JP4166692B2 - ノイズリダクション装置およびキャリア再生装置 - Google Patents

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  • Noise Elimination (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アナログ、デジタル伝送全般に使用し得るノイズリダクション装置およびキャリア再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ノイズリダクション効果を有する通信方式としてスペクトラム拡散(SS:Spread Spectrum )通信方式が知られている。この方式は、その名の示すとおり、周波数スペクトラムを広げて送信する方式である。伝送系の一般的な構成としては、ベースバンド信号を拡散信号で変調して送信し、受信側では、受信信号を再度送信側と同一の拡散信号で変調(逆拡散変調と言う)し、得られた信号をローパスフィルタに通してベースバンド信号を復調する。スペクトラム拡散通信方式については、例えば、山内著、「スペクトラム拡散通信」東京電機大学出版局より1994年11月刊行等を参照されたい。
【0003】
この通信方式によるノイズリダクション効果(S/N改善効果)は、拡散信号の拡散率に等しく、拡散率が100倍であれば40dBという多大なS/N改善効果が得られる(「電波による無線データ伝送技術」CQ出版株式会社より1999年 9月刊行の35頁を参照のこと)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようにスペクトラム拡散通信方式のノイズリダクション効果は多大であるが、この方式を採用するにあたっては、拡散変調後の周波数帯域が広いため、それを変調するキャリア周波数としてISM(Industrial Scientific and Medical )バンドの2.4GHz帯の周波数が指定されており、従って、2.4GHz帯以外の周波数での伝送にはスペクトラム拡散通信方式を適用することができない。
【0005】
本発明の目的は、上述の2.4GHz帯以外の伝送においてもスペクトラム拡散通信方式と同等のノイズリダクション効果が得られるノイズリダクション装置およびキャリア再生装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明ノイズリダクション装置は、所定の周波数を有するアナログ信号に対してパルス幅変調を施し、ノイズリダクションする装置であって、当該所定の周波数のアナログ信号を高インピーダンスで入力して電流増幅するバッファアンプと、前記所定の周波数より高いサンプリング周波数のクロック信号を発生する発振器と、前記クロック信号を微分して、3角波を生成する微分回路と、前記3角波をバイアスにして、前記バッファアンプの出力信号を振幅変調した3角波信号を生成する振幅変調回路と、前記振幅変調した3角波信号を、所定のスレッショールドレベルでパルス波形に変換してパルス幅変調信号を生成するパルス変換回路と、前記パルス変換回路から出力される信号を前記所定の周波数で共振させて同調増幅する同調増幅回路とを備え、前記発信器のサンプリング周波数の値と、前記微分回路の微分値と、前記同調増幅回路の共振値とを当該所定の周波数に適合するように設定し、当該所定の周波数を有するアナログ信号と同一の周波数を有するアナログ出力信号を発生するようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明キャリア再生装置は、本発明ノイズリダクション装置において、前記微分回路は、前記発振器の出力と前記振幅変調手段のバイアス入力部との間に接続されるコンデンサと、前記振幅変調手段のバイアス入力部と前記コンデンサとの接点をアノード側にして、カソード側を接地するダイオードとから構成されることを特徴とする。特に、本発明ノイズリダクション装置を複数直列に接続し、各々のノイズリダクション装置における発振器が、互いに異なるサンプリング周波数のクロック信号を発生するように構成することが好適である。
【0008】
さらに、本発明ノイズリダクション装置と、
該ノイズリダクション装置から出力されるアナログ信号を入力し、所定の周波数帯域のみ通過させる水晶を用いたバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタの出力信号を 増幅してキャリア成分の信号として出力する増幅回路と、前記キャリア成分の信号を検波して、該所定の周波数帯域のピーク信号レベルに対応する直流電圧を生成し、前記同調増幅回路に入力される信号の増幅量を制御する制御信号を送出する検波器と、前記キャリア成分の信号を供給して、スレーブ発振させるスレーブ水晶発振回路とを備え、前記スレーブ発振した信号を、前記アナログ信号における所定の周波数帯域のキャリア信号としてキャリア再生するようにしたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照し、発明の実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
