JP2002111566A - 送信機、通信システム及び通信方法 - Google Patents

送信機、通信システム及び通信方法

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JP2002111566A
JP2002111566A JP2000352255A JP2000352255A JP2002111566A JP 2002111566 A JP2002111566 A JP 2002111566A JP 2000352255 A JP2000352255 A JP 2000352255A JP 2000352255 A JP2000352255 A JP 2000352255A JP 2002111566 A JP2002111566 A JP 2002111566A
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JP2000352255A
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English (en)
Inventor
Takuo Takai
拓夫 高井
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Ricoh Microelectronics Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Microelectronics Co Ltd
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Transmitters (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 他の電波等によって通信が邪魔されても所定
の情報を確実に通信し、安定した通信が可能な送信機、
通信システム及び通信方法を提供する。 【解決手段】 パルス信号発生部20に供給される電源
電圧を音声信号生成部10からの変調信号により変調部
30で変調すると、振幅変調及び周波数変調がされたパ
ルス信号を得ることができる。このパルス信号から、信
号抽出部40によってその基本波成分と2つの高調波成
分を取り出し、各送信信号を増幅してアンテナ80から
同一情報によって変調された複数の被変調波を電波とし
て同時に送信する。受信機側では、これら複数の電波の
中から任意の電波を選択して受信することで、安定した
無線通信が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同一情報によって
変調された複数の被変調波を同時に送信する送信機、通
信システム及び通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無線通信に利用する電波は、その出力レ
ベルに応じて電波法によって規制を受け、所定レベルよ
り大きい出力を伴う電波出力を発射するには免許を受け
る必要がある。したがって、近距離で簡便な無線通信を
行いたい場合には、電波法によって規制を受けない出力
レベルを有する微弱電波を用いるのがよい。しかし、こ
のような微弱電波ではその通信範囲に限界があり、その
利用範囲が限定されることになる。
【0003】特開平5−63616号公報には、互いに
近接した複数の周波数の電波が同一情報により変調され
てなる複数の微弱電波を同時に送出し、これら電波を受
信して合成し上記情報を再生する多波送受信式通信方法
が開示されている。この通信方法によれば、受信側で同
一情報を有する複数の微弱電波を合成して該情報を再生
するので、個々の電波が微弱であっても合成によって大
レベルの電波と同等の通信能力をもって無線通信を行う
ことができるとしている。
【0004】このように微弱電波を用いた近距離無線通
信を利用すれば、電波法によって規制を受けないで無線
通信を行うことができるため、市街地等に配置された送
信機から送信される電波を視覚障害者が所持する受信機
で受信することで所定の情報を案内する視覚障害者用情
報案内システムをはじめ、玩具、ホームオートメーショ
ン、アラーム機器、医用テレメータリングなど、広範囲
な応用分野での利用を期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
通信方法は、同時に送出される複数の電波(以下、「多
波電波」という。)の周波数が互いに近接しているた
め、その使用周波数がラジオやテレビ等の強力な電波と
重複してしまうと、この強力な電波によって多波電波に
よる無線通信が妨害されるという問題があった。この問
題は、上記多波電波の通信範囲内における使用周波数が
他の微弱電波等と重複した場合にも発生する。尚、上述
した問題は、無線通信に限らず、有線通信についても同
様に発生し得るものである。
【0006】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、他の電波や信号等に
よって通信が妨害されても所定の情報を確実に通信し、
安定した通信が可能な送信機、通信システム及び通信方
法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る送信機は、所定情報により変
調して得られた基本周波数を有する被変調波と、該所定
情報により変調して得られた該基本周波数を整数倍した
高調波周波数を有する被変調波とを、同時に送信するこ
とを特徴とするものである。
【0008】この送信機を用いて無線通信を行う場合、
受信機側では、基本周波数を有する電波を受信したとき
でも、その高調波周波数を有する電波を受信したときで
も、同じ情報を得ることができる。よって、受信機周辺
において、例えば、その基本周波数帯域が他の電波で使
用されていて、その無線通信が妨害されたとしても、受
信機の受信周波数を高調波周波数に切り換えれば、上記
送信機から送信された情報を入手することが可能とな
る。送信される基本周波数及び高調周波数を有する被変
調波は、例えば、所定の情報で変調したパルス信号の中
から取り出したり、基本周波数を有する搬送波と高調波
周波数を有する搬送波とを同一情報でそれぞれ変調した
りして得ることができる。尚、本送信機は、有線通信に
も同様に適用可能である。
