JPH09247007A - Am用妨害波低減受信装置 - Google Patents

Am用妨害波低減受信装置

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JPH09247007A
JPH09247007A JP5348196A JP5348196A JPH09247007A JP H09247007 A JPH09247007 A JP H09247007A JP 5348196 A JP5348196 A JP 5348196A JP 5348196 A JP5348196 A JP 5348196A JP H09247007 A JPH09247007 A JP H09247007A
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JP
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signal
wave
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carrier
intermediate frequency
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JP5348196A
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Tadao Sugita
忠雄 杉田
Minoru Nomoto
実 野本
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SHINDEN KOGYO KK
NHK Integrated Technology Inc
Original Assignee
SHINDEN KOGYO KK
NHK Integrated Technology Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】受信した振幅変調波が過変調であっても確実に
搬送波を再生し、その搬送波を用いて妨害波を低減する
AM用受信装置を提供する。 【解決手段】本装置は、受信部1で振幅変調信号を受信
し、搬送波変換回路2で受信信号の搬送波を中間周波信
号に変換した搬送波変換信号を生成する。妨害波低減回
路3では、搬送波変換信号に中間周波信号を加算して信
号に含まれる妨害波を低減させると共に、加算した信号
をスイッチング増幅して変調度を制御する。そして、妨
害波低減回路3の出力を復調回路4で復調する構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放送及び通信の技
術分野で用いられる妨害波低減機能を備えたAM用受信
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジオの中波・短波放送やテレビ放送な
どでは、搬送波の振幅を情報信号により変化させる振幅
変調(AM)方式が広く用いられている。振幅変調され
た信号を受信して復調する従来のAM用受信装置として
は、例えば、PLL(phase lock loop,位相同期ルー
プ)による振幅復調回路を使用して受信した信号を復調
する同期検波方式の装置がある。
【0003】図6は、PLLを用いた復調回路の一例で
ある。図6に示す復調回路では、受信した振幅変調波が
移相回路を介してPLLに入力されて、受信信号の搬送
周波数に等しい信号が生成される。そして、このPLL
の出力信号と受信信号との積がアナログ乗算回路で求め
らた後、低域フィルタで高調波が除去されて復調信号が
出力される。
【0004】また、例えば、スーパヘテロダイン方式に
より振幅変調波を復調するAM用受信装置もある。この
装置では、受信した信号の周波数を周波数変換器によっ
て、常に受信周波数より低い一定の中間周波数に変換し
た後、増幅して検波器からもとの信号が取り出されるも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、AM用受信装
置で受信される振幅変調波は、様々な妨害波(例えば、
AMラジオの外国波混信妨害や、テレビのビート妨害、
ゴースト妨害、スポラディックE層反射による妨害な
ど)を含むことが多い。しかしながら、上述したような
従来のAM用受信装置において、PLLなどで振幅変調
波に応じて生成された搬送波を用いて妨害波を低減させ
るような構成のものはなく、例えば、受信アンテナに別
途妨害波を低減させる手段を設けるなどの必要があっ
た。このため受信装置の構成や信号処理回路などが複雑
になるという問題があった。
【0006】また、従来のAM用受信装置では、振幅変
調波が過変調、即ち、変調度が 100%以上となる時に
は、PLLや局部発振器などの出力がフリーランニング
の状態になってしまう欠点がある。振幅変調波に応じて
搬送波を生成した後、音声などに復調するだけであれ
ば、フリーランニングの状態となっても問題はないが、
受信装置の復調回路の入力信号(妨害波が低減された受
信した周波数と同じ振幅変調波信号)を再送信する場合