本発明の説明に入る前に、まず、周知のスペクトラム拡散通信方式(以下、SS通信方式と呼ぶ)について説明する。
図1は、SS通信方式の原理的構成図であり、また、図2a,図2b,図2cは、それぞれ送信側の拡散信号波形、受信側の受信入力波形、およびSS変調器の出力信号波形を示している。
【0010】
SS通信方式では、送信側においては、図1に示すように、SS変調器1にベースバンド信号を供給するとともに、拡散信号源2から図2aに示す波形の拡散信号(以下、SS信号と呼ぶ)をも供給して、ベースバンド信号をSS信号で変調して送信アンテナ3から送信している。
【0011】
一方、受信側においては、同じく図1に示すように、受信アンテナ4で受信した受信入力信号(これが、図2bに示される)をSS変調器5に供給し、送信側のSS信号源2で発生させたのと全く同じ信号(図2aに示す波形の信号)を送信側に同期させてSS信号源6から発生させ、その発生した信号により受信入力信号をSS変調する。SS変調された信号が図2c示されている。SS変調された信号は、高調波信号除去用の低域通過フィルタ7を介してベースバンド信号として取り出される。
【0012】
ここで、SS通信方式によるS/N改善について検討する。
いま、図2aに示すSS信号を、パルス幅Tc パルス間隔Tb 、従って、デューティー比Tc /Tb (以下、これをデューティー比DR と称する)のパルス列とし、受信入力信号の信号強度をSi 、受信入力信号のノイズ強度をNi 、SS変調(受信側の)出力信号の信号強度をSo 、およびSS変調(受信側の)出力信号のノイズ強度をNo としたとき、それらは、以下の関係で表わされる。
i =sTc
i =nTb
から、Si /Ni =sTc /nTb (1)
o =sTc
o =nTc
から、So /No =s/n (2)
ここに、n,sは、それぞれ図2bおよび図2cに示すノイズ、信号のレベルである。
【0013】
以上から、SS通信方式によるS/N改善効果((S/N)up)は、(2)式と(1)式の比をとって、
(S/N)up=(So /No )・(Ni /Si
=Tb /Tc =1/DR (3)
で表される。
なお、SS通信の分野では、Tb をビット区間、Tc をチップ区間と称し、その比Tb /Tc を拡散率あるいは処理利得と称してS/N改善効果を表すものとしている。
【0014】
以上は、従来行われているSS通信方式であり、送信側と受信側で同一のSS信号を用い、同一のSS変調を行っている。これは、ひとつの伝送系で同じ信号処理(SS変調)を2回繰り返していることになるので、送信側のSS変調を省略して受信側だけでSS変調をしても、S/N改善効果は得られる筈である。
本発明ノイズリダクション方法は、このような着想のもとに得られたものである。
【0015】
以下に、本発明ノイズリダクション装置について説明する。
図3は、本発明ノイズリダクション装置の原理的構成図である。
図3において、8は送信アンテナ、9は受信アンテナ、10はSS変調器、11はSS信号源、および12は低域通過フィルタであり、これら回路要素を図示のように接続配置する。
【0016】
図4a,図4bおよび図4cは、それぞれSS信号、デューティー比DRが0.5(TC=TB/2)の場合のパルス列、およびベースバンド信号がアナログ信号のサイン波であるとしたとき、そのサイン波を、サイン波と同期していないSS信号によりサンプリングしたとき取り出される信号強度を示している。
この信号強度は、サイン波の半周期の面積で平均値は2/πとなる。
【0017】
また、ベースバンド信号がアナログ信号のサイン波であるとしたとき、そのサイン波を、サイン波と同期しているSS信号によりサンプリングしたとき取り出される信号強度は、サイン波の半周期にわたって常にサイン波のピークの値が得られるので平均値は1である。
【0018】
本発明、すなわち、受信側だけでSS変調を行う方式におけるS/N改善について検討する。
まず、受信入力信号のノイズ強度Niは、SS信号のパルス幅Tcの最大値はTb /2(ここに、Tbはパルス間隔)であるから、このTb /2に含まれるノイズになる。
従って、受信入力信号のノイズ強度Ni は、
i =(n・Tb )/2
ここに、nは、図4bに示すノイズのレベル
また、SS変調後出力信号のノイズ強度Noは、nを同じノイズのレベルとして
o =nTc
でそれぞれ表すことができる。
これら両式から、
o /Ni =2・(Tc /Tb )=2DR (4)
が求まる。
【0019】
次に、SS変調後出力信号の信号強度Soは、サイン波がSS信号と同期していないとき、受信入力信号の信号強度をSiとして