【0009】また、上記基本周波数を9kHzや18k
Hzなどの低い周波数に設定した場合には、その高調波
周波数の間隔が狭くなるため、送信周波数の間隔が狭い
多数の被変調波を送信することが可能となる。この場合
には、AMラジオ受信機のように、受信周波数が所定帯
域に限定されているときでも、本送信機から送信される
被変調波を受信可能な受信周波数の数を多くすることが
できる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の送信
機において、上記高調波周波数を有する被変調波は、上
記基本周波数を有する被変調波と異なる変調方式で変調
されていることを特徴とするものである。
【0011】この送信機においては、変調方式が異なる
複数の被変調波を同時に送信することができる。変調方
式はそれぞれ一長一短であるため、このように複数の変
調方式を利用することで各変調方式が有する長所を生か
して通信することができる。例えば、振幅変調方式は、
回路構成が簡単で低コストであるという長所を有し、周
波数変調方式は比較的ノイズの影響を受け難いという長
所を有する。尚、このように複数の変調方式による被変
調波を送信する場合、受信機側では、各変調方式に対応
した復調部を有する必要があるが、市販されているラジ
オ受信機には、AM波及びFM波を受信可能なものがあ
る。したがって、適切な周波数を有する振幅変調方式及
び周波数変調方式の被変調波をそれぞれ送信することに
より、このような市販のラジオ受信機を利用することが
できる。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の送信機において、振幅変調方式によって変調された2
つの被変調波を、電波として同時に送信するものであ
り、該2つの被変調波は、市販ラジオで受信可能な中波
帯域の両端付近に位置する周波数帯域を有することを特
徴とするものである。
【0013】この送信機は、例えば、基本周波数として
531kHzを採用し、高調波周波数としてその3倍の
1593kHzを採用して、市販ラジオで受信可能な5
31〜1628kHzの中波帯域内の両端付近に位置す
る周波数帯域を利用して複数の被変調波を同時に送信す
る。これら被変調波を受信する受信機として市販ラジオ
を用いる場合、このようなAM波を受信するときにはそ
のチューニング作業が容易となり、情報を入手しやすく
なる。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項1、2又
は3の送信機において、上記基本周波数を有するパルス
信号を発生させるパルス信号発生部と、該パルス信号を
上記所定情報に基づく変調信号によって変調する変調部
と、該変調部によって変調されたパルス信号の中から、
上記基本周波数を有する被変調波と上記高調波周波数を
有する被変調波とをそれぞれ抽出する信号抽出部と、該
信号抽出部で得られた複数の被変調波を同時に送信する
送信部とを備えたことを特徴とするものである。
【0015】この送信機は、基本周波数を有するパルス
信号を変調した後に、そのパルス信号の中から基本周波
数を有する被変調波とその高調波周波数を有する被変調
波とを抽出して送信する。したがって、搬送波を生成す
る部品と変調を行う部品を被変調波ごとにそれぞれ設け
る必要がなく、部品点数の削減、低コスト化を図ること
が可能である。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項4の送信
機において、上記パルス信号発生部を、電源電圧に応じ
て入力閾値レベルが変化するゲート回路を有するパルス
信号発生回路で構成し、上記変調部を、該パルス信号発
生回路に供給する電源電圧を上記情報に基づく変調信号
に応じて変化させる電源電圧変調回路で構成したことを
特徴とするものである。
【0017】この送信機において、上記電源電圧変調回
路によって上記パルス信号発生回路を構成するゲート回
路に印加される電源電圧を所定情報に基づいて変調する
と、該ゲート回路の入力閾値レベルが該所定情報に応じ
て変化する。この入力閾値レベルの変化により、上記パ
ルス信号発生回路におけるパルス発生タイミングがズ
レ、変調による電源電圧の変化に応じてその振幅だけで
なくそのデューティ比も変化する。これにより、振幅変
調と周波数変調とが同時にされたパルス信号からなる被
変調波を得ることができる。この被変調波を利用すれ
ば、搬送波を生成する部品及び変調を行う部品が1つで
も、2つの変調方式で変調された被変調波を得ることが
でき、更に部品点数の削減、低コスト化を図ることがで
きる。尚、この送信機は、必ずしも2つ変調方式を採用
しなくてもよく、上記被変調波の振幅変調部分又は周波
数変調部分のいずれか1つを利用して通信を行ってもよ
い。
【0018】また、請求項6の発明に係る送信機は、互
いに異なる変調方式で同一情報により変調された複数の
被変調波を、同時に送信することを特徴とするものであ
る。
【0019】この送信機は、同一情報により変調された
変調方式が異なる複数の被変調波を同時に送信するの
で、受信機側では、どの変調方式の被変調波を受信した
としても同じ情報を得ることができる。よって、受信機
周辺において、例えば、振幅変調で変調された被変調波
が他の電波によって妨害されたとしても、受信機を周波
数変調方式に対応した復調形式に切り換えれば、上記送
信機から送信された情報を入手することが可能となる。
また、変調方式はそれぞれ一長一短であるため、このよ
うに複数の変調方式を利用することで各変調方式が有す
る長所を生かして通信することもできる。尚、本送信機
は、有線通信にも同様に適用可能である。
【0020】また、請求項7の発明は、請求項6の送信
機において、基本周波数を有する搬送波信号を生成する
搬送波生成部と、該搬送波信号を上記情報に基づく変調
信号によって互いに異なる変調方式でそれぞれ変調する
変調部と、該変調部によって変調されて得られた複数の
被変調波を同時に送信する送信部とを備えたことを特徴
とするものである。
【0021】この送信機においては、変調方式が異なる
複数の被変調波を同時に送信し、各変調方式が有する長
所を生かして通信することができる。互いに異なる変調
方式で変調された被変調波を得る方法としては、例え
ば、上記搬送波生成部において周波数の異なる複数の搬
