
【0055】このようにすることによって、子局内で上
りおよび下りデータ信号の周波数変換器の構成部品の大
部分を共用化することが可能となって設備が簡素化され
る。また、親局でもサブキャリア多重信号を生成すると
きに使用するローカルキャリア信号と、子局から送信さ
れてきたサブキャリア多重信号を、復調に適した周波数
に変換するためのローカルキャリア信号が共通化でき、
その分、コストが削減できる。
【0056】[7]本発明は、光通信システムに適用し
た場合により高い効果が得られる。そこで、本願第7の
発明では、前記通信システムはサブキャリア光伝送シス
テムに適用することを特徴とする。
【0057】本発明の構成において、親局、例えば集中
制御局と、子局、例えばアンテナ局の間の伝送系は、無
線・有線、光・電気のいずれでもよい。しかし、光ファ
イバを使用した光通信システムは雑音が小さく、周囲の
電磁界からの誘導を受けないことから、伝送品質が良
い。そこで、本発明では本願第1から第6の発明の構成
を光通信システムで構成し、より良い品質を得る。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。以下の説明では本発明に本質的に関連
する構成要素のみを示し、実際には必要でも、本発明と
深い関連のない増幅器等の部品は示していない。
【0059】(第1の実施例)本発明の基本は、集中制
御局から複数のアンテナ局にサブキャリア多重された変
調済みのデータ信号を分配する形態において、アンテナ
局から放射する電波の周波数安定性を保つためのパイロ
ットキャリアの数を少なくし、かつ、使用するデータ信
号が、光受信後に簡易なフィルタで分離できるようにす
ることを目的として、アンテナ局から放射する電波の周
波数安定性を保つためのパイロットキャリアの数を2つ
にし、かつ、使用するデータ信号が、光受信後に簡易な
フィルタで分離できるよう、十分広い周波数間隔でサブ
キャリア多重されるようにする。具体的にはパイロット
キャリアの数を2つだけにし、パイロットキャリアの周
波数間隔と、データ信号の周波数間隔を等しくする。
【0060】本発明は、3つ以上のデータ信号、すなわ
ち、無線信号として送信しようとするする3系統以上の
データ信号に対して、パイロットキャリア信号は2種だ
けあれば3つ以上ある各系統のデータ信号を、それぞれ
所望のキャリア周波数の無線信号に変換できるようにす
ることを第1の特徴としており、第1の実施例において
は、そのための基本的構成の例を下り信号処理系につい
て説明することとする。
【0061】図1は、本願第1の発明の実施形態を示す
ブロック構成図である。図中、1は集中制御局、2−
1,2−2,…2−pはそれぞれアンテナ局、3は光分
岐結合器であり、また、4は光ファイバであって、集中
制御局1とアンテナ局2−1,2−2,…2−nを繋ぐ
伝送路である。アンテナ局2−1,2−2,…2−p
は、所要のサービスエリア毎に配置されており、集中制
御局1は、これらアンテナ局2−1,2−2,…2−p
を管理運用するものであって、各アンテナ局2−1,2
−2,…2−pから送信させるべきデータ信号と2種の
パイロットキャリア信号とを合成して対応する各アンテ
ナ局2−1,2−2,…2−pに与える構成である。
【0062】集中制御局1は、レーザ素子5、レーザド
ライバ7、合成器8、周波数変換器9−1,9−2,
…、変調器10−1,10−2,…、第1及び第2のパ
イロットキャリア発生器12−1,12−2、入力端子
11−1,11−2,…とを備える。
【0063】また、アンテナ局2−1,2−2,…2−
pは、フォトダイオード6、データ信号分離器13、パ
イロットキャリア分離器14−1,14−2、周波数変
換器15、アンテナ16とを備えて構成してある。
【0064】集中制御局1は、複数のアンテナ局2−
1,2−2,…2−pを制御するものであり、入力端子
11−1,11−2,…は送信するデータを入力する端
子である。
【0065】変調器10−1,10−2,…は、各入力
端子11−1,11−2,…に対応しており、対応する
入力端子11−1,11−2,…から入力されたデータ
によって変調された信号を対応する周波数変換器9−
1,9−2,…に出力するものであり、周波数変換器9
−1,9−2,…は、この変調された入力信号を周波数
変換してして出力するものである。
【0066】第1及び第2のパイロットキャリア発生器
12−1,12−2は、それぞれ異なる周波数のパイロ
ットキャリア信号を発生する回路であり、合成器8はこ
れら2種のパイロットキャリア信号及び、周波数変換器
9−1,9−2,…出力を合成する回路であり、レーザ
ドライバ7は、この合成器8で合成された信号対応にレ
ーザ素子5をドライブするものであり、レーザ素子5は
このレーザドライバ7により、合成器8の合成信号対応
に光変調したレーザ光を出力して光ファイバ4に送り出
すものである。
【0067】また、アンテナ局2−1,2−2,…2−
pにそれぞれ設けられたフォトダイオード6は、光ファ
イバ4を介して送られてきた光信号を電気信号に変換す
るためのものであり、データ信号分離器13は、この電
気信号からデータ信号成分を分離するものであり、第1
及び第2のパイロットキャリア分離器14−1,14−
2はフォトダイオード6からの電気信号から第1及び第
2のパイロットキャリアを分離するものである。
【0068】また、周波数変換器15は、分離されたこ
れら第1及び第2のパイロットキャリアおよびデータ信
号を周波数変換してデータをアンテナ16に送り出すも
のである。光ファイバ4は集中制御局1とアンテナ局2
−1,2−2,…2−nとを繋ぐ光伝送路であり、途中
に光分岐結合器3が挿入されている。この光分岐結合器
3は、レーザ素子5からの光信号を分岐して、接続され
ているすべてのアンテナ局2−1,2−2,…2−nに
当該光信号を分配するものである。
【0069】本システムにおいては、集中制御局1から
各アンテナ局2−1,2−2,…2−pに向けて光伝送
されるデータ信号は、例えば、図17に示すように、簡
易なフィルタで分離できる程度に広い周波数間隔でサブ
キャリア多重されるものとする。
【0070】データ信号の他にパイロットキャリア信号
を送信するが、本システムでは、パイロットキャリア信
号の種類はデータ信号数に関係なく2種のみである。そ
して、当該2種のパイロットキャリア信号は、これらパ
イロットキャリア信号の周波数をそれぞれ整数倍したも
のとデータ信号のサブキャリア周波数とを適宜加算減算
した場合に、アンテナから送出する際の周波数となるよ
うに、周波数の値を予め設定してあるものとする。
【0071】このような構成の本システムにおいて、集
中制御局1内では、各入力端子11−1,11−2,…
からアンテナ局2−1,2−2,…2−pへ送信するデ
ータが入力される。これらのデータは各入力端子11−
1,11−2,…対応の各変調器10−1,10−2,
…に与えられ、ここでQPSK、QAM等適切な形態に
変調される。
【0072】そして、各変調器10−1,10−2,…
対応の周波数変換器9−1,9−2,…に与えられ、こ
こで適切なサブキャリア周波数に変換される。
【0073】この時、複数のデータ信号のサブキャリア
周波数は、図2のように互いに十分離れているものとす
る。例えば、各データ信号の帯域幅が20[MHz]程
度なら、100[MHz]程度の間隔があけられる。
【0074】また、一方、第1及び第2のパイロットキ
ャリア発生器12−1,12−2では、それぞれ異なる
周波数のパイロットキャリア信号を発生しており、これ
らパイロットキャリア信号は合成器8に入力される。
【0075】そして、合成器8においては、各周波数変
換器9−1,9−2,…から出力されたデータ信号と、
第1及び第2のパイロットキャリア発生器12−1,1
2−2から発生した第1及び第2のパイロットキャリア
信号が多重される。そして、この多重された信号は、レ
ーザドライバ7に入力され、レーザ素子5で光信号に変
換される。
【0076】このレーザ素子5で変換されて出力された
光信号は、光ファイバ4に入力される。光ファイバ4に
は途中に光分岐結合器3が挿入されており、レーザ素子
5からの光信号は分岐されて、接続されているすべての
アンテナ局2−1,2−2,…2−pに分配される。
【0077】各アンテナ局、例えばアンテナ局2−1に
伝送されてきた光信号はフォトダイオード6で電気信号
に変換される。得られた電気信号から、データ信号分離
器13によって自局宛に送られてきたデータ信号が分離
される。データ信号分離器13は例えば、比較的Q値の
低い簡易なフィルタである。フォトダイオード6で得ら
れた信号からさらに、第1及び第2のパイロットキャリ
ア分離器14−1,14−2によって元の第1のパイロ
ットキャリア信号及び第2のパイロットキャリア信号を
抽出する。
【0078】第1及び第2のパイロットキャリア分離器
14−1,14−2は、例えば、Q値の低い簡易なフィ
ルタである。
【0079】データ信号分離器13で分離されたデータ
信号、および、第1及び第2のパイロットキャリア分離
器14−1,14−2で分離された2つのパイロットキ
ャリア信号は、周波数変換器15に入力される。そし
て、この周波数変換器15では、これらの周波数を適
宜、逓倍、加算、減算して、データ信号を目標とする無
線周波数に変換する。
【0080】周波数変換器15は、主に、ミキサ、逓倍
器、フィルタ、スイッチなどから構成されており、具体
的な構成は、周波数配置の方法に対応して後述する。
【0081】周波数変換器15により、所望の無線周波
数に変換されたデータ信号は、自局のアンテナ16から
空中に放射され、自局の受け持つサービスエリア内の端
末へと送られる。
【0082】このような本実施形態によれば、集中制御
局1から複数のアンテナ局2−1,2−2,…2−pへ
データ信号をサブキャリア光伝送するとき、各データ信
号の周波数間隔を十分大きくとりながらも、パイロット
キャリア信号が2種のみで良いように、パイロットキャ
リア信号の周波数を整数倍したものとデータ信号のサブ
キャリア周波数を適宜加算減算した場合に、アンテナか
ら送出する際の周波数となる関係に、周波数値を予め設
定するようにした。
【0083】そして、各データ信号の周波数間隔を十分
大きくとった結果、アンテナ局では、サブキャリア多重
された信号から自局宛の信号を簡易なフィルタで抽出す
ることが可能となる。
【0084】また、上述の関係になるように、パイロッ
トキャリア信号の周波数を設定したことから、パイロッ
トキャリア信号の数が2つのみでありながら、アンテナ
から送出する信号が高い周波数安定性を持つという、パ