o =(2/π)・Si
従って、
o /Si =2/π≒−3.9dB (5)
【0020】
また、サイン波がSS信号と同期しているとき、上記と同様、受信入力信号の信号強度をSiとして
o =Si
従って、
o /Si =1 (5′)
【0021】
以上から、本発明によるS/N改善改善効果((S/N)up)は、まず、サイン波がSS信号と同期していないとき、(5)式と(4)式の比をとって、
(S/N)up=(So /Si )/(No /Ni
=(2/π)・/{2・(Tc /Tb )}
=1/{π・(Tc /Tb )}=1/(π・DR ) (6)
となる。
【0022】
また、サイン波がSS信号と同期しているとき、(5′)式と(4)式の比をとって、
(S/N)up=(So /Si )/(No /Ni
=Tb /(2Tc )=1/(2DR ) (6′)
となる。
【0023】
図5は、上述した(4)式で表されるNo /Ni =2DR の関係、(5)式で表されるSo /Si =2/π≒−3.9dBの関係、および(5′)で表されるSo /Si =1の関係を、横軸にデューティー比DRをとり、縦軸に出力レベルをとって示している。
図5から分かるように、いま、デューティー比DRが1/300であるとすると、(4)式で表されるNo /Ni のレベルは、(5)式で表されるSo /Siのレベルより約40dB低いところにある。つまり、本発明により、ノイズレベルだけが約40dB抑圧されることを示している。
【0024】
このように、受信入力信号とSS変調後の出力信号とで、SS変調のデューティー比DRが変わった場合、So /Si のレベルは変わらないのに、No /Niのレベルは、デューティー比DRが小さくなるほど小さくなると言う性質を有する。この性質を利用して、受信信号の大幅なノイズリダクションを行うことができる。
【0025】
しかし、常識的には、デューティー比DRが小さくなってパルス幅が狭くなると、ノイズと同時に信号も減衰し、信号対雑音比S/Nは変化しないと思われるが、実際には、サンプリングパルスの傾斜によって、信号はパルス幅変調されるため減衰せず、ノイズだけが減少する現象が生じる。これを実際の回路について説明する。
【0026】
図6は、本発明の実施に使用して好都合な、インバータ素子を用いて構成したパルス幅変調回路の一構成例である。
また、図7a、図7bおよび図7cは、図6の回路中で、それぞれa,b,cで示す部分の信号波形図を示している。
【0027】
図6に示すパルス幅変調回路(SS変調回路を構成している)は、信号入力端子INと、SS信号入力端子SSと、変調出力端子OUTの各端子とを具え、回路要素としては、インバータIと、コンデンサCと、抵抗器R1と、抵抗器R2とで図示のように接続構成されている。
【0028】
動作につき説明する。
まず、信号入力端子INに入力信号の信号電圧Δvが入力されるものとする。一方、SS信号入力端子SSには、図7aに示すデューティー比DRが0.5のSS信号が印加される。回路中のコンデンサCと、抵抗器R1と、抵抗器R2とは、時定数(C・(R1+R2))の微分回路を構成し、これにより、入力端子SSに印加されたSS信号は微分され、鋸歯状パルスとなってインバータIの入力端子に入力される(図7b参照)。
【0029】
このとき、微分回路の抵抗器R1および抵抗器R2は分圧回路を構成し、両抵抗器の接続点と接地間に信号電圧Δvが印加される。従って、上記インバータIの入力端子に加わる鋸歯状パルスは、信号電圧Δvのレベルに応じてパルス幅変調されることになる。振幅変調された鋸歯状パルスは、鋸歯状パルスのレベルがインバータIに設定されたスレッショールドレベルを越えると、インバータIがアクティブになり、図7cに示すパルス幅変調波が変調出力端子OUTから取り出される。
【0030】
図8は、SS信号がパルス幅変調される状況を示す。
この図を用いて、パルス幅変調によるS/N改善効果を説明する。
図8において、信号電圧Δvのレベルが変化すると、その変化したレベルと鋸歯状の斜めの線とが交差する点を通る縦の線でインバータIの出力パルスのパルス幅Δt、従って、SS信号のデューティー比DRが決定される。
【0031】
このとき、図8aに示すハッチングを施した部分の面積が、横長の長方形の部分Aと縦長の長方形Bの部分とで等しくなることから、
Δt・VD =Δv・Tb
ここに、VDは回路の電源電圧
従って、
Δv/VD =Δt/Tb =DR (7)
の関係が得られる。具体例として、電源電圧VD =3V、信号電圧Δv=10mVとすると、これらの値を(7)式に代入して、
Δv/VD =0.01/3=1/300=Δt/Tb
となる。
【0032】
従って、図8bの波形のサンプリングパルスを用いると、信号、ノイズともΔtの期間だけ通過することになる。
