JP2011143878A - 鞍乗り型車両のスタンド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作子の格納操作に連動して上方に回動するようにして車体フレームに上下に回動可能に支承されるスタンド支持部材に、起立位置および格納位置間での回動を可能とするとともに格納位置側に向けて付勢部材で付勢されるスタンドが枢支され、車体フレームに設けられる固定係止部に係合してスタンド支持部材を下限回動位置に保持するロック位置ならびに固定係止部への係合を解除するアンロック位置間での回動を可能としてスタンド支持部材に支承される係合アームの回動位置が、操作子の操作に連動して回動ロック手段で切り換えられる鞍乗り型車両のスタンド装置において、操作子を格納操作しない状態での車両の持ち上げ時にスタンドが格納位置に回動することを回避する。
【解決手段】操作子45の非格納操作状態ではスタンド41の格納位置への回動が格納規制手段75によって規制される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、操作子の格納操作に連動して上方に回動するようにして車体フレームに上下に回動可能に支承されるスタンド支持部材と;起立位置および格納位置間での回動を可能として前記スタンド支持部材に枢支されるとともに前記スタンド支持部材が下限回動位置にある状態で前記起立位置にあるときには接地して駐車状態を得ることが可能なスタンドと;該スタンドを前記格納位置側に向けて常時付勢するようにして前記スタンド支持部材および前記スタンド間に設けられるとともに前記スタンド支持部材の上方への回動時には前記スタンドに作用する地面反力の減少に応じて前記スタンドを前記起立位置から前記格納位置に回動せしめる付勢部材と;前記車体フレームに設けられる固定係止部と;該固定係止部に係合可能な係合部を有するとともに前記係合部を前記固定係止部に係合させて前記スタンド支持部材を下限回動位置に保持するロック位置ならびに前記スタンド支持部材を前記下限回動位置から上方に回動させることを可能とすべく前記係合部の前記固定係止部への係合を解除するアンロック位置間での回動を可能として前記スタンド支持部材に支承される係合アームと;前記ロック位置に在る前記係合アームを前記操作子の格納操作時に前記アンロック位置とするようにして前記係合アームの回動位置を前記操作子の操作に連動して切換える回動ロック手段と;を備える鞍乗り型車両のスタンド装置に関する。
メインスタンドを支持するスタンド支持部材が車体フレームに上下に回動可能に支承され、このスタンド支持部材をレバーの格納操作によって上方に持ち上げることでメインスタンドに作用していた接地荷重を抜き、スプリングによってメインスタンドを格納位置に撥ね上げるようにした二輪車のスタンド装置が、特許文献1で知られている。
特開2007−302170号公報
ところが、上記特許文献1で開示されるものでは、レバーの格納操作によらなくてもメインスタンドの接地荷重が抜けてしまうと、メインスタンドが格納位置に回動してしまうので、二輪車の搬送時に該二輪車をリフト等で持ち上げてもメインスタンドが格納位置に回動してしまい、搬送作業が煩雑となってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、操作子を格納操作しない状態での車両の持ち上げ時にスタンドが格納位置に回動することを回避し得るようにした鞍乗り型車両のスタンド装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、操作子の格納操作に連動して上方に回動するようにして車体フレームに上下に回動可能に支承されるスタンド支持部材と;起立位置および格納位置間での回動を可能として前記スタンド支持部材に枢支されるとともに前記スタンド支持部材が下限回動位置にある状態で前記起立位置にあるときには接地して駐車状態を得ることが可能なスタンドと;該スタンドを前記格納位置側に向けて常時付勢するようにして前記スタンド支持部材および前記スタンド間に設けられるとともに前記スタンド支持部材の上方への回動時には前記スタンドに作用する地面反力の減少に応じて前記スタンドを前記起立位置から前記格納位置に回動せしめる付勢部材と;前記車体フレームに設けられる固定係止部と;該固定係止部に係合可能な係合部を有するとともに前記係合部を前記固定係止部に係合させて前記スタンド支持部材を下限回動位置に保持するロック位置ならびに前記スタンド支持部材を前記下限回動位置から上方に回動させることを可能とすべく前記係合部の前記固定係止部への係合を解除するアンロック位置間での回動を可能として前記スタンド支持部材に支承される係合アームと;前記ロック位置に在る前記係合アームを前記操作子の格納操作時に前記アンロック位置とするようにして前記係合アームの回動位置を前記操作子の操作に連動して切換える回動ロック手段と;を備える鞍乗り型車両のスタンド装置において、前記操作子の非格納操作状態では前記スタンドの前記格納位置への回動を規制する格納規制手段を含むことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記格納規制手段は、前記係合アームが前記ロック位置にある状態で前記スタンドが前記起立位置から前記格納位置側に回動したときに前記係合アームに当接して前記スタンドの前記格納位置側への回動を規制するようにして前記スタンドに設けられる格納規制カムであることを第2の特徴とする。
