JP2011146107A - 光ピックアップ装置及びその製造方法 - Google Patents

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正人 尾形
Ryoichi Kawasaki
良一 川崎
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Abstract

【課題】 対物レンズがレンズホルダーに固定されている光ピックアップ装置において、簡易な方法で光ピックアップ装置として許容できる性能を確保できる程度にコマ収差の補正を行う。
【解決手段】 レーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集束させ、且つ支持ワイヤーにて光ディスクの信号面方向及び光ディスクの径方向へ変位可能に支持されているレンズホルダー上に固定されている対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置であり、レンズホルダーの座面を所定の角度で傾斜させる。また当該座面に対物レンズのコマ収差発生方向を簡易な方法で大別して、コマ収差発生方向を揃えて固定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、光ディスクに記録されている信号の読み出し動作や光ディスクに信号の記録動作を行う光ピックアップ装置及びその製造方法に関する。
光ピックアップ装置から照射されるレーザー光を光ディスクの信号記録層に照射することによって信号の読み出し動作や信号の記録動作を行うことができる光ディスク装置が普及している。
光ディスク装置としては、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)と呼ばれる光ディスクを使用するものが一般に普及しているが、最近では記録密度を向上させた光ディスク、即ちBlu−ray Disc規格やHD−DVD(High Density Digital Versatile Disk)規格の光ディスクを使用するものが開発されている。
CD規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が780nmである赤外光が使用され、DVD規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が650nmの赤色光が使用されている。
そして、前記CD規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは1.2mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は0.45と規定されている。また、DVD規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは0.6mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は0.6と規定されている。
斯かるCD規格及びDVD規格の光ディスクに対して、Blu−ray Disc規格(以下BD規格)やHD−DVD規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うレーザー光としては、波長が短いレーザー光、例えば波長が405nmの青色光が使用されている。
Blu−ray Disc規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは、0.1mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は、0.85と規定されている。
一方、HD−DVD規格の光ディスクにおける信号記録層の上面に設けられている保護層の厚さは、0.6mmであり、この信号記録層から信号の読み出し動作を行うために使用される対物レンズの開口数は、0.65と規定されている。
最近では、前述したCD規格及びDVD規格の光ディスクだけでなく、Blu−ray Disc規格やHD−DVD規格の光ディスクも使用することができる光ディスク装置の製品化が行われている。異なる全ての規格の光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うことができる光ピックアップ装置には、例えば、CD規格及びDVD規格の光ディスクに対するレーザー光の集光動作を行う対物レンズとBlu−ray Disc規格の光ディスクに対するレーザー光の集光動作を行う対物レンズの2つの対物レンズが組み込まれている。
斯かる2つの対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置は、光学系の構成が複雑になるという問題があるだけでなく光ピックアップ装置の形状が大きくなるという問題がある。斯かる問題を解決する方法として1つの対物レンズにて全ての規格の光ディスクに対するレーザー光の集光動作を行い、1つの対物レンズによって規格の異なる3つの光ディスクに記録されている信号の読み出し動作を行うように構成されているものも知られている(例えば特許文献1参照。)
特開2006−236414号公報
光ディスクの高密度化により対物レンズの製造上の作製難度が高くなっている。特に、対物レンズのレーザ光の入射面と出射面がずれたときに発生するコマ収差は開口率NAと対応して増大し、CD用の対物レンズではNAが0.47、DVD用ではNAが0.6、BD用ではNAが0.85である。
コマ収差は、対物レンズの作製で調整するかあるいは、光ピックアップ装置に組み込んだ後、光ピックアップ装置としての許容範囲に収めるように適宜補正している。
特に、BD用対物レンズにおいては、光ピックアップ装置として許容できる程度にコマ収差の小さい対物レンズの作製は現状では困難である。
また、1つの対物レンズにて全ての規格の光ディスクに対するBD/DVD/CD互換の対物レンズにおいても、NAは0.85であるため、同様の問題があり、互換のためにレンズ形状が複雑であるため更に製造難度が高くコマ収差も大きい問題がある。
そこで、光ピックアップ装置としてコマ収差を補正して使いこなす事が必須となっている。具体的には、個々の対物レンズのコマ収差の量と方向を測定し、コマ収差を打ち消す角度と方向に対物レンズを傾ける調整を行いレンズホルダーに取り付ける必要がある。これらの調整は大変煩雑であり、調整バラツキによる性能劣化や工数の増大する問題があった。
本発明は、係る課題に鑑みてなされ、第1に、レーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集束させ、且つ支持ワイヤーにて前記光ディスクの信号面方向及び前記光ディスクの径方向に変位可能に支持されているレンズホルダー上に固定されている対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置であり、前記レンズホルダーは、前記レーザー光の光軸に対して所定の角度で傾斜した前記対物レンズの座面を有し、前記対物レンズは、前記座面の傾斜方向に前記対物レンズのコマ収差の発生方向が揃うように前記座面に固定されることにより解決するものである。