信号は、ΔvがΔtに変換されることによって減衰することなく通過するのに対して、ノイズの方はΔtの期間だけしか通過しないから、Δtは、図4aに示すSS信号のTc に相当し、デューティー比DRは、
Δt/Tb =1/300
となる。デューティー比DR =1/300のとき、図5を参照するに、S/N改善効果は約40dB得られることになる。
【0033】
このことは、後述する、本発明ノイズリダクション方法の中波ラジオ受信機への適用の結果、サーマルノイズが全く発生しないことを確認した。
【0034】
ここで、上述した(4),(5)式からシャノンの定理を導くことができることについて説明する。
シャノンの定理とは、(8)式で示される式で与えられる。
C=W・log2((P+N)/N) (8)
ここで、C:通信容量〔bps〕
W:送信帯域幅〔Hz〕
P:平均送信電力〔W〕
N:平均雑音電力〔W〕
この定理は、送信電力Pがいくら小さくても、送信帯域幅Wが十分広ければ、一定の通信容量を確保することができることを示しており、スペクトラム拡散方式の理論的根拠とされている。
【0035】
Figure 0004166692
従って、
1/Tb =(1/(2y・Tc ))・log2((N+P)/N) (10)
となる。
【0036】
(10)式で、2y=1とし、
また、1/Tb =Cであり、1/Tc =Wであるから、これらを(10)式に代入すると、
C=W・log2((P+N)/N)
が得られる。
これは、(8)式で説明したシャノンの定理にほかならず、(4),(5)式が、シャノンの定理に一致することを証明することができた。
【0037】
Figure 0004166692
SS通信用語では、1/DR =Tb /Tc =W/Cのことを拡散率と呼ぶので、(11)式から、シャノンの定理は、入力信号電力Pがいくら小さくても、拡散率を大きくしていけばS/Nはいくらでも大きくなると、言い換えることができ、本発明は、このことを適用したことになる。
【0038】
以上のように、受信側だけでSS変調を行うことによってノイズリダクションを行うことができ。さらに、受信側だけでSS変調を行うのであれば、SS変調の回数は1回に限らず何回でも行うことができ、その回数分だけノイズリダクション効果が得られることになる。
いま、図の表記を簡単にするために、図9に示すように、図3に示したSS変調回路を図形化したシンボルで表すものとする。
【0039】
図10は、この表記法でSS変調器が増幅器を介して3段縦続された構成例を示している。
図10の接続配置において、13はSS変調段1、14は増幅器1、15はSS変調段2、16は増幅器2、17はSS変調段3、18はSS信号1、19はSS信号2、および20はSS信号3である。
【0040】
この構成における各段の動作は次のようである。
まず、符号符号13で示すSS変調段1は、外来ノイズをリダクションし、符号符号15で示すSS変調段2は、増幅器1(符号14で示す)から発生するサーマルノイズをリダクションし、そして、符号符号17で示すSS変調段3は、増幅器1,2(それぞれ符号14,16で示す)から発生するサーマルノイズをリダクションする。
上記のように、SS変調を行うことにより、増幅器から発生するサーマルノイズをリダクションできることから、信号をノイズレスで増幅できることになる。
【0041】
また、図10に示すような構成においては、各段に供給されるSS信号の周波数によって、SS変調回路にそれぞれ異なった機能を持たせることができる。
例えば、図10において、符号18で示すSS信号1の周波数fが符号13で示すSS変調段1のローカル周波数であれば、このSS変調段は中間周波数(IF)変換段になり、また、符号20で示すSS信号3の周波数f3が符号17示すSS変調段3の入力周波数に同期していれば、このSS変調段は同期検波回路になり、混信除去機能を持たせることができる。
【0042】
以下、本発明ノイズリダクション装置を用いて構成したノイズリダクションパルス幅変調増幅回路の実施例を図11により説明する。図中、SSPWMは本発明によるノイズリダクション機能を有するスペクトラム拡散パルス幅変調回路21であり、PWMAはバルス幅増幅回路23であり、SSはSS信号源22である。
かかるノイズリダクションパルス幅変調増幅回路の実際の回路構成を図12に示す。図中、電界効果トランジスタ、PNPトランジスタ、インバータ回路、ダイオード、抵抗およびコンデンサは図示のように接続する。
【0043】
かかる回路の各部の動作を図13の波形を用いて説明する。
まず、スペクトラム拡散パルス幅変調回路SSPWMにおいては、トランジスタTr1はバッファアンプであり、トランジスタTr のべースには入力信号(a)を供絵する。
(b)はサンプリング信号で、これをキャパシタンスCおよびタイオードDにより微分した急峻な3角波形(c)が、トランジスタTr のエミッタに印加される。従ってトランジスタTr のコレクタの波形は入力信号(a)を振幅変調した3角波(d)になる。3角波の先端がスレッショールドレベル以下になる△tの区間インバータINV1が導通し、ノイズリダクションしたパルス幅変調波(e)になる。