本発明は、第2の特徴の構成に加えて、前記ロック位置にある前記係合アームへの前記格納規制カムからの押圧力の作用方向が、前記係合アームの前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記押圧力の作用点の回動方向と略一致するものの、前記回動ロック手段が、前記操作子の非格納操作状態では前記係合アームからの押圧力作用によっても前記係合アームの前記ロック位置から前記アンロック位置への回動を規制するように構成されることを第3の特徴とする。
本発明は、第3の特徴の構成に加えて、前記回動ロック手段が、前記操作子に連結される操作子連結部を有して前記スタンド支持部材に回動可能に支承される制御レバーと、該制御レバーの回動に連動して前記係合アームを回動せしめるようにして前記制御レバーおよび前記係合アーム間を連結する連結リンクとを備え、前記操作子の非格納操作状態で前記係合アームに前記固定係止部とは反対側から当接するアーム当接部が前記制御レバーに設けられ、該アーム当接部の前記係合アームへの当接点ならびに前記制御レバーの回動軸線を結ぶ直線が、前記係合アームの前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記当接点の回動方向と略一致するように設定されることを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記係合アームがアンロック位置にある状態で前記スタンド支持部材が下限回動位置から上方に回動したときに、前記係合アームおよび前記連結リンクのなす角度が直角以下となることを回避するように前記係合アームの回動を規制する規制面が前記車体フレーム側に設けられることを第5の特徴とする。
本発明は、第4または第5の特徴の構成に加えて、前記スタンド支持部材を下限回動位置とするとともに前記スタンドを起立位置とした駐車状態で、前記係合アームの前記固定係止部への係合位置ならびに前記制御レバーのアーム当接部の前記係合アームへの当接点が、側面視で前記スタンド支持部材によって外側方から覆われることを第6の特徴とする。
なお実施の形態のスタンド付勢ばね44が本発明の付勢部材に対応し、実施の形態の操作レバー45が本発明の操作子に対応し、実施の形態のケーブル連結部56aが本発明の操作子連結部に対応し、実施の形態の格納規制カム75が本発明の格納規制手段に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、操作子の非格納操作時には、スタンドの格納位置への回動が格納規制手段で規制されるので、操作子を格納操作しない状態で車両を持ち上げてもスタンドが格納位置に回動することはなく、クレーン等での車両の持ち上げを伴う作業が容易となる。
また本発明の第2の特徴によれば、格納規制手段はスタンドに設けられる格納規制カムであり、スタンドが起立位置から格納位置側に回動したときに格納規制カムが係合アームに当接することでスタンドの格納位置側への回動が規制されるので、簡単な構造でスタンドの格納規制および規制解除を精度よく行うことができる。
本発明の第3の特徴によれば、回動ロック手段が、操作子の非格納操作状態では係合アームからの押圧力作用によっても係合アームのロック位置からアンロック位置への回動を規制するように構成されているので、ロック位置にある前記係合アームへの前記格納規制カムからの押圧力の作用方向が係合アームのアンロック位置側への回動時の押圧力の作用点の回動方向と略一致していてもスタンドの格納動作を確実に規制することができる。
本発明の第4の特徴によれば、回動ロック手段が、操作子に連結されるようにしてスタンド支持部材に回動可能に支承される制御レバーと、制御レバーおよび係合アーム間を連結する連結リンクとを備えるものであり、係合アームに固定係止部とは反対側から当接するようにして制御レバーに設けられるアーム当接部の係合アームへの当接点ならびに制御レバーの回動軸線を結ぶ直線が、係合アームのアンロック位置側への回動時の前記当接点の回動方向と略一致しているので、回動ロック手段の簡単な構造によってスタンドの格納動作をより確実に規制することができる。
本発明の第5の特徴によれば、車体フレーム側に設けられる規制面でスタンド支持部材が下限回動位置から上方に回動したときの係合アームの回動が規制され、それによって係合アームおよび連結リンクのなす角度が直角以下となることを回避することができるので、スタンド支持部材の回動をスムーズに行うことができる。
さらに本発明の第6の特徴によれば、駐車状態で、係合アームの固定係止部への係合位置ならびに制御レバーのアーム当接部の係合アームへの当接点がスタンド支持部材によって外側方から覆われるので、いたずら等で駐車状態が不所望に解除されてしまうのを、専用の部材を別途設けることを不要として防止することができる。
スクータ型自動二輪車の側面図である。 駐車状態でのスタンド装置の側面図である。 図2の3矢視図である。 スタンド支持部材の平面図である。 操作レバー付近の側面図である。 操作レバーの格納操作に応じてスタンド支持部材が上昇した状態でのスタンド装置を支持板の一部を省略した状態で示す側面図である。 図6の状態からスタンド支持部材がさらに上昇した状態での図6に対応した側面図である。 スタンド支持部材が上限回動位置にあってスタンドが格納された状態での図6に対応した側面図である。 操作レバーへの格納操作力の作用を解放することでスタンド支持部材が下限回動位置に戻った状態での図6に対応した側面図である。 スタンドが格納位置から起立位置側に回動して接地した状態での図6に対応した側面図である。 スタンドが図10の状態からさらに起立位置側に回動した状態での図6に対応した側面図である。 係合アームが規制面に当接して状態での図6に対応した側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図1〜図12に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