イロットキャリア信号を使用する利点を維持することが
でき、しかも、パイロットキャリア信号の数が2波と少
ないため、光伝送時のデータ信号成分の変調度を著しく
下げることがなく、良好な品質の伝送が可能となる。
【0085】本発明では、集中制御局から複数のアンテ
ナ局に向けて光伝送されるデータ信号は、簡易なフィル
タで分離できる程度に広い周波数間隔でサブキャリア多
重するようにした。
【0086】また、データ信号の他にも集中制御局から
複数のアンテナ局に対してパイロットキャリア信号を送
信するが、従来とは異なり、パイロットキャリア信号の
種類はデータ信号数に関係なく2種のみである。2種の
パイロットキャリア信号は、これら2つのパイロットキ
ャリア信号の周波数をそれぞれ整数倍したものとデータ
信号のサブキャリア周波数を適宜加算減算すると、アン
テナから送出する際の周波数にアップコンバージョンで
きるような関係に、周波数設定されている。
【0087】つまり、2つのパイロットキャリア信号そ
れぞれの周波数およびデータ信号のサブキャリア周波数
を設定する。なお、ここで云う“整数倍”の“整数”に
は、“0”および正負の整数すべてを含む。
【0088】パイロットキャリア周波数は逓倍器あるい
はミキサなどによって逓倍される。信号や逓倍されたパ
イロットキャリアの周波数の加算減算もミキサを用いて
行われる。
【0089】このようにすることによって、PONでア
ンテナ局を3つ以上収容しても、光信号に乗せるパイロ
ットキャリア信号は2波のみで済む。また、データ信号
のサブキャリア周波数間隔を、簡易なフィルタで切り出
せる程度の十分広い間隔にすることができる。
【0090】その結果、データ信号の光変調度が多数の
パイロットキャリアのために犠牲になることなく、良好
な伝送が可能となる。また、光を受信したのちに、必要
な信号を切り出す過程が簡易で低コストになる。
【0091】次に、2種のパイロットキャリア信号の周
波数配置をどのようにするか、その具体例について第2
の実施例として説明する。
【0092】(第2の実施例)図3は2種のパイロット
キャリア信号の具体的周波数配置例を示す図である。図
3に示すように、各アンテナ局2−1,2−2,…2−
nに送信される変調済みのデータ信号は中心周波数
1 ,F2 ,…Fp にサブキャリア多重される。隣接す
るデータ信号との周波数差はΔFまたはΔFの整数倍で
ある。
【0093】パイロットキャリア信号の周波数はそれぞ
れf1 ,f2 であり、これらf1 とf2 の周波数差はΔ
Fである。また、図3ではこれらf1 ,f2 なる周波数
のパイロットキャリア信号は、F1 ,F2 ,…Fp の配
置領域より高い周波数領域に配置してある。
【0094】以下、本発明の動作を具体的な数値例を用
いて説明する。
【0095】F1 が100[MHz]、F2 が200
[MHz]、F3 が400[MHz]、F4 が500
[MHz]の4つのデータ信号がサブキャリア多重さ
れ、第1のパイロットキャリア信号の周波数f1 が2
[GHz]、第2のパイロットキャリア信号の周波数f
2 が1.9[GHz]であるとする。
【0096】また、アンテナ局でアンテナ16から送出
される無線周波数F0 は22[GHz]であるとする。
【0097】F1 のデータ信号を使用するアンテナ局で
は、サブキャリア多重された光信号から、フィルタでF
1 のデータ信号と周波数f1 なる第1のパイロットキャ
リア信号及び周波数f2 なる第2のパイロットキャリア
信号とを抽出する。
【0098】そして、これらを用いてF1 (=100
[MHz])のデータ信号を22[GHz]にアップコ
ンバートするには、第1のパイロットキャリア信号(周
波数f1 )を10逓倍した周波数(20[GHz])
に、第2のパイロットキャリア信号(周波数f2 =1.
9[GHz])を足し、これにデータ信号の周波数F1
(100[MHz])を足せば良い。すなわち、 f1 (=2[GHz])×10+f2 (=1.9[GH
z])+F1 (=100[MHz])=20+1.9+
0.1=22[GHz] であり、その結果、100[MHz]なる周波数のF1
のデータ信号は、f1 なる第1のパイロットキャリア信
号及びf2 なる第2のパイロットキャリア信号とを用い
て22[GHz]のF0 にアップコンバートすることが
できる。
【0099】また、F2 (=200[MHz])の信号
をF0 にアップコンバートする場合は、第1のパイロッ
トキャリア信号(周波数f1 )を9逓倍し(18[GH
z])、第2のパイロットキャリア信号(周波数f2
を2逓倍(3.8[GHz])したものにF2 (200
[MHz])の信号を足せばよい。すなわち、 f1 (=2[GHz])×9+f2 (=1.9[GH
z])×2+F2 (=200[MHz])=18+3.
8+0.2=22[GHz] であり、その結果、200[MHz]なる周波数のF2
なるデータ信号は、f1なる第1のパイロットキャリア
信号及びf2 なる第2のパイロットキャリア信号とを用
いて22[GHz]のF0 にアップコンバートすること
ができる。
【0100】F(=400[MHz])の信号をF0
にアップコンバートする場合は、第1のパイロットキャ
リア信号(周波数f1 )を7逓倍し(14[GH
z])、第2のパイロットキャリア信号(周波数f2
を4逓倍したもの(7.6[GHz])にF3 (400
[MHz])を足せば良い。すなわち、 f1 (=2[GHz])×7+f2 (=1.9[GH
z])×4+F3 (=400[MHz])=14+7.
6+0.4=22[GHz] であり、その結果、400[MHz]なる周波数のF3
なるデータ信号は、f1なる第1のパイロットキャリア
信号及びf2 なる第2のパイロットキャリア信号とを用
いて22[GHz]のF0 にアップコンバートすること
ができる。
【0101】F4 (=500[MHz])の信号をF0
にアップコンバートする場合は、第1のパイロットキャ
リア信号(周波数f1 )を6逓倍し(12[GH
z])、第2のパイロットキャリア信号(周波数f2
を5逓倍したもの(9.5[GHz])にF4 (500
[MHz])を足せば良い。すなわち、 f1 (=2[GHz])×6+f2 (=1.9[GH
z])×5+F4 (=500[MHz])=12+9.
5+0.5=22[GHz] であり、その結果、500[MHz]の周波数のF4
るデータ信号は、f1 なる第1のパイロットキャリア信
号及びf2 なる第2のパイロットキャリア信号とを用い
て22[GHz]のF0 にアップコンバートすることが
できる。
【0102】このようにして、2種のパイロットキャリ
ア信号のみを使用して、すべてのアンテナ局で各信号を
0 にアップコンバートすることができる。
【0103】<周波数変換器15の構成例>次に、図
4、図5、図6を参照して周波数変換器15の構成例を
5種類ほど示しておく。
【0104】[周波数変換器構成例1]図4(a)にア
ンテナ局における周波数変換器15の構成例を示す。
【0105】図4(a)に示す構成の周波数変換器15
は逓倍器17−1,17−2、ミキサ18−1,18−
2、フィルタ19−1,19−2からなるものであっ
て、逓倍器17−1は入力端子20−1からの入力信号
を“|n|”逓倍してミキサ18−1に与えるものであ
る。また、ミキサ17−1には入力端子20−3からの
信号が入力され、この信号と逓倍器17−1からの“|
n|”逓倍された信号とを混合するものである。フィル
タ19−1はバンドパスフィルタであって、このミキサ
18−1からの信号のうちの所望の周波数成分を抽出す
るものである。
【0106】また、逓倍器17−2は入力端子20−2
からの入力信号を“|m|”逓倍してミキサ18−2に
与えるものである。また、ミキサ18−2にはバンドパ
スフィルタ19−1からの信号が入力され、この信号と
逓倍器17−2からの“|m|”逓倍された信号とを混
合するものである。フィルタ19−2はバンドパスフィ
ルタであって、このミキサ18−2からの信号のうちの
所望の周波数成分を抽出するものである。
【0107】このような、図4(a)に示す如き構成の
周波数変換器15は、入力は周波数f1 、f2 のパイロ
ットキャリア信号と、例えば中心周波数F1 のデータ信
号である。
【0108】入力端子20−1から入力された周波数f
1 の第1のパイロットキャリア信号は、逓倍器17−1
によって必要な逓倍数(|n|)だけ逓倍される。
【0109】例えば、上述のF1 のデータ信号の例であ
れば、10逓倍される。入力端子20−2から入力され
た周波数f2 の第2のパイロットキャリア信号は逓倍器
17−2によって必要な逓倍数(|m|)だけ逓倍され
る。
【0110】上述の例では、1逓倍、すなわち、全く逓
倍されず、そのまま通過する。入力端子20−3から入
力された中心周波数F1 (100[MHz])のデータ
信号は、“|n|”逓倍されたf1 のパイロットキャリ
ア信号(20[GHz])と、ミキサ18−1によって
混合される。ミキサ18−1より出力された和周波(2
0.1[GHz])および差周波(19.9[GH
z])のうち、フィルタ19−1で和周波(20.1
[GHz])を選択して出力する。
【0111】フィルタ19−1の出力は、“|m|”逓
倍された周波数f2 のパイロットキャリア信号(1.9
[GHz])と、ミキサ18−2によって混合される。
【0112】ミキサ18−2より出力された和周波(2
2[GHz])と差周波(18.2[GHz])のう
ち、フィルタ19−2が和周波の成分(22[GH
z])を選択して出力する。
【0113】このようにして周波数変換器15では目標
周波数にアップコンバートされたデータ信号を得ること
ができる。
【0114】[周波数変換器構成例2]図4(b)に、
アンテナ局における周波数変換器15の別の構成例を示
す。
【0115】図4(b)に示す構成の周波数変換器15
は逓倍器17−1,17−2、ミキサ34−1,34−
2、フィルタ35−1,35−2からなるものであっ
て、逓倍器17−1は入力端子20−1からの入力信号
を“|n|”逓倍してミキサ34−1に与えるものであ
る。
【0116】また、逓倍器17−2は入力端子20−2
からの入力信号を“|m|”逓倍してミキサ34−1に
与えるものであり、ミキサ34−1はこれら逓倍器17
−1,17−2からの逓倍出力を混合するものである。
【0117】フィルタ35−1はバンドパスフィルタで
あって、ミキサ34−1からの信号のうちの所望の周波
数成分を抽出し、ミキサ34−2に出力するものであ
る。
【0118】ミキサ34−2には入力端子20−3から