第2に、レーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集束させ、且つ支持ワイヤーにて前記光ディスクの信号面方向及び前記光ディスクの径方向に変位可能に支持されているレンズホルダー上に固定されている対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置であり、前記レンズホルダーは、前記対物レンズが搭載される座面と、該座面の中心を通る線分で等分割された複数の回転搭載方向が設定され、前記対物レンズは該対物レンズの基準点が該対物レンズのコマ収差の発生方向に対応する一の前記回転搭載方向に位置するように前記座面に固定され、前記コマ収差の発生方向に傾斜されることにより解決するものである。
第3に、レーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクにそれぞれ設けられている信号記録層に集束させ、且つ支持ワイヤーにて前記光ディスクの信号面方向及び前記光ディスクの径方向に変位可能に支持されているレンズホルダー上に固定されている対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置の製造方法であって、一の樹脂金型成型ロットから抽出した一の前記対物レンズを準備する工程と、前記対物レンズについてコマ収差の発生方向を確認する工程と、予めコマ収差の発生方向に対応付けられた複数の回転搭載方向から前記コマ収差の発生方向に対応する回転搭載方向を決定する工程と、前記対物レンズを該対物レンズの基準点が前記回転搭載方向に位置するように前記座面に搭載する工程と、を具備することにより解決するものである。
本発明は、コマ収差補正のための回転方向を大別し、同じ樹脂金型成形ロットの対物レンズについては同じ回転搭載方向に回転させて座面に搭載することでコマ収差の調整を簡便にするものである。また、レンズホルダーの座面を予め所定の角度で傾斜させ、コマ収差補正のための角度調整を簡便にするものである。このようにコマ収差の調整を簡易に行い、コマ収差補正の煩雑さ及び調整ばらつきを不要にするものである。
本発明の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
1つの対物レンズが搭載されるレンズホルダーの座面を、レーザー光の光軸に対して所定の角度で傾斜させることにより、個別の光ピックアップ装置、および個別の対物レンズのコマ収差補正の調整を大幅に低減できる。これにより、調整ばらつきや工数を削減でき、安価で実際上問題ない性能を持つ光ピックアップ装置を実現できる。
具体的には、対物レンズを取り付ける座面をコマ収差量をある程度吸収できる角度で傾斜させ、傾斜方向に対物レンズのコマ収差の発生方向が揃うように搭載し、固着する。これにより、対物レンズに対してコマ収差を補正するための煩雑な調整が不要となる。
傾斜は、対物レンズの最大コマ収差発生量に相当する角度の2分の1の角度とする。これにより、レンズホルダーに無調整で対物レンズを搭載するだけで、前述のコマの成形ばらつきを補正でき、対物レンズのコマ発生量を大きく低減した事と同等の効果を得ることができる。
対物レンズのコマ収差の発生方向を座面の傾斜方向に揃うように搭載する場合、下記の方法を採用する。樹脂製の対物レンズは樹脂金型成形ロットごとにコマ収差の量や方向が揃う特徴がある点に着目し、それぞれの対物レンズのコマ収差の方向を簡便な方向に大別し、それに基づいて対物レンズのコマの方向を揃える。具体的には、プラスチックレンズの成型時に形成されるゲートの位置によってコマ収差の発生方向を認識し、実際のコマ収差の発生方向を、例えば12分割した方向に大別する。そして、ゲートの位置を12分割のいずれの方向に回転させるかによって、コマ収差の発生方向を座面の傾斜方向に揃える。
傾斜方向を、光ディスクの径方向に一致させれば、コマ収差の方向は、光ディスクの径方向に揃えることができる。
同じ方向であるとして12の方向に振り分けられた対物レンズは、詳細にはコマの発生方向が異なる場合もあるが、±15度程度の角度ずれであれば、それによるコマ収差の変動は小さくレンズの性能として実用上は無視できる程度である。
これにより対物レンズをレンズホルダーに取り付ける場合に、取り付け位置を正確にする事が出来るだけでなく、組み立て作業を効率良く行うことができる。
例えば、BD/DVD/CD対応の光学系に、1つの対物レンズとしてBD用対物レンズを採用し、レンズホルダーの座面の傾斜は、BD用対物レンズの最大コマ収差発生量に相当する角度(略0.5度)の2分の1の角度(0.25度)とする。
これにより、BD/DVD/CD対応の3波長のレーザー光に互換性がある1つのBD用対物レンズをレンズホルダーへ取り付ける場合であっても、取り付け位置を正確にする事が出来るだけでなく、組み立て作業を効率良く行うことができ、安価で実際上問題ない性能を持つ、BD/DVD/CD対応の光ピックアップ装置を実現できる。
また、座面には傾斜を設けず、上記の方法でレンズホルダーに設定された例えば12の回転搭載方向のいずれかにゲートの位置を回転させて対物レンズを固定した後、レンズホルダーまたはアクチュエータを所定の角度で傾斜させることにより、上記と同様の効果が得られる。
本発明の実施形態における光ピックアップ装置の光学系を示す概略図である。 本発明の実施形態における光ディスクと光学系との関係を示す概略図である。 本発明の実施形態におけるレンズホルダーおよびアクチュエータを示す平面図である。 本発明の第1の実施形態におけるレンズホルダーおよび対物レンズを示す断面図である。 本発明の実施形態における(A)対物レンズの平面図、(B)レンズホルダーの平面図である。 本発明の実施形態におけるコマ収差発生方向と回転搭載方向の対応表である。 本発明の実施形態におけるコマ収差量を説明するための概念図である。 本発明の第2の実施形態におけるレンズホルダーを示す平面図である。 本発明の第3の実施形態におけるレンズホルダーおよび対物レンズを示す断面図である。 本発明の実施形態におけるレンズホルダーを示す平面図である。
本発明の実施の形態を図1から図10を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態の光ピックアップ装置50の光学系を示す概略図、図2は光ディスクと光学系との関係を示す概略図であり、図1のa−a線断面図である。図2は、第1光ディスクD1に設けられている信号記録層R1の位置と対物レンズ11との位置関係、第2光ディスクD2に設けられている信号記録層R2の位置と対物レンズ11との位置関係、および第3光ディスクD3に設けられている信号記録層R3の位置と対物レンズ11との位置関係を示す。
本実施形態では、Blu−ray Disk(以下BD)規格の光ディスク(第1光ディスクD1)、DVD規格の光ディスク(第2光ディスクD2)及びCD規格の光ディスク(第3光ディスクD3)に対応した光ピックアップ装置について説明する。
図1を参照して、光ピックアップ装置50は、第1レーザーダイオード1、第1回折格子2、第2レーザーダイオード3、第2回折格子4、偏光ビームスプリッタ5、ハーフミラー6、1/4波長板7、コリメータレンズ8、収差補正用モーター9、立ち上げミラー10、センサーレンズ12、光検出器13などがハウジング51内に設けられている。
