JP2011145148A - 高調波解析装置及び電力測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回路規模及びコストの増大を招くことなく、高調波の解析を高精度に行うことができる高調波解析装置及び電力測定装置を提供する。
【解決手段】高調波解析装置は、被測定信号をサンプリングして高調波の解析を行うものであり、被測定信号の立ち上がりエッジを検出する立ち上がりエッジ検出器21と、検出される立ち上がりエッジの間の時間を順次計数するパルスカウンタ22−1〜22−mと、立ち上がりエッジが検出される度に複数のパルスカウンタのうちの何れか1つを順次選択するセレクタ23と、セレクタ23で選択されたパルスカウンタの計時結果を順次加算する加算器25と、加算器25の加算結果を用いてパルスカウンタの計時結果の移動平均を算出し、算出された値に応じて被測定信号のサンプリングに用いるサンプリングクロックS4を生成する生成部(シフタ26〜判定回路29)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、高調波の解析を行う高調波解析装置、及び当該装置を備える電力測定装置に関する。
電力測定装置は、電気機器や電力設備(以下、これらを「電気機器」と総称する)の消費電力を測定する装置であり、電気機器の研究開発を行うため、生産を行うため、或いは保守管理を行うために幅広く使用されている。ここで、電気機器に流れる電流に高調波が含まれていると、ノイズが生じたり、他の電気機器に悪影響を及ぼす虞があるため、高調波成分の分布を高調波解析装置によって解析して高調波成分を軽減する対策を施す必要がある。消費電力の測定時に高調波の解析が必要になることもあるため、高調波解析装置の機能を備えた高調波の解析が可能な電力測定装置も開発されている。
以下の特許文献1には、測定対象のアナログ信号から生成したサンプリング信号を用いて測定対象のアナログ信号をサンプリングし、得られたディジタル信号に対してFFT(Fast Fourier Transform:高速フーリエ変換)等の信号処理を施すことによってアナログ信号に含まれる高調波成分の分布等を解析する高調波解析装置が開示されている。この高調波解析装置は、正確な周波数で特性が安定したサンプリング信号を生成することで、高調波解析の精度を高めている。
具体的には、アナログ信号のゼロクロス点(例えば、アナログ信号が負から正に変化する点)を検出し、あるゼロクロス点から次のゼロクロス点まで基準クロックを順次計数してその計数値の移動平均を求め、その移動平均に応じたタイミングでパルスを出力することにより上記のサンプリング信号を生成している。ここで、基準クロックの計数値の移動平均を求めることによって、ゼロクロス点のジッターやノイズの悪影響が軽減又は排除されるため、正確な周波数で特性が安定したサンプリング信号を生成することができる。
特開2007−198763号公報
ところで、上述した特許文献1に開示された高調波解析装置は、ゼロクロス点間の基準クロックの計数値が計数される度にその都度計数値をメモリに書き込み、所定数の計数値がメモリに記憶された時点でメモリに記憶された計数値を読み出して加算し、その後にメモリから読み出した計数値の数で除算することにより移動平均を求めている。このため、移動平均を求めるのに時間を要し、メモリに記憶される計数値の数が増加するにつれてサンプリング信号が生成されるタイミングの遅延も大きくなるという問題がある。また、サンプリング信号の精度を向上させるためにはビット数を多くする必要があるが、このビット数の増大によっても移動平均を求るのに多くの時間を要してしまう。
このように、移動平均に用いられる計数値の数(メモリに記憶される計数値の数)が増加することによって移動平均の算出に要する時間が長くなるため、その数を減らせば移動平均の算出に要する時間を短縮することができると考えられる。しかしながら、ゼロクロス点のジッターやノイズの悪影響を軽減又は排除して正確な周波数で特性が安定したサンプリング信号を生成するためには、移動平均に用いられる計数値の数をある一定数以上にしなければならず、時間の短縮には限界があると考えられる。