の信号が入力され、この信号とフィルタ35−1を透過
した信号とを混合してフィルタ35−2に出力するもの
である。また、フィルタ35−2はバンドパスフィルタ
であって、ミキサ34−2からの信号のうちの所望の周
波数成分を抽出するものである。
【0119】このような図4(b)の如き構成の周波数
変換器15は、入力は周波数f1 、f2 のパイロットキ
ャリア信号と、例えば周波数F1 のデータ信号である。
【0120】入力端子20−1から入力された周波数f
1 のパイロットキャリアは逓倍器17−1によって必要
な逓倍数(|n|)だけ逓倍される。例えば、上述のF
1 のデータ信号の例であれば、10逓倍される。
【0121】入力端子20−2から入力された周波数f
2 のパイロットキャリアは逓倍器17−2によって必要
な逓倍数(|m|)だけ逓倍される。
【0122】上述の例では、1逓倍、すなわち、全く逓
倍されずそのまま通過する。“|n|”逓倍されたf1
のパイロットキャリア信号(20[GHz])と“|m
|”逓倍された周波数f2 のパイロットキャリア信号
(1.9[GHz])はミキサ34−1によって混合さ
れ、和周波(21.9[GHz])および差周波(1
8.1[GHz])が出力される。
【0123】このうち、フィルタ35−1によって和周
波(21.9[GHz])が選択され出力される。入力
端子20−3から入力された中心周波数F1(100
[MHz])のデータ信号とフィルタ35−1の出力
は、ミキサ34−2によって混合される。ミキサ34−
2から出力された和周波(22[GHz])と差周波
(21.8[GHz])のうち、フィルタ35−2が和
周波の成分(22[GHz])を選択して出力する。
【0124】このようにして周波数変換器15では、目
標周波数にアップコンバートされたデータ信号を得るこ
とができる。
【0125】[周波数変換器構成例3]周波数変換器1
5の別の構成例について図5を参照して説明する。周波
数変換器15に用いる逓倍器17−1、17−2は、そ
れぞれの逓倍数“|m|”、“|n|”が固定で良いな
らば、通常の逓倍数固定の周波数逓倍器を用いれば良
い。しかし、システム構成によっては逓倍数が変化する
こともある。すなわち、自局宛に送られてくるデータ信
号のサブキャリア周波数が変化する場合もある。そのよ
うな場合は、図5のように逓倍器を構成すると良い。こ
の例は、1逓倍(逓倍せず)からk逓倍までの逓倍数可
変型となっている。すなわち、図5において、21−
1,21−2,21−3,…は切り替えスイッチであ
り、22−1,22−2,22−3,…はミキサ、23
−1,23−2,23−3,…23−(k−1)はフィ
ルタ、24は分配器、25は切り替えスイッチ、26は
入力端子、41は出力端子である。
【0126】切り替えスイッチ21−1は、入力端子2
6からの入力を分配器24側に導くか、端子27−1の
側に導くかを選択切り替えするための経路切替スイッチ
であり、端子27側に切り替えると逓倍せずにそのまま
入力信号を出力する構成となる。
【0127】また、分配器24は、入力端子26からの
信号をk個の経路に分配するものであり、ミキサ22−
1は分配器24の分配する出力2つを用いて混合するも
のであり、入力端子26からの入力2つを混合すること
から元の信号を2逓倍して出力するものとなる。また、
フィルタ23−1はバンドパスフィルタであり、このミ
キサ22−1の出力の和周波成分を抽出するためのもの
である。
【0128】切り替えスイッチ21−2はこのフィルタ
23−1の出力を次段のミキサ22−2に導くか、また
は出力端子25側に導くための経路切り替えのスイッチ
であり、ミキサ22−2はフィルタ23−1の出力と分
配器24にからの出力を混合して出力するものである。
ミキサ22−2は2逓倍処理するミキサ22−1の出力
に、元の周波数の信号である分配器24からの出力を混
合して出力するものであるため、ここでは3逓倍の周波
数アップコンバージョンが成されることになる。また、
フィルタ23−2はバンドパスフィルタであり、このミ
キサ22−2の出力のうち、和周波成分を抽出するため
のものである。
【0129】切り替えスイッチ21−3はこのフィルタ
23−2の出力を次段のミキサ22−3に導くか、また
は出力端子25側に導くための経路切り替えのスイッチ
であり、ミキサ22−3はフィルタ23−2の出力と分
配器24からの出力を混合して出力するものである。ミ
キサ22−3は3逓倍処理するミキサ22−2の出力
に、元の周波数の信号である分配器24にからの出力を
混合して出力するものであるため、ここでは4逓倍の周
波数アップコンバージョンが成されることになる。
【0130】同様にして、切り替えスイッチとミキサ、
フィルタをk−1段シリアルに接続される構成とするこ
とにより、k−1段目ではk逓倍の周波数アップコンバ
ージョンが成される構成となる。
【0131】スイッチ25は端子27−1からの信号
(元のままの信号)と各段の周波数アップコンバージョ
ンされた信号のうちのいずれかを選択して出力端子41
に出力するためのものである。
【0132】この図5の例では、1逓倍(逓倍せず)か
らk逓倍まで可変である。入力端子26から入力された
パイロットキャリア信号はスイッチ21−1に入力す
る。1逓倍、すなわち、逓倍しないで入力信号をそのま
ま出力する場合は、スイッチ21−1によって入力端子
26を端子27−1へ接続し、同時に、出力側のスイッ
チ25を端子27−1につながる端子に接続する。
【0133】このようにして、1逓倍のキャリアが出力
される。2逓倍以上する場合は、スイッチ21−1を切
り替えて分配器24の側に接続する。
【0134】分配器24によって入力信号はk個に分配
される。そのうち2つは、ミキサ22−1の2つの端子
へ入力される。ミキサで発生したこれらの和周波成分を
フィルタ23−1で選択し出力する。
【0135】フィルタ23−1の出力はスイッチ21−
2に接続されており、スイッチ21−2が端子27−2
側に接続されれば2逓倍で出力、次のミキサ22−2側
に接続されれば3逓倍以上される。同様に、以後ミキサ
とフィルタが交互に接続されて、必要数だけ逓倍された
ところで出力端子に接続されるように、スイッチ21−
1,21−2,…および、スイッチ25を制御する。
【0136】このようにすることによって、逓倍数可変
の逓倍器が構成できる。
【0137】なお、逓倍数可変の逓倍器の構成方法は、
他にもある。例えば、ダイオードなどの非線形素子に信
号を入力し、非線形素子の出力にフィルタバンクを接続
する。
【0138】フィルタバンクを構成するそれぞれのフィ
ルタは、それぞれの高調波に対応した透過特性を持ち、
フィルタバンクの中から所望の逓倍数に対応したフィル
タを選択することによって、逓倍数可変の逓倍器が構成
できる。
【0139】[周波数変換器構成例4]周波数変換器1
5の更に別の構成例を図6を参照して説明する。逓倍数
を変化させる場合、データ信号を所望の無線周波数に変
換する周波数変換器15を、図6のようにミキサとスイ
ッチで構成することもできる。
【0140】すなわち、図6において、28−1,28
−2,…28−(n+m−1),28−(n+m)はミ
キサであり、29−1,29−2,…29−(n+m−
1),29−(n+m)はフィルタ、30−1,30−
2,…30−(n+m−1)はスイッチ、31−1,3
1−2は分配器、32−1,32−2,32−3は入力
端子である。
【0141】これらのうち、入力端子32−1は、周波
数f1 なる第1のパイロットキャリア信号の入力端子で
あり、入力端子32−2は周波数f2 なる第2のパイロ
ットキャリア信号の入力端子であり、入力端子32−3
はF1 なるデータ信号を入力するための端子である。
【0142】分配器31−1は、入力端子32−1より
入力される第1のパイロットキャリア信号をn+m分配
するものであり、分配器31−2は、入力端子32−2
より入力される第2のパイロットキャリア信号をn+m
分配するものである。
【0143】スイッチ30−1は、分配器31−1と分
配器31−2の分配出力のうち、いずれか一方を選択し
てミキサ28−1に渡すための経路切り替えスイッチで
あり、また、スイッチ30−2は、分配器31−1と分
配器31−2の分配出力のうち、いずれか一方を選択し
てミキサ28−1に渡すための経路切り替えスイッチで
あり、ミキサ28−1はこれらスイッチ30−1および
スイッチ30−2で選択されて入力された信号を混合し
て出力するものである。フィルタ29−1はバンドパス
フィルタであって、このミキサ28−1で混合された信
号の帯域成分を抽出するフィルタである。
【0144】また、スイッチ30−3は、分配器31−
1と分配器31−2の分配出力のうち、いずれか一方を
選択してミキサ28−2に渡すための経路切り替えスイ
ッチであり、また、ミキサ28−2はフィルタ29−1
の出力とスイッチ30−3を介して与えられた分配器3
1−1または分配器31−2の分配出力とを混合してフ
ィルタ29−2に出力するものである。フィルタ29−
2はバンドパスフィルタであって、このミキサ28−2
で混合された信号のうち所望の成分を抽出するフィルタ
である。
【0145】同様に、スイッチ30−(n+m)は、分
配器31−1と分配器31−2の分配出力のうち、いず
れか一方を選択してミキサ28−(n+m−1)に渡す
ための経路切り替えスイッチであり、また、ミキサ28
−(n+m−1)は前段のフィルタ29−(n+m−
2)の出力とスイッチ30−(n+m)を介して与えら
れた分配器31−1または分配器31−2の分配出力と
を混合してフィルタ29−(n+m−1)に出力するも
のである。フィルタ29−(n+m−1)はバンドパス
フィルタであって、このミキサ28−(n+m−1)で
混合された信号のうち所望の成分を抽出するフィルタで
ある。
【0146】また、ミキサ28−(n+m)は、フィル
タ29−(n+m−1)の出力と入力端子32−3から
の信号F1 とを混合してフィルタ29−(n+m)に出
力するものである。フィルタ29−(n+m)はバンド
パスフィルタであって、このミキサ28−(n+m)で
混合された信号のうち所望の成分を抽出するフィルタで
ある。フィルタ29−(n+m)の出力が最終となるも
のであり、当該周波数変換器15の出力として出力端子
32に出力される構成である。
【0147】このような構成において、入力端子32−
1、32−2からそれぞれ周波数f1 、f2 の2種の
パイロットキャリア信号が入力される。これらはそれぞ
れ分配器31−1、31−2によって可能性のある最大
逓倍数に分岐される。
【0148】分配器32−1,32−2の出力は、2×