第1レーザーダイオード1は例えば波長が405nmの青紫色光である第1レーザー光(実線)を放射する。第1回折格子2は第1レーザーダイオード1から放射される第1レーザー光が入射され、レーザー光を0次光であるメインビーム、+1次光及び−1次光である2つのサブビームに分離する回折格子部(不図示)を有する。
第1レーザーダイオード1から放射される第1レーザー光(実線)は偏光ビームスプリッタ5の制御膜5aに対してP偏光となるように設定される。この第1レーザー光の直線偏光方向の設定は、第1レーザーダイオード1を第1レーザー光の光軸を中心として回転させたり、あるいは1/2波長板を第1レーザーダイオード1と偏光ビームスプリッタ3との間に設けて1/2波長板により第1レーザーダイオード1から放射される第1レーザー光の直線偏光方向を変換させてもよい。
第2レーザーダイオード3は、例えば650nmの赤色光である第2レーザー光(破線)及び、例えば780nmの赤外光である第3レーザー光(一点鎖線)の波長が異なる2つの波長のレーザー光を放射するレーザーダイオードである。第2回折格子4は第2レーザーダイオード3から放射される第2レーザーまたは第3レーザー光が入射され、入射されるレーザー光を0次光であるメインビーム、+1次光及び−1次光である2つのサブビームに分離する回折格子部(不図示)を有する。
第2レーザーダイオード3から放射される第2レーザー光または第3レーザー光は偏光ビームスプリッタ5の制御膜5aに対してS偏光となるように設定される。この第2レーザー光または第3レーザー光の直線偏光方向の設定は、第2レーザーダイオード3を第2レーザー光または第3レーザー光の光軸を中心として回転させたり、あるいは1/2波長板を第2レーザーダイオード3と偏光ビームスプリッタ5との間に設けて1/2波長板により第2レーザーダイオード3から放射される第2レーザー光または第3レーザー光の直線偏光方向を変換させてもよい。
偏光ビームスプリッタ5は第1回折格子2を透過した第1レーザー光及び第2回折格子4を透過した第2レーザー光または第3レーザー光が入射される位置に設けられ、S偏光光のレーザー光を反射し、P偏光光のレーザー光を透過させる制御膜5aが設けられている。
ハーフミラー6は偏光ビームスプリッタ5にて透過された第1レーザー光を略50%反射させ、略50%透過させる。偏光ビームスプリッタ5を反射した第2レーザー光または第3レーザー光を略50%反射させ、略50%透過させる。
1/4波長板7は、ハーフミラー6にて反射された3つのレーザー光が入射される位置に設けられ、入射されるレーザー光を直線偏光光から円偏光光に、また反対に円偏光光から直線偏光光に変換する作用を成すものである。コリメートレンズ8は1/4波長板7を透過したレーザー光が入射されるとともに入射されるレーザー光を平行光に変換し、収差補正用モーター9によって光軸方向、即ち矢印A及びB方向へ変位せしめられるように構成されている。コリメートレンズ8の光軸方向への変位動作によって光ディスクDの保護層の厚さに基づいて生じる球面収差を補正するように構成されている。
立ち上げミラー10はコリメートレンズ8にて平行光に変換された3つのレーザー光が入射される位置に設けられており、入射されるレーザー光を対物レンズ11の方向に反射させるように構成されている。
図2を参照して、光ディスクDは、1つの光ディスクDとして示しているが、第1光ディスクD1、第2光ディスクD2、第3光ディスクD3の総称であり、実際には信号の読み出し動作や記録動作の対象となる第1光ディスクD1、第2光ディスクD2、第3光ディスクD3のいずれかが配置される。第1光ディスクD1は、光ディスクの表面から信号記録層R1までの距離が短く、第3光ディスクD3は光ディスクの表面から信号記録層R3までの距離が長く、第2光ディスクD2は、光ディスクの表面から信号記録層R2までの距離が第1光ディスクD1より長く第3光ディスクD3より短い。
斯かる構成において、第1レーザーダイオード1から放射された第1レーザー光は、第1回折格子2、偏光ビームスプリッタ5、ハーフミラー6、1/4波長板7、コリメートレンズ8、立ち上げミラー10を介して対物レンズ11に入射された後、対物レンズ11の集光動作によって第1光ディスクD1に設けられている信号記録層R1に集光スポットとして照射され、信号記録層R1に照射された第1レーザー光は信号記録層R1にて戻り光として反射されることになる。
また、第2レーザーダイオード3から放射された第2レーザー光または第3レーザー光は、第2回折格子4、偏光ビームスプリッタ5、ハーフミラー6、1/4波長板7、コリメートレンズ8、立ち上げミラー10を介して対物レンズ11に入射された後、対物レンズ11の集光動作によって第2光ディスクD2に設けられている信号記録層R2または第3光ディスクD3に設けられている信号記録層R3に集光スポットとして照射され、信号記録層R2、R3に照射された第2レーザー光または第3レーザー光は信号記録層R2、R3にて戻り光として反射されることになる。
光ディスクDの信号記録層R1、R2、R3から反射された戻り光は、対物レンズ11、立ち上げミラー10、コリメートレンズ8及び1/4波長板7を通してハーフミラー6に入射される。このようにしてハーフミラー6に入射される戻り光は、ハーフミラー6にて略50%反射され、略50%制御用レーザー光としてハーフミラー6を透過することになる。
センサーレンズ12はハーフミラー6を透過した制御用レーザー光が入射され、PD(Photo Diode)ICと呼ばれる光検出器13に設けられている受光部に制御用レーザー光に非点収差を付加させて照射する作用を成すものである。光検出器13には、周知の4分割センサー等が設けられており、メインビームの照射動作によって光ディスクDの信号記録層に記録されている信号の読み取り動作に伴う信号生成動作及び非点収差法によるフォーカシング制御動作を行うためのフォーカスエラー信号生成動作、そして2つのサブビームの照射動作によってトラッキング制御動作を行うためのトラッキングエラー信号生成動作を行うように構成されている。斯かる各種の信号生成のための制御動作は、周知であるので、その説明は省略する。
本実施形態の光ピックアップ装置の動作について図1および図2を参照して、光ディスク毎に説明する。
第1光ディスクD1に記録されている信号の再生動作を行う場合には、第1レーザーダイオード1に駆動電流が供給され、第1レーザーダイオード1から波長が405nmの第1レーザー光(実線)が放射される。第1レーザーダイオード1から放射された第1レーザー光は、第1回折格子2に入射され、第1回折格子2を構成する回折格子部によって0次光、+1次光及び−1次光に分離される。
第1回折格子2を透過した第1レーザー光は、偏光ビームスプリッタ5に入射され、偏光ビームスプリッタ5に設けられている制御膜5aにて反射される。
制御膜にて反射された第1レーザー光は、ハーフミラー6に入射されるが、ハーフミラー6にて1/4波長板7方向へ反射される。1/4波長板7に入射された第1レーザー光は円偏光光に変換された後コリメートレンズ8に入射されコリメートレンズ8の働きによって平行光に変換される。コリメートレンズ8によって平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー10にて反射された後、アクチュエータ30およびレンズホルダー20により支持される対物レンズ11に入射される。対物レンズ11に入射されたレーザー光は対物レンズ11の集光動作によって第1光ディスクD1の信号記録層R1に集光スポットとして照射されることになる。