ここで、サンプリング信号の遅延の分だけサンプリングされるべきアナログ信号を遅延させれば、サンプリング信号の遅延が相殺されることになるため、サンプリング信号の遅延が生じても問題が生じないとも考えられる。しかしながら、アナログ信号を遅延させようとすると、回路規模及びコストの増大を招いてしまうという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、回路規模及びコストの増大を招くことなく、高調波の解析を高精度に行うことができる高調波解析装置及び電力測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の高調波解析装置は、被測定信号(S1)をサンプリングして高調波の解析を行う高調波解析装置(1)において、前記被測定信号の符号が変化する変化点を検出する検出部(12、21)と、前記検出部で検出される前記変化点の間の時間を順次計時する複数の計時部(22−1〜22−m)と、前記検出部で前記変化点が検出される度に前記複数の計時部のうちの何れか1つを順次選択する選択部(23)と、前記選択部で選択された計時部の計時結果を順次加算する加算部(25)と、前記加算部の加算結果を用いて前記計時部における計時結果の移動平均を算出し、算出された値に応じて前記被測定信号のサンプリングに用いるサンプリング信号を生成する生成部(26〜29)とを備えることを特徴としている。
この発明によると、被測定信号の符号が変化する変化点が検出され、検出された変化点の間の時間が複数の計時部によって順次計時され、変化点が検出される度に複数の計時部のうちの何れか1つが順次選択されてその計時結果が順次加算され、その加算結果を用いて計時部における計時結果の移動平均が算出され、算出された値に応じて被測定信号のサンプリングに用いるサンプリング信号が生成される。
また、本発明の高調波解析装置は、前記検出部が、前記被測定信号の値が負から正に変化する点、及び前記被測定信号の値が正から負に変化する点の何れか一方を前記変化点として検出することを特徴としている。
また、本発明の高調波解析装置は、前記複数の計時部が、前記変化点の間において、周波数が既知である基準クロック(CLK)を計数することによって前記変化点の間の時間を計時することを特徴としている。
また、本発明の高調波解析装置は、前記複数の計時部のうち、前記変化点の間の時間を計時するために動作させる計時部の数及び前記選択部で選択される計時部の数が可変であることを特徴としている。
本発明の電力測定装置は、電気機器の消費電力を測定する電力測定装置において、前記電気機器に流れる電流に含まれる高調波の解析を行う上記の何れかに記載の高調波解析装置を備えることを特徴としている。
本発明によれば、被測定信号の符号が変化する変化点を検出し、検出した変化点の間の時間を複数の計時部によって順次計時し、変化点を検出する度に複数の計時部のうちの何れか1つを順次選択してその計時結果を順次加算し、その加算結果を用いて計時部における計時結果の移動平均を算出し、算出した値に応じて被測定信号のサンプリングに用いるサンプリング信号を生成している。これにより、従来よりも計時結果の加算に要する時間が短縮されて短時間で移動平均を求めることができるため、回路規模及びコストの増大を招くことなく、高調波の解析を高精度に行うことができるという効果がある。
本発明の一実施形態による高調波解析装置の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による高調波解析装置が備えるサンプリングクロック発生器の要部構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態による高調波解析装置の操作を説明するタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態による高調波解析装置及び電力測定装置について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による高調波解析装置の要部構成を示すブロック図である。図1に示す通り、本実施形態の高調波解析装置1は、正規化回路11、ゼロクロス検出器12(検出部)、サンプリングクロック発生器13、ADC(Analog to Digital Converter:アナログ/デジタル変換器)14、解析部15、メモリ16、及び出力装置17を備えており、入力端子T1から入力される被測定信号をS1サンプリングして被測定信号S1に含まれる高調波の解析を行う。
正規化回路11は、入力端子T1から入力される被測定信号S1の信号レベルを、後段に設けられた処理部(ADC14や解析部15等)での信号処理に適した適正な信号レベルに正規化する回路である。ゼロクロス検出器12は、正規化回路11によって正規化された被測定信号S2のゼロクロス点(変化点)を検出し、その検出結果を示すゼロクロス信号S3を出力する。