1のスイッチ30−1,30−2,… にそれぞれ1本
ずつ入力される。スイッチ30−1,30−2,30−
3…30−(n+m)の出力はそれぞれ対応するミキサ
28−1,〜28−(n+m−1)に接続されている。
(この構成ではn,mそれぞれの値が変化してもn+m
の値は一定である。)本システムでは、ミキサ28−
1,28−2,…28−(n+m−1)の各入力とし
て、f1 ,f2 ,F1 の信号のいずれかが直接入力
される端子が、ミキサ28−1では2つ、ミキサ28−
2〜28−(n+m−1)では1つずつあり、これら入
力を合わせると、n+m個の入力端子があることにな
る。
【0149】そのうち、n個に周波数f1 のパイロット
キャリア信号を入力し、m個に周波数f2 のパイロット
キャリア信号が入力されるように、スイッチ30−1,
30−2,…を制御する。各ミキサ28−1,28−
2,…の後段のフィルタ29−1,29−2,…はミキ
サから混合されて出力される信号と、直接入力されるf
1 ,f2 ,F1 の信号のいずれかの信号との差周波
と和周波のうち、和周波を選択して出力する。
【0150】このようにすると、フィルタ29−(n+
m−1)からはn逓倍された周波数f1 のパイロットキ
ャリア信号と、m逓倍された周波数f2 のパイロットキ
ャリア信号の周波数が加算されたキャリアが出力され
る。そして、これと、端子32−3から入力された中心
周波数F1 のデータ信号とがミキサ28−(n+m)に
よって混合される。
【0151】その結果、ミキサ28−(n+m)からそ
れらの和周波と差周波が出力され、フィルタ29−(m
+n)によって和周波が選択されて出力端子に出力され
るので、f1 ×n+f2 ×m+F1 なる逓倍数の信号が
得られるようになる。
【0152】このように逓倍数が所望に変化する場合の
周波数変換器を構成することができる。
【0153】[周波数変換器構成例5]周波数変換器1
5の更に別の構成例を説明する。これまでの例ではn,
mは“0”または正の整数であった。しかし、本発明で
はn,mは負の値をとることができる。例えば、目標周
波数F0 、パイロットキャリア周波数f1 、f
2 (=f1 −ΔF)であり、サブキャリア周波数Fi の
データ信号との関係が 10×f1 +Fi =F0 であるとする。
【0154】サブキャリア周波数Fi+1 (=Fi +Δ
F)のデータ信号に対しては、 9×f1 +f2 +Fi =F0 すなわち、n=9、m=1とどちらも正の値でF0 を合
成することができる。
【0155】一方、サブキャリア周波数Fi-1 (=Fi
−ΔF)のデータ信号に対しては、11×f1 −f2
i-1 =F0 とn=11、m=−1と一方を負の値にす
ることで対応できる。
【0156】負の値、すなわち、周波数合成時の減算
は、例えば、図4(a)に示す周波数変換器の構成例に
当てはめてみると、ミキサ18−2によって発生した和
周波と差周波のうち、フィルタ19−2で差周波を選択
し出力することによって実行できる。
【0157】そして、n,mに負の値を許容することに
よって、データ信号のサブキャリア周波数の上限および
下限、すなわち、サブキャリア多重した場合のチャンネ
ル数の制限が緩和されることになり、柔軟なシステムが
構築できる。
【0158】以上、周波数変換器の構成例について種々
述べた。次にパイロットキャリア分離器について説明す
る。
【0159】[パイロットキャリア分離器]各アンテナ
局2−1,2−2,…2−nにそれぞれ設けられるパイ
ロットキャリア分離器(図1の14−1、14−2)
は、上述のようにQ値の低いフィルタで実現できる。し
かし、フィルタと同時にPLL(位相同期ループ)を用
いると、より品質の良いパイロットキャリア信号を分離
することができる。
【0160】集中制御局1から送られてきた光信号を受
信すると、必要なデータ信号、パイロットキャリア信号
の他に、様々な雑音成分を含んでいる。
【0161】光信号が元来持つ相対強度雑音と呼ばれる
雑音や、光受信器の発生する熱雑音、フォトダイオード
に光電流が流れることによって発生するショット雑音な
どである。これらの雑音は一般に、白色雑音である。
【0162】このような白色雑音を含む光信号からパイ
ロットキャリア信号を分離する際に、パイロットキャリ
ア分離器14−1,14−2としてQ値の低いフィルタ
のみの構成であった場合は、雑音成分も多く切り出して
しまう。
【0163】雑音量に対する要求はシステムによって異
なり、フィルタで切り出したまま使用できるシステムも
ある。しかし、雑音要求の厳しいシステムもあるこのよ
うなシステムの場合では、Q値の低いフィルタの後段に
PLLを設けるようにする。このようにすることによっ
て、パイロットキャリア信号のキャリア対雑音比を大き
くすることができる。
【0164】また、従来の技術の項でも触れたように、
複数のアンテナ局2−1,2−2,…2−nそれぞれに
おいて、自局のアンテナ16から放射する無線信号の中
心周波数が微妙に異なるシステムがある。
【0165】例えば、同じ2[GHz]帯の電波を放射
していても、あるアンテナ局から放射される無線信号の
中心周波数は“2.000000[GHz]”であり、
別のアンテナ局から放射される無線信号の中心周波数は
“2.000100[GHz]”であり、…と云った具
合に、例えば、100[kHz]間隔で異なるといった
ケースである。
【0166】この場合でも、本発明では、光伝送すると
きのサブキャリア信号の周波数間隔を、無線領域の周波
数間隔(例えば100[kHz])よりもはるかに大き
くとる。このようにする結果、アンテナ局でのデータ分
離等の処理が容易になった。
【0167】各アンテナ局2−1,2−2,…2−nそ
れぞれから放出される無線信号の周波数が微妙に異なる
システムに対して本発明を適用する場合、光伝送時のサ
ブキャリア信号周波数に、各アンテナ局2−1,2−
2,…2−nの無線電波の周波数差(例えば100[k
Hz])に対応する周波数差を、あらかじめオフセット
として与えておくようにする。
【0168】このようにすると、光伝送時のサブキャリ
ア信号周波数間隔が非常に大きいため、その程度のオフ
セットは全く本発明の動作に影響を与えない。
【0169】以下に例を挙げて説明する。今、アンテナ
局2−1では自局アンテナ16から放射する信号の中心
周波数がF01であり、アンテナ局2−2では自局アンテ
ナ16から放射する信号の中心周波数がF02(=F01
ΔFR )であるとする。
【0170】一方、光伝送される時の第1及び第2のパ
イロットキャリア信号の周波数はf1 ,f2 (=f1
+ΔF)である。F1 のデータ信号に関しては、例え
ば、F01=7×f1 +3×f2 +F1 となるような中心
周波数F1 でデータ信号がサブキャリア伝送されてく
る。
【0171】F2 のデータ信号に関しては、 F2 =8×f1 +2×f2 +F2 となるような中心周波数F2でデータ信号がサブキャリ
ア伝送されてくる。
【0172】この時、2つのデータ信号の中心周波数F
1 とF2 との差を、 ΔF+ΔFR となるように、F1 およびF2 を決定する。
【0173】ΔF>>ΔFR であるので、 ΔF+ΔFR ΔF である。
【0174】そして、ΔFR がサブキャリア周波数の上
述したオフセット分である。
【0175】本発明における実施形態では、説明を簡単
にするため、このような小さなオフセットに関しては今
まで特に明記していないし、以後の例においても特段触
れない。しかし、本発明を実施する際には本節で述べた
ような手法を採ることもあり得ることを断っておく。
【0176】(第3の実施例)次に、本願第3の発明に
関する実施の形態を説明する。図7はその光伝送時のサ
ブキャリア周波数配置である。データ信号が中心周波数
1 ,F2 ,…,Fpにサブキャリア多重されている。
【0177】隣接するデータ信号間の中心周波数間隔は
ΔFの整数(≧1)倍である。周波数f1 の第1のパイ
ロットキャリア信号は、前述の第2の実施例で説明した
ケースと同様、F1 ,F2 ,…,Fp の周波数配置領域
より高い領域の周波数に配置されている。
【0178】一方、周波数f2 のパイロットキャリア周
波数は、F1 ,F2 ,…,Fp の周波数配置領域より低
い領域の周波数に配置されており、この例では0+ΔF
である。
【0179】中心周波数F1 のデータ信号に関して、ア
ンテナから信号を放射するときの周波数F0 は、F0
n×f1 +F1 であるとする。中心周波数F2 (=F1
+ΔF)のデータ信号に関しては、周波数F0 をF0
n×f1 −f2 +F2 のように合成する。
【0180】F1 に関しては、周波数f2 の第2のパイ
ロットキャリア信号の逓倍数mをm=0として合成し、
2 に関しては逓倍数mをm=−1として合成する。F
3 、F4 ,…Fp についても同様に合成する。
【0181】逓倍数mが負になるのが好ましくない場合
は、サブキャリア周波数の最も大きいデータ信号Fp
ついて、F0 =n×f1 +Fp となるようにし、Fp-1
(=Fp −ΔF)に関してはF0 =n×f1 +f2 +F
p-1 となるようにし、順次同様に周波数合成されるよう
にすればよい。
【0182】また、適当なサブキャリア周波数Fi のデ
ータ信号に関してF0 =n×f1 +Fi となるようにし
て、Fi よりサブキャリア周波数が小さいデータ信号に
関しては、適宜、f2 の整数倍を加算し、Fi よりサブ
キャリア周波数が大きいデータ信号に関しては、適宜、
2 の整数倍を減算するようにしてもよい。
【0183】この実施例を適用したシステムの構成例は
図1と同様である。また、アンテナ局2−1,2−2,
…2−pにおける周波数変換器15の構成は、図8の如
きである。
【0184】図8(a)に示す構成の周波数変換器15
は逓倍器36−1,36−2、ミキサ37−1,37−
2、フィルタ38−1,38−2からなるものであっ
て、逓倍器36−1は入力端子20−1からの入力信号
を“|n|”逓倍してミキサ37−1に与えるものであ
る。また、ミキサ37−1には入力端子20−3からの
信号が入力され、この信号と逓倍器36−1からの“|
n|”逓倍された信号とを混合するものである。フィル
タ38−1はバンドパスフィルタであって、このミキサ
37−1からの信号のうちの所望の周波数成分を抽出す
るものである。
【0185】また、逓倍器36−2は入力端子20−2
からの入力信号を“|m|”逓倍してミキサ37−2に
与えるものである。また、ミキサ37−2にはフィルタ
38−1からの信号が入力され、この信号と逓倍器36
−2からの“|m|”逓倍された信号とを混合するもの