先ず図1において、鞍乗り型車両であるスクータ型自動二輪車の車体フレームFは、前端にヘッドパイプ11が固着されたメインフレームパイプ12と、該メインフレームパイプ12の後端に直角に固着されるクロスパイプ13と、クロスパイプ13の両端部に前端がそれぞれ連設される左右一対のリヤフレームパイプ14…とを備える。
メインフレームパイプ12は、ヘッドパイプ11から後ろ下がりに傾斜したダウンフレーム部12aと、ダウンフレーム部12aの下端部からほぼ水平にして後方に延びるロアフレーム部12bとが一体に連設されて成る。クロスパイプ13は車体フレームFの左右方向に延びるものであり、該クロスパイプ13の軸方中央部がメインフレームパイプ12の後端部すなわちロアフレーム部12bの後端部に直角に固着される。
前記ヘッドパイプ11には前輪WFを跨ぐフロントフォーク15が操向可能に支承され、フロントフォーク15の上端には操向ハンドル16が連結される。
車体フレームFにおける両リヤフレームパイプ14…の前部には、後輪WRの前方側に配置されるエンジンEと、後輪WRの左側方に配置される伝動装置Mとから成るパワーユニットPが、上下に揺動することを可能としてリンク17を介して揺動可能に支承され、後輪WRはパワーユニットPの後部に軸支される。
前記伝動装置MはエンジンEのクランクケース18に連設されて後輪WRの左側方に延びる伝動ケース20内に収納され、この伝動ケース20の後部と、左右一対のリヤフレームパイプ14…のうち左側のリヤフレームパイプ14との間にはリヤクッションユニット21が設けられる。またエンジンEにおけるシリンダヘッド19の下部から排気ガスを導く排気管22がエンジンEから後輪WRの右側方に延出されており、この排気管22は、後輪WRの右側方に配置される排気マフラー23に接続される。エンジンEにおけるシリンダヘッド19の上部には吸気管24を介して気化器25が接続されており、この気化器25は、該気化器25よりも後方で後輪WRの左側方に配置されるエアクリーナ26に接続される。
両リヤフレームパイプ14…の前部間には、ヘルメット等を収納可能な収納ボックス27が前記エンジンEの上方に配置されるようにして支持され、収納ボックス27を上方から覆う乗員用シート28が、開閉可能として前記収納ボックス27の前側上部に支持される。
また前記エンジンEの一部および車体フレームFは、乗員用シート28上の乗員の足を乗せるためのステップフロア29を有する車体カバー30で覆われる。
図2および図3を併せて参照して、車体フレームFの前記メインフレームパイプ12におけるロアフレーム部12bの前部には、ダウンフレーム部12aの後方に位置する支持枠31が、ロアフレーム部12bから上方に立ち上がるようにして固着されており、この支持枠31には、左右方向に延びる支持パイプ32の軸方向中央部が固着され、該支持パイプ32の左右両端部には、前記車体カバー30におけるステップフロア29を支持するようにして前後に延びるフロアステイ33,33の前部が固着され、両フロアステイ33…の後部は、前記車体フレームFにおけるクロスパイプ13の左右両端部に下端部が固着されて上方に延びる支持脚34…(図1参照)の上端部に固着される。また前記支持パイプ32の左右両端部には第1ブラケット35,35がそれぞれ設けられ、それらの第1ブラケット35…には、図1〜図3で示す位置を下限回動位置としたスタンド支持部材36が上下に回動可能に支承される。
図4を併せて参照して、前記スタンド支持部材36は、相互に平行として前後方向に延びる左右一対の腕部36a,36aと、それらの腕部36a…の前端間を結ぶ連結部36bとを一体に有し、パイプが略U字状に屈曲成形されて成るものであり、前記両腕部36a…の後端部が、同軸である一対の第1支軸37,37を介して前記第1ブラケット35…に回動可能に支承される。
前記スタンド支持部材36の連結部36bに固着された第2ブラケット39には、前記第1支軸37…と平行なスタンド軸40…を介してスタンド41が回動可能に連結される。このスタンド41は、金属製の丸棒を屈曲成形することで形成されるスタンド主体42と、該スタンド主体42に固着される左右一対の支持板43,43とで構成される。
前記スタンド主体42は、一端に接地部42aを有する第1脚部42bと、一端に接地部42cを有して第1脚部42bの右側に配置される第2脚部42dと、第1および第2脚部42b,42dの他端間を一体に連結する連結部42eと、運転者が足をかけることを可能として第1脚部42bの接地部42aに一体に連なる足掛け部42fとを一体に有するものであり、前記両支持板43…の一端は、第1および第2脚部42b,42dの他端寄りの部分に固着され、両支持板43…の他端部が、前記スタンド軸40…を介して第2ブラケット39に回動可能に連結される。
而してスタンド41は、起立位置および格納位置間での回動を可能として前記スタンド支持部材36の第2ブラケット39に回動可能に枢支されることになり、前記スタンド支持部材36の下限回動位置で起立位置(図1および図2で示す位置)に回動したときに後輪WRを接地させたまま前輪WFを地面から浮かせるようにした姿勢での駐車状態を得ることが可能であり、前記スタンド支持部材36が前記下限回動位置から上方に回動したときに前記駐車状態を解除するための格納位置(図8および図9で示す位置)に前記起立位置から回動することが可能である。