ここで、ゼロクロス点とは、被測定信号S2の符号が変化する点をいい、被測定信号S2の値が負から正に変化するゼロクロス点と、被測定信号S2の値が正から負に変化するゼロクロス点とがある。ゼロクロス検出器12は、前者のゼロクロス点を検出した場合には値が「1」のゼロクロス信号S3を出力し、後者のゼロクロス点を検出した場合には値が「0」のゼロクロス信号S3を出力する。
サンプリングクロック発生器13は、ゼロクロス検出器12から出力されるゼロクロス信号S3を用いて、正規化回路11で正規化された被測定信号S2をサンプリングするために用いるサンプリングクロック(サンプリング信号)S4を生成する。尚、このサンプリングクロックS4は、ゼロクロス信号S3の周波数のN倍(Nは1以上の数)の周波数を有する。このように、本実施形態の高調波解析装置1は、入力端子T1から入力される被測定信号S1を正規化した被測定信号S2から、被測定信号S2をサンプリングするためのサンプリングクロックS4を生成している。尚、サンプリングクロック発生器13の詳細については後述する。
ADC14は、正規化回路11から出力される被測定信号S2と、サンプリングクロック発生器13から出力されるサンプリングクロックS4とを入力としており、サンプリングクロックS4のタイミングで被測定信号S2をサンプリング(標本化)し、サンプリングされた信号を量子化する。かかる処理により、正規化回路11から出力された被測定信号S2はディジタル信号S5に変換される。
解析部15は、ADC14から出力されるディジタル信号S5を一時的にメモリ16に記憶させるとともに、メモリ16から必要なディジタル信号S5を読み出してFFT等の信号処理を施すことによって被測定信号S1に含まれる高調波の分布等を解析し、その解析結果を出力装置17に出力する。出力装置17は、例えば液晶表示装置等の表示装置であり、解析部15の解析結果を表示する。
次に、サンプリングクロック発生器13について詳細に説明する。図2は、本発明の一実施形態による高調波解析装置が備えるサンプリングクロック発生器の要部構成を示すブロック図である。図2に示す通り、サンプリングクロック発生器13は、立ち上がりエッジ検出器21(検出部)、パルスカウンタ22−1〜22−m(計時部)、セレクタ23(選択部)、ラッチ回路24、加算器25(加算部)、シフタ26(生成部)、ラッチ回路27(生成部)、ダウンカウンタ28(生成部)、及び判定回路29(生成部)を備えている。
ここで、サンプリングクロック発生器13には、高調波解析装置1を統括して制御する制御装置(図示省略)から出力される制御信号C1,C2が入力されており、これら制御信号C1,C2に基づいてゼロクロス信号S3からサンプリングクロックS4を生成する。制御信号C1は、パルスカウンタ22−1〜22−mのうち、基準クロックCLKの計時を行うために動作させるパルスカウンタの個数M(1≦M≦m)を指定する制御信号である。制御信号C2は、ゼロクロス信号S3に対するサンプリングクロックS4の逓倍数Nを指定する制御信号である。尚、上記の制御信号C1で指定される個数Mは、後述する移動平均を行う区間の長さを規定する数値でもあり、上記の制御信号C2で指定される逓倍数Nは、ゼロクロス信号の1周期当たり何回のサンプリングクロックを生成するかを規定する数値でもある。
立ち上がりエッジ検出器21は、ゼロクロス検出器12から出力されるゼロクロス信号S3の立ち上がりエッジを検出し、そのエッジ位置を示すエッジ信号S11を出力する。パルスカウンタ22−1〜22−mは、立ち上がりエッジ検出器21から出力されるエッジ信号S11と周波数が既知である基準クロックCLKとを入力としており、エッジ信号S11が出力されてから次のエッジ信号S11が出力されるまでの基準クロックCLKを順次計数することによって、その間の時間を計時する。
具体的には、最初のエッジ信号S11が出力されてから次のエッジ信号S11が出力されるまで(1番目から2番目までの間)の基準クロックCLKをパルスカウンタ22−1が計数し、更に次のエッジ信号S11が出力されるまで(2番目から3番目までの間)の基準クロックCLKをパルスカウンタ22−2が計数する。以下同様にパルスカウンタ22−mまでの計数が順次行われ、パルスカウンタ22−mで基準クロックCLKの計数が行われると、再びパルスカウンタ22−1に戻って基準クロックCLKの計数が行われる。尚、基準クロックCLKの周波数は、ゼロクロス信号S3の周波数(被測定信号S1に含まれる基本波成分の周波数)に比べて十分高い周波数に設定される。