である。フィルタ38−2はバンドパスフィルタであっ
て、このミキサ37−2からの信号のうちの所望の周波
数成分を抽出するものである。
【0186】図8の構成を説明する例として、その局の
使用するデータ信号の中心周波数がF3 (=F1 +2×
ΔF)であり、周波数変換の目標中心周波数はF=n×
1+F1 であるとする。
【0187】図8(a)において、入力端子20−3か
ら中心周波数F3のデータ信号が入力される。
【0188】一方、端子20−1からは周波数f1 の第
1のパイロットキャリア信号が入力され、逓倍器36−
1でその周波数がn(>0)逓倍される。図4での場合
と異なり、nの値はデータ信号のサブキャリア伝送時の
中心周波数によらず、一定である。
【0189】入力端子20−3から入力された中心周波
数F3 のデータとn逓倍された周波数f1 の第1のパイ
ロットキャリア信号は、ミキサ37−1で混合され、和
周波(n×f1 +F3 )および差周波(n×f1 −F3
)が得られる。そして、このミキサ37−1から出力
されるこの和周波(n×f1 +F3 )および差周波(n
×f1 −F3 )のうち、フィルタ38−1は和周波を選
択し、出力する。
【0190】また、入力端子20−2からは周波数f2
(=ΔF)の第2のパイロットキャリア信号が入力さ
れ、これは逓倍器36−2によって“|m|”逓倍され
る。ここでの例では、逓倍数m=−2であるので、逓倍
器36−2で2逓倍される。
【0191】フィルタ38−1の出力と逓倍器36−2
の出力はミキサ37−2によって混合され、その結果、
ミキサ37−2からは両者の和周波(n×f1 +F3
|m|×f2 )および差周波(n×f1 +F3 −|m|
×f2 )が出力される。
【0192】ここでは、逓倍数mが負の値であるので、
フィルタ38−2は差周波を選択し出力する。その結
果、フィルタ38−2からの目標周波数F0 の出力が出
されることになる。
【0193】周波数変換器15は、図8(b)のように
構成してもよい。図に示す構成の周波数変換器15は逓
倍器36−1,36−2、ミキサ39−1,39−2、
フィルタ40−1,40−2からなるものであって、逓
倍器36−1は入力端子20−1からの入力信号を“|
n|”逓倍してミキサ34−1に与えるものである。
【0194】また、逓倍器36−2は入力端子20−2
からの入力信号を“|m|”逓倍してミキサ39−1に
与えるものであり、ミキサ39−1はこれら逓倍器36
−1,36−2からの逓倍出力を混合するものである。
【0195】フィルタ40−1はバンドパスフィルタで
あって、ミキサ39−1からの信号のうちの帯域周波数
成分を抽出し、ミキサ39−2に出力するものである。
【0196】ミキサ39−2には入力端子20−3から
の信号が入力され、この信号とフィルタ40−1を透過
した信号とを混合してフィルタ40−2に出力するもの
である。また、フィルタ40−2はバンドパスフィルタ
であって、ミキサ39−2からの信号のうちの所望の周
波数成分を抽出するものである。
【0197】このような構成の周波数変換器15は、端
子20−1から周波数f1 の第1のパイロットキャリア
信号が入力される。そして、この第1のパイロットキャ
リア信号は逓倍器36−1でn(>0)逓倍される。
【0198】ここで、nの値は前述した図4の構成の場
合と異なり、データ信号のサブキャリア中心周波数によ
らず一定である。
【0199】また、入力端子20−2から周波数f2
第2のパイロットキャリア信号が入力され、逓倍器36
−2によって“|m|”逓倍される。
【0200】F3 の例では逓倍数mは−2であるので、
逓倍器36−2で2逓倍することになる。
【0201】n逓倍された周波数f1 の第1のパイロッ
トキャリア信号と、“|m|”逓倍された周波数f2
第2のパイロットキャリア信号はミキサ39−1に与え
られ、ここで混合される。その結果、和周波(n×f1
+|m|×f2 )および差周波(n×f1 −|m|×f
2 )がこのミキサ39−1から出力される。
【0202】前述したように、mが負の値であるので、
ミキサ39−1から出力される和周波(n×f1 +|m
|×f2 )および差周波(n×f1 −|m|×f2 )の
うち、フィルタ40−1では差周波を選択するようにす
る。そして、フィルタ40−1の出力は、ミキサ39−
2に入力する。
【0203】ミキサ39−2では、入力端子20−3か
ら入力された中心周波数F3 のデータ信号と、フィルタ
40−1の出力を混合する。この結果、ミキサ39−2
からは両者の和周波(n×f1 −|m|×f2 +F3
と、差周波(n×f1 −|m|×f2 −F3 )とが出力
されることになる。この出力信号はフィルタ40−2に
与えられる。
【0204】フィルタ40−2では、ミキサ39−2か
ら出力された和周波(n×f1 −|m|×f2 +F3
および差周波(n×f1 −|m|×f2 −F3 )のう
ち、和周波を選択するようにする。その結果、フィルタ
40−2からは目標周波数F0の出力が出されることに
なる。
【0205】以上の例では、nが光伝送時のサブキャリ
ア周波数によらず一定とした。nがアンテナ局によって
変わることを許容するならば、条件によっては、nおよ
びmの絶対値を少なくできる場合がある。ここでの条件
とは、f1 がf2 (=ΔF)の整数倍の場合である。そ
の例を示しておく。
【0206】例えば、f1 =3×f2 であるとき、中心
周波数がF4 (=F1 +4×ΔF)のデータ信号につい
て考える。
【0207】アンテナ16から放出される無線信号の中
心周波数はF0 (=n×f1 +F1)とする。この場
合、前節の例と同様に、f1 をn逓倍し、これよりf2
を4逓倍したものとの差をとり、F4 を加算する。すな
わち、n×f1 −4×f2 +F4 なる処理をする。この
ように周波数変換すれば、目標周波数F0 が得られる。
【0208】また、この他、f1 =3×f2 であること
から、(n−1)×f1 −f2 +F4 というように周波
数変換処理しても目標周波数F0 が得られる。この時、
第1のパイロットキャリア信号の周波数f1 は“n−
1”逓倍し、第2のパイロットキャリア信号の周波数f
2 は“|m|−3”逓倍して用いる。
【0209】<複数アンテナ収容のアンテナ局とする例
>以上の説明は、アンテナ局当たり1アンテナ構成のシ
ステムを対象としており、集中制御局1から周波数多重
されて伝送される複数のデータ信号のうち、各アンテナ
局2−1,2−2,…2−pそれぞれで1つを抽出して
使用する構成であった。
【0210】しかし、1つのアンテナ局で複数のアンテ
ナを備えた構成とする場合などもあり、1つのアンテナ
局で複数のデータ信号を使用する必要が生じることがあ
る。
【0211】図9にそのような場合のアンテナ局2の構
成例を示す。図9において、6はフォトダイオードであ
り、13−1,13,−2,…13−Nはデータ信号分
離器、14−1は第1のパイロットキャリア分離器14
−1、14−2は第2のパイロットキャリア分離器、4
1は周波数変換器、16−1,…16−Nはそれぞれア
ンテナである。
【0212】これらのうち、フォトダイオード6は集中
制御局1から光ファイバにて伝送されてきた光信号を光
電変換して電気信号として得るものであり、第1のパイ
ロットキャリア分離器14−1はこの電気信号から、第
1のパイロットキャリア信号を抽出するものであり、第
2のパイロットキャリア分離器14−2はフォトダイオ
ード6からの電気信号から第2のパイロットキャリア信
号を抽出するものである。
【0213】また、データ信号分離器13−1,13−
2,…13−Nはアンテナ数対応に設けてあって、フォ
トダイオード6からの電気信号からそれぞれアンテナ1
6−1,…16−Nのうちの対応する特定のアンテナ用
のデータ信号を抽出するものであり、簡易なフィルタな
どで構成される。
【0214】また、周波数変換器41はこれらデータ信
号分離器13−1,13−2,…13−Nそれぞれのデ
ータ信号をアンテナ16−1,16−2,…16−N対
応に、そのアンテナで放射される周波数に変換するもの
である。
【0215】アンテナ16−1,16−2,…16−N
は、周波数変換器41によって周波数変換された信号を
空中に送信するものである。
【0216】このような構成において、集中制御局1か
ら伝送されてきた光信号はフォトダイオード6で光電変
換され電気信号となる。このフォトダイオード6で受信
され光電変換されて得られた電気信号から、第1のパイ
ロットキャリア分離器14−1によって第1のパイロッ
トキャリア信号が抽出され、第2のパイロットキャリア
分離器14−2によって第2のパイロットキャリア信号
が抽出される。
【0217】アンテナ局2でN個(N≧2)のデータ信
号を使用する場合、簡易なフィルタなどで構成されるデ
ータ信号分離器13−1,13−2,…13−Nによっ
てそれぞれのデータ信号が分離される。
【0218】分離されたそれぞれのデータ信号は、周波
数変換器41によってアンテナ16−1,16−2,…
16−Nで放射される周波数に変換される。そして、ア
ンテナ16−1,16−2,…16−Nに送られて空中
に放射される。
【0219】なお、本システムで用いる周波数変換器4
1は、図4や図8の構成をデータ信号数分、設けた構成
であっても良いし、パイロットキャリア信号の周波数を
所望逓倍し、加算していく部分で、各データ信号に共通
の部分は共通化しても良い。
【0220】このような形態では、Nの数が多い場合、
これまでの例のように集中制御局1とアンテナ局2を1
対多で接続するのではなく、1:1で接続しても良い。
【0221】以上は何れも送信系(下り信号処理系)に
ついての説明であった。しかし、受信系も必要であるの
で、次に本システムの受信系(上り信号処理系)につい
て第4の実施例として説明する。
【0222】(第4の実施例)本願第4の発明に関する
実施の形態を示す。ここに示す例は、受信系(上り信号
処理系)に係わるものであって、3つ以上のデータ信
号、すなわち、3系統以上のデータ信号をそれぞれ別の
アンテナより受信する場合に、各データ信号の周波数変
換に用いるパイロットキャリア信号を2種だけ使用し、
これとその系統のデータ信号のキャリアとを用いて、そ
の系統のデータ信号を所望周波数の信号に変換し、集中
制御局に光伝送することができるようにするものであ
る。
【0223】図10はこのような本システムの受信系す
なわち、上り信号処理系についての実施形態を示す図で
ある。図に示すように、この受信系のシステム構成とし
ては、集中制御局1内にデータ分離復調器46とフォト
ダイオード45とを備えている。