【0044】
以上が、スペクトラム拡散パルス幅変調回路SSPWMの動作であり、次に、バルス幅増幅回路PWMAの動作は、まず、トランジスタTr3のべースの抵抗R1および漂遊キャパシタンスCs、トランジスタTr のべ一スの抵抗R2および漂遊キャパシタンスCs(Csはトランジスタのべース、アース間の漂遊キャパシタンス)により、波形(e)が積分され、トランジスタTr のべースの波形(f)は振幅変調された、ゆるやかな傾斜の3角波になる。トランジスタTr のコレクタの波形は上記波形(f)が増幅された3角波(g)になる。ふたたび、この3角波の先端がスレッショールドレベル以下になると、インバータINV2が導通し、増幅されたパルス幅変調波(h)になり、これが出力信号となる。この回路の通過帯域はSS信号のサンプリング周波数fsによって決まり、次の機能を有する。
【0045】
1.サンプリング周波数fsが100KHzのとき、直流から30KHzまでのノイズリダクション増幅ができる。本例ノイズリダクションパルス幅変調増幅回路は、特に補聴器、マイクロホン、医療機器などの微弱感度のセンサー類に対する、ノイズリダクション増幅、スクラッチノイズ、テープノイズ、回線ノイズ等のノイズリダクションにも多大な効果がある。
2.サンプリング周波数fs=5MHzのとき、直流から2MHz帯域のノイズリダクションパルス幅変調増幅を行うことができる。
3.サンプリング周波数fsを15MHz以上にすると、直流から6MHzの帯域、すなわちビデオ信号のノイズリダクションパルス幅変調増幅を行うことができる。
4.この回路をエキサイターとして、Dクラスのパワーアンプをドライブすることにより、直流からビデオ信号までのパルス帽変調送信機を得ることができる。
5.またこの回路はミキサーとして用いることができ、入力信号の周波数をfr、サンプリング周波数をfsとすると、fr,fs±fr,2fs±fr,−−−−−nfs±frの信号を取り出すことができる。
【0046】
次に、本発明ノイズリダクション装置を用いて構成した中波ラジオ帯、ノイズリダクション高利得アンテナ部の実施例を図14により説明する。図14において、受信アンテナ24から入力信号(f1,f2,−−−,f)を上記スペクトラム拡散パルス幅変調回路SSPWM21およびパルス幅増幅回路PWMA23により、ノイズリダクション増幅する。この場合、中波ラジオ周波数帯(531〜1629KHz)の信号を増幅するので、 SS信号源22からのスペクトラム拡散パルス幅変調回路SSPWM21へのサンプリング周波数を5MHzとした。パルス幅増幅回路PWMA23の出力を受信入力の各チャネル周波数(f1,f2,−−−,f)に同調した同調増幅回路TuA25、26−−−27で増幅して出力する。
【0047】
同調増幅回路TuA(Tuning Amp)の回路構成を図15に示す。図中、T1、T2、T3は、インダクタンスL、キャパシタンスC、抵抗Rで構成される同調回路である。同調周波数f0(=1/2π√LC)においては、インダクタンスLの入力電圧をeiとすると、キャパシタンスCの両端には、Qei(Q=R/2πf0L)の電圧が得られる。同調回路で増幅し、Q倍の電圧が得られるということはアンテナ利得がQ倍に上昇したことになり、Qの値が10であれば、アンテナの利得が20dBアツプしたことに相当する。同調回路T1の出力をトランジスタTr1のバッファアンプを通して次の同調回路T2に接続すると、その出力はQ2ei、さらにトランジスタTr2を通して同調回路T3に接続することにより、トランジスタTr3のエミツタ出力にはQ3eiの電圧が得られる。本実施例では、Q=10、Q3=1000=60dB、すなわち、すべてのチャネル(f1,f2,−−−,f)について、アンテナ利得が60dBアップしたことになる。ただし、Qの値を10以上にして利得を上げようとすると、発振してしまい、ひとつの周波数での同調回路の利得は60dBが限度であった。
【0048】
トランジスタTr4はAGC制御用で、入力レベルが高くなると、トランジスタTr4のべースにプラス電圧が加わり、コレクタ電圧が下がることにより、トランジスタTr1のべース電圧が下がり、トランジスタTr ,Tr ,Tr の増幅度が低下するため、出力電圧e0が一定レベル以下になるように制御される。
【0049】
受信アンテナを、中波ラジオ受信に用いられているバーアンテナとすると、バーアンテナの利得は−57dB(1MHz)であるから、同調増幅回路の利得60dBにより、バーアンテナの利得が+3dBということなる。これは大形のループアンテナ(利得−27dB)より、30dB利得が高いことになり、高コストの大形ループアンテナを、低コストのバーアンテナに置き換えることができることを示している。
【0050】
