JP2011143483A - 加工装置カバーの開閉扉構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置外部に大きなスペースを必要とせずに、大きな開口を得ることのできる開閉扉構造を提供する。
【解決手段】開口部を囲む枠体4と、一端が枠体に第1ヒンジ10で回転可能に支持された第1扉8と、一端が第1扉の他端に第2ヒンジ14で回転可能に支持された第2扉12と、第1扉を解除可能に閉じた状態でロックする第1ロック機構21と、第2扉を解除可能に閉じた状態でロックする第2ロック機構24とを具備し、第1扉と第2扉は閉じた状態で同一面となり、第1扉を閉じた状態でロックしたまま第2扉を第2ヒンジを中心に外側へ約180度回転させた場合は、第2扉が第1扉に重なるように折り畳み可能に構成されており、第2扉を外側へ回転させて第1扉に重なるように折りたたんだ状態から第1扉の第1ロック機構を解除することで、第1扉が第2扉と一体となって第1ヒンジを中心に装置外側へ回転して開口部が全開となる。
【選択図】図2
【解決手段】開口部を囲む枠体4と、一端が枠体に第1ヒンジ10で回転可能に支持された第1扉8と、一端が第1扉の他端に第2ヒンジ14で回転可能に支持された第2扉12と、第1扉を解除可能に閉じた状態でロックする第1ロック機構21と、第2扉を解除可能に閉じた状態でロックする第2ロック機構24とを具備し、第1扉と第2扉は閉じた状態で同一面となり、第1扉を閉じた状態でロックしたまま第2扉を第2ヒンジを中心に外側へ約180度回転させた場合は、第2扉が第1扉に重なるように折り畳み可能に構成されており、第2扉を外側へ回転させて第1扉に重なるように折りたたんだ状態から第1扉の第1ロック機構を解除することで、第1扉が第2扉と一体となって第1ヒンジを中心に装置外側へ回転して開口部が全開となる。
【選択図】図2
Description
本発明は、切削装置、研削装置等の加工装置を覆う加工装置カバーの開閉扉構造に関する。
切削装置、研削装置等の多くの加工装置は、加工手段で発生する粉塵やミスト、又は高温等を装置外部へ排出しないよう、加工装置の全体又はその一部がカバーで覆われている。加工装置カバーは、一般的にステンレス鋼板や塗装鋼板等をプレス曲げして形成される。
装置のメンテナンスや加工対象物の搬出入のため、カバーには開閉扉が適宜設けられている。開閉扉には、折戸タイプ、スライド扉タイプ等様々な種類がある。例えば、スライド扉タイプは、開閉時に装置外部へ扉が飛び出さず、装置周囲に余分な面積を必要としないという特徴がある。一方、折戸タイプは、開口部は広くとれるが開閉時に扉が装置外部に飛び出すという特徴がある。
しかしながら、スライド扉タイプは、スライドレールや滑車など部品点数が多くなりコスト高につながりやすく、スライドという構造上粉塵が発生し易いという問題がある。また、折戸タイプは開状態のときは必ず装置外部に扉が飛び出るため、オペレータが扉に衝突するという問題があり、且つ扉を途中まで開いて固定することが難しいという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、扉開閉時に大きなスペースを必要とせず、且つ枠体によって分割されない大きな開口を得ることのできる加工装置カバーの開閉扉構造を提供することである。
本発明によると、加工装置を覆う加工装置カバーに設けた開口部の開閉扉構造であって、該開口部を囲む枠体と、一端が該枠体に第1ヒンジで装置外側へ回転可能に支持された第1扉と、一端が該第1扉の他端に第2ヒンジで装置外側へ回転可能に支持された第2扉と、該第1扉を解除可能に閉じた状態でロックする第1ロック機構と、該第2扉を解除可能に閉じた状態でロックする第2ロック機構とを具備し、該第1及び第2扉が閉じた状態の時は、該第1扉と該第2扉が同一面となり、該第1扉を閉じた状態でロックしたまま該第2扉を該第2ヒンジを中心に装置外側へ約180度回転させた場合は、該第2扉が該第1扉に重なるように折り畳み可能に構成されており、該第2扉を装置外側へ回転させて該第1扉に重なるように折りたたんだ状態から該第1扉の該第1ロック機構を解除することで、該第1扉が該第2扉と一体となって該第1ヒンジを中心に装置外側へ回転して該開口部が実質上全開となることを特徴とする加工装置カバーの開閉扉構造が提供される。
好ましくは、加工装置カバーの開閉扉構造は、前記第2扉の下端部に装置外側へ突出するように配設された取っ手と、前記第1扉の下端部に配設された取っ手収容部と、該取っ手収容部内に設けられた弾性嵌合部材とを更に具備し、前記第2ロック機構を解除して該第2扉のみが前記第2ヒンジを中心に装置外側へ回転して開けられ該第1扉に重なるように折りたたまれたとき、該取っ手が該取っ手収容部内に設けられた該弾性嵌合部材に嵌合することにより、該第1扉と該第2扉が一体となって固定される。
本発明によると、第2扉のみを開閉する際は、第1ロック機構で第1扉をロックすることにより第2扉をぐらつきなく安全に開閉でき、また第1及び第2扉を開閉する際は、第2扉を第1扉に重ねるように折りたためることにより2枚の扉がぴったり重なって装置外部へほとんど突出せず、不要なスペースを必要とせずに第1及び第2扉を開閉できるとともに、オペレータが衝突することも回避され安全であるという効果がある。