またスタンド支持部材36が下限回動位置にある状態で前記スタンド41を格納位置から起立位置に回動して駐車状態を得るときには、前記スタンド41の足掛け部42fに足をかけて回動操作すればよい。而して駐車状態では後輪WRを接地させたまま前輪WFを地面から浮かせるので、運転者は乗員用シート28への着座状態のままでスタンド41を起立位置に回動操作することができる。その際に、重量物であるエンジンEの重量および運転者の自重がスタンド41に作用することはないので、スタンド41を楽に起立操作することができる。
また前記スタンド41のスタンド主体42における第2脚部42dおよび前記スタンド支持部材36の第2ブラケット39間には、コイルばねであるスタンド付勢ばね44が、スタンド41を前記格納位置側に向けて常時付勢するようにして縮設されており、このスタンド付勢ばね44は、前記スタンド支持部材36の上方への回動時には前記スタンド41に作用する地面反力の減少に応じて前記スタンド41を前記起立位置から前記格納位置に回動せしめることになる。
図1で示すように、ヘッドパイプ11の後方で車体フレームFには、乗員用シート28側から乗員が上下に手動操作することを可能として操作子である操作レバー45が支持されており、該操作レバー45の手動操作に応じて前記スタンド支持部材36が上下に回動する。
前記車体フレームFのメインフレームパイプ12におけるダウンフレーム部12aおよびロアフレーム部12bの連設部には固定係止部46が設けられ、前記スタンド支持部材36には、前記固定係止部46に係合して前記スタンド支持部材36を下限回動位置に保持するロック位置ならびに前記スタンド支持部材36を前記下限回動位置から上方に回動させることを可能とすべく前記固定係止部46への係合を解除するアンロック位置間での回動を可能として係合アーム47が支承される。
前記固定係止部46は、下方に臨む係止凹部48を前端下部に有する平板状の係止部材49がたとえば一対の段付きボルト50,50およびナット51,51によって前記メインフレームパイプ12に固定されて成るものであり、前記ダウンフレーム部12aおよびロアフレーム部12bの連設部の左側に配置される。
前記段付きボルト50…は、自動二輪車の直立状態で軸線を水平とするようにして前記メインフレームパイプ12に固着されており、前記メインフレームパイプ12の左側面から側方に間隔をあけた位置でメインフレームパイプ12とは反対側に臨む環状段部50a,50aが段付きボルト50…に形成される。これらの段付きボルト50…の一部は、前記環状段部50a…を前記係止部材49に当接させるようにして前記係止部材49に挿通され、前記環状段部50a…との間に係止部材49を挟むナット51…が前記段付きボルト50…の前記係止部材49からの突出部に螺合され、ナット51…を締めつけることで係止部材49がメインフレームパイプ12に固定される。
また前記スタンド支持部材36の連結部36bに固着された第2ブラケット39の左側端部には、前記固定係止部46に対応した支持板52が立設されており、この支持板52には、前記固定係止部46の前方で上下に長く延びる前記係合アーム47の上端部が、前記スタンド軸40および前記支軸34と平行な軸線を有する第2支軸53を介して揺動可能に支承されており、前記係止凹部48に係合し得る係合部47aが係合アーム47の長手方向中間部から後方に向けて突設される。
前記係合アーム47の回動位置は、前記操作レバー45の操作に応じて回動ロック手段55により切り換えられるものであり、前記ロック位置に在る前記係合アーム47は、前記操作レバー45の格納操作時に前記回動ロック手段55によって前記アンロック位置となるように切り換えられる。
回動ロック手段55は、前記係合アーム46の回動軸線と平行な軸線まわりに回動することを可能として前記係合アーム46の前方で前記支持板52に支承される制御レバー56と、該制御レバー56および前記係合アーム46間を連結する連結リンク57と、支持板52および制御レバー56間に設けられるコイルばね58とで構成され、制御レバー56および連結リンク57は、前記係合アーム47とともに前記支持板52の内方側に配置される。
制御レバー56は前記係合アーム47の前方に配置されており、この制御レバー56の中間部が、前記第2支軸53と平行な第3支軸59を介して前記支持板52に回動可能に支承され、制御レバー56の一端部が前記係合アーム47の下部に連結リンク57を介して連結される。また制御レバー56の他端部は前記支持板52から前方側に突出するものであり、この制御レバー56の他端部に、ケーブル連結部56aが設けられる。また前記ケーブル連結部56aおよび第3支軸59間で前記制御レバー56には、第3支軸59と平行な軸線を有する第1連結ピン61が、その突出端を前記支持板52よりも外側に配置するようにして固着され、前記支持板52には、第1連結ピン61と平行な軸線を有する第2連結ピン62が固着され、前記コイルばね58は、前記係合部47aを係止凹部48に係合させる側に前記制御レバー56を回動付勢するようにして、第1および第2連結ピン61,62間に縮設される。
しかも前記係合アーム47および前記制御レバー56は、係合部47aを係止凹部48から離脱させる側(図1および図2の時計方向)に所定角度だけ制御レバー56が回動したときに、係合アーム47および制御レバー56が相互に当接するようにして連結リンク57で連結されており、係合アーム47および制御レバー56が相互に当接した状態では係合部47aを固定係止部46から遠ざける側に、係合アーム47および制御レバー56がスタンド支持部材36に対してさらに回動することはない。