送波を生成し、これら搬送波を互いに異なる変調方式で
変調後、あるいは、上記搬送波生成部において1つの搬
送波を生成し、該搬送波を互いに異なる変調方式で変調
後に、異なる周波数の被変調波を得てもよい。また、1
つの搬送波を互いに異なる変調方式で変調した同一周波
数を有する複数の被変調波を生成してもよい。
【0022】また、請求項8の発明は、請求項7の送信
機において、上記搬送波生成部を、電源電圧に応じて入
力閾値レベルが変化するゲート回路を有するパルス信号
発生回路で構成し、上記変調部を、該パルス信号発生回
路に供給する電源電圧を上記情報に基づく変調信号に応
じて変化させる電源電圧変調回路で構成したことを特徴
とするものである。
【0023】この送信機においては、上記請求項5の送
信機と同様に、振幅変調と周波数変調とが同時にされた
パルス信号からなる被変調波を得ることができる。この
被変調波を利用すれば、搬送波を生成する部品及び変調
を行う部品が1つでも2つの変調方式で変調された被変
調波を得ることができ、部品点数の削減、低コスト化を
図ることができる。
【0024】また、請求項9の発明に係る送信機は、同
一情報により変調して得られる基本周波数を整数倍した
互いに異なる複数の高調波周波数をそれぞれ有する被変
調波を、同時に送信することを特徴とするものである。
【0025】この送信機は、基本周波数を整数倍した互
いに異なる複数の高調波周波数をそれぞれ有する被変調
波であって、同一情報により変調されたものを、同時に
送信するので、受信機側では、どの高調波周波数の被変
調波を受信しても同じ情報を得ることができる。よっ
て、受信機周辺において、例えば、一部の高調波周波数
帯域が他の電波によって妨害されたとしても、受信機の
受信周波数を他の高調波周波数に切り換えれば、上記送
信機から送信された情報を入手することが可能となる。
【0026】また、請求項10の発明は、請求項9の送
信機において、上記基本周波数を有するパルス信号を発
生させるパルス信号発生部と、該パルス信号の中から上
記複数の高調波周波数を有する高調波信号を抽出する高
調波信号抽出部と、該高調波信号抽出部で抽出された各
高調波信号を、上記情報に基づく変調信号によって変調
する変調部と、該変調部によって変調されて得られた複
数の被変調波を同時に送信する送信部とを備えたことを
特徴とするものである。
【0027】この送信機は、基本周波数を有するパルス
信号の中から複数の高調波周波数を有する高調波信号を
抽出するので、各高調波信号を得るための発振回路等の
部品を被変調波ごとにそれぞれ設ける必要がなく、部品
点数の削減、低コスト化を図ることが可能である。
【0028】また、請求項11の発明は、請求項10の
送信機において、上記高調波信号抽出部は、上記パルス
信号発生部で発生させたパルス信号の中から、所定の間
隔でそれぞれ時分割された上記複数の高調波信号を、所
定の順序で周期的に配列された状態で出力し、上記変調
部は、該高調波信号抽出部の出力信号を上記変調信号に
よって変調し、上記送信部は、該変調部によって変調さ
れて得られた被変調波を送信することを特徴とするもの
である。
【0029】この送信機は、信号抽出部において、パル
ス信号発生部で発生したパルス信号の中から複数の高調
波周波数を有する高調波信号を抽出するが、その抽出し
た各高調波信号を、所定の間隔でそれぞれ時分割し、そ
の時分割した各信号を所定の順序で周期的に配列された
状態で出力する。すなわち、高調波信号抽出部からは、
時分割された各高調波信号が所定周期で繰り返される状
態の信号が出力される。このような高調波信号抽出部と
しては、例えば、パルス信号に含まれる複数の高調波信
号の高調波周波数と共振するフィルタ回路であるLC共
振回路を用いることができる。このLC共振回路は、パ
ルス信号が入力されると、その共振周波数帯域に含まれ
る高調波信号が、図7(a)に示すように、時分割され
た状態で周期的に配列された信号が出力される。また、
上記高調波信号抽出部としては、通過させる周波数を経
時的に変化させる構成をもつフィルタ回路なども利用す
ることが可能である。このように、高調波信号抽出部か
ら出力された信号は、変調部で変調された後、送信部か
ら送信される。この場合、厳密的には、送信部から、時
分割され周期的に配列された各高調波周波数を有する被
変調波が連続的に送信されることになる。このような構
成においては、各高調波信号を変調する変調部や、各高
調波周波数を有する電波を送信するための送信部など
を、各高調波周波数ごとに分けて設ける必要がない。
【0030】また、請求項12の発明は、同一情報によ
って変調された複数の被変調波を、同時に送信する送信
機と、該送信機から送信された被変調波を復調して該情
報を受信する受信機とから構成された通信システムにお
いて、上記送信機として、請求項1、2、3、4、5、
6、7、8、9、10又は11の送信機を用い、上記受
信機として、該送信機から送信された複数の被変調波の
うちの1つを選択して復調する復調部を備えた受信機を
用いたことを特徴とするものである。
【0031】この通信システムにおいては、上述した請
求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は1
1の送信機を用いて同一情報により変調された周波数あ
るいは変調方式の異なる複数の被変調波を同時に送信
し、受信機においてこれら被変調波の中から任意の被変
調波を選択して受信することができる。したがって、受
信機側では、これら被変調波のどれを受信しても同じ情
報を得ることができる。よって、受信機周辺において、
例えば送信された互いに異なる周波数あるいは変調方式
を有する複数の被変調波のうちの一部が他の電波によっ
て妨害されたとしても、受信機側で他の周波数あるいは
変調方式の被変調波を、例えば同調周波数を切り換えた
り、あるいは復調部の復調方式を切り換えたりすること
で選択して受信すれば、上記送信機から送信された情報
を入手することが可能となる。尚、本通信システムは、
有線通信にも同様に適用可能である。
【0032】また、請求項13の発明に係る通信方法
は、所定情報により変調して得られた基本周波数を有す
る被変調波と、該所定情報により変調して得られた該基
本周波数を整数倍した高調波周波数を有する被変調波と
を、同時に送信し、該複数の被変調波のうちの1つの被