また、前述した対物レンズ11による第1レーザー光の集光動作が行われるとき、信号記録層R1と光ディスクの信号入射面である表面との間にある保護層の厚みの相違によって球面収差が発生するが、コリメートレンズ8を光軸方向へ変位させることによってこの球面収差が最も少なくなるように調整することができる。斯かるコリメートレンズ8の変位による調整動作は収差補正用モーター9を回転駆動することによって行われるが、斯かる調整制御動作は一般的に行われており、その説明は省略する。
このような動作によって第1レーザー光の第1光ディスクD1に設けられている信号記録層R1への照射動作が行われるが、斯かる照射動作が行われるとき、信号記録層R1から反射される戻り光が対物レンズ11に対して第1光ディスクD1側から入射される。対物レンズ11に入射された戻り光は、反射ミラー10、コリメートレンズ8及び1/4波長板7を通してハーフミラー6に入射される。
ハーフミラー6を透過したレーザー光の戻り光は、制御用レーザー光としてセンサーレンズ12に入射され、センサーレンズ12の働きによって非点収差が発生せしめられる。センサーレンズ12によって非点収差が発生せしめられた制御用レーザー光は、センサーレンズ12の集光動作によって光検出器13に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器13に照射される結果、光検出器13に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して周知のようにフォーカスエラー信号の生成動作が行われる。斯かるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ11を第1光ディスクD1の信号面方向へ変位させることによってフォーカス制御動作を行うことができる。
また、本実施形態では詳述しないが、第1回折格子2によって生成される+1次光と−1次光を利用した周知のトラッキング制御動作を行うことができるように構成されており、斯かる制御動作を行うことによって第1光ディスクD1に記録されている信号の読み取り動作が行われることになる。
そして、光検出器13から得られる再生信号のレベルの大きさを検出することによって第1光ディスクD1の信号記録層R1に生成されている集光スポットの良否を認識することができるので、この認識信号に基づいて収差補正用モーター9を回転駆動させてコリメートレンズ8の光軸方向の位置を調整することによって球面収差を補正することができる。
第1光ディスクD1に記録されている信号の光ピックアップ装置による再生動作は前述したように行われるが、次に第2光ディスクD2に記録されている信号の再生動作について説明する。
第2光ディスクD2に記録されている信号の再生動作を行う場合には、第2レーザーダイオード3に駆動電流が供給され、第2レーザーダイオード3から波長が650nmの第2レーザー光(破線)が放射される。第2レーザーダイオード3から放射された第2レーザー光は、第2回折格子4に入射され、第2回折格子4を構成する回折格子部によって0次光、+1次光及び−1次光に分離される。第2回折格子4を透過した第2レーザー光は、偏光ビームスプリッタ5に入射され、偏光ビームスプリッタ5に設けられている制御膜5aを反射する。
制御膜を反射した第2レーザー光は、ハーフミラー6に入射され、ハーフミラー6にて1/4波長板7方向へ反射される。1/4波長板7に入射された第2レーザー光は円偏光光に変換された後コリメートレンズ8に入射されコリメートレンズ8の働きによって平行光に変換される。コリメートレンズ8によって平行光に変換されたレーザー光は、反射ミラー10にて反射された後対物レンズ11に入射される。対物レンズ11に入射されたレーザー光は対物レンズ11の集光動作によって第2光ディスクD2の信号記録層R2に集光スポットとして照射されることになる。
また、対物レンズ11による第2レーザー光の集光動作が行われるとき、信号記録層R2と光ディスクの信号入射面である表面との間にある保護層の厚みの相違によって球面収差が発生するが、斯かる場合にもコリメートレンズ8を光軸方向へ変位させることによってこの球面収差が最も少なくなるように調整することができる。斯かるコリメートレンズ8の変位による調整動作は収差補正用モーター9を回転駆動することによって行われるが、斯かる調整制御動作は一般的に行われており、その説明は省略する。
このような動作によって第2レーザー光の第2光ディスクD2に設けられている信号記録層R2への照射動作が行われるが、斯かる照射動作が行われるとき、信号記録層R2から反射される戻り光が対物レンズ11に対して第2光ディスクD2側から入射される。対物レンズ11に入射された戻り光は、反射ミラー10、コリメートレンズ8及び1/4波長板7を通してハーフミラー6に入射される。
ハーフミラー6を透過したレーザー光の戻り光は、制御用レーザー光としてセンサーレンズ12に入射され、センサーレンズ12の働きによって非点収差が発生せしめられる。センサーレンズ12によって非点収差が発生せしめられた制御用レーザー光Lcは、センサーレンズ12の集光動作によって光検出器13に設けられている4分割センサー等のセンサー部に照射される。このようにして戻り光が光検出器13に照射される結果、光検出器13に組み込まれているセンサー部に照射されるスポット形状の変化を利用して周知のようにフォーカスエラー信号の生成動作が行われる。斯かるフォーカスエラー信号を利用して対物レンズ11を第2光ディスクD2の信号面方向へ変位させることによってフォーカス制御動作を行うことができる。
また、本実施形態では詳述しないが、第2回折格子4によって生成される+1次光と−1次光を利用した周知のトラッキング制御動作を行うことができるように構成されており、斯かる制御動作を行うことによって第2光ディスクDに記録されている信号の読み取り動作が行われることになる。
そして、光検出器13から得られる再生信号のレベルの大きさを検出することによって第2光ディスクD2の信号記録層R2に生成されている集光スポットの良否を認識することができるので、この認識信号に基づいて収差補正用モーター9を回転駆動させてコリメートレンズ8の光軸方向の位置を調整することによって球面収差を補正することができる。
以上に説明したように第1光ディスクD1及び第2光ディスクD2に記録されている信号の再生動作は行われるが、次に第3光ディスクD3に記録されている信号の再生動作について説明する。
斯かる第3光ディスクD3に記録されている信号の再生動作は、第2光ディスクD2に記録されている信号の読み出し動作を行うために使用される光学系を使用して行われることになる。
即ち、斯かる場合には、第2レーザーダイオード3に駆動電流が供給され、第2レーザーダイオード3から波長が785nmの第3レーザー光(一点鎖線)が放射される。斯かる第3レーザー光は、前述したように第2回折格子4、偏光ビームスプリッタ5、ハーフミラー6、1/4波長板7、コリメートレンズ8及び反射ミラー10を介して対物レンズ11に入射され、対物レンズ11の集光動作によって第3光ディスクD3に設けられている信号記録層R3に集光スポットが生成される。