また、第2扉が第1扉と重なる際、第2扉に設けられた取っ手が第1扉の取っ手収容部に収容され、更に取っ手収容部内に設けられた弾性嵌合部材に嵌合することで、2枚の扉が一体的に固定される。
よって、第2扉を開いた後、第1扉を開く場合も、2枚の扉が一体となって固定されているため第2扉が不安定に動くことが無く、一体となった状態で第1扉を開けることで、枠体によって分割されない大きな開口を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明実施形態に係る加工装置カバー2の開閉扉構造の斜視図が示されている。加工装置カバー2は、カバー2内に収容された切削装置、研削装置、研磨装置等の加工装置を覆っているが、これらの加工装置は図1では省略されて加工装置カバー2のみが図示されている。
加工装置カバー2は枠体4に装着されており、枠体4は開閉扉が装着される開口部6を画成している。第1扉8の一端(右端)が一対の第1ヒンジ10で枠体4に装置外側に回転可能に支持されている。第2扉12の一端(右端)が第1扉8の他端(左端)に一対の第2ヒンジ14で装置外側へ回転可能に支持されている。
第1扉8と第2扉12とで扉アセンブリ16を構成する。第3扉18の一端(左端)は枠体4に一対の第3ヒンジ20で装置外側へ回転可能に支持されている。
本実施形態の開閉扉構造では、加工対象物の加工装置への出し入れ又はメンテナンスのために、頻繁に開閉動作を行う必要があるのは第2扉12及び第3扉18であり、第1扉8の開閉頻度はそれ程高くないため、第1扉8及び第2扉12を一体化して扉アセンブリ16に構成している。第1扉8、第2扉12、第3扉18は加工装置の稼働状況が加工装置カバー2の外から観察できるように、ポリカーボネート等の透明樹脂から構成されている。
第1扉8の左端部の上端及び下端には鉄等の強磁性体23が配設されており、これらの強磁性体23に対応した位置の枠体4には永久磁石22が配設されている。永久磁石22と強磁性体23とで第1ロック機構21を構成する。
第2扉12はその下端部に設けた第2ロック機構24で解除可能にロックされている。図3に最も良く示されるように、第2ロック機構24は、枠体4の装着穴5内に装着された図示しないエアシリンダのピストンロッド30と、第2扉12の取っ手26の延長部に形成されたロック穴27とから構成される。
図3(A)に示す状態では、ピストンロッド30が取っ手26のロック穴27中に挿入されて、第2扉12は閉じた状態でロックされている。エアシリンダを駆動して、図3(B)に示すようにピストンロッド30をロック穴27から引き抜くと、第2扉12のロックが解除されて、図3(C)の矢印A方向に第2扉12を開くことができる。
第1扉8の下端部には第2扉12の取っ手26を収容する取っ手収容部28が設けられている。図2(D)及び図4(A)に最も良く示されるように、取っ手収容部28は合成樹脂等の弾性部材から形成された一対のC形状嵌合部材34を備えている。図4(C)に最も良く示されているように、第1扉8が閉じた状態では、取っ手収容部28は枠体4に形成した凹部32中に嵌合されている。
第3扉18もその下端部に取っ手36を備えており、特に図示しないが第3扉18も第2ロック機構24と同様なロック機構により解除可能にロックされている。尚、本実施形態の開閉扉構造では、開口部6に第3扉18が装着されているが、この第3扉18は本発明の開閉扉構造に含まれるものではないため、開口部6を小さく形成して第1扉8及び第2扉12からなる扉アセンブリ16をこの開口部に装着した実施形態にも、本発明は同様に適用可能である。
以下、上述した実施形態の作用について説明する。加工対象物の搬入又は搬出のため或いは加工装置のメンテナンスのために扉アセンブリ16を開くには、まず図3(B)に示すように、図示しないエアシリンダを作動してピストンロッド30を第2扉12の取っ手26の係合穴27から引き抜く。
これにより、第2ロック機構24が解除されたことになり、図3(C)に示すように第2扉12を矢印A方向に移動して、図2(B)に示すように第2扉12を開くことができる。次いで、第2ヒンジ14を中心に第2扉12を図2(B)で反時計周り方向に回転して、図2(C)に示すように第2扉12が第1扉8に重なるように折り畳む。尚、図2(C)では第1扉8と第2扉12との間に隙間があるように図示されているが、実際にはほぼ隙間無く折り畳まれる。
この折り畳み時には、図4(A)に示すように、第2扉12が矢印A方向に移動して、図4(B)に示すように第2扉12の取っ手26が取っ手収容部28の弾性嵌合部材34に嵌合し、第2扉12が第1扉8と一体となるようにロックされる。
次いで、扉アセンブリ16を第1ロック機構21の永久磁石22の磁力に抗して引っ張ると、第1ロック機構21のロックが解除されて、図2(D)に示すように扉アセンブリ16を第1ヒンジ10周りに反時計周り方向に回転して扉アセンブリ16を開き、第1扉8及び第2扉12に邪魔されない大きな開口を得ることができる。