変調波を復調して該情報を受信するものである。
【0033】この通信方法は、受信機側で送信機から送
信された複数の被変調波の中から任意の被変調波を選択
して受信することができる。したがって、受信機側で
は、基本周波数を有する被変調波を受信しても、その高
調波周波数を有する被変調波を受信しても、同じ情報を
得ることができる。よって、受信機周辺において、例え
ば、基本周波数が他の電波で使用されていて無線通信が
妨害されたとしても、受信機の受信周波数を高調波周波
数に同調する周波数を切り換えるなどして、該基本周波
数の被変調波以外の被変調波を選択して受信すれば、上
記送信機から送信された情報を入手することが可能とな
る。尚、本通信方法は、有線通信にも同様に適用可能で
ある。
【0034】また、請求項14の発明に係る通信方法
は、互いに異なる変調方式で同一情報により変調された
複数の被変調波を、同時に送信し、該複数の被変調波の
うちの1つの被変調波を復調して該情報を受信するもの
である。
【0035】この通信方法においては、互いに異なる変
調方式で同一情報により変調された各被変調波を同時に
送信し、受信機においてこれら被変調波の中から任意の
被変調波を選択して受信することができる。したがっ
て、受信機側では、これら被変調波のどれを受信しても
同じ情報を得ることができる。よって、受信機周辺にお
いて、例えば送信された変調方式が互いに異なる複数の
被変調波のうちの1つが他の電波によって妨害されたと
しても、受信機を他の変調方式に対応した復調方式に切
り換えるなどすれば、上記送信機から送信された情報を
入手することが可能となる。また、変調方式はそれぞれ
一長一短であるため、上述のように複数の変調方式を利
用することで各変調方式が有する長所を生かして通信す
ることができる。尚、本通信方法は、有線通信にも同様
に適用可能である。
【0036】また、請求項15の発明に係る通信方法
は、同一情報により変調して得られる基本周波数を整数
倍した互いに異なる複数の高調波周波数をそれぞれ有す
る被変調波を、同時に送信し、該電波のうちの1つの電
波を復調して該情報を受信することを特徴とするもので
ある。
【0037】この通信方法においては、基本周波数を整
数倍した互いに異なる複数の高調波周波数をそれぞれ有
する電波であって、同一情報により変調されたものを同
時に送信するので、受信機側では、どの高調波周波数の
電波を受信しても同じ情報を得ることができる。よっ
て、受信機周辺において、例えば、一部の高調波周波数
帯域が他の電波によって妨害されたとしても、受信機の
受信周波数を他の高調波周波数に切り換えれば、上記送
信機から送信された情報を入手することが可能となる。
尚、本通信方法は、有線通信にも同様に適用可能であ
る。
【0038】尚、高調波としては、送信レベルの高い奇
数倍高調波を利用するのが好ましいが、偶数倍高調波を
利用することも可能である。また、基本周波数の基本波
と複数の高調波とを組み合わせて、多数の被変調波を同
時に送信すれば、より確実に情報を通信することができ
る。
【0039】また、複数の変調方式による被変調波を送
信する場合、受信機側では、各変調方式に対応した復調
部を有する必要がある。市販されているラジオ受信機に
はAM波及びFM波を受信可能なものがある。したがっ
て、適切な周波数を有する振幅変調方式及び周波数変調
方式の被変調波をそれぞれ送信することにより、このよ
うな市販のラジオ受信機を利用することができる。ま
た、受信機として市販のラジオ受信機を利用する場合に
は、変調方式として振幅変調方式又は周波数変調方式を
用いるのがよいが、位相変調方式等の他の変調方式を利
用することも可能である。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、位置情報等の視
覚障害者に有用な情報を無線通信により案内する位置情
報案内システムに適用した一実施形態について説明す
る。本実施形態における送信機は、上記位置情報等の音
声信号を変調信号とし、基本周波数を有する搬送波を該
変調信号によって変調することで生成された被変調波を
電波として送信するものである。尚、この電波の出力レ
ベルは、法規制範囲内の微弱なものである。
【0041】まず、本実施形態における送信機の構成及
び動作について説明する。図1は、本実施形態における
送信機の概略構成を示すブロック図である。この送信機
は、位置情報等を案内する音声信号を生成する変調信号
発生部としての音声信号生成部10と、基本周波数を有
する搬送波信号としてのパルス信号を発生させる搬送波
生成部であるパルス信号発生部20と、該音声信号から
なる変調信号Vmに応じて該パルス信号発生部に供給す
る電源電圧Vbmを変化させる変調部30と、該パルス信
号発生部から出力される該変調部によって変調されたパ
ルス信号の中から複数の被変調波を抽出する信号抽出部
40と、該信号抽出部で抽出された各被変調波をそれぞ
れアンテナ80から放射するのに必要なレベルまで増幅
する増幅部50と、増幅された各被変調波を同時に送信
するためのアンテナ共用部60と、各部に電源電圧を供
給する電源部70とから構成されている。ここで、上記
増幅部50、アンテナ共用部60及びアンテナ80によ
って、送信部が構成されている。
【0042】上記音声信号生成部10は、位置情報等を
音声で入力するためのマイク11と、該マイクから入力
された音声信号を増幅するプリアンプ12と、該プリア
ンプによって増幅された音声信号を録音して再生する音
声信号録音再生部13とを備えている。上記位置情報等
を録音する場合、上記マイク11から入力された音声信
号は、上記プリンアンプ12で増幅された後、上記音声
信号録音再生部13に設けられた図示しない記憶部に記
憶される。この記憶部としては、メモリー、磁気テー
プ、磁気ディスク、光ディスク等を利用することができ
る。本実施形態においては、上記記憶部に記憶された音
声信号が常に再生されている状態となっているが、上記
記憶部に記憶された音声信号を任意のタイミングで再生
できるように構成してもよい。また、本実施形態におい
ては、上記音声信号生成部10にマイク11を設けて、
当該送信機1で音声情報を録音できる構成としている
が、例えば、上記音声信号生成部10にマイク11を設
けず、音声信号を記憶する記憶部と、該記憶部に音声信