また、信号記録層R3にて反射される戻り光が対物レンズ11、反射ミラー11、コリメートレンズ8、1/4波長板7、ハーフミラー6及びセンサーレンズ12を介して光検出器13に照射される。
斯かる動作に基づいてフォーカス制御動作、トラッキング制御動作及び収差補正動作を行うことによって第3光ディスクD3に記録されている信号の再生動作を行うことができる。
図3から図10を参照して、対物レンズ11およびレンズホルダー20について説明する。
図3から図7を参照して、第1の実施形態について説明する。
図3はレンズホルダー20およびこれを支持するアクチュエータ30を上面側からみた平面図であり、図4は図4のb−b線断面に相当するレンズホルダー20の側断面図である。
図3を参照して、レンズホルダー20はアクチュエータ30の、例えば4本の支持ワイヤー52によって光ピックアップ装置の本体(ここでは不図示)に対して光ディスクDの信号面方向への変位動作及び光ディスクDの径方向に変位を可能に支持されている。ここで、光ディスクDの径方向とは、光ディスクD上に配置されたアクチュエータ30を基準とし、光ディスクDの中心Cと外周を結ぶアクチュエータ30下方の一の半径線の延在方向であり、図3における矢印C及びD方向(ラジアル方向)をいう。また、光ディスクに平行かつ径方向と直角になる方向を接線方向(タンデンシャル方向)とする。
対物レンズ11の径方向及び接線方向への変位動作は、レンズホルダーに設けられているフォーカシングコイル及びトラッキングコイルに駆動信号を供給することによって行われるが、斯かるフォーカシング制御動作及びトラッキング制御動作は周知であり、その説明は省略する。
本実施形態では、対物レンズ11がレンズホルダー20の主面23(表面または底面)に対して適切な傾きで取り付けられる構造を持つレンズホルダー20を用いる。そして、対物レンズ11の取り付け時にコマ収差方向が一定の方向に揃うように、簡便な方法で対物レンズ11の回転方向を決め、収差補正方向と極性を一意に定める。そして、対物レンズ11を取付部(座面)の傾きによって適切な量のコマ収差を補正する。
対物レンズ11は、レンズホルダー20上に固定されている。レンズホルダー20は、座面21の中心C1を通る基準線Eを有する。本実施形態では、一例として基準線Eは、光ディスクの径方向と一致し、すなわち光ディスクDの中心Cから径方向に延びる直線上にある。
対物レンズ11は、中心が基準線Eの上に配置される。ここでは、基準線Eはその延長線上に光ディスクの中心Cが位置し、アクチュエータ30は、基準線Eの延在方向に沿って、光ディスクDの径方向へ変位する。
図4を参照して、レンズホルダー20は、座面21を有する。ここで、座面21とは、対物レンズ11の周縁平坦部(鍔部)Bが当接する部分をいう。
座面21は、第1レーザー光の光軸LZに対して所定の角度で傾斜して配置される。具体的には例えば、図4の如く基準線Eの断面形状において、第1レーザー光の光軸LZに垂直な面に対して、例えば光ディスクの中心C(内周)側が低く、外周側が高くなるように角度αで傾斜している。
対物レンズ11は、座面21の傾斜方向にコマ収差の発生方向が揃うように、すなわち基準線Eの上にコマ収差の発生方向が揃うように座面21に固定される。これにより、対物レンズ11はコマ収差の発生方向が光ディスクの径方向に揃うように、レンズホルダー20上に固定される。
座面21は、レンズホルダー20の主面(たとえば底面)23に対して角度αで傾斜している。レンズホルダー20の主面23は光ピックアップ装置50本体(外形51(図1参照))に対して、水平である。
角度αは、対物レンズ11の最大コマ収差発生量に対応する補正角度の2分の1である。例えば、対物レンズ11がBD用対物レンズの場合、度αは、対物レンズ11の最大コマ収差発生量(例えば±0.05λ)に対応する補正角度(略0.5度)の2分の1であり、第1レーザー光の光軸LZに垂直な面から0.25度である。
これにより、対物レンズ11の最大のコマ量を低減できるので、コマの成形ばらつきを補正でき、対物レンズのコマ発生量を大きく低減した事と同等の効果を得ることができる。
図5の平面概略図を参照して、詳細に説明する。図5(A)は対物レンズ11の平面外略図であり、図5(B)はレンズホルダー20の平面概略図である。
本実施形態の対物レンズ11は樹脂製対物レンズであり、これらは同一の樹脂成形金型で、ゲートGからの樹脂の注入により成型されるため、樹脂金型成形ロット毎にコマ収差の量や方向が近似する特徴がある。つまり、樹脂金型成形ロットが同じであれば、コマ収差の発生方向のずれは少ない傾向がある。
そこで樹脂金型成形ロットごとに、360度の範囲で発生するコマ収差の方向を、複数の方向に大別する。具体的には、図5(B)のごとく、レンズホルダー20の座面21上に、基準線Eを含み座面21の中心C1を通る線分で12等分割された12の回転搭載方向を設定する。
図6は、対物レンズ11の実際のコマ収差の発生方向[度]と、等分割された12の回転搭載方向の対応表の一例である。ここでは、回転搭載方向を1時〜12時方向として示している。本実施形態では9時−3時方向が基準線Eと一致しており、径方向に一致する方向である。9時方向が光ディスクの中心Cであり、3時方向が光ディスクの外周方向である(図5参照)。基準線Eを径方向と一致させることにより、コマ収差の発生方向を径方向に揃えることができる。
また、本実施形態では、対物レンズ11のコマ収差の発生方向は、対物レンズ11の基準点からの角度で認識する。本実施形態では、基準点を例えば対物レンズ11を成型するために設けられているゲートGの位置とするが(図5(A)参照)、これに限らずコマ収差の発生方向を認識するための基準となる識別マークを別途設けてもよい。
つまり図6のコマ収差発生方向とは、対物レンズ11のコマ収差がゲートGからどの角度の方向に発生しているかを示しており、回転搭載方向とは、当該対物レンズ11を座面21に搭載する場合にゲートGが配置される方向をいう。
このように樹脂金型成形ロットごとにコマ収差の発生方向を図6の回転搭載方向に対応付け、樹脂金型成形ロットごとに、コマ収差の発生方向に対応した回転搭載方向にゲートGを回転させて対物レンズの搭載方向を変えることによって、コマ収差の方向を揃えることができ、調整すべき方向及び極性を12分割した一の方向に一意に(例えば3時方向に)に定めることができる。
ここで、本実施形態において、コマ収差の発生方向が基準線Eに沿った方向に「揃う」とは、完全に一致することのみをいうものではない。コマ収差は実際には360度の範囲で個々の対物レンズごとに異なるものである。本実施形態では図6の如く、360度の範囲で発生するコマ収差を、一例として30度ごとに12の方向に大別し、コマ収差の調整を簡便にしている。したがって、例えば対物レンズ11のゲートG位置を上記の如く5時方向とした場合であっても、3時方向(基準線E上)において対物レンズ11のコマ収差の方向が完全に一致するとは限らない。