【0224】また、複数のアンテナ局2−1,2−2,
…2−pには、レーザ素子47と周波数変換器43とを
備えている。また、周波数変換器43は第1及び第2の
パイロットキャリア入力端子44−1,44−2を備え
ており、第1のパイロットキャリア入力端子44−1か
ら第1のパイロットキャリア信号を入力し、第2のパイ
ロットキャリア入力端子44−2から第2のパイロット
キャリア信号を入力する構成となっている。
【0225】複数のアンテナ局2−1,2−2,…2−
pと集中制御局1とは光ファイバ4により結ばれてお
り、途中に設けられた光分岐結合器3により、各アンテ
ナ局2−1,2−2,…2−pで受信した変換された光
信号が結合され、集中制御局1に導かれるようになって
いる。
【0226】周波数変換器43は、第1及び第2のパイ
ロットキャリア信号をパイロットキャリア信号入力端子
44−1,44−2より得、また、受信したデータ信号
のキャリア成分を用いてこれらより、データ信号を中心
周波数F1Rに周波数変換するものである。第1及び第2
のパイロットキャリア信号はアンテナ局2−1以外から
伝送されてきたものであるが、送信系(下り信号処理
系)で分離した集中制御局1からのパイロットキャリア
信号を使用するのが最も合理的である。
【0227】レーザ素子47は、周波数変換器43で周
波数変換した中心周波数F1Rのデータ信号を光信号とし
て光ファイバ4に光サブキャリア伝送するものである。
【0228】また、集中制御局1のフォトダイオード4
5は、光ファイバ4にて光サブキャリア伝送されてきた
光信号を電気信号に変換するものであり、データ分離復
調器46はフォトダイオード45で変換された電気信号
を各チャネル別のデータ信号に分離し、復調するもので
ある。
【0229】このような構成の本システムは、各アンテ
ナ局2−1,…2−pにおいてそれぞれの局のアンテナ
42で受信された中心周波数FR のデータ信号はそれぞ
れの局の周波数変換器43によって周波数変換される。
周波数変換器43にはパイロットキャリア入力端子44
−1および44−2から周波数f1 とf2 の2つのパイ
ロットキャリア信号が入力される。
【0230】これらのパイロットキャリア信号はアンテ
ナ局2−1以外から伝送されてきたものである。そし
て、アンテナ局2−1の周波数変換器43では、この2
つのパイロットキャリア信号を適宜逓倍したものと、中
心周波数FR のデータ信号の周波数を適宜加算減算し
て、データ信号を中心周波数F1Rに周波数変換する。F
1Rに周波数変換されたデータ信号はレーザ素子47によ
って光信号に変換され集中制御局1に光サブキャリア伝
送される。
【0231】同様に、アンテナ局2−2では自局以外か
ら伝送されてきた2種のパイロットキャリア信号を適宜
逓倍したものと、中心周波数FR のデータ信号の周波数
を適宜加算減算して、データ信号を中心周波数F2Rに周
波数変換する。F2Rに周波数変換されたデータ信号は自
局のレーザ素子47によって光信号に変換され集中制御
局1に光サブキャリア伝送される。
【0232】また、同様に、アンテナ局2−pでは自局
以外から伝送されてきた2種のパイロットキャリア信号
を適宜逓倍したものと、中心周波数FR のデータ信号の
周波数を適宜加算減算して、データ信号を中心周波数F
pRに周波数変換する。FpRに周波数変換されたデータ信
号は自局のレーザ素子47によって光信号に変換され集
中制御局1に光サブキャリア伝送される。
【0233】このようにして各アンテナ局2−2,…2
−pで、中心周波数FR のデータ信号を、光サブキャリ
ア伝送に適した周波数に周波数変換し、光信号に変換
し、集中制御局1に光サブキャリア伝送する。ただし、
光サブキャリア伝送するときの周波数は図11(a)に
示すように、各アンテナ局で異なる。従って、各アンテ
ナ局の周波数変換器43では、2つのパイロットキャリ
ア信号の逓倍数や加算減算の符号が異なる。
【0234】これら複数のアンテナ局2−2,…2−p
から出力された光信号を、光分岐結合器3で結合し、集
中基地局1のフォトダイオード45で電気信号に変換す
る。フォトダイオード45で受信され、変換された電気
信号のスペクトルは図11(b)のように各局毎に分離
できるよう、中心周波数に差がある。受信された信号は
データ分離・復調器46によって、各々のデータ信号に
分離され復調される。
【0235】このようにすることによって、同じ周波数
帯のデータ信号を各アンテナ局で異なるサブキャリア周
波数に変換する際のサブキャリア周波数が相互に安定化
される。
【0236】ところで、図9で示した下り信号(送信信
号)処理系の場合と同様に、上り信号(受信信号)処理
系の場合も一つのアンテナ局に複数のアンテナが備えら
れている構成が採用される場合がある。このような構成
の場合、複数のアンテナで受信したデータ信号を異なる
サブキャリア周波数に変換して集中制御局に光伝送す
る。
【0237】図12に、その場合でのアンテナ局2−1
の構成例を示す。図において、42−1,…42−Nは
それぞれ別系統のアンテナであり、43は周波数変換
器、47はレーザ素子、48は結合器である。これらの
うち、周波数変換器43は複数のアンテナ42−1,…
42−Nにてそれぞれ受信された無線信号を各々異なる
サブキャリア周波数に変換するものであり、パイロット
キャリア入力端子44−1,44−2から入力される周
波数f1 とf2 のパイロットキャリア信号を使用してこ
れを行うものである。
【0238】結合器48は、周波数変換器43から出力
される各アンテナ系統別のサブキャリア信号を結合する
ものであり、レーザ素子47はこの結合されたサブキャ
リア信号を光信号に変調して光ファイバに出力するもの
である。
【0239】このような構成の本システムは、アンテナ
局2−1に設けられた複数のアンテナ42−1,…42
−Nで無線信号を受信し、これらの受信された無線信号
は周波数変換器43で各々異なるサブキャリア周波数に
変換される。周波数変換器43には周波数f1 とf2
パイロットキャリア信号がパイロットキャリア入力端子
44−1,44−2から入力される。
【0240】これらのパイロットキャリア信号はアンテ
ナ局2−1の外部から伝送されてきたものである。周波
数変換器43では、これらのパイロットキャリア信号を
それぞれ適切に逓倍加算減算して、アンテナで受信され
た信号を周波数変換する。
【0241】それぞれのアンテナで受信された信号毎に
パイロットキャリア信号の逓倍数、場合によっては加減
算の符号が異なる。
【0242】周波数変換器43内の逓倍加減算手段はそ
れぞれのアンテナに対応して独立のものを備えていても
良いし、共通化できる部分は共通化してもよい。
【0243】周波数変換器43で、このように各々異な
るサブキャリア周波数に周波数変換された信号は結合器
48で結合され、レーザ47で光信号に変換されて、集
中制御局に伝送される。このとき、図10の場合と同様
に複数のアンテナ局からの信号が結合されて集中制御局
に伝送されるようにしても良いし、アンテナ局と集中制
御局が1:1に接続されていても良い。
【0244】以上説明した例は、いずれもアンテナ局と
して、下り信号処理系のみを備えた構成の例か、また
は、上り信号処理系のみを備えた構成の例であった。し
かし、下り信号処理系および上り信号処理系を内蔵した
アンテナ局も必要であるので、その例を以下説明する。
【0245】(第5の実施例)下り信号処理系と上り信
号処理系とを内蔵したアンテナ局の例を説明する。
【0246】これは、本願第5および第6の発明の実施
の形態に対応するものである。ここに説明する通信シス
テムにおいては、これまでに例示した下り信号に適用す
る形態と、上り信号に適用する形態の両方の特徴を備え
ている。さらに、アンテナ局では集中制御局から送られ
てきた光信号に含まれている2つのパイロットキャリア
信号を、アンテナで受信した上り信号の周波数変換の際
にも利用する。
【0247】図13にアンテナ局の構成例を示す。図1
3(a)は図1および図10のアンテナ局の構造を同時
に備えており、さらに、下り信号を処理する系のパイロ
ットキャリア分離器14−1および14−2の出力が分
岐されて、上り信号を処理する系の周波数変換器43の
パイロットキャリア入力端子44−1、44−2に入力
されている。
【0248】すなわち、アンテナ局2−1(2−2,…
2−p)は、その下り信号処理系を、フォトダイオード
6、データ信号分離器13、第1及び第2のパイロット
キャリア分離器14−1,14−2、周波数変換器1
5、アンテナ16とより構成してあり、上り信号処理系
を、アンテナ42、周波数変換器43、そして、レーザ
素子47とより構成してある。
【0249】第1及び第2のパイロットキャリア分離器
14−1,14−2で第1及び第2のパイロットキャリ
ア信号を抽出するが、これらパイロットキャリア信号は
下り信号系の周波数変換器15で使用するばかりでな
く、上り信号処理系の周波数変換器43にも与えられ、
当該周波数変換器43は、第1及び第2のパイロットキ
ャリア信号をパイロットキャリア信号入力端子44−
1,44−2より得、また、受信したデータ信号のキャ
リア成分を用いてこれらより、データ信号を中心周波数
FIRに周波数変換する構成である。
【0250】このように、下り信号処理系における第1
及び第2のパイロットキャリア分離器14−1,14−
2で抽出した第1及び第2のパイロットキャリア信号
を、下り信号処理系の周波数変換器15で使用するばか
りでなく、上り信号処理系の周波数変換器43でも使用
して上り信号を周波数変換する。なお、図13(a)の
構成においては、伝送されてきたパイロットキャリア信
号を分離した後、周波数変換器15,43内でおのおの
独立に逓倍、加算減算し、周波数変換して所要の周波数
を得るようにするが、逓倍、加算減算の機能の一部を供
用できる部分は共用すると云った形態にしてもよい。例
えば、図13(b)の如きである。
【0251】図13(b)では、図13(a)の構成に
おける周波数変換器15および43が一体化された構成
の周波数変換器49を使用している。この周波数変換器
49は、逓倍、加算減算の機能の一部が上り信号、下り
信号で共用化されている形態となっている。
【0252】周波数変換器49内では下り信号用の周波
数変換器を構成する図4や図8の逓倍器出力、場合によ
ってはミキサ出力を分岐して、上り用の周波数変換にも
利用する。
【0253】さらには、図14のように第1及び第2の
パイロットキャリア分離器14−1,14−2の出力を
ローカルキャリア生成部52に入力し、ローカルキャリ
ア生成部52で、上り信号および下り信号を周波数変換