号を入力するための入力インターフェース部とを設け
て、別の場所で一旦録音した位置情報等の音声信号を上
記入力インターフェースを介して上記記憶部に入力する
ように構成してしてもよい。
【0043】図2は、上記パルス信号発生部20、上記
変調部30及び上記信号抽出部40の構成を示す回路図
である。この回路において、電源電圧に応じて入力閾値
レベルが変化するゲート回路であるインバータInv1
を含む3段のインバータによるCR発振回路で構成され
たパルス信号発生回路21が上記パルス信号発生部20
を構成し、上記音声信号生成部10から出力される変調
信号Vmに応じて該パルス信号発生回路のインバータI
nv1に供給する電源電圧Vbmを変化させる電源電圧変
調回路31が上記変調部30を構成し、上記パルス信号
発生回路の出力端子に並列接続された異なる共振周波数
を有する3つの同調回路41A,41B,41Cが上記
信号抽出部40を構成している。
【0044】上記パルス信号発生回路21を構成する3
つのインバータInv1,Inv2,Inv3は、安価
で入手が容易な汎用ディジタルIC(例えば、CMOS
タイプの74HC04)を用いることができる。尚、上
記パルス信号発生部20としては、例えば、図3に示す
ように、上記インバータInv1のように電源電圧に応
じて入力閾値レベルが変化するインバータInv4と、
水晶振動子XTALやコンデンサCからなる帰還回路と
を備えた発振回路を用いることもできる。
【0045】また、上記電源電圧変調回路31は、NP
N型のバイポーラトランジスタTr 1を用いたエミッタ
ホロワ回路で構成されている。トランジスタTr1のコ
レクタ端子には、上記電源部70から電源電圧Vb(=
6V)が印加されている。そして、上記トランジスタT
1のベース端子には、カップリングコンデンサC1を介
して変調信号Vmが入力され、抵抗R1及びR2によりバ
イアス設定されている。また、この電源電圧変調回路3
1の出力端子は、上記トランジスタTr1のエミッタ端
子に設けられ、該エミッタ端子とグランドとの間には、
上記パルス信号発生回路21から出力されるパルス信号
に対して低インピーダンスであり、かつ、上記変調信号
Vm(例えば、音声周波数300Hz〜3.0kHz)
以下の信号に対して高インピーダンスであるインピーダ
ンス素子として、静電容量0.1μFのコンデンサC2
が接続されている。
【0046】上記パルス信号発生回路21は、上記イン
バータInv1,Inv2,Inv3のほか、抵抗
3,R4及びコンデンサC3を有し、該パルス信号発生
回路から出力されるパルス信号の周期Tは次の数1に示
す式から求められる。ここで、τ 1は上記パルス信号の
Hレベル期間であり、τ2はLレベル期間である。ま
た、Vthは一段目のインバータInv1の入力閾値レベ
ルであり、VDDは該インバータInv1のドレイン電圧
である。
【0047】
【数1】T=τ1+τ2=−RT・CT{ln(A1)+ln
(A2)} ここで、A1=Vth/(VDD+Vth)、A2=(VDD−V
th)/(2VDD−Vth)である。
【0048】上記パルス信号発生回路21のインバータ
Inv1の入力閾値レベルが一定の場合には、該パルス
信号発生回路21から出力されるパルス信号は図4中の
実線で示すようになり、その周波数は基本周波数F0
ある531kHzと一定である。ここで、上記数1で示
す式からわかるように、上記パルス信号の周期Tは、上
記インバータInv1の入力閾値レベルVthによって変
化する。この入力閾値レベルVthは、上記電源電圧変調
回路31により上記インバータInv1に印加する電源
電圧を変調信号Vmに基づいて変化させると、該変調信
号の大きさに応じて変化する。したがって、この変調信
号Vmの変化により、上記パルス信号発生回路21にお
けるパルス発生タイミングがズレて、図4中一点鎖線で
示すように、周波数及びパルス振幅が変化したパルス信
号を得ることができる。このようにして、上記パルス信
号発生回路21は、インバータInv1の入力閾値レベ
ルVthと、抵抗R3及びコンデンサC3の値とに基づいて
決まる基本周波数F0で繰り返されるパルス信号を出力
する。
【0049】上記パルス信号発生回路21から出力され
たパルス信号は、図4に示すように振幅変調と周波数変
調とが同時にされた状態のもので、上記信号抽出部40
に入力される。この信号抽出部40は、そのパルス信号
に含まれる周波数成分のうち、基本周波数F0(=53
1kHz)の帯域のみを出力する第1同調回路41A
と、該基本周波数の3倍の高調波周波数F1(=159
3kHz)の帯域のみを出力する第2同調回路41B
と、該基本周波数の145倍の高調波周波数F2(=7
6.995MHz)の帯域のみを出力する第3同調回路
41Cとから構成されている。
【0050】各同調回路41A,41B,41Cは、コ
ンデンサC4,C6,C8及びコイルL1,L3,L5を並列
接続してなる入力側共振回路と、該入力側共振回路のコ
イルとともにトランスを形成するコイルL2,L4,L6
及びコンデンサC5,C7,C9を並列接続してなる出力
側共振回路とを備えている。ここで、各同調回路41
A,41B,41Cを構成する素子は、それぞれが同調
すべき周波数を共振周波数として有する値が設定されて
いる。
【0051】このようにして変調信号Vmによって変調
されたパルス信号から抽出された531kHz、159
3kHz、77MHzの3つの被変調波V1,V2,V3
は、上記増幅部50を構成するアンプ51A,51B,
51Cによってそれぞれアンテナ80から放射するのに
必要なレベルまで増幅される。そして、これら被変調波
1,V2,V3は、それぞれ上記アンテナ共用器60を
構成する帯域通過フィルタ61A,61B,61Cを通
過してアンテナ80から同時に送信される。
【0052】各帯域通過フィルタ61A,61B,61
Cは、対応した被変調波V1,V2,V3が有する周波数
帯域のみを通過させるフィルタ回路で構成されている。
これにより、例えば、第1帯域通過フィルタ61Aを通
過した被変調波V1は、アンテナ80に対して並列接続
された他の帯域通過フィルタ61B,61Cに流れ込ん
でその信号レベルが減衰することはない。したがって、
それぞれの被変調波V 1,V2,V3は、アンテナ80に
のみ流れ込み、振幅変調及び周波数変調された電波とし
て空中に放射される。