しかしコマ収差の発生方向が、3時方向を中心として30度(±15度)の範囲内に入れば、実用上の性能として一般的には問題がない。例えば、12分割した場合に、一つの方向(例えば3時方向)に対する、実際のコマ収差の発生方向の角度ずれは±15度である。対物レンズ11(BD用対物レンズ)の最大コマ収差発生量が±0.025λの場合、角度ずれによる径方向のコマ収差発生量の変動量は0.024λ(=0.025×cos15[deg])、角度ずれによる接線方向のコマ収差発生量の変動量は0.006λ(=0.025×sin15[deg])となる。このように、角度ずれによるコマ収差の変動量は小さく、実用上は無視できるレベルとなるからである。
このように、本実施形態においてコマ収差発生の方向が「揃う」とは、角度ずれによるコマ収差の変動量が実用上無視できる程度に小さくなるように円を等分割した1つの角度の範囲(例えば3時方向を中心として±15度の範囲)内にコマ収差の発生方向が存在するように調整されていることをいう。
尚、光ディスクの径方向に垂直な方向、すなわち図5の12時−6時方向(接線方向、タンデンシャル方向)のコマ収差の発生は、再生性能の劣化が顕著である。コマ収差はSkewずれであるため、Skewマージンの広い方向にコマ収差の発生方向を揃えるとよく、このために径方向に揃えることが望ましい。
また、レンズホルダー20が搭載されるアクチュエータ30が傾き調整機構を持つ場合は、アクチュエータ30の調整方向と対物レンズ11のコマ収差発生方向を合わせると更に好適であり、この点からも径方向に揃えることが望ましい。
また、回転搭載方向は12の方向に限らず、使用するレンズのコマ収差発生量やばらつき分布に応じて例えば、座面21上を4分割、6分割、8分割、10分割、15分割などした方向であってもよい。例えば10分割であれば、回転搭載方向は36度ずつ10方向に大別され、15分割であれば24度ずつ15方向に大別される。
しかし、12分割より少ないと、1つの回転搭載方向に対応するコマ収差方向の範囲が大きくなるので、ばらつきが大きくなるといえる。また、12方向より多いと、コマ収差方向と回転搭載方向の対応付けや対物レンズを搭載する際の煩雑性が増えることとなる。
一方で、対物レンズのコマ収差発生量やばらつきが低減すれば、12分割より分割数を減らすことができる。逆にコマ収差発生量やばらつきが非常に大きくても、価格が安ければ分割数を増やして使用することもできる。
分割数の上限としては、作業者によるばらつきが増える傾向を考慮して15分割程度が好適である。また、下限は、既述したBD用対物レンズの最大コマ収差発生量に対する、角度ずれによるコマ収差の変動量が実用上問題ない程度までとし、対物レンズの成形の精度によっては例えば2分割も可能である。
本実施形態では、一例として、上記の如く、BD用対物レンズの最大コマ収差発生量が±0.025λの場合に角度ずれによるコマ収差の変動量は小さく、実用上は無視できるレベルとなる12分割を採用した。
樹脂製レンズの場合、一般的に、樹脂金型成形ロットごとにコマ収差の発生方向やコマ収差量が近似するため、各樹脂金型成形ロットごとにそれぞれ1つの対物レンズ11について回転搭載方向を判定すれば、同じ樹脂金型成形ロットの対物レンズは、同じ回転搭載方向で搭載することができる。
従来では同じ樹脂金型成形ロットの対物レンズであっても個別にコマ収差の発生方向に応じて対物レンズを回転させてレンズホルダーに搭載しており、組み立て時のばらつきや、工数の増大という問題があった。しかし本実施形態では簡便な方法で、対物レンズ11のコマ収差の発生方向を揃えることができ、組み立て時のばらつきや工数の大幅な低減が図れる。組み立て時のばらつきとしては例えば、コマ収差の測定と回転調整を行っていた従来では、調整ミスや作業者毎の調整ばらつきなどが多かったが、本実施形態では12分割のいずれかに回転配置するので、調整ミスや作業者毎の調整ばらつきなどを低減することができる。
加えて、座面21は、対物レンズ11に想定される最大コマ収差量(±0.05λ)の2分の1に相当する角度(0.25度)を補正する(打ち消す)角度αで傾斜して設けられている(図4)。
これにより、対物レンズ11を座面21搭載するだけで、同一の樹脂金型成形ロットの対物レンズ11であれば個々に角度の調整をすることなく対物レンズ11のコマ発生量を低減でき、コマ収差量を補正する煩雑な角度調整が不要となる。
従来では例えば、対物レンズをレンズホルダーに搭載した後、オートコリメータで対物レンズの角度調整を行った後当該レンズを固着する作業が必要であった。
しかし本実施形態では、レンズホルダー20の座面21がそれぞれ最大の相対コマ量を半減する所定の角度で傾斜して設けられている。したがって、(例えば一日の製造開始時に調整する他は)オートコリメータによる個別のレンズの角度調整および個別の傾きずれの調整を行う必要がなくなり、工数の大幅な削減と簡素化が実現できる。
尚、本実施形態は、対物レンズ11のコマ発生量においても、完全に0にできるとは限らないが、光ピックアップ装置として許容できる性能を確保できるものである。
図7は、対物レンズ11の全ての樹脂金型成形ロットにおけるコマ収差の角度と量を説明するための概念図であり、図7(A)がコマ収差を調整していない場合、図7(B)が本実施形態の回転搭載方向に従って回転調整のみ行った場合、図7(C)が本実施形態の回転搭載方向に従って回転調整後、傾斜を有するレンズホルダー20に搭載した後の概念図である。また図7(D)(E)はコマ収差量と、発生頻度の関係を示す概念図である。
図7(A)から図7(C)において、座標軸はコマ収差の発生方向の角度を表し、円(楕円)はコマ収差量を表す。
図7(A)の如く、コマ収差を無調整の場合は、360度いずれの方向にもコマ収差は発生し、コマ収差量も原点を中心に±0.05λの円となる。
図7(B)の如く、回転調整後は、コマ収差の発生方向が光ディスクDの径方向に揃えられるが、半径方向のコマ収差はほぼゼロと見なせ、径方向のコマ収差も1/2となる。ただし、原点(機械的基準位置)からずれる量は変わらず0.05λとなる。
そして図7(C)において、対物レンズ11について最大コマ収差量の2分の1に相当する角度であるA(λ)分の補正を行う。すなわち、最大コマ収差量を機械的基準位置にシフトすることで(図7(E)参照)、コマ収差量は図7(C)の如く、±0.025λの楕円となる。これは、図7(B)の場合に比べて、コマ収差の発生方向が光ディスクの径方向に揃いコマ収差発生量が減少し、原点からのずれ量も最大0.05λから0.025λと2分の1となっていることを示し、コマ収差のばらつきが少ないことを意味する。
ここで、光ディスク装置としての許容コマ収差量は、光ディスク上のスポットが回折限界まで絞ることができる限界の収差定義(マレシャルの基準)として約0.07λ以下とされる。このことから、光ピックアップ装置としては、光ディスク等のマージンを考慮して、収差は0.04λ程度に抑えることが好適である。
本実施形態によれば対物レンズ11のコマ収差量を上記の±0.04λ内にでき、マレシャルの基準による光ピックアップ装置として許容できる性能を確保することができる。
対物レンズ11を回転させる場合、一例としてCCD(Charge Coupled Devices)カメラで、レンズホルダー20に搭載した対物レンズ11を撮影し、モニター上の識別マークによって12の回転搭載方向を認識してゲートを回転させることができる。