次に、本発明ノイズリダクション装置を用いて構成した周波数変換増幅式ノイズリダクション高利得アンテナ部の実施例を図16により説明する。
【0051】
前述したところと同様に、同調増幅回路TuA31、34、37の利得は夫々60dBが限度である。それ以上の増幅を得るためには周波数を変換すれば良いことになる。本実施例は、スペクトラム拡散パルス幅変調回路SSPWMのミキサー機能を用いて、アンテナ入力信号を直接周波数変換して増幅する方式である。
【0052】
図16に示す周波数変換増幅式ノイズリダクション高利得アンテナ部の各要素の説明を以下に列挙する。
【0053】
SSPWM1:アンテナ入力を、ローカル発振周波数fl1で供給し、中間周波数fi1=3.6MHzで、ノイズリダクション変換する。周波数の例として受信周波数frを594KHz、fl1=3006KHz(594+3006=3600)とする。
TuA1:IF周波数fi1=3600KHzを、60dB同調増幅する。
SSPWM2:fe2=900KHzでサンプリングし、3.6MHzを2.7MHzにノイズリダクション変換する。
TuA2:fi2=2.7MHzを60dB同調増幅する。
SSPWM3:fe3=1.8MHzでサンプリングし、2.7MHzを4.5MHzにノイズリダクション変換する。
TuA3:fi3=4.5MHzを60dB同調増幅する。
【0054】
この回路の総合利得は、スペクトラム拡散パルス幅率調回路SSPWMの変換ロスが3段縦続接続構成により−30dB、同調増幅回路TuAの利得が3段縦続接続構成により180dBで、総計150dBとなる。すなわち、150dB利得のアンテナが実現できたことになる。
【0055】
この実施例では、中波ラジオ周波数を扱ったが、ローカル周波数を変えることにより、長波からSHF帯まですべての周波数のアンテナに適用することができる。
【0056】
次に、本発明ノイズリダクション装置を用いて構成したノイズ、混信、マルチパス妨害リダクション受信機の実施例を図17により説明する。
【0057】
本実施例のノイズ、湿信、マルチパス妨害リダクション受信機は、図17に示すように、上記周波数変換増幅式高利得アンテナ部38と、キャリア再生・ローカル発振部39と、多段同期サンプリング部40とによって図示の配置とすることにより構成する。
【0058】
キャリア再生の必要性
ランダムノイズは、任意のサンプリング周波数を使って、スペクトラム拡散パルス幅変調することにより、リダクションが可能であるが、連続波である混信妨害波や、マルチパス伝搬妨害成分はリダクションできない。混信妨害波やマルチパス妨害成分は、希望波信号に同期したパルスでサンプリングすることによりリダクションできる。
【0059】
この動作を図18の波形を使って説明する。上段の波形は、希望波で、波形の最大値をサンプリングしている状態を示し、サンプリングパルスを合計すると、出力は1=0dBが得られる。下段の波形は妨害波として、同期のとれていない波形である。このときサンプリングパルスを合計すると、サインウェーブの半波の波形になる。この平均値は2/π=−3.9dBであるから、同期していないときの出力は−3.9dBになる。すなわち、妨害波を3.9dBリダクションできたことになる。この操作の同期サンプリングを4回繰り返せば、3.9×4=15.6dBリダクションできたことになる。
【0060】
マルチパス妨害についても同様に、図19の波形に宗すように、マルチパス波は、直接波より位相が遅れて到達するから、直接波を急峻パルスで同期サンプリングすることにより、マルチパス波も減衰する。図19の例のように位相が60°遅れたマルチパス波の場合、同期サンプリング1段で6dBリダクションし、4段では24dBリダクションできることになる。
【0061】
以上のように混信やマルチパス妨害を除去するためには、入力信号に同期したサンプリングパルスが必要であり、これを作るためにキャリア再生が必要となる。
【0062】
キャリア再生・ローカル発振部39
キャリア再生・ローカル発振部39の構成を図20に示す。
このキャリア再生・ローカル発振部39は、水晶フィルタ増幅回路41、検波回路42、スレーブ水晶発振回路43、分周回路44およびPLL発振回路45を図示のように接続配置して示す。本例ではフィルタや発振素子として水晶振動子を用いたが、セラミック振動素子を用いることもできる。これら回路要素の説明を以下に行なう。
【0063】
水晶フィルタ増幅回路41:4.5MHzの入力信号を水晶フィルタに通し、増幅して4.5MHzキャリア成分をとりだす。
検波回路42:4.5MHzキャリア成分を検波し、AGC直流電圧を出力し、同調増幅回路TuAを制御する。
スレーブ水晶発振回路43:4.5MHzキャリア成分で水晶発振回路をドライブし、スレーブ発振させ、4.5MHzをキャリア再生する。
分周回路44:4.5MHzキヤリア再生信号を分周し、ローカル信号L031.8MHz、L02900kHz、L04450kHzおよび9kHzの周波数をとりだす。