図5において、前記操作レバー45は、車体フレームFに回動可能に支承されたドラム63に固定される。前記回動ロック手段55における制御レバー56のケーブル連結部56aおよび前記ドラム63は、前記操作レバー45を下方に押し下げるのに応じて牽引されるケーブル64を介して連結されるものであり、該ケーブル64は、アウターケーブル65内にインナーケーブル66が移動自在に挿通されて成る。
前記アウターケーブル65の一端は前記ドラム63の下方で車体フレームFに固定された第1ケーブル支持板68に固定され、このアウターケーブル65の一端から突出したインナーケーブル66の一端部は、操作レバー45を図4の実線で示す起立操作位置から図4の鎖線で示す格納操作位置まで下方に押し下げ操作するのに応じて前記ドラム63への巻きかけ量が多くなるようにしてドラム63に巻きかけ、連結される。
また前記アウターケーブル65の他端は、メインフレームパイプ12におけるダウンフレーム部12aの中間部に固定された第2ケーブル支持板69(図1参照)に固定されており、このアウターケーブル65の他端から突出したインナーケーブル66の他端が制御レバー56のケーブル連結部56aに連結される。
したがって操作レバー45を起立操作位置から格納操作位置まで下方に回動操作するのに応じて制御レバー56がコイルばね58のばね力に抗して図1および図2の時計方向に回動し、それにより、係合アーム47が係合部47aを係止凹部48から離脱させる側に回動することになる。
第2ブラケット39には、前記スタンド41の起立位置で該スタンド41に前方から当接する第1ストッパ70が固設されており、第1ストッパ70に当接した状態にあるスタンド41の接地部42a,42cの接地点はスタンド軸40を通る鉛直線L1よりも前方に在り、スタンド支持部材36が下限回動位置にある状態で起立位置側に回動したスタンド41を接地させたときには、自動二輪車の車重によってスタンド41の起立位置が保持される。しかもスタンド付勢ばね44の一端は、第2ブラケット39の右側側面に植設された第3連結ピン71に連結され、スタンド付勢ばね44の他端は、スタンド41における右側の脚部42dの中間部に植設された第4連結ピン72に連結されるのであるが、第3および第4連結ピン71,72間を結ぶ直線L2はスタンド軸40の中心よりも後方に配置される。
このようなスタンド装置において、図2で示すように、スタンド支持部材36の下限回動位置でスタンド41を起立位置に回動した駐車状態では、操作レバー45を操作しない限り回動ロック手段55でスタンド支持部材36の下限回動位置が保持されており、スタンド41の起立位置は自動二輪車の車重によって保持され、自動二輪車は前輪WFを地面から浮かせた姿勢となっている。
駐車状態を解除すべく、図6で示すように操作レバー45を押し下げるようにして格納操作すると、ケーブル64が牽引されることにより制御レバー56がコイルばね58のばね力に抗して回動し、それに応じて係合アーム47が係合部47aを係止凹部48から離脱させる側に回動し、回動ロック手段55は、スタンド支持部材36を下限回動位置から上方に回動させることを可能としたアンロック状態となり、係合アーム47および制御レバー56が相互に当接した状態でのケーブル64の牽引によってスタンド支持部材36が上方に回動し、前輪WFが接地する。
操作レバー45をさらに押し下げて、図7で示すように、スタンド41を地面から浮かせるまでスタンド支持部材36を上方に回動すると、スタンド41は、図8で示すように、スタンド付勢ばね44のばね力によってスタンド軸40の軸線まわりに起立位置から格納位置に回動し、第2ブラケット39の右側端部に設けられた第2ストッパ73に当接することでスタンド41の格納位置が保持される。この状態で操作レバー45から手を離すと、スタンド支持部材36は、自重によって図9で示すように第1支軸34…の軸線まわりに下方に回動して下限回動位置に戻り、操作レバー45は上方の元の位置に戻る。この際、回動ロック手段55は係合部47aを係止凹部48に係合させたロック状態となり、スタンド支持部材36の下限回動位置が保持されることになる。
スタンド41を接地させて駐車状態を得るときには、図9のようにスタンド支持部材36が下限回動位置にある状態で、前記スタンド41を格納位置から起立位置側に回動操作すればよく、図10で示すように、スタンド41が接地した後に前記スタンド41の足掛け部42fに足をかけて前輪WFを浮かせるように車体を後方側に移動させることで、スタンド装置は図11の状態を経て図2の状態となる。
ところで前記操作レバー45が格納操作を行わない状態すなわちスタンド支持部材36が下限回動位置にあるままの状態では、前記スタンド41の前記起立位置から前記格納位置への回動は、格納規制カム75によって阻止される。
この格納規制カム75は、係合アーム47が前記ロック位置にある状態で前記スタンド41が前記起立位置から前記格納位置側に回動したときに前記係合アーム47の下端部に形成された当接面47bに当接することで、スタンド41の前記格納位置側への回動を規制するようにして前記スタンド41に設けられるものであり、スタンド41における左側の支持板43に第4支軸76を介して回動可能に支承され、前記当接面47bに当接する側に格納規制カム75を付勢するばね77が格納規制カム75および前記支持板43間に設けられる。