には、周波数に偏差が生じてしまい問題となる。
【0007】本発明は上記問題点に着目してなされたも
ので、受信した振幅変調波が過変調であっても確実に搬
送波を再生し、その搬送波を用いて歪みの少ない被変調
波を取り出すとともに受信波に含まれる妨害波を低減す
るAM用受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明のうちの
請求項1に記載の発明では、予め設定した周波数の中間
周波信号を生成する中間周波信号生成部、受信した振幅
変調波を振幅制限して一定振幅の信号を出力する振幅制
限部、該振幅制限部の出力信号と前記中間周波信号とを
周波数混合する第1信号混合部、及び該第1信号混合部
の出力と前記振幅変調波とを周波数混合する第2信号混
合部を有し、前記振幅変調波の搬送波を前記中間周波信
号に変換する搬送波変換手段と、該搬送波変換手段の出
力に前記中間周波信号を加算する搬送波加算手段と、該
搬送波加算手段の出力を復調する復調手段と、を備えて
構成されたことを特徴とする。
【0009】かかる構成によれば、搬送波変換手段にお
いて、受信した振幅変調波の搬送波を中間周波信号に変
換することで受信した振幅変調波が過変調であっても中
間周波信号を搬送波とする信号が生成される。そして、
搬送波加算手段において搬送波変換手段の出力に中間周
波信号が加算されることで、振幅変調波の搬送波と妨害
波との強度比が相対的に大きくなり妨害波が低減され
る。その搬送波加算手段の出力が復調手段で復調され
る。
【0010】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明において、前記中間周波信号に応じてス
イッチング信号を生成するスイッチング部と、該スイッ
チング信号に同期して前記搬送波加算手段の出力を増幅
する同期増幅部と、該同期増幅部の出力の高調波成分を
除去する高調波除去部とを有するスイッチング同期増幅
手段を備え、該スイッチング同期増幅手段の出力を前記
復調手段で復調する構成としたことを特徴とする。
【0011】かかる構成によれば、スイッチング同期増
幅手段において搬送波加算手段の出力がスイッチング信
号に同期して増幅された後、高調波が除去されること
で、搬送波加算手段の出力の変調度が制御されるととも
に妨害波などが軽減される。そのスイッチング同期増幅
手段の出力が復調手段で復調される。また、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ス
イッチング部が、前記中間周波信号に応じて流通角の狭
いスイッチング信号を生成することを特徴とする。
【0012】かかる構成によれば、流通角の狭い、即
ち、流通角が90度よりも狭いスイッチング信号に同期し
て搬送波加算手段の変調出力が増幅されることで、搬送
波加算手段の出力に含まれる妨害波や雑音が更に軽減さ
れる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るAM用受
信装置の構成を示すブロック図である。図1において、
本装置は、振幅変調波を受信する受信部1と、その受信
部1で受信した受信信号の搬送波を後述するように中間
周波信号に変換した搬送波変換信号を出力する搬送波変
換手段としての搬送波変換回路2と、中間周波信号を用
いて搬送波変換信号に含まれる妨害波を低減する妨害波
低減回路3と、妨害波低減回路3の出力を復調する復調
手段としての復調回路4とで構成される。
【0014】受信部1は、送信機などから送られてくる
振幅変調波を図示されていないアンテナなどで受信して
搬送波変換回路2に出力する。ここでは、受信した信号
の振幅をea 、周波数をfs として、受信信号をe
a (fs )で表す。搬送波変換回路2は、図2に示すよ
うに、受信部1の出力端子と接続する入力端子21と、そ
の入力端子21に接続する増幅器22と、増幅器22の出力を
入力とする振幅制限部としてのリミッター増幅器23と、
中間周波信号生成部としての中間周波発振器24と、リミ
ッター増幅器23の出力及び中間周波発振器24の出力を入
力とする第1信号混合部としての第1ミキサー25と、増
幅器22の出力及び第1ミキサー25の出力を入力とする第
2信号混合部としての第2ミキサー26と、第2ミキサー
26の出力端子と接続する端子27と、中間周波発振器24の
出力端子と接続する端子28とで構成される。
【0015】増幅器22は、入力端子21に入力された受信
信号ea (fs )を増幅して、振幅es の信号es (f
s )を出力する。尚、受信信号ea (fs )の受信レベ
ルが十分に大きい場合には増幅器22を省略することもで
きる。リミッター増幅器23は、増幅器22の出力信号es
(fs )を増幅して振幅制限し、一定振幅eL の信号e
L (fs )を出力する。中間周波発振器24は、予め設定
された周波数fi 、振幅ei の中間周波信号e
i (fi )を生成する。第1ミキサー25は、中間周波信
号ei (fi )とリミッター増幅器23の出力信号e
L (fs )とを周波数混合して、一定振幅eLo、周波数