PLL発振回路45:9kHzを基準信号として発振回路PLLをドライブし、ローカル信号L01の1.971kHz(3600−1629)〜3069kHz(3600-531)を9kHzステップで発振させる。
【0064】
この回路では、ローカル発振信号をIF信号から生成する方式をとっており、信号周波数frと、ローカル周波数flと、IF周波数fiとの関係は図21に示す通りである。
【0065】
図21に示すように、fl=kfiとすると、fi=|fr±fl|+kn△fとなる。△fは誤差周波数で、最初IF周波数fiに△fの誤差があるとすると、ローカル周波数flの誤差はk△fとなり、閉ループになっているため、誤差はk2△f,k3△f,−−−kn△f(n→∞)となる。
【0066】
ここで現行のラジオ受信に採用されているダウンコンバート方式ではfi<fl,1<kとなり、kn△fは∞となり発散する。
【0067】
これとは逆に本実施例で採用したアップコンバート方式では、fl<fi,k<1となり、kn△f→0に収束することになる。したがって、本実施例のアップコンバート方式のキャリア再生波は受信周波数frと同じ精度になる。ラジオ放送波の許容偏差は±10Hzであるから、再生したキャリアの偏差も土10Hz(1MHzで±10ppm)以内となる。
【0068】
多段同期サンプリング部40:
多段同期サンプリング部40の構成を図22に示す。図から明らかなように、多段同期サンプリング部40は、スペクトラム拡散パルス幅変調回路SSPWM3段と、パルス幅増幅回路PWMA1段で計4回同期サンプリングする回路である、各部の波形を図23に示す。
【0069】
図から明らかなように、波形(i),(j)は周波数4.5MHzを450kHzでサンプリングしており、キャリア10本のうち9本をまびいている。このことにより大きなノイズリダクション効果が得られる。前述のとおり、同期サンプリングで、混信妨害波、マルチパス妨害波とも15.6dBのリダクション効果が得られた。
【0070】
上述した実施例では中波ラジオを対象として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、すべてのメディアに適用することができる。
【0071】
例えば、キャリア抑圧式、SSB方式の受信にも適用でき、短波帯のフェーディングのはげしい電離層伝搬波を安定に受信することができる。
【0072】
また、テレビ受信に適用すると、ノイズ、ゴースト、スポラディックE層伝搬妨害などのリダクションに多大な効果がある。
【0073】
【産業上の利用可能性】
上述したように、本発明によれば、直流から音声、映像信号までのノイズ除去ができるとともに、あらゆるアナログ、デジタル伝送のノイズリダクションに適用することができる。また、この装置ですべてのノイズを除去することができる。
【0074】
スペクトラム拡載方式が、その効果を得るためには、受信側での拡散だけでよいことが分かれば、現在行われているシステムはすべて、受信側の拡散方式に変更されるものと考えられる。この場合、送信側の拡散が省略できることによる経済効果が極めて大きい。
【0075】
本発明ノイズリダクション装置を適用したAMラジオ受信機は、現在の受信機に比して感度が20dB以上も上昇していることが、測定の結果確認された。このことは、現在行われているラジオ放送の送信機の出力を10分の1に下げたとしても、なお、感度が10dB上昇していることになる。現在、我が国の中波ラジオ放送は、NHK、商業放送合わせて約580波、4,750kWを送信し、それに要する電力料金は年問10億円にも達している。本発明ノイズリダクション装置を適用したAMラジオ受信機を使用することにより、送信規模を1/10に下げることができれば、送信機の製造コスト、電力料金の低減効果は莫大である。さらに、世界的にみればその経済効果は、計り知れない程大きい。
【0076】
また、本発明ノイズリダクション装置を音声周波数帯に適用すると、ノイズ除去フイルタになる。このことから、レコード再生ではスクラッチノイズを、テープ再生ではテープノイズを、そして電話回線ではラインノイズをそれぞれ除去することができる。
【0077】
また、本発明によるキャリア再生回路は、DSB(ダブルサイドバンド)、SSB(シングルサイドバンド)波の高忠実度復調にも使用することができる。
【0078】
更に又、混信除去機能を有する本発明ノイズリダクション装置をテレビ受信に適用すれば、マルチパスによるゴースト、スポラディックE層による混信妨害波等も除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】SS通信方式の原理的構成図である。
【図2】送信側の拡散信号波形、受信側の受信入力波形、およびSS変調器の出力信号波形を示す図である
【図3】本発明ノイズリダクション装置の原理的構成図である。