ここで、パルスカウンタ22−1〜22−mの各々には上述した制御信号C1が入力されており、制御信号C1によって指定される個数Mを小さくすれば動作させるパルスカウンタの数を少なくし、逆に制御信号C1によって指定される個数Mを大きくすれば動作させるパルスカウンタの数を多くすることができる。尚、動作させるパルスカウンタの数を大きくれば、後述する移動平均のアベレージング効果によってゼロクロス点のジッターやノイズの悪影響をより効果的に軽減することができ、その結果としてサンプリングクロックS4の精度を高めることができる。
セレクタ23は、エッジ信号S11が出力される度に、パルスカウンタ22−1〜22−mのうちの何れか1つを順次選択する。具体的には、最初のエッジ信号S11が出力された後に次のエッジ信号S11が出力された場合(かかる場合には、パルスカウンタ22−1の計数が終了している)には、パルスカウンタ22−1を選択する。以下、エッジ信号S11が出力される度にパルスカウンタ22−2〜22−mを順次選択し、パルスカウンタ22−mを選択した後は再びパルスカウンタ22−1を選択する。
ここで、上記の制御信号C1がセレクタ23にも入力されている。これにより、セレクタ23は、パルスカウンタ22−1〜22−mのうちの動作状態にあるパルスカウンタのみを選択し、非動作状態にあるパルスカウンタを選択しない。例えば、制御信号C1によって指定される個数Mが「2」である場合には、2つのパルスカウンタ22−1,22−2のみを選択し、残りのパルスカウンタを選択しない。
ラッチ回路24は、セレクタ23で選択されたパルスカウンタの計数値を一時的に保持する。加算器25は、ラッチ回路24にラッチされる計数値を順次加算するとともに、その加算値に対してラッチ回路27にラッチされる値を加算する。ここで、加算器25は、ラッチ回路24にラッチされる計数値を、制御信号C1で指定される個数Mの分だけ順次加算する。これは、M個のパルスカウンタの計数値の移動平均を求めるためである。
シフタ26は、加算器25の加算値と制御信号C1,C2とを入力としており、上記のM個のパルスカウンタの計数値の移動平均を算出してサンプリングクロックS4の周期を求める。具体的には、加算器25の加算値に対して(logM)なるシフト演算(右シフト)を行ってM個のパルスカウンタの計数値の移動平均を求める。また、この移動平均の値に対して(log2N)なるシフト演算(右シフト)を行ってサンプリングクロックS4の周期を求める。
尚、シフタ26は、実際には、移動平均を求める演算とサンプリングクロックS4の周期を求める演算とを個別に行っている訳ではなく、加算器25の加算値に対して(logM+log2N)なるシフト演算(右シフト)を行ってサンプリングクロックS4の周期を求めている。かかる演算によって、シフタ26からは、得られた商(整数部)を示す信号S12と、剰余(小数部)を示す信号S13とが出力される。ラッチ回路27は、シフタ26から出力される信号S13で示される剰余値をラッチする。
ダウンカウンタ28は、シフタ26から出力される信号S12及び判定回路29の出力(サンプリングクロックS4)に加えて、基準クロックCLK(図2では図示省略)を入力としており、シフタ26で求められたサンプリングクロックS4の周期を計時する。具体的には、判定回路29からのサンプリングクロックS4が入力された時点でシフタ26から出力される信号S12で示される値をカウント値の初期値として設定し、基準クロックCLKが入力される度にカウント値をデクリメントする。ダウンカウンタ28のカウント値は判定回路29に出力される。
判定回路29は、ダウンカウンタ28のカウント値が「1」であるか否かを判定し、ダウンカウンタ28のカウント値が「1」になった時点でパルス信号を出力する。尚、判定回路29から出力されるパルス信号がサンプリングクロックS4である。このサンプリングクロックS4は、ダウンカウンタ28及びラッチ回路27に出力されるとともに、ADC14に出力される。
次に、上記構成における高調波解析装置の動作について説明する。図3は、本発明の一実施形態による高調波解析装置の操作を説明するタイミングチャートである。尚、以下では、説明を簡単にするために、パルスカウンタ22−1〜22−mの総数が「4」であり、制御信号C1で指定される個数Mも「4」であるとする。まず、入力端子T1に計測用ケーブルを接続し、電気機器の測定対象部位に計測用ケーブルを当接させると、入力端子T1を介して被測定信号S1が入力される。この被測定信号S1は正規化回路11に入力されて、その信号レベルが信号処理に適した適正な信号レベルに正規化される。