i +fs のローカル信号eLo(fi +fs )を出力す
る。第2ミキサー26は、ローカル信号eLo(fi
s )と増幅器22の出力増幅信号es (fs )とを周波
数混合して、振幅がes に比例し、周波数がfi (=f
i +fs −fs )の搬送波変換信号es (fi )を出力
する。
【0016】妨害波低減回路3は、図3に示すように、
搬送波変換回路2の端子27と接続する入力端子31と、搬
送波変換回路2の端子28と接続する入力端子32と、入力
端子31,32に接続する搬送波加算手段としての加算器33
と、加算器33の出力及び入力端子32からの信号を入力と
するスイッチング同期増幅手段としてのスイッチング同
期増幅器34と、スイッチング同期増幅器34の出力端子と
接続する端子35とで構成される。
【0017】加算器33は、入力端子31に入力された搬送
波変換信号es (fi )に入力端子32に入力された中間
周波信号ei (fi )を加算し、振幅es +ei 、周波
数f i の信号(es +ei )(fi )を出力する。スイ
ッチング同期増幅器34は、加算器33の出力信号(es
i )(fi )を中間周波信号ei (fi )によってス
イッチング増幅して、加算器33の出力信号(es
i )(fi )の変調度を制御する。
【0018】ここで、スイッチング同期増幅器34の回路
構成の一例について、図4の回路図を用いて説明する。
図4において、スイッチング同期増幅器34は、一端が入
力端子32に接続するコンデンサC1 と、ベース端子がコ
ンデンサC1 の他端に接続しエミッタ端子が接地された
トランジスタTR1 と、一端が加算器33の出力端子に接
続するコンデンサC2 と、ベース端子がコンデンサC2
の他端に接続しエミッタ端子がトランジスタTR1 のコ
レクタ端子に接続するトランジスタTR2 と、一端が電
源Eに接続し他端がトランジスタTR2 のベース端子に
接続する可変抵抗R1 と、加算器33の出力端子とトラン
ジスタTR2 のコレクタ端子との間に互いに並列に接続
されたコンデンサC3 及びコイルL1 と、一端がトラン
ジスタTR2 のコレクタ端子に接続され他端が端子35に
接続するコンデンサC4 とで構成される。
【0019】トランジスタTR1 は、中間周波信号ei
(fi )に応じてスイッチング動作するスイッチング部
として機能する。トランジスタTR2 は、加算器33の出
力信号(es +ei )(fi )をトランジスタTR1
スイッチング動作に同期して増幅する同期増幅部として
機能する。また、可変抵抗R1 でトランジスタTR2
ベース電圧を制御することによってトランジスタTR2
から出力される信号の変調度が調整される。コンデンサ
3 及びコイルL1 は、周波数fi に共振した同調回路
を構成し、スイッチング増幅された信号の高調波成分を
除去する高周波除去部として機能する。
【0020】尚、本発明のスイッチング同期増幅器34
は、上記の回路構成に限られるものではなく、上記と同
様の機能を備えた構成であれば良い。復調回路4は、妨
害波低減回路3の端子35から出力された信号を復調して
出力する。復調回路4の構成は、従来の振幅復調回路の
構成と同様であるためここでは説明を省略する。
【0021】次に、本実施形態の動作を説明する。受信
部1のアンテナで振幅変調波が受信されると、その受信
信号ea (fs )は、搬送波変換回路2の入力端子21に
入力される。搬送波変換回路2では、増幅器22で受信信
号ea (fs )の振幅を増幅して信号es (fs )が生
成され、リミッター増幅器23及び第2ミキサー26に出力
される。リミッター増幅器23に入力された信号es (f
s )は、増幅された後、振幅制限されて一定振幅の信号
L (fs )となり、第1ミキサー25に出力される。こ
の信号eL (fs )は、第1ミキサー25で、中間周波発
振器24から出力される中間周波信号ei (fi )と周波
数混合され、ローカル信号eLo(fi +fs )に変換さ
れる。ローカル信号eLo(fi +fs )は、第2ミキサ
ー26で信号es(fs )と周波数混合され、搬送波変換
信号es (fi )に変換される。この搬送波変換信号e
s (fi )は、周波数が中間周波発振器24の周波数fi
そのものであり、受信した信号が 100%以上の変調度で
あっても、中間周波数fi の搬送波を必ず含む信号とな
る。
【0022】ここで、上記のようにして搬送波変換回路
2で生成された搬送波変換信号es(fi )が、希望波
と妨害波とを含む場合を考える。希望波の振幅をed
周波数をfi 、角周波数をωi (=2πfi )とし、ま
た、妨害波の振幅をeu 、周波数をfi +Δf、角周波
数をωi +Δω(=2π〔fi +Δf〕)とすると、希
望波ed (fi )及び妨害波:eu (fi +Δf)は次
の式で表される。
【0023】希望波:ed (fi )=ed cos ωi t 妨害波:eu (fi +Δf)=eu cos (ωi +Δω)
t また、このときの希望波と妨害波の強度比D/Uが、次
の式を満たすものとする。 D/U=ed /eu >1 この場合に、搬送波変換信号es (fi )は次の数1に