【0053】尚、本実施形態では、電源電圧を変調信号
で変調することで振幅変調及び周波数変調を同時された
パルス信号を得てから、該パルス信号の中から互いに異
なる周波数を有する被変調波を抽出する構成について説
明したが、送信する各電波の周波数を有する搬送波を別
個の部品でそれぞれ生成する構成であってもよい。ま
た、電源電圧を変調して被変調信号を生成するのではな
く、1又は2以上の搬送波生成部で生成した搬送波をそ
れぞれ1又は2以上の変調方式で変調して被変調信号を
得る構成としてもよい。
【0054】次に、本実施形態における受信機の構成及
び動作について説明する。本実施形態では、上記送信機
に対する受信機として、AM電波及びFM電波を受信可
能な市販のラジオ受信機を利用することができる。そし
て、この受信機を視覚障害者が所持して上記送信機の通
信範囲内に入り込むことで、該送信機からの情報を入手
することができる。
【0055】図5は、本実施形態における受信機の概略
構成を示すブロック図である。この受信機は、上記送信
機から同時に送信された3つの電波をとらえる受信アン
テナ101と、該受信アンテナでとらえた電波に同調し
て高周波信号を抽出し、これにより得た受信信号を増幅
して復調する同調復調部102と、該同調復調部から出
力された受信信号に含まれる音声信号を視覚障害者等に
出力する出力部103とから構成されている。
【0056】上記受信アンテナ101は上記同調復調部
102に接続されており、とらえた電波は該同調復調部
に送られる。この同調復調部102では、視覚障害者に
よる操作で選択された周波数の電波に同調して高周波信
号を取り出し、該高周波信号を増幅して復調する。ここ
で、531〜1629kHzの周波数を有する中波に対
しては振幅変調に対応した復調を行い、76〜90MH
zの周波数を有する超短波周波数に対しては周波数変調
に対応した復調を行う。
【0057】上記出力部103は、上記同調復調部10
2によって復調された音声信号を増幅する音声増幅部1
04と、該音声信号を視覚障害者等に出力する出力イン
ターフェース105とから構成されている。本実施形態
では、上記出力インターフェース105に情報出力手段
としてのイヤホン106が接続されている。これによ
り、上記視覚障害者等は、上記イヤホン106を耳に当
てることにより、上記音声信号を音声で聴くことができ
る。尚、上記情報出力手段は、上記イヤホン106やス
ピーカーなどのように情報を音声で出力するものに限ら
ず、上記送信機における情報信号の種類に応じて、バイ
ブレータによる振動刺激や、低周波電圧パルス等の電気
的刺激などで情報を出力するものであってもよい。
【0058】以上、本実施形態の位置情報案内システム
によれば、ラジオ放送局からの強力な電波によって上記
送信機からの電波が妨害されたとしても、視覚障害者が
上記受信機を他の周波数にチューニングすれば、該送信
機からの情報を入手することができる。このとき、上記
送信機から近い場所で受信する場合には、77MHzの
FM電波で受信すれば、雑音の少ないクリアな音声で情
報を聞くことができ、該FM電波が入らないぐらい送信
機から離れているときには、531kHzあるいは15
93kHzのAM電波で受信すれば、送信機からの情報
を入手することができる。
【0059】また、上記送信機から送信される電波のう
ち531kHz及び1593kHzの電波は、市販のラ
ジオ受信機が受信可能なAM電波の受信周波数帯域の両
端付近に位置するため、受信周波数を調節するチューニ
ング作業が比較的容易である。
【0060】尚、上述した実施形態では、上記送信機か
ら同時に3つの電波を送信する場合について説明した
が、上記パルス信号発生回路21で発生するパルス信号
の周波数を低い周波数に設定すれば、その高調波周波数
の間隔に短くなり、更に多くの電波を同時に送信するこ
とが可能であり、視覚障害者に対してより確実に情報を
案内することができる。
【0061】〔変形例1〕また、上記実施形態では、パ
ルス信号発生回路21内で電源電圧による変調を行う構
成について説明したが、図6に示すような構成であって
もよい(以下、「変形例1」という。)。この構成にお
いては、図3に示したパルス信号発生部としての発振回
路121で例えば9kHzの周波数を有する基準信号を
生成する。そして、この基準信号の中から、信号抽出部
としてのフィルタ回路122により、例えば、AMラジ
オ受信機で受信可能な531〜1629kHzの周波数
帯域にある奇数倍高調波を抽出する。これにより、この
周波数帯域に存在する61個の高調波周波数の高調波信
号を得ることができる。そして、整形回路123によ
り、これら高調波信号を矩形波信号に整形し、その矩形
波信号はインバータInv4に入力される。このインバ
ータInv4の電源電圧Vbmは、上記パルス信号発生回
路21の場合と同様に、上記変調部30により変調され
ており、このインバータInv4からは、周波数及びパ
ルス振幅が変化したパルス信号が出力される。このパル
ス信号は、上記信号抽出部40に入力され、61個の高
調波周波数のうちから選択される送信周波数ごとに用意
された多数の同調回路で同調され、アンテナ80から同
時に送信される。
【0062】〔変形例2〕また、上記変形例において、
送信周波数ごとに多数の同調回路をもつ信号抽出部40
を設けず、フィルタ回路122を高調波信号抽出部とし
て機能させ、上記基準信号の高調波周波数が複数含まれ
る所定の周波数帯域の信号のみを抽出するように構成し
てもよい(以下、「変形例2」という。)。例えば、フ
ィルタ回路122を、531〜603kHzの周波数帯
域にある奇数倍高調波を抽出するように構成する。これ
により、531kHz、549kHz、567kHz、
585kHz、603kHzの5つの高調波を抽出する
ことができる。このとき、フィルタ回路122からは、
図7(a)に示すように、これら高調波を重ね合わせた
波が出力される。このグラフが示すように、フィルタ回
路122からは、所定の間隔で時分割された各高調波成
分が、高い周波数を有するものから低い周波数を有する
ものへと順に出力される。すなわち、603kHzの高
調波成分が出力されてから531kHzの高調波成分が
出力されるまでを1周期とする信号が出力される。そし
て、この信号が整形回路123に入力されると、この整