するときに用いるローカルキャリア信号を生成する。
【0254】上り信号用の周波数変換器50および下り
信号用の周波数変換器51では、ローカルキャリア生成
部52で生成されたローカルキャリア信号を周波数変換
前の信号(の周波数)に加算または減算するのみであ
る。従って、周波数変換器50,51は主にミキサ1つ
とフィルタ1つからなるシンプルな構成となっている。
【0255】以上の例では、上り信号用と下り信号用の
アンテナを別個のものとして説明した。しかし、上り信
号用と下り信号用のアンテナを共用可能であるならば、
1本のアンテナにサーキュレータを接続して上り系と下
り系をこのサーキュレータを介して接続して共用するよ
うにしても良い。
【0256】このような形態では、集中制御局1におい
て、下り信号用のサブキャリア信号を生成するときに使
用するローカルキャリア信号と、上り信号用のサブキャ
リア信号を復調前に周波数変換するために使用するロー
カルキャリア信号とを共用することが可能となる。図1
5にその場合での集中制御局1の実施形態をブロック図
で示す。[サブキャリア信号共用型集中制御局の構成
例]図15に示すサブキャリア信号共用型集中制御局1
は、下り系(送信系)として、レーザ素子5、レーザド
ライバ7、合成器8、周波数変換器9−1,9−2,…
9−p、変調器10−1,10−2,…、第1及び第2
のパイロットキャリア発生器12−1,12−2、入力
端子11−1,11−2,…11−p、ローカル発生器
54−1,…54−pとを備える。
【0257】入力端子11−1,11−2,…11−p
は送信するデータを入力する端子である。
【0258】変調器10−1,10−2,…10−p
は、各入力端子11−1,11−2,…9−pに対応し
ており、対応する入力端子11−1,11−2,…11
−pから入力されたデータを変調して対応する周波数変
換器9−1,9−2,…9−pに出力するものである。
【0259】ローカル発生器54−1,…54−pは、
それぞれ別のローカルキャリア信号を発生する装置であ
り、各周波数変換器9−1,9−2,…9−p別に設け
られていて対応する周波数変換器9−1,9−2,…9
−pにローカルキャリア信号を供給する構成である。周
波数変換器9−1,9−2,…9−pは、この変調して
入力された信号を当該信号の周波数とローカルキャリア
信号を使用して所望中心周波数のデータ信号に変換し、
出力するものである。
【0260】第1及び第2のパイロットキャリア発生器
12−1,12−2は、それぞれ異なる周波数のパイロ
ットキャリア信号を発生する回路であり、合成器8はこ
れら2種のパイロットキャリア信号及び、周波数変換器
9−1,9−2,…9−pの出力を合成する回路であ
り、レーザドライバ7は、この合成器8で合成された信
号対応にレーザ素子5をドライブするものであり、レー
ザ素子5はこのレーザドライバ7により、合成器8の合
成信号対応に光変調したレーザ光を出力して光ファイバ
4に送り出すものである。
【0261】受信系すなわち、上り信号処理系の構成
は、フォトダイオード53とデータ分離復調器55−
1,…55−p、周波数変換器56−1,…56−p、
復調器57−1,…57−pとより成る。
【0262】フォトダイオード53は、分岐結合器に結
合され、光ファイバ4を介して伝送されてきた各アンテ
ナ局側からの光信号を受信して電気信号に変換するもの
であり、データ信号分離器55−1,…55−pは、フ
ォトダイオード53からの電気信号から複数あるアンテ
ナ局のうちの対応する特定のアンテナ局用のデータ信号
を分離抽出するものであり、簡易なフィルタなどで構成
される。
【0263】周波数変換器56−1,…56−pは、そ
れぞれデータ信号分離器55−1,…55−p対応に設
けられており、前記ローカル発生器54−1,…54−
pのうちの対応するものからローカルキャリア信号の供
給を受けると共に、対応するデータ信号分離器55−
1,…55−pから得られたデータ信号を用いてこれら
より、データ信号を周波数変換するものである。
【0264】復調器57−1,…57−pは、周波数変
換器56−1,…56−pに対応して設けてあり、それ
ぞれ対応する周波数変換器56−1,…56−pから周
波数変換して与えられるデータ信号を復調して出力する
ものである。
【0265】このような構成において、チャネル別の端
子11−1,…11−pに入力された各チャネルのベー
スバンドのデータ信号は、それぞれの端子11−1,…
11−p対応の変調器10−1,…10−pでQPSK
などの帯域信号に変調される。
【0266】そして、この変調器10−1,…10−p
で変調された信号はそれぞれの対応する周波数変換器9
−1,…9−pで光伝送用のサブキャリア信号に周波数
変換される。すなわち、周波数変換器9−1,…9−p
では、入力された帯域信号に、各周波数変換器9−1,
…9−p対応のローカル発生器54−1,…54−pの
発生するローカルキャリア信号の周波数を加算または減
算して周波数変換を行う。
【0267】また、第1及び第2のパイロットキャリア
発生器12−1,12−2は、それぞれ異なる周波数の
パイロットキャリア信号を発生する。そして、合成器8
はこれら2種のパイロットキャリア信号及び、周波数変
換器9−1,9−2,…9−pの出力を合成して、レー
ザドライバ7に与え、レーザドライバ7は、この合成器
8で合成された信号対応にレーザ素子5をドライブして
合成器8の合成信号対応に光変調したレーザ光を発生
し、光ファイバ4に送り出す。
【0268】上り信号処理系では、光ファイバ4を介し
て伝送されてきた光信号を、フォトダイオード53にて
電気信号に変換し、各データ信号分離器55−1,…5
5−pに与える。
【0269】各データ信号分離器55−1,…55−p
ではこの電気信号からそれぞれ所定のチャネルのデータ
信号を分離する。そして、周波数変換器56−1,…5
6−pは、それぞれ対応するデータ信号分離器55−
1,…55−pから与えられるデータ信号について、ロ
ーカルキャリア信号を用いて所要の中心周波数の信号に
変換する。
【0270】すなわち、周波数変換器56−1,…56
−pには、前記ローカル発生器54−1,…54−pの
うちの対応するものからローカルキャリア信号の供給を
受ける。そしてこのローカルキャリア信号と、対応する
データ信号分離器55−1,…55−pから得られたデ
ータ信号のキャリア成分を用いてこれらより、データ信
号を特定の中心周波数に周波数変換する。ここで、特定
の中心周波数とは、変調器10−1,10−2,…10
−pの出力周波数と同じ周波数である。
【0271】周波数変換器56−1,…56−pにて周
波数変換されて得られたデータ信号はそれぞれの対応す
る復調器57−1,…57−pにて復調される。
【0272】この実施例では、集中制御局1内に下り信
号処理系と上り信号処理系とを設けた構成において、ロ
ーカルキャリア信号を下り信号処理系と上り信号処理系
とで共用させる構成とした。
【0273】すなわち、ローカルキャリア信号は周波数
変換器9−1の場合、ローカル発生器54−1から入力
され、周波数変換器9−2の場合、ローカル発生器54
−2から入力され、…周波数変換器9−pの場合、ロー
カル発生器54−pから入力され、と云った具合に、そ
の系統毎の対応するローカル発生器より供給されるが、
また上り信号処理系の周波数変換器56−1,…56−
pにも与えられるようにした。すなわち、周波数変換器
56−1の場合、ローカル発生器54−1から入力さ
れ、周波数変換器56−2の場合、ローカル発生器54
−2から入力され、…周波数変換器56−pの場合、ロ
ーカル発生器54−pから入力され、と云った具合であ
る。
【0274】図13や図14に示した如き構成のアンテ
ナ局から送信されてきた上りサブキャリア信号は、本発
明では下りサブキャリア信号と同様、図17の如く、十
分な周波数間隔を持たせて多重されており、その周波数
間隔は下りサブキャリア信号の周波数間隔と同様であ
る。
【0275】そこで、集中制御局1では、ローカル発生
器54−1の出力を分岐して、一方は周波数変換器9−
1に、他方は周波数変換器56−1に入力する。フォト
ダイオード53で電気信号に変換され、データ信号分離
器55−1で各々に分離された上りデータ信号は、周波
数変換器56−1によって、復調器57−1で復調され
るのに適した周波数に変換される。
【0276】周波数変換器56−1でローカル発生器5
4−1からのローカルキャリアを使用することにより、
復調器57−1に入力される信号の周波数を容易に高精
度で制御できる。
【0277】このようにすることによって、上り信号の
サブキャリア多重時のアンテナ局相互のサブキャリア周
波数が容易に安定化でき、さらに、集中制御局での上り
信号の復調器入力の周波数が安定化され、復調のための
周波数制御が容易になる。さらに、集中制御局でローカ
ル発生器が共用でき設備の削減につながる。さらに、ア
ンテナ局でローカルキャリアを生成してから上り、下り
の信号の周波数変換に共用することによって、アンテナ
局の周波数変換部が簡素化できる。
【0278】アンテナ局で上り信号および下り信号を周
波数変換する時の周波数変換幅は上り下りで異なってい
ても良い。さらに、下り信号が図17のようにサブキャ
リア多重されていた場合、上り信号も同様の順序で、す
なわち周波数の小さい方からアンテナ局2−1、2−
2、2−3と並んでいる必要はなく、上り信号の周波数
変換幅を適宜変更することによって順番が変わっていて
も良い。
【0279】また、アンテナから放射される無線信号周
波数が上りと下りで大きく異なる場合、アンテナ局での
上り信号の周波数変換幅と下り信号の周波数変換幅を故
意に変えて、光サブキャリア伝送されるときに周波数が
ほぽ同じ周波数帯になるようにしてもよい。低価格に光
サブキャリア伝送できるサブキャリア周波数帯が限られ
ているため、このようにすることによって低価格化でき
る。
【0280】これまでの例では、アンテナ局にアンテナ
が上り信号系用、下り信号系用各1本ずつある場合につ
いて説明したが、上り信号系用、下り信号系用個別の場
合(図9、図12)と同様にそれぞれが複数個あっても
良い。
【0281】また、以上の実施の形態はPONと呼ばれ
る光ファイバネットワークの形態に特化して記述した
が、本発明は他の形態、例えば、有線同軸伝送や、光フ
ァイバで伝送後同軸ケーブルで分岐されるHFC(Hybr
id Fiber Coax)などにも適用することが可能であ
る。
【0282】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、種々変形して実施可能である。