扉アセンブリ16を図2(D)で第1ヒンジ10周りに反時計周り方向に回転すると、扉アセンブリ16は図4(C)に示すように矢印B方向に移動して、取っ手収容部28が枠体4の凹部32から抜け出す。
第1扉8及び第2扉12を閉めるには、上述した順序と逆の順序の操作を行えばよい。即ち、図2(D)に示す扉アセンブリ16を第1ヒンジ10を中心に時計回り方向に回転して、図2(C)に示すように第1ロック機構21の永久磁石22で強磁性体23を吸着し、第1ロック機構21で第1扉8を閉じた状態でロックする。
次いで、取っ手26と一体的に形成された折り曲げ部29を引っ張ると、第2扉12の取っ手26が取っ手収容部28の弾性嵌合部材34から抜け出し、図2(B)に示すように第2扉12を第2ヒンジ24を中心に時計回り方向に回転して、図2(A)に示すように第2扉12を閉め、図3(A)に示すようにエアシリンダのピストンロッド30を上昇して取っ手26のロック穴27に挿入することにより、第2ロック機構24で第2扉12を閉状態でロックすることができる。
上述した実施形態では、第1ロック機構21として永久磁石22を使用し、第2ロック機構24としてピストンロッド30のロック穴27への嵌合構造を採用しているが、第1及び第2ロック機構はこれらの構造に限定されるものではない。永久磁石22を使用した第1ロック機構21では、永久磁石22の吸着力は2〜5kgf程度が好ましい。
上述した実施形態では、第1扉8及び第2扉12を開閉する際に、第2扉12は第2ヒンジ14周りに回転して独立して開閉されるが、第1扉8を開閉する際には、第2扉12を第1扉8に一体化して扉アセンブリ16として、第1ヒンジ10周りに扉アセンブリ16を回転して開閉する。
よって、装置外部に飛び出ている扉は折りたたまれて扉アセンブリ16として開閉されるため、第1扉8及び第2扉12を開閉するための装置外部のスペースを小さくすることができ、枠体によって分割されない第1扉8及び第2扉12の合計面積に等しい大きな開口を得ることができる。
2 加工装置カバー
4 枠体
6 開口部
8 第1扉
10 第1扉
12 第2扉
14 第2ヒンジ
16 扉アセンブリ
18 第3扉
21 第1ロック機構
22 永久磁石
24 第2ロック機構
26 取っ手
27 ロック穴
28 取っ手収容部
30 ピストンロッド
4 枠体
6 開口部
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10 第1扉
12 第2扉
14 第2ヒンジ
16 扉アセンブリ
18 第3扉
21 第1ロック機構
22 永久磁石
24 第2ロック機構
26 取っ手
27 ロック穴
28 取っ手収容部
30 ピストンロッド
Claims (2)
- 加工装置を覆う加工装置カバーに設けた開口部の開閉扉構造であって、
該開口部を囲む枠体と、
一端が該枠体に第1ヒンジで装置外側へ回転可能に支持された第1扉と、
一端が該第1扉の他端に第2ヒンジで装置外側へ回転可能に支持された第2扉と、
該第1扉を解除可能に閉じた状態でロックする第1ロック機構と、
該第2扉を解除可能に閉じた状態でロックする第2ロック機構とを具備し、
該第1及び第2扉が閉じた状態の時は、該第1扉と該第2扉が同一面となり、該第1扉を閉じた状態でロックしたまま該第2扉を該第2ヒンジを中心に装置外側へ約180度回転させた場合は、該第2扉が該第1扉に重なるように折り畳み可能に構成されており、
該第2扉を装置外側へ回転させて該第1扉に重なるように折りたたんだ状態から該第1扉の該第1ロック機構を解除することで、該第1扉が該第2扉と一体となって該第1ヒンジを中心に装置外側へ回転して該開口部が実質上全開となることを特徴とする加工装置カバーの開閉扉構造。 - 前記第2扉の下端部に装置外側へ突出するように配設された取っ手と、
前記第1扉の下端部に配設された取っ手収容部と、
該取っ手収容部内に設けられた弾性嵌合部材とを更に具備し、
前記第2ロック機構を解除して該第2扉のみが前記第2ヒンジを中心に装置外側へ回転して開けられ該第1扉に重なるように折りたたまれたとき、該取っ手が該取っ手収容部内に設けられた該弾性嵌合部材に嵌合することにより、該第1扉と該第2扉が一体となって固定されることを特徴とする請求項1記載の加工装置カバーの開閉扉構造。
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JP2010004282A JP2011143483A (ja) | 2010-01-12 | 2010-01-12 | 加工装置カバーの開閉扉構造 |
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2010
- 2010-01-12 JP JP2010004282A patent/JP2011143483A/ja active Pending
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20121214 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20140318 |