示す(1)式で表される。
【0024】
【数1】
【0025】(1)式より、妨害波と希望波の強度比U
/Dが、妨害波の混信による歪み成分となって搬送波変
換信号es (fi )に表れることが解る。また、例え
ば、妨害波がゴースト波の場合、ゴースト波は周波数が
希望波と同一で位相だけが異なるので、ゴースト波は、
振幅をeg 、希望波との位相差をθとすると、次の式で
表される。
【0026】 ゴースト波:eg (fi )=eg cos (ωi t+θ) このとき、搬送波変換信号es (fi )は次の数2に示
す(2)式で表される。
【0027】
【数2】
【0028】(2)式より、妨害波がゴースト波の場合
も強度比U/Dが、歪み成分となって搬送波変換信号e
s (fi )に表れることが解る。このように、妨害波に
よる歪み成分を含んだ搬送波変換信号es (fi )が、
妨害波低減回路3に出力される。妨害波低減回路3で
は、加算器33において、入力端子31からの搬送波変換信
号es (fi )に入力端子32からの中間周波信号e
i (fi )が加算される。希望波と同じ周波数fi の信
号が搬送波変換信号es (fi )に加わるため、加算器
33の出力信号(ei +es )(fi )は次の数3に示す
(3)式で表される。ただし、中間周波信号をei (f
i )=ei cos ωi tとする。
【0029】
【数3】
【0030】(3)式より、加算器33によって搬送波変
換信号es (fi )に含まれる歪み成分が(1)式のe
u /ed から、eu /(ed +ei )になることが解
る。ここで、例えばei =3ed とすると、 eu /(ed +ei )=eu /(ed +3ed )=eu
/4ed となる。よって、搬送波変換信号es (fi )に含まれ
る歪み成分が1/4倍、即ち、12デシベル改善される。
これはまた、搬送波とノイズの強度比をC/Nとして、
d /eu =N/Cとおけば、eu /4ed =N/4C
となり、搬送波とノイズの強度比C/Nが4倍となっ
て、ノイズ、即ち妨害波成分が低減されたことを示して
いる。また(2)式のゴースト波についても、上記
(1)式の場合と同様でありゴースト波が低減される。
【0031】ただし、加算器33で搬送波変換信号e
s (fi )に中間周波信号ei (fi )を加算すること
によって、希望波の変調度が加算した中間周波信号ei
(fi )分だけ低下する。この変調度の低下を補償する
ために加算器33の出力信号(ei+es )(fi )をス
イッチング同期増幅器34に入力する。スイッチング同期
増幅器34では、トランジスタTR1 が、ベース端子に入
力された中間周波信号ei (fi )に応じてスイッチン
グ動作し、図5(a)に示すような、流通角の狭いスイ
ッチング信号としてのスイッチングパルスが生成され
る。ただし、図5(a)には、ベース電流が正の一定レ
ベル以上となるとトランジスタTR1 がオンする場合の
出力波形が示されている。このスイッチングパルスに同
期してトランジスタTR2 が増幅動作する。トランジス
タTR 2 、ベース端子に入力された加算器33の出力信
号(ei +es )(fi )が、トランジスタTR1 がオ
ンとなったときだけ増幅動作する。このとき、可変抵抗
1 でトランジスタTR2 の動作点を変えることによ
り、任意の変調度に調整することができる。図5(b)
に、トランジスタTR2 の増幅出力波形を示す。尚、図
5(a)及び(b)のように、トランジスタTR1 ,T
2 では正の信号だけがスイッチング増幅され、負の信
号はコンデンサC3 とコイルL1 で構成される同調回路
によって再生される。更に、この同調回路によって高調
波成分が除去され、同調回路に入力する加算器33の出力
信号と合成されて、コンデンサC4 を介して出力され
る。図5(c)にスイッチング同期増幅器34の出力波形
を示す。
【0032】このようにスイッチング同期増幅器34で
は、加算器33で変調度の低下した信号が元の変調度にな
るように制御される。また、トランジスタTR1 で生成
されるスイッチングパルスの流通角を狭めたことによっ
て、雑音や妨害波などが軽減される。ここで、流通角と
D/U比の改善量等の関係を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】表1より、流通角が狭くなるに従って、信
号/雑音比及びD/U比の値が大きくなることが解る。
また、流通角が広い(90度)場合でも、D/U比は 3.9
dB改善される。従って、スイッチング同期増幅器34を
用いることにより妨害波が軽減され、また、スイッチン
グパルスの流通角を90度よりも狭くすることで雑音や妨
害波が更に軽減される。スイッチングパルスの流通角
は、スイッチング増幅の精度などを考慮して30度〜50度
に設定している。ただし、この流通角は受信状態などに
応じて任意に設定できるものである。このスイッチング
同期増幅器34の出力信号は、妨害波低減回路3の端子35
から復調回路4に送られ、復調回路4で復調されて音声
信号や映像信号に変換されるとともに、妨害波に含まれ
る妨害波成分が低減された搬送波変換信号として他の回