しかしこれに限らず、レンズホルダー20の、座面21の周囲に溝などで12の回転搭載方向の識別マークを設けてもよい。
図8を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。
図8は、第2の実施形態のレンズホルダー20を示す平面図である。レンズホルダー20は、例えば座面21上(図8(A))または座面21の周囲(図8(B))に、回転搭載方向に対応した複数の識別マーク22を有する。
識別マーク22は例えば、切欠きや溝あるいは突起などでその周囲と段差を形成した凹部又は凸部であり、回転搭載方向に対応して、複数個設けられる。例えば図8(A)では12個、図8(B)では4個の識別マーク22を設けた場合を示した。
識別マーク22は例えば、BD用対物レンズの接触防止のためのスペーサや、接着材の流出防止のための凸部などと兼用することもできる。
図9を参照して第3の実施形態を示す。図9は、図8の基準線Eにおけるc−c線断面図である。図8の如く、識別マーク22をレンズホルダー20に設ける場合には、座面21はレンズホルダー20の主面に対して水平に設け、コマ収差の発生方向に対物レンズ11を傾斜させてもよい。
対物レンズ11は、識別マーク22に従って所定の回転搭載方向にゲートGを回転し、座面21に固定される。座面21は、レンズホルダー20の主面(底面)23に対して水平に設けられ(図9(A))、コマ収差の発生方向にレンズホルダー20を角度αで傾斜させることによって、座面21を第1レーザー光の光軸LZに垂直な方向から角度αで傾斜させる(図9(B))。傾斜方向は、基準線Eの延在方向であり、すなわち基準線Eにおける断面形状において角度α(例えば内周側が低く外周側が高い)で傾斜する方向である。
この場合、光ピックアップ装置(不図示)に対して水平なアクチュエータ30のフレームに対して、レンズホルダー20を角度αで傾斜させてもよいし、レンズホルダー20はアクチュエータ30に対して水平に搭載しアクチュエータ30を光ピックアップ装置のハウジングに対して角度αで傾斜させてもよい。
尚、第3の実施形態では、レンズホルダー20(又はアクチュエータ30)を傾斜させるため、対物レンズ11を取り付けた後、オートコリメータによる角度(角度α)の確認作業が必要となる。
以下、本実施形態の光ピックアップ装置の製造方法として、対物レンズ11をレンズホルダー20に搭載する方法の一例について説明する。レンズホルダー20は、例えば図4に示す第1の実施形態のレンズホルダー20である。
第1工程:まず、一の樹脂金型成形ロットから抽出した一つの対物レンズ11を準備する。
既述の如く、本実施形態の対物レンズ11は、樹脂製のレンズである。樹脂製のレンズは、一般的には、成形金型の空洞部分へゲートから溶融した樹脂を注入し、樹脂が固化した後ゲート部分から切断し、成形される。このため、樹脂金型成形ロットが同じ対物レンズでは、対物レンズの基準点(例えばゲート位置)に対するコマ収差の発生方向や、コマ収差量が略近似する。
つまり、樹脂金型成形ロットごとに、コマ収差の発生方向を確認するため、一の樹脂金型成形ロットから一つの対物レンズ11を抽出する。
第2工程:一の樹脂金型成形ロットから抽出した1つの対物レンズ11についてコマ収差の発生方向を確認する。コマ収差の発生方向は、例えばメーカー添付の出荷検査表によって樹脂金型成型ロットごとに確認する。例えば対物レンズ11のコマ収差の発生方向が、300度であるとする。
第3工程:対物レンズ11について、コマ収差の発生方向に基づき、回転搭載方向を決定する。
回転搭載方向は、予めコマ収差の発生方向に対応付けられた複数の回転搭載方向から決定する。回転搭載方向は、座面21上の基準線Eを含み、座面21の中心を通る線分で例えば12等分割された方向であり、図6の如く、コマ収差の発生方向に対応付けられる。
すなわち、図6に示す対応表のコマ収差発生方向より、コマ収差の発生方向が300度の対物レンズ11は、回転搭載方向が5時方向と決定される。
第4工程:対物レンズ11を、レンズホルダー20の座面21に搭載する。このとき、対物レンズ11の基準点が回転搭載方向に位置するように必要に応じて対物レンズ11を回転させる。具体的には例えば、CCD(Charge Coupled Devices)カメラで、レンズホルダー20に搭載した対物レンズ11を撮影し、モニター上の識別マークによって12の回転搭載方向を認識してゲートを回転させる。あるいは、レンズホルダー20に12の回転搭載方向に対応して溝などの識別マークを設けこれをガイドとしてゲートを回転させる。
一例として、図5の平面図においてゲートGの位置が5時方向になるように対物レンズ11を回転し、接着材で固定する。対物レンズ11の中心C1は径方向に延在するレンズホルダー20の基準線Eの上に配置される。
これにより、対物レンズ11のコマ収差の発生方向が、図5の平面図において3時方向、つまり光ディスクの径方向に揃うこととなる。
また、本実施形態では、図4の如く、座面21が角度α(対物レンズ11の最大コマ発生量の2分の1に相当する補正角度)で傾斜している。従って、第4工程で座面21に対物レンズ11を搭載するだけで、対物レンズ11を第1レーザー光の光軸LZに垂直な面に対して角度αで傾斜させることができる。
一の樹脂金型成形ロットから1つの対物レンズ11を抽出して回転搭載方向(例えば5時方向)を決定した後は、同じ樹脂金型成形ロットから抽出した他の対物レンズ11については、コマ収差の発生方向を確認することなく、回転搭載方向(5時方向)にゲートが位置するように座面21に搭載、固定される。
樹脂金型成形ロットが変わった場合は、それぞれから抽出した最初の1つの対物レンズ11について、第2工程の如くコマ収差の発生方向を確認し、第3工程の如く回転搭載方向を決定する。以降、同じ樹脂成形ロットであれば、コマ収差の発生方向を確認することなく、決定した回転搭載方向で対物レンズ11を回転配置する。
これにより、対物レンズ11をレンズホルダー20に搭載する際の、コマ収差の方向の確認及び調整作業が不要となり、組み立てばらつきや組み立て工数を大幅に削減することができる。
また、対物レンズ11の角度調整、および対物レンズ11の傾きずれをオートコリメータで確認し、調整する作業も不要となる。
尚、図9に示すように、レンズホルダー20に対して座面21が水平な場合は、レンズホルダー20に対物レンズ11を搭載し、回転、固定した後、コマ収差の発生方向にレンズホルダー20またはアクチュエータ30を傾斜させることによって、対物レンズ11をコマ収差の発生方向に第1レーザー光の光軸LZに垂直な方向から角度αで傾斜させる(図9(B))。傾斜方向は、基準線Eの延在方向である。
また、本実施形態では、座面21の中心C1を通る直線が光ディスクの径方向(ラジアル方向)に一致するようにレンズホルダー20の基準線Eを設ける場合を例に説明したが、基準線Eは接線方向(タンデンシャル方向方向)に設けてもよい。
図10を参照して、座面21の基準線Eは、光ディスクの接線方向(6時−12時方向)に延在する。座面21の傾斜方向は、基準線Eの断面において傾斜する方向であり、例えば6時方向が低く、12時方向が高い傾斜である。
対物レンズは、傾斜方向(基準線Eの延在方向)にコマ収差の方向が揃うように、ゲートを回転させ、座面21に固定される。