而して前記格納規制カム75は、操作レバー45の非格納操作状態での駐車状態では図2で示すように係合アーム47の当接面47bに当接しており、この状態では、操作レバー45を格納操作してスタンド支持部材36を下限回動位置から上方に回動しない限り、スタンド41の格納位置側への回動は格納規制カム75の前記当接面47bへの当接によって阻止される。それに対し、操作レバー45を格納操作してスタンド支持部材36を下限回動位置から上方に回動すると、図6および図7で示すように、係合アーム47がその係合面47bを前記格納規制カム75との当接を解除する位置まで回動するので、スタンド41の格納位置への回動が許容されることになる。一方、スタンド41を格納位置から起立位置に回動する際に、前記スタンド支持部材36が下限回動位置となっていることによってスタンド41の回動に伴って、図11で示すように、前記格納規制カム75が係合アーム47の下端に下方から当接するが、格納規制カム75はばね77を縮小しつつ係合アーム47の下端を乗り越えることになり、駐車状態では、図2で示すように、ばね77で付勢される格納規制カム75が前記係合アーム47の当接面47bに当接する。
また固定係止部46の係止凹部48に係合部47aを係合させたロック位置に前記係合アーム47が在る状態(図2で示す状態)のときに、前記格納規制カム75から前記係合アーム47への押圧力の作用方向78は、係合アーム47の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記押圧力の作用点の回動方向と略一致するものの、前記回動ロック手段55は、前記操作レバー45の非格納操作状態では係合アーム47からの押圧力作用によっても前記係合アーム47の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動を規制するように構成される。すなわちこの実施の形態では、連結リンク57が前記押圧力の作用方向と平行に延びており、前記格納規制カム75から前記係合アーム74および前記連結リンク57を介して前記制御レバー56に作用する力は、前記係合アーム47の係合部47aを係止凹部48に係合させる側に前記制御レバー56に作用するように回動ロック手段55が構成される。
また前記制御レバー56には、前記レバー45の非格納操作状態で前記係合アーム47に前記固定係止部46とは反対側から当接するアーム当接部56bが設けられており、該アーム当接部56bの前記係合アーム47への当接点ならびに前記制御レバー56の回動軸線すなわち第3支軸59の中心を結ぶ直線L3(図2参照)が、係合アーム47の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記当接点の回動方向と略一致するように設定される。
さらに係合アーム47がアンロック位置にあるときにスタンド支持部材36が下限回動位置から上方に回動した状態で、係合アーム47および連結リンク57のなす角度αが直角以下となることを回避するように係合アーム47の回動を規制する規制面79が、車体フレームF側に設けられており、この実施の形態では、車体フレームFに固定された係止部材49の前面に前記係合アーム47に当接し得るようにして前記規制面79が形成される。
すなわちスタンド支持部材36が下限回動位置から上方に回動した状態で、ケーブル64に作用している牽引力が解放されると、図12で示すように、係合アーム47が制御レバー56のアーム当接部56bから離れるようにして係合アーム47および制御レバー56が相対回動する状態が生じ得るが、この際、係合アーム47が固定係止部46の係止凹部48に係合していない状態すなわちアンロック状態のまま、制御レバー56が図9で示した位置まで下方に回動して係合アーム47および連結リンク57のなす角度αが直角以下となると、連結リンク57によって制御アーム56および係合アーム47の回動が規制されてしまい、スタンド支持部材36が下限回動位置に戻ることができなくなる。しかるに係合アーム47がアンロック位置にあるときには、スタンド支持部材36の上限回動位置にあるときにも図12の鎖線で示すように規制面79に当接させるようにして、係合アーム47がアンロック位置にあるときにスタンド支持部材36が下限回動位置から上方に回動した状態で、係合アーム47および連結リンク57のなす角度αが直角以下となることを回避するように係合アーム47の回動を規制する規制面79が係止部材49の前面に前記規制面79が形成される。
しかもスタンド支持部材36を下限回動位置とするとともにスタンド41を起立位置とした駐車状態では、係合アーム47の固定係止部46への係合位置ならびに前記制御レバー56のアーム当接部56bの係合アーム47への当接点は、図2で示すように、側面視で前記スタンド支持部材36の腕部36a,36aのうち左側の腕部36aで外側方から覆われる。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、操作レバー45の格納操作に連動して上方に回動するスタンド支持部材36が上下に回動することを可能として車体フレームFのメインフレームパイプ12に支承され、該スタンド支持部材36の下限回動位置で起立位置に回動したときに駐車状態を得ることを可能としたスタンド41が、起立位置および格納位置間での回動を可能としてスタンド支持部材36に回動自在に枢支される。