正規化された被測定信号S2は、ゼロクロス検出器12及びADC14に入力される。被測定信号S2がゼロクロス検出器12に入力されると、そのゼロクロス点が検出されて図3に示すゼロクロス信号S3が出力される。ゼロクロス信号S3が立ち上がっている時点は被測定信号S2の値が負から正に変化した時点を示しており、ゼロクロス信号S3が立ち下がっている時点は被測定信号S2の値が正から負に変化した時点を示している。
ゼロクロス検出器12から出力されたゼロクロス信号S3は、サンプリングクロック発生器13の立ち上がりエッジ検出器21に入力される。すると、その立ち上がりエッジが検出され、図3に示すエッジ信号S3が出力される。図3に示す通り、エッジ信号S11は、ゼロクロス信号S3の立ち上がり時点において値が変化する信号である。
立ち上がりエッジ検出器21から出力されたエッジ信号S11は、パルスカウンタ22−1〜22−mにそれぞれ入力される。このエッジ信号S11の入力によって、パルスカウンタ22−1による基準クロックCLKの計数が開始される。パルスカウンタ22−1による計数が開始された後の時刻t1において、立ち上がりエッジ検出器21から次のエッジ信号S11が出力されたとする。すると、パルスカウンタ22−1による計数が終了するとともに、パルスカウンタ22−2による基準クロックCLKの計数が開始される。また、セレクタ23によってパルスカウンタ22−1が選択され、その計数値「a1」がラッチ回路24に一時的に保持される。尚、ラッチ回路24に保持された計数値「a1」は加算器25に入力される。
次に、パルスカウンタ22−2による計数が開始された後の時刻t2において、立ち上がりエッジ検出器21から次のエッジ信号S11が出力されたとする。すると、パルスカウンタ22−2による計数が終了するとともに、パルスカウンタ22−3による基準クロックCLKの計数が開始される。また、セレクタ23によってパルスカウンタ22−2が選択され、その計数値「b1」がラッチ回路24に一時的に保持される。このラッチ回路24に保持された計数値「b1」は加算器25に入力され、先に入力された計数値「a1」と加算される。
次のエッジ信号S11が出力される時刻t3では、パルスカウンタ22−3による計数が終了するとともに、パルスカウンタ22−4による基準クロックCLKの計数が開始される。そして、セレクタ23によってパルスカウンタ22−3が選択され、その計数値「c1」がラッチ回路24を介した後に加算器25に入力され、先に加算された計数値「a1+b1」と加算される。
更に、次のエッジ信号S11が出力される時刻t4では、パルスカウンタ22−4による計数が終了するとともに、パルスカウンタ22−1による基準クロックCLKの計数が開始される。そして、セレクタ23によってパルスカウンタ22−4が選択され、その計数値「d1」がラッチ回路24を介した後に加算器25に入力され、先に加算された計数値「a1+b1+c1」と加算される。
ここで、時刻t4において計数が終了したパルスカウンタ22−4の計数値「d1」は、ラッチ回路24で一時的に保持されるため基準クロックCLKの1クロック分だけ遅延した後に加算に25に入力される。また、加算器25の加算処理には基準クロックCLKの1クロック分の時間を要する。このため、加算器25からは、時刻t4から基準クロックCLKの2クロック分の時間だけ経過した時刻t5に、4つのパルスカウンタ22−1〜22−4の計数値の加算値「a1+b1+c1+d1」が出力されることになる。
加算器25の加算値は、シフタ26に入力されて(logM+log2N)なるシフト演算(右シフト)が行われてサンプリングクロックS4の周期が算出される。算出されたサンプリングクロックS4の周期の商(整数部)は信号S12としてダウンカウンタ28に出力され、その剰余(小数部)は信号S13としてラッチ回路27に出力される。シフタ26から出力される信号S12で示される値はダウンカウンタ28のカウント値の初期値として設定され、基準クロックCLKが入力される度にそのカウント値はデクリメントされる。
ダウンカウンタ28のカウント値は判定回路29に出力されており、そのカウント値が「1」であるか否か判定される。判定回路29によってカウント値が「1」であると判定されると、判定回路29からパルス信号が出力される。このパルス信号はラッチ回路27及びダウンカウンタ28に出力され、ラッチ回路27に保持されている値が加算器25に出力されるとともに、シフタ26から出力されるシフタ信号S12で示される値がダウンカウンタ28のカウント値の初期値に設定される。更には、判定回路29から出力されたパルス信号は、サンプリングクロックS4としてADC14に出力される。以上の動作が繰り返されることによって、サンプリングクロックS4が生成される。