路などに出力される。
【0035】上述したように、本実施形態によれば、搬
送波変換回路2で受信信号を搬送波変換信号に変換する
ことによって、中間周波信号を搬送波とする信号が生成
されるので、過変調の振幅変調波を受信した場合でも搬
送波を確実に生成することができる。また、妨害波低減
回路3の加算器33で搬送波変換信号に中間周波信号を加
算することによって、搬送波変換信号に含まれる妨害波
の希望波に対する強度が相対的に小さくなるため、簡単
な回路構成により妨害波の影響を低減させることができ
る。更に、スイッチング同期増幅器34において、変調度
が低下した加算器33の出力信号を中間周波信号に応じて
スイッチング増幅して変調度を制御することによって、
加算器33による変調度の低下分が補償され、受信した振
幅変調波を正確に復調することができる。加えて、スイ
ッチング同期増幅器34で生成されるスイッチングパルス
の流通角を狭くすることによって、妨害波や雑音の影響
を軽減することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、搬送波変換手段において受信した振幅変調波の
搬送波を中間周波信号に変換することによって、過変調
の振幅変調波を受信した場合でも搬送波を確実に再生で
きる。また、その搬送波を変換した信号に搬送波加算手
段で中間周波信号を加算することによって、妨害波の希
望波に対する強度が相対的に小さくなるため、受信した
振幅変調波に含まれる妨害波の影響を低減させることが
できる。従って、簡単な構成で安価な装置を実現するこ
とが可能である。
【0037】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、スイッチング同期増幅手
段において搬送波加算手段の出力を同期増幅することに
よって、搬送波加算手段による変調度の変化が補償され
るため、受信した振幅変調波を正確に復調することがで
きる。更に、妨害波などの影響を軽減することもでき
る。
【0038】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、スイッチング信号の流通
角を狭くすることによって、妨害波や雑音の影響をより
一層軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図
【図2】同上実施形態の搬送波変換回路の構成を示す図
【図3】同上実施形態の妨害波低減回路の構成を示す図
【図4】同上実施形態のスイッチング同期増幅器の回路
構成の一例を示す図
【図5】同上実施形態のスイッチング同期増幅器の各信
号波形を示す図
【図6】従来の振幅復調回路の一例を示す図
【符号の説明】
1 受信部 2 搬送波変換回路 3 妨害波低減回路 4 復調回路 22 増幅器 23 リミッター増幅器 24 中間周波発振器 25 第1ミキサー 26 第2ミキサー 33 加算器 34 スイッチング同期増幅器 21,31,32 入力端子 27,28,35 端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め設定した周波数の中間周波信号を生成
    する中間周波信号生成部、受信した振幅変調波を振幅制
    限して一定振幅の信号を出力する振幅制限部、該振幅制
    限部の出力信号と前記中間周波信号とを周波数混合する
    第1信号混合部、及び該第1信号混合部の出力と前記振
    幅変調波とを周波数混合する第2信号混合部を有し、前
    記振幅変調波の搬送波を前記中間周波信号に変換する搬
    送波変換手段と、該搬送波変換手段の出力に前記中間周
    波信号を加算する搬送波加算手段と、該搬送波加算手段
    の出力を復調する復調手段と、を備えて構成されたこと
    を特徴とするAM用妨害波低減受信装置。
  2. 【請求項2】前記中間周波信号に応じてスイッチング信
    号を生成するスイッチング部と、該スイッチング信号に
    同期して前記搬送波加算手段の出力を増幅する同期増幅
    部と、該同期増幅部の出力の高調波成分を除去する高調
    波除去部とを有するスイッチング同期増幅手段を備え、
    該スイッチング同期増幅手段の出力を前記復調手段で復
    調する構成としたことを特徴とする請求項1記載のAM
    用妨害波低減受信装置。
  3. 【請求項3】前記スイッチング部が、前記中間周波信号
    に応じて流通角の狭いスイッチング信号を生成すること
    を特徴とする請求項2記載のAM用妨害波低減受信装
    置。
JP5348196A 1996-03-11 1996-03-11 Am用妨害波低減受信装置 Withdrawn JPH09247007A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009253973A (ja) * 2008-04-01 2009-10-29 Seiko Epson Corp 無線受信機及び電子機器

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