形回路123からは、図7(b)に示すように、各高調
波成分に対応する矩形波信号が出力される。この矩形波
信号は、インバータInv4に入力され、このインバー
タInv4において、各高調波成分に対応する矩形波
は、変調された電源電圧Vbmにより、周波数及びパルス
振幅が変化したパルス信号となって出力される。そし
て、上記信号抽出部40の代わりに設けられる同調回路
が、そのパルス信号の中から、およそ531〜603k
Hzの周波数帯域の信号と同調し、その信号がアンテナ
80から同時に送信される。
【0063】この構成によれば、上記変形例1のように
各送信周波数ごとに同調回路を設ける必要がないため、
コスト削減を図ることができる。尚、このように同調回
路を共有した場合、電波強度が落ちることになるが、本
実施形態のように、法規制範囲内の微弱な電波を用いる
場合には、ほとんど問題にならない。また、上記変形例
のように、フィルタ回路122で531〜1629kH
zの周波数帯域にある奇数倍高調波を抽出する場合に
は、61個すべてを送信周波数として有する電波を同時
に送信することも可能である。
【0064】また、上記実施形態では、奇数倍高調波を
取り出した構成について説明したが、上記パルス信号発
生回路21から出力されるパルス信号のデューティ比を
50%からずれるように、上記電源電圧変調回路31か
らの電源電圧Vbmの中心値を設定しておけば、該パルス
信号発生回路から出力されるパルス信号に含まれる基本
周波数Foの偶数倍高調波の割合が多くなる。したがっ
て、偶数倍高調波を利用した電波を含んだ複数の電波を
同時に送信することも可能である。
【0065】また、上記実施形態では、受信機として市
販のラジオ受信機を採用した構成について説明したが、
送信機に対応した専用の受信機を採用すれば、該送信機
から同時に送信される各電波の周波数や変調方式の自由
度が高くなり、より安定して確実に情報を案内すること
が可能となる。
【0066】また、上記実施形態では、上記位置情報案
内システムが単方向通信システムであるため、送信機能
のみ有する送信機について説明したが、本発明を双方向
通信システムに適用する場合には、上記送信機に受信機
能を付加した送受信機とした構成にしてもよい。
【0067】また、本実施形態では、送信する情報とし
て音声情報を送信する場合について説明したが、本発明
は、音声情報以外にも、他のアナログ情報又はディジタ
ル情報なども通信することが可能である。
【0068】
【発明の効果】請求項1乃至5の発明によれば、他の電
波や信号等によって通信が妨害されても所定の情報を確
実に通信し、安定した通信が可能であるという優れた効
果がある。
【0069】特に、請求項2の発明によれば、各変調方
式の長所を生かした情報通信が可能となるという優れた
効果がある。
【0070】また、請求項3の発明によれば、受信機と
して市販のラジオ受信機を使用する場合に、そのチュー
ニング作業が容易となって利便性を高めることができる
という優れた効果がある。
【0071】また、請求項4の発明によれば、部品点数
の削減、低コスト化を図ることが可能であるという優れ
た効果がある。
【0072】また、請求項5の発明によれば、更に、部
品点数の削減、低コスト化を図ることが可能であるとい
う優れた効果がある。
【0073】請求項6乃至8の発明によれば、他の電波
や信号等によって通信が妨害されても所定の情報を確実
に通信し、安定した通信が可能な送信機を提供すること
ができるという優れた効果がある。更に、各変調方式の
長所を生かした情報通信が可能となるという優れた効果
もある。
【0074】特に、請求項8の発明によれば、部品点数
の削減、低コスト化を図ることが可能であるという優れ
た効果がある。
【0075】請求項9乃至11の発明によれば、他の電
波や信号等によって通信が妨害されても所定の情報を確
実に通信し、安定した通信が可能な送信機を提供するこ
とができるという優れた効果がある。
【0076】特に、請求項10の発明によれば、部品点
数の削減、低コスト化を図ることが可能であるという優
れた効果がある。
【0077】また、請求項11の発明によれば、更なる
部品点数の削減、低コスト化を図ることが可能であると
いう優れた効果がある。
【0078】請求項12の発明によれば、他の電波や信
号等によって通信が妨害されても所定の情報を確実に通
信し、安定した通信が可能な通信システムを提供するこ
とができるという優れた効果がある。
【0079】請求項13の発明によれば、他の電波や信
号等によって通信が妨害されても所定の情報を確実に通
信し、安定した通信が可能な通信方法を提供することが
できるという優れた効果がある。
【0080】請求項14の発明によれば、他の電波や信
号等によって通信が妨害されても所定の情報を確実に通
信し、安定した通信が可能な送信機を提供することがで
きるという優れた効果がある。更に、各変調方式の長所
を生かした情報通信が可能となるという優れた効果もあ
る。
【0081】請求項15の発明によれば、他の電波や信
号等によって通信が妨害されても所定の情報を確実に通
信し、安定した通信が可能な送信機を提供することがで
きるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における送信機の概略構成を示すブロ
ック図。
【図2】同送信機を構成するパルス信号発生部、変調部
及び信号抽出部の構成を示す回路図。
【図3】同パルス信号発生部の変形例を示す回路図。
【図4】同パルス信号発生部から出力されるパルス信号
の波形を示す説明図。
【図5】実施形態における受信機の概略構成を示すブロ
ック図。
【図6】実施形態における送信機の他の構成を示す回路
図。
【図7】(a)は、変形例に係る送信機のフィルタ回路
の出力波形を示すグラフ。(b)は、同送信機の整形回
路の出力波形を示すグラフ。
【符号の説明】
10 音声信号生成部 20 パルス信号発生部 21 パルス信号発生回路 30 変調部 31 電源電圧変調回路 40 信号抽出部 41A,41B,41C 同調回路 50 増幅部 51A,51B,51C アンプ 60 アンテナ共用部 61A,61B,61C 帯域通過フィルタ 70 電源部 80 アンテナ 101 受信アンテナ 102 同調復調部 103 出力部 106 イヤホン 121 発振回路 122 フィルタ回路 123 整形回路