サンプリングクロック発生器13で生成されたサンプリングクロックS4がADC14に入力されると、正規化回路11から出力された被測定信号S2がサンプリングクロックS4のタイミングでサンプリングされた後に量子化されてディジタル信号S5に変換される。このディジタル信号S5は、解析部15によって一時的にメモリ16に記憶され、必要に応じて読み出されてFFT等の信号処理が施されて被測定信号S1に含まれる高調波の分布等が解析される。解析部15による解析が終了すると、その解析結果が出力装置17に出力され、これにより使用者は被測定信号S1に含まれる高調波成分を知ることができる。
以上説明した通り、本実施形態では、ゼロクロス信号S3の立ち上がりエッジを示すエッジ信号S11が出力されてから次のエッジ信号S11が出力されるまでの間における基準クロックCLKをパルスカウンタ22−1〜22−mで順次計数するとともに、エッジ信号S11が出力される度にパルスカウンタ22−1〜22−mのうちの何れか1つを順次選択し、選択されたパルスカウンタの計数値を順次加算している。これにより、従来よりも加算に要する時間が短縮され、短時間で移動平均を求めることができるため、ゼロクロス信号のジッターの悪影響が軽減され、回路規模及びコストの増大を招くことなく、高調波の解析を高精度に行うことができる。
以上説明した高調波解析装置1は、単体の解析装置として実現されても良く、また、電気機器の消費電力を測定する電力測定装置に設けられていても良い。電力測定装置に設けられる場合には、電気機器に流れる高調波成分の解析等を行うために用いられる。
以上、本発明の一実施形態による高調波解析装置及び電力測定装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限される訳ではなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上記実施形態では、サンプリングクロック発生器13に立ち上がりエッジ検出器21を設けてゼロクロス信号S3の立ち上がりエッジを検出する場合を例に挙げて説明したが、立ち上がりエッジ検出器21に代えて立ち下がりエッジ検出器を設けてゼロクロス信号S3の立ち下がりエッジを検出しても良い。
1 高調波解析装置
12 ゼロクロス検出器
21 立ち上がりエッジ検出器
22−1〜22−m パルスカウンタ
23 セレクタ
25 加算器
26 シフタ
27 ラッチ回路
28 ダウンカウンタ
29 判定回路
CLK 基準クロック
S1 被測定信号

Claims (5)

  1. 被測定信号をサンプリングして高調波の解析を行う高調波解析装置において、
    前記被測定信号の符号が変化する変化点を検出する検出部と、
    前記検出部で検出される前記変化点の間の時間を順次計時する複数の計時部と、
    前記検出部で前記変化点が検出される度に前記複数の計時部のうちの何れか1つを順次選択する選択部と、
    前記選択部で選択された計時部の計時結果を順次加算する加算部と、
    前記加算部の加算結果を用いて前記計時部における計時結果の移動平均を算出し、算出された値に応じて前記被測定信号のサンプリングに用いるサンプリング信号を生成する生成部と
    を備えることを特徴とする高調波解析装置。
  2. 前記検出部は、前記被測定信号の値が負から正に変化する点、及び前記被測定信号の値が正から負に変化する点の何れか一方を前記変化点として検出することを特徴とする請求項1記載の高調波解析装置。
  3. 前記複数の計時部は、前記変化点の間において、周波数が既知である基準クロックを計数することによって前記変化点の間の時間を計時することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の高調波解析装置。
  4. 前記複数の計時部のうち、前記変化点の間の時間を計時するために動作させる計時部の数及び前記選択部で選択される計時部の数が可変であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の高調波解析装置。
  5. 電気機器の消費電力を測定する電力測定装置において、
    前記電気機器に流れる電流に含まれる高調波の解析を行う請求項1から請求項4の何れか一項に記載の高調波解析装置を備えることを特徴とする電力測定装置。
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