したがってスタンド支持部材36を下限回動位置としつつスタンド41を起立位置とした駐車状態で、操作レバー45を格納操作すると、スタンド支持部材36が上方に回動することになり、スタンド支持部材36に枢支されているスタンド41もスタンド支持部材36とともに地面から離間するようにして上昇することになり、駐車状態でスタンド41にかかっていた車重が格納操作に影響することはなく、小さな操作力で駐車状態を解除して、スタンド41を格納することができる。
また車体フレームFのメインフレームパイプ12には固定係止部46が設けられ、前記スタンド支持部材36には、前記固定係止部46に係合して前記スタンド支持部材36を下限回動位置に保持するロック位置ならびに前記スタンド支持部材36を前記下限回動位置から上方に回動させることを可能とすべく前記固定係止部46への係合を解除するアンロック位置間での回動を可能とした係合アーム47が支承され、回動ロック手段55が、ロック位置に在る前記係合アーム47を前記操作レバー45の格納操作時に前記アンロック位置とするようにして前記係合アーム47の回動位置を前記操作レバー45の操作に連動して切換えるので、操作レバー45の操作に応じて作動する回動ロック手段55によって駐車時にはスタンド支持部材36の下限回動位置が保持されることになり、自動二輪車の駐車状態を確実に維持することができる。
しかもスタンド41を格納位置側に付勢するスタンド付勢ばね44がスタンド支持部材36およびスタンド41間に設けられるので、駐車状態からスタンド支持部材36を上方に回動したときにスタンド41が前記スタンド付勢ばね44のばね力によって起立位置から格納位置に回動することになり、スタンド41を格納するのに煩雑な操作を必要とせず、格納操作がより一層容易となる。
また操作レバー45は、スタンド41を格納する際には下方に押し下げるようにして車体フレームFに上下に揺動可能に支持されるものであり、スタンド41の格納時には操作レバー45を押し下げればよく、格納操作に必要な力が、押し上げる操作に比べて小さくてすみ、格納操作がより楽になる。
また前記操作レバー45の非格納操作状態では前記スタンド41の前記格納位置への回動が格納規制カム75で規制されるので、操作レバー45を格納操作しない状態で自動二輪車を持ち上げてもスタンド41が格納位置に回動することはなく、クレーン等での自動二輪車の持ち上げを伴う作業が容易となる。
しかも格納規制カム75は、前記係合アーム47が前記ロック位置にある状態で前記スタンド41が前記起立位置から前記格納位置側に回動したときに前記係合アーム47に当接して前記スタンド41の前記格納位置側への回動を規制するようにして前記スタンド41に設けられるものであり、スタンド41が起立位置から格納位置側に回動したときに格納規制カム75が係合アーム47に当接することでスタンド41の格納位置側への回動が規制されるので、簡単な構造でスタンド41の格納規制および規制解除を精度よく行うことができる。
また前記ロック位置にある前記係合アーム47への前記格納規制カム75からの押圧力の作用方向78は、前記係合アーム47の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記押圧力の作用点の回動方向と略一致するのであるが、前記回動ロック手段55が、前記操作レバー45の非格納操作状態では前記係合アーム47からの押圧力作用によっても前記係合アーム47の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動を規制するように構成されるので、ロック位置にある前記係合アーム47への前記格納規制カム75からの押圧力の作用方向が係合アーム47のアンロック位置側への回動時の押圧力の作用点の回動方向と略一致していても、スタンド41の格納動作を確実に規制することができる。
また回動ロック手段55が、前記操作レバー45に連結されるケーブル連結部56aを有して前記スタンド支持部材36に回動可能に支承される制御レバー56と、該制御レバー56の回動に連動して前記係合アーム47を回動せしめるようにして前記制御レバー56および前記係合アーム47間を連結する連結リンク57とを備え、前記操作レバー45の非格納操作状態で前記係合アーム47に前記固定係止部46とは反対側から当接するアーム当接部56bが前記制御レバー56に設けられ、該アーム当接部56bの前記係合アーム47への当接点ならびに前記制御レバー56の回動軸線を結ぶ直線L3が、前記係合アーム47の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記当接点の回動方向と略一致するように設定されるので、回動ロック手段55の簡単な構造によってスタンド41の格納動作をより確実に規制することができる。
また前記係合アーム47がアンロック位置にある状態で前記スタンド支持部材36が下限回動位置から上方に回動したときに、前記係合アーム47および前記連結リンク57のなす角度αが直角以下となることを回避するように前記係合アーム47の回動を規制する規制面79が前記車体フレームF側に設けられ、係合アーム47および連結リンク57のなす角度αが直角以下となることを回避することができるので、スタンド支持部材36の回動をスムーズに行うことができる。
さらに前記スタンド支持部材36を下限回動位置とするとともに前記スタンド41を起立位置とした駐車状態で、前記係合アーム47の前記固定係止部46への係合位置ならびに前記制御レバー56のアーム当接部56bの前記係合アーム47への当接点が、側面視で前記スタンド支持部材36によって外側方から覆われるので、いたずら等で駐車状態が不所望に解除されてしまうのを、専用の部材を別途設けることを不要として防止することができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば本発明は、スクータ型以外の自動二輪車や、自動三輪車および自転車にも適用可能である。