【図4】SS信号、デューテイー比Dが0.5(Tc=T/2)の場合のパルス列、およびべースバンド信号がアナログ信号のサイン波であるとしたとき、そのサイン波を、サイン波と同期していないSS信号によりサンプリングしたとき取り出される信号強度を示す図である
【図5】N/N=2Dの関係、S/S=2/π≒一3.9dBの関係、およびS/S=1の関係を示す図である
【図6】本発明の実施に使用して好都合な、インバータ素子を用いて構成したパルス幅変調回路の一構成例である。
【図7】図6の回路中で、それぞれa,b,cで示す部分の信号波形図である
【図8】SS信号がパルス幅変調される状況を示す図である
【図9】SS変調回路を図形化したシンボルで表す図である
【図10】SS変調器が増幅器を介して3段縦続された構成例を示す図である
【図11】本発明ノイズリダクション装置を適用したパルス幅変調増幅回路である。
【図12】同じくその詳細な回路図を示す図である
【図13】パルス幅変調増幅回路の動作を示す図12中の各部の点(a)〜(h)の点における信号波形図である。
【図14】本発明ノイズリダクション装置を適用した中波ラジオ帯ノイズリダクション高利得アンテナ部の構成を示す回路図である。
【図15】図14中の同調増幅回路を示す詳細回路図である。
【図16】本発明ノイズリダクション装置を適用した周波数変換増幅式ノイズリダクション高利得アンテナ部の構成を示す回路図である。
【図17】本発明ノイズリダクション装置を適用したノイズ、混信、マルチパス妨害リダクション受信機の構成を示す回路図である。
【図18】図17の受信機における混信妨害波成分を除去する作動を説明するための波形図である。
【図19】マルチパス妨害成分を除去する作動を説明するための波形図である。
【図20】図17の受信機におけるキャリア再生・ローカル発振部の構成を示す回路図である。
【図21】信号周波数frと、ローカル周波数flとIF周波数fiとの関係を示す説明図である。
【図22】図17の受信機における多段同期サンプリング部の構成を示す回路図である。
【図23】多段同期サンプリング部の動作を示す図22中の各部の点(i)〜(n)の点における信号波形図である。

Claims (4)

  1. 所定の周波数を有するアナログ信号に対してパルス幅変調を施し、ノイズリダクションする装置であって、
    当該所定の周波数のアナログ信号を高インピーダンスで入力して電流増幅するバッファアンプと、
    前記所定の周波数より高いサンプリング周波数のクロック信号を発生する発振器と、
    前記クロック信号を微分して、3角波を生成する微分回路と、
    前記3角波をバイアスにして、前記バッファアンプの出力信号を振幅変調した3角波信号を生成する振幅変調回路と、
    前記振幅変調した3角波信号を、所定のスレッショールドレベルでパルス波形に変換してパルス幅変調信号を生成するパルス変換回路と、
    前記パルス変換回路から出力される信号を前記所定の周波数で共振させて同調増幅する同調増幅回路とを備え、
    前記発信器のサンプリング周波数の値と、前記微分回路の微分値と、前記同調増幅回路の共振値とを当該所定の周波数に適合するように設定し、当該所定の周波数を有するアナログ信号と同一の周波数を有するアナログ出力信号を発生するようにしたことを特徴とする、ノイズリダクション装置。
  2. 前記微分回路は、
    前記発振器の出力と前記振幅変調手段のバイアス入力部との間に接続されるコンデンサと、
    前記振幅変調手段のバイアス入力部と前記コンデンサとの接点をアノード側にして、カソード側を接地するダイオードとから構成されることを特徴とする、請求項1に記載のノイズリダクション装置。
  3. 請求項1又は2に記載のノイズリダクション装置が複数直列に接続され、各々のノイズリダクション装置における発振器は、互いに異なるサンプリング周波数のクロック信号を発生することを特徴とする、複数段のノイズリダクション装置。
  4. 請求項1又は2に記載のノイズリダクション装置と、
    該ノイズリダクション装置から出力されるアナログ信号を入力し、所定の周波数帯域のみ通過させる水晶を用いたバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタの出力信号を増幅してキャリア成分の信号として出力する増幅回路と、
    前記キャリア成分の信号を検波して、該所定の周波数帯域のピーク信号レベルに対応する直流電圧を生成し、前記同調増幅回路に入力される信号の増幅量を制御する制御信号を送出する検波器と、
    前記キャリア成分の信号を供給して、スレーブ発振させるスレーブ水晶発振回路とを備え、
    前記スレーブ発振した信号を、前記アナログ信号における所定の周波数帯域のキャリア信号としてキャリア再生するようにしたことを特徴とするキャリア再生装置。
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