更に基準線Eの方向(座面21の傾斜方向)は、光ディスクDの径方向から30度または45度の方向など、任意の方向に定めることができる。
本実施形態では、個々の対物レンズ11の取り付け時に、全ての対物レンズ11のコマ収差方向が全体として同じ方向に揃うように、簡便な方法で対物レンズ11の回転方向を決める。すなわち、対物レンズ11の回転方向を例えば12分割に大別し、同じ樹脂成形金型ロットの対物レンズは12方向のうちから一の方向を選択することでコマ収差方向が同じ方向になるように回転して固定する。
また、対物レンズ11がレンズホルダー20の主面(表面または底面)に対して所定の傾きで取り付けられる構造を持つレンズホルダー20を用いることで、対物レンズ11は取付部(座面)によって所定の傾きに搭載するものである。
従って、本実施形態では、1つの波長のレーザー光を放射する第1レーザーダイオードと、2つの異なる波長のレーザー光を放射する2波長の第2レーザーダイオードに互換性がある対物レンズ11の場合を例に説明したが、1つの波長のレーザーダイオード毎に個別に対応する対物レンズであっても同様に実施でき、同様の効果を得られる。
更に、本実施形態ではBD規格用の対物レンズ11について説明したが、HD−DVD規格用の対物レンズであっても同様に実施できる。
1 第1レーザーダイオード
3 第2レーザーダイオード
5 偏光ビームスプリッタ
8 コリメートレンズ
11 対物レンズ
12 センサーレンズ
13 光検出器
20 レンズホルダー
21 座面
22 識別マーク
30 アクチュエータ
50 光ピックアップ装置
51 ハウジング
52 支持ワイヤー

Claims (16)

  1. レーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集束させ、且つ支持ワイヤーにて前記光ディスクの信号面方向及び前記光ディスクの径方向に変位可能に支持されているレンズホルダー上に固定されている対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置であり、
    前記レンズホルダーは、前記レーザー光の光軸に対して所定の角度で傾斜した前記対物レンズの座面を有し、
    前記対物レンズは、前記座面の傾斜方向に前記対物レンズのコマ収差の発生方向が揃うように前記座面に固定されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 前記レーザー光は、第1波長の第1レーザー光、前記第1波長より波長が長い第2波長の第2レーザー光、および前記第2波長より波長が長い第3波長の第3レーザー光であり、前記対物レンズは、前記第1レーザー光に対応する開口幅を有し、前記第1レーザー光、前記第2レーザー光、および前記第3レーザー光がそれぞれ入射されるとともに前記各レーザー光を該レーザー光にそれぞれ対応する光ディスクの各信号記録層に集束させることを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記座面上に、前記座面の中心を通る線分で等分割された複数の回転搭載方向が設定され、
    前記対物レンズは該対物レンズの基準点が前記コマ収差の発生方向に対応する回転搭載方向に位置するように前記座面に固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記所定の角度は、前記対物レンズの最大コマ収差発生量に対応する補正角度の2分の1であることを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記回転搭載方向は少なくとも4の方向であることを特徴とする請求項3に記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記コマ収差の発生方向は、前記対物レンズの前記基準点からの角度で認識されることを特徴とする請求項5に記載の光ピックアップ装置。
  7. 前記傾斜方向は前記光ディスクの径方向と一致することを特徴とする請求項6に記載の光ピックアップ装置。
  8. 前記対物レンズはいずれも樹脂製レンズであることを特徴とする請求項7に記載の光ピックアップ装置。
  9. レーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクに設けられている信号記録層に集束させ、且つ支持ワイヤーにて前記光ディスクの信号面方向及び前記光ディスクの径方向に変位可能に支持されているレンズホルダー上に固定されている対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置であり、
    前記レンズホルダーは、前記対物レンズが搭載される座面と、該座面の中心を通る線分で等分割された複数の回転搭載方向が設定され、
    前記対物レンズは該対物レンズの基準点が該対物レンズのコマ収差の発生方向に対応する一の前記回転搭載方向に位置するように前記座面に固定され、前記コマ収差の発生方向に傾斜されることを特徴とする光ピックアップ装置。
  10. 前記レンズホルダーは前記回転搭載方向に対応した識別マークを有することを特徴とする請求項9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記対物レンズは、前記レンズホルダーの主面に対して水平に固定されることを特徴とする請求項10に記載の光ピックアップ装置。
  12. レーザー光が入射されるとともに該レーザー光を光ディスクにそれぞれ設けられている信号記録層に集束させ、且つ支持ワイヤーにて前記光ディスクの信号面方向及び前記光ディスクの径方向に変位可能に支持されているレンズホルダー上に固定されている対物レンズが組み込まれた光ピックアップ装置の製造方法であって、
    一の樹脂金型成型ロットから抽出した一の前記対物レンズを準備する工程と、
    前記対物レンズについてコマ収差の発生方向を確認する工程と、
    予めコマ収差の発生方向に対応付けられた複数の回転搭載方向から前記コマ収差の発生方向に対応する回転搭載方向を決定する工程と、
    前記対物レンズを該対物レンズの基準点が前記回転搭載方向に位置するように前記座面に搭載する工程と、
    を具備することを特徴とする光ピックアップ装置の製造方法。
  13. 前記対物レンズを前記コマ収差の発生方向に傾斜させることを特徴とする請求項12に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
  14. 前記一の樹脂金型成形ロットから抽出した他の前記対物レンズは、前記コマ収差の発生方向を個別に測定することなく前記回転搭載方向が決定されることを特徴とする請求項13に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
  15. 前記基準点は、樹脂金型に樹脂を注入するためのゲートの位置であることを特徴とする請求項14に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
  16. 前記コマ収差の発生方向が前記径方向に揃うことを特徴とする請求項12に記載の光ピックアップ装置の製造方法。
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