36・・・スタンド支持部材
41・・・スタンド
44・・・付勢部材であるスタンド付勢ばね
45・・・操作子である操作レバー
46・・・固定係止部
47・・・係合アーム
55・・・回動ロック手段
56・・・制御レバー
56a・・・操作子連結部であるケーブル連結部
56b・・・アーム当接部
57・・・連結リンク
75・・・格納規制手段である格納規制カム
78・・・押圧力の作用方向
79・・・規制面
F・・・車体フレーム

Claims (6)

  1. 操作子(45)の格納操作に連動して上方に回動するようにして車体フレーム(F)に上下に回動可能に支承されるスタンド支持部材(36)と;起立位置および格納位置間での回動を可能として前記スタンド支持部材(36)に枢支されるとともに前記スタンド支持部材(36)が下限回動位置にある状態で前記起立位置にあるときには接地して駐車状態を得ることが可能なスタンド(41)と;該スタンド(41)を前記格納位置側に向けて常時付勢するようにして前記スタンド支持部材(36)および前記スタンド(41)間に設けられるとともに前記スタンド支持部材(36)の上方への回動時には前記スタンド(41)に作用する地面反力の減少に応じて前記スタンド(41)を前記起立位置から前記格納位置に回動せしめる付勢部材(44)と;前記車体フレーム(F)に設けられる固定係止部(46)と;該固定係止部(46)に係合して前記スタンド支持部材(36)を下限回動位置に保持するロック位置ならびに前記スタンド支持部材(36)を前記下限回動位置から上方に回動させることを可能とすべく前記固定係止部(46)への係合を解除するアンロック位置間での回動を可能として前記スタンド支持部材(36)に支承される係合アーム(47)と;前記ロック位置に在る前記係合アーム(47)を前記操作子(45)の格納操作時に前記アンロック位置とするようにして前記係合アーム(47)の回動位置を前記操作子(45)の操作に連動して切換える回動ロック手段(55)と;を備える鞍乗り型車両のスタンド装置において、前記操作子(45)の非格納操作状態では前記スタンド(41)の前記格納位置への回動を規制する格納規制手段(75)を含むことを特徴とする鞍乗り型車両のスタンド装置。
  2. 前記格納規制手段は、前記係合アーム(47)が前記ロック位置にある状態で前記スタンド(41)が前記起立位置から前記格納位置側に回動したときに前記係合アーム(47)に当接して前記スタンド(41)の前記格納位置側への回動を規制するようにして前記スタンド(41)に設けられる格納規制カム(75)であることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両のスタンド装置。
  3. 前記ロック位置にある前記係合アーム(47)への前記格納規制カム(75)からの押圧力の作用方向(78)が、前記係合アーム(47)の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記押圧力の作用点の回動方向と略一致するものの、前記回動ロック手段(55)が、前記操作子(45)の非格納操作状態では前記係合アーム(47)からの押圧力作用によっても前記係合アーム(47)の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動を規制するように構成されることを特徴とする請求項2記載の鞍乗り型車両のスタンド装置。
  4. 前記回動ロック手段(55)が、前記操作子(45)に連結される操作子連結部(56a)を有して前記スタンド支持部材(36)に回動可能に支承される制御レバー(56)と、該制御レバー(56)の回動に連動して前記係合アーム(47)を回動せしめるようにして前記制御レバー(56)および前記係合アーム(47)間を連結する連結リンク(57)とを備え、前記操作子(45)の非格納操作状態で前記係合アーム(47)に前記固定係止部(46)とは反対側から当接するアーム当接部(56b)が前記制御レバー(56)に設けられ、該アーム当接部(56b)の前記係合アーム(47)への当接点ならびに前記制御レバー(56)の回動軸線を結ぶ直線が、前記係合アーム(47)の前記ロック位置から前記アンロック位置への回動時の前記当接点の回動方向と略一致するように設定されることを特徴とする請求項3記載の鞍乗り型車両のスタンド装置。
  5. 前記係合アーム(47)がアンロック位置にある状態で前記スタンド支持部材(36)が下限回動位置から上方に回動したときに、前記係合アーム(47)および前記連結リンク(57)のなす角度が直角以下となることを回避するように前記係合アーム(47)の回動を規制する規制面(79)が前記車体フレーム(F)側に設けられることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両のスタンド装置。
  6. 前記スタンド支持部材(36)を下限回動位置とするとともに前記スタンド(41)を起立位置とした駐車状態で、前記係合アーム(47)の前記固定係止部(46)への係合位置ならびに前記制御レバー(56)のアーム当接部(56b)の前記係合アーム(47)への当接点が、側面視で前記スタンド支持部材(36)によって外側方から覆われることを特徴とする請求項4または5記載の鞍乗り型車両のスタンド装置。
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