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定情報により変調して得られた基本周波
    数を有する被変調波と、該所定情報により変調して得ら
    れた該基本周波数を整数倍した高調波周波数を有する被
    変調波とを、同時に送信する送信機。
  2. 【請求項2】請求項1の送信機において、上記高調波周
    波数を有する被変調波は、上記基本周波数を有する被変
    調波と異なる変調方式で変調されていることを特徴とす
    る送信機。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の送信機において、振幅変
    調方式によって変調された2つの被変調波を、電波とし
    て同時に送信するものであり、該2つの被変調波は、市
    販ラジオで受信可能な中波帯域の両端付近に位置する周
    波数帯域を有することを特徴とする送信機。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の送信機において、上
    記基本周波数を有するパルス信号を発生させるパルス信
    号発生部と、該パルス信号を上記所定情報に基づく変調
    信号によって変調する変調部と、該変調部によって変調
    されたパルス信号の中から、上記基本周波数を有する被
    変調波と上記高調波周波数を有する被変調波とをそれぞ
    れ抽出する信号抽出部と、該信号抽出部で得られた複数
    の被変調波を同時に送信する送信部とを備えたことを特
    徴とする送信機。
  5. 【請求項5】請求項4の送信機において、上記パルス信
    号発生部を、電源電圧に応じて入力閾値レベルが変化す
    るゲート回路を有するパルス信号発生回路で構成し、上
    記変調部を、該パルス信号発生回路に供給する電源電圧
    を上記情報に基づく変調信号に応じて変化させる電源電
    圧変調回路で構成したことを特徴とする送信機。
  6. 【請求項6】互いに異なる変調方式で同一情報により変
    調された複数の被変調波を、同時に送信する送信機。
  7. 【請求項7】請求項6の送信機において、基本周波数を
    有する搬送波信号を生成する搬送波生成部と、該搬送波
    信号を上記情報に基づく変調信号によって互いに異なる
    変調方式でそれぞれ変調する変調部と、該変調部によっ
    て変調されて得られた複数の被変調波を同時に送信する
    送信部とを備えたことを特徴とする送信機。
  8. 【請求項8】請求項7の送信機において、上記搬送波生
    成部を、電源電圧に応じて入力閾値レベルが変化するゲ
    ート回路を有するパルス信号発生回路で構成し、上記変
    調部を、該パルス信号発生回路に供給する電源電圧を上
    記情報に基づく変調信号に応じて変化させる電源電圧変
    調回路で構成したことを特徴とする送信機。
  9. 【請求項9】同一情報により変調して得られる基本周波
    数を整数倍した互いに異なる複数の高調波周波数をそれ
    ぞれ有する被変調波を、同時に送信する送信機。
  10. 【請求項10】請求項9の送信機において、上記基本周
    波数を有するパルス信号を発生させるパルス信号発生部
    と、該パルス信号の中から上記複数の高調波周波数を有
    する高調波信号を抽出する高調波信号抽出部と、該高調
    波信号抽出部で抽出された各高調波信号を、上記情報に
    基づく変調信号によって変調する変調部と、該変調部に
    よって変調されて得られた複数の被変調波を同時に送信
    する送信部とを備えたことを特徴とする送信機。
  11. 【請求項11】請求項10の送信機において、上記高調
    波信号抽出部は、上記パルス信号発生部で発生させたパ
    ルス信号の中から、所定の間隔でそれぞれ時分割された
    上記複数の高調波信号を、所定の順序で周期的に配列さ
    れた状態で出力し、上記変調部は、該高調波信号抽出部
    の出力信号を上記変調信号によって変調し、上記送信部
    は、該変調部によって変調されて得られた被変調波を送
    信することを特徴とする送信機。
  12. 【請求項12】同一情報によって変調された複数の被変
    調波を、同時に送信する送信機と、該送信機から送信さ
    れた被変調波を復調して該情報を受信する受信機とから
    構成された通信システムにおいて、上記送信機として、
    請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は
    11の送信機を用い、上記受信機として、該送信機から
    送信された複数の被変調波のうちの1つを選択して復調
    する復調部を備えた受信機を用いたことを特徴とする通
    信システム。
  13. 【請求項13】所定情報により変調して得られた基本周
    波数を有する被変調波と、該所定情報により変調して得
    られた該基本周波数を整数倍した高調波周波数を有する
    被変調波とを、同時に送信し、該複数の被変調波のうち
    の1つの被変調波を復調して該情報を受信する通信方
    法。
  14. 【請求項14】互いに異なる変調方式で同一情報により
    変調された複数の被変調波を、同時に送信し、該複数の
    被変調波のうちの1つの被変調波を復調して該情報を受
    信する通信方法。
  15. 【請求項15】同一情報により変調して得られる基本周
    波数を整数倍した互いに異なる複数の高調波周波数をそ
    れぞれ有する被変調波を、同時に送信し、該複数の被変
    調波のうちの1つの被変調波を復調して該情報を受信す
    る通信方法。
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US20190199393A1 (en) * 2017-12-21 2019-06-27 Raytheon Company Using harmonics for fulfilling multiple jobs simultaneously

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