【0283】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、複数の無線
アンテナ局をPONで収容する場合に、より簡便な光伝
送系で、アンテナ局間の周波数安定性を保てるようにな
るものである。すなわち、集中制御局から複数のアンテ
ナ局にサブキャリア多重された変調済みのデータ信号を
分配する形態において、アンテナ局で使用するデータ信
号が、光受信後に簡易なフィルタで分離できるよう十分
広い周波数間隔でサブキャリア多重し、かつ、各アンテ
ナ局から放出される電波の周波数を同期させるために必
要なパイロツトキャリアの数が(アンテナ局の数ではな
く、)2つだけで良すむようにした。
【0284】その結果、各アンテナ局間で周波数同期を
とりつつも、光サブキャリア伝送時のデータ信号の変調
度がパイロットキャリアのために犠牲になることなく、
良好な伝送が可能となる他、光を受信したのちに、必要
な信号を切り出す過程が簡易で低コスト化が図れるよう
になる通信システムが提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例における下り信号系のシステム構成図であ
る。
【図2】本発明を説明するための図であって、本発明の
第1の実施例を説明するための図である。
【図3】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施例としての2種のパイロットキャリア信号の
具体的周波数配置例を示す図である。
【図4】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施例における周波数変換器15の構成例を示す
図である。
【図5】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施例における周波数変換器15の構成例を示す
図である。
【図6】本発明を説明するための図であって、本発明の
第2の実施例における周波数変換器15の構成例を示す
図である。
【図7】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3の実施例における2種のパイロットキャリア信号の
具体的周波数配置例を示す図である。
【図8】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3の実施例における周波数変換器の構成例を示す図で
ある。
【図9】本発明を説明するための図であって、本発明の
第3の実施例における1つのアンテナ局で複数のアンテ
ナを備えた構成とする場合のアンテナ局2の構成例を示
す図である。
【図10】本発明を説明するための図であって、本発明
の第4の実施例における受信系(上り信号処理系)につ
いての構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明を説明するための図であって、本発明
の第4の実施例における各アンテナ局2−2,…2−p
で光サブキャリア伝送に適した周波数に変換する場合に
おける各アンテナ局別の周波数状態を説明するスペクト
ル図である。
【図12】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5の実施例におけるアンテナ局の構成例を示す図で
ある。
【図13】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5の実施例におけるアンテナ局の別の構成例を示す
図である。
【図14】本発明を説明するための図であって、本発明
の第5の実施例における更に別のアンテナ局の構成例を
示す図である。
【図15】本発明を説明するための図であって、本発明
システムにおけるサブキャリア信号共用型の集中制御局
の構成例を示すブロック図である。
【図16】本発明の背景技術を説明するためのシステム
構成図である。
【図17】従来技術の問題点を説明するための図であ
る。
【図18】従来例技術のの問題点を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
1…集中制御局 2,2−1,…2−p,16,42…アンテナ局 3…光分岐結合器 4…光ファイバ 5…レーザ素子 6…フォトダイオード 7…レーザドライバ 8…合成器 9,15…周波数変換器 10…変調器 11…入力端子 12…パイロットキャリア発生器 13…データ信号分離器 14…パイロットキャリア分離器 17…逓倍器 18,22…ミキサ 19,23…フィルタ 20…入力端子 21,25,30…スイッチ 24…分配器 26…入力端子 27…端子 28,34,37,39…ミキサ 29,35,38,40…フィルタ 31…分配器 32…入力端子 33…出力端子 36…逓倍器 41,43,49,50,51,56…周波数変換器 44…パイロットキャリア入力端子 45,53…フォトダイオード 46…データ分離復調器 47…レーザ素子 48…結合器 52…ローカルキャリア発生器 54…ローカル発生器 55…データ信号分離器 57…復調器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/20

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3系統以上の各系統別のデータ信号を周波
    数多重して伝送し、これら各系統別のデータ信号は受信
    後に目標とする周波数帯に周波数変換するようにした通
    信システムであって、前記3系統以上のデータ信号すべ
    てを含む信号帯域幅は、前記目標とする周波数帯の信号
    帯域幅より広く設定する通信システムにおいて、 第1のパイロットキャリア信号と第2のパイロットキャ
    リア信号を前記3系統以上のデータ信号と同時に伝送
    し、前記第1のパイロットキャリア信号の周波数の整数
    倍と、前記第2のパイロットキャリア信号の周波数の整
    数倍と前記3系統以上のデータ信号の周波数のうち、い
    ずれでも一つを加算すると、前記目標とする周波数帯の
    周波数となるよう、前記3系統以上のデータ信号のそれ
    ぞれの中心周波数、前記第1のパイロットキャリア信号
    の周波数、および、前記第2のパイロットキャリア信号
    を周波数配置することを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】前記3系統以上のデータ信号の周波数間隔
    は所定周波数の整数(≧1)倍とし、前記第1のパイロ
    ットキャリア信号の周波数と前記第2のパイロットキャ
    リア信号の周波数差は前記所定の周波数とすることを特
    徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 【請求項3】前記3系統以上のデータ信号の周波数間隔
    は所定周波数の整数(≧1)倍とし、前記第2のパイロ
    ットキャリア信号の周波数は前記所定の周波数とするこ
    とを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 【請求項4】特定の周波数帯の合計3系統以上のデータ
    信号を周波数変換し、周波数多重して伝送するようにし
    た通信システムであって、周波数多重伝送時の前記3系
    統以上のデータ信号すべてを含む信号帯域幅は、前記特
    定の周波数帯の信号帯域幅より広く設定した通信システ
    ムにおいて、 周波数変換するための手段は、他から与えられる第1お
    よび第2ののパイロットキャリア信号を用い、この第1
    のパイロットキャリア信号の周波数の整数倍と、第2の
    パイロットキャリア信号の周波数の整数倍を加算した周
    波数のキャリアを用いて、前記データ信号を周波数変換
    する構成とすることを特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】親局から1つ以上の子局に対して3系統以
    上の下りデータ信号を周波数多重して伝送し、各子局で
    受信後に目標周波数帯に周波数変換するようにし、ま
    た、前記1つ以上の子局では特定周波数帯の3系統以上
    の上りデータ信号を周波数変換し、周波数多重して前記
    親局へ伝送するようにした通信システムであって、前記
    3系統以上の下りデータ信号すべてを含む信号帯域幅
    は、前記目標周波数帯の信号帯域幅より広く設定すると
    共に、周波数多重伝送時の前記3系統以上の上りデータ
    信号すべてを含む信号帯域幅は、前記特定の周波数帯の
    信号帯域幅より広く設定した通信システムにおいて、 親局では子局へ第1のパイロットキャリア信号と第2の
    パイロットキャリア信号とを前記3系統以上の下りデー
    タ信号と同時に伝送し、前記第1のパイロットキャリア
    信号の周波数の整数倍と、前記第2のパイロットキャリ
    ア信号の周波数の整数倍と前記3系統以上の下りデータ
    信号のどれでも一つの周波数を加算すると、前記目標と
    する周波数帯の周波数となる値に前記3系統以上の下り
    データ信号それぞれの中心周波数、前記第1及び第2の
    パイロットキャリア信号の周波数が決定されており、前
    記子局においては、前記親局から伝送されてきた第1の
    パイロットキャリア信号の周波数の整数倍と、前記親局
    から伝送されてきた前記第2のパイロットキャリア信号
    の周波数の整数倍を加算した周波数のキャリアを用い
    て、前記上りデータ信号を周波数変換する構成とするこ
    とを特徴とする通信システム。
  6. 【請求項6】前記子局において、 前記周波数変換手段は、前記第1のパイロットキャリア
    信号の整数倍と前記第2のパイロットキャリア信号の整
    数倍を加算したローカルキャリア信号を合成し、このロ
    ーカルキャリア信号を用いて、前記下りデータ信号を前
    記目標とする周波数帯に周波数変換し、前記特定の周波
    数帯の上りデータ信号を前記ローカルキャリア信号を用
    いて周波数変換する構成であることを特徴とする請求項
    第5の通信システム。
  7. 【請求項7】前記通信システムはサブキャリア光伝送シ
    ステムであることを特徴とする請求項1乃至請求項6い
    ずれか1項記載の通信システム。
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